JP4551197B2 - 電源接続端子 - Google Patents
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Description
まず、本発明の基本的概念について説明する。本発明は、電気機器に設けられ、この電気機器に対して電源コードを接続するための電源接続端子に関するものである。ここで、電気機器の具体的内容は任意であるが、以下では、監視領域における火災発生及びガス漏れを検出する火災ガス漏れ警報器(以下、単に警報器と称する)を例にとって説明する。
以下、本発明に係る電源接続端子の各実施の形態について説明する。
まず、実施の形態1について説明する。最初に警報器の構成について説明するが、特に説明なき構成については、公知の構成を採用することができる。図1は、警報器の正面図、図2は、警報器の背面図、図3は、警報器の取り付け状態における側面図である。これら各図に示すように、本実施の形態1の警報器1は、筐体2、煙流入口3、ガス流入口4、及び、係止部5を備えて構成されている。なお、以下の説明では、警報器1に関する各方向を図2、3のX、Y、Zのように定義し、必要に応じて、X方向を横方向又は左右方向、Y方向を挿入方向又は前後方向、Z方向を高さ方向又は上下方向と称する。
次に、実施の形態2について説明する。この実施の形態2は、実施の形態1に対して、移動プレートの端部と連係するベースの切欠き部を開放状にした点において、切欠き部を非開放状としている実施の形態1と異なる。ただし、特に説明なき構成については、実施の形態1と同様であり、実施の形態1と略同一の構成の一部については、実施の形態1の説明中に使用した符号と同一の名称又は符号を付する。
次に、実施の形態3について説明する。この実施の形態3は、接合部をベースに固定した点において、接合部を移動プレートに固定した実施の形態1と異なる。ただし、特に説明なき構成については、実施の形態1と同様であり、実施の形態1と略同一の構成の一部については、実施の形態1の説明中に使用した符号と同一の符号を付する。
次に、実施の形態4について説明する。この実施の形態4は、ベースの下方に設けた複数の端子を屈曲状に形成すると共に、これら複数の端子の一部を他の端子とは異なる太さにした点において、複数の端子が直線状かつ相互に略同一の太さで形成されている実施の形態1とは異なる。ただし、特に説明なき構成については、実施の形態1と同様であり、実施の形態1と略同一の構成の一部については、実施の形態1の説明中に使用した符号と同一の符号を付する。
次に、実施の形態5について説明する。この実施の形態5は、移動プレートの下方にガイドを設けた点において、このようなガイドのない実施の形態3とは異なる。ただし、特に説明なき構成については、実施の形態3と同様であり、実施の形態3と略同一の構成の一部については、実施の形態3の説明中に使用した符号と同一の符号を付する。
次に、実施の形態6について説明する。この実施の形態6は、移動プレートを下方に移動させる点や接合部をベースに配置した点等において、移動プレートを上方に移動させると共に接合部を移動プレートに配置している実施の形態1と異なる。ただし、特に説明なき構成については、実施の形態1と同様であり、実施の形態1と略同一の構成の一部については、実施の形態1の説明中に使用した符号と同一の符号を付する。
次に、実施の形態7について説明する。この実施の形態7は、操作手段として、スプリングとロッドを用いている一方で操作ネジを省略している点において、操作手段として操作ネジを用いている実施の形態1とは異なる。ただし、特に説明なき構成については、実施の形態1と同様であり、実施の形態1と略同一の構成の一部については、実施の形態1の説明中に使用した符号と同一の符号を付する。
次に、実施の形態8について説明する。この実施の形態8は、接合部をベースに設けた点において、接合部を移動プレートと一体に設けた実施の形態7と異なる。ただし、特に説明なき構成については、実施の形態7と同様であり、実施の形態7と略同一の構成の一部については、実施の形態7の説明中に使用した符号と同一の符号を付する。
次に、実施の形態9について説明する。この実施の形態9は、電源コード9を挿入した際の挿入感を高めるための抵抗付加手段を設けた点において、抵抗付加手段が設けられていない実施の形態8と異なる。ただし、特に説明なき構成については、実施の形態8と同様であり、実施の形態8と略同一の構成の一部については、実施の形態8の説明中に使用した符号と同一の符号を付する。
次に、実施の形態10について説明する。この実施の形態10は、操作手段として反転バネを用いている点において、操作ネジを用いている実施の形態1とは異なる。ただし、特に説明なき構成については、実施の形態1と同様であり、実施の形態1と略同一の構成の一部については、実施の形態1の説明中に使用した符号と同一の符号を付する。
次に、実施の形態11について説明する。この実施の形態11は、移動プレートが弾性力を持った板バネとして構成されている点において、移動プレートが弾性力のない平板状に構成されている実施の形態1と異なる。ただし、特に説明なき構成については、実施の形態1と同様であり、実施の形態1と略同一の構成の一部については、実施の形態1の説明中に使用した符号と同一の符号を付する。
次に、実施の形態12について説明する。この実施の形態12は、移動プレートがベースに軸支されると共に渦巻きバネによって弾性力を与えられている点において、移動プレートがベースとは分離して配置されていると共に弾性力のない平板状に構成されている実施の形態1と異なる。ただし、特に説明なき構成については、実施の形態1と同様であり、実施の形態1と略同一の構成の一部については、実施の形態1の説明中に使用した符号と同一の符号を付する。
次に、実施の形態13について説明する。この実施の形態13は、移動プレートとベースとが相互に係合する係合構造を有する点において、このような係合構造を持たない実施の形態1と異なる。また、実施の形態13の接合部の断面形状は、実施の形態1と異なる。ただし、特に説明なき構成については、実施の形態1と同様であり、実施の形態1と略同一の構成の一部については、実施の形態1の説明中に使用した符号と同一の符号を付する。
次に、実施の形態14について説明する。この実施の形態14は、図26に示した実施の形態6の構成に対して、一対の接合部の一方を、電源コードを切断するための切断手段とした点において異なる。ただし、特に説明なき構成については、実施の形態6と同様であり、実施の形態6と略同一の構成の一部については、実施の形態6の説明中に使用した符号と同一の符号を付する。
次に、実施の形態15について説明する。この実施の形態15は、実施の形態1の構成に対して、異なる接合構造を有するものである。ただし、特に説明なき構成については、実施の形態1と同様であり、実施の形態1と略同一の構成の一部については、実施の形態1の説明中に使用した符号と同一の符号を付する。
次に、実施の形態16について説明する。この実施の形態16は、実施の形態15の構成に対して、電源コード9の押込みを手動で行うようにしたものである。ただし、特に説明なき構成については、実施の形態15と同様であり、実施の形態15と略同一の構成の一部については、実施の形態15の説明中に使用した符号と同一の符号を付する。
次に、実施の形態17について説明する。この実施の形態17においては、電源コード9を引抜き不能に巻き止めるための巻き止め部の他の形態について説明する。この実施の形態17の巻き止め部は、ストッパーが略台形状に形成されている点において、ストッパーが略柱状に形成されている実施の形態1の巻き止め部と異なる。ただし、特に説明なき構成については、実施の形態1と同様であり、実施の形態1と略同一の構成の一部については、実施の形態1の説明中に使用した符号と同一の符号を付する。
以上、本発明の各実施例について説明したが、本発明の具体的な構成及び方法は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
まず、上記各実施の形態に示した特徴は、他の実施の形態に適用することができる。例えば、図22に示した端子形状を、図4の端子に適用することができる。また、図2には電源接続端子を2個連接している状態を示しているが、単独で用いることもでき、あるいは、3つ以上の電源接続端子を連接しても良い。特に、複数を連接するような場合においては、ベースを共通化し、1つのベースに対して複数の移動プレートや操作ネジを設けることも出来る。
上述したように、接合手段については、形成数が任意であり、複数設けても良い。また、形成方向については、上方から下方に向けって設けても良く、あるいは、下方から上方に向かって設けることもできる。また、接合手段と対向する接合受け手段を設け、これらにて電源コード9を挟持するようにしても良い。また、接合部の形状は上述のものに限られず、例えば、その縦断面形状が多段的な鋭角形状をなすような形状であっても良い。
実施の形態10に示したように、移動手段及び操作手段の両方の機能を兼ねる手段を設けても良く、あるいは、実施の形態16に示したように、移動手段及び操作手段の機能を作業者に委ねることで、電源接続端子の構成を簡易化しても良い。
また、電源接続端子の各部は、導通性を有する部材にて構成することができるが、電力供給に必要な部分のみに導電性を持たせ、他の部分については必要に応じて絶縁等を施すことができる。
また、本発明が解決しようとする課題や発明の効果は、上記した内容に限定されるものではなく、本発明によって、上記に記載されていない課題を解決したり、上記に記載されていない効果を奏することもでき、また、記載されている課題の一部のみを解決したり、記載されている効果の一部のみを奏することがある。例えば、電源コードの被覆を若干剥く様な必要が生じた場合においても、従来よりわずかでも電源コード接続時の作業性が向上している限りにおいて、本発明の課題は達成されている。
2 筐体
3 煙流入口
4 ガス流入口
5 係止部
6 表カバー
7 裏カバー
9 電源コード
10、30、40、50、60、70、80、90、100、110、120、130、140、150、160,170 電源接続端子
11 回路基板
12、31、41、51、71、81、91、111、121、131、141、161、171 ベース
13、42、72、84、92、113、122、133、142、161 接合部
14、32、43、73、85、93、132、143 移動プレート
15 操作ネジ
20、180 巻き止め部
21、181 ストッパー
61 移動ガイド
74、86 スプリング
87、124、135 操作ロッド
88 クリック部
112 反転バネ
123 板バネ
134 渦巻きバネ
151 切断部
Claims (10)
- 電気機器の筐体に収容された回路基板に対して電源コードを接続するための電源接続端子であって、
前記回路基板に接続される端子を有するベースと、
前記ベースに挿通された前記電源コードに圧着されることにより、前記電源コードの被覆を破ってコード芯線に至る接合手段と、
前記ベースに対して移動されることにより、前記接合手段と前記電源コードとの少なくとも一方を他方に対して圧着させる移動手段と、
前記移動手段を前記端子から離れる方向に移動させることにより、当該移動手段に前記圧着を行わせる操作手段とを備え、
前記ベースには、前記端子を複数設け、
前記複数の端子の各々は、前記ベース側に位置する基部と、前記回路基板側に位置する下端部から構成され、
前記基部に対して前記下端部を屈曲状に連接させることで、前記複数の端子のそれぞれの側面形状を非直線形状に形成し、
前記複数の端子の一部の形状を、前記複数の端子の他の一部の形状とは、異なる形状としたこと、
を特徴とする電源接続端子。 - 前記ベースには、前記筐体に対して係合することにより、当該ベースの動揺を防止するためのベース側動揺防止手段を設け、
前記ベース側動揺防止手段を、前記筐体に形成されたリブに係合する切欠き部として構成したこと、
を特徴とする請求項1に記載の電源接続端子。 - 前記操作手段は、前記移動手段を前記端子から離れる方向に移動させるネジ又はバネを備えること、
を特徴とする請求項1又は2に記載の電源接続端子。 - 前記ベースに対する前記電源コードの挿通方向は、当該ベースの前面から後面に至る方向であり、
前記操作手段を、前記電源コードの挿通方向における前記ベースの中央位置よりも、前記ベースの前記後面に近接する側である後方側に配置したこと、
を特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の電源接続端子。 - 前記移動手段には、前記筐体又は前記ベースに係合することにより、当該移動手段の動揺を防止するための移動手段側動揺防止手段を設け、
前記移動手段の一部を、前記筐体に形成された開口部に移動自在に収容し、
前記移動手段側動揺防止手段を、前記移動手段に設けられたものであって、前記筐体に形成された開口部の側縁部に係合する切欠き部として構成したこと、
を特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の電源接続端子。 - 前記ベースの上端近傍位置には、前記電源コードを挿通するための開口部を設け、
前記操作手段は、前記移動手段を前記開口部の近傍に向けて移動させること、
を特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の電源接続端子。 - 前記移動手段の移動を規制するための移動規制手段を設け、
前記移動規制手段を、前記ベースから前記移動手段に向けて延出された移動ガイドとして形成し、
前記移動ガイドと前記ベースとの相互間に前記移動手段を配置し、
前記移動手段が前記操作手段を介して前記ベースから最も離れた位置に移動操作された際に、前記移動手段が前記移動ガイドに当接することにより、前記移動手段が前記ベースからさらに離れる方向へ移動することを規制すること、
を特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の電源接続端子。 - 前記ベースに挿通された前記電源コードに対して、当該電源コードの挿通方向と逆方向に所定圧力を加える抵抗付加手段を備え、
前記抵抗付加手段を、前記ベースに接続された被押圧体と、前記移動手段に設けた突起とから構成し、前記ベースに挿通された前記電源コードによって前記被押圧体が押圧されて前記突起に係止することにより、前記電源コードに対して前記所定圧力を加えること、
を特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の電源接続端子。 - 前記ベースに挿通された前記電源コードに圧着されることにより、前記電源コードを切断する切断手段を設けたこと、
を特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の電源接続端子。 - 前記ベースは、全体として略コ字状に形成され、当該ベースの側面には前記電源コードを挿通させるための開口部が形成され、当該ベースの下端には前記端子が形成され、かつ、当該ベースの上面に孔部が形成されており、
前記移動手段は、略平板状に形成され、当該移動手段と前記ベースとの間に形成されたスペースに前記開口部を介して前記電源コードを挿通可能であり、かつ、当該移動手段にはネジ孔が形成されており、
前記接合手段は、前記移動手段又は前記ベースから前記スペースに向かう鋭角状の接合部を有し、
前記操作手段は、前記ベースの前記孔部を貫通して前記移動手段のネジ孔に螺合された操作ネジであり、当該操作ネジを廻すことで前記移動手段を前記端子から離れる方向であって前記ベースの上面に近づく方向に移動させることにより、前記開口部を介して前記スペースに挿通した前記電源コードに対して前記接合部を圧着させる、
ことを特徴とする請求項1に記載の電源接続端子。
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