JP3464606B2 - 無線通信装置及び無線通信方法 - Google Patents

無線通信装置及び無線通信方法

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JP3464606B2
JP3464606B2 JP10574798A JP10574798A JP3464606B2 JP 3464606 B2 JP3464606 B2 JP 3464606B2 JP 10574798 A JP10574798 A JP 10574798A JP 10574798 A JP10574798 A JP 10574798A JP 3464606 B2 JP3464606 B2 JP 3464606B2
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    • H04W16/24Cell structures
    • H04W16/28Cell structures using beam steering

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線通信装置及び
無線通信方法に関する。
【従来の技術】従来の無線通信装置について説明する。
図20は、従来の無線通信装置の構成を示すブロック図
である。また、図21は、移動通信環境での伝搬モデル
を示す図である。図2(a)及び(b)はアダプティブア
レイアンテナ受信機の受信指向性を示す図である。
【0002】図21を用いて無線通信での伝搬モデルを
説明する。ここでは、例えば、無線通信装置(基地局装
置)2101,2110のアンテナ数が3である場合に
ついて説明する。図21(a)は上り回線(端末から基地
局への送信)を示し、図21(b)は下り回線(基地局か
ら端末への送信)を示す。
【0003】無線通信装置(端末装置)2105から送信
した信号は、ビル2106や山2107などに反射して
無線通信装置(基地局装置)2101のアンテナ2102
〜2104に届く。このような伝搬路をマルチパス伝搬
路と呼び、マルチパス伝搬を補償する技術を等化技術と
呼ぶ。
【0004】一般的に、このマルチパス伝搬を補償でき
ない場合は通信品質が劣化する。この例では、ビルから
の信号は極めて小さい遅延(一般に1シンボル以下)で
受信されるものとする。よって、大きな遅延をもつ山2
107からの信号が通信品質の大きな劣化要因になる。
また、無線通信装置(基地局装置)2110から送信した
信号は、ビル2116や山2117などに反射して無線
通信装置(端末装置)2114のアンテナ2115に届
く。
【0005】マルチパス伝搬を抑圧するためには、伝搬
路2119に送信することが望ましい。また、マルチパ
ス伝搬路においては、端末の移動によって、伝搬路21
20と伝搬路2121の通信品質が変化する。この場
合、最適な通信品質の方向を検出し、その方向に絞って
送信することは重要である。
【0006】図20に示す従来の無線通信装置の動作を
説明する。ここでは、例えば、無線通信装置のアンテナ
数が3である場合について説明する。アンテナ2001
〜2003で受信した信号は、それぞれアンテナ共用器
2004〜2006を経由して、無線受信装置2007
で増幅され、周波数変換され、更にA/D変換されて、
そこからベースバンド信号又はIF信号が抽出される。
なお、送受信信号が同一周波数の場合(TDD伝送)の
場合には、共用器ではなく、切替スイッチが用いられ
る。
【0007】この信号をタイミング検出部2008に送
る。タイミング検出部2008では、最適受信タイミン
グを算出する。最適受信タイミングの算出は、例えば、
フレーム中に送信機と受信機に既知であるパターンを埋
め込み、送信機から送信し、受信機では、1シンボル時
間の数倍から十数倍でA/D変換し、既知シンボルとの
相関演算を行ない、そして、相関演算結果のパワが大き
いタイミングt0を検出することにより行なう。
【0008】このタイミングt0を間引き選択部200
9に送る。間引き選択部では、タイミングt0の受信信
号をアダプティブアレイアンテナ受信機2012に送
る。アダプティブアレイアンテナ受信機では、所望波又
はSIRが最大になるように、3つのアンテナの受信信
号を合成する。合成した結果と、各アンテナの受信信号
に乗算する重み係数を出力する。この重み係数は受信指
向性を形成する。一例として、図2(a)に受信指向性を
示す。図から分かるように、矢印201及び202の方
向に受信指向性ゲインが大きくなり、矢印203及びの
方向にはゲインが小さくなっている。図2(b)は横軸を
方向(角度)とし、縦軸を受信指向性ゲインとして表し
たものである。
【0009】アダプティブアレイアンテナ受信機につい
ては、トリケップス社発行の「ディジタル移動通信のた
めの波形等化技術」pp.101‐116(1996年6月1日発行、IS
BN4-88657-801-2)などに説明されている。
【0010】所望信号を抽出するようにアダプティブア
レイアンテナ処理を行うと、所望信号に対して指向性が
向いて、不要信号(所望信号と同一の信号であるが伝搬
路が異なるために違う時刻で到達する信号や他の送信機
からの信号)に指向性の小さい部分(ヌルと呼ぶ)が出来
る。ヌル点の数は(アレイアンテナ数−1)になること
が知られており、アンテナ数3の場合は、図2(a)及び
(b)のように2つのヌル点が形成される。
【0011】まず、送信側を説明する。送信データを変
調器2013で変調する。積和演算器2014では、受
信重み係数に基づいて同一の指向性パターンを持つ重み
係数を乗算(一般には複素乗算)する。一般に、TDD
(Time Division Duplex)伝送では、送受信で同一の無線
周波数を使用するため、受信重み係数をそのまま送信重
み係数として乗算する。
【0012】一方、送受信で無線周波数の異なるFDD
(Frequency Division Duplex)では、受信重み係数のま
までは指向性パターンが異なったものになるため、上記
重み係数に基づいて送信重み係数の再生成して乗算す
る。上記送信重み係数の再生成については、信学技報の
大鐘「セルラ基地局のアンテナ指向性制御による周波数
利用効率の改善」(RCS93-8,1993-05)などに説明されて
いる。
【0013】次いで、送信重み係数の再生成により受信
指向性と同一な指向性になるように重み係数を乗算した
結果を無線送信回路1815で周波数変換及び増幅を行
い、アンテナ共用器2004〜2006経由でアンテナ
2001〜2003から送信する。
【0014】一例として、図2(c)に送信指向性を示
す。矢印204,205の方向に送信指向性ゲインが大
きくなり、(a)の受信指向性と同様の指向性パターンを
もって送信されることが分かる。なお、以後の説明で
は、送受信の無線周波数の違いによる送信重み係数の再
生成については省略する。
【0015】このように、アダプティブアレイアンテナ
合成した受信信号の重み係数に基づいて、受信指向性パ
ターンと同一の指向性パターンで送信することにより、 (1)不要信号が到来した方向には送信しないので、送信
側でマルチパス伝搬路を補償することが出来る。このた
め受信機(端末側)に等化器などの高級な技術が不要に
なる。 (2)不要信号が到来した方向には送信しないので、送信
した電波の届く領域が限定され、下り回線の周波数利用
効率を向上させることができる。 (3)伝搬路の可逆性を利用できるので、上り回線で届い
た伝搬路のうち所望波電力又はSIRが大きい伝搬路で
送るので、下り回線でも同様に所望波電力又はSIRが
大きくなる。といいう利点がある。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の方
式では、(1)上り回線と同一の指向性パターンでは、下
り回線では複数方向に送信電力が分散されることにな
り、このため、ある特定方向に絞って送信する場合に比
べて、通信相手(端末)の所望波受信電力が劣化する可
能性がある。(2)受信指向性の中からSIRが最適な特
定方向に絞って送信する場合に比べて、他局に与える干
渉が多くなる可能性がある。という課題が生ずる。
【0017】また、スプレッドスペクトラム通信を用い
たCDMAシステムにおいては、(3)所望波電力又はS
IRが最適な特定方向に絞って送信する場合に比べて、
他局に与える干渉が多くなるため、システム容量が劣化
する。という課題が生ずる。
【0018】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、所望波受信電力が劣化することを防止し、他局へ
の干渉を小さくすることができ、しうかもシステム容量
の劣化を回避することができる無線通信装置及び無線通
信方法を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は以下の手段を講じた。請求項1記載の無線
通信装置に関する発明は、アダプティブアレイアンテナ
受信を行う受信手段と、受信信号から受信指向性を形成
する第1の指向性形成手段と、前記受信指向性の指向性
パターンに現れる複数のローブから1つを選択し、他の
ローブをフィルタにより除去して複数の新しい指向性を
形成する第2の指向性形成手段と、前記新しい指向性毎
に受信レベルをそれぞれ検出するレベル検出手段と、前
記受信レベルに基づいて前記新しい指向性の中から送信
指向性を選択する選択手段と、を具備する構成を採る。
【0020】請求項9記載の無線通信方法に関する発明
は、アダプティブアレイアンテナ受信を行う受信工程
と、受信信号から受信指向性を形成する第1の指向性形
成工程と、前記受信指向性の指向性パターンに現れる複
数のローブから1つを選択し、他のローブをフィルタに
より除去して複数の新しい指向性を形成する第2の指向
性形成工程と、前記新しい指向性毎に受信レベルをそれ
ぞれ検出するレベル検出工程と、前記受信レベルに基づ
いて前記新しい指向性の中から送信指向性を選択する選
択工程と、を具備する構成を採る。
【0021】これらの構成によれば、送信指向性のパタ
ーンを受信指向性パターンと異ならせ、ゲインの大きい
特定の方向に絞った指向性で送信することができるの
で、送信電力が分散されてしまうという課題を解決し、
通信相手の所望波受信電力を向上させることができる。
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】請求項2記載の発明は、請求項1記載の無
線通信装置において、選択手段が選択した複数の指向性
を合成する合成手段を具備する構成を採る。
【0029】請求項10記載の発明は、請求項9記載の
無線通信方法において、選択工程で選択した複数の指向
性を合成する合成工程を具備する構成を採る。
【0030】これらの構成によれば、条件に応じて適宜
最適な指向性パターンを形成することができる。
【0031】請求項3記載の発明は、請求項1記載の無
線通信装置において、レベル検出手段が、所望波受信レ
ベル及び希望波受信電力対干渉波電力比の少なくとも一
つを検出する構成を採る。
【0032】請求項11記載の発明は、請求項9記載の
無線通信方法において、レベル検出工程で、所望波受信
レベル及び希望波受信電力対干渉波電力比の少なくとも
一つを検出する構成を採る。
【0033】これらの構成によれば、受信指向性の中か
ら、所望波受信電力及び/又はSIRに基づいて、特定
の指向性を持つ重み係数(指向性パターン)を検出する
ことができる。所望波受信電力及び/又はSIRに基づ
いて行なうことにより、所望波受信電力及び/又はSI
Rが最大の特定方向に絞って送信することが可能にな
り、受信指向性と同一の指向性パターンで同一電力で送
信する場合に比べて、通信相手(端末)の受信電力やS
IRを改善することができる。また、他局に与える干渉
を低減することができる。
【0034】
【0035】
【0036】
【0037】
【0038】
【0039】
【0040】請求項4記載の発明は、請求項1乃至請求
項3のいずれかに記載の無線通信装置において、新しい
指向性にしたがって送信を行なう送信手段を具備する構
成を採る。
【0041】請求項12記載の発明は、請求項9乃至
求項11のいずれかに記載の無線通信方法において、新
しい指向性にしたがって送信を行なう送信工程を具備す
る構成を採る。
【0042】
【0043】
【0044】
【0045】これらの構成によれば、新しい指向性より
も受信指向性の方が好ましい指向性である場合に、受信
指向性にしたがって通信を行なうことができる。
【0046】
【0047】
【0048】
【0049】請求項5記載の発明は、請求項1乃至請求
項4のいずれかに記載の無線通信装置において、CDM
A方式により通信を行なう構成を採る。
【0050】請求項13記載の発明は、請求項9乃至
求項12のいずれかに記載の無線通信方法において、C
DMA方式により通信を行なう構成を採る。
【0051】これらの構成によれば、スプレッドスペク
トラム方式で行う通信装置において、アダプティブアレ
イアンテナ合成した受信信号の重み係数(指向性パター
ン)に基づいて、新たな指向性を形成し、その指向性を
用いて送信することができる。これにより、特定方向に
絞って送信することが可能になり、受信指向性と同一の
指向性パターンで送信する場合に比べて、通信品質が改
善できる。また、他局に与える干渉を低減することがで
きるため、CDMAシステムにおいてシステム容量を増
加することができる。
【0052】なお、本発明においては、請求項6記載の
発明のように、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載
の無線通信装置を備える移動局装置を提供し、請求項7
記載の発明のように、請求項1乃至請求項5のいずれか
に記載の無線通信装置を備える基地局装置を提供し、
求項8記載の発明のように、請求項6記載の移動局装置
と、請求項7記載の基地局装置と、を具備する無線通信
システムを提供する。
【0053】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、添付図面を参照して詳細に説明する。 (実施の形態1)図1は、本発明の実施の形態1に係る無
線通信装置を示すブロック図である。また、図2(a)及
び(b)は、アダプティブアレイアンテナ受信機の受信指
向性を示す。図3は図1の無線通信装置における新たな
重み係数の指向性パターンを示す。
【0054】図1を用いて実施の形態1の説明を行う。
例として無線通信装置のアンテナ数が3である場合につ
いて説明する。アンテナ101〜103で受信した信号
は、無線受信装置104で増幅され、周波数変換され、
更にA/D変換され、ベースバンド信号又はIF信号が
抽出される。
【0055】この信号をタイミング検出部105に送
る。タイミング検出部では、最適受信タイミングを算出
する。最適受信タイミングの算出は、例えば、フレーム
中に送信機と受信機に既知であるパターンを埋め込み、
送信機から送信し、受信機で1シンボル時間の数倍から
十数倍でA/D変換し、既知シンボルとの相関演算を行
ない、相関演算結果のパワが大きいタイミングt0を検
出することにより行なう。
【0056】このタイミングt0を間引き選択部106
〜108に送る。間引き選択部では、タイミングt0の
受信信号をアダプティブアレイアンテナ受信機109に
送る。アダプティブアレイアンテナ受信機では、所望波
又はSIRが最大になるように3つのアンテナの受信信
号を合成する。また、アダプティブアレイアンテナ受信
機は、合成した結果及び重み係数を出力する。この重み
係数は受信指向性を形成する。一例として、図2(a)及
び(b)に受信指向性を示す。
【0057】フィルタ形成部110では、受信重み係数
から所望波の到来方向を推定し、ある特定の方向に指向
性をもつ係数を計算し出力する。この係数は、受信指向
性ゲインの大きい方向に指向性をもつ係数や、任意の指
向性を計算する上で必要である係数などである。なお、
指向性形成技術の例は、アンテナ工学ハンドブック(オ
ーム社,昭和55年10月30日発行)のpp.200‐205に記載さ
れている。簡単に直線状に等間隔(d)で配置されたN本
のアンテナについて考えると、指向性は、以下の式
(1)から式(3)のように表すことが出来る。
【0058】
【数1】
【数2】
【数3】 ただし、In 'はn番目のアンテナに与える電流(振幅と位
相を持つ複素数)、kは波数、θ0は指向性を向けたい方
向、θは指向性を描くための変数、である。簡単のため
に、Inを同相、同振幅、すなわちIn=1.0とすると、各ア
ンテナにexp(-jnkdcosθ0)を与えることにより、θ0
向に指向性を向けることが出来る。これより、ある特定
の方向に指向性をもつフィルタ係数を計算するには、必
ずしも受信重み係数から推定した所望波の到来方向のみ
で決定する必要はなく、自局や干渉局の位置情報や伝搬
環境などの事前情報をも用いて決定することもできるこ
とは明らかである。
【0059】重み係数演算部111,112では、アダ
プティブアレイアンテナ受信機による重み係数から求ま
る指向性と、フィルタ係数とをそれぞれ乗算することに
より、新たな重み係数を算出する。図3(a)はアダプテ
ィブアレイ受信による重み係数が持つ受信指向性パター
ン301に、指向性フィルタ係数302を乗算すること
により、指向性パターン303をもつ新たな重み係数が
求められることを示している。また、図3(b)も同様
に、アダプティブアレイ受信による重み係数が持つ受信
指向性パターン304に、指向性フィルタ係数を乗算す
ることにより、指向性パターン305をもつ新たな重み
係数が求められることを示している。
【0060】なお、上記例では、受信指向性パターン
に、指向性フィルタ係数を乗算することにより、新たな
指向性パターンをもつ重み係数を計算しているが、指向
性形成技術の例としては、金澤、岩間ほかの「8素子ア
レイアンテナを用いた任意ゾーン形状生成に関する実験
的検討」(信学技法 RCS96-148, 1997-02)に記載されて
いる方法等も挙げられる。すなわち、一つは、フーリエ
級数展開を用いて解析的に求める手法であり、またもう
一つは、最小二乗推定アルゴリズムを用いて、最適解を
求める手法である。このような指向性形成アルゴリズム
を用いる場合には、フィルタ形成部110では、受信重
み係数から各ローブやヌル点の方向を推定し、ある特定
の方向に指向性(ローブ)を作るために必要な係数を計
算し出力する。そして、重み係数演算部111,112
では、アダプティブアレイアンテナ受信機による重み係
数から求まる指向性と、上記の係数とを用いて、指向性
形成アルゴリズムにより新たな重み係数を算出すること
になる。
【0061】図1に示す無線通信装置において、積和演
算器113,114は、受信信号と、上記重み係数とを
積和演算する。これは、受信信号を新たな2通りの指向
性パターンでアレイ受信を行うことを意味する。レベル
検出部115,116では、アレイアンテナ合成された
受信信号の所望信号の受信電力を測定する。そして、選
択部117で所望波受信レベル検出結果が大きい方の重
み係数を選択する。ここでは、新たな重み係数を2通り
計算し、比較選択しているが、この数についてはアレイ
アンテナ数、伝搬環境、ハードウェア規模に応じて決定
することができることは言うまでもない。
【0062】また、選択部で複数の重み係数を選択した
場合には、その重み係数を合成しても良い。すなわち、
複数の指向性パターンを合成し、その合成された指向性
パターンを用いるようにしても良い。これは、後の実施
の形態においても同様である。
【0063】所望波受信電力の計算方法の例としては、
清尾、安本ほか「DS-CDMA送信電力制御におけるパイロ
ットシンボルを用いた受信SIR測定法」(信学技法 RC
S96-74, 1996-08)に記載されている。すなわち、所望波
受信電力は、式(4)のように表すことができる。
【0064】
【数4】 ただし、Sは所望波受信電力、Nは測定区間のシンボル
数、Riは象限検出後の複素表示された受信シンボルで
ある。
【0065】このように、アダプティブアレイアンテナ
合成した受信信号の重み係数から、新たな指向性パター
ンをもつ重み係数を計算し、所望波受信電力が最大にな
るものを送信のための重み係数として選択することによ
り、以下の効果が得られる。 (1)所望波受信電力が最大の方向に絞って送信すること
により、通信相手(端末)の所望波受信電力を向上する
ことができる。
【0066】(実施の形態2)実施の形態1の無線通信方
法又は無線通信装置では、受信した所望波電力が最大に
なる指向性で送信した。しかし、所望波電力が最大にな
る方向からの受信信号のSIRが、選択されなかった方
向のSIRに比べて劣る場合には、通信相手(端末)の
所望波受信電力は向上しても、受信SIRが劣化するた
め回線品質の点からは劣化する可能性がある。また、S
IRが劣る方向に同一電力で送信することは、他局に強
い干渉を及ぼすことになる。
【0067】したがって、実施の形態2では、受信SI
Rが最大になる指向性で送信することにより、通信相手
(端末)のSIRを向上を図ると同時に、他局に与える
干渉を低減する。
【0068】本発明の実施の形態2の無線通信装置の構
成は図1と同様である。よって、図1を用いて実施の形
態2の説明を行う。例として無線通信装置のアンテナ数
が3である場合について説明する。なお、重み係数演算
部111,112までの処理については、実施の形態1
と同じであるので説明を省略する。
【0069】図1において、積和演算器111,112
は、受信信号と、重み係数とを積和演算する。これは、
受信信号を新たな2通りの指向性パターンでアレイ受信
を行うことを意味する。レベル検出部115,116で
は、アレイアンテナ合成された受信信号の受信SIRを
測定する。そして、選択部117で受信SIR検出結果
が大きい方の重み係数を選択する。ここでは、新たな重
み係数を2通り計算し、比較選択しているが、この数に
ついてはアレイアンテナ数、伝搬環境、ハードウェア規
模に応じて決定することができることは言うまでもな
い。
【0070】なお、受信SIRの計算方法の例として
は、清尾、安本ほか「DS-CDMA送信電力制御におけるパ
イロットシンボルを用いた受信SIR測定法」(信学技
法 RCS96-74, 1996-08)に記載されている。すなわち、
所望波受信電力は、上記式(4)のように表すことがで
き、また、干渉電力は、以下の式(5)のように表すこ
とができる。そして、式(6)により受信SIRを求め
ることができる。
【0071】
【数5】
【数6】 ただし、Sは所望波受信電力、Nは測定区間のシンボル
数、Riは象限検出後の複素表示された受信シンボルで
ある。また、Iは干渉電力、NPは既知信号であるパイ
ロットシンボル数、RAVはRiのパイロット区間におけ
る平均値である。
【0072】このように、アダプティブアレイアンテナ
合成した受信信号の重み係数から、新たな指向性パター
ンをもつ重み係数を計算し、受信SIRが最大になるも
のを送信のための重み係数として選択することにより、
以下の効果が得られる。 (1)SIRが最適な方向に絞って送信することにより、
他局に与える干渉を低減することができ、周波数利用効
率を向上させることができる。
【0073】(実施の形態3)実施の形態1又は実施の形
態2の無線通信方法又は無線通信装置では、受信した所
望波電力又は受信SIRが最大になる指向性で送信し
た。しかし、所望波電力で選択した場合には、通信相手
(端末)の所望波受信電力は向上しても、受信SIRが
劣化する可能性があり、また、他局に強い干渉を及ぼす
ことになる。一方、受信SIRで選択した場合には、通
信相手(端末)の受信SIRは向上し、他局への干渉は
低減できるが、所望波受信電力がかえって低下すること
によって、所望波電力対雑音電力比(SNR: Signal to
Noise Ratio)の点から、回線品質が劣化する可能性が
ある。
【0074】したがって、実施の形態3では、所望波受
信電力と受信SIRの両方の結果から指向性を選択して
送信することにより、通信相手(端末)のSIRを向上
を図り、他局に与える干渉を低減すると同時に、所望波
受信電力の向上を図る。
【0075】本発明の実施の形態3の無線通信装置の構
成は図1と同様である。よって、図1を用いて実施の形
態3の説明を行う。図1において、積和演算器113,
114は、受信信号と、重み係数とを積和演算するとこ
ろまでは実施の形態1と同様である。
【0076】レベル検出部115,116では、アレイ
アンテナ合成された受信信号の所望波受信電力と受信S
IRを測定する。そして、選択部117では、所望波受
信電力と受信SIRの結果から重み係数を選択する。レ
ベル検出部115で計算した所望波受信電力及び受信S
IRを、それぞれS1,SIR1とし、レベル検出部1
16で計算した所望波受信電力及び受信SIRを、それ
ぞれS2,SIR2とする。また、重み係数をW1、W
2とし、選択される重み係数をWoutとする。
【0077】1例としては、以下のように選択すること
が考えられる。Sthresholdは受信電力に対するあるし
きい値である。 if |S1-S2|≦Sthreshold and SIR1>SIR2 then Wout=W1 if |S1-S2|≦Sthreshold and SIR1≦SIR2 then Wout=W2 if |S1-S2|>Sthreshold and S1>S2 then Wout=W1 if |S1-S2|>Sthreshold and S1<S2 then Wout=W2 ここでは、新たな重み係数を2通り計算し、比較選択し
ているが、この数についてはアレイアンテナ数、伝搬環
境、ハードウェア規模に応じて決定することができるこ
とは言うまでもない。
【0078】このように、アダプティブアレイアンテナ
合成した受信信号の重み係数から、新たな指向性パター
ンをもつ重み係数を計算し、所望波受信電力及び受信S
IRの結果から送信のための重み係数として選択するこ
とにより、以下の効果が得られる。 (1)所望波受信電力に大きな差がない場合には、SIR
が最適な方向に絞って送信することにより、他局に与え
る干渉を低減することができ、周波数利用効率を向上さ
せることができる。 (2)所望波受信電力に大きな差がある場合には、所望波
受信電力が最大の方向に絞って送信することにより、通
信相手(端末)の所望波受信電力を向上することができ
る。
【0079】(実施の形態4)実施の形態3の無線通信方
法又は無線通信装置では、受信した所望波電力及び受信
SIRから最適な指向性を選択し送信した。しかし、所
望波電力による比較結果と受信SIRによる比較結果と
に、大きな違いがある場合、例えば、|S1-S2|>S
thresholdかつS1>S2であり、また、|SIR1-SIR2|
>SIRthresholdかつSIR1<SIR2を考える。ただ
し、Sthresholdは受信電力に対するあるしきい値と
し、SIRthresholdはSIRに対するあるしきい値と
する。
【0080】このとき、所望波電力で選択した場合に
は、通信相手(端末)の所望波受信電力は向上しても、
受信SIRが大きく劣化し、他局に強い干渉を及ぼすこ
とになる。一方、受信SIRで選択した場合には、通信
相手(端末)の受信SIRは向上し、他局への干渉は低
減できるものの、所望波受信電力が大きく低下すること
によって、回線品質が劣化する。
【0081】したがって、実施の形態4では、選択する
重み係数の候補に、受信指向性と同一の指向性パターン
をもつ係数も加えることにより、所望波受信電力と受信
SIRの両方の結果から、伝搬環境などの変化に応じて
適宜指向性を選択して送信し、通信相手(端末)のSI
Rを向上を図り、他局に与える干渉を低減すると同時
に、所望波受信電力の向上を図る。
【0082】図4は、本発明の実施の形態4に係る無線
通信装置を示すブロック図である。なお、図4におい
て、図1と同じ部分については同じ符号を付してその説
明を省略する。
【0083】図4に示す無線通信装置においては、アダ
プティブアレイアンテナ受信機109からの受信信号の
レベル検出を行なうレベル検出器401を備える。な
お、重み係数演算部111,112までの処理について
は、実施の形態1と同じであるので説明を省略する。
【0084】図4において、積和演算器113,114
は、受信信号と、上記重み係数とを積和演算する。これ
は、受信信号を新たな2通りの指向性パターンでアレイ
受信を行うことを意味する。レベル検出部115,11
6では、アレイアンテナ合成された受信信号の所望波受
信電力と受信SIRを測定する。一方、レベル検出部4
01では、アレイアンテナ合成された受信信号の所望波
受信電力と受信SIRを測定する。
【0085】そして、選択部117では、所望波受信電
力と受信SIRの結果から重み係数を選択する。レベル
検出部401で計算した所望波受信電力と受信SIR
を、それぞれS0,SIR0とし、レベル検出部115
で計算した所望波受信電力と受信SIRをS1,SIR
1とし、また、レベル検出部116で計算した所望波受
信電力と受信SIRを、それぞれS2,SIR2とす
る。また、重み係数をW0、W1、W2とし、選択され
る重み係数をWoutとする。1例としては、以下のよう
に選択することが考えられる。ただし、Sthreshold
受信電力に対するあるしきい値とし、SIRthreshold
はSIRに対するあるしきい値とする。 if |S1-S2|≦Sthreshold and SIR1>SIR2 then Wout=W1 if |S1-S2|≦Sthreshold and SIR1≦SIR2 then Wout=W2 if |S1-S2|>Sthreshold and |SIR1-SIR2|≦SIRthreshold{ if S1>S2 then Wout=W1 if S1<S2 then Wout=W2 } if |S1-S2|>Sthreshold and |SIR1-SIR2|>SIRthreshold{ if S1>S2 and SIR1>SIR2 then Wout=W1 if S1<S2 and SIR1<SIR2 then Wout=W2 if S1>S2 and SIR1<SIR2 then Wout=W0 if S1<S2 and SIR1>SIR2 then Wout=W0 } ここでは、新たな重み係数を2通り計算し、比較選択し
ているが、この数についてはアレイアンテナ数、伝搬環
境、ハードウェア規模に応じて決定することができるこ
とは言うまでもない。
【0086】このように、アダプティブアレイアンテナ
合成した受信信号の重み係数から、新たな指向性パター
ンをもつ重み係数を計算し、所望波受信電力及び受信S
IRの結果から送信のための重み係数として選択するこ
とにより、以下の効果が得られる。 (1)所望波受信電力に大きな差がない場合には、SIR
が最適な方向に絞って送信することにより、他局に与え
る干渉を低減することができ、周波数利用効率を向上さ
せることができる。 (2)所望波受信電力に大きな差があり、かつSIRに大
きな差がない場合には、所望波受信電力が最大の方向に
絞って送信することにより、通信相手(端末)の所望波
受信電力を向上することができる。 (3)所望波受信電力に大きな差があり、かつSIRにも
大きな差がある場合には、大小の傾向が所望波受信電力
とSIRとで同一なら所望波受信電力が最大の方向に絞
って送信し、また異なる場合には、受信指向性と同一の
指向性パターンで送信することにより、所望波受信電力
又はSIRのどちらか一方が極端に劣化することを防止
することができる。
【0087】(実施の形態5)実施の形態1から実施の形
態4までの無線通信方法又は無線通信装置では、受信し
た所望波電力及び受信SIRから最適な指向性を選択し
送信した。このとき、重み係数選択回路では、1つのみ
の重み係数を選択した。
【0088】受信した所望波電力及び受信SIRから最
適な指向性を選択する際には、必ずしも1つの到来方向
に限定する必要性はなく、むしろ複数の方向に指向性を
もつ重み係数を選択した方が良いこともあり得る。もち
ろん、上記選択された1つの重み係数によって決定され
る指向性は複数の方向に指向性のあるものであってもよ
く、特定の1方向のみに限定された重み係数とは限らな
い。
【0089】しかし、新たな指向性として1方向に限定
して比較・選択するのではなく、複数方向に指向性を持
つ係数も考慮して比較・選択することまで行った場合に
は、比較する重み係数の候補数が増大し、演算が膨大な
ものとなる。例えば、アンテナ数が4つであり、アダプ
ティブアレイ受信によって得られる重み係数の指向性に
ついてヌル点が3個生じる場合には、新たな指向性とし
て1方向に限定した場合には、新たな重み係数を3つ計
算し、それぞれのアレイ受信時のレベル検出を行い比較
することによって最適な係数を選択する。一方、新たな
指向性として1方向に限定せず、2方向も可能とした場
合には、組合せとして32=3通りの係数が新たに必要
になり、合計6通りの重み係数について比較し選択する
必要がある。
【0090】したがって、実施の形態5では、選択する
重み係数を1つとせずに、複数の重み係数が選択できる
ようにし、また選択された複数の重み係数が持つ指向性
を合成した形の指向性を持った重み係数を計算すること
ができるようにする。これにより、新たな指向性として
1方向に限定して比較し、選択された候補が複数の場合
には、合成した形の指向性を持った重み係数を計算する
ことで、上記一連の計算(重み係数の計算、アレイ受信
演算、レベル検出、比較)を削減することができる。先
ほどの例では、1方向に限定した新たな重み係数を3つ
計算し、検出したレベルの結果から2つを選択した場合
において、その2つの方向に指向性をもつ重み係数を計
算して出力するというものである。
【0091】図5は、本発明の実施の形態5に係る無線
通信装置を示すブロック図である。図5を用いて実施の
形態5の説明を行う。例として無線通信装置のアンテナ
数が4である場合について説明する。アンテナ501〜
504で受信した信号は、無線受信装置505で増幅さ
れ、周波数変換され、A/D変換されて、ベースバンド
信号又はIF信号が抽出される。この信号をタイミング
検出部506へ送る。タイミング検出部では、最適受信
タイミングを算出する。最適受信タイミングの算出方法
は、上述した通りである。なお、このときの受信指向性
を図6(a)に示す。また、間引き・選択部507〜5
10、アダプティブアレイアンテナ受信機511、及び
フィルタ形成部512における動作は、実施の形態1と
同様である。
【0092】重み係数演算部513〜515では、アダ
プティブアレイアンテナ受信機による重み係数から求ま
る指向性と、フィルタ係数とをそれぞれ乗算することに
より、新たな重み係数を算出する。図6(a)はアダプテ
ィブアレイ受信による受信指向性パターン601に、指
向性フィルタ係数602〜604を乗算することによ
り、3つの指向性をもつ新たな重み係数が求められるこ
とを示している。
【0093】なお、上記例では、受信指向性パターン
に、指向性フィルタ係数を乗算することにより、新たな
指向性パターンをもつ重み係数を計算しているが、指向
性形成技術の例としては、金澤、岩間ほかの「8素子ア
レイアンテナを用いた任意ゾーン形状生成に関する実験
的検討」(信学技法 RCS96-148, 1997-02)に記載されて
いる方法等も挙げられる。
【0094】すなわち、一つは、フーリエ級数展開を用
いて解析的に求める手法であり、またもう一つは、最小
二乗推定アルゴリズムを用いて、最適解を求める手法で
ある。このような指向性形成アルゴリズムを用いる場合
には、フィルタ形成部512では、受信重み係数から各
ローブやヌル点の方向を推定し、ある特定の方向に指向
性(ローブ)を作るために必要な係数を計算して出力す
る。そして、重み係数演算部513〜515では、アダ
プティブアレイアンテナ受信機による重み係数から求ま
る指向性と、上記係数とを用いて、指向性形成アルゴリ
ズムにより新たな重み係数を算出することになる。
【0095】図5において、積和演算器516〜518
は、受信信号と、上記重み係数とを積和演算する。これ
は、受信信号を新たな3通りの指向性パターンでアレイ
受信を行うことを意味する。レベル検出部519〜52
1では、アレイアンテナ合成された受信信号の所望波受
信電力と受信SIRを測定する。
【0096】そして、選択部522では、所望波受信電
力と受信SIRの結果から重み係数を選択する。このと
き1つの重み係数ではなく、2つの係数を選択したとす
る。選択数については、上限値を設定しておき、その範
囲内で上記所望波受信電力と受信SIRの結果から選択
することが考えられる。このとき、重み係数演算部52
3では、選択された2つの重み係数がもつ指向性を合成
した指向性をもつ重み係数を計算し出力する。例えば、
図6(b)に示すように、図6(a)に示す3つの指向性の
内、選択された2つの方向の指向性605,606を合
成した指向性パターン607をもつ重み係数が計算され
ることになる。
【0097】なお、図5では、選択された2つの重み係
数がもつ指向性、それを合成した指向性をもつ重み係数
を計算する手段をとして、重み係数演算部523を新た
に設けている。しかし、上記演算においては、あらたな
構成手段を設けずに実行することも可能である。
【0098】図7にその構成例を示す。図7において、
選択部522までの動作は図5と同様である。したがっ
て、選択部522以降の動作について説明する。すなわ
ち、選択部522では、所望波受信電力と受信SIRの
結果から重み係数を選択する。このとき図5と同様に2
つの係数を選択したとする。選択数については、上限値
を設定しておき、その範囲内で上記所望波受信電力と受
信SIRの結果から選択することが考えられる。
【0099】このとき、選択された重み係数が1つでな
い場合には、フィルタ形成部512では、選択情報信号
に基づいて、前回の2つの指向性を合成したフィルタ係
数、又は合成した指向性をもつ重み係数を計算するのに
必要な係数を計算して出力する。そして、例えば重み係
数演算部513において、アダプティブアレイアンテナ
受信機による重み係数から求まる指向性と、上記係数と
を用いて、新たな重み係数を算出し、選択部523を経
て出力する。
【0100】ここでは、新たな重み係数を3通り計算
し、比較選択しているが、この数についてアレイアンテ
ナ数、伝搬環境、ハードウェア規模に応じて決定するこ
とができることは言うまでもない。また、レベル検出回
路により、所望波受信電力と受信SIRを測定している
が、どちらか一方を測定し、その結果を基に選択するこ
とができることは明らかである。
【0101】このように、アダプティブアレイアンテナ
合成した受信信号の重み係数から、新たな指向性パター
ンをもつ重み係数を計算し、所望波受信電力及び受信S
IRの結果から送信のために選択する重み係数を1つと
せずに、複数の重み係数が選択できるようにし、また選
択された複数の重み係数が選択された場合には、それぞ
れが持つ指向性を合成した形の指向性を持った重み係数
を計算することができるようにすることにより、以下の
効果が得られる。 (1)受信した所望波電力及び受信SIRから、より最適
な指向性を持った送信ができる。 (2)1方向に限定して比較し、選択された候補が複数の
場合には、合成した形の指向性を持った重み係数を計算
することで、重み係数の計算、アレイ受信演算、レベル
検出、及び比較等の演算を削減することができる。
【0102】(実施の形態6)図8は、本発明の実施の形
態6に係る無線通信装置を示すブロック図である。図8
を用いて実施の形態6の説明を行う。なお、図8におい
て、図1と同じ部分については、同じ符号を付してその
説明を省略する。例として無線通信装置のアンテナ数が
3である場合について説明する。
【0103】アンテナ101〜103で受信された信号
は、無線受信装置104で増幅され、周波数変換され、
A/D変換されて、ベースバンド信号又はIF信号が抽
出される。更に、この信号は、相関器(又はマッチドフ
ィルタ)801〜803でスプレッドスペクトラム通信
方式で拡散された信号と同じ拡散符号で逆拡散される。
逆拡散された信号をタイミング検出部105へ送る。タ
イミング検出部105からの処理は、実施の形態1と同
じであるので省略する。
【0104】このように、スプレッドスペクトラム方式
で行う通信装置において、アダプティブアレイアンテナ
合成した受信信号の重み係数から、新たな指向性パター
ンをもつ重み係数を計算し、所望波受信電力が最大にな
るものを送信のための重み係数として選択することによ
り、以下の効果が得られる。 (1)所望波受信電力が最大の方向に絞って送信すること
により、通信相手(端末)の所望波受信電力を向上する
ことができる。
【0105】(実施の形態7)本発明の実施の形態7の無
線通信装置の構成は図8に示すものとほぼ同様である。
したがって、図8を用いて実施の形態7の説明を行う。
図8において、積和演算器111,112が、受信信号
と、上記重み係数との積和演算するところまでは実施の
形態6と同様である。レベル検出部115,116は、
アレイアンテナ合成された受信信号の受信SIRを測定
し、選択部117で受信SIR検出結果が大きい方の重
み係数を選択する。
【0106】ここでは、新たな重み係数を2通り計算
し、比較選択しているが、この数についてはアレイアン
テナ数、伝搬環境、ハードウェア規模に応じて決定する
ことができることは言うまでもない。なお、所望波受信
電力及び受信SIRの計算方法については、実施の形態
2と同じであるので、その説明は省略する。
【0107】このように、スプレッドスペクトラム方式
で行う通信装置において、アダプティブアレイアンテナ
合成した受信信号の重み係数から、新たな指向性パター
ンをもつ重み係数を計算し、受信SIRが最大になるも
のを送信のための重み係数として選択することにより、
以下の効果が得られる。 (1)SIRが最適な方向に絞って送信することによ
り、他局に与える干渉を低減することができ、通信品質
を向上させることができる。 (2)他局に与える干渉を低減することができるため、C
DMAシステムにおいてシステム容量を増加することがで
きる。
【0108】(実施の形態8)実施の形態6又は実施の形
態7のスプレッドスペクトラム方式で行う無線通信方法
又は無線通信装置では、受信した所望波電力又は受信S
IRが最大になる指向性で送信した。しかし、所望波電
力で選択した場合には、通信相手(端末)の所望波受信
電力は向上しても、受信SIRが劣化する可能性があ
り、また、他局に強い干渉を及ぼすことになる。
【0109】一方、受信SIRで選択した場合には、通
信相手(端末)の受信SIRは向上し、他局への干渉は
低減できるが、所望波受信電力がかえって低下すること
によって、所望波電力対雑音電力比(SNR: Signal to
Noise Ratio)の点から、回線品質が劣化する可能性が
ある。よって、実施の形態8では、所望波受信電力と受
信SIRの両方の結果から指向性を選択して送信するこ
とにより、通信相手(端末)のSIRを向上を図り、他
局に与える干渉を低減すると同時に、所望波受信電力の
向上を図る。
【0110】本発明の実施の形態8の無線通信装置の構
成は図8と同様である。したがって、図8を用いて実施
の形態8の説明を行う。図8において、積和演算器11
3,114が、受信信号と、上記重み係数との積和演算
するところまでは実施の形態7と同様である。
【0111】レベル検出部115,116は、アレイア
ンテナ合成された受信信号の所望波受信電力と受信SI
Rを測定し、そして、選択部117では、所望波受信電
力と受信SIRの結果から重み係数を選択する。
【0112】ここでは、新たな重み係数を2通り計算
し、比較選択しているが、この数についてはアレイアン
テナ数、伝搬環境、ハードウェア規模に応じて決定する
ことができることは言うまでもない。
【0113】このように、スプレッドスペクトラム方式
で行う通信装置において、アダプティブアレイアンテナ
合成した受信信号の重み係数から、新たな指向性パター
ンをもつ重み係数を計算し、所望波受信電力及び受信S
IRの結果から送信のための重み係数として選択するこ
とにより、以下の効果が得られる。 (1)所望波受信電力に大きな差がない場合には、SIR
が最適な方向に絞って送信することにより、他局に与え
る干渉を低減することができ、周波数利用効率を向上さ
せることができる。また、CDMAシステムにおいてシ
ステム容量を増加することができる。 (2)所望波受信電力に大きな差がある場合には、所望波
受信電力が最大の方向に絞って送信することにより、通
信相手(端末)の所望波受信電力を向上することができ
る。
【0114】(実施の形態9)実施の形態8の無線通信方
法又は無線通信装置では、受信した所望波電力及び受信
SIRから最適な指向性を選択し送信した。しかし、所
望波電力による比較結果と受信SIRによる比較結果と
に、大きな違いがある場合には課題が生じる。すなわ
ち、所望波電力で選択した場合には、通信相手(端末)
の所望波受信電力は向上しても、受信SIRが大きく劣
化し、他局に強い干渉を及ぼすことになる。
【0115】一方、受信SIRで選択した場合には、通
信相手(端末)の受信SIRは向上し、他局への干渉は
低減できるものの、所望波受信電力が大きく低下するこ
とによって、回線品質が劣化する。
【0116】したがって、実施の形態9では、選択する
重み係数の候補に、受信指向性と同一の指向性パターン
をもつ係数も加えることにより、所望波受信電力と受信
SIRの両方の結果から、伝搬環境などの変化に応じて
適宜指向性を選択して送信することにより、通信相手
(端末)のSIRを向上を図り、他局に与える干渉を低
減すると同時に、所望波受信電力の向上を図る。
【0117】図9は、本発明の実施の形態9に係る無線
通信装置を示すブロック図である。図9において、図8
と同じ部分については、同じ符号を付してその説明は省
略する。図9を用いて実施の形態9の説明を行う。例と
して無線通信装置のアンテナ数が3である場合について
説明する。
【0118】重み演算部111,112までの処理は、
実施の形態6と同じである。図9において、積和演算器
113,114は、受信信号と、重み係数とを積和演算
する。これは、受信信号を新たな2通りの指向性パター
ンでアレイ受信を行うことを意味する。レベル検出部1
15,116は、アレイアンテナ合成された受信信号の
所望波受信電力と受信SIRを測定する。
【0119】一方、レベル検出部401では、アレイア
ンテナ合成された受信信号の所望波受信電力と受信SI
Rを測定する。そして、選択部117では、所望波受信
電力と受信SIRの結果から重み係数を選択する。
【0120】ここでは、新たな重み係数を2通り計算
し、比較選択しているが、この数についてはアレイアン
テナ数、伝搬環境、ハードウェア規模に応じて決定する
ことができることは言うまでもない。
【0121】このように、スプレッドスペクトラム方式
で行う通信装置において、アダプティブアレイアンテナ
合成した受信信号の重み係数から、新たな指向性パター
ンをもつ重み係数を計算し、所望波受信電力及び受信S
IRの結果から送信のための重み係数として選択するこ
とにより、以下の効果が得られる。 (1)所望波受信電力に大きな差がない場合には、SIR
が最適な方向に絞って送信することにより、他局に与え
る干渉を低減することができ、周波数利用効率を向上さ
せることができる。 (2)所望波受信電力に大きな差があり、かつSIRに大
きな差がない場合には、所望波受信電力が最大の方向に
絞って送信することにより、通信相手(端末)の所望波
受信電力を向上することができる。 (3)所望波受信電力に大きな差があり、かつSIRにも
大きな差がある場合には、大小の傾向が所望波受信電力
とSIRとで同一なら所望波受信電力が最大の方向に絞
って送信し、また異なる場合には、受信指向性と同一の
指向性パターンで送信することにより、所望波受信電力
又はSIRのどちらか一方が極端に劣化することを防止
することができる。
【0122】(実施の形態10)図10は、本発明の実施
の形態10に係るの無線通信装置を示すブロック図であ
る。図11は、送信時の伝搬モデルの1例を示す。図1
2は、送信時の送信指向性の1例を示す。図10を用い
て実施の形態10の説明を行う。
【0123】まず、受信側を説明する。例として無線通
信装置のアンテナ数が3である場合について説明する。
アンテナ101〜103で受信した信号は、アンテナ共
用器1001〜1003を経由し、無線受信装置104
で増幅され、周波数変換され、A/D変換されて、ベー
スバンド信号又はIF信号が抽出される。この信号をタ
イミング検出部105に送る。タイミング検出部では、
最適受信タイミングを算出する。最適受信タイミングの
算出方法は、実施の形態1の場合と同様である。また、
重み係数演算部111,112までの処理は実施の形態
1と同様である。
【0124】図10において、積和演算器113,11
4は、受信信号と、重み係数とを積和演算する。これ
は、受信信号を新たな2通りの指向性パターンでアレイ
受信を行うことを意味する。レベル検出部115,11
6では、アレイアンテナ合成された受信信号の所望波受
信電力と受信SIRを測定する。そして、選択部117
では、所望波受信電力と受信SIRの結果から重み係数
を選択する。
【0125】レベル検出部115で計算した所望波受信
電力と受信SIRを、それぞれS1,SIR1とし、レ
ベル検出部116で計算した所望波受信電力と受信SI
Rを、それぞれS2,SIR2とする。また、重み係数
をW1、W2とし、選択される重み係数をWoutとす
る。1例としては、以下のように選択することが考えら
れる。Sthresholdは受信電力に対するあるしきい値で
ある。 if |S1-S2|≦Sthreshold and SIR1>SIR2 then Wout=W1 if |S1-S2|≦Sthreshold and SIR1≦SIR2 then Wout=W2 if |S1-S2|>Sthreshold and S1>S2 then Wout=W1 if |S1-S2|>Sthreshold and S1<S2 then Wout=W2
【0126】なお、上記例では、所望波受信電力と受信
SIRの結果から重み係数を選択しているが、実施の形
態1及び2のように、所望波受信電力又は受信SIRの
結果から重み係数を選択できることは明白である。ま
た、ここでは、新たな重み係数を2通り計算し、比較選
択しているが、この数についてはアレイアンテナ数、伝
搬環境、ハードウェア規模に応じて決定することができ
ることは言うまでもない。また、所望波受信電力と受信
SIRの計算方法の例としては、上記実施の形態と同様
である。
【0127】次に、送信側を説明する。送信信号を変調
器1004で変調する。積和演算器1005において、
選択部117で選択された重み係数を乗算する。乗算し
た結果を無線送信回路1006で周波数変換し、更に増
幅して、アンテナ共用器1001〜1003経由でアン
テナ101〜103から送信する。
【0128】図11に送信時の伝搬モデルの1例を示
す。また、図12にそのときの送信指向性の1例を示
す。基地局1101において、選択された重み係数によ
り制御された信号は、ビル1107や山1108に拘わ
らず、矢印1201の方向に指向性をもって送信され、
端末1106のアンテナ1105に受信されることにな
る。
【0129】このように、アダプティブアレイアンテナ
合成した受信信号の重み係数から、新たな指向性パター
ンをもつ重み係数を計算し、所望波受信電力及び受信S
IRの結果から送信のための重み係数として選択し、送
信を行うことにより、以下の効果が得られる。 (1)所望波受信電力に大きな差がない場合には、SIR
が最適な方向に絞って送信することにより、他局に与え
る干渉を低減することができ、周波数利用効率を向上さ
せることができる。 (2)所望波受信電力に大きな差がある場合には、所望波
受信電力が最大の方向に絞って送信することにより、通
信相手(端末)の所望波受信電力を向上することができ
る。
【0130】(実施の形態11)図13は、本発明の実施
の形態11に係る無線通信装置を示すブロック図であ
る。図13を用いて実施の形態11の説明を行う。な
お、図10と同じ部分については同じ符号を付してその
説明は省略する。
【0131】まず、受信側を説明する。積和演算器11
3,114までの処理は、実施の形態10と同じであ
る。図13において、積和演算器113,114は、受
信信号と、重み係数とを積和演算する。これは、受信信
号を新たな2通りの指向性パターンでアレイ受信を行う
ことを意味する。レベル検出部115,116では、ア
レイアンテナ合成された受信信号の所望波受信電力と受
信SIRを測定する。一方、レベル検出部401では、
アレイアンテナ合成された受信信号の所望波受信電力と
受信SIRを測定する。
【0132】そして、選択部117では、所望波受信電
力と受信SIRの結果から重み係数を選択する。レベル
検出部401で計算した所望波受信電力と受信SIR
を、それぞれS0,SIR0とし、レベル検出部115
で計算した所望波受信電力と受信SIRをS1,SIR
1とし、また、レベル検出部116で計算した所望波受
信電力と受信SIRを、それぞれS2,SIR2とす
る。また、重み係数をW0〜W2とし、選択される重み
係数をWoutとする。1例としては、以下のように選択
することが考えられる。ただし、Sthresholdは受信電
力に対するあるしきい値とし、SIRthresholdはSI
Rに対するあるしきい値とする。 if |S1-S2|≦Sthreshold and SIR1>SIR2 then Wout=W1 if |S1-S2|≦Sthreshold and SIR1≦SIR2 then Wout=W2 if |S1-S2|>Sthreshold and |SIR1-SIR2|≦SIRthreshold{ if S1>S2 then Wout=W1 if S1<S2 then Wout=W2 } if |S1-S2|>Sthreshold and |SIR1-SIR2|>SIRthreshold{ if S1>S2 and SIR1>SIR2 then Wout=W1 if S1<S2 and SIR1<SIR2 then Wout=W2 if S1>S2 and SIR1<SIR2 then Wout=W0 if S1<S2 and SIR1>SIR2 then Wout=W0 } ここでは、新たな重み係数を2通り計算し、比較選択し
ているが、この数についてはアレイアンテナ数、伝搬環
境、ハードウェア規模に応じて決定することができるこ
とは言うまでもない。
【0133】次に、送信側を説明する。送信信号を変調
器1004で変調する。積和演算器1005において、
選択部117で選択された重み係数を乗算する。乗算し
た結果を無線送信回路1006で周波数変換し、更に増
幅して、アンテナ共用器1001〜1003経由でアン
テナ101〜103から送信する。
【0134】このように、アダプティブアレイアンテナ
合成した受信信号の重み係数から、新たな指向性パター
ンをもつ重み係数を計算し、所望波受信電力及び受信S
IRの結果から送信のための重み係数として選択し、送
信を行うことにより、以下の効果が得られる。 (1)所望波受信電力に大きな差がない場合には、SIR
が最適な方向に絞って送信することにより、他局に与え
る干渉を低減することができ、周波数利用効率を向上さ
せることができる。 (2)所望波受信電力に大きな差があり、かつSIRに大
きな差がない場合には、所望波受信電力が最大の方向に
絞って送信することにより、通信相手(端末)の所望波
受信電力を向上することができる。 (3)所望波受信電力に大きな差があり、かつSIRにも
大きな差がある場合には、大小の傾向が所望波受信電力
とSIRとで同一なら所望波受信電力が最大の方向に絞
って送信し、また異なる場合には、受信指向性と同一の
指向性パターンで送信することにより、所望波受信電力
又はSIRのどちらか一方が極端に劣化することを防止
することができる。
【0135】(実施の形態12)図14は、本発明の実施
の形態12に係る無線通信装置を示すブロック図であ
る。図14を用いて実施の形態12の説明を行う。
【0136】まず、受信側を説明する。例として無線通
信装置のアンテナ数が4である場合について説明する。
アンテナ1401〜1404で受信し、アンテナ共用器
1405〜1408を経由し、無線受信装置1409で
増幅され、周波数変換され、A/D変換され、ベースバ
ンド信号又はIF信号が抽出される。この信号をタイミ
ング検出部1410へ送る。タイミング検出部では、最
適受信タイミングを算出する。最適受信タイミングの算
出方法は、上記実施の形態と同じである。
【0137】タイミングt0を間引き選択部1411〜
1414に送る。間引き選択部では、タイミングt0の
受信信号をアダプティブアレイアンテナ受信機1415
に送る。アダプティブアレイアンテナ受信機では、所望
波又はSIRが最大になるように4つのアンテナの受信
信号を合成する。また、アダプティブアレイアンテナ受
信機1415は、合成した結果と、重み係数を出力す
る。この重み係数は受信指向性を形成する。一例とし
て、図6(a)の601に受信指向性を示す。
【0138】フィルタ形成部1416では、受信重み係
数から所望波の到来方向を推定し、ある特定の方向に指
向性をもつ係数を計算して出力する。指向性形成技術に
ついては、上記実施の形態と同じである。
【0139】重み係数演算部1417〜1419では、
アダプティブアレイアンテナ受信機による重み係数から
求まる指向性と、フィルタ係数とをそれぞれ乗算するこ
とにより、新たな重み係数を算出する。図6(a)はアダ
プティブアレイ受信による受信指向性パターン601
に、指向性フィルタ係数602〜604を乗算すること
により、3つの指向性をもつ新たな重み係数が求められ
ることを示している。
【0140】なお、上記例では、受信指向性パターン
に、指向性フィルタ係数を乗算することにより、新たな
指向性パターンをもつ重み係数を計算したが、指向性形
成技術の例としては、金澤、岩間ほかの”8素子アレイ
アンテナを用いた任意ゾーン形状生成に関する実験的検
討” (信学技法 RCS96-148, 1997-02)に記載されている
方法等もある。
【0141】すなわち、一つは、フーリエ級数展開を用
いて解析的に求める手法であり、またもう一つは、最小
二乗推定アルゴリズムを用いて、最適解を求める手法で
ある。このような指向性形成アルゴリズムを用いる場合
には、フィルタ形成部1416では、受信重み係数から
各ローブやヌル点の方向を推定し、ある特定の方向に指
向性(ローブ)を作るために必要な係数を計算して出力
する。そして、重み係数演算部1417〜1419で
は、アダプティブアレイアンテナ受信機による重み係数
から求まる指向性と、係数とを用いて、指向性形成アル
ゴリズムにより新たな重み係数を算出することになる。
【0142】図14において、積和演算器1420〜1
422は、受信信号と、重み係数とを積和演算する。こ
れは、受信信号を新たな3通りの指向性パターンでアレ
イ受信を行うことを意味する。レベル検出部1423〜
1425では、アレイアンテナ合成された受信信号の所
望波受信電力と受信SIRを測定する。
【0143】そして、選択部1426では、所望波受信
電力と受信SIRの結果から重み係数を選択する。この
とき1つの重み係数ではなく、2つの係数を選択したと
する。選択数については、上限値を設定しておき、その
範囲内で上記所望波受信電力と受信SIRの結果から選
択することが考えられる。このとき、重み係数演算回路
2043では、選択された2つの重み係数がもつ指向性を合
成した指向性をもつ重み係数を計算して出力する。例え
ば、図6(b)に示すように、図6(a)の3つの指向性の
内、選択された2つの方向605、606の合成した指
向性パターン607をもつ重み係数が計算されることに
なる。
【0144】なお、図14では、選択された2つの重み
係数がもつ指向性、それを合成した指向性をもつ重み係
数を計算する手段をとして、重み係数演算1427を新
たに設けている。しかし、実施の形態5と同様な手段に
より、あらたな構成手段を設けずに実行することも可能
である。
【0145】ここでは、新たな重み係数を3通り計算
し、比較選択しているが、この数はアレイアンテナ数、
伝搬環境、ハードウェア規模に応じて決定することがで
きることは明白である。また、レベル検出回路により、
所望波受信電力と受信SIRを測定しているが、どちら
か一方を測定し、その結果に基づいて選択することがで
きることは明らかである。
【0146】次に、送信側を説明する。送信信号を変調
器1428で変調する。積和演算器1429において、
重み係数演算器1427で算出された重み係数を乗算す
る。乗算した結果を無線送信回路1430で周波数変換
し、更に増幅して、アンテナ共用器1405〜1408
経由でアンテナ1401〜1404から送信する。
【0147】このように、アダプティブアレイアンテナ
合成した受信信号の重み係数から、新たな指向性パター
ンをもつ重み係数を計算し、所望波受信電力及び受信S
IRの結果から送信のために選択する重み係数を1つと
せずに、複数の重み係数が選択できるようにし、また選
択された複数の重み係数が選択された場合には、それぞ
れが持つ指向性を合成した形の指向性を持った重み係数
を計算することができるようにし、送信を行うことによ
り、以下の効果が得られる。 (1)受信した所望波電力及び受信SIRから、より最適
な指向性を持った送信ができる。 (2)1方向に限定して比較し、選択された候補が複数の
場合には、合成した形の指向性を持った重み係数を計算
することで、重み係数の計算、アレイ受信演算、レベル
検出、及び比較等の演算を削減することができる。
【0148】(実施の形態13)図15は、本発明の実施
の形態13に係る無線通信装置を示すブロック図であ
る。図15を用いて実施の形態13の説明を行う。
【0149】受信側については、受信信号について逆拡
散処理を行なうこと以外は実施の形態10と同様であ
る。なお、上記例では、所望波受信電力と受信SIRの
結果から重み係数を選択しているが、実施の形態6及び
7のように、所望波受信電力又は受信SIRの結果から
重み係数を選択できることは明白である。
【0150】次いで、送信側を説明する。送信信号を変
調器1004で変調する。このとき、データ変調だけで
なく拡散変調も行う。積和演算器1005において、選
択部117で選択された重み係数を乗算する。乗算した
結果を無線送信回路1006で周波数変換と増幅を行
い、アンテナ共用器1001〜1003経由でアンテナ
101〜103から送信する。
【0151】このように、スプレッドスペクトラム方式
で行う通信装置において、アダプティブアレイアンテナ
合成した受信信号の重み係数から、新たな指向性パター
ンをもつ重み係数を計算し、所望波受信電力及び受信S
IRの結果から送信のための重み係数として選択し、送
信を行うことにより、以下の効果が得られる。 (1)所望波受信電力に大きな差がない場合には、SIR
が最適な方向に絞って送信することにより、他局に与え
る干渉を低減することができ、周波数利用効率を向上さ
せることができる。また、CDMAシステムにおいてシ
ステム容量を増加することができる。 (2)所望波受信電力に大きな差がある場合には、所望波
受信電力が最大の方向に絞って送信することにより、通
信相手(端末)の所望波受信電力を向上することができ
る。
【0152】(実施の形態14)図16は、本発明の実施
の形態14に係る無線通信装置を示すブロック図であ
る。図16を用いて実施の形態14の説明を行う。な
お、受信側については、受信信号について逆拡散処理を
行なうこと以外は実施の形態11と同様である。
【0153】送信側では、送信信号を変調器1004で
変調する。このとき、データ変調だけでなく拡散変調も
行う。積和演算器1005において、選択部117で選
択された重み係数を乗算する。乗算した結果を無線送信
回路1006で周波数変換し、更に増幅して、アンテナ
共用器1001〜1003経由でアンテナ101〜10
3から送信する。
【0154】このように、スプレッドスペクトラム方式
で行う通信装置において、アダプティブアレイアンテナ
合成した受信信号の重み係数から、新たな指向性パター
ンをもつ重み係数を計算し、所望波受信電力及び受信S
IRの結果から送信のための重み係数として選択するこ
とにより、以下の効果が得られる。 (1)所望波受信電力に大きな差がない場合には、SIR
が最適な方向に絞って送信することにより、他局に与え
る干渉を低減することができ、周波数利用効率を向上さ
せることができる。 (2)所望波受信電力に大きな差があり、かつSIRに大
きな差がない場合には、所望波受信電力が最大の方向に
絞って送信することにより、通信相手(端末)の所望波
受信電力を向上することができる。 (3) 所望波受信電力に大きな差があり、かつSIRに
も大きな差がある場合には、大小の傾向が所望波受信電
力とSIRとで同一なら所望波受信電力が最大の方向に
絞って送信し、また異なる場合には、受信指向性と同一
の指向性パターンで送信することにより、所望波受信電
力又はSIRのどちらか一方が極端に劣化することを防
止することができる。
【0155】(実施の形態15)図10及び図17を用い
て実施の形態15の説明を行う。これは、図10の構成
をもつ通信装置(基地局)と、図17の構成をもつ通信
装置(端末)から構成される通信システムである。
【0156】まず、上り回線を説明する。端末である通
信装置は、送信側において、送信信号を変調器1701
で変調する。変調信号を無線送信回路1702で周波数
変換し、更に増幅し、アンテナ共用器1703経由でア
ンテナ1704から送信する。
【0157】図10に示す構成をもつ通信装置(基地
局)における受信は、実施の形態10で説明したものと
同様である。アダプティブアレイアンテナ受信機109
において、アレイ受信することにより、受信信号を得
る。そして、選択部117では、所望波受信電力と受信
SIRの結果から重み係数を選択する。
【0158】次に、下り回線を説明する。基地局である
通信装置は、送信側において、送信信号を変調器100
4で変調する。積和演算器1005において、選択部1
17で選択された重み係数を乗算する。乗算した結果を
無線送信回路1006で周波数変換し、更に増幅して、
アンテナ共用器1001〜1003経由でアンテナ10
1〜103から送信する。
【0159】一方、端末側では、アンテナ1704で受
信し、アンテナ共用器1705を経由し、無線受信回路
1705で増幅し、周波数変換し、A/D変換して、ベ
ースバンド信号又はIF信号を取り出す。この信号をタ
イミング検出部1706へ送る。タイミング検出部で
は、最適受信タイミングを算出する。最適受信タイミン
グの算出は、例えば、フレーム中に送信機と受信機に既
知であるパターンを埋め込み、送信機から送信し、受信
機では、1シンボル時間の数倍から十数倍でA/D変換
し、既知シンボルとの相関演算を行うことにより行な
い、そして、相関演算結果のパワが大きいタイミングt
0を検出することにより行なう。このタイミングt0を
間引き選択部1707に送る。間引き選択部では、タイ
ミングt0の受信信号を復調部1708に送る。復調部
では、復調を行い受信信号を出力する。
【0160】このように、無線通信システムにおいて、
一方の通信装置にアダプティブアレイアンテナによる送
受信手段を備え、アダプティブアレイアンテナ合成した
受信信号の重み係数から、新たな指向性パターンをもつ
重み係数を計算し、所望波受信電力及び受信SIRの結
果から送信のための重み係数として選択し、送信を行う
ことにより、以下の効果が得られる。 (1)所望波受信電力に大きな差がない場合には、SIR
が最適な方向に絞って送信することにより、他局に与え
る干渉を低減することができ、周波数利用効率を向上さ
せることができる。 (2)所望波受信電力に大きな差がある場合には、所望波
受信電力が最大の方向に絞って送信することにより、通
信相手(端末)の所望波受信電力を向上することができ
る。
【0161】(実施の形態16)図13及び図17を用い
て実施の形態16の説明を行う。これは、図13に示す
構成をもつ通信装置(基地局)と、図17に示す構成を
もつ通信装置(端末)から構成される通信システムであ
る。
【0162】まず、上り回線を説明する。端末である通
信装置は、送信側において、送信信号を変調器1701
で変調する。変調信号を無線送信回路1702で周波数
変換し、増幅して、アンテナ共用器1703経由でアン
テナ1704から送信する。
【0163】図13に示す構成をもつ通信装置(基地
局)における受信は、実施の形態11で説明したものと
同様である。アダプティブアレイアンテナ受信機109
において、アレイ受信することにより、受信信号を得
る。そして、選択部117では、所望波受信電力と受信
SIRの結果から重み係数を選択する。
【0164】次に、下り回線を説明する。基地局である
通信装置は、送信側において、送信信号を変調器100
4で変調する。積和演算器1005において、選択部1
17で選択された重み係数を乗算する。乗算した結果を
無線送信回路1006で周波数変換し、増幅して、アン
テナ共用器1001〜1003経由でアンテナ101〜
103から送信する。
【0165】一方、端末側では、アンテナ1704で受
信し、アンテナ共用器1703を経由し、無線受信回路
1705で増幅し、周波数変換し、A/D変換して、ベ
ースバンド信号又はIF信号を取り出す。この信号をタ
イミング検出部1706へ送る。タイミング検出部で
は、最適受信タイミングを算出する。最適受信タイミン
グの算出は、例えば、フレーム中に送信機と受信機に既
知であるパターンを埋め込み、送信機から送信し、受信
機では、1シンボル時間の数倍から十数倍でA/D変換
し、既知シンボルとの相関演算を行ない、そして、相関
演算結果のパワが大きいタイミングt0を検出すること
により行なう。このタイミングt0を間引き選択部17
07に送る。間引き選択部では、タイミングt0の受信
信号を復調部1708に送る。復調部では、復調を行い
受信信号を出力する。
【0166】このように、無線通信システムにおいて、
一方の通信装置にアダプティブアレイアンテナによる送
受信手段を備え、アダプティブアレイアンテナ合成した
受信信号の重み係数から、新たな指向性パターンをもつ
重み係数を計算し、所望波受信電力及び受信SIRの結
果から送信のための重み係数として選択し、送信を行う
ことにより、以下の効果が得られる。 (1)所望波受信電力に大きな差がない場合には、SIR
が最適な方向に絞って送信することにより、他局に与え
る干渉を低減することができ、周波数利用効率を向上さ
せることができる。 (2)所望波受信電力に大きな差があり、かつSIRに大
きな差がない場合には、所望波受信電力が最大の方向に
絞って送信することにより、通信相手(端末)の所望波
受信電力を向上することができる。 (3)所望波受信電力に大きな差があり、かつSIRにも
大きな差がある場合には、大小の傾向が所望波受信電力
とSIRとで同一なら所望波受信電力が最大の方向に絞
って送信し、また異なる場合には、受信指向性と同一の
指向性パターンで送信することにより、所望波受信電力
又はSIRのどちらか一方が極端に劣化することを防止
することができる。
【0167】(実施の形態17)図14及び図17を用い
て実施の形態17の説明を行う。これは、図14に示す
構成をもつ通信装置(基地局)と、図17の構成をもつ
通信装置(端末)から構成される通信システムである。
【0168】まず、上り回線を説明する。端末である通
信装置は、送信側において、送信信号を変調器1701
で変調する。変調信号を無線送信回路1702で周波数
変換し、増幅して、アンテナ共用器1703経由でアン
テナ1704から送信する。
【0169】図14の構成をもつ通信装置(基地局)に
おける受信は、実施の形態12で説明したものと同様で
ある。アダプティブアレイアンテナ受信機1415にお
いて、アレイ受信することにより、受信信号を得る。そ
して、選択部1426では、所望波受信電力と受信SI
Rの結果から重み係数を選択する。そして、複数の重み
係数が選択された場合は、重み係数演算器1427にお
いて、選択された複数の重み係数がもつ指向性を合成し
た指向性をもつ重み係数を計算し出力する。なお、合成
した指向性をもつ重み係数の計算は、実施の形態5と同
様な手段により、あらたな構成手段を設けずに実行する
ことも可能であることは明白である。
【0170】次に、下り回線を説明する。基地局である
通信装置は、送信側において、送信信号を変調器142
8で変調する。積和演算器1429において、重み係数
演算器1427で算出された重み係数を乗算する。乗算
した結果を無線送信回路1430で周波数変換し、増幅
して、アンテナ共用器1405〜1408経由でアテナ
1401〜1404から送信する。
【0171】一方、端末側では、1704のアンテナで
受信し、アンテナ共用器1703を経由し、無線受信回
路1705で増幅し、周波数変換し、A/D変換して、
ベースバンド信号又はIF信号を取り出す。この信号を
タイミング検出部1706へ送る。タイミング検出部で
は、最適受信タイミングを算出する。最適受信タイミン
グの算出は、例えば、フレーム中に送信機と受信機に既
知であるパターンを埋め込み、送信機から送信し、受信
機では、1シンボル時間の数倍から十数倍でA/D変換
し、既知シンボルとの相関演算を行ない、そして、相関
演算結果のパワが大きいタイミングt0を検出すること
により行なう。このタイミングt0を間引き選択部17
07に送る。間引き選択部では、タイミングt0の受信
信号を復調部1708に送る。復調部では、復調を行い
受信信号を出力する。
【0172】このように、無線通信システムにおいて、
一方の通信装置にアダプティブアレイアンテナによる送
受信手段を備え、アダプティブアレイアンテナ合成した
受信信号の重み係数から、新たな指向性パターンをもつ
重み係数を計算し、所望波受信電力及び受信SIRの結
果から送信のために選択する重み係数を1つとせずに、
複数の重み係数が選択できるようにし、また選択された
複数の重み係数が選択された場合には、それぞれが持つ
指向性を合成した形の指向性を持った重み係数を計算す
ることができるようにし、送信を行うことにより、以下
の効果が得られる。 (1)受信した所望波電力及び受信SIRから、より最適
な指向性を持った送信ができる。 (2)1方向に限定して比較し、選択された候補が複数の
場合には、合成した形の指向性を持った重み係数を計算
することで、重み係数の計算、アレイ受信演算、レベル
検出、及び比較等の演算を削減することができる。
【0173】(実施の形態18)図15及び図18を用い
て実施の形態18の説明を行う。これは、図15に示す
構成をもつ通信装置(基地局)と、図18に示す構成を
もつ通信装置(端末)から構成されるスプレッドスペク
トラム方式で行う通信システムである。
【0174】まず、上り回線を説明する。端末である通
信装置は、送信側において、送信信号を変調器1801
で変調する。このとき、データ変調だけでなく拡散変調
も行う。変調信号を無線送信回路1802で周波数変換
し、増幅して、アンテナ共用器1803経由でアンテナ
1804から送信する。
【0175】図15の構成をもつ通信装置(基地局)に
おける受信は、実施の形態13で説明したものと同様で
ある。アダプティブアレイアンテナ受信機109におい
て、アレイ受信することにより、受信信号を得る。そし
て、選択部117では、所望波受信電力と受信SIRの
結果から重み係数を選択する。
【0176】次に、下り回線を説明する。基地局である
通信装置は、送信側において、送信信号を変調器100
4で変調する。このとき、データ変調だけでなく拡散変
調も行う。積和演算器1005において、選択部117
で選択された重み係数を乗算する。乗算した結果を無線
送信回路1006で周波数変換し、増幅して、アンテナ
共用器1001〜1003経由でアンテナ101〜10
3から送信する。
【0177】一方、端末側では、アンテナ1804で受
信し、アンテナ共用器1803を経由し、無線受信回路
1805で増幅し、周波数変換し、A/D変換して、相
関器(又はマッチドフィルタ)1806でスプレッドス
ペクトラム通信方式で拡散された信号と同じ拡散符号で
逆拡散する。逆拡散された信号をタイミング検出部18
08へ送る。タイミング検出部では、相関器出力のパワ
を算出して、パワが大きい時刻t0を検出する。このタ
イミングt0を間引き選択部1809に送る。間引き選
択部では、タイミングt0の受信信号を復調部1810
に送る。復調部では、復調を行い受信信号を出力する。
【0178】このように、スプレッドスペクトラム方式
で行う無線通信システムにおいて、一方の通信装置にア
ダプティブアレイアンテナによる送受信手段を備え、ア
ダプティブアレイアンテナ合成した受信信号の重み係数
から、新たな指向性パターンをもつ重み係数を計算し、
所望波受信電力及び受信SIRの結果から送信のための
重み係数として選択し、送信を行うことにより、以下の
効果が得られる。 (1)所望波受信電力に大きな差がない場合には、SIR
が最適な方向に絞って送信することにより、他局に与え
る干渉を低減することができ、周波数利用効率を向上さ
せることができる。また、CDMAシステムにおいてシステ
ム容量を増加することができる。 (2)所望波受信電力に大きな差がある場合には、所望波
受信電力が最大の方向に絞って送信することにより、通
信相手(端末)の所望波受信電力を向上することができ
る。
【0179】(実施の形態19)図16及び図18を用い
て実施の形態19の説明を行う。これは、図16に示す
構成をもつ通信装置(基地局)と、図18に示す構成を
もつ通信装置(端末)から構成されるスプレッドスペク
トラム方式で行う通信システムである。
【0180】まず、上り回線を説明する。端末である通
信装置は、送信側において、送信信号を変調器1801
で変調する。このとき、データ変調だけでなく拡散変調
も行う。変調信号を無線送信回路1802で周波数変換
し、増幅して、アンテナ共用器1803経由でアンテナ
1804から送信する。
【0181】図16に示す構成をもつ通信装置(基地
局)における受信は、実施の形態14で説明したものと
同様である。アダプティブアレイアンテナ受信機109
において、アレイ受信することにより、受信信号を得
る。そして、選択部117では、所望波受信電力と受信
SIRの結果から重み係数を選択する。
【0182】次に、下り回線を説明する。基地局である
通信装置は、送信側において、送信信号を変調器100
4で変調する。このとき、データ変調だけでなく拡散変
調も行う。積和演算器1005において、選択部117
で選択された重み係数を乗算する。乗算した結果を無線
送信回路1006で周波数変換し、増幅して、アンテナ
共用器1001〜1003経由でアンテナ101〜10
3から送信する。
【0183】一方、端末側では、アンテナ1804で受
信し、アンテナ共用器1803を経由し、無線受信回路
1805で増幅し、周波数変換し、A/D変換し、相関
器(又はマッチドフィルタ)1806でスプレッドスペ
クトラム通信方式で拡散された信号と同じ拡散符号で逆
拡散する。逆拡散された信号をタイミング検出部180
8へ送る。タイミング検出部では、相関器出力のパワを
算出して、パワが大きい時刻t0を検出する。このタイ
ミングt0を間引き選択部1809に送る。間引き選択
部では、タイミングt0の受信信号を復調部1810に
送る。復調部では、復調を行い受信信号を出力する。
【0184】このように、スプレッドスペクトラム方式
で行う無線通信システムにおいて、一方の通信装置にア
ダプティブアレイアンテナによる送受信手段を備え、ア
ダプティブアレイアンテナ合成した受信信号の重み係数
から、新たな指向性パターンをもつ重み係数を計算し、
所望波受信電力及び受信SIRの結果から送信のための
重み係数として選択することにより、以下のような効果
が得られる。 (1)所望波受信電力に大きな差がない場合には、SIR
が最適な方向に絞って送信することにより、他局に与え
る干渉を低減することができ、周波数利用効率を向上さ
せることができる。 (2)所望波受信電力に大きな差があり、かつSIRに大
きな差がない場合には、所望波受信電力が最大の方向に
絞って送信することにより、通信相手(端末)の所望波
受信電力を向上することができる。 (3)所望波受信電力に大きな差があり、かつSIRにも
大きな差がある場合には、大小の傾向が所望波受信電力
とSIRとで同一なら所望波受信電力が最大の方向に絞
って送信し、また異なる場合には、受信指向性と同一の
指向性パターンで送信することにより、所望波受信電力
又はSIRのどちらか一方が極端に劣化することを防止
することができる。
【0185】また、本発明の無線通信装置においては、
図19に示すように、2系統で処理する構成にしても良
い。
【0186】本発明の無線通信装置及び無線通信方法
は、無線通信システムにおける移動局装置及び基地局装
置に適用することができる。また、上記実施の形態にお
ける無線通信装置及び無線通信方法は、適宜組み合わせ
て実施することができる。また、本発明は、CDMAに
限らず、TDMA等の他の方式においても適用すること
ができる。
【0187】
【発明の効果】以上説明したように本発明の無線通信装
置及び無線通信方法は、アダプティブアレイアンテナ合
成した受信信号の重み係数から、新たな指向性パターン
をもつ重み係数を計算し、所望波受信電力が最大になる
ものを送信のための重み係数として選択し、送信するこ
とにより、所望波受信電力が最大の方向に絞って送信す
ることにより、通信相手(端末)の所望波受信電力を向
上することができる。
【0188】また、本発明は、アダプティブアレイアン
テナ合成した受信信号の重み係数から、新たな指向性パ
ターンをもつ重み係数を計算し、受信SIRが最大にな
るものを送信のための重み係数として選択し、送信する
ことにより、SIRが最適な方向に絞って送信すること
により、他局に与える干渉を低減することができ、周波
数利用効率を向上させることができる。
【0189】更に、本発明は、アダプティブアレイアン
テナ合成した受信信号の重み係数から、新たな指向性パ
ターンをもつ重み係数を計算し、所望波受信電力及び受
信SIRの結果から送信のための重み係数として選択す
ることにより、以下の効果が得られる。 (1)所望波受信電力に大きな差がない場合には、SIR
が最適な方向に絞って送信することにより、他局に与え
る干渉を低減することができ、周波数利用効率を向上さ
せることができる。 (2)所望波受信電力に大きな差があり、かつSIRに大
きな差がない場合には、所望波受信電力が最大の方向に
絞って送信することにより、通信相手(端末)の所望波
受信電力を向上することができる。 (3)所望波受信電力に大きな差があり、かつSIRにも
大きな差がある場合には、大小の傾向が所望波受信電力
とSIRとで同一なら所望波受信電力が最大の方向に絞
って送信し、また異なる場合には、受信指向性と同一の
指向性パターンで送信することにより、所望波受信電力
又はSIRのどちらか一方が極端に劣化することを防止
することができる。
【0190】また、本発明は、アダプティブアレイアン
テナ合成した受信信号の重み係数から、新たな指向性パ
ターンをもつ重み係数を計算し、所望波受信電力及び受
信SIRの結果から送信のために選択する重み係数を1
つとせずに、複数の重み係数が選択できるようにし、ま
た選択された複数の重み係数が選択された場合には、そ
れぞれが持つ指向性を合成した形の指向性を持った重み
係数を計算し、送信することができるようにすることに
より、受信した所望波電力及び受信SIRから、より最
適な指向性を持った送信ができると共に、1方向に限定
して比較し、選択された候補が複数の場合には、合成し
た形の指向性を持った重み係数を計算することで、重み
係数の計算、アレイ受信演算、レベル検出、及び比較等
の演算を削減することができる。
【0191】更に、本発明は、スプレッドスペクトラム
方式で行う通信において、アダプティブアレイアンテナ
合成した受信信号の重み係数から、新たな指向性パター
ンをもつ重み係数を計算し、受信SIRが最大になるも
のを送信のための重み係数として選択し、送信すること
により、他局に与える干渉を低減することができるた
め、CDMAシステムにおいてシステム容量を増加する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1〜3に係る無線通信装置
を示すブロック図
【図2】本発明の実施の形態1に係る無線通信装置のア
ダプティブアレイアンテナ受信指向性及び従来の無線通
信装置のアダプティブアレイアンテナの送信指向性を示
す図
【図3】本発明の実施の形態1における指向性パターン
を示す図
【図4】本発明の実施の形態4に係る無線通信装置を示
すブロック図
【図5】本発明の実施の形態5に係る無線通信装置を示
すブロック図
【図6】本発明の実施の形態における指向性パターンを
示す図
【図7】本発明の実施の形態5に係る無線通信装置を示
すブロック図
【図8】本発明の実施の形態6〜8に係る無線通信装置
を示すブロック図
【図9】本発明の実施の形態9に係る無線通信装置を示
すブロック図
【図10】本発明の実施の形態10,15に係る無線通
信装置を示すブロック図
【図11】本発明の実施の形態10における伝搬モデル
を示す図
【図12】本発明の実施の形態10における無線通信装
置のアダプティブアレイアンテナの送信指向性を示す図
【図13】本発明の実施の形態11,16に係る無線通
信装置を示すブロック図
【図14】本発明の実施の形態12,17に係る無線通
信装置を示すブロック図
【図15】本発明の実施の形態13,18に係る無線通
信装置を示すブロック図
【図16】本発明の実施の形態14,19に係る無線通
信装置を示すブロック図
【図17】本発明の実施の形態15〜17に係る端末側
の無線通信装置を示すブロック図
【図18】本発明の実施の形態18,19に係る端末側
の無線通信装置を示すブロック図
【図19】本発明の実施の形態18に係る無線通信装置
を示すブロック図
【図20】従来の無線通信装置を示すブロック図
【図21】電波の伝搬モデルを示す図
【符号の説明】
101〜103 アンテナ 104 無線受信装置 105 タイミング検出部 106〜108 間引き・選択部 109 アダプティブアレイアンテナ受信機 110 フィルタ形成部 111,112 重み係数演算部 113,114 積和演算器 115,116 レベル検出部 117 選択部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−199925(JP,A) 特開 平3−34706(JP,A) 特開 平10−51221(JP,A) 特開 平8−274687(JP,A) 特開 平7−245526(JP,A) 金澤 亜美 岩間司 沖本秀樹 吉本 繁壽,8素子アレーアンテナを用いた任 意ゾーン形状生成に関する実験的検討, 信学技報,日本,社団法人 電子情報通 信学会,1997年 2月,RCS96−148, 1997−02,p.15−22 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 7/24 - 7/26 H04Q 7/00 - 7/38 H04B 7/02 - 7/12 H01Q 3/26

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アダプティブアレイアンテナ受信を行う
    受信手段と、受信信号から受信指向性を形成する第1の
    指向性形成手段と、前記受信指向性の指向性パターンに
    現れる複数のローブから1つを選択し、他のローブをフ
    ィルタにより除去して複数の新しい指向性を形成する第
    2の指向性形成手段と、前記新しい指向性毎に受信レベ
    ルをそれぞれ検出するレベル検出手段と、前記受信レベ
    ルに基づいて前記新しい指向性の中から送信指向性を選
    択する選択手段と、を具備することを特徴とする無線通
    信装置。
  2. 【請求項2】 選択手段が選択した複数の指向性を合成
    する合成手段を具備することを特徴とする請求項1記載
    の無線通信装置。
  3. 【請求項3】 レベル検出手段は、所望波受信レベル及
    び希望波受信電力対干渉波電力比の少なくとも一つを検
    出することを特徴とする請求項1記載の無線通信装置。
  4. 【請求項4】 新しい指向性にしたがって送信を行なう
    送信手段を具備することを特徴とする請求項1乃至請求
    項3のいずれかに記載の無線通信装置。
  5. 【請求項5】 CDMA方式により通信を行なうことを
    特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の無
    線通信装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項5記載の無線通信装
    置を備えることを特徴とする移動局装置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至請求項5記載の無線通信装
    置を備えることを特徴とする基地局装置。
  8. 【請求項8】 請求項6記載の移動局装置と、請求項7
    記載の基地局装置と、を具備することを特徴とする無線
    通信システム。
  9. 【請求項9】 アダプティブアレイアンテナ受信を行う
    受信工程と、受信信号から受信指向性を形成する第1の
    指向性形成工程と、前記受信指向性の指向性パターンに
    現れる複数のローブから1つを選択し、他のローブをフ
    ィルタにより除去して複数の新しい指向性を形成する第
    2の指向性形成工程と、前記新しい指向性毎に受信レベ
    ルをそれぞれ検出するレベル検出工程と、前記受信レベ
    ルに基づいて前記新しい指向性の中から送信指向性を選
    択する選択工程と、を具備することを特徴とする無線通
    信方法。
  10. 【請求項10】 選択工程で選択した複数の指向性を合
    成する合成工程を具備することを特徴とする請求項9
    載の無線通信方法。
  11. 【請求項11】 レベル検出工程において、所望波受信
    レベル及び希望波受信電力対干渉波電力比の少なくとも
    一つを検出することを特徴とする請求項9記載の無線通
    信方法。
  12. 【請求項12】 新しい指向性にしたがって送信を行な
    う送信工程を具備することを特徴とする請求項9乃至請
    求項11のいずれかに記載の無線通信方法。
  13. 【請求項13】 CDMA方式により通信を行なうこと
    を特徴とする請求項9乃至請求項12のいずれかに記載
    の無線通信方法。
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