JP4553477B2 - ステータコアへのインシュレータ挿入方法及び装置 - Google Patents

ステータコアへのインシュレータ挿入方法及び装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ステータコアの両端面のそれぞれからステータコアのスロット内に挿入され、該スロット内で連結される2つの組付け部材からなるインシュレータをステータコアに挿入するインシュレータ挿入方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ステータコアのスロット内周及び内歯の端面には、コイルに対する絶縁性を確実にするため、インシュレータと呼ばれる絶縁材が施されている。このインシュレータをステータコア内周に装着する方法としては、▲1▼両端にカフスと呼ばれる襟部を有するインシュレータを挿入し、上記襟部をスロット開口縁に係合して抜け止めさせる方法、▲2▼スロット内周及び内歯の端面に樹脂をコーティングする方法、▲3▼スロット内周及び内歯の端面に樹脂を一体成形する方法、▲4▼インシュレータを2つの組付け部材に分割し、各組付け部材をステータコアの両端面から挿入して、スロット内で連結させる方法等が知られている。
【0003】
上記▲1▼の方法は、カフスの長さだけコイル周長が長くなるので、巻線したコイルをスロットに挿入するコイルインサート方式では用いられているが、ステータコアの内歯に直接電線を巻き付けるインナー巻線方式には適していない。
【0004】
上記▲2▼の方法は、主にインナー巻線方式に使用されており、コイルエンドを短くでき、コストも比較的安いという利点があるものの、不良率の発生が比較的高く、ステータコアと分離できないという問題点があった。
【0005】
上記▲3▼の方法も、主にインナー巻線方式に使用されており、コイルエンドを短くできるという利点があるものの、コストが高く、不良率の発生も多く、ステータコアと分離できないという問題点があった。
【0006】
上記▲4▼の方法は、主にインナー巻線方式に使用されており、コイルエンドを短くでき、不良率の発生が比較的少なく、ステータコアから容易に取外せるという利点がある。
【0007】
ところで、近年、廃棄物に関するリサイクル法等の制定に伴ない、不要となったステータコアも回収して再利用を図る必要がでてきた。その際、金属からなるステータコアと、樹脂や紙からなるインシュレータとを分離しないと、ステータコアの再利用が困難となるという問題がある。このため、特にインナー巻線方式においては、上記▲2▼、▲3▼の方法は採用できなくなり、上記▲4▼の方法を採用しなければならなくなった。
【0008】
上記▲4▼の方法で使用されるインシュレータの各組付け部材は、ステータコアの端面に当接する環状部分と、この環状部分からステータコアのスロット内壁に適合する形状で延出された筒状部分とを有し、前記筒状部分は、前記スロット開口に該当する部分がスリット状に切離された形状をなしている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記インシュレータの各組付け部材をステータコアのスロットに挿入しようとすると、ステータコアの筒状部分が肉薄でしかも複雑な形状をなしているので、成形精度を向上させることが困難であり、複数の筒状部分の端部のどれかがスロットの開口縁に引っ掛かってしまい、機械的に挿入することが困難であった。
【0010】
したがって、本発明の目的は、ステータコアの両端面のそれぞれからステータコアのスロット内に挿入され、該スロット内で連結される2つの組付け部材からなるインシュレータを、ステータコアに機械的に確実に挿入できるようにしたインシュレータ挿入方法及び装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明のステータコアへのインシュレータ挿入方法は、ステータコアの両端面のそれぞれからステータコアのスロット内に挿入され、該スロット内で連結される2つの組付け部材からなり、前記各組付け部材は、ステータコアの端面に当接する環状部分と、この環状部分からステータコアのスロット内壁に適合する形状で延出された筒状部分とを有し、前記筒状部分は、前記スロット開口に該当する部分がスリット状に切離された形状をなすインシュレータを、ステータコアに挿入する方法において、
ステータコアの外周からステータコアの端面に沿って半径方向に進退可能に配置され、前記組付け部材の筒状部分どうしの間隙に適合する形状をなす複数のガイド治具を半径方向内側に侵入させて、前記スロット開口部を囲んで前記筒状部分の端部を前記スロット内に導くように配置し、
前記組付け部材の筒状部分の内側を押圧保持する開閉可能な保持部材を有し、ステータコアの軸心方向に進退動作するピックアップ手段を、前記組付け部材内に挿入し、前記保持部材を開かせて前記筒状部分の内側を押圧して前記組付け部材を保持し、
前記ピックアップ手段を前記ステータコアに対して相対回転させて前記筒状部分をステータコアのスロットに位置合わせし、前記ピックアップ手段を下降させて前記筒状部分の先端を、前記ガイド治具を通してステータコアのスロットに挿入し、
その状態で前記ガイド治具を半径方向外側に後退させ、前記保持部材を前記ステータコアに干渉しない位置となるように閉じ、前記組付け部材を更に押し込んで前記環状部分がステータコアの端面に当接するまで挿入した後、
ステータコアの反対側の端面から、前記と同じ操作によって、もう片方の組付け部材を挿入することを特徴とする。
【0012】
また、本発明のステータコアへのインシュレータ挿入装置は、ステータコアの両端面のそれぞれからステータコアのスロット内に挿入され、該スロット内で連結される2つの組付け部材からなり、前記各組付け部材は、ステータコアの端面に当接する環状部分と、この環状部分からステータコアのスロット内壁に適合する形状で延出された筒状部分とを有し、前記筒状部分は、前記スロット開口に該当する部分がスリット状に切離された形状をなすインシュレータを、ステータコアに挿入する装置において、
ステータコアの外周からステータコアの端面に沿って半径方向に進退可能に配置され、前記組付け部材の筒状部分どうしの間隙に適合する形状をなし、半径方向内側に侵入させたとき、前記スロット開口部を囲んで前記筒状部分の端部を前記スロット内に導くガイド面を構成する複数のガイド治具と、
前記組付け部材の筒状部分の内側を押圧保持する開閉可能な保持部材を有し、ステータコアの軸心方向に進退動作すると共に、前記ステータコアに対して相対回転可能なピックアップ手段とを備えていることを特徴とする。
【0013】
本発明によれば、ステータコアの外周からステータコアの端面に沿って半径方向に進退可能に配置され、前記組付け部材の筒状部分どうしの間隙に適合する形状をなす複数のガイド治具を設け、インシュレータの各組付け部材の挿入に際してこのガイド治具を半径方向内側に侵入させて、前記スロット開口部を囲んで前記筒状部分の端部を前記スロット内に導くガイド面を形成する。
【0014】
また、前記組付け部材の筒状部分の内側を押圧保持する開閉可能な保持部材を有し、ステータコアの軸心方向に進退動作するピックアップ手段を、前記組付け部材内に挿入し、前記保持部材を開かせて前記筒状部分の内側を押圧して前記組付け部材を保持させ、前記ピックアップ手段を前記ステータコアに対して相対回転させて前記筒状部分をステータコアのスロットに位置合わせする。
【0015】
この状態で、前記ピックアップ手段を下降させることにより、筒状部分の先端がガイド治具に挿入され、組付け部材の各筒状部分は、それらの外周をガイド治具に押えられ、それらの内周はピックアップ手段の保持部材によって押圧された状態となる。その結果、組付け部材の筒状部分の反り等が矯正され、前記筒状部分の先端が前記ガイド治具に導かれてステータコアのスロットに確実にかつ速やかに挿入される。
【0016】
こうして筒状部分の先端がステータコアのスロットに挿入されると、後は組付け部材を押し込むだけで挿入ができるので、ガイド治具を半径方向外側に後退させ、ピックアップ手段の保持部材をステータコアに干渉しない位置となるように閉じ、その状態で組付け部材を更に押し込んで前記環状部分がステータコアの端面に当接するまで挿入した後、ピックアップ手段を元の位置に後退させる。
【0017】
こうして組付け部材の1つをステータコアに挿入した後、ステータコアの反対側の端面から、前記と同じ操作によって、もう片方の組付け部材を挿入することにより、2つの組付け部材の筒状部分の先端どうしが、ステータコアのスロット内で嵌合して連結される。
【0018】
本発明によってステータコアに装着されたインシュレータは、コイルを装着されてモータ等の部品として利用されるが、モータ等の寿命がきて廃棄処分を行う際には、ステータコアからコイルを取外した後、上記インシュレータの各組付け部材をそれぞれ引き抜くことにより、容易にステータコアから取外すことができるので、ステータコア等の資源の再利用を図ることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
図1には、本発明に適用されるステータコア及びインシュレータの一例が示されている。図において、10はステータコアであり、このステーコア10の内周には、複数の内歯11が突設されていて、内歯11と内歯11との間は、スロット12をなしている。内歯11は、その先端がステータコア10の端面側から見てT字状に延出されており、スロット12は、これらの内歯11どうしの間にスリット状の開口12aを有している。
【0020】
インシュレータ20は、互いに嵌合する一対の組付け部材21、22からなり、各組付け部材21、22はそれぞれ、ステータコア10の端面に当接する環状部分23と、この環状部分23からステータコア10のスロット12内壁に適合する形状で延出された筒状部分24とを有している。
【0021】
各筒状部分24は、スロット12の開口12aに該当する部分が、スリット25をなして切離された形状をなす。また、一方の組付け部材21の筒状部分24の先端部24aは、外周が縮径した形状に肉薄となっており、他方の組付け部材22の筒状部分24の先端部24bは、内周が拡径した形状に肉薄となっていて、両組付け部材21、22の筒状部分24の先端部24a、24bどうしが、ステータコア10のスロット12内で突き当たると、上記外周が縮径された形状の先端部24aが、上記内周が拡径した形状の先端部24bに挿入されて、互いに嵌合するようになっている。
【0022】
また、各組付け部材21、22の環状部分23には、その周縁に円弧状のリブ26が形成されており、巻線操作の際の渡り線や、リード線が保持される部分をなしている。
【0023】
このようなインシュレータ20は、筒状部分24が肉薄で、しかもスリット25等を有する複雑な形状をしているため、射出成形した際にわずかな反り等の発生を避けることができず、筒状部分24をスロット12内に挿入する際、スロット12の開口縁部に筒状部分24の先端が引っ掛かってしまい、手作業で形状を矯正しつつ挿入しないと挿入できないという問題点があった。
【0024】
本発明は、上記のようなインシュレータ20を、機械的に作業性よく確実に挿入できるようにしたステータコアへのインシュレータ挿入方法及び装置を提供するものである。
【0025】
以下、図2〜13を参照して、本発明によるインシュレータ挿入装置の一実施形態を説明する。
図2に示すように、このインシュレータ挿入装置30は、ベースフレーム31と、このベースフレーム31上に立設された支柱32を介して支持された支持台33とを有している。ベースフレーム31には、上下に伸びる支持板34を介して、エアシリンダ35が取付けられており、その作動ロッド36の上端には昇降台37が設置され、この昇降台37にコア受け38が設置され、クランプ39によって固定されるようになっている。そして、コア受け38にはステータコア10が設置され、エアシリンダ35の作動によって昇降台37が上昇することにより、ステータコア10は、支持台33の下面に当接する位置まで移動するようになっている。
【0026】
図3、4を併せて参照すると、支持台33には、上記昇降台37の上昇によってステータコア10が当接されたとき、その上端面が覗く開口41が設けられている。昇降台37上には、上記開口41を囲んで合計6個のエアシリンダ42が配置されており、これらのエアシリンダ42の作動ロッド43は、上記開口の中心に向いて、その先端にガイド治具44が取付けられている。ガイド治具44は、その先端中央に凸部45を有し、この凸部45が前記インシュレータ20の筒状部分24の間隙に挿入される形状をなしている。
【0027】
図6に示すように、ガイド治具44は、その上縁部にテーパ面46を有し、インシュレータ20の筒状部分24の先端部を導入しやすくされている。そして、エアシリンダ42によって押出されたとき、ガイド治具44の凸部45がステータコア10の内歯11上に被さり、スロット12の外周部分を囲んだ形状に配置される。支持台33の下面には、センサ47が取付けられ、ステータコア10を検出するようになっている。
【0028】
再び図2、3、4を参照すると、支持台33には支柱48が立設され、この支柱48の上端部に、水平アーム49が取付けられている。水平アーム49は、エアシリンダを内蔵し、その片面にガイドレール50を有し、このガイドレール50に支持されたスライドベース51を水平方向に移動させるようになっている。更に、スライドベース51には、垂直アーム52が取付けられ、この垂直アーム52は、エアシリンダを内蔵しており、スライド板53を介して昇降ベース54を昇降可能に支持している。
【0029】
図5を参照すると、昇降ベース54は、円形の開口55を有し、この開口55内にボールベアリング56を介して、回転板57が取付けられている。回転板57の上面には、ボルト58によりギヤ59が装着されている。回転板57の下面には円板60が取付けられ、この円板60の下面に合計6本の指状の保持部材61が、回転板57の半径方向に沿って揺動可能に取付けられている。保持部材61は、その先端が回転板57の半径方向に突出しており、かつ、バネ62によって内方に傾動するように付勢されている。
【0030】
また、昇降ベース54には、ブラケット63を介してサーボモータ64が設置され、その駆動軸65に装着された駆動ギヤ66が、前記回転板57のギヤ59に歯合している。したがって、サーボモータ64により駆動ギヤ66が回転すると、ギヤ59を介して回転板57が回転し、保持部材61の回転位置を調整できるようになっている。また、回転板57の回転位置は、昇降ベース54に装着されたセンサ67によって検出されるようになっている。
【0031】
更に、ブラケット63には、エアシリンダ68が設置され、その作動ロッド69は、ギヤ59、回転板57、円板60の中心の孔を貫通して、保持部材61の中央に伸びている。そして、作動ロッド69の先端には、先細テーパ状の押動子70が装着されており、該押動子70を下降させると、保持部材61が押動子70に押されて外側に開くようになっている。また、上記押動子70を上昇させると、保持部材61がバネ62によって内方に閉じるようになっている。
【0032】
なお、上記保持部材61、押動子70、回転板57、モータ64、エアシリンダ68、昇降ベース54等が、本発明におけるピックアップ手段71を構成している。
【0033】
次に、上記インシュレータ挿入装置を用いた、本発明のインシュレータ挿入方法の一実施形態を説明する。
まず、ステータコア10がコア受け38に設置されると、エアシリンダ35が作動して昇降台37が上昇し、ステータコア10が支持台33の下面に当接して配置される。このとき、ステータコア10は、支持台33の開口45に整合し、その端面が開口45から覗いた状態となる。
【0034】
一方、ピックアップ手段71は、水平アーム49に沿って移動し、図3に示す位置において、その下方に配置されたインシュレータ21をピックアップする。すなわち、垂直アーム52に沿って昇降ベース54が下降し、閉じた状態の保持部材61が、インシュレータ20を構成する組付け部材21又は22の内側に挿入される。
【0035】
なお、一対の組付け部材21、22の挿入方法は、ほぼ同じであるため、以下の説明においては、便宜上、一方の組付け部材21を挿入する場合について説明をすることにする。
【0036】
組付け部材21内に保持部材61が挿入されると、モータ64が作動して駆動ギヤ66及びギヤ59を介して回転板57が回転し、その回転角度をセンサ67で検知して、組付け部材21の筒状部分24の内側に、保持部材61の先端部が位置するように回転位置を制御する。
【0037】
その状態で、エアシリンダ68が作動して押動子70が下降し、保持部材61が開いて、その先端が組付け部材21の筒状部分24の内側に押圧され、保持部材61が組付け部材21の内径を押し広げるようにチャックする。こうして、組付け部材21を保持すると、垂直アーム52に沿って昇降ベース54が上昇し、更に垂直アーム52が水平アーム49に沿って移動し、図6に示すように、ピックアップ手段71は、支持台33の開口41に整合して配置されたステータコア10の真上に配置される。
【0038】
この状態で、図7に示すように、エアシリンダ42の作動によって、開口45を囲んで配置された6つのガイド治具44が押出され、ステータコア10の内歯11に重なるように配置され、インシュレータ21の筒状部分24をステータコア10のスロット12内に導くためのガイド面を構成する。また、モータ64が作動して駆動ギヤ66及びギヤ59を介して回転板57が再び回転し、その回転角度をセンサ67で検知して、組付け部材21の各筒状部分24がステータコア10の対応するスロット12に正確に位置合わせされる。
【0039】
そして、図8に示すように、垂直アーム52に沿って昇降ベース54が再び下降し、保持部材61でチャックした組付け部材21の筒状部分24先端が、ガイド治具44のテーパ面46に沿って移動する。
【0040】
こうして、筒状部分24の先端がガイド治具44の内周に入ると、図13に示すように、筒状部分24の間隙にガイド治具44の凸部45が入り込んで、筒状部分24の外側がガイド治具44で囲まれる。また、筒状部分24の内側は、保持部材61で外側に押圧されている。その結果、筒状部分24に多少の反り等があっても、ステータコア10のスロット12に整合する形状に矯正される。
【0041】
その結果、保持部材61でチャックした組付け部材21を下降させることにより、組付け部材21の筒状部分24の先端がステータコア10のスロット12内にスムーズにかつ確実に挿入される。
【0042】
その後、図9に示すように、エアシリンダ42が再び作動して、ガイド治具44が後退し、組付け部材21の環状部分23及びリブ26に干渉しない位置まで移動する。それと同時に、図10に示すように、エアシリンダ68が作動して押動子70が上昇し、保持部材61がバネ62の付勢力で内側に閉じて、指上部材61もステータコア10に干渉しない位置まで移動する。
【0043】
この状態で、図11に示すように、垂直アーム52に沿って昇降ベース54が更に下降し、円板60の下面で組付け部材21を押しながら筒状部分24を更に深くスロット12に挿入して、組付け部材21の環状部分23がステータコア10の端面に停止した位置で停止する。
【0044】
その後、図12に示すように、垂直アーム52に沿って昇降ベース54が上昇し、保持部材61が組付け部材21の内周から引き抜かれて上方に移動する。
【0045】
こうして一方の組付け部材21の挿入が終了したら、ステータコア10を図示しない反転装置によって反転させ、隣接するインシュレータ挿入装置に移動させて、上記と同様な操作により、もう一方の組付け部材22をステータコア10の反対側の端面から挿入する。
【0046】
その結果、一対の組付け部材21、22は、それらの筒状部材24の先端が24a、24bがステータコア10のスロット12内で嵌合し、スロット12の内周を完全に覆った状態となる。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、インシュレータを構成する一対の組付け部材をステータコアのスロットに挿入する際に、組付け部材の筒状部分の外側をガイド治具で保持し、筒状部分の内側を保持部材で押圧することにより、筒状部分の反り等を矯正してスロット形状に適合させるため、ステータコアのスロットにスムーズにかつ確実に挿入することができる。その結果、一対の組付け部材からなるインシュレータを機械的に自動化して挿入することが可能となり、モータ等の寿命がきて廃棄処分する際に、ステータコアとインシュレータとを分離して資源の再利用を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に適用されるステータコア及びインシュレータの一例を示分解斜視図である。
【図2】 本発明のインシュレータ挿入装置の一実施形態を示す正面図である。
【図3】 同インシュレータ挿入装置の平面図である。
【図4】 同インシュレータ挿入装置の要部を示す側面図である。
【図5】 同インシュレータ挿入装置のピックアップ手段を示す一部切欠き正面図である。
【図6】 同インシュレータ挿入装置において、組付け部材をピックアップし、ステータコアの真上に配置した状態を示す正面図である。
【図7】 同インシュレータ挿入装置によってガイド治具を押出した状態を示す正面図である。
【図8】 同インシュレータ挿入装置において、組付け部材の筒状部分の先端をステータコアのスロットに挿入した状態を示す正面図である。
【図9】 同インシュレータ挿入装置において、ガイド治具を組付け部材に干渉しない位置まで後退させた状態を示す正面図である。
【図10】 同インシュレータ挿入装置において、保持部材を閉じてステータコアに干渉しないようにした状態を示す正面図である。
【図11】 同インシュレータ挿入装置において、組付け部材の筒状部分を完全にステータコアのスロットに挿入した状態を示す正面図である。
【図12】 同インシュレータ挿入装置において、ピックアップ手段を上昇させて指状部分をステータコア内から抜き出した状態を示す正面図である。
【図13】 同インシュレータ挿入装置において、ガイド治具と保持部材とで組付け部材を保持した状態を示す平面図である。
【符号の説明】
10 ステータコア
11 内歯
12 スロット
20 インシュレータ
21、22 組付け部材
23 環状部分
24 筒状部分
25 スリット
30 インシュレータ挿入装置
35 エアシリンダ
37 昇降台
38 コア受け
33 支持台
42 エアシリンダ
44 ガイド治具
49 水平アーム
52 垂直アーム
54 昇降ベース
57 回転板
59 ギヤ
61 保持部材
64 サーボモータ
66 駆動ギヤ
68 エアシリンダ
70 押動子
71 ピックアップ手段

Claims (2)

  1. ステータコアの両端面のそれぞれからステータコアのスロット内に挿入され、該スロット内で連結される2つの組付け部材からなり、前記各組付け部材は、ステータコアの端面に当接する環状部分と、この環状部分からステータコアのスロット内壁に適合する形状で延出された筒状部分とを有し、前記筒状部分は、前記スロット開口に該当する部分がスリット状に切離された形状をなすインシュレータを、ステータコアに挿入する方法において、
    ステータコアの外周からステータコアの端面に沿って半径方向に進退可能に配置され、前記組付け部材の筒状部分どうしの間隙に適合する形状をなす複数のガイド治具を半径方向内側に侵入させて、前記スロット開口部を囲んで前記筒状部分の端部を前記スロット内に導くように配置し、
    前記組付け部材の筒状部分の内側を押圧保持する開閉可能な保持部材を有し、ステータコアの軸心方向に進退動作するピックアップ手段を、前記組付け部材内に挿入し、前記保持部材を開かせて前記筒状部分の内側を押圧して前記組付け部材を保持し、
    前記ピックアップ手段を前記ステータコアに対して相対回転させて前記筒状部分をステータコアのスロットに位置合わせし、前記ピックアップ手段を下降させて前記筒状部分の先端を、前記ガイド治具を通してステータコアのスロットに挿入し、
    その状態で前記ガイド治具を半径方向外側に後退させ、前記保持部材を前記ステータコアに干渉しない位置となるように閉じ、前記組付け部材を更に押し込んで前記環状部分がステータコアの端面に当接するまで挿入した後、
    ステータコアの反対側の端面から、前記と同じ操作によって、もう片方の組付け部材を挿入することを特徴とするステータコアへのインシュレータ挿入方法。
  2. ステータコアの両端面のそれぞれからステータコアのスロット内に挿入され、該スロット内で連結される2つの組付け部材からなり、前記各組付け部材は、ステータコアの端面に当接する環状部分と、この環状部分からステータコアのスロット内壁に適合する形状で延出された筒状部分とを有し、前記筒状部分は、前記スロット開口に該当する部分がスリット状に切離された形状をなすインシュレータを、ステータコアに挿入する装置において、
    ステータコアの外周からステータコアの端面に沿って半径方向に進退可能に配置され、前記組付け部材の筒状部分どうしの間隙に適合する形状をなし、半径方向内側に侵入させたとき、前記スロット開口部を囲んで前記筒状部分の端部を前記スロット内に導くガイド面を構成する複数のガイド治具と、
    前記組付け部材の筒状部分の内側を押圧保持する開閉可能な保持部材を有し、ステータコアの軸心方向に進退動作すると共に、前記ステータコアに対して相対回転可能なピックアップ手段とを備えていることを特徴とするステータコアへのインシュレータ挿入装置。
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