JP4558459B2 - ラジアルピストン型流体回転機械 - Google Patents

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Description

本発明は、ラジアルピストン型流体回転機械としてのラジアルピストン型ポンプ、ラジアルピストン型モータ又はラジアルピストン型両振りポンプモータ等において、同流体回転機械における容量を可変とするラジアルピストン型流体回転機械に関する。
従来から、ラジアルピストン型流体回転機械における容量を可変とするものとして、偏心カムリンクの取り付け位置を可変とした構成や、ピントルを回転させることによりシリンダブロックに対するピントルの給排ポート位置を可変として、給排ポートの給排タイミングを変更する構成などが提案されている。
ピントルを回転させて流体回転機械における容量を可変とするものとしては、ラジアルピストン型液圧回転機(例えば、特許文献1参照。)が提案されている。このラジアルピストン型液圧回転機は、図4に示すような断面構成となっている。
図4に示すように、ケーシング51内には、ロータ52が回転可能に配設されている。ロータ52には、その半径方向に複数のシリンダ孔53が形成されており、同シリンダ孔53内にはピストン54が摺動可能に設けられている。各ピストン54の先端にはシュー55が揺動自在に取り付けられており、各シュー55はケーシング円筒部51Cの内周面に形成したカム面51Dに摺接している。
ピントル56は、カム面51Dの中心から偏心した位置において、軸受57、58により回転可能にケーシング51に支持されている。ロータ52の回転中心部には凹部52Aが形成され、同凹部52Aにはピントル56が嵌入されている。これにより、ロータ52は、カム面51Dに対して偏心した位置に支持されている。
また、ピントル56には、ロータ52に形成したシリンダ孔53と間欠的に連通する給排ポート59、60と、同給排ポート59、60とそれぞれ連通する連通路61、62が形成されている。各連通路61、62は、ピントル56に形成した給排口63、64とそれぞれ連通している。給排口63、64は、ケーシング51に形成した給排通路65、66とそれぞれ連通している。
ピントル56の一端にはレバー67が取り付けられ、同レバー67の一端部はケーシング51に形成したスリット溝68から外部に突出している。レバー67を回動操作することにより、ピントル56を回動させることができ、ピントル56における給排ポート59、60に対するロータ52のシリンダ3が連通する切り替わり位置を変更できる。
即ち、ピントル56を回転させることにより、図5(a)の状態から図5(b)の状態に、ピントル56の給排ポート59、60に対してロータ52のシリンダ孔53が連通する切り替わり位置を移動させることができる。図5は、ロータ52とピントル56とを展開した図を示している。
図5(a)の状態は、ピントル56をロータ52に対して相対回転させる前の状態を示している。54a〜54cの位置にあるピストン54は、吸込みポート59と連通した吸込み工程にあり、54d〜54gの位置にあるピストン54は、吐出ポート60と連通した吐出工程にあることを示している。即ち、カム面51Dの形状に基づいて、ピストン54はストロークSでの吸込み動作及び吐出動作を行うことができる。
図5(b)の状態は、レバー67を操作してピントル56をロータ52に対して角度θだけ相対回転させた状態を示している。ピントル56を角度θだけロータ52に対して回転させることにより、54g、54a、54bの位置にあるピストン54は、吸込みポート59と連通した吸込み工程にすることができる。また、54c〜54fの位置にあるピストンは、吐出ポート60と連通した吐出工程にすることができる。即ち、ピントル56の角度θの回転により、ピストン54はストロークSより小さなストロークSθでの吸込み動作及び吐出動作を行うことになる。
このように、ピストン54の作動ストロークを減少させることにより、ラジアルピストン型液圧回転機における容量を変更させることができる。
特開昭58−192980号公報
特許文献1に示したラジアルピストン型液圧回転機では、シリンダ孔53に作用する高圧油によって、ピントル56に対してラジアル方向への押付け力が作用している。軸受57、58によって片持ち支持されたピントル56は、ラジアル方向に作用する高圧油によってラジアル方向に大きく撓んでしまうことになる。ラジアルピストン型液圧回転機における容量の変更を行うためにピントル自体を回転させるには、大きな回転トルクをピントル56に対して与えることが必要となる。大きな回転トルクを得るため、レバー67の長さを長いものにしなければならず、長いレバー67を配設し、操作するためには、広い場積を必要とする。
また、ピントル56をケーシング51に対して固定しておくためには、長いレバー67の回動を規制する係脱自在の固定手段をケーシング外周面に配設しておくことが必要であった。ピントル56を機械的に回転させる構成とした場合には、ピントル56を回転させる駆動源として高トルクを発生させることのできる大型の駆動モータを用いなければならず、大型の駆動モータを設置するための場積が必要となる。しかも、大型の駆動モータを用いたとしてもピントル56に対して所望の回転量を得るように制御することは不可能に近かった。
更に、ピントル56とロータ52との間で回転軸の芯ズレが発生した場合には、芯ズレを吸収する手段がなく、ズレ吸収分の隙間を予め形成しておくことが必要となった。しかも、ズレ吸収を行うための隙間が、逆にピントル56とロータ52との間での圧油の油漏れを発生させる原因になっていた。このため、ラジアルピストン型液圧回転機における作業効率を向上させることは、望めないものとなっていた。
本願発明では、このような従来の問題点を解決するとともに、外部操作によって作動するアクチュエータによってピントルの回転量を制御することができ、小さな力でもってピントルを回転させることもできるラジアルピストン型流体回転機械を提供することにある。
本願発明の課題は請求項1〜に記載された各発明により達成することができる。
即ち、本願発明では請求項1に記載したように、高圧ポート及び低圧ポート並びに、前記高圧ポート及び前記低圧ポートにそれぞれ連通するポート通路を有するピントルと、ケーシングに回転可能に支持され、前記ピントルを挿嵌して同ピントルの外周を回転するシリンダブロックと、前記シリンダブロックのラジアル方向に形成され、前記シリンダブロックの回転時に前記高圧ポートと前記低圧ポートとに切替わって連通する複数のシリンダ孔と、前記複数のシリンダ孔をそれぞれ往復動する複数のピストンと、前記複数のピストンが摺動し、かつ前記シリンダブロックの回転軸に対してその中心軸が偏位し、前記ケーシング内に形成されたカム面と、を有してなるラジアルピストン型流体回転機において、前記ピントルを前記シリンダブロックに対しての相対回転及び前記ケーシングに対しての位置固定を選択的に行う回転手段を配設し、前記回転手段が、前記ピントルを回転させるアクチュエータを備え、前記アクチュエータは、回転角を制御できる制御モータから構成され、前記回転手段は、前記アクチュエータの非作動時に前記ピントルを前記ケーシングに対して位置固定してなることを最も主要な特徴となしている。
また、本願発明では請求項2に記載したように、ピントルをラジアル方向での油圧バランスをとった構成としたことを主要な特徴となしている。
更に、本願発明では請求項3に記載したように、芯ズレ防止機構をピントルと同ピントルを回転駆動するアクチュエータとの間に配設したことを主要な特徴となしている。
更にまた、本願発明では請求項に記載したように、ピントルを回転駆動させる駆動装置を主要な特徴となしている。
本願発明では、ピントルがシリンダブロックによって相対回転自在に支持されているので、ピントルとシリンダブロックとの間で回転軸の芯ズレが発生するのを防止することができる。しかも、ピントルのケーシングに対する相対回転及び位置固定を、回転手段により行っている。このため、回転手段によりピントルを回転させたときには、ピントルはケーシング等の固定部材に対して回転自由な状態となっており、ピントルの回転をアクチュエータの作動によりスムーズに行うことができる。
ピントルをケーシングに対して位置固定する固定方法としては、ピントルを回転させるアクチュエータを非作動のロック状態に維持する固定方法、ピントルの回転を規制する固定部材をピントルに係合させる固定方法等を採用することができる。特に、アクチュエータをロック状態とすることにより、ピントルをケーシングに対して位置固定する固定方法では、ピントル固定のための新たな機構を構成することがなく、好ましい固定方法となっている。
また、アクチュエータを遠隔操作することができるので、例えば、ラジアルピストン型流体回転機械を走行車両の車体内に配設し、前記アクチュエータの操作を車両の操縦席等から行うことができる。このため、ラジアルピストン型流体回転機械の容量の簡便なる変更が可能となり、ラジアルピストン型流体回転機械の制御性、利便性を向上させることができ、使用用途を大幅に拡大させることができる。
請求項2に記載したように、ピントルをラジアル方向での油圧バランスをとった構成とすることにより、ピントルをシリンダブロックに対して相対回転させるときに必要とする回転トルクを、小さな回転トルクで行うことが可能となり、アクチュエータとしても小型軽量のものを使用することができる。
請求項3に記載したように、芯ズレ防止機構をピントルと同ピントルを回転駆動するアクチュエータとの間に配設することにより、ピントルの回転軸がケーシングに対して芯ズレを起こしても、介装させた芯ズレ防止機構によって、アクチュエータの駆動を円滑にピントルの回転として伝達させることができる。
芯ズレ防止機構としては、オルダム継手やユニバーサル継手等を用いることができる。芯ズレが小さいときには、アクチュエータの駆動をピントルの回転運動に変換する歯車機構によるバックラッシュを利用して行うことも、噛合位置を移動させることにより芯ズレの吸収を行わせることもできる。
アクチュエータとしては、請求項に記載したように制御モータを用いることやラジアルピストン型流体回転機械からの吐出流量を検出した流量検出手段からの制御信号により作動されるモータ等を用いることができる。
制御モータとしては、外部からの制御信号に基づいてモータの回転量を制御できる、ステッピングモータ、パルスモータ等を使用することができる。また、請求項に記載したように、ラジアルピストン型流体回転機械からの吐出流量を検出した流量検出手段からの制御信号に基づいて作動されるモータとしては、制御モータを用いることができる。
これにより、例えば、ラジアルピストン型流体回転機械を走行車両に配設した場合には、走っている走行状況に応じた吐出流量となるようにピントルの回転量を制御することが可能となり、また、ラジアルピストン型流体回転機械の容量を所望の容量となるようにピントルの回転量を制御することが可能となる。
本発明の好適な実施の形態について、添付図面に基づいて以下において具体的に説明する。以下の説明では、ラジアルピストン型流体回転機械として、ラジアルピストン型ポンプを例にとって説明を行うが、本願発明は、ラジアルピストン型モータ、ラジアルピストン型ポンプモータに対しても好適に適用することができる。
また、本願発明に係わるラジアルピストン型ポンプの構成としては、以下で説明する構成以外にも本願発明の課題を解決することができる構成であれば、それらの構成を採用することができるものである。このため、本願発明は、以下に説明する実施例の構成に限定されるものではなく、多様な変更が可能である。
図1は、本発明の実施形態に係わるラジアルピストン型ポンプの断面図である。同ラジアルピストン型ポンプ35では、回転軸を一体的に形成したシリンダブロック5が、ケーシング1に対して回転可能に支承されている。シリンダブロック5には半径方向に複数のシリンダ孔30が形成され、同シリンダ孔30を挟んで一対の軸受28が配されている。一対の軸受28によって、シリンダブロック5は、ケーシング1に対して所定の回転軸を中心に回転することができる。
ケーシング1は、ケース7及びフランジ8により構成されている。シリンダブロック5に一体的に形成された回転軸の外周面には、同回転軸の軸方向に沿ってスプライン溝が形成され、図示せぬ駆動原の出力軸と軸結合することができる。スプライン溝は、回転軸の外周面に形成する代わりに、回転軸の回転中心部に凹部を形成して同凹部の内周面にスプライン溝を形成しておくこともできる。
尚、回転軸がシリンダブロック5に一体的に形成された構成について説明を行っているが、回転軸はシリンダブロック5に一体的に形成されることに限定されず、シリンダブロック5とは別体にて構成し、シリンダブロック5と回転伝達可能に構成することもできる。
シリンダブロック5とフランジ8との間にはフローティングシール等のオイルシール29が設けられ、ケ−シング1内を液密に密閉している。シリンダブロック5の回転中心部には凹部11が形成され、同凹部11にはピントル56が相対回転自在に挿嵌されている。ピントル6は、シリンダブロック5の凹部11内に同シリンダブロック5対して相対回転自在に支承され、ピントル6の軸方向には微少量移動自在に支持されている。
ケース7内にはカム面9が形成され、カム面9の中心軸とシリンダブロック5の回転軸とは偏心して配設されている。シリンダブロック5の半径方向に複数形成した各シリンダ孔30内には、ピストンが摺動自在に設けられている。ピストン3の先端部は、カム面9に沿って摺動する。
ピストン3の先端部にピストンシューを回動自在に枢支し、同ピストンシューをカム面9に沿って摺動させる構成とすることもできる。このとき、カム面に沿って形成したピストンリングによって、前記ピストンシューがカムリング9の内周面に摺接するように位置決めすることもできる。
また、カム面9をケース7の内周面に形成する代わりにケース7内に偏心カムを配設した構成とすることもできる。このときも、ピストン3の先端部にピストンシューを回転自在に枢支させ、同ピストンシューを案内するピストンリングを偏心カムのカム面に配設しておくこともできる。
ピントル6に形成した低圧ポート18及び高圧ポート22は、それぞれピントル6内に形成したポート通路17、21と連通している。各ポート通路17、21はポート19、23を介して、それぞれケーシング1の吸込口16、吐出口20と接続している。
ピントル6の端部は、オルダム継手12、歯車13を介してケース7に固定されたモータ14と接続している。モータ14を回転ロック状態とすることにより、ピントル6をケーシング1に対して回転不能に固定することができる。
図示せぬエンジンからの駆動により回転軸を回転させることで、シリンダブロック5が回転し、ピストン3がカム面9に沿って摺動する。これにより、ピストン3が往復動をする。シリンダブロック5の回転に伴うピストン3の往復運動により、低圧ポート18と間欠的に連通したシリンダ孔30内には、低圧ポート18からの圧油が吸引される。また、高圧ポート22と間欠的に連通したシリンダ孔30からは、ピストン3の圧縮作用で圧縮した高圧油が高圧ポート22に吐出される。
圧縮され高圧油となった圧油は、高圧ポート22からポート通路21を通って吐出口20から外部に吐出され、ラジアルピストン型ポンプの吸込口16から導入された圧油を、高圧の圧油として吐出口20から吐出させることができる。
このとき、高圧ポート22からの圧油の一部は、ピントル6内に設けたキャンセル通路25を通って低圧ポート18の両側部部位に形成したキャンセルポート26に導入される。キャンセルポート26の外側部にはそれぞれ図示せぬ幅の狭いスリット形状の溝を形成しておくこともできる。
キャンセルポート26に導入された高圧ポート22からの圧油は、高圧ポート22によるピントル6へのラジアル方向への押圧力をバランスさせる押圧力としてピントル6に作用する。キャンセルポート26による押圧力の作用方向は、高圧ポート22による押圧力の作用方向とは逆向きの方向に作用することになる。
シリンダブロック5が回転してもキャンセルポート26により、ピントル6はラジアル方向に対して油圧バランスが保つことができ、シリンダブロック5に対する相対回転を滑らかに行わせることができる。ピントル6をシリンダブロック5に対して相対回転させることは、ケース7に対して液密に取り付けたモータ14により行うことができる。
モータ14とピントル6の一端とは、オルダム継手12、歯車13を介して接続している。図2に示すように、ピントル6の一端には突起6aが形成され、オルダム継手12の係合溝12b内を摺動自在に嵌合している。前記係合溝12bと直交する方向に形成したオルダム継手12の長孔12aは、歯車13の突起が長孔12a内を摺動自在に嵌合している。これにより、歯車13の回転軸とピントル6の回転軸とは、直行する2方向における偏位量を吸収することができる。尚、図2では、ピントル6の構成は模式的に記載している。
図1に示すように、歯車13の回転軸はケース7に支承され、ケース7に取り付けたモータ14の出力軸14aに取り付けた歯車15と噛合している。モータ14とケース7との間には図示せぬシール部材が介装され、液密状態にモータ14がケース7に取り付けられている。
モータ14とピントル6との間にはオルダム継手12が介在することによって、ピントル6がラジアル方向に偏位しても、ラジアル方向の偏位量を吸収してモータ14の回転をピントル6に伝達させることができる。
モータ14を回転させることにより、ピントル6をシリンダブロック5に対して相対回転させることができる。ピントル6をシリンダブロック5に対して相対回転させることにより、カム面9に対する高圧ポート22及び低圧ポート18の周方向位置を移動させることができ、ラジアルピストン型ポンプ35の吐出量を可変とすることができる。
このことを、図5(a)、(b)を利用して説明すると、図5における符号を本願実施例における部材の符号として次のように置き換えることで、ピントル6をシリンダブロック5に対して相対回転させることにより、ラジアルピストン型ポンプ35の吐出量を可変とすることが説明できる。
即ち、図5における符号52のロータ、符号56のピントル、符号53のシリンダ孔、符号54a〜54gのピストン、符号59の低圧ポート、及び符号60の高圧ポートを、それぞれ本願実施例におけるシリンダブロック5、ピントル6、シリンダ孔30、ピストン3a〜3g、低圧ポート18及び高圧ポート22と置き換える。
上述した図5の説明で行ったように、図5(a)の状態から図5(b)の状態となるように、ピントル6を角度θだけシリンダブロック5に対して相対回転させる。これにより、ピストン3の作動ストローク量が図5(a)ではストロークSであったものが、角度θだけ相対回転させた図5(b)ではピストン3の作動ストローク量がSθとなる。
このように、本願においてもピントル6をシリンダブロック5に対して相対回転させることにより、ラジアルピストン型ポンプの容量、即ち、吐出量を変えることができる。
ピントル6には高圧ポート22からのラジアル力をキャンセルするキャンセルポート26が形成されているので、ピントル6は常に小さな回転トルクによって回転させることができる。このため、ピントル6を回転させるモータ14としては小型モータを使用することができ、小型のパルスモータやステッピングモータ等の制御モータを使用することができる。
小型の制御モータを使用することにより、制御モータを設置するための場積が少なくてすみ、しかも、ピントル6のシリンダブロック5に対する回転量を遠隔操作することができる。
上記説明では、モータ14として制御モータを使用することができることについて説明を行ったモータ14としては、例えば、ラジアルピストン型ポンプ35からの吐出流量を検出して、ラジアルピストン型ポンプ35からの吐出流量が所望の吐出流量となるように回転制御することができる制御モータを使用することができる
モータ14の取り付け部位は、図1に示すようにピントル6の軸心方向と略平行な方向に配設することも、ピントル6の軸心方向に対してねじれ状態で直交する方向、例えば、図1の紙面に垂直な方向、に配設することもできる。また、歯車13の回転軸をケース7の外部に突出させ、回転伝達機構を介在させることにより、モータ14をケーシング1の外部に配設することもできる。このとき、オルダム継手12に係合する歯車13は必ずしも歯車構成としておく必要はない。
図3は、オルダム継手12の代わりにユニバーサル継手32を用いたピントル6とモータ14との接続関係を示している。実施例2は、実施例1で示したピントル6とモータ14との接続関係の変形例を示すものである。
実施例2では、ピントル6とモータ14とを接続するのにユニバーサル継手32を用いた点で、実施例1におけるオルダム継手12を用いたものとは異なった構成となっている。他の構成は実施例1と同様の構成となっている。以下では、ユニバーサル継手32を用いた構成についての説明を中心に行い、ユニバーサル継手32を除く他の構成部材の構成及び作動については、実施例1において用いた部材符号と同じ部材符号を用いることでその説明を省略するものとする。
図3は、ピントル6とモータ14との間にユニバーサル継手32を介在させることができることを説明しているため、ピントル6の細部の構成やケーシング等は省略して示している。ユニバーサル継手を介在させることにより、ピントル6の回転軸とモータ14の回転軸との間で偏位が発生しても、ユニバーサル継手32によって偏位を吸収することができる。
また、ユニバーサル継手32のピントル6とは反対側の一端をケース7から外部に突出させ、同突出した一端部に回転伝達機構等を介してモータ等のアクチュエータを接続させる構成とすることもできる
本願発明は、本願発明の技術思想を適用することができるラジアルピストン型流体回転機械において、本願発明の技術思想を好適に適用することができる。
ラジアルピストン型ポンプの断面図である。(実施例1) オルダム継手を介在させたときの概要斜視図である。(実施例1) ユニバーサル継手を介在させたときの概要斜視図である。(実施例2) ラジアルピストン型流体回転機の断面図である。(従来例) ピントルを回動させたときの吐出流量の変化を説明する図である。(説明図)
符号の説明
1 ケーシング
3 ピストン
5 シリンダブロック
6 ピントル
6a 突起
9 カム面
12 オルダム継手
13 歯車
14 モータ
16 吸込口
18 低圧ポート
20 吐出口
22 高圧ポート
30 シリンダ
32 ユニバーサル継手
35 ラジアルピストン型ポンプ
51 ケーシング
51C ケーシング円筒部
51D カム面
52 ロータ
53 シリンダ穴
54 ピストン
55 シュー
56 ピントル
59、60 給排ポート
63、64 給排口
67 レバー
68 スリット溝

Claims (4)

  1. 高圧ポート及び低圧ポート並びに、前記高圧ポート及び前記低圧ポートにそれぞれ連通するポート通路を有するピントルと、
    ケーシングに回転可能に支持され、前記ピントルを挿嵌して同ピントルの外周を回転するシリンダブロックと、
    前記シリンダブロックのラジアル方向に形成され、前記シリンダブロックの回転時に前記高圧ポートと前記低圧ポートとに切替わって連通する複数のシリンダ孔と、
    前記複数のシリンダ孔をそれぞれ往復動する複数のピストンと、
    前記複数のピストンが摺動し、かつ前記シリンダブロックの回転軸に対してその中心軸が偏位し、前記ケーシング内に形成されたカム面と、を有してなるラジアルピストン型流体回転機において、
    前記ピントルを前記シリンダブロックに対しての相対回転及び前記ケーシングに対しての位置固定を選択的に行う回転手段を配設し、
    前記回転手段が、前記ピントルを回転させるアクチュエータを備え、
    前記アクチュエータは、回転角を制御できる制御モータから構成され、
    前記回転手段は、前記アクチュエータの非作動時に前記ピントルを前記ケーシングに対して位置固定してなることを特徴とするラジアルピストン型流体回転機械。
  2. 前記ピントルに作用する前記高圧ポートからのラジアル力とラジアル方向でのバランスをとるキャンセルポートが、前記高圧ポートと対向する前記ピントルの部位に形成され、前記キャンセルポートと前記高圧ポートとが連通されてなることを特徴とする請求項1記載のラジアルピストン型流体回転機械。
  3. 前記ピントルと前記アクチュエータとの間に、前記ケーシングに対する前記ピントルの回転軸の芯ズレを吸収する芯ズレ防止機構が配設されてなることを特徴とする請求項1又は2記載のラジアルピストン型流体回転機械。
  4. 前記アクチュエータが、前記ラジアルピストン型流体回転機械からの吐出流量を検出した流量検出手段からの制御信号により作動されてなることを特徴とする請求項3記載のラジアルピストン型流体回転機械。
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