JP4556330B2 - 硬貨処理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ATM等の現金処理装置に搭載される硬貨処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ATM等に搭載される循環型の硬貨処理装置は、一緒に搭載される紙幣処理装置と左右に配置されるためにその形状は、幅が狭く、高さが高い縦長形状に構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、近年、ATM等の現金処理装置は、店舗外、コンビニエンスストア等にも設置するために、硬貨処理装置の小型化、具体的には硬貨処理装置を紙幣処理装置の上に配置できるように高さを低くした構造のものの要求が高まっている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
そこで本発明は、硬貨の入金口と放出口を搬送路で連結し、その搬送路から取り込んだ硬貨を収納しかつ繰り出しを行う各種スタッカを有する硬貨処理装置において、搬送路を略U字形に形成し、その略U字形の搬送路の内側の長手方向に出金コンベアを配置し、それに沿って各種スタッカを位置させてそれらから繰り出される硬貨を受け止めるようにしたことを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態例を図面を用いて説明する。
図1は概略説明図、図2は平面図、図3は側面図であり、図において、1は入金口、2はこの入金口1から入金された硬貨を所定のピッチで1枚ずつ繰り出す繰り出し部である。
【0007】
3は略U字形に構成した搬送路であり、上記入金口1と、この入金口1と同じ側面に配置された放出口4とを接続し、上記繰り出し部2から繰り出された硬貨を搬送する。
この略U字形の搬送路3の内側の長手方向中程に出金コンベア5が配置され、その一側は上記繰り出し部2に接続している。
【0008】
また、略U字形の搬送路3の途中には、硬貨の真偽、種類を判別する鑑査部6と、この鑑査部6によって鑑別された硬貨を収納する各種スタッカが配置されている。
上記各種スタッカは、例えば、入金硬貨を一時保留する入金一時保留部7、過剰硬貨や出金リジェクト硬貨等を収納するオーバーフロースタッカ8、硬貨を金種別に収納する金種別スタッカ9(9ー1、9ー2、9ー3、・・・)、硬貨の補充回収を行うための補充回収庫10、出金硬貨を一時保留する出金一時保留部11、入金リジェクト硬貨を上記出金コンベア5に導くためのリジェクトシュート12等であり、上記出金コンベア5に沿って両側に位置することになり、それぞれが搬送路3から硬貨を受け入れる振り分けゲート13を有している。
【0009】
上記入金一時保留部7、オーバーフロースタッカ8、金種別スタッカ9、補充回収庫10は、図示しないが、それぞれ収納された硬貨の繰り出し部を備えており、収納された硬貨を上記出金コンベア5に繰り出し放出する構造となっている。繰り出し部2は、繰り出し部内の硬貨を放出口4に放出するための開閉式ゲート14を備えている。
【0010】
以下に上記構成による硬貨処理装置の各動作について説明する。
<入金動作>
入金口1から投入された硬貨は、繰り出し部2に導かれ、繰り出し部2から搬送路3に所定のピッチで1枚ずつ繰り出される。
搬送路3の途中の鑑査部6にて硬貨の真偽、種類が鑑別され、振り分けゲート13を介して入金一時保留部7に収納される。このとき、リジェクト硬貨は入金リジェクトシュート12、出金コンベア5、繰り出し部2を経て放出口4に放出される。
【0011】
入金一時保留部7に収納された硬貨は、顧客が入金額を確認した後、出金コンベア5に放出され、繰り出し部2を経て再度搬送路3に搬送され、搬送路3から各金種別スタッカ9に収納される。
<出金動作>
出金コンベア5に沿って配置されている金種別スタッカ9から指定枚数を出金コンベア5に繰り出される。
【0012】
それら硬貨は、繰り出し部2を経て1枚ずつ搬送路3に搬送され、鑑査部6によって硬貨の種類、枚数を確認した後、搬送路3下流にある出金一時保留部11に収納され、その後、出金一時保留部11から一括して入金口1と同じ側面にある放出口4に放出される。
<補充動作>
搬送路3に沿って配置されている補充回収庫10に、補充する硬貨を収納して所定の場所にセットし、補充回収庫10から繰り出しを行う。
【0013】
繰り出された硬貨は、出金コンベア5に放出され、繰り出し部2を経て1枚ずつ搬送路3に搬送され、鑑査部6にて硬貨の種類、枚数を鑑別した後、搬送路3から各金種別スタッカ9に収納されて補充が完了する。
<回収動作>
出金コンベア5に沿って配置されている各金種別スタッカ9およびオーバーフロースタッカ8に収納されている硬貨を出金コンベア5に放出する。
【0014】
それら放出された硬貨は繰り出し部2に搬送され、繰り出し部2によって1枚ずつ搬送路3に搬送され、鑑査部6にて硬貨の種類、枚数を鑑別した後、搬送路3から補充回収庫10に収納される。
なお、本発明は、以上の説明では循環型の硬貨処理装置に適用した例を説明しが、循環型でない硬貨処理装置や硬貨出金装置に利用することも可能である。
【0015】
また、処理媒体は、硬貨に限るものではなく、メダル等の板状円板にも適用可能であり、本発明はそれらの処理装置にも利用できる。
【0016】
【発明の効果】
以上詳細に説明した本発明によると、各種スタッカおよび補充回収庫等に硬貨を搬送する搬送路を略U字形に形成することにより、硬貨の入金口と放出口を装置の同じ側面でしかも同程度の高さに位置させることができ、高さの低い小型の装置とすることができる効果を有する。
【0017】
また、略U字形の搬送路の内側の長手方向中程に出金コンベアを配置することにより、その両側に各種スタッカおよび補充回収庫等を配置することができ、これによって出金コンベアを短く構成することが可能となり、これによって装置の高さ、幅および奥行きの小型化をはかることができる効果を有する。
これらの効果によって、ひいてはこの硬貨処理装置を搭載する現金処理装置の小型化および偏平化をはかることができる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態例を示す概略説明図
【図2】平面図
【図3】側面図
【符号の説明】
1 入金口
2 繰り出し部
3 搬送路
4 放出口
5 出金コンベア
6 鑑査部
7 入金一時保留部
8 オーバーフロースタッカ
9 金種別スタッカ
10 補充回収庫
11 出金一時保留部
12 リジェクトシュート
13 振り分けゲート
Claims (1)
- 硬貨の入金口と放出口を搬送路で連結し、その搬送路から取り込んだ硬貨を収納しかつ繰り出しを行う各種スタッカを有する硬貨処理装置において、
搬送路を略U字形に形成し、その略U字形の搬送路の内側の長手方向に出金コンベアを配置し、それに沿って各種スタッカを位置させてそれらから繰り出される硬貨を受け止めるようにしたことを特徴とする硬貨処理装置。
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