JP4530982B2 - 燃料タンクの蒸発燃料放出抑制装置 - Google Patents

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Description

本発明は、メインタンクとサブタンクとを連通路で連通させ、サブタンクとキャニスタとをチャージ通路で連通させた燃料タンクの蒸発燃料放出抑制装置に関する。
自動車用燃料タンクのメインタンクとは別個に該メインタンクよりも低温環境下に置かれるサブタンクを設け、高温のメインタンクの気相部分から低温のサブタンクの液相部分に蒸発燃料を供給して液化させ、この液化した燃料をメインタンクに戻すことにより、蒸発燃料がチャージされるキャニスタの負荷の軽減するとともに、キャニスタからエンジンの吸気通路にパージされる蒸発燃料を濃度を下げてエンジンの燃焼への影響を軽減するものが、下記特許文献1により公知である。
特許第3659005号公報
ところで上記従来のものは、サブタンクの温度がメインタンクの温度よりも低い状態ではメインタンクで発生した蒸発燃料をサブタンクにおいて液化することが可能であるが、サブタンクの温度がメインタンクの温度よりも高い状態では蒸発燃料を液化することができず、従って蒸発燃料の液化を常時可能にするためには冷却装置を用いてサブタンクの温度を低下させる必要があり、冷却装置が消費する電力がバッテリに負担を掛ける問題がある。
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、燃料タンクにおいて発生した蒸発燃料を外気温の状態に関わらずに効果的に液化することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、メインタンクとサブタンクとを連通路で連通させ、サブタンクとキャニスタとをチャージ通路で連通させた燃料タンクの蒸発燃料放出抑制装置において、前記連通路を、メインタンクの気相部分およびサブタンクの液相部分を連通させる第1連通路と、サブタンクの気相部分およびメインタンクの気相部分を連通させて、両気相部分の圧力差によってサブタンクからメインタンクへ蒸発燃料を供給し得る第2連通路とで構成し、第2連通路には、メインタンクの気相部分からサブタンクの気相部分への蒸発燃料の逆流を阻止するチェック弁を設けたことを特徴とする燃料タンクの蒸発燃料放出抑制装置が提案される。
また請求項2に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、サブタンクがメインタンクよりも低熱伝達な構造を備えていることを特徴とする燃料タンクの蒸発燃料放出抑制装置が提案される。
また請求項3に記載された発明によれば、請求項2の構成に加えて、サブタンクの少なくとも一部を断熱材、蓄熱材、真空断熱層の少なくとも何れか一つで覆ったことを特徴とする燃料タンクの蒸発燃料放出抑制装置が提案される。
また請求項4に記載された発明によれば、メインタンクとサブタンクとを連通路で連通させ、サブタンクとキャニスタとをチャージ通路で連通させた燃料タンクの蒸発燃料放出抑制装置において、サブタンクをメインタンクの内部に配置し、前記連通路を、メインタンクの気相部分およびサブタンクの液相部分を連通させる第1連通路と、サブタンクの気相部分およびメインタンクの液相部分を連通させる第2連通路とで構成し、サブタンクの燃料液面がメインタンクの燃料液面よりも高く設定されると共に、そのメインタンクの燃料液面からサブタンクの燃料液面までの高さが、サブタンクの燃料液面下に第1連通路が没する高さよりも大きく設定されることを特徴とする蒸発燃料放出抑制装置が提案される。
また請求項5に記載された発明によれば、請求項4の構成に加えて、メインタンクの前記燃料液面が満タン液面であることを特徴とする燃料タンクの蒸発燃料放出抑制装置が提案される。
また請求項6に記載された発明によれば、請求項4または請求項5の構成に加えて、サブタンクの燃料液面はメインタンクの燃料液面よりも高く設定されており、第2連通路のメインタンクへの開口部からメインタンクの燃料液面までの高さを、サブタンクの燃料液面から第1連通路の最高点までの高さよりも小さく設定したことを特徴とする燃料タンクの蒸発燃料放出抑制装置が提案される。
また請求項7に記載された発明によれば、請求項4または請求項5の構成に加えて、サブタンクの燃料液面はメインタンクの燃料液面よりも高く設定されており、第2連通路のメインタンクへの開口部からメインタンクの燃料液面までの高さが、サブタンクの燃料液面から第1連通路の最高点までの高さよりも大きくなるのを許容するとともに、第1連通路にサブタンクからメインタンクへの燃料の流入を規制するチェック弁を設けたことを特徴とする燃料タンクの蒸発燃料放出抑制装置が提案される。
また請求項8に記載された発明によれば、請求項6または請求項7の構成に加えて、第2連通路のメインタンクへの開口部の高さを可変にしたことを特徴とする燃料タンクの蒸発燃料放出抑制装置が提案される。
また請求項に記載された発明によれば、請求項1〜請求項の何れか1項の構成に加えて、メインタンクから上方に延びるフィラーチューブの上端の給油口の近傍と該メインタンクの気相部分とを蒸発燃料戻し通路で接続し、この蒸発燃料戻し通路に第1連通路を接続したことを特徴とする燃料タンクの蒸発燃料放出抑制装置が提案される。
また請求項10に記載された発明によれば、請求項1〜請求項の何れか1項の構成に加えて、メインタンクからエンジンに供給する燃料の余剰分の少なくとも一部を燃料補給通路を介してサブタンクに補給することを特徴とする燃料タンクの蒸発燃料放出抑制装置が提案される。
請求項1の構成によれば、メインタンクとサブタンクとを連通させる連通路を、メインタンクの気相部分およびサブタンクの液相部分を連通させる第1連通路と、サブタンクの気相部分およびメインタンクの液相部分を連通させて、両気相部分の圧力差によってサブタンクからメインタンクへ蒸発燃料を供給し得る第2連通路とで構成し、かつサブタンクとキャニスタとをチャージ通路で連通させたので、メインタンクの温度が上昇するときは、メインタンクの気相部分に存在できる空気および蒸発燃料の混合気のモル数が減少し、同時に燃料蒸気圧の上昇に伴って液相部分から気相部分に蒸発燃料が発生するため、メインタンクの気相部分の空気および蒸発燃料の混合気は第1連通路を介してサブタンクの液相部分に供給される。サブタンクに供給された空気および蒸発燃料の混合気は、蒸発燃料の分圧がサブタンク内の燃料蒸気圧よりも高いため、その差分がサブタンクの液相部分に液化する。
またメインタンクの温度が下降すると、メインタンクの気相部分に存在できる空気および蒸発燃料の混合気のモル数が増加し、同時に燃料蒸気圧の下降に伴って気相部分の蒸発燃料が液相部分に液化するため、サブタンクの気相部分から空気および蒸発燃料の混合気が第2連通路を介してメインタンクの液相部分に供給される。このとき、サブタンクの気相部分にキャニスタから比較的に蒸発燃料の濃度が低い空気および蒸発燃料の混合気が供給されるため、サブタンクの燃料蒸気圧に応じて液相部分からの蒸発燃料の発生が促進され、燃料成分が変化していわゆる「枯れ」が起こり、サブタンクの燃料蒸気圧が低下する。これにより、メインタンクの温度が上昇したときのサブタンクの液相部分への液化が促進される。
このように、メインタンクの温度が上昇するときはサブタンクにおいて蒸発燃料を液化させ、逆にメインタンクの温度が下降するときはメインタンクにおいて蒸発燃料を液化させるとともに、サブタンクの燃料蒸気圧を低下させることで、その次にメインタンクの温度が上昇したときに、サブタンクにおける蒸発燃料の液化を促進することができる。このとき、第2連通路に設けたチェック弁により、メインタンクの気相部分からサブタンクの気相部分への蒸発燃料の逆流を阻止することができる。
また請求項2の構成によれば、サブタンクがメインタンクよりも低熱伝達な構造を備えているので、外気温の上昇時にはメインタンクの温度をサブタンクの温度よりも高くし、外気温の下降時にはサブタンクの温度をメインタンクの温度よりも高くすることができ、これによりメインタンクおよびサブタンクの両方で蒸発燃料を効果的に液化することができる。
また請求項3の構成によれば、サブタンクの少なくとも一部を断熱材、蓄熱材、真空断熱層の少なくとも何れか一つで覆ったので、サブタンクの熱伝達率をメインタンクの熱伝達率よりも低く抑えることができる。
また請求項4の構成によれば、請求項1の構成による前記効果に加えて、サブタンクをメインタンクの内部に配置したことで、外気温の上昇時にはメインタンクの温度をサブタンクの温度よりも高くし、外気温の下降時にはサブタンクの温度をメインタンクの温度よりも高くすることができ、しかもサブタンクをメインタンクに一体化して燃料タンク全体のコンパクト化を図るとともに、車体への組付工数の削減やレイアウトの自由度の向上を図ることができる。その上、メインタンク内に配置されるサブタンクの燃料液面をメインタンクの燃料液面よりも高くした上で、メインタンクの燃料液面からサブタンクの燃料液面までの高さを、第1連通路がサブタンクの燃料液面下に没する高さよりも大きく設定したので、メインタンクからサブタンクに第2連通路を介して燃料が逆流するのを防止しながら、メインタンクからサブタンクに第1連通路を介して蒸発燃料を供給することができる。
また請求項5の構成によれば、メインタンクの前記燃料液面を満タン液面としたので、最も条件の厳しい満タン時においても、メインタンクの燃料液面からサブタンクの燃料液面までの高さを、第1連通路がサブタンクの燃料液面下に没する高さよりも大きく設定することができる。
また請求項6の構成によれば、サブタンクの燃料液面をメインタンクの燃料液面よりも高く設した場合に、第2連通路のメインタンクへの開口部からメインタンクの燃料液面までの高さを、サブタンクの燃料液面から第1連通路の最高点までの高さよりも小さく設定したので、サブタンクからメインタンクに第1連通路を介して燃料が逆流するのを防止しながら、サブタンクからメインタンクに第2連通路を介して蒸発燃料を供給することができる。
また請求項7の構成によれば、サブタンクの燃料液面をメインタンクの燃料液面よりも高く設した場合に、第2連通路のメインタンクへの開口部からメインタンクの燃料液面までの高さを、レイアウトの都合でサブタンクの燃料液面から第1連通路の最高点までの高さよりも小さく設定しても、第1連通路にサブタンクからメインタンクへの燃料の流入を規制するチェック弁を設けることで、サブタンクからメインタンクに第1連通路を介して燃料が逆流するのを防止しながら、サブタンクからメインタンクに第2連通路を介して蒸発燃料を供給することができる。
また請求項8の構成によれば、第2連通路のメインタンクへの開口部の高さを可変にしたので、メインタンクの燃料液面が変化しても、第2連通路のメインタンクへの開口部からメインタンクの燃料液面までの高さを、サブタンクの燃料液面から第1連通路の最高点までの高さよりも小さく設定することができる。
また請求項の構成によれば、フィラーチューブの上端の給油口の近傍とメインタンクの気相部分とを接続する蒸発燃料戻し通路に第1連通路を接続したので、サブタンクの燃料液面から第1連通路の最高点までの高さを高くすると同時に、蒸発燃料戻し通路を第1連通路の一部として利用することで、第1連通路の長さを短縮することができる。
また請求項10の構成によれば、メインタンクからエンジンに供給する燃料の余剰分を燃料補給通路を介してサブタンクに補給するので、サブタンクの燃料液面が低下するのを防止するとともに、サブタンクの燃料が古くなって変質するのを防止できる。
以下、本発明の実施形態を、添付図面に示した本発明の参考例および実施例に基づいて説明する。
図1は本発明の第1参考例を示すもので、自動車の燃料タンクTは、メインタンクTmおよびサブタンクTsを備えており、メインタンクTmよりも容積の小さいサブタンクTsはメインタンクTmよりも高い位置に配置され、かつサブタンクTsの周囲は断熱材10で覆われる。メインタンクTmの内部は燃料で満たされた液相部分11と、蒸発燃料で満たされた気相部分12とに分かれており、燃料の補給あるいは燃料の消費により燃料液面13が変化すると、液相部分11の容積および気相部分12の容積は変化する。サブタンクTsの内部は燃料で満たされた液相部分14と、蒸発燃料で満たされた気相部分15とに分かれており、その燃料液面16は基本的に一定である。メインタンクTmの気相部分12とサブタンクTsの液相部分14とは第1連通路P1によって接続され、サブタンクTsの気相部分15とメインタンクTmの液相部分11とは第2連通路P2によって接続される。
蒸発燃料を吸着可能なキャニスタCは、チャージポート17、パージポート18およびドレンポート19を備えており、チャージポート17はチャージ通路20によってサブタンクTsの気相部分15に接続され、パージポート18はパージ通路21を介してエンジンの吸気通路(図示せず)に接続され、ドレンポート18は大気に解放される。
メインタンクTmの内部に、エンジンの燃料噴射弁(図示せず)にフィードパイプ22を介して燃料を供給する燃料ポンプ23が配置される。フィードパイプ22の途中からプレッシャレギュレータ24を介して分岐する燃料補給通路27がサブタンクTsに接続される。燃料補給通路27にはオリフィス25が形成されており、プレッシャレギュレータ24を通過した燃料の大部分はメインタンクTmに戻されるが、一部はオリフィス25を通過してサブタンクTsに供給される。
燃料補給通路27がサブタンクTsに開口する高さは、第2連通路P2がサブタンクTsに開口する高さに等しく設定されており、その高さがサブタンクTsの燃料液面16の高さとなる。尚、燃料補給通路27がサブタンクTsに開口する高さを、第2連通路P2がサブタンクTsに開口する高さよりも高くしても良い。
メインタンクTmから上方に延びるフィラーチューブ28の上端の給油口29の近傍が、蒸発燃料戻し通路30を介してメインタンクTmの気相部分12に接続される。蒸発燃料戻し通路30は、給油口29からフィラーチューブ28に給油ガンで燃料を供給するとき、メインタンクTmの気相部分12の蒸発燃料を給油口29の近傍に戻し、それを給油ガンから噴出する燃料と共にメインタンクTm内に戻すことで、外気がメインタンクTm内に吸入されるのを防止する機能を有する。
サブタンクTsの燃料液面16はメインタンクTmの満タン時の燃料液面13よりも高く、メインタンクTmの燃料液面13からサブタンクTsの燃料液面16までの高さHpは、第1連通路P1がサブタンクTsの燃料液面16下に没する高さHp′よりも大きく設定される。
また第2連通路P2のメインタンクTmへの開口部からメインタンクTmの燃料液面13までの高さHvは、サブタンクTsの燃料液面16から第1連通路P1の最高点までの高さHv′よりも小さく設定される。
次に、上記構成を備えた前記第1参考例の作用を説明する。
昼間における外気温の上昇に伴って燃料タンクTの温度も上昇するが、メインタンクTmの温度は断熱材10に覆われたサブタンクTsの温度よりも高温になるため、メインタンクTmの気相部分12に存在できる空気および蒸発燃料の混合気のモル数が減少し、同時に燃料蒸気圧の増加に伴ってメインタンクTmの液相部分11から気相部分12へと蒸発燃料が発生する。その結果、メインタンクTmの気相部分12の空気および蒸発燃料の混合気が第1連通路P1を介してサブタンクTsの液相部分14に気泡となって放出される(矢印a参照)。メインタンクTmから供給される蒸発燃料の分圧は,サブタンクTsに存在する蒸発燃料の分圧よりも高いため、その差分が液化してサブタンクTsの液相部分14に溶解する。これにより、メインタンクTmの気相部分12で発生した蒸発燃料のうち、チャージ通路20を介してキャニスタCのチャージされる蒸発燃料の比率を低下させ、キャニスタCの小型化を図ることができる。
夜間における外気温の下降に伴って燃料タンクTの温度も下降するが、メインタンクTmの温度は断熱材10に覆われたサブタンクTsの温度よりも低温になるため、メインタンクTmの気相部分12に存在できる混合気のモル数が増加し、同時に燃料蒸気圧の減少に伴ってメインタンクTmの気相部分12から液相部分11へと蒸発燃料が液化する。その結果、サブタンクTsの気相部分15の混合気が第2連通路P2を介してメインタンクTmの液相部分11に導入される。
このように、メインタンクTmの気相部分12に発生する負圧でサブタンクTsの気相部分15の蒸発燃料が吸引されると、キャニスタCのドレンポート19から吸入された外気によって該キャニスタCにチャージされていた蒸発燃料がパージされ、パージされた蒸発燃料はチャージ通路20を介してサブタンクTsの気相部分15に流入し、そこからメインタンクTmの液相部分11に戻されて液化する、いわゆるバックパージが可能になる。エンジンの停止中に上記バックパージが行われることで、キャニスタCにチャージされている蒸発燃料の量(重量)を低く抑えることができ、これによりエンジンの運転時にキャニスタCからエンジンの吸気通路に蒸発燃料をパージする際に、パージ空気中の蒸発燃料の量を少なくしてエンジンの空燃比制御の精度に与える影響を最小限に抑えることができる。
上記バックパージによりキャニスタCからサブタンクTsの気相部分15に供給される混合気は蒸発燃料の濃度が比較的に低いため、サブタンクTsの気相部分15の燃料蒸気圧に応じて液相部分14からの蒸発燃料の発生が促進されて燃料成分が変化する現象(いわゆる枯れ)が起こり、サブタンクTsの気相部分15の燃料蒸気圧が低下する。このようにしてサブタンクTsの気相部分15の燃料蒸気圧が低下すると、メインタンクTmの温度が上昇したときに、メインタンクTmからサブタンクTsに供給された蒸発燃料の液化を一層効果的に促進することができる。
上記バックパージはサブタンクを持たない従来の燃料タンクにおいても発生するが、その場合にはキャニスタからパージされた比較的に濃度の低い蒸発燃料が燃料タンクに供給されるため、燃料タンクの液相部分に溶解する蒸発燃料の量は比較的に少なくなる。それに対し、本参考例ではキャニスタCからパージされた蒸発燃料がサブタンクTsを経由することで濃度を増してメインタンクTmに供給されるため、メインタンクTmの液相部分11に溶解して回収される蒸発燃料の量は比較的に多くなる。
サブタンクTsの燃料液面16が第1連通路P1の開口端よりも低くなると、メインタンクTmから第1連通路P1を介して供給される蒸発燃料を直接サブタンクTsの液相部分14に導入できなくなり、また前記液相部分14の燃料が第2連通路P2を介してメインタンクTmに戻されなくなり、その燃料が古くなって成分が変化する虞があるため、燃料ポンプ23からレギュレータ24および燃料補給通路27を介してサブタンクTsに新鮮な燃料が供給される。燃料補給通路27から供給された燃料によってサブタンクTsの燃料液面16が第2連通路P2の上端の開口部よりも高くなると、余剰の燃料は第2連通路P2を介してメインタンクTmに戻されることで、サブタンクTsの燃料液面16は常に一定の高さに維持される。
本参考例では、メインタンクTmの燃料液面13からサブタンクTsの燃料液面16までの高さHpは、第1連通路P1がサブタンクTsの燃料液面16下に没する高さHp′よりも大きく設定されているが、その技術的な意味は以下のとおりである。
メインタンクTmの気相部分12から第1連通路P1を介してサブタンクTsの液相部分14に蒸発燃料を供給するには、メインタンクTmの気相部分12およびサブタンクTsの気相部分15の圧力差が、高さHp′の燃料柱の圧力よりも大きい必要がある。一方、メインタンクTmの気相部分12およびサブタンクTsの気相部分15の圧力差が、高さHpの燃料柱の圧力よりも大きいと、メインタンクTmの燃料が第2連通路P2を介してサブタンクTsに逆流してしまう。従って、メインタンクTmからサブタンクTsに燃料が逆流するのを防止しながら、メインタンクTmからサブタンクTsに蒸発燃料を供給するには、Hp>Hp′が成立することが必要である。
メインタンクTmの燃料液面13からサブタンクTsの燃料液面16までの高さHpは、メインタンクTmの燃料液面13に応じて変化し、前燃料液面13はメインタンクTmの満タン時に最も高くなる。従って、メインタンクTmの満タン時にHp>Hp′が成立するように設定しておけば、メインタンクTmの液面がどのように変化してもメインタンクTmからサブタンクTsに蒸発燃料を供給することができる。
メインタンクTmの燃料液面13が所定高さに達するとHp>Hp′が成立しなくなる場合には、前記所定高さ以上の燃料液面13では、メインタンクTmからサブタンクTsに蒸発燃料を供給することができなくなる。しかしながら、燃料液面13が前記所定高さ以上のときには、気相部分12の容積も小さくなって蒸発燃料の発生量も少なくなるので、メインタンクTmの燃料液面13が前記所定高さ以上のときにメインタンクTmからサブタンクTsに蒸発燃料を供給することを断念しても、実用上特に支障はない。
また本参考例では、第2連通路P2のメインタンクTmへの開口部からメインタンクTmの燃料液面13までの高さHvが、サブタンクTsの燃料液面16から第1連通路P1の最高点までの高さHv′よりも小さく設定されているが、その技術的な意味は以下のとおりである。
サブタンクTsの気相部分15の圧力がメインタンクTmの気相部分12の圧力よりも高くなった場合、サブタンクTsの気相部分15の蒸発燃料を第2連通路P2を介してメインタンクTmの液相部分11に供給するには、高さHvの燃料柱の圧力に打ち勝つ圧力差が必要である。一方、前記圧力差が高さHv′の燃料柱の圧力よりも大きいと、サブタンクTsの液相部分14の燃料が第1連通路P1を介してメインタンクTmに逆流してしまうことになる。従って、サブタンクTsからメインタンクTmに第1連通路P1を介して燃料が逆流するのを防止しながら、サブタンクTsからメインタンクTmに第2連通路P2を介して蒸発燃料を供給するには、Hv<Hv′が成立することが必要である。
尚、レイアウトの都合によりHv<Hv′が成立しない場合でも、図1に鎖線で示すように、第1連通路P1にサブタンクTsからメインタンクTmへの燃料の流入を規制するチェック弁37を設けることで、Hv<Hv′を成立させる場合と同様の効果を達成することができる。
また、Hv<Hv′が成立しない場合に、夜間における外気温の下降に伴ってメインタンクTmの温度がサブタンクTsの温度よりも低温になり、サブタンクTsの液相部分14の燃料が第1連通路P1を介してメインタンクTmに吸い出されたとき、サブタンクTsの燃料液面16がサブタンクTsへの第1連通路P1の開口部よりも下方に低下してそまうと、次の昼間における外気温の上昇時にメインタンクTmの気相部分12から第1連通路P1を介してサブタンクTsに供給された蒸発燃料を、サブタンクTsの液相部分16に供給できなくなる。
これを回避するために、サブタンクTsから第1連通路P1を介してメインタンクTmに吸い出し可能な燃料の容積、つまりサブタンクTsの高さHp′に相当する燃料の容積を、サブタンクTsからメインタンクTmに吸い出される可能性のある燃料容積の最大値よりも大きく設定する必要がある。
以上のように、本参考例によれば、メインタンクTmの温度が上昇するときは、メインタンクTmの気相部分12の蒸発燃料を第1連通路P1を介して低温のサブタンクTsの液相部分14に供給して液化させ、またメインタンクTmの温度が下降するときはサブタンクTsの気相部分14の蒸発燃料を第2連通路P2を介して低温のメインタンクTmの液相部分11に供給して液化させることで、メインタンクTmおよびサブタンクTsの温度状態がいかなる場合でも蒸発燃料の発生を効果的に抑制することができる。その結果、キャニスタCの容量を小さくしても蒸発燃料の大気への放散を阻止することが可能になるだけでなく、キャニスタCからエンジンの吸気系にパージされる蒸発燃料を減少させ、エンジンの空燃比制御の精度を高めることができる。
次に、図2に基づいて本発明の第2参考例を説明する。
第1参考例において説明したように、サブタンクTsからメインタンクTmに第1連通路P1を介して燃料が逆流するのを防止しながら、サブタンクTsからメインタンクTmに第2連通路P2を介して蒸発燃料を供給するには、Hv<Hv′が成立することが必要である。しかしながら、メインタンクTmの燃料液面13が上下すると高さHvも変化するため、Hv<Hv′を常時成立させるのは困難である。
即ち、第2連通路P2を介してサブタンクTsの気相部分15からメインタンクTmの液相部分11に蒸発燃料を供給するには、第2連通路P2のメインタンクTmへの開口部の位置をできるだけ低くすることが望ましいが、前記開口部の位置を低くすると高さHvが大きくなってHv<Hv′が成立し難くなる。これを避けるために、第2連通路P2のメインタンクTmへの開口部の位置を高くすると、燃料液面13が低下したときに前記開口部が燃料液面13よりも上方に露出し、蒸発燃料を液相部分11に供給できなくなる問題がある。
そこで第2参考例では、第2連通路P2の下部を複数本に分岐させて高さの異なる位置でメインタンクTmの液相部分11に開口させ、かつ各々の分岐部に開閉弁31…を設けている。開閉弁31…は燃料タンクTに備えられている図示せぬ液面計で検出された燃料液面13の高さに応じて選択的に開弁制御される。具体的には、燃料液面13の低下に伴って高い位置にある開閉弁31から低い位置にある開閉弁31を順番に開弁する。これにより、第2連通路P2を常時メインタンクTmの液相部分11に連通させながら、燃料液面13の変動に関わらずに高さHvを常に小さく保ち、Hv<Hv′を常時成立させることができる。
次に、図3に基づいて本発明の第1実施例を説明する。尚、この実施例は、請求項4の発明に対応する。
第1、第2参考例ではサブタンクTsをメインタンクTmの外部に配置しているが、本実施例はサブタンクTsをメインタンクTmの内部に配置している。サブタンクTsをメインタンクTmの内部に配置したことにより、燃料タンクT全体のコンパクト化を図るとともに、燃料タンクTの車体への組付工数の削減やレイアウトの自由度の向上を図ることができる。しかもメインタンクTmの内部に配置されたサブタンクTsは外気温の影響を受け難くなるため、第1、第2参考例のサブタンクTsが備えていた断熱材10が不要になる。
また第1連通路P1は高さHv′を確保するために最高点の高さをある程度高くする必要があり、そのために長さが必然的に長くなる問題がある。そこで本実施例では、メインタンクTmの気相部分12に下端が連通する蒸発燃料戻し通路30の上端近傍に第1連通路P1を接続している。これにより、蒸発燃料戻し通路30を第1連通路P1の一部として利用することが可能になり、第1連通路P1の全長を短縮することができる。
次に、図4に基づいて本発明の第3参考例を説明する。
先の参考例及び実施例はサブタンクTsの燃料液面16がメインタンクTmの燃料液面13よりも高い位置にあるが、第3参考例はサブタンクTsの燃料液面16がメインタンクTmの燃料液面13よりも低い位置にあるため、メインタンクTmおよびサブタンクTs間で燃料を供給・排出するための特別の手段が必要になる。
先ず、メインタンクTmからサブタンクTsへの燃料の供給は燃料補給通路27を介して重力により行われる。但し、サブタンクTsの燃料液面16が無制限に上昇しないように、燃料補給通路27がサブタンクTsに開口する部分にフロート弁32が設けられる。このフロート弁32は、サブタンクTsの燃料液面16が所定の高さに達すると閉弁し、メインタンクTmからサブタンクTsへの燃料の供給を遮断する。
またサブタンクTsで余剰となった燃料をメインタンクTmに排出する燃料排出通路33が設けられており、その出口にレギュレータ24を通過した燃料で作動するジェットポンプ26が配置されるとともに、エンジンの停止時にメインタンクTm側からサブタンクTs側に重力で燃料が逆流しないように、サブタンクTs側からメインタンクTm側への燃料の流通のみを許容するチェック弁34が設けられる。
更に、サブタンクTsの気相部分15をメインタンクTmの液相部分11に連通させる第2連通路P2の途中には、メインタンクTmの燃料が重力でサブタンクTsに流入するのを阻止すべく、サブタンクTs側からメインタンクTm側への蒸発燃料の流通のみを許容するチェック弁35が設けられる。
しかして、先の参考例及び実施例ではメインタンクTmからサブタンクTsにレギュレータ24を通過した余剰の燃料を供給していたが、この第3参考例ではメインタンクTmからサブタンクTsに重力で燃料が供給される。また先の参考例及び実施例ではメインタンクTmからサブタンクTsに第2連通路P2を介して重力で燃料を戻していたが、この第3参考例ではレギュレータ24を通過した余剰の燃料で作動するジェットポンプ26でサブタンクTsの燃料を吸い上げてメインタンクTmに戻している。この第3参考例によれば、先の参考例及び実施例と同様の作用効果を達成しながら、サブタンクTsの位置をメインタンクTmの位置よりも低くしてレイアウトの自由度を高めることができる。
次に、図5に基づいて本発明の第2実施例を説明する。尚、この実施例は、請求項1の発明に対応する。
本実施例は第1参考例の変形であって、第1参考例の第2連通路P2がメインタンクTmの液相部分11に連通しているのに対し、本実施例の第2連通路P2はメインタンクTmの気相部分12に連通している。メインタンクTmの気相部分12からサブタンクTsの気相部分15に蒸発燃料が逆流しないように、第2連通路P2にサブタンクTs側からメインタンクTm側への蒸発燃料の通過のみを許容するチェック弁36が設けられる。
この第2実施例によれば、夜間等の温度低下時に高温側となるサブタンクTsの気相部分15の蒸発燃料が、低温側となるメインタンクTmの液相部分11ではなく気相部分12に供給されるが、前記蒸発燃料はメインタンクTmの気相部分12において冷却されることで液化するため、第1参考例と同様の作用効果を達成することができる。
以上、本発明の参考例及び実施例を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
例えば、サブタンクTsを断熱材10で覆う代わりに、蓄熱材で覆ったり、真空断熱層で覆うことができる。要するに、サブタンクTsの表面の全部あるいは一部に、熱伝達を抑制する手段を施せば良い。
また図2に示す第2参考例の変形例として、メインタンクTmに内部に配置したフロートに第2連通路P2の先端に接続した可撓管を取り付け、燃料液面13の変動にフロートを追従させることで、可撓管の先端を常時燃料液面13よりも僅かに下方に位置させても良い。これにより、燃料液面13の変動に関わらずに高さHvを常に小さく保ち、Hv<Hv′を常時成立させることができる。
第1参考例に係る燃料タンクの蒸発燃料放出抑制装置を示す図 第2参考例に係る燃料タンクの蒸発燃料放出抑制装置を示す図 本発明の第1実施例に係る燃料タンクの蒸発燃料放出抑制装置を示す図 第3参考例に係る燃料タンクの蒸発燃料放出抑制装置を示す図 本発明の第2実施例に係る燃料タンクの蒸発燃料放出抑制装置を示す図
10 断熱材
11 メインタンクの液相部分
12 メインタンクの気相部分
13 メインタンクの燃料液面
14 サブタンクの液相部分
15 サブタンクの気相部分
16 サブタンクの燃料液面
20 チャージ通路
26 ジェットポンプ
27 燃料補給通路
28 フィラーチューブ
29 給油口
30 蒸発燃料戻し通路
32 フロート弁
33 燃料排出通路
34 チェック弁
35 チェック弁
36 チェック弁
37 チェック弁
C キャニスタ
Hp メインタンクの燃料液面からサブタンクの燃料液面までの高さ
Hp′ 第1連通路がサブタンクの燃料液面下に没する高さ
Hv 第2連通路のメインタンクへの開口部からメインタンクの燃料液面までの高さHv′ サブタンクの燃料液面から第1連通路の最高点までの高さ
P1 第1連通路
P2 第2連通路
Tm メインタンク
Ts サブタンク

Claims (10)

  1. メインタンク(Tm)とサブタンク(Ts)とを連通路(P1,P2)で連通させ、サブタンク(Ts)とキャニスタ(C)とをチャージ通路(20)で連通させた燃料タンクの蒸発燃料放出抑制装置において、
    前記連通路(P1,P2)を、メインタンク(Tm)の気相部分(12)およびサブタンク(Ts)の液相部分(14)を連通させる第1連通路(P1)と、サブタンク(Ts)の気相部分(15)およびメインタンク(Tm)の気相部分(12)を連通させて、両気相部分(15,12)の圧力差によってサブタンク(Ts)からメインタンク(Tm)へ蒸発燃料を供給し得る第2連通路(P2)とで構成し、
    第2連通路(P2)には、メインタンク(Tm)の気相部分(12)からサブタンク(Ts)の気相部分(15)への蒸発燃料の逆流を阻止するチェック弁(36)を設けたことを特徴とする燃料タンクの蒸発燃料放出抑制装置。
  2. サブタンク(Ts)がメインタンク(Tm)よりも低熱伝達な構造を備えていることを特徴とする、請求項1に記載の燃料タンクの蒸発燃料放出抑制装置。
  3. サブタンク(Ts)の少なくとも一部を断熱材(10)、蓄熱材、真空断熱層の少なくとも何れか一つで覆ったことを特徴とする、請求項2に記載の燃料タンクの蒸発燃料放出抑制装置。
  4. メインタンク(Tm)とサブタンク(Ts)とを連通路(P1,P2)で連通させ、サブタンク(Ts)とキャニスタ(C)とをチャージ通路(20)で連通させた燃料タンクの蒸発燃料放出抑制装置において、
    サブタンク(Ts)をメインタンク(Tm)の内部に配置し、
    前記連通路(P1,P2)を、メインタンク(Tm)の気相部分(12)およびサブタンク(Ts)の液相部分(14)を連通させる第1連通路(P1)と、サブタンク(Ts)の気相部分(15)およびメインタンク(Tm)の液相部分(11)を連通させる第2連通路(P2)とで構成し、
    サブタンク(Ts)の燃料液面(16)がメインタンク(Tm)の燃料液面(13)よりも高く設定されると共に、そのメインタンク(Tm)の燃料液面(13)からサブタンク(Ts)の燃料液面(16)までの高さ(Hp)が、サブタンク(Ts)の燃料液面(16)下に第1連通路(P1)が没する高さ(Hp′)よりも大きく設定されることを特徴とする、燃料タンクの蒸発燃料放出抑制装置。
  5. メインタンク(Tm)の前記燃料液面(13)が満タン液面であることを特徴とする、請求項4に記載の燃料タンクの蒸発燃料放出抑制装置。
  6. サブタンク(Ts)の燃料液面(16)はメインタンク(Tm)の燃料液面(13)よりも高く設定されており、第2連通路(P2)のメインタンク(Tm)への開口部からメインタンク(Tm)の燃料液面(13)までの高さ(Hv)を、サブタンク(Ts)の燃料液面(16)から第1連通路(P1)の最高点までの高さ(Hv′)よりも小さく設定したことを特徴とする、請求項4または請求項5に記載の燃料タンクの蒸発燃料放出抑制装置。
  7. サブタンク(Ts)の燃料液面(16)はメインタンク(Tm)の燃料液面(13)よりも高く設定されており、第2連通路(P2)のメインタンク(Tm)への開口部からメインタンク(Tm)の燃料液面(13)までの高さ(Hv)が、サブタンク(Ts)の燃料液面(16)から第1連通路(P1)の最高点までの高さ(Hv′)よりも大きくなるのを許容するとともに、第1連通路(P1)にサブタンク(Ts)からメインタンク(Tm)への燃料の流入を規制するチェック弁(37)を設けたことを特徴とする、請求項4または請求項5に記載の燃料タンクの蒸発燃料放出抑制装置。
  8. 第2連通路(P2)のメインタンク(Tm)への開口部の高さを可変にしたことを特徴とする、請求項6または請求項7に記載の燃料タンクの蒸発燃料放出抑制装置。
  9. メインタンク(Tm)から上方に延びるフィラーチューブ(28)の上端の給油口(29)の近傍と該メインタンク(Tm)の気相部分(12)とを蒸発燃料戻し通路(30)で接続し、この蒸発燃料戻し通路(30)に第1連通路(P1)を接続したことを特徴とする、請求項1〜請求項の何れか1項に記載の燃料タンクの蒸発燃料放出抑制装置。
  10. メインタンク(Tm)からエンジンに供給する燃料の余剰分の少なくとも一部を燃料補給通路(27)を介してサブタンク(Ts)に補給することを特徴とする、請求項1〜請求項の何れか1項に記載の燃料タンクの蒸発燃料放出抑制装置。
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