JP2006188090A - 燃料貯留部の構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 燃料タンクへの給油が阻害されることを、確実にかつエネルギ消費の増大を伴うことなく防止することができる燃料貯留部の構造を得る。
【解決手段】 燃料貯留部の構造10では、燃料タンク12に給油する際にガスを逃すためのブリーザパイプ18の中間部に長手方向両側よりも低位とされた谷部18Aが形成されている。谷部18Aは、連通ライン42を介して、キャニスタ20の吸着した燃料蒸気をエンジンの吸気動作によってパージするためのパージライン26に連通されており、該パージライン26における連通ライン42の連通部位にはジェットポンプ44が配設されている。ジェットポンプ44は、パージライン26に生じるエンジン吸気系統側への流れによって負圧を生じ、連通ライン42を通じて谷部18Aに滞留した燃料をパージライン26に吸い込む。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば自動車等の燃料タンクに燃料を貯留するための燃料貯留部の構造に関する。
自動車の燃料タンクには、燃料を注入するためのフューエルフィラーラインと、フューエルフィラーラインから燃料を注入する際に燃料タンク内のガスを排出するためのブリーザラインとが接続されている。このブリーザラインの中間部、すなわち、燃料タンクの上部空間に連通した下端とフューエルフィラーラインにおける給油口近傍に連通した上端との間に、その長手方向両側よりも低位となる下方湾曲部(谷部)を形成し、車体フレームなどとの干渉を回避する技術が知られている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
このような技術では、ブリーザラインの下方湾曲部に燃料が滞留してフューエルフィラーラインによる給油が阻害されないように、ブリーザラインの下方湾曲部とフューエルフィラーラインとを連通したり、ブリーザラインの大気開口側端部近傍に設けたフューエルフィラーラインとの連通部にチャンバを形成すると共にフロート弁を設けたり、ブリーザラインの下方湾曲部を燃料戻しラインに連通させてジェットポンプによって下方湾曲部に滞留した燃料を吸い出したりする対策が採られている。
特開2001−30773号公報 特開2001−80372号公報
しかしながら、上記の如き従来の技術では、以下の如き問題があった。すなわち、単にブリーザラインの下方湾曲部とフューエルフィラーラインとを連通する構成では、ブリーザライン下方湾曲部の下方にフューエルフィラーラインを配索しなければならず、これらの位置関係に制約が生じてしまう。また、フューエルフィラーラインからブリーザラインに燃料が流れ込むことが懸念される。上記フロート弁を設けた構成では、フューエルフィラーラインからブリーザラインに燃料が流れ込むことが防止されるが、チャンバから溢れた燃料が再度ブリーザラインに流れ込むことが懸念される。さらに、上記ジェットポンプを設けた構成では、ジェットポンプによってブリーザラインの下方湾曲部に滞留した燃料を吸い出すためには燃料ポンプを作動する必要があり、燃料ポンプの容量を大きく(エンジンの燃料最大消費量に見合う容量にジェットポンプ作動用の容量を加えた容量に)しなければならず、燃費を悪化させる原因となる。
本発明は、上記事実を考慮して、燃料タンクへの給油が阻害されることを、確実にかつエネルギ消費の増大を伴うことなく防止することができる燃料貯留部の構造を得ることが目的である。
上記目的を達成するために請求項1記載の発明に係る燃料貯留部の構造は、一端側において燃料タンクの上部空間に連通されると共に他端側において外部空間に開口し、かつ中間部に長手方向両側よりも低位とされた谷部を有し、前記燃料タンクに燃料を供給するのに伴って該燃料タンクから気体成分を排出するための排気流路と、前記燃料タンクに連通され該燃料タンク内の燃料蒸気を吸着するキャニスタ及びエンジン吸気系に連通され、エンジンの吸気動作によって生じる前記エンジン吸気系に向かう流れによって前記キャニスタに吸着した燃料蒸気を該エンジン吸気系にパージさせるパージ用流路と、前記排気流路の谷部と前記パージ用流路とを連通する連通路と、前記パージ用流路における前記連通路の合流部分に設けられ、該パージ用流路に生じる前記エンジン吸気系に向かう流れによって前記連通路から該パージ用流路に向かう流れを生成するジェットポンプと、を備えている。
請求項1記載の燃料貯留部の構造では、排気流路の長手方向中間部に該長手方向両側よりも低位とされた(重力方向凸となるように凹んだ)谷部が形成されており、この谷部には燃料が貯留する場合がある。そして、キャニスタに吸着されたガスがエンジンの吸気系にパージされる(所謂エンジンパージの)タイミングになると、パージ用流路にはエンジン吸気系に向かう流れが生成される。この流れによって、キャニスタに吸着している燃料蒸気は該キャニスタから離脱してエンジンの吸気系に排出される(すなわち、パージされる)。
そして、このパージ用流路の生成される流れによって、ジェットポンプは、排気流路の谷部に滞留している燃料を、連通路を経由させてパージ用流路に吸引する。すなわち、排気流路の谷部に滞留している燃料が排出(除去)される。また、エンジンの吸気動作によって生成されるパージ用流路の上記流れによってジェットポンプを作用させるので、該ジェットポンプを作用させるために余分な動力を用いることはない。
このように、請求項1記載の燃料貯留部の構造では、燃料タンクへの給油が阻害されることを、確実にかつエネルギ消費の増大を伴うことなく防止することができる。また、排気流路と、燃料タンクに給油するための給油ラインとの位置関係に制約が生じたりすることもない。
請求項2記載の発明に係る燃料貯留部の構造は、請求項1記載の燃料貯留部の構造において、前記パージ用流路は、前記キャニスタと前記エンジン吸気系とを連通し前記燃料蒸気が流れるパージラインと、前記パージの際に前記キャニスタに大気を導入するための大気ラインとを有し、前記連通路は、前記パージラインに連通されている。
請求項2記載のタンク支持構造では、パージ用流路におけるキャニスタとエンジン吸気系とを連通するパージラインに連通路が合流している。このため、燃料(蒸気)が大気ラインを通じて直接的に大気側に放出されることがない。
請求項3記載の発明に係る燃料貯留部の構造は、請求項1又は請求項2記載の燃料貯留部の構造において、前記パージ用流路における前記連通路の合流部よりも前記パージ方向下流側の部分の低部に連通され、該パージ用流路を流れる燃料の液体成分を回収可能な液体燃料回収部をさらに備えた。
請求項3記載の燃料貯留部の構造では、ジェットポンプの作用によってパージ用流路(パージライン)に吸い込まれた燃料のうち、液体成分(の一部)が液体燃料回収部に回収される。
請求項4記載の発明に係る燃料貯留部の構造は、請求項3記載の燃料貯留部の構造において、前記液体燃料回収部は、前記燃料タンクの上部空間とを連通している。
請求項4記載の燃料貯留部の構造では、液体燃料回収部に回収された燃料の液体成分が燃料タンクに戻される。なお、液体燃料回収部は、回収された燃料を直ちに燃料タンクに戻すように構成されても良く、一時的に貯留するように構成されても良い。
請求項5記載の発明に係る燃料貯留部の構造は、請求項4記載の燃料貯留部の構造において、前記液体燃料回収部から前記燃料タンクへの流れを許容し、前記燃料タンクから液体燃料回収部への流れを防止する逆止弁をさらに備えた。
請求項5記載の燃料貯留部の構造では、燃料タンクからパージ用流路(パージライン)への燃料、燃料蒸気の侵入が防される。
請求項6記載の発明に係る燃料貯留部の構造は、請求項3乃至請求項5の何れか1項記載の燃料貯留部の構造において、前記パージ用流路における前記連通路の合流部よりも前記パージ方向下流側の部分に設けられた気液分離手段をさらに備え、前記液体燃料回収部は、前記気液分離手段で分離された液体成分を回収するようになっている。
請求項6記載の燃料貯留部の構造では、エンジンパージに伴って連通路からパージ用流路に合流しエンジン吸気系側に流れる燃料は、気液分離手段によって気体成分と液体成分とに分離され、液体成分が液体燃料回収部に確実に回収される。なお、気体成分は、例えばキャニスタに吸着されていた燃料蒸気と共にエンジン吸気系にパージされる。
以上説明したように本発明に係る燃料貯留部の構造は、燃料タンクへの給油が阻害されることを、確実にかつエネルギ消費の増大を伴うことなく防止することができるという優れた効果を有する。
本発明の第1の実施形態に係る燃料貯留部の構造10について、図1に基づいて説明する。図1には、燃料貯留部の構造10の全体構成が各部の肉厚を考慮しないで描いた断面図にて示されている。
この図1に示される如く、燃料貯留部の構造10は、燃料を貯留可能な貯留空間を形成する燃料タンク12を備えている。燃料タンク12の側壁部には、該燃料タンク12に燃料を注入(充填)するためのフューエルフィラーパイプ14の一端部(下端部)が貫通している。フューエルフィラーパイプ14の他端部(上端部)は、車両の側壁部に設けられた給油口16に至っている。したがって、給油口16と燃料タンク12内の貯留空間とは、フューエルフィラーパイプ14によって連通されている。
給油口16は、該給油口16に取り付けられたキャップ16Aにて閉止されており、燃料タンク12への給油の際にはキャップ16Aを取り外すようになっている。なお、この給油の際には、フューエルフィラーパイプ14内の燃料液面が上昇し、給油ガンに設けたセンサが満タン状態を検出すると、給油ガンからの給油が自動的に停止するようになっている。
また、燃料タンク12の側壁上部又は天板には、該燃料タンク12に燃料を注入する際にガスを逃すための排気流路としてブリーザパイプ(ブリーザライン)18の一端部(下端部)が貫通している。ブリーザパイプの他端部(上端部)は、注入中の燃料液面よりも常に高位である給油口16に連通している。これにより、給油口16から燃料タンク12に燃料がスムースに注入されるようになっている。このブリーザパイプ18の形状等については後に詳述することとする。
さらに、燃料貯留部の構造10は、燃料タンク12に貯留している液体燃料が蒸発して生成された燃料蒸気を吸着するキャニスタ20を備えている。キャニスタ20は、ハウジング20A内に吸着剤としての活性炭20Bを収容して構成されている。このキャニスタ20には、燃料タンク12の上部空間から燃料蒸気を導入するためのエバポライン22の一端部が接続されている。エバポライン22の他端部は、燃料タンク12に設けられた内圧制御弁24に接続されている。
また、キャニスタ20には、活性炭20Bに吸着した燃料蒸気を離脱して排出するためのパージライン26の一端部と、燃料蒸気排出するのに伴って外気を導入するための大気ライン28の一端部とがそれぞれ接続されている。大気ライン28の他端部は、給油口16の近傍で外部に開口している。一方、パージライン26の他端部は、後述するエンジンの吸気系統に接続されている。
内圧制御弁24は、燃料タンク12の内圧が所定の圧力以上になる開弁して、大気ライン28から空気を排出しつつ、燃料タンク12の上部空間に滞留している燃料蒸気をエバポライン22からキャニスタ20に導入させるようになっている。これにより、燃料蒸気がキャニスタ20の活性炭20Bに吸着される構成とされている。また、内圧制御弁24は、燃料タンク12内の内圧が別途所定の圧力よりも低くなると開弁して、大気ライン28、キャニスタ20、エバポライン22を通じて燃料タンク12内に外気を導入するようになっている。この実施形態では、内圧制御弁24は、例えば許容する流れ方向が互いに逆向きとされた2つのボール&スプリング式のチェックバルブ(逆止弁)を組み合わせた如き構成とされている。
パージライン26の他端部は、エンジン吸気系統を構成するエアクリーナ29に連通する吸気通路30におけるスロットルバルブ32の下流に、パージVSV(バキュームスイッチングバルブ)34を介して連通されている。また、吸気通路30におけるパージVSV34連通部の下流には、該吸気通路30に燃料を噴射して混合器を生成するインジェクタ36が設けられている。また、インジェクタ36は、燃料タンク12内に配設された燃料ポンプ38の吐出口38Aに、燃料供給ライン40を介して連通されている。
この構成によって、エンジンの作動中にパージVSV34が開弁すると、エンジンの吸気動作に伴って大気ライン28の開口端から外気を吸い込みつつ該大気ライン28、パージライン26中のガスが吸気通路30に吸い込まれる流れが生成される。この流れによって、キャニスタ20の活性炭20Bに吸着した燃料蒸気が該活性炭20Bから離脱してエンジン吸気系に排出される、すなわちキャニスタ20の燃料蒸気がパージされるようになっている。パージVSV34は、図示しない制御装置によって、エンジンの運転状態及びキャニスタ20の容量に応じて開弁のタイミングが制御されるようになっている。
そして、燃料貯留部の構造10では、ブリーザパイプ18の長手方向中間部に、その長手方向両側部分よりも低位とされた谷部18Aが形成されている。すなわち、谷部18Aは、ブリーザパイプ18を重力方向に凸となるように湾曲乃至屈曲して形成されており、この谷部18Aに燃料の液体成分が滞留する可能性がある構成とされている。この谷部18Aに滞留した燃料を排出するために、燃料貯留部の構造10は、谷部18Aの低部とパージライン26とを連通する連通路としての連通ライン42を備えている。この実施形態では、連通ライン42の一端部は、谷部18Aの最低部に連通されている。
パージライン26における連通ライン42の合流部位には、ジェットポンプ44が配設されている。ジェットポンプ44は、パージライン26の流路を絞るノズル部として形成されており、キャニスタ20側からエンジン吸気系統側に向かう流れによって負圧を生じさせ、この負圧によって谷部18Aに滞留している燃料を連通ライン42を通じてパージライン26に吸引する構成とされている。
また、パージライン26におけるジェットポンプ44の下流には、気液分離手段としての迷路構造46が設置されている。パージライン26における迷路構造46の途中の底部(最低部)からは、液体燃料回収ライン48が下向きに分岐している。これにより、燃料のうち迷路構造46によって気体成分(燃料蒸気)と分離された液体成分が、液体燃料回収ライン48に導入されるようになっている。本実施形態では、迷路構造46は、液体燃料回収ライン48の上流側(キャニスタ20側)でパージライン26の上部の流れ(気体の流れ)を堰き止め、液体燃料回収ライン48の下流側でパージライン26の下部の流れ(液体の流れ)を堰き止める構成とされている。
この液体燃料回収ライン48の下端は、所定量の液体燃料を貯留可能な回収燃料貯留部50が設けられている。回収燃料貯留部50は、燃料タンク12の上部空間とチェックバルブ52を介して連通している。チェックバルブ52は、ボールアンドスプリング式のチェックバルブであり、回収燃料貯留部50に所定量以上の液体燃料が貯留すると、重力がスプリング付勢力に打ち勝つことで開弁し、回収燃料貯留部50の燃料を燃料タンク12に戻すようになっている。また、このチェックバルブ52は、燃料タンク12側から回収燃料貯留部50への流体(燃料、燃料蒸気)の流れを防止する構成とされている。
さらに、パージライン26における迷路構造46の下流には、バッファキャニスタ54が配設されている。バッファキャニスタ54は、キャニスタ20と同様にハウジング内に活性炭を収容して構成されており(図示省略)、エンジン吸気系統に排出する燃料蒸気の濃度を安定させるようになっている。すなわち、ブリーザパイプ18の谷部18Aに滞留した燃料をジェットポンプ44の作用によって吸引した場合には、パージライン26を流れるガス中の燃料蒸気濃度が高くなるが、該濃度上昇分を一時的にバッファキャニスタ54に吸着させることで、エンジン吸気系統に排出する燃料蒸気の濃度を安定させることができる構成とされている。
一方、パージライン26におけるジェットポンプ44の上流には、一方向弁56が配置されている。一方向弁56は、キャニスタ20(大気ライン28)からエンジン吸気系統への流れを許容し、逆向きの流れを防止する構成とされている。これにより、ブリーザパイプ18の谷部18Aに滞留した燃料が蒸発して生成した燃料蒸気がキャニスタ20に供給され、該キャニスタ20から大気ライン28側に燃料蒸気の漏れが生じることを抑制することができる。なお、一方向弁56としては、例えばキャニスタ20(大気ライン28)からエンジン吸気系統への流れによって弁体を開位置に保持し、エンジン吸気系統側が高圧になると該圧力によって弁体が弁座に押し付けられる構成のように、低負荷で開弁する(開弁時の圧力損失が小さい)ものが望ましい。
次に、第1の実施形態の作用を説明する。
上記構成の燃料貯留部の構造10では、ブリーザパイプ18の中間部に谷部18Aが形成されているため、燃料蒸気が液化することにより生じた燃料が谷部18Aに滞留したり、悪路走行に伴う揺れによって燃料タンク12内の燃料の一部がブリーザパイプ18内に流入して谷部18Aに滞留する場合がある。
ここで、パージライン26におけるブリーザパイプ18の谷部18Aとの部位すなわち連通ライン42の合流部位にジェットポンプ44を設けたため、谷部18Aに燃料が滞留する状態をエンジンの運転に伴って解消することができる。具体的には、燃料蒸気をエンジンパージするタイミングにパージVSV34が開弁すると、パージライン26をエンジン吸気系統側に流れる燃料蒸気の流れによってジェットポンプ44が負圧を生じ、この負圧によって谷部18Aに滞留していた燃料がパージライン26に吸引され(吸い込まれ)、キャニスタ20から離脱した燃料蒸気と共にエンジン吸気系統側に流れる。このため、ブリーザパイプ18の谷部18Aに燃料が滞留し続けることがなく、燃料タンク12への給油の際には、フューエルフィラーパイプ14から燃料タンク12にスムースに燃料を注入することができる。
また、エンジンの吸気動作によって生成されるパージライン26に生じる上記流れによってジェットポンプ44を作用させるので、ジェットポンプを作用させるために燃料ポンプを動作させる必要のある技術のように、ジェットポンプ44を作用させるために余分な動力を用いることはない。しかも、フューエルフィラーパイプ14とブリーザパイプ18の谷部18Aを連通する技術のように、フューエルフィラーパイプ14の一部を谷部18Aの下方に配索する等の制約が解消される。
このように、この実施形態に係る燃料貯留部の構造10では、燃料タンク12への給油が阻害されることを、確実にかつエネルギ消費の増大を伴うことなく防止することができる。
またここで、パージライン26に気液分離手段である迷路構造46を設けたため、蒸気の通りパージライン26を流れる燃料の液体成分が確実に分離される。そして、このパージライン26における迷路構造の途中から液体燃料回収ライン48を下向きに分岐させたため、燃料蒸気と分離された液体燃料を液体燃料回収ライン48の下端に接続した回収燃料貯留部50に貯留することができる。さらに、この回収燃料貯留部50に貯留した液体燃料が所定量を超えると、チェックバルブ52が開弁して液体燃料が燃料タンク12に回収される。
次に、本発明の第2の実施形態に係る燃料貯留部の構造60について、図2に基づいて説明する。なお、上記第1の実施形態と基本的に同一の部品、部分については上記第1の実施形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
図2に示される如く、燃料貯留部の構造60では、ブリーザパイプ18の谷部18Aが連通ライン42を介して大気ライン28に連通されており、該大気ライン28における連通ライン42の合流部位にジェットポンプ44が配設されている。また、この大気ライン28におけるジェットポンプ44の下流(キャニスタ20側)に迷路構造46が配設されると共に、該迷路構造46と燃料タンク12(の上部空間)との間に液体燃料回収ライン48、回収燃料貯留部50、チェックバルブ52が配設されている。一方、パージライン26は、連通ライン42が合流することがなく、ジェットポンプ44、迷路構造46、及び一方向弁56は設けられず、液体燃料回収ライン48が分岐することもない構造とされている。
また、第2の実施形態では、大気ライン28におけるジェットポンプ44の上流(大気開口端側)には、二方向弁62が配設されている。二方向弁62は、大気開口側からキャニスタ20(エンジン吸気系統)側への流れに対しては上記した一方向弁56の如く低負荷で開弁し、キャニスタ20(燃料タンク12)側が大気開口側よりも高圧である場合には、内圧制御弁24における内圧開放側の弁(ボール&スプリング式のチェックバルブ)の如く、差圧が所定の差圧以上になった場合に開弁するように構成されている。したがって、この二方向弁も許容する流れ方向が異なる2つの弁を組み合わせた如き構造とされている。
さらに、大気ライン28における二方向弁62の上流には、第2のキャニスタ64が配設されている。キャニスタ64は、キャニスタ20と同様にハウジング内に活性炭を収容して構成されており(図示省略)、キャニスタ20側から大気開口端側への流れに含まれる燃料蒸気を吸着するようになっている。
以上により、燃料貯留部の構造60では、燃料タンク内の燃料蒸気圧力が高くなって内圧制御弁24が開弁する際に大気ライン28を通じてガスを排出することを二方向弁62が許容し、かつブリーザパイプ18の谷部18Aに滞留した燃料から蒸発し大気ライン28を通じて外部に排出されようとする燃料蒸気をキャニスタ64にて吸着する構成とされている。すなわち、大気ライン28の各機能を維持しつつ、谷部18Aに滞留した燃料から蒸発した燃料蒸気が外部に排出されることを効果的に抑制する構成とされている。
燃料貯留部の構造60の他の構成は、第1の実施形態における燃料貯留部の構造10の対応する構成と同様である。
そして、燃料貯留部の構造60では、燃料蒸気をエンジンパージするタイミングにパージVSV34が開弁すると、パージライン26をエンジン吸気系統側に流れる燃料蒸気の流れによってジェットポンプ44が負圧を生じ、この負圧によって谷部18Aに滞留していた燃料が大気ライン28に吸引され(吸い込まれ)、液体成分は液体燃料回収ライン48を通じて、回収燃料貯留部に貯留され、最終的には燃料タンク12に回収される。一方、気体成分である燃料蒸気は、キャニスタ20から離脱した燃料蒸気と入れ替わり該キャニスタ20に吸着され、又はそのままキャニスタ20を通過する。このように、第2の実施形態においても、谷部18Aに滞留した燃料は、そのまま滞留し続けることはなく、燃料タンク12への給油の際には、フューエルフィラーパイプ14から燃料タンク12にスムースに燃料を注入することができる。
このように、第2の実施形態に係る燃料貯留部の構造60によっても、第1の実施形態に係る燃料貯留部の構造10と全く同様の効果を得ることができる。
本発明の第1の実施形態に係る燃料貯留部の構造を示す断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る燃料貯留部の構造を示す断面図である。
符号の説明
10 燃料貯留部の構造
12 燃料タンク
18 ブリーザパイプ(排気流路)
18A 谷部
20 キャニスタ
26 パージライン(パージ用ライン)
28 大気ライン(パージ用ライン)
30 吸気通路(エンジン吸気系)
42 連通ライン(連通路)
44 ジェットポンプ
46 迷路構造(気液分離手段)
48 液体燃料回収ライン(液体燃料回収部)
50 回収燃料貯留部(液体燃料回収部)
52 チェックバルブ(逆止弁)
60 燃料貯留部の構造

Claims (6)

  1. 一端側において燃料タンクの上部空間に連通されると共に他端側において外部空間に開口し、かつ中間部に長手方向両側よりも低位とされた谷部を有し、前記燃料タンクに燃料を供給するのに伴って該燃料タンクから気体成分を排出するための排気流路と、
    前記燃料タンクに連通され該燃料タンク内の燃料蒸気を吸着するキャニスタ及びエンジン吸気系に連通され、エンジンの吸気動作によって生じる前記エンジン吸気系に向かう流れによって前記キャニスタに吸着した燃料蒸気を該エンジン吸気系にパージさせるパージ用流路と、
    前記排気流路の谷部と前記パージ用流路とを連通する連通路と、
    前記パージ用流路における前記連通路の合流部分に設けられ、該パージ用流路に生じる前記エンジン吸気系に向かう流れによって前記連通路から該パージ用流路に向かう流れを生成するジェットポンプと、
    を備えた燃料貯留部の構造。
  2. 前記パージ用流路は、前記キャニスタと前記エンジン吸気系とを連通し前記燃料蒸気が流れるパージラインと、前記パージの際に前記キャニスタに大気を導入するための大気ラインとを有し、
    前記連通路は、前記パージラインに連通されている請求項1記載の燃料貯留部の構造。
  3. 前記パージ用流路における前記連通路の合流部よりも前記パージ方向下流側の部分の低部に連通され、該パージ用流路を流れる燃料の液体成分を回収可能な液体燃料回収部をさらに備えた請求項1又は請求項2記載の燃料貯留部の構造。
  4. 前記液体燃料回収部は、前記燃料タンクの上部空間とを連通している請求項3記載の燃料貯留部の構造。
  5. 前記液体燃料回収部から前記燃料タンクへの流れを許容し、前記燃料タンクから液体燃料回収部への流れを防止する逆止弁をさらに備えた請求項4記載の燃料貯留部の構造。
  6. 前記パージ用流路における前記連通路の合流部よりも前記パージ方向下流側の部分に設けられた気液分離手段をさらに備え、
    前記液体燃料回収部は、前記気液分離手段で分離された液体成分を回収するようになっている請求項3乃至請求項5の何れか1項記載の燃料貯留部の構造。
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