JP2018089842A - インクジェットプリンターおよびインクジェットプリンターの制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ユーザーが複雑な判断や操作を行うことなく、必要な印刷品質を確保し、且つ、不要なクリーニングによるインクの無駄を削減すること。【解決手段】プリンター1は、印刷データを受信すると、印刷を実行する前に、インクジェットヘッド7の全ノズル80に対してノズルチェックを行う。そして、ノズルチェック結果および第1閾値に基づいて、全ノズルの吐出不良ノズル数が第1閾値より大きい場合は、吐出不良ノズルを有するヘッドチップをクリーニング対象とする。また、印刷データがバーコードを含む場合は、バーコード指定コマンドによって指定されるバーコード印刷領域D1に対応するノズル領域から検出された吐出不良ノズル数が第1閾値と異なる第2閾値より大きい場合に、バーコード印刷領域D1に対応するノズル領域を含むヘッドチップをクリーニング対象とする。クリーニング対象の決定後、クリーニング動作を事項し、【選択図】図6
Description
本発明は、インクジェットヘッドのノズルをクリーニングするクリーニング動作を行うインクジェットプリンターに関する。
インクジェットプリンターにおいて、インクを吐出するノズルの目詰まりやノズル内のインクの増粘による吐出不良を抑制するために、ノズル内のインクを吐出あるいは吸引するクリーニング動作が行われる。特許文献1には、この種のプリンターが開示される。特許文献1のプリンターはラインヘッドを備えており、ラインヘッドに設けられたノズルからキャップへインクを吐出する。ラインヘッドのノズル領域は複数のブロックに分けられており、クリーニング動作はブロック単位で行われる。クリーニングすべきブロックがユーザーの操作によって指定されると、指定されたブロックに対してクリーニングが行われる。従って、クリーニングが不要なノズルに対してクリーニングが行われることによるインクの無駄を削減できる。
特許文献1では、指定されたブロックのみクリーニングが行われるので、印刷品質を維持しつつ、インクの無駄を削減できる。しかしながら、特許文献1では、ユーザーがクリーニングの要否を判定してブロックを選択する必要があった。このため、ユーザーが複雑な判断や操作を行わなければならない。
また、インクジェットプリンターには、クリーニングの要否を判定する制御を行うものがある。例えば、吐出不良ノズルを検出するノズルチェックを行い、その結果に基づいてクリーニングの要否を判定する制御を行うものがある。しかしながら、印刷データの一部に対して他の部分より高品質な印刷が要求される場合は、高品質な印刷が要求される部分を基準にしてクリーニングが行われるため、高品質な印刷が要求されない部分に対して不必要なクリーニングが行われ、インクの無駄が発生するおそれがあった。
本発明の課題は、このような点に鑑みて、ユーザーが複雑な判断や操作を行うことなく、必要な印刷品質を確保し、且つ、不要なクリーニングによるインクの無駄を削減できるインクジェットプリンターおよびその制御方法を提案することにある。
上記の課題を解決するために、本発明のインクジェットプリンターは、媒体が搬送される方向と交差する紙幅方向に延在し、前記媒体にインクを吐出するノズルを有するインクジェットヘッドと、前記インクジェットヘッドの前記紙幅方向における一部のノズル領域を選択的にキャッピングするキャップを有するクリーニング機構と、前記インクジェットヘッドおよび前記クリーニング機構を制御して、前記キャップによりキャッピングされる前記ノズル領域に対して、前記ノズルから前記インクを吐出または吸引するクリーニング動作を実行する制御部と、を備え、前記制御部は、印刷データを取得したとき、前記印刷データの所定領域に対応する前記ノズル領域に対して、前記クリーニング動作を実行し、前記クリーニング動作の実行後に前記印刷データに基づく印刷を実行することを特徴とする。
本発明によれば、印刷データに基づく印刷を実行する前に、印刷データの所定領域に対応するノズル領域に対して、ノズルからインクを吐出または吸引するクリーニング動作を実行する。このようにすれば、高品質な印刷が要求される領域を印刷するノズルに対してクリーニングを行い、且つ、高品質な印刷が要求されない領域を印刷するノズルに対してはクリーニングを行わないようにすることができる。従って、ユーザーが複雑な判断や操作を行うことなく、必要な印刷品質を確保し、且つ、不要なクリーニングによるインクの無駄を削減できる。
本発明において、前記印刷データは、印刷結果におけるバーコードの態様を示すバーコード指定コマンドを有し、前記所定領域は、前記バーコード指定コマンドによって指定されることが望ましい。このようにすると、高品質な印刷が求められるバーコードを印刷するノズルに対してクリーニングを行い、バーコードの印刷品質を確保することができる。また、バーコードを印刷しないノズルに対しては、不必要なクリーニングを行わないようにすることができる。従って、不要なクリーニングによるインクの無駄を削減できる。
本発明において、前記制御部は、前記印刷データを取得したとき、前記インクジェットヘッドを制御して吐出不良ノズルを検出するノズルチェックを実行して、検出された吐出不良ノズル数が第1閾値以上の場合に、前記クリーニング動作を実行し、取得する前記印刷データに、前記所定領域を指定するコマンドが含まれる場合、前記制御部は前記所定領域に対応する前記ノズル領域から検出された吐出不良ノズル数が前記第1閾値と異なる第2閾値以上の場合に、前記所定領域に対応する前記ノズル領域に対して前記クリーニング動作を実行することが望ましい。このようにすると、印刷データの所定領域を印刷するノズルと、それ以外の領域を印刷するノズルに、異なる印刷品質で印刷を行わせることができる。従って、必要な印刷品質を確保し、且つ、不要なクリーニングによるインクの無駄を削減できる。
本発明において、前記インクジェットヘッドは、前記ノズルを有する複数のヘッドチップを備え、前記制御部は、前記クリーニング動作時に、吐出不良ノズルを含む前記ヘッドチップに設けられた前記ノズルから前記インクを吐出または吸引することが望ましい。このように、ヘッドチップ単位でクリーニング動作を行うことにより、不要なクリーニングによるインクの無駄を削減できる。
次に、本発明は、媒体が搬送される方向と交差する紙幅方向に延在し、前記媒体にインクを吐出するノズルを有するインクジェットヘッドと、前記インクジェットヘッドの前記紙幅方向における一部のノズル領域を選択的にキャッピングするキャップを有するクリーニング機構と、を備え、前記キャップによりキャッピングされる前記ノズル領域に対して、前記ノズルから前記インクを吐出または吸引するクリーニング動作を前記クリーニング機構を用いて実行するインクジェットプリンターの制御方法であって、印刷データを取得し、前記印刷データの所定領域に対応する前記ノズル領域に対して前記クリーニング動作を実行し、前記クリーニング動作を実行した後に、前記印刷データに基づく印刷を行うことを特徴とする。
本発明によれば、印刷データに基づく印刷を実行する前に、印刷データの所定領域に対応するノズル領域に対して、ノズルからインクを吐出または吸引するクリーニング動作を実行する。このような制御を行えば、高品質な印刷が要求される領域を印刷するノズルに対してクリーニングを行い、且つ、高品質な印刷が要求されない領域を印刷するノズルに対してはクリーニングを行わないようにすることができる。従って、ユーザーが複雑な判断や操作を行うことなく、必要な印刷品質を確保し、且つ、不要なクリーニングによるインクの無駄を削減できる。
本発明において、前記印刷データに前記所定領域を指定するコマンドが含まれる場合に、前記所定領域に対応する前記ノズル領域として、前記コマンドによって指定される領域に対応する前記ノズル領域に対して前記クリーニング動作を実行することができる。このようにすれば、印刷データに基づいて必要な印刷品質を確保するためのクリーニングを実行できる。
また、本発明において、前記所定領域の指定に係る情報を含むコマンドを受信し、前記情報を保持し、前記所定領域に対応する前記ノズル領域として、取得した前記印刷データおよび保持される前記情報に基づき指定される領域に対応する前記ノズル領域に対して前記クリーニング動作を実行することができる。このようにすると、印刷データに所定領域を指定するコマンドが含まれていなくても、印刷データの所定領域を印刷するノズルに対してクリーニングを行うことができる。
以下に、図面を参照して、本発明を適用したインクジェットプリンターおよびその制御方法の実施の形態を説明する。以下の実施の形態は、ラインヘッド方式のインクジェットヘッドを備えるプリンターである。
(プリンターの全体構成)
図1は本発明を適用したインクジェットプリンターを模式的に示す縦断面図であり、図2は図1のインクジェットプリンターを模式的に示す横断面図である。図1に示すように、インクジェットプリンター1(以下、プリンター1という)は、全体として前後方向に長い直方体形状のプリンターケース2を備える。本明細書において、XYZの3方向は互いに直交する方向である。X方向はプリンター1の幅方向、Y方向は前後方向、Z方向は上下方向を示す。また、幅方向Xの一方側を符号X1、他方側を符号X2で示し、前方を符号Y1、後方を符号Y2で示し、上方を符号Z1、下方を符号Z2で示す。
図1は本発明を適用したインクジェットプリンターを模式的に示す縦断面図であり、図2は図1のインクジェットプリンターを模式的に示す横断面図である。図1に示すように、インクジェットプリンター1(以下、プリンター1という)は、全体として前後方向に長い直方体形状のプリンターケース2を備える。本明細書において、XYZの3方向は互いに直交する方向である。X方向はプリンター1の幅方向、Y方向は前後方向、Z方向は上下方向を示す。また、幅方向Xの一方側を符号X1、他方側を符号X2で示し、前方を符号Y1、後方を符号Y2で示し、上方を符号Z1、下方を符号Z2で示す。
図1に示すように、プリンターケース2の前面には、幅方向Xに延在する排紙口4が設けられる。プリンターケース2の内部には、排紙口4から見て奥側(後方Y2)にロール紙収納部6が設けられる。また、排紙口4とロール紙収納部6の間にはインクジェットヘッド7が配置され、インクジェットヘッド7の下方Z2にはプラテンユニット8が配置される。プラテンユニット8は上方Z1を向くプラテン面8aを備え、インクジェットヘッド7はプラテン面8aと対向するノズル面7aを備える。ノズル面7aにはインクを吐出するノズル80(図3参照)が形成される。
ロール紙収納部6に装填されたロール紙から引き出される長尺の媒体である記録紙Pは、二点鎖線で示す媒体搬送路10に沿って前後方向Yに搬送され、プラテン面8aを経由して排紙口4から排出される。記録紙Pを搬送する搬送機構11は、プラテンユニット8に搭載される。搬送機構11は、プラテン面8aに沿って前後方向Yに掛け渡される図示しない搬送ベルトと、搬送ベルトを駆動する搬送モーター12を備えるベルト機構である。なお、搬送機構11はこれと異なる構成であってもよい。例えば、搬送ローラーを用いて記録紙Pを搬送することもできる。
(インクジェットヘッド)
インクジェットヘッド7はラインヘッドである。図2に示すように、インクジェットヘッド7は、媒体である記録紙Pが搬送される搬送方向(前後方向Y)と直交する幅方向Xに延在する。インクジェットヘッド7は図示しないキャリッジに搭載される。キャリッジは、キャリッジモーター13(図1参照)の回転に基づいて幅方向Xに往復移動する。キャリッジの移動により、インクジェットヘッド7は、プラテン面8aと対向する印刷位置7Aと、メンテナンスユニット16と対向するメンテナンス位置7Bに移動させられる。
インクジェットヘッド7はラインヘッドである。図2に示すように、インクジェットヘッド7は、媒体である記録紙Pが搬送される搬送方向(前後方向Y)と直交する幅方向Xに延在する。インクジェットヘッド7は図示しないキャリッジに搭載される。キャリッジは、キャリッジモーター13(図1参照)の回転に基づいて幅方向Xに往復移動する。キャリッジの移動により、インクジェットヘッド7は、プラテン面8aと対向する印刷位置7Aと、メンテナンスユニット16と対向するメンテナンス位置7Bに移動させられる。
図3はインクジェットヘッド7のノズル面7aおよび記録紙Pに印刷される印刷データを模式的に示す説明図である。記録紙Pはラベル紙であり、長尺の台紙と、台紙に貼付されたラベルを備える。ラベルは、矩形の形態のものが台紙に一定間隔で貼付されていてもよいし、台紙と同様に長尺の形態であって、台紙と共に切断されてラベルとして用いられるものであってもよい。また、記録紙Pはラベル紙でなくてもよい。
インクジェットヘッド7は、幅方向Xに配列された4個のヘッドチップ71、72、73、74を備える。4個のヘッドチップ71〜74は、幅方向Xで隣り合うヘッドチップ同士が前後方向Yに位置ずれした状態に配置され、全体として2列に並んでいる。前後方向Yに位置ずれした状態とは、前後方向Yの位置が異なる状態である。ヘッドチップ71〜74は、インクを吐出するノズル80が形成されたノズル領域81〜84を備える。ノズル領域81はヘッドチップ71に設けられ、ノズル領域82はヘッドチップ72に設けられ、ノズル領域83はヘッドチップ73に設けられ、ノズル領域84はヘッドチップ74に設けられる。ノズル領域81〜84には、それぞれ、幅方向Xに所定のノズルピッチで複数のノズル80を配列したノズル列が2列形成されている。ノズル領域81〜84は、インクジェットヘッド7のノズル面7aを構成する。
ヘッドチップ71のノズル領域81には、ノズル番号1〜N1のノズル80が設けられる。また、ヘッドチップ72のノズル領域82には、ノズル番号N1+1〜N2のノズル80が設けられる。そして、ヘッドチップ73のノズル領域83には、ノズル番号N2+1〜N3のノズル80が設けられ、ヘッドチップ74のノズル領域84には、ノズル番号N3+1〜N4のノズル80が設けられる。
幅方向Xで隣り合うヘッドチップ71、72は、前後方向Yに見た場合にその端部が重なり合うように配置される。同様に、幅方向Xで隣り合うヘッドチップ72、73、および幅方向Xで隣り合うヘッドチップ73、74についても、前後方向Yに見た場合にその端部が重なり合うように配置される。幅方向Xで隣り合うヘッドチップ(例えば、ヘッドチップ71、72)の端部同士が隣り合う位置では、一方のヘッドチップ(例えば、ヘッドチップ71)に設けられたノズル列の端部と、もう一方のヘッドチップ(例えば、ヘッドチップ72)に設けられたノズル列の端部が、前後方向Yに見た場合に重なり合っている。
(メンテナンスユニット)
図4はメンテナンスユニット16を模式的に示す説明図である。メンテナンスユニット16は、キャップユニット20と、キャップユニット20を上下方向Zに昇降させるキャップ昇降機構(図示省略)と、廃インクタンク30と、吸引流路31と、流路切換機構32と、吸引ポンプ33等を備える。キャップユニット20は、幅方向Xに配列された4個のヘッドキャップ21、22、23、24を備える。ヘッドキャップ21〜24は図示しないホルダーによって保持され、一体となって上下方向Zに移動する。図2に示すように、キャップユニット20は、インクジェットヘッド7のノズル面7aをキャッピングするキャッピング位置20Aと、キャッピング位置20Aの下方Z2に退避した退避位置20Bに移動させられる。ヘッドキャップ21〜24は、それぞれ、インクジェットヘッド7のノズル面7aにおける一部のノズル領域を選択的にキャッピングする。
図4はメンテナンスユニット16を模式的に示す説明図である。メンテナンスユニット16は、キャップユニット20と、キャップユニット20を上下方向Zに昇降させるキャップ昇降機構(図示省略)と、廃インクタンク30と、吸引流路31と、流路切換機構32と、吸引ポンプ33等を備える。キャップユニット20は、幅方向Xに配列された4個のヘッドキャップ21、22、23、24を備える。ヘッドキャップ21〜24は図示しないホルダーによって保持され、一体となって上下方向Zに移動する。図2に示すように、キャップユニット20は、インクジェットヘッド7のノズル面7aをキャッピングするキャッピング位置20Aと、キャッピング位置20Aの下方Z2に退避した退避位置20Bに移動させられる。ヘッドキャップ21〜24は、それぞれ、インクジェットヘッド7のノズル面7aにおける一部のノズル領域を選択的にキャッピングする。
図4に示すように、ヘッドキャップ21〜24は、流路切換機構32および吸引流路31を介して廃インクタンク30に接続される。また、吸引流路31には吸引ポンプ33が接続される。流路切換機構32は、吸引ポンプ33および吸引流路31と接続されるヘッドキャップ21〜24を切り換える機構であり、例えばバルブ等を用いて構成される。
ヘッドキャップ21、22、23、24は、幅方向Xで隣り合うヘッドキャップ同士が前後方向Yに位置ずれした状態に配置され、全体として2列に並んでいる。インクジェットヘッド7がメンテナンス位置7Bに位置するとき、ヘッドキャップ21〜24のそれぞれは、インクジェットヘッド7に設けられた4個のヘッドチップ71〜74のうちの対応する1つと対向する。従って、ヘッドチップ71〜74のノズル領域81〜84に設けられたノズル80から吐出されるインクをヘッドキャップ21〜24で受けることができる。
ヘッドキャップ21〜24は、それぞれ、上方Z1に開口する開口25を備える。開口25の内側は凹部空間になっており、この凹部空間には多孔質材料からなるインク吸収材26が配置される。ヘッドチップ71〜74に設けられたノズル80から吐出されるインクをヘッドキャップ21〜24で受けた場合、インクはインク吸収材26に保持される。また、開口25の縁にはゴム材料やエラストマーなどの弾性材料からなるリップ部が形成される。キャップユニット20をキャッピング位置20Aまで上昇させると、開口25の縁に形成されたリップ部がノズル領域81〜84に密着して、ノズル領域81〜84に形成されたノズル80の周囲に密閉空間が形成される。これが、ヘッドチップ71〜74をヘッドキャップ21〜24でキャッピングした状態である。この状態で吸引ポンプ33を駆動すると、密閉空間内に位置するノズル80からインクが吸引される。吸引されたインクは、インク吸収材26に保持されたインクと共に、吸引流路31を経由して廃インクタンク30に回収される。
(制御系)
図5はプリンター1の制御系を示す概略ブロック図である。プリンター1の制御系は、CPUなどの処理装置を含む制御部50を備える。制御部50は、例えばCPUがROMに記憶されたプログラムをRAMに読み出して処理を実行し、また例えばASICに実装された機能により処理を実行し、また例えば信号処理回路で信号処理を行って処理を実行する等、ハードウェアとソフトウェアとにより処理を実行する。制御部50には、上位装置との間で通信を行うための通信部51が接続される。制御部50の入力側には、媒体搬送路10に配置される図示しない媒体検出器が接続される。また、は後述するノズルチェックが行われた際にメンテナンスユニット16から出力される電気信号が制御部50に入力される。一方、制御部50の出力側には、インクジェットヘッド7、搬送モーター12、およびキャリッジモーター13が接続されるとともに、メンテナンスユニット16のキャップ昇降機構(図示省略)および吸引ポンプ33が接続される。
図5はプリンター1の制御系を示す概略ブロック図である。プリンター1の制御系は、CPUなどの処理装置を含む制御部50を備える。制御部50は、例えばCPUがROMに記憶されたプログラムをRAMに読み出して処理を実行し、また例えばASICに実装された機能により処理を実行し、また例えば信号処理回路で信号処理を行って処理を実行する等、ハードウェアとソフトウェアとにより処理を実行する。制御部50には、上位装置との間で通信を行うための通信部51が接続される。制御部50の入力側には、媒体搬送路10に配置される図示しない媒体検出器が接続される。また、は後述するノズルチェックが行われた際にメンテナンスユニット16から出力される電気信号が制御部50に入力される。一方、制御部50の出力側には、インクジェットヘッド7、搬送モーター12、およびキャリッジモーター13が接続されるとともに、メンテナンスユニット16のキャップ昇降機構(図示省略)および吸引ポンプ33が接続される。
制御部50は、通信部51を介して上位装置から印刷データが供給されると、印刷データに基づく印刷を行う前に、インクジェットヘッド7がメンテナンスユニット16と対向する状態で、インクジェットヘッド7に設けられたノズル80の吐出不良を検出するノズルチェックを行う。そして、ノズルチェックの結果に基づいて後述するクリーニング動作を行う。しかる後に、制御部50は、印刷データに基づく印刷を行う。制御部50は、クリーニング動作を行った後、キャリッジモーター13を駆動してインクジェットヘッド7をプラテン面8aと対向する印刷位置7Aに移動させる。また、搬送モーター12を駆動して記録紙Pを媒体搬送路10に沿って搬送する。そして、インクジェットヘッド7を駆動して、プラテン面8a上を通過する記録紙Pにインクを吐出し、印刷データに基づく印刷を行う。
(ノズルチェック)
メンテナンスユニット16に設けられたヘッドキャップ21〜24には、インク吸収材26と電気的に導通する導電材(図示省略)が設けられている。ヘッドチップ71〜74に設けられたノズル80からは、帯電したインクが吐出される。制御部50には、ノズル80から吐出されたインク液滴がインク吸収材26に着弾する際に生じる電流変化の信号が入力される。ノズル80からインクを吐出させたにも関わらず、導電材を流れた電流変化の信号が所定の閾値以下の場合、ノズルの吐出不良と判定される。制御部50は、インクジェットヘッド7に設けられた全てのノズル80からインクを吐出して、全てのノズル80に対するノズルチェックを行う。これにより、ヘッドチップ71〜74における吐出不良ノズルの位置および数が検出される。
メンテナンスユニット16に設けられたヘッドキャップ21〜24には、インク吸収材26と電気的に導通する導電材(図示省略)が設けられている。ヘッドチップ71〜74に設けられたノズル80からは、帯電したインクが吐出される。制御部50には、ノズル80から吐出されたインク液滴がインク吸収材26に着弾する際に生じる電流変化の信号が入力される。ノズル80からインクを吐出させたにも関わらず、導電材を流れた電流変化の信号が所定の閾値以下の場合、ノズルの吐出不良と判定される。制御部50は、インクジェットヘッド7に設けられた全てのノズル80からインクを吐出して、全てのノズル80に対するノズルチェックを行う。これにより、ヘッドチップ71〜74における吐出不良ノズルの位置および数が検出される。
(クリーニング動作)
プリンター1では、インクジェットヘッド7に設けられたノズル80がインクの増粘によって目詰まりすることを予防あるいは解消するため、クリーニング機構であるメンテナンスユニット16を用いてノズル80のクリーニング動作が行われる。クリーニング動作としては、フラッシングおよびインク吸引動作が行われる。フラッシングは、ヘッドチップ71〜74に設けられたノズル80からヘッドキャップ21〜24に向けてインクを吐出する動作である。また、インク吸引動作は、上述したように、ヘッドキャップ21〜24でヘッドチップ71〜74をキャッピングした状態で吸引ポンプ33を駆動して、ノズル80内のインクを吸引する動作である。フラッシングおよびインク吸引動作は、予め定められたタイミングで行われる。また、フラッシングおよびインク吸引動作は、ノズルチェックの結果に基づいて行われる。
プリンター1では、インクジェットヘッド7に設けられたノズル80がインクの増粘によって目詰まりすることを予防あるいは解消するため、クリーニング機構であるメンテナンスユニット16を用いてノズル80のクリーニング動作が行われる。クリーニング動作としては、フラッシングおよびインク吸引動作が行われる。フラッシングは、ヘッドチップ71〜74に設けられたノズル80からヘッドキャップ21〜24に向けてインクを吐出する動作である。また、インク吸引動作は、上述したように、ヘッドキャップ21〜24でヘッドチップ71〜74をキャッピングした状態で吸引ポンプ33を駆動して、ノズル80内のインクを吸引する動作である。フラッシングおよびインク吸引動作は、予め定められたタイミングで行われる。また、フラッシングおよびインク吸引動作は、ノズルチェックの結果に基づいて行われる。
上述したように、メンテナンスユニット16は流路切換機構32を備えており、流路切換機構32によって、ヘッドキャップ21〜24と吸引ポンプ33との接続状態が切り換えられる。従って、メンテナンスユニット16により、インクジェットヘッド7に設けられたノズル80に対するインク吸引動作をヘッドチップ単位で行うことが可能である。また、ヘッドキャップ21〜24の全てを吸引ポンプ33と接続し、全ノズル80から同時にインクを吸引するインク吸引動作を行うことも可能である。
(印刷データに基づくプリンターの制御)
図6は印刷データに基づくプリンターの制御を示すフローチャートである。プリンター1の制御部50は、通信部51を介して印刷データを取得すると(ステップST1)、印刷を開始する前に、全ノズル80を対象としたノズルチェックを行う(ステップST2)。そして、ノズルチェックの結果および印刷データに基づいてクリーニング対象のヘッドチップを決定し(ステップST3〜ST7)、クリーニング対象のヘッドチップがある場合は対象のヘッドチップに対してクリーニング動作を実行する(ステップST8)。ステップST8では、クリーニング動作としてインク吸引動作を実行する。しかる後に、印刷を実行する(ステップST9)。
図6は印刷データに基づくプリンターの制御を示すフローチャートである。プリンター1の制御部50は、通信部51を介して印刷データを取得すると(ステップST1)、印刷を開始する前に、全ノズル80を対象としたノズルチェックを行う(ステップST2)。そして、ノズルチェックの結果および印刷データに基づいてクリーニング対象のヘッドチップを決定し(ステップST3〜ST7)、クリーニング対象のヘッドチップがある場合は対象のヘッドチップに対してクリーニング動作を実行する(ステップST8)。ステップST8では、クリーニング動作としてインク吸引動作を実行する。しかる後に、印刷を実行する(ステップST9)。
本形態では、ステップST2で行われた全ノズル80に対するノズルチェックで予め定められた第1閾値を超える量の吐出不良ノズルが検出された場合に、吐出不良ノズルを有するヘッドチップに対してクリーニング動作を行う。そのため、ステップST3では、全ノズルから検出された吐出不良ノズル量(吐出不良ノズル数)が第1閾値より多いか否かを判定し、多い場合は(ステップST3:Yes)、第1閾値に基づくクリーニングのクリーニング対象のヘッドチップを決定する処理(ステップST6)へ進む。これにより、印刷データ全体の印刷品質を、第1閾値によって決まる印刷品質以上にするためのクリーニング動作を行うことができる。
全ノズルから検出された吐出不良ノズル量が第1閾値以下の場合は(ステップST3:No)、ステップST4に進む。ステップST4では、印刷データに予め定められた所定領域が含まれているか否かを判定する。所定領域が含まれている、と判定された場合(ステップST4:Yes)当該所定領域に対応するノズル領域80D(図3参照)から検出された吐出不良ノズル量が第1閾値と異なる第2閾値より多いか否かを判定する(ステップST5)。吐出不良ノズル量が第2閾値より多いと判定された場合は(ステップST5:Yes)、第2閾値に基づくクリーニングのクリーニング対象のヘッドチップを決定する処理(ステップST7)へ進む。これにより、印刷データの所定領域の印刷品質を、第2閾値によって決まる印刷品質以上にするためのクリーニング動作を行うことができる。
ここで、図3を参照して、印刷データの所定領域、および所定領域に対応するノズル領域80Dについて説明する。図3に示すように、本実施形態においては、バーコード印刷領域D1が所定領域として処理がなされる。すなわち、記録紙Pに印刷される印刷データDがバーコードを含む場合のバーコード印刷領域D1が所定領域である。一般に、バーコードは読み取り制度のために、高品質な印刷が要求される。したがって、第2閾値として用いられる値がノズル領域のノズルに占める割合は、第1閾値がノズルチェックの対象の全ノズルに占める割合よりも小さい。例えば、第1閾値として「10」が用いられ、第2閾値として「0」が用いられる。図3に示す例では、バーコード印刷領域D1は、記録紙Pの搬送方向である前後方向Yに見た場合に、ヘッドチップ71の配置領域、および、ヘッドチップ72の配置領域の一部と重なる。従って、バーコード印刷領域D1は、ヘッドチップ71、72に設けられたノズル80によって印刷される。図3において、バーコード印刷領域D1(所定領域)に対応するノズル領域を符号80Dで示す。
ステップST4では、印刷データが所定領域を含むか否を判定する。例えば、バーコードを含むか否かを判定する。バーコードを含む場合(ステップST4:Yes)、ステップST5に進む。ステップST5では、所定領域に対応するノズル領域、すなわち、上述したバーコード印刷領域D1に対応するノズル領域80Dから検出された吐出不良ノズル量が第2閾値より多いか否かを判定する。本形態では、第2閾値が「0」であるため、バーコード印刷領域D1に対応するノズル領域80Dの中に1つでも吐出不良ノズルがあれば(ステップST5:Yes)、クリーニング対象のヘッドチップを決定する処理(ステップST7)へ進む。
ここで、バーコードが印刷される場合、印刷データにはバーコードの態様を示すバーコード指定コマンドが含まれる。例えば、バーコード指定コマンドは、バーコードデータおよび印刷位置を指定する。印刷データにバーコード指定コマンドが含まれる場合、ステップST4の処理は、バーコード指定コマンドの有無を検出することにより行われる。また、バーコード印刷領域D1に対応するノズル領域80Dは、バーコード指定コマンドで指定されるバーコードの印刷位置に基づいて特定される。
印刷データが所定領域(バーコード印刷領域D1)を含まない場合(ステップST4:No)、および、ステップST5において所定領域に対応するノズル(すなわち、バーコード印刷領域D1に対応するノズル領域80D)から検出された吐出不良ノズル量が第2閾値以下の場合(ステップST5:No)は、ステップST9へ進む。この場合は、クリーニング動作は不要であるため、クリーニング動作を行うことなく、印刷データの印刷を行う。
(クリーニング対象のヘッドチップを決定する処理)
図7は、第1閾値に基づく判定により実行されるクリーニングにおけるクリーニング対象のヘッドチップを決定する制御のフローチャートである。図8は、第2閾値に基づく判定により実行されるクリーニングにおけるクリーニング対象のヘッドチップを決定する制御のフローチャートである。ステップST3において、全ノズル80に対するノズルチェックで予め定められた第1閾値を超える量の吐出不良ノズルが検出された場合(ステップST3:Yes)は、図7のステップST11〜ST18の処理を行う。一方、ステップST5において、印刷データの所定領域に対応するノズル領域(例えば、バーコード印刷領域D1に対応するノズル領域80D)から第2閾値を超える量の吐出不良ノズルが検出された場合(ステップST5:Yes)は、図8のステップST21〜ST28の処理を行う。
図7は、第1閾値に基づく判定により実行されるクリーニングにおけるクリーニング対象のヘッドチップを決定する制御のフローチャートである。図8は、第2閾値に基づく判定により実行されるクリーニングにおけるクリーニング対象のヘッドチップを決定する制御のフローチャートである。ステップST3において、全ノズル80に対するノズルチェックで予め定められた第1閾値を超える量の吐出不良ノズルが検出された場合(ステップST3:Yes)は、図7のステップST11〜ST18の処理を行う。一方、ステップST5において、印刷データの所定領域に対応するノズル領域(例えば、バーコード印刷領域D1に対応するノズル領域80D)から第2閾値を超える量の吐出不良ノズルが検出された場合(ステップST5:Yes)は、図8のステップST21〜ST28の処理を行う。
ST11〜ST18では、ヘッドチップ71〜74のそれぞれに対して、クリーニングの要否を判定する。まず、ステップST11において、ヘッドチップ71に設けられたノズル80(ノズル番号1〜N1)が吐出不良ノズルを含むか否かを判定する。吐出不良ノズルを含む場合(ステップST11:Yes)、このヘッドチップ71をクリーニング対象とする(ステップST12)。続いて、ステップST13〜14において、ノズル番号N1+1〜N2のノズル80を備えるヘッドチップ72に対して同様の判定を行い、ステップST15〜16において、ノズル番号N2+1〜N3のノズル80を備えるヘッドチップ73に対して同様の判定を行い、ステップST17〜18においてノズル番号N3+1〜N4のノズル80を備えるヘッドチップ74に対して同様の判定を行う。
同様に、ST21〜ST28では、ヘッドチップ71〜74のそれぞれに対して、クリーニングの要否を判定する。まず、ステップST21において、ヘッドチップ71に設けられたノズル80(ノズル番号1〜N1)が所定領域に対応するノズル領域に設けられているノズルを含む場合に、このノズル(所定領域に対応するノズル)が吐出不良ノズルを含むか否かを判定する。例えば、ノズル番号1〜N1の中に、バーコード印刷領域D1に対応するノズル領域80Dに設けられているノズルがある場合に、このノズル(バーコード印刷領域D1に対応するノズル)が吐出不良ノズルを含むか否かを判定する。ヘッドチップ71において所定領域に対応するノズルが吐出不良ノズルを含んでいれば(ステップST21:Yes)、このヘッドチップ71をクリーニング対象とする(ステップST22)。続いて、ステップST23〜24において、ノズル番号N1+1〜N2のノズル80を備えるヘッドチップ72に対して同様の判定を行い、ステップST25〜26において、ノズル番号N2+1〜N3のノズル80を備えるヘッドチップ73に対して同様の判定を行い、ステップST27〜28においてノズル番号N3+1〜N4のノズル80を備えるヘッドチップ74に対して同様の判定を行う。
このように、ステップST6及び7では、ステップST3〜ST5の判定結果に従い、ステップST11〜ST18、もしくはステップST11〜ST18の処理を行うことにより、ヘッドチップ71〜74のそれぞれに対して、クリーニング対象とするか否かが判定される。これにより、クリーニング対象のヘッドチップが決定される。
(本形態の主な作用効果)
以上のように、本形態のプリンター1は、印刷データを受信すると、印刷を実行する前に、インクジェットヘッド7の全ノズル80に対するノズルチェックを行う。そして、ノズルチェック結果および第1閾値に基づいて、全ノズルの吐出不良ノズル量が第1閾値より大きい場合は、吐出不良ノズルを有するヘッドチップに対して、クリーニング動作としてインク吸引動作を行う。これにより、印刷データ全体の印刷品質を第1閾値に対応する印刷品質とすることができる。また、ヘッドチップ単位でクリーニング動作を行うことができるので、クリーニングが必要なノズル領域をクリーニングすることができる。従って、インクの無駄を削減できる。
以上のように、本形態のプリンター1は、印刷データを受信すると、印刷を実行する前に、インクジェットヘッド7の全ノズル80に対するノズルチェックを行う。そして、ノズルチェック結果および第1閾値に基づいて、全ノズルの吐出不良ノズル量が第1閾値より大きい場合は、吐出不良ノズルを有するヘッドチップに対して、クリーニング動作としてインク吸引動作を行う。これにより、印刷データ全体の印刷品質を第1閾値に対応する印刷品質とすることができる。また、ヘッドチップ単位でクリーニング動作を行うことができるので、クリーニングが必要なノズル領域をクリーニングすることができる。従って、インクの無駄を削減できる。
また、本形態では、印刷データの所定領域に対しては、他の部分と異なる印刷品質を確保するため、印刷データの所定領域に対応するノズル領域に設けられたノズル(例えば、バーコード印刷領域D1に対応するノズル領域80Dに設けられたノズル80)に対してクリーニングを行う。このようにすれば、高品質な印刷が要求される部分を印刷するノズル80に対してクリーニングを行い、且つ、高品質な印刷が要求されない部分を印刷するノズル80に対してはクリーニングを行わないようにすることができる。従って、ユーザーが複雑な判断や操作を行うことなく、必要な印刷品質を確保し、且つ、不要なクリーニングによるインクの無駄を削減できる。
具体的には、本形態では、印刷データの所定領域に対応するノズル領域に設けられたノズル(例えば、バーコード印刷領域D1に対応するノズル領域80Dに設けられたノズル80)に対しては、第1閾値と異なる第2閾値に基づいてクリーニングの要否判定を行う。従って、所定領域を印刷するノズルと、それ以外の領域を印刷するノズルに異なる印刷品質で印刷を行わせることができる。従って、必要な印刷品質を確保し、且つ、不要なクリーニングによるインクの無駄を削減できる。
本形態では、印刷データが印刷結果におけるバーコードの態様を示すバーコード指定コマンドを含む場合に、制御部50は、バーコード指定コマンドによって指定されるバーコード印刷領域D1に対応するノズル領域80Dに対してクリーニング動作を実行する。従って、高品質な印刷が求められるバーコードを印刷するノズルに対してクリーニングを行い、バーコードの印刷品質を確保することができる。また、バーコードを印刷しないノズルに対しては、不必要なクリーニングを行わないようにすることができる。従って、不要なクリーニングによるインクの無駄を削減できる。
(変形例)
(1)上記形態では、印刷データの所定領域はバーコード印刷領域D1であったが、所定領域はバーコード印刷領域D1とは別の領域であってもよい。例えば、2次元コードが印刷される領域を所定領域としてもよい。また、ロゴマークが印刷される領域を所定領域としてもよい。
(1)上記形態では、印刷データの所定領域はバーコード印刷領域D1であったが、所定領域はバーコード印刷領域D1とは別の領域であってもよい。例えば、2次元コードが印刷される領域を所定領域としてもよい。また、ロゴマークが印刷される領域を所定領域としてもよい。
(2)上記形態では、バーコード印刷領域D1は印刷データに含まれるバーコード指定コマンドによって指定されるが、印刷データとは別のコマンドによって所定領域を指定することもできる。例えば、所定領域を指定する情報を含むコマンドを制御部50が受信した場合に、制御部50は所定領域を指定する情報を記憶部に記憶させて保持する。そして、印刷データを受信すると、取得した印刷データおよび保持される情報に基づき所定領域を特定することができる。所定領域を指定する情報としては、印刷データの中の基準となる座標に対する所定領域の座標などの情報を用いることができる。また、所定領域を指定する情報としては、コマンド種別を指定する情報であっても良い。例えば、当該情報がバーコード指定コマンドを指定する場合は、バーコード指定コマンドに対応する領域を所定領域として処理することができる。この構成によれば、コマンドの種別によって、印刷品質を確保すべき領域が容易に特定される。
(3)上記形態では、インクジェットヘッド7は4個のヘッドチップ71〜74を備えているが、4個のヘッドチップ71〜74からなるヘッドユニットを前後方向Yに複数配列した形態であってもよい。例えば、シアン、マゼンダ、イエロー、黒の4色のインクを吐出する4個のヘッドユニットを備えた形態であってもよい。この場合には、複数のヘッドユニットのそれぞれに対応するキャップユニット20を設けることにより、各ヘッドユニットに設けられたヘッドチップのそれぞれに対して、選択的にインク吸引動作を行うことができる。
1…インクジェットプリンター(プリンター)、2…プリンターケース、4…排紙口、6…ロール紙収納部、7…インクジェットヘッド、7a…ノズル面、7A…印刷位置、7B…メンテナンス位置、8…プラテンユニット、8a…プラテン面、10…媒体搬送路、11…搬送機構、12…搬送モーター、13…キャリッジモーター、16…メンテナンスユニット(クリーニング機構)、20…キャップユニット、20A…キャッピング位置、20B…退避位置、21〜24…ヘッドキャップ、25…開口、26…インク吸収材、30…廃インクタンク、31…吸引流路、32…流路切換機構、33…吸引ポンプ、50…制御部、51…通信部、71〜74…ヘッドチップ、80…ノズル領域80D…バーコード印刷領域に対応するノズル、81〜84…ノズル領域、D…印刷データ、D1…バーコード印刷領域、P…記録紙(媒体)、X…幅方向、X1…一方側、X2…他方側、Y…前後方向、Y1…前方、Y2…後方、Z…上下方向、Z1…上方、Z2…下方。
Claims (7)
- 媒体が搬送される方向と交差する紙幅方向に延在し、前記媒体にインクを吐出するノズルを有するインクジェットヘッドと、
前記インクジェットヘッドの前記紙幅方向における一部のノズル領域を選択的にキャッピングするキャップを有するクリーニング機構と、
前記インクジェットヘッドおよび前記クリーニング機構を制御して、前記キャップによりキャッピングされる前記ノズル領域に対して、前記ノズルから前記インクを吐出または吸引するクリーニング動作を実行する制御部と、を備え、
前記制御部は、
印刷データを取得したとき、前記印刷データの所定領域に対応する前記ノズル領域に対して、前記クリーニング動作を実行し、
前記クリーニング動作の実行後に前記印刷データに基づく印刷を実行することを特徴とするインクジェットプリンター。 - 前記印刷データは、印刷結果におけるバーコードの態様を示すバーコード指定コマンドを有し、
前記所定領域は、前記バーコード指定コマンドによって指定されることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットプリンター。 - 前記制御部は、前記印刷データを取得したとき、前記インクジェットヘッドを制御して吐出不良ノズルを検出するノズルチェックを実行して、検出された吐出不良ノズル数が第1閾値以上の場合に、前記クリーニング動作を実行し、
取得する前記印刷データに、前記所定領域を指定するコマンドが含まれる場合、前記制御部は前記所定領域に対応する前記ノズル領域から検出された吐出不良ノズル数が前記第1閾値と異なる第2閾値以上の場合に、前記所定領域に対応する前記ノズル領域に対して前記クリーニング動作を実行することを特徴とする請求項1に記載のインクジェットプリンター。 - 前記インクジェットヘッドは、前記ノズルを有する複数のヘッドチップを備え、
前記制御部は、前記クリーニング動作時に、吐出不良ノズルを含む前記ヘッドチップに設けられた前記ノズルから前記インクを吐出または吸引することを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載のインクジェットプリンター。 - 媒体が搬送される方向と交差する紙幅方向に延在し、前記媒体にインクを吐出するノズルを有するインクジェットヘッドと、前記インクジェットヘッドの前記紙幅方向における一部のノズル領域を選択的にキャッピングするキャップを有するクリーニング機構と、を備え、前記キャップによりキャッピングされる前記ノズル領域に対して、前記ノズルから前記インクを吐出または吸引するクリーニング動作を前記クリーニング機構を用いて実行するインクジェットプリンターの制御方法であって、
印刷データを取得し、
前記印刷データの所定領域に対応する前記ノズル領域に対して前記クリーニング動作を実行し、
前記クリーニング動作を実行した後に、前記印刷データに基づく印刷を行うことを特徴とするインクジェットプリンターの制御方法。 - 前記印刷データに前記所定領域を指定するコマンドが含まれる場合に、前記所定領域に対応する前記ノズル領域として、前記コマンドによって指定される領域に対応する前記ノズル領域に対して前記クリーニング動作を実行することを特徴とする請求項5に記載のインクジェットプリンターの制御方法。
- 前記所定領域の指定に係る情報を含むコマンドを受信し、
前記情報を保持し、
前記所定領域に対応する前記ノズル領域として、取得した前記印刷データおよび保持される前記情報に基づき指定される領域に対応する前記ノズル領域に対して前記クリーニング動作を実行することを特徴とする請求項5に記載のインクジェットプリンターの制御方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016234739A JP2018089842A (ja) | 2016-12-02 | 2016-12-02 | インクジェットプリンターおよびインクジェットプリンターの制御方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN109515965A (zh) * | 2018-11-14 | 2019-03-26 | 何妍 | 一种酒瓶瓶盖喷码读取记录系统 |
JP2020138473A (ja) * | 2019-02-28 | 2020-09-03 | ブラザー工業株式会社 | 液体吐出装置及びプログラム |
JP2021126806A (ja) * | 2020-02-13 | 2021-09-02 | コニカミノルタ株式会社 | インクジェット記録装置及びメンテナンス実施要否判定方法 |
-
2016
- 2016-12-02 JP JP2016234739A patent/JP2018089842A/ja active Pending
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