JP4542348B2 - 蓋材 - Google Patents

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Description

本発明は、例えばヨーグルトやプリンなどを収納した、使用時に全開される容器や、調味料、香辛料、ふりかけ、インスタント飲料粉末、錠剤、洗剤などの粉粒体を適量ずつ振り出して使用するために部分的に開口される容器のいずれにも用いることができる蓋材に関する。
従来、容器の口部をシールするパッキングを兼ねた蓋材として、容器の口部周縁に接着される基材(不透湿性シート)と、この基材上を覆う表面材(剥離シート)とを、剥離可能な状態で接着剤で積層した複合シートで構成され、基材に開封口の輪郭に沿った破断線が形成されており、基材の外周縁部が容器の口部周縁に接着された状態で表面材を基材から剥離すると、破断線の内側部分が表面材に随伴除去されて開封口が開口し、内容物の振り出しができるようなるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−255223号公報
ところで、上記従来の蓋材における基材と表面材の積層は、接着剤を用いて行われており、接着剤の塗布量の調整や接着剤へのシリコーンの添加などによって引き剥がし可能に調整されている。
しかしながら、上記接着剤を用いた積層では、接着強度を好都合な状態に調整しにくい問題がある。例えば接着強度が強すぎる場合、表面材の剥離作業が行いにくくなるだけでなく、剥離跡が荒れて見栄えが悪くなったり、剥離シートの剥がし残しを生じやすい問題がある。また、接着強度が弱すぎると、輸送や保管途中での不用意な表面材の剥離を生じ、商品価値が失われやすくなる。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたもので、基材上に表面材が積層されており、基材から表面材を剥離することで開封される蓋材について、表面材と基材間の適度な接着強度が確実に得られ、不用意な剥離を生じることなく、しかもきれいな剥離跡が得られるようにすることを目的とする。
本発明は、上記目的のために、ライン状剥離を利用した蓋材とを提供するものである。
すなわち、本発明に係るライン状剥離を利用した蓋材は、基材上に表面材が積層されており、基材から表面材を剥離することで開封される蓋材において、基材の一縁部に片寄った領域に開封口が形成されており、基材の開封口上を覆う表面材の一縁部である第1領域を表面材のその他の部分である第2領域と切り離して剥離可能で、表面材の第2領域は、全面接着部により基材と全面接着されている一方、表面材の第1領域は、全面接着部との間に開封口を囲み込むライン状接着部により基材と部分接着されていると共に、表面材のライン状接着部および全面接着部以外の範囲および/または基材のライン状接着部および全面接着部以外の範囲に施されたエンボス加工により、前記表面材のライン状接着部および全面接着部以外の範囲と前記基材のライン状接着部および全面接着部以外の範囲とが離間されていることを特徴とする蓋材である。
上記本発明に係るライン状剥離を利用した蓋材は、表面材が、一軸延伸フィルムの単層または積層材料であり、表面材の第1の領域を第2の領域から切り離す方向に延伸方向を合わせて基材に層されていることをその好ましい態様として含む者である。
本発明に係るライン状剥離を利用した蓋材は、ライン状接着部の幅を調整することにより、適度な剥離強度が得られることから、不用意な剥離を生じることなく、しかも剥離跡が幅の狭いライン状で目立ちにくいことから、剥離跡が荒れることによる見栄えの低下を抑制することができるものである。
材の参考利用形態について図1〜図7で説明する。
図1は層間剥離、凝集剥離または界面剥離を利用した蓋材の第1の参考利用形態を示す斜視図、図2は層間剥離、凝集剥離または界面剥離を利用した蓋材の第2の参考利用形態を示す斜視図、図3は層間剥離、凝集剥離または界面剥離を利用した蓋材の第3の参考利用形態を示す斜視図、図4はライン状剥離を利用した蓋材の第1の参考利用形態を示す斜視図、図5はライン状剥離を利用した蓋材の第2の参考利用形態を示す斜視図、図6はライン状剥離を利用した蓋材の第3の参考利用形態を示す斜視図、図7は剥離用タブと開封口または開封口形成用ハーフカットの他の参考例を示す平面図である。なお、これらの図において、同じ符号は同じ部材または部位を示すものである。
まず、図1の参考利用形態について説明すると、本蓋材1は、基材2と表面材3を積層したもので、基材2側の周縁部を容器4の開口部周縁にヒートシールまたは接着されて、内容物が入った容器4内を密封している。
蓋材1の一縁部の表面材3は容器4よりも外方に延出しており、表面材3を基材2から剥離するための剥離用タブ5を構成している。蓋材1は、剥離用タブ5を手掛かりにして、基材2から表面材3を剥離することによって開封口6を出現させるもので、基材2と表面材3は剥離可能に接着されている。基材2と表面材3間の接着は、後述する、易剥離性フィルム14を介した接着、凝集剥離層17を介した接着またはアンカーコート処理の施されていないノーコート紙19とポリオレフィン系樹脂の接着樹脂層18(18a)とによる接着のいずれかである。
図1の参考利用形態は、使用時に容器4の開口部を全開させる、カップ入りプリンやヨーグルトなどの包装に適したもので、出現される開封口6は、表面材3を総て剥離することによって、容器4の開口部をほぼ全開させるものとなっている。この開封口6は、容器4の開口部に沿って、予め基材2を貫通して開口されているものでも、容器4の開口部に沿って形成した開封口形成用ハーフカット7の内側が、表面材3の剥離時に表面材3に随伴除去されて出現するものでもよい。
図2の参考利用形態は、粉粒体の振り出し容器として用いられるもので、基本的には図1と同様であるが、開封口6または開封口形成用ハーフカット7が、基材2の一縁に片寄った領域に形成されており、この開封口6または開封口形成用ハーフカット7上を覆う表面材3の一縁部である第1領域と表面材3のその他の領域である第2領域との間に、表面材3を貫通した切り離し用ハーフカット8が形成されている点が図1の参考利用態様と相違している。この切り離し用ハーフカット8は、連続した切れ目でも、断続的な切れ目でもよい。また、剥離用タブ5は上記表面材3の第1領域から延出している。
参考利用形態における蓋材1は、図1の参考利用形態のように、表面材3を総て剥離するのではなく、表面材3の第1領域のみを剥離して開封口6を出現させるもので、表面材3の第1領域を基材2から剥離すると共に、切り離し用ハーフカット8に沿って表面材3の第2領域から切り離すものとなっている。
参考利用形態における蓋材1の基材2と表面材3は、後述する、易剥離性フィルム14を介した接着、凝集剥離層17を介した接着またはアンカーコート処理の施されていないノーコート紙19とポリオレフィン系樹脂の接着樹脂層18(18a)とによる接着のいずれかで全面が接着されたものでもよいが、表面材3の第2領域は剥離する必要がないので、第2領域の表面材3と基材2間は接着剤で強固に接着しておくこともできる。
図3の参考利用形態も、粉粒体の振り出し容器として用いられるもので、基本的には図2の参考利用形態と同様であるが、大きさの異なる開封口6,6または開封口形成用ハーフカット7,7が、基材2の相対向する2箇所の縁部の領域に形成されており、この開封口6,6または開封口形成用ハーフカット7,7上をそれぞれ覆う表面材3の2箇所の縁部である第1領域と、この2つの第1領域に挟まれた、表面材3のその他の領域である第2領域との間に、それぞれ切り離し用ハーフカット8,8が形成されている点が図1の参考利用態様と相違している。なお、切り離し用ハーフカット8は1本だけでもよい。ただし、2本形成し、第2領域を残すことで、そこに印刷されている商品名などを効果的に残すことができる。また、剥離用タブ5,5は、上記2つの第1領域からそれぞれ延出している。
参考利用形態のようにすると、2つに分かれている第1領域の表面材3のいずれを剥離するかによって、出現される開封口6,6の大きさを選択することができる。
図4の本参考利用形態は、図1の参考利用形態に対応するもので、使用時に容器4の開口部を全開させる、カップ入りプリンやヨーグルトなどの包装に適したものであるが、基材2と表面材3間がライン状接着部22で接着されている。また、開封口6は、予め基材2を貫通して開口している。
図5の参考利用形態は、図2の参考利用形態に対応するものであるが、予め基材2を貫通して形成された開封口6上を覆う表面材3の領域である第1領域を、表面材3のその他の領域である第2領域から切り離して剥離することで上記開封口6が出現するもので、第2領域は全面接着部23によって基材2と接着されており、第1領域は、この全面接着部23との間に開封口6を囲み込むライン状接着部22によって基材2と接着されている。また、第1領域と第2領域間には、例えばミシン目、断続的なスリットなどの切り離しライン24が形成されている。
図6の参考利用形態は、図3の参考利用形態に応するものであるが、基材2と表面材3間が、ライン状接着部22,22と全面接着部23とによって接着されている。
図2、図3、図5および図6に示される参考利用形態における剥離用タブ5は、図7に示されるように、切り離し用ハーフカット8に隣接する位置に設けたり、延出させずに設けることもできる。特に切り離し用ハーフカット8に隣接した位置に設け、切り離し用タブ5を持って切り離し用ハーフカット8に沿って表面材3を引っ張りやすくしておくと、切り離し用ハーフカット8に沿った表面材3の切り離しが容易となる。また、開封口6または開封口形成用ハーフカット7は、円形以外の形状、例えば図7に示されるような長円形などとすることもできる。
以下、蓋材1について、層間剥離を利用したものと、凝集剥離を利用したものと、界面剥離を利用したものと、ライン状剥離を利用したものとに分けてそれぞれ説明する。
(A)層間剥離を利用した蓋材
図8は層間剥離を利用した蓋材の第1の参考例を示す、図2における開封口付近の模式的拡大断面図、図9は層間剥離を利用した蓋材の第1の参考例における表面材を剥離した状態の開封口付近の模式的拡大断面図で、図1〜図3と同じ符号は同じ部材または部位を示すものである。
図8および図9に示されるように、本例の蓋材1の基材2は、容器4(図2参照)側から、シーラント層9、金属層10(金属箔または金属蒸着層)、接着層11、紙層12、接着層13を順次積層したものとなっている。
シーラント層9は、本蓋材1を容器4(図2参照)へヒートシールできるようにするためのもので、例えばポリエチレン、エチレンビニルアルコール、ポバールなど、ヒートシール性の良好な樹脂が用いられる。金属層10は、主に本蓋材1に遮光性を持たせるためのもので、例えばアルミニウム箔を用いることができ、接着層11,13としては、表裏両側の積層材料に対して良好な接着性を有する樹脂、例えばポリエチレン、ポリプロピレンなどを用いることができる。また、紙層12は、本蓋材1に必要な強度を付与するためのもので、本例の蓋材1は、紙層12が基材2に介在されていることで、基材2の開封口6上を覆う表面材3を剥離した後にも変形しにくいものとなっている。また、さらなる変形防止や破材防止のために紙層12の内側にPETやOPPなどの一軸延伸フィルムを積層してもよい。
本例における表面材3は、単層で、例えばポリエステルなどで構成することができる。但し、表面材3は、図示される単層のものに限られるものではなく、積層材料を用いることもできる。積層材料を用いた表面材3については後述する。
上記基材2と表面材3は、易剥離性積層フィルム14を介して積層されている。この易剥離性積層フィルム14は、共押し出し積層された第1層14aと第2層14bとからなり、第1層14aと第2層14b間で層間剥離させることができる積層フィルムで、基材2の接着層13に第1層14aが接合され、表面材3に第2層14bが接合されている。
上記易剥離性積層フィルム14としては、第1層14aが、ポリプロピレンまたはプロピレンとその他のαオレフィンとの共重合体を含有する樹脂で構成され、第2層14bが、ポリプロピレンおよび融点が120℃以上の高密度ポリエチレン若しくは直鎖状低密度ポリエチレンの混合物を有する樹脂、または、融点が30〜100℃の熱可塑性樹脂を主体とする樹脂で構成されていることが好ましい。このような第1層14aと第2層14bとすると、両者間の適度な接合力が得やすく、不用意な表面層3の剥離を防止できると共に、剥離用タブ5を引っ張ることで容易かつ確実に表面材3を基材2から剥離して、開封口6を露出させることができる。
本例における蓋材1は、易剥離性フィルム14を積層した後に開封口6を打ち抜いた基材2(原反)と、表面材3(原反)とを加熱圧着して積層した後、蓋材1への外形抜きを施し、剥離用タブ5の基部を基材2側からハーフカットして、剥離用タブ5部分の基材2を除去し、さらに表面材3側からハーフカットして切り離し用ハーフカット8(図2参照)を形成したものとなっている。従って、本例における開封口6は、基材2と易剥離性積層フィルム14を貫通して形成されている。また、剥離用タブ5部分の基材2の除去は易剥離性積層フィルム14の第1層14aと共に行われることから、剥離用タブ5は、表面材3と共に易剥離性積層フィルム14の第2層14bが延出したものとなっている。尚、本例における剥離用タブ5部分は、上記のように、当該部分の基材2を除去したものとなっているが、剥離用タブ5の基部を基材2側からハーフカットしただけで、基材2が付着したままとすることもできる。
ところで、易剥離性積層フィルム14は、第1層14aが基材2側、第2層が表面材3側にそれぞれ接合された状態で第1層14aと第2層14b間で層間剥離する。本例のように、この易剥離性積層フィルム14をも貫通して開封口6を形成しておくと、基材2の開封口6上を覆う表面材3を基材2から剥離した時に、基材2側に残留する第1層14aによって開封口6が塞がれた状態となることを確実に防止することができる。
図10は層間剥離を利用した蓋材の第2の参考例を示す、図2における開封口付近の模式的拡大断面図、図11は層間剥離を利用した蓋材の第2の参考例における表面材を剥離した状態の開封口付近の模式的拡大断面図で、図1〜図3、図8および図9と同じ符号は同じ部材または部位を示すものである。
本第2の参考例における蓋材1は、開封口6を打ち抜いた基材2(原反)と、易剥離性積層フィルム14を積層した表面材3(原反)とを加熱圧着して積層した後、蓋材1への外形抜きを施すと共に、剥離用タブ5の基部を基材2側からハーフカットして、剥離用タブ5部分の基材2を除去し、さらに表面材3側からハーフカットして切り離し用ハーフカット8(図2参照)を形成したものとなっている。従って、本例における開封口6は基材2のみを貫通して形成されている。また、剥離用タブ5部分の基材2の除去は易剥離性積層フィルム14の第1層14aと共に行われることから、剥離用タブ5は、表面材3と共に易剥離性積層フィルム14の第2層14bが延出したものとなっている。尚、本例における剥離用タブ5部分は、上記のように、当該部分の基材2を除去したものとなっているが、剥離用タブ5の基部を基材2側からハーフカットしただけで、基材2が付着したままとすることもできる。
ところで、本例のように、開封口6上に易剥離性積層フィルム14の第1層14aが存在すると、剥離用タブ5を引っ張って、易剥離性積層フィルム14の第1層14aと第2層14b間で層間剥離させると、基材2側に残留する第1層14aによって開封口6が塞がれた状態となることが心配される。
しかしながら、上記基材2と表面材3を加熱圧着する際に、予め基材1に形成された開封口6の周縁部が易剥離性積層フィルム14を圧迫し、特に基材2側に位置する第1層14aの開封口6周縁部当接箇所の強度が弱められる。このため、剥離用タブ5を引っ張って、易剥離性積層フィルム14を第1層14aと第2層14b間で層間剥離させると、開封口6上の第1層14aは、第2層14bと層間剥離する前に、開封口6周縁部当接箇所で引きちぎられ、図11に示されるように、第2層と共に表面材3側に随伴して剥離される。このため、基材2側に残留する第1層14aによって開封口6が塞がれた状態となることを防止することができる。前述した第1の参考例のように、易剥離性積層フィルム14を積層した基材2に開封口6を打ち抜く場合、打ち抜き時に開封口6周縁部で易剥離性積層フィルム14が部分的に剥離してしまうトラブルを生じることがあるが、本例の場合、開封口6の打ち抜きは基材2のみであることから、このトラブルを防止できる利点がある。
上記開封口6周縁部当接箇所での第1層の引きちぎれを確実に得るために、易剥離性積層フィルム14の第1層の厚みは第2層の厚みより小さいことが好ましい。また、基材2と表面材3を易剥離性積層フィルム14を介して加熱圧着する際に、第1層14aの開封口6周縁部当接箇所を確実に弱めるためには、基材2がある程度厚く、しかも開封口6周縁にできるだけ鋭いエッジを形成できることが好ましく、基材2が紙層12を有することが好ましい。
本例における基材2と表面材3の加熱圧着温度や圧力は、使用する易剥離性積層フィルム14によっても相違するが、高温高圧領域で行うことが好ましい。第1層14aが、ポリプロピレンまたはプロピレンとその他のαオレフィンとの共重合体を含有する樹脂で構成され、第2層14bが、ポリプロピレンおよび融点が120℃以上の高密度ポリエチレン若しくは直鎖状低密度ポリエチレンの混合物を有する樹脂、または、融点が30〜100℃の熱可塑性樹脂を主体とする樹脂で構成されている場合、100〜250℃の温度と0.1〜4MPaの圧力とすることが好ましい。
図12は層間剥離を利用した蓋材の第3の参考例を示す、図2における開封口付近の模式的拡大断面図、図13は層間剥離を利用した蓋材の第3の参考例における表面材を剥離した状態の開封口付近の模式的拡大断面図で、図1〜図3、図8および図9と同じ符号は同じ部材または部位を示すものである。
本第3の参考例における蓋材1は、基材2(原反)と、易剥離性積層フィルム14を積層した表面材3(原反)とを加熱圧着して積層した後、基材2側から環状にハーフカットしてから、吸引などにより基材2のハーフカット内側部分を除去する、ハーフカットによる基材2への穴開け加工により開封口6を形成し、蓋材1への外形抜きを施すと共に、剥離用タブ5の基部を基材2側からハーフカットして、剥離用タブ5部分の基材2を除去し、さらに表面材3側からハーフカットして切り離し用ハーフカット8(図2参照)を形成したものとなっている。上記ハーフカットによる基材2への穴開け加工時に、ハーフカット内側部分に対応する易剥離性積層フィルム14の第1層14a部分は、基材2のハーフカット内側部分と共に除去されることから、本例における開封口6は基材2と易剥離性積層フィルム14の第1層14aを貫通して形成されている。また、剥離用タブ5部分の基材2の除去も易剥離性積層フィルム14の第1層14aと共に行われることから、剥離用タブ5は、表面材3と共に易剥離性積層フィルム14の第2層14bが延出したものとなっている。尚、本例における基材2のハーフカット内側部分と剥離用タブ5部分は、上記のように、当該部分の基材2を除去したものとなっているが、基材2のハーフカット内側部分と剥離用タブ5の基部を基材2側からハーフカットしただけで、基材2が付着したままとすることもできる。この場合、図示しないが、表面材3の剥離の際に基材2のハーフカット内側部分が表面材3に随伴除去されて開封口が出現することになる。
本第3の参考例の場合、ハーフカットによる基材2への穴開け加工時に、これによって形成される開封口6上に位置する易剥離性積層フィルム14の第1層14aが除去されてしまうので、表面材3の剥離後に、開封口6上に易剥離性積層フィルム14の第1層14aが残留してしまうことを確実に防止することができる。
上記第1の参考例〜第3の参考例は、いずれも基材2が金属層10を有するものとなっているが、表面材3をこの金属層10を有する積層材料とすることにより、開封口6を形成することによる透光部の発生を防止することができる。
図14〜図16は、それぞれ前述した第1の参考例〜第3の参考例における基材2側の金属層10を表面材3側に移動した変形例を示すもので、いずれも前述した第1の参考例〜第3の参考例と同様にして得ることができる。また、図14〜図16おいて図1〜3、図8〜図13と同じ符号は同じ部材または部位を示す。なお、図14〜図16おいて、15は紙層、16は接着層で、前述の紙層12、接着層11,13と同様のものである。
上記図14〜図16に示される参考変形例の場合、いずれも金属層10には開封口6が形成されないことから、全体に遮光性を持たせることができる。
(B)凝集剥離を利用した蓋材
図17は凝集剥離を利用した蓋材の製造方法の参考説明図で、まず図17に基づいて製造方法を説明する。
工程1:
図17(a)のように、表面材3に凝集剥離層17を積層する。
凝集剥離層17の材料は、ポリプロピレン(PP)とポリエチレン(PE)、ポリスチレン(PS)とポリエチレン(PE)等の異種の樹脂同士が熱シールできない性質を利用して、PP、PE、PS等の非相溶(または部分相溶)樹脂をブレンドするのが一般的で、ピール強度のシール温度安定性や挟雑物シール性、耐内容物性に優れている。ただし、凝集剥離タイプのシーラントは開封時の糸引き発生やピール強度自体の調節が難しく、例えば内面PEコート紙カップの蓋材として使用した場合は開封時の剥離強度が強すぎて紙カップの紙層が破壊される。この改善のため、シール層ブレンド樹脂の選定、ブレンド比率、ブレンド状態(ベース樹脂に対してブレンド樹脂が楕円状、層状、或いは線状に分散)を考慮する必要がある。また、糸引き挙動を発生させないためにはブレンド樹脂は塊状にできるだけ大きく分散している(1μm以上)海島構造をとる方が望ましい。
ベース樹脂にLDPE、ブレンド材にポリブテン−1を使用している例が多く、製造方法は共押出フィルム(複数層)、または基材への押出ラミネートが一般的である。またイージーピール性の他、白化によるタンパーエビデンス性の付与も可能である。
蓋材1に適する凝集剥離層17の条件としては、ピール強度が1〜10N/15mm幅、より好適には、5〜7N/15mm幅(イージーピール)で、熱ラミネート温度域でも安定したピール強度を維持し、PPやPEとのヒートシール性が良いことが挙げられる。
具体的には、例えば次の表1に示すような凝集剥離フィルムを用いることができる。
Figure 0004542348
表面材3しては、層間剥離を利用した蓋材1で説明したものと同様の単層または積層材料を用いることができる。表面材3には、本工程1の前に必要に応じて印刷を施しておくのが通常である。また、凝集剥離層17と表面材3との積層には、ドライラミネート法を用いることができる。
工程2
図17(b)のように、基材2と表面材3とを、凝集剥離層17を介して熱ラミネート法により接着する。条件としては、温度が100〜200℃、より好ましくは130〜180℃、圧力が0.1〜2MPa、より好適には0.1〜1MPa程度で行うと良い。
本工程2では、凝集剥離層17が熱により溶融状態となり、その自己融着により基材2との接着が達成されるため、基材2と表面材3との接着に接着剤を用いる必要がなく、接着剤の塗布ムラにより基材2と表面材3との接着面の均一性が損なわれることがない。そのため、基材2と表面材3との接着面の高い均一性が確保できる。
基材2としては、層間剥離を利用した蓋材1で説明したものと同様の単層または積層材料を用いることができる。
工程3
次に、図17(c)のように、基材2の側から開封口形成用ハーフカット7を形成する。この開封口形成用ハーフカット7の形成は、トムソン刃を上下に運動させながら押し切る方法でもよいが、切れ込み深さの精度が高いダイカットロールを用いたハーフカット加工により形成することが好ましい。
上記開封口形成用ハーフカット7は、少なくとも基材2を貫通して形成されるもので、凝集剥離層17まで達するものとなるのが通常である。特にダイカットロールを用いて開封口形成用ハーフカット7を形成することで、切れ込みの深さ調節が容易であり、切れ込みの形成精度が向上するだけでなく、ワーク(蓋材1)を移送しながら加工することができるため、加工速度も向上することができる。また、本発明では、上記のように基材2と表面材3との接着に接着剤を使用しないため、これらの間の接着面の高い均一性が確保できることから、ダイカットロールを用いたハーフカット加工により切れ込み深さ調節が容易であることと相俟って、凝集剥離層17まで達する切れ込み形成の確実性を著しく高めることが可能となる。
なお、この工程3において少なくとも開封口形成用ハーフカット7の加工(基材2側からのハーフカット加工)を行うが、その他に必要な加工、すなわち、表面材3を剥離する際に用いる剥離用タブ5(図1〜図3参照)の形成(剥離用タブ5基部の基材2側からのハーフカット加工)、表面材3を剥離する部分とその他の部分との境界の切り離し用ハーフカット8(図2、図3参照)の形成(表面材のハーフカット加工)、および蓋材1全体の外形抜き(全抜き加工)なども合わせて行うことが好ましく、その組み合わせを考慮してできるだけ少ない工程数で行うようにすると良い。ただし、後述の工程4の開封口形成用ハーフカット7の内側部分除去を行う場合に、その後に行う必要のある加工については、工程4の後に行うこととする。
工程4
図17(d)は、図17(c)の工程において形成した開封口形成用ハーフカット7の内側部分を除去して開封口6を予め開口させておく工程を表している。開封口形成用ハーフカット7の内側部分の除去は、基材2の側からの真空引きなどの方法で行うことができる。予め開封口形成用ハーフカット7の内側部分を除去しておくと、流通時などに当該部分が容器4内に脱落するのを防止することができる。
上記図17(d)の工程は行わずに、図17(c)に示された状態の蓋材1をもって完成品とすることもできる。この場合、表面材3を剥離する時点で、該表面材3に開封口形成用ハーフカット7の内側部分が随伴して引き剥がされ、開封口6が出現することとなる。このようにすると、工程を簡略化して、製造コストを低減することができる。
次に、図18および図19に基づいて、凝集剥離を利用した蓋材の第1の参考例について説明する。図18は凝集剥離を利用した蓋材の第1の参考例を示す、図2における開封口付近の模式的拡大断面図、図19は凝集剥離を利用した蓋材の第1の参考例における表面材を剥離した状態の開封口付近の模式的拡大断面図である。
図示されるように、本例の蓋材1の基材2は、容器4(図2参照)側から、シーラント層9、金属層10(金属箔または金属蒸着層)、接着層11、紙層12、接着層13が積層されたものとなっている。これらの材質としては、前記層間剥離を利用した蓋材1で説明したものと同様のものを用いることができる。
本例における表面材3の基材2との対向面には、凝集剥離層17が積層されている。凝集剥離層17は、この層を凝集破壊することにより基材2から表面材3を剥離するための層であり、表面材3は、この凝集剥離層17を介して基材2に接着されている。凝集剥離層17には、前記のような凝集剥離フィルムが好ましく用いられる。また、本例の表面材3は、ポリエチレンテレフタレートなどで構成された単層構造となっている。
本例における蓋材1の開封口6は、基材2を貫通して形成されている。また、剥離用タブ5(図1〜図3参照)は、この部分の基材2がハーフカット加工により除去されており、表面材3が延出したものとなっている。なお、本例における剥離用タブ5は、上記のように、当該部分の基材2を除去したものとなっているが、剥離用タブ5の基部を基材2側からハーフカットしただけで、基材2が付着したままとすることもできる。
図20および図21に基づいて、凝集剥離を利用した蓋材の第2の参考例について説明する。図20は凝集剥離を利用した蓋材の第2の参考例を示す、図2における開封口付近の模式的拡大断面図、図21は凝集剥離を利用した蓋材の第2の参考例における表面材を剥離した状態の開封口付近の模式的拡大断面図である。
なお、本例の蓋材1は、層構成などは上記第1の例と同じであるので、ここでは第1の例と異なる点について説明する。
上記第1の参考例の蓋材1は、前記b工程4まで含む製造方法により製造される種類のものであり、開封口形成用ハーフカット7の内側部分が除去されたものであるが、本例の蓋材1は、開封口形成用ハーフカット7の内側部分が残されたままの状態のものである。本例の蓋材1は、使用時に表面材3を剥離すると、開封口形成用ハーフカット7の内側部分が表面材3に随伴除去されて開封口6が出現するものである。
図22および図23は、それぞれ前述した第1の参考例および第2の参考例における基材2側の金属層10を表面材3側に移動した参考変形例を示すもので、いずれも前述した第1の参考例および第2の参考例と同様にして得ることができる。また、図22および図23おいて、図1〜3、図17〜図21と同じ符号は同じ部材または部位を示す。なお、図22および図23おいて、15は紙層、16は接着層で、前述の紙層12、接着層11,13と同様のものである。
上記図22および図23に示される参考変形例の場合、いずれも金属層10には開封口6が形成されないことから、全体に遮光性を持たせることができる。
以上の説明では、凝集剥離層17を表面材3側の表面に設ける形態について説明したが、凝集剥離層17は基材2側の表面に設けてもよく、さらには基材2と表面材3との両方の表面に凝集剥離層17を設けても構わない。
(C)界面剥離を利用した蓋材
図24は界面剥離を利用した蓋材の第1の参考例を示す、図7における模式的拡大A−A断面図、図25は界面剥離を利用した蓋材の第1の参考例を示す、図7における模式的拡大B−B断面図、図26は界面剥離を利用した蓋材の第1の参考例における表面材を剥離した状態の図7における模式的拡大A−A断面図、図27は界面剥離を利用した蓋材の第1の参考例における表面材を剥離した状態の図7における模式的拡大B−B断面図である。
図示されるように、蓋材1は、基材2と表面材3間が接着樹脂層18で接着されたものとなっている。
接着樹脂層18は、後述する基材2のノーコート紙19との間に易剥離面を構成するもので、アンカーコート処理の施されていないノーコート紙19との間で適度な剥離性を得る上で、ポリオレフィン系樹脂で構成されている。ポリオレフィン系樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレンおよびこれらを50重量%以上含む共重合体を挙げることができるが、これらの中でもポリエチレン、ポリプロピレンまたはEMAAが好ましい。
本例における基材2は、外面側(容器4の外方側)よりノーコート紙19、接着層11、金属層10およびシーラント層9を順次積層したものとなっている。
ノーコート紙19は、表面コート層(例えば、炭酸カルシウムなどの無機粉体を含む、紙の外層として塗布される層)を有しない紙で、特にこのノーコート紙19の接着樹脂層18との接触面は、アンカーコート処理が施されておらず、上記接着樹脂層18との間に易剥離面を構成するものとなっている。また、ノーコート紙19は、接着樹脂層18との間で適度な剥離性を得る上で、秤量が40〜350g/m2であることが好ましい。このノーコート紙19と接着樹脂層18間の接着力は、接着樹脂層18による接着に先立って、ノーコート紙19の接着樹脂層18との接触面にコロナ放電処理を施すことにより緩やかに上昇させることができるので、これによってノーコート紙19と接着樹脂層18間の剥離性を容易に微調整することができる。また、接着性樹脂層18の厚みや成型温度などによっても容易に微調整することができる。
ノーコート紙19と金属層10の間に介在される接着層11は、上記基材2と表面材3間の接着樹脂層18のように易剥離面を構成するものではないので、隣接する層と強固に接着できるものであれば特に制限はなく、ノーコート紙19の接着層11との接触面に、アンカーコート処理を施しておくことにより、接着樹脂層18と同様のポリオレフィン系樹脂を用いることもできる。
金属層10は、ガスバリア性および遮光性を付与するためのもので、例えばアルミニウムなどの金属箔や金属蒸着膜で構成することができる。
シーラント層9は、蓋材1を図1〜図3に示される容器4の開口部周縁にヒートシールするためのもので、例えばポリエチレン、エチレンビニルアルコール、ポバールなど、ヒートシール性の良好な樹脂が用いられる。
本例の表面材3は、接着樹脂層18との接着性の良好な材料または接着樹脂層18との接触面に接着樹脂層18との接着性を向上させる処理(例えば、アンカーコート処理、コロナ放電処理など)を施した材料で構成されている。本例の表面材3は、ポリエチレンテレフタレートの単層で構成されているが、他の樹脂や紙の単層としたり、積層体で構成することもできる。
図7に示される開封口形成用ハーフカット7は、図24および図25に示されるように、接着樹脂層18を介して積層された基材2と表面材3に対し、基材2側から基材2を貫通して形成されている。この開封口形成用ハーフカット7は、出現する開封口6の形状に沿って形成されている。図示される開封口形成用ハーフカット7(開封口6)は長円形であるが、円形、四角形、その他の形状とすることもできる。また、開封口形成用ハーフカット7は、基材2を貫通して形成されていれば足るが、表面材3の剥離時に確実に開封口6を現出させやすくする上で、接着樹脂層18に食い込んでいるか、表面材3に深く食い込まない範囲で接着樹脂層18を貫通していることが好ましい。
上記のように、開封口形成用ハーフカット7は、基材2側から形成されており、その上を覆っている表面材3を剥離することにより、図26および図27に示されるように、基材2の開封口形成用ハーフカット7の内側部分が、接着樹脂層18によって表面材3に付着したまま表面材3に随伴して除去され、開封口6が現出する。表面材3の剥離は、接着樹脂層18とノーコート紙19との間で行われるが、接着樹脂層18とノーコート紙19間の剥離が開封口形成用ハーフカット7の内側部分にまで伝播し、基材2の開封口形成用ハーフカット7の内側部分が表面材3に随伴せずに残留してしまうのを防止しやすくする上で、前記のように、開封口形成用ハーフカット7は接着樹脂層18に食い込んでいるか、表面材3に深く食い込まない範囲で接着樹脂層18を貫通していることが好ましい。
上記表面材3の剥離による開封口6の現出は、図7および図25に示される切り離し用ハーフカット8より開封口形成用ハーフカット7側の表面材3を剥離することで行われるもので、切り離し用ハーフカット8は、図25に示されるように、表面材3側から少なくとも表面材3を貫通して形成されている。本例における表面材3の剥離は、剥離される表面材3の全面に接着樹脂層18が付着した状態で行われることから、剥離した開封口形成用ハーフカット7上の表面材3を切り離し用ハーフカット8を介して切り離すときに、接着樹脂層18を切り離すことが必要となる。接着樹脂層18は、容易に引き裂くことができるので、この切り離し用ハーフカット8は、少なくとも表面材3を貫通していれば足るが、より切り離しやすくする上で、切り離し用ハーフカット8を接着樹脂層18をも貫通して形成しておくことが好ましい。
図7に示される剥離用タブ5は、上記表面材3を剥離するときの手掛かりとして設けられているもので、剥離用タブ5の先端側の表面材3を切り欠いておくことで設けられている。この剥離用タブ5を先端側から引き起こして、切り離し用ハーフカット8と平行方向へ引っ張ることで、開封口形成用ハーフカット7上を覆う表面材3の一縁部を、表面材3のその他の部分から切り離し用ハーフカット8に沿って切り離しながら基材2から剥離し、開封口6を現出させることができる。
なお、剥離用タブ5は、上記のようにして設ける他、図1〜図3に示されるように、接着樹脂層18を介して積層された基材2と表面材3を部分的に容器1の外縁より外方に突出させる一方、この突出部分の基部に、基材2側から、基材2を貫通するハーフカット(図示されていない)を形成し、このハーフカットより外側の基材2を予め除去しておくことでくことで設けることもできる。ハーフカットより外側の基材2は除去せずに残しておくことでもよい。
本例の蓋材1は、基材1にノーコート紙19が含まれているので、一部の表面材3を剥離して行われる、内容物の振り出し時にも変形しにくい利点がある。また、さらなる変形防止や破材防止のために紙層12の内側にPETやOPPなどの一軸延伸フィルムを積層してもよい。
上記第1の参考例に係る蓋材1は次のようにして製造することができる。
(工程1)
ノーコート紙19と表面材3の各原反シートを用意し、両者間に溶融したポリオレフィン系樹脂を接着樹脂層18として、5μm〜50μm程度の厚みで押し出し、ノーコート紙19と表面材3を押し出しサンドラミネートする。この押し出しサンドラミネートに際し、ノーコート紙19の接着樹脂層18との接触面にアンカーコート処理を施しておかないことによって、ノーコート紙19と接着樹脂層18間に易剥離面を形成することができる。
上記押し出しサンドラミネートに際しては、ノーコート紙19の接着樹脂層18との接触側表面にコロナ放電処理を施しておき、剥離性の調整を行うことができる。コロナ放電処理は、必要な剥離強度に応じて適宜行うことができるが、剥離性を維持する上で、3.0kw/1450mm幅以下で行うことが好ましく、より好ましくは1.0kw/1450mm幅以下である。また、必要に応じて、ノーコート紙19と表面材3を押し出しサンドラミネートする直前の溶融接着樹脂に直接オゾン処理を施すことも可能である。このようにすることでさらに剥離性の微調整ができる。また、接着性樹脂層18の厚みや成型温度などによっても容易に微調整することができる。
また、表面材3の接着樹脂層18との接触面には、両者間の良好な接着性を得るために、予めアンカーコート処理、コロナ放電処理、オゾン処理などの接着性向上処理を施すこともできる。但し、ノーコート紙19の接着樹脂層18との接触側表面には、上述のように、アンカーコート処理は施されていないものである。
(工程2)
上記工程1によって積層した表面材3とノーコート紙19の積層体のノーコート紙19側に、アルミニウムなどの金属箔または金属蒸着フィルムなどの金属層10を、接着層11を構成する溶融樹脂を押し出して、押し出しサンドラミネートにより積層する。接着層11としてポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂を用いる場合、ノーコート紙19の接着層11との接触面に予めアンカーコート処理を施し、良好な接着状態が得られるようにすることで、ノーコート紙19と接着層11との間での剥離を防止することができる。また、金属層10の接着層11との接触面にもアンカーコート処理を施しておくのが通常である。
(工程3)
上記工程2で積層した金属層10上に押し出しラミネートまたはドライラミネートによってシーラント層9を積層し、ノーコート紙19、接着層11、金属層10およびシーラント層9とからなる基材2と、表面材3とが接着樹脂層18で押し出しサンドラミネートされた蓋材原反シートを得る。
(工程4)
上記工程3で得た蓋材原反シートの基材2側から開封口形成用ハーフカット7を形成する。この開封口形成用ハーフカット7の形成は、トムソン刃を上下に運動させながら押し切る方法で行うこともできるが、切り込み深さの精度が高いダイカットロールを用いたハーフカット加工によって行うことが好ましい。開封口形成用ハーフカット7の深さは前述したとおりであり、この加工をダイカットロールを用いて行うことで、切り込みの深さ調節が容易であり、切り込みの形成精度が向上するだけでなく、蓋材原反シートを移送しながら加工することができるため、加工速度も向上させることができる。
また、この工程4において少なくとも開封口形成用ハーフカット7の形成を行うが、その他に必要な加工、すなわち、表面材3の剥離する部分とその他の部分との境界の切り離し用ハーフカット8の形成、および蓋材1全体の外形抜き(全抜き加工)なども合わせて行うことが好ましく、その組み合わせを考慮してできるだけ少ない工程数で行うようにすることが好ましい。
次に、図28〜図31に基づいて、界面剥離を利用した蓋材の第2の参考例を説明する。図28は界面剥離を利用した蓋材の第2の参考例を示す、図7における模式的拡大A−A断面図、図29は界面剥離を利用した蓋材の第2の参考例を示す、図7における模式的拡大B−B断面図、図30は界面剥離を利用した蓋材の第2の参考例における表面材を剥離した状態の図7における模式的拡大A−A断面図、図31は界面剥離を利用した蓋材の第2の参考例における表面材を剥離した状態の図7における模式的拡大B−B断面図である。
本例の蓋材1は、基材2が、外面側より金属層10およびシーラント層9を順次積層したもので、表面材3が、外面側より外層20、接着層11およびノーコート紙19を順次積層したものとなっており、この基材2と表面材3間が接着樹脂層18で接着されていると共に、接着樹脂層18とノーコート紙19間に易剥離面が形成されたものとなっている。つまり、前述した第1の例における接着樹脂層18と接着層11を入れ替え、ノーコート紙19を表面材3側に位置させたものとなっている。外層20としては、前述の第1の例における単層の表面材3と同様に、例えばポリエチレンテレフタレートを用いることができる。
本例における開封口形成用ハーフカット7は、表面材3の剥離時に、基材2の開封口形成用ハーフカット7の内側部分を表面材3に随伴させることができるよう、基材2側から、基材2と共に接着樹脂層18をも貫通して形成されている。この開封口形成用ハーフカット7は、接着樹脂層18とノーコート紙19間の剥離が開封口形成用ハーフカット7の内側部分にまで伝播し、基材2の開封口形成用ハーフカット7の内側部分が表面材3に随伴せずに残留してしまうのを防止しやすくする上で、ノーコート紙19にまで及んでいることが好ましい。
一方、切り離し用ハーフカット8は、表面材3側から表面材3を貫通して形成されているが、本例においては、開封口形成用ハーフカット7の内側部分以外の接着樹脂層18は基材2側に残留するので、接着樹脂層18を貫通していなくても切り離しの障害とはなりにくい。
本例の蓋材1は、図30および図31に示されるように、ノーコート紙19を含む表面材3を、ノーコート紙19と接着樹脂層18との間で基材2から剥離し、基材2の開封口形成用ハーフカット7の内側部分を表面材3に随伴させて除去して開封口6を現出させるもので、表面材3にノーコート紙19が含まれ、基材2の厚みを薄くすることができるので、開封口形成用ハーフカット7で囲まれた基材2部分が抜け出やすく、当該部分の残留を防止しやすい利点がある。
上記の第2の参考例に係る蓋材1は次のようにして製造することができる。
(工程1)
ノーコート紙19と外層20の各原反シートを用意し、両者間に溶融した接着層11の構成樹脂を5μm〜50μm程度の厚みで押し出し、ノーコート紙19と外層20を押し出しサンドラミネートして表面材3の原反シートを得る。接着層11としてポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂を用いる場合、ノーコート紙19の接着層11との接触面に予めアンカーコート処理を施し、良好な接着状態が得られるようにすることで、ノーコート紙19と接着層11との間での剥離を防止することができる。
(工程2)
上記工程1によって得た表面材3のノーコート紙19側に、接着樹脂層18を構成するポリオレフィン系樹脂による押し出しサンドラミネートにより金属層10を積層する。この時、ノーコート紙19の接着樹脂層18との接触面にはアンカーコート処理を施しておかないことによって、ノーコート紙19と接着樹脂層18間に易剥離面を形成する。
ノーコート紙1の接着樹脂層18との接触側表面にコロナ放電処理を施すことができるのは、前記第1の例における工程1と同様である。また、金属層10の接着樹脂層18との接触面には、通常、アンカーコート処理を施しておく。
(工程3)
上記工程2で積層した金属層10上に押し出しラミネートまたはドライラミネートによってシーラント層9を積層し、金属層10およびシーラント層9とからなる基材2と、外層20、接着層11およびノーコート紙19とからなる表面材3とが接着樹脂層18で押し出しサンドラミネートされた蓋材原反シートを得る。
(工程4)
前記第1の参考例における工程4と同様である。
図32〜図35に基づいて、界面剥離を利用した蓋材の第3の参考例を説明する。図32は界面剥離を利用した蓋材の第3の参考例を示す、図7における模式的拡大A−A断面図、図33は界面剥離を利用した蓋材の第3の参考例を示す、図7における模式的拡大B−B断面図、図34は界面剥離を利用した蓋材の第3の参考例における表面材を剥離した状態の図7における模式的拡大A−A断面図、図35は界面剥離を利用した蓋材の第3の参考例における表面材を剥離した状態の図7における模式的拡大B−B断面図である。
本例の蓋材1は、基材2が、外面側よりノーコート紙19、接着層11、金属層10およびシーラント層9を順次積層したもので、表面材3が、外面側より外層20および補助樹脂層21を順次積層したものとなっており、この基材2のノーコート紙19と、表面材3の補助樹脂層21との間が接着樹脂層18で接着され、ノーコート紙19と接着樹脂層18間に易剥離面が形成されたものとなっている。つまり、前述した第1の例における単層の表面材3を外層20と補助樹脂層21の積層体としたものとなっている。
補助樹脂層21は、外層20と接着樹脂層18間の接着を良好なものとするために介在されるもので、外層20と接着樹脂層18の両者に対して接着性の良好なポリオレフィン系樹脂を用いることができる。例えば外層20としてポリエチレンテレフタレートを用い、接着樹脂層18としてポリプロピレンを用いる場合、ポリプロピレンと他のαオレフィンの共重合体を用いることができる。
本例は、第1の参考例の単層の表面材3が外層20と補助樹脂層21の積層体となったものであり、本例における開封口形成用ハーフカット7、切り離し用ハーフカット8および剥離用タブ5(図7参照)は第1の参考例と同様にして設けることができる。
本例の蓋材1は、図34および図35に示されるように、外層20と補助樹脂層21の積層体である表面材3を、接着樹脂層18とノーコート紙19との間で剥離し、基材2の開封口形成用ハーフカット7の内側部分を表面材3に随伴させて除去して開封口6を現出させることができる。
上記の第3の参考例に係る蓋材1は次のようにして製造することができる。
(工程1)
外層20と補助樹脂層21の構成樹脂をドライラミネートで積層し、表面材3の原反シートを準備する。
上記工程1以降は、第1の参考例における工程1〜4と同様にして本例の蓋材1を得ることができる。
図36〜図39に基づいて、界面剥離を利用した蓋材の第4の参考例を説明する。図36は界面剥離を利用した蓋材の第4の参考例を示す、図7における模式的拡大A−A断面図、図37は界面剥離を利用した蓋材の第4の参考例を示す、図7における模式的拡大B−B断面図、図38は界面剥離を利用した蓋材の第4の参考例における表面材を剥離した状態の図7における模式的拡大A−A断面図、図39は界面剥離を利用した蓋材の第4の参考例における表面材を剥離した状態の図7における模式的拡大B−B断面図である。
本例の蓋材1は、基材2が、外面側より金属層10およびシーラント層9を順次積層したもので、表面材3が、外面側より外層20、補助樹脂層21、接着層11およびノーコート紙19を順次積層したものとなっており、この基材2の金属層10と表面材3のノーコート紙19間が接着樹脂層18で接着され、ノーコート紙19と接着樹脂層18間に易剥離面が形成されたものとなっている。つまり、前述した第3の例における接着樹脂層18と接着層11を入れ替え、ノーコート紙19を表面材3側に位置させたものとなっている。
本例における開封口形成用ハーフカット7、切り離し用ハーフカット8および開封用タブ3(図7参照)は、前述した第2の参考例と同様にして設けることができる。
本例の蓋材1は、図38および図39に示されるように、ノーコート紙19を含む表面材3を、ノーコート紙19と接着樹脂層18との間で基材2から剥離し、基材2の開封口形成用ハーフカット7の内側部分を表面材3に随伴させて除去して開封口6を現出させるものである。
上記の第4の参考例に係る蓋材1は、前記第3の参考例における工程1と同様にして外層20と補助樹脂層21の積層原反シートを得た後、前記第2の参考例における工程1に基づいて表面材3の原反シートを構成し、さらに前記第2の参考例における工程2〜4と同様にして製造することができる。
図40〜図43に基づいて、界面剥離を利用した蓋材の第5の参考例を説明する。図40は界面剥離を利用した蓋材の第5の参考例を示す、図7における模式的拡大A−A断面図、図41は界面剥離を利用した蓋材の第5の参考例を示す、図7における模式的拡大B−B断面図、図42は界面剥離を利用した蓋材の第5の参考例における表面材を剥離した状態の図7における模式的拡大A−A断面図、図43は界面剥離を利用した蓋材の第5の参考例における表面材を剥離した状態の図7における模式的拡大B−B断面図である。
本例の蓋材1は、基材2が、外面側より金属層10およびシーラント層9を順次積層したもので、表面材3が、外面側より外層20とノーコート紙19を順次積層したものとなっており、この基材2の金属層10と表面材3のノーコート紙19間が接着樹脂層18で接着され、ノーコート紙19と接着樹脂層18間に易剥離面が形成されたものとなっている。つまり、前述した第2の参考例における外層20とノーコート紙19を直接接着したものとなっている。
本例における開封口形成用ハーフカット7、切り離し用ハーフカット8および開封用タブ3(図7参照)は、前述した第2の参考例と同様にして設けることができる。
本例の蓋材1は、図42および図43に示されるように、ノーコート紙19を含む表面材3を、ノーコート紙19と接着樹脂層18との間で基材2から剥離し、基材2の開封口形成用ハーフカット7の内側部分を表面材3に随伴させて除去して開封口6を現出させるものである。
上記の第5の参考例に係る蓋材1は、外層20をノーコート紙19に直接ドライラミネートで積層して表面材3を構成した後、前記第2の参考例における工程2〜4と同様にして製造することができる。
なお、上記第1の参考例〜第5の参考例では、ノーコート紙19と接着樹脂層18間を易剥離面としているが、ノーコート紙19と金属層10間に接着樹脂層18を介在させている第2、第4および第5の例において、ノーコート紙19の接着樹脂層18との接触面にアンカーコート処理を施すと共に、金属層10の接着樹脂層18との接触面にはアンカーコート処理は施さないものとし、金属層10と接着樹脂層18間に易剥離面を形成することもできる。
図44〜図47に基づいて、界面剥離を利用した蓋材の第6の参考例を説明する。図44は界面剥離を利用した蓋材の第6の参考例を示す、図7における模式的拡大A−A断面図、図45は界面剥離を利用した蓋材の第6の参考例を示す、図7における模式的拡大B−B断面図、図46は界面剥離を利用した蓋材の第6の参考例における表面材を剥離した状態の図7における模式的拡大A−A断面図、図47は界面剥離を利用した蓋材の第6の参考例における表面材を剥離した状態の図7における模式的拡大B−B断面図である。
本例の蓋材1は、基材2が、外面側よりノーコート紙19およびシーラント層9を順次積層したもので、表面材3が、外面側より外層20、接着層11および金属層10とを順次積層したものとなっており、この基材2のノーコート紙19と表面材3の金属層10間が接着樹脂層18で接着され、ノーコート紙19と接着樹脂層18間に易剥離面が形成されたものとなっている。つまり、前述した第1の参考例における接着層11および金属層10を表面材3側へ移動させたものとなっている。
本例における開封口形成用ハーフカット7、切り離し用ハーフカット8および開封用タブ3(図7参照)は、前述した第1の参考例と同様にして設けることができる。
本例の蓋材1は、図46および図47に示されるように、金属層10を含む表面材3を、接着樹脂層18とノーコート紙19との間で基材2から剥離し、基材2の開封口形成用ハーフカット7の内側部分を表面材3に随伴させて除去して開封口6を現出させるものである。本例の場合、金属層10に開封口形成用ハーフカット7を形成する必要がないので、金属層10による高いガスバリア性および遮光性を得ることができる。
上記の第6の参考例に係る蓋材1は、アンカーコート処理を施した金属層10を、接着層11の構成樹脂を用いて、外層20に押し出しサンドラミネートして表面材3の原反シートを形成し、この原反シートの金属層10の表面(通常、アンカーコート処理を施しておく)に、接着樹脂層18を構成するポリオレフィン系樹脂を用いてノーコート紙19の原反シートを押し出しサンドラミネートし、さらにこのノーコート紙19の表面にシーラント層9を押し出しラミネートした後、前記第1の参考例の工程4を施すことで製造することができる。
次に、図48および図49に基づいて参考応用例を説明する。図48は界面剥離を利用した蓋材の参考応用例を示す、図7における模式的拡大A−A断面図、図49は界面剥離を利用した蓋材の参考応用例を示す、図7における模式的拡大B−B断面図である。
この参考応用例は、上述の第1の参考例〜第5の参考例と同様に、押し出しサンドラミネートを利用して製造できる蓋材1’の例で、表面材3と、外側から接着層11’、ノーコート紙19、接着層11、金属層10およびシーラント層9が順次積層された基材2とが、易剥離面形成層18’を介して積層されたものとなっている。この易剥離面形成層18’としては、凝集剥離層や層間剥離フィルムが用いられる。また、開封口形成用ハーフカット7は基材2側から基材2を貫通して形成され、切り離し用ハーフカット8は表面材3側から表面材3を貫通して形成されている。
この蓋材1’の場合、易剥離面形成層18’の部分で凝集剥離または層間剥離剥離することができ、これまで述べた第1の例〜第5の例と同様にして、基材2の開封口形成用ハーフカット7の内側部分が剥離された表面材3に随伴して除去され、開封口6(図7参照)が現出するものとなっている。
上記参考応用例の蓋材1’は、易剥離面形成層18’として層間剥離フィルムを用いる場合、表面材3と易剥離面形成層18’をドライラミネートで積層した後、易剥離面形成層18’の表面に、易剥離面形成層18’との対向面にアンカーコート処理を施したノーコート紙19を接着層11’を用いて押し出しサンドラミネートし、易剥離面形成層18’として凝集剥離樹脂を用いる場合、表面材3と基材2を易剥離面形成層18’を用いて押し出しサンドラミネートし、さらに前記第1の参考例における工程2〜工程4と同様の処理を施すことで製造することができる。接着層11’としては、接着層11と同様のものを用いることができる。
図50〜図53に基づいて、界面剥離を利用した蓋材の第7の参考例を説明する。図50は界面剥離を利用した蓋材の第7の参考例を示す、図7における模式的拡大A−A断面図、図51は界面剥離を利用した蓋材の第7の参考例を示す、図7における模式的拡大B−B断面図、図52は界面剥離を利用した蓋材の第7の参考例における表面材を剥離した状態の図7における模式的拡大A−A断面図、図53は界面剥離を利用した蓋材の第7の参考例における表面材を剥離した状態の図7における模式的拡大B−B断面図である。
本例の蓋材1は、基材2と表面材3が接着樹脂層18a,18bを介して積層されたものとなっている。
接着樹脂層18aは、後述する基材2のノーコート紙19との間に易剥離面を構成するもので、アンカーコート処理の施されていないノーコート紙19との間で適度な剥離性を得る上で、ポリオレフィン系樹脂で構成されている。この接着樹脂層18aの厚さは、熱ラミネートのしやすさの点から、5〜50μmであることが好ましい。
上記ポリオレフィン系樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレンおよびこれらを50重量%以上含む共重合体を挙げることができるが、これらの中でもポリエチレン、ポリプロピレンまたはEMAAが好ましい。特にポリプロピレン系樹脂を用いる場合、溶融粘度が低く、熱ラミネートしやすいランダムタイプまたはブロックタイプが好ましい。
接着樹脂層18bは、表面材3と接着樹脂層18a間の接着を良好なものとするために介在されるもので、表面材3と接着樹脂層18aの両者に対して接着性の良好なポリオレフィン系樹脂を用いることができる。例えば表面材3としてポリエチレンテレフタレートを用い、接着樹脂層18aとしてポリプロピレンを用いる場合、ポリプロピレンと他のαオレフィンの共重合体を用いることができる。接着樹脂層18bの厚さは、熱ラミネートのしやすさの点から、20〜70μmであることが好ましい。
本例における基材2は、外面側(容器4の外方側)よりノーコート紙19、接着層11、金属層10およびシーラント層9を順次積層したものとなっている。
上記ノーコート紙19の接着樹脂層18aとの接触面は、アンカーコート処理が施されておらず、上記接着樹脂層18aとの間に易剥離面を構成するものとなっている。また、このノーコート紙19と接着樹脂層18a間の接着力は、接着樹脂層18aによる接着に先立って、ノーコート紙19の接着樹脂層18aとの接触面にコロナ放電処理を施すことにより緩やかに上昇させることができるので、これによってノーコート紙19と接着樹脂層18a間の剥離性を容易に微調整することができる。また、必要に応じて接着樹脂層18aのノーコート紙19との接触面にオゾン処理を施すこともでき、これにより更なる剥離性の微調整が可能となる。
なお、接着層11、金属層10およびシーラント層9は、前述したものと同様である。
本例の表面材3は、接着樹脂層18bとの接着性の良好な材料または接着樹脂層18bとの接触面に接着樹脂層18bとの接着性を向上させる処理(例えば、アンカーコート処理、コロナ放電処理など)を施した材料で構成されている。本例の表面材3は、ポリエチレンテレフタレートの単層で構成されているが、他の樹脂や紙の単層としたり、積層体で構成することもできる。
開封口形成用ハーフカット7は、図50および図51に示されるように、接着樹脂層18a,18bを介して積層された基材2と表面材3に対し、基材2側から基材2を貫通して形成されている。この開封口形成用ハーフカット7は、図7に示される開封口6の形状に沿って形成されている。開封口形成用ハーフカット7は、基材2を貫通して形成されていれば足るが、表面材3の剥離時に確実に開封口6を現出させやすくする上で、接着樹脂層18aまたは接着樹脂層18a,18bに食い込んでいるか、表面材3に深く食い込まない範囲で接着樹脂層18a,18bを貫通していることが好ましい。
上記のように、開封口形成用ハーフカット7は、基材2側から形成されており、その上を覆っている表面材3を剥離することにより、図52および図53に示されるように、基材2の開封口形成用ハーフカット7の内側部分が、接着樹脂層18a,18bによって表面材3に付着したまま表面材3に随伴して除去され、開封口6が現出する。表面材3の剥離は、接着樹脂層18aとノーコート紙19との間で行われるが、接着樹脂層18aとノーコート紙19間の剥離が開封口形成用ハーフカット7の内側部分にまで伝播し、基材2の開封口形成用ハーフカット7の内側部分が表面材3に随伴せずに残留してしまうのを防止しやすくする上で、前記のように、開封口形成用ハーフカット7は接着樹脂層18aまたは接着樹脂層18a,18bに食い込んでいるか、表面材3に深く食い込まない範囲で接着樹脂層18a,18bを貫通していることが好ましい。
上記表面材3の剥離による開封口6の現出は、図7に示される切り離し用ハーフカット8より開封口形成用ハーフカット7側の表面材3を剥離することで行われるもので、切り離し用ハーフカット8は、図51に示されるように、表面材3側から少なくとも表面材3を貫通して形成されている。本例における表面材3の剥離は、剥離される表面材3の全面に接着樹脂層18a,18bが付着した状態で行われることから、剥離した開封口形成用ハーフカット7上の表面材3を切り離し用ハーフカット8を介して切り離すときに、接着樹脂層18a,18bを切り離すことが必要となる。接着樹脂層18a,18bは、引き裂くことができるので、この切り離し用ハーフカット8は、少なくとも表面材3を貫通していれば足るが、より切り離しやすくする上で、切り離し用ハーフカット8を接着樹脂層18a,18bをも貫通して形成しておくことが好ましい。
本例の蓋材1は、基材1にノーコート紙19が含まれているので、一部の表面材3を剥離して行われる内容物の振り出し時にも変形しにくい利点がある。また、さらなる変形防止や破材防止のために紙層12の内側にPETやOPPなどの一軸延伸フィルムを積層してもよい。
本例に係る蓋材1は次のようにして製造することができる。
(工程1)
ノーコート紙19の原反シートを用意し、その片面に、ポリオレフィン系樹脂を押し出しラミネートし、ノーコート紙19に接着樹脂層18aを積層する。この押し出しラミネートに際し、ノーコート紙19の接着樹脂層18aとの接触面にアンカーコート処理を施しておかないことによって、ノーコート紙19と接着樹脂層18a間に易剥離面を形成することができる。
上記押し出しラミネートに際しては、ノーコート紙19の接着樹脂層18aとの接触側表面にコロナ放電処理を施しておき、剥離性の調整を行うことができる。コロナ放電処理は、必要な剥離強度に応じて適宜行うことができるが、剥離性を維持する上で、3.0kw/1450mm幅以下で行うことが好ましく、より好ましくは1.0kw/1450mm幅以下である。また、接着性樹脂層18の厚みや成型温度などによっても容易に微調整することができる。
また、表面材3の原反シートの片面に、表面材3と接着樹脂層18aの両者に対して接着性が良好なポリオレフィン系樹脂を、押し出しラミネートまたはドライラミネートで積層し、表面材に接着樹脂層18bを積層する。表面材3の接着樹脂層18bとの接触面には、両者間の良好な接着性を得るために、予めアンカーコート処理、コロナ放電処理、オゾン処理などの接着性向上処理を施すこともできる。
(工程2)
上記接着樹脂層18aを有するノーコート紙19と、接着樹脂層18bを有する表面材3とを、接着樹脂層18a,18b同志を向き合わせて重ね合わせ、両者を熱ラミネートする。熱ラミネートの条件は、使用する接着樹脂層18a,18bの種類に応じて適宜選択されるが、一般的に100〜200℃の温度と0.1〜2MPaの圧力で行うことが好ましく、より好ましくは130〜180℃の温度と0.1〜1MPaの圧力である。
特に本発明は、ノーコート紙19と接着樹脂層18aが適正な易剥離面を形成しているか否かが、表面材3が基材2から平滑で奇麗な剥離面を得るための重要なポイントである。そこで、本発明のように表面材3と基材2を熱ラミネートして積層する製造方法をとることで、製品として完成させる前に、ノーコート紙19と接着樹脂層18aが蓋材に適した剥離強度を有するか否かを測定することが可能となり、表面材3や基材2に用いる材料を無駄にすることがなくなる。
(工程3)
上記工程2によって積層した表面材3とノーコート紙19の積層体のノーコート紙19側に、アルミニウムなどの金属箔または金属蒸着フィルムなどの金属層10を、接着層11を構成する溶融樹脂を押し出して、押し出しサンドラミネートにより積層する。接着層11としてポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂を用いる場合、ノーコート紙19の接着層11との接触面に予めアンカーコート処理を施し、良好な接着状態が得られるようにすることで、ノーコート紙19と接着層11との間での剥離を防止することができる。また、金属層10の接着層11との接触面にもアンカーコート処理を施しておくのが通常である。
(工程4)
上記工程3で積層した金属層10上に押し出しラミネートまたはドライラミネートによってシーラント層9を積層し、ノーコート紙19、接着層11、金属層10およびシーラント層9とからなる基材2と、表面材3とが接着樹脂層18a,18bで熱ラミネートされた蓋材原反シートを得る。
(工程5)
上記工程4で得た蓋材原反シートの基材2側から開封口形成用ハーフカット7を形成する。この開封口形成用ハーフカット7の形成は、トムソン刃を上下に運動させながら押し切る方法で行うこともできるが、切り込み深さの精度が高いダイカットロールを用いたハーフカット加工によって行うことが好ましい。開封口形成用ハーフカット7の深さは前述したとおりであり、この加工をダイカットロールを用いて行うことで、切り込みの深さ調節が容易であり、切り込みの形成精度が向上するだけでなく、蓋材原反シートを移送しながら加工することができるため、加工速度も向上させることができる。
また、この工程5において少なくとも開封口形成用ハーフカット7の形成を行うが、その他に必要な加工、すなわち、表面材3の剥離する部分とその他の部分との境界の切り離し用ハーフカット8の形成、および蓋材1全体の外形抜き(全抜き加工)なども合わせて行うことが好ましく、その組み合わせを考慮してできるだけ少ない工程数で行うようにすることが好ましい。
図54〜図57に基づいて、界面剥離を利用した蓋材の第8の参考例を説明する。図54は界面剥離を利用した蓋材の第8の参考例を示す、図7における模式的拡大A−A断面図、図55は界面剥離を利用した蓋材の第8の参考例を示す、図7における模式的拡大B−B断面図、図56は界面剥離を利用した蓋材の第8の参考例における表面材を剥離した状態の図7における模式的拡大A−A断面図、図57は界面剥離を利用した蓋材の第8の参考例における表面材を剥離した状態の図7における模式的拡大B−B断面図である。
本例の蓋材1は、基材2が、外面側よりノーコート紙19、接着層13およびシーラント層9を順次積層したもので、表面材3が、外面側より外層20、接着層11および金属層10とを順次積層したものとなっており、この基材2のノーコート紙19と表面材3の金属層10間が接着樹脂層18a,18bで接着され、ノーコート紙19と接着樹脂層18a間に易剥離面が形成されたものとなっている。つまり、前述した例における接着層11および金属層10を表面材3側へ移動させたものとなっている。
上記外層20としては、前述の第1の参考例における単層の表面材3と同様に、例えばポリエチレンテレフタレートや紙を用いることができる。
本例における開封口形成用ハーフカット7、切り離し用ハーフカット8および開封用タブ3(図7参照)は、前述した例と同様にして設けることができる。
本例の蓋材1は、図54および図55に示されるように、金属層10を含む表面材3を、接着樹脂層18aとノーコート紙19との間で基材2から剥離し、基材2の開封口形成用ハーフカット7の内側部分を表面材3に随伴させて除去して開封口6を現出させるものである。本例の場合、金属層10に開封口形成用ハーフカット7を形成する必要がないので、金属層10による高いガスバリア性および遮光性などを得ることができる。
上記の例に係る蓋材1は次のようにして製造することができる。
(工程1)
ノーコート紙19の原反シートを用意し、その片面に、ポリオレフィン系樹脂の接着樹脂層18aを押し出しラミネートし、ノーコート紙19に接着樹脂層18aを積層する。この押し出しラミネートに際し、ノーコート紙19の接着樹脂層18aとの接触面にアンカーコート処理を施しておかないことによって、ノーコート紙19と接着樹脂層18a間に易剥離面を形成することができる。
上記押し出しラミネートに際しては、ノーコート紙19の接着樹脂層18aとの接触側表面にコロナ放電処理を施しておき、剥離性の調整を行うことができる。コロナ放電処理は、必要な剥離強度に応じて適宜行うことができるが、剥離性を維持する上で、3.0kw/1450mm幅以下で行うことが好ましく、より好ましくは1.0kw/1450mm幅以下である。また、接着性樹脂層18の厚みや成型温度などによっても容易に微調整することができる。
一方、外層20の原反シートと金属層10間に接着層11を構成する溶融樹脂を押し出し、両者を押し出しサンドラミネートして、表面材3を形成する。外層20の接着層11との接触面には、両者間の良好な接着性を得るために、予めアンカーコート処理、コロナ放電処理、オゾン処理などの接着性向上処理を施すこともできる。金属層10の接着層11との接触面には、通常、アンカーコート処理を施す。
また、上記のようにして得た表面材3の金属層10面(通常、アンカーコート処理を施す)に、接着樹脂層18bを構成するポリオレフィン系樹脂を押し出しコーティングまたはドライラミネートで積層し、接着樹脂層18b付の表面材3を用意する。
(工程2)
上記工程1で得た接着樹脂層18aを有するノーコート紙19と、接着樹脂層18bを有する表面材3とを、接着樹脂層18a,18b同志を向き合わせて重ね合わせ、両者を熱ラミネートする。熱ラミネートの条件は、使用する接着樹脂層18a,18bの種類に応じて適宜選択されるが、一般的に100〜200℃の温度と0.1〜2MPaの圧力で行うことが好ましく、より好ましくは130〜180℃の温度と0.1〜1MPaの圧力である。
(工程3)
上記工程2で得た積層体のノーコート紙19の表面に、押し出しラミネートによって接着層13とシーラント層9を積層し、ノーコート紙19、接着層13およびシーラント層9からなる基材2と、外層20、接着層11および金属層10からなる表面材3とが接着樹脂層18a,18bで熱ラミネートされた蓋材原反シートを得る。
(工程4)
前記第1の参考例における工程5と同じである。
以下、界面剥離を利用した蓋材1の参考実験例を示す。
参考実験例1
厚さ12μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムの片面に厚さ40μmのポリプロピレン共重合体(CPP)フィルムを積層した表面材と、ノーコート紙(坪量=110g/m2)とを、ノーコート紙にアンカーコート処理を施すことなく、表面材のCPPフィルム面とノーコート紙を向き合わせて、両者間に溶融したポリプロピレン(PP)を押し出して押し出しサンドラミネートした。
押し出しサンドラミネートは、ノーコート紙のCPPフィルム対向面に1.0kw/1450mm幅でコロナ放電処理を施して行った。また、押し出すPPは、温度310℃、厚さ18μmとした。
得られた積層体のCPPとノーコート紙間の接着強度をストログラフで測定(クロスヘッドスピード300mm/min)したところ、積層直後で154g/15mm幅、積層して14日経過後で171g/15mm幅であり、不用意に剥離せず、しかも大きな力を要せずに剥離できる接着強度であった。また、剥離面を肉眼で調べたところ、ノーコート紙の表面が露出しており、毛羽立ちなどの荒れもなく、平滑で奇麗な剥離面であることが観察された。
参考実験例2
コロナ放電処理を行わなかった他は、参考実験例1と同様にして積層体を作成し、参考実験例1と同様の測定と観察を行った。
接着強度は、積層直後で128g/15mm幅、積層して14日経過後で164g/15mm幅であり、不用意に剥離せず、しかも大きな力を要せずに剥離できる接着強度であった。また、剥離面は参考実験例1と同様にノーコート紙の表面が露出しており、平滑で奇麗であった。
参考実験例3
厚さ12μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムの片面に厚さ40μmのポリプロピレン共重合体(CPP)フィルムをドライラミネートで積層した表面材と、アンカーコート処理を施すことなく厚さ18μmのポリプロピレン(PP)を押し出しラミネートしたノーコート紙(坪量=110g/m2)とを、CPPとPPを向き合わせて、温度160℃、圧力0.3MPaで熱ラミネートした。PPの押し出しラミネートは、ノーコート紙のPPとの対向面に1.0kw/1450mm幅でコロナ放電処理を施して行った。また、押し出すPPは温度310℃、厚さ18μmとした。
得られた積層体のPPとノーコート紙間の接着強度をストログラフで測定(クロスヘッドスピード300mm/min)したところ、積層直後で155g/15mm幅、積層して14日経過後で160g/15mm幅であり、不用意に剥離せず、しかも大きな力を要せずに剥離できる接着強度であった。また、剥離面を肉眼で調べたところ、ノーコート紙の表面が露出しており、毛羽立ちなどの荒れもなく、平滑で奇麗な剥離面であることが観察された。
参考実験例4
熱ラミネートの温度を180℃、圧力を0.5MPaとした他は、参考実験例1と同様にして積層体を作成し、参考実験例1と同様の測定と観察を行った。
接着強度は、積層直後で162g/15mm幅、積層して14日経過後で165g/15mm幅であり、不用意に剥離せず、しかも大きな力を要せずに剥離できる接着強度であった。また、剥離面は参考実験例1と同様にノーコート紙の表面が露出しており、平滑で奇麗であった。
(D)ライン状剥離を利用した蓋材
図58はライン状剥離を利用した蓋材の参考例を用いて密封した容器の平面図、図59は図58におけるA−A断面図、図60は図58におけるB−B断面図、図61は図58に示される表面材の第1領域を剥離した状態の平面図である。
図1〜図3に示されるように、本例の蓋材1は、基材2と表面材3を積層したもので、基材2側の周縁部を容器4の開口部周縁にヒートシールすることで、容器4内を密封している。
蓋材1の一縁部に片寄った領域に開封口6が形成されている。この開封口6は、基材2のみを貫通しており、基材2上に積層された表面材3によって覆われている。
表面材3は、上記基材2の開封口6上を覆う一縁部である第1領域と、その他の領域である第2領域からなり、両者間には、例えばミシン目、断続的なスリットなどの切り離しライン24が形成されている。また、この切り離しライン24に隣接する第1領域の縁部が外方に延出して剥離用タブ5を形成している。本例の蓋材1は、この剥離用タブ5を持って引っ張ることにより、基材2の開封口6上を覆う表面材3の第1領域を第2領域から切り離しライン24に沿って切り離しつつ基材2から剥離し、基材2に設けられた開封口6を露出させることができるようになっている。
表面材3の第2領域は、全面接着部23によって基材2に全面接着されている一方、表面材3の第1領域は、全面接着部23との間に開封口6を囲み込むライン状接着部22によって基材2に部分的に接着されたものとなっている。すなわち、本例の蓋材1は、上記ライン状接着部22および全面接着部23以外の範囲においては、表面材3と基材2は接着されておらず、開封口6はこの接着されていない領域に位置していることから、第1領域をライン状接着部22から引き剥がしつつ前記切り離しライン24を介して分離すれば、図61に示されるように、剥がし残りによる開封口6の閉塞を生じさせることなく、確実に開封口6を露出させることができる。また、上記ライン状接着部22は、全面接着部23との間に開封口6を囲み込んで設けられていることから、第1領域を剥離する前は開封口6を密封することができ、しかもライン状であることから、その幅を調整することにより、不用意な剥離を防止できる接着強度と剥離性とを同時に満たす適度な接着強度を得ることができる。
ところで、基材2と表面材3の積層は、通常、両者の対向面のいずれか一方の全面または両方の全面にヒートシール性樹脂などの接着層(図示されていない)を設けておき、加熱圧着などによって行われる。この場合、ライン状接着部22と全面接着部23以外の範囲の接着層上に非接着性材料を介在させておくことにより、基材2と表面材3の積層後、ライン状接着部22と全面接着部23以外の範囲を非接着状態とすることができる。この非接着材料としては、例えば離型剤を用いることができ、特にシリコンを添加した硝化綿系樹脂を好ましく用いることができる。また、この非接着材料の付設は、例えばグラビア、オフセット、フレキソ印刷などの印刷手法によって行えば、精度よく行うことができる。
本例におけるライン状接着部22は、開封口6の外側に、第1領域の縁部に沿って円弧状に設けられ、その両端がそれぞれ切り離しライン24部分で全面接着部23に連なったものとなっている。このようにすると、剥離用タブ5を摘んで切り離しライン24に沿って第1領域を切り離すと同時に、ライン状接着部22を末端部から引き剥がすことができ、第1領域の剥離が容易となるので好ましい。また、切り離しライン24の剥離用タブ5側端部には、切り離しラインに沿った切断をしやすくするために、ノッチ(図示されていない)を設けておくことが好ましい。
本例においては、表面材3の第1領域に、切り離しライン24との間に開封口6を挟みかつ切り離しライン24と平行に、補助切り離しライン25が設けられている。特に補助切り離しライン25を、ライン状接着部22を横切る位置に設けておくと、第1領域を引き剥がすライン状接着部22の長さを短くすることができ、第1領域の剥離が行いやすくなる。この補助切り離しライン25も、切り離しライン24と同様に、ミシン目や断続的なスリットとして設けることができる。また、上記と同様の理由から、補助切り離しライン25の剥離用タブ5側端部にもノッチ(図示されていない)を設けておくことが好ましい。
材2と表面材3は、それぞれ単層材料でも積層材料でもよいが、特に表面材3として、一軸延伸された直線カット性のあるフィルムの単層材料またはその積層材料を用いることが好ましい。すなわち、一軸延伸フィルムは、その延伸方向に直線カット性を有することから、単層材料の場合はその延伸方向に直線的に切断しやすく、積層材料においては、介在される一軸延伸フィルムの直線カット性により切断方向が案内されることにより、延伸方向に直線的に切断しやすくすることができる。このため、上記一軸延伸フィルムの単層または積層材料の表面材3を、全面接着部23の開封口6側の端縁の方向にその延伸方向を合わせて基材2に積層しておくと、切り離しライン24を設けることなく、第1領域の剥離時に応力が集中しやすい、全面接着部23の開封口6側の端縁に沿って第1領域を第2領域から容易に切断して切り離すことができる。
一軸延伸フィルムの単層または積層材料の表面材3とする場合、一定位置から切断を開始しやすくするために、全面接着部23の開封口6側の端縁の端部、特に本例においては剥離用タブ5側の端部にノッチ(図示されていない)を設けておくことが好ましい。また、一軸延伸フィルムの単層または積層材料の表面材3とする場合、前記補助切り離しライン25の剥離用タブ5側の端部に相当する位置にノッチ(図示されていない)を設けるだけで、前記補助切り離しライン25を設ける代わりとすることができる。
基材2と表面材3は、遮光性を持たせるために、少なくともいずれか一方にアルミニウムなどの金属層を有することが好ましい。特に表面材3に金属層を設けると、開封口6を形成することによる透光部の発生を防止することができる。
次に、図62に基づいて、本発明に係るライン状剥離を利用した蓋材の実施例について説明する。
図62は本発明に係るライン状剥離を利用した蓋材の実施例を用いて密封した容器の断面図である。なお、図62において、図58〜図61と同じ符号は同じ部材または部位を示す。
実施例における表面材3は、ライン状接着部22および全面接着部23以外の範囲が上方に凸状にエンボス加工されており、基材2と離間されている点を除いて、上述した第1の参考例と同様である。
実施例のように、ライン状接着部22および全面接着部23以外の範囲をエンボス加工によって基材2から離間させておくと、基材2と表面材3の対向面のいずれか一方の全面または両方の全面にヒートシール性樹脂などの接着層(図示されていない)を設けて加熱圧着などで両者の積層を行う場合において、前述した非接着性材料の付設を行うことなく、ライン状接着部22と全面接着部23以外の範囲を非接着状態とすることができる。
実施例においては、上記表面材3と基材2を部分的に離間させるためのエンボス加工を表面材3に施してあるが、同様のエンボス加工を基材2に施したり、基材2と表面材3の両者に施すこともできる。
間剥離、凝集剥離または界面剥離を利用した蓋材の第1の参考利用形態を示す斜視図である。 間剥離、凝集剥離または界面剥離を利用した蓋材の第2の参考利用形態を示す斜視図である。 間剥離凝集剥離または界面剥離を利用した蓋材の参考第3の利用形態を示す斜視図である。 イン状剥離を利用した蓋材の第1の参考利用形態を示す斜視図である。 イン状剥離を利用した蓋材の第2の参考利用形態を示す斜視図である。 イン状剥離を利用した蓋材の第3の参考利用形態を示す斜視図である。 剥離用タブと開封口または開封口形成用ハーフカットの他の参考例を示す平面図である。 間剥離を利用した蓋材の第1の参考例を示す、図2における開封口付近の模式的拡大断面図である。 間剥離を利用した蓋材の第1の参考例における表面材を剥離した状態の開封口付近の模式的拡大断面図である。 間剥離を利用した蓋材の第2の参考例を示す、図2における開封口付近の模式的拡大断面図である。 間剥離を利用した蓋材の第2の参考例における表面材を剥離した状態の開封口付近の模式的拡大断面図である。 間剥離を利用した蓋材の第3の参考例を示す、図2における開封口付近の模式的拡大断面図である。 間剥離を利用した蓋材の第3の参考例における表面材を剥離した状態の開封口付近の模式的拡大断面図である。 間剥離を利用した蓋材の第1の参考例における基材側の金属箔層を表面材側に移動した参考変形例を示す模式的断面図である。 間剥離を利用した蓋材の第2の参考例における基材側の金属箔層を表面材側に移動した参考変形例を示す模式的断面図である。 間剥離を利用した蓋材の第3の参考例における基材側の金属箔層を表面材側に移動した参考変形例を示す模式的断面図である。 集剥離を利用した蓋材の製造方法の参考説明図である。 集剥離を利用した蓋材の第1の参考例を示す、図2における開封口付近の模式的拡大断面図である。 集剥離を利用した蓋材の第1の参考例における表面材を剥離した状態の開封口付近の模式的拡大断面図である。 集剥離を利用した蓋材の第2の参考例を示す、図2における開封口付近の模式的拡大断面図である。 集剥離を利用した蓋材の第2の参考例における表面材を剥離した状態の開封口付近の模式的拡大断面図である。 集剥離を利用した蓋材の第1の参考例における基材側の金属箔層を表面材側に移動した変形例を示す模式的断面図である。 集剥離を利用した蓋材の第2の参考例における基材側の金属箔層を表面材側に移動した参考変形例を示す模式的断面図である。 面剥離を利用した蓋材の第1の参考例を示す、図7における模式的拡大A−A断面図である。 面剥離を利用した蓋材の第1の参考例を示す、図7における模式的拡大B−B断面図である。 面剥離を利用した蓋材の第1の参考例における表面材を剥離した状態の図7における模式的拡大A−A断面図である。 面剥離を利用した蓋材の第1の参考例における表面材を剥離した状態の図7における模式的拡大B−B断面図である。 面剥離を利用した蓋材の第2の参考例を示す、図7における模式的拡大A−A断面図である。 面剥離を利用した蓋材の第2の参考例を示す、図7における模式的拡大B−B断面図である。 面剥離を利用した蓋材の第2の参考例における表面材を剥離した状態の図7における模式的拡大A−A断面図である。 面剥離を利用した蓋材の第2の参考例における表面材を剥離した状態の図7における模式的拡大B−B断面図である。 面剥離を利用した蓋材の第3の参考例を示す、図7における模式的拡大A−A断面図である。 面剥離を利用した蓋材の第3の参考例を示す、図7における模式的拡大B−B断面図である。 面剥離を利用した蓋材の第3の参考例における表面材を剥離した状態の図7における模式的拡大A−A断面図である。 面剥離を利用した蓋材の第3の参考例における表面材を剥離した状態の図7における模式的拡大B−B断面図である。 面剥離を利用した蓋材の第4の参考例を示す、図7における模式的拡大A−A断面図である。 面剥離を利用した蓋材の第4の参考例を示す、図7における模式的拡大B−B断面図である。 面剥離を利用した蓋材の第4の参考例における表面材を剥離した状態の図7における模式的拡大A−A断面図である。 面剥離を利用した蓋材の第4の参考例における表面材を剥離した状態の図7における模式的拡大B−B断面図である。 面剥離を利用した蓋材の第5の参考例を示す、図7における模式的拡大A−A断面図である。 面剥離を利用した蓋材の第5の参考例を示す、図7における模式的拡大B−B断面図でる。 面剥離を利用した蓋材の第5の参考例における表面材を剥離した状態の図7における模式的拡大A−A断面図である。 面剥離を利用した蓋材の第5の参考例における表面材を剥離した状態の図7における模式的拡大B−B断面図である。 面剥離を利用した蓋材の第6の参考例を示す、図7における模式的拡大A−A断面図である。 面剥離を利用した蓋材の第6の参考例を示す、図7における模式的拡大B−B断面図である。 面剥離を利用した蓋材の第6の参考例における表面材を剥離した状態の図7における模式的拡大A−A断面図である。 面剥離を利用した蓋材の第6の参考例における表面材を剥離した状態の図7における模式的拡大B−B断面図である。 面剥離を利用した蓋材の参考応用例を示す、図7における模式的拡大A−A断面図である。 面剥離を利用した蓋材の参考応用例を示す、図7における模式的拡大B−B断面図である。 面剥離を利用した蓋材の第7の参考例を示す、図7における模式的拡大A−A断面図である。 面剥離を利用した蓋材の第7の参考例を示す、図7における模式的拡大B−B断面図である。 面剥離を利用した蓋材の第7の参考例における表面材を剥離した状態の図7における模式的拡大A−A断面図である。 面剥離を利用した蓋材の第7の参考例における表面材を剥離した状態の図7における模式的拡大B−B断面図である。 面剥離を利用した蓋材の第8の参考例を示す、図7における模式的拡大A−A断面図である。 面剥離を利用した蓋材の第8の参考例を示す、図7における模式的拡大B−B断面図である。 面剥離を利用した蓋材の第8の参考例における表面材を剥離した状態の図7における模式的拡大A−A断面図である。 面剥離を利用した蓋材の第8の参考例における表面材を剥離した状態の図7における模式的拡大B−B断面図である。 イン状剥離を利用した蓋材の参考例を用いて密封した容器の平面図である。 図58におけるC−C断面図である。 図58におけるD−D断面図である。 図58に示される表面材の第1領域を剥離した状態の平面図である。 本発明に係るライン状剥離を利用した蓋材の実施例を用いて密封した容器の断面図である。
1 蓋材
1’ 蓋材
2 基材
3 表面材
4 容器
5 開封用タブ
6 開封口
7 開封口形成用ハーフカット
8 切り離し用ハーフカット
9 シーラント層
10 金属層
11 接着層
11’ 接着層
12 紙層
13 接着層
14 易剥離性積層フィルム
14a 第1層
14b 第2層
15 紙層
16 接着層
17 凝集剥離層
18 接着樹脂層
18’ 易剥離面形成層
18a 接着樹脂層
18b 接着樹脂層
19 ノーコート紙
20 外層
21 補助樹脂層
22 ライン状接着部
23 全面接着部
24 切り離しライン
25 補助切り離しライン

Claims (2)

  1. 基材上に表面材が積層されており、基材から表面材を剥離することで開封される蓋材において、基材の一縁部に片寄った領域に開封口が形成されており、基材の開封口上を覆う表面材の一縁部である第1領域を表面材のその他の部分である第2領域と切り離して剥離可能で、表面材の第2領域は、全面接着部により基材と全面接着されている一方、表面材の第1領域は、全面接着部との間に開封口を囲み込むライン状接着部により基材と部分接着されていると共に、表面材のライン状接着部および全面接着部以外の範囲および/または基材のライン状接着部および全面接着部以外の範囲に施されたエンボス加工により、前記表面材のライン状接着部および全面接着部以外の範囲と前記基材のライン状接着部および全面接着部以外の範囲とが離間されていることを特徴とする蓋材。
  2. 表面材が、一軸延伸フィルムの単層または積層材料であり、表面材の第1の領域を第2の領域から切り離す方向に延伸方向を合わせて基材に層されていることを特徴とする請求項に記載の蓋材。
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