JP4555048B2 - 自動車用内装部品の取付具 - Google Patents

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本発明は、例えば自動車のアシストグリップ、サンバイザー、ルームミラーなどの部品を、車体パネルなどの被取付面に固定するのに用いられる自動車用内装部品の取付具に関する。
自動車のアシストグリップの取付け構造として、例えば下記特許文献1には、アシストグリップを支持するベース部材の本体部から、車体パネルの取付孔に挿入される弾性係止脚部を延出させると共に、上記本体部には上記弾性係止脚部の内方に連通する嵌入孔部を形成し、上記弾性係止脚部を上記取付孔に挿入して係合させた後、上記嵌入孔部にピン部材の軸部を完全に挿入して、弾性係止脚の内方への撓みを規制するようにしたものが開示されている。
また、下記特許文献2には、取付部品の貫通孔に係合する係止部と、この係止部から伸びる連結杆と、この連結杆の先端から外方に広がりながら上記係止部方向に延出されて、被取付面に形成された取付孔に係合する弾性片とを有するクリップであって、上記係止部を上記取付部品の貫通孔に所定の角度で挿入した後、上記クリップをねじることによって係止部が貫通孔の裏面側に係合するようにしたものが開示されている。なお、係止部が貫通孔の裏面側に係合した状態で、弾性片の端部が取付部品の凹部に嵌合し、弾性片の途中に形成された屈曲部が被取付面の取付孔に係合するようになっている。
このクリップは、弾性片を被取付面に形成された取付孔に挿入して係合させることにより、取付部品を被取付面に固定できる。また、クリップを外したいときには、係止部の裏面に形成した溝にマイナスドライバーを挿入してねじることにより、上記貫通孔から上記係止部が抜けて、クリップから取付部品を取り外せるようになっている。
特開2001−277926号公報 特公昭59−20043号公報
しかしながら、上記特許文献1のアシストグリップの取付け構造においては、ベース部材の本体部から延出された弾性係止脚部を車体パネルの取付孔に挿入した後、ピン部材の軸部をベース部材の嵌入孔部に挿入するという2つのアクションで取付けを行うため、ワンタッチで取付けることができないという問題があった。
また、上記特許文献2のクリップでは、取外しの際に係止部の溝にマイナスドライバーを挿入してねじるとき、係止部をどちらの方向にねじることも可能であるため、より少ないねじり角度で取付部品の貫通孔と整合させることができる回動方向を、作業者において選択することができなかった。
したがって、本発明の目的は、ベース部材に基部を固定されたクリップを被取付面の取付孔にワンアクションで挿入することにより取付けることができ、しかも取外しの際の操作が容易な自動車用内装部品の取付具を提供することにある。また、本発明のもう1つの目的は、取付状態において、クリップがベース部材から外れてしまうことを確実に防止できるようにした自動車用内装部品の取付具を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の第1は、被取付面に形成された取付孔の周縁に当接するベース部材と、このベース部材に基部を固定されて、前記取付孔に挿入され、該取付孔の裏面側周縁に係合して、前記ベース部材を前記被取付面に固定するクリップとを備えた自動車用内装部品の取付具において、
前記ベース部材は、前記クリップの基部を挿通して回動させることにより、該基部が反対面側の周縁に係合する形状とされた挿通孔と、該挿通孔の前記反対面側で前記クリップの基部に当接して、その回動位置を規制するように突設されたストッパ部とを有することを特徴とする自動車用内装部品の取付具を提供することにある。
本発明の第2は、被取付面に形成された取付孔の周縁に当接するベース部材と、このベース部材に基部を固定されて、前記取付孔に挿入され、該取付孔の裏面側周縁に係合して、前記ベース部材を前記被取付面に固定するクリップとを備えた自動車用内装部品の取付具において、
前記ベース部材は、前記クリップの基部を挿通して回動させることにより、該基部が反対面側の周縁に係合する形状とされた挿通孔を有し、
前記クリップの基部の底面には、溝が形成されており、
前記ベース部材に被せられるカバーが設けられ、このカバーの内面側には、前記溝に挿入されて前記基部の回動を規制するリブが形成されている自動車用内装部品の取付具を提供することにある。
本発明の第3は、前記第2の発明において、前記カバーの内面側には、前記クリップの基部に当接して該基部を押えるための突起が形成されている自動車用内装部品の取付具を提供するものである。
本発明の第4は、前記第1〜3の発明のいずれかにおいて、前記ベース部材の前記被取付面に当接する面には、前記取付け孔の周縁から突設されて前記取付け孔内周に当接するガイド突起が形成されている自動車用内装部品の取付具を提供するものである。
本発明の第5は、前記第4の発明において、前記ガイド突起の前記ベース部材から立ち上がる角部には、凹状の切り欠きが形成されている自動車用内装部品の取付具を提供するものである。
本発明の第6は、前記第2又は第3の発明において、前記ベース部材には、回動部品を取付けるための支軸が挿通される一対の支持部が立設されており、この支持部の間には、前記回動部品を回動付勢するスプリング、又は回動に対して制動力を付与するダンパが配設され、前記カバーには、前記スプリング又はダンパを覆う舌片部が設けられていて、支軸が挿通されていない状態でも、前記スプリング又はダンパが脱落しない構造とされている自動車用内装部品の取付具を提供するものである。
本発明によれば、ベース部材の挿通孔に、クリップの基部を挿入し、クリップを回動させることによって、挿通孔の反対面側の周縁にクリップの基部が係合し、クリップをベース部材に取付けることができる。そして、このクリップを被取付面に形成された取付孔に挿入して係合させることにより、ベース部材をワンアクションで被取付面に固定することができる。
また、第1の発明によれば、ベース部材に設けたストッパ部によって、クリップの基部の回動位置が規制されるので、基部を挿通孔の周縁に確実に係合させることができる。そして、部品を取り外す必要が生じた場合には、上記基部がストッパ部によって回動規制されない方向にしか回動できないため、より少ない回動角で基部が挿通孔と整合するように回動方向を定めて、取外し作業を容易にすることができる。
更に、第2の発明によれば、クリップの基部の底面に溝が形成されており、ベース部材に被せられるカバーの内面側には、前記溝に挿入されて前記基部の回動を規制するリブが形成されていることにより、取付状態においてベース部材に回動方向の力がかかっても、カバー内面のリブがクリップの基部の溝に嵌合しているため、クリップがベース部材に対して相対的に回動してしまうことを防止でき、クリップの基部が回動部材の挿通孔から抜けて外れてしまうことを防止できる。
したがって、本発明によれば、取付け、取外し作業が容易で、取付状態においては、固定状態を確実に維持できる自動車用内装部品の取付具を提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
図1に示すように、この実施形態は、アシストグリップ10の取付けに、本発明による自動車用内装部品の取付具70を用いたものである。
アシストグリップ10は、その両端部11、12に、凹部13がそれぞれ形成されており、凹部13の両側壁には軸孔14が形成されている。そして、この軸孔14に挿通される支軸15によって、本発明による取付具70が回動可能に取付けられるようになっている。なお、凹部13には、後述するダンパ80の外筒突起83が係合するリブ16と、同じく後述する後述するスプリング90の一方の端部91が係合する溝17が形成されている。
本発明による一実施形態である取付具70は、ベース部材20と、クリップ40と、カバー60とで構成されている。
図2に示すように、ベース部材20は、基部となる枠体21を有し、この枠体21の底壁22にほぼ正方形の挿通孔23が形成されている。この挿通孔23は、枠体21の各辺に対して角度θで傾斜した形状をなして形成されている。
枠体21の表側の面には、枠体21の外周に沿って前記挿通孔23を囲むように、周壁28が形成されている。また、枠体21の前部29には、周壁28よりも高さの低いリブ31が形成されており、このリブ31の一方の端部には、後述するスプリング90の他方の端部92(図1参照)が挿入係止されるスプリング係合溝30が設けられている。
周壁28の前部29に近接した部分には、一対の対向する支持部32が形成されている。この支持部32には、前記支軸15を挿通する軸挿通孔33がそれぞれ形成されている。そして、一方の支持部32の内面には、前記軸挿通孔33を通って半径方向に伸びる溝34が形成されている。この溝34には、後述するダンパ80の内筒突起82(図1参照)が挿入されるようになっている。なお、前記周壁28の支持部32が形成された側の対向する外側面には、後述するカバー60が係合する係合段部35が設けられている。
また、周壁28の前記支持部32が設けられた対向する辺の内側には、前記挿通孔23に向かって伸びる、底壁22から突設されたリブ状をなすストッパ部24が、それぞれ形成されている。このストッパ部24は、後述するクリップ40の基部41を、挿通孔23に挿入し回動させたとき、その回動位置を規制するストッパとなる。
枠体21の裏面側、すなわち、被取付面に当接する側には、長方形状のリブ25が形成されている。このリブ25の内側に、前記傾斜した角度の挿通孔23が形成されており、挿通孔23の対向する一対の角部は、前記リブ25を分断してその外周に位置している。
リブ25の内周は、後述するクリップ40の弾性片44の端部47が適合する形状をなしている。リブ25の対向する長辺側には、一対のガイド突起26,26が突設されている。ガイド突起26は、先端部に向かうほど肉薄となるように、その外側面がテーパ形状をなしている。
なお、リブ25と一対のガイド突起26との連結角部には、凹状の切り欠き27が形成されている。この切り欠き27によって、後述する車体パネル55の取付孔56(図8参照)にクリップ40を挿入するとき、ベース部材20のリブ25が、車体パネル55の取付孔56周縁にぴったりと密接できるようになっている。
図3に示すように、クリップ40は、ほぼ正方形をなす基部41と、この基部41の片面の中央部から、基部41に対してほぼ垂直に延出された支柱43と、この支柱43の先端部から、外方に広がりながら基部41側に向かって延出された一対の弾性片44とを有している。
弾性片44の両端部47は、フランジ状に広がっており、この両端部47に隣接して弾性片44の外側面には、係合凹部45が形成されている。そして、この係合凹部45に至る段部が、係合爪部46をなしている。また、基部41の反対面側には、その中央部に工具挿入溝42が形成されている。
図4に示すように、カバー60は、上面61と、両側壁62とを有している。両側壁62の下縁部内側には、前記ベース部材20の係合段部35に係合する係合爪63が形成されている。また、上面61の外側には、取付具70を被取付面の取付孔に係合させる際に、指を押し当てる部分となる凹部64が形成されている。更に、上面61の内面には、枠状突起65と、この凹部64の対向する一対の辺の中央部を連結し、枠状突起65の端縁よりも更に高く突出したリブ66とが設けられている。
上記各部材の材料は、ベース部材20としては、取付部品をしっかりと保持できる高強度の材料、例えばガラス繊維で強化したポリアセタールなどを用い、クリップ40としては、強度を有しながらも弾性を有する材料、例えばガラス繊維で強化したポリオレフィンなどを用いることができるため、大きな荷重にも耐えられる取付強度を得ることができる。
次に、図5〜7を参照して、上記ベース部材20、クリップ40、及び、カバー60の組付け方法について説明する。
まず、クリップ40を、ベース部材20に組付ける方法について説明すると、図5(a)に示すように、クリップ40の基部41が、ベース部材20の挿通孔23に整合するように、ベース部材20に対して、クリップ40の基部41を斜めに挿入する。このとき、弾性片44の両端部47が、ベース部材20のリブ25に当接する。
この状態で、クリップ40を、ベース部材20に向けて押しながら、図5の矢印A方向に捩ると、基部41が挿通孔23を通過し、弾性片44の両端部47は、リブ25の内周に嵌合する。この状態が図5(b)及び図6に示されている。
挿通孔23の裏面側に挿出された基部41は、前記捩り力によって回動し、ベース部材20の底壁22に形成された前記一対のストッパ部24に当接して、その各辺が周壁28とほぼ平行な角度となる。その結果、基部41の4つの角部が、挿通孔23の周縁に係合し、弾性片44の両端部47と、基部41とで底壁22を挟むようにして、クリップ40は、ベース部材20に固定される。
このように、ストッパ部24によって基部41の回動位置が規制されるため、基部41を、挿通孔23の周縁に確実に係合させることができる。なお、挿通孔23の周壁28に対する傾斜角度θは、この実施形態の場合45度よりも小さくされており、クリップ40の捩り角度が比較的小さい状態で、ストッパ部24に基部41が当接し、挿通孔23に係合するようになっている。
一方、カバー60は、ベース部材20の表面側から被せつけられ、前記係合爪63を、ベース部材20の係合段部35に係合させることによって、ベース部材20に装着される。図7に示すように、このとき、カバー60の内面に形成された枠状突起65が、クリップ40の基部41に当接し、また、リブ66が、基部41に形成された工具挿入溝42に挿入される。このため、クリップ40を、車体パネル55の取付孔56に押し込むとき、カバー60の凹部64を指で押すことにより、枠状突起65を介して基部41が押圧され、クリップ40の弾性片44を内側に撓ませて、取付孔56に挿通させることが可能となる。
また、リブ66が、工具挿入溝42に挿入されることにより、アシストグリップ10を介して、ベース部材20に強い捩り力が作用したとしても、基部41の工具挿入溝42に挿入されたカバー60のリブ66を介して、上記捩り力が受け止められるため、クリップ40の基部41に対して、ベース部材21が回動してしまうことを阻止することができる。その結果、アシストグリップ10の使用中に基部41が挿通孔23と整合し、ベース部材20がクリップ40から外れてしまうことを防止することができる。なお、工具挿入溝42をベース部材21の回り止めとしてのみ利用する場合には、工具挿入溝42は必ずしも工具が挿入できる溝ではなく、リブ66が挿入できる溝であればよい。
図8は、アシストグリップ10に取付けられた本発明の取付具70を、車体パネル55の取付孔56に係合させた状態を示している。車体パネル55の室内面側には、内装材57が配置されており、この内装材57に設けられた取付孔に、ベース部材20のリブ25が入り込んでいる。クリップ40の一対の弾性片44は、前述したように、取付孔56に押し込まれることによって内側に撓み、係合爪部46が取付孔56を通過すると、取付孔56の裏面側周縁に係合する。そして、取付孔56の内周は、クリップ40の弾性片44の係合凹部45に嵌合する。そして、車体パネル55は、クリップ40の係合爪部46と、ベース部材20のリブ25とによって挟み込まれ、取付具70が車体パネル55に固定される。
図8(b)に示すように、このとき、ベース部材20のリブ25から突設されたガイド突起26は、取付孔56の内周に挿入され、クリップ40と、取付孔56内周との隙間に挿入されて、クリップ40と取付孔56との間のガタ付きを防止する。
なお、図1に示すように、アシストグリップ10の一方の端部11に装着される取付具70にはダンパ80が装着され、アシストグリップ10の他方の端部12に装着される取付具70には、スプリング90が装着される。ダンパ80は、前述した内筒突起82をベース部材20の支持部32内面に形成された溝34に挿入されて、内筒をベース部材20に回り止めする。また、ダンパ80の外筒突起83は、アシストグリップ10の凹部13に形成されたリブ16に係合し、外筒は、アシストグリップ10に対して回り止めされる。このため、支軸15を中心にしてアシストグリップ10を回動させると、ダンパ80の内筒と、外筒との間で相対回転が生じ、外筒と内筒との隙間に充填された粘性オイル等によって制動力が発生するようになっている。
一方、スプリング90は、前述したように、その一方の端部91をアシストグリップ10の凹部13の溝17に係止され、他端92をベース部材20のスプリング係合溝30に係止される。このため、スプリング90は、アシストグリップ10を車体パネル55側に向けて回動付勢する。その結果、アシストグリップ10を、スプリング90の付勢力に抗して引き起こし、アシストグリップ10を把持することによって、車体の揺れ等に対して、体を保持することができる。また、アシストグリップ10を手から離すと、スプリング90の付勢力によって、アシストグリップ10は、車体パネル55側に回動しようとするが、このときダンパ80によって制動力が作用し、アシストグリップ10が車体パネル55側に強い衝撃で当ることを防止することができる。
図9、10には、本発明による自動車内装部品の取付具の他の実施形態が示されている。この取付具70aは、カバー60aが前記実施形態と異なっている。すなわち、カバー60aの端縁67から、舌片部68が延出されている。この舌片部68は、上面61から後方に伸び、ベース部材20の一対の支持部32の間に配置された、例えばダンパ80を覆うようになっている。その結果、ダンパ80を予め取付具70aに組付けた状態で、ユーザーに納品しても、ダンパ80が取付具70aから脱落してしまうことを防止することができる。なお、ダンパ80の代わりに、スプリング90が装着されている場合も同様である。
以上説明した実施形態の作用効果を以下に簡単に説明する。
すなわち、ベース部材20の挿通孔23の周縁にストッパ部24を設け、クリップ40の基部41を、挿通孔23に挿入して捩ったとき、基部41がストッパ部24に当接して、その回動位置を規制されるようにしたことにより、基部41を挿通孔23の周縁に確実に係合させることができる。
また、アシストグリップ10等の取付部品を、車体パネル55等の被取付面から、取り外す必要が生じたときには、基部41の工具挿入溝42に、例えばマイナスドライバー等の工具を挿入し、基部41を捩って、挿通孔23に整合させる。このとき、基部41は、ストッパ部24に当接しているため、基部41を一方の方向、例えば図6における矢印B方向にしか回動させることができず、作業者に取外しに必要な回動方向を指示することが可能となる。
そして、矢印B方向においては、45度よりも小さい角度θだけ、回動させることによって、基部41を挿通孔23に整合させ、基部41とベース部材20との係合を解除して、アシストグリップ10を、車体パネル55から取り外すことが可能となる。
また、カバー60のリブ66を、クリップ40の基部41の工具挿入溝42に挿入させたことにより、アシストグリップ10等の取付け部材を介して、ベース部材20に回動力等が作用しても、ベース部材20に装着されたカバー60のリブ66を介して、クリップ40に回動力が伝達され、クリップ40の取付孔56に対する係合力によって、その回動を制止することができる。その結果、使用中にベース部材20と、クリップ40とが相対回転してしまい、クリップ40の基部41が挿通孔23に整合して、ベース部材20がクリップ40から外れてしまうことを防止することができる。
また、カバー60の内面に枠状突起65を設け、クリップ40の基部41に当接させるようにしたので、クリップ40を車体パネル55の取付孔56に押し込む際、カバー60の凹64に指を当てて力を加えることにより、枠状突起65を介してクリップ40に、押込み力を伝達させることができる。また、固定状態においては、枠状突起65がクリップ40の基部41に当接して、その浮き上がりを防止するため、ガタ付き等を防止することができる。なお、枠状突起65は、基部41に当接する形状をなしていればよく、必ずしも枠状である必要はない。
更に、ベース部材20のリブ25に取付孔56の内周に挿入されるガイド突起26を設けたことにより、取付孔56とクリップ40との隙間を、ガイド突起26によって埋めて、横方向のガタ付きを防止することができる。
更に、ガイド突起26のベース部材20のリブ25から立ち上がる角部に、凹状の切り欠き27を設けたことにより、リブ25を車体パネル55の室内面側に密接させることができ、取付具70をガタ付きなく固定することが可能となる。
また、カバー60に舌片部68を設けた場合には、取付具60aに予めダンパ80や、スプリング90を内装させた状態でユーザー等に納品しても、納品の途中において、ダンパ80やスプリング90が、取付具70aから脱落してしまうことを防止することができる。
本発明は、例えば自動車のアシストグリップ、サンバイザー、ルームミラーなどの部品を、車体パネルなどの被取付面に固定する際の取付具として利用できる。
本発明による一実施形態による自動車内装部品の取付具をアシストグリップの固定に利用した例を示す分解斜視図である。 同取付具のベース部材を示し、(a)は側面図、(b)は平面図、(c)は底面図、(d)は(c)のI―I矢視線に沿った断面図である。 同取付具のクリップを示し、(a)は弾性片側から見た斜視図、(b)は基部側から見た斜視図である。 同取付具のカバーを示し、(a)は外面側から見た斜視図、(b)は内面側から見た斜視図である。 同取付具のベース部材にクリップを取付ける方法を示し、(a)はクリップの基部を、ベース部材の挿通孔に差し込む状態を示す斜視図、(b)はクリップを捩って、クリップの基部を挿通孔の裏面側周縁に係合させた状態を示す斜視図である。 同取付具においてクリップの基部をベース部材の挿入孔周縁に係合させた状態を示す底面図である。 同取付具のカバーを装着した状態であって、中央部を縦方向に切断した状態の斜視図である。 同取付具を車体パネルの取付孔に係合させた状態を示し、(a)は縦断面図、(b)はガイド突起を断面にして示す車体パネルの裏面側から見た平面図である。 本発明における取付具の他の実施形態におけるカバーを示し、(a)は表面側から見た斜視図、(b)は内面側から見た斜視図である。 同取付具のカバーを装着した状態であって、中央部に沿って縦方向に切断した状態の斜視図である。
符号の説明
10 アシストグリップ
11、12 端部
13 凹部
14 軸孔
15 支軸
16 リブ
17 溝
20 ベース部材
21 枠体
22 底壁
23 挿通孔
24 ストッパ部
25 リブ
26 ガイド突起
27 切り欠き
28 周壁
29 前部
30 スプリング係合溝
31 リブ
32 支持部
33 軸挿通孔
34 溝
35 係合段部
40 クリップ
41 基部
42 工具挿入溝
43 支柱
45 係合凹部
46 係合爪部
47 端部
55 車体パネル
56 取付孔
57 内装材
60、60a カバー
61 上面
62 側壁
63 係合爪
64 凹部
65 枠状突起
66 リブ
67 端縁
68 舌片部
70、70a 取付具
80 ダンパ
81 軸孔
82 内筒突起
83 外筒突起
90 スプリング
91,92 端部

Claims (6)

  1. 被取付面に形成された取付孔の周縁に当接するベース部材と、このベース部材に基部を固定されて、前記取付孔に挿入され、該取付孔の裏面側周縁に係合して、前記ベース部材を前記被取付面に固定するクリップとを備えた自動車用内装部品の取付具において、
    前記ベース部材は、前記クリップの基部を挿通して回動させることにより、該基部が反対面側の周縁に係合する形状とされた挿通孔と、該挿通孔の前記反対面側で前記クリップの基部に当接して、その回動位置を規制するように突設されたストッパ部とを有することを特徴とする自動車用内装部品の取付具。
  2. 被取付面に形成された取付孔の周縁に当接するベース部材と、このベース部材に基部を固定されて、前記取付孔に挿入され、該取付孔の裏面側周縁に係合して、前記ベース部材を前記被取付面に固定するクリップとを備えた自動車用内装部品の取付具において、
    前記ベース部材は、前記クリップの基部を挿通して回動させることにより、該基部が反対面側の周縁に係合する形状とされた挿通孔を有し、
    前記クリップの基部の底面には、溝が形成されており、
    前記ベース部材に被せられるカバーが設けられ、このカバーの内面側には、前記溝に挿入されて前記基部の回動を規制するリブが形成されていることを特徴とする自動車用内装部品の取付具。
  3. 前記カバーの内面側には、前記クリップの基部に当接して該基部を押えるための突起が形成されている請求項2記載の自動車用内装部品の取付具。
  4. 前記ベース部材の前記被取付面に当接する面には、前記取付け孔の周縁から突設されて前記取付け孔内周に当接するガイド突起が形成されている請求項1〜3のいずれか1つに記載の自動車用内装部品の取付具。
  5. 前記ガイド突起の前記ベース部材から立ち上がる角部には、凹状の切り欠きが形成されている請求項4記載の自動車用内装部品の取付具。
  6. 前記ベース部材には、回動部品を取付けるための支軸が挿通される一対の支持部が立設されており、この支持部の間には、前記回動部品を回動付勢するスプリング、又は回動に対して制動力を付与するダンパが配設され、前記カバーには、前記スプリング又はダンパを覆う舌片部が設けられていて、支軸が挿通されていない状態でも、前記スプリング又はダンパが脱落しない構造とされている請求項2又は3記載の自動車用内装部品の取付具。
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