JP6451188B2 - 液体吐出装置 - Google Patents

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本発明は、液体を吐出する液体吐出装置に関する。
液体吐出ヘッドの吐出面に形成された複数のノズルから被吐出体に向けて液体を吐出する液体吐出装置として、インクジェットヘッドからインクを吐出させて記録用紙に印刷を行うインクジェットプリンタが知られている。このインクジェットプリンタにおいては、吐出面に付着したインクなどの異物を、ゴム等で形成されたワイパーで拭き取っている。
例えば特許文献1のインクジェットプリンタでは、インクジェットヘッドの吐出面を拭き取る際に、ワイパーが所定の待機位置から吐出面を拭き取り可能なワイプ位置まで移動し、吐出面の拭き取り後は、ワイパーはワイプ位置から待機位置に移動する。また、吐出面を払拭した際にワイパーに付着したインクを清掃するために、ワイパーの待機位置とワイプ位置との間には、スリットが形成されたスポンジ等からなるワイパークリーナーが配置されている。吐出面の拭き取り後にワイパーがワイプ位置から待機位置に移動する際、ワイパーがクリーナーのスリットを通過することで、ワイパーに付着したインクがクリーナーに吸収されてワイパーが清掃される。
特開2004−188611号公報
しかしながら、上述の特許文献1のインクジェットヘッドでは、ワイパーがワイプ位置から待機位置に移動する場合だけでなく、ワイパーが待機位置からワイプ位置に移動する場合にも、ワイパーはクリーナーのスリットを通過する。待機位置からワイプ位置に移動する際には、ワイプ位置から待機位置に移動する場合とは逆方向にワイパーの両面がクリーナーを摺動するため、ワイプ位置から待機位置に移動する際にクリーナーに吸収されたインクがワイパーによって広げられてしまう。そのため、クリーナーからワイパーにインクが移りやすく、ワイパーがクリーナーによって逆に汚されてしまう場合がある。
本発明の目的は、ワイパークリーナーからワイパーに液体が付着するのを防止して、ワイパーのクリーニング精度を向上できる液体吐出装置を提供することである。
第1の発明の液体吐出装置は、液体を吐出する複数のノズルが形成された吐出面を有する液体吐出ヘッドと、前記液体吐出ヘッドに対して所定の吐出面払拭方向に相対移動可能であって、第1面と第2面とを有し、少なくとも前記第1面によって前記吐出面を払拭する板状のワイパーであって、前記吐出面側の先端と、この先端と前記吐出面に直交する方向に関して反対側の末端とを有する板状のワイパーと、液体を吸収する吸収体からなり、前記ワイパーに付着した液体を清掃するワイパークリーナーと、前記ワイパーと前記ワイパークリーナーを、前記吐出面に直交する方向と前記吐出面払拭方向の両方に交差するワイパー清掃方向に相対移動させる移動機構と、を備える液体吐出装置であって、前記ワイパークリーナーは、前記ワイパーが前記ワイパークリーナーに対して前記ワイパー清掃方向の一方側から他方側に向かって相対移動するときに、前記ワイパーの前記第1面と接触して前記ワイパーを前記ワイパー清掃方向に直交する方向の一方側に向かって撓ませる第1接触面と、前記第1接触面の前記ワイパー清掃方向の他方側に形成されており、前記ワイパーが前記ワイパークリーナーに対して前記ワイパー清掃方向の前記他方側から前記一方側に向かって相対移動するときに、前記ワイパーの前記第2面と接触して前記ワイパーを前記ワイパー清掃方向に直交する方向の他方側に向かって撓ませる第2接触面と、を有し、前記第1接触面の前記ワイパー清掃方向の前記一方側に配置され、前記ワイパーが前記ワイパークリーナーに対して前記ワイパー清掃方向の前記一方側から前記他方側に向かって相対移動するときに、前記第1接触面より先に前記ワイパーの前記第1面に接触して、前記ワイパーを前記ワイパー清掃方向に直交する方向の前記一方側に向かって撓ませる第1補助接触部材、および、前記第2接触面の前記ワイパー清掃方向の前記他方側に配置され、前記ワイパーが前記ワイパークリーナーに対して前記ワイパー清掃方向の前記他方側から前記一方側に向かって相対移動するときに、前記第2接触面より先に前記ワイパーの前記第2面に接触して、前記ワイパーを前記ワイパー清掃方向に直交する方向の前記他方側に向かって撓ませる第2補助接触部材の、少なくとも一方を備えることを特徴とする。
第2の発明の液体吐出装置は、第1ノズルと、前記第1ノズルから吐出される液体よりも固化しやすい液体を吐出する第2ノズルとが形成された吐出面を有する液体吐出ヘッドと、前記液体吐出ヘッドに対して所定の吐出面払拭方向に相対移動可能であって、第1面と第2面とを有し、少なくとも前記第1面によって前記吐出面を払拭する板状のワイパーであって、前記吐出面側の先端と、この先端と前記吐出面に直交する方向に関して反対側の末端とを有する板状のワイパーと、前記ワイパーを、待機位置と前記吐出面を払拭するワイプ位置との間で、前記吐出面に直交する方向と前記吐出面払拭方向の両方に交差するワイパー清掃方向に往復移動させる移動機構と、前記ワイプ位置と前記待機位置との間に配置され、液体を吸収する吸収体からなり、前記ワイパーに付着した液体を清掃するワイパークリーナーと、前記第1ノズル及び前記第2ノズルから液体を排出させる液体排出手段と、前記液体吐出ヘッド、前記移動機構、及び、前記液体排出手段の動作をそれぞれ制御する制御部と、を備える液体吐出装置であって、前記ワイパークリーナーは、前記ワイパーが前記ワイパークリーナーに対して前記ワイパー清掃方向の一方側から他方側に向かって相対移動するときに、前記ワイパーの前記第1面と接触して前記ワイパーを前記ワイパー清掃方向に直交する方向の一方側に向かって撓ませる第1接触面と、前記第1接触面の前記ワイパー清掃方向の他方側に形成されており、前記ワイパーが前記ワイパークリーナーに対して前記ワイパー清掃方向の前記他方側から前記一方側に向かって相対移動するときに、前記ワイパーの前記第2面と接触して前記ワイパーを前記ワイパー清掃方向に直交する方向の他方側に向かって撓ませる第2接触面と、を有し、前記制御部は、前記液体排出手段により前記第1ノズル及び前記第2ノズルから液体を排出させる液体排出処理と、前記液体排出処理の後に前記ワイパーで前記吐出面を払拭する吐出面払拭処理と、前記吐出面払拭処理の後に前記ワイパーを前記ワイパークリーナーで清掃するワイパー清掃処理と、を含むメンテナンス処理を実行させ、前記液体排出処理において、前記第1ノズルから前記液体を排出させた場合には、その後の前記ワイパー清掃処理において、前記ワイパーを前記ワイプ位置から前記待機位置まで移動させて前記ワイパーの前記第1面のみを前記ワイパークリーナーで清掃して、前記メンテナンス処理を終了し、前記液体排出処理において、前記第2ノズルから前記液体を排出させた場合には、その後の前記ワイパー清掃処理において、前記ワイパーを前記ワイプ位置から一旦前記待機位置まで移動させた後、前記ワイプ位置と前記待機位置の間で前記ワイパーを往復移動させて、前記ワイパーの前記第1面と前記第2面を前記ワイパークリーナーで清掃してから、前記メンテナンス処理を終了することを特徴とする。
第3の発明の液体吐出装置は、液体を吐出する複数のノズルが形成された吐出面を有する液体吐出ヘッドと、前記液体吐出ヘッドに対して所定の吐出面払拭方向に相対移動可能であって、第1面と第2面とを有し、少なくとも前記第1面によって前記吐出面を払拭する板状のワイパーであって、前記吐出面側の先端と、この先端と前記吐出面に直交する方向に関して反対側の末端とを有する板状のワイパーと、液体を吸収する吸収体からなり、前記ワイパーに付着した液体を清掃するワイパークリーナーと、前記ワイパーと前記ワイパークリーナーを、前記吐出面に直交する方向と前記吐出面払拭方向の両方に交差するワイパー清掃方向に相対移動させる移動機構と、前記ワイパークリーナーと一体的に前記ワイパーに対して相対移動可能であって、前記ワイパークリーナーの前記ワイパー清掃方向の一方側に配置され、前記ワイパーが前記ワイパークリーナーに対して前記ワイパー清掃方向の一方側から他方側に向かって相対移動するときに、前記ワイパークリーナーよりも先に前記ワイパーの前記第1面と接触して前記ワイパーを前記ワイパー清掃方向に直交する方向の一方側に向かって撓ませる第1接触面を有する第1接触部材と、前記ワイパークリーナーと一体的に前記ワイパーに対して相対移動可能であって、前記第1接触面の前記ワイパー清掃方向の他方側に配置され、前記ワイパーが前記ワイパークリーナーに対して前記ワイパー清掃方向の前記他方側から前記一方側に向かって相対移動するときに、前記ワイパークリーナーよりも先に前記ワイパーの前記第2面と接触して前記ワイパーを前記ワイパー清掃方向に直交する方向の他方側に向かって撓ませる第2接触面を有する第2接触部材と、を備えることを特徴とする。
第1〜第3の発明によると、ワイパーがワイパークリーナーに対してワイパー清掃方向の一方側から他方側に向かって相対移動する場合には、ワイパーはワイパー清掃方向と直交する方向の一方側に撓んだ状態でワイパークリーナーと接触し、ワイパーがワイパークリーナーに対してワイパー清掃方向の他方側から一方側に向かって相対移動する場合には、ワイパーはワイパー清掃方向と直交する方向の他方側に撓んだ状態でワイパークリーナーと接触するため、ワイパーとワイパークリーナーとの相対移動の方向によって、ワイパークリーナーとワイパーの接触する箇所を異ならせることができる。したがって、ワイパークリーナーの1つの箇所にワイパーが往復して摺動することが無いため、ワイパークリーナーに吸収された液体がワイパーに付着するのを防止でき、ワイパーのクリーニング精度を向上できる。
さらに、第1の発明によると、ワイパーをワイパークリーナーの第1接触面または第2接触面に接触させる前に、第1補助接触部材または第2補助接触部材によって、ワイパーを撓ませるため、ワイパークリーナーの第1接触面および第2接触面の形状自由度が高くなる。したがって、ワイパークリーナーの形状をよりクリーニング精度を高める形状とすることができる。
第2の発明によると、固化しやすい液体を吐出する第2ノズルの液体排出処理を行った後は、ワイパーで吐出面を拭き取ってから、ワイパークリーナーによってワイパーの第1面だけでなく第2面も清掃するため、ワイパーに液体が固着するのを防止できる。一方、第1ノズルの液体排出処理を行った後は、ワイパーで吐出面を拭き取ってから、ワイパークリーナーによってワイパーの第1面だけを清掃して、メンテナンス処理を終了する。そのため、第2ノズルの液体排出処理後のワイパー清掃処理よりもワイパー清掃処理にかかる時間を短縮化できる。また、ワイパー清掃処理後に、ワイパーの第2面に液体が付着していても、この液体は、固化しにくいため、次の吐出面払拭処理を行うまで固化していない状態を維持できる。したがって、次の吐出面払拭処理を行う際にワイパーを待機位置からワイプ位置に移動させることで、第2面に付着した液体をワイパークリーナーによって除去できる。
なお、本発明において、第2接触面が、第1接触面のワイパー清掃方向の他方側に形成されているとは、ワイパー清掃方向に関して、第2接触面の全域が、第1接触面よりも前記他方側に位置している場合に限定されない。第2接触面が、第1接触面のワイパー清掃方向の他方側に並んで形成されていれば、第2接触面の一部が、この一部とワイパー清掃方向に直交する方向に離れた第1接触面の一部よりもワイパー清掃方向の一方側に位置していてもよい。
の発明の液体吐出装置は、第1〜第3の発明のいずれかにおいて、前記ワイパーは、前記末端から前記先端に向けて前記吐出面と直交する方向に延びており、前記第1接触面および前記第2接触面は、前記吐出面と直交する方向に関して前記ワイパーと重なっていると共に、前記ワイパー清掃方向の前記一方側から前記他方側に向かうにつれて前記ワイパー清掃方向に直交する方向の前記一方側に向かうように、前記ワイパー清掃方向に対して傾斜していることを特徴とする。
この構成によると、ワイパーがワイパークリーナーに対してワイパー清掃方向の前記一方側から前記他方側に向かって相対移動するとき、ワイパーを第1接触面に沿って移動させることで、ワイパーをワイパー清掃方向に直交する方向の前記一方側に向かって撓ませることができる。また、ワイパーがワイパークリーナーに対して逆方向に相対移動するとき、ワイパーを第2接触面に沿って移動させることで、ワイパーをワイパー清掃方向に直交する方向の前記他方側に向かって撓ませることができる。
の発明の液体吐出装置は、第1〜第4の発明のいずれかにおいて、前記ワイパーが前記吐出面を払拭した後に前記ワイパーが前記ワイパークリーナーに対して前記ワイパー清掃方向の前記一方側から前記他方側に向かって相対移動して、前記ワイパーの前記第1面が前記ワイパークリーナーによって清掃されることを特徴とする。
この構成によると、吐出面を払拭した直後のワイパーとワイパークリーナーの相対移動時に、ワイパーの、吐出面を拭き取る第1面が清掃される。そのため、ワイパーに液体が多量に付着した状態をできるだけ短くできるため、ワイパーから別の部材に液体が移るのを防止できる。
の発明の液体吐出装置は、第1〜第5の発明のいずれかにおいて、前記第1接触面および前記第2接触面は、前記吐出面に直交する方向に関して前記ワイパーの前記末端に近づくほど互いの距離が狭くなるように、前記吐出面に直交する方向に対して傾斜していることを特徴とする。
この構成によると、ワイパーとワイパークリーナーの相対移動時に、ワイパーの先端を第1接触面または第2接触面に接触させやすいため、ワイパーのクリーニング精度を向上できる。また、第1接触面または第2接触面によってワイパーを滑らかに撓ませることができる。
の発明の液体吐出装置は、第〜第の発明のいずれかにおいて、前記ワイパーが前記ワイパークリーナーに対して前記ワイパー清掃方向の前記一方側から前記他方側に向かって相対移動するときに、前記ワイパーの前記先端の前記ワイパークリーナーに対する相対移動経路が、前記第1接触面と交差しており、前記ワイパーが前記ワイパークリーナーに対して前記ワイパー清掃方向の前記他方側から前記一方側に向かって相対移動するときに、前記ワイパーの前記先端の前記ワイパークリーナーに対する相対移動経路が、前記第2接触面と交差していることを特徴とする。
この構成によると、ワイパーの先端が第1接触面または第2接触面を横切るように移動するため、ワイパーの撓み角度を大きくでき、よって、ワイパーの先端を接触面に接触させやすい。また、ワイパーの撓み角度が大きいことにより、ワイパーの復元力が大きくなるため、ワイパーをワイパークリーナーに強く押し付けることができる。そのため、ワイパーのクリーニング精度を向上できる。
第8の発明の液体吐出装置は、第1〜第6の発明のいずれかにおいて、前記ワイパークリーナーは、前記ワイパーが前記ワイパークリーナーに対して前記ワイパー清掃方向の前記一方側から前記他方側に向かって相対移動するときに、前記ワイパーの前記先端の前記ワイパークリーナーに対する相対移動経路が、前記第1接触面と交差し、前記ワイパーが前記ワイパークリーナーに対して前記ワイパー清掃方向の前記他方側から前記一方側に向かって相対移動するときに、前記ワイパーの前記先端の前記ワイパークリーナーに対する相対移動経路が、前記第2接触面と交差するように設けられていることを特徴とする。
発明の参考例に係る液体吐出装置は、液体を吐出する複数のノズルが形成された吐出面を有する液体吐出ヘッドと、前記液体吐出ヘッドに対して所定の吐出面払拭方向に相対移動可能であって、第1面と第2面とを有し、少なくとも前記第1面によって前記吐出面を払拭する板状のワイパーであって、前記吐出面側の先端と、この先端と前記吐出面に直交する方向に関して反対側の末端とを有する板状のワイパーと、液体を吸収する吸収体からなり、前記ワイパーに付着した液体を清掃するワイパークリーナーと、前記ワイパーを、待機位置と前記吐出面を払拭するワイプ位置との間で、前記吐出面に直交する方向と前記吐出面払拭方向の両方に交差するワイパー清掃方向に往復移動させる移動機構と、制御部と、を備える液体吐出装置であって、前記ワイパークリーナーは、前記ワイパーが前記ワイパークリーナーに対して前記ワイパー清掃方向の一方側から他方側に向かって相対移動するときに、前記ワイパーの前記第1面と接触して前記ワイパーを前記ワイパー清掃方向に直交する方向の一方側に向かって撓ませる第1接触面と、前記第1接触面の前記ワイパー清掃方向の他方側に形成されており、前記ワイパーが前記ワイパークリーナーに対して前記ワイパー清掃方向の前記他方側から前記一方側に向かって相対移動するときに、前記ワイパーの前記第2面と接触して前記ワイパーを前記ワイパー清掃方向に直交する方向の他方側に向かって撓ませる第2接触面と、を有し、前記制御部は、前記ワイパーで前記吐出面を払拭する吐出面払拭処理と、前記吐出面払拭処理の後に前記ワイパーを前記ワイパークリーナーで清掃するワイパー清掃処理と、を実行させ、前記ワイパー清掃処理において、第1条件が満たされる場合には、前記ワイパーを前記ワイプ位置から前記待機位置まで移動させて前記ワイパーの前記第1面のみを前記ワイパークリーナーで清掃し、前記ワイパー清掃処理において、前記第1条件とは異なる第2条件が満たされる場合には、前記ワイパーを前記ワイプ位置から一旦前記待機位置まで移動させた後、前記ワイプ位置と前記待機位置の間で前記ワイパーを往復移動させて、前記ワイパーの前記第1面と前記第2面を前記ワイパークリーナーで清掃することを特徴とする。
本発明では、ワイパークリーナーの第1接触面および第2接触面によってワイパーを撓ませており、その撓み方向がワイパーとワイパークリーナーとの相対移動の方向によって異なっている。そのため、ワイパークリーナーの相対移動の方向によって、ワイパークリーナーとワイパーの接触する箇所を異ならせることができる。したがって、ワイパークリーナーの1つの箇所にワイパーが往復して摺動することが無いため、ワイパークリーナーに吸収された液体がワイパーに付着するのを防止でき、ワイパーのクリーニング精度を向上できる。
実施形態に係るインクジェットプリンタの概略的な平面図である。 インクジェットプリンタの制御系を概略的に示すブロック図である。 図1のIII‐III線矢視図である。 メンテナンスユニットの動作説明図である。 ワイパークリーナーとクリーナーホルダーの図であって、(a)は平面図であり、(b)は正面図であり、(c)は底面図であり、(d)は(a)のD−D線断面図であり、(e)は(a)のE−E線断面図である。 ワイパーが待機位置から後方に移動する過程を示す図であって、(a)は平面図であり、(b)は正面図であり、(c)は(a)のC−C線断面図である。 ワイパーが図6の状態からさらに後方に移動した状態を示す図である。 カラーインクの液体排出処理の後にブラックインクの液体排出処理を行うメンテナンス処理を示すフローチャートである。 ブラックインクの液体排出処理の後にカラーインクの液体排出処理を行うメンテナンス処理を示すフローチャートである。 変更形態のインクジェットプリンタのワイパークリーナーとクリーナーホルダーの図であって、図5(e)に相当する図である。 変更形態のインクジェットプリンタのワイパークリーナーとクリーナーホルダーの図であって、図5(e)に相当する図である。 変更形態のインクジェットプリンタのワイパークリーナーとクリーナーホルダーの図であって、(a)は平面図であり、(b)は正面図であり、(c)は(a)のC−C線断面図である。 変更形態のインクジェットプリンタのワイパークリーナーとクリーナーホルダーの図であって、(a)は平面図であり、(b)は正面図であり、(c)は(a)のC−C線断面図である。 変更形態のインクジェットプリンタのワイパークリーナーの図であって、(a)は平面図であり、(b)は正面図であり、(c)は(a)のC方向矢視図である。 変更形態のインクジェットプリンタの動作説明図である。 変更形態のインクジェットプリンタの動作説明図である。
次に、本発明の実施の形態について説明する。図1は、本実施形態に係るインクジェットプリンタの概略構成を示す平面図である。なお、図1における前後左右の方向を前後左右と定義するとともに、図1の紙面垂直方向を上下方向と定義し、以下の説明にて適宜使用する。
図1に示すように、インクジェットプリンタ1(本発明の液体吐出装置)は、記録用紙Pが載置されるプラテン2と、このプラテン2と平行な走査方向(左右方向)に往復移動可能なキャリッジ3と、キャリッジ3に搭載されたインクジェットヘッド4(本発明の液体吐出ヘッド)と、記録用紙Pを走査方向と直交する紙送り方向(前方)に搬送する搬送機構5と、インクジェットヘッド4の液体吐出性能の維持・回復に関する各種メンテナンス作業を行うメンテナンスユニット6と、インクジェットプリンタ1の全体制御を司る制御装置7(図2参照)等を備えている。
プラテン2の上面には図示しない給紙機構から供給された記録用紙Pが載置される。また、プラテン2の上方には、走査方向(左右方向)に平行に延びる2本のガイドレール10,11が設けられ、キャリッジ3は、プラテン2と対向する領域において2本のガイドレール10,11に沿って走査方向に往復移動可能に構成されている。また、2本のガイドレール10,11は、プラテン2から走査方向(左右方向)に沿って右方に離れた位置(メンテナンス位置)まで延在しており、キャリッジ3は、プラテン2上の記録用紙Pと対向する領域(記録領域)から、非記録領域である上記メンテナンス位置まで移動可能に構成されている。また、キャリッジ3には、2つのプーリ12,13間に巻き掛けられた無端ベルト14が連結されており、キャリッジ駆動モータ15によって無端ベルト14が走行駆動されたときに、キャリッジ3は、無端ベルト14の走行に伴って走査方向に移動するようになっている。
インクジェットヘッド4は、キャリッジ3の下部に取り付けられており、プラテン2の上面と平行な、インクジェットヘッド4の下面は、複数のノズル16が開口する吐出面4aとなっている。吐出面4aは撥水膜(図示省略)で被覆されている。そして、この吐出面4aの複数のノズル16から、プラテン2に載置された記録用紙Pに向かって4色(ブラック,イエロー,シアン,マゼンタ)のインクが吐出される。複数のノズル16は、4色のインクにそれぞれ対応し、走査方向に並んだ4列のノズル列19bk,19y,19c,19mを構成している。4列のノズル列19bk,19y,19c,19mは、右から左に順に並んでおり、ブラック,イエロー,シアン,マゼンタのインクをそれぞれ噴射する。
搬送機構5は、紙送り方向にプラテン2を挟むように配置された2つの搬送ローラ17,18を有し、これら2つの搬送ローラ17,18によって、プラテン2に載置された記録用紙Pを紙送り方向(前方)に搬送する。そして、インクジェットプリンタ1は、プラテン2上に載置された記録用紙Pに対して、キャリッジ3とともに走査方向(左右方向)に往復移動するインクジェットヘッド4からインクを吐出させるとともに、2つの搬送ローラ17,18によって記録用紙Pを紙送り方向(前方)に搬送することにより、記録用紙Pに所望の画像や文字等を印刷する。
メンテナンスユニット6は、インクジェットヘッド4の記録領域よりも、走査方向(左右方向)における右側の上記メンテナンス位置に対応する位置に配置されている。メンテナンスユニット6は、インクジェットヘッド4がキャリッジ3と共にメンテナンス位置に移動したときに、インクジェットヘッド4内に混入した異物や気泡等を取り除くために、ノズル16からインクを吸引排出させる吸引パージや、吐出面4aに付着したインクの拭き取りを行い、インクジェットヘッド4のインク吐出性能の維持及び回復を図るものである。メンテナンスユニット6は、ワイパー41、ワイパークリーナー46、吸引キャップ31、および吸引ポンプ32等を備えている。
吸引キャップ31は、インクジェットヘッド4がメンテナンス位置にあるときにインクジェットヘッド4の吐出面4aと対向する位置に配置されている。図4(a)および図4(d)に示すように、吸引キャップ31は、キャップ昇降機構33によって上下方向に駆動され、このキャップ昇降機構33は、キャップ昇降モータ24(図2参照)によって駆動される。なお、図4(a)〜(d)は、図1のIV―IV線断面図である。吸引キャップ31は、仕切り壁によって仕切られた第1キャップ部31aと第2キャップ部31bを有する。第1キャップ部31aおよび第2キャップ部31bには、それぞれ図示しない接続口が形成されており、この2つの接続口は、図示しない切換装置を介して吸引ポンプ32に接続されている。切換装置によって、第1キャップ部31aの接続口と第2キャップ部31bの接続口のいずれが吸引ポンプ32に連通した状態を選択的に取ることができる。
図4(a)および図4(d)に示すように、インクジェットヘッド4がメンテナンス位置にあるときに、キャップ昇降機構33によって吸引キャップ31が上方に駆動されると、吸引キャップ31はインクジェットヘッド4の吐出面4aに密着し、第1キャップ部31aによってブラックインクを吐出するノズル列19bkが覆われると共に、第2キャップ部31bによって3色のカラーインク(イエロー,シアン,マゼンタ)を吐出する3列のノズル列19y,19c,19mが覆われる。この状態で、吸引キャップ31に接続された吸引ポンプ32が駆動されると、第1キャップ部31a内または第2キャップ部31b内の圧力が低下して、インクジェットヘッド4内のブラックインクまたは3色のカラーインクがノズル16から吸引キャップ31内へ吸引排出される(吸引パージ)。
ワイパー41は、ゴムや合成樹脂等の可撓性材料からなる平板状の部材である。図3に示すように、ワイパー41は、ワイパーホルダー42に保持されて、走査方向に直交するように配置されている。ワイパー41は、ワイパーホルダー42に保持された末端(下端)41bから先端41aに向かって鉛直上方に延びている。ワイパー41は、矩形状に形成されており、ワイパー41の先端(上端)41aは、吐出面4aと平行に延びている。
ワイパー41は、ワイパー移動機構43によって、吐出面4aと平行で且つ走査方向に直交する方向(以下、ワイパー移動方向という)に直線的に往復駆動される。ワイパー41は、キャリッジ3の走査方向の移動軌跡上のワイプ位置(図1および図3中二点鎖線で表示)と、ワイプ位置より前方の待機位置(図1および図3中実線で表示)との間を駆動される。ワイパー移動機構43は、ワイパーホルダー42に取り付けられたラック44と、このラック44と噛み合うピニオン45と、ピニオン45を回転駆動するワイパー駆動モータ25とを有する。なお、ワイパー移動機構43の具体的な構成は、上記以外であってもよい。
ワイパー41の先端41aは、吐出面4aよりも上方に位置している。図4(c)および図4(d)に示すように、ワイパー41がワイプ位置にあるとき、インクジェットヘッド4がメンテナンス位置において走査方向(具体的には左方)に移動することで、インクジェットヘッド4の吐出面4aに付着したインクがワイパー41の右面41s1(本発明の第1面)で拭き取られる。拭き取り後、インクは主にワイパー41の右面41s1に付着し、左面41s2(本発明の第2面)にはあまり付着しない。また、ワイパー41の幅(前後方向長さ)は、吐出面4aの前後方向長さとほぼ同じかそれよりも長くなっており、ワイパー41は吐出面4aの全面を1回で拭き取ることが可能になっている。
ワイパー41は、全体的に厚みが例えば1mm程度と薄く、ワイパー41の上端部は先細り状に形成されている。これにより、ワイパー41が吐出面4aに接触したときに容易に湾曲して、吐出面4aのインクを確実に拭き取ることができる。また、ワイパー41が湾曲した状態から復元しようとする復元力が大きいと吐出面4aを覆う撥水膜がワイパー41から受ける力も大きくなるが、1mm程度の厚みの場合には復元力が比較的小さくなるため、撥水膜がワイパー41から受ける力を抑えて撥水膜の剥離を防止できる。
ワイパークリーナー46は、スポンジなどの弾性を有する吸収体からなり、クリーナーホルダー47に保持されて、ワイパー41の待機位置とワイプ位置の間に配置されている。図5(a)は、ワイパークリーナー46およびクリーナーホルダー47の平面図であって、図5(b)はその正面図であり、図5(c)はその底面図であり、図5(d)は(a)のE−E線断面図であり、図5(e)は(a)のD−D線断面図である。図1、図5(a)に示すように、ワイパークリーナー46は、前方(待機位置側)に向かうほど左方に向かうように、ワイパー移動方向(前後方向)と左右方向に対して傾斜する方向に延びている。なお、ワイパークリーナー46の傾斜方向は図5(a)等に示した方向に限定されない。また、図5(d)および図5(e)に示すように、ワイパークリーナー46の延在方向に直交する断面形状は一定であって、ワイパークリーナー46の下面は半円状に形成されている。ワイパークリーナー46は、例えば、薄板状のスポンジを二つ折りにして、折り曲げ部分が下になるようにクリーナーホルダー47に設置したものであってもよい。
クリーナーホルダー47は、上方が開口した略箱状に形成されており、その内側にワイパークリーナー46を収容している。クリーナーホルダー47の左右方向中央部の下部には、ワイパークリーナー46の左右方向中央部の下側略半分を外部に露出させる開口部47aが形成されている。したがって、ワイパークリーナー46はその左右方向両端部が、クリーナーホルダー47の底部によって支持されている。開口部47aは、クリーナーホルダー47の底部と前壁と後壁にわたって形成されており、前後方向に沿って延びている。ワイパークリーナー46の開口部47aから露出している表面のうち、最下端(円弧状の下面の頂部)よりも後側の部分を第1接触面46a(本発明の第1接触面)とし、最下端よりも前側の部分を第2接触面46b(本発明の第2接触面)とする。図5(c)には、2つの接触面46a,46bをドットのハッチングで表示している。つまり、第1接触面46aと第2接触面46bは、前後方向に並んでいる。
図5(b)に示すように、ワイパー41がワイパークリーナー46に接触していない状態において、左右方向に関して、ワイパー41は2つの接触面46a,46bの左右方向中央に位置している。また、ワイパー41がワイパークリーナー46に接触していない状態において、ワイパー41の先端41aは2つの接触面46a,46bの上下方向の範囲内に位置している。上下方向に関して2つの接触面46a,46bとワイパー41の重なる長さをLaとする。また、ワイパー41の先端からワイパーホルダー42までの上下方向長さをLbとする。ワイパー41が根元から撓んで先端41aが左右方向に関して開口部47aに最も近い位置で接触するときの先端41aの位置と、ワイパー41が撓んでいない状態の先端41aの位置との左右方向の距離をWaとする。Waは、La,Lbを用いた以下の式で表される。
Figure 0006451188
2つの接触面46a,46bの左右方向長さWbは、Waの2倍よりも大きいことが好ましい。ワイパー41の厚みをTとすると、Wb>2Wa+2Tでもよい。この長さにすることにより、ワイパー41はたとえ根元から撓んでもクリーナーホルダー47に接触しない。なお、クリーナーホルダー47には、ワイパークリーナー46を上方から押さえる部材を備えていてもよい。
ワイパー41が待機位置からワイプ位置に向かって後方に移動すると、まず、ワイパー41はワイパークリーナー46の第2接触面46bと接触する。第2接触面46bは右後ろ方向に延びているため、さらにワイパー41が後方に移動すると、図6に示すように、ワイパー41の左面41s2が第2接触面46bと接触してワイパー41は右方に撓む。その後、さらにワイパー41が後方に移動すると、図7に示すように、ワイパー41は右方に撓んだ状態で第2接触面46bと第1接触面46aを前後方向に横断する。そして、ワイパー41は前後方向の全域にわたってほぼ同じ経路で、ワイパークリーナー46を通過する。したがって、ワイパー41がワイパークリーナー46を後方に通過するときは、ワイパー41の左面41s2がワイパークリーナー46の2つの接触面46a,46bの右側部分と接触する。そのため、左面41s2にインクが付着している場合にはこのインクはワイパークリーナー46に吸収される。
ワイパー41がワイプ位置から待機位置に向かって前方に移動すると、ワイパー41の右面41s1が第1接触面46aと接触してワイパー41は左方に撓む。その後さらにワイパー41が前方に移動すると、ワイパー41は左方に撓んだ状態で第1接触面46aと第2接触面46bを前後方向に横断する。そして、ワイパー41は前後方向の全域にわたってほぼ同じ経路で、ワイパークリーナー46を通過する。したがって、ワイパー41がワイパークリーナー46を前方に通過するときは、ワイパー41の右面41s1がワイパークリーナー46の2つの接触面46a,46bの左側部分と接触する。そのため、吐出面4aを払拭した際にワイパー41の右面41s1に付着したインクは、ワイパークリーナー46に吸収される。
上述したように、ワイパー41の移動方向によって、ワイパー41とワイパークリーナー46の接触箇所が異なっている。そのため、ワイパークリーナー46の1つの箇所をワイパー41が往復して摺動することがないので、ワイパークリーナー46に吸収されたインクが広がるのを防止でき、ワイパークリーナー46からワイパー41にインクが移るのを防止できる。したがって、ワイパー41のクリーニング精度を向上できる。
本実施形態では、吐出面4aを払拭した後、ワイパー41がワイプ位置から待機位置に移動する際に、ワイパー41の右面41s1が清掃される。そのため、ワイパー41にインクが多量に付着した状態をできるだけ短くできるため、ワイパー41から別の部材にインクが移るのを防止できる。
第2接触面46bと第1接触面46aは、下方に向かうほど互いの距離が近くなるように上下方向に対して傾斜している。そのため、ワイパー41の先端41aを第1接触面46aまたは第2接触面46bに接触させやすいため、ワイパー41のクリーニング精度を向上できる。また、第1接触面46aまたは第2接触面46bによって、ワイパー41を滑らかに撓ませることができる。
また、本実施形態では、ワイパー41の先端41aの移動経路が、第1接触面46aおよび第2接触面46bと交差している。つまり、ワイパー41の先端41aは、第1接触面46aおよび第2接触面46bを横切るように移動する。したがって、ワイパー41の撓み角度を大きくできるため、ワイパー41の先端41aを第1接触面46aおよび第2接触面46bに接触させやすい。また、ワイパー41の撓み角度が大きいことにより、ワイパー41の復元力が大きくなるため、ワイパー41をワイパークリーナー46に強く押し付けることができる。そのため、ワイパー41のクリーニング精度を向上できる。
図2は、インクジェットプリンタ1の制御系を示すブロック図である。図2に示す制御装置7は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、及び、各種制御回路を含むASIC(Application Specific Integrated Circuit)等を備える。制御装置7は、ROMに格納されたプログラムに従い、ASICにより、記録用紙Pへの印刷等の各種処理を実行する。制御装置7は、PC等の外部装置から入力された印刷指令に基づいて、インクジェットヘッド4、キャリッジ3を駆動するキャリッジ駆動モータ15、及び、搬送機構5の搬送ローラ17,18を駆動する搬送モータ23を制御して、記録用紙Pへの印刷を行わせる(印刷処理)。また、制御装置7は、キャリッジ駆動モータ15、吸引キャップ31を昇降させるキャップ昇降モータ24、および吸引ポンプ32を制御して、吸引パージを行わせる(液体排出処理)。また、制御装置7は、キャリッジ駆動モータ15、ワイパー41を駆動するワイパー駆動モータ25を制御して、吐出面4aのインクの拭き取りを行わせる(吐出面払拭処理)。また、制御装置7は、吐出面払拭処理の後、ワイパー駆動モータ25を制御して、ワイパークリーナー46によるワイパー41の清掃を行わせる(ワイパー清掃処理)。
電源投入直後、あるいは、ユーザーによるパージ指令が入力された場合など、インクジェットヘッド4の吸引パージを行う必要が生じた場合に、制御装置7はメンテナンスユニット6を動作させて、液体排出処理、吐出面払拭処理、ワイパー清掃処理を実行させる。制御装置7にパージ指令が入力されてから行う、液体排出処理、吐出面払拭処理、及びワイパー清掃処理を含む一連の処理をメンテナンス処理とする。
ユーザーによるパージ指令が入力された場合には、3色のカラーインクの吸引パージのみを行う場合と、ブラックインクの吸引パージのみを行う場合と、3色のカラーインクの吸引パージとブラックインクの吸引パージの両方を行う場合がある。一方、電源投入直後に吸引パージを行う場合には、3色のカラーインクの吸引パージとブラックインクの吸引パージの両方を行う。3色のカラーインクの吸引パージとブラックインクの吸引パージの両方を行う場合には、3色のカラーインクの吸引パージの後、ブラックインクの吸引パージを行ってもよく、逆に、ブラックインクの吸引パージの後、3色のカラーインクの吸引パージを行ってもよい。また、3色のカラーインクの吸引パージとブラックインクの吸引パージの両方を行う場合には、2回の液体排出処理の間に、吐出面払拭処理とワイパー清掃処理を行う。
本実施形態では、液体排出処理で排出されるインクの種類によって、ワイパー清掃処理の具体的な動作が異なっている。ところで、本実施形態では、ブラックインクには顔料インクを用いており、イエロー,シアン,マゼンタインクには染料インクを用いている。顔料インクとは、顔料成分が溶媒である界面活性剤や水などに溶解せずに、溶媒中に粒子状に分散しており、ノズル16から記録用紙Pに対して噴射されると、顔料成分の粒子が記録用紙Pの表面に残り、粒子自体が発色しているインクである。染料インクとは、染料成分が溶媒である界面活性剤や水などに溶解しており、ノズル16から記録用紙Pに対して噴射されると、染料成分が溶けた溶媒が記録用紙Pに浸透することで発色しているインクである。一般的に顔料インクの溶媒分は揮発性が高く、染料インクに比べて固化しやすい。
メンテナンス処理においてブラックインクのみの吸引パージを行う場合のメンテナンスユニット6の具体的な動作について説明する。まず、図4(a)に示すように、インクジェットヘッド4を、吸引キャップ31と対向するメンテナンス位置に位置させる。次に、キャップ昇降モータ24を駆動して、吸引キャップ31を図4(a)の待機位置から上昇させ、図4(b)のように、吸引キャップ31をインクジェットヘッド4の吐出面4aに密着させる。そして、切換装置によって吸引キャップ31の第1キャップ部31aの接続口と吸引ポンプ32を連通させた状態で、吸引ポンプ32を駆動して吸引キャップ31の第1キャップ部31a内の圧力を低下させる。これにより、第1キャップ部31aに覆われたノズル列19bkから、インクジェットヘッド4内に混入した異物や気泡をブラックインクとともに吸引排出させる。一定時間吸引したら、吸引キャップ31を下降させて再び待機位置に戻す。以上により、液体排出処理が終了する。
このとき、ノズル列19bkから排出されたインクの一部が吐出面4aに付着した状態となっている。そこで、続けてワイパー41に吐出面4aのインク拭き取りを行わせる。まず、図4(c)に示すように、ワイパー駆動モータ25を駆動して、ワイパー41を待機位置からワイプ位置まで移動させる。この移動途中に、ワイパー41の左面41s2が、ワイパークリーナー46に接触する。続いて、図4(d)に示すように、キャリッジ3をプラテン2に近づく方向に移動させて、インクジェットヘッド4の吐出面4aにワイパー41の右面41s1の先端部を接触させて、吐出面4aに付着したインクをワイパー41で拭き取る。以上により、吐出面払拭処理が終了する。
その後、ワイパー41をワイプ位置から一旦待機位置まで移動させてから、ワイプ位置と待機位置の間を一往復させて、ワイパー清掃処理を終了する。このワイパー清掃処理により、ワイパー41の右面41s1と左面41s2を、ワイパークリーナー46によって清掃できる。したがって、カラーインクよりも固化しやすいブラックインクがワイパー41に固着するのを防止できる。
次に、メンテナンス処理において3色のカラーインクのみの吸引パージを行う場合のメンテナンスユニット6の具体的な動作について説明する。上記と同様の手順により、吸引キャップ31をインクジェットヘッド4の吐出面4aに密着させた後、切換装置によって吸引キャップ31の第2キャップ部31bの接続口と吸引ポンプ32を連通させた状態で、吸引ポンプ32を駆動して吸引キャップ31の第2キャップ部31b内の圧力を低下させる。これにより、第2キャップ部31bに覆われた3列のノズル列19y,19c,19mから、インクジェットヘッド4内に混入した異物や気泡をカラーインクとともに吸引排出させる。一定時間吸引したら、吸引キャップ31を下降させて、液体排出処理を終了する。
続いて、上記と同様の手順で吐出面払拭処理を行ってから、ワイパー41をワイプ位置から待機位置まで移動させて、ワイパー清掃処理を終了する。このワイパー清掃処理により、ワイパー41の右面41s1のみが、ワイパークリーナー46によって清掃される。そのため、ブラックインクの場合のワイパー清掃処理に比べてワイパー清掃処理にかかる時間を短縮化できる。また、ワイパー清掃処理後に、ワイパー41の左面41s2にカラーインクが付着していても、染料インクであるカラーインクは固化しにくく、次の吐出面払拭処理を行うまで固化していない状態を維持できる。そのため、次の吐出面払拭処理を行う際にワイパー41を待機位置からワイプ位置に移動させることで、左面41s2に付着したカラーインクを除去できる。
図8に示すように、メンテナンス処理において、3色のカラーインクの吸引パージの後に、ブラックインクの吸引パージを行う場合には、上述した2つのメンテナンス処理の手順を組み合わせる。つまり、3色のカラーインクを排出させる液体排出処理(ステップS1)の後、吐出面払拭処理(ステップS2)と、ワイパー41の右面41s1のみ清掃するワイパー清掃処理(ステップS3)を行い、その後、ブラックインクを排出させる液体排出処理(ステップS4)を行ってから、吐出面払拭処理(ステップS5)と、ワイパー41の両面41s1,41s2を清掃するワイパー清掃処理(ステップS6)を行って、メンテナンス処理を終了する。
図9に示すように、メンテナンス処理において、ブラックインクの吸引パージの後に、3色のカラーインクの吸引パージを行う場合には、ブラックインクの吸引パージ後のワイパー清掃処理は、3色のカラーインクの吸引パージ後のワイパー清掃処理と同様に、ワイパー41の右面41s1のみを清掃する。つまり、ブラックインクを排出させる液体排出処理(ステップS11)の後、吐出面払拭処理(ステップS12)と、ワイパー41の右面41s1のみ清掃するワイパー清掃処理(ステップS13)を行い、その後、3色のカラーインクを排出させる液体排出処理(ステップS14)を行ってから、吐出面払拭処理(ステップS15)と、ワイパー41の右面41s1のみを清掃するワイパー清掃処理(ステップS16)を行って、メンテナンス処理を終了する。ブラックインクの吸引パージの後のワイパー清掃処理では、ワイパー41の右面41s1のみを清掃するため、ワイパー41の左面41s2にブラックインクが付着している場合がある。そのような場合であっても、カラーインクの吸引パージの後に吐出面払拭処理を行う際、ワイパー41を待機位置からワイプ位置に移動させることで、ワイパー41の左面41s2を清掃できる。
なお、本実施形態では、走査方向(左右方向)が、本発明の吐出面払拭方向に相当し、ワイパー移動方向(前後方向)が、本発明のワイパー清掃方向に相当する。また、吸引キャップ31と吸引ポンプ32が、本発明の液体排出手段に相当する。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な変更が可能である。
上記実施形態では、メンテナンス処理において、ブラックインクの液体排出処理と3色のカラーインクの液体排出処理を行う場合、2つの液体排出処理の間に、吐出面払拭処理とワイパー清掃処理を行っているが、吐出面払拭処理だけを行ってもよい。3色のカラーインクの液体排出処理の後、ブラックインクの液体排出処理を行う場合には、ワイパー清掃処理において、ワイパーの両面41s1,41s2を清掃することが好ましい。また、ブラックインクの液体排出処理の後に、3色のカラーインクの液体排出処理を行う場合には、ワイパー清掃処理において、ワイパーの右面41s1のみを清掃することが好ましい。ブラックインクの液体排出処理の後の吐出面払拭処理によって、ワイパー41にはブラックインクが付着するが、3色のカラーインクの液体排出処理後に吐出面払拭処理を行うことで、ワイパー41に付着しているブラックインクはカラーインクによって流される。また、たとえワイパー41にブラックインクが残っていても、カラーインクと混ざるため固化しにくい。したがって、ワイパー清掃処理によりワイパーの右面41s1のみを清掃した後、たとえワイパー41の左面41s2にインクが付着していても、そのインクは固化しにくい。
上記実施形態では、ワイパークリーナー46の2つの接触面46a,46bは、曲面であるが、図10に示すように、ワイパークリーナー146の2つの接触面146a,146bが、上下方向に対して傾斜する平坦面であってもよい。
上記実施形態では、ワイパークリーナー46の2つの接触面46a,46bは、上下方向の全域にわたって上下方向に対して傾斜しているが、上下方向の一部分だけが上下方向に対して傾斜していてもよい。
上記実施形態では、ワイパークリーナー46の2つの接触面46a,46bは、下端同士が連結されているが、例えば図11に示すように、ワイパークリーナー246の2つの接触面246a,246bの下端が、連結面246cで連結されていてもよい。図11では、連結面246cは、水平な平坦面であるが、例えば下方に膨らんだ曲面であってもよい。
クリーナーホルダー47は、ワイパークリーナー46の2つの接触面46a,46bを、ワイパー41と接触させることができるように外部に露出させていれば、どのようにワイパークリーナー46を保持していてもよい。また、ワイパークリーナー46は2つの接触面46a,46bを有していれば、適宜形状を変更してもよい。例えば、ワイパークリーナー46の上面をクリーナーホルダーに接着固定する場合、ワイパークリーナー46の左右方向長さは、接触面46a,46bの左右方向長さと一致していてもよい。
例えば図12に示すように、ワイパークリーナー46の2つの接触面46a,46bの前後両側に、2つのガイド部材350,351(本発明の第1補助接触部材と第2補助接触部材)を配置してもよい。図12では、2つのガイド部材350,351は、クリーナーホルダー47に固定されているが、クリーナーホルダー47以外の部品に固定されていてもよい。2つのガイド部材350,351は、上下方向に関してワイパー41と重なっている。第2接触面46bより前方に配置されるガイド部材351(本発明の第2補助接触部材)は、前後方向に対して第2接触面46bと同じ側に傾斜した傾斜面351aを有しており、ワイパー41を待機位置から後方に移動させたときに、この傾斜面351aが、ワイパークリーナー46の第2接触面46bより先にワイパー41の左面41s2と接触して、ワイパー41を左方に撓ませる。第1接触面46aより後方に配置されるガイド部材350(本発明の第1補助接触部材)は、ガイド部材351と同じ形状であって、ガイド部材351と回転対称に配置されている。ガイド部材350の傾斜面350aと、ガイド部材351の傾斜面351aは、図12(c)に示すように、下端に近い部分ほど両者の距離が近くなるように上下方向に対して傾斜していることが好ましい。
この変更例によると、ワイパー41をワイパークリーナー46の第1接触面46aまたは第2接触面46bに接触させる前に、ガイド部材350またはガイド部材351によって、ワイパー41を撓ませるため、ワイパークリーナー46の2つの接触面46a,46bの形状自由度が高くなる。したがって、ワイパークリーナー46の形状をよりクリーニング精度を高める形状とすることができる。なお、2つのガイド部材350,351のいずれか一方のみを配置してもよい。
上記実施形態では、ワイパークリーナー46は、左右方向に対して傾斜しているが、例えば図13に示すように、ワイパークリーナー446の2つの接触面46a,46bの前後両側に、2つのガイド部材450,451(本発明の第1接触部材および第2接触部材)を配置すれば、ワイパークリーナー446は、左右方向に沿って延びていてもよい。2つのガイド部材450,451は、上述の変更例の2つのガイド部材350,351とほぼ同様に形成されている。図13では、2つのガイド部材450,451は、クリーナーホルダー447に固定されているが、クリーナーホルダー447以外の部品に固定されていてもよい。2つのガイド部材450,451は、上下方向に関してワイパー41と重なっている。ワイパークリーナー446より前方に配置されるガイド部材451(本発明の第2接触部材)は、ワイパー41の左面41s2に接触してワイパー41を右方に撓ませる傾斜面351aを有し、ワイパークリーナー446より後方に配置されるガイド部材450(本発明の第1接触部材)は、ワイパー41の右面41s1に接触してワイパー41を右方に撓ませる傾斜面350aを有する。傾斜面450a,451aが、本発明の第1接触部材の第1接触面と第2接触部材の第2接触面に相当する。2つの傾斜面450a,451aは、下端に近い部分ほど互いの距離に近くなるように上下方向に対して傾斜していることが好ましい。また、ワイパークリーナー446の下面の形状は、図13に示す形状に限らず、例えば図10や図11に示したような形状であってもよい。
上記実施形態では、ワイパー41が待機位置から後方に移動する際、ワイパー41の先端41aの移動経路は、ワイパークリーナー46の第2接触面46bと交差し、ワイパー41がワイプ位置から前方に移動する際、ワイパー41の先端41aの移動経路は、ワイパークリーナー46の第1接触面46aと交差しているが、例えば図14に示すように、ワイパー41の先端41aの移動経路が、ワイパークリーナー546の第1接触面546aおよび第2接触面546bと交差しなくてもよい。なお、図14では、ワイパークリーナー546を保持するクリーナーホルダーの表示を省略している。この変更例によると、ワイパークリーナー546の左右方向の長さを小さくできる。
前記実施形態では、ワイパー41の待機位置は、ワイプ位置より前方(紙送り方向)にあるが、ワイプ位置より後方であってもよい。
前記実施形態では、ワイパー41は、その幅方向が、吐出面4aと平行で且つ走査方向と直交する方向となるように配置され、ワイパー移動機構43は、ワイパー41をワイパー幅方向に駆動するが、ワイパー41の配置方向およびワイパー41の駆動方向は上記に限定されない。ワイパー幅方向は、吐出面4aと直交する方向(上下方向)に交差し、且つ、走査方向と交差する方向であればよい。また、ワイパー移動機構43によるワイパー41の移動方向は、ワイパー41に沿った方向であれば、ワイパー幅方向と完全に平行でなくてもよい。また、前記実施形態では、ワイパー41は、上下方向に延びているが、上下方向に対して傾斜していてもよい。
前記実施形態では、ワイパー41が移動することで、ワイパー41とワイパークリーナー46が相対移動しているが、例えば図15(d)〜(g)に示すように、ワイパークリーナー46が前後方向に移動することで、ワイパー41とワイパークリーナー46が相対移動してもよい。図15(a)〜(g)に示す変更例では、ワイパークリーナー46は、モータ等で作動する図示しない移動機構(本発明の移動機構に相当)によって、吐出面4aと平行で且つ走査方向に直交する方向(前後方向)に往復移動可能であって、ワイパー41はモータ等で作動する昇降機構643によって昇降可能である。そして、吐出面4aのインクを払拭する際には、まず、ワイパー41を図15(a)に示す位置から図15(b)に示す位置まで上昇させる。この状態で、図15(c)に示すように、インクジェットヘッド4を走査方向に移動させて、吐出面4aに付着したインクをワイパー41によって拭き取る。その後、図15(d)に示すように、ワイパー41を下降させてから、図15(e)〜(g)に示すように、ワイパークリーナー46を前後方向に往復移動させて、ワイパー41の両面をワイパークリーナー46で清掃する。
前記実施形態では、ワイパー41とワイパークリーナー46が、ワイパー41の幅方向に直線状に相対移動しているが、例えば図16(a)〜(d)に示すように、ワイパー41とワイパークリーナー46が、ワイパー41に直交する方向の軸線C1を中心とした円周方向に相対移動してもよい。この場合、ワイパー41とワイパークリーナー46は、吐出面4aと直交する方向(上下方向)に交差し、且つ、走査方向と交差する方向に相対移動することになる。なお、図16(a)〜(d)では、ワイパークリーナー46は固定されており、ワイパー41は、モータ等で作動するワイパー移動機構743によって回転移動可能となっているが、ワイパー41が固定され、ワイパークリーナー46が回転してもよい。
前記実施形態では、インクジェットヘッド4を左方に移動させて吐出面4aをワイパー41の右面41s1で拭き取っているが、インクジェットヘッド4を右方に移動させて、吐出面4aをワイパー41の左面41s2で拭き取ってもよい。また、ワイパー41をワイピング位置に配置したまま、インクジェットヘッド4を左右に往復移動させて、ワイパー41の左右両面41s1、41s2で、吐出面4aを拭き取ってもよい。
前記実施形態では、インクジェットヘッド4をキャリッジ3とともに走査方向に移動させることにより、ワイパー41による吐出面4aの拭き取りが行われるが、ワイパー41を、モータ等の適宜の手段によってインクジェットヘッド4に対して移動させることにより、吐出面4aの拭き取りを行うように構成されてもよい。
また、ワイパー41の拭き取り方向(吐出面4aに対する移動方向)は、プラテン2から遠ざかる方向に限定されるものではない。例えば、プラテン2に近づく方向にワイパー41を移動させてもよいし、ワイパー41を紙送り方向と交差する方向に配置してワイパー41を紙送り方向に移動させてもよい。
ワイパー41による吐出面4aのインク拭き取りを行うタイミングは、前記実施形態で挙げた、吸引パージ後に限られるものではない。例えば、記録用紙Pに対してインクを噴射して印刷を行った後にインク拭き取りを行ってもよい。
上記実施形態では、ノズル21からインクを吸引する、いわゆる吸引パージによってインクジェットヘッド内のインクを排出させたが、インクジェットヘッドの上流側に加圧ポンプを設け、この加圧ポンプによりインクジェットヘッド内のインクに圧力を付与するいわゆる押しパージによってインクジェットヘッド内のインクを排出させてもよい。この場合、加圧ポンプが本発明の液体排出手段に相当する。
以上、説明した前記実施形態及びその変更形態は、本発明を、記録用紙にインクを吐出して画像等を印刷するインクジェットプリンタのインク吐出装置に適用したものであるが、画像等の印刷以外の様々な用途で使用される液体吐出装置においても本発明は適用されうる。例えば、基板に導電性の液体を噴射して、基板表面に導電パターンを形成する液体吐出装置にも、本発明を適用することは可能である。
1 インクジェットプリンタ(液体吐出装置)
4 インクジェットヘッド(液体吐出ヘッド)
4a 吐出面
16 ノズル
19bk ノズル列(第2ノズル)
19y、19c、ノズル列(第1ノズル)
41 ワイパー
41a 先端
41b 末端
41s1 右面(第1面)
41s2 左面(第2面)
42 ワイパーホルダー
43、743 ワイパー移動機構(移動機構)
46、146、246、446、546 ワイパークリーナー
46a、146a、246a、546a 第1接触面
46b、146b、246b、546b 第2接触面
47、447 クリーナーホルダー
47a 開口部
350 ガイド部材(第1補助接触部材)
350a 傾斜面
351 ガイド部材(第2補助接触部材)
351a 傾斜面
450 ガイド部材(第1接触部材)
450a 傾斜面(第1接触面)
451 ガイド部材(第2接触部材)
451a 傾斜面(第2接触面)

Claims (8)

  1. 液体を吐出する複数のノズルが形成された吐出面を有する液体吐出ヘッドと、
    前記液体吐出ヘッドに対して所定の吐出面払拭方向に相対移動可能であって、第1面と第2面とを有し、少なくとも前記第1面によって前記吐出面を払拭する板状のワイパーであって、前記吐出面側の先端と、この先端と前記吐出面に直交する方向に関して反対側の末端とを有する板状のワイパーと、
    液体を吸収する吸収体からなり、前記ワイパーに付着した液体を清掃するワイパークリーナーと、
    前記ワイパーと前記ワイパークリーナーを、前記吐出面に直交する方向と前記吐出面払拭方向の両方に交差するワイパー清掃方向に相対移動させる移動機構と、を備える液体吐出装置であって、
    前記ワイパークリーナーは、
    前記ワイパーが前記ワイパークリーナーに対して前記ワイパー清掃方向の一方側から他方側に向かって相対移動するときに、前記ワイパーの前記第1面と接触して前記ワイパーを前記ワイパー清掃方向に直交する方向の一方側に向かって撓ませる第1接触面と、
    前記第1接触面の前記ワイパー清掃方向の他方側に形成されており、前記ワイパーが前記ワイパークリーナーに対して前記ワイパー清掃方向の前記他方側から前記一方側に向かって相対移動するときに、前記ワイパーの前記第2面と接触して前記ワイパーを前記ワイパー清掃方向に直交する方向の他方側に向かって撓ませる第2接触面と、を有し、
    前記第1接触面の前記ワイパー清掃方向の前記一方側に配置され、前記ワイパーが前記ワイパークリーナーに対して前記ワイパー清掃方向の前記一方側から前記他方側に向かって相対移動するときに、前記第1接触面より先に前記ワイパーの前記第1面に接触して、前記ワイパーを前記ワイパー清掃方向に直交する方向の前記一方側に向かって撓ませる第1補助接触部材、および、
    前記第2接触面の前記ワイパー清掃方向の前記他方側に配置され、前記ワイパーが前記ワイパークリーナーに対して前記ワイパー清掃方向の前記他方側から前記一方側に向かって相対移動するときに、前記第2接触面より先に前記ワイパーの前記第2面に接触して、前記ワイパーを前記ワイパー清掃方向に直交する方向の前記他方側に向かって撓ませる第2補助接触部材の、少なくとも一方を備えることを特徴とする液体吐出装置。
  2. 第1ノズルと、前記第1ノズルから吐出される液体よりも固化しやすい液体を吐出する第2ノズルとが形成された吐出面を有する液体吐出ヘッドと、
    前記液体吐出ヘッドに対して所定の吐出面払拭方向に相対移動可能であって、第1面と第2面とを有し、少なくとも前記第1面によって前記吐出面を払拭する板状のワイパーであって、前記吐出面側の先端と、この先端と前記吐出面に直交する方向に関して反対側の末端とを有する板状のワイパーと、
    前記ワイパーを、待機位置と前記吐出面を払拭するワイプ位置との間で、前記吐出面に直交する方向と前記吐出面払拭方向の両方に交差するワイパー清掃方向に往復移動させる移動機構と、
    前記ワイプ位置と前記待機位置との間に配置され、液体を吸収する吸収体からなり、前記ワイパーに付着した液体を清掃するワイパークリーナーと、
    前記第1ノズル及び前記第2ノズルから液体を排出させる液体排出手段と、
    前記液体吐出ヘッド、前記移動機構、及び、前記液体排出手段の動作をそれぞれ制御する制御部と、を備える液体吐出装置であって、
    前記ワイパークリーナーは、
    前記ワイパーが前記ワイパークリーナーに対して前記ワイパー清掃方向の一方側から他方側に向かって相対移動するときに、前記ワイパーの前記第1面と接触して前記ワイパーを前記ワイパー清掃方向に直交する方向の一方側に向かって撓ませる第1接触面と、
    前記第1接触面の前記ワイパー清掃方向の他方側に形成されており、前記ワイパーが前記ワイパークリーナーに対して前記ワイパー清掃方向の前記他方側から前記一方側に向かって相対移動するときに、前記ワイパーの前記第2面と接触して前記ワイパーを前記ワイパー清掃方向に直交する方向の他方側に向かって撓ませる第2接触面と、を有し、
    前記制御部は、
    前記液体排出手段により前記第1ノズル及び前記第2ノズルから液体を排出させる液体排出処理と、
    前記液体排出処理の後に前記ワイパーで前記吐出面を払拭する吐出面払拭処理と、
    前記吐出面払拭処理の後に前記ワイパーを前記ワイパークリーナーで清掃するワイパー清掃処理と、
    を含むメンテナンス処理を実行させ、
    前記液体排出処理において、前記第1ノズルから前記液体を排出させた場合には、その後の前記ワイパー清掃処理において、前記ワイパーを前記ワイプ位置から前記待機位置まで移動させて前記ワイパーの前記第1面のみを前記ワイパークリーナーで清掃して、前記メンテナンス処理を終了し、
    前記液体排出処理において、前記第2ノズルから前記液体を排出させた場合には、その後の前記ワイパー清掃処理において、前記ワイパーを前記ワイプ位置から一旦前記待機位置まで移動させた後、前記ワイプ位置と前記待機位置の間で前記ワイパーを往復移動させて、前記ワイパーの前記第1面と前記第2面を前記ワイパークリーナーで清掃してから、前記メンテナンス処理を終了することを特徴とする液体吐出装置。
  3. 液体を吐出する複数のノズルが形成された吐出面を有する液体吐出ヘッドと、
    前記液体吐出ヘッドに対して所定の吐出面払拭方向に相対移動可能であって、第1面と第2面とを有し、少なくとも前記第1面によって前記吐出面を払拭する板状のワイパーであって、前記吐出面側の先端と、この先端と前記吐出面に直交する方向に関して反対側の末端とを有する板状のワイパーと、
    液体を吸収する吸収体からなり、前記ワイパーに付着した液体を清掃するワイパークリーナーと、
    前記ワイパーと前記ワイパークリーナーを、前記吐出面に直交する方向と前記吐出面払拭方向の両方に交差するワイパー清掃方向に相対移動させる移動機構と、
    前記ワイパークリーナーと一体的に前記ワイパーに対して相対移動可能であって、前記ワイパークリーナーの前記ワイパー清掃方向の一方側に配置され、前記ワイパーが前記ワイパークリーナーに対して前記ワイパー清掃方向の一方側から他方側に向かって相対移動するときに、前記ワイパークリーナーよりも先に前記ワイパーの前記第1面と接触して前記ワイパーを前記ワイパー清掃方向に直交する方向の一方側に向かって撓ませる第1接触面を有する第1接触部材と、
    前記ワイパークリーナーと一体的に前記ワイパーに対して相対移動可能であって、前記第1接触面の前記ワイパー清掃方向の他方側に配置され、前記ワイパーが前記ワイパークリーナーに対して前記ワイパー清掃方向の前記他方側から前記一方側に向かって相対移動するときに、前記ワイパークリーナーよりも先に前記ワイパーの前記第2面と接触して前記ワイパーを前記ワイパー清掃方向に直交する方向の他方側に向かって撓ませる第2接触面を有する第2接触部材と、を備えることを特徴とする液体吐出装置。
  4. 前記ワイパーは、前記末端から前記先端に向けて前記吐出面と直交する方向に延びており、
    前記第1接触面および前記第2接触面は、前記吐出面と直交する方向に関して前記ワイパーと重なっていると共に、前記ワイパー清掃方向の前記一方側から前記他方側に向かうにつれて前記ワイパー清掃方向に直交する方向の前記一方側に向かうように、前記ワイパー清掃方向に対して傾斜していることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の液体吐出装置。
  5. 前記ワイパーが前記吐出面を払拭した後に前記ワイパーが前記ワイパークリーナーに対して前記ワイパー清掃方向の前記一方側から前記他方側に向かって相対移動して、前記ワイパーの前記第1面が前記ワイパークリーナーによって清掃されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の液体吐出装置。
  6. 前記第1接触面および前記第2接触面は、前記吐出面に直交する方向に関して前記ワイパーの前記末端に近づくほど互いの距離が狭くなるように、前記吐出面に直交する方向に対して傾斜していることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の液体吐出装置。
  7. 前記ワイパーが前記ワイパークリーナーに対して前記ワイパー清掃方向の前記一方側から前記他方側に向かって相対移動するときに、前記ワイパーの前記先端の前記ワイパークリーナーに対する相対移動経路が、前記第1接触面と交差しており、
    前記ワイパーが前記ワイパークリーナーに対して前記ワイパー清掃方向の前記他方側から前記一方側に向かって相対移動するときに、前記ワイパーの前記先端の前記ワイパークリーナーに対する相対移動経路が、前記第2接触面と交差していることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の液体吐出装置。
  8. 前記ワイパークリーナーは、
    前記ワイパーが前記ワイパークリーナーに対して前記ワイパー清掃方向の前記一方側から前記他方側に向かって相対移動するときに、前記ワイパーの前記先端の前記ワイパークリーナーに対する相対移動経路が、前記第1接触面と交差し、
    前記ワイパーが前記ワイパークリーナーに対して前記ワイパー清掃方向の前記他方側から前記一方側に向かって相対移動するときに、前記ワイパーの前記先端の前記ワイパークリーナーに対する相対移動経路が、前記第2接触面と交差するように設けられていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の液体吐出装置
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