JP4532884B2 - パンチプレス及び同パンチプレスに使用されるアンテナ装置 - Google Patents

パンチプレス及び同パンチプレスに使用されるアンテナ装置 Download PDF

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Description

本発明は、例えばタレットパンチプレス等のごときパンチプレスに係り、さらに詳細には、パンチプレスにおける金型ホルダに装着した金型に備えられているIDタグの情報を読み取るためのアンテナ装置を備えたパンチプレス及び上記アンテナ装置に関する。
板状のワークにパンチング加工を行うためのパンチプレスには、所定位置に備えたパンチ、ダイに対してワークをX,Y方向へ移動し位置決めする構成や、パンチ,ダイを備えた金型ホルダを例えばX軸方向へ移動自在に備え、ワークをクランプするワーククランプを備えたキャリッジをY軸方向へ移動自在に備えた構成や種々の構成のパンチプレスが開発されている。
前述のごときパンチプレスに装着されるパンチ,ダイ等の金型の管理を行うために、RFID(以下、IDタグと称す)を備えた金型が開発されている。そして、上部金型としてのパンチを金型ホルダに装着した状態において前記IDタグの情報を読み取る構成として、パンチヘッドに装着したIDタグの情報を読み取るための情報読み書き器を、前記パンチを打圧自在のストライカに設けた構成が開発されている(例えば特許文献1参照)。
また、下部金型としてのダイを金型ホルダに装着した状態において、当該ダイに備えたIDタグの情報を読み取る構成として、ダイを備えた金型ホルダにアンテナコイルを備えた構成が開発されている(例えば特許文献2参照)。
実開平4−129526号公報 特開2003−164928号公報
上金型としてのパンチに備えたIDタグの情報を読み取るための構成はともかくも、下金型としてのダイに備えたIDタグの情報を読み取るための構成として、前記特許文献2に記載の構成においては、ダイを装着するための金型ステーションの周囲に複数のアンテナコイルを備えた構成である。
したがって、ダイに備えたIDタグと適宜1個のアンテナコイルが対応することにより、前記IDタグの情報を読み取ることができるものの、ダイを装着するための金型ステーションに複数のアンテナコイルを備える構成においては、上記金型ステーションの数が多くなるとアンテナコイル数が金型ステーションの数に比例して多くなることとなり、金型ホルダの構成が複雑になるという問題がある。
本発明は、前述のごとき従来の問題に鑑みてなされたもので、上下の金型ホルダに支持された上下の金型の間に相対的に位置決めされるワークをクランプ自在のワーククランプを備えたワーク保持装置を備えているパンチプレスにおいて、上部金型ホルダに装着した上部金型におけるパンチガイドの下部に備えたIDタグ及び下部金型ホルダに装着した下部金型に備えられているIDタグの情報を読み取るためのアンテナ装置を、前記上下の金型の間へ挿入自在に前記ワーク保持装置に備えていることを特徴とするものである。
また、上下の金型ホルダに支持された上下の金型の間に相対的に位置決めされるワークをクランプ自在のワーククランプ装置を備えたワーク保持装置を備えているパンチプレスにおいて、上下の金型ホルダに装着した上下の金型の間へ挿入自在の移動部材を設け、前記上部金型ホルダに装着した上部金型におけるパンチガイドの下部に備えたIDタグ及び下部金型ホルダに装着した下部金型に備えられているIDタグの情報を読み取るためのアンテナ装置を、前記移動部材に備えていることを特徴とするものである。
また、本発明は、上記パンチプレスにおいて、前記アンテナ装置は、前記ワーククランプの先端部に対して前記金型ホルダの方向に突出自在かつ前記ワーククランプの先端部よりも引込み自在に設けた構成である。
また、本発明は、上記パンチプレスにおいて、前記アンテナ装置は、前記金型ホルダに装着される複数の金型径に対応可能なように複数のアンテナコイルを備えているものである。
また本発明は、上記記載のパンチプレスにおいて、前記アンテナ装置は、上部金型に備えたIDタグの情報及び下部金型に備えたIDタグの情報を同時に読み取り自在の構成である。
また本発明は、上記記載のパンチプレスにおいて、前記アンテナ装置は、上部金型に対応する第1のアンテナ装置と下部金型に対応する第2のアンテナ装置とを備えている構成である。
また本発明は、上記記載のパンチプレスにおいて、前記アンテナ装置は前記金型に備えたIDタグの情報を読み取るためのアンテナコイルを複数箇所に備えた構成であり、前記上下の金型に備えたIDタグの情報を読み取ったアンテナコイルの位置データを比較することによって上下の金型の方向性の一致を判別するための判別手段を備えている構成である。
また、本発明は、パンチプレス用アンテナ装置において、パンチプレスにおける上下の金型ホルダに支持された上下の金型の間へ挿入自在のアンテナプレートを備え、前記金型ホルダに装着した金型に備えられているIDタグの情報を読み取るためのアンテナコイルを前記アンテナプレートに備えている構成である。
また、本発明は、上記パンチプレス用アンテナ装置において、複数の金型の径に対応するアンテナコイルを同心に備えている構成である。
また、本発明は、上記パンチプレス用アンテナ装置において、前記金型に備えられているIDタグの磁界発生方向とほぼ同方向に磁界を発生する複数のアンテナコイルを前記アンテナプレートに備えている構成である。
また、本発明は、上記パンチプレス用アンテナ装置において、複数のアンテナコイルは、ほぼ同一円周上に配置してある構成である。
また、本発明は、上記パンチプレス用アンテナ装置において、複数のアンテナコイルは径の異なる複数の円周上に配置してある構成である。
本発明によれば、上部金型としてのパンチにおけるパンチの下部にIDタグが備えられているとき、及び下部金型としてのダイの上部に備えられているIDタグの情報を、上下の金型の間へ挿入自在のアンテナ装置によって読み取ることができるものである。すなわち、複数のパンチ,ダイに備えたIDタグの情報を読み取るためにアンテナ装置を共用することができ、従来の構成に比較して構成がより簡単になるものである。
以下、図面を用いて本発明の実施形態について説明するに、パンチプレスの一例としてタレットパンチプレスの場合について説明するが、本発明は、所定位置に備えた複数のパンチ,ダイに対して板状のワークをX,Y軸方向へ移動位置決めする形式のパンチプレスや、パンチ,ダイを備えた金型ホルダが例えばX軸方向に移動し、ワークを保持したキャリッジがY軸方向に移動する形式等の種々の形式のパンチプレスにも実施可能なものである。
図1,図2を参照するに、パンチプレスの一例として例示するタレットパンチプレス1の全体的構成は公知であるが、理解を容易にするために概略的に説明すると、パンチプレス1は、上部金型としてのパンチPを支持した上部金型ホルダの一例としての上部タレット3を回転自在に備えており、この上部タレット3の下側には、前記パンチPに対応する下部金型としての複数のダイDを支持した下部金型ホルダの一例としての下部タレット5が回転自在に備えられている。
そして、加工ステーション11に割出し位置決めされた板状のワークWにパンチング加工を行うために、前記加工ステーション11の上方には、加工ステーション11に位置するパンチPを打圧自在のストライカ7が上下動自在に設けられている。さらに、前記加工ステーション11に対して前記ワークWの加工位置の位置決めを行うワーク移動位置決め装置9が備えられている。
より詳細には、前記ワーク移動位置決め装置9は、前記加工ステーション11に対して接近離反するY軸方向へ移動自在のキャリッジベース13が設けられており、このキャリッジベース13には、ワークテーブル15上の前記ワークWをクランプ自在のワーククランプ17を備えたワーク保持装置19におけるキャリッジ21がX軸方向へ移動自在に装着してある。
したがって、前記ワーククランプ17によってワークWをクランプした状態においてキャリッジベース13をY軸方向に移動し、キャリッジ21をX軸方向に移動することにより、前記加工ステーション11に位置決めされたパンチP、ダイDに対してワークWをX軸方向,Y軸方向へ移動し位置決めすることができるものである。
ところで、前記ダイDに備えたIDタグ23(図3,図5参照)の情報を読み取るために、また前記IDタグ23に対して情報の書き込みを行うために、前記ワーク保持装置19には、リード/ライト用のアンテナ装置25が備えられている。より詳細には、前記アンテナ装置25は、上下の金型ホルダとしての上下のタレット3,5に支持されたパンチP、ダイDの間へ挿入自在の樹脂製のアンテナプレート27を備えており、このアンテナプレート27には、前記ダイDに備えた前記IDタグ23に対して情報の読み取り/書き込みを行うためのアンテナコイル29が備えられている。
図3(A)に概略的に示す構成においては、ダイDに形成した上下方向の溝又は穴内にスティック形の前記IDタグ23が樹脂を介してダイD自体の金属から離隔した状態、すなわち金属に非接触状態において、ダイの上面より僅か下側に埋設してあり、前記アンテナコイル29に高周波電流を印加したときに発生する磁束によってIDタグ23に備えたアンテナコイル(図示省略)に誘導電流が流れ、この誘導電流により発生する磁束が前記アンテナコイル29と鎖交するように構成してある。
すなわち、前記アンテナコイル29による磁界の発生方向とIDタグ23に備えたアンテナコイルによる磁界の発生方向とがほぼ同方向となるように、換言すれば、前記アンテナプレート27に備えたアンテナコイル29は、前記IDタグ23の磁界発生方向とほぼ同方向に磁界を発生するように配置してある。
上記アンテナコイル29の数は1個でも良いが、パンチプレスに装着されるダイDの径には種々の寸法があり、また、ダイDを装着する下型ホルダにおけるダイ装着孔(図示省略)に対してダイDを装着するとき、ダイDを90°回転した位置に装着する場合や、回転自在のダイホルダに対してダイDを装着する場合もあるので、ダイDに備えたIDタグ23とアンテナコイル29とが容易に対応し得るように、アンテナコイル29は複数備えることが望ましいものである。
この場合、各種径のダイDに対応するように、各種径の同心円R1,R2,R3の各円周上にそれぞれ複数のアンテナコイル29を配置することが望ましいものである。
なお、アンテナコイル29の構成としては、図4に示すように、各種径のダイDに対応するように同心円に径の異なる複数のアンテナコイル29を配置した構成としても良いものである。
また、図5(A)に概略的に示すように、ダイDの外周の上部に形成した水平な溝31内に、樹脂を介してステック形のIDタグ23を水平に埋設した構成の場合には、前記アンテナプレート27に備えたアンテナコイル29による磁束が前記IDタグ23に備えたアンテナコイルと鎖交するように、前記アンテナコイル29は水平に備えてある。すなわちアンテナコイル29は、ダイDに備えたIDタグ23の磁界発生方向とほぼ同方向に磁界を発生するように配置してある。
したがって、所望のパンチP、ダイDを加工ステーション11に割出し位置決めした状態にあるとき、ワーク移動位置決め装置9の作動によって前記加工ステーション11に位置するパンチP、ダイDの間にアンテナプレート27を挿入位置決めすることにより、ダイDに備えたIDタグ23の情報を、前記アンテナプレート27に備えたアンテナコイル29によって読み取ることができるものである。
前記アンテナプレート27に備えたアンテナコイル29が1個であって、アンテナプレート27を加工ステーション11に位置するパンチP、ダイDの間に挿入したとき、前記アンテナコイル29とダイDに備えたIDタグ23が多少位置ずれしているようなときには、前記ワーク移動位置決め装置9によってX,Y軸方向へ僅かに移動することにより、前記IDタグ23とアンテナコイル29が対向することとなり、IDタグ23の情報を読み取ることができるものである。
また、同一円周上に複数のアンテナコイル29を備えた構成(図3、図5に示す構成)においては、パンチプレスを制御するNC装置において、加工ステーション11に割出し位置決めした上下のタレット3,5のステーション番号を知ることができ、かつこのステーション番号に装着し得るダイDの径を知ることができるので、加工ステーション11にアンテナプレート27を位置せしめ、上記ダイDの径に対応する円周上のアンテナコイル29に順次通電してIDタグ23の情報を読み取ったとき、読み取ったアンテナコイル29の位置により、下部タレット5に対するダイDの装着の方向性を知ることができるものである。
したがって、NC装置の加工プログラムに設定されているダイDの装着方向と前記IDタグ23を読み取ったアンテナコイル29の位置情報に基いて検知したダイDの方向性とを前記NC装置に備えた比較手段によって比較することにより、ダイDの装着の方向性が正確であるか否かを、加工に先立って予め検知することができるものである。
前記ワーククランプ17にワークWをクランプしてワークWのパンチング加工を行うとき、前記アンテナプレート27が邪魔にならないように、前記アンテナプレート27は、前記ワーククランプ17の先端部に対して上下のタレット(金型ホルダ)3,5の方向に突出自在かつワーククランプ17の先端部に対して引込み自在に設けてある。すなわち、アンテナプレート27は、金型としてのダイDに備えたIDタグ23の金型情報を読み取る位置と引き込んだ退避位置との間を移動自在に設けてある。
より詳細には、前記キャリッジ21には、例えばエアーシリンダ等のごとき適宜のアクチュエータ33が装着してあり、このアクチュエータ33において往復動自在のピストンロッド等のごとき進退作動部材35に前記アンテナプレート27が取付けてある。したがって、前記ワーククランプ17にワークWをクランプするときには、ワークWと干渉しないようにアンテナプレート27を引き込んだ状態の退避位置に保持することができ、ワークWのパンチング加工時に、アンテナプレート27の退避位置が邪魔になるようなことはないものである。
ところで、アンテナプレート27がワークWと干渉しないように、ワーククランプ17の先端部よりも引き込んだ状態の位置に退避する構成としては、アンテナプレート27を水平に回動してワーククランプ17の先端部より引き込まれる構成とすることや、上下に回動してワーククランプ17の先端部より引き込まれる構成とすることも可能である。すなわち、アンテナプレート27がワークWと干渉しないように退避する構成としては種々の構成を採用することができるものである。
以上のごとき説明より理解されるように、上下のタレット3,5に装着したパンチP、ダイDを加工ステーション11に割出し位置決めした状態にあるとき、ワーク移動位置決め装置9を駆動してアンテナ装置25におけるアンテナプレート27を前記パンチP、ダイDの間に挿入することにより、アンテナプレート27に備えたアンテナコイル29によってダイDに備えたIDタグ23の情報を読み取ることができるものである。
したがって、ワークWのパンチング加工を開始する前に、下部タレット5の各ダイ装着部に装着してあるダイDの形状、寸法及び寿命等を検知し確認することができるものである。また下部タレット5に対するダイDの装着方向をも検知することができるものであり、ワークWのパンチング開始前の各種のチェックを効果的に行うことができるものである。
ところで、前記説明においては、X,Y軸方向へ移動自在のワーク保持装置19にアンテナ装置25を備えた場合について例示したが、図2に概略的に示すように、上下のタレット3,5に対してパンチP、ダイDの着脱交換を行う金型交換位置などの適宜位置に、例えばエアーシリンダ等のごときアクチュエータ37を配置し、前記金型ホルダに装着した金型に対して接近離反する方向へ移動自在の移動部材を前記アクチュエータ37によって移動する構成とする。そして、所定位置に割出し位置決めされたパンチP、ダイDの間に前記移動部材に備えたアンテナ装置25におけるアンテナプレート27を進退する構成としても良いものである。すなわち、本発明は種々の変更を行うことにより種々の形態によっても実施可能なものである。
前記説明においては金型としてのダイDの上部にIDタグ23を備え、アンテナ装置25によって前記IDタグ23の情報を読み取る場合について例示した。しかし、図6に概念的、概略的に示すように、上型としてのパンチPにおけるパンチガイド41の下部に上型用のIDタグ43を備えた構成とすることにより、前述したアンテナ装置25によって、パンチPに備えた前記IDタグ43の情報をも読み取ることが出来るものである。
すなわち、前記アンテナ装置25は、下金型としての前記ダイDの上面より僅か下部に備えた前記IDタグ23の情報を読み取ることができると共に、上金型としての前記パンチPの下面より僅か上部に備えた前記IDタグ43の情報を読み取ることができるものである。この場合、ダイ用のIDタグ23にはダイであることを示す情報を備え、パンチ用のIDタグ43にはパンチであることを示す情報を備えることにより、ダイ用のIDタグ23の金型情報とパンチ用のIDタグ43の金型情報とを同時に読み込んだ場合であっても識別することができるものである。
ところで、前記ダイDには、下部金型ホルダ5に備えたキー又はキー溝のごとき位置決め部45に係脱自在のキー溝又はキーのごとき係合部47を備えることによって、ダイDの軸心回りに回動することを規制された状態において前記下部金型ホルダ5に対して着脱交換自在に装着されるものである。
前記位置決め部45又は前記係合部47は、下部金型ホルダ5に対してダイDの方向性を変更して装着することができるように、例えば90°位相を異にした複数箇所に設けてある。そして、前記ダイDに備えたIDタグ23は、前記係合部47の位置に対して当該ダイDの軸心回りに0°又は90°回動した位置あるいは180°回動した位置又は前記係合部47に近接した所定の位置に取付けてある。したがって、前記IDタグ23の位置を検知することにより、下部金型ホルダ5に対するダイDの装着状態の方向性を知ることができるものである。
上金型としての前記パンチPは、前記ダイDと同様に、上部金型ホルダ3に備えた位置決め部49と係脱自在の係合部51を備えており、このパンチPに備えた前記IDタグ43は、前記係合部51に対して0°又は90°位相を異にする位置あるいは180°位相を異にする位置又は前記係合部51に近接した所定の位置に取付けてある。したがって、前記パンチPに備えたIDタグ43の位置を検知することにより上部金型ホルダ3に対するパンチPの装着状態の方向性を知ることができるものである。
そこで、パンチプレスを制御するためのNC装置には、前記ダイDの方向性とパンチPの方向性が一致しているか否かを判別するための判別手段53が備えられている。この判別手段53は、前記アンテナ装置25に備えた複数のアンテナコイル29によってダイDに備えたIDタグ23の情報の読み込みを行ったときのアンテナコイル(例えば29A)の位置データ(この位置データは、アンテナプレート27に対する取付け位置として予めデータ化してある)と、パンチPに備えたIDタグ43の情報の読み込みを行ったときのアンテナコイル(例えば29A)の位置データとを比較することによって、ダイDの方向性とパンチPの方向性とが一致しているか否かを判別するものである。
したがって、上下の金型ホルダ3,5にそれぞれ対をなすパンチPとダイDを装着したとき、この対をなすパンチPの方向性とダイDの方向性が一致しているか否かを検知することができ、パンチPとダイDの方向性が異った状態においてパンチング加工を行うことを事前に防止することができるものである。すなわち、パンチPとダイDの装着時の方向性の誤りを検知して、安全性の向上を図ることができるものである。
ところで、前記説明においては、ダイDとパンチPとの間に1枚のアンテナプレート27を配置し、このアンテナプレート27に備えたアンテナコイル29によってダイDに備えたIDタグ23の情報の読み取りと、パンチPに備えたIDタグ43の情報の読み取りとを行う構成について説明したが、図7に概略的に示すように、アンテナ装置25に、パンチPに対応するアンテナプレート27AとダイDに対応するアンテナプレート27Bとを備え、上記各アンテナプレート27A,27Bにそれぞれ備えた別個のアンテナコイル29によって、パンチPに備えたIDタグ43及びダイDに備えたIDタグ23の情報の読み取り及び/又はIDタグ43,23に対する情報の書き込みを行う構成とすることも可能である。この構成においても、前述同様の効果を奏し得るものである。
また、前記説明において、パンチ(上型)Pとダイ(下型)Dとの方向性の一致を、パンチP、ダイDに備えたIDタグの情報を読み取ったアンテナコイル(例えば29A)の一致によってパンチP、ダイDの方向性の一致を判別する場合について例示した。
ところで、パンチP、ダイDをパンチプレスに装着するときには、対をなすパンチPとダイDとを、加工ステーション位置において使用するときに対をなすように装着するものである。ここで、パンチP、ダイDによって打抜き加工される孔の形状が、例えば丸、正方形、十形状などのごとく、所定角度毎にパンチPとダイDとの方向性が一致する場合には、パンチプレスにパンチP、ダイDを装着するとき、パンチP、ダイDに備えたIDタグの位置が対向位置からずれている場合であっても、パンチP、ダイDの方向性が一致して使用可能な状態にある。
したがって、この場合には、アンテナコイルによって検出したパンチPに備えたIDタグの位置とダイDに備えたIDタグとの位置が所定角度ずれている場合であってもパンチP、ダイDの方向性が一致しているものとして判別することができるものであり、パンチP又はダイDの一方又は両方を装着し直す必要がなく、能率向上を図ることができるものである。
すなわち、パンチプレスに装着したパンチPに備えたIDタグの位置とダイDに備えたIDタグの位置が予め規定されている所定角度ずれている場合であっても、パンチP、ダイDの方向性が一致しているものと判別できるので、対をなすパンチPに備えたIDタグとダイDに備えたIDタグとを予め規定される角度だけずれた位置となるように、パンチP、ダイDにそれぞれIDタグを装着しておくこともできるのものである。
本発明の実施形態に係るパンチプレスを概略的に示した正面説明図である。 同上の主要部分を示した平面説明図である。 ダイに備えたIDタグとアンテナプレートに備えたアンテナコイルとの関係を示す説明図である。 アンテナプレートの第2実施形態を示す説明図である。 ダイに備えたIDタグとアンテナプレートに備えたアンテナコイルとの関係を示す説明図である。 パンチに備えたIDタグの情報とダイに備えたIDタグの情報を1つのアンテナ装置によって読み取る場合の配置関係を示す説明図である。 パンチに備えたIDタグの情報とダイに備えたIDタグの情報を別個に読み取る場合の配置関係を示す説明図である。
符号の説明
1 タレットパンチプレス
3 上部タレット(上部金型ホルダ)
5 下部タレット(下部金型ホルダ)
9 ワーク移動位置決め装置
11 加工ステーション
17 ワーククランプ
19 ワーク保持装置
23 IDタグ
25 アンテナ装置
27 アンテナプレート
29 アンテナコイル

Claims (12)

  1. 上下の金型ホルダに支持された上下の金型の間に相対的に位置決めされるワークをクランプ自在のワーククランプを備えたワーク保持装置を備えているパンチプレスにおいて、上部金型ホルダに装着した上部金型におけるパンチガイドの下部に備えたIDタグ及び下部金型ホルダに装着した下部金型に備えられているIDタグの情報を読み取るためのアンテナ装置を、前記上下の金型の間へ挿入自在に前記ワーク保持装置に備えていることを特徴とするパンチプレス。
  2. 上下の金型ホルダに支持された上下の金型の間に相対的に位置決めされるワークをクランプ自在のワーククランプ装置を備えたワーク保持装置を備えているパンチプレスにおいて、上下の金型ホルダに装着した上下の金型の間へ挿入自在の移動部材を設け、前記上部金型ホルダに装着した上部金型におけるパンチガイドの下部に備えたIDタグ及び下部金型ホルダに装着した下部金型に備えられているIDタグの情報を読み取るためのアンテナ装置を、前記移動部材に備えていることを特徴とするパンチプレス。
  3. 請求項1に記載のパンチプレスにおいて、前記アンテナ装置は、前記ワーククランプの先端部に対して前記金型ホルダの方向に突出自在かつ前記ワーククランプの先端部よりも引込み自在に設けてあることを特徴とするパンチプレス。
  4. 請求項1,2又は3に記載のパンチプレスにおいて、前記アンテナ装置は、前記金型ホルダに装着される複数の金型径に対応可能なように複数のアンテナコイルを備えていることを特徴とするパンチプレス。
  5. 請求項1,2,3又は4に記載のパンチプレスにおいて、前記アンテナ装置は、上部金型に備えたIDタグの情報及び下部金型に備えたIDタグの情報を同時に読み取り自在であることを特徴とするパンチプレス。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載のパンチプレスにおいて、前記アンテナ装置は、上部金型に対応する第1のアンテナ装置と下部金型に対応する第2のアンテナ装置とを備えていることを特徴とするパンチプレス。
  7. 請求項5又は6に記載のパンチプレスにおいて、前記アンテナ装置は前記金型に備えたIDタグの情報を読み取るためのアンテナコイルを複数箇所に備えた構成であり、前記上下の金型に備えたIDタグの情報を読み取ったアンテナコイルの位置データを比較することによって上下の金型の方向性の一致を判別するための判別手段を備えていることを特徴とするパンチプレス。
  8. パンチプレスにおける上下の金型ホルダに支持された上下の金型の間へ挿入自在のアンテナプレートを備え、前記金型ホルダに装着した金型に備えられているIDタグの情報を読み取るためのアンテナコイルを前記アンテナプレートに備えていることを特徴とするパンチプレス用アンテナ装置。
  9. 請求項8に記載のパンチプレス用アンテナ装置において、複数の金型の径に対応するアンテナコイルを同心に備えていることを特徴とするパンチプレス用アンテナ装置。
  10. 請求項8に記載のパンチプレス用アンテナ装置において、前記金型に備えられているIDタグの磁界発生方向とほぼ同方向に磁界を発生する複数のアンテナコイルを前記アンテナプレートに備えていることを特徴とするパンチプレス用アンテナ装置。
  11. 請求項10に記載のパンチプレス用アンテナ装置において、複数のアンテナコイルは、ほぼ同一円周上に配置してあることを特徴とするパンチプレス用アンテナ装置。
  12. 請求項10に記載のパンチプレス用アンテナ装置において、複数のアンテナコイルは径の異なる複数の円周上に配置してあることを特徴とするパンチプレス用アンテナ装置。
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