JP2014233904A - プリンターおよびその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ラインヘッド方式のインクジェットヘッドで印刷する場合に、定期フラッシングの実施によるスループットの低下およびインク消費量の不必要な増大を抑制すること。
【解決手段】プリンター1は、ラインヘッド型のインクジェットヘッド11を備える。インクジェットヘッド11は、プラテン4の上方の印刷位置Aに位置決めされ、搬送機構6によって搬送される記録紙Pに印刷する。インクジェットヘッド11は、プラテン4の側方に配置されたメンテナンス機構13の上方のメンテナンス位置Bに移動して、ヘッドキャップ17内にインクを吐出するフラッシングを行う。プリンターの制御部20は、印刷を実施するとき、印刷データのページ区切りのタイミングにおいて定期フラッシング実施判定を行い、判定結果に基づいて、予め設定した基準時間T以下の間隔でフラッシングを実施する。
【選択図】図4

Description

本発明は、インクジェットヘッドを記録媒体から退避させてフラッシングを行うプリンターおよびその制御方法に関する。
記録紙に向けてインクを吐出して印刷するプリンターでは、記録媒体へのインクの吐出動作とは別に、所定のタイミングでメンテナンス機構へインクジェットヘッドを動かしてノズル面をヘッドキャップで覆い、ヘッドキャップに向けてインクを吐出させるフラッシングを行うことで、インクジェットヘッドのノズルの目詰まりを防止あるいは解消している。フラッシングで吐出されたインクはヘッドキャップ内に蓄積される。メンテナンス機構は、ヘッドキャップ内のインクの残量が基準量を越えると、ヘッドキャップ内のインクを吸引して廃インクとして排出する。特許文献1には、この種のメンテナンス機構を備えたプリンター(インクジェット式記録装置)が開示されている。
特開2006−95820号公報
シリアルヘッド方式のインクジェットプリンターでは、プラテン上を搬送される記録媒体の搬送方向と直交する方向にインクジェットヘッドを走査しながらインクを吐出して印刷を行う。この場合、印刷動作の1パス毎に、プラテンに隣接して配置されているメンテナンス機構にインクジェットヘッドを移動させることができるため、印刷しているページの途中でフラッシングを行ってもスループットの低下は少ない。
これに対し、ラインヘッド方式のインクジェットプリンターでは、プラテン上にインクジェットヘッドを停止させた状態で、プラテンとインクジェットヘッドとの間を通る記録媒体の搬送動作と同期させてインクを吐出して印刷を行う。この場合、印刷中にインクジェットヘッドを動かす必要がないため、印刷しているページの途中でフラッシングを行う場合には、インクジェットヘッドをメンテナンス機構まで移動させる動作を余分に行わなければならない。従って、印刷しているページの途中でフラッシングを行うと、スループットの低下が大きいという問題点がある。
インクジェットプリンターでは、フラッシングを定期的に実施することによって使用頻度の少ないノズルの目詰まりを防止しているが、一定時間毎にフラッシングを行うと、印刷データの内容によっては、ページの途中でフラッシングのタイミングが来てしまう。従って、ラインヘッド方式のインクジェットプリンターでは、ページの途中でフラッシングが行われ、スループットの低下が大きい。これを避けるためには、ページの区切りのタイミングでフラッシングを実施するように制御することが考えられる。しかしながら、ページの区切りで毎回定期フラッシングを実施すると、フラッシングの間隔が短くなり、インク消費が不必要に多くなってしまう。
本発明は、このような点に鑑みて、ラインヘッド方式のプリンターおよびその制御方法において、定期フラッシングの実施によるスループットの低下およびインク消費量の不必要な増大を抑制することにある。
上記の課題を解決するため、本発明のプリンターは、記録媒体にインクを吐出するインクジェットヘッドと、前記記録媒体を搬送する搬送機構と、前記インクジェットヘッドから吐出されるインクを受けるヘッドキャップを備えるメンテナンス機構と、前記記録媒体にインクを吐出する印刷位置と前記メンテナンス機構と対向する位置との間で前記インクジェットヘッドを移動させるヘッド移動機構と、印刷データを受信し、印刷データのページ区切りまでの経過時間と予め設定した基準時間とに基づいて前記ヘッドキャップにインクを吐出するフラッシングを実行するか否かを判定し、前記フラッシングの実行を制御する制御部と、を有することを特徴としている。
また、本発明のプリンターの制御方法は、ヘッドキャップにインクを吐出するフラッシングを実行し、前記フラッシングを実行した後に印刷を実行するとき、印刷データのページ区切りまでの経過時間を算出し、算出された経過時間と予め設定した基準時間とに基づいて、印刷データのページ区切りまで印刷を実行した後に前記フラッシングを実行するか否かを判定することを特徴としている。
本発明のプリンターおよびその制御方法は、このように、印刷データにおけるページ区切りまでの経過時間を算出してフラッシングを行うか否かを判定できるため、ページの途中でフラッシングの実施間隔として設定されている基準時間が経過することを回避でき、予め設定した基準時間以下の間隔となるページ区切りのタイミングでフラッシングを実行できる。このように、基準時間以下の間隔となるページ区切りのタイミングでフラッシングを実行することにより、ページ単位で印刷制御を行う場合においても、ノズルの目詰まり防止及び印刷時のスループットの低下抑制を行うことが可能となる。また、基準時間に近いページ区切りのタイミングでフラッシングを実施できるため、不必要に短い間隔でフラッシングを実施しないようにすることができる。また、インクの無駄な消費を抑制できる。
本発明において、前記制御部は、前記基準時間よりも短い時間間隔で前記フラッシングを実行させる。このようにすると、より確実に、ノズルの目詰まりを防止できる。
また、本発明において、前記制御部は、前記ページ区切りの前のページのページ長及び前記ページ区切りの後のページのページ長に基づき、前記フラッシングの実行の判定を行うことが望ましい。ページ長に基づき、基準時間以内に次のページの印刷を終えられるか否かを判定できる。よって、適切なタイミングでフラッシングを実施でき、印刷時のスループットの低下を抑制でき、インクの無駄な消費を抑制できる。
ここで、本発明において、前記制御部は、前記ヘッドキャップからインクを排出する空吸引の実行を制御し、前記空吸引を実行したとき、前記フラッシングの実行の判定を行うことが望ましい。定期空吸引は、フラッシングと並行して行われるが、定期空吸引に長時間かかる場合には、定期空吸引を実行したときにフラッシング実施判定を行うことにより、次のページの印刷途中でフラッシングの基準時間をオーバーすることを防止できる。従って、ノズルの目詰まりを防止できる。また、定期空吸引後に不必要にフラッシングが実施されることを回避できるため、インクの無駄な消費を抑制できる。
また、本発明において、前記インクジェットヘッドの前記記録媒体の搬送方向と直交する方向の寸法は、前記記録媒体における印刷領域の前記記録媒体の搬送方向と直交する方向の寸法よりも大きい。このように、ラインヘッド型のインクジェットヘッドを用いる場合、ページ単位で印刷制御を行うため、ノズルの目詰まり防止及び印刷時のスループットの低下抑制を行うことが可能となり、インクの無駄な消費についても抑制できる。
本発明によれば、印刷データにおけるページ区切りまでの経過時間を算出してフラッシングを行うか否かを判定できるため、ページの途中でフラッシングの実施間隔として設定されている基準時間が経過することを回避でき、予め設定した基準時間以下の間隔となるページ区切りのタイミングでフラッシングを実行できる。従って、ページ単位で印刷制御を行う場合においても、ノズルの目詰まり防止及び印刷時のスループットの低下抑制を行うことが可能となる。また、基準時間に近いページ区切りのタイミングでフラッシングを実施できるため、不必要に短い間隔でフラッシングを実施しないようにすることができる。また、インクの無駄な消費を抑制できる。
本実施形態に係るプリンターの全体構成を示す縦断面図である。 インクジェットヘッド、ヘッド移動機構、プラテン、およびメンテナンス機構を模式的に示す説明図である。 プリンターの制御系を示す概略ブロック図である。 定期フラッシングの実行タイミング制御のフローチャートである。 定期空吸引が行われる場合の定期フラッシングの実行タイミング制御のフローチャートである。
以下に、図面を参照して、本発明を適用したプリンターおよびその制御方法の実施の形態を説明する。
(全体構成)
図1は本実施形態に係るプリンターの全体構成を示す縦断面図である。インクジェットプリンター1(以下、単に「プリンター1」という)は、複数種類のカラーインクを用いて記録紙P(記録媒体)に印刷を行うものである。プリンター1は、ロール紙2を装填するロール紙装填部3と、ロール紙装填部3のプリンター前方側に配置されたプラテン4と、ロール紙2から引き出された記録紙Pを、プラテン4を経由する記録紙搬送経路5に沿って正逆方向に搬送する搬送機構6を備える。
搬送機構6は、繰り出しローラー7、搬送ローラー対8、紙送りモーター9等を備える。ロール紙装填部3に装填されたロール紙2から引き出された記録紙Pは、繰り出しローラー7に掛け回されてプリンター前方側に引き出された後、プラテン4のプリンター後方側に配置された搬送ローラー対8を経由して、プラテン4を通過するようにセットされる。搬送ローラー対8は、記録紙Pに下側から当接する駆動ローラー8aと、駆動ローラー8aの側に上方から接触する従動ローラー8bとを備える。搬送ローラー対8の下側には駆動ローラー8aを正逆方向に回転させる紙送りモーター9が配置されている。
プリンター1は、キャリッジ10と、キャリッジ10に搭載されたラインヘッド型のインクジェットヘッド11と、インクジェットヘッド11にインクを供給するインクカートリッジが装着されるインクカートリッジ装着部12と、インクジェットヘッド11のメンテナンスを行うメンテナンス機構13(図2参照)と、インクジェットヘッド11およびインクジェットヘッド11を搭載するキャリッジ10を移動させるヘッド移動機構14(図2参照)とを備える。
キャリッジ10およびインクジェットヘッド11は、プラテン4の上方に配置されている。一方、プラテン4の下方には、インクカートリッジ装着部12が配置されている。インクカートリッジ装着部12には、シアン、マゼンタ、イエローおよびブラックの4色のインクを貯留するインクカートリッジが装着される。インクカートリッジ装着部12にインクカートリッジを装着すると、インク供給管(図示省略)を介して、インク供給用のポンプ機構(図示省略)とインクカートリッジのインクタンクとが接続される。
図2はインクジェットヘッド11、ヘッド移動機構14、プラテン4、およびメンテナンス機構13を模式的に示す説明図であり、(a)は平面構成を示す説明図、(b)はプリンター前面側から見た構成を示す説明図である。なお、図2(a)ではプラテン4の図示を省略している。インクジェットヘッド11には、シアン、マゼンタ、イエローおよびブラックの各色のインクを吐出するインクノズル列が形成されている。図2(a)に示すように、インクジェットヘッド11は記録紙Pよりも幅広に形成されており、インクノズル列は、記録紙Pの印刷領域全体をカバーできる幅の領域に配列されている。図2(b)に示すように、インクジェットヘッド11はノズル面11aを下向きにしてキャリッジ10に搭載されている。キャリッジ10は、ノズル面11aとプラテン4との間に予め設定した寸法の隙間が形成される高さにインクジェットヘッド11を保持している。
メンテナンス機構13は、プラテン4の下側であって、記録紙搬送経路5に対してその幅方向の外方に外れた位置に配置されている。ヘッド移動機構14は、プラテン4と対向する印刷位置Aから、メンテナンス機構13と対向するメンテナンス位置B(図2(a)(b)において破線で示す位置)までの範囲でインクジェットヘッド11を往復移動させる。インクジェットヘッド11は、印刷位置Aでは、長手方向を記録紙Pの搬送方向と交差する方向に向けた横向きの姿勢になっている。一方、メンテナンス位置Bでは、インクジェットヘッド11が印刷位置Aでの姿勢から90度回転した姿勢になっており、長手方向を搬送方向に向けた縦向きの姿勢になっている。
ヘッド移動機構14は、プラテン4の幅方向の外側においてプリンター上下方向に延びる支軸15と、支軸15を中心としてキャリッジ10を正逆方向に回転させるキャリッジモーター16(図3参照)等を備える。支軸15は、キャリッジ10の一端に取り付けられている。プリンター1の制御部20(図3参照)は、キャリッジモーター16の回転を制御して、支軸15を中心としてキャリッジ10を回転させることで、上述した印刷位置Aと、印刷位置Aから反時計回りに90度回転したメンテナンス位置Bまでの範囲でキャリッジ10を移動させる。なお、ヘッド移動機構14はこのような構成に限定されるものではなく、他の構成であってもよい。
メンテナンス機構13は全体として直方体形状をしている。図2(b)に示すように、メンテナンス機構13の上端にはヘッドキャップ17が配置され、ヘッドキャップ17の下側には、ヘッドキャップ17をプリンター上下方向に昇降させるヘッドキャップ昇降機構等が組み込まれている。インクジェットヘッド11をメンテナンス位置Bに移動させて、ヘッドキャップ17を上昇させると、ヘッドキャップ17によってインクジェットヘッド11のノズル面11aがキャッピングされる。この状態で、必要に応じて、ヘッドキャップ17内へのインクの吐出動作(フラッシング)、あるいは、ヘッドキャップ17側からのインク吸引動作が行われる。また、メンテナンス機構13はワイパー(図示省略)を備えており、ノズル面11aのワイピングを行うことができる。記録紙Pへの印刷を実施するときには、ヘッドキャップ17およびワイパーを下側に退避させてから、インクジェットヘッド11を印刷位置Aに移動させる。
ヘッドキャップ17には、図示しない廃インクチューブが接続されており、廃インクチューブにはチューブポンプが接続されている。ヘッドキャップ17内にはインク吸収材17aが保持されており、インクジェットヘッド11からヘッドキャップ17に向けて吐出あるいは吸引されたインクは、インク吸収材17aに保持され、ヘッドキャップ17に蓄積される。このインクは、チューブポンプによる吸引が行われると、廃インクチューブを通ってインクカートリッジ装着部12に装着されているインクカートリッジの廃インク収納部に回収される。
また、ヘッドキャップ17には、インク吸収材17aと電気的に導通するように導電材(図示省略)が取り付けられている。導電材を流れた電気信号は配線などによって取り出され、プリンター1の制御部20(図3参照)に入力される。ヘッドキャップ17と対峙しているノズル面11aのノズルからは帯電したインクが吐出され、吐出されたインク液滴がインク吸収材17aに着弾する際に生じる電流変化の信号を検出できる。ノズルからインクを吐出させたにも関わらず、この信号が所定の閾値以下の場合、ノズルの吐出不良と判断できる。このように、ヘッドキャップ17内にインクを吐出することにより、ノズル面11aにおける不良ノズルの位置および数を検出するドット抜け検査を行うことができる。
(制御系)
図3はプリンター1の制御系を示す概略ブロック図である。プリンター1の制御系は、CPUおよびROM、RAMなどの記憶領域を備えた制御部20を中心に構成されている。制御部20はホスト装置21などと接続されており、ホスト装置21から印刷データやコマンドを受信する。制御部20は、受信した印刷データやコマンドに基づき、搬送機構6、インクジェットヘッド11、メンテナンス機構13、ヘッド移動機構14等に制御信号を供給してプリンター1の各部を制御する。
制御部20は、ホスト装置21から受信した印刷データの印刷を実施するとき、ヘッド移動機構14を駆動して、インクジェットヘッド11を印刷位置Aに位置決めして停止させる。そして、この状態で印刷データに基づいて搬送機構6およびインクジェットヘッド11を駆動して、記録紙Pを所定ピッチ搬送する毎にインクの吐出動作を行う。また、制御部20は、印刷が終了すると、インクジェットヘッド11をプラテン4から外れたメンテナンス位置Bに退避させ、メンテナンス位置Bで待機させる。
また、制御部20は、インクジェットヘッド11のノズルの目詰まりを防止あるいは解消させるメンテナンス動作として、定期的にインクジェットヘッド11からヘッドキャップ17にインクを吐出する定期フラッシングを行う。定期フラッシングを実施するとき、制御部20は、ヘッド移動機構14を駆動して、インクジェットヘッド11をメンテナンス位置Bに位置決めして停止させる。そして、ヘッドキャップ17にインクを吐出する。
(定期フラッシングの実行タイミング制御)
本形態では、インクジェットヘッド11がラインヘッド型であるため、制御部20は、印刷データの印刷制御をページ単位で行う。また、制御部20は、印刷動作と並行して定期フラッシングの実施を制御しており、ページ単位で印刷データの印刷を実行しつつ、所定の頻度でフラッシングを行うことができるように、定期フラッシングの実行タイミングを制御する。本形態では、予め設定した基準時間T以下の間隔でフラッシングを行うことを定期フラッシングの実施条件とする。
図4は、定期フラッシングの実行タイミング制御のフローチャートである。制御部20は、印刷データの印刷を実施するとき、印刷開始時、および、印刷データのページ区切りのタイミングにおいて、ステップS1の定期フラッシング実施判定を行う。制御部20は、直前のフラッシングが実施されてから現時点(印刷開始時点、あるいは、ページ区切りのタイミング)までの経過時間tを計測しており、定期フラッシング実施判定は、経過時間tに基づいて行われる。例えば、次のフラッシングを実施するべきタイミングまでの残り時間Δt=T−tを算出し、Δtが基準値(例えば1/2T)以上であれば、次のページを印刷可能であると判定し(ステップS1:Yes)、ステップS2に進む。一方、Δtが基準値未満の場合、次のページを印刷完了する前にフラッシングが必要な状態になると判定し(ステップS1:No)、ステップS3に進む。なお、基準値は1/2T以外の値であってもよい。
ステップS2に進んだ場合、制御部20は、印刷データに基づいて1ページ分の印刷を実施する。1ページ分の印刷が終了すると、ステップS1に戻る。また、ステップS3に進んだ場合、制御部20は、インクジェットヘッド11をメンテナンス位置Bに位置決めし、しかる後に、予め定められたインク吐出動作(フラッシング)を行う。続いて、インクジェットヘッド11を印刷位置Aに位置決めする。しかる後に、ステップS2に進み、1ページ分の印刷を行う。制御部20は、この制御を、印刷データの全てのページの印刷が完了するまで繰り返す。
ここで、ステップS1の定期フラッシング実施判定を、経過時間tおよび次のページの印刷内容に基づいて行うこともできる。例えば、ページ区切りのタイミングで定期フラッシング実施判定を行うとき、制御部20は、印刷データに基づき、次のページのページ長を判定する。そして、経過時間tに基づき、次のフラッシングを実施するべきタイミングまでの残り時間Δt=T−tを算出し、この残り時間Δtで、次のページのページ長の印刷が可能か否かを判定する。このようにすると、様々なページ長のページを連続印刷する場合においても、予め設定した基準時間T以下の間隔でフラッシングを実施できる。
また、ページ長が同じでも、印刷の解像度等が異なれば印刷時間が異なる。そこで、次のページの印刷内容に基づいて制御部20がその印刷所要時間を算出し、算出した印刷所要時間および経過時間tに基づいて定期フラッシング実施判定を行うこともできる。このようにすると、より確実に、予め設定した基準時間T以下の間隔で定期フラッシングを実施できる。
(定期空吸引が行われる場合の定期フラッシングの実行タイミング制御)
図5は、定期空吸引が行われる場合の定期フラッシングの実行タイミング制御のフローチャートである。フラッシング等のメンテナンス動作によってヘッドキャップ17内に蓄積された廃インクは、チューブポンプによって吸引され、ヘッドキャップ17から排出される。制御部20は、フラッシング等によるインク吐出量に基づいてヘッドキャップ17の廃インク量を監視しており、廃インク量がヘッドキャップ17の保持限界量を越える前にヘッドキャップ17の廃インクを吸引して排出する定期空吸引を実施する。ここで、定期空吸引の所要時間が長い場合には、定期空吸引の実施中にノズルの目詰まりが発生する可能性がある。そこで、定期空吸引と並行して定期フラッシングを実施するとき、定期空吸引が終了したタイミングで定期フラッシング実施判定を行うことが望ましい。以下に、印刷中に定期空吸引および定期フラッシングを実施する場合の制御について説明する。
図5において、ステップS1〜S3の制御は上述したとおりである。制御部20は、ステップS3でフラッシングを実行した後、ステップS4に進み、ヘッドキャップ17の廃インクの蓄積量に基づき、定期空吸引の要否を判定する。廃インクの蓄積量が保持限界量以上の場合(ステップS4:Yes)、ステップS5に進み、定期空吸引を実施する。一方、廃インクの蓄積量が保持限界量未満の場合(ステップS4:No)、ステップS1に戻る。
ステップS5において、制御部20は、定期空吸引の実施と並行して、直前のフラッシングが実施された時点からの経過時間tを監視する。そして、定期空吸引が終わる前に経過時間t=基準時間Tとなった場合には、定期空吸引を実施しながら、フラッシングを並行して実施する。そして、定期空吸引が終了するとステップS1に戻り、再び定期フラッシング実施判定を行う。このように、定期空吸引を実行したときにフラッシングの実行の判定を行うと、定期空吸引が行われている場合でもノズルの目詰まりを防止できる。また、定期空吸引後のフラッシングを必要な場合に実施できるので、不必要に短い間隔でフラッシングが実施されるのを防止できる。
また、プリンター1では、フラッシングの実施後、ノズルの回復状況を検査するドット抜け検査が行われる。例えば、上述したように、ヘッドキャップ17内にインクが着弾した際の電流変化に基づいて、ドット抜け検査を行うことができる。そこで、ドット抜け検査の所要時間が長い場合には、定期空吸引を行う場合と同様に、ドット抜け検査と並行して定期フラッシングを実施し、ドット抜け検査後に定期フラッシング実施判定を行うことが望ましい。すなわち、ドット抜け検査を行っている間、定期空吸引を行う場合と同様に直前のフラッシングが実施されてからの経過時間tを監視する。そして、ドット抜け検査が終わる前に経過時間t=基準時間Tとなった場合には、ドット抜け検査の終了を待たず、そのタイミングでフラッシングを実施する。そして、フラッシングの実施後にドット抜け検査を再開し、ドット抜け検査の終了後に再び定期フラッシング実施判定を行えばよい。このようにすると、ドット抜け検査が行われている場合でもノズルの目詰まりを防止できる。また、ドット抜け検査後のフラッシングを必要な場合に実施できるので、不必要に短い間隔でフラッシングが実施されるのを防止できる。
以上のように、プリンター1およびその制御方法は、印刷中に、印刷データにおけるページ区切りのタイミングでフラッシング実施判定を行う。そして、印刷中のページの途中で定期フラッシングの実施間隔として設定されている基準時間Tが経過するのを回避して、その直前のページ区切りのタイミングでフラッシングを実施する。具体的には、印刷データにおけるページ区切りまでの経過時間tを算出してフラッシングを行うか否かを判定し、ページの途中でフラッシングの実施間隔として設定されている基準時間Tが経過することを回避して、基準時間以下の間隔となるページ区切りのタイミングでフラッシングを実行する。このように、基準時間T以下の間隔となるページ区切りのタイミングでフラッシングを実行することにより、ページ単位で印刷制御を行う場合においても、ノズルの目詰まり防止及び印刷時のスループットの低下抑制を行うことが可能となる。また、基準時間Tに近いページ区切りのタイミングでフラッシングを実施できるため、不必要に短い間隔でフラッシングを実施しないようにすることができる。また、インクの無駄な消費を抑制できる。
なお、上記形態では、ページ区切りのタイミングで定期フラッシング実施判定を行っているが、印刷データに基づき、全てのページの印刷所要時間を事前に算出できる。そこで、印刷開始前に行う定期フラッシング実施判定において、印刷データのどのページ区切りのタイミングで定期フラッシングを実施するかを決定してもよい。例えば、ページ区切りの直前のページのページ長と、ページ区切りの直後のページのページ長に基づき、フラッシングの実行の判定を行うことができる。
また、上記形態は、本発明をラインヘッド型のインクジェットヘッド11を備えるプリンター1に適用しているが、本発明は、ページ単位で印刷制御を行う他の方式のプリンターにも適用できる。
1…インクジェットプリンター(プリンター)、2…ロール紙、3…ロール紙装填部、4…プラテン、5…記録紙搬送経路、6…搬送機構、7…繰り出しローラー、8…搬送ローラー対、8a…駆動ローラー、8b…従動ローラー、9…紙送りモーター、10…キャリッジ、11…インクジェットヘッド、11a…ノズル面、12…インクカートリッジ装着部、13…メンテナンス機構、14…ヘッド移動機構、15…支軸、16…キャリッジモーター、17…ヘッドキャップ、17a…インク吸収材、20…制御部、21…ホスト装置、A…印刷位置、B…メンテナンス位置、P…記録紙(記録媒体)

Claims (7)

  1. 記録媒体にインクを吐出するインクジェットヘッドと、
    前記記録媒体を搬送する搬送機構と、
    前記インクジェットヘッドから吐出されるインクを受けるヘッドキャップを備えるメンテナンス機構と、
    前記記録媒体にインクを吐出する印刷位置と前記メンテナンス機構と対向する位置との間で前記インクジェットヘッドを移動させるヘッド移動機構と、
    印刷データを受信し、印刷データのページ区切りまでの経過時間と予め設定した基準時間とに基づいて前記ヘッドキャップにインクを吐出するフラッシングを実行するか否かを判定し、前記フラッシングの実行を制御する制御部と、
    を有することを特徴とするプリンター。
  2. 前記制御部は、
    前記基準時間よりも短い時間間隔で前記フラッシングを実行させる請求項1に記載のプリンター。
  3. 前記制御部は、
    前記ページ区切りの前のページのページ長及び前記ページ区切りの後のページのページ長に基づき、前記フラッシングの実行の判定を行う請求項2に記載のプリンター。
  4. 前記制御部は、
    前記ヘッドキャップからインクを排出する空吸引の実行を制御し、
    前記空吸引を実行したとき、前記フラッシングの実行の判定を行う請求項1乃至3のいずれか一項に記載のプリンター。
  5. 前記インクジェットヘッドの前記記録媒体の搬送方向と直交する方向の寸法は、前記記録媒体における印刷領域の前記記録媒体の搬送方向と直交する方向の寸法よりも大きい請求項1乃至4のいずれか一項に記載のプリンター。
  6. ヘッドキャップにインクを吐出するフラッシングを実行し、
    前記フラッシングを実行した後に印刷を実行するとき、印刷データのページ区切りまでの経過時間を算出し、
    算出された経過時間と予め設定した基準時間とに基づいて、印刷データのページ区切りまで印刷を実行した後に前記フラッシングを実行するか否かを判定することを特徴とするプリンターの制御方法。
  7. 前記フラッシングを実行する間隔は、前記基準時間よりも短い間隔とする請求項6に記載のプリンターの制御方法。
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