JP4555488B2 - クリーナ装置及び樹脂封止装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する利用分野】
本発明は型開きしたモールド金型に進退動する際に上型面及び/又は下型面をクリーニングしつつ集塵するクリーナ装置及び該クリーナ装置を備えた樹脂封止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体製造装置として用いられる樹脂封止装置には、型開きしたモールド金型より成形品を取り出した後に、該モールド金型の金型面に付着した樹脂かすを除去するためクリーナ装置が設けられている。このクリーナ装置の1例について、図11を参照して説明する。クリーナ装置101は、取付板102の上下に上集塵ダクト部103及び下集塵ダクト部104が取付固定されている。上集塵ダクト部103及び下集塵ダクト部104は、上型面及び下型面に対向してダクト開口部105、106を有するダクトフレーム107、108が設けられている。
【0003】
このダクト開口部105、106には金型面に摺接して集塵する際のガイドとなるスカート部109、110が設けられている。ダクトフレーム107、108内には上下金型面より各々樹脂かすを掻き落とすクリーニングブラシ111、112が回転可能に収容されている。クリーニングブラシ111、112は、図示しない電動モータなどの駆動源により回転駆動される。上集塵ダクト部103及び下集塵ダクト部104は、取付板102に設けられた連通孔113、114を通じて共通集塵ダクト部115に連通している。
【0004】
樹脂成形後、型開きしたモールド金型にクリーナ装置101が進入する際に上集塵ダクト部103のクリーニングブラシ111を回転駆動させると共にダクトフレーム107、連通孔113、共通集塵ダクト部115を通じて吸引しながら集塵し上型面をクリーニングするようになっている。
また、モールド金型よりクリーナ装置101が退避する際に下集塵ダクト部104のクリーニングブラシ112を回転駆動させると共にダクトフレーム108、連通孔114、共通集塵ダクト部115を通じて吸引しながら集塵し下型面をクリーニングするようになっている。
【0005】
また、近年、金型メンテナンスを簡略化し、サイクルタイムを短縮化して生産効率を高めるため、モールド金型の上型面及び/又は下型面をリリースフィルムで覆って樹脂封止する樹脂封止装置が開発され、実用化されている。この装置においては、樹脂封止が行われるたびに、モールド金型の上型面及び/又は下型面を覆うリリースフィルムを交換するだけで新たな樹脂封止が行える。
【0006】
例えば、上型面及び下型面をリリースフィルムで覆う樹脂封止装置においては、クリーニングブラシがリリースフィルムに接触すると破れるおそれがあるため、クリーナ装置は省略される。また、上型面又は下型面の一方をリリースフィルムで覆う樹脂封止装置においては、リリースフィルムで覆われない一方の金型面のみをクリーニングするクリーナ装置が設けられる。例えば図12に示すように、上型面のみをリリースフィルム117で覆うクリーナ装置116においては、下型面のみをクリーニングするため、取付板102には下集塵ダクト部104のみが取付固定されている。取付板102の上集塵ダクト部103の取付位置に設けられた連通孔113は閉鎖板118により閉鎖されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、リリースフィルムの使用/不使用によってクリーナ装置が不要であったり必要であったり、或いはリリースフィルムにより上型面側を覆うか下型面側を覆うかなどの樹脂封止装置の装置構成によって、個別にクリーナ装置を製作するのは、製造コストが嵩む上に部品点数が多くなる。
また、同一の樹脂封止装置において、リリースフィルムを使用するモールド金型と使用しないモールド金型とを交換するたびに、クリーナ装置も交換する必要があり、メンテナンスの作業負担が増えて作業性が低下する。
【0008】
本発明の目的は、上記従来技術の課題を解決し、モールド金型の種類が変わっても共用できる汎用性を向上させたクリーナ装置及び該クリーナ装置を備えて製造コストやメンテナンス作業が効率化して行える樹脂封止装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は次の構成を備える。
即ち、型開きしたモールド金型に進退動する際に上型面及び/又は下型面をクリーニングしつつ集塵するクリーナ装置であって、上クリーナユニットの上集塵ダクト部と下クリーナユニットの下集塵ダクト部が各々連通して共用する共通集塵ダクト部を有し、前記上集塵ダクト部及び/又は下集塵ダクト部が前記共通集塵ダクト部との連通孔を個別に塞ぐように上クリーナユニット及び/又は下クリーナユニットが上型面及び/又は下型面をクリーニング可能なクリーニング位置と、上型面及び/又は下型面より退避した退避位置との間を移動可能に設けられていることを特徴とする
た、上下クリーナユニットは、上型面及び下型面に各々対向してダクト開口部を有する上下ダクトフレームと、該上下ダクトフレーム内に回転可能に収容され、金型面より樹脂かすを掻き落とす上下クリーニングブラシとを備えた上下集塵ダクト部と、上下クリーニングブラシを回転駆動する駆動機構と、上下ダクトフレームを移動させる移動機構とを具備したことを特徴とする。
【0010】
また、樹脂封止装置においては、前述したクリーナ装置が、移動レール部からプレス部へ進退移動して被成形品を搬入するローダー及び/又は成形品を取り出すアンローダーに設けられていることを特徴とする。
また、クリーナ装置は、プレス部へ進退移動するワーク搬送部の先頭側に前記上下集塵ダクト部が一体に設けられていることを特徴とする。
また、ローダー及びアンローダーは、共通の移動レール部を移動可能に設けられており、共通集塵ダクト部は移動レール部に沿って設けられた装置本体側の集塵ダクトに連通可能に設けられていることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態について添付図面と共に詳述する。尚、本実施の態様では、樹脂封止装置の一例として、被成形品をプレス部に搬入する搬入部(ローダー)と、プレス部より成形品を成形品取出部へ取り出す搬出部(アンローダー)とが移動レール部を共用するタイプの樹脂封止装置について説明する。
図1はクリーナ装置の上視図、図2は図1の左側面図、図3は図1の右側面図、図4は上下クリーナユニットが作動状態でクリーニングブラシ部側から見た説明図、図5は図4のX−X断面図、図6は下クリーナユニットのみが作動状態でクリーニングブラシ部側から見た説明図、図7は図6のY−Y断面図、図8(a)(b)はクリーナ装置を設けたアンローダーの平面図及び側面図、図9は増設レールユニットにプレス部を搭載して増設した樹脂封止装置の平面図、図10は図9の樹脂封止装置のプレス部の側面説明図である。
【0012】
先ず、樹脂封止装置の概略構成について図9及び図10を参照して説明する。
図9において、樹脂封止装置は被成形品供給ユニットAと成形品収納ユニットBとの間に増設レールユニットCを分離可能に備えている。被成形品供給ユニットA、成形品収納ユニットB及び増設レールユニットCのそれぞれが移動レール部と台座部を有しており、台座部には各種機能部を備えることが可能である。各種機能部として、供給部、整列部、受渡部、取出部、ディゲート部、収納部、プレス部、フィルムユニット等が適宜設置されている。
【0013】
図9において、1は基板供給部であり、供給マガジン2に収納したリードフレーム、樹脂基板などの基板を整列部であるターンテーブル3へ向きを揃えて供給し、該ターンテーブル3から受渡部である供給位置4まで図示しない送り出し機構により送り出される。供給位置4には、基板の加熱手段を設けても良い。
5は樹脂タブレット供給部であり、樹脂タブレットを送り出すリニアフィーダ(図示せず)から樹脂タブレットをタブレットホルダー6へ装填し、該タブレットホルダー6を供給位置まで移動して供給する。
【0014】
7はプレス部であり、モールド金型8及び該モールド金型8を型締め型開きする公知の型開閉機構及びモールド金型8のキャビティに樹脂圧を印加しながら封止樹脂を送り出す公知のトランスファ機構などが装備されている。プレス部7は、台座部9に設けられており、モールド金型8(上型面及び/又は下型面)をリリースフィルム10により覆うフィルムユニットFが取付け可能になっている。
本実施例は、上型面のみがリリースフィルム10で覆われる場合について説明する。尚、成形品収納ユニットB及び増設レールユニットCにプレス部7を備えた場合にも、フィルムユニットFを同様に取付可能になっている(図示せず)。
【0015】
フィルムユニットFは、プレス部7の両側にフィルム供給部11及びフィルム巻取り部12を備えており、リリースフィルム10は移動レール部と直交する方向に張設されている。リリースフィルム10は、QFNのようにインナーリードの一部をパッケージから露出させたり、BGAタイプ或いはフリップチップ実装タイプの半導体パッケージにおいては、接続端子(バンプ、はんだボールなど)の端部を露出させて樹脂封止する場合などに好適に用いられる。リリースフィルム10は、モールド金型8の加熱温度に耐えられる耐熱性を有するもので、金型面より容易に剥離するものであって、柔軟性、伸展性を有するフィルム材、例えば、PTFE、ETFE、PET、FEP、フッ素含浸ガラスクロス、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニリジン等が好適に用いられる。リリースフィルム10は、モールド金型8の上型パーティング面に形成された吸着穴よりエアーを吸引することで、上型面に密着して張設される。
【0016】
13は移動レール部であり、被成形品供給ユニットA、成形品収納ユニットB及び増設レールユニットCにわたって連結されている。この移動レール部13には、供給位置4で基板を受け取って保持し、タブレットホルダー6より樹脂タブレットを受け取って保持するローダー14やプレス部7などから成形品を取出すアンローダー15が共用して移動可能になっている。ローダー14及びアンローダー15は、移動レール部13を所要位置へ移動して所要のプレス部7に一方向から進退移動するようになっている。
【0017】
16はアンローダー15の共通集塵ダクト部に接続可能な集塵ダクトであり、移動レール部13に併設されている。集塵ダクト16の一端は集塵機17に連結しており、他端にはダクト連結部18が設けられている。ダクト連結部18には増設レールユニットCの集塵ダクト16が連結可能になっている。アンローダー15のプレス部7への進入方向先頭側にはクリーナ装置19が一体に設けられている。クリーナ装置19は、プレス部7より成形品を取り出す際に、アンローダー15の共通集塵ダクト部が対応する集塵ダクト16のダクト連結部18に形成された連結孔(図示せず)に連結して、型開きしたモールド金型8より退避する際に下金型面をクリーニングしながら集塵動作を行い、樹脂かすなどの塵を集塵機17へ集塵するようになっている。
【0018】
図9において、いずれかのプレス部よりアンローダー15により取出された成形品は成形品取出部の下方に待機している移動テーブル20へ受け渡される。アンローダー15は、成形品を移動テーブル20へ受け渡すと次の成形品の取出し動作に移行する。移動テーブル20は成形品を載置してディゲート部21へ搬送する。ディゲート部21は、移動テーブル20へ載置されて搬送された成形品を押えて冷却すると共に基板をツイストすることによりゲートブレイクし不要樹脂を分離する。不要樹脂は図示しないスクラップボックスへ回収される。移動テーブル20は成形品のみを載置して成形品収納部へ搬送する。成形品収納部において、移動テーブル20に搬送された成形品が成形品ピックアップ22により一旦保持される。そして、移動テーブル20が成形品取出部へ向かって移動すると、ピックアップ22は、下方に設けられた収納マガジン23へ必要に応じて旋回して向きを揃えて成形品を収納する。
【0019】
増設レールユニットCは、被成形品供給ユニットAと成形品収納ユニットBとの間に挿脱可能に設けられている。この増設レールユニットCには、移動レール部13どうしを連結してローダー14及びアンローダー15が長手方向に移動可能になっている。増設レールユニットCの台座部9には、各種機能部が交換可能に設けられている。本実施例では増設するプレス部7が設けられている。
【0020】
ここで、プレス部7を搭載した増設レールユニットCの構成について図10を参照して説明する。台座部9は、レール台座部9aとベース台座部9bとを備えており、ベース台座部9bには、プレス部7が搭載されている。プレス部7には、モールド金型8を開閉する公知の型開閉機構や、キャビティへ封止樹脂に樹脂圧を加えながら送り出す公知のトランスファ機構などが装備されている。
レール台座部9aには、移動レール部13が搭載されている。移動レール部13には、レール支持部24の上にレールブロック25が固定されている。レールブロック25の幅方向両側には、L字状に切欠かれたアングル部が設けられており、該アングル部にはレール26が位置決め固定されている。また、レール支持部24には、集塵ダクト16がレール26に沿って保持されている。また、レール台座部9aには、ベース台座部9bに搭載される機能部の制御ユニット(本実施例ではプレス部及びフィルムユニット)の制御ユニット27が設けられている。
【0021】
ローダー14及びアンローダー15は、被成形品供給ユニットA、成形品収納ユニットB及び増設レールユニットCのいずれかのレール支持部24に設けられた軸部に回転可能に設けられた駆動側プーリと従動側プーリとの間に掛け渡されたタイミングベルトに、ベルト連結片により各々連繋している。ローダー14及びアンローダー15は、図示しない駆動源により各軸部を所定方向に回転駆動させることによりレール26上を各ユニット間にわたって移動するようになっている。ローダー14及びアンローダー15の下面には、レール26上をスライドするスライドガイド28が設けられている。
【0022】
また、モールド金型(上型)8の両側には長尺状のリリースフィルム10を供給し巻き取るフィルムユニットFが設けられている。このフィルムユニットFは、装置奥側(移動レール部13側)にリリースフィルム10を供給するフィルム供給部11を有し、装置手前側にリリースフィルム10を巻き取るフィルム巻取り部12を有している。フィルム供給部11及びフィルム巻取り部12は、フィルムカバー11a、12aを回動させて、フィルムロールを各々着脱できるようになっている。
【0023】
また、フィルムユニットFは、上型のみならず下型の両側に設けても良い。この場合、例えば装置奥側に設けられたフィルム供給部11はフィルムロール装着(又は交換)する場合の作業スペースに乏しいため、モールド金型8が型開きした状態でフィルム供給部11を上下に移動可能にして移動レール部13側の空いたスペースからフィルムカバー11aを回動させてフィルムロールを着脱するようにしても良い。
【0024】
次に、クリーナ装置19を備えたアンローダー15の構成について図8を参照して説明する。図8(a)において、アンローダー15には、モールド金型より成形品を保持して取り出すワーク搬送部15aが設けられている。このワーク搬送部15aには、成形品を保持するための図示しないメカニカルハンド若しくは吸着部が設けられている。また、ワーク搬送部15aは、プレス部7へ進退動するため両側に複数のガイドローラ29及び図示しない駆動ローラが設けられている。アンローダー駆動モータ30を駆動することにより、図示しないベルト駆動伝達機構などを介して駆動ローラに駆動伝達して、該駆動ローラとガイドローラ29とでフレーム部31の両側に設けられたガイドレール32を挟みながら、ワーク搬送部15aはプレス部7へ向かって進退動するようになっている。
【0025】
33は共通集塵ダクト部であり、その一端はクリーナ装置19のダクト部と連通しており他端はホース34を介して集塵ダクト16のダクト連結部18に連結するようになっている。35は集塵動作検知用の圧力センサであり、共通集塵ダクト部33の途中に設けられている。この圧力センサ35は、後述する上下集塵ダクト部を併用したときと、何れか一方のみを使用した場合とで、圧力変化を監視して常に一定の吸引圧を保つように設計されている。
【0026】
次に、クリーナ装置19の具体的な構成について図1〜図3を参照して説明する。
クリーナ装置19は、上クリーナユニット36と下クリーナユニット37とを備えており、上クリーナユニット36には上集塵ダクト部38が、下クリーナユニット37には下集塵ダクト部39が設けられている。上集塵ダクト部38及び下集塵ダクト部39は共通集塵ダクト部33に連通孔40,41(図4参照所)を介して各々連通して共用するようになっている。また、本実施例では、上型面がリリースフィルム10で覆われているため、上集塵ダクト部38が上下に移動可能に設けられており、共通集塵ダクト部33との連通孔40を塞ぐようになっている。具体的には、上集塵ダクト部38は、上型面をクリーニング可能なクリーニング位置Pと、上型面Tより下方へ退避した退避位置Qとの間を移動可能に設けられている。尚、装置形態によっては、例えば下型面がリリースフィルム10で覆われている場合には、下集塵ダクト部39が共通集塵ダクト部33との連通孔41を塞ぐように移動可能に設けられていてもよく、また、リリースフィルム10を使用しない場合には、上集塵ダクト部38及び下集塵ダクト部39が共通集塵ダクト部33との連通孔40,41を塞ぐように移動可能に設けられていても良い。
【0027】
上集塵ダクト部38及び下集塵ダクト39は、上型面T及び下型面Uに対向して上下ダクト開口部42、43が設けられた上下ダクトフレーム44、45を備えている。上下ダクト開口部42、43には、上型面T及び下型面Uに摺接して吸引空間を形成する上下スカート部(例えばゴムスカート部)46、47が設けられている。
【0028】
上下ダクトフレーム44、45内には上下クリーニングブラシ48、49が夫々回転可能に収容されており、金型面より樹脂かすを掻き落とすようになっている。上下クリーニングブラシ48、49は、上下ダクトフレーム44、45に一体に設けられた上下駆動機構50、51により各々回転駆動される。具体的には、上下駆動モータ52、53のモータ軸には駆動プーリ54、55が設けられており、上下クリーニングブラシ48、49の回転軸には従動プーリ56、57が設けられている。駆動プーリ54、55と従動プーリ56、57との間には、ベルト(タイミングベルト、Vベルトなど)58、59が掛け渡されており、上下駆動モータ52、53より上下クリーニングブラシ48、49へ各々駆動伝達するようになっている。
【0029】
次に、上ダクトフレーム44を移動させる移動機構の構成について説明する。
60は取付板であり、その一方側には下ダクトフレーム45が取付固定されている。また、取付板60には、下ダクトフレーム45の上側にスライドレール61が上下に設けられており、該スライドレール61にはスライドガイド62を介して上ダクトフレーム44がスライド可能に連繋している。また、上ダクトフレーム44には可動板63が一体に設けられており、該可動板63は取付板60に設けられたガイド孔60aを挿通して上下ダクトフレーム取付面と反対面側へ延設されている。また、取付板60の他方側(上下ダクトフレーム取付面と反対面側)にはエアシリンダ64が取付固定されている。このエアシリンダ64のシリンダロッド64aの先端部は可動板63に連繋している。よって、エアシリンダ64を作動させることにより、可動板63を介して上ダクトフレーム44がスライドレール61に沿って上下動するようになっている。また、上ダクトフレーム44の移動により連通孔40が開閉されるため、該連通孔40を形成する取付板60と上ダクトフレーム44との間にはシールパッキン材65が嵌め込まれている。
【0030】
次に、上ダクトフレーム44の移動動作について図4〜図7を参照して説明する。図4及び図5は、上下クリーニングユニット36、37を作動させて上型面T及び下型面Uを同時にクリーニングする場合(即ちリリースフィルム10を使用しない場合)の説明図である。上ダクトフレーム44は、エアシリンダ64により取付板60に対して上動した位置で保持されている。ワーク搬送部15aが成形品を保持してプレス部7より退避する際に、上下クリーニングユニット36、37を作動させて上型面T及び下型面Uを同時にクリーニングする。即ち、上下ダクトフレーム44、45は、連通孔40、41を通じて各々共通集塵ダクト部33に連通しており、上下クリーニングブラシ48、49を回転駆動させて上下スカート部46、47で囲まれた上下ダクト開口部42、43より樹脂かすなどの塵が上下集塵ダクト部38、39内へ吸引されて、連通孔40、41を通じて各々共通集塵ダクト部33から装置本体側の集塵機17へ集塵される。
【0031】
次に、図6及び図7は、下クリーニングユニット37のみを作動させて下型面Uをクリーニングする場合(即ち上型面のみにリリースフィルム10を使用する場合)の説明図である。上ダクトフレーム44は、エアシリンダ64を作動させて取付板60に対して下動させ、上型面Tをクリーニング可能なクリーニング位置P(図7の2点鎖線位置)から上型面Tより退避した退避位置Q(図7の実線位置)へ移動させる。これにより、上ダクトフレーム44は連通孔40がシールパッキン材65により遮断されており、共通集塵ダクト部33からの吸引は作用しないようになっている。
【0032】
ワーク搬送部15aが成形品を保持してプレス部7より退避する際に、下クリーニングユニット37のみを作動させて下型面Uをクリーニングする。即ち、下ダクトフレーム45は、連通孔41を通じて共通集塵ダクト部33に連通しており、下クリーニングブラシ49のみを回転駆動させて下スカート部47で囲まれた下ダクト開口部43より樹脂かすなどの塵が下集塵ダクト部39内へ吸引されて、連通孔41を通じて共通集塵ダクト部33から装置本体側の集塵機17へ集塵される。
【0033】
クリーナ装置19を用いれば、プレス部7にリリースフィルム10の使用/不使用によってクリーナ装置が不要/必要であったりしても、或いはリリースフィルム10により上型面側を覆うか下型面側を覆うかなどの樹脂封止装置の装置形態によって、個別にクリーナ装置を製作する必要がなく、何れの装置形態であってもクリーナ装置19を共用できるので、部品点数を減らして、製造コストを低減することができる。
また、同一の樹脂封止装置において、リリースフィルム10を使用するモールド金型8と使用しないモールド金型8とを交換するたびに、逐一クリーナ装置19をも交換する必要がなくなるので、メンテナンスの作業を効率化して行える。
【0034】
以上、本発明の好適な実施例について種々述べてきたが、本発明は上述した実施例に限定されるのではなく、増設レールユニットにはプレス部7に限らず他の機能部が設けられていても良く、リリースフィルム10を使用しなくても或いは上型及び下型の何れか又は双方に使用する場合でも良い。また、クリーナ装置19はアンローダー15に限らずローダー15の何れかに設けられていても或いは双方に設けられていても良い等、発明の精神を逸脱しない範囲で多くの改変を施し得るのはもちろんである。
【0035】
【発明の効果】
本発明に係るクリーナ装置を用いると、プレス部にリリースフィルムの使用/不使用によってクリーナ装置が不要/必要であったりしても、或いはリリースフィルムにより上型面側を覆うか下型面側を覆うかなどの樹脂封止装置の装置形態によって、個別にクリーナ装置を製作する必要がなく、何れの装置形態であってもクリーナ装置を共用できるので汎用性が高く、部品点数を減らして、製造コストを低減することができる。
また、同一の樹脂封止装置において、リリースフィルムを使用するモールド金型と使用しないモールド金型とを交換するたびに、逐一クリーナ装置をも交換する必要がなくなるので、メンテナンスの作業を効率化して行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】クリーナ装置の上視図である。
【図2】図1のクリーナ装置の左側面図である。
【図3】図1のクリーナ装置の右側面図である。
【図4】上下クリーナユニットが作動状態でクリーニングブラシ部側から見た説明図である。
【図5】図4のX−X断面図である。
【図6】下クリーナユニットのみが作動状態でクリーニングブラシ部側から見た説明図である。
【図7】図6のY−Y断面図である。
【図8】クリーナ装置を設けたアンローダーの平面図及び側面図である。
【図9】増設レールユニットにプレス部を搭載して増設した樹脂封止装置の平面図である。
【図10】図9の樹脂封止装置のプレス部の側面説明図である。
【図11】従来のクリーナ装置の説明図である。
【図12】従来のクリーナ装置の説明図である。
【符号の説明】
A 被成形品供給ユニット
B 成形品収納ユニット
C 増設レールユニット
F フィルムユニット
1 被成形品供給部
2 供給マガジン
3 ターンテーブル
4 供給位置
5 樹脂タブレット供給部
6 タブレットホルダー
7 プレス部
8 モールド金型
9 供給側台座部
10 リリースフィルム
11 フィルム供給部
12 フィルム巻取り部
13 供給側移動レール部
14 ローダー
15 アンローダー
15a ワーク搬送部
16 供給側吸引ダクト
17 集塵機
18 移動テーブル
19 クリーナ装置
20 ディゲート部
21 成形品ピックアップ
22 ピックアップ
23 収納マガジン
24 レール支持部
25 レールブロック
26 レール
27 制御ユニット
28、62 スライドガイド
29 ガイドローラ
30 アンローダー駆動モータ
31 フレーム部
32 ガイドレール
33 共通集塵ダクト部
34 ホース
35 圧力センサ
36 上クリーナユニット
37 下クリーナユニット
38 上集塵ダクト部
39 下集塵ダクト部
40 41 連通孔
42 上ダクト開口部
43 下ダクト開口部
44 上ダクトフレーム
45 下ダクトフレーム
46 上スカート部
47 下スカート部
48 上クリーニングブラシ
49 下クリーニングブラシ
50 上駆動機構
51 下駆動機構
52 上駆動モータ
53 下駆動モータ
54、55 駆動プーリ
56、57 従動プーリ
58、59 ベルト
60 取付板
60a ガイド孔
61 スライドレール
63 可動板
64 エアシリンダ
65 シールパッキン材

Claims (5)

  1. 型開きしたモールド金型に進退動する際に上型面及び/又は下型面をクリーニングしつつ集塵するクリーナ装置であって、上クリーナユニットの上集塵ダクト部と下クリーナユニットの下集塵ダクト部が各々連通して共用する共通集塵ダクト部を有し、前記上集塵ダクト部及び/又は下集塵ダクト部が前記共通集塵ダクト部との連通孔を個別に塞ぐように上クリーナユニット及び/又は下クリーナユニットが上型面及び/又は下型面をクリーニング可能なクリーニング位置と、上型面及び/又は下型面より退避した退避位置との間を移動可能に設けられていることを特徴とするクリーナ装置。
  2. 前記上下クリーナユニットは、上型面及び下型面に各々対向してダクト開口部を有する上下ダクトフレームと、該上下ダクトフレーム内に回転可能に収容され、金型面より樹脂かすを掻き落とす上下クリーニングブラシとを備えた上下集塵ダクト部と、前記上下クリーニングブラシを回転駆動する駆動機構と、前記上下ダクトフレームを移動させる移動機構とを具備したことを特徴とする請求項1記載のクリーナ装置。
  3. 請求項1又は2に記載のクリーナ装置が、移動レール部からプレス部へ進退移動して被成形品を搬入するローダー及び/又は成形品を取り出すアンローダーに設けられていることを特徴とする樹脂封止装置。
  4. 前記クリーナ装置は、プレス部へ進退移動するワーク搬送部の先頭側に前記上下集塵ダクト部が一体に設けられていることを特徴とする請求項3記載の樹脂封止装置。
  5. 前記ローダー及びアンローダーは、共通の移動レール部を移動可能に設けられており、前記共通集塵ダクト部は前記移動レール部に沿って設けられた装置本体側の集塵ダクトに連通可能に設けられていることを特徴とする請求項3又は4記載の樹脂封止装置。
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