JP4544585B2 - 施肥ユニット - Google Patents
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詳しくは、前記施肥装置は、肥料を収容する施肥ホッパと、該施肥ホッパの下端開口に連通された施肥繰り出し体と、該施肥繰り出し体に連通された施肥ホースとを有している。
そして、前記施肥送風機は、前記施肥繰り出し体から繰り出された肥料を前記施肥ホースを介して施肥すべき箇所へ圧送し得るように、前記施肥装置に流体接続されている。
即ち、4条植の田植機においては4台の施肥装置が車輌幅方向に並設され、8条植の田植機においては8台の施肥装置が車輌幅方向に並設される。
従って、前記施肥装置が固定設置されている場合、特に、車輌幅方向中央に位置する施肥装置においては、前記施肥ホッパ内の残留肥料の排出作業や、メンテナンス作業が困難になる。
しかしながら、斯かる従来の構成においては、施肥装置を昇降させる為に複雑な構造が必要となり、コスト高を招くという問題がある。
さらに、施肥装置を上昇させても、該施肥装置の下方には作業車本機が存在する為、車輌幅方向中央に配置される施肥装置については、依然として、残留肥料の排出作業やメンテナンス作業の困難性が残る。
前記伝動軸及び前記出力部は、前記可動レール部材が施肥作業位置に位置される際に、互いの対向端部が軸線回り相対回転不能に凹凸嵌合される。
前記第1可動レール部材は、前記第1伝動軸を前記第1出力部に連結させる施肥作業位置と、前記第1施肥装置を施肥作業位置より車輌幅方向外方に位置させるメンテナンス位置とをとり得るように構成される。
前記第2可動レール部材は、前記第2伝動軸を前記第2出力部に連結させる施肥作業位置と、前記第2施肥装置を施肥作業位置より車輌幅方向外方に位置させるメンテナンス位置とをとり得るように構成される。
前記第1及び第2可動レール部材をそれぞれ施肥作業位置に位置させると、前記第1及び第2圧送空気供給管の車輌幅方向内端部が密封状態で流体接続されるように構成される。
特に、作業車本機を挟んで両側においてそれぞれ施肥装置における残量肥料の排出作業やメンテナンス作業を行うことでき、二人作業における同時作業を効率よく行うことができる。
さらに、前記可動レール部材に、前記施肥装置に作動連結された伝動軸を支持させると共に、前記可動レール部材を施肥作業位置に位置させた際に、該伝動軸と前記動力伝達機構における出力部との対向端部が軸線回り相対回転不能に凹凸嵌合されるように構成すれば、前記可動レール部材のスライド操作のみによって、前記駆動源から前記施肥装置への動力伝達の係合/遮断を切り換えることができる。
図1に、本実施の形態に係る施肥ユニット100が適用される田植機Aの側面図を示す。
該田植機Aは、作業車本機1と、該作業車本機1の後方に付設される植付装置3と、前記植付装置3の前方に位置するように前記作業車本機1の後部に付設される施肥ユニット100とを備えている。
なお、前記運転席部17及び前記施肥ユニット部18は、前記車体フレーム5に立設された後部フレーム25を介して設けられている。
そして、前記ロータリケース31は隣接する一対の苗載台33毎に設けられており、各ロータリケース31の車輌幅方向両側に前記爪ケース32が一対設けられている。
即ち、本実施の形態においては、前記植付装置3は、2条用のロータリケース31を4台有し、且つ、前記爪ケース32を8台有している。
詳しくは、該昇降リンク機構2は、前記機体フレーム5と前記植付駆動ケース26との間に延びる昇降リンク27と、該昇降リンク27と前記連結フレーム11の間に介挿された昇降用油圧シリンダ28とを有している。
斯かる構成を備えることにより、前記昇降用油圧シリンダ28を進退動作させることにより、前記植付フレーム30は作業車本機1に対して昇降されるようになっている。
又、図3に、前記施肥ユニット100の概略正面図を示す。
前記施肥ユニット100は、図1〜図3に示すように、前記運転席21と前記苗載台33との間に位置するように、施肥支持機枠39を介して前記車体フレーム5に支持されている。
具体的には、前記施肥ユニット100は、前記構成に加えて、複数の前記施肥装置130に流体接続された圧送空気供給管150を備えており、前記施肥送風機140は該圧送空気供給管150を介して複数の前記施肥装置130から繰り出された肥料を圧送するようになっている。
なお、本実施の形態においては、前記田植機は8条型とされている。従って、前記施肥ユニット100は、前記施肥装置130を8台備えている。
前記ケース132aは、前記繰り出し機構の上流側において前記施肥ホッパ131の下端開口に流体接続された排出口132bを有しており、該排出口132bを介して前記施肥ホッパ131の残留肥料を排出させ得るようになっている。
前記施肥繰り出し機構は、前記作業車輌本機1の前記駆動源6からの動力によって作動的に駆動されるようになっている。
そして、各施肥装置130は、車輌幅方向に沿って配設された伝動軸160を介して前記駆動源6に作動連結されている。
図3に示すように、前記動力伝達機構170は、車輌幅方向略中央に固定支持されており、該動力伝達機構170を基準にして車輌幅方向一方側に位置する施肥装置(以下、第1施肥装置130aという)と、該動力伝達機構170を基準にして車輌幅方向他方側に位置する施肥装置(以下、第2施肥装置130bという)の双方に対して、駆動力を出力するように構成されている。
具体的には、前記動力伝達機構170は、前記入力部と、該入力部に入力された動力を車輌幅方向一方側及び他方側にそれぞれ出力する第1及び第2出力部172a,172bとを有している(下記図5参照)。
なお、本実施の形態においては、前記動力伝達機構170として、ギヤボックスを採用しているが、当然ながら、これに代えて、ワンウェイクラッチを有するリンク機構を採用することも可能である。
さらに、該第1圧送空気供給管150aは、車輌幅方向内端部及び外端部の間の中途部において、前記第1施肥装置130aにおける前記接続管133が連通されている(図3参照)。
さらに、該第2圧送空気供給管150bは、車輌幅歩行内端部及び外端部の間の中途部において、前記第2施肥装置130bにおける前記接続管133が流体接続されている(図3参照)。
他方、前記第2可動レール部材120bは、前記動力伝達機構170より車輌幅方向他方側に位置する前記第2施肥装置130bと、該第2施肥装置130bに駆動力を伝達する前記第2伝動軸160bと、該第2施肥装置130bに流体接続された前記第2圧送空気供給管150bとを支持している。
同様に、前記第2可動レール部材120bには第2フレーム体180bが連結されており、前記第2施肥装置130b,前記第2伝動軸160b及び前記第2圧送空気供給管150bは該第2フレーム体180bを介して前記第2可動レール部材120bに支持されている。
そして、前記第1及び第2可動レール部材120a,120bは、それぞれ、前記第1及び第2固定レール部材110a,110bに車輌幅方向移動可能に連結されている。
同様に、前記第2可動レール部材120bは、前記第2伝動軸160bが前記第2出力部172bに連結される施肥作業位置(図3参照)と、前記第2施肥装置130bを施肥作業位置より車輌幅方向他方側へ位置させるメンテナンス位置(図4参照)とをとり得るように、前記第2固定レール部材110bに車輌幅方向に沿って移動可能とされている。
そして、前記第1及び第2可動レール部材120a,120bを共に施肥作業位置に位置させると、前記第1及び第2圧送空気供給管150a,150bの各車輌幅方向内端部の開口が流体接続されるようになっている。
斯かる構成を備えることにより、複数の施肥装置130の全てに対して、残留肥料の排出作業の容易化及びメンテナンス作業の容易化を図ることができる。
従って、残量肥料の排出作業又は施肥装置のメンテナンス作業を2人で行う場合には、無理なく同時作業を行うことができる。
又、図5(b)に、図5(a)におけるV(b)−V(b)線に沿った断面図を示す。
斯かるクラッチ機構175を設けることにより、前記複数の施肥装置130全体の作動及び停止の切り換えを簡便に行うことができる。
なお、図6においては、第2可動レール部材120b及び第2固定レール部材110bを示している。
又、図9に、前記第1及び第2可動レール部材120a,120bを施肥作業位置からメンテナンス位置へ向けて移動させた状態の前記第1及び第2圧送空気供給管150a,150bの対向端部近傍の拡大図を示す。
図10に、前記一対の第1及び第2パッキン部材250,260の正面図を示す。
該第1パッキン部材250は、図8〜図10に示すように、対応する圧送空気供給管150の開口端部に、外方から弾性嵌合される中空の第1本体部251と、該第1本体部251から外方へ延びる中空の凸部255とを一体的に有している。
詳しくは、前記中空の第1本体部251は、図9及び図10に示すように、対応する前記圧送空気供給管150における周壁151の外周面側に延びる外周部252と、該周壁の内周面側に延びる内周部253と、前記外周部252及び内周部253を連結する連結部254とを有しており、前記外周部252,内周部253及び連結部254によって画される空間に、対応する圧送空気供給管150の開口端部が嵌入されるようになっている。
前記中空凸部255は、前記内周部253から外方へ延びており、先端部が前記第1パッキン押さえ板259の開口259’を貫通して外方へ突出している。
該第2パッキン部材260は、図8〜図10に示すように、対応する圧送空気供給管150の開口端部に、外方から弾性嵌合される中空の第2本体部261を有している。
該中空の第2本体部261は、図9及び図10に示すように、対応する前記圧送空気供給管150における周壁151の外周面側に延びる外周部262と、該周壁の内周面側に延びる内周部263と、前記外周部262及び内周部263を連結する連結部264とを有しており、前記外周部262,内周部263及び連結部264によって画される空間に、対向する圧送空気供給管150の開口端部が嵌入されるようになっている。
前記第2パッキン押さえ板269は、前記第1パッキン部材250の前記中空凸部255の先端部が圧接されるような形状寸法とされている。
即ち、該第2パッキン押さえ板269は、前記第1パッキン押さえ板259の開口259’に連通される開口269’と、該開口269’を囲繞する当接領域269''とを有しており、前記第1パッキン部材250の前記中空凸部255の先端部が該当接領域269''に圧接されるようになっている。
1 作業車本機
100 施肥ユニット
110a 第1固定レール部材
110b 第2固定レール部材
120a 第1可動レール部材
120b 第2可動レール部材
130a 第1施肥装置
130b 第2施肥装置
140 施肥送風機
150a 第1圧送空気供給管
150b 第2圧送空気供給管
160a 第1伝動軸
160b 第2伝動軸
170 動力伝達機構(ギヤボックス)
172a 第1出力部
172b 第2出力部
200 ロック機構
Claims (6)
- 田植機の作業車本機に付設可能な施肥ユニットであって、
前記作業車本機に支持される固定レール部材と、
前記固定レール部材に車輌幅方向に沿って移動可能に連結される可動レール部材と、
車輌幅方向に沿って配置されるように前記可動レール部材に支持される複数の施肥装置とを備え、
前記可動レール部材は、前記複数の施肥装置の一部を車輌幅方向一方側へ移動させる第1可動レール部材と、前記複数の施肥装置の残りを車輌幅方向他方側へ移動させる第2可動レール部材とを有し、
前記第1及び第2可動レール部材の各々は、対応する前記施肥装置を前記作業車本機の駆動源に作動連結させる施肥作業位置と、前記施肥装置を施肥作業位置より車輌幅方向外方に位置させるメンテナンス位置とをとり得るように構成されていることを特徴とする施肥ユニット。 - 田植機の作業車本機に付設可能な施肥ユニットであって、
前記作業車本機に支持される固定レール部材と、
前記固定レール部材に車輌幅方向に沿って移動可能に連結される可動レール部材と、
前記可動レール部材に支持される施肥装置と、
前記作業車本機に固定支持される動力伝達機構であって、前記作業車本機の駆動源に作動連結される入力部及び該入力部に入力された動力を出力する出力部を有する動力伝達機構とを備え、
前記可動レール部材は、前記施肥装置を前記駆動源に作動連結させる施肥作業位置と、前記施肥装置を施肥作業位置より車輌幅方向外方に位置させるメンテナンス位置とをとり得るように構成されており、
前記施肥装置は、前記可動レール部材が施肥作業位置に位置される際に、前記動力伝達機構の出力部に作動連結されるように構成されていることを特徴とする施肥ユニット。 - 前記動力伝達機構の出力部の動力を前記施肥装置に伝達する伝動軸であって、前記可動レール部材に支持される伝動軸を、さらに備え、
前記伝動軸及び前記出力部は、前記可動レール部材が施肥作業位置に位置される際に、互いの対向端部が軸線回り相対回転不能に凹凸嵌合されるように構成されていることを特徴とする請求項2に記載の施肥ユニット。 - 前記施肥装置は、肥料を収容可能な施肥ホッパを有しており、
前記可動レール部材をメンテナンス位置に位置させた際に、車輌幅方向最内方に位置する前記施肥ホッパの外側面が前記作業車本機の車体カバーより車輌幅方向外方に位置することを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の施肥ユニット。 - 田植機の作業車本機に付設可能な施肥ユニットであって、
前記作業車本機に支持される固定レール部材と、
前記作業本機の車輌幅方向中央に固定支持される動力伝達機構であって、該作業車本機の駆動源に作動連結される入力部と、該入力部に入力された動力を車輌幅方向一方側及び他方側に向けてそれぞれ出力する第1及び第2出力部とを有する動力伝達機構と、
前記動力伝達機構を挟んで車輌幅方向一方側及び他方側にそれぞれ位置する第1及び第2可動レール部材であって、前記固定レール部材に車輌幅方向に沿って移動可能に連結される第1及び第2可動レール部材と、
前記第1可動レール部材に支持される第1施肥装置と、
前記第1施肥装置に作動連結された状態で前記第1可動レール部材に支持される第1伝動軸と、
前記第1施肥装置の肥料繰り出し口に流体接続された状態で前記第1可動レール部材に支持される第1圧送空気供給管であって、車輌幅方向内方端部及び車輌幅方向外方端部が開口とされた第1圧送空気供給管と、
前記第1圧送空気供給管の車輌幅方向外端部の開口に密封状態で流体接続された状態で前記第1可動レール部材に支持される施肥送風機と、
前記第2可動レール部材に支持される第2施肥装置と、
前記第2施肥装置に作動連結された状態で前記第2可動レール部材に支持される第2伝動軸と、
前記第2施肥装置の肥料繰り出し口に流体接続された状態で前記第2可動レール部材に支持される第2圧送空気供給管であって、車輌幅方向内方端部が開口とされ、且つ、車輌幅方向外方端部が閉塞された第2圧送空気供給管とを備え、
前記第1可動レール部材は、前記第1伝動軸を前記第1出力部に連結させる施肥作業位置と、前記第1施肥装置を施肥作業位置より車輌幅方向外方に位置させるメンテナンス位置とをとり得るように構成され、
前記第2可動レール部材は、前記第2伝動軸を前記第2出力部に連結させる施肥作業位置と、前記第2施肥装置を施肥作業位置より車輌幅方向外方に位置させるメンテナンス位置とをとり得るように構成されており、
前記第1及び第2可動レール部材をそれぞれ施肥作業位置に位置させると、前記第1及び第2圧送空気供給管の車輌幅方向内端部が密封状態で流体接続されるように構成されていることを特徴とする施肥ユニット。 - 前記第1可動レール部材及び前記第1固定レール部材と、前記第2可動レール部材及び前記第2固定レール部材とには、それぞれ、該第1及び第2可動レール部材を施肥作業位置に係止するロック機構が備えられていることを特徴とする請求項5に記載の施肥ユニット。
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