JP4534086B2 - インクジェットプリンタ - Google Patents

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Description

本発明は、インクジェットプリンタの記録ヘッドにおいてインクの吐出不良を未然に防止する技術に関する。
ワードプロセッサ,パーソナルコンピュータ等に接続される記録端末として、インクジェットプリンタ,レーザプリンタ,熱転写式プリンタ等の種々のプリンタが開発されている。中でも、インクジェットプリンタは、他のプリンタに比べ、記録時の音が静かであり色彩豊かな記録を容易かつ安価におこなえる等の利点を有するため、プリンタの主流となっている。当該インクジェットプリンタは、インクを微小な滴として吐出する多数の吐出孔を有する記録ヘッドを備えており、入力された画像データに基づき、記録ヘッドの各吐出孔からインクを記録媒体に吐出して当該記録媒体に画像を記録するようになっている。
ところで、上記インクジェットプリンタはインクを記録ヘッドの各吐出孔から吐出する関係上、時間の経過とともにインクが吐出孔の内部で増粘化・固着し、インクを正常に吐出しない「吐出不良の吐出孔」が存するようになる。特許文献1では、そのような問題を解決するため、吐出不良の吐出孔の有無を検知して吐出不良の吐出孔数が所定の閾値を上回ったときに、記録ヘッドの各吐出孔からインクを空吐出したり吸引したりして吐出不良を回復させている(段落番号0054〜0080,図11〜15参照)。
特許第3487584号
しかしながら、特許文献1の方法では、吐出不良の吐出孔数との比較対象となる閾値が予め設定されたものであるため、例えば、イエロー,マゼンタ,シアン,ブラックの4色のインクを用いてカラー画像を記録可能なインクジェットプリンタにこの方法を適用した場合には、インクの使用頻度に応じた吐出不良の回復を図ることはできず、吐出不良の回復に不必要なインクまでも消費してしまう。すなわち、あるカラー画像を記録するのに、全く又はほとんど使用しないような使用頻度のインクがあるにもかかわらず、その色のインクを吐出する記録ヘッドにおいて吐出不良の吐出孔数が閾値を上回れば、その色のインクは使用頻度の高い色のインクと同様に空吐出・吸引され、使用頻度の低いインクを無駄に消費させてしまう。
本発明の目的は、インクの使用頻度に応じた吐出不良の回復を図り、吐出不良の回復に係るインクの消費量を抑えることである。
上記課題を解決するため請求項1に記載の発明のインクジェットプリンタは、
互いに異なる色のインクを吐出する複数の記録ヘッドと、
各記録ヘッドからインクを吸引する吸引機構と、
各記録ヘッドの吐出不良の吐出孔の有無を検知する吐出不良検知手段と、
各記録ヘッドおよび前記吸引機構の動作を制御する制御装置と、
を備え、
前記制御装置が、
画像データに基づき、画像を構成するドットに対する各色のドット占有率を色ごとに算出し、それら各ドット占有率が規定値以下であるか否かを色ごとに判定するとともに、ドット占有率が高くなるにつれて低くなる閾値を、各色のドット占有率に基づき色ごとに設定し、
ドット占有率が規定値を上回る色のインクを吐出する記録ヘッドに対して空吐出させ、吐出不良の吐出孔の有無を前記吐出不良検知手段に検知させ、その検知結果に基づき、吐出不良の吐出孔数を記録ヘッドごとに算出し、吐出不良の吐出孔数が前記閾値未満であるか否かを比較・演算して吐出不良の吐出孔数が前記閾値以上の記録ヘッドを選択し、その選択した記録ヘッドに対してのみ前記吸引機構を作動させ、
ドット占有率が規定値以下である色のインクを吐出する記録ヘッドに対しては空吐出させないことを特徴としている。
請求項2に記載の発明は、
請求項1に記載のインクジェットプリンタにおいて、
各記録ヘッドの吐出不良の吐出孔の有無を検知する吐出不良検知手段を備え、
前記制御装置が、
ドット占有率が規定値を上回る色のインクを吐出する記録ヘッドについてのみ吐出不良の吐出孔の有無を前記吐出不良検知手段に検知させることを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、
請求項1に記載のインクジェットプリンタにおいて、
前記制御装置が、
インクが吸引された記録ヘッドについて吐出不良の吐出孔の有無を前記センサに再度検知させ、その検知結果に基づき、インクが吸引された記録ヘッドの吐出不良の吐出孔数を色ごとに算出し、再度算出した吐出不良の吐出孔数が設定済みの閾値未満であるか否かを色ごとに判定し、再度算出した吐出不良の吐出孔数が設定済みの閾値以上の色のインクを吐出する記録ヘッドに対して前記吸引機構を再度作動させることを特徴とするインクジェットプリンタ。
請求項4に記載の発明は、
請求項1〜3のいずれか一項に記載のインクジェットプリンタにおいて、
各記録ヘッドの異常を通知する通知手段を備え、
前記制御装置が、
前記吸引機構の作動回数が規定数未満であるか否かを判定し、前記吸引機構の作動回数が規定数に達したと判定した場合に、前記通知手段を作動させることを特徴としている。
請求項5に記載の発明は、
請求項4に記載のインクジェットプリンタにおいて、
前記通知手段が、
記録ヘッドの交換を指示する旨を通知することを特徴としている。
請求項6に記載の発明のインクジェットプリンタは、
インクを吐出する複数の記録ヘッドと、
各記録ヘッドからインクを吸引する吸引機構と、
各記録ヘッドの吐出不良の吐出孔の有無を検知する吐出不良検知手段と、
各記録ヘッドおよび前記吸引機構の動作を制御する制御装置と、
を備え、
前記制御装置が、
画像データに基づき、画像を構成するドットに対する前記複数の記録ヘッドの各々から吐出されたインクによるドット占有率を前記複数の記録ヘッドごとに算出し、それら各ドット占有率が規定値以下であるか否かを前記複数の記録ヘッドの各々について判定するとともに、ドット占有率が高くなるにつれて低くなる閾値を、前記複数の記録ヘッドの各々のドット占有率に基づき前記複数の記録ヘッドごとに設定し、
ドット占有率が規定値を上回るインクを吐出する記録ヘッドに対して空吐出させ、吐出不良の吐出孔の有無を前記吐出不良検知手段に検知させ、その検知結果に基づき、吐出不良の吐出孔数を記録ヘッドごとに算出し、吐出不良の吐出孔数が前記閾値未満であるか否かを比較・演算して吐出不良の吐出孔数が前記閾値以上の記録ヘッドを選択し、その選択した記録ヘッドに対してのみ前記吸引機構を作動させ、
ドット占有率が規定値以下であるインクを吐出する記録ヘッドに対しては空吐出させないことを特徴としている。
請求項7に記載のインクジェットプリンタは、
請求項1〜6のいずれか一項に記載のインクジェットプリンタにおいて、
前記制御装置が、
前記画像データとしてn走査分の画像データを取り込むことを特徴としている。
請求項8に記載のインクジェットプリンタは、
請求項7に記載のインクジェットプリンタにおいて、
前記制御装置が、
前記n走査分の画像データを取り込んでから画像記録を開始するまでの間に、各記録ヘッドの空吐出、前記吐出不良検知手段の検知および前記吸引機構の作動を制御することを特徴としている。
請求項1に記載の発明では、画像データに基づき各色のドット占有率が色ごとに算出されるため、画像が実際に記録される前に、算出されたドット占有率の値から使用頻度の低い色と使用頻度の高い色とが予め認識され、ドット占有率が規定値を上回る色のインク、すなわち使用頻度の高い色のインクを吐出する記録ヘッドに対して吐出不良の回復動作がおこなわれる。そのため、ドット占有率が規定値以下の色のインク、すなわち使用頻度の低い色のインクを吐出する記録ヘッドに対しては吐出不良の回復動作がおこなわれず、吐出不良の回復を図る記録ヘッドの吐出不良回復動作において使用頻度の低い色のインクの浪費を防止することができる。これにより、各記録ヘッドについてインクの使用頻度に応じた吐出不良の回復を図ることができ、ひいては吐出不良の回復に係るインクの消費量を抑えることができる。
請求項1に記載の発明では、算出された各色のドット占有率に基づき色ごとに閾値が設定されるため、各色の閾値がその色のドット占有率に応じた値に設定される。そして吐出不良の吐出孔数が閾値以上の記録ヘッドに対してのみ吸引機構が作動するため、吐出不良の吐出孔数が閾値未満の記録ヘッドからはインクが吸引されず、インクの浪費を防止することができ、ひいては吐出不良の回復に係るインクの消費量を抑えることができる。
請求項2に記載の発明では、ドット占有率が規定値を上回る色のインクを吐出する記録ヘッドのみが吐出不良の吐出孔の有無の検知に供されるため、ドット占有率が規定値以下の色のインクを吐出する記録ヘッドはその検知に供されない。そのため、各記録ヘッドにおける吐出不良の吐出孔の有無の検知に掛かる時間を短縮することができる。
請求項3に記載の発明では、再度算出された吐出不良の吐出孔数が設定済みの閾値以上の色のインクが再度吸引されるため、既にインクが吸引された記録ヘッドについて吐出不良の回復を確実に図ることができる。
請求項4に記載の発明では、吸引機構の作動回数が規定数に達したときに通知手段が作動するため、ユーザは、記録ヘッドに異常が発生したことを容易に認識することができる。
請求項5に記載の発明では、通知手段が記録ヘッドの交換を指示する旨を通知するため、ユーザは、記録ヘッドを交換すべき旨を認識することができる。
以下、図面を参照しながら本発明を実施するための最良の形態について説明する。ただし、発明の範囲は図示例に限定されない。
図1はインクジェットプリンタ1の概略構成を示す斜視図である。
図1に示す通り、インクジェットプリンタ1は、記録媒体99の非記録面(記録面の反対の面)を支持する平板状のプラテン2を有しており、プラテン2の前後には搬送ローラ3,4がそれぞれ配設されている。各搬送ローラ3,4には駆動源となる搬送モータ11(図3参照)が接続されており、搬送モータ11の駆動に伴い、各搬送ローラ3,4がプラテン2の前後で軸心回りの所定方向にそれぞれ回転して記録媒体99が搬送方向Aに沿って搬送されるようになっている。
図1中、プラテン2の上方には、搬送方向Aに直交する方向B(以下「走査方向B」という。)に延在するガイド部材5が配設されている。ガイド部材5にはキャリッジ6が支持されている。キャリッジ6は、ガイド部材5にガイドされた状態で走査方向Bに沿って走査自在(往復移動自在)となっている。
キャリッジ6には、イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),ブラック(K)の各プロセスカラーのインクを記録媒体99の記録面に向けてそれぞれ吐出する4つの記録ヘッド7〜10が搭載されている。4つの記録ヘッド7〜10は同時にキャリッジ6の往復移動に追従するようになっており、その他にキャリッジ6の作動によりそれぞれ上下方向に昇降自在とされている。
各記録ヘッド7〜10の下面7a〜10a(プラテン2に対向する面)には複数のインクの吐出孔(図示略)が形成されており、各記録ヘッド7〜10はそれら吐出孔からインクを微小な滴として吐出するようになっている。つまり各記録ヘッド7〜10の下面7a〜10aがインクの吐出面となっている。各記録ヘッド7〜10においては、インクの吐出孔が図1中前後方向に沿って一列又は複数列にわたり等間隔で並んでいる。
なお、各記録ヘッド7〜10には、Y,M,C,Kの各プロセスカラーのインクを色ごとに貯留する4つのインクタンク(図示略)が、キャリッジ6の往復移動に追従可能なフレキシブルチューブ(図示略)を介して接続されており、各インクタンクからフレキシブルチューブを介して4つの記録ヘッド7〜10にインクが色ごとに供給されるようになっている。
図1中、プラテン2の左側には、各記録ヘッド7〜10の吐出不良を回復させる吐出不良回復ユニット20が配設されている。吐出不良回復ユニット20は、各記録ヘッド7〜10に空吐出をおこなわせるための空吐出ユニット30と、各記録ヘッド7〜10のクリーニングをおこなうクリーニングユニット40とを、備えている。
空吐出ユニット30は、各記録ヘッド7〜10から空吐出されるインクを受けるインク受け部31を有している。インク受け部31は上方が開放した箱体であってその開放した部位で各記録ヘッド7〜10のインクを受けるようになっている。インク受け部31の近傍には、記録ヘッド7〜10の下面7a〜10aの各吐出孔からインクが正常に吐出されたか否かを検知する吐出検知センサ32が配されている。吐出不良検知手段としての吐出検知センサ32は、インク受け部31の前後に配置された発光素子33と受光素子34とで構成されている。発光素子33及び受光素子34は図1中前後方向に沿う同一直線上に配置されており、発光素子33から発された光線はインク受け部31の上方を通過して受光素子34で受光されるようになっている。
クリーニングユニット40は図1中前後方向にスライド移動可能なベース部材41を有している。ベース部材41の後端部には、各記録ヘッド7〜10の下面7a〜10aに付着したインク、埃、塵等の汚物を除去する4枚のブレード42〜45が配されている。ブレード42〜45の設置枚数は記録ヘッド7〜10の設置数と同数であり、1つの記録ヘッド7〜10に1枚のブレード42〜45が対応するようになっている。
ベース部材41の中央部には、各記録ヘッド7〜10の下面7a〜10aを覆うための4つのキャップ46〜49が配されている。キャップ46〜49の設置数も記録ヘッド7〜10の設置数と同数であり、1つの記録ヘッド7〜10に1つのキャップ46〜49が対応するようになっている。
図2はクリーニングユニット40の概略構成を示す図面であり、より詳しくはクリーニングユニット40の一部を構成する吸引機構50を示す図面である。
吸引機構50は4つのキャップ46〜49の個々に対して配されるものであり、ここではその1つのキャップ46に対応するものとして当該吸引機構50の構成について説明する。
ベース部材41の下方には廃棄用のインクを貯留する廃インクタンク51が配されている。ベース部材41と廃インクタンク51とのあいだにはゴム製のチューブ52が配されている。チューブ52の一端部はベース部材41を介してキャップ46に連通しており、チューブ52の他端部は廃インクタンク51に連通している。
チューブ52の中途部には、キャップ46の内部に吸引圧を発生させるチューブ式の吸引ポンプ53が配されている。吸引ポンプ53はモータ54を有している。モータ54の軸心部55には複数のコロ56が等間隔で配置されており、モータ54の筐体部57には複数の突起58が配されている。モータ54の軸心部55と各突起58とのあいだにはチューブ52が挟持されており、吸引ポンプ53が作動(モータ54が作動して回転)すると、各コロ56がチューブ52を挽き、チューブ52を介してキャップ46の内部に吸引圧が発生するようになっている。
キャップ46の下部には、ベース部材41を介してキャップ46の内部の吸引圧を開放するための電磁弁59が配されている。キャップ46の内部で吸引圧が生じた状態において、電磁弁59が作動すると、キャップ46の内部で発生した吸引圧が開放されて当該キャップ46の内部が大気圧に戻るようになっている。
なお、ここでは4つのキャップ46〜49のうち1つのキャップ46に関する吸引機構50のみの説明をおこなったが、上記の通り、このような吸引機構50(廃インクタンク51,チューブ52,吸引ポンプ53,電磁弁59等からなる機構)は4つのキャップ46〜49の個々に対応するのであってキャップ46〜49ごとにそれぞれ配されている。
図3はインクジェットプリンタ1の回路構成を示すブロック図である。
制御装置60はインクジェットプリンタ1の動作を制御するものであり、汎用のCPU(Central Processing Unit),ROM(Read Only Memory),RAM(Random Access Memory)等から構成された制御部61を有している。制御部61は、ROMに記録された処理プログラムをRAMに展開してCPUにより当該処理プログラムを実行するようになっている。
制御部61には搬送モータ11,キャリッジ6,記録ヘッド7〜10,クリーニングユニット40の各種部材等が接続されており、制御部61は、搬送モータ11,キャリッジ6,記録ヘッド7〜10,クリーニングユニット40の各種部材の動作状況等に基づいて、各構成の動作を制御するようになっている。また制御部61には吐出検知センサ32が接続されており、制御部61は、吐出検知センサ32の検知結果に基づき、クリーニングユニット40のベース部材やキャップ46〜49の個々に対応する各吸引ポンプ53,各電磁弁59等を制御するようになっている。
なお、インクジェットプリンタ1には、記録ヘッド7〜10に異常(吐出孔やそれに連通するチャネルの損傷等)がある旨を通知(表示)する表示パネル12が配されており、通知手段としての表示パネル12も制御部61に接続されている。
次に、インクジェットプリンタ1の動作・作用を説明する。
制御装置60の制御部61に画像データが入力されると画像記録動作が開始され、制御装置60の制御部61は、搬送モータ11,キャリッジ6,記録ヘッド7〜10等に制御信号を送信し、各構成の動作を下記のように制御する。すなわち、搬送モータ11を駆動させて、各搬送ローラ3,4に所定量の回転とその停止とを繰り返しおこなわせ、記録媒体99を搬送方向Aに沿って間欠的に移動させる。
この状態において記録媒体99の移動が一時的に停止したとき、キャリッジ6を作動させ、記録媒体99の直上で各記録ヘッド7〜10を走査方向Bに沿って図1中左方から右方へ(又は右方から左方へ)と移動させる。そしてキャリッジ6の移動中に、各記録ヘッド7〜10の下面7a〜10aの吐出孔から記録媒体99の記録面の画像記録領域(画像を記録する領域)に向かってインクを微小な滴としてそれぞれ吐出させる。
以後、インクジェットプリンタ1の各部材に上述の動作を繰り返しおこなわせ、プラテン2上を通過した記録媒体99の記録面の画像記録領域に順次画像を記録させる。
ここで、制御装置60の制御部61は、上記の画像記録動作をおこなわせる処理の他に、入力された画像データに基づき、キャリッジ6や各記録ヘッド7〜10、吐出不良回復ユニット20の各種部材等に制御信号を送信し、各記録ヘッド7〜10の吐出不良を回復させる「吐出不良回復処理」をおこなうようになっている。
以下では、図4〜図6を参照しながら各記録ヘッド7〜10の吐出不良回復処理時のインクジェットプリンタ1の動作・作用について説明する。
図4は記録ヘッド7〜10の吐出不良回復方法を経時的に示すフローチャートであって、具体的には制御装置60の制御部61(CPU)がおこなう処理を経時的に示すものである。
上記の画像記録動作中に、制御部61のCPUは、入力された画像データ(以下「原画像データ」という。)のうち、ドットを形成する前のn走査分の画像データをRAM又はROMに取り込む(ステップS1)。「n走査分の画像データ」とは、キャリッジ6の図1中右方から左方(又は左方から右方)への1回の移動を1走査としてキャリッジ6のn(nは1以上)回の走査でドットを形成するときに基礎となるデータをいう。
なお、ステップS1の処理で取り込むn走査分の画像データは、Y,M,C,Kの色ごとに、周知の誤差拡散法やディザ法による量子化処理が既に施されたものである。
ステップS1の処理を終えたら、取り込んだn走査分の画像データから「ドット占有率」をY,M,C,Kの色ごとに算出し、それらドット占有率に基づき「閾値」をY,M,C,Kの色ごとに設定する(ステップS3)。
具体的には、始めに、取り込んだn走査分の画像データから、n走査分の画像を構成する全ドットに対しY,M,C,Kの各色のドットがそれぞれどの程度占有するのかを示す「ドット占有率(%)」を、Y,M,C,Kの色ごとに算出する。例えば、n走査分の画像を構成する全ドット数が「100」であってそのうちYのドット数が「5」である場合には、Yのドット占有率を「5%」と算出し、Y以外のM,C,Kについてもこれと同様にドット占有率を算出する。
ここで、制御部61のROMには、ドット占有率と閾値とが互いに対応付けられた表がデータテーブル(図5参照)として予め格納されており、制御部61のCPUは、Y,M,C,Kのドット占有率をそれぞれ算出したら、当該データテーブルを参照してそのデータテーブル中から算出したドット占有率(図5中左欄参照)に対応する値(図5中右欄参照)を閾値としてY,M,C,Kの色ごとに設定する。
図5は上記データテーブルの一例を示す図面である。
図5のデータテーブルにはドット占有率と閾値とが互いに対応した状態で列挙されており、ドット占有率が高くなるにつれてそれに対応する閾値が低くなっている。例えば、Yのドット占有率が「25%」である場合には、制御部61のCPUは、Yのドット占有率からその閾値を「15」と設定する。
なお、制御部61のROMには、ドット占有率と閾値とが互いに対応したデータテーブルが原画像データの解像度や記録モード、全吐出孔数に応じて予め複数格納されていてもよく、制御部61のCPUが、ステップS3の処理に際し、複数のデータテーブルから適宜最適なデータテーブルを選択するような構成であってもよい。
ステップS3の処理を終えたら、算出した各色のドット占有率が全て規定値以下であるか否かを、Y,M,C,Kの色ごとに比較・判定する(ステップS4)。ここでいう「規定値」とは、Y,M,C,Kの4色において予め設定された共通の値であって適宜変更可能な値であり、例えば「0」と設定される。
各色のドット占有率が全て規定値以下であると判定した場合(ステップS4:YES)、すなわちY,M,C,Kの4色の各ドット占有率が全て規定値以下であると判定した場合には、後述のステップS13の処理をおこなう。
一方、各色のドット占有率が全て規定値以下ではないと判定した場合(ステップS4:NO)、すなわちY,M,C,Kの4色でドット占有率が規定値を上回る色が少なくとも1色はあると判定した場合には、ステップS1の処理で取り込んだ画像データに基づく画像記録動作をおこなわせる処理の直前で、現在動作中の画像記録動作を停止させる(ステップS5)。
ステップS5の処理を終えたら、ドット占有率が規定値を上回る色のインクのみを、そのインクを吐出可能な記録ヘッド7〜10の吐出孔から空吐出させ、その空吐出させた記録ヘッド7〜10における吐出不良の吐出孔の有無を吐出検知センサ32に検知させる(ステップS6)。ステップS6の処理では、ドット占有率が規定値を上回る色のインクのみを記録ヘッド7〜10の吐出孔から空吐出させるのであって、ドット占有率が規定値以下の色のインクを記録ヘッド7〜10の吐出孔からは空吐出させない。
例えば、規定値が「0」で、M,C,Kのドット占有率がそれぞれ「25%」,「65%」,「10%」で、Yのドット占有率が「0%」である場合には、M,C,Kのインクを吐出可能な記録ヘッド8,9,10の吐出孔からのみM,C,Kのインクを空吐出させ、Yのインクを吐出可能な記録ヘッド7の吐出孔からはYのインクを空吐出させない。
具体的にステップS6の処理を実行するときは、キャリッジ6を作動させて、記録ヘッド7〜10を空吐出ユニット30のインク受け部31の直上(発光素子33から発される光線の軌道の直上)に位置させる。記録ヘッド7〜10が所定位置に位置したら、ドット占有率が規定値を上回る色のインクのみを、そのインクを吐出可能な記録ヘッド7〜10の吐出孔から空吐出させ、ドット占有率が規定値以下の色のインクを、そのインクを吐出可能な記録ヘッド7〜10の吐出孔からは空吐出させない。
記録ヘッド7〜10の吐出孔からインクを空吐出させる場合において、空吐出させる全記録ヘッド7〜10に着目したときは、記録ヘッド7〜10ごとに1つずつ吐出孔からインクを吐出させ、その1つの記録ヘッド7〜10に着目したときは、列を構成する複数の吐出孔のうち一方の端部から他方の端部の吐出孔にかけて1つずつ順にインクを空吐出させ、同様の動作を列ごとにおこなわせ、記録ヘッド7〜10の全吐出孔からインクを空吐出させる。
そしてインクを空吐出させた記録ヘッド7〜10についてのみ、吐出不良の吐出孔の有無を吐出不良検知センサ32に検知させ、インクを空吐出させない記録ヘッド7〜10についてはそのような検知はさせない。このような構成により、各記録ヘッド7〜10における吐出不良の吐出孔の有無の検知に掛かる時間を短縮することができる。
図6は、各記録ヘッド7〜10における吐出不良の検知態様を説明するための図面である。
図6に示す通り、空吐出をおこなう記録ヘッド7〜10は吐出孔からインク受け部31に向けてインクを滴として吐出するが、このとき、吐出孔からインクが正常に吐出されれば、そのインクにより発光素子33から発された光線が一時的に遮断されて受光素子34に受光されるため、吐出検知センサ32はその吐出孔が正常なインクの吐出をおこなうと検知する。一方、吐出孔からインクが吐出されなければ、発光素子33から発された光線が遮断されずにそのまま受光素子34に受光されるため、吐出検知センサ32はその吐出孔がインクを吐出しないと検知する。
ステップS6の処理を終えたら、吐出検知センサ32の検知結果に基づき、空吐出させた記録ヘッド7〜10について吐出不良の吐出孔数を色ごとに算出し、算出した吐出不良の吐出孔数が全てステップS3の処理で設定した閾値未満であるか否かを色ごとに比較・判定する(ステップS7)。
算出した吐出不良の吐出孔数が全て設定済みの閾値未満ではないと判定した場合(ステップS7:NO)、すなわち空吐出させたインクの色の中で吐出不良の吐出孔数が設定済みの閾値以上の色が少なくとも1色はあると判定した場合には、吐出不良の吐出孔数が閾値以上の色のインクを吐出可能な記録ヘッド7〜10についてのみクリーニング処理をおこなう(ステップS8)。ステップS8の処理では、吐出不良の吐出孔数が閾値以上の色のインクを吐出可能な記録ヘッド7〜10についてのみクリーニング処理をおこなうのであって、吐出不良の吐出孔数が閾値未満の色のインクを吐出可能な記録ヘッド7〜10についてはクリーニング処理をおこなわない。
例えば、空吐出させたインクの色がM,C,Kの3色である場合において、ステップS3の処理でM,C,Kの閾値をそれぞれ「15」,「7」,「18」と設定し、ステップS7の処理でM,C,Kの吐出不良の吐出孔数をそれぞれ「17」,「0」,「0」と算出したとき、吐出不良の吐出孔数が閾値以上である色はMのみであるから、Mのインクを吐出可能な記録ヘッド8についてのみクリーニング処理をおこない、C,Kのインクを吐出可能な記録ヘッド9,10についてはクリーニング処理をおこなわない。
具体的にステップS8の処理を実行するときは、キャリッジ6を作動させて、記録ヘッド7〜10をベース部材41のキャップ46〜49の直上に位置させ、その位置から記録ヘッド7〜10を下降させ、記録ヘッド7〜10の下面7a〜10aにキャップ46〜49を密着させる。下面7a〜10aがキャップ46〜49に密着したら、吐出不良の吐出孔数が閾値以上の色のインクを吐出可能な記録ヘッド7〜10に対応する吸引ポンプ53のみを作動させ、そのポンプ53に対応するキャップ46〜49の内部に吸引圧を発生させ、吐出不良の吐出孔数が閾値以上の色のインクのみを、そのインクを吐出可能な記録ヘッド7〜10の吐出孔から吸引させる。
この状態で所定時間経過したら、作動させた吸引ポンプ53の作動を停止させるとともに、その吸引ポンプ53に対応する電磁弁59を開放させ、キャップ46〜49の内部の圧力を大気圧に戻し、記録ヘッド7〜10を上昇させてもとの高さ位置に戻す。記録ヘッド7〜10がもとの高さ位置に戻ったら、ベース部材41を作動させて図1中後方から前方に向けてスライド移動させる。このとき、ブレード42〜45の上部が、記録ヘッド7〜10の下面7a〜10aを摺擦しながら移動して下面7a〜10aに付着していたインク、塵、埃等の汚物を除去する。これにより記録ヘッド7〜10のクリーニング処理を終了する。
ステップS8の処理を終えたら、クリーニング処理をおこなった記録ヘッド7〜10についてその記録ヘッド7〜10のクリーニング回数(クリーニング処理をおこなった記録ヘッド7〜10に対応する吸引機構50の作動回数)が全て規定数未満であるか否かを色ごとに比較・判定する(ステップS9)。
クリーニング処理をおこなった記録ヘッド7〜10のクリーニング回数が全て規定数未満ではないと判定した場合(ステップS9:NO)、すなわちクリーニング処理をおこなった記録ヘッド7〜10の中でクリーニング回数が規定数以上の記録ヘッド7〜10が少なくとも1つはあると判定した場合には、クリーニング回数が規定数以上の記録ヘッド7〜10を特定し、その記録ヘッド7〜10には異常があって交換されるべき旨(その記録ヘッド7〜10の交換を指示する旨)を通知として表示パネル12に表示させ(ステップS10)、吐出不良回復処理を終了(中断)する。これにより、ユーザは、迅速かつ容易に、異常の発生した記録ヘッド7〜10を特定することができ、その記録ヘッド7〜10を他の新規の記録ヘッド7〜10に交換することができる。
これに対し、クリーニング処理をおこなった記録ヘッド7〜10のクリーニング回数が全て規定数未満であると判定した場合(ステップS9:YES)、すなわちクリーニング処理をおこなった記録ヘッド7〜10の中にはクリーニング回数が規定数以上のものは1つもないと判定した場合には、クリーニング処理をおこなった記録ヘッド7〜10について吸引させた色のインクを吐出孔から空吐出させ、そのクリーニング処理をおこなった記録ヘッド7〜10における吐出不良の吐出孔の有無を吐出検知センサ32に検知させる(ステップS11)。ステップS11の処理は、クリーニング処理をおこなった記録ヘッド7〜10についておこなわれるものであって上記ステップS6の処理と同様である。
ステップS11の処理を終えたら、ステップS7以降の処理を繰り返しおこなう。
なお、2回目以降のステップS7の処理では、そのステップS7の直前におこなったステップS11の処理から、クリーニング処理をおこなった記録ヘッド7〜10について吐出不良の吐出孔数を算出し、その吐出不良の吐出孔数をステップS3で設定した閾値と比較・判定する。このような構成により、1度クリーニングをおこなった記録ヘッド7〜10について吐出不良の吐出孔数が閾値以上である色のインクが存する場合には、その色のインクが再度吸引されるため、その色のインクを吐出可能な記録ヘッド7〜10について吐出不良の回復を確実に図ることができる。
一方、算出した吐出不良の吐出孔数が全て設定済みの閾値未満であると判定した場合(ステップS7:YES)、すなわちY,M,C,Kの4色で吐出不良の吐出孔数が設定済みの閾値以上の色はないと判定した場合には、ステップS1の処理で取り込んだn走査分の画像データに基づき、ステップS5の処理で停止させた画像記録動作を開始させる(ステップS12)。
ステップS12の処理を終えたら、原画像データ中に、まだ取り込んでいない画像データが存するか否かを判定する(ステップS13)。
取り込んでいない画像データが存すると判定した場合(ステップS13:YES)には、上記ステップS1以降の処理を繰り返しおこない、取り込んでいない画像データは存しないと判定した場合(ステップS13:NO)には、吐出不良回復処理を終了する。
以上のインクジェットプリンタ1では、ステップS1,S3の処理において、n走査分の画像データに基づき、各色のドット占有率を色ごとに算出するため、そのn走査分の画像データに基づく画像を実際に記録媒体99に記録する前に、算出したドット占有率の値から使用頻度の低い色と使用頻度の高い色とを予め認識することができる。そして、ステップS4〜S6の処理において、ドット占有率が規定値を上回る色のインク、すなわち使用頻度の高い色のインクのみを記録ヘッド7〜10から空吐出するため、ドット占有率が規定値以下の色のインク、すなわち使用頻度の低い色のインクは記録ヘッド7〜10から空吐出されず、吐出不良の回復を図る記録ヘッド7〜10の空吐出動作において使用頻度の低い色のインクの浪費を防止することができる。
更にインクジェットプリンタ1では、ステップS3の処理において、算出した各色のドット占有率に基づき色ごとに閾値を設定するため、各色の閾値がその色のドット占有率に応じた値に設定される。そして、ステップS7,S8の処理において、算出した吐出不良の吐出孔数が設定済みの閾値以上の色のインク、すなわち空吐出された色のインクであって更に吐出不良の回復を図るのに必要な、使用頻度の高い色のインクのみを、そのインクを吐出可能な記録ヘッド7〜10の吐出孔から吸引するため、算出した吐出不良の吐出孔数が設定済みの閾値未満の色のインク、すなわち空吐出された色のインクであっても更に吐出不良の回復を図るには至らない、使用頻度の低い色のインクは記録ヘッド7〜10から吸引されず、使用頻度の低い色のインクの浪費を防止することができる。
以上から、各記録ヘッド7〜10についてインクの使用頻度に応じた吐出不良の回復を図ることができ、ひいては吐出不良の回復に係るインクの消費量を抑えることができる。
なお、上記では、Y,M,C,Kの各色ごとに記録ヘッド7〜10を1つずつ設けた例を示したが、同じ色のインクを吐出する記録ヘッドを2以上設ける構成(2以上の記録ヘッドから同じ色のインクを吐出する構成)としてもよい。このような構成を適用する場合、上記ステップS7の処理では、空吐出させた記録ヘッドの全てについて吐出不良の吐出孔数を算出し、その算出した吐出不良の吐出孔数がステップS3の処理で設定した閾値未満であるか否かを、空吐出させた記録ヘッドの全てについて比較・演算する構成とし、その後のステップS8の処理では、吐出不良の吐出孔数がステップS3の処理で設定した閾値以上である記録ヘッドのみを択一的に選択し、その選択した記録ヘッドについてのみクリーニング処理をおこない、吐出不良の吐出孔数がステップS3の処理で設定した閾値未満である記録ヘッドについてはクリーニング処理をおこなわない構成とする。
また、他の例として、1つの記録ヘッドから2種類以上の色のインクを吐出する構成としてもよい。このような構成を適用する場合、上記ステップS7の処理では、1つの記録ヘッドの中で、各色の吐出孔群毎に吐出不良の吐出孔数を算出し、その算出した吐出不良の吐出孔数がステップS3の処理で設定した閾値未満であるか否かを、空吐出させた各色の吐出孔群毎に比較・演算する構成とし、その後のステップS8の処理では、吐出不良の吐出孔数がステップS3の処理で設定した閾値以上である各色の吐出孔群のみを択一的に選択し、その選択した吐出孔群についてのみクリーニング処理をおこない、吐出不良の吐出孔数がステップS3の処理で設定した閾値未満である吐出孔群についてはクリーニング処理をおこなわない構成とする。
インクジェットプリンタの概略構成を示す斜視図である。 クリーニングユニットの一部概略構成を示す正面図である。 インクジェットプリンタの回路構成を示すブロック図である。 吐出不良回復処理を経時的に示すフローチャートである。 データテーブルの一例を示す図面である。 記録ヘッドにおける吐出不良の検知態様を説明するための図面である。
符号の説明
1 インクジェットプリンタ
7〜10 記録ヘッド
12 表示パネル(通知手段)
20 吐出不良回復ユニット
30 空吐出ユニット
32 吐出検知センサ(吐出不良検知手段)
40 クリーニングユニット
50 吸引機構
60 制御装置

Claims (8)

  1. 互いに異なる色のインクを吐出する複数の記録ヘッドと、
    各記録ヘッドからインクを吸引する吸引機構と、
    各記録ヘッドの吐出不良の吐出孔の有無を検知する吐出不良検知手段と、
    各記録ヘッドおよび前記吸引機構の動作を制御する制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置が、
    画像データに基づき、画像を構成するドットに対する各色のドット占有率を色ごとに算出し、それら各ドット占有率が規定値以下であるか否かを色ごとに判定するとともに、ドット占有率が高くなるにつれて低くなる閾値を、各色のドット占有率に基づき色ごとに設定し、
    ドット占有率が規定値を上回る色のインクを吐出する記録ヘッドに対して空吐出させ、吐出不良の吐出孔の有無を前記吐出不良検知手段に検知させ、その検知結果に基づき、吐出不良の吐出孔数を記録ヘッドごとに算出し、吐出不良の吐出孔数が前記閾値未満であるか否かを比較・演算して吐出不良の吐出孔数が前記閾値以上の記録ヘッドを選択し、その選択した記録ヘッドに対してのみ前記吸引機構を作動させ、
    ドット占有率が規定値以下である色のインクを吐出する記録ヘッドに対しては空吐出させないことを特徴とするインクジェットプリンタ。
  2. 請求項1に記載のインクジェットプリンタにおいて、
    各記録ヘッドの吐出不良の吐出孔の有無を検知する吐出不良検知手段を備え、
    前記制御装置が、
    ドット占有率が規定値を上回る色のインクを吐出する記録ヘッドについてのみ吐出不良の吐出孔の有無を前記吐出不良検知手段に検知させることを特徴とするインクジェットプリンタ。
  3. 請求項1に記載のインクジェットプリンタにおいて、
    前記制御装置が、
    インクが吸引された記録ヘッドについて吐出不良の吐出孔の有無を前記センサに再度検知させ、その検知結果に基づき、インクが吸引された記録ヘッドの吐出不良の吐出孔数を色ごとに算出し、再度算出した吐出不良の吐出孔数が設定済みの閾値未満であるか否かを色ごとに判定し、再度算出した吐出不良の吐出孔数が設定済みの閾値以上の色のインクを吐出する記録ヘッドに対して前記吸引機構を再度作動させることを特徴とするインクジェットプリンタ。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載のインクジェットプリンタにおいて、
    各記録ヘッドの異常を通知する通知手段を備え、
    前記制御装置が、
    前記吸引機構の作動回数が規定数未満であるか否かを判定し、前記吸引機構の作動回数が規定数に達したと判定した場合に、前記通知手段を作動させることを特徴とするインクジェットプリンタ。
  5. 請求項4に記載のインクジェットプリンタにおいて、
    前記通知手段が、
    記録ヘッドの交換を指示する旨を通知することを特徴とするインクジェットプリンタ。
  6. インクを吐出する複数の記録ヘッドと、
    各記録ヘッドからインクを吸引する吸引機構と、
    各記録ヘッドの吐出不良の吐出孔の有無を検知する吐出不良検知手段と、
    各記録ヘッドおよび前記吸引機構の動作を制御する制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置が、
    画像データに基づき、画像を構成するドットに対する前記複数の記録ヘッドの各々から吐出されたインクによるドット占有率を前記複数の記録ヘッドごとに算出し、それら各ドット占有率が規定値以下であるか否かを前記複数の記録ヘッドの各々について判定するとともに、ドット占有率が高くなるにつれて低くなる閾値を、前記複数の記録ヘッドの各々のドット占有率に基づき前記複数の記録ヘッドごとに設定し、
    ドット占有率が規定値を上回るインクを吐出する記録ヘッドに対して空吐出させ、吐出不良の吐出孔の有無を前記吐出不良検知手段に検知させ、その検知結果に基づき、吐出不良の吐出孔数を記録ヘッドごとに算出し、吐出不良の吐出孔数が前記閾値未満であるか否かを比較・演算して吐出不良の吐出孔数が前記閾値以上の記録ヘッドを選択し、その選択した記録ヘッドに対してのみ前記吸引機構を作動させ、
    ドット占有率が規定値以下であるインクを吐出する記録ヘッドに対しては空吐出させないことを特徴とするインクジェットプリンタ。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載のインクジェットプリンタにおいて、
    前記制御装置が、
    前記画像データとしてn走査分の画像データを取り込むことを特徴とするインクジェットプリンタ。
  8. 請求項7に記載のインクジェットプリンタにおいて、
    前記制御装置が、
    前記n走査分の画像データを取り込んでから画像記録を開始するまでの間に、各記録ヘッドの空吐出、前記吐出不良検知手段の検知および前記吸引機構の作動を制御することを特徴とするインクジェットプリンタ。
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