JP4598544B2 - 循環式硬貨入出金機 - Google Patents

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本発明は、入金硬貨を出金硬貨に循環使用する循環式硬貨入出金機に関する。
従来、この種の循環式硬貨入出金機では、機体の前側上部域には投入される入金硬貨および送出される出金硬貨を受け入れる硬貨受部が設けられ、この硬貨受部の下方で機体の前側下部域には硬貨受部から放出される入金硬貨を貯留するとともに硬貨を1枚ずつ繰り出す貯留繰出部が設けられ、この貯留繰出部に始端が接続されるとともに末端が硬貨受部近傍まで配置される硬貨通路が設けられている。
この硬貨通路は、貯留繰出部から機体の背部方向へ向けて設けられる第1の通路部、この第1の通路部の末端から上側へ折り返されて機体の前側へ方向変換される折返し通路部、この折返し通路部の上側末端から硬貨受部近傍まで設けられる第1の通路部を備えている。
この硬貨通路の第1の通路部上には、金種別硬貨分岐部群が配置されるとともに、補充環流硬貨、回収硬貨、取忘れ硬貨、運用リジェクト硬貨、補充リジェクト硬貨を分岐する複数の分岐部群が配置されている。
また、補充環流硬貨、回収硬貨、取忘れ硬貨、運用リジェクト硬貨、補充リジェクト硬貨を収納する各収納部は、いくつかに独立して設けられていて、個別に機体に着脱可能とするとともに個別に運搬可能としている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2000−227970号公報(第3−4頁、図11)
しかしながら、従来の循環式硬貨入出金機では、硬貨通路の第1の通路部上に金種別硬貨分岐部群、補充環流硬貨、回収硬貨、取忘れ硬貨、運用リジェクト硬貨、補充リジェクト硬貨を分岐する複数の分岐部群が配置されているため、分岐部の数に応じて第1の通路部の前端から背部端までの奥行き寸法が長くなり、機体の奥行き寸法が大きくなる問題がある。
この循環式硬貨入出金機を自動機コーナーに設置する場合には機械のメンテナンス時に自動機コーナーの裏側へ係員が引き出す必要があり、テラー機の場合にはメンテナンス時に脇机間から前方へ引き出す必要があり、その引き出しに大きなスペースを必要とする問題がある。
また、補充環流硬貨、回収硬貨、取忘れ硬貨、運用リジェクト硬貨、補充リジェクト硬貨を収納する各収納部は、いくつかに独立しているため、個別に着脱したり運搬しなければならず、しかも、取忘れ硬貨や各リジェクト硬貨などの取り出し忘れが発生しやすい問題がある。
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、機体の奥行き寸法を小さくでき、さらに、各収納部の着脱や運搬の手間を軽減でき、収納部の取り出し忘れも防止できる循環式硬貨入出金機を提供することを目的とする。
請求項1記載の循環式硬貨入出金機は、機体の前側上部域に形成され、投入される入金硬貨および送出される出金硬貨の受け入れを可能とする硬貨受部と、この硬貨受部の下方で機体の前側下部域に設けられ、硬貨受部から放出される入金硬貨を貯留するとともに硬貨を1枚ずつ繰り出す貯留繰出部と、始端が前記貯留繰出部に接続されるとともに末端が前記硬貨受部近傍まで設けられる硬貨通路であって、前記貯留繰出部から機体の背部方向へ向けて設けられる第1の通路部、この第1の通路部の末端から上側へ折り返されて機体の前側へ方向変換される折返し通路部、この折返し通路部の上側末端から前記硬貨受部近傍まで設けられる第2の通路部が設けられ、第1の通路部には硬貨識別部が設けられ、第1の通路部の硬貨識別部より下流域から第2の通路部に至る通路域には硬貨を金種別に分岐する金種別硬貨分岐部群が設けられ、第1の通路部の末端域から第2の通路部の始端域までの間には硬貨補充時の補充環流硬貨、回収硬貨、取忘れ硬貨、運用リジェクト硬貨、補充リジェクト硬貨を分岐する非金種別硬貨分岐部群が設けられた硬貨通路と、この硬貨通路の非金種別硬貨分岐部群のいずれかの分岐部を通じて分岐される補充環流硬貨、回収硬貨、取忘れ硬貨、運用リジェクト硬貨、補充リジェクト硬貨を搬送する補充環流硬貨用、回収硬貨用、取忘れ硬貨用、運用リジェクト硬貨用、補充リジェクト硬貨用の各シュートと、前記硬貨通路の金種別硬貨分岐部群に対応してその下方に配列され、金種別に入金硬貨の収納および出金硬貨の投出が可能な金種別硬貨収納投出部群と、前記硬貨通路の金種別硬貨分岐部群と金種別硬貨収納投出部群との間に金種毎に設けられ、金種別硬貨分岐部群で分岐される硬貨を受収して一時保留するとともに、入金承認時には一時保留硬貨を金種別硬貨収納投出部群へ送り込み、入金非承認時には一時保留硬貨を金種別硬貨収納投出部群に対する機体幅方向一側へ放出する金種別硬貨一時保留部と、前記補充環流硬貨用シュートに臨み補充環流硬貨を受収する受収口とこの受収口から受収する補充環流硬貨を収納する収納空間部とこの収納空間部から補充環流硬貨を放出する放出口とを有する補充環流硬貨収納部、前記回収硬貨用シュートに臨む回収硬貨収納部、前記取忘れ硬貨用シュートに臨む取忘れ硬貨収納部、前記運用リジェクト硬貨用シュートに臨む運用リジェクト硬貨収納部、前記補充リジェクト硬貨用シュートに臨む補充リジェクト硬貨収納部を有し、これらが機体の背部位置に設けられるとともに、機体から一体に着脱可能とする硬貨カセットユニットと、前記金種別硬貨収納投出部群に対する機体幅方向一側域であって、前記補充環流硬貨収納部の補充硬貨放出域から貯留繰出部にわたって設けられ、補充環流硬貨収納部の補充硬貨、金種別硬貨収納投出部群から投出される出金硬貨、入金非承認時に金種別硬貨一時保留部から返却放出される入金返却硬貨を受け入れて貯留繰出部へ送る搬送コンベヤとを具備しているものである。
そして、硬貨通路の第1の通路部の末端域から第2の通路部の始端域までの間に、補充環流硬貨、回収硬貨、取忘れ硬貨、運用リジェクト硬貨、補充リジェクト硬貨を分岐する非金種別硬貨分岐部群を設けたため、硬貨通路の前後方向の長さが短くなり、機体の奥行き寸法も小さくなる。さらに、補充環流硬貨収納部、回収硬貨収納部、取忘れ硬貨収納部、運用リジェクト硬貨収納部、補充リジェクト硬貨収納部が硬貨カセットユニットにより機体から一体に着脱可能とするため、各収納部の着脱や運搬の手間が軽減され、取忘れ硬貨収納部や各リジェクト硬貨収納部などの取り出し忘れも防止される。
請求項2記載の循環式硬貨入出金機は、請求項1記載の循環式硬貨入出金機において、硬貨通路は、第1の通路部に下流側に向けて硬貨識別部、金種別硬貨分岐部群、非金種別硬貨分岐部群のうちの補充環流硬貨を分岐する補充環流硬貨分岐部が設けられ、第2の通路部の始端域に非金種別硬貨分岐部群のうちの回収硬貨、取忘れ硬貨、運用リジェクト硬貨、補充リジェクト硬貨を分岐する非金種別硬貨分岐部群が設けられた構成とされ、補充環流硬貨用シュートは、前記補充環流硬貨分岐部を通じて分岐される補充環流硬貨を搬送するものである。
そして、第1の通路部の末端域に非金種別硬貨分岐部群のうちの補充環流硬貨分岐部を設け、第2の通路部始端域に回収硬貨、取忘れ硬貨、運用リジェクト硬貨、補充リジェクト硬貨を分岐する非金種別硬貨分岐部群を設けたため、補充環流硬貨収納部、回収硬貨収納部、取忘れ硬貨収納部、運用リジェクト硬貨収納部、補充リジェクト硬貨収納部を機体の背部域に配置しやすくなり、硬貨カセットユニットとして構成しやすくなる。
請求項1記載の循環式硬貨入出金機によれば、硬貨通路の第1の通路部の末端域から第2の通路部の始端域までの間に、補充環流硬貨、回収硬貨、取忘れ硬貨、運用リジェクト硬貨、補充リジェクト硬貨を分岐する非金種別硬貨分岐部群を設けたため、硬貨通路の前後方向の長さを短くでき、機体の奥行き寸法も小さくでき、さらに、補充環流硬貨収納部、回収硬貨収納部、取忘れ硬貨収納部、運用リジェクト硬貨収納部、補充リジェクト硬貨収納部が硬貨カセットユニットにより機体から一体に着脱できるため、各収納部の着脱や運搬の手間を軽減でき、取忘れ硬貨収納部や各リジェクト硬貨収納部などの取り出し忘れも防止できる。
請求項2記載の循環式硬貨入出金機によれば、請求項1記載の循環式硬貨入出金機の効果に加えて、第1の通路部の末端域に非金種別硬貨分岐部群のうちの補充環流硬貨分岐部を設け、第2の通路部始端域に回収硬貨、取忘れ硬貨、運用リジェクト硬貨、補充リジェクト硬貨を分岐する非金種別硬貨分岐部群を設けたため、補充環流硬貨収納部、回収硬貨収納部、取忘れ硬貨収納部、運用リジェクト硬貨収納部、補充リジェクト硬貨収納部を機体の背部域に配置しやすくなり、硬貨カセットユニットとして構成しやすくできる。
以下、本発明の一実施の形態を図面を参照して説明する。
図1および図2において、11は循環式硬貨入出金機の機体で、この機体11の顧客が操作する前面(操作面)11aの上部域に入金口と出金口とを兼ねて入出金口シャッタ12で開閉される入出金口13が形成され、この入出金口13の内側に硬貨を受け入れる硬貨受部14が配設されている。この硬貨受部14には、上面を開口した受皿15が配置され、この受皿15に硬貨を受け入れるとともに受皿15の回動によって受け入れた硬貨を下方のシュート16に放出可能としている。硬貨受部14には、受皿15内の硬貨の有無を検知する図示しないセンサが配設されている。
機体11の前側下部にはシュート16を通じて硬貨受部14から放出される硬貨を受け入れる貯留繰出部18が配設されている。この貯留繰出部18は、鉛直方向に対して上側が機体11の左側面方向(図2の右側)へ所定角度傾いて軸支された傾斜円盤19、およびこの傾斜円盤19の表面側に配設されたホッパ20を有し、これら傾斜円盤19とホッパ20との間に送り込まれる硬貨を貯留する。
傾斜円盤19の表面周縁近傍には硬貨を掻き上げるための図示しない複数の突起が一定間隔で突設されており、傾斜円盤19の回転によりホッパ20内の硬貨を各突起で1枚ずつ掻き上げながら傾斜円盤19の上部から1枚ずつ繰り出す。
ホッパ20には、傾斜円盤19によってホッパ20内から繰り出されずに残留する異物を排出するために、ホッパ20の底部を開閉する開閉部21が開閉可能に配設されている。この開閉部21の下方には開閉部21の開放によって放出される異物を受け入れる異物用シュート22が配設されている。この異物用シュート22には、ホッパ20から放出される異物を2方向に振り分ける振分部23と各方向に振り分けられた異物をそれぞれ受け入れる2個のシュート部24,25とが設けられており、一方のシュート部24は機体11の前面下部に開口形成された異物返却口26に異物を送り込み、他方のシュート部25は機体11内に着脱可能に配置された異物回収箱27に異物を送り込む。異物返却口26には、開閉可能なカバーが配置されている。
また、傾斜円盤19の上部には、貯留繰出部18から1枚ずつ繰り出される硬貨を受け入れて搬送方向に1枚ずつ間隔をあけた分離状態で搬送する硬貨通路29の始端部が接続されている。この硬貨通路29は、貯留繰出部18の上部から機体11の背部方向へ向けて形成される第1の通路部30、この第1の通路部30の末端から上方に円弧状に折り返して機体11の前方へ向けて方向変換して形成される折返し通路部31、この折返し通路部31の上側末端から硬貨受部14の近傍位置まで形成される第2の通路部32を有しており、略U字形の通路形状に形成されている。
第1の通路部30には、貯留繰出部18の上部から機体11の背部側へ向かうに従い上昇傾斜する通路域30a、この通路域30aの末端から機体11の背部側へ向かうに従い通路域30aよりも緩やかな角度で上昇傾斜する通路域30bが形成されている。第2の通路部32には、第1の通路部30の通路域30bの末端側上方に平行に配置されて機体11の前側へ向かうに従い下降傾斜する通路域32aが形成されている。
硬貨通路29は、図3および図4に示すように、傾斜円盤19と同じ傾斜状態であって、硬貨を鉛直方向に対して上側が機体11の左側面方向(図2の右側、図3左側)へ所定角度傾いた傾斜状態で搬送する通路板33を有し、この通路板33の下縁には搬送する硬貨の周縁下部を支持する案内縁34a,34bが形成されている。
硬貨通路29上には、貯留繰出部18から1枚ずつ繰り出される硬貨を搬送方向に1枚ずつ間隔をあけた分離状態で搬送する搬送手段としての搬送ベルト35が配設されている。この搬送ベルト35は、無端状に設けられ、図示しない複数のプーリによって各通路部30〜32に沿って懸架されており、硬貨を通路板33に押し付けながら搬送する。搬送ベルト35には硬貨を搬送方向に1枚ずつ間隔をあけた分離状態で搬送する突起36が通路板33に対向する面に所定間隔毎に突設されている。
図1に示すように、硬貨通路29の第1の通路部30の通路域30aには、搬送する硬貨の適正、不適正、金種などを識別する材質センサやイメージセンサなどにて構成される硬貨識別部38が配設されている。
硬貨通路29の第1の通路部30の通路域30bには、上流側から順に、硬貨入金時のオーバーフロー硬貨を分岐するオーバーフロー硬貨分岐部39、硬貨入金時や硬貨補充時の正規硬貨を金種別に分岐する金種別硬貨分岐部40a〜40f(図1には40aおよび40fのみを示す)、硬貨補充時のオーバーフロー硬貨である補充環流硬貨を分岐する補充環流硬貨分岐部41が配設されている。
硬貨通路29の第2の通路部32の通路域32aには、上流側から順に、回収硬貨、取忘れ硬貨、運用リジェクト硬貨、補充リジェクト硬貨のうち、第1グループとして回収硬貨および取忘れ硬貨を分岐する第1分岐部42、第2グループとして運用リジェクト硬貨および回収リジェクト硬貨を分岐する第2分岐部43が配設されている。
そして、金種別硬貨分岐部40a〜40fが金種別硬貨分岐部群40として構成され、また、補充環流硬貨分岐部41、第1分岐部42および第2分岐部43が非金種別硬貨分岐部群44として構成されている。
各分岐部39,40a〜40f,42,43は、略共通に構成されており、例えば図4に一部の金種別硬貨分岐部40a〜40cを示すように、通路板33に分岐孔45がそれぞれ開口形成されるとともに、これら分岐孔45を開閉する分岐部材46がそれぞれ配設されている。各分岐部材46は、硬貨通路29の上流側が開閉するように通路板33に回動自在に軸支されているとともに図示しないモータなどの駆動部にて開閉駆動される。各分岐部材46には、開口時に搬送ベルト35との干渉を避ける切欠部47が形成されている。
通路板33の各分岐部39,40a〜40f,42,43の上流側および下流側に、硬貨通路29内を搬送する硬貨を検知する図示しない硬貨検知センサが配設されている。そして、各分岐部39,40a〜40f,42,43の各分岐部材46は、硬貨識別部38での識別結果と硬貨検知センサとの両条件にて開放駆動され、該当硬貨のみを各種類別分岐部39,40a〜40f,42,43から分岐し、該当硬貨以外の硬貨を硬貨通路29の下流側へ通過させる。
また、図1に示すように、オーバーフロー硬貨分岐部39には、このオーバーフロー硬貨分岐部39で分岐されたオーバーフロー硬貨を受け入れて下方へ案内するオーバーフロー硬貨用シュート49が接続されている。各金種別硬貨分岐部40a〜40fには、各金種別硬貨分岐部40a〜40fで分岐された硬貨を受け入れて下方へ案内する金種別シュート50a〜50f(図1には50aおよび50fのみを示す)が接続されている。
図1、図2および図5に示すように、補充環流硬貨分岐部41には、この補充環流硬貨分岐部41で分岐された補充環流硬貨を受け入れて下方へ案内する補充環流硬貨用シュート51が接続されている。第1分岐部42および第2分岐部43には、第1分岐部42および第2分岐部43で分岐された硬貨を受け入れて下方へ案内する第1の振分シュート52および第2の振分シュート53が接続されている。
第1の振分シュート52は、第1分岐部42で分岐された硬貨を2方向に振り分ける振分部54、この振分部54の下流の2個のシュート部として回収硬貨用シュート55および取忘れ硬貨用シュート56を有している。
第2の振分シュート53は、第2分岐部43で分岐された硬貨を2方向に振り分ける振分部57、この振分部57の下流の2個のシュート部として運用リジェクト硬貨用シュート58および補充リジェクト硬貨用シュート59を有している。
また、図1ないし図3に示すように、機体11内には、金種別硬貨分岐部40a〜40fの金種別シュート50a〜50fの下方に金種別硬貨一時保留部61a〜61f(図1には61aおよび61fのみを示す)が配設され、この金種別硬貨一時保留部61a〜61fの下方に金種別硬貨収納投出部62a〜62f(図1には62aおよび62fのみを示す)で構成される金種別硬貨収納投出部群62が配設され、この金種別硬貨収納投出部群62に対する機体幅方向一側域である右側域の底部に搬送コンベヤ63が配設され、機体11の背部位置で各シュート51,55,56,58,59の下方に硬貨カセットユニット64が配置されている。
金種別硬貨一時保留部61a〜61fは、硬貨入金時に金種別硬貨分岐部40a〜40fで分岐されて金種別シュート50a〜50fで導かれる硬貨を受け入れるとともに所定枚数の硬貨を上下方向に重積して一時保留するもので、金種別に硬貨を上下方向に重積する筒状の開口を有する保留枠67、およびこの保留枠67の下面を開閉する投出板68などで構成されている。保留枠67は、図示しない駆動機構により、投出板68で下面開口が閉塞されていて金種別シュート50a〜50fから硬貨を受け入れるとともに重積状態で一時保留可能とする一時保留位置である定位置と、この定位置から機体幅方向一側である右側面側(図3の右側)の搬送コンベヤ63上に移動して投出板68に対して相対的に開放される下面開口から一時保留硬貨を放出する返却位置との間で移動する。
また、金種別硬貨収納投出部62a〜62fは、機体11内に着脱可能に装着される金種別の収納筒部71を有し、この収納筒部71の上方から硬貨の収納および投出を可能としている。収納筒部71の上方には投出板68が配設され、この投出板68は、図示しない駆動機構により、収納筒部71の上方の前進位置と、この前進位置より機体幅方向他側の左側面側(図3の左側)の後退位置との間で往復移動する。そして、投出板68が定位置にあるとき保留枠67の下面開口を閉塞して硬貨の一時保留を可能とし、この保留枠67に一時保留した硬貨の収納時に投出板68が後退位置に移動し、保留枠67内の硬貨を収納筒部71に収納させ、また、保留枠67が返却位置に移動した状態で、かつ収納筒部71内の硬貨を上昇させて最上位硬貨を保留枠67の下面で受け止めた状態において、投出板68の往復移動により、収納筒部71の最上位の硬貨から順に投出可能としている。
各収納筒部71内には重積硬貨を支承する支承部材72がそれぞれ上下動可能に配置され、これら各支承部材72が各収納筒部71に上下方向に形成された案内溝73を通じて収納筒部71に対し機体11の左側面側(図3の左側)に配置された駆動機構74に着脱可能に連結され、この駆動機構74によって各支承部材72がそれぞれ独立して上下動する。そして、収納筒部71内からの硬貨の投出時に支承部材72が上昇して最上位の硬貨を保留枠67の下面に押し付けるとともに、収納筒部71内への硬貨の収納時に支承部材72が下降して硬貨を収納可能としている。
なお、保留枠67の硬貨を収納筒部71へ収納させる場合は、支承部材72が上昇して支承部材72上の重積硬貨上面を投出板68の下面近傍に位置させ、次に投出板68の退避により一時保留硬貨が重積状収納硬貨の上に載り、支承部材72の下降で重積硬貨上面が投出板68の下部近傍へ下降されて停止され、次に投出板68が閉じられて一時保留硬貨の収納が終わる。
また、搬送コンベヤ63は、金種別硬貨収納投出部群62の右側面域(図3の右側)に沿って機体11の底部に略水平状に配置される受収コンベヤ域77、この受収コンベヤ域77の前端から前方へ向けて上昇傾斜して貯留繰出部18に接続される送出コンベヤ域78を有し、受収コンベヤ域77に受収した硬貨を貯留繰出部18に順次送り込み可能としている。これらコンベヤ域77,78上の両側には受収ガイド部材79が配設されるとともに受収コンベヤ域77の後端側にシュートである受収ガイド部材80が配設され、受収コンベヤ域77上の受収ガイド部材79,80で囲まれた空間に硬貨を受収する硬貨受収部81が形成されている。
受収コンベヤ域77上の硬貨受収部81には、硬貨入金時にオーバーフロー硬貨分岐部39で分岐されてオーバーフロー硬貨用シュート49で導かれるオーバーフロー硬貨、硬貨入金時における入金非承認時に金種別硬貨一時保留部61a〜61fから放出される返却硬貨、硬貨出金時に金種別硬貨収納投出部群62から投出される硬貨、硬貨カセットユニット64が備える補充環流硬貨収納部94から放出される硬貨を受収する。
搬送コンベヤ63は、無端状のベルト82を有し、このベルト82が複数のプーリ83に懸架されて各コンベヤ域77,78が形成されている。図3に示すように、ベルト82は、無端状の平ベルトで構成され、その幅は処理する最大径硬貨の直径より広い幅でかつ最小径硬貨が径方向に2枚入らない幅に形成されており、ベルト82の表面にはその搬送方向に沿って処理する最大径の硬貨の直径より広く最小径硬貨が径方向に2枚入らない所定のピッチ毎でかつベルト幅方向に複数個ずつ並んで図示しない複数の突起が形成されている。そして、ベルト82の回転駆動により、受収コンベヤ域77に受収した硬貨を突起に引っ掛けて貯留繰出部18に順次搬送する。
また、図1、図2、図6および図7に示すように、硬貨カセットユニット64は、機体11の背部の背部扉90によって開閉されるカセット装着部91に対して、機体11の底部から背部側に引き出されるカセット搭載台92によって着脱可能に装着されている。すなわち、機体11の背部側から引き出したカセット搭載台92に対して硬貨カセットユニット64が上方から着脱可能とされ、硬貨カセットユニット64が搭載されたカセット搭載台92を機体11内に押し込むことにより硬貨カセットユニット64が機体11のカセット装着部91に装着される。
この硬貨カセットユニット64は、運搬可能な縦長箱状のカセット本体93を有し、このカセット本体93内には、補充環流硬貨用シュート51の下方に臨む上面に受収口94aを有する補充環流硬貨収納部94、回収硬貨用シュート55の下方に臨む上面に受収口95aを有する回収硬貨収納部95、取忘れ硬貨用シュート56の下方に臨む上面に受収口96aを有する取忘れ硬貨収納部96、運用リジェクト硬貨用シュート58の下方に臨む上面に受収口97aを有する運用リジェクト硬貨収納部97、補充リジェクト硬貨用シュート59の下方に臨む上面に受収口98aを有する補充リジェクト硬貨収納部98が配置されている。
補充環流硬貨収納部94はカセット本体93の右側上部域に配置され、回収硬貨収納部95の受収口95aの下部域および取忘れ硬貨収納部96は補充環流硬貨収納部94の背部側で機体幅方向に並設され、運用リジェクト硬貨収納部97および補充リジェクト硬貨収納部98は補充環流硬貨収納部94の前側で機体幅方向に並設されている。
したがって、図6に示すように(図6に示すカセット本体93の左側が前面、右側が背面、上側が左側面、下側が右側面である)、カセット本体93の上面には、その上面前側において補充環流硬貨収納部94の受収口94aと運用リジェクト硬貨収納部97の受収口97aと補充リジェクト硬貨収納部98の受収口98aとが機体幅方向に並設され、上面背部側において取忘れ硬貨収納部96の受収口96aと回収硬貨収納部95の受収口95aとが機体幅方向に並設されている。
このカセット本体93の上面には、各受収口94a〜98aを一体に開閉する受収口シャッタ99がカセット本体93内で開閉可能に配設されている。この受収口シャッタ99は、硬貨カセットユニット64を機体11の背部側からカセット装着部91内に装着することにより機体11内に配置されたシャッタ開放部100によって自動的にロックが解除されて開放され、硬貨カセットユニット64を機体11内のカセット装着部91から背部側へ引き出すことにより自動的に閉塞されてロックされる。
また、補充環流硬貨収納部94の内部は、受収口94aから受収する硬貨を収納する収納空間部94bを有し、この収納空間部94bの前面下部には収納空間部94b内の硬貨を機体11内の搬送コンベヤ63に放出する放出口94cが形成され、収納空間部94bの底部には硬貨を自重で放出口94cから放出させるシュート状の傾斜底面94dが形成されている。傾斜底面94dは、放出口94cへ向けて下降傾斜するとともに傾斜方向と交差する方向の断面が円弧状に形成され、収納空間部94b内の硬貨が傾斜底面に貼り付くのを防止して確実に放出可能としている。
放出口94cには、この放出口94cを開閉する放出口シャッタ101が上下方向に開閉可能に配設されている。また、カセット装着部91には、補充環流硬貨収納部94の放出口94cが臨む受入口102が形成され、この受入口102を開閉する受入口シャッタ103が上下方向に開閉可能に配設されている。そして、硬貨カセットユニット64を機体11の背部側からカセット装着部91内に装着することにより放出口シャッタ101と受入口シャッタ103とが一体に連結され、機体11内に配設される図示しないシャッタ開閉機構によって一体に開閉駆動される。
補充環流硬貨収納部94の背面で傾斜底面94dより上側には補充硬貨を投入する投入口94eが形成され、この投入口94eには下部の開閉軸105を支点として背部側に開閉可能とする補充用開閉体106が設けられている。この補充用開閉体106は、両側にガイド縁部107を有していて開放時に補充硬貨を補充環流硬貨収納部94内に投入するシュートとして機能する。補充用開閉体106の側部にはピン108が突設され、補充用開閉体106を閉じることによりピン108をカセット本体93内に配置された係止爪109が係止して施錠する。係止爪109は、軸110を支点として回動可能で、図示しないばねによってピン108を係止する方向に付勢されており、解錠機構111によってピン108に対する係止を解除して補充用開閉体106を解錠する。
また、回収硬貨収納部95は、受収口95a、補充環流硬貨収納部94、回収硬貨収納部95、取忘れ硬貨収納部96、運用リジェクト硬貨収納部97、補充リジェクト硬貨収納部98の下部域を含む収納空間部95bが形成され、この収納空間部95bは硬貨回収時に機体11内の硬貨を収納可能とする容量に形成されている。
回収硬貨収納部95の左側面には下部の開閉軸112を支点として左側方に開閉可能とする回収用開閉体113が設けられている。この回収用開閉体113は、両側にガイド縁部114を有していて開放時に回収硬貨収納部95内の回収硬貨を取り出すためのシュートとして機能する。回収用開閉体113のガイド縁部114の上縁には係止溝部115が形成され、回収用開閉体113を閉じることによりカセット本体93内に配置された係止部材116が係止溝部115に係合して施錠される。
係止部材116は、軸117を支点として揺動可能とし、一端には回収用開閉体113の係止溝部115に係合可能とする係止片部118が形成され、他端には係止部材116を回動させて係止片部118を回収用開閉体113の係止溝部115から外すための操作部119が形成されている。係止部材116の操作部119は、カセット本体93の取忘れ硬貨収納部96を収納する収納空間に突出配置され、この取忘れ硬貨収納部96をカセット本体93の背部側に取り出すことにより露出して操作可能としている。
また、取忘れ硬貨収納部96は、受収口96aから受収する取忘れ硬貨を収納する収納空間部96bを有するボックスで構成され、カセット本体93に対して背部側から着脱可能に装着され、取忘れ硬貨収納部96の背面部に配設された鍵120によってカセット本体93に対して施錠、解錠されている。そして、鍵120を解錠して取忘れ硬貨収納部96をカセット本体93の背部側に取り出すことにより、係止部材116の操作部119を操作可能とし、回収硬貨収納部95の回収用開閉体113を開放可能とする。
また、運用リジェクト硬貨収納部97および補充リジェクト硬貨収納部98は、受収口97a,98aから受収する各リジェクト硬貨を収納する収納空間部97b,98bを有する一体形のボックス121で構成され、カセット本体93に対して左側面から着脱可能に装着される。図8に示すように(図8に示すボックス121の上側が前面、下側が背面、右側が左側面、左側が右側面である)、ボックス121の上面にはピン122が突設され、ボックス121をカセット本体93内に装着することによりカセット本体93内に配置された係止部材123がピン122に係合して施錠する。
係止部材123は、軸124を支点として回動可能とし、一端にはボックス121のピン122を係止する爪部125が形成され、他端にはボックス121の背部側に突出する解除部126が形成されている。そして、解錠機構111によって係止部材123のピン122に対する係止を解除してボックス121を解錠する。
また、図7および図9に示すように、解錠機構111は、カセット本体93の背面に設けられた鍵127を有し、この鍵127にキーを差し込んで一方向である第1の方向に回動操作することにより、鍵127に設けたレバー128およびこのレバー128に一端が配置された第1の解錠ロッド129を介して係止爪109を補充用開閉体106のピン108から外して解錠する。また、鍵127にキーを差し込んで他方向である第2の方向に回動操作することにより、図8に示す第2の解錠ロッド130が揺動して係止部材123の解除部126を押し、爪部125をボックス121のピン122から外して解錠する。
また、図10には、機体11のカセット装着部91に硬貨カセットユニット64を装着することにより、一体に連結された補充環流硬貨収納部94の放出口シャッタ101とカセット装着部91の受入口シャッタ103とを開閉するシャッタ開閉機構141を示す。このシャッタ開閉機構141は、機体11内のカセット装着部91の受入口102の下側に配設されており、シャッタ連動レバー142を有し、このシャッタ連動レバー142の基端が支軸143によって回動可能に軸支され、先端に受入口シャッタ103に回動可能に連結されたリンク144が回動可能に連結されている。
シャッタ連動レバー142の両端間に位置してモータ(図11に示すモータM11)で回転駆動される回転軸145に動作レバー146が取り付けられ、この動作レバー146の先端にシャッタ連動レバー142の下縁部142aに係合可能とする動作ローラ147が回転自在に軸支されている。この動作レバー146の一方向である開放方向(図10反時計回り方向)または他方向である閉鎖方向(図10時計回り方向)への回動によってシャッタ連動レバー142およびリンク144を介して各シャッタ101,103が開閉する。
シャッタ連動レバー142の一面側には、略L字形のロック板148が配置されている。このロック板148の略中間部がシャッタ連動レバー142の支軸143の下方に配置される支軸149によって回動可能に軸支され、ロック板148の一端側にはカム溝部150が形成され、このカム溝部150にシャッタ連動レバー142の一面に回転可能に軸支されたカムローラ151が配置されている。カム溝部150の両側縁部のうち動作レバー146に対して離れている側の縁部の上下方向の中間からカム溝部150の中央付近までロック突部152が突設されている。ロック板148の他端には、シャッタ閉鎖状態における動作レバー146の動作ローラ147の位置に対して、この動作ローラ147の開放方向へ向けた側部位置に、動作ローラ147と接触可能とする略三角形状のロック解除部153が突設されている。
そして、図10(a)をシャッタ閉鎖状態とし、動作レバー146が下方へ向いて動作ローラ147はシャッタ連動レバー142およびロック板148のいずれからも離反し、シャッタ連動レバー142の他端側が下降して各シャッタ101,103が閉鎖している。ロック板148も他端側が下降し、このロック板148のロック突部152がシャッタ連動レバー142のカムローラ151上に係合して止まっている。
図10(b)(c)の順に示すように、各シャッタ101,103を開放するときには、動作レバー146が開放方向(図10反時計回り方向)に回動することにより、まず、動作ローラ147でロック板148の解除部153を押し、このロック板148が支軸149を中心に回動してロック突部152がカムローラ151から外れてロックが解除する。続いて、動作レバー146の動作ローラ147がシャッタ連動レバー142の下縁部142aに当接し、このシャッタ連動レバー142の先端側を押し上げ、リンク144を介して各シャッタ101,103を開放させる。
図10(d)(e)(f)の順に示すように、各シャッタ101,103を閉鎖するときには、動作レバー146が閉鎖方向(図10時計回り方向)に回転することにより、シャッタ連動レバー142の先端側が下降を始め、各シャッタ101,103も閉鎖を始めるが、その途中で、シャッタ連動レバー142のカムローラ151がロック板148のロック突部152に係合し、シャッタ連動レバー142の先端側の下降が阻止され、各シャッタ101,103も閉鎖も途中位置で止まる。その後は、動作レバー146のみが所定角度域回動してから、この動作レバー146の動作ローラ147がロック板148のロック解除部153に当接して押し、このロック板148が支軸149を中心に回動してロック突部152がシャッタ連動レバー142のカムローラ151から外れる。そして、ロック突部152がシャッタ連動レバー142のカムローラ151から外れたとき、各シャッタ101,103、リンク144およびロック板148の自重によりロック板148の先端側が一気に下降し、各シャッタ101,103が急激に落下してこれらシャッタ101,103の閉鎖位置で下部を支える部材に衝突し、図10(a)に示すシャッタ閉鎖状態に戻る。
この各シャッタ101,103が急激に落下する衝撃で、補充環流硬貨収納部94に振動が発生し、例えば補充環流硬貨収納部94の内面に貼り付いて残留している残留硬貨を落とすことができる。そのため、シャッタ開閉機構141により各シャッタ101,103の開閉を数回繰り返すことにより、補充環流硬貨収納部94内での硬貨の残留を防止できる。
また、図11に、制御部201によって循環式硬貨入出金機を制御する概略制御構成を示す。この制御部201は、上位機からの信号や、入金、出金、補充、回収の各処理の指令および各種モードの指令をする操作指令部202、入金、出金、補充、回収の各処理の指令状態の表示、金額などを表示する表示部203、貯留繰出部18内の硬貨の有無を検知する複数のセンサを含む貯留繰出部用センサ群204、硬貨識別部38、硬貨通路29で硬貨を検知する複数のセンサを含む硬貨通路用センサ群205、硬貨カセットユニット64の放出口シャッタ101の位置を検知する複数のセンサを含む放出口シャッタ用センサ群206などから信号を入力し、各モータM1〜M11を制御する。
モータM1は硬貨受部14の受皿15を駆動する。モータM2は貯留繰出部18の傾斜円盤19を回転駆動する。モータM3は硬貨通路29の搬送ベルト35を回転駆動する。モータM4は金種別硬貨一時保留部61a〜61fの保留枠67を駆動する。モータM5は投出板68を駆動する。モータM6-0〜M6-9はオーバーフロー硬貨分岐部39、金種別硬貨分岐部群40、第1分岐部42、第2分岐部43の分岐部材46を切換駆動する。モータM7-1,M7-2は各振分シュート52,53の各振分部54,57を切換駆動する。モータM8-1〜M8-6は駆動機構74の金種別の各支承部材72を昇降駆動する。モータM9は貯留繰出部18の開閉部21を開閉駆動する。モータM10は搬送コンベヤ63を回転駆動する。モータM11はシッャタ開閉機構141用で硬貨カセットユニット64の放出口シャッタ101および受入口シャッタ103を開閉駆動する。
次に、本実施の形態の作用を説明する。
まず、初期補充処理について図12を参照して説明する。
循環式硬貨入出金機の外部で初期補充硬貨を補充環流硬貨収納部94に収納した硬貨カセットユニット64を、循環式硬貨入出金機の機体11内のカセット装着部91に装着する。硬貨カセットユニット64の装着により、受収口シャッタ99を開放し、放出口シャッタ101が受入口シャッタ103と係合して一体に開閉可能とする。
係員が操作指令部202で初期補充モードを指定し、スタートを指令することにより、貯留繰出部18、硬貨通路29および搬送コンベヤ63の駆動を開始し、シャッタ開閉機構141のモータM11の駆動によって放出口シャッタ101および受入口シャッタ103を一体に開放移動させ、放出口94cおよび受入口102を開放する。これにより、補充環流硬貨収納部94に収納していた初期補充硬貨を傾斜底面94dの傾斜によって自重で放出口94cから全量放出させ、受入口102を通じて、搬送コンベヤ63の受収コンベヤ域77上、つまり硬貨受収部81に全量受収させる。
補充環流硬貨収納部94に収納していた初期補充硬貨を全量放出したことを図示しないセンサで検知することにより、シャッタ開閉機構141のモータM11の駆動によって放出口シャッタ101および受入口シャッタ103を一体に閉鎖移動させ、放出口94cおよび受入口102を閉鎖する。これにより、補充環流硬貨収納部94に硬貨の受収が可能な状態とする。なお、補充環流硬貨収納部94から搬送コンベヤ63に放出された全量放出硬貨は放出口94cおよび受入口102より下方に位置し、放出口シャッタ101と受入口シャッタ103とも閉塞移動可能としている。
搬送コンベヤ63のベルト82の回転駆動により、受収コンベヤ域77上の初期補充硬貨を送出コンベヤ域78を通じて貯留繰出部18に順次送り込む。貯留繰出部18では傾斜円盤19が回転し、搬送コンベヤ63から送り込まれた初期補充硬貨を1枚ずつ硬貨通路29に繰り出す。硬貨通路29では貯留繰出部18から繰り出される初期補充硬貨を受け入れて1枚ずつ間隔をあけた分離状態で搬送し、初期補充硬貨の搬送途上で硬貨識別部38により識別する。
硬貨識別部38での識別の結果、正規の初期補充硬貨は金種別硬貨分岐部40a〜40fで金種別に分岐し、金種別シュート50a〜50fおよび金種別硬貨一時保留部61a〜61fの保留枠67を通じて、金種別硬貨収納投出部62a〜62fの収納筒部71に収納する。金種別硬貨一時保留部61a〜61fの保留枠67は投出板68が後退位置(図3に示す位置より左方向に移動した位置)に移動して底面が開口された状態にあり、金種別シュート50a〜50fから保留枠67に送り込まれた初期補充硬貨を収納筒部71に直接収納する。このとき、収納筒部71内の重積硬貨の上面を収納筒部71の上端近傍に位置させておくことにより、初期補充硬貨の落下距離を少なくし、硬貨立ちなどが発生するのを防止できる。収納筒部71内に初期補充硬貨を1枚受け入れる度に支承部材72とともに重積硬貨を1枚分下降させ、次の初期補充硬貨の収納を許容する。
制御部201では硬貨識別部38での識別結果から金種別硬貨収納投出部62a〜62fに収納する初期補充硬貨の枚数をカウントし、カウント値が予め設定された満杯量に達した金種については、それ以降に硬貨識別部38で識別される正規の初期補充硬貨をオーバーフロー硬貨として取り扱う。このオーバーフロー硬貨は、該当する金種の金種別硬貨分岐部40a〜40fで分岐せずに下流側の補充環流硬貨分岐部41で分岐し、補充環流硬貨用シュート51を通じて硬貨カセットユニット64の補充環流硬貨収納部94に収納させる。このとき、補充環流硬貨収納部94の放出口94cは放出口シャッタ101によって既に閉塞されているため、補充環流硬貨収納部94に収納した初期補充硬貨は放出されることなく収納状態に保たれる。
硬貨識別部38での識別の結果、不適正と判断されたリジェクト硬貨は、第2分岐部43で分岐し、第2の振分シュート53の振分部57および補充リジェクト硬貨用シュート59を通じて硬貨カセットユニット64の補充リジェクト硬貨収納部98に収納させる。
そして、硬貨識別部38で初期補充硬貨の識別が所定時間以上なくなれば、貯留繰出部18、硬貨通路29および搬送コンベヤ63の駆動を停止し、初期補充処理を完了する。
次に、入金処理について説明する。
操作者が操作指令部202で入金を指令することにより、入出金口13の入出金口シャッタ12を開放し、さらに、操作者が入金硬貨を入出金口13を通じて硬貨受部14に投入することにより、硬貨受部14の受皿15上の入金硬貨を図示しないセンサで検知して入出金口シャッタ12を閉鎖する。貯留繰出部18および硬貨通路29の駆動を開始し、硬貨受部14の受皿15の回動によって投入された入金硬貨をシュート16に放出し、このシュート16を通じて貯留繰出部18に送り込む。硬貨受部14では入金硬貨の放出後に受皿15を戻して硬貨の受収を可能な状態とする。
貯留繰出部18に送り込んだ入金硬貨は、上述したように貯留繰出部18から硬貨通路29に1枚ずつ送り込み、硬貨識別部38で識別する。
硬貨識別部38での識別の結果、正規の入金硬貨は金種別硬貨分岐部40a〜40fで金種別に分岐し、金種別シュート50a〜50fを通じて金種別硬貨一時保留部61a〜61fに金種別に一時保留する。金種別硬貨一時保留部61a〜61fでは、図3に示すように、保留枠67の底面を投出板68で閉塞しており、保留枠67に受け入れた入金硬貨を上下方向に重積状態で一時保留する。
制御部201では硬貨識別部38での識別結果から金種別硬貨一時保留部61a〜61fに一時保留する入金硬貨の枚数および金種別硬貨収納投出部62a〜62fに収納した硬貨収納枚数をカウントし、これらカウント値が予め設定された満杯量に達した金種については、それ以降に硬貨識別部38で識別される正規の入金硬貨をオーバーフロー硬貨として取り扱う。このオーバーフロー硬貨は、最上流のオーバーフロー硬貨分岐部39で分岐し、オーバーフロー硬貨用シュート49を通じて搬送コンベヤ63の受収コンベヤ域77に送り込み、一括して一時保留する。
硬貨識別部38での識別の結果、不適正と判断されたリジェクト硬貨は、硬貨通路29の第2の通路部32の末端まで搬送し、硬貨受部14に送り込む。このとき、硬貨受部14の受皿15はリジェクト硬貨を受収可能な状態にある。入出金口13の入出金口シャッタ12を開放し、操作者が硬貨受部14からリジェクト硬貨を取り出すことによって入出金口シャッタ12を閉鎖する。
そして、硬貨識別部38で硬貨の識別が所定時間以上なくなれば、貯留繰出部18および硬貨通路29を停止して入金送り込み動作を完了し、その後、入金硬貨の識別結果を操作者に対して表示し、入金の確認をとる。
操作者が操作指令部202によって入金承認の操作をした場合で、オーバーフロー硬貨がなかった場合には、金種別硬貨一時保留部61a〜61fの投出板68を後退位置(図3に示す位置より左方向に移動した位置)に移動させ、保留枠67の底面を開口させ、重積状態に一時保留させていた一時保留硬貨を金種別硬貨収納投出部62a〜62fの収納筒部71に収納する。
また、操作者が操作指令部202によって入金承認の操作をした場合で、オーバーフロー硬貨があった場合には、金種別硬貨一時保留部61a〜61fに一時保留していた一時保留硬貨は、上述したように投出板68の後退位置への移動によって金種別硬貨収納投出部62a〜62fの収納筒部71に収納する。
搬送コンベヤ63の受収コンベヤ域77に一括一時保留していたオーバーフロー硬貨は、貯留繰出部18、硬貨通路29および搬送コンベヤ63の駆動により、上述したように搬送コンベヤ63から貯留繰出部18を通じて硬貨通路29に送り込み、硬貨通路29の補充環流硬貨分岐部41で分岐し、補充環流硬貨用シュート51を通じて硬貨カセットユニット64の補充環流硬貨収納部94に収納する。
硬貨識別部38でオーバーフロー硬貨の識別が所定時間以上なくなれば、貯留繰出部18、硬貨通路29および搬送コンベヤ63を停止し、入金送り込み動作から入金収納動作までの一連の入金処理を完了する。
また、操作者が操作指令部202によって入金不承認の操作をした場合には、金種別硬貨一時保留部61a〜61fの保留枠67を搬送コンベヤ63の受収コンベヤ域77の上方の返却位置に移動させ、保留枠67に一時保留していた全ての硬貨を搬送コンベヤ63の受収コンベヤ域77に放出する。このとき、搬送コンベヤ63の受収コンベヤ域77にオーバーフロー硬貨を一時保留していた場合には、保留枠67から放出される硬貨と一緒になる。
搬送コンベヤ63の受収コンベヤ域77上の返却硬貨は、貯留繰出部18、硬貨通路29および搬送コンベヤ63の駆動により、上述したように搬送コンベヤ63から貯留繰出部18を通じて硬貨通路29に送り込み、硬貨通路29の末端まで搬送して硬貨受部14の受皿15に送り込む。全ての返却硬貨を硬貨受部14の受皿15に送り込んだら、貯留繰出部18、硬貨通路29および搬送コンベヤ63を停止し、入出金口13の入出金口シャッタ12を開放し、操作者が硬貨受部14の受皿15から返却硬貨を取り出すことによって入出金口シャッタ12を閉鎖する。これにより、入金送り込み動作から入金返却動作までの一連の処理を完了する。
次に、出金処理について図13を参照して説明する。
操作者が操作指令部202によって出金貨幣値(金額または金種と枚数)を入力し、スタートを指令することにより、金種別硬貨収納投出部62a〜62fの出金金種に該当する収納筒部71において、収納されている重積硬貨を支承部材72によって上昇させ、収納筒部71の上部を閉塞する位置に位置される保留枠67の下面に重積硬貨を当接させ、往復移動させる投出板68によって最上位の重積硬貨つまり出金硬貨を収納筒部71から搬送コンベヤ63の受収コンベヤ域77上に投出する。続けて投出する金種がある場合には、同様に重積硬貨を上昇させ投出板68によって投出する。出金金種に該当しない金種および出金枚数分を投出し終えた金種については、重積硬貨を下降させ、硬貨の投出を停止する。
搬送コンベヤ63の受収コンベヤ域77上に投出された出金硬貨は、貯留繰出部18、硬貨通路29および搬送コンベヤ63の駆動により、上述したように搬送コンベヤ63から貯留繰出部18を通じて硬貨通路29に送り込み、硬貨識別部38で識別する。
硬貨識別部38での識別の結果、正規の出金硬貨は硬貨通路29の第2の通路部32の末端まで搬送して硬貨受部14に送り込む。
不適正と判断されたリジェクト硬貨は第2分岐部43で分岐し、第2の振分シュート53の振分部57および運用リジェクト硬貨用シュート58を通じて硬貨カセットユニット64の運用リジェクト硬貨収納部97に収納させる。リジェクト硬貨が発生した場合には、出金貨幣値に不足する金種硬貨を金種別硬貨収納投出部62a〜62fから再投出させる。
出金貨幣値分の出金硬貨を硬貨受部14に送り込んだら、貯留繰出部18、硬貨通路29および搬送コンベヤ63を停止し、入出金口13の入出金口シャッタ12を開放し、操作者が硬貨受部14の受皿15から出金硬貨を取り出すことによって入出金口シャッタ12を閉鎖する。これにより、出金処理を完了する。
次に、途中補充処理について図14を参照して説明する。
出金処理によって金種別硬貨収納投出部62a〜62fの金種別の硬貨の収納量が所定量以下に低下した場合に、環流処理である途中補充処理を自動的に開始する。この途中補充処理では、初期補充処理と同様に、貯留繰出部18、硬貨通路29および搬送コンベヤ63の駆動を開始し、シャッタ開閉機構141のモータM11の駆動によって放出口シャッタ101および受入口シャッタ103を一体に開放移動させ、放出口94cおよび受入口102を開放する。これにより、補充環流硬貨収納部94に収納していた補充硬貨を傾斜底面94dの傾斜によって自重で放出口94cから全量放出させ、受入口102を通じて、搬送コンベヤ63の受収コンベヤ域77上、つまり硬貨受収部81に全量受収させる。
補充環流硬貨収納部94に収納していた補充硬貨を全量放出したことを図示しないセンサで検知することにより、シャッタ開閉機構141のモータM11の駆動によって放出口シャッタ101および受入口シャッタ103を一体に閉鎖移動させ、放出口94cおよび受入口102を閉鎖する。これにより、補充環流硬貨収納部94に硬貨の受収が可能な状態とする。
搬送コンベヤ63の受収コンベヤ域77に全量受収した補充硬貨は、貯留繰出部18、硬貨通路29および搬送コンベヤ63の駆動により、上述したように搬送コンベヤ63から貯留繰出部18を通じて硬貨通路29に送り込み、硬貨識別部38で識別する。
硬貨識別部38での識別の結果、正規の補充硬貨は、初期補充処理と同様に、金種別硬貨分岐部40a〜40fで金種別に分岐し、金種別シュート50a〜50fおよび金種別硬貨一時保留部61a〜61fの保留枠67を通じて、金種別硬貨収納投出部62a〜62fの収納筒部71に直接収納する。
制御部201では硬貨識別部38での識別結果から金種別硬貨収納投出部62a〜62fに収納する補充硬貨の枚数をカウントし、カウント値が予め設定された満杯量に達した金種については、それ以降に硬貨識別部38で識別される正規の補充硬貨をオーバーフロー硬貨として取り扱う。このオーバーフロー硬貨は、補充環流硬貨分岐部41で分岐し、補充環流硬貨用シュート51を通じて硬貨カセットユニット64の補充環流硬貨収納部94に収納する。このとき、補充環流硬貨収納部94の放出口94cは放出口シャッタ101によって既に閉塞されているため、補充環流硬貨収納部94に収納した補充硬貨は放出されることなく収納状態に保たれる。
硬貨識別部38での識別の結果、不適正と判断されたリジェクト硬貨は、オーバーフロー硬貨と同様に、補充環流硬貨分岐部41で分岐し、補充環流硬貨用シュート51を通じて硬貨カセットユニット64の補充環流硬貨収納部94に回収収納する。
そして、硬貨識別部38で補充硬貨の識別が所定時間以上なくなれば、貯留繰出部18、硬貨通路29および搬送コンベヤ63を停止し、途中補充処理を完了する。
次に、機体11の前面側からの追加補充について図15を参照して説明する。
係員が補充硬貨を機体11の前面側から追加補充する場合に、係員が操作指令部202で硬貨受部14からの追加補充を指令することにより、入出金口13の入出金口シャッタ12を開放し、さらに、係員が補充硬貨を入出金口13を通じて硬貨受部14に投入することにより、硬貨受部14の受皿15上の補充硬貨を図示しないセンサで検知して入出金口シャッタ12を閉鎖する。貯留繰出部18および硬貨通路29の駆動を開始し、硬貨受部14の受皿15の回動によって投入された補充硬貨をシュート16に放出し、このシュート16を通じて貯留繰出部18に送り込む。硬貨受部14では補充硬貨の放出後に受皿15を戻して硬貨の受収を可能な状態とする。
貯留繰出部18に送り込んだ補充硬貨は、上述したように貯留繰出部18から硬貨通路29に1枚ずつ送り込み、硬貨識別部38で識別する。
硬貨識別部38での識別の結果、正規の補充硬貨は、金種別硬貨分岐部40a〜40fで金種別に分岐し、金種別シュート50a〜50fおよび金種別硬貨一時保留部61a〜61fの保留枠67を通じて、金種別硬貨収納投出部62a〜62fの収納筒部71に直接収納する。
制御部201では硬貨識別部38での識別結果から金種別硬貨収納投出部62a〜62fに収納する補充硬貨の枚数をカウントし、カウント値が予め設定された満杯量に達した金種については、それ以降に硬貨識別部38で識別される正規の補充硬貨をオーバーフロー硬貨として取り扱う。このオーバーフロー硬貨は、硬貨通路29の第2の通路部32の末端まで搬送して硬貨受部14に送り込む。このとき、硬貨受部14の受皿15はリジェクト硬貨を受収可能な状態にある。
硬貨識別部38での識別の結果、不適正と判断されたリジェクト硬貨は、オーバーフロー硬貨と同様に、硬貨通路29の第2の通路部32の末端まで搬送して硬貨受部14に送り込む。
入出金口13の入出金口シャッタ12を開放し、係員が硬貨受部14からオーバーフロー硬貨やリジェクト硬貨を取り出すことによって入出金口シャッタ12を閉鎖する。
そして、硬貨識別部38で硬貨の識別が所定時間以上なくなれば、貯留繰出部18および硬貨通路29を停止し、追加補充動作を完了する。
次に、機体11の背部側からの追加補充について図16を参照して説明する。
係員が補充硬貨を機体11の背部側から追加補充する場合に、係員が操作指令部202で硬貨カセットユニット64からの追加補充を指令することにより、まず、図16(a)に示す準備動作を行う。
この準備動作では、貯留繰出部18、硬貨通路29および搬送コンベヤ63の駆動を開始し、シャッタ開閉機構141のモータM11の駆動によって放出口シャッタ101および受入口シャッタ103を一体に開放移動させ、放出口94cおよび受入口102を開放する。これにより、補充環流硬貨収納部94に収納していた補充硬貨を傾斜底面94dの傾斜によって自重で放出口94cから全量放出させ、受入口102を通じて、搬送コンベヤ63の受収コンベヤ域77上、つまり硬貨受収部81に全量受収させる。
補充環流硬貨収納部94に収納していた補充硬貨を全量放出したことを図示しないセンサで検知することにより、シャッタ開閉機構141のモータM11の駆動によって放出口シャッタ101および受入口シャッタ103を一体に閉鎖移動させ、放出口94cおよび受入口102を閉鎖する。これにより、補充環流硬貨収納部94に硬貨の受収が可能な状態とする。
搬送コンベヤ63の受収コンベヤ域77に全量受収した補充硬貨は、貯留繰出部18、硬貨通路29および搬送コンベヤ63の駆動により、上述したように搬送コンベヤ63から貯留繰出部18を通じて硬貨通路29に送り込み、硬貨識別部38で識別する。
硬貨識別部38での識別の結果、正規の補充硬貨は、上述した各補充処理と同様に、金種別硬貨分岐部40a〜40fで金種別に分岐し、金種別シュート50a〜50fおよび金種別硬貨一時保留部61a〜61fの保留枠67を通じて、金種別硬貨収納投出部62a〜62fの収納筒部71に直接収納する。
制御部201では硬貨識別部38での識別結果から金種別硬貨収納投出部62a〜62fに収納する補充硬貨の枚数をカウントし、カウント値が予め設定された満杯量に達した金種については、それ以降に硬貨識別部38で識別される正規の補充硬貨をオーバーフロー硬貨として取り扱う。このオーバーフロー硬貨は、第1分岐部42で分岐し、第1の振分シュート52の振分部54および回収硬貨用シュート55を通じて硬貨カセットユニット64の回収硬貨収納部95に収納する。
硬貨識別部38での識別の結果、不適正と判断されたリジェクト硬貨は、第2分岐部43で分岐し、第2の振分シュート53の振分部57および運用リジェクト硬貨用シュート58を通じて硬貨カセットユニット64の運用リジェクト硬貨収納部97に収納する。
そして、硬貨識別部38で補充硬貨の識別が所定時間以上なくなれば、貯留繰出部18、硬貨通路29および搬送コンベヤ63を停止し、準備動作を完了する。
この準備動作の完了により、硬貨カセットユニット64の背部側の鍵127にキーを差し込んで一方向に回動操作することで解錠機構111を介して補充用開閉体106を解錠し、この補充用開閉体106を開放して投入口94eから補充環流硬貨収納部94内に追加する補充硬貨を投入する。
図16(b)に示すように、初期補充処理と同様に、貯留繰出部18、硬貨通路29および搬送コンベヤ63の駆動を開始し、シャッタ開閉機構141のモータM11の駆動によって放出口シャッタ101および受入口シャッタ103を一体に開放移動させ、放出口94cおよび受入口102を開放する。これにより、補充環流硬貨収納部94に投入された追加分の補充硬貨を傾斜底面94dの傾斜によって自重で放出口94cから全量放出させ、受入口102を通じて、搬送コンベヤ63の受収コンベヤ域77上、つまり硬貨受収部81に全量受収させる。
補充環流硬貨収納部94に収納していた追加分の補充硬貨を全量放出したことを図示しないセンサで検知することにより、シャッタ開閉機構141のモータM11の駆動によって放出口シャッタ101および受入口シャッタ103を一体に閉鎖移動させ、放出口94cおよび受入口102を閉鎖する。これにより、補充環流硬貨収納部94に硬貨の受収が可能な状態とする。
搬送コンベヤ63の受収コンベヤ域77に全量受収した補充硬貨は、貯留繰出部18、硬貨通路29および搬送コンベヤ63の駆動により、上述したように搬送コンベヤ63から貯留繰出部18を通じて硬貨通路29に送り込み、硬貨識別部38で識別する。
硬貨識別部38での識別の結果、正規の補充硬貨は、初期補充処理と同様に、金種別硬貨分岐部40a〜40fで金種別に分岐し、金種別シュート50a〜50fおよび金種別硬貨一時保留部61a〜61fの保留枠67を通じて、金種別硬貨収納投出部62a〜62fの収納筒部71に直接収納する。
制御部201では硬貨識別部38での識別結果から金種別硬貨収納投出部62a〜62fに収納する補充硬貨の枚数をカウントし、カウント値が予め設定された満杯量に達した金種については、それ以降に硬貨識別部38で識別される正規の補充硬貨をオーバーフロー硬貨として取り扱う。このオーバーフロー硬貨は、補充環流硬貨分岐部41で分岐し、補充環流硬貨用シュート51を通じて硬貨カセットユニット64の補充環流硬貨収納部94に収納する。このとき、補充環流硬貨収納部94の放出口94cは放出口シャッタ101によって既に閉塞されているため、補充環流硬貨収納部94に収納した補充硬貨は放出されることなく収納状態に保たれる。
硬貨識別部38での識別の結果、不適正と判断されたリジェクト硬貨は、第2分岐部43で分岐し、第2の振分シュート53の振分部57および補充リジェクト硬貨用シュート59を通じて硬貨カセットユニット64の補充リジェクト硬貨収納部98に収納する。
そして、硬貨識別部38で補充硬貨の識別が所定時間以上なくなれば、貯留繰出部18、硬貨通路29および搬送コンベヤ63を停止し、追加補充動作を完了する。
次に、精査処理について図17を参照して説明する。
係員が操作指令部202で精査処理を指定し、スタートを指令することにより、硬貨カセットユニット64の補充環流硬貨収納部94に収納している硬貨を精査する第1の精査動作、および金種別硬貨収納投出部62a〜62fの収納筒部71に収納している硬貨を精査する第2の精査動作を実行する。
図17(a)に、硬貨カセットユニット64の補充環流硬貨収納部94に収納している硬貨を精査する第1の精査動作を示す。第1の精査動作では、貯留繰出部18、硬貨通路29および搬送コンベヤ63の駆動を開始し、シャッタ開閉機構141のモータM11の駆動によって放出口シャッタ101および受入口シャッタ103を一体に開放移動させ、放出口94cおよび受入口102を開放する。これにより、補充環流硬貨収納部94に収納されている硬貨を傾斜底面94dの傾斜によって自重で放出口94cから全量放出させ、受入口102を通じて、搬送コンベヤ63の受収コンベヤ域77上、つまり硬貨受収部81に全量受収させる。
補充環流硬貨収納部94に収納していた硬貨を全量放出したことを図示しないセンサで検知することにより、シャッタ開閉機構141のモータM11の駆動によって放出口シャッタ101および受入口シャッタ103を一体に閉鎖移動させ、放出口94cおよび受入口102を閉鎖する。これにより、補充環流硬貨収納部94に硬貨の受収が可能な状態とする。
搬送コンベヤ63の受収コンベヤ域77に全量受収した硬貨は、貯留繰出部18、硬貨通路29および搬送コンベヤ63の駆動により、上述したように搬送コンベヤ63から貯留繰出部18を通じて硬貨通路29に送り込み、硬貨識別部38で識別する。
硬貨識別部38での識別の結果、正規の硬貨は、補充環流硬貨分岐部41で分岐し、補充乾留硬貨用シュート51を通じて補充環流硬貨収納部94に戻す。このとき、補充環流硬貨収納部94の放出口94cは放出口シャッタ101によって既に閉塞されているため、補充環流硬貨収納部94に戻した硬貨は放出されることなく収納状態に保たれる。
硬貨識別部38での識別の結果、不適正と判断されたリジェクト硬貨は、第2分岐部43で分岐し、第2の振分シュート53の振分部57および運用リジェクト硬貨用シュート58を通じて硬貨カセットユニット64の運用リジェクト硬貨収納部97に収納する。
そして、硬貨識別部38で補充硬貨の識別が所定時間以上なくなれば、貯留繰出部18、硬貨通路29および搬送コンベヤ63を停止し、第1の精査動作を完了する。
図17(b)に、金種別硬貨収納投出部62a〜62fの収納筒部71に収納している硬貨を精査する第2の精査動作を示す。操作指令部202で精査を指定し、スタートを指令することにより、第2の精査動作を開始する。この第2の精査動作では、金種別硬貨収納投出部62a〜62fの全ての金種の収納筒部71から全ての硬貨を投出させるか、金種別の収納筒部71から硬貨を順番に投出させて全ての硬貨を投出させる。
搬送コンベヤ63の受収コンベヤ域77上に投出した硬貨は、貯留繰出部18、硬貨通路29および搬送コンベヤ63の駆動により、上述したように搬送コンベヤ63から貯留繰出部18を通じて硬貨通路29に送り込み、硬貨識別部38で識別する。識別した硬貨は、金種別硬貨分岐部40a〜40fで金種別に分岐し、金種別シュート50a〜50fおよび金種別硬貨一時保留部61a〜61fの保留枠67を通じて、金種別硬貨収納投出部62a〜62fの収納筒部71に直接収納する。
そして、硬貨識別部38で硬貨の識別が所定時間以上なくなれば、貯留繰出部18、硬貨通路29および搬送コンベヤ63を停止し、第2の精査処理を完了する。
次に、取忘れ硬貨回収処理について図18を参照して説明する。
入金処理時に入金返却硬貨やリジェクト硬貨を硬貨受部14に送り込み、または出金処理時に出金硬貨を硬貨受部14に送り込み、入出金口13の入出金口シャッタ12を開放した後、硬貨受部14から硬貨が取り出されないか、取り残しがあるまま、所定時間以上経過すれば、硬貨受部14の硬貨を取り忘れ硬貨として取り込む取忘れ硬貨回収処理を開始する。
この取忘れ硬貨回収処理では、入出金口シャッタ12を閉じ、貯留繰出部18および硬貨通路29の駆動を開始し、硬貨受部14の受皿15の回動によって取忘れ硬貨をシュート16に放出し、このシュート16を通じて貯留繰出部18に送り込む。硬貨受部14では取り忘れ硬貨の放出後に受皿15を戻して硬貨の受収を可能な状態とする。
貯留繰出部18に送り込んだ取忘れ硬貨は、上述したように貯留繰出部18から硬貨通路29に1枚ずつ送り込み、硬貨識別部38で識別した後、第1分岐部42で分岐し、第1の振分シュート52の振分部54および取忘れ硬貨用シュート56を通じて硬貨カセットユニット64の取忘れ硬貨収納部96に収納する。
そして、硬貨識別部38で取忘れ硬貨の識別が所定時間以上なくなれば、貯留繰出部18、硬貨通路29および搬送コンベヤ63を停止し、取忘れ硬貨回収処理を完了する。
次に、異物返却回収処理について図19を参照して説明する。
入金処理時などにおいて、貯留繰出部18に入金硬貨を受け入れて繰り出し可能な入金硬貨を全て繰り出した後、繰り出すことができない変形硬貨や外国硬貨、入金硬貨とともに投入された例えばクリップなどを異物として貯留繰出部18から排除する異物返却回収処理を開始する。
この異物返却回収処理では、ホッパ20の開閉部21を開放してホッパ20内の異物を異物用シュート22に放出する。異物用シュート22に放出された異物は、振分部23を通じてシュート部24から異物返却口26に排出して返却するか、振分部23を通じてシュート部25から異物回収箱27に回収する。異物の排出後にホッパ20の開閉部21を閉鎖し、異物返却回収処理を完了する。
次に、回収処理について図20を参照して説明する。
係員が操作指令部202で回収処理を指定し、スタートを指令することにより、硬貨カセットユニット64の補充環流硬貨収納部94に収納している硬貨を回収する第1の回収動作、および金種別硬貨収納投出部62a〜62fの収納筒部71に収納している硬貨を回収する第2の回収動作を順に実行する。
図20(a)に、硬貨カセットユニット64の補充環流硬貨収納部94に収納している硬貨を回収する第1の回収動作を示す。この第1の回収動作では、貯留繰出部18、硬貨通路29および搬送コンベヤ63の駆動を開始し、シャッタ開閉機構141のモータM11の駆動によって放出口シャッタ101および受入口シャッタ103を一体に開放移動させ、放出口94cおよび受入口102を開放する。これにより、補充環流硬貨収納部94に収納していた硬貨を傾斜底面94dの傾斜によって自重で放出口94cから全量放出させ、受入口102を通じて、搬送コンベヤ63の受収コンベヤ域77上、つまり硬貨受収部81に全量受収させる。
補充環流硬貨収納部94に収納していた硬貨を全量放出したことを図示しないセンサで検知することにより、シャッタ開閉機構141のモータM11の駆動によって放出口シャッタ101および受入口シャッタ103を一体に閉鎖移動させ、放出口94cおよび受入口102を閉鎖する。
搬送コンベヤ63の受収コンベヤ域77に全量受収した補充硬貨は、貯留繰出部18、硬貨通路29および搬送コンベヤ63の駆動により、上述したように搬送コンベヤ63から貯留繰出部18を通じて硬貨通路29に送り込み、硬貨識別部38で識別する。
硬貨識別部38での識別の結果、正規の補充硬貨は、第1分岐部42で分岐し、第1の振分シュート52の振分部54および回収硬貨用シュート55を通じて硬貨カセットユニット64の回収硬貨収納部95に収納する。
硬貨識別部38での識別の結果、不適正と判断されたリジェクト硬貨は、第2分岐部43で分岐し、第2の振分シュート53の振分部57および運用リジェクト硬貨用シュート58を通じて硬貨カセットユニット64の運用リジェクト硬貨収納部97に収納する。
そして、硬貨識別部38で硬貨の識別が所定時間以上なくなれば、貯留繰出部18、硬貨通路29および搬送コンベヤ63を停止し、第1の回収動作を完了する。
図20(b)に、金種別硬貨収納投出部62a〜62fの収納筒部71に収納している硬貨を回収する第2の回収動作を示す。この第2の回収動作では、金種別硬貨収納投出部62a〜62fの全ての金種の収納筒部71から全ての硬貨を投出させるか、金種別の収納筒部71から硬貨を順番に投出させて全ての硬貨を投出させる。
搬送コンベヤ63の受収コンベヤ域77上に投出した硬貨は、貯留繰出部18、硬貨通路29および搬送コンベヤ63の駆動により、上述したように搬送コンベヤ63から貯留繰出部18を通じて硬貨通路29に送り込み、硬貨識別部38で識別する。
硬貨識別部38での識別の結果、正規の補充硬貨は、第1分岐部42で分岐し、第1の振分シュート52の振分部54および回収硬貨用シュート55を通じて硬貨カセットユニット64の回収硬貨収納部95に収納する。
硬貨識別部38での識別の結果、不適正と判断されたリジェクト硬貨は、第2分岐部43で分岐し、第2の振分シュート53の振分部57および運用リジェクト硬貨用シュート58を通じて硬貨カセットユニット64の運用リジェクト硬貨収納部97に収納する。
そして、硬貨識別部38で硬貨の識別が所定時間以上なくなれば、貯留繰出部18、硬貨通路29および搬送コンベヤ63を停止し、第2の回収動作を完了する。
以上のように構成された循環式硬貨入出金機では、硬貨通路29の第1の通路部30の末端域から第2の通路部32の始端域までの間に、補充環流硬貨、回収硬貨、取忘れ硬貨、運用リジェクト硬貨、補充リジェクト硬貨を分岐する非金種別硬貨分岐部群44を設けたため、硬貨通路29の前後方向の長さを短くでき、機体11の奥行き寸法も小さくでき、さらに、補充環流硬貨収納部94、回収硬貨収納部95、取忘れ硬貨収納部96、運用リジェクト硬貨収納部97、補充リジェクト硬貨収納部98が硬貨カセットユニット64により機体11から一体に着脱できるため、各収納部94〜98の着脱や運搬の手間を軽減でき、取忘れ硬貨収納部96や各リジェクト硬貨収納部97,98などの取り出し忘れも防止できる。
また、第1の通路部30の末端域に非金種別硬貨分岐部群44のうちの補充環流硬貨分岐部41を設け、第2の通路部32の始端域に回収硬貨、取忘れ硬貨、運用リジェクト硬貨、補充リジェクト硬貨を分岐する非金種別硬貨分岐部群44を設けたため、補充環流硬貨収納部94、回収硬貨収納部95、取忘れ硬貨収納部96、運用リジェクト硬貨収納部97、補充リジェクト硬貨収納部98を機体11の背部域に配置しやすくなり、硬貨カセットユニット64として構成しやすくできる。
本発明の一実施の形態を示す循環式硬貨入出金機の概略右側面図である。 同上循環式硬貨入出金機の概略背面図である。 同上図1のA−A矢視の断面図である。 同上循環式硬貨入出金機の硬貨通路および金種別硬貨分岐部群の斜視図である。 同上硬貨通路、各分岐部および各シュートの模式図である。 同上循環式硬貨入出金機の硬貨カセットユニットの平面図である。 同上硬貨カセットユニットを示し、(a)は側面図、(b)は背部側から見た断面図である。 同上硬貨カセットユニットの各リジェクト硬貨収納部のボックスおよびこのボックスを施錠する係止部材の平面図である。 同上硬貨カセットユニットの解錠機構の背面図である。 同上循環式硬貨入出金機のシャッタ開閉機構のシャッタ開閉動作を(a)〜(f)に示す側面図である。 同上循環式硬貨入出金機の制御部のブロック図である。 同上循環式硬貨入出金機の初期補充処理を示す説明図である。 同上循環式硬貨入出金機の出金処理を示す説明図である。 同上循環式硬貨入出金機の途中補充処理を示す説明図である。 同上循環式硬貨入出金機の機体の前面側からの追加補充処理を示す説明図である。 同上循環式硬貨入出金機の機体の背部側からの追加補充処理を(a)(b)に示す説明図である。 同上循環式硬貨入出金機の精査処理を(a)(b)に示す説明図である。 同上循環式硬貨入出金機の取忘れ硬貨回収処理を示す説明図である。 同上循環式硬貨入出金機の異物返却回収処理を示す説明図である。 同上循環式硬貨入出金機の回収充処理を(a)(b)に示す説明図である。
符号の説明
11 機体
14 硬貨受部
18 貯留繰出部
29 硬貨通路
30 第1の通路部
31 折返し通路部
32 第2の通路部
38 硬貨識別部
40 金種別硬貨分岐部群
41 補充環流硬貨分岐部
44 非金種別硬貨分岐部群
51 補充環流硬貨用シュート
55 回収硬貨用シュート
56 取忘れ硬貨用シュート
58 運用リジェクト硬貨用シュート
59 補充リジェクト硬貨用シュート
61a〜61f 金種別硬貨一時保留部
62 金種別硬貨収納投出部群
63 搬送コンベヤ
94 補充環流硬貨収納部
94a 受収口
94b 収納空間部
94c 放出口
95 回収硬貨収納部
96 取忘れ硬貨収納部
97 運用リジェクト硬貨収納部
98 補充リジェクト硬貨収納部

Claims (2)

  1. 機体の前側上部域に形成され、投入される入金硬貨および送出される出金硬貨の受け入れを可能とする硬貨受部と、
    この硬貨受部の下方で機体の前側下部域に設けられ、硬貨受部から放出される入金硬貨を貯留するとともに硬貨を1枚ずつ繰り出す貯留繰出部と、
    始端が前記貯留繰出部に接続されるとともに末端が前記硬貨受部近傍まで設けられる硬貨通路であって、前記貯留繰出部から機体の背部方向へ向けて設けられる第1の通路部、この第1の通路部の末端から上側へ折り返されて機体の前側へ方向変換される折返し通路部、この折返し通路部の上側末端から前記硬貨受部近傍まで設けられる第2の通路部が設けられ、第1の通路部には硬貨識別部が設けられ、第1の通路部の硬貨識別部より下流域から第2の通路部に至る通路域には硬貨を金種別に分岐する金種別硬貨分岐部群が設けられ、第1の通路部の末端域から第2の通路部の始端域までの間には硬貨補充時の補充環流硬貨、回収硬貨、取忘れ硬貨、運用リジェクト硬貨、補充リジェクト硬貨を分岐する非金種別硬貨分岐部群が設けられた硬貨通路と、
    この硬貨通路の非金種別硬貨分岐部群のいずれかの分岐部を通じて分岐される補充環流硬貨、回収硬貨、取忘れ硬貨、運用リジェクト硬貨、補充リジェクト硬貨を搬送する補充環流硬貨用、回収硬貨用、取忘れ硬貨用、運用リジェクト硬貨用、補充リジェクト硬貨用の各シュートと、
    前記硬貨通路の金種別硬貨分岐部群に対応してその下方に配列され、金種別に入金硬貨の収納および出金硬貨の投出が可能な金種別硬貨収納投出部群と、
    前記硬貨通路の金種別硬貨分岐部群と金種別硬貨収納投出部群との間に金種毎に設けられ、金種別硬貨分岐部群で分岐される硬貨を受収して一時保留するとともに、入金承認時には一時保留硬貨を金種別硬貨収納投出部群へ送り込み、入金非承認時には一時保留硬貨を金種別硬貨収納投出部群に対する機体幅方向一側へ放出する金種別硬貨一時保留部と、
    前記補充環流硬貨用シュートに臨み補充環流硬貨を受収する受収口とこの受収口から受収する補充環流硬貨を収納する収納空間部とこの収納空間部から補充環流硬貨を放出する放出口とを有する補充環流硬貨収納部、前記回収硬貨用シュートに臨む回収硬貨収納部、前記取忘れ硬貨用シュートに臨む取忘れ硬貨収納部、前記運用リジェクト硬貨用シュートに臨む運用リジェクト硬貨収納部、前記補充リジェクト硬貨用シュートに臨む補充リジェクト硬貨収納部を有し、これらが機体の背部位置に設けられるとともに、機体から一体に着脱可能とする硬貨カセットユニットと、
    前記金種別硬貨収納投出部群に対する機体幅方向一側域であって、前記補充環流硬貨収納部の補充硬貨放出域から貯留繰出部にわたって設けられ、補充環流硬貨収納部の補充硬貨、金種別硬貨収納投出部群から投出される出金硬貨、入金非承認時に金種別硬貨一時保留部から返却放出される入金返却硬貨を受け入れて貯留繰出部へ送る搬送コンベヤと
    を具備していることを特徴とする循環式硬貨入出金機。
  2. 硬貨通路は、第1の通路部に下流側に向けて硬貨識別部、金種別硬貨分岐部群、非金種別硬貨分岐部群のうちの補充環流硬貨を分岐する補充環流硬貨分岐部が設けられ、第2の通路部の始端域に非金種別硬貨分岐部群のうちの回収硬貨、取忘れ硬貨、運用リジェクト硬貨、補充リジェクト硬貨を分岐する非金種別硬貨分岐部群が設けられた構成とされ、
    補充環流硬貨用シュートは、前記補充環流硬貨分岐部を通じて分岐される補充環流硬貨を搬送する
    ことを特徴とする請求項1記載の循環式硬貨入出金機。
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