JP3594527B2 - 無線通信品質測定装置、無線通信品質測定方法及び受信装置 - Google Patents

無線通信品質測定装置、無線通信品質測定方法及び受信装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のPHS(パーソナル・ハンディホン・システム)携帯端末、携帯電話機等の無線電話装置(以下、「移動局」という。)を相互に無線接続する無線基地局に関し、特に複数の移動局との通信に関する通信品質を測定する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より複数の移動局と無線通信する無線基地局では、各移動局にチャネルを割り当てるために多重化の技術を用いており、周波数資源を有効利用するための多重化の方式としては、空間多重方式や符号分割多元接続(CDMA:CodeDivision Multiple Access)方式が知られている。CDMA方式においては、各移動局の送信電力を調整するために送信電力制御が行われる。
CDMA方式では全ての移動局が同じ周波数の搬送波を使用するため、無線基地局からの距離に関わらず移動局が同じ送信電力で信号を送信すれば近い場所の移動局からの信号が強すぎ、遠い場所の移動局からの信号を分離できなくなるといういわゆる遠近問題が発生する。送信電力制御は、この遠近問題を防止するために不可欠な制御である。
通常、この送信電力制御は、無線基地局が、各移動局についてその移動局装置からの信号を逆拡散してこの時の受信信号電力対干渉電力比(SIR:Signal to Interference Ratio)を調べて、このSIRを一定値に保つように各移動局を制御することにより行われる。なお、送信電力制御に関しては、例えば特開平09−284205号公報等に記述されているので、ここでの説明は省略する。
【0003】
つまり、CDMA方式においては、各移動局からの信号を適切に分離するための制御を行う場合に用いる指標として、回線品質を表すSIRを用いている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、空間多重方式等、同時同一周波数に多重する方式を用いる無線基地局において、同一周波数に多重化された各移動局からの信号を適切に分離するための制御を行う場合に用いることのできる指標であって、上述のSIRとは異なる指標を、算出する無線通信品質測定装置及び無線通信品質測定方法と、その指標を用いて制御を行う無線基地局とを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記問題を解決すべく本発明に係る無線通信品質測定装置は、複数のアンテナを具備し、複数の送信装置空間を分割することにより同時同一周波数に多重して無線通信する受信装置に備えられ、前記受信装置は、受信電力を測定する手段を備え、複数の送信装置それぞれについて、当該送信装置から送信された信号が前記複数のアンテナのそれぞれに到達するまでの伝播路を示す複素数を成分とする受信応答ベクトルを計測し、計測した複数送信装置についての受信応答ベクトルの成分の大きさの2乗の和の比から受信電力比を算出し、前記受信電力比と前記受信装置での受信電力から送信装置ごとの受信電力を測定し、所定の通信品質を保持できるか否かを判断することを特徴とする。
上記構成の通信品質測定装置の出力する受信電力比を判断の指標として用いることにより、受信装置は、例えば送信電力制御等の実行要否を適切に判断することができるようになる。
なお、受信応答ベクトルは、後述する数3〜数8とこれに関連した説明において示す方法等で求められるものであるため、雑音成分による影響が取り除かれており、2つの受信応答ベクトルの大きさから算出される受信電力比は、雑音成分の影響を受けない。従って、送信電力制御等の実行要否の指標として優れている。
【0006】
【発明の実施の形態】
<実施の形態1>
以下、本発明の実施の形態1に係る無線基地局について、図を用いて説明する。
<構成>
図1は、実施の形態1に係る無線基地局1000の構成を示すブロック図である。
【0007】
無線基地局1000は、PHS規格で定められた時分割多重方式(TDMA/TDD、Time Division Multiple Access/TimeDivision Duplex)に加え、更に空間多重方式をも用いて、同一周波数で最大2つの信号を空間多重して、PHS携帯機(移動局、或いは送信装置)と無線接続する無線基地局(受信装置)であり、アンテナ11、12、無線部21、22、信号処理部50、モデム部60、ベースバンド部70及び制御部80を備える。
【0008】
無線基地局1000は、PHS規格に従って1つのTDMAフレーム内に4つのチャネルを多重し、1チャネルにつき空間多重されるべき最大2つの電話回線の信号を並列に処理する。1つのTDMAフレームは、5mSの周期を有し、各周期を8等分して得られる4つの送信タイムスロットと4つの受信タイムスロットとから構成される。1つの送信タイムスロットと1つの受信タイムスロットの組は時分割多重による1つの時分割チャネルを構成する。
【0009】
なお、空間多重方式は、無線基地局が、異なる方向に存在する複数の移動局に対し異なる指向性パターンを形成することにより同一周波数で同時刻に通信を行う方式である。異なる指向性パターンを形成する装置としては、アダプティブアレイ装置がある。アダプティブアレイ装置は、固定的に設置された複数のアンテナを備え、個々のアンテナに対する送受信信号の振幅と位相とを動的に調整することにより、アンテナ全体として、送信、受信のための指向性パターンを動的に形成するものである。なお、アダプティブアレイ装置については、「空間領域における適応信号処理とその応用技術論文特集」(電子通信学会論文誌VOL.J75−B−2 No.11)に詳細に記載されている。アダプティブアレイ装置は、指向性パターンの形成においては、所望の移動局の方向へ送信強度及び受信感度を高めるのみならず、空間多重している他の移動局の方向へ送信強度及び受信感度を低下させることをも行う。
【0010】
ベースバンド部70は、電話交換網を介して接続される複数の電話回線と信号処理部50との間で複数の信号(音声又はデータのベースバンド信号)を授受する。
モデム部60は、信号処理部50とベースバンド部70との間で、デジタル化されたベースバンド信号に対してπ/4シフトQPSK(QuadraturePhase Shift Keying)により変調及び復調を行う機能を有する。この変調及び復調は、1つの時分割チャネルにおいて空間多重される最大2つのベースバンド信号に対して並列に行われる。
【0011】
信号処理部50は、制御部80の制御下で、指向性パターンの形成に関する制御、即ち、各無線部21、22から入力される空間多重された各移動局からの受信信号を分離抽出しモデム部60に出力し、また、モデム部60から入力された送信信号を所望の移動局へ送信できるように空間多重用に重み付けした信号を生成して各無線部21、22に出力する制御を行う部分であり、具体的には、プログラマブルなDSP(Digital Signal Processor)により実現される。なお、空間多重方式で指向性パターンを形成して送受信を行うのは、通信チャネル(Tチャネル)での通信のみであり、その他の制御チャネルでの通信については基本的に空間多重方式は用いず、従来のPHSの無線基地局と同様の制御処理を行う。
【0012】
また、信号処理部50は、従来にない受信DD(Desired to Desired)比という指標を、各移動局からの信号を適切に分離するための制御等に用いる指標として算出し、これを制御部80に伝える。この受信DD比とは、空間多重されている1つの移動局からの電波の電力(以下、「所望波電力」という。)と空間多重されている他の移動局の1つからの所望波電力との比である。
【0013】
無線部21はハイパワーアンプ等を含む送信部111とローノイズアンプ等を含む受信部112とから構成される。送信部111は、信号処理部50から入力された信号を低周波から高周波に変換し、送信出力レベルにまで増幅してアンテナ11に出力するもので、制御部80からの指示に応じて、ハイパワーアンプのゲインを制御する等して送信出力を調整する機能を有する。受信部112は、アンテナ11に受信された信号を高周波から低周波に変換し、増幅して信号処理部50に出力する機能を有する。なお、無線部22は、無線部21と同等である。
【0014】
制御部80は、ハードウェアとしてはCPU(Central Processing Unit)及びメモリ等で構成され、CPUがメモリ中のプログラムを実行することにより無線基地局1000の各部を制御する機能を有する。また、制御部80は、信号処理部50から受信DD比を受け取り、この受信DD比に応じて送信電力制御等を行う。
【0015】
図2は、信号処理部50の構成を示すブロック図である。
信号処理部50は、受信DD比計算機51と、ユーザA信号処理部52と、ユーザB信号処理部53とから構成される。同図においては、移動局からの信号を受信した場合に動作する機能ブロックのみを図示している。ここでは、移動局に対して信号を送信する場面ではなく移動局からの信号を受信する場面を中心に説明する。
【0016】
ユーザA信号処理部52とユーザB信号処理部53とは同等の構成を有し、それぞれが特定のユーザ、即ち特定の移動局からの信号を抽出してモデム部60に伝え、また、その特定の移動局から無線基地局までの信号の伝播路を示す係数である受信応答ベクトルを受信DD比計算機51に伝える。
ユーザA信号処理部52は、判定部521とメモリ522とウェイトベクトル計算機523と、受信応答ベクトル推定部524とを有する。
ここで、判定部521は、無線部21及び22から渡される各受信信号x(t)、x(t)に対して、各受信信号についてウェイトベクトル計算機523が定めたウェイトベクトルを掛け合せた値の総和である仮受信信号y(t)を入力されるものであり、入力された仮受信信号の位相値を、その値に最も近い、π/4の整数倍である値となるように補正することにより、抽出信号S(t)を得て、モデム部60に伝えるものである。また、判定部521は、抽出信号S(t)をウェイトベクトル計算機523及び受信応答ベクトル推定部524にも伝える。なお、抽出信号S(t)は、ある移動局に相当するユーザAからの信号として抽出された信号を意味する。
【0017】
メモリ522は、PHS規格により固定的に定まっている、例えばスタートシンボル、プリアンブル、ユニークワード等を参照信号として記憶している。
ウェイトベクトル計算機523は、メモリ522内の参照信号を参照し、判定部521から伝えられた信号S(t)を用いて、無線部21及び22から渡される各受信信号に対して次の時刻(t+1)において掛け合せるべきウェイトベクトルを算出する。つまり、前回算出されたウェイトベクトルを用いて求められた信号S(t)は、次の時刻(t+1)におけるウェイトベクトルの算出の基礎となる。なお、このウェイトベクトルの算出方法については後述する。
【0018】
また、受信応答ベクトル推定部524は、無線部21及び22から渡される各受信信号と、判定部521から伝えられる信号S(t)とから受信応答ベクトルHを求めて、受信DD比計算機51に伝えるものである。受信応答ベクトルHは、ユーザAである移動局から無線基地局までの信号の伝播路を表すものである。
【0019】
<動作>
以下、上述の構成を備える無線基地局1000の動作について説明する。
まず、抽出信号S(t)及びウェイトベクトルの算出について説明する。
[数1] y(t)=w(t)×x(t)+w(t)×x(t)
数1に示すように、ユーザA信号処理部52は、無線部21及び22から渡される受信信号ベクトルx(t)及びx(t)のそれぞれに対してウェイトベクトルw(t)、w(t)をそれぞれ掛け合せた値の総和である仮受信信号y(1)を求め、判定部521により位相を補正した結果である抽出信号S(t)に変換する。
なお、tは信号が到達する時間を示し、PHS規格における1シンボルを受信する時間を単位としたタイムスロット内での経過時間を示す値をとる。
従って、受信信号x、x、ウェイトベクトルw、w等はtの値が1、2、・・・という信号列である。また、受信信号x、x、ウェイトベクトルw、w、仮受信信号y、抽出信号Sは、振幅、位相を有するもので、複素数で表すことができる。
【0020】
ここでは、ウェイトベクトル計算機523は、最小二乗平均誤差方式(MMSE方式)を用いて次のようにしてウェイトベクトルを算出するものとする。
ウェイトベクトルは、適当な値の初期値が定められており、参照信号d(t)と、抽出信号S(t)との誤差を最小とするように、予め定められた範囲内でw(t)の値を変動させて調整することにより、単位時間毎にw(t+1)に更新されるものである。ここで、wは各ウェイトベクトルw、wを表す。
[数2] e(t)=d(t)−S(t)≒d(t)−y(t)=d(t)−(w(t)×x(t)+w(t)×x(t))
(t+1)、w(t+1)は、抽出信号S(t)と参照信号d(t)との誤差e(t)を小さくするようにそれぞれw(t)、w(t)を修正した値をとる。時間経過と共にウェイトベクトルの値は一定値に収束し、プリアンブル、ユニークワード等に続いて送られるところの通信内容である本体的なデータの受信段階では、抽出信号S(t)は正確なものとなる。なお、通信が開始された後は、前回のタイムスロットにおいて最終的に得られたウェイトベクトルの値がその次の回のタイムスロットに関してのウェイトベクトルの初期値として用いられることもある。
【0021】
次に受信応答ベクトル推定部524による受信応答ベクトルの推定について説明する。
図3は、ユーザA及びユーザBの各移動局から送信された信号を無線基地局が受信する様子を示す図である。
ユーザA(「第1番目の移動局」ともいう。)が送信する信号がS’(t)であり、ユーザB(「第2番目の移動局」ともいう。)が送信する信号がS’(t)であり、無線基地局1000のアンテナ11(「第1番目のアンテナ」ともいう。)及び無線部21により受信された信号がx(t)であり、アンテナ12(「第2番目のアンテナ」ともいう。)及び無線部22により受信された信号がx(t)である。
【0022】
また、hijは、第i番目の移動局から第j番目のアンテナまでの伝播路を表す複素数である。
このS’(t)、S’(t)とx(t)、x(t)との間には次の数3及び数4の関係が成立する。
[数3] x(t)=h11’(t)+h21’(t)+n(t)
[数4] x(t)=h12’(t)+h22’(t)+n(t)
なお、n(t)及びn(t)は雑音である。また、無線基地局1000が分離抽出した抽出信号S(t)と、ユーザAが送信する信号であるS’(t)とは、送信された信号が正常に受信でき分離抽出が適切に行えたとすれば等しいものとなる。
【0023】
無線基地局1000の受信応答ベクトル推定部524は、抽出信号S1(t)の複素共役であるS (t)と、受信信号x(t)及びx(t)とを用いて次の数5及び数6に示すように受信応答ベクトルの成分であるh11及びh12を算出する。
[数5] h11=E[x(t)S (t)]
[数6] h12=E[x(t)S (t)]
ここでEはアンサンブル平均を表しており、ある程度の期間、t=1、2、・・・、nにおける平均値を意味する。例えばnを100とし、100シンボル期間における平均値を算出する。
抽出信号S(t)、S(t)が正常に得られ、それぞれ送信された信号S’(t)、S’(t)と同等とみなせる状態においては、数3及び数4について、S’(t)、S’(t)をそれぞれS(t)、S(t)と置き換え、両辺にS (t)を乗じてアンサンブル平均をとると、次の数7及び数8が得られる。
[数7] E[x(t)S (t)]=E[h11(t)S (t)]+E[h12(t)S (t)]+E[n(t)S (t)]
[数8] E[x(t)S (t)]=E[h12(t)S (t)]+E[h22(t)S (t)]+E[n(t)S (t)]
ここでE[S1(t)S (t)]=1であり、また、基本的に各移動局から送信された信号S’(t)とS’(t)には相関関係がなく、信号S’(t)と雑音成分にも相関関係がないため、E(S(t)S (t)]=0、E[n(t)S (t)]=0、E[n(t)S (t)]=0である。
従って、数7及び数8から、数5及び数6が導出できることになる。なお、これにより雑音成分の影響を数式上除去している。
【0024】
ユーザA信号処理部52における受信応答ベクトル推定部524は、数5及び数6に示した計算を行いh11及びh12を求め、h11及びh12を成分とした受信応答ベクトルHを算出して受信DD比計算機51に伝える。ユーザB信号処理部53における受信応答ベクトル推定部は、同様の手順によりh21及びh22を求めて、h21及びh22を成分とした受信応答ベクトルHを算出して受信DD比計算機51に伝える。
【0025】
受信DD比計算機51は、受信応答ベクトルH、Hに基づいて、次の数9に示すように、第1番目の移動局の、第2番目の移動局に対する受信DD比であるD1/D2を算出する。
[数9] D1/D2=|H/|H=(|h11+|h12)/(|h21+|h22
こうして、算出した受信DD比を、受信DD比計算機51は制御部80に伝える。
【0026】
制御部80は、伝えられた受信DD比を利用して、必要に応じて通信状態を変更させるための制御を行う。
図4は、受信DD比に関連した無線基地局1000の動作を示すフローチャートである。
同図に示した動作は、例えば、1つのTDMAフレームを周期として繰り返し行われる。なお、受信応答ベクトルの算出は移動局からの信号を受信する1つのスロットにおいて行われる。
【0027】
無線基地局1000は、信号処理部50において上述したように受信DD比、即ちD1/D2を算出し(ステップS11)、制御部80は、そのD1/D2が−20dBから20dBの範囲外であるか否かを判断する(ステップS12)。なお、ここでは、D1/D2を、その常用対数をとって10倍した値、即ちデシベルの単位で表現している。本明細書中では、受信DD比を数値と比較する際においては受信DD比をデシベル値として扱う。
【0028】
D1/D2が、−20dBから20dBの範囲外である場合には、制御部80は、弱い電力の移動局のチャネルを切り替える制御を行う(ステップS13)。即ち、D1/D2が負の値であれば第1の移動局に対して、D1/D2が正の値であれば第2の移動局に対して、PHS規格で定められた手順に従い、現在と異なるチャネルを割り当ててその旨を通知し、その割り当てたチャネルで通信を行うようにさせる制御を行う。
【0029】
D1/D2が、−20dBから20dBの範囲外でない場合には、制御部80は、D1/D2が−1dBから1dBの範囲外であるか否かを判断する(ステップS14)。
D1/D2が、−1dBから1dBの範囲外である場合には、制御部80は、所定の送信電力上限の範囲内で、弱い電力の移動局に対しては送信電力を強めさせ、強い電力の移動局に対しては送信電力を弱めさせる制御、いわゆる送信電力制御を行う(ステップS15)。
【0030】
なお、ステップS14において、D1/D2が、−1dBから1dBの範囲外でない場合には、制御部80は特に通信状態を変更させるための制御を行わない。これは、一般に、多重基地局で移動局からの電波を受信する場合に、全ての移動局からの電波がほぼ同一電力で受信されたときの通信品質が最も良いとされるため、受信DD比が0dBに近いと通信品質が良好であると判断できるからである。
【0031】
このように、無線基地局1000は、受信DD比を算出して通信品質の指標として用い、この指標に応じて送信電力制御等を行うので、ある移動局が移動して物陰に入るシャドウイング等により受信DD比が0dBから離れたときにも、早急に送信電力制御や通信チャネルの変更等により対応することができる。
<実施の形態2>
以下、本発明の実施の形態2に係る無線基地局について、図を用いて説明する。
【0032】
<構成>
図5は、実施の形態2に係る無線基地局2000の構成を示すブロック図である。
無線基地局2000は、実施の形態1で示した無線基地局1000に加えて、移動局毎についての受信電力レベル(RSSI:Receive SignalStrength Indication)を算出して、この移動局毎の受信電力レベルに応じて、送信電力制御等の制御を行う機能を有するものである。なお、RSSIは受信している電波信号の強さを数値化したものである。
【0033】
同図に示すように、無線基地局2000は、アンテナ11、12、無線部21、22、信号処理部50、モデム部60、ベースバンド部70、制御部81、RSSI計算機91及びユーザ別RSSI計算機92を備える。なお、実施の形態1に示した無線基地局1000と同一構成の部分は、同図中、図1と同一の符号を付しており、説明を省略する。
【0034】
ここで、RSSI計算機91は、アンテナ11及び12が受信した信号のうち最も高いRSSIを出力するものであり、一般の無線基地局に備えられているものと同等である。
ユーザ別RSSI計算機92は、各移動局毎についての受信電力レベルを算出し、制御部81に伝えるものである。
【0035】
制御部81は、実施の形態1に示した制御部80の機能に加えて、各移動局毎についての受信電力レベルに応じて、送信電力制御等を行う機能を有するものである。
<動作>
以下、以上の構成を備える無線基地局2000の動作について説明する
図6は、各移動局についてのRSSIの算出に関連した無線基地局2000の動作を示すフローチャートである。
【0036】
同図に示した動作は、例えば、1つのTDMAフレームを周期として繰り返し行われる。
まず、無線基地局2000は、RSSI計算機91により、アンテナから得られた信号に基づくRSSIを求め、また、実施の形態1で示したような手順で信号処理部50により受信DD比を算出する(ステップS21)。RSSI計算機91は、受信信号x(t)及びx(t)を順にx(t)として次の数10によりRSSIを計算して、計算結果のRSSIが大きいものを出力する。なお、ここではRSSIはデシベルの単位で表現することとし、通常の表現ではRXPOWERであることとする。
[数10] RSSIdB=10log(RXPOWER)+α=10log(E[x(t)x(t)]) [dB]
ここで、x(t)はx(t)の複素共役であり、Eはアンサンブル平均を表しており、ある程度の期間、t=1、2、・・・、nにおける平均値を意味する。
【0037】
ユーザ別RSSI計算機92は、RSSI計算機91から出力されたRSSIと信号処理部50の受信DD比計算機51により算出された受信DD比を取得して、各移動局についてのRSSIを算出する(ステップS22)。第1の移動局についてのRSSIをRSSIとし、第2の移動局についてのRSSIをRSSIとすると、ユーザ別RSSI計算機92は、RSSIを次の数11により算出し、RSSIを次の数12により算出する。ここで、D1/D2は第1の移動局の第2の移動局に対する受信DD比である。
[数11] RSSI=10log[RXPOWER×{D1/(D1+D2)}]=RSSIdB+10log{D1/(D1+D2)} [dB]
[数12] RSSI=RSSIdB+10log{D2/(D1+D2)} [dB]
なお、受信DD比であるD1/D2をN1とおくと、数11中のD1/(D1+D2)はN1/(N1+1)であり、数12中のD2/(D1+D2)は1/(N1+1)である。
【0038】
ユーザ別RSSI計算機92は各移動局についてのRSSIの算出をすると、算出したRSSIを制御部81に伝える。これを受けて制御部81は、1つの移動局に着目し(ステップS23)、着目している移動局についてのRSSIが所定の下限値と上限値との間にあるか否かを判断する(ステップS24)。なお、制御部81は、RSSIがこれよりも小さいとその移動局からの信号が弱すぎて品質を維持したまま受信し抽出することができない値を下限値として予めメモリに保持し、また、RSSIがこれよりも大きいとその移動局からの強すぎるという値を上限値として予めメモリに保持している。
【0039】
着目している移動局についてのRSSIが、所定の下限値と上限値との間にない場合には、その移動局に対して送信電力を変更させる制御を行う(ステップS25)。即ち、下限値より以下ならばその移動局に送信電力を上げるように通知し、上限値より以上であればその移動局に送信電力を下げるように通知する。
また、着目している移動局についてのRSSIが、所定の下限値と上限値との間にある場合にはステップS25の処理をスキップする。
【0040】
1つの移動局に着目してステップS24、S25の処理を行った後、制御部81は、まだ着目していない移動局があれば(ステップS26)、着目していない移動局に着目して(ステップS27)、ステップS24、S25の処理を行う。こうして、全ての移動局に着目した後に図6に示した動作は終了する。
<補足>
以上、本発明に係る無線基地局等について、実施の形態1及び2に基づいて説明したが、本発明はこれら実施の形態に限られないことは勿論である。即ち、
(1)両実施形態では、PHSシステムにおける無線基地局及び移動局を例として説明したが、PHSシステムに限定されることはなく、空間多重方式を採る通信システムであれば、上述したような受信DD比やユーザ別RSSIを算出して送信電力制御等の制御の判断基準となる通信品質を示す指標として用いる方式の利用が可能である。
(2)両実施形態で示した受信DD比や各移動局についてのRSSIは、様々な制御について実行を要するか否かの判断の基準として用いることができる指標であるため、実施の形態1で示した受信DD比に応じた制御(ステップS12〜S15)や、実施の形態2で示した移動局毎についてのRSSIに応じた制御(ステップS24、S25)以外にも、例えば弱い電力の移動局に対して通信する無線基地局を変更させるハンドオーバの指示を出す等、様々な制御に利用できる。
【0041】
また、受信DD比と移動局毎についてのRSSIとの両方を参照して送信電力制御等の実行可否を判断することとしてもよい。これにより、例えば、第1の移動局と第2の移動局との受信DD比、即ちD1/D2が、−1dBから1dBの範囲外にあった場合において、各移動局についてのRSSIのうち小さい値の方が所定上限値より小さければ、RSSIの小さい移動局に対して送信電力を強くさせ、また、各移動局についてのRSSIのうち大きい値の方が所定下限値より大きければ、RSSIの大きい移動局に対して送信電力を弱くさせる等の制御が可能となる。
(3)図4で示した手順や図6で示した手順は、1つのTDMAフレームについて1回実行することとしたが、必ずしも全フレームについて実行しなければならないものではない。また、数フレーム分について受信DD比の平均値を算出するようにし、この平均値に基づいて送信電力制御等の制御判断及び制御処理を行うこととしてもよい。なお、1つのTDMAフレーム毎や時分割による受信タイムスロット毎等、短い時間毎に受信DD比を求めると、伝播路の変化等に迅速に対応することができるようになる。
(4)実施の形態1で示した伝播路の推定方法、即ち受信応答ベクトルの算出方法については、同等に雑音成分を除去して受信応答ベクトルを算出するものであれば、他の伝播路推定アルゴリズムを用いて行うこととしてもよい。
(5)実施の形態1では、空間多重方式で2本のアンテナを用い2つの移動局について多重している例を示したが、それ以上の数のアンテナを用いて、更に多くの移動局について多重している場合においても、基本的に同じ原理により、受信DD比や移動局別のRSSIを求めることができ、これに基づいて制御を行うことができる。
【0042】
例えば、アンテナが3本であり3つの移動局について多重している場合には、実施の形態1でh11、h12、h21及びh22を求めたのと同様に、h11〜h33までを求めることにより、h11、h12及びh13を成分とする受信応答ベクトルHと、h21、h22及びh23を成分とする受信応答ベクトルHと、h31、h32及びh33を成分とする受信ベクトルHとを得て、次の数13及び数14で受信DD比であるD1/D2、D1/D3を求めて、これらに基づいて送信電力制御等の実行要否を判断することとすればよい。
[数13] D1/D2=|H/|H=(|h11+|h12+|h13)/(|h21+|h22+|h23
[数14] D1/D3=|H/|H=(|h11+|h12+|h13)/(|h31+|h32+|h33
判断及び制御としては、D1/D2が−20dB<D1/D2<20dBを満たさない場合、又は、D1/D3が−20dB<D1/D3<20dBを満たさない場合には、ステップS13と同様に弱い電力の移動局のチャネルを切り替える制御を行うこと等が考えられる。
(6)実施の形態2では、RSSI計算機91がアンテナ11及び12が受信した信号のうち最も高い受信電力レベル(RSSI)を出力することとしたが、RSSI計算機91は、各アンテナから受信した信号についての受信電力レベルの平均値を出力することとしてもよい。
【0043】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明に係る通信品質測定装置は、複数のアンテナを具備し、複数の送信装置空間を分割することにより同時同一周波数に多重して無線通信する受信装置に備えられ、前記受信装置は、受信電力を測定する手段を備え、複数の送信装置それぞれについて、当該送信装置から送信された信号が前記複数のアンテナのそれぞれに到達するまでの伝播路を示す複素数を成分とする受信応答ベクトルを計測し、計測した複数送信装置についての受信応答ベクトルの成分の大きさの2乗の和の比から受信電力比を算出し、前記受信電力比と前記受信装置での受信電力から送信装置ごとの受信電力を測定し、所定の通信品質を保持できるか否かを判断することを特徴とする。
この通信品質測定装置の出力する受信電力比を判断の指標として用いることにより、受信装置は、例えば送信電力制御等の実行要否を適切に判断することができるようになる。
なお、受信応答ベクトルは、後述する数3〜数8とこれに関連した説明において示す方法等で求められるものであるため、雑音成分による影響が取り除かれており、2つの受信応答ベクトルの大きさから算出される受信電力比は、雑音成分の影響を受けない。従って、送信電力制御等の実行要否の指標として優れている。
また、本発明に係る受信装置は、複数の送信装置空間を分割することにより同時同一周波数に多重して無線通信する受信装置であって、複数のアンテナと、複数の送信装置それぞれについて、送信装置から送信された信号が前記複数のアンテナのそれぞれに到達するまでの伝播路を示す複素数を成分とする受信応答ベクトルを算出する受信応答ベクトル算出手段と、算出された複数の送信装置についての受信応答ベクトルの成分の大きさ2乗の和の比から受信電力比を算出する受信電力比算出手段と、算出された前記受信電力比が、所定の通信品質を保持できる値ではない場合に、少なくとも1つの送信装置の送信電力または通信チャネルを変更する制御手段を備えることを特徴とする。
【0044】
これにより、各送信装置からの受信電力の差が大きくなった場合に、その差を小さくするための送信電力制御等を実行することができ、この結果、各送信装置についての通信データを多重された信号中から適切に分離抽出することができるようになる。
また、前記受信装置は、前記空間分割方式に加えて時分割多重方式を用いて無線通信を行い、前記受信応答ベクトル算出手段は、時分割による受信タイムスロット毎に前記受信応答ベクトルを算出し、前記受信電力比算出手段は、前記受信タイムスロット毎に前記受信電力比を算出してもよい。
【0045】
これにより、通信状況の変化に迅速に対応して送信電力制御等を行うことが可能になる。
また、本発明に係る受信装置は、複数の送信装置空間を分割することにより同時同一周波数に多重して無線通信する受信装置であって、複数のアンテナと、複数の送信装置それぞれについて、送信装置から送信された信号が前記複数のアンテナのそれぞれに到達するまでの伝播路を示す複素数を成分とする受信応答ベクトルを算出する受信応答ベクトル算出手段と、算出された複数の送信装置についての受信応答ベクトルの成分の大きさ2乗の和の比から受信電力比を算出する受信電力比算出手段と、前記複数のアンテナが受信した信号についての受信電力レベルを測定する受信電力レベル測定手段と、測定された前記受信電力レベルと算出された前記受信電力比に基づき、送信装置毎についての受信電力レベルを算出する送信装置別受信電力レベル算出手段と、算出された送信装置毎についての受信電力レベルに基づいて、所定の通信品質を保持できる値ではない場合に、少なくとも1つの送信装置の送信電力または通信チャネルを変更する制御判断手段とを備えることを特徴とする。
【0046】
これにより、各送信装置についてのRSSIに応じて、例えばRSSIが所定の数値範囲に収まるように各送信装置に送信電力を変更させる制御を行うことや、RSSIが所定の数値範囲内に収まっている移動局に対しては受信DD比等に基づく送信電力制御を行わないようにすること等が可能となる。
また、本発明に係る通信品質測定方法は、複数の送信装置空間を分割することにより同時同一周波数に多重して無線通信する受信装置において、各送信装置との通信状態を変更する制御の要否を判断するための基準となる指標である受信電力比を算出するための無線通信品質測定方法であって、複数の送信装置それぞれについて、送信装置から送信された信号が前記複数のアンテナのそれぞれに到達するまでの伝播路を示す複素数を成分とする受信応答ベクトルを算出する受信応答ベクトル算出ステップと、前記受信応答ベクトル算出ステップにより算出された複数の送信装置についての受信応答ベクトルの成分の大きさ2乗の和の比から受信電力比を算出する受信電力比算出ステップとを含むことを特徴とする。
【0047】
この方法を用いれば、無線基地局は、雑音成分にあまり影響を受けない受信電力比、即ち受信DD比により、例えば送信電力制御等の実行要否を適切に判断することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1に係る無線基地局1000の構成を示すブロック図である。
【図2】信号処理部50の構成を示すブロック図である。
【図3】ユーザA及びユーザBの各移動局から送信された信号を無線基地局が受信する様子を示す図である。
【図4】受信DD比に関連した無線基地局1000の動作を示すフローチャートである。
【図5】実施の形態2に係る無線基地局2000の構成を示すブロック図である。
【図6】各移動局についてのRSSIの算出に関連した無線基地局2000の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
11,12 アンテナ
21,22 無線部
50 信号処理部
51 受信DD比計算機
52 ユーザA信号処理部
53 ユーザB信号処理部
60 モデム部
70 ベースバンド部
80,81 制御部
91 RSSI計算機
92 ユーザ別RSSI計算機
111 送信部
112 受信部
521 判定部
522 メモリ
523 ウェイトベクトル計算機
524 受信応答ベクトル推定部
1000,2000 無線基地局

Claims (5)

  1. 複数のアンテナを具備し、
    複数の送信装置と空間を分割することにより同時同一周波数に多重して無線通信する受信装置に備えられ、
    前記受信装置は、受信電力を測定する手段を備え、
    複数の送信装置それぞれについて、当該送信装置から送信された信号が前記複数のアンテナのそれぞれに到達するまでの伝播路を示す複素数を成分とする受信応答ベクトルを計測し、計測した複数の送信装置についての受信応答ベクトルの成分の大きさの2乗の和の比から受信電力比を算出し、前記受信電力比と前記受信装置での受信電力から送信装置ごとの受信電力を測定し、所定の通信品質を保持できるか否かを判断することを特徴とする無線通信品質測定装置。
  2. 複数の送信装置と空間を分割することにより同時同一周波数に多重して無線通信する受信装置であって、
    複数のアンテナと、
    複数の送信装置それぞれについて、送信装置から送信された信号が前記複数のアンテナのそれぞれに到達するまでの伝播路を示す複素数を成分とする受信応答ベクトルを算出する受信応答ベクトル算出手段と、
    算出された複数の送信装置についての受信応答ベクトルの成分の大きさの2乗の和の比から受信電力比を算出する受信電力比算出手段と、
    算出された前記受信電力比が、所定の通信品質を保持できる値ではない場合に、少なくとも1つの送信装置の送信電力または通信チャネルを変更する制御手段を備える
    ことを特徴とする受信装置。
  3. 前記受信装置は、前記空間を分割する方式に加えて時分割多重方式を用いて無線通信を行い、前記受信応答ベクトル算出手段は、時分割による受信タイムスロット毎に前記受信応答ベクトルを算出し、前記受信電力比算出手段は、前記受信タイムスロット毎に前記受信電力比を算出することを特徴とする請求項2記載の受信装置
  4. 複数の送信装置と空間を分割することにより同時同一周波数に多重して無線通信する受信装置であって、
    複数のアンテナと、
    複数の送信装置それぞれについて、送信装置から送信された信号が前記複数のアンテナのそれぞれに到達するまでの伝播路を示す複素数を成分とする受信応答ベクトルを算出する受信応答ベクトル算出手段と、
    算出された複数の送信装置についての受信応答ベクトルの成分の大きさの2乗の和の比から受信電力比を算出する受信電力比算出手段と、
    前記複数のアンテナが受信した信号についての受信電力レベルを測定する受信電力レベル測定手段と、
    測定された前記受信電力レベルと算出された前記受信電力比に基づき、送信装置毎についての受信電力レベルを算出する送信装置別受信電力レベル算出手段と、
    算出された送信装置毎についての受信電力レベルに基づいて、所定の通信品質を保持できる値ではない場合に、少なくとも1つの送信装置の送信電力または通信チャネルを変更する制御判断手段とを備える
    ことを特徴とする受信装置。
  5. 複数の送信装置と空間を分割することにより同時同一周波数に多重して無線通信する受信装置において、各送信装置との通信状態を変更する制御の要否を判断するための基準となる指標である受信電力比を算出するための無線通信品質測定方法であって、
    複数の送信装置それぞれについて、送信装置から送信された信号が前記複数のアンテナのそれぞれに到達するまでの伝播路を示す複素数を成分とする受信応答ベクトルを算出する受信応答ベクトル算出ステップと、
    前記受信応答ベクトル算出ステップにより算出された複数の送信装置についての受信応答ベクトルの成分の大きさの2乗の和の比から受信電力比を算出する受信電力比算出ステップとを含む
    ことを特徴とする無線通信品質測定方法。
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