JP2008144699A - 蒸発燃料処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 燃料タンク内の蒸発燃料の濃度が低下しないようにすることで、燃料タンク内で蒸発燃料の発生量を減少させることを目的とする。
【解決手段】 本発明に係る蒸発燃料処理装置は、吸着剤を収納する主キャニスタ20と、主キャニスタ20と燃料タンクTとを連通させるタンク通路14と、主キャニスタ20とエンジンEの吸気管Wとを連通させるパージ通路12と、大気通路とを備える蒸発燃料処理装置であって、タンク通路14の途中には、吸着剤を収納する中間キャニスタ30と、その中間キャニスタ30と主キャニスタ20間に配置された蒸発燃料拡散抑制容器40とが設けられており、蒸発燃料拡散抑制容器40は、中間キャニスタ30と主キャニスタ20とを連通させる拡散抑制通路を備え、前記拡散抑制通路に気体が流れないときに、中間キャニスタ30と主キャニスタ20間の蒸発燃料の拡散を抑制可能に構成されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、燃料タンク内の蒸発燃料をエンジンの吸気管に導いて、蒸発燃料が大気中に放散されるのを防止する蒸発燃料処理装置に関する。
上記した蒸発燃料処理装置に関する技術が特許文献1に記載されている。
蒸発燃料処理装置100は、図8に示すように、上部の主室103と、下部の副室104と、両室103,104を連通させる連通室105とを備えるキャニスタ102を備えている。キャニスタ102の上部の主室103と下部の副室104とには、蒸発燃料を吸着し、さらにその吸着した蒸発燃料を離脱可能に構成された吸着剤101が収納されている。そして、キャニスタ102の側面に、主室103と連通するパージポート103p、タンクポート103tが形成されており、そのパージポート103pとタンクポート103tとが隔壁106によって隔てられている。また、キャニスタ102の側面には、副室104と連通する大気ポート104aが形成されている。
前記パージポート103pにはエンジンの吸気管Wと連通するパージ通路107とが接続されており、タンクポート103tには燃料タンクTと連通するタンク通路108が接続されている。また、大気ポート104aは大気に開放されている。
上記構成により、エンジンの停止時に、燃料タンクTからタンク通路108によってキャニスタ102の主室103に導かれた蒸発燃料は、主室103、連通室105及び副室104を通過する過程で吸着剤101に吸着され、前記蒸発燃料が除去された後の空気が大気ポート104aから外部に放散される。また、エンジンの駆動時には、吸気管Wの負圧の影響でキャニスタ102内が負圧になり、キャニスタ102の副室104内に大気ポート104aから空気が流入する。副室104内に流入した空気は、副室104、連通室105及び主室103を通過する過程で吸着剤101に吸着された蒸発燃料をパージする。そして、前記パージされた蒸発燃料がパージ通路107によって吸気管Wに供給される。これにより、キャニスタ102内の蒸発燃料の濃度が低くなる。なお、キャニスタ102の主室103内をパージポート103p側に流れる空気は隔壁106に遮られてタンクポート103tの近傍には流れないため、タンクポート103tの近傍にある吸着剤101の蒸発燃料はパージされない。
特開2002−266710号公報
上記した蒸発燃料処理装置100では、エンジンの駆動時に副室104、主室103内の吸着剤101の蒸発燃料がパージされても、タンクポート103t近傍の吸着剤101の蒸発燃料はパージされないため、タンクポート103t近傍では蒸発燃料の濃度は高い。このため、燃料タンクT及びタンク通路108内の蒸発燃料の濃度も比較的高く保持される。
しかし、エンジンの停止により主室103内の蒸発燃料のパージが終了すると、タンクポート103tの近傍に位置する濃い蒸発燃料が主室103内の全体に拡散して、タンクポート103t近傍の蒸発燃料の濃度は経時的に低下する。さらに、これと平行して、燃料タンクTの温度低下により燃料タンクTの内圧が下がると、蒸発燃料の濃度が低い空気がキャニスタ102からタンクポート103t、タンク通路108を通って燃料タンクT内に流入する。これによって、燃料タンクT内の蒸発燃料の濃度が低下し、燃料タンクT内で燃料が蒸発し易くなるという問題がある。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、本発明の技術的課題は、燃料タンク内の蒸発燃料の濃度が低下しないようにすることで、燃料タンク内で蒸発燃料の発生量を減少させることである。
上記した課題は、各請求項の発明によって解決される。
請求項1の発明は、蒸発燃料を吸着し、さらにその吸着した蒸発燃料を空気パージにより離脱可能に構成された吸着剤を収納する主室部と、前記主室部と燃料タンクとを連通させるタンク通路と、前記主室部とエンジンの吸気管とを連通させるパージ通路と、前記主室部と大気とを連通させる大気通路とを備え、前記燃料タンクから前記主室部に流入した蒸発燃料を前記吸着剤で吸着し、蒸発燃料が除去された空気を大気通路から放散し、エンジンの駆動状態で前記吸気管の負圧により前記大気通路から前記主室部内に流入した空気で前記吸着剤に吸着された蒸発燃料をパージし、前記蒸発燃料を前記パージ通路から前記吸気管に供給する構成の蒸発燃料処理装置であって、前記タンク通路の途中には、前記吸着剤を収納する中間室部と、その中間室部と主室部間に配置された蒸発燃料拡散抑制手段とが設けられており、前記蒸発燃料拡散抑制手段は、前記中間室部と前記主室部とを連通させる拡散抑制通路を備え、その中間室部と主室部間の差圧が所定値以下で前記拡散抑制通路に気体が流れないときに、前記中間室部と主室部間の蒸発燃料の拡散を抑制できるように構成されていることを特徴とする。
ここで、「中間室部と主室部間の差圧が所定値以下で拡散抑制通路に気体が流れないとき」とは、拡散抑制通路の両端の差圧がほぼ零のため気体が流れない場合だけではなく、前記差圧が所定値以下のときに拡散抑制通路が例えば弁により遮断されて気体が流れない場合も含むものとする。
本発明によると、エンジンの駆動によりエンジンの吸気管内が負圧になると、大気通路から主室部内に空気が流入し、その空気により主室部内の吸着剤の蒸発燃料がパージされる。そして、パージされた蒸発燃料がパージ通路によりエンジンの吸気管に供給される。これにより、主室部内の蒸発燃料の濃度は低下する。
これに対し、中間室部はタンク通路に設けられているため、エンジンが駆動しても空気パージされることがない。このため、中間室部内の蒸発燃料の濃度は高い状態に保持される。
即ち、エンジンの駆動時には、主室部内の蒸発燃料の濃度は低く、中間室部内の蒸発燃料の濃度は高く保持される。そして、エンジンの停止により蒸発燃料のパージが終了すると、中間室部内の蒸発燃料が主室部側に拡散しようとする。しかし、中間室部と主室部間には蒸発燃料拡散抑制手段が設けられて、中間室部と主室部間の蒸発燃料の拡散を抑制できるように構成されている。このため、エンジンの停止後も中間室部内の蒸発燃料の濃度は高い状態に保持される。
また、エンジンの停止状態で、温度低下により燃料タンクの内圧が低下すると(中間室部と主室部間の差圧が所定値を超えると)、主室部側から蒸発燃料拡散抑制手段の拡散抑制通路を介して中間室部側に気体が流れ、中間室部内の気体(空気+蒸発燃料)が燃料タンク内に流入する。しかし、中間室部内の蒸発燃料の濃度は高い状態に保持されているため、燃料タンク内の蒸発燃料の濃度が低下することはない。
また、エンジンの停止、あるいは運転状態で、温度上昇により燃料タンクの内圧が上昇すると(中間室部と主室部間の差圧が所定値を超えると)、燃料タンク内の気体(蒸発燃料+空気)が燃料タンクから流出し、その気体はタンク通路を介して中間室部に流入し、蒸発燃料は中間室部内の吸着剤によって吸着される。さらに、中間室部の吸着剤によって吸着しきれなかった蒸発燃料が蒸発燃料拡散抑制手段の拡散抑制通路を通過して主室部に流入し、主室部内の吸着剤によって吸着される。そして、蒸発燃料が除去された空気が主室部から大気通路によって外部に放散される。このため、中間室部内の蒸発燃料の濃度は高い状態に保持され、燃料タンク内の蒸発燃料の濃度が低下することはない。
このように、常に、燃料タンク内の蒸発燃料の濃度を高く保持できるため、燃料タンク内で蒸発燃料の発生量を抑えることができる。
請求項2の発明によると、中間室部の壁材は、主室部の壁材よりも蒸発燃料が透過し難く構成されていることを特徴とする。
このため、蒸発燃料の濃度が高い状態にある中間室部からの蒸発燃料の透過量を低減させることができる。
請求項3の発明によると、中間室部は燃料タンク内に設置されていることを特徴とする。
このため、仮に蒸発燃料が中間室部の壁材を透過した場合でも、蒸発燃料の大気放散を防止できる。
請求項4の発明によると、主室部と蒸発燃料拡散抑制手段と中間室部とは一体に成形されていることを特徴とする。
このため、蒸発燃料処理装置の構成部品を減少させることができる。
請求項5の発明によると、タンク通路には、蒸発燃料の液化部分が燃料タンク側から中間室部に流れるのを防止する流入防止手段が設けられていることを特徴とする。
このため、蒸発燃料の液化部分が中間室部に流入し難くなり、燃料が吸着剤を劣化させることがない。
請求項6の発明によると、給油時に発生する燃料タンク内の蒸発燃料を主室部まで導く給油時用タンク通路が中間室部、蒸発燃料拡散抑制手段をバイパスして設けられており、前記給油時用タンク通路には給油時のみ開放される開閉手段が設けられていることを特徴とする。
このため、給油時に発生する蒸発燃料を給油時用タンク通路により主室部に直接供給できる。したがって、前記蒸発燃料を中間室部、蒸発燃料拡散抑制手段を介して主室部に導く場合と比較して、圧損の影響が少なくなり、給油時に発生する蒸発燃料の回収効率が向上する。
また、給油時用タンク通路は開閉手段によって給油時のみ開放される構成のため、給油時以外では、燃料タンク内の蒸発燃料はタンク通路、中間室部、蒸発燃料拡散抑制手段を介して主室部に供給される。
本発明によると、燃料タンク内の蒸発燃料の濃度が低下しないため、燃料タンク内で蒸発燃料の発生量を減少させることができる。
[実施形態1]
以下、図1〜図7に基づいて本発明の実施形態1に係る蒸発燃料処理装置の説明を行う。蒸発燃料処理装置は、自動車の燃料タンク内の蒸発燃料をエンジンの吸気管に導いて、蒸発燃料が大気中に放散されるのを防止する装置である。ここで、図1は蒸発燃料処理装置の模式構成図であり、図2は蒸発燃料処理装置を構成する主キャニスタと中間キャニスタ等の模式構成図である。また、図3〜図7は蒸発燃料処理装置の変更例を表す模式図である。
<蒸発燃料処理装置10(主キャニスタ20)について>
蒸発燃料処理装置10は、図1に示すように、主キャニスタ20と中間キャニスタ30と蒸発燃料拡散抑制容器40とを備えている。
主キャニスタ20は、蒸発燃料の吸着と、蒸発燃料の自然パージ、及びエンジンによる蒸発燃料の強制パージを行えるように構成されたキャニスタであり、図2(A)に示すように、密閉容器22を備えている。密閉容器22は、その内部が仕切り横壁23yによって上側の副室24と下側の主室25とに仕切られている。また、密閉容器22の内部は、図における右端部が通気性の仕切り縦壁23tによって主室25、副室24側と拡散室26側とに仕切られている。これにより、主室25と副室24とは、仕切り縦壁23tの通気部を介してそれぞれ拡散室26と連通している。さらに、拡散室26内に位置する仕切り横壁23yには連通穴26hが形成されている。このため、主室25と副室24とは拡散室26及び連通穴26hを介して連通している。
前記拡散室26と反対側に設けられた密閉容器22の側壁には、副室24と連通する位置に大気ポート24aが形成されており、主室25と連通する位置にパージポート25pとタンクポート25tとが形成されている。そして、パージポート25pとタンクポート25tとの間に隔壁27が設けられている。これにより、パージポート25pとタンクポート25tとの間で気体が流れ難いように構成されている。
密閉容器22の副室24には、大気ポート24aの内側にポート側フィルタ28aが設けられており、仕切り縦壁23t側に壁側フィルタ29aが設けられている。そして、ポート側フィルタ28aと壁側フィルタ29aとの間に、蒸発燃料を吸着するとともに、空気パージされることで吸着した蒸発燃料を離脱可能に構成された活性炭からなる吸着剤Cが充填されている。
また、密閉容器22の主室25には、パージポート25pとタンクポート25tとの内側にポート側フィルタ28bが設けられており、仕切り縦壁23t側に壁側フィルタ29bが設けられている。そして、両フィルタ28b,29b間に前記吸着剤Cが充填されている。
密閉容器22のパージポート25pには、図1に示すように、エンジンEの吸気管Wと連通するパージ通路12が接続されており、そのパージ通路12にパージ調整バルブ12vが装着されている。パージ調整バルブ12vは、適正開度に調整されている。
タンクポート25tには、後記する蒸発燃料拡散抑制容器40、中間キャニスタ30を介して燃料タンクTと連通するタンク通路14が接続されている。また、大気ポート24aは大気開放されている。
本実施形態に係る主キャニスタ20の密閉容器22は、例えば、ポリプロピレン(PP)樹脂等により構成されている。
即ち、主キャニスタ20が本発明の主室部に相当する。
<中間キャニスタ30について>
中間キャニスタ30は、図1に示すように、燃料タンクTと蒸発燃料拡散抑制容器40との間に設置されるキャニスタであり、図2(B)に示すように、密閉容器30yの一端側(図中下側)に入口ポート32、他端側に出口ポート34が形成されている。また、中間キャニスタ30の内側には、入口ポート32側に入側フィルタ31が設けられており、出口ポート34側に出側フィルタ33が設けられている。そして、入側フィルタ31と出側フィルタ33との間に前記吸着剤Cが充填されている。
中間キャニスタ30の入口ポート32はタンク通路14によって燃料タンクTに接続されており、出口ポート34が蒸発燃料拡散抑制容器40に接続されている。
本実施形態に係る中間キャニスタ30の密閉容器30yは、例えば、ポリプロピレン(PP)樹脂等により構成されており、主キャニスタ20の密閉容器22よりも肉厚寸法が十分大きな値に設定されている。中間キャニスタ30の吸着剤Cの容量は、主キャニスタ20の吸着剤Cの容量の30%以下に設定されている。
即ち、中間キャニスタ30が本発明の中間室部に相当する。
<蒸発燃料拡散抑制容器40について>
蒸発燃料拡散抑制容器40は、図1に示すように、中間キャニスタ30と主キャニスタ20との間に設置される容器であり、中間キャニスタ20内の蒸発燃料の濃度が拡散により低下しないようにするためのものである。
蒸発燃料拡散抑制容器40は、図2(C)に示すように、容器本体42の一端に形成された入口ポート43と他端に形成された出口ポート44とを備えている。さらに、容器本体42の内部は、複数の仕切り壁45によって平行に仕切られており、仕切り壁45の端部に連通孔45hが形成されている。ここで、連通孔45hは、隣り合う仕切り壁45の連通孔45hが互いに反対側に配置されるように形成されている。これにより、容器本体42の内部には、迷路状の長い通路47が形成される。このため、蒸発燃料拡散抑制容器40は、気体の流れを遮ることはなく、さらに気体が流れない状態で蒸発燃料の拡散を防止できるようになる。
即ち、上記した迷路状の長い通路47が本発明の拡散抑制通路に相当し、蒸発燃料拡散抑制容器40が本発明の蒸発燃料拡散抑制手段に相当する。
なお、本実施形態では、蒸発燃料拡散抑制手段として蒸発燃料拡散抑制容器40を例示したが、蒸発燃料拡散抑制容器40の代わりに細長いチューブやバルブ、フィルタ等を使用することも可能である。
<本実施形態に係る蒸発燃料処理装置10の動作について>
次に、本実施形態に係る蒸発燃料処理装置10の動作について説明する。
先ず、エンジンEが駆動されている場合を考える。エンジンEの駆動により吸気管W内が負圧になると、主キャニスタ20のパージポート25pを介して密閉容器22内が負圧になり、大気ポート24aから主キャニスタ20の副室24に空気が流入する。大気ポート24aから副室24に流入した空気は副室24内の吸着剤Cに吸着された蒸発燃料をパージして吸着材Cから離脱させ、その蒸発燃料と共に拡散室26を通過後、主室25に流入する。そして、前記空気は、主室25内の吸着剤Cに吸着された蒸発燃料をパージして吸着材Cから離脱させ、蒸発燃料と共にパージポート25p、パージ通路12を通ってエンジンEの吸気管Wに供給される。このように、エンジンEの駆動中は主キャニスタ20内の吸着剤Cの蒸発燃料が常にパージされるため、空気が通過する部分の蒸発燃料の濃度は低下する。
なお、主キャニスタ20内であっても、タンクポート25tの近傍に位置する吸着剤Cは隔壁27によってパージポート25pから隔てられているため、ほとんど空気パージされない。このため、タンクポート25tの近傍はエンジンEの駆動中であっても蒸発燃料の濃度は高い。
主キャニスタ20に対して中間キャニスタ30はタンク通路14に設けられているため、エンジンEが駆動しても中間キャニスタ30内の吸着剤Cが空気パージされることがない。このため、中間キャニスタ30内の蒸発燃料の濃度は高い状態に保持される。
即ち、エンジンEの駆動時には、主キャニスタ20内の蒸発燃料の濃度は低く、中間キャニスタ30内の蒸発燃料の濃度は高く保持される。
ここで、エンジンEの駆動時には、温度上昇に伴い燃料タンクの内圧が上昇する。これにより、燃料タンクT内の気体(蒸発燃料+空気)が燃料タンクTから流出し、その気体がタンク通路14を介して中間キャニスタ30内に流入する。そして、蒸発燃料が中間キャニスタ30内の吸着剤Cによって吸着され、その吸着剤Cによって吸着しきれなかった蒸発燃料が蒸発燃料拡散抑制容器40の通路47を通過し、タンク通路14、タンクポート25tを介して主キャニスタ20内に流入する。したがって、中間キャニスタ30内の蒸発燃料の濃度は高い状態に保持される。
なお、燃料タンクの温度が所定値まで上昇すると、燃料タンクTの内圧がほぼ一定になり、燃料タンクTから気体の流出がなくなる。このため、蒸発燃料拡散抑制容器40の通路47にはほとんど気体が流れない。
そして、エンジンEの停止により蒸発燃料のパージが終了すると、中間キャニスタ30内の蒸発燃料が主キャニスタ20側に拡散しようとする。しかし、中間キャニスタ30と主キャニスタ20間には蒸発燃料拡散抑制容器40が設けられて、中間キャニスタ30から主キャニスタ20への蒸発燃料の拡散を抑制できるように構成されている。このため、エンジンEの停止後も中間キャニスタ30内の蒸発燃料の濃度は高い状態に保持される。
また、エンジンEの停止状態で、温度低下により燃料タンクTの内圧が低下すると、主キャニスタ20側から蒸発燃料拡散抑制容器40の通路47を介して中間キャニスタ30側に気体が流れる。即ち、中間キャニスタ30内の吸着剤Cの蒸発燃料が気体によって自然パージされる。前述のように、中間キャニスタ30内の吸着剤Cには多量の蒸発燃料が吸着されているため、自然パージであっても多くの蒸発燃料が吸着剤Cから離脱する。このため、蒸発燃料の濃度が高い気体(空気+蒸発燃料)が燃料タンクT内に流入する。したがって、燃料タンクT内の蒸発燃料の濃度が低下することはない。
また、エンジンEの停止状態で、温度上昇により燃料タンクTの内圧が上昇すると、燃料タンクT内の気体(蒸発燃料+空気)が燃料タンクTから流出し、その気体はタンク通路14を介して中間キャニスタ30に流入し、蒸発燃料は中間キャニスタ30内の吸着剤Cによって吸着される。さらに、中間キャニスタ30内の吸着剤によって吸着しきれなかった蒸発燃料が蒸発燃料拡散抑制容器40の通路を通過して主キャニスタ20に流入し、主キャニスタ20内の吸着剤Cによって吸着される。そして、蒸発燃料が除去された空気が主キャニスタ20の大気ポート24aから外部に放散される。
<本実施形態に係る蒸発燃料処理装置10の長所について>
本実施形態に係る蒸発燃料処理装置10によると、中間キャニスタ30と主キャニスタ20間に設置された蒸発燃料拡散抑制容器40の働きで、中間キャニスタ30から主キャニスタ20への蒸発燃料の拡散を抑制できるようになる。このため、中間キャニスタ30内の蒸発燃料の濃度が高い状態に保持される。したがって、温度低下により燃料タンクTの内圧が低下して、中間キャニスタ30内の気体(空気+蒸発燃料)が燃料タンクT内に流入しても、燃料タンクT内の蒸発燃料の濃度が低下することはない。したがって、燃料タンク内で蒸発燃料の発生量を抑えることができる。
また、中間キャニスタ30内の気体(空気+蒸発燃料)が燃料タンクT内に流入する際、蒸発燃料の濃度が高い気体が燃料タンクT内に流入するため、燃料タンクT内に流入する空気量は蒸発燃料の量だけ少なくなる。
また、中間キャニスタ30内の蒸発燃料の濃度が高いため、中間キャニスタ30内に流入する気体(空気)量が少なくてもパージ効果が高くなり、吸着剤Cから多量の蒸発燃料が離脱して燃料タンクに戻される。
また、中間キャニスタ30内の吸着剤Cで吸着しきれなかった蒸発燃料を主キャニスタ20内の吸着剤Cで吸着する構成のため、主キャニスタ20の蒸発燃料の吸着能力に余裕を持たせることができる。
さらに、中間キャニスタ30の壁材は、主キャニスタ20の壁材よりも肉厚に構成されている。このため、蒸発燃料の濃度が高い中間キャニスタ30からの蒸発燃料の透過量を低減させることができる。
<第1変更例>
図3は、本実施形態に係る蒸発燃料処理装置10の第1変更例を表している。図3に示す蒸発燃料処理装置10は、タンク通路14に設置された蒸発燃料拡散抑制容器40、中間キャニスタ30等をバイパスする給油時用タンク通路62を備えている。
給油時用タンク通路62は、燃料タンクTに燃料を給油する際に発生する蒸発燃料を効率的に主キャニスタ20まで導く通路であり、その断面積がタンク通路14の断面積の約5倍以上に設定されている。また、給油時用タンク通路62の燃料タンクT側の端部には、開閉機構60が設けられている。
開閉機構60は、燃料タンクTの給油口Kが開かれているときのみ給油時用タンク通路62を開く機構であり、燃料流入規制バルブ52と電磁弁65s(図6、図7参照)とから構成されている。燃料流入規制バルブ52は、図3(C)に示すように、弁ハウジング52cの内部にフロート式の弁体52fを備えており、弁ハウジング52cの底部に入口52eが形成されている。そして、弁ハウジング52cの天井部に出側ポート52pが縦に固定されている。
弁ハウジング52cの内部に燃料が流入していない状態では、弁体52fが弁ハウジング52cの底部にあって出側ポート52pが開かれている。このため、気体が燃料流入規制バルブ52を通過できるようになる。また、弁ハウジング52cの内部に燃料が流入している状態、例えば、燃料タンクT内の燃料レベルが所定レベルよりも高い場合には、弁ハウジング52c内で弁体52fが浮き上がり、その弁体52fにより出側ポート52pが閉じられる。これにより、燃料が燃料流入規制バルブ52を通過できなくなる。
また、電磁弁65sは、燃料流入規制バルブ52の出側ポート52pの外側に取付けられており、給油口Kの開閉に合わせて開閉するように構成されている。
このため、燃料タンクT内に燃料が給油される際、給油口Kが開かれると開閉機構60の電磁弁65sが開動作して給油時用タンク通路62が開かれる。これにより、給油時に発生する蒸発燃料が給油時用タンク通路62によって直接的に主キャニスタ20に導かれる。ここで、給油時用タンク通路62の断面積はタンク通路14の断面積の約5倍以上に設定されており、さらに中間キャニスタ30及び蒸発燃料拡散抑制容器40をバイパスしている。このため、給油時に発生する蒸発燃料を中間キャニスタ30、蒸発燃料拡散抑制容器40、タンク通路14を介して主キャニスタ20に導く場合と比較して、圧損が格段に小さくなり、給油時に発生する蒸発燃料を効率的に主キャニスタ20で回収することができる。
即ち、開閉機構60が本発明の開閉手段に相当する。
また、図3(A)に示す蒸発燃料処理装置10のタンク通路14には、燃料タンクT側の端部に燃料流入規制バルブ52が取付けられており、その燃料流入規制バルブ52と中間キャニスタ30との間に燃料溜り容器50が設置されている。燃料溜り容器50は、燃料蒸気が液化した場合に、その燃料が中間キャニスタ30に流入するのを防止する容器であり、図3(B)に示すように、容器の最下部に入口ポート51e、最上部に出口ポート51pが形成されている。そして、燃料溜り容器50の入口ポート51eが燃料流入規制バルブ52側に接続されており、出口ポート51pが中間キャニスタ30側に接続されている。
このように、タンク通路14の燃料タンクT側の端部に燃料流入規制バルブ52と燃料溜り容器50とが設けられているため、燃料蒸気が液化した場合や燃料タンクT内の燃料が中間キャニスタ30に流入するの防止できる。これにより、中間キャニスタ30内の吸着剤Cの劣化を抑制できる。
即ち、燃料流入規制バルブ52と燃料溜り容器50とが本発明の流入防止手段に相当する。
<第2変更例>
図4は、本実施形態に係る蒸発燃料処理装置10の第2変更例を表している。第2変更例に係る蒸発燃料処理装置10は、図3の第1変更例に係る蒸発燃料処理装置10の蒸発燃料拡散抑制容器40、中間キャニスタ30及び燃料溜り容器50を一体成形して、その一体成形品を主キャニスタ20の主室25のタンクポート25t近傍に設置したものである。このため、蒸発燃料処理装置10の働きは同様であるが、一体成形することにより構成部品を減少させることができる。
<第3変更例>
図5は、本実施形態に係る蒸発燃料処理装置10の第3変更例を表している。第3変更例に係る蒸発燃料処理装置10は、図3の第1変更例に係る蒸発燃料処理装置10の蒸発燃料拡散抑制容器40、中間キャニスタ30及び燃料溜り容器50を一体に成形して、その中間キャニスタ30、燃料溜り容器50の部分を燃料タンクT内に配置している。
燃料タンクTは上部開口Thを備えており、その上部開口Thがセットプレート73により閉鎖できるように構成されている。そして、前記セットプレート73に一体成形された蒸発燃料拡散抑制容器40、中間キャニスタ30及び燃料溜り容器50が取付けられている。また、セットプレート73には、燃料タンクT内の燃料を燃料配管70pによりエンジンEのインジェクタJまで圧送する燃料ボンプモジュール70と、給油時用タンク通路62の燃料流入規制バルブ52及び電磁弁65sが装着されている。
なお、燃料ポンプモジュール70は、図6、図7に示すように、燃料ポンプ72と、その燃料ポンプ72の入側、出側にそれぞれ設けられたメッシュフィルタ74aと燃料フィルタ74bと、燃料ポンプ72の吐出圧力を調整するプレッシャレギュレータ71とを備えている。
このように、燃料タンクTに装着される部品がまとめてセットプレート73に装着される構成のため、部品の組付け性が向上する。
また、蒸発燃料の濃度が高い状態にある中間キャニスタ30、燃料溜り容器50を燃料タンクT内に設置しているため、仮に蒸発燃料が中間キャニスタ30等の壁材を透過した場合でも、蒸発燃料の大気放散を防止できる。
<第4変更例>
図6は、本実施形態に係る蒸発燃料処理装置10の第4変更例を表している。第4変更例に係る蒸発燃料処理装置10は、図5の第3変更例に係る蒸発燃料処理装置10における給油時用タンク通路62とタンク通路14と一本化するために蒸発燃料拡散抑制容器40、中間キャニスタ30及び燃料溜り容器50の構成を改造したものである。
即ち、第4変更例に係る蒸発燃料処理装置10の中間キャニスタ30は、図6に示すように、密閉容器30yの上端部右側に入口ポート32、上端部左側に出口ポート34が設けられている。密閉容器30yの内部は、下部を除く部分が仕切り縦壁30kによって右室35、左室37に仕切られており、下部が右室35と左室37を連通させる空間36になっている。さらに、右室35、左室37には、フィルタに上下から挟まれた状態で吸着剤Cが充填されている。
中間キャニスタ30の右室35の上には燃料溜り室50が設けられており、その中間キャニスタ30の入口ポート32が燃料溜り室50内に突出している。燃料溜り室50は中間キャニスタ30の入口ポート32に対応する位置が最も高く構成されており、前記入口ポート32は燃料溜り室50の最上端部近傍まで延びている。このため、燃料溜り室50に燃料が溜まった場合でも、その燃料が中間キャニスタ30の入口ポート32に流入し難くなる。さらに、燃料溜り室50の内部には、中間キャニスタ30の入口ポート32の先端を囲んで波消しリブ50nが設けられている。このため、振動等で燃料の液面が変動しても波消しリブ50nの働きで燃料が中間キャニスタ30の入口ポート32に流入し難くなる。また、燃料溜り室50の下端面には燃料流入規制バルブ52の出口ポート52pが接続されている。
中間キャニスタ30の左室37の上には、連通室67の蒸発燃料拡散抑制部40が設けられており、その中間キャニスタ30の出口ポート34が蒸発燃料拡散抑制部40内に突出している。なお、蒸発燃料拡散抑制部40は前述のように迷路状に構成されている。
連通室67は、蒸発燃料拡散抑制部40と開閉機構60の燃料流入規制バルブ52及び電磁弁65sとを給油時用タンク通路62に接続するための容器である。
このように、連通室67を介して蒸発燃料拡散抑制部40と開閉機構60の燃料流入規制バルブ52及び電磁弁65sとを給油時用タンク通路62に接続する構成のため、タンク通路14を省略し、給油時用タンク通路62をタンク通路14と兼用させることが可能になる。
<第5変更例>
図7は、本実施形態に係る蒸発燃料処理装置10の第5変更例を表している。第5変更例に係る蒸発燃料処理装置10は、図5の第3変更例に係る蒸発燃料処理装置10における蒸発燃料拡散抑制容器40、中間キャニスタ30及び燃料溜り容器50の構成を改良して一つの密閉容器Y内に収納可能にしたものである。
即ち、密閉容器Y内には、下部に漏斗状の燃料溜り部50が設けられており、その密閉容器Yの下端部に燃料溜り部50の入口ポート51eが形成されている。なお、密閉容器Yの入口ポート51eは燃料流入規制バルブ52の出側ポート52pに接続されている。
密閉容器Y内には、中央部に上下のフィルタ31,33と吸着剤Cからなる中間キャニスタ部30が設けられており、上部に蒸発燃料拡散抑制部40が設けられている。
蒸発燃料拡散抑制部40は、流れ方向が反対向きの状態で並列に設置された二台の逆止弁48を備えている。逆止弁48は、バネ49の力、及び逆方向から加わる気体圧力で流路を閉鎖するように構成されており、順方向から加わる気体圧力がバネ49の力を超えると前記流路が開かれるように構成されている。このため、蒸発燃料拡散抑制部40に所定値(バネ49の力)以上の差圧が加わった状態、即ち、中間キャニスタ部30と主キャニスタ20との差圧が所定値以上のときに、その蒸発燃料拡散抑制部40に気体が流れるようになる。
密閉容器Yの上端部には、蒸発燃料拡散抑制部40の出口ポート44が形成されており、その出口ポート44にタンク通路14が接続されている。タンク通路14は給油時用タンク通路62を介して主キャニスタ20に接続されている。
上記した蒸発燃料処理装置10によると、燃料タンクTの内圧が上昇し、あるいは低下することで、中間キャニスタ部30と主キャニスタ20間の差圧が所定値以上になると、蒸発燃料拡散抑制部40が気体の通過を許容するため、燃料タンクTの内圧変化を抑えることができる。また、中間キャニスタ部30と主キャニスタ20間の差圧が所定値より小さい場合には、蒸発燃料拡散抑制部40が気体の通過を規制するため、中間キャニスタ部30の蒸発燃料の拡散を確実に防止できる。
ここで、上記実施形態は、その構成を適宜変更することができる。例えば、以下のように適宜変更して実施するようにしても良い。
実施形態1及び各変更例において、中間キャニスタ30の密閉容器30yから蒸発燃料を透過し難くするための手段として肉厚寸法を大きくする他に、ポリプロピレン(PP)よりも蒸発燃料が透過し難い材料であるポリアミド(PA66)を使用しても良い。
実施形態1、第1変更例から第4変更例において、蒸発燃料抑制手段として、蒸発燃料拡散抑制容器40に代えて、第5変更例の蒸発燃料拡散制御部40を使用しても良い。
本発明の実施形態1に係る蒸発燃料処理装置の模式構成図である。 蒸発燃料処理装置を構成する主キャニスタの模式構成図(A図)、中間キャニスタの模式構成図(B図)、及び蒸発燃料拡散抑制容器の模式構成図(C図)である。 蒸発燃料処理装置の第1変更例の模式構成図(A図)、燃料溜り容器の縦断面図(B図)、及び燃料流入規制バルブの模式構成図(C図)である。 蒸発燃料処理装置の第2変更例の模式構成図である。 蒸発燃料処理装置の第3変更例の模式構成図である。 蒸発燃料処理装置の第4変更例の模式構成図である。 蒸発燃料処理装置の第5変更例の模式構成図である。 従来の蒸発燃料処理装置の模式構成図である。
符号の説明
T 燃料タンク
C 吸着剤
E エンジン
W 吸気管
12 パージ通路
14 タンク通路
20 主キャニスタ(主室部)
24a 大気ポート(大気通路)
30 中間キャニスタ(中間室部)
40 蒸発燃料拡散抑制容器(蒸発燃料拡散抑制手段)
47 通路(蒸発燃料拡散抑制通路)
50 燃料溜り容器(流入防止手段)
52 燃料流入規制バルブ(流入防止手段)
60 開閉機構(開閉手段)
62 給油時用タンク通路
65s 電磁弁(開閉手段)

Claims (6)

  1. 蒸発燃料を吸着し、さらにその吸着した蒸発燃料を空気パージにより離脱可能に構成された吸着剤を収納する主室部と、前記主室部と燃料タンクとを連通させるタンク通路と、前記主室部とエンジンの吸気管とを連通させるパージ通路と、前記主室部と大気とを連通させる大気通路とを備え、前記燃料タンクから前記主室部に流入した蒸発燃料を前記吸着剤で吸着し、蒸発燃料が除去された空気を大気通路から放散し、エンジンの駆動状態で前記吸気管の負圧により前記大気通路から前記主室部内に流入した空気で前記吸着剤に吸着された蒸発燃料をパージし、前記蒸発燃料を前記パージ通路から前記吸気管に供給する構成の蒸発燃料処理装置であって、
    前記タンク通路の途中には、前記吸着剤を収納する中間室部と、その中間室部と主室部間に配置された蒸発燃料拡散抑制手段とが設けられており、
    前記蒸発燃料拡散抑制手段は、前記中間室部と前記主室部とを連通させる拡散抑制通路を備え、その中間室部と主室部間の差圧が所定値以下で前記拡散抑制通路に気体が流れないときに、前記中間室部と主室部間の蒸発燃料の拡散を抑制できるように構成されていることを特徴とする蒸発燃料処理装置。
  2. 請求項1に記載された蒸発燃料処理装置であって、
    中間室部の壁材は、主室部の壁材よりも蒸発燃料が透過し難いように構成されていることを特徴とする蒸発燃料処理装置。
  3. 請求項1又は請求項2のいずれかに記載された蒸発燃料処理装置であって、
    中間室部は燃料タンク内に設置されていることを特徴とする蒸発燃料処理装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載された蒸発燃料処理装置であって、
    主室部と蒸発燃料拡散抑制手段と中間室部とは一体に成形されていることを特徴とする蒸発燃料処理装置。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれかに記載された蒸発燃料処理装置であって、
    タンク通路には、蒸発燃料の液化部分が燃料タンク側から中間室部に流れるのを防止する流入防止手段が設けられていることを特徴とする蒸発燃料処理装置。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれかに記載された蒸発燃料処理装置であって、
    給油時に発生する燃料タンク内の蒸発燃料を主室部まで導く給油時用タンク通路が中間室部、蒸発燃料拡散抑制手段をバイパスして設けられており、前記給油時用タンク通路には給油時のみ開放される開閉手段が設けられていることを特徴とする蒸発燃料処理装置。
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