JP4544378B2 - タイムレコーダ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、タイムレコーダに関するものであり、特に、時計の誤差が自動的に修正されるようにしたタイムレコーダに関するものである。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
従来の電子式タイムレコーダは、内蔵する時計にある程度の誤差が生じることは避けられないので、日常的に時計の誤差の確認及び修正を実行する必要があるが、自動時刻修正機能がある電波時計などをタイムレコーダに内蔵すれば、時計管理の手間を軽減できることになる。しかし、電波時計を内蔵した場合であっても、手動操作によって時刻設定が変更された場合は、変更された時刻を自動修正または手動修正するまでは正しい出勤・退勤時刻が記録されないことになり、就業時間データも不正確なものになる。
【0003】
そこで、打刻データが、人為操作によって時刻設定を変更した状態で記録されたものか、自動修正された正確な時刻表示の状態で記録されたものかを判断できるようにして、不正な時刻変更操作を防止するために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明は上記課題を解決することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記目的を達成するために提案するものであり、
手動時刻設定操作手段と、
手動時刻設定操作の検知手段と、
標準時刻電波の受信動作を定期的に実行する受信制御部を備え、
標準時刻電波の受信成功時に標準時刻電波の時刻データに基づいて現在時刻を自動較正する電波時計を内蔵し、
手動時刻設定状態か自動時刻較正状態かによって打刻時に特定のマークの印字をオンオフする制御手段とを備え、
手動時刻設定状態における打刻結果か自動時刻較正状態における打刻結果かを判別可能としたタイムレコーダであって、
標準時刻電波の受信成功後に、
手動時刻設定操作の情報のクリアを行うタイムレコーダを提供するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の一形態を図に従って詳述する。図1はタイムレコーダのブロック図であり、電波時計1はクロック部2と受信制御部3からなり、4はI/O、5はCPU、6はROM、7はRAMである。CPU5は、I/O4を通じて電波時計1のクロック部2の時刻データを逐次読取り、時刻表示部8を駆動して時刻を表示する。タイムレコーダのカード挿入口へタイムカードが挿入されると、CPU5はカード送り機構9を駆動してタイムカードを引き込み、タイムカードの個人ID番号を読取るとともに、現在の日付に該当するタイムカードの日付欄がプリンタヘッド10の位置と一致するまでタイムカードを送り、出勤時刻欄または退勤時刻欄に現在時刻を印字する。
【0006】
印字した時刻データは、RAM7の個人別データテーブルに書込まれて保存され、管理者は勤務時間集計データを随時読出したりプリントアウトしたりすることができることは従来のタイムレコーダと同様である。
【0007】
電波時計1の時刻表示を手動設定する際は、セットボタン11により日付時刻表示モードから日付時刻修正モードへと切替え、アジャストボタン12により現在時刻や年月日の設定を行う。
【0008】
ROM6には、1時間毎に標準時刻電波の受信動作を実行させる定期受信スケジュールプログラムが格納されていて、CPU5が定期受信スケジュールプログラムに基づいて電波時計1を制御する。
【0009】
タイムレコーダの電源コードが商用電源へ接続されていない状態では、電波時計1のクロック部2はタイムレコーダに内蔵されている停電補償用のリチウム電池によって時計の歩進を行っており、電源コードをACコンセントに接続するとタイムレコーダに通電され、CPU5が電波時計1のクロック部2から時刻データを読み込んで可動状態となる。
【0010】
図2はタイムレコーダの制御の流れを示し、セットボタン11及びアジャストボタン12による時刻設定操作が行われない場合はステップ1から時刻較正時印字処理モード(ステップ2)へ進み、タイムカードが挿入されたときに出勤時刻欄または退勤時刻欄へ現在時刻に加えて自動時刻較正状態を示すマークとしてアスタリスク(*)を印字する。
【0011】
そして、定期受信スケジュールにしたがって定時(1時間に一回)に電波受信動作に入って標準時刻電波の受信を試行し(ステップ4→5)、このとき、受信に失敗した場合は次の定期受信時刻に再度受信動作を実行する(ステップ6→1→2→4→5)。また、受信に成功したときは、電波時計の時刻を較正(ステップ7)し、ステップ8の時刻設定操作情報クリア処理を経てステップ1に戻り、上記のルーチンを繰返す。
【0012】
セットボタン11及びアジャストボタン12によって電波時計1の時刻設定が変更されたときは、設定操作信号がCPU5へ入力されて時刻設定操作フラグが1となり、ステップ1から時刻変更時印字処理モード(ステップ3)に入る。ここでは、タイムカードが挿入されたときに出勤時刻欄または退勤時刻欄へ現在時刻のみを印字し、自動時刻較正マーク(*)は印字されない。
【0013】
時刻設定変更後は、ステップ1→3→4→1のルーチンを繰返し、時刻較正時印字処理モードの場合と同様に、定期受信時刻となったときに電波受信動作に入る(ステップ3→4→5)。ここで、標準時刻電波の受信に失敗した場合はステップ6からステップ1へ戻り、時刻設定操作フラグがクリアされていないので、ステップ3へ進んで時刻変更時印字処理を継続する。
【0014】
時刻変更時印字処理を継続中にステップ6において受信に成功したときは、時計の時刻を較正(ステップ7)して時刻設定操作フラグをクリア(ステップ8)し、ステップ1からステップ2に進んで時刻較正時印字処理モードに復帰する。
【0015】
以上、本発明のタイムレコーダを説明したが、この発明は上記の実施形態に限定するものではなく、例えば上記の実施形態とは逆に、時刻変更操作がなされたときは変更操作表示マークを印字して、自動較正時には変更操作表示マークを印字しないように構成するなど、この発明の技術的範囲内において種々の改変が可能であり、この発明がそれらの改変されたものに及ぶことは当然である。
【0016】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のタイムレコーダは電波時計を内蔵し、標準時刻電波に基づいて時計の時刻を自動較正するので、時計のくるいに起因する出勤退勤時刻データの誤りの発生を防止でき、タイムレコーダの時計管理の手間が軽減されるるとともに、電波時計の時刻が自動的に較正されている場合と、手動操作によって時刻設定が変更された場合とを判別するマーキングを行うので、信頼性が疑わしい出勤・退勤データの検出及び不正な時刻変更操作の防止に効果的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のタイムレコーダのブロック図。
【図2】タイムレコーダの自動時刻較正動作のフローチャート。
【符号の説明】
1 電波時計
2 クロック部
3 受信制御部
5 CPU
11 セットボタン
12 アジャストボタン
Claims (1)
- 手動時刻設定操作手段と、
手動時刻設定操作の検知手段と、
標準時刻電波の受信動作を定期的に実行する受信制御部を備え、
標準時刻電波の受信成功時に標準時刻電波の時刻データに基づいて現在時刻を自動較正する電波時計を内蔵し、
手動時刻設定状態か自動時刻較正状態かによって打刻時に特定のマークの印字をオンオフする制御手段とを備え、
手動時刻設定状態における打刻結果か自動時刻較正状態における打刻結果かを判別可能としたタイムレコーダであって、
標準時刻電波の受信成功後に、
手動時刻設定操作の情報のクリアを行うタイムレコーダ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2000183647A JP4544378B2 (ja) | 2000-06-19 | 2000-06-19 | タイムレコーダ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000183647A JP4544378B2 (ja) | 2000-06-19 | 2000-06-19 | タイムレコーダ |
Publications (2)
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---|---|
JP2002008078A JP2002008078A (ja) | 2002-01-11 |
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Family
ID=18684199
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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JP5414140B2 (ja) * | 2002-12-20 | 2014-02-12 | キヤノン株式会社 | 電子機器、電子機器の制御方法、プログラム |
Citations (5)
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JPS6225284A (ja) * | 1985-07-26 | 1987-02-03 | Casio Comput Co Ltd | 時刻修正方式 |
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JPH07159559A (ja) * | 1993-12-07 | 1995-06-23 | Casio Comput Co Ltd | 時刻データ受信装置 |
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-
2000
- 2000-06-19 JP JP2000183647A patent/JP4544378B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2002008078A (ja) | 2002-01-11 |
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