JP4537539B2 - 有害物質の分解処理方法と処理設備 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は有害物質の分解処理方法と処理設備に関し、詳しくは、液状混合物中のPCB等の有害物質を効果的に分別除去することを可能にすると共に、分離した有害物質を分解して低毒化または無害化できるようにする有害物質の分解処理方法とその処理設備に関する。
【0002】
【従来の技術】
近時、汚染物質、特に有害化学物質の汚染は環境を害する典型としてその確実な処理方法が求められている。例えば、PCBのような物質は、化学的に安定であるため分解処理が難しいが、毒性が強く少量でも生物に悪影響を与えるため、極微量にまでなるような処理が要求される。このような物質に対する処理技術として、これまで熱化学的分解法、物理化学的処理法、生物処理法などがあり、例えば廃PCBあるいはPCB含有廃棄物に対しては、1200℃以上といった高温による焼却処理が主として用いられている。
【0003】
しかしながらこの方法は、高温が必要であるため処理設備が大掛かりとなる上、高温燃焼廃ガスは塩素を含み、これを冷却する際に、ダイオキシン類、ベンゾフラン等の二次有害物質が発生する可能性があり、これに対する特別な配慮が必要となる等、全体として処理設備コストが多大になるという問題がある。
【0004】
そこで、本発明者は設備コストが少なくて済む有害物質処理方法および処理設備として、溶媒中の溶媒と有害物質の融点の相違に着目して冷却課程を経ることにより溶媒中の有害物質を効率的に分離できる発明をした(国際公開第WO99/65585号公報)。そして、分離した有害物質を灯油、溶剤などで希釈することにより、更に低濃度にして無害化し、これに固形剤を加えて固体燃料などに再利用する方法を開発した。
【0005】
その一方で、分離した有害物質をより直接的に分解して無害化する方法が望まれており、効率良く、それでいて多大な設備を必要としない分解処理方法の開発要請がある。このような事情から、高濃度の有害物を分解して無害化する方法として、パラジウム触媒水素添加法、光分解法、超臨界水酸化法、微生物を利用したバイオレメディエーション法、アルカリ分解法などが開発されている。
【0006】
これら従来技術の内、パラジウム触媒水素添加法、光分解法、超臨界水酸化法、微生物を利用したバイオレメディエーション法は、高価な白金族触媒を用いたり、大掛かりな設備を要したりして処理コストが高い、処理速度が遅い、あるいは安全性に課題が残るなど、種々の問題点がある。が、アルカリ分解法は比較的問題点が少ない(例えば、特開平10−225667号公報)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、現状のアルカリ分解法は、例えばPCBを含むオイルを処理する場合、処理対象となる適用範囲が狭く、せいぜい数ppm〜数十%程度含有されている場合に分解効果を発揮し得るものであり、更に高濃度にまでPCBを含むオイルを分解処理するには、必ずしも十分なものではなく、改良の余地がある。
【0008】
そこで、本発明の目的は、分離処理され抽出されたPCBなどのように、有害物質を低濃度から高濃度にまで含む被処理物における有害物質の分解処理方法と処理設備を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的は各請求項記載の発明により達成される。すなわち、本発明に係る有害物質の分解処理方法の特徴構成は、溶媒中の有害物質をアルカリ性物質の存在下で加熱分解する方法であって、前記アルカリ性物質は、その共役酸の酸解離定数が水酸化ナトリウムより大であることにある。
【0010】
このように構成されていると、有害物質を高濃度に含む被処理物に対しても、ハロゲン元素を分離したり、低分子化したりして、効果的に分解処理することができ、しかも、分解するに際して高価な白金族の触媒を用いることなく、また操業上爆発性のある気体を用いることなく安全であり、複雑で大掛かりな装置を要することもない。
【0011】
その結果、分離処理され抽出されたPCBなどのように、有害物質を高濃度にまで含む被処理物における有害物質の効果的に分解処理する方法を提供することができた。
【0012】
前記アルカリ性物質が、エチルリチウム、メチルリチウム、フェニルリチウム、ナトリウムアミド、リチウムジイソプロピルアミド、リチウムエチルアミド、トリチルリチウム、銅アセチリド、グリニヤー試薬、カリウム−t−ブトキシド、ナトリウムエトキシドから選ばれた1種または2種以上であることが好ましい。
【0013】
この構成によれば、特に塩素などのハロゲン元素を高濃度に含む有機化合物に対して分解処理を効果的に促進できる。
【0014】
前記加熱分解が、150〜300℃で少なくとも0.5時間以上加熱して行うことが好ましい。
【0015】
この構成によれば、確実に有害物質を分解促進できて都合がよい。
【0016】
前記溶媒が、軽油、ドデカン、デカン、DMFから選ばれたものであることが好ましい。
【0017】
この構成によれば、PCBなどのような有害物質を抽出し易く都合がよい。
【0018】
更に又、本発明に係る有害物質の分解処理方法の特徴構成は、有害物質を含む溶液に、アルカリ性物質を添加して前記有害物質を吸着・分解することにある。
この構成によれば、オイル中などの存在する有害物質がアルカリ性物質に吸着されると共に、分解が促進されて、効果的に有害物質の低毒化あるいは無毒化が達成できる。特に、この処理方法によれば、有害物質の存在が比較的低濃度であっても、確実に有害物質を吸着し分解できて都合がよく、しかも常温で放置しておくだけでも分解を進行させることができるので都合がよい。この場合のアルカリ性物質は、水酸化ナトリウムの他、上記したエチルリチウム、メチルリチウム、フェニルリチウム、ナトリウムアミド、リチウムジイソプロピルアミド、リチウムエチルアミド、トリチルリチウム、銅アセチリド、グリニヤー試薬、カリウム−t−ブトキシド、ナトリウムエトキシドから選ばれた1種または2種以上であることが好ましい。
【0019】
又、本発明に係る有害物質の処理設備の特徴構成は、溶媒中の有害物質を収容可能な容器と、その共役酸の酸解離定数が水酸化ナトリウムより大であるアルカリ性物質を前記容器に投入する装置と、前記容器を加熱する加熱手段とを備えることにある。
【0020】
この構成によれば、分離処理され抽出されたPCBなどのように、有害物質を高濃度にまで含む被処理物における有害物質の分解処理設備を提供することができた。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を、有害物質の一例として分解処理の要請が強い、絶縁オイル(以下、「オイル」という)中のPCBをとりあげ、分離されたPCBについて分解処理する方法を例に、以下に詳細に説明する。
【0022】
まず、オイル中のPCBを分離する。分離する方法としては、特に限定されるものではないが、大掛かりな装置を使用することのない以下の方法を使用することが効果的である。すなわち、PCBとオイルの融点の相違(PCBの融点;−20〜20℃。オイルの融点;−30℃以下)に着目し、PCBを含むオイルを−30℃以下に冷却し、PCBのみを凝固させてから、PCBを含むオイルをろ過することにより両者を分離する。ろ布上にはPCBの結晶が残り、ろ液には低濃度PCBオイルが得られる。PCBオイルには、予め活性白土などのろ過用助剤を加えておき、結晶化し難いPCBを吸着除去するようにする。
【0023】
このようにして分離された高濃度PCBを容器に収容された溶媒中に加えた後、次に共役酸の酸解離定数が水酸化ナトリウムより大であるアルカリ物質を所定量投入する。更に、これを攪拌しながら、150〜300℃で少なくとも0.5時間以上加熱する。加熱は、容器底部などに配置したヒータのような加熱手段により行う。
【0024】
溶媒としては、軽油、ドデカン、デカン、DMF(N,N−ジメチルホルムアミド)、灯油、シリコンオイルなどを使用することができるが、特に軽油、ドデカン、デカン、DMFを使用することが好ましい。又、共役酸の酸解離定数が水酸化ナトリウムより大であるアルカリ物質としては、エチルリチウム(50)、メチルリチウム(49)、フェニルリチウム(43)、ナトリウムアミド(36)、リチウムジイソプロピルアミド(35)、リチウムエチルアミド(35)、トリチルリチウム(32)、銅アセチリド(25)、グリニヤー試薬(35)、カリウム−t−ブトキシド(18)、ナトリウムエトキシド(16)などを挙げることができ、これらから選ばれた1種または2種以上のものを使用できる。括弧内の数字は、各物質の酸解離定数KaのpKa値を示す。因みに、水酸化ナトリウムの共役酸の酸解離定数pKa値は15.7である。上記アルカリ物質の内、ナトリウムアミドは再利用が可能であるため特に好ましい。
【0025】
オイル中のPCB濃度が比較的低い場合、粒状のアルカリ物質を添加して攪拌しつつ吸着・分解処理すると効果的である。この方法は、前記アルカリ物質を吸着剤として利用し、アルカリ物質にPCBを吸着させてから分解するのであり、加熱しなくても分解が進行し、しかも溶媒を使用しなくて済む。もっとも、加熱して分解反応を促進させてもよいが、その場合の加熱温度は従来の技術におけるよりも低温でよい。
【0026】
【実施例】
以下に、具体的に実験を行った例を実施例として示す。
【0027】
(実施例1)
1.14gPCBを含むデカン溶液10mLに、5.00g(Cl−3のPCBに対して26当量に相当)のナトリウムアミド(NaNH2 )を加え、攪拌しながら加熱した。約10分後、容器に黒色の固体が生成し、黒色の懸濁液となった。更に、加熱して還流温度(174℃)で7時間保持した。これを冷却後、水20mLを加え、水層をヘキサン30mLで4回抽出した。このヘキサン溶液を無水硫酸ナトリウムで1時間乾燥した後、PCB濃度を測定すると、0.0215ppmであった。ヘキサン溶液の総量が104.0mLであったことから、PCB量は下記式のようにして得られる。
【0028】
0.0215(mg/L)×104.0/1000(L) ≒0.00224(mg)
更に、容器中の黒色固体に対して、アセトン10mL、ヘキサン90mLを加え、十分に攪拌した。この溶液を別の容器に移し、無水硫酸ナトリウムを用いて乾燥した後、PCB濃度を測定すると、0.574ppmであった。アセトンーヘキサン(1:9)溶液の総量が76.0mLであったので、下記式によりPCB量を算出した。
【0029】
0.574(mg/L)×76.0/1000(L) ≒0.0436(mg)
以下、同様の操作を3回繰り返し、PCB量を算出した。
【0030】
2回目:PCB量=0.0113(mg)
3回目:PCB量=0.00221(mg)
4回目:PCB量=0.000726(mg)
結局、PCB量は総計で、0.0603(mg)(PCBの分子量を平均Cl−3個として計算すると、0.00234mmol,0.00529%)となり、PCBの残存率は0.00529%、PCB分解率は99.99471%となる。
【0031】
PCBにナトリウムアミドを反応させた場合の反応式を化1に示す。
【0032】
【化1】
Figure 0004537539
(実施例2)
PCB5.98gに、60.0mLの軽油と10.0g(Cl−3のPCBに対して17.9当量に相当)のナトリウムアミドを加え、攪拌しながら約200℃で24時間加熱した。これを冷却後、水60mLを加え、水層をヘキサン100mLで3回抽出した。更に、容器内に残った黒色固体は、実施例1と同様にアセトン10mL、ヘキサン90mLの混合溶液で、攪拌しながら4回残存PCBを溶出させた。その結果、PCBの残存率は0.00315%、PCB分解率は99.9968%であった。
【0033】
(実施例3)
PCB1.04gに、10.0mLの軽油と3.12g(Cl−3のPCBに対して17.9当量に相当)のナトリウムアミドを加え、攪拌しながら約200℃で24時間加熱した。これを冷却後、水30mLを加え、水層をヘキサン30mLで2回抽出した。更に、容器内に残った黒色固体は、実施例1と同様にアセトン10mL、ヘキサン90mLの混合溶液で、攪拌しながら2回残存PCBを溶出させた。その結果、PCBの残存率は0.00491%、PCB分解率は99.9951%であった。
【0034】
(実施例4)
PCB0.98gの10mLのDMF溶液に、4.52g(Cl−3のPCBに対して8.9当量に相当)のカリウム−t−ブトキシドを加え、攪拌しながら還流温度(150℃)で7時間加熱した。これを冷却後、水10mL、10%塩酸20mLを加え、水層をヘキサン30mLで4回抽出した。更に、容器内に残った黒色固体は、実施例1と同様にアセトン10mL、ヘキサン90mLの混合溶液で、攪拌しながら10回残存PCBを溶出させた。その結果、PCBの残存率は0.029%、PCB分解率は99.971%であった。
【0035】
(実施例5)
100ppmのPCBのドデカン溶液100mLに、ナトリウムアミド2.00g(PCBに対して1590当量に相当)を加え、1日間、214.5℃で加熱還流した。PCBの残存量は0.146mg(残存率1.95%)、PCB分解率は98.05%であった。100ppmのPCBのドデカン溶液は、1.59ppmのPCBのドデカン溶液になったことになる。
【0036】
(実施例6)
PCB1.00gに、10.0mLの軽油と2.00g(Cl−3のPCBに対して11.9当量に相当)のナトリウムアミドを加え、攪拌しながら約230℃に加温した。約5分後に黒色固体が生成し、溶媒がない状態となった(軽油が黒色固体に吸収された状態)。更に、230℃で7時間加熱を続けた。これを冷却後、黒色固体に吸着した微量のPCBの抽出を行った。すなわち、この黒色固体にDMF60mLを加え、約150℃で4時間加熱還流した。これを冷却後、DMF溶液を別の容器に移し、更にDMF60mLで2回黒色固体を洗浄し、その洗浄液をこの容器に入れた。DMF溶液の総量は127.5mLであり、PCB濃度は0.363ppmであり、PCB分解率は99.99379%であった。
【0037】
尚、DMF抽出を行った後の黒色固体に付着したPCB量を測定するため、アセトン200mLで2回抽出したところ、抽出液中のPCB濃度は0.5ppm未満であった。
【0038】
(実施例7)
PCB1.08gに、10.0mLの軽油と2.00g(Cl−3のPCBに対して11.0当量に相当)のナトリウムアミドを加え、攪拌しながら約300℃で7時間加熱した。PCBの残存量は0.0124mg(残存率0.00114%)、PCB分解率は99.99886%であった。
【0039】
(実施例8)
PCB1.07gに、25.0mLの軽油と1.80g(Cl−3のPCBに対して11.1当量に相当)のナトリウムアミドを加え、攪拌しながら約200℃で24時間加熱した。これを冷却後、水50mLを加え、この水溶液(黒色懸濁液)をろ過した。ろ過上の黒色固体について、NaClを除去するため、水100mLで洗浄した。ろ液を、ヘキサン100mLで3回抽出した。黒色固体は、実施例1と同様にアセトン10mL、ヘキサン90mLの混合溶液で、攪拌しながら3回残存PCBを溶出させた。その結果、PCBの残存率は0.0119%、PCB分解率は99.9881%であった。
【0040】
(実施例9)
82%PCB含有油1.52g(PCB 0.879g)に、15.0mLの軽油と2.66g(Cl−3のPCBに対して14.1当量に相当)のナトリウムアミドを加え、攪拌しながら約200℃で30分加熱し、更に約240℃で2時間加熱した。このとき、全ての排ガス(アンモニア、軽油中に低沸点成分、極微量のPCBなど)をドデカン200mL(155g)に吸収させた。このドデカン溶液のPCB濃度は0.242ppmであった。この排ガス中のPCB量は0.0375mgとなり、更に冷却管に付着したPCB量、黒色固体のPCB量などを加えると、PCBの残存量は0.1172mgであり、PCBの残存率は0.0133%となって、PCB分解率は99.99060%であった。
【0041】
以上の結果をまとめると、表1のようになる。
【0042】
【表1】
Figure 0004537539
表1に見られるように、これら実施例はいずれも高いPCB分解率を示している。
【0043】
(実施例10)
102ppmのPCBを含有する油100mL(89.5g)に、40.0g(Cl−3のPCBに対して28200当量に相当)の粒状をした水酸化ナトリウムを加え、攪拌しながら71時間、室温で放置した。その後、デカンテーションし、91mL(82g)の油を得た。この油中のPCB濃度は5.06ppmであった。従って、水酸化ナトリウムに吸着されたPCB量は8.71mgとなる。吸着されたPCBをエタノールで3回抽出し測定したところ、0.0463mgであった。これは水酸化ナトリウムに吸着されたPCB量の0.53%であり、結局、水酸化ナトリウムに吸着されたPCB量の99.47%が分解されたことになる。
【0044】
(実施例11)
102ppmのPCBを含有する油60.0gに、30.0g(Cl−3のPCBに対して32400当量に相当)のナトリウムアミドを加え、攪拌しながら約130℃で72時間加熱した。これを室温に冷却した後、ろ過して油中のPCBを測定したところ、PCB濃度は0.482ppmであり、十分に低濃度にすることができた。
【0045】
〔別実施の形態〕
(1) 上記実施形態では、有害物質としてPCBを例に挙げたが、分解処理する有害物質としてはPCBに限られず、ジベンゾダイオキシン類、ジベンゾフラン類などにも本発明は適用可能である。

Claims (4)

  1. 溶媒中のPCB、ジベンゾダイオキシン類またはジベンゾフラン類である有害物質をアルカリ性物質の存在下で加熱分解する分解処理方法であって、
    前記溶媒が、軽油、ドデカン、デカン、DMF、灯油およびシリコンオイルから選ばれる構成であり、
    前記アルカリ性物質は、その共役酸の酸解離定数が水酸化ナトリウムより大であるナトリウムアミドであり、
    前記有害物質および溶媒にナトリウムアミドを投入後に、150〜300℃で少なくとも0.5時間以上加熱する工程を有する有害物質の分解処理方法。
  2. 前記加熱する工程が、溶媒中の有害物質及びナトリウムアミドを攪拌しながら加熱する工程を有する請求項1に記載の有害物質の分解処理方法。
  3. 前記PCBが、オイル中のPCBを冷却して凝固させて後、ろ過して得られた、ろ過前よりも高濃度のPCBである請求項1または2に記載の有害物質の分解処理方法。
  4. 請求項1または2に記載の溶媒中のPCB、ジベンゾダイオキシン類またはジベンゾフラン類である有害物質の分解処理方法で用いられる有害物質の処理設備であって、
    溶媒中の有害物質を収容可能な容器と、その共役酸の酸解離定数が水酸化ナトリウムより大であるナトリウムアミドを前記容器に投入する装置と、前記容器を加熱する加熱手段と、溶媒中の有害物質及びナトリウムアミドを攪拌する装置とを備える有害物質の処理設備。
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