JPH11309367A - 油状有機塩素化合物の連続分解法およびその装置 - Google Patents

油状有機塩素化合物の連続分解法およびその装置

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JPH11309367A
JPH11309367A JP15347998A JP15347998A JPH11309367A JP H11309367 A JPH11309367 A JP H11309367A JP 15347998 A JP15347998 A JP 15347998A JP 15347998 A JP15347998 A JP 15347998A JP H11309367 A JPH11309367 A JP H11309367A
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reaction tank
pressure
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Takeshi Hatanaka
武史 畑中
Hisashi Endo
久 遠藤
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ELSON KK
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Abstract

(57)【要約】 【目 的】 油状有機塩素化合物を安定した反応条件で
連続的に無害化処理し、熱損失を少なくしてランニング
コストを低減できる油状有機塩素化合物の連続分解法お
よびその装置を提供することを目的とする。 【構 成】 油状有機塩素化合物とナトリウムエトキシ
ドとの混合液を1次反応槽(22)で加熱・撹拌してグ
リース状の1次反応媒体を生成し、高温高圧反応容器
(54)と内側反応筒(56)からなる2次反応槽(4
2)に水熱溶媒を供給して内部を高温高圧に保持し、こ
の中に1次反応媒体と分解促進剤を噴出して気化させ、
水熱溶媒、1次反応媒体および分解促進剤を接触反応さ
せることにより塩化ナトリウムと2次反応媒体とを分離
し、塩化ナトリウムをロータリ・スクレーパで掻き取っ
て排出手段(66、68)により排出し、2次反応媒体
は凝縮器(96)で冷却して分離槽(100)で分解油
とアルカリ溶液とに分離する。 【効 果】 油状有機塩素化合物を効率的に無害化処理
し、熱損失を少くしてエネルギー消費およびランニング
コストを低減し、保守・点検の負担を軽減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は油状有機塩素化合物の
連続分解法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】PCB等の油状有機塩素化合物を含んだ
トランス用絶縁油、切削油、プレス油、熱媒あるいはノ
ーカーボン紙用溶媒を処分するのに焼却法が提案されて
いるが、ダイオキシン等の有害な副産物の発生を防止で
きない、従来PCB汚染トランス油等の廃油とアルカリ
とを所定温度にて、特殊溶媒中で撹拌混合することによ
り脱塩素化反応をして炭化水素油を再生することが提案
されているが、数時間の反応時間を必要とし、しかもバ
ッチ式であるため、効率が悪く、実用的でない。
【0003】米国特許第5,075,017号(’01
7特許)には超臨界水を利用した有機塩素化合物の連続
処理法が開示されている。この方法において、リアクタ
ーは超臨界状態に維持されるが、反応中に塩化水素や塩
素ガスが発生して装置の金属部分を腐食して設備を著し
く損傷する。したがって、装置内部を高価な金属のライ
ナーで保護する必要が生じ、装置が高価となる。これを
防止するために、アルカリを中和剤としてリアクタ内に
注入することが考えられるが、このとき、リアクタ内で
反応生成物として塩からなる固形物が生成する。超臨界
状態において塩は超臨界水に全く溶解しないため、塩が
リアクタの内壁に付着・堆積し、ついには装置内部を閉
塞するため、保守・点検の負担が大きい。
【0004】米国特許第5,558,783号(’78
3特許)では反応容器を外管と多孔質の内管との二重管
構造にして、内管を介して内部の反応ゾーンに超臨界水
を噴出させ、内管の下部から反応ゾーンの下流に冷却水
を噴出させることにより内管への塩の付着を防止してい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記’017特許およ
び’783特許では有機塩素化合物がリアクタ内を短時
間に通過する構造となっているため、反応時間が不充分
となって油状有機塩素化合物を完全に無害化することは
できない。さらに、’783特許では外管と内管との間
の環状スペースおよび内管内の反応ゾーンの両方に超臨
界水を供給する必要があるため、反応に必要な超臨界水
よりも多量の超臨界水を必要とするため、ランニングコ
ストが高くなる。しかも、反応ゾーンの下部に冷却水を
供給する構造を採用しているため、熱損失が大きくなっ
て、その分エネルギー消費が大きくなる。したがって、
従来の分解装置では油状有機塩素化合物を効率的に連続
して低ランニングコストで分解することができなかっ
た。
【0006】本発明は従来技術の問題点を解決するため
になされたものであって、油状有機塩素化合物を安定し
た反応条件にて高効率で連続的に分解し、反応容器壁面
への塩付着を防止し、エネルギー消費が少なく、保守・
点検の負担も少なく、ランニングコストを低減できる連
続分解法およびその装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願第1の発明は、油状
有機塩素化合物とナトリウムエトキシドを1次反応槽で
加熱混合してグリース状の1次反応媒体を生成する工程
と、2次反応槽にタンニンおよび木酢液から選ばれた少
くとも1つの分解促進剤を圧入する工程と、2次反応槽
に高温高圧の水熱溶媒を圧入する工程と、2次反応槽に
1次反応媒体を圧入して気化させる工程と、2次反応槽
内で1次反応媒体と水熱溶媒を撹拌混合して接触反応さ
せることによりガス状の2次反応媒体と塩化ナトリウム
とを分離する工程と、塩化ナトリウムを2次反応槽から
排出する工程と、2次反応槽から2次反応媒体を取り出
して冷却することにより分解油と分解促進剤および水酸
化ナトリウム溶液の混合液を分離する工程とからなる油
状有機塩素化合物の連続分解法である。
【0008】本願第2の発明は、高度高圧反応容器に油
状有機塩素化合物を圧入する工程と高温高圧反応容器に
タンニンおよび木酢液から選ばれた少くとも1つの分解
促進、剤を含む水酸化ナトリウム溶液を高温高圧の水熱
溶媒として圧入する工程と、高温高圧反応容器より塩化
ナトリウムを掻き取り排出する工程と、高温高圧容器よ
りガス状反応媒体を取り出して冷却することにより分解
油と水酸化ナトリウム溶液とに分離する工程とからなる
油状有機塩素化合物の連続分解法である。
【0009】本願第3の発明は、油状有機塩素化合物と
ナトリウムエトキシドを加熱混合してグリース状1次反
応媒体を生成する1次反応槽と、高温高圧に保持されて
いる2次反応槽と、2次反応槽に高温高圧の水熱溶媒を
圧入して噴出させる第1噴出手段と、2次反応槽に1次
反応媒体を圧入して噴出させる第2噴出手段と、2次反
応槽内で1次反応媒体と水熱溶媒とを撹拌しながら接触
反応させて2次反応媒体と塩化ナトリウムとに分離しな
がら2次反応槽内の塩化ナトリウムを掻き取るロータリ
・スクレーパ手段と、掻き取られた塩化ナトリウムを2
次反応槽から排出する手段と、2次反応槽から2次反応
媒体を取り出して液化する凝縮手段と、液化した2次反
応媒体を分解油と水酸化ナトリウム溶液とに分離する分
離手段とを備えた油状有機塩素化合物の連続分解装置で
ある。
【0010】本発明の油状有機塩素化合物の連続分解法
およびその装置において、油状有機塩素化合物が高温高
圧反応容器内でタンニンおよび木酢液から選ばれた少く
とも1つの分解促進剤ならびに水熱溶媒と気化状態で接
触反応してガス状反応媒体と塩化ナトリウムとを分離し
た状態で生成し、高温高圧容器の内壁に付着する塩化ナ
トリウムをロータリ・スクレーパ手段で掻き取りながら
高温高圧容器から排出し、高温高圧容器から反応媒体を
とり出して冷却した後反応媒体を分解油と水溶液とに分
離することにより、熱損失が小さく、保守・点検の負担
が少なく、しかも低ランニングコストで油状有機塩素化
合物を安定した反応条件にて連続的に効率よく分解でき
るようにしたものである。分解促進剤は高温高圧条件下
で強力なキレート剤的作用を持ち、塩素置換反応を起こ
す性質があり、PCB中の塩素を置換してPCBを効率
的に無害化する。
【0011】
【実施例】以下、本発明について図面を用いてより詳細
に説明する。図1は、本願発明による油状有機塩素化合
物の連続分解装置の概略図である。油状塩化水素化合物
はPCB含有絶縁油、切削油、潤滑油、除草剤などの農
薬を製造する段階で発生する廃油等があるが、ここでは
PCB廃油に適用したものとして説明する。連続分解装
置10はPCB廃油を貯蔵する貯蔵タンク12と、ポン
プ14と、PCB廃油を供給するためのフィード・タン
ク16を備える。PCB廃油はフィード・タンク16か
らポンプ18およびコントロール・バルブ20を介して
1次反応槽22に供給される。1次反応槽22には中和
剤としてナトリウムエトキシド溶液が中和剤供給タンク
24からポンプ26およびコントロール・バルブ28を
介して供給される。ナトリウムエトキシド(C
Na)は粉末状でも良い。PCB廃曲に対してナトリウ
ムエトキシドは1〜10容量%の割合で混入される。1
次反応槽22はヒータ30によって100〜250℃に
加熱され、モータ駆動撹拌器32により撹拌される。こ
のとき、PCB廃油はナトリウムエトキシドと一部反応
して、有機塩素化合物の70〜90%が分解され、グリ
ース状の1次反応媒体が生成する。1次反応媒体はコン
トロールバルブ34、チェック弁36およびシリンダか
らなる高圧ポンプ38によって2次反応槽42に圧入さ
れる。アルカリ供給タンク46には水酸化ナトリウム溶
液が貯蔵されている。水酸化ナトリウム溶液には1〜1
0容量%の割合で分解促進剤が混合されている。分解促
進剤は強力なキレート剤的作用を持つタンニンおよび木
酢液から選ばれた少くとも1つの溶液からなる。このよ
うに分解促進剤を含有する水酸化ナトリウム溶液はコン
トロールバルブ48、チェック弁および高圧ポンプ38
を介して1次反応媒体とともに2次反応槽42に圧入さ
れる。2次反応槽42はその上部にノズルチップからな
る第1、第2噴出手段44、52を備え、それぞれ1次
反応媒体および水酸化ナトリウム溶液と水熱溶媒とを噴
出する。後述のように、2次反応槽42内で1次反応媒
体および分解促進剤は2次反応槽42に供給されている
水熱溶媒によって気化して互いに接触反応し、ガス状2
次反応媒体と固形物である塩化ナトリウムが分離する。
【0012】2次反応槽42はコーン状底部54aと塩
排出口54bとを有する円筒状高温高圧容器54と、高
温高圧容器54の上部からその中央部付近に延びてい
て、1次反応媒体の噴出方向と逆方向の環状通路55を
形成する内側反応筒56とを備える。第1、第2噴出手
段44、52は内側反応筒56の内側に配置されてい
て、それぞれコーン状底部54aの方向に1次反応媒体
および水酸化ナトリウム溶液と水熱溶媒とを噴出する。
内側反応筒56は2次反応槽42内の2次反応媒体の滞
留時間、すなわち、接触反応時間を長くしている。内側
反応筒56と円筒状高圧容器54にはそれぞれ内壁に付
着する塩化ナトリウムを掻き取るための第1スクレーパ
ブレード62と第2スクレーパブレード64が回転可能
に配置され、これらはモータにより駆動される。第1、
第2スクレーパ62、64は撹拌作用により2次反応槽
42内に噴出した1次反応媒体、分解促進剤および水熱
溶媒の気化ガスを良く混合して反応効率を高めて2次反
応媒体と塩化ナトリウムとを効率的に分離させる。掻き
取られた塩化ナトリウムを強制的に下部に排出するため
に塩排出口54b内にモータ駆動押し出しスクリュー6
6が配置されている。塩排出口54bの下部はロータリ
バルブ68を介して排出タンク70に接続されており、
排出タンク70の周囲には冷却器72が配置されてい
る。排出タンク70の出口70aはバルブ74を備え、
ここから塩は外部へ排出される。
【0013】2次反応槽42のノズルチップ52は水熱
溶媒供給手段76に接続される。水熱溶媒供給手段76
は蒸留水供給タンク78と過酸化水素供給タンク80を
備える。蒸留水供給タンク78はチェック弁82、高圧
ポンプ84およびコントロールバルブ86を介してヒー
タ88に接続され、ここで超臨界点(374℃、218
気圧)以上まで加熱されて超臨界水となる。同様に過酸
化水素供給タンク80はチェック弁90、高圧ポンプ9
2およびコントロールバルブ94を介してヒータ88に
供給されて加熱され、発生した酸素ガスは酸化剤として
超臨界水と混合されてノズルチップ52により2次反応
槽42内に噴出される。過酸化水素の代わりに酸素ガス
を酸化剤として利用しても良く、この場合、高圧ポンプ
92に代えて高圧コンプレッサでヒータ88に酸素ガス
を圧送して超臨界水に混合する。
【0014】2次反応槽42内の反応生成物のうち固形
物は塩排出口54bから排出され、2次反応媒体はアウ
トレット42aを介して凝縮器96に給送され、そこで
冷却水により冷却され、減圧弁98により減圧されて排
出液タンク100に排出される。排出液タンク100に
おいて分解油102と、分解促進剤を含む水酸化ナトリ
ウム溶液104とはそれぞれ上相と下相に分離する。分
解油102はバルブ106を介して取り出した後、油中
のPCB濃度を測定して、PCB濃度が基準値以上であ
れば分解油を再度貯蔵タンク口に循環してPCB廃油と
混合して再処理する。一方、排出液タンク100の下側
部にはレベルスイッチ108が取り付けられていて、こ
のレベルスイッチ108に水酸化ナトリウム溶液の液面
が接触すると、レベルスイッチ108が作動して制御弁
110を開く。このとき、水酸化ナトリウム溶液は配管
112を介して撹拌器付濃度調整タンク114に供給さ
れる。タンク114の分解促進剤と水酸化ナトリウム溶
液はバルブ116を介して一部排出され、分解促進剤と
アルカリの濃度が所定値以下の場合はアルカリ溶液タン
ク118からポンプ120およびコントロールバルブ1
22を介して分解促進剤を含む水酸化ナトリウム溶液が
濃度調整タンク114に供給されて分解促進剤とアルカ
リの濃度が所定値に調整される。濃度調整された水酸化
ナトリウム溶液はポンプ124およびコントロールバル
ブ126を介してアルカリ供給タンク46に給送され
る。
【0015】図2は本発明の他の望ましい実施例による
油状有機塩素化合物の連続分解装置10’の概略図を示
し、図1と同一部品については同一符号を用いる。この
実施例において、水熱溶媒は図1の実施例の蒸留水の代
わりに分解促進剤を含む水酸化ナトリウム溶液を用いて
いる。したがって、水酸化ナトリウムを貯蔵しているア
ルカリ供給タンク46がチェック弁82およびコントロ
ールバルブ86を介してヒータ88で超臨界点以上に加
熱されて水熱溶媒として2次反応槽42内に供給され
る。その他は図1の実施例と同様であるため、詳細な説
明を省略する。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明により油状
有機塩素化合物は1次反応および2次反応を通じて効率
良く連続的に分解されて安全に無害化される。しかも、
反応の副産物である固形物の塩化ナトリウムを2次反応
の時点で他の反応媒体から完全分離して、ロータリスク
レーパ手段により塩化ナトリウムを反応槽の内壁より掻
き取って押し出しスクリューで系外に排出するようにし
たため、冷却水による塩の溶解作業ならびにその後の分
離作業を不要にして、高温高圧反応容器の熱効率を著し
く改善し、ランニングコストを大幅に低減できる。さら
に固形物の自動排出の他に高温高圧容器内は過剰アルカ
リ雰囲気における分解を可能としたため、腐食性もしく
は毒性ガスの発生を抑え、機械設備の保守・点検の負担
も著しく改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の望ましい実施例による油状有機塩素化
合物の連続分解装置と反応系統を示す図。
【図2】本発明の他の望ましい実施と反応系統を示す
図。
【符号の説明】
16 PCB廃油供給タンク 22 1次反
応槽 24 中和剤供給タンク 42 2次反
応槽 46 アルカリ供給タンク 54 円筒状
高温高圧容器 55 環状通路 56 内側反
応筒 62 第1スクレーパ 64 第2ス
クレーパ 66 押し出しスクリュー 70 塩排出
タンク 78 蒸留水供給タンク 80 過酸化
水素供給タンク 96 凝縮器 100 排出液
タンク 114 濃度調整タンク 118 アル
カリ溶液タンク

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】油状有機塩素化合物とナトリウムエトキシ
    ドを1次反応槽で加熱混合してグリース状の1次反応媒
    体を生成する工程と、2次反応槽にタンニンおよび木酢
    液から選ばれた少くとも1つの分解促進剤を圧入する工
    程と、2次反応槽に高温高圧の水熱溶媒を圧入する工程
    と、2次反応槽に1次反応媒体を圧入して気化させる工
    程と、2次反応槽内で1次反応媒体と水熱溶媒を撹拌混
    合して接触反応させることによりガス状の2次反応媒体
    と塩化ナトリウムとを分離する工程と、塩化ナトリウム
    を2次反応槽から排出する工程と、2次反応槽から2次
    反応媒体を取り出して冷却することにより分解油と分解
    促進剤および水酸化ナトリウム溶液の混合液を分離する
    工程とからなる油状有機塩素化合物の連続分解法。
  2. 【請求項2】請求項1において、水熱溶媒が分解促進剤
    を含有する水酸化ナトリウム溶液からなる油状有機塩素
    化合物の連続分解法。
  3. 【請求項3】請求項2において、分解促進剤と水酸化ナ
    トリウム溶液の混合液が濃度調整された後、水熱溶媒と
    して2次反応槽に循環される油状有機塩素化合物の連続
    分解法。
  4. 【請求項4】高温高圧反応容器に油状有機塩素化合物を
    圧入する工程と、高温高圧反応容器にタンニンおよび木
    酢液から選ばれた少くとも1つの分解促進剤を含む水酸
    化ナトリウム溶液を高温高圧の水熱溶媒として圧入する
    工程と、高温高圧反応容器より塩化ナトリウムを掻き取
    り排出する工程と、高温高圧容器よりガス状反応媒体を
    取り出して冷却することにより分解油と水酸化ナトリウ
    ム溶液とに分離する工程とからなる油状有機塩素化合物
    の連続分解法。
  5. 【請求項5】請求項4において、さらに油状有機塩素化
    合物にナトリウムエトキシドを混合する工程を含む油状
    有機塩素化合物の連続分解法。
  6. 【請求項6】油状有機塩素化合物とナトリウムエトキシ
    ドを加熱混合してグリース状1次反応媒体を生成する1
    次反応槽と、高温高圧に保持されている2次反応槽と、
    2次反応槽に高温高圧の水熱溶媒を圧入して噴出させる
    第1噴出手段と、2次反応槽に1次反応媒体を圧入して
    噴出させる第2噴出手段と、2次反応槽内で1次反応媒
    体と水熱溶媒とを撹拌しながら接触反応させて2次反応
    媒体と塩化ナトリウムとに分離しなから2次反応槽内の
    塩化ナトリウムを掻き取るロータリ・スクレーパ手段
    と、掻き取られた塩化ナトリウムを2次反応槽から排出
    する手段と、2次反応槽から2次反応媒体を取り出して
    液化する凝縮手段と、液化した2次反応媒体を分解油と
    水酸化ナトリウム溶液とに分離する分離手段とを備えた
    油状有機塩素化合物の連続分解装置。
  7. 【請求項7】請求項6において、2次反応槽が円筒状高
    温高圧容器と、高温高圧容器の上部からその中央部付近
    に延びていて1次反応媒体と水熱溶媒の噴出方向と逆方
    向の環状通路を形成する内側反応筒とを備え、ロータリ
    ・スクレーパ手段が内側反応筒と高温高圧容器の下部に
    付着する塩化ナトリウムを掻き取る油状有機塩素化合物
    の連続分解装置。
  8. 【請求項8】請求項6または7において水熱溶媒がタン
    ニンおよび木酢液から選ばれた少くとも1つの分解促進
    剤と水酸化ナトリウム溶液との混合溶液からなる油状有
    機塩素化合物の連続分解装置。
  9. 【請求項9】請求項8において、さらに、分離手段に接
    続されていて分解促進剤と水酸化ナトリウム溶液の濃度
    を調整する濃度調整タンクを備え、混合溶液が水熱溶媒
    圧入手段に循環される油状有機塩素化合物の連続分解装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002000755A (ja) * 2000-06-20 2002-01-08 Universal Science Deberottoment:Kk 有害物質の分解処理方法と処理設備

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