JP4539215B2 - 合成樹脂製パレット - Google Patents

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Description

本発明は、種々の物品を運搬および保管する際などに使用される合成樹脂製パレットであり、フォークリフトやパレットトラック等を使用することができる合成樹脂製パレットに関する。
従来、物品を運搬および保管する際に使用される合成樹脂製パレットとして、二方差しの合成樹脂製パレットや四方差しの合成樹脂製パレットが使用されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
この種の合成樹脂製パレットは、互いに平行に配置された上面板状部および下面板状部と、上面板状部および下面板状部を連結する複数の桁部とから構成されるものである。上面板状部と下面板状部とは、両側端および中間にそれぞれ配列されている桁部によって連結されており、上面板状部と下面板状部との間には、フォークリフトやパレットトラックのフォークが挿入される空間がフォーク挿入孔として設けられている。
合成樹脂製パレットの裏面(下面)には、例えばパレットトラックが挿入される際に、フォークの先端に取り付けられた車輪が落ち込むための開口部が4ヶ所に設けられている。そのために下面板状部は、フォークリフトあるいはパレットトラックのフォークの挿入方向に対して直交するようにして、フォーク挿入孔の開口部を挟んで両側端と中間に設けられている。
下面板状部のフォーク挿入孔を仕切る底部には、端部や開口部の前後位置にパレットトラックの挿入に際して抵抗を少なくするために傾斜面または傾斜リブが形成されている。この傾斜または傾斜リブによって、パレットトラックの車輪がフォーク挿入孔に挿入される際に下面板状部を乗り越え易くしている。
ところで、合成樹脂製パレットはその上に物品を載せて多段に積み重ねた状態で輸送されることが一般的に行われている。そうした状況では、下段の物品上に載せた上段の合成樹脂製パレットが下段の物品上で滑って荷崩れの原因となっている。また、自動搬送ラインに組み込まれたコンベヤ等の搬送装置との間で滑りが生じ、円滑に合成樹脂製パレットを走行させることができない等の不都合が生じていた。このような問題に対処するため、裏面部に滑り止め部材を取り付けた合成樹脂製パレットも知られている(特許文献2参照)。
ところで、上述した特許文献1および2記載の従来の合成樹脂製パレットでは、フォークリフトやパレットトラックのフォークを挿入するフォーク挿入孔の底部をなす下面板状部には、補強のためと合成樹脂を射出成形する際のヒケを防止するために補強リブが複数設けられている。しかも、この補強リブを配列させた下面板状部の裏面の一部には滑り止め部材を貼着してあるために、少なくともこの領域では補強リブに接続する水平板部を下面板状部の裏面に形成する必要があった。
特開2001−72063号公報 特開2000−16430号公報
しかしながら、このような構成を採用すると、下面板状部のうちの滑り止め部材を取り付ける領域では、補強リブと滑り止め部を溶着する水平板部とで縦断面視略U字状の肉抜き部を形成するために、室外においた場合に砂や小石、雨水等がU字状のに肉抜き部に溜まる不具合がある。室内においた場合でも、微細なゴミや塵芥、水等が溜まってしまうという不具合があった。また、パレットを洗浄した際にも水等が溜まり易く水切れが悪かった。
特に食品業界等で合成樹脂用パレットを使用する場合には、上述のような不具合を生じるために衛生上好ましくなかった。このような問題を避けるために滑り止め部材を設ける部分を水平部と補強リブとを含めて中実に形成すると、射出成形時にヒケを生じてしまい成形歪みができる不具合があった。
本発明は、このような実情に鑑みて、下面板状部にゴミや水等の異物が溜まることがなく、しかも成形時に成形歪みを生じないようにした合成樹脂製パレットを提供することを目的とする。
本発明による合成樹脂製パレットは、互いに対向して配置された上面板状部および下面板状部と、上面板状部および下面板状部を連結する複数の桁部とを有し、上面板状部および下面板状部の間には隣り合う桁部間を通って延びる挿入孔が形成されてなる合成樹脂製パレットであって、挿入孔は下面板状部にパレットトラックの車輪を落とし込むための開口部を有し、下面板状部には、開口部に隣接して挿入孔の底部を形成する支持部が設けられ、該支持部は、平面部とその両側の傾斜部で形成され、平面部には裏面に向けて延びる複数のリブによって下方に開口する凹部が形成され、傾斜部には裏面の板状部との間に断面略直角三角形状の中空部が形成されていると共に裏面の板状部に滑り止め部材を設けたことを特徴とする。
本発明によれば、挿入孔の底部をなす支持部の平面部から裏面に向けてリブが設けられており、しかもリブ間の空間(肉抜き部)は上部が底部で閉鎖され下部に開口されて下向きの凹部を形成するために、リブ間の空間内にゴミや水等の異物が溜まることがなく、更に滑り止め部材を設ける傾斜部の裏面の板状部には凹部は形成されず、裏面と底部との間にガスアシスト成形法等で形成された断面略直角三角形状の中空部を設けているために、この領域にもゴミや水等が溜まらず、衛生的である。しかも、支持部の傾斜部は滑り止め部材を設けた裏面の板状部が底部との間で肉厚になることもなく、合成樹脂の射出成形に際してヒケによる成形歪みを生じないために成形性と生産性がよい。
本発明に係わる合成樹脂製パレットによれば、下面板状部のフォークリフトのフォークやパレットトラック等を挿入する挿入孔の底部に、上向きの凹部が形成されないため、ゴミや水等の浸入や滞留がなく衛生的である。しかも、裏面に滑り止め部を設ける領域では裏面と底部との間に中空部を形成しているため、合成樹脂の成形時にヒケによる成形歪みを生じることがなく、成形後の底部、裏面、リブ等の肉厚が制限されて成形性と生産性が良い。
本発明の実施の形態による合成樹脂製パレットは、上面板状部および桁部を有する上面型部材と下面板状部および桁部を有する下面型部材とを対向させて、上面型部材の桁部と下面型部材の桁部とをそれぞれ連結してなり、上面板状部と下面板状部の間には隣り合う桁部の間を通って延びる挿入孔が形成されてなる合成樹脂製パレットであって、挿入孔は下面板状部にパレットトラックの車輪を落とし込むための開口部を有し、下面板状部には、開口部に隣接して挿入孔の底部を形成する支持部が設けられ、該支持部は、平面部とその両側の傾斜部で形成され、平面部には裏面に向けて延びる複数のリブによって下方に開口する凹部が形成され、傾斜部には裏面の板状部との間に断面略直角三角形状の中空部が形成されていると共に裏面の板状部に滑り止め部材を設けたことを特徴とする。
このような構成によっても挿入孔の底部内にゴミや水等の異物が溜まらず、しかも滑り止め部材を設けた支持部内に設けた中空部のために成形歪みを抑制できる。
しかも、挿入孔は下面板状部にパレットトラックの車輪を落とし込むための開口部を有し、該開口部に隣接する支持部の底部は傾斜部を有していて、傾斜部の裏面の板状部に滑り止め部材を溶着したため、裏面の板状部と傾斜部との間は略三角形状の断面を形成するが、内部を中空部に形成したために合成樹脂の成形時に厚みの不均一による成形歪みを生じることがない。
以下、本発明の実施例による合成樹脂製パレットを図1乃至図8により説明する。図1は合成樹脂製パレット1の上面を表す斜視図、図2は合成樹脂製パレットの裏面を表す斜視図、図3は図1に示すパレットのA−A線縦断面図、図4は同じくB−B線縦断面図、図5は図3に示すパレットのC−C線縦断面図、図6は同じくD−D線縦断面図、図7は図3の第一の桟の拡大縦断面、図8はフォーク挿入孔へのパレットトラックのフォーク挿入状態を段階的に表す断面図である。
図1及び図2において、本発明の実施例による合成樹脂製パレット1は全体として四角形、例えば長方形の箱形に形成されており、合成樹脂製パレット1の上面部を形成する上面板状部2と、裏面部を形成する下面板状部3と、上面板状部2および下面板状部3にそれぞれ設けられた複数の桁部4とを有している。図1乃至図3に示すように、上面板状部2と下面板状部3は概略平行に配設されている。
合成樹脂製パレット1は、全体に例えばポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂からなり、上面板状部2と桁部4が一体に成形されてなる上面型部材5と、下面板状部3と桁部4が一体に成形されてなる下面型部材6とを、各型部材5、6の桁部4、4を互いに当接させて熱溶着させて形成する。図4乃至図6に示すように上面板状部2および下面板状部3は例えば略長方形板状に形成され、その短手方向の両端と中央部で長手方向に沿って桁4がそれぞれ線状に延びて形成されている。
上面型部材5では、上面板状部2の裏面から下方に向けて3条の桁4が突出して形成され(図5参照)、下面型部材6では、下面板状部3の上面から上方に向けて3条の桁4が突出して形成されている。図3乃至図5に示すように、上面板状部2の裏面には、3条の桁部4間の領域に、補強のための格子状のリブ7がそれぞれ形成されており、各格子状のリブ7によって大小複数の矩形室部8がそれぞれ形成されている。
しかも、図1及び図5に示すように、上面板状部2には格子状のリブ7の間には桁4の長手方向に沿って複数(図では各列3個)の角穴11が設けられている。角穴11は、空になった合成樹脂製パレット1を持ち運ぶ時や、積み重ねて保管する際の持ち手として形成されている。
図1乃至図4において、下面板状部3には、線状の桁部4、4の間の領域に、桁部4の長手方向に沿ってパレットトラックの車輪が落ち込むための開口部13が穿孔されている。図に示す例では、開口部13は桁部4の長手方向に沿ってそれぞれ2個づつ所定間隔で設けられている。
図1乃至図4に示すように、合成樹脂製パレット1において上面及び下面板状部5、6の互いに連結した各3列の桁部4、4の間には、フォークリフトやパレットトラックのフォークを挿入するための2列の空間が平行に形成されており、これら2列の空間は上下部を上面板状部5と下面板状部6で仕切られたトンネル状のフォーク挿入孔9,9(挿入孔)を形成する。各フォーク挿入孔9の底部には下面板状部6に穿孔した2つの開口部13が連通している。各フォーク挿入孔9は合成樹脂製パレット1の短辺側の両側面にそれぞれ開口している。
図1に示すように、上面板状部2の表面2aは合成樹脂製パレット1に各種の荷物を積載するための積載面を構成しており、荷物を安定した状態で載せることができるように平担に形成されている。この表面2aには、フォーク挿入孔9の延びる方向に略直交する方向に図示しない帯状の凹溝が形成され、この凹溝上には帯状の滑り止め部材10が熱溶着されている。この滑り止め部材10は表面が上面板状部2の表面2aよりも若干突出しており、積載された荷物の滑り防止のために例えばオレフィン系エラストマーからなっている。帯状の滑り止め部材10は、フォーク挿入孔9の延びる方向にほぼ等間隔で複数形成されている。
また、図1,図2,図5に示すように、上面板状部2のフォーク挿入孔9から表面2aに貫通して格子状のリブ7の交差部に貫通孔2bが複数(図では8本)穿孔され、この貫通孔2b内には例えばオレフィン系エラストマーからなる円柱状の滑り止め材12がそれぞれ圧入されている。この滑り止め材12は、上面板状部2の内側即ちフォーク挿入孔9内に1〜2mm程度突出している。これにより、フォーク挿入孔9内にフォークリフトやパレットトラックのフォークを挿入した際に、これらフォークに滑り止め材12が当接して合成樹樹脂製パレット1が滑り難くなる。
次に、図3及び図6に示す下面板状部3において、フォーク挿入孔9の底部9aを構成する桁部4と桁部4の間の2条の領域には、開口部13,13を挟んでフォークリフトまたはパレットトラックのフォーク挿入方向の前後に複数、例えば3つの桟15が互いに分離して設けられている。各桟15は滑らかな平面部14aとその両側の傾斜部14b、14cとで形成され、第一の桟15a、第二の桟15b、第三の桟15cとで構成されている。
各桟15の各傾斜部14b、14cはフォーク挿入孔9の入り口及び開口部13に面する側の端部に形成され、フォークリフトまたはパレットトラックのフォークをフォーク挿入孔9内に挿入する際にフォークや車輪が傾斜部14b、14cに衝突しても傾斜部14b、14cに沿って方向が変えられるために衝撃を緩和させることができる。そのため、合成樹脂製パレット1の破損を防止し、パレットトラックの車輪の乗り上げを滑らかにすることができて、フォークリフトやパレットトラックの抜き差しの作業性が向上する。
第一の桟15a、第三の桟15c(支持部)は、図7の拡大断面図に示すように、底部9aから下面板状部6の裏面6aに向けて所定間隔で複数の補強用のリブ17が垂下している。各リブ17は図2に示すように格子状に形成されてフォーク挿入孔9の長手方向に配列されている。そのため、隣り合うリブ17、17と底部9aとで仕切られた領域は下方に開口する凹部形状の肉抜き部18(空間)を形成する。
また、下面板状部6の裏面6aにおいて、各開口部13,13のフォーク挿入孔9の入り口側に隣接して、フォーク挿入孔9の長手方向に直交する凹溝6bがそれぞれ形成され、各凹溝6b内に帯状の滑り止め部材20が熱溶着されている(図2参照)。凹溝6bに固着された滑り止め部材20の表面は、下面板状部6の裏面6aよりも若干外側に突出している。これによって合成樹脂製パレット1の下面が他の合成樹脂製パレット1の上面2aや他の部材や床面に対して滑り止め機能を発揮できる。
図2及び図7に示すように各桟15a、15b、15cの裏面6Aは、下面板状体6の裏面6aの一部をなしており、滑り止め部材20は第一の桟15a、第三の桟15cの傾斜部14bの裏面6Aに設けられている。そのため、第一の桟15a,第三の桟15cにおいて、傾斜部14bの裏面6Aは肉抜き部18を有しておらず、略水平な板状部を形成する。この裏面6Aに凹溝6bが形成され、滑り止め部材20が溶着されている。
そして、第一及び第三の桟15a、15cは滑り止め部材20を設けた傾斜部14bと裏面6Aとで仕切る領域が略直角三角形状の縦断面を構成しており、しかも傾斜部14bと裏面6Aとで仕切られた領域は中実の肉厚部ではなく、内部が断面略直角三角形状の中空部21を形成している。この中空部21は合成樹脂製パレット1の射出成形の過程で不活性ガスを注入したガスアシスト成形方法によって形成される。
また、第一及び第三の桟15a、15cの他方の傾斜部14cはフォーク挿入孔9の差込口の入り口側に位置しており、この傾斜部14cにも肉厚構造を避けるための肉抜き部18が裏面に開口して形成されている。
なお、図7において第三の桟15cは第一の桟15aと対称に形成されている。また第三の桟15bには中空部21は形成されておらず、全体にリブ17が形成されている。
次にこのガスアシスト成形方法について説明する。
即ち、図6に示す下面型部材6の上面6cにおいて、中央の桁部4にリブ17よりも肉厚の平面視略X字状の交差部22が形成され、その中央にガス注入孔22aが設けられている。そして、交差部22から中央の桁部4の両側に設けた肉厚リブ23がフォーク挿入孔9、9方向両側に延びており、両側の第一の桟15a、第三の桟15cに設けた傾斜部14b、14bに接続されている。
そのため、図示しない下面型部材6の金型内に溶融した樹脂を射出成形する際に、金型内に充填された樹脂が未だ完全に固化する前に、エアまたは窒素ガス等のガスを下面型部材6の上面中央のガス注入孔22aからガスを下面型部材6内に注入する。交差部22内に注入されたガスは樹脂を押し流しつつ比較的肉厚の大きい部分を進むため、中央部分の樹脂を外周縁部側に押し込みつつ、各肉厚リブ23を通して中央から外周側に進入する。
そして、ガスは桁部4の肉厚リブ23から下面板状部3の4つの角部近傍に位置する第一の桟15a、第三の桟15cにおける傾斜部14b及び裏面6A間の中実部内に吹き込まれる。そのため、各中実部内の樹脂は押し込まれて中空部21が形成される。このようにして、中央部のガス注入孔22aから比較的肉厚の大きい交差部22や肉厚リブ23等を通して外周縁部付近である傾斜部14b及び裏面6A間の中実部に至るガスチャンネルが形成される。なお、ガスは交差部22、肉厚リブ23、傾斜部14b及び裏面6A間の中実部以外の肉厚の部分にも流入する。
その後、樹脂の冷却と硬化が進むに従って体積収縮によるヒケ等の成形歪みが生じるのを防ぐために、中空部21内にガスを継続的に注入し、ガスの保圧力を高めて樹脂圧を維持する。
従って、ガスアシスト成形方法を用いれば、樹脂圧を維持するための追加の樹脂を注入する必要がないために下面型部材6を軽量化できると共にそりや変形のない成形品を製造できる。ガスアシスト方法は特許第3443318号公報等に記載されているように公知である。
また、合成樹脂製パレット1の側面には凹部25が形成され、凹部25に印刷を施したりやラベルを貼り付けた場合に擦れて傷付くことを防止できる。また、桁部4の内部には、桁部4の高さと同じ高さの仕切壁26が50〜80mmピッチで設けられており、フォークリフトのフォークやパレットトラックが桁部4の側面に衝突した時でも破損することを防止できる。
本実施の形態による合成樹脂製パレット1は上述の構成を有しており、次に合成樹脂製パレット1の製造方法について説明する。
合成樹脂製パレット1は、射出成形方法によってポリプロピレン、ポリエチレン、及びそれらのリサイクル原料を全量または、適量混合して用いて上面型部材5及び下面型部材 6をそれぞれ別々に成形する。そして、各々成形された上面型部材5の表面5aと下面型部材6の裏面6aを外側に向けてそれぞれの桁部4,4を対向させて熱溶着することで一体化して合成樹脂製パレット1を製造できる。
具体的には、まず、上面型部材5及び下面型部材6の金型を用意し、これら金型内に前記した溶融プラスチック材を適正量充填する。なお、金型内に溶融プラスチック材を充填した直後に、注入孔22aから交差部22の溶融プラスチック材中にガスを注入することにより、交差部22、肉厚リブ23を通してガスチャンネルを形成し、下面板状部3の第一及び第三の桟15a、15cにおける各傾斜部14bの内部に中空部21を形成する。注入されたガスは冷却行程中、金型内で加圧保持されることで、冷却過程で発生する収縮による成形歪みが小さくなり、表面が平滑な下面型部材6が得られる。なお、ガスチャンネルと中空部21は下面型部材6に限らず上面型部材5にも形成することができ、全体を軽量化できる。
冷却固化後に金型から脱型した上面型部材5及び下面型部材6は、それぞれの内面側を対向させて桁部4,4を当接させ、接合面同士を熱溶着して一体化する。このとき、下面板状部3に設けたガス注入孔22aを塞ぐ。次に、溶着時に接合面からはみ出した溶着バリをカッターで削り取る。さらに、上面板状部2にオレフィン系エラストマーからなる柱状の滑り止め材12を円筒状に形成された貫通孔2bに圧入した後、表面部に複数形成された溝内に、帯状の滑り止め部材10を熱で溶かしながら接着させる。同様に、下面型部材6にも帯状の滑り止め部材20を貼りつける。
以上の行程により合成樹脂製パレット1は製造される。
次に合成樹脂製パレット1をパレットトラックで持ち上げる工程について説明する。図8において、図示しない荷物を載置した合成樹脂製パレット1の一対のフォーク挿入孔9,9に、車輪31、31を折り畳んだ状態でパレットトラックのフォーク30、30を挿入する。パレットトラックは車輪31で第一の桟15aを乗り越えて最初の開口部13内に至り、更にフォーク挿入孔9内を進行して第二の桟15bを乗り越えて次の開口部13に車輪31が到達する。
この位置で車輪31を回転させて折り畳み状態から起立させると、パレットトラックで合成樹脂製パレット1を持ち上げることができ、車輪31で運搬可能な状態になる。
上述のように本実施例による合成樹脂製パレット1は、下面板状部3の開口部13間に設けた第一乃至第三の桟15a〜15cについて補強用の複数のリブ17間に下方に向けて肉抜き部18を設けると共に、第一及び第三の桟15a、15cの滑り止め部材20を溶着した裏面6Aと傾斜部14bとの間に中空部21を形成したから、肉抜き部18内にゴミや水等の異物が溜まることがなく衛生的である。そのため、食品等の保管、運搬用のパレットとして好適である。しかも、裏面6Aに滑り止め部材20を溶着した領域では、傾斜部14bと裏面6Aとの間に中空部21を設けて肉厚をほぼ均一に形成したため、射出成形時に成形歪みを生じない。
以上、本発明の実施例による合成樹脂製パレット1について説明したが、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、上記の実施例では、合成樹脂製パレット1は、フォークリフトやパレットトラックのフォークを二方向から差し込み可能な二方差しとしているが、互いに直交する方向に各一対のフォーク挿入孔9,9を設けて四方向から差し込み可能な四方差しパレットとして成形することもできる。
また、実施例では、上面板状部2及び桁部4と下面板状部3及び桁部4とをそれぞれ一体に成形してなる上面型部材5及び下面型部材6を熱溶着させて合成樹脂製パレット1を形成しているが、本発明は、上面板状部2、下面板状部3及び桁部4を一体成形してもよい。
また、上記実施例では、上面板状部2に貼り付ける帯状の滑り止め部材10を6本,下面板状部3に貼り付ける滑り止め部材20を2本としたが、積載する荷物や使用環境に応じて適宜本数を取り付けることができる。この場合、下面板状部3に滑り止め部材20を取り付ける際には、桟15の裏面側にリブ17に代えて板状部からなる裏面6Aと中空部21を形成するのが好ましい。
本発明の実施例による合成樹脂製パレットを表面方向から見た斜視図である。 図1に示す合成樹脂製パレットを裏面方向から見た斜視図である。 図1に示す合成樹脂製パレットのA−A線縦断面図である。 図1に示す合成樹脂製パレットのB−B線縦断面図である。 図3に示す合成樹脂製パレットのC−C線水平断面図である。 図3に示す合成樹脂製パレットのD−D線水平断面図である。 図3に示す下面板状部における第一の桟の拡大縦断面図である。 (a)〜(e)は実施例による合成樹脂製パレットのフォーク挿入孔へパレットトラックのフォークを挿入して支持する工程を示す縦断面図である。
符号の説明
1 合成樹脂製パレット
2 上面板状部
3 下面板状部
4 桁部
5 上面型部材
6 下面型部材
7、17 リブ
9 フォーク挿入孔(挿入孔)
9a 底部
10、20 滑り止め部材
12 滑り止め材
13 開口部
14b、14c 傾斜部
15 桟(支持部)
15a 第一の桟(支持部)
15c 第三の桟(支持部)
21 中空部

Claims (1)

  1. 互いに対向して配置された上面板状部および下面板状部と、前記上面板状部および前記下面板状部を連結する複数の桁部とを有し、前記上面板状部および前記下面板状部の間には隣り合う前記桁部間を通って延びる挿入孔が形成されてなる合成樹脂製パレットであって、
    前記挿入孔は下面板状部にパレットトラックの車輪を落とし込むための開口部を有し、 前記下面板状部には、前記開口部に隣接して挿入孔の底部を形成する支持部が設けられ、
    該支持部は、平面部とその両側の傾斜部で形成され、
    前記平面部には裏面に向けて延びる複数のリブによって下方に開口する凹部が形成され、前記傾斜部には前記裏面の板状部との間に断面略直角三角形状の中空部が形成されていると共に前記裏面の板状部に滑り止め部材を設けた
    ことを特徴とする合成樹脂製パレット。
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