JPH07114662A

JPH07114662A - 硬貨処理機

Info

Publication number: JPH07114662A
Application number: JP5281655A
Authority: JP
Inventors: Katsuya Mita; 勝也三田
Original assignee: Omron Corp; Omron Tateisi Electronics Co
Current assignee: Omron Corp
Priority date: 1993-10-15
Filing date: 1993-10-15
Publication date: 1995-05-02

Abstract

(57)【要約】【目的】この発明は、入金系搬送ラインと出金系搬送ラ
インとを並列設置することにより、硬貨の搬送路構造を
小型化および低コスト化することができる硬貨処理機を
提供する。【構成】この発明は、入金硬貨を鑑別部で鑑別して内部
に収納処理し、硬貨収納部より繰出した出金硬貨を鑑別
部で鑑別して放出処理する硬貨処理機であって、上記入
金硬貨を内部に取込む入金系搬送ラインと、出金硬貨を
外部に放出する出金系搬送ラインとの両搬送ラインを並
行設置した並行搬送路を設け、この並行搬送路の両搬送
ラインに跨がって入出金鑑別許容する共通鑑別部を配設
したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、例えば現金自動預金
支払機に内部構成されるような硬貨処理機に関し、さら
に詳しくは硬貨搬送処理構造の小型化および高速処理化
を図った硬貨処理機に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に、この種の硬貨処理機は、例えば
先行出願の特願平２ー１２２２７１号に示すように、装
置本体の上部に入出金口を備え、この入出金口より投入
された硬貨を、入金系搬送ラインを介して入金鑑別部に
導き、この入金鑑別部で真偽判別／金種判別し、真硬貨
のみを一時貯留部側あるいはスタッカ側へと導いて収納
処理し、また収納しきれない場合は回収用のカートリッ
ジに回収処理している。一方、出金時にはスタッカから
出金系搬送ラインを介して出金鑑別部に導き、ここで出
金硬貨を鑑別した後、入出金口へと放出するように循環
式に入出金系の搬送ラインを接続して構成している。

【０００３】しかし、硬貨の運用効率を高めたリサイク
ル利用を図る構成上、搬送路構造が複雑で大型化し、そ
の搬送処理時間が長く、また入金系搬送ラインと出金系
搬送ラインに専用の各鑑別部を要してコスト高となる問
題を有していた。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】そこでこの発明は、入
金系搬送ラインと出金系搬送ラインとを並列設置するこ
とにより、硬貨の搬送路構造を小型化および低コスト化
することができる硬貨処理機の提供を目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この発明は、入金硬貨を
鑑別部で鑑別して内部に収納処理し、硬貨収納部より繰
出した出金硬貨を鑑別部で鑑別して放出処理する硬貨処
理機であって、上記入金硬貨を内部に取込む入金系搬送
ラインと、出金硬貨を外部に放出する出金系搬送ライン
との両搬送ラインを並行設置した並行搬送路を設け、こ
の並行搬送路の両搬送ラインに跨がって入出金鑑別許容
する共通鑑別部を配設したことを特徴とする。

【０００６】

【作用】この発明によれば、入金された硬貨を並行設置
された並行搬送路の一方の入金系搬送ラインを通過させ
て入金処理し、出金硬貨を他方の出金系搬送ラインを通
過させて出金処理し、またこの搬送中に並行搬送路に配
設された１つの共通鑑別部で共通して入出金鑑別処理さ
れる。

【０００７】

【発明の効果】このように、入出金硬貨を配設スペース
に無駄のない並行搬送路を介して搬送処理することがで
きるため、搬送路構造の小型化が図れ、また入出金搬送
距離を短縮して硬貨の高速処理が図れる。さらに、並行
搬送路に１つの共通鑑別部を配設するだけで効率よく鑑
別処理でき、部品点数を削減して低コスト化が図れる。
また、共通鑑別部を１つの単体として取扱うことができ
るため、取扱い性、組立性および保守点検等の作業性が
向上する。

【０００８】

【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。図面は硬貨処理機を示し、図１〜図３におい
て、この硬貨処理機１１は利用客が硬貨を投入および硬
貨を取出し許容する上部の入出金口１２に連通する下方
にＣ形状のバケット１３を設置し、このバケット１３か
ら落下供給された硬貨を受入れて搬送する入金搬送ベル
ト１４を介して一枚ずつ上方の共通鑑別部１５の位置に
搬送すべく構成している。

【０００９】この共通鑑別部１５は、入金搬送ベルト１
４の終端部に相当する入金搬送ラインＬ1 と出金搬送ラ
インＬ2 との両搬送ラインＬ1 ，Ｌ2 を並行設置した並
行搬送路１６の一側に配設され、これらの並行する両搬
送ラインＬ1 ，Ｌ2 に跨がって入金鑑別と出金鑑別との
両鑑別を許容する。

【００１０】この場合、並行搬送路１６に１つの共通鑑
別部１５を配設するだけで効率よく鑑別処理でき、また
共通鑑別部１５を一体的に形成してユニット化して取扱
うことができるため、取扱い性、組立性および保守点検
等の作業性が向上し、さらに両ラインＬ1 ，Ｌ2 を並行
設置した並行搬送路１６に設定することにより、配設ス
ペースに無駄がなくなり、搬送路構造の小型化および簡
素化が図れ、また入出金搬送距離を短縮して硬貨の高速
搬送処理が図れる。

【００１１】そして、共通鑑別部１５に導かれた硬貨
は、ここで真偽および金種が鑑別され、真硬貨は入金搬
送ラインＬ1 を通過させて内方に取込み搬送し、偽硬貨
は下方に落下させて返却搬送ベルト１７より元のバケッ
ト１３の位置に返却する。

【００１２】入金搬送ラインＬ1 と対応する下方には、
出金待機用の１円、５円、１０円、５０円、１００円、
５００円硬貨の６金種のスタッカＳ1 〜Ｓ6 を配設し
て、この入金搬送ラインＬ1 より金種別に選別落下させ
て補充供給可能に設けている。

【００１３】また、入金搬送ラインＬ1 を通過した硬貨
は終端反転部より落下して下方の一時保留部１８に導か
れ、ここで入金確定するまで一時保留される。この一時
保留部１８は、中間出金搬送ベルト１９のベルト上面を
保留部として設け、この中間出金搬送ベルト１９の上面
に導かれた硬貨を、これより返却搬送あるいは落下させ
て下方の運用カートリッジ２０に落下収容するように構
成している。

【００１４】この一時保留したときに入金取消しがあれ
ば、中間出金搬送ベルト１９を返却方向に駆動して、こ
のベルト１９上面に保留された硬貨を一枚ずつ上方の出
金搬送ラインＬ2 に導いて返却動作させ、この出金搬送
ラインＬ2 の終端側に位置する共通鑑別部１５で鑑別確
認した後、終端出金搬送ベルト２１を介して元のバケッ
ト１３へと返却する。

【００１５】また、出金搬送ラインＬ2 と対応する下方
にも、同様に出金待機用の６金種のスタッカＳ7 〜Ｓ12
を配設して、この出金搬送ラインＬ2 より金種別に選別
落下させて補充供給可能にスタッカ群を２連設置し、こ
のライン始端側には補充専用鑑別部２２を配設してい
る。

【００１６】ところで、共通鑑別部１５で真硬貨と判定
された場合は、その真硬貨を一時保留部１８から運用カ
ートリッジ２０に搬送して運用待機するが、補充処理時
に偽硬貨と判定された場合や取忘れ硬貨が発生した場合
は、一時保留部１８から回収カートリッジ２３に導いて
回収する。

【００１７】また、入金時にバケット１３から落下供給
された硬貨に、異物が混っていれば、その異物を下方の
小物異物回収箱２４に回収し、大型の異物の場合、例え
ば流通硬貨以外の記念硬貨や外国硬貨等の大型硬貨の場
合は異物返却ベルト２５および返却搬送ベルト１７を介
して元のバケット１３へと返却する。

【００１８】さらに、各スタッカＳ1 〜Ｓ6 の下端は出
金用に開閉可能に設け、出金時に所定のスタッカの下端
を開放して、その金種を所定枚数放出し、このスタッカ
Ｓ1〜Ｓ6 群と対応する下方に対設された出金搬送ベル
ト２６と、前述の中間出金搬送ベルト１９、出金搬送ラ
インＬ2 および終端出金搬送ベルト２１を介して、スタ
ッカから放出した出金硬貨をバケット１３に搬送するよ
うに構成している。また、前述の運用カートリッジ２０
からは一括補充搬送ベルト２７を介して、該運用カート
リッジ２０内に収納した硬貨を返却搬送ベルト１７に繰
出し、これをバケット１３、入金搬送ベルト１４および
入金搬送ラインＬ1 を経由して金種別の各スタッカＳ1
〜Ｓ6 に適宜補充し、このとき補充完了後のオーバフロ
ー硬貨は、オーバフローカートリッジ２８に回収するよ
うに構成している。図中、ｆは振分けレバーである。

【００１９】図４は硬貨処理機１１の制御回路ブロック
図を示し、ＣＰＵ４１はＲＯＭ４２に格納されたプログ
ラムに沿って、各回路装置を制御し、その制御データを
ＲＡＭ４３で読出し可能に記憶する。

【００２０】硬貨検知センサＳは、内部の各硬貨搬送系
および硬貨を出入れする各位置に装備しており、ＣＰＵ
４１がこのセンサＳの検知信号に基づいて、硬貨の搬送
状態および各振分けレバーｆ…を開閉駆動する等の制御
動作を管理する。

【００２１】各駆動モータＭ…は、硬貨を入出金処理動
作するバケット１３、各搬送路系を駆動し、またソレノ
イドＳＯＬで入出金処理動作系の開閉部や振分けレバー
ｆ…等を開閉駆動する。

【００２２】このように構成された硬貨処理機１１の入
金処理動作は、入出金口１２に硬貨が投入されると、こ
れより硬貨は図５〜図６中に太く実線で示すように、入
金搬送ベルト１４を介して内部に一枚ずつ取込み搬送
し、共通鑑別部１５の位置で真偽鑑別して、真硬貨は入
金搬送ラインＬ1 および一時保留部１８を介して運用カ
ートリッジ２０に一括して収納処理する。

【００２３】一方、偽硬貨を検知した場合は、図５〜図
６中に太く破線で示すように、下方に落下させて返却搬
送ベルト１７上に導き、これより返却搬送して元のバケ
ット１３位置へと返却処理する。

【００２４】また、入金取消しされた場合は、図７〜図
８中に太く実線で示すように、一時保留部１８に保留し
た硬貨を、中間出金搬送ベルト１９を介して一枚ずつ上
方の出金搬送ラインＬ2 側に導いて返却動作させ、この
出金搬送ラインＬ2 の終端側に位置する共通鑑別部１５
で鑑別確認した後、終端出金搬送ベルト２１を介して元
のバケット１３位置へと返却する。

【００２５】一方、入金確定した硬貨は、スタッカＳ7
〜Ｓ12への出金硬貨の補充が必要であれば、図９〜図１
０中に太く実線で示すように、一時保留部１８に保留し
た硬貨を、中間出金搬送ベルト１９を介して一枚ずつ上
方の出金搬送ラインＬ2 に導き、この出金搬送ラインＬ
2 上の出金方向の搬送中に、出金待機用の６金種のスタ
ッカＳ7 〜Ｓ12に対応させて金種別に落下収納させて補
充供給する。

【００２６】また、入金確定したとき、出金搬送ライン
Ｌ2 側のスタッカＳ7 〜Ｓ12への補充が必要でなけれ
ば、図１１中に太く実線で示すように、一時保留部１８
に保留した硬貨を、正送りして下方に落下させ、この下
方に収納可能に対応する運用カートリッジ２０に落下収
納させる。

【００２７】出金処理時は、図１２〜図１３中に太く実
線で示すように、所定のスタッカＳ1 〜Ｓ12から指定さ
れた金種を所定枚数放出し、この放出された硬貨を出金
搬送ベルト２６を介して一時保留部１８に導いた後、中
間出金搬送ベルト１９、出金搬送ラインＬ2 、共通鑑別
部１５および終端出金搬送ベルト２１を介してバケット
１３へと放出して出金処理する。

【００２８】また、補充処理時は、図１４〜図１５中に
太く実線で示すように、運用カートリッジ２０から硬貨
を繰出し、返却搬送ベルト１７を介してバケット１３に
導いた後、これより入金系の入金搬送ベルト１４を介し
て一枚ずつ共通鑑別部１５に導き、ここで真偽および金
種を鑑別した後、入金搬送ラインＬ1 に導いて金種別に
対応するスタッカＳ1 〜Ｓ6 に補充供給する。このと
き、共通鑑別部１５で鑑別不能と判定された硬貨は一時
保留部１８に保留され、またスタッカＳ1 〜Ｓ6への補
充が完了した後に、続いて搬送されて来るオーバフロー
硬貨は、図１４中に太く破線で示すように、下方に落下
させてオーバフローカートリッジ２８に回収させる。

【００２９】この一時保留部１８に保留された鑑別不能
硬貨に対しては、再度補充動作を実行させて搬送処理
し、図１６〜図１７中に太く実線で示すように、一時保
留部１８に保留された鑑別不能硬貨を、出金系の中間出
金搬送ベルト１９、出金搬送ラインＬ2 、共通鑑別部１
５および終端出金搬送ベルト２１を介してバケット１３
へと導いた後、これより入金系の入金搬送ベルト１４を
介して一枚ずつ共通鑑別部１５に導き、ここで再度鑑別
した後、入金搬送ラインＬ1 に導いて金種別に対応する
スタッカＳ1 〜Ｓ6 に補充供給させる。また、このと
き、再度鑑別不能と判定された鑑別不能硬貨は、図１６
中に太く破線で示すように、一時保留部１８から下方の
回収カートリッジ２３に導いて回収処理する。

【００３０】精査処理時は、図１８中に太く実線で示す
ように、全スタッカＳ1 〜Ｓ12から硬貨を繰出し、この
繰出された硬貨を受止める出金搬送ベルト２６を逆転駆
動して返却搬送ベルト１７に導き、またオーバフローカ
ートリッジ２８に回収した硬貨も同様に返却搬送ベルト
１７に導き、この返却搬送ベルト１７を介して一旦バケ
ット１３に導いた後、これより入金系の入金搬送ベルト
１４を介して一枚ずつ共通鑑別部１５に導き、ここで鑑
別して計数管理した後、この精査済みの硬貨を入金搬送
ラインＬ1 および一時保留部１８を介して運用カートリ
ッジ２０に精査収納する。

【００３１】上述のように、入出金硬貨を配設スペース
に無駄のない並行搬送路を活用して搬送処理することが
できるため、搬送路構造の小型化が図れ、また入出金搬
送距離を短縮して硬貨の高速搬送処理が図れる。さら
に、並行搬送路に共通鑑別部を配設するだけで効率よく
鑑別処理できるため、部品点数を削減して低コスト化が
図れる。また、共通鑑別部を１つの単体として取扱うこ
とができるため、取扱い性、組立性および保守点検等の
作業性が向上する。

【００３２】この発明の構成と、上述の実施例との対応
において、この発明の入金系搬送ラインは、実施例の入
金搬送ラインＬ1 に対応し、以下同様に、出金系搬送ラ
インは、出金搬送ラインＬ2 に対応し、硬貨収納部は、
スタッカＳ1 〜Ｓ12に対応するも、この発明は、上述の
実施例の構成のみに限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の硬貨処理機の内部構成を示す側面
図。

【図２】この発明の硬貨処理機の要部平面図。

【図３】この発明の硬貨処理機の要部正面図。

【図４】この発明の硬貨処理機の制御回路ブロック図。

【図５】この発明の硬貨処理機の入金経路と返却経路を
示す側面説明図。

【図６】この発明の硬貨処理機の入金経路と返却経路を
示す平面説明図。

【図７】この発明の硬貨処理機の入金取消し経路を示す
側面説明図。

【図８】この発明の硬貨処理機の入金取消し経路を示す
平面説明図。

【図９】この発明の硬貨処理機の入金硬貨補充経路を示
す側面説明図。

【図１０】この発明の硬貨処理機の入金硬貨補充経路を
示す平面説明図。

【図１１】この発明の硬貨処理機の入金硬貨収納経路を
示す側面説明図。

【図１２】この発明の硬貨処理機の出金経路を示す側面
説明図。

【図１３】この発明の硬貨処理機の出金経路を示す平面
説明図。

【図１４】この発明の硬貨処理機の補充経路を示す側面
説明図。

【図１５】この発明の硬貨処理機の補充経路を示す平面
説明図。

【図１６】この発明の硬貨処理機の他の補充経路を示す
側面説明図。

【図１７】この発明の硬貨処理機の他の補充経路を示す
平面説明図。

【図１８】この発明の硬貨処理機の精査経路を示す側面
説明図。

【符号の説明】

１１…硬貨処理機１５…共通鑑別部１６…並行搬送路Ｌ1 …入金搬送ラインＬ2 …出金搬送ラインＳ1 〜Ｓ12…スタッカ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】入金硬貨を鑑別部で鑑別して内部に収納処
理し、硬貨収納部より繰出した出金硬貨を鑑別部で鑑別
して放出処理する硬貨処理機であって、上記入金硬貨を
内部に取込む入金系搬送ラインと、出金硬貨を外部に放
出する出金系搬送ラインとの両搬送ラインを並行設置し
た並行搬送路を設け、この並行搬送路の両搬送ラインに
跨がって入出金鑑別許容する共通鑑別部を配設したこと
を特徴とする硬貨処理機。