JP4555651B2 - 通信方法およびそれを利用した無線装置 - Google Patents

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Description

本発明は、通信技術に関し、特に複数のアンテナを使用して通信を実行する通信方法およびそれを利用した無線装置に関する。
ワイヤレス通信において、一般的に限りある周波数資源の有効利用が望まれている。周波数資源を有効利用するための技術のひとつが、アダプティブアレイアンテナ技術である。アダプティブアレイアンテナ技術は、複数のアンテナにおいてそれぞれ送受信される信号の振幅と位相を制御して、アンテナの指向性パターンを形成する。すなわち、アダプティブアレイアンテナを備えた装置は、複数のアンテナによって受信した信号の振幅と位相をそれぞれ変化させ、変化させた複数の受信信号を加算し、当該振幅と位相との変化量(以下、「ウエイト」という)に応じた指向性パターンのアンテナによって受信される信号と同等の信号を受信する。また、ウエイトに応じたアンテナの指向性パターンによって信号が送信される。
アダプティブアレイアンテナ技術において、ウエイトを算出するための処理の一例には、最小二乗誤差(MMSE:Minimum Mean Square Error)法にもとづく方法がある。MMSE法において、ウエイトの最適値を与える条件としてウィナー解が知られており、さらにウィナー解を直接解くよりも計算量が少ない漸化式も知られている。漸化式としては、例えば、RLS(Recursive Least Squares)アルゴリズムやLMS(Least Mean Squares)アルゴリズムなどの適応アルゴリズムが使用される。このようなアダプティブアレイアンテナ技術は、簡易型携帯電話システムなどの移動通信システムや無線LAN(Local Area Network)の基地局装置へ適用されつつある(例えば、特許文献1参照。)。
特開2001−94499号公報
簡易型携帯電話システムのような移動通信システムは、基地局装置と端末装置によって構成される。端末装置は、基地局装置よりも小型化を要求され、かつバッテリー駆動を前提とする。その結果、端末装置から基地局装置への上り回線の品質が、基地局装置から端末装置への下り回線の品質よりも、低くなりやすい。そのため、通信品質の低下に伴う回線の切断は、上り回線の品質低下を原因とする場合がある。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、信号を送信している回線の品質と、信号を受信している回線の品質とを近づける通信方法およびそれを利用した無線装置を提供することにある。
本発明のある態様は、無線装置である。この装置は、通信対象の無線装置からの信号を複数のアンテナによってそれぞれ受信する受信部と、複数のアンテナのうちの少なくともふたつをそれぞれ含むように定義された複数のグループのそれぞれに対して、グループに含まれたアンテナによってそれぞれ受信された信号にもとづいて、グループに含まれたアンテナに対応したウエイトベクトルを導出する導出部と、複数のグループにそれぞれ対応した複数のウエイトベクトルから、ひとつのウエイトベクトルを選択する選択部と、通信対象の無線装置に対して、選択したウエイトベクトルに対応した少なくともふたつのアンテナから、選択したウエイトベクトルによって重み付けした信号を送信する送信部とを備える。この装置によれば、受信部は、複数のアンテナによってそれぞれ受信された信号にもとづいて、複数のアンテナに対応したウエイトベクトルを導出し、導出したウエイトベクトルによる重み付けによって、複数のアンテナによってそれぞれ受信された信号を処理してもよい。
この態様によると、受信のために使用する複数のアンテナのうちの一部を送信に使用するので、受信している回線の品質を送信している回線の品質に近づけつつ、受信に使用する複数のアンテナに対するウエイトベクトルを導出する際に、送信に使用するアンテナに対するウエイトベクトルも導出するので、送信と受信にそれぞれ使用するアンテナの数が異なっても、アダプティブアレイ処理を実行できる。
選択部は、複数のグループにそれぞれ対応した複数のウエイトベクトルの収束の程度を比較して、ひとつのウエイトベクトルを選択してもよい。この場合、収束の程度は、ウエイトベクトルの推定精度に関係するといえるので、推定精度の高いウエイトベクトルを選択できる。
選択部は、複数のアンテナのそれぞれを単位にして、受信された信号の強度を測定する測定部と、グループに含まれたアンテナに対応した信号の強度を積算することによって、複数のグループにそれぞれ対応した複数の強度を導出する積算部と、複数の強度を比較して、ひとつのグループを選択し、選択したグループに対応したウエイトベクトルの選択を決定する決定部とを備えてもよい。
「信号の強度を積算」とは、信号の強度を厳密に積算しなくてもよく、信号の強度に対応した値を積算してもよい。そのため、信号の強度に対応した値として、積算を容易にできるような値を使用することによって、積算の処理を容易にしてもよい。この場合、信号強度が高ければ、回線の品質もある程度高いといえるので、回線品質の高いアンテナに対応したグループを選択できる。
選択部は、複数のアンテナのそれぞれを単位にして、受信された信号の強度を測定する測定部と、グループに含まれたアンテナに対応した信号の強度における較差を計算することによって、複数のグループにそれぞれ対応した複数の較差を導出する計算部と、複数の較差を比較して、ひとつのグループを選択し、選択したグループに対応したウエイトベクトルの選択を決定してもよい。
「信号の強度における較差」とは、信号の較差を厳密に計算しなくてもよく、信号の強度に対応した値の較差を計算してもよい。そのため、信号の強度に対応した値として、計算を容易にできるような値を使用することによって、較差の計算を容易にしてもよい。この場合、信号強度間の較差が小さければ、ウエイトベクトルの推定精度もある程度高くなるといえるので、ウエイトベクトルの推定精度が高くなるアンテナに対応したグループを選択できる。
本発明の別の態様は、通信方法である。この方法は、複数のアンテナに対してアダプティブアレイアンテナ処理を実行することによって、通信対象の無線装置から複数のアンテナによって信号をそれぞれ受信し、複数のアンテナのうちの少なくともふたつに対してアダプティブアレイアンテナ処理を実行することによって、通信対象の無線装置に対して、少なくともふたつのアンテナから信号をそれぞれ送信する。
本発明のさらに別の態様も、通信方法である。この方法は、通信対象の無線装置からの信号を複数のアンテナによってそれぞれ受信するステップと、複数のアンテナのうちの少なくともふたつをそれぞれ含むように定義された複数のグループのそれぞれに対して、グループに含まれたアンテナによってそれぞれ受信された信号にもとづいて、グループに含まれたアンテナに対応したウエイトベクトルを導出するステップと、複数のグループにそれぞれ対応した複数のウエイトベクトルから、ひとつのウエイトベクトルを選択するステップと、通信対象の無線装置に対して、選択したウエイトベクトルに対応した少なくともふたつのアンテナから、選択したウエイトベクトルによって重み付けした信号を送信するステップとを備える。受信するステップは、複数のアンテナによってそれぞれ受信された信号にもとづいて、複数のアンテナに対応したウエイトベクトルを導出し、導出したウエイトベクトルによる重み付けによって、複数のアンテナによってそれぞれ受信された信号を処理する。
選択するステップは、複数のグループにそれぞれ対応した複数のウエイトベクトルの収束の程度を比較して、ひとつのウエイトベクトルを選択してもよい。選択するステップは、複数のグループにそれぞれ対応した複数のウエイトベクトルと、複数のアンテナによってそれぞれ受信された信号とから、複数のグループにそれぞれ対応したレプリカを導出するステップと、収束の程度として、複数のグループにそれぞれ対して、レプリカと、基準となる信号との間の誤差を導出するステップとを備えてもよい。
選択するステップは、複数のアンテナのそれぞれを単位にして、受信された信号の強度を測定するステップと、グループに含まれたアンテナに対応した信号の強度を積算することによって、複数のグループにそれぞれ対応した複数の強度を導出するステップと、複数の強度を比較して、ひとつのグループを選択し、選択したグループに対応したウエイトベクトルの選択を決定するステップとを備えてもよい。選択するステップは、複数のアンテナのそれぞれを単位にして、受信された信号の強度を測定するステップと、グループに含まれたアンテナに対応した信号の強度における較差を計算することによって、複数のグループにそれぞれ対応した複数の較差を導出するステップと、複数の較差を比較して、ひとつのグループを選択し、選択したグループに対応したウエイトベクトルの選択を決定するステップとを備えてもよい。
本発明のさらに別の態様は、プログラムである。このプログラムは、無線ネットワークを介して、通信対象の無線装置からの信号を複数のアンテナによってそれぞれ受信するステップと、複数のアンテナのうちの少なくともふたつをそれぞれ含むように定義された複数のグループのそれぞれに対して、グループに含まれたアンテナによってそれぞれ受信された信号にもとづいて、グループに含まれたアンテナに対応したウエイトベクトルを導出し、導出した複数のウエイトベクトルをメモリに記憶するステップと、メモリに記憶した複数のウエイトベクトルから、ひとつのウエイトベクトルを選択するステップと、無線ネットワークを介して、通信対象の無線装置に対して、選択したウエイトベクトルに対応した少なくともふたつのアンテナから、選択したウエイトベクトルによって重み付けした信号を送信するステップとを備える。このプログラムによれば、受信するステップは、複数のアンテナによってそれぞれ受信された信号にもとづいて、複数のアンテナに対応したウエイトベクトルを導出し、導出したウエイトベクトルによる重み付けによって、複数のアンテナによってそれぞれ受信された信号を処理してもよい。
選択するステップは、メモリに記憶した複数のウエイトベクトルの収束の程度を比較して、ひとつのウエイトベクトルを選択してもよい。選択するステップは、メモリに記憶した複数のウエイトベクトルと、複数のアンテナによってそれぞれ受信された信号とから、複数のグループにそれぞれ対応したレプリカを導出するステップと、収束の程度として、複数のグループにそれぞれ対して、レプリカと、基準となる信号との間の誤差を導出するステップとを備えてもよい。
選択するステップは、複数のアンテナのそれぞれを単位にして、受信された信号の強度を測定するステップと、グループに含まれたアンテナに対応した信号の強度を積算することによって、複数のグループにそれぞれ対応した複数の強度を導出するステップと、複数の強度を比較して、ひとつのグループを選択し、選択したグループに対応したウエイトベクトルの選択を決定するステップとを備えてもよい。選択するステップは、複数のアンテナのそれぞれを単位にして、受信された信号の強度を測定するステップと、グループに含まれたアンテナに対応した信号の強度における較差を計算することによって、複数のグループにそれぞれ対応した複数の較差を導出するステップと、複数の較差を比較して、ひとつのグループを選択し、選択したグループに対応したウエイトベクトルの選択を決定するステップとを備えてもよい。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、信号を送信している回線の品質と、信号を受信している回線の品質とを近づけることができる。
本発明を具体的に説明する前に、概要を述べる。本発明の実施例は、簡易型携帯電話システムに対応し、複数のアンテナを備えた基地局装置に関する。本実施例の基地局装置は、複数のアンテナによって、通信対象の端末装置から受信した信号をアダプティブアレイ処理する。アダプティブアレイ処理では、一般的に端末装置との間の無線伝送路の特性を反映した受信ウエイトベクトルを計算する。また、基地局装置において、複数のアンテナは、複数のグループに分割されている。例えば、アンテナの数が「8」であり、グループの数が「2」であれば、第1グループに含まれるアンテナの数が「4」になり、第2グループに含まれるアンテナの数が「4」になるように規定されている。基地局装置は、第1グループあるいは第2グループのいずれかに含まれるアンテナを使用して、通信対象の端末装置へ信号を送信する。
以上のような送信処理を実行するために、基地局装置は、第1グループに対する受信ウエイトベクトルと、第2グループに対する受信ウエイトベクトルとを別に導出する。基地局装置は、第1グループと第2グループのいずれかを選択し、選択されたグループに属するべき受信ウエイトベクトルを選択する。さらに、基地局装置は、選択された受信ウエイトベクトルから送信ウエイトベクトルを導出し、送信ウエイトベクトルを使用して、第1グループあるいは第2グループのいずれかに含まれるアンテナから信号を送信する。
図1は、本発明の実施例に係る通信システム100の構成を示す。通信システム100は、端末装置10、基地局装置12、ネットワーク34を含む。端末装置10は、ベースバンド部14、モデム部16、無線部18、端末用アンテナ20を含む。基地局装置12は、基地局用アンテナ22と総称される第1基地局用アンテナ22a、第2基地局用アンテナ22b、第8基地局用アンテナ22h、無線部24と総称される第1無線部24a、第2無線部24b、第8無線部24h、信号処理部26、モデム部28、ベースバンド部30、制御部32を含む。
また、信号として、受信ベースバンド信号200と総称される第1受信ベースバンド信号200a、第2受信ベースバンド信号200b、第8受信ベースバンド信号200h、送信ベースバンド信号202と総称される第1送信ベースバンド信号202a、第2送信ベースバンド信号202b、第8送信ベースバンド信号202h、合成信号204、分離前信号206を含む。
基地局装置12のベースバンド部30は、ネットワーク34とのインターフェースであり、端末装置10のベースバンド部14は、端末装置10と接続したPCや、端末装置10内部のアプリケーションとのインターフェースである。ベースバンド部30とベースバンド部14は、通信システム100において、伝送の対象となる情報信号の送受信処理を実行する。また、誤り訂正や自動再送処理がなされてもよいが、ここではこれらの説明を省略する。
基地局装置12のモデム部28、端末装置10のモデム部16は、変調処理を実行して、送信信号を生成する。ここでは、変調方式として、π/4シフトQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)を対象とする。また、モデム部28とモデム部16は、復調処理も実行する。ここでは、受信信号を遅延検波して、送信された情報信号を再生する。なお、変調方式は、π/4シフトQPSKの他に、BPSK、16QAM等であってもよく、復調処理は、遅延検波の他に、同期検波であってもよい。
信号処理部26は、アダプティブアレイアンテナによる送受信処理に必要な信号処理を実行する。基地局装置12の無線部24は、信号処理部26、モデム部28、ベースバンド部30において処理されるベースバンドの信号と、無線周波数の信号との間の周波数変換処理を実行する。また、端末装置10の無線部18は、ベースバンド部14、モデム部16において処理されるベースバンドの信号と、無線周波数の信号との間の周波数変換処理を実行する。さらに、無線部24と無線部18は、増幅処理、ADまたはDA変換処理等も実行する。
基地局装置12の基地局用アンテナ22、端末装置10の端末用アンテナ20は、無線周波数の信号を送受信処理する。アンテナの指向性は任意でよく、基地局用アンテナ22のアンテナ数は「8」とされる。なお、第1基地局用アンテナ22aから図示しない第4基地局用アンテナ22dは、「第1グループ」に属し、図示しない第5基地局用アンテナ22eから第8基地局用アンテナ22hは、「第2グループ」に属するとする。また、信号処理部26に含まれる構成と、無線部24のうち、「第1グループ」と「第2グループ」に対応する部分も、「第1グループ」と「第2グループ」という。基地局装置12から信号を送信する際には、「第1グループ」あるいは「第2グループ」に含まれた「4」本の基地局用アンテナ22が使用される。制御部32は、無線部24、信号処理部26、モデム部28、ベースバンド部30のタイミング等を制御する。
この構成は、ハードウエア的には、任意のコンピュータのCPU、メモリ、その他のLSIで実現でき、ソフトウエア的にはメモリのロードされた予約管理機能のあるプログラムなどによって実現されるが、ここではそれらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックがハードウエアのみ、ソフトウエアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは、当業者には理解されるところである。
図2は、信号処理部26の構成を示す。信号処理部26は、第1合成部50、第1導出部52、第1生成部54、第2合成部56、第2導出部58、第2生成部60、第3合成部62、第3導出部64、第3生成部66、選択部68、分離部70を含む。また、第1合成部50は、乗算部72と総称される第1乗算部72a、第2乗算部72b、第4乗算部72d、第5乗算部72e、第6乗算部72f、第8乗算部72h、加算部44を含む。また、第2合成部56は、乗算部74と総称される第1乗算部74a、第2乗算部74b、第4乗算部74d、加算部46を含む。また、第3合成部62は、乗算部76と総称される第1乗算部76a、第2乗算部76b、第4乗算部76dを含む。また、分離部70は、乗算部78と総称される第1乗算部78a、第2乗算部78b、第4乗算部78d、第5乗算部78e、第6乗算部78f、第8乗算部78hを含む。
また、信号として、受信ウエイトベクトル210と総称される第1受信ウエイトベクトル210a、第2受信ウエイトベクトル210b、第4受信ウエイトベクトル210d、第5受信ウエイトベクトル210e、第6受信ウエイトベクトル210f、第8受信ウエイトベクトル210h、受信ウエイトベクトル212と総称される第1受信ウエイトベクトル212a、第2受信ウエイトベクトル212b、第4受信ウエイトベクトル212d、受信ウエイトベクトル214と総称される第1受信ウエイトベクトル214a、第2受信ウエイトベクトル214b、第4受信ウエイトベクトル214d、送信ウエイトベクトル216と総称される第1送信ウエイトベクトル216a、第2送信ウエイトベクトル216b、第4送信ウエイトベクトル216d、第5送信ウエイトベクトル216e、第6送信ウエイトベクトル216f、第8送信ウエイトベクトル216hを含む。
第1導出部52は、受信ベースバンド信号200と、第1生成部54からの参照信号にもとづいて、受信ベースバンド信号200の重み付けに必要な受信ウエイトベクトル210をそれぞれ導出する。ここで、第1導出部52は、受信ウエイトベクトル210を導出するために、RLSアルゴリズムやLMSアルゴリズムなどの適応アルゴリズムを使用する。ここでは、説明の簡略化のためにLMSアルゴリズムアルゴリズムを使用しているとし、LMSアルゴリズムは、次の通りに示される。
Figure 0004555651
ここで、nは所定の時刻であり、Wは受信ウエイトベクトル210であり、uは受信ベースバンド信号200であり、dは第1生成部54からの参照信号である。さらに、μは所定の係数であり、eは誤差である。なお、受信ベースバンド信号200は、基地局用アンテナ22によってそれぞれ受信した通信対象の端末装置10からの信号に相当する。また、受信ウエイトベクトル210は、基地局用アンテナ22にそれぞれ対応する。
乗算部72は、受信ウエイトベクトル210によって受信ベースバンド信号200をそれぞれ重み付けし、加算部44は乗算部72の出力を加算して、合成信号204を出力する。合成信号204は、後段に出力される。すなわち、受信処理として、「8」本の基地局用アンテナ22が使用される。
第1生成部54は、第1導出部52に参照信号を出力する。受信ベースバンド信号200を含んだバースト信号の先頭部分には、既知信号が含まれており、第1生成部54は、既知信号の区間において、既知信号を参照信号として出力する。また、既知信号終了後、第1生成部54は、合成信号204を判定し、判定した合成信号204を参照信号として出力する。なお、判定は硬判定である必要はなく、軟判定でもよい。
第2導出部58は、基地局用アンテナ22のうちの少なくともふたつをそれぞれ含むように定義された複数のグループのうち第1グループに対して、第1グループに含まれた基地局用アンテナ22によってそれぞれ受信された受信ベースバンド信号200にもとづいて、第1グループに含まれた基地局用アンテナ22に対応した受信ウエイトベクトル212を導出する。ここで、前述のごとく、第1グループに含まれた基地局用アンテナ22は、第1基地局用アンテナ22aから第4基地局用アンテナ22dなので、第2導出部58は、第1受信ベースバンド信号200aから第4受信ベースバンド信号200dを処理の対象にする。そのため、受信ウエイトベクトル212は、第1受信ベースバンド信号200aから第4受信ベースバンド信号200dに対応するように導出される。なお、第2導出部58は、第1導出部52と同様に、LMSアルゴリズムを使用する
乗算部74は、受信ウエイトベクトル212によって受信ベースバンド信号200をそれぞれ重み付けし、加算部46は乗算部74の出力を加算する。加算した結果は、第2生成部60に入力される。第1合成部50と異なって、加算した結果は、通信に使用されない。すなわち、乗算部74と加算部46は、第2導出部58におけるLMSアルゴリズムを実行するために、以上の処理を実行する。第2生成部60は、第1生成部54と同様の処理を実行するので、説明を省略する。
第3導出部64は、第2グループに対して、第2導出部58と同様の処理を実行する。そのため、処理の内容の説明を省略する。ここで、前述のごとく、第2グループに含まれた基地局用アンテナ22は、第5基地局用アンテナ22eから第8基地局用アンテナ22hなので、第3導出部64は、第5受信ベースバンド信号200eから第8受信ベースバンド信号200hを処理の対象にする。そのため、受信ウエイトベクトル214は、第5受信ベースバンド信号200eから第8受信ベースバンド信号200hに対応するように導出される。
乗算部76は、乗算部74と同様の処理を実行し、加算部48は、加算部46と同様の処理を実行し、第3生成部66は、第2生成部60と同様の処理を実行するので、説明を省略する。
選択部68は、第1グループに対応した受信ウエイトベクトル212と、第2グループに対応した受信ウエイトベクトル214から、ひとつを選択する。ここで、選択部68は、第1グループに対応した受信ウエイトベクトル212と、第2グループに対応した受信ウエイトベクトル214との収束の程度を比較して、ひとつを選択する。選択部68は、収束の程度として、第2導出部58でのLMSアルゴリズムにおける誤差と、第3導出部64でのLMSアルゴリズムにおける誤差を使用し、小さい方の誤差に対応したグループを選択する。すなわち、収束の程度には、誤差の大きさが使用される。
誤差は、数1に記載のように、WH(n)u(n)によって示されるレプリカと、d(n)によって示される基準となる信号の差として導出される。また、レプリカは、受信ウエイトベクトル212あるいは受信ウエイトベクトル214と、受信ベースバンド信号200とにもとづいて、導出される。ここで、第1グループに対して、第1受信ベースバンド信号200aから第4受信ベースバンド信号200dが使用され、第2グループに対して、第5受信ベースバンド信号200eから第8受信ベースバンド信号200hが使用される。
図3は、選択部68に入力されるデータの構造を示す。ここでは、理解が容易になるように、表の形式によって示す。アンテナ番号欄110は、対応する基地局用アンテナ22を示し、上段が第1グループに対応し、下段が第2グループに対応する。誤差欄112は、それぞれのグループに対応した誤差を示す。ここでは、上段の誤差の方が小さいので、第1グループが選択される。
図2に戻る。選択部68は、選択した受信ウエイトベクトルから、分離前信号206の重み付けに必要な送信ウエイトベクトル216を導出する。送信ウエイトベクトル216の導出方法は、任意とするが、最も簡易な方法として、選択した受信ウエイトベクトルをそのまま使用すればよい。あるいは、受信処理と送信処理の時間差で生じる伝搬環境のドップラー周波数変動を考慮するために、従来の技術によって、受信ウエイトベクトルを補正してもよい。ここでは、前者を使用する。なお、選択部68において、第1グループが選択された場合には、第1送信ウエイトベクトル216aから第4送信ウエイトベクトル216dが有効になり、第2グループが選択された場合には、第5送信ウエイトベクトル216eから第8送信ウエイトベクトル216hが有効になる。すなわち、選択されたグループに対応した基地局用アンテナ22から信号が送信されるように、選択されたグループに対応した送信ウエイトベクトル216が有効になる。
乗算部78は、送信ウエイトベクトル216によって、分離前信号206をそれぞれ重み付けし、その結果を送信ベースバンド信号202として出力する。ここで、選択部68において第1グループが選択された場合には、第1乗算部78aから第4乗算部78dが動作するので、第1送信ベースバンド信号202aから第4送信ベースバンド信号202dが出力される。一方、第2グループが選択された場合には、第5乗算部78eから第8乗算部78hが動作するので、第5送信ベースバンド信号202eから第8送信ベースバンド信号202hが出力される。すなわち、送信処理として、「4」本の基地局用アンテナ22が使用される。なお、以上の動作におけるタイミングは、制御部32からの指示に従うものとする。
図4は、基地局装置12による送信処理の手順を示すフローチャートである。8本の基地局用アンテナ22によって、信号を受信する(S10)。第1導出部52は、8本の基地局用アンテナ22に対して、受信ベースバンド信号200から受信ウエイトベクトル210を導出する(S12)。第2導出部58と第3導出部64は、第1グループと第2グループのそれぞれに対して、受信ウエイトベクトル212と受信ウエイトベクトル214を導出する(S14)。第1合成部50は、8本の基地局用アンテナ22を使用して、受信ウエイトベクトル210によって受信ベースバンド信号200を受信処理する(S16)。
第1グループの受信ウエイトベクトル212の方が、第2グループの受信ウエイトベクトル214よりも収束していれば(S18のY)、選択部68は、第1グループの受信ウエイトベクトル212を選択する(S20)。さらに、選択部68は、受信ウエイトベクトル212から送信ウエイトベクトル216を導出し、送信ウエイトベクトル216によって重み付けをしながら、第1グループの基地局用アンテナ22を使用して送信処理を実行する(S22)。一方、第1グループの受信ウエイトベクトル212の方が、第2グループの受信ウエイトベクトル214よりも収束していなければ(S18のN)、選択部68は、第2グループの受信ウエイトベクトル214を選択する(S24)。さらに、選択部68は、受信ウエイトベクトル214から送信ウエイトベクトル216を導出し、送信ウエイトベクトル216によって重み付けをしながら、第2グループの基地局用アンテナ22を使用して送信処理を実行する(S26)。
次に、選択部68の構成が異なったひとつの変形例を説明する。ひとつの変形例における選択部68は、信号強度を比較して、第1グループあるいは第2グループを選択する。図5は、ひとつの変形例に係る選択部68の構成を示す。選択部68は、第1測定部84、第2測定部86、第1積算部88、第2積算部90、決定部92、送信ウエイトベクトル設定部94を含む。
第1測定部84は、第1グループに対応した基地局用アンテナ22、すなわち第1基地局用アンテナ22aから第4基地局用アンテナ22dによって受信された信号を入力し、基地局用アンテナ22のそれぞれを単位にして、受信された信号の強度を測定する。なお、第1測定部84は、第1グループに対応した無線部24から信号を入力するものとする。第2測定部86は、第2グループに対応した基地局用アンテナ22、すなわち第5基地局用アンテナ22eから第8基地局用アンテナ22hによって受信された信号に対して、第1測定部84と同様の処理を実行する。
第1積算部88は、第1グループに含まれた基地局用アンテナ22に対応した信号の強度を積算する。すなわち、第1基地局用アンテナ22aから第4基地局用アンテナ22dのそれぞれによって受信された信号の強度を積算する。第2積算部90は、第2グループに含まれた基地局用アンテナ22、すなわち第5基地局用アンテナ22eから第8基地局用アンテナ22hに対応した信号の強度に対して、第1積算部88と同様の処理を実行する。
決定部92は、第1積算部88において計算された強度と、第2積算部90において計算された強度を比較して、ひとつのグループを選択する。すなわち、決定部92は、第1積算部88において計算された強度と、第2積算部90において計算された強度のうちの大きい方のグループを選択する。図6は、決定部92に入力されるデータの構造を示す。実際は、第1積算部88と第2積算部90によって積算された強度が入力されるが、ここでは、説明を明瞭にするために、積算前の強度を示し、さらに表の形式によって示す。
アンテナ番号欄110は、基地局用アンテナ22の番号を示し、グループ欄114は、基地局用アンテナ22に対応するグループを示し、信号強度欄116は、基地局用アンテナ22に対応した信号強度を示す。第1積算部88は、第1基地局用アンテナ22aから第4基地局用アンテナ22dに対応した信号強度を積算する。ここで、信号強度欄116は、dBμVを単位にしているので、これらを真値に変換してから、積算を実行する。また、積算は、厳密な積算でなくてもよく、dBμVを単位にした値をそのまま積算してもよい。その場合、第1グループに対して「166」の値が得られ、第2グループに対して「117」が得られる。決定部92は、両者を比較して、第1グループを選択する。
図5に戻る。送信ウエイトベクトル設定部94は、決定部92において選択したグループに関する情報と、受信ウエイトベクトル212と受信ウエイトベクトル214を入力する。送信ウエイトベクトル設定部94は、第1グループが選択されている場合に受信ウエイトベクトル212を選択し、第2グループが選択されている場合に受信ウエイトベクトル214を選択する。また、送信ウエイトベクトル設定部94は、受信ウエイトベクトル212を選択した場合に、受信ウエイトベクトル212のそれぞれを第1送信ウエイトベクトル216aから第4送信ウエイトベクトル216dより出力する。一方、送信ウエイトベクトル設定部94は、受信ウエイトベクトル214を選択した場合に、受信ウエイトベクトル214のそれぞれを第5送信ウエイトベクトル216eから第8送信ウエイトベクトル216hより出力する。
図7は、基地局装置12による送信処理の手順を示すフローチャートである。ステップ30からステップ36は、図4のステップ10からステップ16と同一である。第1積算部88は、第1グループに対応した基地局用アンテナ22において受信された信号の強度を積算する(S38)。第2積算部90は、第2グループに対応した基地局用アンテナ22において受信された信号の強度を積算する(S40)。第1グループの信号強度の積算値の方が、第2グループの信号強度の積算値よりも大きければ(S42のY)、決定部92は、第1グループを選択する(S44)。
さらに、送信ウエイトベクトル設定部94は、受信ウエイトベクトル212から送信ウエイトベクトル216を導出し、送信ウエイトベクトル216によって重み付けをしながら、第1グループの基地局用アンテナ22を使用して送信処理を実行する(S46)。一方、第1グループの信号強度の積算値の方が、第2グループの信号強度の積算値よりも大きくなければ(S42のN)、決定部92は、第2グループを選択する(S48)。さらに、送信ウエイトベクトル設定部94は、受信ウエイトベクトル214から送信ウエイトベクトル216を導出し、送信ウエイトベクトル216によって重み付けをしながら、第2グループの基地局用アンテナ22を使用して送信処理を実行する(S50)。
さらに、選択部68の構成が異なった別の変形例を説明する。別の変形例における選択部68は、信号の較差を比較して、第1グループあるいは第2グループを選択する。図8は、別の変形例に係る選択部68の構成を示す。図8の選択部68では、図5の選択部68と比較して、第1計算部96、第2計算部98が異なる。
第1計算部96は、第1グループに含まれた基地局用アンテナ22に対応した信号の強度における較差を計算する。すなわち、第1基地局用アンテナ22aから第4基地局用アンテナ22dのそれぞれによって受信された信号の強度のうち、最大値と最小値を選択し、選択した最大値と最小値の差を計算する。ここで、較差の計算は、前述のdBμV単位においてなされてもよいが、真値によってなされてもよい。第2計算部98は、第2グループに含まれた基地局用アンテナ22、すなわち第5基地局用アンテナ22eから第8基地局用アンテナ22hに対応した信号の強度に対して、第1積算部88と同様の処理を実行する。
決定部92は、複数の較差を比較して、ひとつのグループを選択する。すなわち、決定部92は、第1計算部96において計算された較差と、第2計算部98において計算された較差のうちの小さい方のグループを選択する。信号強度の較差が小さい場合は、信号強度の較差が大きい場合よりも、ウエイトベクトルの推定精度が高くなる傾向にあるので、このように動作する。
図9は、基地局装置12による送信処理の手順を示すフローチャートである。ステップ60からステップ66は、図4のステップ10からステップ16と同一である。第1計算部96は、第1グループに対応した基地局用アンテナ22において受信された信号の強度間の較差を計算する(S68)。第2積算部90は、第2グループに対応した基地局用アンテナ22において受信された信号の強度間の較差を計算する(S70)。第1グループの信号強度の較差の方が、第2グループの信号強度の較差よりも小さければ(S72のY)、決定部92は、第1グループを選択する(S74)。
さらに、送信ウエイトベクトル設定部94は、受信ウエイトベクトル212から送信ウエイトベクトル216を導出し、送信ウエイトベクトル216によって重み付けをしながら、第1グループの基地局用アンテナ22を使用して送信処理を実行する(S76)。一方、第1グループの信号強度間の較差の方が、第2グループの信号強度間の較差よりも小さくなければ(S72のN)、決定部92は、第2グループを選択する(S78)。さらに、送信ウエイトベクトル設定部94は、受信ウエイトベクトル214から送信ウエイトベクトル216を導出し、送信ウエイトベクトル216によって重み付けをしながら、第2グループの基地局用アンテナ22を使用して送信処理を実行する(S80)。
本発明の実施例によれば、受信のために使用する複数の基地局用アンテナのうちの一部を送信に使用するので、上り回線の品質を下り回線の品質に近づけることができる。また、受信に使用するためのウエイトベクトルを導出する際に、送信に使用するためのウエイトベクトルも導出するので、送信と受信にそれぞれ使用する基地局用アンテナの数が異なっても、アダプティブアレイ処理を実行できる。また、送信に使用するためのウエイトベクトルの導出は、複数のグループのそれぞれを単位にして実行されるので、送信の条件に適合したウエイトベクトルを導出できる。また、ウエイトベクトルの推定精度に関係するような、収束の程度を比較してグループを選択するので、推定精度の高いウエイトベクトルを選択できる。
また、収束の程度として、適応アルゴリズムの誤差を使用するので、ウエイトベクトルの導出と共用できる。また、ウエイトベクトルの導出と、誤差の導出の処理とを共用できるので、回路規模の増加を抑制できる。また、上り回線の品質を下り回線の品質に近づけることができるので、下り回線の品質がある程度よいにもかかわらず、回線が切断される可能性を低減できる。また、信号強度が高くなるグループを選択するので、回線品質が高くなる基地局用アンテナに対応したグループを選択できる。また、信号強度間の較差が小さくなるグループを選択するので、ウエイトベクトルの推定精度が高くなる基地局用アンテナに対応したグループを選択できる。
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
本発明の実施例において、通信システム100は、簡易型携帯電話システムであるとして説明した。しかしこれに限らず例えば、携帯電話システムや無線LANなどの他の無線通信システムであってもよい。本変形例によれば、各種の通信システム100に本発明を適用可能である。つまり、送信のための回線の品質と、受信のための回線の品質との間に差があればよい。
本発明の実施例において、ひとつのグループに含まれた基地局用アンテナ22の数が、すべてのグループにおいて同一になるように設定している。しかしながらこれに限らず例えば、第1グループに含まれる基地局用アンテナ22の数と、第2グループに含まれる基地局用アンテナ22の数が異なってもよい。また、グループの数が3以上であってもよい。さらに、ひとつのアンテナが複数のグループに含まれてもよい。本変形例によれば、無線伝送路の特性に応じてグループを規定できる。つまり、送信のための基地局用アンテナ22の数と、受信のための基地局用アンテナ22の数とが異なればよい。
本発明の実施例において、選択部68は、dBμV単位によって示された信号強度、真値によって示された信号強度に対して、所定の計算を行っている。しかしながらこれに限らず例えば、これらの値をさらに近似してから計算を行ってもよい。例えば、50dBμVを5とするように、十の位だけを抽出した値に近似してから、計算を行ってもよい。本変形例によれば、計算が容易になる。つまり、最終的に同等の値が得られればよい。
本発明の実施例に係る通信システムの構成を示す図である。 図1の信号処理部の構成を示す図である。 図2の選択部に入力されるデータの構造を示す図である。 図1の基地局装置による送信処理の手順を示すフローチャートである。 ひとつの変形例に係る選択部の構成を示す図である。 図5の決定部に入力されるデータの構造を示す図である。 ひとつの変形例に係る基地局装置による送信処理の手順を示すフローチャートである。 別の変形例に係る選択部の構成を示す図である。 別の変形例に係る基地局装置による送信処理の手順を示すフローチャートである。
符号の説明
44 加算部、 46 加算部、 48 加算部、 50 第1合成部、 52 第1導出部、 54 第1生成部、 56 第2合成部、 58 第2導出部、 60 第2生成部、 62 第3合成部、 64 第3導出部、 66 第3生成部、 68 選択部、 70 分離部、 72 乗算部、 74 乗算部、 76 乗算部、 78 乗算部、 100 通信システム。

Claims (7)

  1. 通信対象の無線装置からの信号を複数のアンテナによってそれぞれ受信する受信部と、
    複数のアンテナのうちの少なくともふたつをそれぞれ含むように定義された複数のグループのそれぞれに対して、グループに含まれたアンテナによってそれぞれ受信された信号にもとづいて、グループに含まれたアンテナに対応したウエイトベクトルを導出する導出部と、
    前記複数のグループにそれぞれ対応した複数のウエイトベクトルから、ひとつのウエイトベクトルを選択する選択部と、
    前記通信対象の無線装置に対して、選択したウエイトベクトルに対応した少なくともふたつのアンテナから、選択したウエイトベクトルによって重み付けした信号を送信する送信部とを備え、
    前記受信部は、前記複数のアンテナのすべてによってそれぞれ受信された信号にもとづいて、複数のアンテナに対応したウエイトベクトルを導出し、導出したウエイトベクトルによる重み付けによって、複数のアンテナによってそれぞれ受信された信号を処理し、
    前記送信部において信号を送信するためのアンテナの数は、前記受信部において信号を受信するためのアンテナの数よりも少ないことを特徴とする無線装置。
  2. 前記選択部は、前記複数のグループにそれぞれ対応した複数のウエイトベクトルの収束の程度を比較して、ひとつのウエイトベクトルを選択することを特徴とする請求項1に記載の無線装置。
  3. 前記選択部は、
    前記複数のグループにそれぞれ対応した複数のウエイトベクトルと、複数のアンテナによってそれぞれ受信された信号から、複数のグループにそれぞれ対応したレプリカを導出する第1計算部と、
    前記収束の程度として、複数のグループにそれぞれ対して、レプリカと、基準となる信号との間の誤差を導出する第2計算部とを備えることを特徴とする請求項2に記載の無線装置。
  4. 前記選択部は、
    複数のアンテナのそれぞれを単位にして、受信された信号の強度を測定する測定部と、
    グループに含まれたアンテナに対応した信号の強度を積算することによって、複数のグループにそれぞれ対応した複数の強度を導出する積算部と、
    複数の強度を比較して、ひとつのグループを選択し、選択したグループに対応したウエイトベクトルの選択を決定する決定部とを備えることを特徴とする請求項1に記載の無線装置。
  5. 前記選択部は、
    複数のアンテナのそれぞれを単位にして、受信された信号の強度を測定する測定部と、
    グループに含まれたアンテナに対応した信号の強度における較差を計算することによって、複数のグループにそれぞれ対応した複数の較差を導出する計算部と、
    複数の較差を比較して、ひとつのグループを選択し、選択したグループに対応したウエイトベクトルの選択を決定する決定部とを備えることを特徴とする請求項1に記載の無線装置。
  6. 複数のアンテナに対してアダプティブアレイアンテナ処理を実行することによって、通信対象の無線装置から複数のアンテナによって信号をそれぞれ受信し、前記複数のアンテナのうちの少なくともふたつに対してアダプティブアレイアンテナ処理を実行することによって、前記通信対象の無線装置に対して、少なくともふたつのアンテナから信号をそれぞれ送信しており、信号を受信するためのアンテナの数よりも、信号を送信するためのアンテナの数を少なくすることを特徴とする通信方法。
  7. 無線ネットワークを介して、通信対象の無線装置からの信号を複数のアンテナによってそれぞれ受信するステップと、
    複数のアンテナのうちの少なくともふたつのアンテナであって、かつ複数のアンテナの数よりも少ない数のアンテナをそれぞれ含むように定義された複数のグループのそれぞれに対して、グループに含まれたアンテナによってそれぞれ受信された信号にもとづいて、グループに含まれたアンテナに対応したウエイトベクトルを導出し、導出した複数のウエイトベクトルをメモリに記憶するステップと、
    前記メモリに記憶した複数のウエイトベクトルから、ひとつのウエイトベクトルを選択するステップと、
    無線ネットワークを介して、前記通信対象の無線装置に対して、選択したウエイトベクトルに対応した少なくともふたつのアンテナから、選択したウエイトベクトルによって重み付けした信号を送信するステップとを備え、
    前記受信するステップは、前記複数のアンテナのすべてによってそれぞれ受信された信号にもとづいて、複数のアンテナに対応したウエイトベクトルを導出し、導出したウエイトベクトルによる重み付けによって、複数のアンテナによってそれぞれ受信された信号を処理することをコンピュータに実行させるためのプログラム。
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