JP4529603B2 - セパレート型空気調和機 - Google Patents

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Description

この発明は、セパレート型空気調和機に関する。
従来の第１のセパレート型空気調和機としては、図３に示す室外受電方式のものがある。このセパレート型空気調和機は、室内制御部２１１を有する室内機２１０と、室外制御部２２１を有する室外機２２０とを備えている。上記室外機２２０の端子台２２２(端子２２２a,２２２b)を介して電源２３０から電力が供給される。そして、室外機２２０の端子台２２２(端子２２２a,２２２b)と電源用連絡配線Ｌ２０１,Ｌ２０２および室内機２１０の端子台２１４(端子２１４A,２１４B)を介して、電源２３０から室内機２１０に電力が供給される。また、上記室内機２１０の室内制御部２１１と室外機２２０の室外制御部２２１とは、端子台２１４(２１４C),通信用連絡配線Ｌ２０３および端子台２２２(２２２c)を介して通信を行う。
上記構成のセパレート型空気調和機では、待機時の消費電力規制に対応させるため、室内側で操作する利便性を考慮して、室内機２１０のみ通電して室外機２２０の給電を停止するということができないとう欠点がある。
そこで、本出願人は、外部からの電源が室内機と室外機のいずれに接続される場合でも、待機中の室外機側への電源供給を遮断して待機電力を低減することが可能なセパレート型空気調和機を提案している(例えば、特許第３０１９８４４号(特許文献１)参照)。
しかしながら、上記待機中の室外機側への電源供給を遮断するセパレート型空気調和機は、室外受電方式にも対応するため、通常の室内受電方式と異なる仕様の制御基板やリレーが必要となり、部品数が増えて構造が複雑になると共に、室外機側の制御プログラムに複雑な処理を組み込む必要があるため、製造コストや開発コストが高くなるという問題がある。
特許第３０１９８４４号
そこで、この発明の目的は、簡単な構成でかつ低コストで室外機側で受電しつつ待機時に室外機側の電力供給を停止できるセパレート型空気調和機を提供することにある。
上記目的を達成するため、この発明のセパレート型空気調和機は、室内機と室外機とが電源用連絡配線および信号用連絡配線を介して接続されたセパレート型空気調和機であって、上記電源用連絡配線は、第１連絡配線,第２連絡配線および第３連絡配線であり、上記室内機は、上記第１,第２連絡配線の一端が夫々接続された室内側受電用端子としての第１,第２室内側端子と、上記第３連絡配線の一端が接続された第３室内側端子と、上記信号用連絡配線の一端が接続された第４室内側端子と、上記第２室内側端子に一端が接続され、他端が上記第３室内側端子に接続されたスイッチ手段と、上記室外機の運転を停止する待機時に上記スイッチ手段をオフするように上記スイッチ手段を制御する制御手段とを有し、上記室外機は、上記第１,第２連絡配線の他端が夫々接続された室外側受電用端子としての第１,第２室外側端子と、上記第３連絡配線の他端が接続された第３室外側端子と、上記信号用連絡配線の他端が接続された第４室外側端子とを有し、上記室内機に上記第１室内側端子と上記第２室内側端子を介して電力が供給される共に、上記室外機に上記第１室外側端子と上記第３室外側端子を介して電力が供給されることを特徴とする。
上記構成のセパレート型空気調和機によれば、例えば室外受電方式とする場合、室外機の室外側受電用端子としての第１,第２室外側端子に外部の電源からの電源線を接続する。それにより、外部の電源は、室外機の第１,第２室外側端子と第１,第２連絡配線を介して室内機の第１,第２室内側端子に接続される。上記室内機は、室内側受電用端子である第１室外側端子と第２室外側端子から電力が供給される。そして、空調運転時に制御手段によりスイッチ手段をオンすると、第２室内側端子と第３室内側端子がスイッチ手段を介して接続され、外部の電源の一方の電源線は、第２室外側端子と第２連絡配線と第２室内側端子とスイッチ手段と第３室内側端子および第３連絡配線を介して第３室外側端子に接続される。一方、外部の電源の他方の電源線は、そのまま第１室外側端子に接続され、第１室外側端子と第３室外側端子を介して室外機に電力が供給される。そして、空調運転を停止した後、室外機の運転を停止する待機時、制御手段によりスイッチ手段をオフする。そうすると、室外機への電力供給が遮断され、室内機のみに電力が供給される。したがって、簡単な構成でかつ低コストで、室外機側で受電しつつ待機時に室外機側の電力供給を停止できる。
なお、上記セパレート型空気調和機において、室内受電方式とする場合は、室内機の室内側受電用端子としての第１,第２室外側端子に外部の電源からの電源線を接続する。それにより、外部の電源の電源線の一方は、室内機の第１室外側端子と第１連絡配線を介して室外機の第１室内側端子に接続され、電源線の他方は、室内機の第２室外側端子とスイッチ手段と第３室外側端子および第３連絡配線を介して室外機の第３室内側端子に接続される。この場合、室外機の運転を停止する待機時の処理は、室外受電方式のときと同様に行われ、制御基板や制御プログラムを変える必要がない。
また、一実施形態のセパレート型空気調和機は、上記スイッチ手段が、オフ時に電力を消費しないことを特徴とする。
上記実施形態のセパレート型空気調和機によれば、上記室外機の運転を停止する待機時に制御手段によりオフしたスイッチ手段が電力を消費しないことによって、待機電力をさらに低減できる。
以上より明らかなように、この発明のセパレート型空気調和機によれば、簡単な構成でかつ低コストで、室外機側で受電しながら待機時に室内機側からの制御により室外機への電力供給を停止することができる。
以下、この発明のセパレート型空気調和機を図示の実施の形態により詳細に説明する。
図１はこの発明の実施の一形態のセパレート型空気調和機の構成を示している。このセパレート型空気調和機は、図１に示すように、室内機１０と室外機２０とを備えている。上記室内機１０の室内端子台１４と室外機２０の室外端子台２２とを、電源用連絡配線である３つの連絡配線Ｌ１〜Ｌ３および信号用連絡配線Ｌ４を介して接続している。
上記室内機１０は、第１,第２連絡配線Ｌ１,Ｌ２の一端が夫々接続された第１,第２室内側端子１４A,１４Bと、第３連絡配線Ｌ３の一端が接続された第３室内側端子１４Cと、信号用連絡配線Ｌ４の一端が接続された第４室内側端子１４Dと、第１,第２室内側端子１４A,１４Bを介して電力が供給される室内制御部１１とを有している。
上記室内制御部１１は、第２室内側端子１４Bに一端が接続され、他端が第３室内側端子１４Cに接続されたスイッチ手段の一例としてのリレー１３と、リレー１３をオンオフ制御する制御手段の一例としてのＣＰＵ(中央処理装置)１２とを有している。また、上記ＣＰＵ１２によって、室外機２０の運転を停止する待機時にリレー１３をオフする。
一方、上記室外機２０は、第１,第２連絡配線Ｌ１,Ｌ２の他端が夫々接続された第１,第２室外側端子２２a,２２bと、第３連絡配線Ｌ３の他端が接続された第３室外側端子２２cと、信号用連絡配線Ｌ４の他端が接続された第４室外側端子２２dと、第１室外側端子２２aと第３室外側端子２２cを介して電力が供給される室外制御部２１とを有している。室外側受電用端子である第１,第２外内側端子２２a,２２bに電源３０の電力線を接続する(なお、室内受電方式とする場合は、室内側受電用端子である第１,第２室内側端子１４A,１４Bに電源３０の電力線を接続する)。
上記室内機１０の室内制御部１１と室外機２０の室外制御部２１は、信号用連絡配線Ｌ４を介して通信を行う。
図２は、比較例の室内受電方式のセパレート型空気調和機の構成を示しており、この比較例のセパレート型空気調和機は、本発明の実施の形態のセパレート型空気調和機と比較するためのものであって、本発明ではない。
図２に示す比較例のセパレート型空気調和機は、図２に示すように、室内機１１０と室外機１２０とを備えている。上記室内機１１０の室内側端子台１１４と室外機１２０の室外側端子台１２２とを、電源用連絡配線である第１,第２連絡配線Ｌ１０１,Ｌ１０２および信号用連絡配線Ｌ１０３を介して接続している。
上記室内機１１０は、第１,第２連絡配線Ｌ１０１,Ｌ１０２の一端が夫々接続された室内側端子１１４A,１１４Bと、信号用連絡配線Ｌ１０３の一端が接続された室内側端子１１４Cと、室内側端子１１４A,１１４Bを介して電力が供給される室内制御部１１１とを有している。
上記室内制御部１１１は、電源３０からの電源線の一方が室内側端子１１４Aを介して接続され、電源線の他方が接続されている。また、上記室内制御部１１１は、電源３０からの電源線の他方が一端に接続され、他端が室内側端子１１４Bに接続されたリレー１１３と、ＣＰＵ(中央処理装置)１２とを有している。また、室内制御部１１は、信号用連絡配線Ｌ１０３と室内側端子１４Cを介して室外機２０と通信を行う。上記ＣＰＵ１１２によって、室外機１２０の運転を停止する待機時にリレー１１３をオフする。
一方、上記室外機１２０は、第１,第２連絡配線Ｌ１０１,Ｌ１０２の他端が夫々接続された室外側端子１２２a,１２２bと、信号用連絡配線Ｌ１０３の他端が接続された室外側端子１２２cと、室外側端子２２a,２２bを介して電力が供給される室外制御部１２１とを有している。
上記室外制御部１２１は、信号用連絡配線Ｌ１０３と室外側端子２２cを介して室内機１０と通信を行う。
上記室内機１１０の室内制御部１１１と室外機１２０の室外制御部１２１は、信号用連絡配線Ｌ１０３を介して通信を行う。
上記比較例の室内受電方式のセパレート型空気調和機では、室外機２０の運転を停止する待機時にＣＰＵ１２によりリレー１３をオフすることによって、室外機２０への電源供給を停止する。しかしながら、上記比較例のセパレート型空気調和機の構成では、室外機１２１側に電源を接続して受電する室外受電方式を採用した場合、待機時に室外機１２１への電力供給を停止することはできない。
これに対して、この発明の実施の形態の図１に示すセパレート型空気調和機では、室外機２０側で受電しつつ、室内機１０が室外機２０に対する電源供給を制御でき、待機時の電力消費を室内機１０だけに抑えることが可能となる。また、上記実施の形態では、室外機２０側と電源３０を接続する室外受電方式のときのセパレート型空気調和機について説明したが、図１の点線で示すように、室内機１０側に電源３０を接続する室内受電方式とすることも可能である。
したがって、この発明の実施の形態のセパレート型空気調和機によれば、室内機１０,室外機２０において、制御基板を室内受電仕様に統一することができる。その結果、室内受電仕様と室外受電仕様に分かれていた制御基板の種類を削減でき、室内受電仕様のみのソフトウェアとハードウェアの開発で済ませることにより、開発費用を抑制することが可能となる。
また、上記室外機２０の運転を停止する待機時にＣＰＵ１２によりオフしたリレー１３が電力を消費しないことによって、待機電力をさらに低減することができる。
図１はこの発明の実施の一形態のセパレート型空気調和機の構成図である。 図２は上記セパレート型空気調和機と比較するための比較例のセパレート型空気調和機の構成図である。 図３は従来のセパレート型空気調和機の構成図である。
符号の説明
１０…室内機
１１…室内制御部
１２…ＣＰＵ
１３…リレー
１４…室内側端子台
１４A…第１室内側端子
１４B…第３室内側端子
１４C…第２室内側端子
１４D…第４室内側端子
２０…室外機
２１…室外制御部
２２…室外側端子台
２２a…第１室外側端子
２２b…第２室外側端子
２２c…第３室外側端子
２２d…第４室外側端子
３０…電源
Ｌ１…第１連絡配線
Ｌ２…第２連絡配線
Ｌ３…第３連絡配線
Ｌ４…信号用連絡配線

Claims (2)

  1. 室内機(１０)と室外機(２０)とが電源用連絡配線および信号用連絡配線(Ｌ４)を介して接続されたセパレート型空気調和機であって、
    上記電源用連絡配線は、第１連絡配線(Ｌ１),第２連絡配線(Ｌ２)および第３連絡配線(Ｌ３)であり、
    上記室内機(１０)は、上記第１,第２連絡配線(Ｌ１,Ｌ２)の一端が夫々接続された室内側受電用端子としての第１,第２室内側端子(１４A,１４B)と、上記第３連絡配線(Ｌ３)の一端が接続された第３室内側端子(１４C)と、上記信号用連絡配線(Ｌ４)の一端が接続された第４室内側端子(１４D)と、上記第２室内側端子(１４B)に一端が接続され、他端が上記第３室内側端子(１４C)に接続されたスイッチ手段(１３)と、上記室外機(２０)の運転を停止する待機時に上記スイッチ手段(１３)をオフするように上記スイッチ手段(１３)を制御する制御手段(１２)とを有し、
    上記室外機(２０)は、上記第１,第２連絡配線(Ｌ１,Ｌ２)の他端が夫々接続された室外側受電用端子としての第１,第２室外側端子(２２a,２２b)と、上記第３連絡配線(Ｌ３)の他端が接続された第３室外側端子(２２c)と、上記信号用連絡配線(Ｌ４)の他端が接続された第４室外側端子(２２d)とを有し、
    上記室内機(１０)に上記第１室内側端子(１４A)と上記第２室内側端子(１４B)を介して電力が供給される共に、上記室外機(２０)に上記第１室外側端子(２２a)と上記第３室外側端子(２２c)を介して電力が供給されることを特徴とするセパレート型空気調和機。
  2. 請求項１に記載のセパレート型空気調和機において、
    上記スイッチ手段(１３)は、オフ時に電力を消費しないことを特徴とするセパレート型空気調和機。
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