JP2004150601A - 円筒状クリップ及び蓋体の固定構造 - Google Patents

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Kenichi Matsuura
健一 松浦
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OCHIAI CO Ltd
Ochiai Co Ltd
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OCHIAI CO Ltd
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  • Standing Axle, Rod, Or Tube Structures Coupled By Welding, Adhesion, Or Deposition (AREA)
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Abstract

【課題】蓋体を大径とし石鹸供給装置の外側を被覆する構造において、蓋体と石鹸タンク側のシャフトとを容易に連結固定することが可能な円筒状クリップの構造を得る。
【解決手段】一体的に形成された円筒状クリップ10であって、クリップ側面に上下両端を繋ぐスリット11を形成し、クリップ側面の対峙する位置に内側に傾斜する支持片12をそれぞれ形成し、該支持片の先端を外側に折曲させることで支持片の折曲位置に頂辺部15を形成して成ることで、円筒状クリップ10の径より小さい径の円筒部に装着可能とし、各支持片12間に挿入されたシャフト42に対して頂辺部15が溝部43に嵌合することで固定する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シャフトを有する部材の上面に被覆するように配置される蓋体を固定するためのクリップの構造、及び、このクリップを使用した蓋体の固定構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば公共施設等の洗面所脇に設置されている押しボタン式の石鹸供給装置は、図4に示すように、液状石鹸が充填された石鹸タンク41の上方に装着された棒状のシャフト42に対して石鹸供給部50を連結している。石鹸供給部50は、供給部本体51から立設されて石鹸を供給するためのノズル52と、シャフト上面を被覆する蓋体53とを有して構成されている。蓋体53は供給部本体51上面に嵌合される樹脂キャップ54内をスライド移動可能に装着されることで、蓋体53の裏面に装着された筒状体55がシャフト42を押圧し、シャフト42の下方移動によるポンプ作用で石鹸タンク41内の液体石鹸をノズル52内に供給し先端から噴射できるように構成されている。
【0003】
上述のような構造の石鹸供給装置の場合、石鹸タンク41は洗面台下方に隠れて装着されるため、石鹸タンク41内に液状石鹸を供給する場合には、蓋体53を外してシャフト42の周囲から補充する構造となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記構造の石鹸供給装置によると、供給部本体51の樹脂キャップ54に対して蓋体53を押圧することにより埋没するように構成されることから、蓋体53と樹脂キャップ54の隙間から雑菌が石鹸タンク41内に浸食する可能性があるという問題点があった。
【0005】
本発明は上記実情に鑑みてなされたもので、蓋体を大径とし石鹸供給装置の外側を被覆する構造において、蓋体と石鹸タンク側のシャフトとを容易に連結固定することが可能な円筒状クリップの構造及びこのクリップを使用した蓋体の固定構造を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため請求項1の発明は、一体的に形成された円筒状クリップ10であって、クリップ側面に上下両端を繋ぐスリット11を形成し、クリップ側面の対峙する位置に内側に傾斜する支持片12をそれぞれ形成し、該支持片12の先端を外側に折曲させることで支持片12の折曲位置に頂辺部15を形成して成ることを特徴としている。
【0007】
請求項2の発明は、シャフト42を有する部材の上面に被覆するように配置される蓋体31の固定構造であって、蓋体31裏面中央に前記シャフト42が挿入する孔部33を有する樹脂体32を装着し、前記孔部33に孔径より大径に形成したクリップ装着部34を形成し、該クリップ装着部34に請求項1に記載のクリップ10を装着し、クリップの頂辺部15がシャフト42周囲に形成された溝部43に嵌合することで蓋体31とシャフト42が連結することを特徴としている。
【0008】
本発明によれば、スリット11を設けたことで、円筒状クリップ10の径より小さい径の円筒部(クリップ装着部34)に装着することができ、この状態では径を広げる方向に力が作用しているので、円筒状クリップ10を円筒部(クリップ装着部34)に固定することができる。
そして、各支持片12間にシャフト42が挿入されることで、各支持片12がバネ力を有し、頂辺部15がシャフト42の溝部43に嵌合することでシャフト42と円筒状クリップ10側とが固定できる。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態の一例としての円筒状クリップについて、図1及び図2を参照しながら説明する。図1は円筒状クリップの斜視説明図、図2(a)(b)(c)(d)はそれぞれ円筒状クリップの平面説明図、A−A線断面説明図、正面説明図、側面説明図である。
【0010】
円筒状クリップ10は、プレス加工処理により一体的に形成されるものであって、クリップ側面に上下両端を繋ぐ直線状のスリット11が形成されている。クリップ側面の互に対峙する位置には、内側に傾斜する支持片12,12がそれぞれ形成されている。支持片12は、クリップ側面に左右線と上部線から成る切欠線13で囲まれた台形の部位を内側に折曲することで形成されている。
【0011】
各支持片12の先端部14を外側に折曲させることで、支持片12の折曲位置で内側に凸状となる頂辺部15が形成されている。
【0012】
続いて、上記構造の円筒状クリップ10を使用した蓋体の固定構造について、図3を参照しながら説明する。
図中、シャフト42は、図4で説明した石鹸供給装置の石鹸タンク41に連結するもので、このシャフト42が下方に移動することでポンプ作用が行われる。シャフト42上部には、シャフト径より小径の環状溝(溝部)43が形成されている。周囲壁21は図4の供給部本体51を構成する壁体である。
【0013】
蓋体31は、周囲壁21全体を被冠するように配置装着されている。すなわち、蓋体31の壁面が周囲壁21の外側に配置されるようになっている。蓋体31の裏面中央には、円筒状の樹脂体32が固定され、この樹脂体32にはシャフト42が挿入される孔部33が形成されている。樹脂体32の中央部には、孔部33の孔径より大径となり円筒状クリップ10より小径のクリップ装着部34が形成されている。
【0014】
樹脂体32のクリップ装着部34に、図1及び図2で示した円筒状クリップ10が装着される。装着に際しては、円筒状クリップ10を抓むことでスリット11の間隔を近づけて円筒状クリップ全体の径を小さくし、樹脂体32の孔部33を貫挿させてクリップ装着部34に位置させる。クリップ装着部34に位置した状態では、バネ作用により径が大きくなり、クリップ装着部34の内壁に円筒状クリップ10の外周囲が密着する状態で固定される。
【0015】
円筒状クリップ10が装着された状態の蓋体31を被冠して装着するに際しては、シャフト42が孔部33から樹脂体32内に配置されるように行う。クリップ装着部34内においては、支持片12の頂辺部15がシャフト周囲に形成された環状溝43に嵌合することで蓋体31とシャフト42が連結して固定される。
【0016】
上述した蓋体31の固定構造によれば、図3に示されるように、支持片12の頂辺部15が環状溝43に嵌合し、支持片12の先端部14は円筒状クリップ10内でシャフト42との間に位置しているので、蓋体31を上方に移動させれば環状溝43から支持片12の頂辺部15が外れ、容易に引き抜くことが可能となるので、蓋体31の脱着を容易に行うことができる。
また、蓋体31は、周囲壁21を被冠するように装着されているので、蓋体31を被冠した状態では周囲壁21の内側(石鹸供給装置内)に雑菌が浸食することがない。
【0017】
【発明の効果】
本発明の円筒状クリップによれば、スリットを設けたことで、円筒状クリップの径より小さい径の円筒部に容易に装着して固定することができる。
そして、各支持片間にシャフトが挿入されることで、各支持片がバネ力を有し、頂辺部がシャフトの溝部に嵌合することでシャフトとクリップ側とを容易に固定することができる。
また、クリップをシャフト挿入と反対側に引き抜くことにより、シャフトとクリップ側との固定状態を容易に解除することができる。
したがって、本発明の円筒状クリップを用いた蓋体の固定構造によれば、蓋体の脱着を簡単な構造で容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の円筒状状クリップの実施の形態の一例を示す斜視説明図である。
【図2】本発明の円筒状クリップの実施の形態を示すもので、(a)は円筒状クリップの平面説明図、(b)はA−A線矢視断面説明図、(c)は正面説明図、(d)は側面説明図である。
【図3】本発明の円筒状クリップを使用した蓋体の固定構造を示す断面説明図である。
【図4】石鹸供給装置の斜視説明図である。
【符号の説明】
10…円筒状クリップ、
11…スリット、 12…支持片、 14…先端部、 15…頂辺部、
21…周囲壁、 31…蓋体、
32…樹脂体、 33…孔部、 34…クリップ装着部、
42…シャフト、 43…環状溝(溝部)

Claims (2)

  1. 一体的に形成された円筒状クリップであって、
    クリップ側面に上下両端を繋ぐスリットを形成し、
    クリップ側面の対峙する位置に内側に傾斜する支持片をそれぞれ形成し、
    該支持片の先端を外側に折曲させることで支持片の折曲位置に頂辺部を形成して成ることを特徴とする円筒状クリップ。
  2. シャフトを有する部材の上面に被覆するように配置される蓋体の固定構造であって、
    蓋体裏面中央に前記シャフトが挿入する孔部を有する樹脂体を装着し、
    前記孔部に孔径より大径に形成したクリップ装着部を形成し、
    該クリップ装着部に請求項1に記載のクリップを装着し、クリップの頂辺部がシャフト周囲に形成された溝部に嵌合することで蓋体とシャフトが連結することを特徴とする蓋体の固定構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006084029A (ja) * 2004-09-15 2006-03-30 Suspa Holding Gmbh ダンパー
CN110621889A (zh) * 2017-05-15 2019-12-27 瓦林格创新股份有限公司 用于组合产品的元件和锁定装置

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