JP2003061424A - 送風機のスイッチ - Google Patents

送風機のスイッチ

Info

Publication number
JP2003061424A
JP2003061424A JP2001254579A JP2001254579A JP2003061424A JP 2003061424 A JP2003061424 A JP 2003061424A JP 2001254579 A JP2001254579 A JP 2001254579A JP 2001254579 A JP2001254579 A JP 2001254579A JP 2003061424 A JP2003061424 A JP 2003061424A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blower
switch
fertilizer
frame
sliding plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001254579A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4885385B2 (ja
Inventor
Yuichi Takeda
裕一 竹田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd filed Critical Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
Priority to JP2001254579A priority Critical patent/JP4885385B2/ja
Publication of JP2003061424A publication Critical patent/JP2003061424A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4885385B2 publication Critical patent/JP4885385B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Transplanting Machines (AREA)
  • Fertilizing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 送風機を収納可能とした側条施肥機におい
て、送風機収納時の誤操作等による無駄な送風機の作動
を防止すると共に、送風機と送風パイプを連通させた状
態でも送風機を停止させることのできるスイッチを提案
する。 【解決手段】 送風機50と送風パイプ51を連通・分
離可能に構成した側条施肥機において、送風機50と送
風パイプ51とのいずれか一方に、送風機50と接続し
たスイッチ本体80を設け、他方にスイッチ本体80と
接離可能の押圧体62を設けて、送風機50と送風パイ
プ51とを連通させた際に、押圧体62がスイッチ本体
80に当接して同スイッチ本体80をオンさせるように
したスイッチ60を備え、該スイッチ本体80を移動可
能に構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、側条施肥機に具備
される送風機のスイッチの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、肥料ホッパや肥料繰出ケース等か
らなる施肥ユニットを左右方向に複数配列して、該施肥
ユニット下部に位置し左右方向に伸延した送風パイプを
介して送風機を連通させ、肥料繰出ケース内で調量した
肥料を空気搬送するようにした側条施肥機を乗用田植機
に搭載して、植付作業と同時に施肥作業ができるように
したものが公知である。
【0003】そして、上述のような側条施肥機では、圃
場間の移動や格納時に側条施肥機の横幅を狭めるため
に、前記送風機と送風パイプとを連通・分離可能に構成
し、送風機を機体内側に回動・格納して横幅を小さくす
るようにしたものがある。
【0004】さらに、特開平11−4611号公報で
は、送風機収納時に、送風機の吹出口から同じく送風機
のファンケースに内装されるファンまでの距離が近く、
吹出口が開放した状態でファンが回転するのを防止する
ため、収納時にはファンの回転がオフになるように位置
検出スイッチを設けて、送風機が収納状態にあるときは
常に送風機がオフとなるようにスイッチを設けたものが
本出願人から提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】乗用田植機が植付作業
状態にあるとき、上述の従来技術に示される構成では、
側条施肥機は送風パイプ内に泥水や雨水が浸入しないよ
うにするために送風機と送風パイプとを連通した状態と
する。しかし、植付作業状態、即ち、送風機が送風パイ
プと連通した状態であっても施肥作業を行わない場合が
あるため、乗用田植機が植付作業状態であるときに送風
機のみを停止させるためのスイッチ等の機構が、収納時
に送風機をオフにするためのスイッチとは別途必要とな
り、部品点数が多くなってコストが高くなるという不具
合がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するた
めの手段を説明する。
【0007】即ち、請求項1においては、送風機と送風
パイプを連通・分離可能に構成した側条施肥機におい
て、送風機と送風パイプとのいずれか一方にスイッチ本
体を設け、他方にスイッチ本体と接離可能の押圧体を設
けて、送風機と送風パイプを連通させた際に、押圧体が
スイッチ本体に当接して該スイッチ本体をオンとして送
風機を駆動し、側条施肥機を施肥可能な状態とするスイ
ッチを構成し、該スイッチ本体を移動可能としたもので
ある。
【0008】請求項2においては、前記送風機又は送風
パイプ側に固定した支持部材に摺動部材を摺動可能に設
けると共に、該摺動部材にスイッチ本体を固定したもの
である。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、以下の図面を用いて発明の
実施の形態を説明する。図1は本発明の実施例に係る側
条施肥機を搭載した乗用田植機の全体的な構成を示した
側面図、図2は同じく平面図、図3は車体フレームとミ
ッションケースの概略斜視図である。図4は側条施肥機
の正面図、図5は同じく左側面図、図6は同じく右側平
面図、図7は送風機を示す正面図、図8は同じく左側面
図、図9は収納状態の送風機を示す平面図、図10は施
肥サイドフレームを示す側面図である。図11はスイッ
チを示す側面一部断面図、図12は作動可能状態のスイ
ッチを示す平面図、図13は作動不能状態のスイッチを
示す平面図である。
【0010】初めに、本実施例に係る乗用田植機の全体
構成について、図1乃至図3を用いて説明する。但し、
本実施例は四条植え式の植付部9を搭載する乗用田植機
であり、従って、後述する側条施肥機30には四組の施
肥ユニット48・48・・が具備されるが、これに限定
されるものではなく、植付部9は六条植え式や八条植え
式であってもよく、このとき側条施肥機30には条数に
対応する施肥ユニット48・48・・を備えるものとす
る。
【0011】乗用田植機は、走行車両1と、該走行車両
1の後部に連結した植付部9とで構成されている。そし
て、走行車両1の前部及び後部にはそれぞれ前輪2・2
と後輪3・3とが懸架され、車体フレーム4の前部には
動力部であるエンジン5が搭載されてボンネット22で
覆われている。前記ボンネット22の両側には予備苗載
台90が配設され、同じくボンネット22の後上方には
操向ハンドル8が配設されている。そして、操向ハンド
ル8の周囲であってボンネット22には主変速レバー7
5、全動力を入切操作可能な苗継ぎレバー76、アクセ
ルレバー72等が配設され、該操向ハンドル8の左側下
方には主クラッチペダル74、同じく右側下方にブレー
キペダル73が配設されている。
【0012】エンジン5後方であって車体フレーム4の
左右略中央には前後方向に長く形成したミッションケー
ス6が配置されており、該ミッションケース6の前部で
前輪2・2が支持され、後部で後輪3・3が支持されて
いる。ミッションケース6は、ボンネット22後方且つ
運転席7前方に位置するステップ20c、運転席の側方
に位置するステップ20b・20b及び運転席7を設置
するための台座部20dを一体的に形成した車体カバー
20によって覆われており、該車体カバー20の後上部
には運転席7が設けられている。さらに、車体カバー2
0の運転席7側方には植付部9の昇降・植付の入切・植
付時の変速・線引きマーカ等の操作を行うシフトレバー
77や油圧感度調節レバー141等が設けられている。
【0013】前記走行車両1の後部には、植付部9を構
成する植付伝動フレーム92が、該植付伝動フレーム9
2の前部にローリング支点軸17を介して設けられたヒ
ッチ94の上部に枢支されたトップリンク11と、同じ
くヒッチ94の下部に枢支されたロワリンク12とで構
成された昇降リンク機構10を介して連結されている。
【0014】前記昇降リンク機構10を構成するトップ
リンク11は、車体フレーム4を構成する背面視逆U字
状のリアフレーム43の上部に固設された取付部43a
に軸支される。一方、ロワリンク12は、該ロワリンク
12の前部に設けられた側面視三角状の支持体12aの
前部が、前記リアフレーム43の下部に軸支され、該支
持体12aの上部には、昇降リンク機構10を昇降駆動
させる昇降シリンダ15が連結されている。
【0015】なお、リアフレーム43は昇降リンク機構
10の支持部として利用されると共に、取付プレート3
9を介して前記ミッションケース6の後部に一体的に設
けられているリアアクスルケース38が連結されてい
る。そして、リアフレーム43の上方であって、運転席
7と植付部9の間には後述する側条施肥機30が配設さ
れている。
【0016】上述の如く走行車両1の後部に連結された
植付部9は、四条植え式の苗載台91や複数の植付爪9
3・93・・・等から構成されており、前高後低に配設
した苗載台91を、下部レール95及びガイドレール9
6を介して植付伝動フレーム92に左右往復摺動自在に
支持させると共に、ロータリケース93a・93a・・
の回転により先端が楕円状軌跡を描いて回転しながら苗
を植え付ける植付爪93・93・・・を、植付伝動フレ
ーム92の後部に配設している。
【0017】植付部9の下部には、センターフロート9
7とサイドフロート98・98が配設されている。前記
センターフロート97は、走行車両1の左右中心線上に
配置され、センターフロート97の左右対称位置にサイ
ドフロート98・98が配設されて、植付部9の左右の
バランスを良好に保ち、植え付け姿勢を安定させて、正
確に植え付けができるようにしている。そして、前記サ
イドフロート98・98には各植付条における苗の植え
付け部位に隣接する側条作溝器33・33・・が設けら
れ、該側条作溝器33・33・・は接地面よりも下方側
に向けて泥土層に入り込み、肥料を供給するための溝を
形成しながら、前記側条施肥機30から搬送ホース32
・32・・を介して送られた肥料を泥土層に施肥するよ
うにしている。
【0018】このようにして、上述の乗用田植機は、エ
ンジン5の動力を利用して前輪2・2及び後輪3・3を
走行駆動して走行移動させると共に、左右に往復摺動可
能な苗載台91から一株分の苗を植付爪93・93・・
・によって取り出して連続的に苗を植え付け、さらに、
植え付けと同時に施肥できるように構成されている。
【0019】ここで、本発明に係る側条施肥機30につ
いて説明する。まず、側条施肥機30の支持構成から説
明する。図3に示す如く、前記車体フレーム4の構成部
材である左右の前後フレーム44・44の後部には背面
視逆U字状のリアフレーム43が固設されており、該リ
アフレーム43左右両側部には、平面L字状のステップ
支持フレーム109・109が固設され、その連結部は
それぞれ支持ブラケット108・108によって補強さ
れている。そして、左右の支持ブラケット108・10
8にステーを介して機体左右方向に施肥下部フレーム1
06cを横架している。なお、側条施肥機30を田植機
に装備しないときは前記支持ブラケット108・108
に図示せぬリヤデッキを支持させて車体カバー20を後
方へ延設することができる。
【0020】そして、図4及び図5に示す如く、前記施
肥下部フレーム106cの左右両端には、施肥サイドフ
レーム101L・101Rが設けられ、施肥下部フレー
ム106cと同様に施肥前部フレーム106a及び施肥
後部フレーム106bがそれぞれ施肥サイドフレーム1
01L・101R間に架設されている。そして、施肥前
部フレーム106aで後述する肥料繰出ケース47の前
部を、施肥後部フレーム106bで肥料繰出ケース47
の後部を、施肥下部フレーム106cで肥料繰出ケース
47の下部を支持している。そして、これら施肥前部フ
レーム106a、施肥後部フレーム106b、施肥下部
フレーム106c及び施肥サイドフレーム101L・1
01R等で施肥フレーム106を構成している。
【0021】上述の如く構成された施肥フレーム106
に構成される側条施肥機30には、粉粒状の肥料を貯溜
する肥料ホッパ49と、肥料繰出部であって肥料を所定
量ずつ繰り出す肥料繰出装置を内装する肥料繰出ケース
47と、フロート97・98・98の側条作溝器33に
フレキシブル型搬送ホース32を介して肥料を排出させ
るターボブロワ型の送風機50と、円筒形の送風パイプ
51とを備えると共に、該送風パイプ51一側端(本実
施例においては右側)に前記送風機50を取り付け、四
条分四組の肥料繰出ケース47・47・・を送風パイプ
51上方に配設している。そして、前記肥料ホッパ4
9、肥料繰出ケース47、及び搬送ホース32などから
施肥ユニット48が構成され、該施肥ユニット48・4
8・・は機体左右方向に並設して配置されている。
【0022】そして、前記肥料繰出ケース47の下端部
では、前部に前記送風パイプ51に前端部を嵌着させる
接合パイプ59を連結接続し、同じく後部には前記搬送
ホース32を嵌着して、前記送風機50からの空気を送
風パイプ51から肥料繰出ケース47の下端部及び搬送
ホース32に吹き出させ、肥料繰出ケース47の下端部
に落下する肥料を、搬送ホース32を介して側条作溝器
33位置まで空気搬送するように構成している。
【0023】ここで、本発明に係る送風機50及びその
スイッチ60について詳細に説明する。本実施例におい
て送風機50は側条施肥機30の右側部に設けられてお
り施肥サイドフレーム101Rに支持されている。但
し、送風機50は側条施肥機30の左側部に設けること
もでき、また、後述するが、本実施例の送風機50は側
条施肥機30の後部側に収納されるようにしているが、
送風機50を側条施肥機30の前部側に収納することも
できる。
【0024】前記送風機50と送風パイプ51は施肥サ
イドフレーム101Rを介して接続されており、送風機
50と送風パイプ51は内部で連通している。そして、
施肥フレーム106に相対位置固定された送風パイプ5
1に対し、送風機50は送風パイプ51の一端が固定さ
れた施肥サイドフレーム101Rに対して回動可能に構
成して、施肥フレーム106外側端の送風機50を側方
に拡開して側条施肥を可能とすると共に、送風機50を
機体後方内側に回動・格納して移動の便を図ることがで
きるようにしている。
【0025】図6乃至図10に示す如く、送風パイプ5
1の一側端部と、送風機50の吹出口50aを囲繞した
フランジ61を夫々施肥サイドフレーム101Rに支持
させ、該施肥サイドフレーム101Rに左右方向に穿設
された挿通孔101Raによって送風機50と送風パイ
プ51内部が連通した状態としている。なお、前記フラ
ンジ61には後述する送風機50のスイッチ60を作動
させる押圧体62が機体内側に突出した状態に設けられ
ている。
【0026】前記送風機50の図示せぬファンを内装す
るファンケース50bの後面に板金製側面視略コ字状の
送風機取付具63を固定し、該送風機取付具63の機体
内側端部に前記吹出口50aを囲繞するフランジ61を
固定している。そして、前記ファンケース50bの前部
にモータ部50cを設け、下部に位置するフィルタ50
eを介してファンケース50b内に外部の空気を取り込
むための吸入筒50dを同じくファンケース50bの後
部に配設している。そして、前記フランジ61には回動
アーム64が設けられており、施肥サイドフレーム10
1R機体内側後部に設けられた枢軸支持体65と回動ア
ーム64を枢軸55によって回動可能に接続して、送風
機50が施肥サイドフレーム101Rの後部を中心とし
て回動可能としている。
【0027】なお、前記送風機取付具63前面の機体内
側部にはフック型の固定具67が設けられており、該固
定具67の係止部67aを施肥サイドフレーム101R
に設けられた開口部101Rbを通して、施肥サイドフ
レーム101Rの機体内側に設けられた係止金具101
Rdと係合させて施肥サイドフレーム101Rと送風機
取付具63とを簡易に固定又は固定解除できるようにし
ている。そして、図9に示す如く、送風機50を機体後
方内側へ回動させて収納した状態としたとき、前記送風
機取付具63から後方に延設された部材上に設けられた
フック型の固定具68の係止部68aを、施肥後部フレ
ーム106bに設けられた係止金具69と係合させて、
施肥後部フレーム106bに送風機取付具63を固定で
きるようにしており、従って、送風機50が収納位置に
ある状態で保持されるようにしている。
【0028】図10に示す如く、前記送風機50のスイ
ッチ60は施肥サイドフレーム101Rの機体内側であ
って、挿通孔101Raの上方に設けられている。な
お、本実施例においては、スイッチ60を施肥サイドフ
レーム101R側(送風パイプ51側)に、押圧体62
を送風機50側に設けているが、逆に、スイッチ60を
送風機50側に、押圧体62を施肥サイドフレーム10
1R側(送風パイプ51側)に設けることもできる。
【0029】図11乃至図13に示す如く、スイッチ本
体80は平面視略ホームベース型状の摺動部材である摺
動板81と、該摺動板81の下方に位置する平面視略三
角形の補助板84との間に配設され、摺動板81、スイ
ッチ本体80及び補助板84を上下方向に貫通するボル
ト83・83によってこれらが一体的に移動するように
している。そして、前記摺動板81は施肥サイドフレー
ム101Rに対して直交して水平方向に突設して設けら
れた支持部材である摺動板ブラケット82に摺動可能に
保持され、該摺動板ブラケット82に上面にはガイド溝
となる長孔82a・82aが摺動板81の摺動方向(左
右方向)に長く開口され、該長孔82a・82aに被ガ
イド体となる前記ボルト83・83の頭を嵌入してい
る。従って、ボルト83・83の頭が摺動板ブラケット
82の長孔82a・82aにガイドされ、摺動板81は
摺動板ブラケット82に対してその摺動範囲を規制され
る。81cは把手として摺動板81より後方に突出形成
している。このように、摺動板81にスイッチ本体80
を固定して一体的に移動可能に構成することで、簡易な
構成でスイッチ60を押圧体62との離間距離を変更可
能としている。
【0030】なお、本実施例において、前記長孔82a
・82aは施肥サイドフレーム101Rと略直交方向に
設けられており、摺動板81は該施肥サイドフレーム1
01Rと近接したり離間したりする方向に摺動し、ボル
ト83・83の頭が長孔82a・82aの施肥サイドフ
レーム101R側にあるときをスイッチ60作動可能位
置S(図12)とし、反対側にある時をスイッチ60作
動不能位置T(図13)としている。
【0031】また、摺動板ブラケット82を上下に貫通
する係止ピン86が設けられており、該係止ピン86の
下端が摺動板81に設けられた二個の係止孔81a・8
1bの何れかに係入することで、摺動板81がスイッチ
60作動可能位置S又はスイッチ60作動不能位置Tに
至った時のディテントとして機能し、係止ピン86が係
止孔81bと係合するときはスイッチ60作動可能位置
Sに、また、係止ピン86が係止孔81aと係合すると
きとスイッチ60作動不能位置Tに摺動板81を摺動板
ブラケット82に保持できるようにしている。
【0032】さらに、係止ピン86は該係止ピン86と
略直角に当接し、バネ87aによって係止ピン86側に
付勢された固定球87が、係止ピン86に形成された溝
86a・86bに係合することで、係止ピン86の略垂
直方向位置を保持できるようにしてディテントを構成
し、摺動板81が摺動可能な状態と摺動不能な状態とに
切り替えることができるようにしている。なお、係止ピ
ン86に形成された上下の溝86a・86bのうち、上
方の溝86aに固定球87が係合しているとき、係止ピ
ン86の下端部が摺動板81に設けられた係止孔81a
・81bに係入して摺動板81が摺動不可能となり、こ
れに対し、下方の溝86bに固定球87が係合している
とき、係止ピン86の下端が摺動板81より上方にある
状態に該係止ピン86を保持するため摺動板81は摺動
可能となる。
【0033】このように、摺動板ブラケット82に設け
られた長孔82a・82aは摺動板81のガイド溝とし
て機能し、また、係止ピン86と摺動板81に設けられ
た係止孔81a・81bと前記長孔82a・82aが摺
動板81のディテントとして機能することで、摺動板8
1がスイッチ60作動可能位置とスイッチ60作動不能
位置Tとに良好に切り替わるようにしている。
【0034】そして、前記スイッチ本体80には板バネ
85が付設されており、通常は、同じくスイッチ本体8
0から施肥サイドフレーム101R側へ突出した状態に
設けられた接点80aと板バネ85とは、所定間隙を保
持して対向させ当接しない状態となっている。そして、
板バネ85が押圧されて該板バネ85の一端部で接点8
0aを押圧し、スイッチ本体80をオンさせて、送風機
50を作動させるようにしている。
【0035】図12に示す如く、送風機50を送風パイ
プ51に連通させた状態で、摺動板81がスイッチ60
作動可能位置Sにあれば、前述の如く送風機50の吹出
口50aを囲繞するフランジ61に設けられた押圧体6
2が、施肥サイドフレーム101Rに設けられた孔10
1Rcを貫通して、板バネ85を押圧してスイッチ本体
80の接点80aが板バネ85に当接し、スイッチ60
がオンとなって送風機50が可動な状態となる。また、
送風機50を格納するために、送風機50を回動させる
と、板バネ85から押圧体62が離れて、板バネ85が
接点80aから離れ、スイッチ本体80をオフして、送
風機50の作動を停止させる。すなわち、摺動板81が
スイッチ60作動可能位置Sにあって送風機50を送風
パイプ51に連通させれば送風機50のスイッチ60が
オンとなり、送風機50と送風パイプ51との連通を解
除すればスイッチ60がオフとなる。従って、スイッチ
60は送風機50を送風パイプ51と分離させたときに
該送風機50が作動しないようにするためのスイッチと
して機能する。
【0036】一方、図13に示す如く、送風機50を送
風パイプ51に連通させた状態であっても、摺動板81
をスイッチ60作動不能位置Tに摺動させれば、押圧体
62が板バネ85を押圧しない状態となり、従って、板
バネ85とスイッチ本体80の接点80aが当接しない
のでスイッチ60がオンとならない。すなわち、把手8
1cを持って後方へ引っ張り摺動板81がスイッチ60
作動不能位置Tにあれば、送風機50が如何なる状態に
あってもスイッチ60がオフとなる。従って、上述の如
く、送風機50の収納時の作動を阻止するスイッチとし
て機能するだけでなく、送風機50が送風パイプ51と
連通して施肥作業位置にある状態でも所望に応じて送風
機50の運転又は停止を切り替えるためのスイッチとし
て機能する。一つのスイッチ60に二個の機能を持たせ
ることで部品点数を削減し、コスト削減に寄与してい
る。
【0037】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成したので、
以下に示すような効果を奏する。
【0038】即ち、請求項1に示す如く、送風機と送風
パイプを連通・分離可能に構成した側条施肥機におい
て、送風機と送風パイプとのいずれか一方にスイッチ本
体を設け、他方にスイッチ本体と接離可能の押圧体を設
けて、送風機と送風パイプを連通させた際に、押圧体が
スイッチ本体に当接して該スイッチ本体をオンとして送
風機を駆動し、側条施肥機を施肥可能な状態とするスイ
ッチを構成し、該スイッチ本体を移動可能としたので、
送風機と送風パイプとを連通させた状態であってもスイ
ッチ本体を押圧体が当接しない位置に移動させることが
でき、作業形態に応じて送風機の運転又は停止を切り替
えることができる。また、収納時に送風機を作動させな
いためのスイッチとして機能するだけでなく、送風機と
送風パイプとを連通させた状態での送風機の運転又は停
止を切り替えるためのスイッチとして機能して、一つの
スイッチに二個の機能を備えることができるので、スイ
ッチを二個備えるときと比較して部材点数が削減され、
コストの削減を図ることができる。
【0039】請求項2に示す如く、前記送風機又は送風
パイプ側に固定した支持部材に摺動部材を摺動可能に設
けると共に、該摺動部材にスイッチ本体を固定したの
で、簡易且つ安価に、送風機が作動可能又は作動不能な
状態を切り替えるスイッチを構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る側条施肥機を搭載した乗
用田植機の全体的な構成を示した側面図。
【図2】同じく平面図。
【図3】車体フレームとミッションケースの概略斜視
図。
【図4】側条施肥機の正面図。
【図5】同じく左側面図。
【図6】同じく右側平面図。
【図7】送風機を示す正面図。
【図8】同じく左側面図。
【図9】収納状態の送風機を示す平面図。
【図10】施肥サイドフレームを示す側面図。
【図11】スイッチを示す側面一部断面図。
【図12】作動可能状態のスイッチを示す平面図。
【図13】作動不能状態のスイッチを示す平面図。
【符号の説明】
30 側条施肥機 47 肥料繰出ケース 48 施肥ユニット 49 肥料ホッパ 50 送風機 51 送風パイプ 60 スイッチ 62 押圧体 80 スイッチ本体 80a 接点 81 摺動板(摺動部材) 82 摺動板ブラケット(支持部材) 82a 長孔(ガイド溝) 83 ボルト(被ガイド体) 85 板バネ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送風機と送風パイプを連通・分離可能に
    構成した側条施肥機において、送風機と送風パイプとの
    いずれか一方にスイッチ本体を設け、他方にスイッチ本
    体と接離可能の押圧体を設けて、送風機と送風パイプを
    連通させた際に、押圧体がスイッチ本体に当接して該ス
    イッチ本体をオンとして送風機を駆動し、側条施肥機を
    施肥可能な状態とするスイッチを構成し、該スイッチ本
    体を移動可能としたことを特徴とする送風機のスイッ
    チ。
  2. 【請求項2】 前記送風機又は送風パイプ側に固定した
    支持部材に摺動部材を摺動可能に設けると共に、該摺動
    部材にスイッチ本体を固定したことを特徴とする請求項
    1に記載の送風機のスイッチ。
JP2001254579A 2001-08-24 2001-08-24 送風機のスイッチ Expired - Fee Related JP4885385B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001254579A JP4885385B2 (ja) 2001-08-24 2001-08-24 送風機のスイッチ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001254579A JP4885385B2 (ja) 2001-08-24 2001-08-24 送風機のスイッチ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003061424A true JP2003061424A (ja) 2003-03-04
JP4885385B2 JP4885385B2 (ja) 2012-02-29

Family

ID=19082723

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001254579A Expired - Fee Related JP4885385B2 (ja) 2001-08-24 2001-08-24 送風機のスイッチ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4885385B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006223114A (ja) * 2005-02-15 2006-08-31 Yanmar Co Ltd 施肥ユニット

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0974819A (ja) * 1995-09-14 1997-03-25 Sasaki Corp:Kk 農作業機
JPH09107754A (ja) * 1995-10-20 1997-04-28 Yanmar Agricult Equip Co Ltd 田植機
JPH114611A (ja) * 1997-06-17 1999-01-12 Yanmar Agricult Equip Co Ltd 側条施肥機のブロワスイッチ

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0974819A (ja) * 1995-09-14 1997-03-25 Sasaki Corp:Kk 農作業機
JPH09107754A (ja) * 1995-10-20 1997-04-28 Yanmar Agricult Equip Co Ltd 田植機
JPH114611A (ja) * 1997-06-17 1999-01-12 Yanmar Agricult Equip Co Ltd 側条施肥機のブロワスイッチ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006223114A (ja) * 2005-02-15 2006-08-31 Yanmar Co Ltd 施肥ユニット
JP4544585B2 (ja) * 2005-02-15 2010-09-15 ヤンマー株式会社 施肥ユニット

Also Published As

Publication number Publication date
JP4885385B2 (ja) 2012-02-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7878261B2 (en) Operating apparatus for work vehicle
JP2007089465A (ja) 作業車両のアーム型作業機
JP2003061424A (ja) 送風機のスイッチ
JP3666498B2 (ja) 苗移植機
JP4777537B2 (ja) 田植機の作業機操作レバー配置構造
JP3746037B2 (ja) 乗用田植機の予備苗載台取り付け構造
JP2004089121A (ja) 移植機
JP3561291B2 (ja) 農作業機のバッテリー装着構造
JP3984765B2 (ja) 田植機の苗ガイド構造
JP4454305B2 (ja) 乗用型作業車
JP3782185B2 (ja) 田植機のフロート装置
JPH09256831A (ja) 農作業機
JP2001231317A (ja) 農作業機
JPH0130017Y2 (ja)
JPH0545138Y2 (ja)
JPH07170831A (ja) 田植機の施肥ホース配置構造
JPH09289814A (ja) 施肥装置付田植機
JPH114611A (ja) 側条施肥機のブロワスイッチ
JPH077324U (ja) 田植機の苗載台
JP3275240B2 (ja) 田植機の苗送り量及び植深さ調節用レバー軸の配置構造
JPH11313513A (ja) 施肥装置付き田植機
JP2001028914A5 (ja)
JP2000354409A (ja) 乗用田植機
JP2005185148A5 (ja)
JP2003061420A (ja) 側条施肥機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080724

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20090721

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100701

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100810

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101008

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110412

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110511

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111206

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111208

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141216

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4885385

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees