JP4550800B2 - プロブコールおよびその誘導体のエステルおよびエーテルの製造方法 - Google Patents

プロブコールおよびその誘導体のエステルおよびエーテルの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、炎症および心臓血管疾患の治療に適するプロブコールおよびその誘導体のエステルおよびエーテルの製造方法である。
Athero Genics,Inc.に譲渡されている米国特許第5,262,439号は、水溶性が増大したプロブコールの類似体を開示しており、そこでは、ヒドロキシル基の一方または両方をエステル基で置換し、それによって化合物の水溶性を増大させている。この第‘439号特許は、過剰のジカルボン酸無水物および触媒量の4−ジメチル−アミノピリジンを用いてそのジカルボン酸無水物が確実に液体であるために充分な温度でプロブコール処理することにより、プロブコールのカルボン酸誘導体を製造することができると報告している。これらの条件下では前記無水物それ自体が溶媒として作用するので、無水溶媒を必要としない。
Athero Genics,Inc.出願の国際公開公報第01/70757号は、下記式の一定の化合物およびその医薬適合性の塩の使用とともに、使用方法および製造方法を記載している:
Figure 0004550800
式中、
a)Ra、Rb、RcおよびRdは、独立して、この分子の望ましい特性に悪影響を及ぼさないあらゆる基(水素、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換へテロアリール、アルカリール、置換アルカリール、アラルキルまたは置換アラルキルを含む。)であり;ならびに
b)Zは、(i)置換もしくは非置換炭水化物、(ii)置換もしくは非置換アルジトール、(iii)スルホン酸を末端に有する、C1〜10アルキルもしくは置換C1〜10アルキル、(iv)ホスホン酸を末端に有する、C1〜10アルキルもしくは置換C1〜10アルキル、(v)置換もしくは非置換C1〜10アルキル−O−C(O)−C1〜10アルキル、(vi)直鎖ポリヒドロキシル化C3〜10アルキル、(vii)−(CR)1〜6−COOH(この式中、Rは、独立して、水素、ハロ、アミノもしくはヒドロキシであり、このR置換基のうちの少なくとも1つは、水素ではない。);または(viii)−(CR)1〜6−X(この式中、Xは、アリール、ヘテロアリールもしくは複素環であり、Rは、独立して、水素、ハロ、アミノまたはヒドロキシである。)である。
Athero Genics,Inc.に譲渡された米国特許第6,147,250号は、VCAM−1の発現を阻害する化合物、組成物および方法、ならびに前記化合物および組成物の製造方法を提供している。この特許は、テトラヒドロフランの0.1M溶液中の一定量のプロブコールを2当量の水素化ナトリウムで処理し、室温で30分間攪拌することにより、モノエステルを製造することができると報告している。この反応混合物に3当量の酸塩化物または酸無水物を添加し、この反応物を室温で16時間攪拌する。1NのHClで反応を停止させ、酢酸エチルで希釈する。水性層を除去し、酢酸エチル層を水で洗浄し、次いで、塩化ナトリウム飽和水溶液で洗浄する。その酢酸エチル溶液を硫酸マグネシウムで乾燥させ、重力濾過または真空濾過して、濃縮する。生成物をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、収率14%の所望の化合物を得る。
米国特許第6,323,359号は、前記第‘250号特許にある化合物群の製造方法を開示し、特許請求の範囲に記載している。この第‘359号特許は、プロブコール化合物のアルカリ金属塩を形成するためのアルカリ金属水酸化物、アルカリ金属アルコキシド、アルカリアンモニウムアルコキシド、水酸化アルキルアンモニウムの使用を開示しており、それらの塩は、次いで、ジカルボン酸無水物と反応させる。
フランス特許第2,168,137号は、アルカリ水酸化物もしくは炭酸塩、第三アミンまたは第三級窒素複素環の存在下、加熱しながら不活性溶媒中、有機酸のハロゲン化物または無水物とプロブコールを反応させることによる、プロブコールのジエステルの生成を記載している。O位に金属を有するプロブコール誘導体を反応中間体として使用することもできる。
依然として必要とされているのは、有効であり、良好な収率をもたらす、米国特許第6,141,250号、同第6,323,359号および同第5,262,439号ならびに国際公開公報第01/70757号に記載されている化合物群の製造方法である。
本発明のもう1つの目的は、最終生成物の量を最適にするプロブコールまたはプロブコール誘導体のモノエステルおよびモノエーテルの製造方法を提供することである。
本発明のさらにもう1つの目的は、使用する試薬の量を最少にするプロブコールまたはプロブコール誘導体のモノエステルおよびモノエーテルの製造方法を提供することである。
最終生成混合物中のモノエステルの量を最適にし、試薬の量を最少にするプロブコールまたはプロブコール誘導体のエステルおよびエーテルの製造方法を提供する。
プロブコールまたはプロブコール誘導体は、遊離ヒドロキシルを有するプロブコールまたはその誘導体(親プロブコール分子上のものとは異なる置換基を少なくとも1個有するが、2個の遊離ヒドロキシル基は維持しているプロブコール化合物を意味する。)をグリニャール試薬またはリチウム試薬と反応させ、プロブコールまたはプロブコール誘導体のマグネシウム塩またはリチウム塩をそれぞれ生成させることにより、プロブコールのエステルに有効に転化させることができることを発見した。次に、強い酸化物アニオンを有するこのプロブコール化合物塩を、飽和もしくは不飽和ハロゲン化アシル、飽和もしくは不飽和カルボン酸無水物、飽和もしくは不飽和活性カルボン酸エステルまたは他のエステル形成試薬などのエステル形成性化合物と反応させる。また、このプロブコール化合物塩をエーテル形成性化合物と反応させて、プロブコールエーテルまたはプロブコールエーテル誘導体を発生させることができる。
広く説明すると、本発明は、
式I:
Figure 0004550800
の化合物またはその塩を製造するための方法から成り、
この方法は、
、R、RおよびRが、水素およびアルキルから成る群より選択され、前記アルキルが、ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アシル、ニトロ、アミノ、ハロ、カルボキシおよびシアノによって場合により置換されており;
およびRが、同じであり、または異なり、ならびにアルキル、アルケニルおよびアリール(これらはすべて、ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アシル、ニトロ、アミノ、ハロ、カルボキシおよびシアノによって場合により置換されていてもよい。)から成る群より、独立して選択され;
およびRが、一緒になって炭素環を形成することができ;
Xが、水素、場合により置換されている不飽和アシルおよび場合により置換されている飽和アシルから成る群より選択され、前記場合により置換されている不飽和アシルおよび場合により置換されている飽和アシルが、極性または荷電官能基を場合により含有し;
Yが、場合により置換されている不飽和アシルおよび場合により置換されている飽和アシルから成る群より選択され、前記場合により置換されている不飽和アシルおよび場合により置換されている飽和アシルが、極性または荷電官能基を場合により含有し、
式II:
Figure 0004550800
(式中、R、R、R、R、RおよびRは、前に定義したとおりである。)
の化合物を、グリニャール試薬と反応させてマグネシウム塩を形成するか、アルキルリチウム、アルケニルリチウム、アルキニルリチウム、アリールリチウム、アラルキルリチウムおよびヘテロアリールリチウム(これらはすべて、場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択される試薬と反応させてリチウム塩を形成すること;
前記マグネシウム塩またはリチウム塩を、飽和または不飽和ハロゲン化アシル、飽和または不飽和カルボン酸無水物および飽和または不飽和活性カルボン酸エステル(これらはすべて、保護ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アシル、ニトロ、保護アミノ、アミノ、ハロ、保護カルボキシおよびシアノから成る群より選択される1個またはそれ以上によって場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択される化合物と反応させること;
式Iの化合物またはその塩を分離および単離すること
を含み、または
この方法は、
Xが、水素、場合により置換されている不飽和アルキルおよび場合により置換されている飽和アルキルから成る群より選択され、前記場合により置換されている不飽和アルキルおよび場合により置換されている飽和アルキルが、極性または荷電官能基を場合により含有し;
Yが、場合により置換されている不飽和アルキルおよび場合により置換されている飽和アルキルから成る群より選択され、前記場合により置換されている不飽和アルキルおよび場合により置換されている飽和アルキルが、極性または荷電官能基を場合により含有し、
式II(この式中、R、R、R、R、RおよびRは、前に定義したとおりである。)の化合物を、グリニャール試薬と反応させてマグネシウム塩を形成するか、アルキルリチウム、アルケニルリチウム、アルキニルリチウム、アリールリチウム、アラルキルリチウムおよびヘテロアリールリチウム(これらはすべて、場合により置換されていることがある。)から成る群より選択される試薬と反応させてリチウム塩を形成すること;
前記マグネシウム塩またはリチウム塩を、飽和または不飽和ハロゲン化アルキル、飽和または不飽和アルキル−O−スルホニルアルキル、飽和または不飽和アルキル−O−スルホニルアリール、飽和または不飽和アルキル−O−アシルおよび飽和または不飽和エポキシド(これらはすべて、保護ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アシル、ニトロ、保護アミノ、ハロ、保護カルボキシ、エポキシドおよびシアノから成る群より選択される1個またはそれ以上によって場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択される化合物と反応させること;
式Iの化合物またはその塩を分離および単離すること
を含む。
(発明の詳細な説明)
プロブコールまたはプロブコール誘導体のエステルの製造方法であって、最終生成混合物中のその量を最適にし、使用する試薬の量を最少にする方法を提供する。
プロブコールまたはこのプロブコール誘導体は、プロブコールまたはこのプロブコール誘導体をグリニャール試薬またはリチウム試薬と反応させ、プロブコールまたはこのプロブコール誘導体のマグネシウム塩またはリチウム塩をそれぞれ生成させることにより、プロブコールまたはプロブコール誘導体のモノエステルに転化させることができる。得られたプロブコール塩は、次いで、飽和もしくは不飽和ハロゲン化アシル、飽和もしくは不飽和カルボン酸無水物、飽和もしくは不飽和活性カルボン酸エステルまたは他のエステル形成試薬(これらはすべて、場合により置換されていてもよい。)などのエステル形成化合物と反応させる。
反応条件選択の最適化により、モノエステル約64%(この場合、モノエステル66%が、期待理論収率である。)、ジエステル約13%および未反応プロブコールまたはプロブコール誘導体約23%の生成物比を達成することができる。
もう1つの実施態様において、本発明は、プロブコールまたはプロブコール誘導体のエーテルの製造方法であって、最終生成物の量を最適にし、使用する試薬の量を最少にする方法を提供する。
プロブコールまたはプロブコール誘導体は、プロブコールまたはこのプロブコール誘導体をグリニャール試薬またはリチウム試薬と反応させ、プロブコールまたはこのプロブコール誘導体のマグネシウム塩またはリチウム塩をそれぞれ生成させることにより、プロブコールまたはプロブコール誘導体のモノエーテルに転化させることができる。得られたプロブコール塩は、次いで、ハロゲン化アルキル、アルキルトシレート、アルキルメシレート、適切な脱離基を有する他のアルキル基、または他のエーテル形成試薬(これらはすべて、場合により置換されていてもよい。)などのエーテル形成化合物と反応させる。
望ましい結果を達成するあらゆる溶媒を使用することができる。溶媒の例には、その反応条件下で不活性であるあらゆる有機溶媒、非プロトン性溶媒、エーテル(THFまたはエチルエーテルなど)、液体アミド(DMFなど)、炭化水素(トルエンなどの芳香族炭化水素を含む。)およびそれらの混合物が挙げられる。ここで用いる語「溶媒」は、溶媒の混合物を包含する。ここで用いる可溶化剤には、テトラメチル尿素、1,3−ジメチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2(1H)−ピリミジノンおよびヘキサメチルホスホルアミドが挙げられるが、これらに限定されない。一般に、グリニャール試薬またはリチウム試薬と反応し得るアルコールまたは他の試薬は、避けるべきである。
典型的に、反応は、不活性雰囲気下、例えば、窒素またはアルゴンブランケットのもとで行う。
反応の第一段階において、プロブコールまたはプロブコール誘導体を溶媒、補助溶媒もしくは可溶化試薬またはそれらの混合物の存在下でグリニャール試薬またはリチウム試薬と混合して、プロブコール塩を形成する。
第二段階において、このプロブコール塩をエステルまたはエーテル形成剤と反応させる。第一段階のプロブコール塩を単離し、これを後程、第二段階において使用することができ、またはニートの、もしくは適する溶媒中のエステルもしくはエーテル形成試薬をこのプロブコール塩混合物に単に導入することにより、第一段階と第二段階の両方を単一の反応容器で行うことができる。また、このプロブコール塩混合物を、ニートの、または適する溶媒中のエステルまたはエーテル形成試薬を収容している反応容器に添加してもよい。
第一および第二段階は、同じ温度もしくは異なる温度で行うことができ、または両方もしくはいずれか一方を傾斜温度で行うことができる。一般に、両段階とも、望ましい結果を達成するあらゆる温度(複数を含む)で行う。
反応は、いずれかの温度からほぼ凝固点または凝固点の直ぐ上までを含む低温で維持する。他の実施態様では、いずれか一方または両方の反応の温度は、0℃未満から室温以上(溶媒の沸点までを含む。)の範囲である。温度の選択は、作業者の好み、利用可能な装置、使用する1つまたは複数の溶媒の凝固点および沸点、試薬の反応性、ならびに副反応の制御に依存し得る。
また、いずれか一方または両方の反応の自然な発熱量を利用して、反応を温め、外部から加熱する必要を回避する。過剰なまたは望ましくない発熱量は、外部からの冷却により制御することができる。
本発明のもう1つの側面では、溶媒、補助溶媒もしくは可溶化剤またはそれらの混合物中にプロブコールまたはプロブコール誘導体およびエステルまたはエーテル形成剤を含有する混合物に、グリニャール試薬またはリチウム試薬を添加する。
特に広い形態において、本発明は、
式I:
Figure 0004550800
の化合物またはその塩の製造方法を包含し、
この方法は、
、R、RおよびRが、水素およびアルキルから成る群より選択され、前記アルキルが、ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アシル、ニトロ、アミノ、ハロ、カルボキシおよびシアノによって場合により置換されており;
およびRが、同じであり、または異なり、ならびにアルキル、アルケニルおよびアリール(これらはすべて、ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アシル、ニトロ、アミノ、ハロ、カルボキシおよびシアノによって場合により置換されていてもよい。)から成る群より、独立して選択され;
およびRが、一緒になって炭素環を形成することができ;
Xが、水素、場合により置換されている不飽和アシルおよび場合により置換されている飽和アシルから成る群より選択され、前記場合により置換されている不飽和アシルおよび場合により置換されている飽和アシルが、極性または荷電官能基を場合により含有し;
Yが、場合により置換されている不飽和アシルおよび場合により置換されている飽和アシルから成る群より選択され、前記場合により置換されている不飽和アシルおよび場合により置換されている飽和アシルが、極性または荷電官能基を場合により含有し、
式II:
Figure 0004550800
(式中、R、R、R、R、RおよびRは、前に定義したとおりである)
の化合物を、グリニャール試薬と反応させてマグネシウム塩を形成するか、アルキルリチウム、アルケニルリチウム、アルキニルリチウム、アリールリチウム、アラルキルリチウムおよびヘテロアリールリチウム(これらはすべて、場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択される試薬と反応させてリチウム塩を形成すること;
前記マグネシウム塩またはリチウム塩を、飽和または不飽和ハロゲン化アシル、飽和または不飽和カルボン酸無水物および飽和または不飽和活性カルボン酸エステル(これらはすべて、保護ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アシル、ニトロ、保護アミノ、アミノ、ハロ、保護カルボキシおよびシアノから成る群より選択される1個またはそれ以上によって場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択される化合物と反応させること;
式Iの化合物またはその塩を分離および単離すること
を含み、または
この方法は、
Xが、水素、場合により置換されている不飽和アルキルおよび場合により置換されている飽和アルキルから成る群より選択され、前記場合により置換されている不飽和アルキルおよび場合により置換されている飽和アルキルが、極性または荷電官能基を場合により含有し;
Yが、場合により置換されている不飽和アルキルおよび場合により置換されている飽和アルキルから成る群より選択され、前記場合により置換されている不飽和アルキルおよび場合により置換されている飽和アルキルが、極性または荷電官能基を場合により含有し、
式II(この式中、R、R、R、R、RおよびRは、前に定義したとおりである。)の化合物を、グリニャール試薬と反応させてマグネシウム塩を形成するか、アルキルリチウム、アルケニルリチウム、アルキニルリチウム、アリールリチウム、アラルキルリチウムおよびヘテロアリールリチウム(これらはすべて、場合により置換されていることがある。)から成る群より選択される試薬と反応させてリチウム塩を形成すること;
前記マグネシウム塩またはリチウム塩を、飽和または不飽和ハロゲン化アルキル、飽和または不飽和アルキル−O−スルホニルアルキル、飽和または不飽和アルキル−O−スルホニルアリール、飽和または不飽和アルキル−O−アシルおよび飽和または不飽和エポキシド(これらはすべて、保護ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アシル、ニトロ、保護アミノ、ハロ、保護カルボキシ、エポキシドおよびシアノから成る群より選択される1個またはそれ以上によって場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択される化合物と反応させること;
式Iの化合物またはその塩を分離および単離すること
を含む。
第一の絞り込まれた実施態様において、本発明は、
式I:
Figure 0004550800
の化合物またはその塩の製造方法を包含し、
この方法は、
式I中のR、R、RおよびRが、同じであり、または異なり、ならびに水素、および1から6個の炭素原子を有するアルキルから成る群より、独立して選択され;
およびRが、同じであり、または異なり、ならびに1から8個の炭素原子を有するアルキル、1から8個の炭素原子を有するアルケニル、およびアシルから成る群より、独立して選択され;
およびRが、一緒になって、3から8個の炭素原子を含有する炭素環を形成することができ;
Xが、水素;1から18個の炭素原子を有する、場合により置換されている不飽和アシル;および1から18個の炭素原子を有する、場合により置換されている飽和アシルから成る群より選択され、前記場合により置換されている不飽和アシルおよび場合により置換されている飽和アシルが、極性または荷電官能基を場合により含有し;
Yが、1から18個の炭素原子を有する、場合により置換されている不飽和アシル、および1から18個の炭素原子を有する、場合により置換されている飽和アシルから成る群より選択され、前記場合により置換されている不飽和アシルおよび場合により置換されている飽和アシルが、極性または荷電官能基を場合により含有し、
式II:
Figure 0004550800
(この式中、R、R、R、R、RおよびRは、前に定義したとおりである。)の化合物をグリニャール試薬と反応させて、マグネシウム塩を形成するか、アルキルリチウム、アルケニルリチウム、アルキニルリチウム、アリールリチウム、アラルキルリチウムおよびヘテロアリールリチウム(これらはすべて、場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択される試薬と反応させてリチウム塩を形成すること;
前記マグネシウム塩またはリチウム塩を、飽和または不飽和ハロゲン化アシル、飽和または不飽和カルボン酸無水物および飽和または不飽和活性カルボン酸エステル(これらはすべて、保護ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アシル、ニトロ、保護アミノ、アミノ、ハロ、保護カルボキシおよびシアノから成る群より選択される1個またはそれ以上によって場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択される化合物と反応させること;
式Iの化合物またはその塩を分離および単離すること
を含み、または
この方法は、
式I中のXが、水素;1から10個の炭素原子を有する、場合により置換されている不飽和アルキル;および1から10個の炭素原子を有する、場合により置換されている飽和アルキルから成る群より選択され、前記場合により置換されている不飽和アルキルおよび場合により置換されている飽和アルキルが、極性または荷電官能基を場合により含有し;
Yが、1から10個の炭素原子を有する、場合により置換されている不飽和アルキル、および1から10個の炭素原子を有する、場合により置換されている飽和アルキルから成る群より選択され、前記場合により置換されている不飽和アルキルおよび場合により置換されている飽和アルキルが、極性または荷電官能基を場合により含有し、
式II(この式中、R、R、R、R、RおよびRは、前に定義したとおりである。)の化合物を、グリニャール試薬と反応させてマグネシウム塩を形成するか、アルキルリチウム、アルケニルリチウム、アルキニルリチウム、アリールリチウム、アラルキルリチウムおよびヘテロアリールリチウム(これらはすべて、場合により置換されていることがある。)から成る群より選択される試薬と反応させてリチウム塩を形成すること;
前記マグネシウム塩またはリチウム塩を、飽和または不飽和ハロゲン化アルキル、飽和または不飽和アルキル−O−スルホニルアルキル、飽和または不飽和アルキル−O−スルホニルアリール、飽和または不飽和アルキル−O−アシルおよび飽和または不飽和エポキシド(これらはすべて、保護ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アシル、ニトロ、保護アミノ、ハロ、保護カルボキシ、エポキシドおよびシアノから成る群より選択される1個またはそれ以上によって場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択される化合物と反応させること;
式Iの化合物またはその塩を分離および単離すること
を含む。
第二の実施態様において、本発明は、式III:
Figure 0004550800
(式中、
Xが、水素;1から18個の炭素原子を有する、場合により置換されている不飽和アシル;および1から18個の炭素原子を有する、場合により置換されている飽和アシルから成る群より選択され、前記場合により置換されている不飽和アシルおよび場合により置換されている飽和アシルは、極性または荷電官能基を場合により含有し;
Yが、1から18個の炭素原子を有する、場合により置換されている不飽和アシル、および1から18個の炭素原子を有する、場合により置換されている飽和アシルから成る群より選択され、前記場合により置換されている不飽和アシルおよび場合により置換されている飽和アシルは、極性または荷電官能基を場合により含有する。)
の化合物またはその塩を製造するための、
式IV:
Figure 0004550800
の化合物を、グリニャール試薬と反応させてマグネシウム塩を形成するか、アルキルリチウム、アルケニルリチウム、アルキニルリチウム、アリールリチウム、アラルキルリチウムおよびヘテロアリールリチウム(これらはすべて、場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択される試薬と反応させてリチウム塩を形成すること;
前記マグネシウム塩またはリチウム塩を、飽和または不飽和ハロゲン化アシル、飽和または不飽和カルボン酸無水物および飽和または不飽和活性カルボン酸エステル(これらはすべて、保護ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アシル、ニトロ、保護アミノ、アミノ、ハロ、保護カルボキシおよびシアノから成る群より選択される1個またはそれ以上によって場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択される化合物と反応させること;
式IIIの化合物またはその塩を分離および単離すること
を含む方法によって表される。
第三の実施態様において、本発明は、
Xが、水素であり;
Yが、1から18個の炭素原子を有する、場合により置換されている不飽和アシル、および1から18個の炭素原子を有する、場合により置換されている飽和アシルから成る群より選択され、前記場合により置換されている不飽和アシルおよび場合により置換されている飽和アシルは、極性または荷電官能基を場合により含有する
式IIIの化合物またはその塩を製造するための、
式IVの化合物を、グリニャール試薬と反応させてマグネシウム塩を形成するか、アルキルリチウム、アルケニルリチウム、アルキニルリチウム、アリールリチウム、アラルキルリチウムおよびヘテロアリールリチウム(これらはすべて、場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択される試薬と反応させてリチウム塩を形成すること;
前記マグネシウム塩またはリチウム塩を、飽和または不飽和ハロゲン化アシル、飽和または不飽和カルボン酸無水物および飽和または不飽和活性カルボン酸エステル(これらはすべて、保護ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アシル、ニトロ、保護アミノ、ハロ、保護カルボキシおよびシアノから成る群より選択される1個またはそれ以上によって場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択される化合物と反応させること;
式IIIの化合物またはその塩を分離および単離すること
を含む方法によって表される。
第四の実施態様において、本発明は、
Xが、水素;1から18個の炭素原子を有する、場合により置換されている不飽和アシル;および1から18個の炭素原子を有する、場合により置換されている飽和アシルから成る群より選択され、前記場合により置換されている不飽和アシルおよび場合により置換されている飽和アシルは、極性または荷電官能基を場合により含有し;
Yが、1から18個の炭素原子を有する、場合により置換されている不飽和アシル、および1から18個の炭素原子を有する、場合により置換されている飽和アシルから成る群より選択され、前記場合により置換されている不飽和アシルおよび場合により置換されている飽和アシルは、極性または荷電官能基を場合により含有する
式IIIの化合物またはその塩を製造するための、
式IVの化合物をグリニャール試薬と反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
前記マグネシウム塩を、飽和または不飽和ハロゲン化アシル、飽和または不飽和カルボン酸無水物および飽和または不飽和活性カルボン酸エステル(これらはすべて、保護ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アシル、ニトロ、保護アミノ、ハロ、保護カルボキシおよびシアノから成る群より選択される1個またはそれ以上によって場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択される化合物と反応させること;
式IIIの化合物またはその塩を分離および単離すること
を含む方法によって表される。
第五の実施態様において、本発明は、
Xが、水素であり;
Yが、1から18個の炭素原子を有する、場合により置換されている不飽和アシル、および1から18個の炭素原子を有する、場合により置換されている飽和アシルから成る群より選択され、前記場合により置換されている不飽和アシルおよび場合により置換されている飽和アシルは、極性または荷電官能基を場合により含有する
式IIIの化合物またはその塩を製造するための、
式IVの化合物をグリニャール試薬と反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
前記マグネシウム塩を、飽和または不飽和ハロゲン化アシル、飽和または不飽和カルボン酸無水物および飽和または不飽和活性カルボン酸エステル(これらはすべて、保護ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アシル、ニトロ、保護アミノ、ハロ、保護カルボキシおよびシアノから成る群より選択される1個またはそれ以上によって場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択される化合物と反応させること;
式IIIの化合物またはその塩を分離および単離すること
を含む方法によって表される。
第六の実施態様において、本発明は、
Xが、水素であり;
Yが、1から18個の炭素原子を有する、場合により置換されている不飽和アシル、および1から18個の炭素原子を有する、場合により置換されている飽和アシルから成る群より選択され、前記場合により置換されている不飽和アシルおよび場合により置換されている飽和アシルが、極性または荷電官能基を場合により含有する
式IIIの化合物またはその塩を製造するための、
式IV:
Figure 0004550800
の化合物を、ハロゲン化アルキルマグネシウム、ハロゲン化アルケニルマグネシウム、ハロゲン化アルキニルマグネシウム、ハロゲン化アリールマグネシウム、ハロゲン化アリールアルキルマグネシウム、アルキルマグネシウムアルキル、アリールマグネシウムアリール、ハロゲン化アリールアルキニルマグネシウム、ハロゲン化アリールアルケニルマグネシウムおよびハロゲン化ヘテロアリールマグネシウム(これらはすべて、保護ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、保護アシル、ニトロ、保護アミノ、ハロおよび保護カルボキシから成る群より選択される1個またはそれ以上によって場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択されるグリニャール試薬と反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
前記マグネシウム塩を、飽和または不飽和カルボン酸無水物(これらはすべて、保護ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アシル、ニトロ、保護アミノ、ハロ、保護カルボキシおよびシアノから成る群より選択される1個またはそれ以上によって場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択される化合物と反応させること;
式IIIの化合物またはその塩を分離および単離すること
を含む方法によって表される。
第七の実施態様において、本発明は、
Xが、水素であり;
Yが、1から18個の炭素原子を有する、場合により置換されている不飽和アシル、および1から18個の炭素原子を有する、場合により置換されている飽和アシルから成る群より選択され、前記場合により置換されている不飽和アシルおよび場合により置換されている飽和アシルは、極性または荷電官能基を場合により含有する
式IIIの化合物またはその塩を製造するための、
式IVの化合物の溶液を、ハロゲン化アルキルマグネシウム、ハロゲン化アルケニルマグネシウム、ハロゲン化アルキニルマグネシウム(これらはすべて、保護ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、保護アシル、ニトロ、保護アミノ、ハロおよび保護カルボキシから成る群より選択される1個またはそれ以上によって場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択されるグリニャール試薬と反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
前記マグネシウム塩を、コハク酸無水物、グルタル酸無水物、アジピン酸無水物、スベリン酸無水物、セバシン酸無水物、アゼライン酸無水物、フタル酸無水物、マレイン酸無水物および酢酸無水物(これらはすべて、保護ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アシル、ニトロ、保護アミノ、ハロ、保護カルボキシおよびシアノから成る群より選択される1個またはそれ以上によって場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択される化合物と反応させること;
式IIIの化合物またはその塩を分離および単離すること
を含む方法によって表される。
第八の実施態様において、本発明は、
Xが、水素であり;
Yが、1から18個の炭素原子を有する、場合により置換されている不飽和アシル、および1から18個の炭素原子を有する、場合により置換されている飽和アシルから成る群より選択され、前記場合により置換されている不飽和アシルおよび場合により置換されている飽和アシルは、極性または荷電官能基を場合により含有する
式IIIの化合物またはその塩を製造するための、
式IVの化合物の溶液を、臭化メチルマグネシウム、塩化オクタデシルマグネシウム、塩化テトラデシルマグネシウム、臭化n−ペンタデシルマグネシウム、塩化エチニルマグネシウム、臭化n−ノニルマグネシウム、塩化n−オクチルマグネシウム、臭化(2−メチルプロペニル)マグネシウム、臭化シクロペンチルマグネシウム、塩化t−ペンチルマグネシウム、臭化シクロプロピルマグネシウム、塩化(1−メチル−2−プロペニル)マグネシウム、臭化1−デシルマグネシウム、臭化1−オクチルマグネシウム、臭化1−プロピニルマグネシウム、臭化ドデシルマグネシウム、塩化s−ブチルマグネシウム、臭化1−プロペニルマグネシウム、臭化イソプロペニルマグネシウム、塩化(2,2−ジメチルプロピル)マグネシウム、臭化1−ヘプチルマグネシウム、臭化3−ブテニルマグネシウム、塩化1−ペンチルマグネシウム、塩化2−メチルプロピルマグネシウム、塩化(2−メチル−2−プロペニル)マグネシウム、臭化エチニルマグネシウム、臭化1−ヘキシルマグネシウム、塩化ビニルマグネシウム、塩化アリルマグネシウム、塩化エチルマグネシウム、塩化n−プロピルマグネシウム、臭化ビニルマグネシウム、臭化アリルマグネシウム、塩化イソプロピルマグネシウム、臭化イソプロピルマグネシウム、塩化シクロヘキシルマグネシウム、臭化シクロヘキシルマグネシウム、臭化1−プロピルマグネシウム、臭化イソブチルマグネシウム、臭化エチルマグネシウム、臭化2−ブチルマグネシウム、臭化2−プロピルマグネシウム、ヨウ化メチルマグネシウム、塩化n−ブチルマグネシウム、臭化n−ブチルマグネシウム、塩化t−ブチルマグネシウムおよび塩化メチルマグネシウムから成る群より選択されるグリニャール試薬と反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
前記マグネシウム塩を、コハク酸無水物、グルタル酸無水物、アジピン酸無水物、スベリン酸無水物、セバシン酸無水物、アゼライン酸無水物、フタル酸無水物、マレイン酸無水物および酢酸無水物(これらはすべて、保護ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アシル、ニトロ、保護アミノ、ハロ、保護カルボキシおよびシアノから成る群より選択される1個またはそれ以上によって場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択される化合物と反応させること;
式IIIの化合物またはその塩を分離および単離すること
を含む方法によって表される。
第九の実施態様において、本発明は、
Xが、水素であり;
Yが、1から18個の炭素原子を有する、場合により置換されている不飽和アシル、および1から18個の炭素原子を有する、場合により置換されている飽和アシルから成る群より選択され、前記場合により置換されている不飽和アシルおよび場合により置換されている飽和アシルが、極性または荷電官能基を場合により含有し;ならびに
式IVの化合物の溶液を、臭化メチルマグネシウム、塩化オクタデシルマグネシウム、塩化テトラデシルマグネシウム、臭化n−ノニルマグネシウム、塩化n−オクチルマグネシウム、臭化(2−メチルプロペニル)マグネシウム、臭化シクロペンチルマグネシウム、塩化t−ペンチルマグネシウム、臭化シクロプロピルマグネシウム、臭化1−デシルマグネシウム、臭化1−オクチルマグネシウム、臭化ドデシルマグネシウム、塩化s−ブチルマグネシウム、塩化(2,2−ジメチルプロピル)マグネシウム、臭化1−ヘプチルマグネシウム、塩化1−ペンチルマグネシウム、塩化2−メチルプロピルマグネシウム、臭化1−ヘキシルマグネシウム、塩化エチルマグネシウム、塩化n−プロピルマグネシウム、塩化イソプロピルマグネシウム、臭化イソプロピルマグネシウム、塩化シクロヘキシルマグネシウム、臭化シクロヘキシルマグネシウム、臭化1−プロピルマグネシウム、臭化イソブチルマグネシウム、臭化エチルマグネシウム、臭化2−ブチルマグネシウム、臭化2−プロピルマグネシウム、ヨウ化メチルマグネシウム、塩化n−ブチルマグネシウム、臭化n−ブチルマグネシウム、塩化t−ブチルマグネシウムおよび塩化メチルマグネシウムから成る群より選択されるグリニャール試薬と反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
前記マグネシウム塩を、コハク酸無水物、グルタル酸無水物、アジピン酸無水物、スベリン酸無水物、セバシン酸無水物、アゼライン酸無水物、フタル酸無水物、マレイン酸無水物および酢酸無水物(これらはすべて、保護ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アシル、ニトロ、保護アミノ、ハロ、保護カルボキシおよびシアノから成る群より選択される1個またはそれ以上によって場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択される化合物と反応させること;
式IIIの化合物またはその塩を分離および単離すること
を含む、
第八の実施態様に記載の方法によって表される。
第十の実施態様において、本発明は、
Xが、水素であり;
Yが、1から18個の炭素原子を有する、場合により置換されている不飽和アシル、および1から18個の炭素原子を有する、場合により置換されている飽和アシルから成る群より選択され、前記場合により置換されている不飽和アシルおよび場合により置換されている飽和アシルが、極性または荷電官能基を場合により含有し;ならびに
式IVの化合物の溶液を、臭化メチルマグネシウム、塩化n−オクチルマグネシウム、臭化(2−メチルプロペニル)マグネシウム、臭化シクロペンチルマグネシウム、塩化t−ペンチルマグネシウム、臭化シクロプロピルマグネシウム、臭化1−オクチルマグネシウム、塩化s−ブチルマグネシウム、塩化(2,2−ジメチルプロピル)マグネシウム、臭化1−ヘプチルマグネシウム、塩化1−ペンチルマグネシウム、塩化2−メチルプロピルマグネシウム、臭化1−ヘキシルマグネシウム、塩化エチルマグネシウム、塩化n−プロピルマグネシウム、塩化イソプロピルマグネシウム、臭化イソプロピルマグネシウム、塩化シクロヘキシルマグネシウム、臭化シクロヘキシルマグネシウム、臭化1−プロピルマグネシウム、臭化イソブチルマグネシウム、臭化エチルマグネシウム、臭化2−ブチルマグネシウム、臭化2−プロピルマグネシウム、ヨウ化メチルマグネシウム、塩化n−ブチルマグネシウム、臭化n−ブチルマグネシウム、塩化t−ブチルマグネシウムおよび塩化メチルマグネシウムから成る群より選択されるグリニャール試薬と反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
前記マグネシウム塩を、コハク酸無水物、グルタル酸無水物、アジピン酸無水物、スベリン酸無水物、セバシン酸無水物、アゼライン酸無水物、フタル酸無水物、マレイン酸無水物および酢酸無水物(これらはすべて、保護ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アシル、ニトロ、保護アミノ、ハロ、保護カルボキシおよびシアノから成る群より選択される1個またはそれ以上によって場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択される化合物と反応させること;
式IIIの化合物またはその塩を分離および単離すること
を含む、
第九の実施態様に記載の方法によって表される。
第十一の実施態様において、本発明は、
Xが、水素であり;
Yが、1から18個の炭素原子を有する、場合により置換されている不飽和アシル、および1から18個の炭素原子を有する、場合により置換されている飽和アシルから成る群より選択され、前記場合により置換されている不飽和アシルおよび場合により置換されている飽和アシルが、極性または荷電官能基を場合により含有し;ならびに
式IVの化合物の溶液を、塩化n−オクチルマグネシウム、臭化(2−メチルプロペニル)マグネシウム、塩化エチルマグネシウム、塩化n−プロピルマグネシウム、塩化イソプロピルマグネシウム、臭化イソプロピルマグネシウム、塩化シクロヘキシルマグネシウム、ヨウ化メチルマグネシウム、塩化n−ブチルマグネシウム、塩化t−ブチルマグネシウムおよび塩化メチルマグネシウムから成る群より選択されるグリニャール試薬と反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
前記マグネシウム塩を、コハク酸無水物、グルタル酸無水物、アジピン酸無水物、スベリン酸無水物、セバシン酸無水物、アゼライン酸無水物、フタル酸無水物、マレイン酸無水物および酢酸無水物(これらはすべて、保護ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アシル、ニトロ、保護アミノ、ハロ、保護カルボキシおよびシアノから成る群より選択される1個またはそれ以上によって場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択される化合物と反応させること;
式IIIの化合物またはその塩を分離および単離すること
を含む、
第十の実施態様に記載の方法によって表される。
第十二の実施態様において、本発明は、
Xが、水素であり;
Yが、1から18個の炭素原子を有する、場合により置換されている不飽和アシル、および1から18個の炭素原子を有する、場合により置換されている飽和アシルから成る群より選択され、前記場合により置換されている不飽和アシルおよび場合により置換されている飽和アシルが、極性または荷電官能基を場合により含有し;ならびに
式IVの化合物の溶液を塩化イソプロピルマグネシウムと反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
前記マグネシウム塩を、コハク酸無水物、グルタル酸無水物、アジピン酸無水物、スベリン酸無水物、セバシン酸無水物、アゼライン酸無水物、フタル酸無水物、マレイン酸無水物および酢酸無水物(これらはすべて、保護ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アシル、ニトロ、保護アミノ、ハロ、保護カルボキシおよびシアノから成る群より選択される1個またはそれ以上によって場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択される化合物と反応させること;
式IIIの化合物またはその塩を分離および単離すること
を含む、
第十一の実施態様に記載の方法によって表される。
第十三の実施態様において、本発明は、
Xが、水素であり;
Yが、1から10個の炭素原子を有する飽和アシル、または1から10個の炭素原子を有する、場合により置換されている飽和アシルであり、前記飽和アシルおよび場合により置換されている飽和アシルが、極性または荷電官能基を場合により含有し;ならびに
式IVの化合物の溶液を塩化イソプロピルマグネシウムと反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
前記マグネシウム塩を、コハク酸無水物、グルタル酸無水物および酢酸無水物(これらはすべて、保護ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アシル、ニトロ、保護アミノ、ハロ、保護カルボキシおよびシアノから成る群より選択される1個またはそれ以上によって場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択される化合物と反応させること;
式IIIの化合物またはその塩を分離および単離すること
を含む、
第十二の実施態様に記載の方法によって表される。
第十四の実施態様において、本発明は、式V:
Figure 0004550800
の化合物またはその塩を製造するための、
式IVの化合物の溶液を塩化イソプロピルマグネシウムと反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
前記マグネシウム塩をコハク酸無水物と反応させること;
前記式Vの化合物またはその塩を分離および単離すること
を含む、第十三の実施態様に記載の方法によって表される。
第十五の実施態様において、本発明は、式VI:
Figure 0004550800
の化合物またはその塩を製造するための、
式IVの化合物を塩化イソプロピルマグネシウムと反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
前記マグネシウム塩をグルタル酸無水物と反応させること;
前記式VIの化合物またはその塩を分離および単離すること
を含む、第十三の実施態様に記載の方法によって表される。
第十六の実施態様において、本発明は、式VII:
Figure 0004550800
の化合物またはその塩を製造するための、
式IVの化合物を塩化イソプロピルマグネシウムと反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
前記マグネシウム塩を酢酸無水物と反応させること;
前記式VIIの化合物またはその塩を分離および単離すること
を含む、第十三の実施態様に記載の方法によって表される。
第十七の実施態様において、本発明は、式VIII:
Figure 0004550800
(式中、RおよびRは、水素、アシル、アルキル、アルケニル、アリール、アラルキル、Si(アルキル)、保護カルボキシ、アルクスルホニルおよびアリールスルホニルから成る群より、独立して選択される。)
の化合物またはその塩を製造するための、
式IVの化合物を塩化イソプロピルマグネシウムと反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
前記マグネシウム塩を、保護または非保護アミノにより置換されている酢酸無水物と反応させること;
前記式VIIIの化合物またはその塩を分離および単離すること
を含む、第十三の実施態様に記載の方法によって表される。
第十八の実施態様において、本発明は、
Xが、水素であり;
Yが、1から18個の炭素原子を有する、場合により置換されている不飽和アシル、および1から18個の炭素原子を有する、場合により置換されている飽和アシルから成る群より選択され、前記場合により置換されている不飽和アシルおよび場合により置換されている飽和アシルは、極性または荷電官能基を場合により含有する
式IIIの化合物またはその塩を製造するための、
式IVの化合物の溶液を、ハロゲン化アリールマグネシウムまたはハロゲン化ヘテロアリールマグネシウム(この場合、前記ハロゲン化アリールマグネシウムおよびハロゲン化ヘテロアリールマグネシウムは、保護ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、保護アシル、ニトロ、保護アミノ、ハロおよび保護カルボキシから成る群より選択される1個またはそれ以上によって場合により置換されていてもよい。)から選択されるグリニャール試薬と反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
前記マグネシウム塩を、コハク酸無水物、グルタル酸無水物、アジピン酸無水物、スベリン酸無水物、セバシン酸無水物、アゼライン酸無水物、フタル酸無水物、マレイン酸無水物および酢酸無水物(これらはすべて、保護ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アシル、ニトロ、保護アミノ、ハロ、保護カルボキシおよびシアノから成る群より選択される1個またはそれ以上によって場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択される化合物と反応させること;
式IIIの化合物またはその塩を分離および単離すること
を含む方法によって表される。
第十九の実施態様において、本発明は、
Xが、水素であり;
Yが、1から18個の炭素原子を有する、場合により置換されている不飽和アシル、および1から18個の炭素原子を有する、場合により置換されている飽和アシルから成る群より選択され、前記場合により置換されている不飽和アシルおよび場合により置換されている飽和アシルが、極性または荷電官能基を場合により含有する
式IIIの化合物またはその塩を製造するための、
式IVの化合物を、臭化3−クロロ−4−フルオロフェニルマグネシウム、臭化3−フルオロ−2−メチルフェニルマグネシウム、臭化5−フルオロ−2−メトキシフェニルマグネシウム、臭化5−フルオロ−2−メチルフェニルマグネシウム、臭化3,5−ジメチル−4−メトキシフェニルマグネシウム、臭化3−フルオロ−4−メチルフェニルマグネシウム、塩化3−[ビス(トリメチルシリル)アミノ]フェニルマグネシウム、ヨウ化3−チエニルマグネシウム、臭化3−フルオロ−4−クロロフェニルマグネシウム、臭化3,4,5−トリフルオロフェニルマグネシウム、臭化4−メトキシ−2−メチルフェニルマグネシウム、臭化2,4−ジメトキシフェニルマグネシウム、臭化2,3−ジメチルフェニルマグネシウム、塩化3−メチルフェニルマグネシウム、臭化(4−メチル−1−ナフタレニル)マグネシウム、臭化(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)マグネシウム、臭化2−クロロ−5−チエニルマグネシウム、塩化3,4−ジメチルフェニルマグネシウム、臭化3−メチル−2−チエニルマグネシウム、臭化ペンタメチルフェニルマグネシウム、臭化3,4−ジメトキシフェニルマグネシウム、臭化(3,4−ジメチルフェニル)マグネシウム、臭化(3,5−ジクロロフェニル)マグネシウム、臭化(4−フルオロ−3−メチルフェニル)マグネシウム、臭化3,4−ジクロロフェニルマグネシウム、臭化2,3,5,6−テトラメチルフェニルマグネシウム、臭化9−フェナントリルマグネシウム、臭化(4−t−ブチルフェニル)マグネシウム、臭化2,5−ジメトキシフェニルマグネシウム、臭化3,5−ジフルオロフェニルマグネシウム、塩化4−クロロフェニルマグネシウム、臭化(6−メトキシ−2−ナフチル)マグネシウム、臭化(2−メトキシ−1−ナフチル)マグネシウム、臭化3−メトキシフェニルマグネシウム、臭化(3−クロロフェニル)マグネシウム、臭化(3,5−ジメチルフェニル)マグネシウム、塩化(2−メチルフェニル)マグネシウム、臭化4−フルオロ−2−メチルフェニルマグネシウム、臭化(2,5−ジメチルフェニル)マグネシウム、臭化m−メチルフェニルマグネシウム、臭化4−エチルフェニルマグネシウム、臭化2−ピリジルマグネシウム、臭化4−フェノキシフェニルマグネシウム、臭化2−ナフチルマグネシウム、臭化(2−メチル−1−ナフチル)マグネシウム、臭化2,6−ジメチルフェニルマグネシウム、臭化2−エチルフェニルマグネシウム、臭化4−(メチルチオ)フェニルマグネシウム、臭化(4−イソプロピルフェニル)マグネシウム、臭化3,4−メチレンジオキシフェニルマグネシウム、臭化3−フルオロフェニルマグネシウム、臭化(o−メトキシフェニル)マグネシウム、ヨウ化フェニルマグネシウム、臭化(4−メトキシフェニル)マグネシウム、臭化4−(ジメチルアミノ)フェニルマグネシウム、臭化2−チエニルマグネシウム、臭化(4−メチルフェニル)マグネシウム、臭化メシチマグネシウム(Mesitymagnesium)、臭化2−トリルマグネシウム、臭化ペンタフルオロフェニルマグネシウム、臭化(4−クロロフェニル)マグネシウム、臭化1−ナフタレニルマグネシウム、塩化4−メチルフェニルマグネシウム、臭化4−フルオロフェニルマグネシウム、塩化フェニルマグネシウム、臭化フェニルマグネシウムおよび臭化(4−ビフェニリル)マグネシウムから成る群より選択されるグリニャール試薬と反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
前記マグネシウム塩を、コハク酸無水物、グルタル酸無水物、アジピン酸無水物、スベリン酸無水物、セバシン酸無水物、アゼライン酸無水物、フタル酸無水物、マレイン酸無水物および酢酸無水物(これらはすべて、保護ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アシル、ニトロ、保護アミノ、ハロ、保護カルボキシおよびシアノから成る群より選択される1個またはそれ以上によって場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択される化合物と反応させること;
式IIIの化合物またはその塩を分離および単離すること
を含む方法によって表される。
第二十の実施態様において、本発明は、
Xが、水素であり;
Yが、1から18個の炭素原子を有する、場合により置換されている不飽和アシル、および1から18個の炭素原子を有する、場合により置換されている飽和アシルから成る群より選択され、前記場合により置換されている不飽和アシルおよび場合により置換されている飽和アシルは、極性または荷電官能基を場合により含有する
式IIIの化合物またはその塩を製造するための、
式IVの化合物を、臭化3,5−ジメチル−4−メトキシフェニルマグネシウム、臭化4−メトキシ−2−メチルフェニルマグネシウム、臭化2,4−ジメトキシフェニルマグネシウム、臭化2,3−ジメチルフェニルマグネシウム、塩化3−メチルフェニルマグネシウム、塩化3,4−ジメチルフェニルマグネシウム、臭化ペンタメチルフェニルマグネシウム、臭化3,4−ジメトキシフェニルマグネシウム、臭化(3,4−ジメチルフェニル)マグネシウム、臭化2,3,5,6−テトラメチルフェニルマグネシウム、臭化(4−t−ブチルフェニル)マグネシウム、臭化2,5−ジメトキシフェニルマグネシウム、臭化3−メトキシフェニルマグネシウム、臭化(3,5−ジメチルフェニル)マグネシウム、塩化(2−メチルフェニル)マグネシウム、臭化(2,5−ジメチルフェニル)マグネシウム、臭化m−メチルフェニルマグネシウム、臭化4−エチルフェニルマグネシウム、臭化4−フェノキシフェニルマグネシウム、臭化2,6−ジメチルフェニルマグネシウム、臭化2−エチルフェニルマグネシウム、臭化(4−イソプロピルフェニル)マグネシウム、臭化3,4−メチレンジオキシフェニルマグネシウム、臭化(o−メトキシフェニル)マグネシウム、ヨウ化フェニルマグネシウム、臭化(4−メトキシフェニル)マグネシウム、臭化(4−メチルフェニル)マグネシウム、臭化メシチマグネシウム、臭化2−トリルマグネシウム、塩化4−メチルフェニルマグネシウム、塩化フェニルマグネシウムおよび臭化フェニルマグネシウムから成る群より選択されるグリニャール試薬と反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
前記マグネシウム塩を、コハク酸無水物、グルタル酸無水物、アジピン酸無水物、スベリン酸無水物、セバシン酸無水物、アゼライン酸無水物、フタル酸無水物、マレイン酸無水物および酢酸無水物(これらはすべて、保護ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アシル、ニトロ、保護アミノ、ハロ、保護カルボキシおよびシアノから成る群より選択される1個またはそれ以上によって場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択される化合物と反応させること;
式IIIの化合物またはその塩を分離および単離すること
を含む方法によって表される。
第二十一の実施態様において、本発明は、
Xが、水素であり;
Yが、1から18個の炭素原子を有する、場合により置換されている不飽和アシル、および1から18個の炭素原子を有する、場合により置換されている飽和アシルから成る群より選択され、前記場合により置換されている不飽和アシルおよび場合により置換されている飽和アシルは、極性または荷電官能基を場合により含有する
式IIIの化合物またはその塩を製造するための、
式IVの化合物を、塩化3−メチルフェニルマグネシウム、臭化(4−t−ブチルフェニル)マグネシウム、臭化3−メトキシフェニルマグネシウム、塩化(2−メチルフェニル)マグネシウム、臭化m−メチルフェニルマグネシウム、臭化4−エチルフェニルマグネシウム、臭化2−エチルフェニルマグネシウム、臭化(4−イソプロピルフェニル)マグネシウム、臭化(o−メトキシフェニル)マグネシウム、ヨウ化フェニルマグネシウム、臭化(4−メトキシフェニル)マグネシウム、臭化(4−メチルフェニル)マグネシウム、臭化2−トリルマグネシウム、塩化4−メチルフェニルマグネシウム、塩化フェニルマグネシウムおよび臭化フェニルマグネシウムから成る群より選択されるグリニャール試薬と反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
前記マグネシウム塩を、コハク酸無水物、グルタル酸無水物、アジピン酸無水物、スベリン酸無水物、セバシン酸無水物、アゼライン酸無水物、フタル酸無水物、マレイン酸無水物および酢酸無水物(これらはすべて、保護ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アシル、ニトロ、保護アミノ、ハロ、保護カルボキシおよびシアノから成る群より選択される1個またはそれ以上によって場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択される化合物と反応させること;
式IIIの化合物またはその塩を分離および単離すること
を含む方法によって表される。
第二十二の実施態様において、本発明は、
Xが、水素であり;
Yが、1から18個の炭素原子を有する、場合により置換されている不飽和アシル、および1から18個の炭素原子を有する、場合により置換されている飽和アシルから成る群より選択され、前記場合により置換されている不飽和アシルおよび場合により置換されている飽和アシルは、極性または荷電官能基を場合により含有する
式IIIの化合物またはその塩を製造するための、
式IVの化合物を、塩化3−メチルフェニルマグネシウム、臭化3−メトキシフェニルマグネシウム、塩化(2−メチルフェニル)マグネシウム、臭化m−メチルフェニルマグネシウム、臭化(o−メトキシフェニル)マグネシウム、ヨウ化フェニルマグネシウム、臭化(4−メトキシフェニル)マグネシウム、臭化(4−メチルフェニル)マグネシウム、臭化2−トリルマグネシウム、塩化4−メチルフェニルマグネシウム、塩化フェニルマグネシウムおよび臭化フェニルマグネシウムから成る群より選択されるグリニャール試薬と反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
前記マグネシウム塩を、コハク酸無水物、グルタル酸無水物、アジピン酸無水物、スベリン酸無水物、セバシン酸無水物、アゼライン酸無水物、フタル酸無水物、マレイン酸無水物および酢酸無水物(これらはすべて、保護ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アシル、ニトロ、保護アミノ、ハロ、保護カルボキシおよびシアノから成る群より選択される1個またはそれ以上によって場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択される化合物と反応させること;
式IIIの化合物またはその塩を分離および単離すること
を含む方法によって表される。
第二十三の実施態様において、本発明は、
Xが、水素であり;
Yが、1から18個の炭素原子を有する、場合により置換されている不飽和アシル、および1から18個の炭素原子を有する、場合により置換されている飽和アシルから成る群より選択され、前記場合により置換されている不飽和アシルおよび場合により置換されている飽和アシルは、極性または荷電官能基を場合により含有する
式IIIの化合物またはその塩を製造するための、
式IVの化合物を、臭化3−メトキシフェニルマグネシウム、臭化(o−メトキシフェニル)マグネシウムおよび塩化フェニルマグネシウムから成る群より選択されるグリニャール試薬と反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
前記マグネシウム塩を、コハク酸無水物、グルタル酸無水物、アジピン酸無水物、スベリン酸無水物、セバシン酸無水物、アゼライン酸無水物、フタル酸無水物、マレイン酸無水物および酢酸無水物(これらはすべて、保護ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アシル、ニトロ、保護アミノ、ハロ、保護カルボキシおよびシアノから成る群より選択される1個またはそれ以上によって場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択される化合物と反応させること;
式IIIの化合物またはその塩を分離および単離すること
を含む方法によって表される。
第二十四の実施態様において、本発明は、
Xが、水素であり;
Yが、1から10個の炭素原子を有する飽和アシル、または1から10個の炭素原子を有する、場合により置換されている飽和アシルであり、前記飽和アシルおよび場合により置換されている飽和アシルは、極性または荷電官能基を場合により含有する
式IIIの化合物またはその塩を製造するための、
式IVの化合物を、臭化3−メトキシフェニルマグネシウム、臭化(o−メトキシフェニル)マグネシウムおよび塩化フェニルマグネシウムから成る群より選択されるグリニャール試薬と反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
前記マグネシウム塩を、コハク酸無水物、グルタル酸無水物および酢酸無水物(これらはすべて、保護ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アシル、ニトロ、保護アミノ、ハロ、保護カルボキシおよびシアノから成る群より選択される1個またはそれ以上によって場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択される化合物と反応させること;
式IIIの化合物またはその塩を分離および単離すること
を含む方法によって表される。
第二十五の実施態様において、本発明は、式V:
Figure 0004550800
の化合物またはその塩を製造するための、
式IV:
Figure 0004550800
の化合物の溶液を、臭化3−メトキシフェニルマグネシウム、臭化(o−メトキシフェニル)マグネシウムおよび塩化フェニルマグネシウムから成る群より選択されるグリニャール試薬と反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
前記マグネシウム塩をコハク酸無水物と反応させること;
前記式Vの化合物またはその塩を分離および単離すること
を含む方法によって表される。
第二十六の実施態様において、本発明は、式VI:
Figure 0004550800
の化合物またはその塩を製造するための、
式IVの化合物を、臭化3−メトキシフェニルマグネシウム、臭化(o−メトキシフェニル)マグネシウムおよび塩化フェニルマグネシウムから成る群より選択されるグリニャール試薬と反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
前記マグネシウム塩をグルタル酸無水物と反応させること;
前記式VIの化合物またはその塩を分離および単離すること
を含む方法によって表される。
第二十七の実施態様において、本発明は、式VII:
Figure 0004550800
の化合物またはその塩を製造するための、
式IVの化合物を、臭化3−メトキシフェニルマグネシウム、臭化(o−メトキシフェニル)マグネシウムおよび塩化フェニルマグネシウムから成る群より選択されるグリニャール試薬と反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
前記マグネシウム塩を酢酸無水物と反応させること;
前記式VIIの化合物またはその塩を分離および単離すること
を含む方法によって表される。
第二十八の実施態様において、本発明は、式VIII:
Figure 0004550800
(式中、RおよびRは、水素、アシル、アルキル、アルケニル、アリール、アラルキル、Si(アルキル)、保護カルボキシ、アルクスルホニルおよびアリールスルホニルから成る群より、独立して選択される。)
の化合物またはその塩を製造するための、
式IVの化合物を、臭化3−メトキシフェニルマグネシウム、臭化(o−メトキシフェニル)マグネシウムおよび塩化フェニルマグネシウムから成る群より選択されるグリニャール試薬と反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
前記マグネシウム塩を、保護または非保護アミノにより置換されている酢酸無水物と反応させること;
前記式VIIIの化合物またはその塩を分離および単離すること
を含む方法によって表される。
第二十九の実施態様において、本発明は、
Xが、水素であり;
Yが、1から18個の炭素原子を有する、場合により置換されている不飽和アシル、および1から18個の炭素原子を有する、場合により置換されている飽和アシルから成る群より選択され、前記場合により置換されている不飽和アシルおよび場合により置換されている飽和アシルは、極性または荷電官能基を場合により含有する
式IIIの化合物またはその塩を製造するための、
式IVの化合物を、ハロゲン化アリールアルキルマグネシウム、ハロゲン化アリールアルキニルマグネシウムおよびハロゲン化アリールアルケニルマグネシウム(これらはすべて、保護ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、保護アシル、ニトロ、保護アミノ、ハロおよび保護カルボキシから成る群より選択される1個またはそれ以上によって場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択されるグリニャール試薬と反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
前記マグネシウム塩を、コハク酸無水物、グルタル酸無水物、アジピン酸無水物、スベリン酸無水物、セバシン酸無水物、アゼライン酸無水物、フタル酸無水物、マレイン酸無水物および酢酸無水物(これらはすべて、保護ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アシル、ニトロ、保護アミノ、ハロ、保護カルボキシおよびシアノから成る群より選択される1個またはそれ以上によって場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択される化合物と反応させること;
式IIIの化合物またはその塩を分離および単離すること
を含む方法によって表される。
第三十の実施態様において、本発明は、
Xが、水素であり;
Yが、1から18個の炭素原子を有する、場合により置換されている不飽和アシル、および1から18個の炭素原子を有する、場合により置換されている飽和アシルから成る群より選択され、前記場合により置換されている不飽和アシルおよび場合により置換されている飽和アシルは、極性または荷電官能基を場合により含有する
式IIIの化合物またはその塩を製造するための、
式IVの化合物を、塩化2,5−ジメチルベンジルマグネシウム、塩化2,6−ジクロロベンジルマグネシウム、塩化2,4−ジクロロベンジルマグネシウム、塩化2−フルオロベンジルマグネシウム、塩化2,4−ジメチルベンジルマグネシウム、臭化3−ブロモベンジルマグネシウム、臭化4−ブロモベンジルマグネシウム、塩化(2−フェニルエチル)マグネシウム、塩化3−フルオロベンジルマグネシウム、塩化(3,4−ジクロロベンジル)マグネシウム、臭化2−ブロモベンジルマグネシウム、塩化4−メトキシベンジルマグネシウム、塩化4−メチルベンジルマグネシウム、塩化m−メチルベンジルマグネシウム、塩化2−メチルベンジルマグネシウム、塩化3−クロロベンジルマグネシウム、塩化2−クロロベンジルマグネシウム、塩化m−メトキシベンジルマグネシウム、塩化ベンジルマグネシウム、臭化(フェニルエチニル)マグネシウム、塩化4−フルオロベンジルマグネシウム、臭化ベンジルマグネシウム、塩化4−クロロベンジルマグネシウムおよび塩化2−クロロ−6−フルオロベンジルマグネシウムから成る群より選択されるグリニャール試薬と反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
前記マグネシウム塩を、コハク酸無水物、グルタル酸無水物、アジピン酸無水物、スベリン酸無水物、セバシン酸無水物、アゼライン酸無水物、フタル酸無水物、マレイン酸無水物および酢酸無水物(これらはすべて、保護ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アシル、ニトロ、保護アミノ、ハロ、保護カルボキシおよびシアノから成る群より選択される1個またはそれ以上によって場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択される化合物と反応させること;
式IIIの化合物またはその塩を分離および単離すること
を含む方法によって表される。
第三十一の実施態様において、本発明は、
Xが、水素であり;
Yが、1から18個の炭素原子を有する、場合により置換されている不飽和アシル、および1から18個の炭素原子を有する、場合により置換されている飽和アシルから成る群より選択され、前記場合により置換されている不飽和アシルおよび場合により置換されている飽和アシルは、極性または荷電官能基を場合により含有する
式IIIの化合物またはその塩を製造するための、
式IVの化合物を、塩化2,5−ジメチルベンジルマグネシウム、塩化2,4−ジメチルベンジルマグネシウム、塩化(2−フェニルエチル)マグネシウム、塩化4−メトキシベンジルマグネシウム、塩化4−メチルベンジルマグネシウム、塩化m−メチルベンジルマグネシウム、塩化2−メチルベンジルマグネシウム、塩化m−メトキシベンジルマグネシウム、塩化ベンジルマグネシウムおよび臭化ベンジルマグネシウムから成る群より選択されるグリニャール試薬と反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
前記マグネシウム塩を、コハク酸無水物、グルタル酸無水物、アジピン酸無水物、スベリン酸無水物、セバシン酸無水物、アゼライン酸無水物、フタル酸無水物、マレイン酸無水物および酢酸無水物(これらはすべて、保護ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アシル、ニトロ、保護アミノ、ハロ、保護カルボキシおよびシアノから成る群より選択される1個またはそれ以上によって場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択される化合物と反応させること;
式IIIの化合物またはその塩を分離および単離すること
を含む方法によって表される。
第三十二の実施態様において、本発明は、
Xが、水素であり;
Yが、1から18個の炭素原子を有する、場合により置換されている不飽和アシル、および1から18個の炭素原子を有する、場合により置換されている飽和アシルから成る群より選択され、前記場合により置換されている不飽和アシルおよび場合により置換されている飽和アシルは、極性または荷電官能基を場合により含有する
式IIIの化合物またはその塩を製造するための、
式IVの化合物を塩化ベンジルマグネシウムと反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
前記マグネシウム塩を、コハク酸無水物、グルタル酸無水物、アジピン酸無水物、スベリン酸無水物、セバシン酸無水物、アゼライン酸無水物、フタル酸無水物、マレイン酸無水物および酢酸無水物(これらはすべて、保護ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アシル、ニトロ、保護アミノ、ハロ、保護カルボキシおよびシアノから成る群より選択される1個またはそれ以上によって場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択される化合物と反応させること;
式IIIの化合物またはその塩を分離および単離すること
を含む方法によって表される。
第三十三の実施態様において、本発明は、式III
Xが、水素であり;
Yが、1から10個の炭素原子を有する飽和アシル、または1から10個の炭素原子を有する、場合により置換されている飽和アシルであり、前記飽和アシルおよび場合により置換されている飽和アシルは、極性または荷電官能基を場合により含有する
式IIIの化合物またはその塩を製造するための、
式IVの化合物の溶液を塩化ベンジルマグネシウムと反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
前記マグネシウム塩を、コハク酸無水物、グルタル酸無水物および酢酸無水物(これらはすべて、保護ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アシル、ニトロ、保護アミノ、ハロ、保護カルボキシおよびシアノから成る群より選択される1個またはそれ以上によって場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択される化合物と反応させること;
式IIIの化合物またはその塩を分離および単離すること
を含む方法によって表される。
第三十四の実施態様において、本発明は、式V:
Figure 0004550800
の化合物またはその塩を製造するための、
式IVの化合物を塩化ベンジルマグネシウムと反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
前記マグネシウム塩をコハク酸無水物と反応させること;
前記式Vの化合物またはその塩を分離および単離すること
を含む方法によって表される。
第三十五の実施態様において、本発明は、式VI:
Figure 0004550800
の化合物またはその塩を製造するための、
式IVの化合物を塩化ベンジルマグネシウムと反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
前記マグネシウム塩をグルタル酸無水物と反応させること;
前記式VIの化合物またはその塩を分離および単離すること
を含む方法によって表される。
第三十六の実施態様において、本発明は、式VII:
Figure 0004550800
の化合物またはその塩を製造するための、
式IVの化合物を塩化ベンジルマグネシウムと反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
前記マグネシウム塩を酢酸無水物と反応させること;
前記式VIIの化合物またはその塩を分離および単離すること
を含む方法によって表される。
第三十七の実施態様において、本発明は、式VIII:
Figure 0004550800
(式中、RおよびRは、水素、アシル、アルキル、アルケニル、アリール、アラルキル、Si(アルキル)、保護カルボキシ、アルクスルホニルおよびアリールスルホニルから成る群より、独立して選択される。)
の化合物またはその塩を製造するための、
式IVの化合物を塩化ベンジルマグネシウムと反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
前記マグネシウム塩を、保護または非保護アミノにより置換されている酢酸無水物と反応させること;
前記式VIIIの化合物またはその塩を分離および単離すること
を含む方法によって表される。
第三十八の実施態様において、本発明は、
Xが、水素であり;
Yが、1から18個の炭素原子を有する、場合により置換されている不飽和アシル、および1から18個の炭素原子を有する、場合により置換されている飽和アシルから成る群より選択され、前記場合により置換されている不飽和アシルおよび場合により置換されている飽和アシルは、極性または荷電官能基を場合により含有する
式IIIの化合物またはその塩を製造するための、
式IVの化合物を、アルキルマグネシウムアルキルまたはアリールマグネシウムアリール(この場合、前記アルキルマグネシウムアルキルまたはアリールマグネシウムアリールは、保護ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、保護アシル、ニトロ、保護アミノ、ハロおよび保護カルボキシから成る群より選択される1個またはそれ以上によって場合により置換されていてもよい。)から選択されるグリニャール試薬と反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
前記マグネシウム塩を、コハク酸無水物、グルタル酸無水物、アジピン酸無水物、スベリン酸無水物、セバシン酸無水物、アゼライン酸無水物、フタル酸無水物、マレイン酸無水物および酢酸無水物(これらはすべて、保護ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アシル、ニトロ、保護アミノ、ハロ、保護カルボキシおよびシアノから成る群より選択される1個またはそれ以上によって場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択される化合物と反応させること;
式IIIの化合物またはその塩を分離および単離すること
を含む方法によって表される。
第三十九の実施態様において、本発明は、
Xが、水素であり;
Yが、1から18個の炭素原子を有する、場合により置換されている不飽和アシル、および1から18個の炭素原子を有する、場合により置換されている飽和アシルから成る群より選択され、前記場合により置換されている不飽和アシルおよび場合により置換されている飽和アシルは、極性または荷電官能基を場合により含有する
式IIIの化合物またはその塩を製造するための、
式IVの化合物を、n−ブチル−s−ブチルマグネシウム、ジメチルマグネシウム、ジ−n−ブチルマグネシウム、ジエチルマグネシウムおよびジフェニルマグネシウムから成る群より選択されるグリニャール試薬と反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
前記マグネシウム塩を、コハク酸無水物、グルタル酸無水物、アジピン酸無水物、スベリン酸無水物、セバシン酸無水物、アゼライン酸無水物、フタル酸無水物、マレイン酸無水物および酢酸無水物(これらはすべて、保護ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アシル、ニトロ、保護アミノ、ハロ、保護カルボキシおよびシアノから成る群より選択される1個またはそれ以上によって場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択される化合物と反応させること;
式IIIの化合物またはその塩を分離および単離すること
を含む方法によって表される。
第四十の実施態様において、本発明は、
Xが、水素であり;
Yが、1から18個の炭素原子を有する、場合により置換されている不飽和アシル、および1から18個の炭素原子を有する、場合により置換されている飽和アシルから成る群より選択され、前記場合により置換されている不飽和アシルおよび場合により置換されている飽和アシルは、極性または荷電官能基を場合により含有する
式IIIの化合物またはその塩を製造するための、
式IVの化合物を、n−ブチル−s−ブチルマグネシウム、ジメチルマグネシウム、ジ−n−ブチルマグネシウム、ジエチルマグネシウムおよびジフェニルマグネシウムから成る群より選択されるグリニャール試薬と反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
前記マグネシウム塩を、コハク酸無水物、グルタル酸無水物および酢酸無水物(これらはすべて、保護ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アシル、ニトロ、保護アミノ、ハロ、保護カルボキシおよびシアノから成る群より選択される1個またはそれ以上によって場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択される化合物と反応させること;
式IIIの化合物またはその塩を分離および単離すること
を含む方法によって表される。
第四十一の実施態様において、本発明は、式V:
Figure 0004550800
の化合物またはその塩を製造するための、
式IVの化合物を、n−ブチル−s−ブチルマグネシウム、ジメチルマグネシウム、ジ−n−ブチルマグネシウム、ジエチルマグネシウムおよびジフェニルマグネシウムから成る群より選択されるグリニャール試薬と反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
前記マグネシウム塩をコハク酸無水物と反応させること;
前記式Vの化合物またはその塩を分離および単離すること
を含む方法によって表される。
第四十二の実施態様において、本発明は、式VI:
Figure 0004550800
の化合物またはその塩を製造するための、
式IVの化合物を、n−ブチル−s−ブチルマグネシウム、ジメチルマグネシウム、ジ−n−ブチルマグネシウム、ジエチルマグネシウムおよびジフェニルマグネシウムから成る群より選択されるグリニャール試薬と反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
前記マグネシウム塩をグルタル酸無水物と反応させること;
前記式VIの化合物またはその塩を分離および単離すること
を含む方法によって表される。
第四十三の実施態様において、本発明は、式VII:
Figure 0004550800
の化合物またはその塩を製造するための、
式IVの化合物を、n−ブチル−s−ブチルマグネシウム、ジメチルマグネシウム、ジ−n−ブチルマグネシウム、ジエチルマグネシウムおよびジフェニルマグネシウムから成る群より選択されるグリニャール試薬と反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
前記マグネシウム塩を酢酸無水物と反応させること;
前記式VIIの化合物またはその塩を分離および単離すること
を含む方法によって表される。
第四十四の実施態様において、本発明は、式VIII:
Figure 0004550800
(式中、RおよびRは、水素、アシル、アルキル、アルケニル、アリール、アラルキル、Si(アルキル)、保護カルボキシ、アルクスルホニルおよびアリールスルホニルから成る群より、独立して選択される。)
の化合物またはその塩を製造するための、
式IVの化合物を、n−ブチル−s−ブチルマグネシウム、ジメチルマグネシウム、ジ−n−ブチルマグネシウム、ジエチルマグネシウムおよびジフェニルマグネシウムから成る群より選択されるグリニャール試薬と反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
前記マグネシウム塩を、保護または非保護アミノにより置換されている酢酸無水物と反応させること;
前記式VIIIの化合物またはその塩を分離および単離すること
を含む方法によって表される。
第四十五の実施態様において、本発明は、式I:
Figure 0004550800
(式中、
、R、RおよびRは、水素およびアルキルから成る群より選択され、前記アルキルは、ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アシル、ニトロ、アミノ、ハロ、カルボキシおよびシアノによって場合により置換されており;
およびRは、同じであり、または異なり、ならびにアルキル、アルケニルおよびアリール(これらはすべて、ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アシル、ニトロ、アミノ、ハロ、カルボキシおよびシアノによって場合により置換されていてもよい。)から成る群より、独立して選択され;
およびRは、一緒になって炭素環を形成することができ;
Xが、水素;1から10個の炭素原子を有する、場合により置換されている不飽和アルキル;および1から10個の炭素原子を有する、場合により置換されている飽和アルキルから成る群より選択され、前記場合により置換されている不飽和アルキルおよび場合により置換されている飽和アルキルは、極性または荷電官能基を場合により含有し;
Yが、1から10個の炭素原子を有する、場合により置換されている不飽和アルキル、および1から10個の炭素原子を有する、場合により置換されている飽和アルキルから成る群より選択され、前記場合により置換されている不飽和アルキルおよび場合により置換されている飽和アルキルは、極性または荷電官能基を場合により含有する。)
の化合物またはその塩を製造するための、
式II:
Figure 0004550800
(式中、R、R、R、R、RおよびRは、前に定義したとおりである。)
の化合物を、グリニャール試薬と反応させてマグネシウム塩を形成するか、アルキルリチウム、アルケニルリチウム、アルキニルリチウム、アリールリチウム、アラルキルリチウムおよびヘテロアリールリチウム(これらはすべて、場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択される試薬と反応させてリチウム塩を形成すること;
前記マグネシウム塩またはリチウム塩を、飽和または不飽和ハロゲン化アルキル、飽和または不飽和アルキル−O−スルホニルアルキル、飽和または不飽和アルキル−O−スルホニルアリール、飽和または不飽和アルキル−O−アシルおよび飽和または不飽和エポキシド(これらはすべて、保護ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アシル、ニトロ、保護アミノ、ハロ、保護カルボキシ、エポキシドおよびシアノから成る群より選択される1個またはそれ以上によって場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択される化合物と反応させること;
式Iの化合物またはその塩を分離および単離すること
を含む方法によって表される。
第四十六の実施態様において、本発明は、式III:
Figure 0004550800
(式中、
Xが、水素;1から10個の炭素原子を有する、場合により置換されている不飽和アルキル;および1から10個の炭素原子を有する、場合により置換されている飽和アルキルから成る群より選択され、前記場合により置換されている不飽和アルキルおよび場合により置換されている飽和アルキルは、極性または荷電官能基を場合により含有し;
Yが、1から10個の炭素原子を有する、場合により置換されている不飽和アルキル、および1から10個の炭素原子を有する、場合により置換されている飽和アルキルから成る群より選択され、前記場合により置換されている不飽和アルキルおよび場合により置換されている飽和アルキルは、極性または荷電官能基を場合により含有する。)
の化合物またはその塩を製造するための、
式IV:
Figure 0004550800
の化合物を、グリニャール試薬と反応させてマグネシウム塩を形成するか、アルキルリチウム、アルケニルリチウム、アルキニルリチウム、アリールリチウム、アラルキルリチウムおよびヘテロアリールリチウム(これらはすべて、場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択される試薬と反応させてリチウム塩を形成すること;
前記マグネシウム塩またはリチウム塩を、飽和または不飽和ハロゲン化アルキル、飽和または不飽和アルキル−O−スルホニルアルキル、飽和または不飽和アルキル−O−スルホニルアリール、飽和または不飽和アルキル−O−アシルおよび飽和または不飽和エポキシド(これらはすべて、保護ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アシル、ニトロ、保護アミノ、ハロ、保護カルボキシ、エポキシドおよびシアノから成る群より選択される1個またはそれ以上によって場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択される化合物と反応させること;
式IIIの化合物またはその塩を分離および単離すること
を含む方法によって表される。
第四十七の実施態様において、本発明は、
Xが、水素であり;
Yが、1から10個の炭素原子を有する、場合により置換されている不飽和アルキル、および1から10個の炭素原子を有する、場合により置換されている飽和アルキルから成る群より選択され、前記場合により置換されている不飽和アルキルおよび場合により置換されている飽和アルキルは、極性または荷電官能基を場合により含有する
式IIIの化合物またはその塩を製造するための、
式IVの化合物を、グリニャール試薬と反応させてマグネシウム塩を形成するか、アルキルリチウム、アルケニルリチウム、アルキニルリチウム、アリールリチウム、アラルキルリチウムおよびヘテロアリールリチウム(これらはすべて、場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択される試薬と反応させてリチウム塩を形成すること;
前記マグネシウム塩またはリチウム塩を、飽和または不飽和ハロゲン化アルキル、飽和または不飽和アルキル−O−スルホニルアルキル、飽和または不飽和アルキル−O−スルホニルアリール、飽和または不飽和アルキル−O−アシルおよび飽和または不飽和エポキシド(これらはすべて、保護ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アシル、ニトロ、保護アミノ、ハロ、保護カルボキシ、エポキシドおよびシアノから成る群より選択される1個またはそれ以上によって場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択される化合物と反応させること;
式IIIの化合物またはその塩を分離および単離すること
を含む方法によって表される。
第四十八の実施態様において、本発明は、
Xが、水素;1から10個の炭素原子を有する、場合により置換されている不飽和アルキル;および1から10個の炭素原子を有する、場合により置換されている飽和アルキルから成る群より選択され、前記場合により置換されている不飽和アルキルおよび場合により置換されている飽和アルキルは、極性または荷電官能基を場合により含有し;
Yが、1から10個の炭素原子を有する、場合により置換されている不飽和アルキル、および1から10個の炭素原子を有する、場合により置換されている飽和アルキルから成る群より選択され、前記場合により置換されている不飽和アルキルおよび場合により置換されている飽和アルキルは、極性または荷電官能基を場合により含有する
式IIIの化合物またはその塩を製造するための、
式IVの化合物を、グリニャール試薬と反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
前記マグネシウム塩を、飽和または不飽和ハロゲン化アルキル、飽和または不飽和アルキル−O−スルホニルアルキル、飽和または不飽和アルキル−O−スルホニルアリール、飽和または不飽和アルキル−O−アシルおよび飽和または不飽和エポキシド(これらはすべて、保護ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アシル、ニトロ、保護アミノ、ハロ、保護カルボキシ、エポキシドおよびシアノから成る群より選択される1個またはそれ以上によって場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択される化合物と反応させること;
式IIIの化合物またはその塩を分離および単離すること
を含む方法によって表される。
第四十九の実施態様において、本発明は、
Xが、水素であり;
Yが、1から10個の炭素原子を有する、場合により置換されている不飽和アルキル、および1から10個の炭素原子を有する、場合により置換されている飽和アルキルから成る群より選択され、前記場合により置換されている不飽和アルキルおよび場合により置換されている飽和アルキルは、極性または荷電官能基を場合により含有する
式IIIの化合物またはその塩を製造するための、
式IVの化合物を、グリニャール試薬と反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
前記マグネシウム塩を、飽和または不飽和ハロゲン化アルキル、飽和または不飽和アルキル−O−スルホニルアルキル、飽和または不飽和アルキル−O−スルホニルアリール、飽和または不飽和アルキル−O−アシルおよび飽和または不飽和エポキシド(これらはすべて、保護ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アシル、ニトロ、保護アミノ、ハロ、保護カルボキシ、エポキシドおよびシアノから成る群より選択される1個またはそれ以上によって場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択される化合物と反応させること;
式IIIの化合物またはその塩を分離および単離すること
を含む方法によって表される。
第五十の実施態様において、本発明は、
Xが、水素であり;
Yが、1から10個の炭素原子を有する、場合により置換されている不飽和アルキル、および1から10個の炭素原子を有する、場合により置換されている飽和アルキルから成る群より選択され、前記場合により置換されている不飽和アルキルおよび場合により置換されている飽和アルキルは、極性または荷電官能基を場合により含有する
式IIIの化合物またはその塩を製造するための、
式IVの化合物を、ハロゲン化アルキルマグネシウム、ハロゲン化アルケニルマグネシウム、ハロゲン化アルキニルマグネシウム、ハロゲン化アリールマグネシウム、ハロゲン化アリールアルキルマグネシウム、アルキルマグネシウムアルキル、アリールマグネシウムアリール、ハロゲン化アリールアルキニルマグネシウム、ハロゲン化アリールアルケニルマグネシウムおよびハロゲン化ヘテロアリールマグネシウム(これらはすべて、保護ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、保護アシル、ニトロ、保護アミノ、ハロおよび保護カルボキシから成る群より選択される1個またはそれ以上によって場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択されるグリニャール試薬と反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
前記マグネシウム塩を、飽和または不飽和ハロゲン化アルキル、飽和または不飽和アルキル−O−スルホニルアルキル、飽和または不飽和アルキル−O−スルホニルアリール、飽和または不飽和アルキル−O−アシルおよび飽和または不飽和エポキシド(これらはすべて、保護ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アシル、ニトロ、保護アミノ、ハロ、保護カルボキシ、エポキシドおよびシアノから成る群より選択される1個またはそれ以上によって場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択される化合物と反応させること;
式IIIの化合物またはその塩を分離および単離すること
を含む方法によって表される。
第五十一の実施態様において、本発明は、
Xが、水素であり;
Yが、1から10個の炭素原子を有する、場合により置換されている不飽和アルキル、および1から10個の炭素原子を有する、場合により置換されている飽和アルキルから成る群より選択され、前記場合により置換されている不飽和アルキルおよび場合により置換されている飽和アルキルは、極性または荷電官能基を場合により含有する
式IIIの化合物またはその塩を製造するための、
式IVの化合物の溶液を、ハロゲン化アルキルマグネシウム、ハロゲン化アルケニルマグネシウム、ハロゲン化アルキニルマグネシウム(これらはすべて、保護ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、保護アシル、ニトロ、保護アミノ、ハロおよび保護カルボキシから成る群より選択される1個またはそれ以上によって場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択されるグリニャール試薬と反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
前記マグネシウム塩を、4−ハロ酪酸アルキル、4−ハロ酪酸アリール、4−ハロ酪酸アラルキル、ブチロラクトン、ハロ酢酸アルキル、ハロ酢酸アリール、ハロ酢酸アラルキルおよびジエポキシブタン(これらはすべて、保護ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アシル、ニトロ、保護アミノ、ハロ、保護カルボキシ、エポキシドおよびシアノから成る群より選択される1個またはそれ以上によって場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択される化合物と反応させること;
式IIIの化合物またはその塩を分離および単離すること
を含む方法によって表される。
第五十二の実施態様において、本発明は、
Xが、水素であり;
Yが、1から10個の炭素原子を有する、場合により置換されている不飽和アルキル、および1から10個の炭素原子を有する、場合により置換されている飽和アルキルから成る群より選択され、前記場合により置換されている不飽和アルキルおよび場合により置換されている飽和アルキルは、極性または荷電官能基を場合により含有する
式IIIの化合物またはその塩を製造するための、
式IVの化合物の溶液を、臭化メチルマグネシウム、塩化オクタデシルマグネシウム、塩化テトラデシルマグネシウム、臭化n−ペンタデシルマグネシウム、塩化エチニルマグネシウム、臭化n−ノニルマグネシウム、塩化n−オクチルマグネシウム、臭化(2−メチルプロペニル)マグネシウム、臭化シクロペンチルマグネシウム、塩化t−ペンチルマグネシウム、臭化シクロプロピルマグネシウム、塩化(1−メチル−2−プロペニル)マグネシウム、臭化1−デシルマグネシウム、臭化1−オクチルマグネシウム、臭化1−プロピニルマグネシウム、臭化ドデシルマグネシウム、塩化s−ブチルマグネシウム、臭化1−プロペニルマグネシウム、臭化イソプロペニルマグネシウム、塩化(2,2−ジメチルプロピル)マグネシウム、臭化1−ヘプチルマグネシウム、臭化3−ブテニルマグネシウム、塩化1−ペンチルマグネシウム、塩化2−メチルプロピルマグネシウム、塩化(2−メチル−2−プロペニル)マグネシウム、臭化エチニルマグネシウム、臭化1−ヘキシルマグネシウム、塩化ビニルマグネシウム、塩化アリルマグネシウム、塩化エチルマグネシウム、塩化n−プロピルマグネシウム、臭化ビニルマグネシウム、臭化アリルマグネシウム、塩化イソプロピルマグネシウム、臭化イソプロピルマグネシウム、塩化シクロヘキシルマグネシウム、臭化シクロヘキシルマグネシウム、臭化1−プロピルマグネシウム、臭化イソブチルマグネシウム、臭化エチルマグネシウム、臭化2−ブチルマグネシウム、臭化2−プロピルマグネシウム、ヨウ化メチルマグネシウム、塩化n−ブチルマグネシウム、臭化n−ブチルマグネシウム、塩化t−ブチルマグネシウムおよび塩化メチルマグネシウムから成る群より選択されるグリニャール試薬と反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
前記マグネシウム塩を、4−ハロ酪酸アルキル、4−ハロ酪酸アリール、4−ハロ酪酸アラルキル、ブチロラクトン、ハロ酢酸アルキル、ハロ酢酸アリール、ハロ酢酸アラルキルおよびジエポキシブタン(これらはすべて、保護ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アシル、ニトロ、保護アミノ、ハロ、保護カルボキシ、エポキシドおよびシアノから成る群より選択される1個またはそれ以上によって場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択される化合物と反応させること;
式IIIの化合物またはその塩を分離および単離すること
を含む方法によって表される。
第五十三の実施態様において、本発明は、
Xが、水素であり;
Yが、1から10個の炭素原子を有する、場合により置換されている不飽和アルキル、および1から10個の炭素原子を有する、場合により置換されている飽和アルキルから成る群より選択され、前記場合により置換されている不飽和アルキルおよび場合により置換されている飽和アルキルは、極性または荷電官能基を場合により含有する
式IIIの化合物またはその塩を製造するための、
式IVの化合物の溶液を、臭化メチルマグネシウム、塩化オクタデシルマグネシウム、塩化テトラデシルマグネシウム、臭化n−ノニルマグネシウム、塩化n−オクチルマグネシウム、臭化(2−メチルプロペニル)マグネシウム、臭化シクロペンチルマグネシウム、塩化t−ペンチルマグネシウム、臭化シクロプロピルマグネシウム、臭化1−デシルマグネシウム、臭化1−オクチルマグネシウム、臭化ドデシルマグネシウム、塩化s−ブチルマグネシウム、塩化(2,2−ジメチルプロピル)マグネシウム、臭化1−ヘプチルマグネシウム、塩化1−ペンチルマグネシウム、塩化2−メチルプロピルマグネシウム、臭化1−ヘキシルマグネシウム、塩化エチルマグネシウム、塩化n−プロピルマグネシウム、塩化イソプロピルマグネシウム、臭化イソプロピルマグネシウム、塩化シクロヘキシルマグネシウム、臭化シクロヘキシルマグネシウム、臭化1−プロピルマグネシウム、臭化イソブチルマグネシウム、臭化エチルマグネシウム、臭化2−ブチルマグネシウム、臭化2−プロピルマグネシウム、ヨウ化メチルマグネシウム、塩化n−ブチルマグネシウム、臭化n−ブチルマグネシウム、塩化t−ブチルマグネシウムおよび塩化メチルマグネシウムから成る群より選択されるグリニャール試薬と反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
前記マグネシウム塩を、4−ハロ酪酸アルキル、4−ハロ酪酸アリール、4−ハロ酪酸アラルキル、ブチロラクトン、ハロ酢酸アルキル、ハロ酢酸アリール、ハロ酢酸アラルキルおよびジエポキシブタン(これらはすべて、保護ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アシル、ニトロ、保護アミノ、ハロ、保護カルボキシ、エポキシドおよびシアノから成る群より選択される1個またはそれ以上によって場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択される化合物と反応させること;
式IIIの化合物またはその塩を分離および単離すること
を含む方法によって表される。
第五十四の実施態様において、本発明は、
Xが、水素であり;
Yが、1から10個の炭素原子を有する、場合により置換されている不飽和アルキル、および1から10個の炭素原子を有する、場合により置換されている飽和アルキルから成る群より選択され、前記場合により置換されている不飽和アルキルおよび場合により置換されている飽和アルキルは、極性または荷電官能基を場合により含有する
式IIIの化合物またはその塩を製造するための、
式IVの化合物の溶液を、臭化メチルマグネシウム、塩化n−オクチルマグネシウム、臭化(2−メチルプロペニル)マグネシウム、臭化シクロペンチルマグネシウム、塩化t−ペンチルマグネシウム、臭化シクロプロピルマグネシウム、臭化1−オクチルマグネシウム、塩化s−ブチルマグネシウム、塩化(2,2−ジメチルプロピル)マグネシウム、臭化1−ヘプチルマグネシウム、塩化1−ペンチルマグネシウム、塩化2−メチルプロピルマグネシウム、臭化1−ヘキシルマグネシウム、塩化エチルマグネシウム、塩化n−プロピルマグネシウム、塩化イソプロピルマグネシウム、臭化イソプロピルマグネシウム、塩化シクロヘキシルマグネシウム、臭化シクロヘキシルマグネシウム、臭化1−プロピルマグネシウム、臭化イソブチルマグネシウム、臭化エチルマグネシウム、臭化2−ブチルマグネシウム、臭化2−プロピルマグネシウム、ヨウ化メチルマグネシウム、塩化n−ブチルマグネシウム、臭化n−ブチルマグネシウム、塩化t−ブチルマグネシウムおよび塩化メチルマグネシウムから成る群より選択されるグリニャール試薬と反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
前記マグネシウム塩を、4−ハロ酪酸アルキル、4−ハロ酪酸アリール、4−ハロ酪酸アラルキル、ブチロラクトン、ハロ酢酸アルキル、ハロ酢酸アリール、ハロ酢酸アラルキルおよびジエポキシブタン(これらはすべて、保護ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アシル、ニトロ、保護アミノ、ハロ、保護カルボキシ、エポキシドおよびシアノから成る群より選択される1個またはそれ以上によって場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択される化合物と反応させること;
式IIIの化合物またはその塩を分離および単離すること
を含む方法によって表される。
第五十五の実施態様において、本発明は、
Xが、水素であり;
Yが、1から10個の炭素原子を有する、場合により置換されている不飽和アルキル、および1から10個の炭素原子を有する、場合により置換されている飽和アルキルから成る群より選択され、前記場合により置換されている不飽和アルキルおよび場合により置換されている飽和アルキルは、極性または荷電官能基を場合により含有する
式IIIの化合物またはその塩を製造するための、
式IVの化合物の溶液を、塩化n−オクチルマグネシウム、臭化(2−メチルプロペニル)マグネシウム、塩化エチルマグネシウム、塩化n−プロピルマグネシウム、塩化イソプロピルマグネシウム、臭化イソプロピルマグネシウム、塩化シクロヘキシルマグネシウム、ヨウ化メチルマグネシウム、塩化n−ブチルマグネシウム、塩化t−ブチルマグネシウムおよび塩化メチルマグネシウムから成る群より選択されるグリニャール試薬と反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
前記マグネシウム塩を、4−ハロ酪酸アルキル、4−ハロ酪酸アリール、4−ハロ酪酸アラルキル、ブチロラクトン、ハロ酢酸アルキル、ハロ酢酸アリール、ハロ酢酸アラルキルおよびジエポキシブタン(これらはすべて、保護ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アシル、ニトロ、保護アミノ、ハロ、保護カルボキシ、エポキシドおよびシアノから成る群より選択される1個またはそれ以上によって場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択される化合物と反応させること;
式IIIの化合物またはその塩を分離および単離すること
を含む方法によって表される。
第五十六の実施態様において、本発明は、I
Xが、水素であり;
Yが、1から10個の炭素原子を有する、場合により置換されている不飽和アルキル、および1から10個の炭素原子を有する、場合により置換されている飽和アルキルから成る群より選択され、前記場合により置換されている不飽和アルキルおよび場合により置換されている飽和アルキルは、極性または荷電官能基を場合により含有する
式IIIの化合物またはその塩を製造するための、
式IVの化合物の溶液を塩化イソプロピルマグネシウムと反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
前記マグネシウム塩を、4−ハロ酪酸アルキル、4−ハロ酪酸アリール、4−ハロ酪酸アラルキル、ブチロラクトン、ハロ酢酸アルキル、ハロ酢酸アリール、ハロ酢酸アラルキルおよびジエポキシブタン(これらはすべて、保護ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アシル、ニトロ、保護アミノ、ハロ、保護カルボキシ、エポキシドおよびシアノから成る群より選択される1個またはそれ以上によって場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択される化合物と反応させること;
式IIIの化合物またはその塩を分離および単離すること
を含む方法によって表される。
第五十七の実施態様において、本発明は、式IX、X、XIもしくはXII:
Figure 0004550800
の化合物またはその塩を製造するための、
式IVの化合物の溶液を塩化イソプロピルマグネシウムと反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
前記マグネシウム塩を、4−ハロ酪酸アルキル、4−ハロ酪酸アリール、4−ハロ酪酸アラルキルおよびブチロラクトンから成る群からの化合物と反応させること;
式IX、X、XIもしくはXIIの化合物またはその塩を分離および単離すること
を含む方法によって表される。
第五十八の実施態様において、本発明は、式XIII、XIV、XVもしくはXVI:
Figure 0004550800
の化合物またはその塩を製造するための、
式IVの化合物を塩化イソプロピルマグネシウムと反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
前記マグネシウム塩を、ハロ酢酸アルキル、ハロ酢酸アリール、ハロ酢酸アラルキルおよびハロ酢酸アルカリ金属と反応させること;
式III、XIV、XVもしくはXVIの化合物またはその塩を分離および単離すること
を含む方法によって表される。
第五十九の実施態様において、本発明は、式XVII:
Figure 0004550800
の化合物またはその塩を製造するための、
式IVの化合物を塩化イソプロピルマグネシウムと反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
前記マグネシウム塩をジエポキシブタンと反応させること;
前記式XVIの化合物またはその塩を分離および単離すること
を含む方法によって表される。
第六十の実施態様において、本発明は、
Xが、水素であり;
Yが、1から10個の炭素原子を有する、場合により置換されている不飽和アルキル、および1から10個の炭素原子を有する、場合により置換されている飽和アルキルから成る群より選択され、前記場合により置換されている不飽和アルキルおよび場合により置換されている飽和アルキルは、極性または荷電官能基を場合により含有する
式IIIの化合物またはその塩を製造するための、
式IVの化合物の溶液を、ハロゲン化アリールマグネシウムまたはハロゲン化ヘテロアリールマグネシウム(この場合、前記ハロゲン化アリールマグネシウムおよびハロゲン化ヘテロアリールマグネシウムは、保護ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、保護アシル、ニトロ、保護アミノ、ハロおよび保護カルボキシから成る群より選択される1個またはそれ以上によって場合により置換されていてもよい。)から選択されるグリニャール試薬と反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
前記マグネシウム塩を、4−ハロ酪酸アルキル、4−ハロ酪酸アリール、4−ハロ酪酸アラルキル、ブチロラクトン、ハロ酢酸アルキル、ハロ酢酸アリール、ハロ酢酸アラルキルおよびジエポキシブタン(これらはすべて、保護ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アシル、ニトロ、保護アミノ、ハロ、保護カルボキシ、エポキシドおよびシアノから成る群より選択される1個またはそれ以上によって場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択される化合物と反応させること;
式IIIの化合物またはその塩を分離および単離すること
を含む方法によって表される。
第六十一の実施態様において、本発明は、
Xが、水素であり;
Yが、1から10個の炭素原子を有する、場合により置換されている不飽和アルキル、および1から10個の炭素原子を有する、場合により置換されている飽和アルキルから成る群より選択され、前記場合により置換されている不飽和アルキルおよび場合により置換されている飽和アルキルは、極性または荷電官能基を場合により含有する
式IIIの化合物またはその塩を製造するための、
式IVの化合物を、臭化3−クロロ−4−フルオロフェニルマグネシウム、臭化3−フルオロ−2−メチルフェニルマグネシウム、臭化5−フルオロ−2−メトキシフェニルマグネシウム、臭化5−フルオロ−2−メチルフェニルマグネシウム、臭化3,5−ジメチル−4−メトキシフェニルマグネシウム、臭化3−フルオロ−4−メチルフェニルマグネシウム、塩化3−[ビス(トリメチルシリル)アミノ]フェニルマグネシウム、ヨウ化3−チエニルマグネシウム、臭化3−フルオロ−4−クロロフェニルマグネシウム、臭化3,4,5−トリフルオロフェニルマグネシウム、臭化4−メトキシ−2−メチルフェニルマグネシウム、臭化2,4−ジメトキシフェニルマグネシウム、臭化2,3−ジメチルフェニルマグネシウム、塩化3−メチルフェニルマグネシウム、臭化(4−メチル−1−ナフタレニル)マグネシウム、臭化(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)マグネシウム、臭化2−クロロ−5−チエニルマグネシウム、塩化3,4−ジメチルフェニルマグネシウム、臭化3−メチル−2−チエニルマグネシウム、臭化ペンタメチルフェニルマグネシウム、臭化3,4−ジメトキシフェニルマグネシウム、臭化(3,4−ジメチルフェニル)マグネシウム、臭化(3,5−ジクロロフェニル)マグネシウム、臭化(4−フルオロ−3−メチルフェニル)マグネシウム、臭化3,4−ジクロロフェニルマグネシウム、臭化2,3,5,6−テトラメチルフェニルマグネシウム、臭化9−フェナントリルマグネシウム、臭化(4−t−ブチルフェニル)マグネシウム、臭化2,5−ジメトキシフェニルマグネシウム、臭化3,5−ジフルオロフェニルマグネシウム、塩化4−クロロフェニルマグネシウム、臭化(6−メトキシ−2−ナフチル)マグネシウム、臭化(2−メトキシ−1−ナフチル)マグネシウム、臭化3−メトキシフェニルマグネシウム、臭化(3−クロロフェニル)マグネシウム、臭化(3,5−ジメチルフェニル)マグネシウム、塩化(2−メチルフェニル)マグネシウム、臭化4−フルオロ−2−メチルフェニルマグネシウム、臭化(2,5−ジメチルフェニル)マグネシウム、臭化m−メチルフェニルマグネシウム、臭化4−エチルフェニルマグネシウム、臭化2−ピリジルマグネシウム、臭化4−フェノキシフェニルマグネシウム、臭化2−ナフチルマグネシウム、臭化(2−メチル−1−ナフチル)マグネシウム、臭化2,6−ジメチルフェニルマグネシウム、臭化2−エチルフェニルマグネシウム、臭化4−(メチルチオ)フェニルマグネシウム、臭化(4−イソプロピルフェニル)マグネシウム、臭化3,4−メチレンジオキシフェニルマグネシウム、臭化3−フルオロフェニルマグネシウム、臭化(o−メトキシフェニル)マグネシウム、ヨウ化フェニルマグネシウム、臭化(4−メトキシフェニル)マグネシウム、臭化4−(ジメチルアミノ)フェニルマグネシウム、臭化2−チエニルマグネシウム、臭化(4−メチルフェニル)マグネシウム、臭化メシチマグネシウム(Mesitymagnesium)、臭化2−トリルマグネシウム、臭化ペンタフルオロフェニルマグネシウム、臭化(4−クロロフェニル)マグネシウム、臭化1−ナフタレニルマグネシウム、塩化4−メチルフェニルマグネシウム、臭化4−フルオロフェニルマグネシウム、塩化フェニルマグネシウム、臭化フェニルマグネシウムおよび臭化(4−ビフェニリル)マグネシウムから成る群より選択されるグリニャール試薬と反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
前記マグネシウム塩を、4−ハロ酪酸アルキル、4−ハロ酪酸アリール、4−ハロ酪酸アラルキル、ブチロラクトン、ハロ酢酸アルキル、ハロ酢酸アリール、ハロ酢酸アラルキルおよびジエポキシブタン(これらはすべて、保護ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アシル、ニトロ、保護アミノ、ハロ、保護カルボキシ、エポキシドおよびシアノから成る群より選択される1個またはそれ以上によって場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択される化合物と反応させること;
式IIIの化合物またはその塩を分離および単離すること
を含む方法によって表される。
第六十二の実施態様において、本発明は、
Xが、水素であり;
Yが、1から10個の炭素原子を有する、場合により置換されている不飽和アルキル、および1から10個の炭素原子を有する、場合により置換されている飽和アルキルから成る群より選択され、前記場合により置換されている不飽和アルキルおよび場合により置換されている飽和アルキルは、極性または荷電官能基を場合により含有する
式IIIの化合物またはその塩を製造するための、
式IVの化合物を、臭化3,5−ジメチル−4−メトキシフェニルマグネシウム、臭化4−メトキシ−2−メチルフェニルマグネシウム、臭化2,4−ジメトキシフェニルマグネシウム、臭化2,3−ジメチルフェニルマグネシウム、塩化3−メチルフェニルマグネシウム、塩化3,4−ジメチルフェニルマグネシウム、臭化ペンタメチルフェニルマグネシウム、臭化3,4−ジメトキシフェニルマグネシウム、臭化(3,4−ジメチルフェニル)マグネシウム、臭化2,3,5,6−テトラメチルフェニルマグネシウム、臭化(4−t−ブチルフェニル)マグネシウム、臭化2,5−ジメトキシフェニルマグネシウム、臭化3−メトキシフェニルマグネシウム、臭化(3,5−ジメチルフェニル)マグネシウム、塩化(2−メチルフェニル)マグネシウム、臭化(2,5−ジメチルフェニル)マグネシウム、臭化m−メチルフェニルマグネシウム、臭化4−エチルフェニルマグネシウム、臭化4−フェノキシフェニルマグネシウム、臭化2,6−ジメチルフェニルマグネシウム、臭化2−エチルフェニルマグネシウム、臭化(4−イソプロピルフェニル)マグネシウム、臭化3,4−メチレンジオキシフェニルマグネシウム、臭化(o−メトキシフェニル)マグネシウム、ヨウ化フェニルマグネシウム、臭化(4−メトキシフェニル)マグネシウム、臭化(4−メチルフェニル)マグネシウム、臭化メシチマグネシウム、臭化2−トリルマグネシウム、塩化4−メチルフェニルマグネシウム、塩化フェニルマグネシウムおよび臭化フェニルマグネシウムから成る群より選択されるグリニャール試薬と反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
前記マグネシウム塩を、4−ハロ酪酸アルキル、4−ハロ酪酸アリール、4−ハロ酪酸アラルキル、ブチロラクトン、ハロ酢酸アルキル、ハロ酢酸アリール、ハロ酢酸アラルキルおよびジエポキシブタン(これらはすべて、保護ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アシル、ニトロ、保護アミノ、ハロ、保護カルボキシ、エポキシドおよびシアノから成る群より選択される1個またはそれ以上によって場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択される化合物と反応させること;
式IIIの化合物またはその塩を分離および単離すること
を含む方法によって表される。
第六十三の実施態様において、本発明は、
Xが、水素であり;
Yが、1から10個の炭素原子を有する、場合により置換されている不飽和アルキル、および1から10個の炭素原子を有する、場合により置換されている飽和アルキルから成る群より選択され、前記場合により置換されている不飽和アルキルおよび場合により置換されている飽和アルキルは、極性または荷電官能基を場合により含有する
式IIIの化合物またはその塩を製造するための、
式IVの化合物を、塩化3−メチルフェニルマグネシウム、臭化(4−t−ブチルフェニル)マグネシウム、臭化3−メトキシフェニルマグネシウム、塩化(2−メチルフェニル)マグネシウム、臭化m−メチルフェニルマグネシウム、臭化4−エチルフェニルマグネシウム、臭化2−エチルフェニルマグネシウム、臭化(4−イソプロピルフェニル)マグネシウム、臭化(o−メトキシフェニル)マグネシウム、ヨウ化フェニルマグネシウム、臭化(4−メトキシフェニル)マグネシウム、臭化(4−メチルフェニル)マグネシウム、臭化2−トリルマグネシウム、塩化4−メチルフェニルマグネシウム、塩化フェニルマグネシウムおよび臭化フェニルマグネシウムから成る群より選択されるグリニャール試薬と反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
前記マグネシウム塩を、4−ハロ酪酸アルキル、4−ハロ酪酸アリール、4−ハロ酪酸アラルキル、ブチロラクトン、ハロ酢酸アルキル、ハロ酢酸アリール、ハロ酢酸アラルキルおよびジエポキシブタン(これらはすべて、保護ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アシル、ニトロ、保護アミノ、ハロ、保護カルボキシ、エポキシドおよびシアノから成る群より選択される1個またはそれ以上によって場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択される化合物と反応させること;
式IIIの化合物またはその塩を分離および単離すること
を含む方法によって表される。
第六十四の実施態様において、本発明は、
Xが、水素であり;
Yが、1から10個の炭素原子を有する、場合により置換されている不飽和アルキル、および1から10個の炭素原子を有する、場合により置換されている飽和アルキルから成る群より選択され、前記場合により置換されている不飽和アルキルおよび場合により置換されている飽和アルキルは、極性または荷電官能基を場合により含有する
式IIIの化合物またはその塩を製造するための、
式IVの化合物を、塩化3−メチルフェニルマグネシウム、臭化3−メトキシフェニルマグネシウム、塩化(2−メチルフェニル)マグネシウム、臭化m−メチルフェニルマグネシウム、臭化(o−メトキシフェニル)マグネシウム、ヨウ化フェニルマグネシウム、臭化(4−メトキシフェニル)マグネシウム、臭化(4−メチルフェニル)マグネシウム、臭化2−トリルマグネシウム、塩化4−メチルフェニルマグネシウム、塩化フェニルマグネシウムおよび臭化フェニルマグネシウムから成る群より選択されるグリニャール試薬と反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
前記マグネシウム塩を、4−ハロ酪酸アルキル、4−ハロ酪酸アリール、4−ハロ酪酸アラルキル、ブチロラクトン、ハロ酢酸アルキル、ハロ酢酸アリール、ハロ酢酸アラルキルおよびジエポキシブタン(これらはすべて、保護ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アシル、ニトロ、保護アミノ、ハロ、保護カルボキシ、エポキシドおよびシアノから成る群より選択される1個またはそれ以上によって場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択される化合物と反応させること;
式IIIの化合物またはその塩を分離および単離すること
を含む方法によって表される。
第六十五の実施態様において、本発明は、
Xが、水素であり;
Yが、1から10個の炭素原子を有する、場合により置換されている不飽和アルキル、および1から10個の炭素原子を有する、場合により置換されている飽和アルキルから成る群より選択され、前記場合により置換されている不飽和アルキルおよび場合により置換されている飽和アルキルは、極性または荷電官能基を場合により含有する
式IIIの化合物またはその塩を製造するための、
式IVの化合物を、臭化3−メトキシフェニルマグネシウム、臭化(o−メトキシフェニル)マグネシウムおよび塩化フェニルマグネシウムから成る群より選択されるグリニャール試薬と反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
前記マグネシウム塩を、4−ハロ酪酸アルキル、4−ハロ酪酸アリール、4−ハロ酪酸アラルキル、ブチロラクトン、ハロ酢酸アルキル、ハロ酢酸アリール、ハロ酢酸アラルキルおよびジエポキシブタン(これらはすべて、保護ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アシル、ニトロ、保護アミノ、ハロ、保護カルボキシ、エポキシドおよびシアノから成る群より選択される1個またはそれ以上によって場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択される化合物と反応させること;
式IIIの化合物またはその塩を分離および単離すること
を含む方法によって表される。
第六十六の実施態様において、本発明は、
Xが、水素であり;
Yが、1から10個の炭素原子を有する、場合により置換されている不飽和アルキル、および1から10個の炭素原子を有する、場合により置換されている飽和アルキルから成る群より選択され、前記場合により置換されている不飽和アルキルおよび場合により置換されている飽和アルキルは、極性または荷電官能基を場合により含有する
式IIIの化合物またはその塩を製造するための、
式IVの化合物を、臭化3−メトキシフェニルマグネシウム、臭化(o−メトキシフェニル)マグネシウムおよび塩化フェニルマグネシウムから成る群より選択されるグリニャール試薬と反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
前記マグネシウム塩を、4−ハロ酪酸アルキル、4−ハロ酪酸アリール、4−ハロ酪酸アラルキル、ブチロラクトン、ハロ酢酸アルキル、ハロ酢酸アリール、ハロ酢酸アラルキルおよびジエポキシブタン(これらはすべて、保護ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アシル、ニトロ、保護アミノ、ハロ、保護カルボキシ、エポキシドおよびシアノから成る群より選択される1個またはそれ以上によって場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択される化合物と反応させること;
式IIIの化合物またはその塩を分離および単離すること
を含む方法によって表される。
第六十七の実施態様において、本発明は、式IX、X、XIもしくはXII:
Figure 0004550800
の化合物またはその塩を製造するための、
式IVの化合物の溶液を、臭化3−メトキシフェニルマグネシウム、臭化(o−メトキシフェニル)マグネシウムおよび塩化フェニルマグネシウムから成る群より選択されるグリニャール試薬と反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
前記マグネシウム塩を、4−ハロ酪酸アルキル、4−ハロ酪酸アリール、4−ハロ酪酸アラルキルおよびブチロラクトンから成る群からの化合物と反応させること;
式IX、X、XIもしくはXIIの化合物またはその塩を分離および単離すること
を含む方法によって表される。
第六十八の実施態様において、本発明は、式XIII、XIV、XVもしくはXVI:
Figure 0004550800
Figure 0004550800
の化合物またはその塩を製造するための、
式IVの化合物を、臭化3−メトキシフェニルマグネシウム、臭化(o−メトキシフェニル)マグネシウムおよび塩化フェニルマグネシウムから成る群より選択されるグリニャール試薬と反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
前記マグネシウム塩を、ハロ酢酸アルキル、ハロ酢酸アリール、ハロ酢酸アラルキルおよびハロ酢酸アルカリ金属と反応させること;
式XIII、XIV、XVもしくはXVIの化合物またはその塩を分離および単離すること
を含む方法によって表される。
第六十九の実施態様において、本発明は、式XVII:
Figure 0004550800
の化合物またはその塩を製造するための、
式IVの化合物を、臭化3−メトキシフェニルマグネシウム、臭化(o−メトキシフェニル)マグネシウムおよび塩化フェニルマグネシウムから成る群より選択されるグリニャール試薬と反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
前記マグネシウム塩をジエポキシブタンと反応させること;
前記式XVIIの化合物またはその塩を分離および単離すること
を含む方法によって表される。
第七十の実施態様において、本発明は、
Xが、水素であり;
Yが、1から10個の炭素原子を有する、場合により置換されている不飽和アルキル、および1から10個の炭素原子を有する、場合により置換されている飽和アルキルから成る群より選択され、前記場合により置換されている不飽和アルキルおよび場合により置換されている飽和アルキルは、極性または荷電官能基を場合により含有する
式IIIの化合物またはその塩を製造するための、
式IVの化合物を、ハロゲン化アリールアルキルマグネシウム、ハロゲン化アリールアルキニルマグネシウムおよびハロゲン化アリールアルケニルマグネシウム(これらはすべて、保護ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、保護アシル、ニトロ、保護アミノ、ハロおよび保護カルボキシから成る群より選択される1個またはそれ以上によって場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択されるグリニャール試薬と反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
前記マグネシウム塩を、飽和または不飽和ハロゲン化アルキル、飽和または不飽和アルキル−O−スルホニルアルキル、飽和または不飽和アルキル−O−スルホニルアリール、飽和または不飽和アルキル−O−アシルおよび飽和または不飽和エポキシド(これらはすべて、保護ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アシル、ニトロ、保護アミノ、ハロ、保護カルボキシ、エポキシドおよびシアノから成る群より選択される1個またはそれ以上によって場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択される化合物と反応させること;
式IIIの化合物またはその塩を分離および単離すること
を含む方法によって表される。
第七十一の実施態様において、本発明は、
Xが、水素であり;
Yが、1から10個の炭素原子を有する、場合により置換されている不飽和アルキル、および1から10個の炭素原子を有する、場合により置換されている飽和アルキルから成る群より選択され、前記場合により置換されている不飽和アルキルおよび場合により置換されている飽和アルキルは、極性または荷電官能基を場合により含有する
式IIIの化合物またはその塩を製造するための、
式IVの化合物を、塩化2,5−ジメチルベンジルマグネシウム、塩化2,6−ジクロロベンジルマグネシウム、塩化2,4−ジクロロベンジルマグネシウム、塩化2−フルオロベンジルマグネシウム、塩化2,4−ジメチルベンジルマグネシウム、臭化3−ブロモベンジルマグネシウム、臭化4−ブロモベンジルマグネシウム、塩化(2−フェニルエチル)マグネシウム、塩化3−フルオロベンジルマグネシウム、塩化(3,4−ジクロロベンジル)マグネシウム、臭化2−ブロモベンジルマグネシウム、塩化4−メトキシベンジルマグネシウム、塩化4−メチルベンジルマグネシウム、塩化m−メチルベンジルマグネシウム、塩化2−メチルベンジルマグネシウム、塩化3−クロロベンジルマグネシウム、塩化2−クロロベンジルマグネシウム、塩化m−メトキシベンジルマグネシウム、塩化ベンジルマグネシウム、臭化(フェニルエチニル)マグネシウム、塩化4−フルオロベンジルマグネシウム、臭化ベンジルマグネシウム、塩化4−クロロベンジルマグネシウムおよび塩化2−クロロ−6−フルオロベンジルマグネシウムから成る群より選択されるグリニャール試薬と反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
前記マグネシウム塩を、飽和または不飽和ハロゲン化アルキル、飽和または不飽和アルキル−O−スルホニルアルキル、飽和または不飽和アルキル−O−スルホニルアリール、飽和または不飽和アルキル−O−アシルおよび飽和または不飽和エポキシド(これらはすべて、保護ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アシル、ニトロ、保護アミノ、ハロ、保護カルボキシ、エポキシドおよびシアノから成る群より選択される1個またはそれ以上によって場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択される化合物と反応させること;
式IIIの化合物またはその塩を分離および単離すること
を含む方法によって表される。
第七十二の実施態様において、本発明は、
Xが、水素であり;
Yが、1から10個の炭素原子を有する、場合により置換されている不飽和アルキル、および1から10個の炭素原子を有する、場合により置換されている飽和アルキルから成る群より選択され、前記場合により置換されている不飽和アルキルおよび場合により置換されている飽和アルキルは、極性または荷電官能基を場合により含有する
式IIIの化合物またはその塩を製造するための、
式IVの化合物を、塩化2,5−ジメチルベンジルマグネシウム、塩化2,4−ジメチルベンジルマグネシウム、塩化(2−フェニルエチル)マグネシウム、塩化4−メトキシベンジルマグネシウム、塩化4−メチルベンジルマグネシウム、塩化m−メチルベンジルマグネシウム、塩化2−メチルベンジルマグネシウム、塩化m−メトキシベンジルマグネシウム、塩化ベンジルマグネシウムおよび臭化ベンジルマグネシウムから成る群より選択されるグリニャール試薬と反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
前記マグネシウム塩を、飽和または不飽和ハロゲン化アルキル、飽和または不飽和アルキル−O−スルホニルアルキル、飽和または不飽和アルキル−O−スルホニルアリール、飽和または不飽和アルキル−O−アシルおよび飽和または不飽和エポキシド(これらはすべて、保護ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アシル、ニトロ、保護アミノ、ハロ、保護カルボキシ、エポキシドおよびシアノから成る群より選択される1個またはそれ以上によって場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択される化合物と反応させること;
式IIIの化合物またはその塩を分離および単離すること
を含む方法によって表される。
第七十三の実施態様において、本発明は、
Xが、水素であり;
Yが、1から10個の炭素原子を有する、場合により置換されている不飽和アルキル、および1から10個の炭素原子を有する、場合により置換されている飽和アルキルから成る群より選択され、前記場合により置換されている不飽和アルキルおよび場合により置換されている飽和アルキルは、極性または荷電官能基を場合により含有する
式IIIの化合物またはその塩を製造するための、
式IVの化合物を塩化ベンジルマグネシウムと反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
前記マグネシウム塩を、飽和または不飽和ハロゲン化アルキル、飽和または不飽和アルキル−O−スルホニルアルキル、飽和または不飽和アルキル−O−スルホニルアリール、飽和または不飽和アルキル−O−アシルおよび飽和または不飽和エポキシド(これらはすべて、保護ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アシル、ニトロ、保護アミノ、ハロ、保護カルボキシ、エポキシドおよびシアノから成る群より選択される1個またはそれ以上によって場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択される化合物と反応させること;
式IIIの化合物またはその塩を分離および単離すること
を含む方法によって表される。
第七十四の実施態様において、本発明は、式IX、X、XIもしくはXII:
Figure 0004550800
の化合物またはその塩を製造するための、
式IVの化合物の溶液を塩化ベンジルマグネシウムと反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
前記マグネシウム塩を、4−ハロ酪酸アルキル、4−ハロ酪酸アリール、4−ハロ酪酸アラルキルおよびブチロラクトンから成る群からの化合物と反応させること;
式IX、X、XIもしくはXIIの化合物またはその塩を分離および単離すること
を含む方法によって表される。
第七十五の実施態様において、本発明は、式XIII、XIV、XVもしくはXVI:
Figure 0004550800
の化合物またはその塩を製造するための、
式IVの化合物を塩化ベンジルマグネシウムと反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
前記マグネシウム塩を、ハロ酢酸アルキル、ハロ酢酸アリール、ハロ酢酸アラルキルおよびハロ酢酸アルカリ金属と反応させること;
式XIII、XIV、XVもしくはXVIの化合物またはその塩を分離および単離すること
を含む方法によって表される。
第七十六の実施態様において、本発明は、式XVII:
Figure 0004550800
の化合物またはその塩を製造するための、
式IVの化合物を塩化ベンジルマグネシウムと反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
前記マグネシウム塩をジエポキシブタンと反応させること;
前記式XVIIの化合物またはその塩を分離および単離すること
を含む方法によって表される。
第七十七の実施態様において、本発明は、
Xが、水素であり;
Yが、1から10個の炭素原子を有する、場合により置換されている不飽和アルキル、および1から10個の炭素原子を有する、場合により置換されている飽和アルキルから成る群より選択され、前記場合により置換されている不飽和アルキルおよび場合により置換されている飽和アルキルは、極性または荷電官能基を場合により含有する
式IIIの化合物またはその塩を製造するための、
式IVの化合物を、アルキルマグネシウムアルキルまたはアリールマグネシウムアリール(この場合、前記アルキルマグネシウムアルキルまたはアリールマグネシウムアリールは、保護ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、保護アシル、ニトロ、保護アミノ、ハロおよび保護カルボキシから成る群より選択される1個またはそれ以上によって場合により置換されていてもよい。)から選択されるグリニャール試薬と反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
前記マグネシウム塩を、飽和または不飽和ハロゲン化アルキル、飽和または不飽和アルキル−O−スルホニルアルキル、飽和または不飽和アルキル−O−スルホニルアリール、飽和または不飽和アルキル−O−アシルおよび飽和または不飽和エポキシド(これらはすべて、保護ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アシル、ニトロ、保護アミノ、ハロ、保護カルボキシ、エポキシドおよびシアノから成る群より選択される1個またはそれ以上によって場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択される化合物と反応させること;
式IIIの化合物またはその塩を分離および単離すること
を含む方法によって表される。
第七十八の実施態様において、本発明は、
Xが、水素であり;
Yが、1から10個の炭素原子を有する、場合により置換されている不飽和アルキル、および1から10個の炭素原子を有する、場合により置換されている飽和アルキルから成る群より選択され、前記場合により置換されている不飽和アルキルおよび場合により置換されている飽和アルキルは、極性または荷電官能基を場合により含有する
式IIIの化合物またはその塩を製造するための、
式IVの化合物を、n−ブチル−s−ブチルマグネシウム、ジメチルマグネシウム、ジ−n−ブチルマグネシウム、ジエチルマグネシウムおよびジフェニルマグネシウムから成る群より選択されるグリニャール試薬と反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
前記マグネシウム塩を、飽和または不飽和ハロゲン化アルキル、飽和または不飽和アルキル−O−スルホニルアルキル、飽和または不飽和アルキル−O−スルホニルアリール、飽和または不飽和アルキル−O−アシルおよび飽和または不飽和エポキシド(これらはすべて、保護ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アシル、ニトロ、保護アミノ、ハロ、保護カルボキシ、エポキシドおよびシアノから成る群より選択される1個またはそれ以上によって場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択される化合物と反応させること;
式IIIの化合物またはその塩を分離および単離すること
を含む方法によって表される。
第七十九の実施態様において、本発明は、式IX、X、XIもしくはXII:
Figure 0004550800
の化合物またはその塩を製造するための、
式IVの化合物を、n−ブチル−s−ブチルマグネシウム、ジメチルマグネシウム、ジ−n−ブチルマグネシウム、ジエチルマグネシウムおよびジフェニルマグネシウムから成る群より選択されるグリニャール試薬と反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
前記マグネシウム塩を、4−ハロ酪酸アルキル、4−ハロ酪酸アリール、4−ハロ酪酸アラルキルおよびブチロラクトンから成る群からの化合物と反応させること;
式IX、X、XIもしくはXIIの化合物またはその塩を分離および単離すること
を含む方法によって表される。
第八十の実施態様において、本発明は、式XIII、XIV、XVもしくはXVI:
Figure 0004550800
Figure 0004550800
の化合物またはその塩を製造するための、
式IVの化合物を、n−ブチル−s−ブチルマグネシウム、ジメチルマグネシウム、ジ−n−ブチルマグネシウム、ジエチルマグネシウムおよびジフェニルマグネシウムから成る群より選択されるグリニャール試薬と反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
前記マグネシウム塩を、ハロ酢酸アルキル、ハロ酢酸アリール、ハロ酢酸アラルキルおよびハロ酢酸アルカリ金属と反応させること;
式XIII、XIV、XVもしくはXVIの化合物またはその塩を分離および単離すること
を含む方法によって表される。
第八十一の実施態様において、本発明は、式XVII:
Figure 0004550800
の化合物またはその塩を製造するための、
式IVの化合物を、n−ブチル−s−ブチルマグネシウム、ジメチルマグネシウム、ジ−n−ブチルマグネシウム、ジエチルマグネシウムおよびジフェニルマグネシウムから成る群より選択されるグリニャール試薬と反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
前記マグネシウム塩をジエポキシブタンと反応させること;
前記式XVIIの化合物またはその塩を分離および単離すること
を含む方法によって表される。
第八十二の実施態様において、本発明は、式XII:
Figure 0004550800
の化合物またはその塩を製造するための、
式IVの化合物をグリニャール試薬と反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
前記マグネシウム塩をハロ酢酸アルキル、ハロ酢酸アリールまたはハロ酢酸アラルキルと反応させて、IX、XまたはXIの化合物を形成すること;
前記IX、XまたはXIの化合物を加水分解すること;
前記式XIIの化合物またはその塩を分離および単離すること
を含む方法によって表される。
第八十三の実施態様において、本発明は、式XVI:
Figure 0004550800
の化合物またはその塩を製造するための、
式IVの化合物をグリニャール試薬と反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
前記マグネシウム塩をハロ酢酸アルキル、ハロ酢酸アリールまたはハロ酢酸アラルキルと反応させて、XIII、XIVまたはXVの化合物を形成すること;
前記XIII、XIVまたはXVの化合物を加水分解すること;
前記式XVIの化合物またはその塩を分離および単離すること
を含む方法によって表される。
定義
特に別段の指示がない限り、単独のまたは複合語の中の用語「アルキル」または「アルク(alk)」は、1から18個の炭素原子を有する、飽和直鎖、分枝鎖または環状第一級、第二級または第三級炭化水素を包含し、具体的には、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、シクロプロピル、ブチル、イソブチル、t−ブチル、ペンチル、シクロペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシル、イソヘキシル、シクロヘキシル、シクロヘキシルメチル、3−メチルペンチル、2,2−ジメチルブチルおよび2,3−ジメチルブチル、トリフルオロメチルならびに過フルオロアルキルを含む。この用語は、置換アルキル基と非置換アルキル基の両方を包含する。アルキル基は、活性化合物の特性に悪影響を及ぼさないあらゆる部分、例えば、限定ではないが、ヒドロキシル、ハロ(F、Cl、BrおよびIを独立して含む)、トリフルオロメチルを含む過フルオロアルキル、アミノ、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルコキシ、アリールオキシ、ニトロ、シアノ、アシル、アミド、カルボキサミド、カルボキシレート、チオール、アルキルチオ、アジド、スルホン酸、スルフェート、ホスホン酸、ホスフェートまたはホスホネート(これらは、非保護であるか、必要な場合には、当業者に公知であるように、例えば、Greeneら,Protective Groups in Organic Synthesis,John Wiley and Sons,第二版,1991において教示されているように、保護されている)で置換されていてもよい。前記文献は、本明細書に参照により組込まれる。1つの実施態様において、アルキルは、例えば、CF3、CH2CF3、CCl3またはシクロプロピルであり得る。
本文中でC(アルキル範囲)という用語が用いられているときは必ず、この用語は、あたかも具体的に、個別に記載されているかのごとく、そのクラスの各メンバーを独立して包含する。非限定的な例として、用語「C1〜10」は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、s−ブチル、イソ−ブチル、t−ブチル、ペンチル、イソ−ペンチル、ネオ−ペンチル、シクロペンチル、シクロペンチル、ヘキシル、1−メチルペンチル、2−メチルペンチル、3−メチルペンチル、4−メチルペンチル、1−エチルブチル、2−エチルブチル、3−エチルブチル、4−エチルブチル、シクロヘキシル、ヘプチル、1−メチルヘキシル、2−メチルヘキシル、3−メチルヘキシル、4−メチルヘキシル、5−メチルヘキシル、6−メチルヘキシル、1−エチルペンチル、2−エチルペンチル、3−エチルペンチル、4−エチルペンチル、5−エチルペンチル、1−プロピルブチル、2−プロピルブチル、3−プロピルブチル、4−プロピルブチル、シクロヘプチル、オクチル、1−メチルヘプチル、2−メチルヘプチル、3−メチルヘプチル、4−メチルヘプチル、5−メチルヘプチル、6−メチルヘプチル、7−メチルヘプチル、1−エチルヘキシル、2−エチルヘキシル、3−エチルヘキシル、4−エチルヘキシル、5−エチルヘキシル、6−エチルヘキシル、1−プロピルペンチル、2−プロピルペンチル、3−プロピルペンチル、4−プロピルペンチル、5−プロピルペンチル、シクロオクチル、ノニル、シクロノニル、デシルまたはシクロデシルを含む(しかし、これらに限定されない)、その範囲に入る各化学種を独立して表す。同様に、C1〜6、C1〜8、C2〜8、C3〜8、C1〜10およびC1〜18は、その一切のメンバーグループを、あたかも各々が独立して本明細書に挙げられているかのごとく、独立して包含し得る。
特に別段の指示がない限り、単独のまたは複合語の中の用語「アルケニル」は、2から10個の炭素原子を有するとともに1つまたはそれ以上の炭素−炭素二重結合を含む直鎖、分枝鎖または環状炭化水素を包含する。こうしたラジカルの例は、メチレン、エチレン、メチルエチレンおよびイソプロピリデンである。1,2−エタン−ジイル、1,1−エタン−ジイル、1,3−プロパン−ジイル、1,2−プロパン−ジイル、1,3−ブタン−ジイル、1,4−ブタン−ジイルなどは、この用語の範囲に包含される。本明細書において開示するアルキレン基または他の二価部分は、アルキル、ハロ、ハロアルキル、ヒドロキシ、カルボキシル、アシル、アシルオキシ、アミノ、アミド(amido)、カルボキシル誘導体、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アリールアミノ、アルコキシ、アリールオキシ、ニトロ、シアノ、スルホン酸、チオール、イミン、スルホニル、スルファニル、スルフィニル、スルファモニル、エステル、カルボン酸、アミド(amide)、ホスホニル、ホスフィニル、ホスホリル、ホスフィン、チオエステル、チオエーテル、酸ハロゲン化物、無水物、オキシム、ヒドロジン、カルバメート、ホスホン酸、ホスホネートまたは本化合物の薬理活性を阻害しない他のあらゆる実行可能な官能基(これらは、非保護であるか、必要な場合には、当業者に公知であるように、例えば、Greeneら,Protective Groups in Organic Synthesis,John Wiley and Sons,第二版,1991において教示されているように、保護されている。)から成る群より選択される1つまたはそれ以上の部分で場合により置換されていてることがある。前記文献は、本明細書に参照により組込まれる。
用語「アルキニル」は、2から10個の炭素原子を含むか、2から6個の炭素原子を有するようなラジカルを含む、1つまたはそれ以上の三重結合を含む程度の、直鎖または分枝鎖の不飽和非環状炭化水素ラジカルを包含する。前記アルキニルラジカルは、下で定義するような基で場合により置換されていることがある。適するアルキニルラジカルの例には、エチニル、プロピニル、ヒドロキシプロピニル、ブチン−1−イル、ブチン−2−イル、ペンチン−1−イル、ペンチン−2−イル、4−メトキシペンチン−2−イル、3−メチルブチン−1−イル、ヘキシン−1−イル、ヘキシン−2−イル、ヘキシン−3−イル、3,3−ジメチルブチン−1−イルラジカルなどが挙げられる。
単独のまたは複合語の中の用語「アリール」または「アル(ar)」は、1、2または3個の環を含む炭素環式芳香族系を意味し、この場合、前記の環は、ペンダント方式で互いに結合していてもよいし、または縮合していてもよい。この用語「アリール」は、アルキル、アルケニルおよびアルキニル、アルコキシ、アリールオキシ、ハロならびにアミノから成る群より選択される1つまたはそれ以上の部分で場合により置換されている「アリール」も包含する。
単独のまたは複合語の中の用語「アシル」は、式C(O)R’の基を指し、この式中のR’は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリールまたはアラルキル基である。「アシル」の例は、ホルミル、アセチル、ベンゾイル、トリフルオロアセチル、フタロイル、マロニル、ニコチニルなどである。
単独のまたは複合語の中の用語「アミノ」は、ラジカル−NHもしくは−NH−、または
Figure 0004550800
を指す。
単独のまたは複合語の中の用語「アルコキシ」は、酸素結合によって結合されている、本明細書において定義するようなアルキル基を指す。アルコキシの例には、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、イソプロポキシおよびt−ブトキシアルキルが挙げられる。
単独のまたは複合語の中の用語「アリールオキシ」は、酸素結合によって結合している、本明細書において定義するようなアリール基を指す。
単独のまたは複合語の中の用語「アルクチオ」は、硫黄結合によって結合している、本明細書において定義するようなアルキル基を指す。
用語「カルボキシ」は、ラジカル
Figure 0004550800
を指す。
単独のまたは複合語の中の用語「ハロ」および「ハロゲン」および「ハロゲン化物」は、クロロ、ブロモ、ヨードおよびフルオロを指す。
用語「置換されている」は、指定の原子または置換基上の1個またはそれ以上の水素原子が置換されていることを意味するが、但し、その指定の原子の正常な原子価を超えないこと、およびその置換によって安定な化合物が生じることになることを条件とする。典型的な置換には、本明細書において定義するような、ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アシル、ニトロ、アミノ、ハロ、カルボキシ、シアノおよび保護基が挙げられる。こうした置換が、さらに置換されていることもある。
用語「極性または荷電官能基」は、1個またはそれ以上の水素原子の代わりに結合されている極性または荷電基を指す。非限定的な例には、カルボキシ、ヒドロキシ、アミノ、エポキシドなどが挙げられる。
単独のまたは複合語の中の用語「ヘテロアリール」は、硫黄、酸素、窒素またはリンから選択されるヘテロ原子を少なくとも1個含有する本明細書において定義するようなアリールを包含する。ヘテロアリールは、場合により「置換されている」(この用語は、本明細書において用いるとおりのものである。)ことがあり、および/または「保護基」(この用語は、本明細書において用いるとおりのものである。)で置換されていることがある。加えて、ヘテロアリール上の隣接する基が合わさって、5から7員の炭素環、アリール、ヘテロアリールを形成することがあり、そしてまたそれらも上記のとおり置換されていることがある。ヘテロアリールの非限定的な例は、プロピリジニル、テトラヒドロフリル、テトラヒドロフラニル、ピラニル、プリニル、テトラヒドロピラニル、ピペラジニル、ピペリジニル、モルホリノ、チオモルホリノ、テトラヒドロピラニル、イミダゾリル、ピロリニル、ピラゾリニル、インドリニル、ジオキソラニル、または1,4−ジオキサニル、アジリジニル、フリル、フラニル、ピリジル、ピリジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、ベンゾオキサゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、1,3,4−チアジアゾール、インダゾリル、トリアジナイル、1,3,5−トリアジニル、チエニル、イソチアゾリル、イミダゾリル、テトラゾリル、ピラジニル、ベンゾフラニル、キノリル、イソキノリル、ベンゾチエニル、イソベンゾフリル、ピラゾリル、インドリル、イソインドリル、ベンズイミダゾリル、プリニル、カルバゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、ベンゾチアゾリル、イソチアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、イソオキサゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、ピロリル、キナゾリニル、キノキサリニル、ベンゾオキサゾリル、キノリニル、イソキノリニル、シノリニル、フタラジニル、キサンチニル、ヒポキサンチニル、ピラゾール、イミダゾール、1,2,3−トリアゾール、1,2,4−トリアゾール、1,2,3−オキサジアゾール、チアジン、ピリダジン、トリアゾロピリジニルまたはプテリジニルであり、この場合、前記へテロアリールは、場合により置換されていることがある。
用語「保護基」または「保護されている」は、感受性または反応性の様々な基を保護して、前記の基の反応への干渉を防止する置換基を指す。グリニャールまたはリチウム試薬と反応する官能基を場合により保護して、望ましくない副反応を回避することができる。こうした保護は、Greeneら,Protective Groups in Organic Synthesis,John Wiley and Sons,第二版,1991などにより教示されているような周知の方法で行うことができる。保護基は、反応後、当業者に公知のあらゆる方法で除去することができる。保護基の非限定的な例には、トリメチルシリル、ジメチルヘキシルシリル、t−ブチルジメチルシリルおよびt−ブチルジフェニルシリル、トリチル、または置換トリチル、アルキル基、アシル基、例えばアセチルおよびプロピニル、メタンスルホニル、ならびにp−トルエンスルホニルが挙げられる。例えば、保護カルボキシは、下記:
Figure 0004550800
の一方から選択してもよい。
単独のまたは複合語の中の用語「カルボン酸無水物」は、式 アシル−OC(O)Rα、アシル−OC(O)ORα、アシル−OC(O)SRα、またはアシル−OC(O)NRαβを有する化合物を包含し、この場合のRαは、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリールおよびアラルキルから成る群より選択され、Rβは、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アルカリール、アラルキルおよび保護基(この用語は、本明細書において定義するとおりのものである。)から成る群より選択される。用語「無水カルボン酸」は、式:
Figure 0004550800
(式中、Zは、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アラルキルおよび−(CH)NRβである)
を有する化合物を指す「カルボン酸無水物」を包含する。すべての「カルボン酸無水物」が、本明細書で定義するとおり、場合により「置換されている」ことがある。
用語「活性カルボン酸エステル」は、式C(O)SR”およびC(O)OR”を有する化合物を包含し、この場合のR”は、置換もしくは非置換アリールまたは非置換もしくは置換アルキルである。
用語「グリニャール試薬」は、ハロゲン化有機マグネシウム(The Columbia Encyclopedia,第6版,2001によって定義されているとおりのもの。前記文献は、本明細書に参照により組込まれる。)、または式RγMgXおよびRγMgRδそれぞれによって表されるビス−有機マグネシウム化合物を意味し、この場合のRγおよびRδは、第一、第二または第三アルキル;アルケニル;アルキニル;アラルキル;ヘテロアリール;およびアリール(これらはすべて、「置換されている」(この用語は、本明細書において定義するとおりのものである。)ことがある。)から独立して選択され、Xは、ハロゲン化物によって表される。
用語「スルホニル」は、ラジカル
Figure 0004550800
を指す。
用語「アルクスルホニル」は、ラジカル
Figure 0004550800
を指す。
用語「エポキシド」は、
Figure 0004550800
(式中、すべてのR基は、水素、アルキル、アリールおよびアリールアルキルから独立して選択され、この場合、前記アルキル、アリールおよびアリールアルキルは、極性官能基で場合により置換されていてもよい。)
を包含する。
用語「プロブコールのエステル」および「プロブコール誘導体のエステル」は、フェノール部分の一方または両方がアシル化されているプロブコールまたは(状況に応じて)プロブコール誘導体と定義する。用語「プロブコールのモノエステル」および「プロブコール誘導体のモノエステル」は、フェノール部分の一方がアシル化されているプロブコールまたは(状況に応じて)プロブコール誘導体と定義する。
用語「プロブコールのエーテル」および「プロブコール誘導体のエーテル」は、フェノール部分の一方または両方がアルキル化されているプロブコールまたは(状況に応じて)プロブコール誘導体と定義する。用語「プロブコールのモノエーテル」およびプロブコール誘導体のモノエーテル」は、フェノール部分の一方がアルキル化されているプロブコールまたは(状況に応じて)プロブコール誘導体と定義する。
用語「プロブコール誘導体」は、化合物:
Figure 0004550800
(式中、R、R、RおよびRのうちの少なくとも1個は、t−ブチル以外であり、ならびに/またはRおよびRの一方もしくは両方が、メチル以外であり、ならびに/またはXおよびYの一方もしくは両方が、水素以外である)
を指す。
(実施例)
下記実施例は、本発明を説明するために提供するものであり、本発明の範囲を制限するためのものではない。当業者は、下記調製手順の条件および方法の公知の変形を利用して所望の化合物を製造することができることを、容易に理解するであろう。本実施態様および実施例に必要な材料は、文献で知られており、容易に購入することができ、または当業者には公知の出発原料から公知の方法で製造することができる。
還流冷却器、窒素導入口、熱電対および攪拌棒を装着した25mL乾燥三つ口丸底フラスコに、プロブコール(0.25g、0.48mmol)を充填し、続いて2.5mLの無水トルエンを充填した。得られた溶液に塩化イソプロピルマグネシウム(0.51mL、THF中2.0M)を1度に添加した。この反応物を室温にし、次いで、無水コハク酸(0.25g、2.5mmol)を1度に添加した。45分間熟成させた後、1NのHClでゆっくりと反応を停止させ、EtOAcで希釈した。次に、この二相反応物を室温に冷却し、相を分離した。HPLCによるこの有機層の分析は、モノコハク酸プロブコール60%、ジコハク酸プロブコール13%、およびプロブコール27%を示した。
還流冷却器、窒素導入口、熱電対および攪拌棒を装着した25mL乾燥三つ口丸底フラスコに、プロブコール(0.25g、0.48mmol)充填し、続いて2.5mLの無水トルエンを充填した。得られた溶液に臭化イソプロピルマグネシウム(1.0mL、THF中1.0M)を1度に添加した。この反応物を室温にし、次いで、無水コハク酸(0.25g、2.5mmol)を1度に添加し、続いて無水THF(0.5mL)を添加した。1.5時間熟成させた後、1NのHClでゆっくりと反応を停止させ、EtOAcで希釈した。次に、この二相反応物を室温に冷却し、相を分離した。HPLCによるこの有機層の分析は、モノコハク酸プロブコール55%、ジコハク酸プロブコール27%、およびプロブコール18%を示した。
還流冷却器、窒素導入口、熱電対および攪拌棒を装着した25mL乾燥三つ口丸底フラスコに、プロブコール(0.25g、0.48mmol)および無水コハク酸(0.25g、2.5mmol)充填し、続いて2.5mLの無水トルエンを充填した。得られた溶液に塩化イソプロピルマグネシウム(0.51mL、THF中2.0M)を2分かけて添加した。40分間熟成させた後、1NのHClでゆっくりと反応を停止させ、EtOAcで希釈した。次に、この二相反応物を室温に冷却し、相を分離した。HPLCによるこの有機層の分析は、モノコハク酸プロブコール53%、ジコハク酸プロブコール17%、およびプロブコール30%を示した。
還流冷却器、窒素導入口、熱電対および攪拌棒を装着した25mL乾燥三つ口丸底フラスコに、プロブコール(0.25g、0.48mmol)を充填し、続いて2.5mLの無水トルエンを充填した。得られた溶液に塩化イソプロピルマグネシウム(0.51mL、THF中2.0M)を1度に添加した。反応温度を5℃にし、次いで、無水コハク酸(0.25g、2.5mmol)を1度に添加した。45分間熟成させた後、1NのHClでゆっくりと反応を停止させ、EtOAcで希釈した。次に、この二相反応物を室温に冷却し、相を分離した。HPLCによるこの有機層の分析は、モノコハク酸プロブコール46%、ジコハク酸プロブコール47%、およびプロブコール7%を示した。
還流冷却器、窒素導入口、熱電対および攪拌棒を装着した25mL乾燥三つ口丸底フラスコに、プロブコール(0.25g、0.48mmol)を充填し、続いて2.5mLの無水トルエンを充填した。得られた溶液に塩化イソプロピルマグネシウム(0.51mL、THF中2.0M)を1度に添加した。この反応物を室温にし、次いで、無水コハク酸(125.0mg、1.25mmol)をTHF(1.5mL)中の溶液として5分かけて添加した。40分間熟成させた後、HPLCによるこの反応混合物の分析は、モノコハク酸プロブコール55%、ジコハク酸プロブコール17%、およびプロブコール28%を示した。
還流冷却器、窒素導入口、熱電対および攪拌棒を装着した25mL乾燥三つ口丸底フラスコに、プロブコール(0.25g、0.48mmol)を充填し、続いて2.5mLの無水トルエンを充填した。得られた溶液に塩化イソプロピルマグネシウム(0.51mL、THF中2.0M)を1度に添加した。反応温度を40℃にし、次いで、無水コハク酸(125.0mg、1.25mmol)をTHF(1.5mL)中の溶液として5分かけて添加した。20分間熟成させた後、1NのHClでゆっくりと反応を停止させ、EtOAcで希釈した。次に、この二相反応物を室温に冷却し、相を分離した。HPLCによるこの有機層の分析は、モノコハク酸プロブコール51%、ジコハク酸プロブコール32%、およびプロブコール17%を示した。
還流冷却器、窒素導入口、熱電対および攪拌棒を装着した25mL乾燥三つ口丸底フラスコに、プロブコール(0.25g、0.48mmol)を充填し、続いて2.5mLの無水トルエンを充填した。得られた溶液に塩化イソプロピルマグネシウム(0.51mL、THF中2.0M)を1度に添加した。反応温度を60℃にし、次いで、無水コハク酸(125.0mg、1.25mmol)をTHF(1.5mL)中の溶液として5分かけて添加した。20分間熟成させた後、1NのHClでゆっくりと反応を停止させ、EtOAcで希釈した。次に、この二相反応物を室温に冷却し、相を分離した。HPLCによるこの有機層の分析は、モノコハク酸プロブコール45%、ジコハク酸プロブコール45%、およびプロブコール10%を示した。
還流冷却器、窒素導入口、熱電対および攪拌棒を装着した25mL乾燥三つ口丸底フラスコに、プロブコール(0.25g、0.48mmol)を充填し、続いて2.5mLの無水トルエンを充填した。得られた溶液に塩化イソプロピルマグネシウム(0.51mL、THF中2.0M)を1度に添加した。この反応物を室温にし、次いで、無水コハク酸(75.0mg、0.75mmol)をTHF(1mL)中の溶液として5分かけて添加した。45分間熟成させた後、1NのHClでゆっくりと反応を停止させ、EtOAcで希釈した。次に、この二相反応物を室温に冷却し、相を分離した。HPLCによるこの有機層の分析は、モノコハク酸プロブコール59%、ジコハク酸プロブコール20%、およびプロブコール21%を示した。
還流冷却器、窒素導入口、熱電対および攪拌棒を装着した25mL乾燥三つ口丸底フラスコに、プロブコール(0.25g、0.48mmol)を充填し、続いて2.5mLの無水トルエンを充填した。得られた溶液に塩化イソプロピルマグネシウム(0.51mL、THF中2.0M)を1度に添加した。反応温度を40℃にし、次いで、無水コハク酸(75.0mg、0.75mmol)をTHF(1mL)中の溶液として5分かけて添加した。20分間熟成させた後、1NのHClでゆっくりと反応を停止させ、EtOAcで希釈した。次に、この二相反応物を室温に冷却し、相を分離した。HPLCによるこの有機層の分析は、モノコハク酸プロブコール59%、ジコハク酸プロブコール20%、およびプロブコール21%を示した。
還流冷却器、窒素導入口、熱電対および攪拌棒を装着した25mL乾燥三つ口丸底フラスコに、プロブコール(0.25g、0.48mmol)を充填し、続いて2.5mLの無水トルエンを充填した。得られた溶液に塩化イソプロピルマグネシウム(0.51mL、THF中2.0M)を1度に添加した。反応温度を60℃にし、次いで、無水コハク酸(75.0mg、0.75mmol)をTHF(1mL)中の溶液として5分かけて添加した。20分間熟成させた後、1NのHClでゆっくりと反応を停止させ、EtOAcで希釈した。次に、この二相反応物を室温に冷却し、相を分離した。HPLCによるこの有機層の分析は、モノコハク酸プロブコール59%、ジコハク酸プロブコール26%、およびプロブコール15%を示した。
還流冷却器、窒素導入口、熱電対および攪拌棒を装着した25mL乾燥三つ口丸底フラスコに、プロブコール(0.25g、0.48mmol)を充填し、続いて5mLの無水トルエンを充填した。得られた溶液に塩化イソプロピルマグネシウム(0.51mL、THF中2.0M)を1度に添加した。この反応物を室温にし、次いで、無水コハク酸(75.0mg、0.75mmol)をTHF(1mL)中の溶液として5分かけて添加した。45分間熟成させた後、HPLCによるこの反応混合物の分析は、モノコハク酸プロブコール54%、ジコハク酸プロブコール10%、およびプロブコール34%を示した。
還流冷却器、窒素導入口、熱電対および攪拌棒を装着した25mL乾燥三つ口丸底フラスコに、プロブコール(0.25g、0.48mmol)を充填し、続いて2.5mLの無水トルエンおよび0.5mLの無水ヘキサンを充填した。得られた溶液に塩化イソプロピルマグネシウム(0.51mL、THF中2.0M)を1度に添加した。反応温度を室温にし、次いで、無水コハク酸(75.0mg、0.75mmol)を5分かけて添加した。45分間熟成させた後、HPLCによるこの反応混合物の分析は、モノコハク酸プロブコール57%、ジコハク酸プロブコール16%、およびプロブコール27%を示した。
還流冷却器、窒素導入口、熱電対および攪拌棒を装着した25mL乾燥三つ口丸底フラスコに、プロブコール(0.25g、0.48mmol)を充填し、続いて5mLの無水トルエンを充填した。得られた溶液に塩化シクロペンチルマグネシウム(0.51mL、エチルエーテル中2.0M)を1度に添加した。この反応物を室温にし、次いで、無水コハク酸(75.0mg、0.75mmol)を1度に添加し、一晩熟成させた。HPLCによるこの反応混合物の分析は、モノコハク酸プロブコール47%、ジコハク酸プロブコール14%、およびプロブコール39%を示した。
還流冷却器、窒素導入口、熱電対および攪拌棒を装着した25mL乾燥三つ口丸底フラスコに、プロブコール(0.25g、0.48mmol)を充填し、続いて5mLの無水トルエンを充填した。得られた溶液に塩化シクロヘキシルマグネシウム(0.51mL、エチルエーテル中2.0M)を1度に添加した。この反応物を室温にし、次いで、無水コハク酸(75.0mg、0.75mmol)を1度に添加し、一晩熟成させた。HPLCによるこの反応混合物の分析は、モノコハク酸プロブコール48%、ジコハク酸プロブコール14%、およびプロブコール38%を示した。
還流冷却器、窒素導入口、熱電対および攪拌棒を装着した25mL乾燥三つ口丸底フラスコに、プロブコール(0.25g、0.48mmol)を充填し、続いて2.5mLの無水トルエンを充填した。得られた溶液に塩化ベンジルマグネシウム(1.02mL、エチルエーテル中1.0M)を1度に添加した。反応温度を40℃にし、次いで、無水コハク酸(75.0mg、0.75mmol)を1度に添加し、一晩熟成させた。HPLCによるこの反応混合物の分析は、モノコハク酸プロブコール50%、ジコハク酸プロブコール14%、およびプロブコール36%を示した。
還流冷却器、窒素導入口、熱電対および攪拌棒を装着した25mL乾燥三つ口丸底フラスコに、プロブコール(0.25g、0.48mmol)を充填し、続いて2.5mLの無水THFを充填した。得られた溶液に塩化ベンジルマグネシウム(0.51mL、THF中2.0M)を1度に添加した。反応温度を60℃にし、次いで、無水コハク酸(75.0mg、0.75mmol)を1度に添加した。30分間熟成させた後、1NのHClでゆっくりと反応を停止させ、EtOAcで希釈した。次に、この二層反応物を室温に冷却し、相を分離した。HPLCによるこの有機層の分析は、モノコハク酸プロブコール57%、ジコハク酸プロブコール17%、およびプロブコール28%を示した。
還流冷却器、窒素導入口、熱電対および攪拌棒を装着した25mL乾燥三つ口丸底フラスコに、プロブコール(0.25g、0.48mmol)を充填し、続いて2.5mLの無水THFを充填した。得られた溶液に塩化ベンジルマグネシウム(0.51mL、THF中2.0M)を1度に添加した。反応温度を40℃にし、次いで、無水コハク酸(75.0mg、0.75mmol)を1度に添加した。30分間熟成させた後、1NのHClでゆっくりと反応を停止させ、EtOAcで希釈した。次に、この二層反応物を室温に冷却し、相を分離した。HPLCによるこの有機層の分析は、モノコハク酸プロブコール53%、ジコハク酸プロブコール11%、およびプロブコール36%を示した。
還流冷却器、窒素導入口、熱電対および攪拌棒を装着した25mL乾燥三つ口丸底フラスコに、プロブコール(0.25g、0.48mmol)を充填し、続いて2.5mLの無水トルエンおよび2.0mLの無水テトラヒドロフラン(THF)を充填した。得られた溶液に塩化ベンジルマグネシウム(0.51mL、THF中2.0M)を1度に添加した。反応温度を40℃にし、次いで、無水コハク酸(75.0mg、0.75mmol)を1度に添加した。30分間熟成させた後、1NのHClでゆっくりと反応を停止させ、EtOAcで希釈した。次に、この二層反応物を室温に冷却し、相を分離した。HPLCによるこの有機層の分析は、モノコハク酸プロブコール55%、ジコハク酸プロブコール24%、およびプロブコール21%を示した。
還流冷却器、窒素導入口、熱電対および攪拌棒を装着した25mL乾燥三つ口丸底フラスコに、プロブコール(0.25g、0.48mmol)を充填し、続いて2.5mLの無水トルエンおよび2.0mLの無水THFを充填した。得られた溶液に塩化ベンジルマグネシウム(0.51mL、THF中2.0M)を1度に添加した。反応温度を室温にし、次いで、無水コハク酸(75.0mg、0.75mmol)を1度に添加した。30分間熟成させた後、1NのHClでゆっくりと反応を停止させ、EtOAcで希釈した。次に、この二層反応物を室温に冷却し、相を分離した。HPLCによるこの有機層の分析は、モノコハク酸プロブコール50%、ジコハク酸プロブコール9%、およびプロブコール41%を示した。
還流冷却器、窒素導入口、熱電対および攪拌棒を装着した25mL乾燥三つ口丸底フラスコに、プロブコール(0.25g、0.48mmol)を充填し、続いて4.5mLの無水THFを充填した。得られた溶液に塩化ベンジルマグネシウム(0.51mL、THF中2.0M)を1度に添加した。反応温度を40℃にし、次いで、無水コハク酸(75.0mg、0.75mmol)を1度に添加した。30分間熟成させた後、HPLCによるこの反応混合物の分析は、モノコハク酸プロブコール45%、ジコハク酸プロブコール7%、およびプロブコール48%を示した。
還流冷却器、窒素導入口、熱電対および攪拌棒を装着した25mL乾燥三つ口丸底フラスコに、プロブコール(0.25g、0.48mmol)を充填し、続いて2.5mLの無水THFを充填した。得られた溶液に塩化ベンジルマグネシウム(0.51mL、THF中2.0M)を1度に添加した。反応温度を50℃にし、次いで、無水コハク酸(55.0mg、0.55mmol)を1度に添加した。30分間熟成させた後、HPLCによるこの反応混合物の分析は、モノコハク酸プロブコール52%、ジコハク酸プロブコール7%、およびプロブコール41%を示した。
還流冷却器、窒素導入口、熱電対および攪拌棒を装着した25mL乾燥三つ口丸底フラスコに、プロブコール(0.25g、0.48mmol)を充填し、続いて2.5mLの無水THFを充填した。得られた溶液に塩化ベンジルマグネシウム(0.51mL、THF中2.0M)を1度に添加した。反応温度を40℃にし、次いで、無水コハク酸(55.0mg、0.55mmol)を1度に添加した。30分間熟成させた後、HPLCによるこの反応混合物の分析は、モノコハク酸プロブコール51%、ジコハク酸プロブコール7%、およびプロブコール42%を示した。
還流冷却器、窒素導入口、熱電対および攪拌棒を装着した25mL乾燥三つ口丸底フラスコに、プロブコール(0.25g、0.48mmol)を充填し、続いて1mLの無水THFを充填した。得られた溶液に塩化ベンジルマグネシウム(0.51mL、THF中2.0M)を1度に添加した。反応温度を40℃にし、次いで、無水コハク酸(55.0mg、0.55mmol)を1度に添加した。45分間熟成させた後、HPLCによるこの反応混合物の分析は、モノコハク酸プロブコール57%、ジコハク酸プロブコール9%、およびプロブコール34%を示した。
還流冷却器、窒素導入口、熱電対および攪拌棒を装着した25mL乾燥三つ口丸底フラスコに、プロブコール(0.25g、0.48mmol)を充填し、続いて1mLの無水アニソールを充填した。得られた溶液に塩化ベンジルマグネシウム(0.51mL、THF中2.0M)を1度に添加した。反応温度を40℃にし、次いで、無水コハク酸(55.0mg、0.55mmol)を1度に添加した。45分間熟成させた後、HPLCによるこの反応混合物の分析は、モノコハク酸プロブコール58%、ジコハク酸プロブコール10%、およびプロブコール32%を示した。
還流冷却器、窒素導入口、熱電対および攪拌棒を装着した25mL乾燥三つ口丸底フラスコに、プロブコール(0.25g、0.48mmol)を充填し、続いて0.5mLの無水アニソールを充填した。得られた溶液に臭化2−メトキシフェニルマグネシウム(1.02mL、THF中1.0M)を1度に添加した。反応温度を40℃にし、次いで、無水コハク酸(55.0mg、0.55mmol)を1度に添加した。45分間熟成させた後、HPLCによるこの反応混合物の分析は、モノコハク酸プロブコール42%、ジコハク酸プロブコール6%、およびプロブコール52%を示した。
還流冷却器、窒素導入口、熱電対および攪拌棒を装着した25mL乾燥三つ口丸底フラスコに、プロブコール(0.25g、0.48mmol)を充填し、続いて0.5mLの無水アニソールを充填した。得られた溶液に臭化3−メトキシフェニルマグネシウム(1.02mL、THF中1.0M)を1度に添加した。反応温度を40℃にし、次いで、無水コハク酸(55.0mg、0.55mmol)を1度に添加した。45分間熟成させた後、HPLCによるこの反応混合物の分析は、モノコハク酸プロブコール45%、ジコハク酸プロブコール5%、およびプロブコール50%を示した。
還流冷却器、窒素導入口、熱電対および攪拌棒を装着した25mL乾燥三つ口丸底フラスコに、プロブコール(0.25g、0.48mmol)を充填し、続いて1mLの無水トルエンを充填した。得られた溶液に塩化ベンジルマグネシウム(0.51mL、THF中2.0M)を1度に添加した。反応温度を40℃にし、次いで、無水コハク酸(55.0mg、0.55mmol)を1度に添加した。1NのHClでゆっくりと反応を停止させた後、EtOAcで希釈し、この二相反応物を室温に冷却して、相を分離した。HPLCによるこの有機層の分析は、モノコハク酸プロブコール50%、ジコハク酸プロブコール8%、およびプロブコール42%を示した。
還流冷却器、窒素導入口、熱電対および攪拌棒を装着した25mL乾燥三つ口丸底フラスコに、プロブコール(0.25g、0.48mmol)を充填し、続いて1mLの無水THFを充填した。得られた溶液に塩化オクチルマグネシウム(0.51mL、THF中2.0M)を1度に添加した。反応温度を40℃にし、次いで、無水コハク酸(55.0mg、0.55mmol)を1度に添加した。45分間熟成させた後、HPLCによるこの反応混合物の分析は、モノコハク酸プロブコール53%、ジコハク酸プロブコール12%、およびプロブコール35%を示した。
還流冷却器、窒素導入口、熱電対および攪拌棒を装着した25mL乾燥三つ口丸底フラスコに、プロブコール(0.25g、0.48mmol)を充填し、続いて0.25mLの無水THFを充填した。得られた溶液に塩化ベンジルマグネシウム(0.51mL、THF中2.0M)を1度に添加した。反応温度を40℃にし、次いで、無水コハク酸(55.0mg、0.55mmol)を1度に添加した。45分間熟成させた後、HPLCによるこの反応混合物の分析は、モノコハク酸プロブコール50%、ジコハク酸プロブコール7%、およびプロブコール43%を示した。
還流冷却器、窒素導入口、熱電対および攪拌棒を装着した50mL乾燥三つ口丸底フラスコに、プロブコール(5.0g、9.67mmol)を充填し、続いて20mLの無水テトラヒドロフラン(THF)を充填した。得られた溶液に塩化ベンジルマグネシウム(10.08mL、THF中2.0M)を2分かけてゆっくりと添加した。添加が完了したら、反応温度を40℃にし、次いで、無水コハク酸(1.1g、10.99mmol)を1度に添加した。15分間熟成させた後、HPLCによるこの反応混合物の分析は、モノコハク酸プロブコール58%、ジコハク酸プロブコール10%、およびプロブコール32%を示した。
還流冷却器、窒素導入口、熱電対および攪拌棒を装着した50mL乾燥三つ口丸底フラスコに、プロブコール(5.0g、9.67mmol)を充填し、続いて20mLの無水テトラヒドロフラン(THF)を充填した。得られた溶液に塩化オクチルマグネシウム(10.06mL、THF中2.0M)を2分かけてゆっくりと添加した。添加が完了したら、反応温度を40℃にし、次いで、無水コハク酸(1.1g、10.99mmol)を1度に添加した。1NのHClでゆっくりと反応を停止させた後、EtOAcで希釈し、この二相反応物を室温に冷却して、相を分離した。HPLCによるこの反応混合物の分析は、モノコハク酸プロブコール53%、ジコハク酸プロブコール8%、およびプロブコール39%を示した。
還流冷却器、窒素導入口、熱電対および攪拌棒を装着した50mL乾燥三つ口丸底フラスコに、プロブコール(5.0g、9.67mmol)を充填し、続いて20mLの無水THFを充填した。得られた溶液に、塩化ベンジルマグネシウム(9.91mL、THF中2.0M)を、内部反応温度を40から50℃の間で維持するような速度でゆっくりと添加した。添加が完了したら、反応温度を40℃にし、次いで、無水コハク酸(1.03g、10.29mmol)を1度に添加した。15分間熟成させた後、HPLCによるこの反応混合物の分析は、モノコハク酸プロブコール56%、ジコハク酸プロブコール9%、およびプロブコール35%を示した。
還流冷却器、窒素導入口、熱電対および攪拌棒を装着した50mL乾燥三つ口丸底フラスコに、プロブコール(5.0g、9.67mmol)を充填し、続いて10mLの無水THFを充填した。得られた溶液に、塩化ベンジルマグネシウム(9.88mL、THF中2.0M)を、内部反応温度を40から50℃の間で維持するような速度でゆっくりと添加した。添加が完了したら、反応温度を40℃にし、次いで、無水コハク酸(0.965g、9.64mmol)をTHF(10mL)溶液として45分かけて添加した。45分間熟成させた後、HPLCによるこの反応混合物の分析は、モノコハク酸プロブコール58%、ジコハク酸プロブコール8%、およびプロブコール34%を示した。
還流冷却器、窒素導入口、熱電対および攪拌棒を装着した50mL乾燥三つ口丸底フラスコに、プロブコール(5.0g、9.67mmol)を充填し、続いて20mLの無水THFを充填した。得られた溶液に、塩化ベンジルマグネシウム(10.8mL、THF中2.0M)を、内部反応温度を40から50℃の間で維持するような速度でゆっくりと添加した。添加が完了したら、反応温度を40℃にし、次いで、無水コハク酸(1.03g、10.29mmol)を1度に添加した。45分間熟成させた後、HPLCによるこの反応混合物の分析は、モノコハク酸プロブコール52%、ジコハク酸プロブコール6%、およびプロブコール42%を示した。
還流冷却器、窒素導入口、熱電対および攪拌棒を装着した50mL乾燥三つ口丸底フラスコに、プロブコール(5.0g、9.67mmol)を充填し、続いて20mLの無水THFを充填した。得られた溶液に、塩化ベンジルマグネシウム(8.9mL、THF中2.0M)を、内部反応温度を40から50℃の間で維持するような速度でゆっくりと添加した。添加が完了したら、反応温度を40℃にし、次いで、無水コハク酸(1.03g、10.29mmol)を1度に添加した。45分間熟成させた後、HPLCによるこの反応混合物の分析は、モノコハク酸プロブコール56%、ジコハク酸プロブコール11%、およびプロブコール33%を示した。
還流冷却器、窒素導入口、熱電対および攪拌棒を装着した50mL乾燥三つ口丸底フラスコに、プロブコール(5.0g、9.67mmol)を充填し、続いて20mLの無水THFを充填した。得られた溶液に、塩化ベンジルマグネシウム(8.2mL、THF中2.0M)を、内部反応温度を40から50℃の間で維持するような速度でゆっくりと添加した。添加が完了したら、反応温度を40℃にし、次いで、無水コハク酸(1.03g、10.29mmol)を1度に添加した。40分間熟成させた後、HPLCによるこの反応混合物の分析は、モノコハク酸プロブコール52%、ジコハク酸プロブコール11%、およびプロブコール37%を示した。
還流冷却器、窒素導入口、熱電対および攪拌棒を装着した50mL乾燥三つ口丸底フラスコに、プロブコール(5.0g、9.67mmol)を充填し、続いて20mLの無水THFを充填した。得られた溶液に、塩化ベンジルマグネシウム(7.5mL、THF中2.0M)を、内部反応温度を40から50℃の間で維持するような速度でゆっくりと添加した。添加が完了したら、反応温度を40℃にし、次いで、無水コハク酸(1.03g、10.29mmol)を1度に添加した。40分間熟成させた後、HPLCによるこの反応混合物の分析は、モノコハク酸プロブコール48%、ジコハク酸プロブコール10%、およびプロブコール42%を示した。
還流冷却器、窒素導入口、熱電対および攪拌棒を装着した50mL乾燥三つ口丸底フラスコに、プロブコール(5.0g、9.67mmol)を充填し、続いて10mLの無水THFを充填した。得られた溶液に、塩化ベンジルマグネシウム(9.86mL、THF中2.0M)を、内部反応温度を40から50℃の間で維持するような速度でゆっくりと添加した。添加が完了したら、反応温度を40℃にし、次いで、THF(10.2mL)中の無水コハク酸(1.03g、10.28mmol)を30分かけて添加した。4NのHClでゆっくりと反応を停止させた後、この二相反応物を室温に冷却して、相を分離した。HPLCによるこの有機層の分析は、モノコハク酸プロブコール64%、ジコハク酸プロブコール13%、およびプロブコール23%を示した。
還流冷却器、窒素導入口、熱電対および攪拌棒を装着した50mL乾燥三つ口丸底フラスコに、プロブコール(5.0g、9.67mmol)を充填し、続いて10mLの無水テトラヒドロフラン(THF)を充填した。得られた溶液に、塩化ベンジルマグネシウム(9.86mL、THF中2.0M)を、内部反応温度を40から50℃の間で維持するような速度でゆっくりと添加した。添加が完了したら、反応温度を40℃にし、次いで、THF(10.2mL)中の無水コハク酸(1.03g、10.28mmol)を30分かけて添加した。HPLCによるこの反応混合物の分析は、モノコハク酸プロブコール64%、ジコハク酸プロブコール13%、およびプロブコール23%を示した。4NのHClでゆっくりと反応を停止させた後、この二相反応物を室温に冷却し、相を分離した。有機カットをTHFおよび水で希釈し、次いで、再び相を分離した。
THFカットを5NのNaOHで洗浄した後、そのTHF溶液を減圧下、45℃で追加の乾燥THFとともに共沸乾燥させた。溶媒をヘプタンに切り替えた後、得られたスラリーを攪拌しながら0℃に冷却し、真空濾過した。残留物を冷ヘプタンで洗浄し、その湿潤ケークに、攪拌しながらt−ブチルメチルエーテル(MTBE)を添加した。得られたスラリーを濾過し、残留物を新たなMTBEで洗浄した。次に、それらのMTBE濾液を併せ、1NのHCl、水で順次洗浄した。次に、減圧下、70℃で、有機カットの溶媒をヘプタンに切り替えた。そのヘプタン溶液を45分間かけて5℃に冷却し、得られたスラリーを濾過して、冷ヘプタンで洗浄し、乾燥させて、3.42gのMSP(収率57.3%、97LCAP)を白色の固体として得た。融点139から142℃。1H−NMR(300MHz、CDCl3):7.62(s,2H)、7.45(s,2H)、5.37(s,1H)、3.00(t,2H,J=6.8Hz)、2.78(t,2H,J=6.8Hz)、1.46(s,6H)、1.44(s,18H)、1.34(s,18H)。
窒素導入口、熱電対および攪拌棒を装着した10mL乾燥丸底フラスコに、プロブコール(1.0g、1.93mmol)を充填し、続いて4mLの無水THFを充填した。得られた溶液に、n−ブチルリチウム(1.58mL、ヘキサン中2.5M)を、内部反応温度を40から52℃の間で維持するような速度でゆっくりと添加した。添加が完了したら、追加のTHF(2mL)を添加し、反応温度を40℃にした。得られた溶液に固体無水コハク酸(0.20g、2.00mmol)を1度に添加した。15分間熟成させた後、HPLCによるこの反応混合物の分析は、モノコハク酸プロブコール15%、ジコハク酸プロブコール4%、およびプロブコール81%を示した。
窒素導入口、熱電対および攪拌棒を装着した10mL乾燥丸底フラスコに、プロブコール(1.0g、1.93mmol)を充填し、続いて4mLの無水THFを充填した。得られた溶液に、ヘキシルリチウム(1.70mL、ヘキサン中2.3M)を、内部反応温度を40から50℃の間で維持するような速度でゆっくりと添加した。添加が完了したら、追加のTHF(2mL)を添加し、反応温度を40℃にした。得られた溶液に固体無水コハク酸(0.20g、2.00mmol)を1度に添加した。15分間熟成させた後、HPLCによるこの反応混合物の分析は、モノコハク酸プロブコール20%、ジコハク酸プロブコール5%、およびプロブコール75%を示した。
窒素導入口、熱電対および攪拌棒を装着した10mL乾燥丸底フラスコに、プロブコール(1.0g、1.93mmol)を充填し、続いて4mLの無水THFを充填した。得られた溶液に、ヘキシルリチウム(1.70mL、ヘキサン中2.3M)を、内部反応温度を40から50℃の間で維持するような速度でゆっくりと添加した。添加が完了したら、DMF(2mL)を添加し、反応温度を40℃にした。得られた溶液に固体無水コハク酸(0.20g、2.00mmol)を1度に添加した。15分間熟成させた後、HPLCによるこの反応混合物の分析は、モノコハク酸プロブコール18%、ジコハク酸プロブコール1%、およびプロブコール81%を示した。
窒素導入口、熱電対および攪拌棒を装着した10mL乾燥丸底フラスコに、プロブコール(1.0g、1.93mmol)を充填し、続いて2mLの無水THFを充填した。得られた溶液に、塩化ベンジルマグネシウム(1.97mL、THF中2.0M)を、内部反応温度を40から50℃の間で維持するような速度でゆっくりと添加した。添加が完了したら、DMF(4mL)を添加し、反応を室温で熟成させた。得られた溶液にヨード酢酸エチルエステル(0.24mL、2.03mmol)を1度に添加した。この反応物を60℃に加熱し、一晩熟成させた。HPLCによるこの反応混合物の分析は、プロブコール約70%および下記式:
Figure 0004550800
のプロブコール−酢酸エチルエステル(プロブコールモノエーテル)30%を示した。
窒素導入口、熱電対および攪拌棒を装着した10mL乾燥丸底フラスコに、プロブコール(1.0g、1.93mmol)を充填し、続いて2mLの無水THFを充填した。得られた溶液に、塩化ベンジルマグネシウム(1.97mL、THF中2.0M)を、内部反応温度を40から50℃の間で維持するような速度でゆっくりと添加した。添加が完了したら、DMF(4mL)を添加し、続いてヨード酢酸ナトリウム(0.44g、2.12mmol)を添加して、得られた溶液を60℃に加熱し、一晩熟成させた。酸失活後のこの反応混合物のHPLCによる分析は、プロブコール約98%および式XVI:
Figure 0004550800
のプロブコール−酢酸(プロブコールモノエーテル)2%を示した。
上の説明から、当業者は、本発明の本質的特徴を容易に突きとめることができ、ならびに本発明の精神および範囲を逸脱することなく本発明を様々に変化および変形させて、様々な使用法および条件に適合させることができる。

Claims (55)

  1. 式I:
    Figure 0004550800
    (式中、
    、R、RおよびRは、水素およびアルキルから成る群より選択され、前記アルキルは、ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アシル、ニトロ、アミノ、ハロ、カルボキシおよびシアノによって場合により置換されており;
    およびRは、同じであり、または異なり、ならびにアルキル、アルケニルおよびアリール(これらはすべて、ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アシル、ニトロ、アミノ、ハロ、カルボキシおよびシアノによって場合により置換されていてもよい。)から成る群より、独立して選択され;
    およびRは、一緒になって炭素環を形成することができ;
    Xが、水素;1から18個の炭素原子を有する、場合により置換されている不飽和アシル;および1から18個の炭素原子を有する、場合により置換されている飽和アシルから成る群より選択され、前記場合により置換されている不飽和アシルおよび場合により置換されている飽和アシルは、極性または荷電官能基を場合により含有し;
    Yが、1から18個の炭素原子を有する、場合により置換されている不飽和アシル、および1から18個の炭素原子を有する、場合により置換されている飽和アシルから成る群より選択され、前記場合により置換されている不飽和アシルおよび場合により置換されている飽和アシルは、極性または荷電官能基を場合により含有する。)
    の化合物またはその塩を製造するための、
    式II:
    Figure 0004550800
    (式中、R、R、R、R、RおよびRは、前に定義したとおりである。)
    の化合物を、グリニャール試薬と反応させてマグネシウム塩を形成するか、アルキルリチウム、アルケニルリチウム、アルキニルリチウム、アリールリチウム、アラルキルリチウムおよびヘテロアリールリチウム(これらはすべて、場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択される試薬と反応させてリチウム塩を形成すること;
    前記マグネシウム塩またはリチウム塩を、飽和または不飽和ハロゲン化アシル、飽和または不飽和カルボン酸無水物および飽和または不飽和活性カルボン酸エステル(これらはすべて、保護ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アシル、ニトロ、保護アミノ、アミノ、ハロ、保護カルボキシおよびシアノから成る群より選択される1個またはそれ以上によって場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択される化合物と反応させること;
    式Iの化合物を分離および単離すること
    を含む方法。
  2. 式III:
    Figure 0004550800
    (式中、
    Xが、水素;1から18個の炭素原子を有する、場合により置換されている不飽和アシル;および1から18個の炭素原子を有する、場合により置換されている飽和アシルから成る群より選択され、前記場合により置換されている不飽和アシルおよび場合により置換されている飽和アシルは、極性または荷電官能基を場合により含有し;
    Yが、1から18個の炭素原子を有する、場合により置換されている不飽和アシル、および1から18個の炭素原子を有する、場合により置換されている飽和アシルから成る群より選択され、前記場合により置換されている不飽和アシルおよび場合により置換されている飽和アシルは、極性または荷電官能基を場合により含有する。)
    の化合物またはその塩を製造するための、
    式IV:
    Figure 0004550800
    の化合物を、グリニャール試薬と反応させてマグネシウム塩を形成するか、アルキルリチウム、アルケニルリチウム、アルキニルリチウム、アリールリチウム、アラルキルリチウムおよびヘテロアリールリチウム(これらはすべて、場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択される試薬と反応させてリチウム塩を形成すること;
    前記マグネシウム塩またはリチウム塩を、飽和または不飽和ハロゲン化アシル、飽和または不飽和カルボン酸無水物および飽和または不飽和活性カルボン酸エステル(これらはすべて、保護ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アシル、ニトロ、保護アミノ、アミノ、ハロ、保護カルボキシおよびシアノから成る群より選択される1個またはそれ以上によって場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択される化合物と反応させること;
    式IIIの化合物またはその塩を分離および単離すること
    を含む、請求項1に記載の方法。
  3. Xが、水素であり;
    Yが、1から18個の炭素原子を有する、場合により置換されている不飽和アシル、および1から18個の炭素原子を有する、場合により置換されている飽和アシルから成る群より選択され、前記場合により置換されている不飽和アシルおよび場合により置換されている飽和アシルが、極性または荷電官能基を場合により含有し;ならびに
    式IVの化合物を、グリニャール試薬と反応させてマグネシウム塩を形成するか、アルキルリチウム、アルケニルリチウム、アルキニルリチウム、アリールリチウム、アラルキルリチウムおよびヘテロアリールリチウム(これらはすべて、場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択される試薬と反応させてリチウム塩を形成すること;
    前記マグネシウム塩またはリチウム塩を、飽和または不飽和ハロゲン化アシル、飽和または不飽和カルボン酸無水物および飽和または不飽和活性カルボン酸エステル(これらはすべて、保護ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アシル、ニトロ、保護アミノ、ハロ、保護カルボキシおよびシアノから成る群より選択される1個またはそれ以上によって場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択される化合物と反応させること;
    式IIIの化合物またはその塩を分離および単離すること
    を含む、請求項2に記載の方法。
  4. Xが、水素;1から18個の炭素原子を有する、場合により置換されている不飽和アシル;および1から18個の炭素原子を有する、場合により置換されている飽和アシルから成る群より選択され、前記場合により置換されている不飽和アシルおよび場合により置換されている飽和アシルが、極性または荷電官能基を場合により含有し;
    Yが、1から18個の炭素原子を有する、場合により置換されている不飽和アシル、および1から18個の炭素原子を有する、場合により置換されている飽和アシルから成る群より選択され、前記場合により置換されている不飽和アシルおよび場合により置換されている飽和アシルが、極性または荷電官能基を場合により含有し;ならびに
    式IVの化合物をグリニャール試薬と反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
    前記マグネシウム塩を、飽和または不飽和ハロゲン化アシル、飽和または不飽和カルボン酸無水物および飽和または不飽和活性カルボン酸エステル(これらはすべて、保護ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アシル、ニトロ、保護アミノ、ハロ、保護カルボキシおよびシアノから成る群より選択される1個またはそれ以上によって場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択される化合物と反応させること;
    式IIIの化合物またはその塩を分離および単離すること
    を含む、請求項2に記載の方法。
  5. Xが、水素であり;
    Yが、1から18個の炭素原子を有する、場合により置換されている不飽和アシル、および1から18個の炭素原子を有する、場合により置換されている飽和アシルから成る群より選択され、前記場合により置換されている不飽和アシルおよび場合により置換されている飽和アシルが、極性または荷電官能基を場合により含有し;ならびに
    式IVの化合物をグリニャール試薬と反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
    前記マグネシウム塩を、飽和または不飽和ハロゲン化アシル、飽和または不飽和カルボン酸無水物および飽和または不飽和活性カルボン酸エステル(これらはすべて、保護ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アシル、ニトロ、保護アミノ、ハロ、保護カルボキシおよびシアノから成る群より選択される1個またはそれ以上によって場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択される化合物と反応させること;
    式IIIの化合物またはその塩を分離および単離すること
    を含む、請求項3に記載の方法。
  6. Xが、水素であり;
    Yが、1から18個の炭素原子を有する、場合により置換されている不飽和アシル、および1から18個の炭素原子を有する、場合により置換されている飽和アシルから成る群より選択され、前記場合により置換されている不飽和アシルおよび場合により置換されている飽和アシルが、極性または荷電官能基を場合により含有し;ならびに
    式IVの化合物を、ハロゲン化アルキルマグネシウム、ハロゲン化アルケニルマグネシウム、ハロゲン化アルキニルマグネシウム、ハロゲン化アリールマグネシウム、ハロゲン化アリールアルキルマグネシウム、アルキルマグネシウムアルキル、アリールマグネシウムアリール、ハロゲン化アリールアルキニルマグネシウム、ハロゲン化アリールアルケニルマグネシウムおよびハロゲン化ヘテロアリールマグネシウム(これらはすべて、保護ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、保護アシル、ニトロ、保護アミノ、ハロおよび保護カルボキシから成る群より選択される1個またはそれ以上によって場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択されるグリニャール試薬と反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
    前記マグネシウム塩を、飽和または不飽和カルボン酸無水物(これらはすべて、保護ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アシル、ニトロ、保護アミノ、ハロ、保護カルボキシおよびシアノから成る群より選択される1個またはそれ以上によって場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択される化合物と反応させること;
    式IIIの化合物またはその塩を分離および単離すること
    を含む、請求項5に記載の方法。
  7. Xが、水素であり;
    Yが、1から18個の炭素原子を有する、場合により置換されている不飽和アシル、および1から18個の炭素原子を有する、場合により置換されている飽和アシルから成る群より選択され、前記場合により置換されている不飽和アシルおよび場合により置換されている飽和アシルが、極性または荷電官能基を場合により含有し;ならびに
    式IVの化合物の溶液を、ハロゲン化アルキルマグネシウム、ハロゲン化アルケニルマグネシウム、ハロゲン化アルキニルマグネシウム(これらはすべて、保護ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、保護アシル、ニトロ、保護アミノ、ハロおよび保護カルボキシから成る群より選択される1個またはそれ以上によって場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択されるグリニャール試薬と反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
    前記マグネシウム塩を、コハク酸無水物、グルタル酸無水物、アジピン酸無水物、スベリン酸無水物、セバシン酸無水物、アゼライン酸無水物、フタル酸無水物、マレイン酸無水物および酢酸無水物(これらはすべて、保護ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アシル、ニトロ、保護アミノ、ハロ、保護カルボキシおよびシアノから成る群より選択される1個またはそれ以上によって場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択される化合物と反応させること;
    式IIIの化合物またはその塩を分離および単離すること
    を含む、請求項6に記載の方法。
  8. Xが、水素であり;
    Yが、1から18個の炭素原子を有する、場合により置換されている不飽和アシル、および1から18個の炭素原子を有する、場合により置換されている飽和アシルから成る群より選択され、前記場合により置換されている不飽和アシルおよび場合により置換されている飽和アシルが、極性または荷電官能基を場合により含有し;ならびに
    式IVの化合物の溶液を、臭化メチルマグネシウム、塩化オクタデシルマグネシウム、塩化テトラデシルマグネシウム、臭化n−ペンタデシルマグネシウム、塩化エチニルマグネシウム、臭化n−ノニルマグネシウム、塩化n−オクチルマグネシウム、臭化(2−メチルプロペニル)マグネシウム、臭化シクロペンチルマグネシウム、塩化t−ペンチルマグネシウム、臭化シクロプロピルマグネシウム、塩化(1−メチル−2−プロペニル)マグネシウム、臭化1−デシルマグネシウム、臭化1−オクチルマグネシウム、臭化1−プロピニルマグネシウム、臭化ドデシルマグネシウム、塩化s−ブチルマグネシウム、臭化1−プロペニルマグネシウム、臭化イソプロペニルマグネシウム、塩化(2,2−ジメチルプロピル)マグネシウム、臭化1−ヘプチルマグネシウム、臭化3−ブテニルマグネシウム、塩化1−ペンチルマグネシウム、塩化2−メチルプロピルマグネシウム、塩化(2−メチル−2−プロペニル)マグネシウム、臭化エチニルマグネシウム、臭化1−ヘキシルマグネシウム、塩化ビニルマグネシウム、塩化アリルマグネシウム、塩化エチルマグネシウム、塩化n−プロピルマグネシウム、臭化ビニルマグネシウム、臭化アリルマグネシウム、塩化イソプロピルマグネシウム、臭化イソプロピルマグネシウム、塩化シクロヘキシルマグネシウム、臭化シクロヘキシルマグネシウム、臭化1−プロピルマグネシウム、臭化イソブチルマグネシウム、臭化エチルマグネシウム、臭化2−ブチルマグネシウム、臭化2−プロピルマグネシウム、ヨウ化メチルマグネシウム、塩化n−ブチルマグネシウム、臭化n−ブチルマグネシウム、塩化t−ブチルマグネシウムおよび塩化メチルマグネシウムから成る群より選択されるグリニャール試薬と反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
    前記マグネシウム塩を、コハク酸無水物、グルタル酸無水物、アジピン酸無水物、スベリン酸無水物、セバシン酸無水物、アゼライン酸無水物、フタル酸無水物、マレイン酸無水物および酢酸無水物(これらはすべて、保護ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アシル、ニトロ、保護アミノ、ハロ、保護カルボキシおよびシアノから成る群より選択される1個またはそれ以上によって場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択される化合物と反応させること;
    式IIIの化合物またはその塩を分離および単離すること
    を含む、請求項7に記載の方法。
  9. Xが、水素であり;
    Yが、1から18個の炭素原子を有する、場合により置換されている不飽和アシル、および1から18個の炭素原子を有する、場合により置換されている飽和アシルから成る群より選択され、前記場合により置換されている不飽和アシルおよび場合により置換されている飽和アシルが、極性または荷電官能基を場合により含有し;ならびに
    式IVの化合物の溶液を、臭化メチルマグネシウム、塩化オクタデシルマグネシウム、塩化テトラデシルマグネシウム、臭化n−ノニルマグネシウム、塩化n−オクチルマグネシウム、臭化(2−メチルプロペニル)マグネシウム、臭化シクロペンチルマグネシウム、塩化t−ペンチルマグネシウム、臭化シクロプロピルマグネシウム、臭化1−デシルマグネシウム、臭化1−オクチルマグネシウム、臭化ドデシルマグネシウム、塩化s−ブチルマグネシウム、塩化(2,2−ジメチルプロピル)マグネシウム、臭化1−ヘプチルマグネシウム、塩化1−ペンチルマグネシウム、塩化2−メチルプロピルマグネシウム、臭化1−ヘキシルマグネシウム、塩化エチルマグネシウム、塩化n−プロピルマグネシウム、塩化イソプロピルマグネシウム、臭化イソプロピルマグネシウム、塩化シクロヘキシルマグネシウム、臭化シクロヘキシルマグネシウム、臭化1−プロピルマグネシウム、臭化イソブチルマグネシウム、臭化エチルマグネシウム、臭化2−ブチルマグネシウム、臭化2−プロピルマグネシウム、ヨウ化メチルマグネシウム、塩化n−ブチルマグネシウム、臭化n−ブチルマグネシウム、塩化t−ブチルマグネシウムおよび塩化メチルマグネシウムから成る群より選択されるグリニャール試薬と反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
    前記マグネシウム塩を、コハク酸無水物、グルタル酸無水物、アジピン酸無水物、スベリン酸無水物、セバシン酸無水物、アゼライン酸無水物、フタル酸無水物、マレイン酸無水物および酢酸無水物(これらはすべて、保護ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アシル、ニトロ、保護アミノ、ハロ、保護カルボキシおよびシアノから成る群より選択される1個またはそれ以上によって場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択される化合物と反応させること;
    式IIIの化合物またはその塩を分離および単離すること
    を含む、請求項8に記載の方法。
  10. Xが、水素であり;
    Yが、1から18個の炭素原子を有する、場合により置換されている不飽和アシル、および1から18個の炭素原子を有する、場合により置換されている飽和アシルから成る群より選択され、前記場合により置換されている不飽和アシルおよび場合により置換されている飽和アシルが、極性または荷電官能基を場合により含有し;ならびに
    式IVの化合物の溶液を、臭化メチルマグネシウム、塩化n−オクチルマグネシウム、臭化(2−メチルプロペニル)マグネシウム、臭化シクロペンチルマグネシウム、塩化t−ペンチルマグネシウム、臭化シクロプロピルマグネシウム、臭化1−オクチルマグネシウム、塩化s−ブチルマグネシウム、塩化(2,2−ジメチルプロピル)マグネシウム、臭化1−ヘプチルマグネシウム、塩化1−ペンチルマグネシウム、塩化2−メチルプロピルマグネシウム、臭化1−ヘキシルマグネシウム、塩化エチルマグネシウム、塩化n−プロピルマグネシウム、塩化イソプロピルマグネシウム、臭化イソプロピルマグネシウム、塩化シクロヘキシルマグネシウム、臭化シクロヘキシルマグネシウム、臭化1−プロピルマグネシウム、臭化イソブチルマグネシウム、臭化エチルマグネシウム、臭化2−ブチルマグネシウム、臭化2−プロピルマグネシウム、ヨウ化メチルマグネシウム、塩化n−ブチルマグネシウム、臭化n−ブチルマグネシウム、塩化t−ブチルマグネシウムおよび塩化メチルマグネシウムから成る群より選択されるグリニャール試薬と反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
    前記マグネシウム塩を、コハク酸無水物、グルタル酸無水物、アジピン酸無水物、スベリン酸無水物、セバシン酸無水物、アゼライン酸無水物、フタル酸無水物、マレイン酸無水物および酢酸無水物(これらはすべて、保護ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アシル、ニトロ、保護アミノ、ハロ、保護カルボキシおよびシアノから成る群より選択される1個またはそれ以上によって場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択される化合物と反応させること;
    式IIIの化合物またはその塩を分離および単離すること
    を含む、請求項9に記載の方法。
  11. Xが、水素であり;
    Yが、1から18個の炭素原子を有する、場合により置換されている不飽和アシル、および1から18個の炭素原子を有する、場合により置換されている飽和アシルから成る群より選択され、前記場合により置換されている不飽和アシルおよび場合により置換されている飽和アシルが、極性または荷電官能基を場合により含有し;ならびに
    式IVの化合物の溶液を、塩化n−オクチルマグネシウム、臭化(2−メチルプロペニル)マグネシウム、塩化エチルマグネシウム、塩化n−プロピルマグネシウム、塩化イソプロピルマグネシウム、臭化イソプロピルマグネシウム、塩化シクロヘキシルマグネシウム、ヨウ化メチルマグネシウム、塩化n−ブチルマグネシウム、塩化t−ブチルマグネシウムおよび塩化メチルマグネシウムから成る群より選択されるグリニャール試薬と反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
    前記マグネシウム塩を、コハク酸無水物、グルタル酸無水物、アジピン酸無水物、スベリン酸無水物、セバシン酸無水物、アゼライン酸無水物、フタル酸無水物、マレイン酸無水物および酢酸無水物(これらはすべて、保護ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アシル、ニトロ、保護アミノ、ハロ、保護カルボキシおよびシアノから成る群より選択される1個またはそれ以上によって場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択される化合物と反応させること;
    式IIIの化合物またはその塩を分離および単離すること
    を含む、請求項10に記載の方法。
  12. Xが、水素であり;
    Yが、1から18個の炭素原子を有する、場合により置換されている不飽和アシル、および1から18個の炭素原子を有する、場合により置換されている飽和アシルから成る群より選択され、前記場合により置換されている不飽和アシルおよび場合により置換されている飽和アシルが、極性または荷電官能基を場合により含有し;ならびに
    式IVの化合物の溶液を塩化イソプロピルマグネシウムと反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
    前記マグネシウム塩を、コハク酸無水物、グルタル酸無水物、アジピン酸無水物、スベリン酸無水物、セバシン酸無水物、アゼライン酸無水物、フタル酸無水物、マレイン酸無水物および酢酸無水物(これらはすべて、保護ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アシル、ニトロ、保護アミノ、ハロ、保護カルボキシおよびシアノから成る群より選択される1個またはそれ以上によって場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択される化合物と反応させること;
    式IIIの化合物またはその塩を分離および単離すること
    を含む、請求項11に記載の方法。
  13. Xが、水素であり;
    Yが、1から10個の炭素原子を有する飽和アシル、または1から10個の炭素原子を有する、場合により置換されている飽和アシルであり、前記飽和アシルおよび場合により置換されている飽和アシルが、極性または荷電官能基を場合により含有し;ならびに
    式IVの化合物の溶液を塩化イソプロピルマグネシウムと反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
    前記マグネシウム塩を、コハク酸無水物、グルタル酸無水物および酢酸無水物(これらはすべて、保護ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アシル、ニトロ、保護アミノ、ハロ、保護カルボキシおよびシアノから成る群より選択される1個またはそれ以上によって場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択される化合物と反応させること;
    式IIIの化合物またはその塩を分離および単離すること
    を含む、請求項12に記載の方法。
  14. 化合物V:
    Figure 0004550800
    の化合物またはその塩を製造するための、
    式IVの化合物の溶液を塩化イソプロピルマグネシウムと反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
    前記マグネシウム塩をコハク酸無水物と反応させること;
    前記式Vの化合物またはその塩を分離および単離すること
    を含む、請求項13に記載の方法。
  15. 化合物VI:
    Figure 0004550800
    の化合物またはその塩を製造するための、
    式IVの化合物を塩化イソプロピルマグネシウムと反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
    前記マグネシウム塩をグルタル酸無水物と反応させること;
    前記式VIの化合物またはその塩を分離および単離すること
    を含む、請求項13に記載の方法。
  16. 化合物VII:
    Figure 0004550800
    の化合物またはその塩を製造するための、
    式IVの化合物を塩化イソプロピルマグネシウムと反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
    前記マグネシウム塩を酢酸無水物と反応させること;
    前記式VIIの化合物またはその塩を分離および単離すること
    を含む、請求項13に記載の方法。
  17. 化合物VIII:
    Figure 0004550800
    (式中、RおよびRは、水素、アシル、アルキル、アルケニル、アリール、アラルキル、Si(アルキル)、保護カルボキシ、アルクスルホニルおよびアリールスルホニルから成る群より、独立して選択される。)
    の化合物またはその塩を製造するための、
    式IVの化合物を塩化イソプロピルマグネシウムと反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
    前記マグネシウム塩を、保護または非保護アミノにより置換されている酢酸無水物と反応させること;
    前記式VIIIの化合物またはその塩を分離および単離すること
    を含む、請求項2に記載の方法。
  18. Xが、水素であり;
    Yが、1から18個の炭素原子を有する、場合により置換されている不飽和アシル、および1から18個の炭素原子を有する、場合により置換されている飽和アシルから成る群より選択され、前記場合により置換されている不飽和アシルおよび場合により置換されている飽和アシルが、極性または荷電官能基を場合により含有し;ならびに
    式IVの化合物の溶液を、ハロゲン化アリールマグネシウムまたはハロゲン化ヘテロアリールマグネシウム(この場合、前記ハロゲン化アリールマグネシウムおよびハロゲン化ヘテロアリールマグネシウムは、保護ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、保護アシル、ニトロ、保護アミノ、ハロおよび保護カルボキシから成る群より選択される1個またはそれ以上によって場合により置換されていてもよい。)から選択されるグリニャール試薬と反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
    前記マグネシウム塩を、コハク酸無水物、グルタル酸無水物、アジピン酸無水物、スベリン酸無水物、セバシン酸無水物、アゼライン酸無水物、フタル酸無水物、マレイン酸無水物および酢酸無水物(これらはすべて、保護ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アシル、ニトロ、保護アミノ、ハロ、保護カルボキシおよびシアノから成る群より選択される1個またはそれ以上によって場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択される化合物と反応させること;
    式IIIの化合物またはその塩を分離および単離すること
    を含む、請求項6に記載の方法。
  19. Xが、水素であり;
    Yが、1から18個の炭素原子を有する、場合により置換されている不飽和アシル、および1から18個の炭素原子を有する、場合により置換されている飽和アシルから成る群より選択され、前記場合により置換されている不飽和アシルおよび場合により置換されている飽和アシルが、極性または荷電官能基を場合により含有し;ならびに
    式IVの化合物を、臭化3−クロロ−4−フルオロフェニルマグネシウム、臭化3−フルオロ−2−メチルフェニルマグネシウム、臭化5−フルオロ−2−メトキシフェニルマグネシウム、臭化5−フルオロ−2−メチルフェニルマグネシウム、臭化3,5−ジメチル−4−メトキシフェニルマグネシウム、臭化3−フルオロ−4−メチルフェニルマグネシウム、塩化3−[ビス(トリメチルシリル)アミノ]フェニルマグネシウム、ヨウ化3−チエニルマグネシウム、臭化3−フルオロ−4−クロロフェニルマグネシウム、臭化3,4,5−トリフルオロフェニルマグネシウム、臭化4−メトキシ−2−メチルフェニルマグネシウム、臭化2,4−ジメトキシフェニルマグネシウム、臭化2,3−ジメチルフェニルマグネシウム、塩化3−メチルフェニルマグネシウム、臭化(4−メチル−1−ナフタレニル)マグネシウム、臭化(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)マグネシウム、臭化2−クロロ−5−チエニルマグネシウム、塩化3,4−ジメチルフェニルマグネシウム、臭化3−メチル−2−チエニルマグネシウム、臭化ペンタメチルフェニルマグネシウム、臭化3,4−ジメトキシフェニルマグネシウム、臭化(3,4−ジメチルフェニル)マグネシウム、臭化(3,5−ジクロロフェニル)マグネシウム、臭化(4−フルオロ−3−メチルフェニル)マグネシウム、臭化3,4−ジクロロフェニルマグネシウム、臭化2,3,5,6−テトラメチルフェニルマグネシウム、臭化9−フェナントリルマグネシウム、臭化(4−t−ブチルフェニル)マグネシウム、臭化2,5−ジメトキシフェニルマグネシウム、臭化3,5−ジフルオロフェニルマグネシウム、塩化4−クロロフェニルマグネシウム、臭化(6−メトキシ−2−ナフチル)マグネシウム、臭化(2−メトキシ−1−ナフチル)マグネシウム、臭化3−メトキシフェニルマグネシウム、臭化(3−クロロフェニル)マグネシウム、臭化(3,5−ジメチルフェニル)マグネシウム、塩化(2−メチルフェニル)マグネシウム、臭化4−フルオロ−2−メチルフェニルマグネシウム、臭化(2,5−ジメチルフェニル)マグネシウム、臭化m−メチルフェニルマグネシウム、臭化4−エチルフェニルマグネシウム、臭化2−ピリジルマグネシウム、臭化4−フェノキシフェニルマグネシウム、臭化2−ナフチルマグネシウム、臭化(2−メチル−1−ナフチル)マグネシウム、臭化2,6−ジメチルフェニルマグネシウム、臭化2−エチルフェニルマグネシウム、臭化4−(メチルチオ)フェニルマグネシウム、臭化(4−イソプロピルフェニル)マグネシウム、臭化3,4−メチレンジオキシフェニルマグネシウム、臭化3−フルオロフェニルマグネシウム、臭化(o−メトキシフェニル)マグネシウム、ヨウ化フェニルマグネシウム、臭化(4−メトキシフェニル)マグネシウム、臭化4−(ジメチルアミノ)フェニルマグネシウム、臭化2−チエニルマグネシウム、臭化(4−メチルフェニル)マグネシウム、臭化メシチマグネシウム(Mesitymagnesium)、臭化2−トリルマグネシウム、臭化ペンタフルオロフェニルマグネシウム、臭化(4−クロロフェニル)マグネシウム、臭化1−ナフタレニルマグネシウム、塩化4−メチルフェニルマグネシウム、臭化4−フルオロフェニルマグネシウム、塩化フェニルマグネシウム、臭化フェニルマグネシウムおよび臭化(4−ビフェニリル)マグネシウムから成る群より選択されるグリニャール試薬と反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
    前記マグネシウム塩を、コハク酸無水物、グルタル酸無水物、アジピン酸無水物、スベリン酸無水物、セバシン酸無水物、アゼライン酸無水物、フタル酸無水物、マレイン酸無水物および酢酸無水物(これらはすべて、保護ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アシル、ニトロ、保護アミノ、ハロ、保護カルボキシおよびシアノから成る群より選択される1個またはそれ以上によって場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択される化合物と反応させること;
    式IIIの化合物またはその塩を分離および単離すること
    を含む、請求項18に記載の方法。
  20. Xが、水素であり;
    Yが、1から18個の炭素原子を有する、場合により置換されている不飽和アシル、および1から18個の炭素原子を有する、場合により置換されている飽和アシルから成る群より選択され、前記場合により置換されている不飽和アシルおよび場合により置換されている飽和アシルが、極性または荷電官能基を場合により含有し;ならびに
    式IVの化合物を、臭化3,5−ジメチル−4−メトキシフェニルマグネシウム、臭化4−メトキシ−2−メチルフェニルマグネシウム、臭化2,4−ジメトキシフェニルマグネシウム、臭化2,3−ジメチルフェニルマグネシウム、塩化3−メチルフェニルマグネシウム、塩化3,4−ジメチルフェニルマグネシウム、臭化ペンタメチルフェニルマグネシウム、臭化3,4−ジメトキシフェニルマグネシウム、臭化(3,4−ジメチルフェニル)マグネシウム、臭化2,3,5,6−テトラメチルフェニルマグネシウム、臭化(4−t−ブチルフェニル)マグネシウム、臭化2,5−ジメトキシフェニルマグネシウム、臭化3−メトキシフェニルマグネシウム、臭化(3,5−ジメチルフェニル)マグネシウム、塩化(2−メチルフェニル)マグネシウム、臭化(2,5−ジメチルフェニル)マグネシウム、臭化m−メチルフェニルマグネシウム、臭化4−エチルフェニルマグネシウム、臭化4−フェノキシフェニルマグネシウム、臭化2,6−ジメチルフェニルマグネシウム、臭化2−エチルフェニルマグネシウム、臭化(4−イソプロピルフェニル)マグネシウム、臭化3,4−メチレンジオキシフェニルマグネシウム、臭化(o−メトキシフェニル)マグネシウム、ヨウ化フェニルマグネシウム、臭化(4−メトキシフェニル)マグネシウム、臭化(4−メチルフェニル)マグネシウム、臭化メシチマグネシウム、臭化2−トリルマグネシウム、塩化4−メチルフェニルマグネシウム、塩化フェニルマグネシウムおよび臭化フェニルマグネシウムから成る群より選択されるグリニャール試薬と反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
    前記マグネシウム塩を、コハク酸無水物、グルタル酸無水物、アジピン酸無水物、スベリン酸無水物、セバシン酸無水物、アゼライン酸無水物、フタル酸無水物、マレイン酸無水物および酢酸無水物(これらはすべて、保護ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アシル、ニトロ、保護アミノ、ハロ、保護カルボキシおよびシアノから成る群より選択される1個またはそれ以上によって場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択される化合物と反応させること;
    式IIIの化合物またはその塩を分離および単離すること
    を含む、請求項19に記載の方法。
  21. Xが、水素であり;
    Yが、1から18個の炭素原子を有する、場合により置換されている不飽和アシル、および1から18個の炭素原子を有する、場合により置換されている飽和アシルから成る群より選択され、前記場合により置換されている不飽和アシルおよび場合により置換されている飽和アシルが、極性または荷電官能基を場合により含有し;ならびに
    式IVの化合物を、塩化3−メチルフェニルマグネシウム、臭化(4−t−ブチルフェニル)マグネシウム、臭化3−メトキシフェニルマグネシウム、塩化(2−メチルフェニル)マグネシウム、臭化m−メチルフェニルマグネシウム、臭化4−エチルフェニルマグネシウム、臭化2−エチルフェニルマグネシウム、臭化(4−イソプロピルフェニル)マグネシウム、臭化(o−メトキシフェニル)マグネシウム、ヨウ化フェニルマグネシウム、臭化(4−メトキシフェニル)マグネシウム、臭化(4−メチルフェニル)マグネシウム、臭化2−トリルマグネシウム、塩化4−メチルフェニルマグネシウム、塩化フェニルマグネシウムおよび臭化フェニルマグネシウムから成る群より選択されるグリニャール試薬と反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
    前記マグネシウム塩を、コハク酸無水物、グルタル酸無水物、アジピン酸無水物、スベリン酸無水物、セバシン酸無水物、アゼライン酸無水物、フタル酸無水物、マレイン酸無水物および酢酸無水物(これらはすべて、保護ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アシル、ニトロ、保護アミノ、ハロ、保護カルボキシおよびシアノから成る群より選択される1個またはそれ以上によって場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択される化合物と反応させること;
    式IIIの化合物またはその塩を分離および単離すること
    を含む、請求項20に記載の方法。
  22. Xが、水素であり;
    Yが、1から18個の炭素原子を有する、場合により置換されている不飽和アシル、および1から18個の炭素原子を有する、場合により置換されている飽和アシルから成る群より選択され、前記場合により置換されている不飽和アシルおよび場合により置換されている飽和アシルが、極性または荷電官能基を場合により含有し;ならびに
    式IVの化合物を、塩化3−メチルフェニルマグネシウム、臭化3−メトキシフェニルマグネシウム、塩化(2−メチルフェニル)マグネシウム、臭化m−メチルフェニルマグネシウム、臭化(o−メトキシフェニル)マグネシウム、ヨウ化フェニルマグネシウム、臭化(4−メトキシフェニル)マグネシウム、臭化(4−メチルフェニル)マグネシウム、臭化2−トリルマグネシウム、塩化4−メチルフェニルマグネシウム、塩化フェニルマグネシウムおよび臭化フェニルマグネシウムから成る群より選択されるグリニャール試薬と反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
    前記マグネシウム塩を、コハク酸無水物、グルタル酸無水物、アジピン酸無水物、スベリン酸無水物、セバシン酸無水物、アゼライン酸無水物、フタル酸無水物、マレイン酸無水物および酢酸無水物(これらはすべて、保護ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アシル、ニトロ、保護アミノ、ハロ、保護カルボキシおよびシアノから成る群より選択される1個またはそれ以上によって場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択される化合物と反応させること;
    式IIIの化合物またはその塩を分離および単離すること
    を含む、請求項21に記載の方法。
  23. Xが、水素であり;
    Yが、1から18個の炭素原子を有する、場合により置換されている不飽和アシル、および1から18個の炭素原子を有する、場合により置換されている飽和アシルから成る群より選択され、前記場合により置換されている不飽和アシルおよび場合により置換されている飽和アシルが、極性または荷電官能基を場合により含有し;ならびに
    式IVの化合物を、臭化3−メトキシフェニルマグネシウム、臭化(o−メトキシフェニル)マグネシウムおよび塩化フェニルマグネシウムから成る群より選択されるグリニャール試薬と反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
    前記マグネシウム塩を、コハク酸無水物、グルタル酸無水物、アジピン酸無水物、スベリン酸無水物、セバシン酸無水物、アゼライン酸無水物、フタル酸無水物、マレイン酸無水物および酢酸無水物(これらはすべて、保護ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アシル、ニトロ、保護アミノ、ハロ、保護カルボキシおよびシアノから成る群より選択される1個またはそれ以上によって場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択される化合物と反応させること;
    式IIIの化合物またはその塩を分離および単離すること
    を含む、請求項22に記載の方法。
  24. Xが、水素であり;
    Yが、1から10個の炭素原子を有する飽和アシル、または1から10個の炭素原子を有する、場合により置換されている飽和アシルであり、前記飽和アシルおよび場合により置換されている飽和アシルが、極性または荷電官能基を場合により含有し;ならびに
    式IVの化合物を、臭化3−メトキシフェニルマグネシウム、臭化(o−メトキシフェニル)マグネシウムおよび塩化フェニルマグネシウムから成る群より選択されるグリニャール試薬と反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
    前記マグネシウム塩を、コハク酸無水物、グルタル酸無水物および酢酸無水物(これらはすべて、保護ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アシル、ニトロ、保護アミノ、ハロ、保護カルボキシおよびシアノから成る群より選択される1個またはそれ以上によって場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択される化合物と反応させること;
    式IIIの化合物またはその塩を分離および単離すること
    を含む、請求項23に記載の方法。
  25. 一般式V:
    Figure 0004550800
    の化合物またはその塩を製造するための、
    式IVの化合物の溶液を、臭化3−メトキシフェニルマグネシウム、臭化(o−メトキシフェニル)マグネシウムおよび塩化フェニルマグネシウムから成る群より選択されるグリニャール試薬と反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
    前記マグネシウム塩をコハク酸無水物と反応させること;
    前記式Vの化合物またはその塩を分離および単離すること
    を含む、請求項24に記載の方法。
  26. 一般式VI:
    Figure 0004550800
    の化合物またはその塩を製造するための、
    式IVの化合物を、臭化3−メトキシフェニルマグネシウム、臭化(o−メトキシフェニル)マグネシウムおよび塩化フェニルマグネシウムから成る群より選択されるグリニャール試薬と反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
    前記マグネシウム塩をグルタル酸無水物と反応させること;
    前記式VIの化合物またはその塩を分離および単離すること
    を含む、請求項24に記載の方法。
  27. 一般式VII:
    Figure 0004550800
    の化合物またはその塩を製造するための、
    式IVの化合物を、臭化3−メトキシフェニルマグネシウム、臭化(o−メトキシフェニル)マグネシウムおよび塩化フェニルマグネシウムから成る群より選択されるグリニャール試薬と反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
    前記マグネシウム塩を酢酸無水物と反応させること;
    前記式VIIの化合物またはその塩を分離および単離すること
    を含む、請求項24に記載の方法。
  28. 一般式VIII:
    Figure 0004550800
    (式中、RおよびRは、水素、アシル、アルキル、アルケニル、アリール、アラルキル、Si(アルキル)、保護カルボキシ、アルクスルホニルおよびアリールスルホニルから成る群より、独立して選択される。)
    の化合物またはその塩を製造するための、
    式IVの化合物を、臭化3−メトキシフェニルマグネシウム、臭化(o−メトキシフェニル)マグネシウムおよび塩化フェニルマグネシウムから成る群より選択されるグリニャール試薬と反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
    前記マグネシウム塩を、保護または非保護アミノにより置換されている酢酸無水物と反応させること;
    前記式VIIIの化合物またはその塩を分離および単離すること
    を含む、請求項2に記載の方法。
  29. Xが、水素であり;
    Yが、1から18個の炭素原子を有する、場合により置換されている不飽和アシル、および1から18個の炭素原子を有する、場合により置換されている飽和アシルから成る群より選択され、前記場合により置換されている不飽和アシルおよび場合により置換されている飽和アシルは、極性または荷電官能基を場合により含有する
    式IIIの化合物またはその塩を製造するための、
    式IVの化合物を、ハロゲン化アリールアルキルマグネシウム、ハロゲン化アリールアルキニルマグネシウムおよびハロゲン化アリールアルケニルマグネシウム(これらはすべて、保護ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、保護アシル、ニトロ、保護アミノ、ハロおよび保護カルボキシから成る群より選択される1個またはそれ以上によって場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択されるグリニャール試薬と反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
    前記マグネシウム塩を、コハク酸無水物、グルタル酸無水物、アジピン酸無水物、スベリン酸無水物、セバシン酸無水物、アゼライン酸無水物、フタル酸無水物、マレイン酸無水物および酢酸無水物(これらはすべて、保護ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アシル、ニトロ、保護アミノ、ハロ、保護カルボキシおよびシアノから成る群より選択される1個またはそれ以上によって場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択される化合物と反応させること;
    式IIIの化合物またはその塩を分離および単離すること
    を含む、請求項6に記載の方法。
  30. Xが、水素であり;
    Yが、1から18個の炭素原子を有する、場合により置換されている不飽和アシル、および1から18個の炭素原子を有する、場合により置換されている飽和アシルから成る群より選択され、前記場合により置換されている不飽和アシルおよび場合により置換されている飽和アシルが、極性または荷電官能基を場合により含有し;ならびに
    式IVの化合物を、塩化2,5−ジメチルベンジルマグネシウム、塩化2,6−ジクロロベンジルマグネシウム、塩化2,4−ジクロロベンジルマグネシウム、塩化2−フルオロベンジルマグネシウム、塩化2,4−ジメチルベンジルマグネシウム、臭化3−ブロモベンジルマグネシウム、臭化4−ブロモベンジルマグネシウム、塩化(2−フェニルエチル)マグネシウム、塩化3−フルオロベンジルマグネシウム、塩化(3,4−ジクロロベンジル)マグネシウム、臭化2−ブロモベンジルマグネシウム、塩化4−メトキシベンジルマグネシウム、塩化4−メチルベンジルマグネシウム、塩化m−メチルベンジルマグネシウム、塩化2−メチルベンジルマグネシウム、塩化3−クロロベンジルマグネシウム、塩化2−クロロベンジルマグネシウム、塩化m−メトキシベンジルマグネシウム、塩化ベンジルマグネシウム、臭化(フェニルエチニル)マグネシウム、塩化4−フルオロベンジルマグネシウム、臭化ベンジルマグネシウム、塩化4−クロロベンジルマグネシウムおよび塩化2−クロロ−6−フルオロベンジルマグネシウムから成る群より選択されるグリニャール試薬と反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
    前記マグネシウム塩を、コハク酸無水物、グルタル酸無水物、アジピン酸無水物、スベリン酸無水物、セバシン酸無水物、アゼライン酸無水物、フタル酸無水物、マレイン酸無水物および酢酸無水物(これらはすべて、保護ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アシル、ニトロ、保護アミノ、ハロ、保護カルボキシおよびシアノから成る群より選択される1個またはそれ以上によって場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択される化合物と反応させること;
    式IIIの化合物またはその塩を分離および単離すること
    を含む、請求項29に記載の方法。
  31. Xが、水素であり;
    Yが、1から18個の炭素原子を有する、場合により置換されている不飽和アシル、および1から18個の炭素原子を有する、場合により置換されている飽和アシルから成る群より選択され、前記場合により置換されている不飽和アシルおよび場合により置換されている飽和アシルが、極性または荷電官能基を場合により含有し;ならびに
    式IVの化合物を、塩化2,5−ジメチルベンジルマグネシウム、塩化2,4−ジメチルベンジルマグネシウム、塩化(2−フェニルエチル)マグネシウム、塩化4−メトキシベンジルマグネシウム、塩化4−メチルベンジルマグネシウム、塩化m−メチルベンジルマグネシウム、塩化2−メチルベンジルマグネシウム、塩化m−メトキシベンジルマグネシウム、塩化ベンジルマグネシウムおよび臭化ベンジルマグネシウムから成る群より選択されるグリニャール試薬と反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
    前記マグネシウム塩を、コハク酸無水物、グルタル酸無水物、アジピン酸無水物、スベリン酸無水物、セバシン酸無水物、アゼライン酸無水物、フタル酸無水物、マレイン酸無水物および酢酸無水物(これらはすべて、保護ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アシル、ニトロ、保護アミノ、ハロ、保護カルボキシおよびシアノから成る群より選択される1個またはそれ以上によって場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択される化合物と反応させること;
    式IIIの化合物またはその塩を分離および単離すること
    を含む、請求項30に記載の方法。
  32. Xが、水素であり;
    Yが、1から18個の炭素原子を有する、場合により置換されている不飽和アシル、および1から18個の炭素原子を有する、場合により置換されている飽和アシルから成る群より選択され、前記場合により置換されている不飽和アシルおよび場合により置換されている飽和アシルが、極性または荷電官能基を場合により含有し;ならびに
    式IVの化合物を塩化ベンジルマグネシウムと反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
    前記マグネシウム塩を、コハク酸無水物、グルタル酸無水物、アジピン酸無水物、スベリン酸無水物、セバシン酸無水物、アゼライン酸無水物、フタル酸無水物、マレイン酸無水物および酢酸無水物(これらはすべて、保護ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アシル、ニトロ、保護アミノ、ハロ、保護カルボキシおよびシアノから成る群より選択される1個またはそれ以上によって場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択される化合物と反応させること;
    式IIIの化合物またはその塩を分離および単離すること
    を含む、請求項31に記載の方法。
  33. Xが、水素であり;
    Yが、1から10個の炭素原子を有する飽和アシル、または1から10個の炭素原子を有する、場合により置換されている飽和アシルであり、前記飽和アシルおよび場合により置換されている飽和アシルが、極性または荷電官能基を場合により含有し;ならびに
    式IVの化合物の溶液を塩化ベンジルマグネシウムと反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
    前記マグネシウム塩を、コハク酸無水物、グルタル酸無水物および酢酸無水物(これらはすべて、保護ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アシル、ニトロ、保護アミノ、ハロ、保護カルボキシおよびシアノから成る群より選択される1個またはそれ以上によって場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択される化合物と反応させること;
    式IIIの化合物またはその塩を分離および単離すること
    を含む、請求項32に記載の方法。
  34. 式V:
    Figure 0004550800
    の化合物またはその塩を製造するための、
    式IVの化合物を塩化ベンジルマグネシウムと反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
    前記マグネシウム塩をコハク酸無水物と反応させること;
    前記式Vの化合物またはその塩を分離および単離すること
    を含む、請求項33に記載の方法。
  35. 式VI:
    Figure 0004550800
    の化合物またはその塩を製造するための、
    式IVの化合物を塩化ベンジルマグネシウムと反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
    前記マグネシウム塩をグルタル酸無水物と反応させること;
    前記式VIの化合物またはその塩を分離および単離すること
    を含む、請求項33に記載の方法。
  36. 式VII:
    Figure 0004550800
    の化合物またはその塩を製造するための、
    式IVの化合物を塩化ベンジルマグネシウムと反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
    前記マグネシウム塩を酢酸無水物と反応させること;
    前記式VIIの化合物またはその塩を分離および単離すること
    を含む、請求項33に記載の方法。
  37. 一般式VIII:
    Figure 0004550800
    (式中、RおよびRは、水素、アシル、アルキル、アルケニル、アリール、アラルキル、Si(アルキル)、保護カルボキシ、アルクスルホニルおよびアリールスルホニルから成る群より、独立して選択される。)
    の化合物またはその塩を製造するための、
    式IVの化合物を塩化ベンジルマグネシウムと反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
    前記マグネシウム塩を、保護または非保護アミノにより置換されている酢酸無水物と反応させること;
    前記式VIIIの化合物またはその塩を分離および単離すること
    を含む、請求項2に記載の方法。
  38. Xが、水素であり;
    Yが、1から18個の炭素原子を有する、場合により置換されている不飽和アシル、および1から18個の炭素原子を有する、場合により置換されている飽和アシルから成る群より選択され、前記場合により置換されている不飽和アシルおよび場合により置換されている飽和アシルが、極性または荷電官能基を場合により含有し;ならびに
    式IVの化合物を、アルキルマグネシウムアルキルまたはアリールマグネシウムアリール(この場合、前記アルキルマグネシウムアルキルまたはアリールマグネシウムアリールは、保護ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、保護アシル、ニトロ、保護アミノ、ハロおよび保護カルボキシから成る群より選択される1個またはそれ以上によって場合により置換されていてもよい。)から選択されるグリニャール試薬と反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
    前記マグネシウム塩を、コハク酸無水物、グルタル酸無水物、アジピン酸無水物、スベリン酸無水物、セバシン酸無水物、アゼライン酸無水物、フタル酸無水物、マレイン酸無水物および酢酸無水物(これらはすべて、保護ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アシル、ニトロ、保護アミノ、ハロ、保護カルボキシおよびシアノから成る群より選択される1個またはそれ以上によって場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択される化合物と反応させること;
    式IIIの化合物またはその塩を分離および単離すること
    を含む、請求項6に記載の方法。
  39. Xが、水素であり;
    Yが、1から18個の炭素原子を有する、場合により置換されている不飽和アシル、および1から18個の炭素原子を有する、場合により置換されている飽和アシルから成る群より選択され、前記場合により置換されている不飽和アシルおよび場合により置換されている飽和アシルが、極性または荷電官能基を場合により含有し;ならびに
    式IVの化合物を、n−ブチル−s−ブチルマグネシウム、ジメチルマグネシウム、ジ−n−ブチルマグネシウム、ジエチルマグネシウムおよびジフェニルマグネシウムから成る群より選択されるグリニャール試薬と反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
    前記マグネシウム塩を、コハク酸無水物、グルタル酸無水物、アジピン酸無水物、スベリン酸無水物、セバシン酸無水物、アゼライン酸無水物、フタル酸無水物、マレイン酸無水物および酢酸無水物(これらはすべて、保護ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アシル、ニトロ、保護アミノ、ハロ、保護カルボキシおよびシアノから成る群より選択される1個またはそれ以上によって場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択される化合物と反応させること;
    式IIIの化合物またはその塩を分離および単離すること
    を含む、請求項38に記載の方法。
  40. 式中のXが、水素であり;
    Yが、1から18個の炭素原子を有する、場合により置換されている不飽和アシル、および1から18個の炭素原子を有する、場合により置換されている飽和アシルから成る群より選択され、前記場合により置換されている不飽和アシルおよび場合により置換されている飽和アシルが、極性または荷電官能基を場合により含有し;ならびに
    式IVの化合物を、n−ブチル−s−ブチルマグネシウム、ジメチルマグネシウム、ジ−n−ブチルマグネシウム、ジエチルマグネシウムおよびジフェニルマグネシウムから成る群より選択されるグリニャール試薬と反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
    前記マグネシウム塩を、コハク酸無水物、グルタル酸無水物および酢酸無水物(これらはすべて、保護ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アシル、ニトロ、保護アミノ、ハロ、保護カルボキシおよびシアノから成る群より選択される1個またはそれ以上によって場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択される化合物と反応させること;
    式IIIの化合物またはその塩を分離および単離すること
    を含む、請求項39に記載の方法。
  41. 式V:
    Figure 0004550800
    の化合物またはその塩を製造するための、
    式IVの化合物を、n−ブチル−s−ブチルマグネシウム、ジメチルマグネシウム、ジ−n−ブチルマグネシウム、ジエチルマグネシウムおよびジフェニルマグネシウムから成る群より選択されるグリニャール試薬と反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
    前記マグネシウム塩をコハク酸無水物と反応させること;
    前記式Vの化合物またはその塩を分離および単離すること
    を含む、請求項40に記載の方法。
  42. 式VI:
    Figure 0004550800
    の化合物またはその塩を製造するための、
    式IVの化合物を、n−ブチル−s−ブチルマグネシウム、ジメチルマグネシウム、ジ−n−ブチルマグネシウム、ジエチルマグネシウムおよびジフェニルマグネシウムから成る群より選択されるグリニャール試薬と反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
    前記マグネシウム塩をグルタル酸無水物と反応させること;
    前記式VIの化合物またはその塩を分離および単離すること
    を含む、請求項40に記載の方法。
  43. 式VII:
    Figure 0004550800
    の化合物またはその塩を製造するための、
    式IVの化合物を、n−ブチル−s−ブチルマグネシウム、ジメチルマグネシウム、ジ−n−ブチルマグネシウム、ジエチルマグネシウムおよびジフェニルマグネシウムから成る群より選択されるグリニャール試薬と反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
    前記マグネシウム塩を酢酸無水物と反応させること;
    前記式VIIの化合物またはその塩を分離および単離すること
    を含む、請求項40に記載の方法。
  44. 一般式VIII:
    Figure 0004550800
    (式中、RおよびRは、水素、アシル、アルキル、アルケニル、アリール、アラルキル、Si(アルキル)、保護カルボキシ、アルクスルホニルおよびアリールスルホニルから成る群より、独立して選択される。)
    の化合物またはその塩を製造するための、
    式IVの化合物を、n−ブチル−s−ブチルマグネシウム、ジメチルマグネシウム、ジ−n−ブチルマグネシウム、ジエチルマグネシウムおよびジフェニルマグネシウムから成る群より選択されるグリニャール試薬と反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
    前記マグネシウム塩を、保護または非保護アミノにより置換されている酢酸無水物と反応させること;
    前記式VIIIの化合物またはその塩を分離および単離すること
    を含む、請求項2に記載の方法。
  45. 式I:
    Figure 0004550800
    (式中、
    、R、RおよびRは、水素およびアルキルから成る群より選択され、前記アルキルは、ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アシル、ニトロ、アミノ、ハロ、カルボキシおよびシアノによって場合により置換されており;
    およびRは、同じであり、または異なり、ならびにアルキル、アルケニルおよびアリール(これらはすべて、ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アシル、ニトロ、アミノ、ハロ、カルボキシおよびシアノによって場合により置換されていてもよい。)から成る群より、独立して選択され;
    およびRは、一緒になって炭素環を形成することができ;
    Xが、水素;1から10個の炭素原子を有する、場合により置換されている不飽和アルキル;および1から10個の炭素原子を有する、場合により置換されている飽和アルキルから成る群より選択され、前記場合により置換されている不飽和アルキルおよび場合により置換されている飽和アルキルは、極性または荷電官能基を場合により含有し;
    Yが、1から10個の炭素原子を有する、場合により置換されている不飽和アルキル、および1から10個の炭素原子を有する、場合により置換されている飽和アルキルから成る群より選択され、前記場合により置換されている不飽和アルキルおよび場合により置換されている飽和アルキルは、極性または荷電官能基を場合により含有する。)
    の化合物またはその塩を製造するための、
    式II:
    Figure 0004550800
    (式中、R、R、R、R、RおよびRは、前に定義したとおりである。)
    の化合物を、グリニャール試薬と反応させてマグネシウム塩を形成するか、アルキルリチウム、アルケニルリチウム、アルキニルリチウム、アリールリチウム、アラルキルリチウムおよびヘテロアリールリチウム(これらはすべて、場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択される試薬と反応させてリチウム塩を形成すること;
    前記マグネシウム塩またはリチウム塩を、飽和または不飽和ハロゲン化アルキル、飽和または不飽和アルキル−O−スルホニルアルキル、飽和または不飽和アルキル−O−スルホニルアリール、飽和または不飽和アルキル−O−アシルおよび飽和または不飽和エポキシド(これらはすべて、保護ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アシル、ニトロ、保護アミノ、ハロ、保護カルボキシ、エポキシドおよびシアノから成る群より選択される1個またはそれ以上によって場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択される化合物と反応させること;
    式Iの化合物またはその塩を分離および単離すること
    を含む方法。
  46. 式III:
    Figure 0004550800
    (式中、
    Xが、水素;1から10個の炭素原子を有する、場合により置換されている不飽和アルキル;および1から10個の炭素原子を有する、場合により置換されている飽和アルキルから成る群より選択され、前記場合により置換されている不飽和アルキルおよび場合により置換されている飽和アルキルは、極性または荷電官能基を場合により含有し;
    Yが、1から10個の炭素原子を有する、場合により置換されている不飽和アルキル、および1から10個の炭素原子を有する、場合により置換されている飽和アルキルから成る群より選択され、前記場合により置換されている不飽和アルキルおよび場合により置換されている飽和アルキルは、極性または荷電官能基を場合により含有する。)
    の化合物またはその塩を製造するための、
    式IV:
    Figure 0004550800
    の化合物を、グリニャール試薬と反応させてマグネシウム塩を形成するか、アルキルリチウム、アルケニルリチウム、アルキニルリチウム、アリールリチウム、アラルキルリチウムおよびヘテロアリールリチウム(これらはすべて、場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択される試薬と反応させてリチウム塩を形成すること;
    前記マグネシウム塩またはリチウム塩を、飽和または不飽和ハロゲン化アルキル、飽和または不飽和アルキル−O−スルホニルアルキル、飽和または不飽和アルキル−O−スルホニルアリール、飽和または不飽和アルキル−O−アシルおよび飽和または不飽和エポキシド(これらはすべて、保護ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アシル、ニトロ、保護アミノ、ハロ、保護カルボキシ、エポキシドおよびシアノから成る群より選択される1個またはそれ以上によって場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択される化合物と反応させること;
    式IIIの化合物またはその塩を分離および単離すること
    を含む、請求項45に記載の方法。
  47. Xが、水素であり;
    Yが、1から10個の炭素原子を有する、場合により置換されている不飽和アルキル、および1から10個の炭素原子を有する、場合により置換されている飽和アルキルから成る群より選択され、前記場合により置換されている不飽和アルキルおよび場合により置換されている飽和アルキルが、極性または荷電官能基を場合により含有し;ならびに
    式IVの化合物を、グリニャール試薬と反応させてマグネシウム塩を形成するか、アルキルリチウム、アルケニルリチウム、アルキニルリチウム、アリールリチウム、アラルキルリチウムおよびヘテロアリールリチウム(これらはすべて、場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択される試薬と反応させてリチウム塩を形成すること;
    前記マグネシウム塩またはリチウム塩を、飽和または不飽和ハロゲン化アルキル、飽和または不飽和アルキル−O−スルホニルアルキル、飽和または不飽和アルキル−O−スルホニルアリール、飽和または不飽和アルキル−O−アシルおよび飽和または不飽和エポキシド(これらはすべて、保護ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アシル、ニトロ、保護アミノ、ハロ、保護カルボキシ、エポキシドおよびシアノから成る群より選択される1個またはそれ以上によって場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択される化合物と反応させること;
    式IIIの化合物またはその塩を分離および単離すること
    を含む、請求項46に記載の方法。
  48. Xが、水素;1から10個の炭素原子を有する、場合により置換されている不飽和アルキル;および1から10個の炭素原子を有する、場合により置換されている飽和アルキルから成る群より選択され、前記場合により置換されている不飽和アルキルおよび場合により置換されている飽和アルキルは、極性または荷電官能基を場合により含有し;
    Yが、1から10個の炭素原子を有する、場合により置換されている不飽和アルキル、および1から10個の炭素原子を有する、場合により置換されている飽和アルキルから成る群より選択され、前記場合により置換されている不飽和アルキルおよび場合により置換されている飽和アルキルが、極性または荷電官能基を場合により含有し;ならびに
    式IVの化合物を、グリニャール試薬と反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
    前記マグネシウム塩を、飽和または不飽和ハロゲン化アルキル、飽和または不飽和アルキル−O−スルホニルアルキル、飽和または不飽和アルキル−O−スルホニルアリール、飽和または不飽和アルキル−O−アシルおよび飽和または不飽和エポキシド(これらはすべて、保護ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アシル、ニトロ、保護アミノ、ハロ、保護カルボキシ、エポキシドおよびシアノから成る群より選択される1個またはそれ以上によって場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択される化合物と反応させること;
    式IIIの化合物またはその塩を分離および単離すること
    を含む、請求項46に記載の方法。
  49. Xが、水素であり;
    Yが、1から10個の炭素原子を有する、場合により置換されている不飽和アルキル、および1から10個の炭素原子を有する、場合により置換されている飽和アルキルから成る群より選択され、前記場合により置換されている不飽和アルキルおよび場合により置換されている飽和アルキルが、極性または荷電官能基を場合により含有し;ならびに
    式IVの化合物を、グリニャール試薬と反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
    前記マグネシウム塩を、飽和または不飽和ハロゲン化アルキル、飽和または不飽和アルキル−O−スルホニルアルキル、飽和または不飽和アルキル−O−スルホニルアリール、飽和または不飽和アルキル−O−アシルおよび飽和または不飽和エポキシド(これらはすべて、保護ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アシル、ニトロ、保護アミノ、ハロ、保護カルボキシ、エポキシドおよびシアノから成る群より選択される1個またはそれ以上によって場合により置換されていてもよい。)から成る群より選択される化合物と反応させること;
    式IIIの化合物またはその塩を分離および単離すること
    を含む、請求項46に記載の方法。
  50. 式IX、X、XIもしくはXII:
    Figure 0004550800
    の化合物またはその塩を製造するための、
    式IVの化合物の溶液を塩化イソプロピルマグネシウムと反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
    前記マグネシウム塩を、4−ハロ酪酸アルキル、4−ハロ酪酸アリール、4−ハロ酪酸アラルキルおよびブチロラクトンから成る群からの化合物と反応させること;
    式IX、X、XIもしくはXIIの化合物またはその塩を分離および単離すること
    を含む、請求項46に記載の方法。
  51. 式XIII、XIV、XVもしくはXVI:
    Figure 0004550800
    の化合物またはその塩を製造するための、
    式IVの化合物を塩化イソプロピルマグネシウムと反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
    前記マグネシウム塩を、ハロ酢酸アルキル、ハロ酢酸アリール、ハロ酢酸アラルキルおよびハロ酢酸アルカリ金属と反応させること;
    前記式XIII、XIV、XVもしくはXVIの化合物またはその塩を分離および単離すること
    を含む、請求項46に記載の方法。
  52. 式IVの化合物の溶液を、臭化3−メトキシフェニルマグネシウム、臭化(o−メトキシフェニル)マグネシウムおよび塩化フェニルマグネシウムから成る群より選択されるグリニャール試薬と反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
    前記マグネシウム塩を、4−ハロ酪酸アルキル、4−ハロ酪酸アリール、4−ハロ酪酸アラルキルおよびブチロラクトンから成る群からの化合物と反応させること;
    式IX、X、XIもしくはXIIの化合物またはその塩を分離および単離すること
    を含む、請求項46に記載の方法。
  53. 式IVの化合物を、臭化3−メトキシフェニルマグネシウム、臭化(o−メトキシフェニル)マグネシウムおよび塩化フェニルマグネシウムから成る群より選択されるグリニャール試薬と反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
    前記マグネシウム塩を、ハロ酢酸アルキル、ハロ酢酸アリール、ハロ酢酸アラルキルおよびハロ酢酸アルカリ金属と反応させること;
    前記式XIII、XIV、XVもしくはXVIの化合物またはその塩を分離および単離すること
    を含む、請求項46に記載の方法。
  54. 式XII:
    Figure 0004550800
    の化合物またはその塩を製造するための、
    式IVの化合物をグリニャール試薬と反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
    前記マグネシウム塩をハロ酢酸アルキル、ハロ酢酸アリールまたはハロ酢酸アラルキルと反応させて、IX、XまたはXIの化合物を形成すること;
    前記IX、XまたはXIの化合物を加水分解すること;
    前記式XIIの化合物またはその塩を分離および単離すること
    を含む、請求項46に記載の方法。
  55. 式XVI:
    Figure 0004550800
    の化合物またはその塩を製造するための、
    式IVの化合物をグリニャール試薬と反応させて、マグネシウム塩を形成すること;
    前記マグネシウム塩をハロ酢酸アルキル、ハロ酢酸アリールまたはハロ酢酸アラルキルと反応させて、XIII、XIVまたはXVの化合物を形成すること;
    前記XIII、XIVまたはXVの化合物を加水分解すること;
    前記式XVIの化合物またはその塩を分離および単離すること
    を含む、請求項46に記載の方法。
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