JP4542721B2 - 給油装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は給油装置に係り、特に油液を供給する送液経路に設けられた電磁弁の弁開度を変更して給油ノズルへの供給量を調整するよう構成された給油装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の給油装置としては、計量機本体の内部に挿入された送液経路にポンプ、流量計、電磁弁を配置し、電磁弁の弁開度に応じた流量の油液が送液経路を通過して給油ノズルに供給されるように構成されている。この種の電磁弁としては、例えば口径の大きい第1の弁と口径の小さい第2の弁を切り替えることにより、給油ノズルへ供給される流量を段階的に調整するように構成されている。
【0003】
しかしながら、このような従来の電磁弁では、きめ細かな流量制御ができないため、給油ノズルへの供給量に応じて弁開度を複数段階に調整される無段電磁弁を用いることが検討されている。
【0004】
この無段電磁弁では、ソレノイドに入力される駆動信号の周波数とデューティーの関係から弁開度が制御される構成である。無段電磁弁を制御する方式としては、▲1▼予め測定された実験データに基づいて無段電磁弁に弁開度を指示することで吐出量の制御を行う制御方式と、▲2▼電磁弁の吐出量を常に測定し、その測定結果をフィードバックして弁開度を制御する制御方式とがある。
【0005】
そして、無段電磁弁においては、入力された駆動信号に対する弁開度(吐出量)が製品毎にばらつくため、流量制御を行う前に、弁開度と吐出量との関係を実験して調べる必要がある。
【0006】
無段電磁弁の特性(弁開度と吐出量との関係)が製品毎にばらつく理由としては、▲1▼ソレノイドにより吸引されて開弁動作する弁体が全開位置(100%デューディー)に駆動されたとき、弁体が全開位置に貼り付いてしまったり、▲2▼ソレノイドがオフになった後もソレノイドの電磁力が残留して吸引力が作用するため、入力された駆動信号のデューティーで弁開度を制御することができない、という原因が考えられる。
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、無段電磁弁を用いて給油ノズルに供給される油液の流量制御を行う場合、上記のように無段電磁弁の構造上の問題点としてソレノイドにより吸引されて開弁動作する弁体が全開位置(100%デューディー)に駆動されたとき、弁体が全開位置に貼り付いてしまったり、あるいはソレノイドがオフになった後もソレノイドの電磁力が残留して吸引力が作用するため、弁開度を正確に制御することができないという問題がある。
【0007】
また、無段電磁弁では、弁体がバネ力で閉弁方向に付勢されているので、バネ力が経年変化により低下すると、閉弁動作が遅れてしまい、流量制御の精度が低下するおそれがある。
そこで、本発明は上記課題を解決した給油装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は以下のような特徴を有する。
本発明は、油液を給油するための給油ノズルと、
前記給油ノズルから吐出される油液の流量を調整するノズルレバーと、
該給油ノズルへ油液を送液する送液経路と、
該送液経路に油液を送液するポンプと、
前記送液経路を流れる油液の流量を計測する流量計と、
前記送液経路に設けられ、供給される駆動信号のデューティーの大きさに応じて弁開度が調整される電磁弁と、
前記電磁弁へ供給される駆動信号の電圧印加時間としてのデューティーと当該デューティーにより調整される前記電磁弁の弁開度に対する吐出量との関係を表す基準データを予め記憶する記憶手段と、
前記電磁弁の弁開度を調整することにより前記給油ノズルより吐出すべき油液の吐出量が所望の吐出量になるようにすべく、前記記憶手段に記憶された基準データに基づき当該吐出量に対応する電磁弁へのデューティーを読み込み、前記電磁弁に対して当該デューティーに応じた電圧印加時間の電圧を印加することにより前記給油ノズルより吐出される油液の吐出量を制御する制御手段と、
を備えてなる給油装置において、
前記ノズルレバーの操作により前記給油ノズルから油液が吐出される際、前記電磁弁の弁開度を調整する前に前記電磁弁を最大弁開度よりも低い弁開度となりうる所定のデューティーに対応する電圧印加時間の電圧を印加して当該電磁弁を開弁させた状態で前記流量計により計測された前記給油ノズルよりの吐出量としての流量を読み込むとともに、当該読み込まれた当該流量に対する電磁弁のデューティーを前記記憶手段に記憶された基準データから読み込み、当該デューティーに対応する吐出量の差分を補正値として求める補正値演算手段を設け、
前記制御手段は、前記補正値演算手段により当該補正値が求められた後、前記電磁弁が最大弁開度となるようにデューティーを更新し、前記補正値演算手段により演算された補正値に基づいて前記基準データに含まれる基準弁開度に対する吐出量が前記基準データに含まれる基準吐出量になるように前記電磁弁へ供給される駆動信号のデューティーを変更し、給油中において前記補正値演算手段により求められた補正値を用いて前記電磁弁の弁開度を調整することにより、前記給油ノズルより吐出される油液の流量が所望の流量となるように調整することを特徴とするものであり、各電磁弁が有する電圧印加時間に対する吐出量との関係にばらつきがあっても電磁弁へ供給される駆動信号のデューティーを変更して基準弁開度に対する吐出量が基準吐出量になるように流量制御することができる。
また、本発明は、前記流量計により計測された流量から積算給油量を演算し、プリセット値より小さい所定の積算給油量に達した場合には、前記電磁弁の弁開度を低減するようにデューティーを更新することにより、給油ノズルのノズルレバーの操作により流量を絞っているのに電磁弁の吐出量を目的の流量となるようにデューティーを上昇させても流量が増加せず、ノズルレバーの操作フィーリングが異常となることを防止できる。
【発明の実施の形態】
以下、図面と共に本発明になる給油装置の一実施例を説明する。
図1は本発明になる給油装置の一実施例の構成図である。
図1に示されるように、給油装置11は給油所の給油現場に設置され、装置本体12の側面には給油ノズル13に接続された給油ホース15が引き出されている。給油ノズル13は通常、装置本体12の側面に設けられたノズル掛け14に掛止されており、例えば顧客の自動車が給油所に到着すると、操作者は給油ノズル13をノズル掛け14から外し自動車の燃料タンク16の給油口16aに挿入して給油を行う。
【0009】
また、給油ノズル13は、ノズル本体の側面に設けられた継手に給油ホース15が接続されており、給油ホース15は装置本体12内において、送液管路20に接続されている。この送液管路20は、地下タンク21まで延在して挿入されており、その途中にはポンプ22,流量計24,無段電磁弁27が配設されている。
【0010】
無段電磁弁27は、駆動信号の周波数及びデューティーに応じた弁開度で開弁して給油ノズル13へ供給される油液の流量を調整する。尚、無段電磁弁27の構成については、後述する。
【0011】
また、装置本体12の前面には、流量計24により計測された瞬時流量を積算して得られる給油量を表示する給油量表示器26が配設されている。そして、上記ノズル掛け14のノズルスイッチ14a,ポンプ22のポンプモータ22a,流量計24の流量パルス発信器24a,給油量表示器26は、制御回路25に接続されている。
【0012】
制御回路25は、給油ノズル13がノズル掛け14より外されてノズルスイッチ14aからの信号が入力されると、ポンプ22のポンプモータ22aが起動して地下タンク21内の油液を汲み上げると共に、無段電磁弁27を所定の弁開度を保つように所定周波数の駆動信号を出力すると共に、駆動信号のデューティーを変更するように制御する。
【0013】
また、給油ノズル13は、ノズルレバー13aの操作位置によって内蔵された弁の弁開度が調整される構成となっており、且つノズルレバー13aの先端を任意の操作位置に掛止する掛止部(図示せず)が設けられている。給油ノズル13のノズルレバー13aが操作されると、燃料タンク16への給油が開始され、流量計24の流量パルス発信器24aから流量パルスが制御回路25に出力される。
【0014】
そして、制御回路25は、流量パルス発信器24aから出力された流量パルスを積算して給油量表示器26に給油量を表示させる。また、制御回路25は、後述するように満タン給油制御あるいはプリセット給油制御を行う。
図2は制御回路25の構成を示すブロック図である。
【0015】
図2に示されるように、制御回路25は、後述する給油制御処理を実行するCPU30と、各データが記憶されるRAM31と、プリセット給油制御プログラムが格納されたROM32と、信号の入出力を行うI/Oインタフェース33とを有する。RAM31は、バッテリ34からの電源供給により記憶状態を維持している。また、I/Oインタフェース33には、ノズル掛け14のノズルスイッチ14aと、流量計24の流量パルス発信器24aと、表示器26と、無段電磁弁27と、プリセットスイッチ35が接続されている。
【0016】
尚、本実施例においては、ROM32は、無段電磁弁27への電圧印加時間に対する吐出量との関係を表す基準データを予め記憶する記憶手段として機能する。また、ROM32には、無段電磁弁27を所定の弁開度に開弁させた状態で流量計24により計測された流量を読み込み、予め記憶された基準データを用いて当該無段電磁弁27が有する弁開度に対する吐出量との差分を補正値として求める制御プログラムI(補正値演算手段)と、演算された補正値に基づいて基準弁開度に対する吐出量が基準吐出量になるように無段電磁弁27へ供給される駆動信号のデューティーを変更する制御プログラムII(制御手段)とが格納されている。また、RAM31は、上記補正値を記憶する記憶手段として機能する。
【0017】
従って、制御回路25は、給油する際に無段電磁弁27の特性(電圧印加時間に対する吐出量との関係)を求めた後、予め記憶された基準データとの差分を補正値として求め、この補正値に基づいて当該無段電磁弁27の吐出量と弁開度の関係が基準特性となるようにデューティーを補正して無段電磁弁27に駆動信号を供給する。
【0018】
プリセットスイッチ35は、例えばノズル掛け14の近傍に設置されており、プリセット給油を行う場合のみ操作される。従って、給油を開始する前にプリセットスイッチ35を操作してプリセット値が入力されると、プリセット給油モードが設定される。
【0019】
図3は無段電磁弁27の構成を示す縦断面図である。
図3に示されるように、無段電磁弁27は、弁本体30と、弁本体30の弁座31に離着座する弁体32と、弁体32の弁軸32aが挿入されるソレノイド33と、弁体32の弁軸32aを閉弁方向に付勢するコイルバネ34とを有する。
また、弁本体30は、油液が流入する流入口35と、弁座31の開口31aを通過した油液が給油ノズル13へ吐出される流出口36とを有する。弁体32は、コイルバネ34のバネ力により弁座31に当接する閉弁位置に付勢されており、油液の圧力が作用しても開弁しないように押圧されている。
【0020】
また、ソレノイド33は、制御回路25からの駆動信号により励磁されると、弁体32の弁軸32aを上方に吸引する方向の電磁力を発生し、弁体32をコイルバネ34のバネ力に抗して開弁動作させる。そして、無段電磁弁27は、ソレノイド33に入力される駆動信号の1周期当りのデューティー比によって開弁方向の電磁力を弁体32に作用させることにより、所望とする流量の吐出量が得られるように、弁体32の弁開度が調整される。従って、弁体32は、ソレノイド33のある周波数の周期的な電磁力と、コイルバネ34のバネ力とがバランスする弁開度の位置に微少振動した状態で保持される。
【0021】
制御回路25は、後述するように給油開始当初、低流量で無段電磁弁17を開弁させ、駆動信号のデューティーで決まる弁開度に対する吐出量を測定して当該無段電磁弁27との関係を求める。そして、制御回路25は、無段電磁弁17の特性が基準弁開度に対して基準流量が吐出されるように駆動信号のデューティーを補正する。
【0022】
図4は無段電磁弁27の弁開度(デューティー)と吐出量との関係を示すグラフである。
図4に示されるように、グラフA,B,Cは、3種類の無段電磁弁27のデューティーを0〜100%に上昇させたときの吐出量の変化を示すものである。グラフA,B,Cから分かるように、無段電磁弁27は、例えば弁体32の動作特性(コイルバネ34のバネ力にばらつき、あるいはソレノイド33の電磁力のばらつき等による弁開度)によって弁開度(デューティー)と吐出量との関係がグラフA,B,Cに示すようにスライドする。本実施例の無段電磁弁27では、例えば、グラフAの場合はデューティー38%付近から吐出量が上昇し、グラフBの場合はデューティー41%付近から吐出量が上昇し、グラフCの場合はデューティー48%付近から吐出量が上昇する。
【0023】
従って、無段電磁弁27の吐出量と駆動信号のデューティーとの関係は、各製品毎にばらつくが、デューティーに対して平行移動するようにずれるため、各グラフA〜Cによって吐出開始時点がデューティーに対してスライドしている。
【0024】
そして、本実施例においては、グラフBに示す特性を無段電磁弁27の基準特性(基準データ)とする。そのため、制御回路25は、無段電磁弁27が製品によって、上記グラフAの特性を有する場合には、デューティー50%のときの基準特性との差(Sa%)を補正値として駆動信号のデューティーに加算してソレノイド33に供給する。また、制御回路25は、無段電磁弁27が製品によって、上記グラフCの特性を有する場合には、基準特性との差(Sb%)を補正値として駆動信号のデューティーから減算してソレノイド33に供給する。
【0025】
このように、制御回路25は、無段電磁弁27の特性に応じて駆動信号のデューティーをスライドして補正することにより、無段電磁弁27を常に基準特性で流量制御することが可能になり、給油時の流量制御が安定して給油精度を高めることができる。
【0026】
ここで、制御回路25が実行する給油時の制御処理につき図5のフローチャートを併せ参照して説明する。
図5において、制御回路25は、電源がオンに投入されると、ステップS11(以下「ステップ」を省略する)で、プリセット給油値が入力されたかどうかをチェックする。S11において、プリセットスイッチ35を操作してプリセット値が入力されたときは、S12に進み、入力されたプリセット値を目標給油量として設定してS13に進む。
【0027】
また、S11において、プリセットスイッチ35を操作してプリセット値が入力されないときは、S12の処理を省略してS13に進む。S13では、ノズルスイッチ14aの状態を監視しており、給油ノズル13がノズル掛け14から外されたか否かを確認する。S13において、ノズルスイッチ14aがオフになると、給油ノズル13がノズル掛け14から外されたものと判断してS14に進み、給油量表示器26に表示された給油量をゼロリセットする。
【0028】
次のS15では、給油開始時の初期デューティーR0を50%に設定する。この初期デューティーR0を50%としたのは、図4のグラフA〜Cがオーバラップする位置であるからである。すなわち、初期デューティーR0の値は、各製品毎のばらつきを考慮し、且つ給油ノズル13のノズルレバー13aの操作位置(給油ノズル13に内蔵された弁の弁開度)によっても影響を受けない流量域(例えば、12L/min以下)となるデューティー値を設定するものとする。続いて、S16に進み、給油開始時に無段電磁弁27の特性(電圧印加時間に対する吐出量との関係)を判別するための電磁弁制御モード1を設定する。
【0029】
また、S17に進み、ポンプ22のポンプモータ22aを起動させると共に、無段電磁弁27のデューティーを初期デューティーR0(=50%、弁開度を半開)に設定する。続いて、S18では、給油開始により流量計24から出力された流量パルスを積算して給油量を計測すると共に、給油量表示器26に計測した積算給油量を表示する。
【0030】
S19では、電磁弁制御モード1且つ給油量が0.2リットルかどうかをチェックする。S19において、電磁弁制御モード1且つ給油量が0.2リットルであるときは、S20に進み、現在給油されている油液の流速F1を測定する。
【0031】
S21では、基準となる無段電磁弁27の吐出量とデューティーとの関係から求めた基準式f(x)に上記流速F1を代入して基準無段電磁弁に相当する基準デューティーR1を算出する。続いて、S22に進み、実際に使用される当該無段電磁弁27の基準無段電磁弁に対するデューティーのずれ量(差分)、すなわちデューティーを基準値に補正するためのスライド値(補正値)S=R0−R1を算出する。
【0032】
次のS23では、無段電磁弁27の特性(電圧印加時間に対する吐出量との関係)に応じてデューティーを補正(図4参照)するための電磁弁制御モード2を設定する。そして、S24では、無段電磁弁27のデューティーを100%(弁開度を全開状態とする)に設定する。これで、無段電磁弁27が全開状態での給油が行われる。
【0033】
上記S19において、電磁弁制御モード1、且つ給油量が0.2リットルでないとき、あるいはS24の処理を終了した後は、S25において、目標給油量が設定されているかどうかをチェックする。S25で、プリセット値が目標給油量として設定されているときは、S28に進み、電磁弁制御モード2、且つ積算給油量が目標給油量の0.5リットル手前に達したかどうかをチェックする。また、上記S25において、プリセット値が目標給油量として設定されていないときは、満タン給油であるので、S28〜S33の処理を省略してS26に進む。
【0034】
S28において、電磁弁制御モード2、且つ積算給油量が目標給油量の0.5リットル手前に達するまでは、S31に移行して積算給油量が目標給油量に達したかどうかをチェックする。そして、S31において、積算給油量が目標給油量に達していないときは、S26に移行してノズルスイッチ14aの状態を監視しており、ノズルスイッチ14aがオフになったかどうかをチェックする。S26において、ノズルスイッチ14aがオフであることが検出された場合には、給油ノズル13による給油が継続しているものと判断して前述したS18に戻り、S18以降の処理を実行する。また、S26において、ノズルスイッチ14aがオンに切り替わったときは、給油ノズル13がノズル掛け14に戻されたため、今回の給油処理を終了すべく後述のS27の処理に移行する。
【0035】
また、上記S28において、電磁弁制御モード2、且つ積算給油量が目標給油量の0.5リットル手前に達したときは、S29に進み、無段電磁弁27へのデューティー45%に上記S22で演算したスライド値Sを加算または減算して吐出量が基準値になるようにデューティーを補正する。すなわち、プリセット値に達する直前値になると、無段電磁弁27の弁開度を半開にして吐出量を絞る。
【0036】
そして、S30では、プリセット値の直前給油処理を行うための電磁弁制御モード3を設定し、次のS31において、積算給油量が目標給油量に達したか否かを判断する。そして、S31において、積算給油量が目標給油量に達していないと判断した場合には、前述のS26の処理に移行する。
【0037】
また、S31において、積算給油量が目標給油量に達したと判断したときは、S32に進み、ポンプ22のポンプモータ22aを停止させると共に、無段電磁弁27のデューティーを0%(弁開度を全閉)に設定する。続いて、S33に進み、ノズルスイッチ14aがオンに切り替わったかどうかをチェックする。S33において、ノズルスイッチ14aがオンに切り替わったときは、給油ノズル13がノズル掛け14に戻されたことを確認して今回の給油処理を終了する。
【0038】
このように、給油開始時に無段電磁弁27への駆動信号のデューティーを50%にして所定基準流量に対する実流量を計測して当該無段電磁弁27固有の特性(電圧印加時間に対する吐出量との関係)を求めた後、予め記憶された基準データとの差分を補正値として求め、この補正値に基づいて当該無段電磁弁27の吐出量と弁開度の関係が基準特性となるようにデューティーを補正して無段電磁弁27に駆動信号を供給することができる。そのため、プリセット給油を行う場合のプリセット値直前の低流量制御の安定性を確保できると共に、プリセット値に達するまでの流量制御の精度を高めることができる。
【0039】
また、本実施例によれば、無段電磁弁27の特性に応じてデューティー制御を行うため、例えば、従来のように無段電磁弁27の弁開度をフィードバック制御により調整する場合、給油を行う操作者が給油ノズル13のノズルレバー13aを操作して流量を絞っているのに、フィードバック制御により無段電磁弁27の吐出量を目的の流量となるようにデューティーを上昇させてもノズルレバー13aを操作位置が低流量の位置にあっても、給油ノズル13からの吐出量を増加させることができず、給油ノズル13の操作フィーリングが異常になったり、流量制御ができない状態になることがない。
尚、上記実施例では、無段電磁弁27の弁開度をデューティーの変更により調整する構成を一例として挙げたが、これに限らず、無段電磁弁27の代わりに複数段階に弁開度を切り替えることができる電磁弁であれば良い。
【0040】
また、上記実施例では、給油開始時に無段電磁弁27の特性を判別するための処理を行ったが、これに限らず、例えば、給油途中で電磁弁の判別処理を実行するようにしても良い。
【発明の効果】
上述の如く、本発明によれば、ノズルレバーの操作により給油ノズルから油液が吐出される際、電磁弁の弁開度を調整する前に電磁弁を最大弁開度よりも低い弁開度となりうる所定のデューティーに対応する電圧印加時間の電圧を印加して当該電磁弁を開弁させた状態で流量計により計測された給油ノズルよりの吐出量としての流量を読み込むとともに、読み込まれた当該流量に対する電磁弁のデューティーを記憶手段に記憶された基準データから読み込み、当該デューティーに対応する吐出量の差分を補正値として求め、当該補正値が求められた後、電磁弁が最大弁開度となるようにデューティーを更新し、補正値演算手段により演算された補正値に基づいて基準データに含まれる基準弁開度に対する吐出量が基準データに含まれる基準吐出量になるように前記電磁弁へ供給される駆動信号のデューティーを変更し、給油中において前記補正値演算手段により求められた補正値を用いて前記電磁弁の弁開度を調整することにより、給油ノズルより吐出される油液の流量が所望の流量となるように調整するため、ノズルレバーの操作により設定される吐出量に対して各電磁弁が有する電圧印加時間に対する吐出量との関係にばらつきがあってもその時点で得られた補正値に基づいて電磁弁へ供給される駆動信号のデューティーを変更して基準弁開度に対する吐出量が基準吐出量になるように流量制御することができる。特に、プリセット給油を行う場合、プリセット値直前の低流量制御の安定性を確保できると共に、プリセット値に達するまでの流量制御の精度を高めることができる。
また、本発明によれば、流量計により計測された流量から積算給油量を演算し、プリセット値より小さい所定の積算給油量に達した場合には、電磁弁の弁開度を低減するようにデューティーを更新することにより、給油ノズルのノズルレバーの操作により流量を絞っているのに電磁弁の吐出量を目的の流量となるようにデューティーを上昇させても流量が増加せず、ノズルレバーの操作フィーリングが異常となることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる給油装置の一実施例の概略構成を示す構成図である。
【図2】制御回路25の構成を示すブロック図である。
【図3】無段電磁弁27の構成を示す縦断面図である。
【図4】無段電磁弁27の弁開度(デューティー)と吐出量との関係を示すグラフである。
【図5】制御回路25が実行する給油時の制御処理のフローチャートである。
【符号の説明】
11 給油装置
13 給油ノズル
14 ノズル掛け
15 給油ホース
16 燃料タンク
17 吐出パイプ
20 送液管路
22 ポンプ
22a ポンプモータ
24 流量計
25 制御回路
27 無段電磁弁
35 プリセットスイッチ

Claims (2)

  1. 油液を給油するための給油ノズルと、
    前記給油ノズルから吐出される油液の流量を調整するノズルレバーと、
    該給油ノズルへ油液を送液する送液経路と、
    該送液経路に油液を送液するポンプと、
    前記送液経路を流れる油液の流量を計測する流量計と、
    前記送液経路に設けられ、供給される駆動信号のデューティーの大きさに応じて弁開度が調整される電磁弁と、
    前記電磁弁へ供給される駆動信号の電圧印加時間としてのデューティーと当該デューティーにより調整される前記電磁弁の弁開度に対する吐出量との関係を表す基準データを予め記憶する記憶手段と、
    前記電磁弁の弁開度を調整することにより前記給油ノズルより吐出すべき油液の吐出量が所望の吐出量になるようにすべく、前記記憶手段に記憶された基準データに基づき当該吐出量に対応する電磁弁へのデューティーを読み込み、前記電磁弁に対して当該デューティーに応じた電圧印加時間の電圧を印加することにより前記給油ノズルより吐出される油液の吐出量を制御する制御手段と、
    を備えてなる給油装置において、
    前記ノズルレバーの操作により前記給油ノズルから油液が吐出される際、前記電磁弁の弁開度を調整する前に前記電磁弁を最大弁開度よりも低い弁開度となりうる所定のデューティーに対応する電圧印加時間の電圧を印加して当該電磁弁を開弁させた状態で前記流量計により計測された前記給油ノズルよりの吐出量としての流量を読み込むとともに、当該読み込まれた当該流量に対する電磁弁のデューティーを前記記憶手段に記憶された基準データから読み込み、当該デューティーに対応する吐出量の差分を補正値として求める補正値演算手段を設け、
    前記制御手段は、前記補正値演算手段により当該補正値が求められた後、前記電磁弁が最大弁開度となるようにデューティーを更新し、前記補正値演算手段により演算された補正値に基づいて前記基準データに含まれる基準弁開度に対する吐出量が前記基準データに含まれる基準吐出量になるように前記電磁弁へ供給される駆動信号のデューティーを変更し、給油中において前記補正値演算手段により求められた補正値を用いて前記電磁弁の弁開度を調整することにより、前記給油ノズルより吐出される油液の流量が所望の流量となるように調整することを特徴とする給油装置。
  2. 前記制御手段は、前記流量計により計測された流量から積算給油量を演算し、プリセット値より小さい所定の積算給油量に達した場合には、前記電磁弁の弁開度を低減するようにデューティーを更新することを特徴とする請求項1記載の給油装置。
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