JP4531620B2 - ウレタン(メタ)アクリレート系化合物及びそれを用いた活性エネルギー線硬化型樹脂組成物、並びにコーティング剤 - Google Patents
ウレタン(メタ)アクリレート系化合物及びそれを用いた活性エネルギー線硬化型樹脂組成物、並びにコーティング剤 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4531620B2 JP4531620B2 JP2005117561A JP2005117561A JP4531620B2 JP 4531620 B2 JP4531620 B2 JP 4531620B2 JP 2005117561 A JP2005117561 A JP 2005117561A JP 2005117561 A JP2005117561 A JP 2005117561A JP 4531620 B2 JP4531620 B2 JP 4531620B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- meth
- acrylate
- urethane
- refractive index
- compound
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
- Paints Or Removers (AREA)
- Macromonomer-Based Addition Polymer (AREA)
- Liquid Crystal (AREA)
Description
近年では、光学分野において、低反射コーティングを施した光学部品が需要を伸ばしており、例えば、ディスプレイ用の基板や光学フィルム、眼鏡などに使用されるレンズなどが挙げられる。これら光学部品においては、光線透過率を向上させることが重要であり、特に、ディスプレイ用途においては、輝度向上と低消費電力化のため、反射率を0.1%でも低減することが重要である。
例えば、眼鏡レンズの場合、プラスチックレンズの屈折率は1.75程度にまで向上しており、低屈折率コーティング層が無い場合、フレネルの法則に従い、レンズ基材の表面の反射率は、片面だけで7%も存在する。なお、ここで言う反射率とは、自然光が空気層からコーティング層に垂直に入手した時の反射率である。屈折率1.75の基材に、屈折率1.40の低屈折率コーティング層を設けると、この反射率は4%に低減されることになる。
しかし、PET基材(屈折率1.65)/高屈折率コーティング層(屈折率1.57)/ハードコーティング層(屈折率1.50)の層構成とすることにより、反射率を4.1%に低減することができる。この場合にも問題となるのは高屈折率コーティング層の密着性であり、特に、PETフィルムとの密着性に優れた高屈折率コーティング層が必要となる。
なお、本発明における屈折率は、NaD線を用いて23℃で測定される値である。
本発明では特に、硬化物の屈折率が1.56〜1.60、かつアッベ数が30〜50である活性エネルギー線硬化型樹脂組成物であることが光学設計の点で好ましく、更には、下記一般式(2)で示されるメルカプタン化合物(C)を含有してなる活性エネルギー線硬化型組成物であることが高屈折率化の点で好ましく、また、更にエチレン性不飽和モノマー(D)を含有してなることが屈折率を調整しやすい点で好ましい。
(ここで、R4は炭素数1〜6のアルキル基、eは1〜4の整数である。)
また、本発明では、上記の活性エネルギー線硬化型組成物よりなるコーティング剤に関するものである。
本発明のウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A)は、分子構造中に芳香環、硫黄原子、必要に応じて塩素原子や臭素原子を有するものであり、これらの原子や原子団は、化合物及び重合後のコーティング層の屈折率を向上させる。
本発明のウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A)は、上述した理由に基づいて分子設計されている。
本発明のウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A)は、次の製造工程[1]及び[2]、必要に応じて製造工程[3]を実施することにより製造される。
製造工程[2]:製造工程[1]で得られた両末端イソシアネート基含有化合物に水酸基含有(メタ)アクリレート系化合物を反応させる工程。
製造工程[3]:洗浄工程。
上式(3)で示される化合物としては、例えば、4,4'−ビス〔β−ヒドロキシエチルチオ〕ジフェニルスルホン、4,4'−ビス〔β−ヒドロキシプロピルチオ〕ジフェニルスルホン、4,4'−ビス〔β−ヒドロキシエチルチオ〕―3,3’,5,5’−テトラクロロジフェニルスルホン、4,4'−ビス〔β−ヒドロキシエチルチオ〕―3,3’,5,5’−テトラブロモジフェニルスルホンなどが挙げられる。
本発明においては、一般式(1)のウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A)を製造するために、下記一般式(4)におけるn=1の両末端イソシアネート基含有化合物を収率よく得る必要がある。
n=1の両末端イソシアネート基含有化合物を収率よく得るため、以下の反応条件で製造を実施することが好ましい。
反応温度は、40〜80℃が好ましく、特には50〜70℃、更には55〜65℃の範囲が好ましく、40℃未満では生産性に劣り、80℃を超えると、一般式(4)においてnが2以上の両末端イソシアネート基含有化合物が生成する傾向にあり、かつ、m−キシリレンジイソシアネート同士が反応する傾向にあり好ましくない。
また、反応については、生成物の色相向上のため、不活性ガス下で行われることが好ましい。
製造工程[1]で得られた両末端イソシアネート基含有化合物に、水酸基含有(メタ)アクリレート系化合物を反応させる。
本発明で使用される水酸基含有(メタ)アクリレート系化合物としては、多価アルコールのアクリル酸部分エステルであれば特に限定されず、例えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、グリセロールジ(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−(メタ)アクリロイロキシプロピル(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレートなどが挙げられる。中でも、(メタ)アクリロイル基の数が3個のペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレートが速硬化性の点で好ましい。
滴定の手法としては、反応物にジ−n−ブチルアミンを加えて反応させ、残存するジ−n−ブチルアミンを塩酸で逆滴定する方法などが挙げられる。反応の終点も、反応液中のイソシアネート基の量を確認することにより判断できる。
反応を促進する目的でジブチルチンジラウレートのような金属触媒や、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセン−7のようなアミン系触媒等を用いることが好ましい。触媒の添加量は、好ましくは0.001〜0.1重量部である。反応温度は、30〜90℃が好ましく、特には40〜80℃が好ましい。
得られたウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A)は、精製のために洗浄されることが好ましい。ここで言う精製とは、微量残存するm−キシリレンジイソシアネートなどのモノマーや副生するオリゴマーを除去するために行われるものであり、一般式(1)で示されるウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A)の純度を向上させることを目的としたものである。洗浄の手法としては、第一段階(残存モノマーの除去)と第二段階(オリゴマーの除去)の2段階で実施されることが好ましい。第一段階と第二段階の順は、入れ替えることも可能である。
第2段階において、反応系内に一般式(1)で示されるウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A)の良溶媒を投入し、良溶媒層に移行した目的の化合物を抽出する。良溶媒としては、トルエン、キシレン、及びこれらの混合溶媒が好ましい。
かくして、本発明の上記一般式(1)で示されるウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A)が得られる。
本発明においては、上記一般式(1)で示されるウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A)と光重合開始剤(B)を含有してなることにより、高屈折率を有するコーティング層を形成するコーティング剤として好適な活性エネルギー線硬化型組成物となる。
更に、光重合開始剤の助剤としてトリエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン、4,4′−ジメチルアミノベンゾフェノン(ミヒラーケトン)、4,4′−ジエチルアミノベンゾフェノン、2−ジメチルアミノエチル安息香酸、4−ジメチルアミノ安息香酸エチル、4−ジメチルアミノ安息香酸(n−ブトキシ)エチル、4−ジメチルアミノ安息香酸イソアミル、4−ジメチルアミノ安息香酸2−エチルヘキシル、2,4−ジエチルチオキサンソン、2,4−ジイソプロピルチオキサンソン等を併用することも可能である。
本発明では、メルカプタン化合物(C)として、下記一般式(2)で示されるメルカプタン化合物(C1)が特に好ましい。
かかるエチレン性不飽和モノマー(D)としては、1分子中に1個以上のエチレン性不飽和基を有するものであればよく、単官能モノマー、2官能モノマー、3官能以上のモノマーが挙げられる。
これら上記のエチレン性不飽和モノマー(D)は単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
かかる基材としては、特に限定されず、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリシクロペンタジエンのようなポリオレフィン系樹脂、ポリカーボネート、ポリエステル、ABS樹脂、アクリル系樹脂等やその成形品(フィルム、シート、カップ、等)、金属、ガラス等が挙げられる。
紫外線照射により硬化させる方法としては、150〜450nm波長域の光を発する高圧水銀ランプ、超高圧水銀灯、カーボンアーク灯、メタルハライドランプ、キセノンランプ、ケミカルランプ等を用いて、100〜2000mJ/cm2程度の紫外線を照射すればよい。紫外線照射後は、必要に応じて加熱を行って硬化の完全を図ることもできる。
尚、実施例中「%」、「部」とあるのは、特にことわりのない限り重量基準を表す。
〔ウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A−1)の合成〕
滴下ロート、温度計、撹拌機、水冷コンデンサー、窒素ガス吹き込み口を備えた4つ口フラスコに、m−キシレンジイソシアネート69.0g(0.37モル)、ジブチルスズジラウレート0.02gを仕込み、一方、滴下ロートに4,4'−ビス〔β−ヒドロキシエチルチオ〕ジフェニルスルホン67.9g(0.18モル)とテトラヒドロフラン700gの均一な溶液を仕込んだ。フラスコ内を60℃に昇温した後、滴下ロートより380g/時間で溶液を滴下して反応を行い、残存イソシアネート基が1.8%となった時点で反応を終了した。続いて、ペンタエリスリトールトリアクリレート(共栄社化学工業社製「ライトアクリレートPE−3A」)163.2g(0.37モル)、ハイドロキノンメチルエーテル0.4gを50℃にて反応系に加え、60℃で5時間反応させて、残存イソシアネート基が0.1%となった時点で反応を終了した。反応液を濃縮した後、メチルイソブチルケトン500gを加えて洗浄し、洗浄液を破棄した。続いて、トルエン500gを加えて1時間攪拌し、活性白土を用いてろ過した。その後、溶剤を留去して、ウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A−1)を得た。
尚、NMRはVARIAN社製「UNITY 300」を用いて測定し、赤外はNICOLET社製「AVATAR 360」を用いて測定した。
上記で得られたウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A−1)100部に、光重合開始剤(B)として2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−プロパン−1−オン(B−1)(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製、「ダロキュア1173」)2部を添加して活性エネルギー線硬化型樹脂組成物を得た。
上記活性エネルギー線硬化型樹脂組成物を、厚さ100μmのポリエチレンテレフタレートフィルム上に、膜厚が10μmとなるようにバーコートした(膜厚測定のため板面の一部をテープを貼ってマスキングした)。10分間レベリングした後、高圧水銀灯ランプ80W、1灯を用いて、13cmの高さから1.6m/minのコンベア速度で1パスの紫外線照射(積算照射量1000mJ/cm2)を行い、硬化したコーティング層を形成した。得られたコーティング層について、以下の評価を行った。評価結果を表2に示す。
マスキングしたテープを剥がし、コート部と非コート部の段差を、キーエンス社製「サーフコム1400D」を用いて、膜厚(μm)を測定した。
(反応率)
コーティング層のFT−IRを測定し、(メタ)アクリロイル基の二重結合に帰属される1635cm-1のピーク面積から、反応率(%)を算出した。
(屈折率、アッベ数)
アタゴ社製の「アッベ屈折計1T」を用いて、NaD線で23℃における値を測定した。
(表面硬度)
JIS K 5600−5−4に準じて、鉛筆硬度を測定した。
(密着性)
JIS K 5600−5−6に準じてピールテストを行い。コーティング層が基材から剥がれたものを×、剥がれなかったものを○とした。
上記活性エネルギー線硬化型樹脂組成物100部を、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート900部に溶解し、組成物濃度10重量%のコーティング剤を調整した。かかるコーティング剤を、厚さ0.7mm、100×100mmサイズのガラス板に、膜厚が0.14μmとなるようにスピンコートした(膜厚測定のため板面の一部をテープを貼ってマスキングした)。100℃で、10分間乾燥した後、高圧水銀灯ランプ80W、1灯を用いて、13cmの高さから1.6m/minのコンベア速度で1パスの紫外線照射(積算照射量1000mJ/cm2)を行い、硬化したコーティング層を形成した。得られたコーティング層について、以下の評価を行った。評価結果を表3に示す。
マスキングしたテープを剥がし、コート部と非コート部の段差を、キーエンス社製「サーフコム1400D」を用いて測定した。
(密着性)
目視検査で、ガラスとコーティング層の界面に剥離が観察されるものを×、観察されないものを○とした。
(全光線透過率)
得られたコーティング層の上に、スパッタ法でITOを500Å成膜した(220℃)。得られた電極基板の全光線透過率を、スガ試験機社製、「SMカラーコンピューター」を用いて、JIS K 7105に準拠して測定した。
〔ウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A−2)の合成〕
滴下ロート、温度計、撹拌機、水冷コンデンサー、窒素ガス吹き込み口を備えた4つ口フラスコに、m−キシレンジイソシアネート115.3g(0.61モル)、ジブチルスズジラウレート0.02gを仕込み、一方、滴下ロートに4,4'−ビス〔β−ヒドロキシエチルチオ〕ジフェニルスルホン113.5g(0.31モル)とテトラヒドロフラン700gの均一な溶液を仕込んだ。フラスコ内を60℃に昇温した後、滴下ロートより400g/時間で溶液を滴下して反応を行い、残存イソシアネート基が2.8%となった時点で反応を終了した。続いて、2−ヒドロキシエチルアクリレート(共栄社化学工業社製「ライトエステルHOA」)71.2g(0.61モル)、ハイドロキノンメチルエーテル0.4gを50℃にて反応系に加え、60℃で5時間反応させて、残存イソシアネート基が0.1%となった時点で反応を終了した。反応液を濃縮した後、メチルイソブチルケトン250gを加えて洗浄し、洗浄液を破棄した。続いて、トルエン250gを加えて1時間攪拌し、活性白土を用いてろ過した。その後、溶剤を留去して、ウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A−2)を得た。
13C−NMRのチャート上のスペクトル番号は、下記構造式に記載した番号1〜21の炭素に対応し、1H−NMRのチャート上のスペクトル番号は、下記構造式に記載した番号1〜21の炭素と結合する水素および番号22のウレタン結合の水素に対応する。また、赤外チャートのスペクトルにおいて、1529cm-1、1721cm-1はウレタン結合に基づく吸収であり、810cm-1、1409cm-1、1610cm-1、1637cm-1はアクリロイル基に基づく吸収であり、1157cm-1、1300cm-1付近はスルホン基に基づく吸収である。
尚、NMRはVARIAN社製「UNITY 300」を用いて測定し、赤外はNICOLET社製「AVATAR 360」を用いて測定した。
実施例1において、更に、メルカプタン化合物(C)としてm−キシリレンジチオール(C−1)10部を加える以外は同様に行い活性エネルギー線硬化型樹脂組成物を得、更に、実施例1と同様にしてコーティング層を形成し、実施例1と同様に評価した。評価結果を表2と3に示す。
実施例1で得られたウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A−1)70部、エチレン性不飽和モノマー(D)として4,4'−ビス〔β−メタクリロイルオキシエチルチオ〕ジフェニルスルホン(D−1)30部を用いる以外は、実施例1と同様にして活性エネルギー線硬化型樹脂組成物を得た。更に、実施例1と同様にしてコーティング層を形成し、実施例1と同様に評価した。評価結果を表2と3に示す。
実施例1で得られたウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A−1)70部、メルカプタン化合物(C)としてm−キシリレンジチオール(C−1)5部、エチレン性不飽和モノマー(D)としてベンジルメタクリレート(D−2)20部を用いる以外は、実施例1と同様にして活性エネルギー線硬化型樹脂組成物を得た。更に、実施例1と同様にしてコーティング層を形成し、実施例1と同様に評価した。評価結果を表2と3に示す。
実施例1において、更に、シランカップリング剤(信越化学工業社製、「KBM503」)2部を加える以外は同様に行い活性エネルギー線硬化型樹脂組成物を得、更に、実施例1と同様にしてコーティング層を形成し、実施例1と同様に評価した。評価結果を表2と3に示す。
実施例1において、ウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A−1)を、4,4'−ビス〔β−メタクリロイルオキシエチルチオ〕ジフェニルスルホン(D−1)に変更した以外は同様に行い、活性エネルギー線硬化型樹脂組成物を得た。更に、実施例1と同様にしてコーティング層を形成しようとしたが、1000mJ/cm2の紫外線照射では硬化せず、2000mJ/cm2の紫外線照射でも表面が未硬化であった。
比較例1において、更に、光量10Jまで紫外線照射を繰り返したところ、ポリエチレンテレフタレートフィルム上にはコーティング層が形成された。評価結果を表2に示す。しかし、ガラス上ではコーティング層の剥離が生じ、光線透過率の評価に値する試験片が得られなかった。
特許文献2の実施例1の記載に従い、ウレタン(メタ)アクリレート系組成物を調整する。撹拌機を備えた反応容器に2,4−トリレンジイソシアネート29.6g、ジラウリル酸ジ−n−ブチル錫0.08g、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール0.02gを仕込み、5〜10℃に冷却した。撹拌しながら温度が30℃以下に保たれるように2−ヒドロキシ−3−フェニルオキシプロビルアクリレート18.9gを滴下した。滴下終了後、30℃で1時間反応させた。次に、数平均分子量402のポリテトラメチレングリコールを34.2g加え、50℃にて1時間反応させた後、引き続き、ビスフェノールAのエチレンオキサイド(m=n=2.0)付加物を17.2g加え、50〜70℃で2時間反応を続けた。残留イソシアネートが0.1%以下になった時点で反応を終了して、ウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A′)を得た。
かかるウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A′)を用いて、実施例1と同様にして、活性エネルギー線硬化型樹脂組成物を調製し、実施例1と同様にして、コーティング層を形成した。得られたコーティング層の評価結果を表2と3に示す。
厚さ0.7mm、100×100mmサイズのガラス板の上に、スパッタ法でITOを500Å成膜した(220℃)。得られた電極基板(高屈折率コーティング層の無い電極基板)の評価結果を表3に示す。
Claims (7)
- 下記一般式(1)で示されるウレタン(メタ)アクリレート系化合物。
(ここで、R1は水素又はメチル基、aとbは同じでも異なってもよい1〜3の整数、R2は炭素数1〜6の炭化水素基、R3は炭素数1〜3の炭化水素基、XはCl、Br、又はI、cとdは同じでも異なってもよい0もしくは1〜4の整数である。) - 一般式(1)におけるaとbがともに3であることを特徴とする請求項1記載のウレタン(メタ)アクリレート系化合物。
- 請求項1または2記載のウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A)と、光重合開始剤(B)を含有してなることを特徴とする活性エネルギー線硬化型樹脂組成物。
- 更に、メルカプタン化合物(C)を含有してなることを特徴とする請求項3記載の活性エネルギー線硬化型樹脂組成物。
- メルカプタン化合物(C)が、下記一般式(2)で示されるメルカプタン化合物(C1)であることを特徴とする請求項4記載の活性エネルギー線硬化型樹脂組成物。
(ここで、R4は炭素数1〜6のアルキル基、eは1〜4の整数である。) - 更に、エチレン性不飽和モノマー(D)を含有してなることを特徴とする請求項3〜5いずれか記載の活性エネルギー線硬化型樹脂組成物。
- 請求項3〜6いずれか記載の活性エネルギー線硬化型樹脂組成物よりなることを特徴とするコーティング剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005117561A JP4531620B2 (ja) | 2005-04-14 | 2005-04-14 | ウレタン(メタ)アクリレート系化合物及びそれを用いた活性エネルギー線硬化型樹脂組成物、並びにコーティング剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005117561A JP4531620B2 (ja) | 2005-04-14 | 2005-04-14 | ウレタン(メタ)アクリレート系化合物及びそれを用いた活性エネルギー線硬化型樹脂組成物、並びにコーティング剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006291148A JP2006291148A (ja) | 2006-10-26 |
JP4531620B2 true JP4531620B2 (ja) | 2010-08-25 |
Family
ID=37412063
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005117561A Expired - Fee Related JP4531620B2 (ja) | 2005-04-14 | 2005-04-14 | ウレタン(メタ)アクリレート系化合物及びそれを用いた活性エネルギー線硬化型樹脂組成物、並びにコーティング剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4531620B2 (ja) |
Families Citing this family (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7521015B2 (en) * | 2005-07-22 | 2009-04-21 | 3M Innovative Properties Company | Curable thiol-ene compositions for optical articles |
JP5159175B2 (ja) * | 2007-06-04 | 2013-03-06 | 日本合成化学工業株式会社 | ウレタン(メタ)アクリレート系化合物、及び活性エネルギー線硬化性組成物、並びにその用途 |
JP2010024255A (ja) * | 2008-07-15 | 2010-02-04 | Nippon Synthetic Chem Ind Co Ltd:The | 活性エネルギー線硬化型樹脂組成物及びコーティング剤組成物 |
US9303123B2 (en) | 2009-04-27 | 2016-04-05 | Bridgestone Corporation | Energy-ray-curable elastomer composition, material for gasket, gasket, and hard disk device |
JP5731743B2 (ja) * | 2009-04-30 | 2015-06-10 | 株式会社ブリヂストン | ガスケット用材料、ガスケット及びハードディスク装置 |
JP5731742B2 (ja) * | 2009-04-27 | 2015-06-10 | 株式会社ブリヂストン | エネルギー線硬化型エラストマー組成物 |
JP5616036B2 (ja) * | 2009-06-22 | 2014-10-29 | 株式会社Dnpファインケミカル | 基材、中間膜及び微細凹凸構造膜を積層してなる積層体 |
JP4859998B2 (ja) * | 2010-01-07 | 2012-01-25 | 日本合成化学工業株式会社 | 活性エネルギー線硬化性組成物及びその用途 |
CN105814106B (zh) * | 2013-11-22 | 2018-10-09 | 三菱瓦斯化学株式会社 | 多官能团(甲基)丙烯酸氨基甲酸酯及其固化性树脂组合物 |
CN106414531B (zh) * | 2014-01-22 | 2019-06-14 | Dic株式会社 | 固化性组合物、其固化物、成形品及显示器构件 |
US9328274B2 (en) * | 2014-03-07 | 2016-05-03 | Prc-Desoto International, Inc. | Michael acceptor-terminated urethane-containing fuel resistant prepolymers and compositions thereof |
CN105349086B (zh) * | 2015-11-30 | 2017-12-26 | 广州回天新材料有限公司 | 一种光学透明胶组合物及其应用 |
KR102579925B1 (ko) * | 2018-09-21 | 2023-09-15 | 주식회사 엘지화학 | 폴리우레탄 (공)중합체 및 이를 포함하는 광학 렌즈 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001172255A (ja) * | 1999-12-21 | 2001-06-26 | Mitsubishi Chemicals Corp | 硫黄含有アクリル化合物の製造方法 |
JP2002105149A (ja) * | 2000-10-03 | 2002-04-10 | Jsr Corp | 光硬化性樹脂組成物及び光学部材 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6172748A (ja) * | 1984-09-19 | 1986-04-14 | Mitsubishi Petrochem Co Ltd | イオウ含有アクリル系化合物 |
JPH05320286A (ja) * | 1992-05-19 | 1993-12-03 | Nippon Kayaku Co Ltd | 樹脂組成物、透過型スクリーン用紫外線硬化型樹脂組成物及びその硬化物 |
-
2005
- 2005-04-14 JP JP2005117561A patent/JP4531620B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001172255A (ja) * | 1999-12-21 | 2001-06-26 | Mitsubishi Chemicals Corp | 硫黄含有アクリル化合物の製造方法 |
JP2002105149A (ja) * | 2000-10-03 | 2002-04-10 | Jsr Corp | 光硬化性樹脂組成物及び光学部材 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2006291148A (ja) | 2006-10-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4531620B2 (ja) | ウレタン(メタ)アクリレート系化合物及びそれを用いた活性エネルギー線硬化型樹脂組成物、並びにコーティング剤 | |
JP4859998B2 (ja) | 活性エネルギー線硬化性組成物及びその用途 | |
JP5896917B2 (ja) | 硬化性樹脂組成物 | |
JP4003800B2 (ja) | フィルム保護層用活性エネルギー線硬化型樹脂組成物及びそれを用いたフィルム | |
JP5557274B2 (ja) | 紫外線硬化型ハードコート樹脂組成物、それを用いたハードコートフィルム及びハードコート成形物 | |
JP4936111B2 (ja) | 接着剤用硬化型樹脂組成物 | |
TW200918578A (en) | Curable composition and cured product thereof | |
JP5519064B2 (ja) | 積層体及びその用途 | |
JP4750473B2 (ja) | 活性エネルギー線硬化型樹脂組成物及びそれを用いたコーティング剤 | |
JP5566216B2 (ja) | 活性エネルギー線硬化型樹脂組成物、及びそれを用いてなるコーティング剤組成物、並びに硬化塗膜 | |
JP2011246548A (ja) | 硬化性樹脂組成物および透明フィルム | |
JP6103477B2 (ja) | 多官能チオ(メタ)アクリレート樹脂、これを含有する活性エネルギー線硬化型ハードコート樹脂組成物とこれを硬化して得られた硬化膜、硬化膜が積層されたプラスチックフィルム、プラスチックフィルムを用いたプラスチック射出成型品及び加工製品。 | |
JP4886152B2 (ja) | ウレタン(メタ)アクリレート系化合物及びそれを用いた活性エネルギー線硬化型樹脂組成物 | |
JP5307511B2 (ja) | 被膜形成用ラジカル重合性樹脂組成物 | |
JP2014151588A (ja) | 積層体及びその用途 | |
JP5371202B2 (ja) | 活性エネルギー線硬化性組成物及びコーティング剤組成物、硬化膜 | |
JP6965186B2 (ja) | 光硬化性樹脂組成物 | |
JP5159175B2 (ja) | ウレタン(メタ)アクリレート系化合物、及び活性エネルギー線硬化性組成物、並びにその用途 | |
KR101256456B1 (ko) | 무용매 자외선 경화형 코팅 조성물 및 이를 이용한 접착제 | |
JP4140952B2 (ja) | 活性エネルギー線硬化型樹脂組成物 | |
JP5892799B2 (ja) | 伸びがあり耐傷つき性に優れる硬化物を形成するウレタン(メタ)アクリレートおよびそれを含有する光硬化性樹脂組成物 | |
JP5415169B2 (ja) | 活性エネルギー線硬化性ハードコート剤組成物及びそれに用いる(メタ)アクリル系共重合樹脂の製造方法 | |
JP2005015621A (ja) | 活性エネルギー線硬化型樹脂組成物 | |
JP2010180306A (ja) | 活性エネルギー線硬化性ハードコート剤組成物 | |
WO2015152339A1 (ja) | 樹脂フィルム又はシート形成用光硬化型組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080325 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100401 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100413 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100521 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100608 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100609 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4531620 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130618 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130618 Year of fee payment: 3 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130618 Year of fee payment: 3 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130618 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130618 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |