JP2000354409A - 乗用田植機 - Google Patents

乗用田植機

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JP2000354409A
JP2000354409A JP11168586A JP16858699A JP2000354409A JP 2000354409 A JP2000354409 A JP 2000354409A JP 11168586 A JP11168586 A JP 11168586A JP 16858699 A JP16858699 A JP 16858699A JP 2000354409 A JP2000354409 A JP 2000354409A
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JP
Japan
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mounting table
rice transplanter
seedling mounting
spare seedling
lever
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JP11168586A
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English (en)
Inventor
Tsunatake Yamashita
綱丈 山下
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Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クラッチの入・切及び機体を停止させること
ができる操作レバーを機体から降りて操作する際、予備
苗載台が邪魔にならないようにできる乗用田植機を得る
ことを課題とする。 【解決手段】 機体後部に植付部を昇降自在に配設した
乗用田植機において、予備苗載台を、クラッチの入・切
及び機体を停止させることができる操作レバーが前方に
位置しているときに、その操作レバーと平面視でオーバ
ーラップしないように、かつ、その操作レバーの操作範
囲と側面視でオーバーラップしないように配設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乗用田植機の予備
苗載台に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば本出願人が先に出願した特
願平10−133121号の乗用田植機は、クラッチの
入・切及び機体を停止させることができる、即ちエンジ
ンからミッションケースの従動プーリーへの動力伝達を
断ち、かつその従動プーリーの回転にブレーキをかけら
れる操作レバーが、運転席に座ったオペレーターから見
て左前方に配置されている。そして、圃場への出入りや
輸送車への積み下ろし、又は畦越えの時などには、オペ
レーターが機体から降りて、機体一側方からその操作レ
バーを操作し、機体を走行させたり、畦越えをさせたり
している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このと
き、操作レバー前方のボンネットの両側には予備苗載台
が配設されているため、オペレーターが機体から降りて
その操作レバーを操作する際、予備苗載台が操作の妨げ
になることがある。そこで、本発明は、クラッチの入・
切及び機体を停止させることができる操作レバーを機体
から降りて操作する際、予備苗載台が邪魔にならないよ
うにできる乗用田植機を得ることを目的とするものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】以上のような目的を達成
するために、本発明は、次のような乗用田植機を提供す
るものである。すなわち、機体後部に植付部を昇降自在
に配設した乗用田植機において、予備苗載台を、クラッ
チの入・切及び機体を停止させることができる操作レバ
ーが前方に位置しているときに、その操作レバーと平面
視でオーバーラップしないように、かつ、その操作レバ
ーの操作範囲と側面視でオーバーラップしないように配
設したことを特徴とする乗用田植機である。また、機体
後部に植付部を昇降自在に配設した乗用田植機におい
て、予備苗載台を回動可能及び複数箇所で位置固定でき
るように構成し、その内の1箇所は平面視でクラッチの
入・切及び機体を停止させることができる操作レバーの
操作範囲の側方を開放した状態に位置することを特徴と
する乗用田植機である。そして、機体後部に植付部を昇
降自在に配設した乗用田植機において、予備苗載台を回
動可能及び複数箇所で位置固定できるように構成し、そ
の内の1箇所は平面視でクラッチの入・切及び機体を停
止させることができる操作レバー側のボンネットの側方
を開放した状態に位置することを特徴とする乗用田植機
である。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に示す実施例を基に説明する。図1は、本発明にかかる
乗用田植機(A)の全体を示す概略側面図である。乗用
田植機(A)は走行車両(1)と、走行車両(1)の後
部に連結した植付部(9)とで構成されており、図1で
示すように、走行車両(1)の前部及び後部にはそれぞ
れ前輪(2)と後輪(3)が懸架され、車体フレーム
(4)の前部には動力部であるエンジン(5)が搭載さ
れている。そして、エンジン(5)後方の車体フレーム
(4)の左右略中央には前後に長く延出したミッション
ケース(6)が配置されており、ミッションケース
(6)の前部に前輪(2)が支持され、後部に後輪
(3)が支持されている。エンジン(5)を覆うボンネ
ット(22)の両側には予備苗載台(90)が配設さ
れ、オペレーターが搭乗する車体カバー(20)によっ
てミッションケース(6)等が覆われている。そして、
車体カバー(20)の後上部に運転席(7)が設けら
れ、車体カバー(20)前部のボンネット(22)の後
方に操向ハンドル(8)が配設されている。
【0006】車体フレーム(4)の上には車体カバー
(20)が設けられるが、車体カバー(20)は、図2
で示すように、ボンネット(22)とサブステップ(2
3)が合成樹脂によるブロー成形にて一体中空成形され
た前部カバー(21)と、オペレーターが搭乗する運転
席(7)の設置部(31)とメインステップ(32)と
乗降する際の補助ステップ(33)が合成樹脂によるブ
ロー成形にて一体中空成形された後部カバー(30)と
で構成されており、製造や組立を容易にするとともに、
部品点数の減少によるコストダウンが図られている。な
お、(75)は主変速レバー、(76)は主クラッチレ
バー、(77)は植付昇降レバー、(73)はブレーキ
ペダル、(74)は主クラッチペダルである。
【0007】後部カバー(30)は車体フレーム(4)
にボルトなどの固定手段によって固定され、メインステ
ップ(32)から後側が後上方に向かって膨出成形され
て運転席(7)の設置部(31)を形成している。そし
て、前部カバー(21)は、エンジン(5)を被装する
中央のボンネット(22)と、ボンネット(22)の両
側に設けられて予備苗載台(90)への通路用となるサ
ブステップ(23)を有している。また、この前部カバ
ー(21)はペダル部分で後部カバー(30)と分割さ
れるようになっており、車体フレーム(4)上で機体前
後水平方向に前方よりスライド移動させることによっ
て、脱着可能に構成されている。
【0008】また、図1で示すように、フロントフレー
ム(40)の中央部より後下方に向かって平板状の支持
部材(50)が延設されており、支持部材(50)の前
部はフロントフレーム(40)に向かって上方に湾曲す
るように形成されている。そして、この支持部材(5
0)の上にエンジン(5)が載置されるが、支持部材
(50)は平板状であるため、エンジン(5)下部の保
護カバーとして利用でき、別途保護カバーを設ける場合
に比べ、コストダウンが図れるようになっている。
【0009】ミッションケース(6)は前低後高に形成
された車体フレーム(4)に対して、その最前部近傍と
最後部近傍及び中間部近傍において固定され、ミッショ
ンケース(6)の最前部近傍は、エンジン(5)が載置
される支持部材(50)に、支持部材(50)から斜め
内側後下方に向かって延設されている取付部材(51)
を介して固定されている。そして、更に、後部がメイン
ステップ(32)の下面から離れていくように、車体フ
レーム(4)の前後方向略中央下部より車体フレーム
(4)の後端部の後下方まで、前後方向に長く延出され
て形成されており、図1で示す側面視において前高後低
に配置されている。
【0010】したがって、PTO軸(65)に接続され
るユニバーサルジョイント部(159)を有するPTO
伝動軸(158)を通すスペースを広くとることがで
き、そのユニバーサルジョイント部(159)及びPT
O伝動軸(158)等を余裕をもって配置することが可
能となっている。なお、ミッションケース(6)の上面
には、PTO伝動軸(158)を支持する支持部材(1
60)が設けられており、PTO伝動軸(158)の両
端が同じミッションケース(6)に支持されることにな
って、同心精度が容易に高められるようになっている。
【0011】また、ミッションケース(6)の前部には
走行変速機構が内設される変速室(60)が形成され、
変速室(60)の左右両側面にフロントアクスルケース
(37)が一体的に固設されている。そして、フロント
アクスルケース(37)の左右端部より下方に向かって
車軸ケースが固設され、車軸ケースの下端部に前輪
(2)を固設する前車輪軸(66)が軸支されている。
一方、ミッションケース(6)の後端部には軸芯を左右
方向に持つ筒状のリアアクスルケース(38)が一体的
に形成され、リアアクスルケース(38)内に後車輪駆
動軸(69)が軸支されている。そして、後車輪駆動軸
(69)の左右両端部に後輪(3)が固設され、従来の
ような伝動ケースを廃止した構成になっている。
【0012】植付部(9)は4条植えとした苗載台(9
1)や複数の植付爪(93)等から構成されており、前
高後低に配設した苗載台(91)を下部レール(95)
及びガイドレール(96)を介して植付伝動フレーム
(92)に左右往復摺動自在に支持させるとともに、ク
ランク機構によってクランク運動する植付爪(93)を
植付伝動フレーム(92)の後部に配設している。した
がって、前輪(2)及び後輪(3)を走行駆動して移動
させるとともに、左右に往復摺動可能な苗載台(91)
から1株分の苗を植付爪(93)によって取り出し、連
続的に苗植え作業が行えるようになっている。
【0013】また、植付伝動フレーム(92)の前部に
はローリング支点軸(16)を介してヒッチ(94)が
設けられ、そのヒッチ(94)は、ヒッチ(94)の上
部左右両側に枢支されているトップリンク(11)と、
ヒッチ(94)の下部左右両側に枢支されているロワー
リンク(12)とを含む昇降リンク機構(10)を介し
て走行車両(1)の後部に連結されている。そして、ロ
ワーリンク(12)の前端部内側面にはリフトアーム
(13)の基部が固設されており、このリフトアーム
(13)をロワーリンク(12)の配設方向に対して直
交する上方向に突設している。そして、昇降リンク機構
(10)を昇降駆動させる昇降シリンダー(15)がこ
のロワーリンク(12)に連結したリフトアーム(1
3)に連結している。
【0014】また、リフトアーム(13)の上端部とロ
ワーリンク(12)の後端部との間には補強リンク(1
4)が連結されており、ロワーリンク(12)の剛性を
高めるようにしている。そして、トップリンク(11)
及びロワーリンク(12)の前端部は、後部連結フレー
ム(44)間に横設された枢支ピンを介して枢支されて
おり、この後部連結フレーム(44)が昇降リンク機構
(10)の支持部として兼用されて、植付部(9)の安
定した昇降、部品点数の削減、構成のシンプル化が図ら
れている。
【0015】また、植付部(9)の下部には植付部
(9)を一定の高さに保持する均平用のセンターフロー
ト(97)とサイドフロート(98)が配設されてお
り、センターフロート(97)は走行車両(1)の左右
中心線上に配置され、センターフロート(97)の左右
対称位置にサイドフロート(98)が配設されて、植付
部(9)の左右のバランスを良好に保ち、植え付け姿勢
を安定させて、正確に植え付けができるようにしてい
る。
【0016】そして、植付部(9)の動力伝達部である
植付伝動フレーム(92)の下部に植深調節軸(16
1)が左右のサイドフロート(98)の幅に合わせて横
設されるとともに、植深調節軸(161)の適所位置よ
り後下方の各フロートの後部に向けて支持アーム(16
2)が突設され、各フロートの後部上に枢支されてお
り、植深調節軸(161)より前方に操作アーム(16
3)が突出され、操作アーム(163)の後端部より上
方に向かって植深さ設定レバー(79)が設けられてい
る。このため、オペレーターが運転席(7)に着座した
まま植深さ設定レバー(79)を操作しやすく、容易に
調整することが可能になっている。
【0017】また、図9で示すように、ミッションケー
ス(6)の変速室(60)の上部には、左右方向に入力
軸(56)が軸支され、入力軸(56)の左端部が外側
に突出されて従動プーリー(55)が固設され、エンジ
ン(5)の左側面より側方に突出されている出力軸(5
2)に固設された駆動プーリー(53)からの動力が、
ベルト(54)を介してミッションケース(6)内に入
力されている。そして、このベルト(54)はテンショ
ンアーム(57)の先端に取り付けられたテンションロ
ーラー(58)によって緊張されるように構成されてお
り、主クラッチペダル(74)の踏み込み操作や後述す
る主クラッチレバー(76)のシフト操作に連動して動
力の断接が行われるようになっている。
【0018】機体進行方向に向かって左側に配設される
主クラッチペダル(74)の近傍にはクラッチの「入」
・「切」ができる主クラッチレバー(76)が設けら
れ、主クラッチペダル(74)や主クラッチレバー(7
6)の操作により、エンジン(5)からミッションケー
ス(6)内へ動力を伝達するベルト(54)のテンショ
ンを「切」状態にできるように構成されている。そし
て、それらの操作系において、一方の操作具を操作して
も、他方の操作具には影響を与えないように、融通機構
が設けられている。この融通機構は、例えば図9の側面
視で示すように、主クラッチレバー(76)の回動支軸
(141)に設けられたブラケット(142)に枢支さ
れている連動ロッド(140)に長孔(140a)を穿
設して構成するもので、ベルトテンションを「入」・
「切」するテンションアーム(57)に突設されたピン
などの嵌入部材(143)をその長孔(140a)に挿
通して構成している。
【0019】したがって、主クラッチレバー(76)を
後方に向けて図示の矢印方向に回動操作すると、連動ロ
ッド(140)が下方に向かって移動し、長孔(140
a)に挿通された嵌入部材(143)を介してテンショ
ンアーム(57)を下方に回動して、テンションアーム
(57)に取り付けられているテンションローラー(5
8)をベルト(54)から離し、ベルトテンションを
「切」状態にするようになっている。一方、主クラッチ
ペダル(74)を踏み込むと、図10で示すように、ペ
ダル支柱(74a)に固設されたL字型ブラケット(1
44)に取り付けられたピンなどの押圧部材(145)
が、テンションアーム(57)の回動軸(59)に固定
されたカム(146)を押してテンションアーム(5
7)を下方に回動させるようになっており、これによっ
てベルトテンションを「切」状態にするようになってい
る。
【0020】このため、主クラッチペダル(74)を踏
み込んでもテンションアーム(57)の嵌入部材(14
3)が連動ロッド(140)に穿設された長孔(140
a)内を移動するだけで主クラッチレバー(76)には
何の影響も与えないし、主クラッチレバー(76)を操
作しても主クラッチペダル(74)に影響を与えないの
は言うまでもない。何れにしても、全動力を停止させる
同一操作となる手動操作具である主クラッチレバー(7
6)と足動操作具である主クラッチペダル(74)の2
つを設けたので、機体に乗ったまま又は降りたままでも
それらの操作が可能となり、また、手動操作具であるレ
バーと足動操作具であるペダルなので、両者を識別して
操作することが容易になって誤操作がない。
【0021】また、テンションアーム(57)には、図
9、図10で示すように、ミッションケース(6)側の
従動プーリー(55)の回転を停止させるブレーキ部材
(147)が固設されており、このブレーキ部材(14
7)は、テンションアーム(57)が下方に向かって回
動することによって従動プーリー(55)を押圧するよ
うに構成されている。ブレーキ部材(147)の押圧部
分は、バネ(148)などで従動プーリー(55)側に
向けて付勢されたゴムなどの弾性体(149)で構成さ
れており、押圧側より後退可能に構成されている。この
ように、ブレーキ部材(147)の弾性体(149)が
従動プーリー(55)を押圧することによって回転を停
止させ、機体全体にブレーキがかかるように構成する
と、坂道でも走行車両(1)を停止させることができる
ようになって安全になる。
【0022】なお、このブレーキ部材(147)は主ク
ラッチレバー(76)を操作してベルトテンションを
「切」状態にしたときにのみ作用するもので、主クラッ
チレバー(76)で機体を停止させることができるよう
になっているものである。すなわち、主クラッチペダル
(74)の踏み込み操作ではブレーキ部材(147)が
非作用状態となるように、それぞれの操作具を使用した
ときのテンションアーム(57)の回動範囲が考慮さ
れ、高速時において主クラッチペダル(74)を踏み込
んでもブレーキ部材(147)が作用することがないよ
うにして、機体が急停止するのを防止するようにしてい
る。また、ブレーキ部材(147)の弾性体(149)
はバネ(148)によって後退可能になっているため、
主クラッチレバー(76)の操作でも急激に停止するこ
とがなく安全である。また、弾性体(149)は摩耗し
たときのために交換可能に構成されており、メンテナン
スが容易にできるようになっている。
【0023】以上のような田植機において、予備苗載台
(90)はフロントフレーム(40)の両側端部にステ
ー(29)を介して設けられた保持部(28)に、その
支柱(89)を嵌入することにより設けられているが、
図2で示すように、主クラッチレバー(76)が前方に
位置しているときに、予備苗載台(90)の最後端部が
その主クラッチレバー(76)と平面視でオーバーラッ
プしないように、かつ、図3で示すように、主クラッチ
レバー(76)の操作範囲、即ち主クラッチレバー(7
6)が前方に位置しているときに、予備苗載台(90)
の最後端部がその主クラッチレバー(76)と側面視で
オーバーラップしないように配設されている。したがっ
て、圃場への出入りや輸送車への積み下ろし、又は畦越
えの時などに、オペレーターが機体から降りて主クラッ
チレバー(76)を側方から操作する際、予備苗載台
(90)がその操作の邪魔になることがなく、好適に操
作することができる。なお、予備苗載台(90)は保持
部(28)から支柱(89)を外すことにより、図4で
示すように、向きを180度変えられるようになってお
り、収納時のコンパクト化が図れるようになっている。
【0024】また、図5、図6で示すように、予備苗載
台(90)を回動式に構成しても同様な効果が得られ
る。図5で示すものは、予備苗載台(90)が保持部
(28)を中心に図示の矢印方向に回動するように構成
したもので、具体的には、例えば図7で示すように、保
持部(28)を中空の円筒管にしてその中途部に貫通孔
(28a)を1箇所穿設し、保持部(28)に取り付け
たステー(87)で摺動可能に支持するとともにバネ
(86)で保持部(28)の中心方向へ付勢したピンな
どの嵌入部材(85)をその貫通孔(28a)に嵌入さ
せ、他方、支柱(89)を保持部(28)に嵌入できる
ような径の円筒管にしてその所定位置に係止孔(89
a)を複数、好ましくは少なくとも3箇所穿設し、保持
部(28)に支柱(89)を嵌入したときに、貫通孔
(28a)を貫通した嵌入部材(85)の先端が係止孔
(89a)の1つに嵌入することにより、予備苗載台
(90)を所望とする位置で固定できるように構成して
いる。
【0025】図5(a)は通常の植付作業時における姿
勢を示し、図5(b)はオペレーターが機体から降りて
主クラッチレバー(76)を側方から操作するときの姿
勢を示し、図5(c)は収納時における姿勢を示してい
る。予備苗載台(90)はこのように少なくとも3箇所
で位置固定されながら姿勢変更可能になっているが、図
5(b)で示すように、その内の1つは平面視で主クラ
ッチレバー(76)の操作範囲の側方を開放した状態に
位置するように、約90度回動した状態で固定されるよ
うになっている。したがって、前述と同様に、圃場への
出入りや輸送車への積み下ろし、又は畦越えの時など
に、オペレーターが機体から降りて主クラッチレバー
(76)を側方から操作する際、予備苗載台(90)が
その操作の邪魔になることがなく、好適に操作すること
ができる。なお、保持部(28)に支柱(89)を嵌入
するときや、予備苗載台(90)を回動させるときに
は、嵌入部材(85)をバネ(86)に抗して引き、係
止孔(89a)から嵌入部材(85)の先端を抜いてか
ら行う。
【0026】一方、図6で示すものは、ステー(29)
を延設して、回動支点となる保持部(28)を平面視で
植付作業時における予備苗載台(90)の略中央後方寄
りに配設したものであって、図6(a)は植付作業時に
おける姿勢を示し、図6(b)はオペレーターが機体か
ら降りて主クラッチレバー(76)を側方から操作する
ときの姿勢を示し、図6(c)は収納時における姿勢を
示している。なお、(88)は回動支点となる保持部
(28)の位置を表している。予備苗載台(90)はこ
のように少なくとも3箇所で位置固定されながら姿勢変
更可能になっているが、図6(b)で示すように、その
内の1つは平面視で主クラッチレバー(76)側のボン
ネット(22)の側方を開放した状態に位置するよう
に、約90度回動した状態で固定されるようになってい
る。したがって、圃場への出入りや輸送車への積み下ろ
し、又は畦越えの時などに、オペレーターが機体から降
りて主クラッチレバー(76)を側方から操作する際、
サブステップ(23)側から操作することが可能とな
り、前述と同様に、予備苗載台(90)が主クラッチレ
バー(76)の操作の邪魔になることがなく、好適に操
作することができる。なお、予備苗載台(90)を所定
位置で固定可能に回動させる構成は図7で示したものと
同様で構わない。
【0027】何れにしても、予備苗載台(90)がこの
ような回動式になっていると、予備苗載台(90)から
苗載台(91)への苗継ぎが楽に行え、機体から降りて
主クラッチレバー(76)を操作するときも予備苗載台
(90)が邪魔になることがなく、収納時において全体
のコンパクト化が図れる。その他、図2乃至図4で示す
(81)(82)は、機体から降りて主クラッチレバー
(76)等を操作するときなどに、機体を把持すること
ができるようにする把持部材であり、前車輪軸(66)
よりも前方に位置する予備苗載台(90)の支柱(8
9)やフロントフレーム(40)の前方に配設されてい
る。このような位置に把持部材(81)(82)が配設
されていると、後輪(3)を支点として機体方向を容易
に変えられ、かつヘッドアップ等の機体のアンバランス
を容易に修正することができる。特に図2で示すよう
に、フロントフレーム(40)の前方に把持部材(8
1)を設けると、主変速レバー(75)や主クラッチレ
バー(76)等に近いため、それらの操作がしやすくな
り、非常時にも安全に対処することができる。また、把
持部材(82)は支柱(89)に、図3で示すような機
体前後方向又は図4で示すような機体左右方向に向かっ
て突設されているが、その組み合わせ方は任意である。
また、把持部材(81)(82)の形状は図2乃至図4
で示す略コ字状に限定されるものではなく、図8(a)
で示すような略L字状や図8(b)で示すような棒状な
どでも構わない。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、予備苗載台を、クラッ
チの入・切及び機体を停止させることができる操作レバ
ーが前方に位置しているときに、その操作レバーと平面
視でオーバーラップしないように、かつ、その操作レバ
ーの操作範囲と側面視でオーバーラップしないように配
設したので、圃場への出入りや輸送車への積み下ろし、
又は畦越えの時などに、オペレーターが機体から降りて
その操作レバーを側方から操作する際、予備苗載台が操
作の邪魔になることがなく、好適に操作することができ
る。また、予備苗載台を回動可能及び複数箇所で位置固
定できるように構成し、その内の1箇所は平面視でクラ
ッチの入・切及び機体を停止させることができる操作レ
バーの操作範囲の側方を開放した状態に位置するので、
圃場への出入りや輸送車への積み下ろし、又は畦越えの
時などに、オペレーターが機体から降りてその操作レバ
ーを側方から操作する際、予備苗載台が操作の邪魔にな
ることがなく、好適に操作することができる。また、予
備苗載台を回動可能及び複数箇所で位置固定できるよう
に構成し、その内の1箇所は平面視でクラッチの入・切
及び機体を停止させることができる操作レバー側のボン
ネットの側方を開放した状態に位置するので、圃場への
出入りや輸送車への積み下ろし、又は畦越えの時など
に、オペレーターが機体から降りてその操作レバーを側
方から操作する際、そのボンネット側方から操作するこ
とが可能となり、予備苗載台が操作の邪魔になることが
なく、好適に操作することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗用田植機の概略側面図
【図2】走行車両の概略平面図
【図3】走行車両前部の概略側面図
【図4】走行車両の概略正面図
【図5】回動式予備苗載台を示す走行車両前部の概略平
面図
【図6】回動式予備苗載台を示す走行車両前部の概略平
面図
【図7】回動式予備苗載台を位置固定可能に回動させる
手段を示す説明図
【図8】走行車両前部の概略側面図
【図9】エンジンからミッションケースへ動力を伝達す
る機構を示す概略側面図
【図10】エンジンからミッションケースへ動力を伝達
する機構を示す概略平面図
【符号の説明】
22 ボンネット 23 サブステップ 28 保持部 29 ステー 76 主クラッチレバー 85 嵌入部材 86 バネ 87 ステー 89 支柱 90 予備苗載台

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機体後部に植付部を昇降自在に配設した
    乗用田植機において、予備苗載台を、クラッチの入・切
    及び機体を停止させることができる操作レバーが前方に
    位置しているときに、その操作レバーと平面視でオーバ
    ーラップしないように、かつ、その操作レバーの操作範
    囲と側面視でオーバーラップしないように配設したこと
    を特徴とする乗用田植機。
  2. 【請求項2】 機体後部に植付部を昇降自在に配設した
    乗用田植機において、予備苗載台を回動可能及び複数箇
    所で位置固定できるように構成し、その内の1箇所は平
    面視でクラッチの入・切及び機体を停止させることがで
    きる操作レバーの操作範囲の側方を開放した状態に位置
    することを特徴とする乗用田植機。
  3. 【請求項3】 機体後部に植付部を昇降自在に配設した
    乗用田植機において、予備苗載台を回動可能及び複数箇
    所で位置固定できるように構成し、その内の1箇所は平
    面視でクラッチの入・切及び機体を停止させることがで
    きる操作レバー側のボンネットの側方を開放した状態に
    位置することを特徴とする乗用田植機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002274339A (ja) * 2001-03-15 2002-09-25 Yanmar Agricult Equip Co Ltd 乗用田植機
JP2013000031A (ja) * 2011-06-14 2013-01-07 Kubota Corp 乗用型田植機

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