JPH09133412A - 空気調和器の起動電流制御装置 - Google Patents
空気調和器の起動電流制御装置Info
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- JPH09133412A JPH09133412A JP7302081A JP30208195A JPH09133412A JP H09133412 A JPH09133412 A JP H09133412A JP 7302081 A JP7302081 A JP 7302081A JP 30208195 A JP30208195 A JP 30208195A JP H09133412 A JPH09133412 A JP H09133412A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 空気調和器の起動電流をリアクターの誘導抵
抗により抑制する装置を提供する。 【解決手段】 冷媒を循環させる圧縮機と、室外電動機
を動作させて空気を循環させることにより熱交換を行う
室外電動機と、室内器から印加される所定の制御信号に
よりオン/オフされ前記圧縮機と室外電動機に電源電圧
を印加する電源制御部と、前記電源制御部の出力端に接
続され前記圧縮機に供給される電源の経路および電流を
制御して圧縮機の起動時に突入する起動電流を抑制する
起動電流制御部とから構成される。
抗により抑制する装置を提供する。 【解決手段】 冷媒を循環させる圧縮機と、室外電動機
を動作させて空気を循環させることにより熱交換を行う
室外電動機と、室内器から印加される所定の制御信号に
よりオン/オフされ前記圧縮機と室外電動機に電源電圧
を印加する電源制御部と、前記電源制御部の出力端に接
続され前記圧縮機に供給される電源の経路および電流を
制御して圧縮機の起動時に突入する起動電流を抑制する
起動電流制御部とから構成される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は空気調和器の起動電
流を制御する装置に関し、特に圧縮機の起動時に発生す
る瞬時的な大容量の突入電流の発生を抑制する空気調和
器の起動電流制御装置に関するものである。
流を制御する装置に関し、特に圧縮機の起動時に発生す
る瞬時的な大容量の突入電流の発生を抑制する空気調和
器の起動電流制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】空気調和器は室内で操作する室内器と、
室外に設置して室内器により作動する室外器とに分けら
れる。そのうち、室外器は図2に示されるように冷媒を
循環させるために圧縮機(11)と圧縮機運転用コンデ
ンサ(C1)とからなる圧縮機部(10)と;室外器の
空気を循環させて熱交換を行うために電動機(21)お
よび該電動機起動用コンデンサ(C2)とからなる電動
機部(20)と;電源供給電線および室内器/室外器連
結電線とその他の各部品等から連結される電線を結線す
る端子接続部(32)と;冷媒の圧力を感知するための
冷媒圧力感知部(34)と、回路の安全のための電流ヒ
ューズ(F1、F2)と、前記端子接続部(32)の6
番端子を通じて印加される室内器のリレー制御電圧によ
りオン/オフ制御され、前記圧縮機部(10)と電動機
部(20)に電源電圧を印加するためのリレー(31)
とからなる電源制御部(30)と;から構成される。室
内器の操作により前記室外器の圧縮機(11)および電
動機(21)が制御される。
室外に設置して室内器により作動する室外器とに分けら
れる。そのうち、室外器は図2に示されるように冷媒を
循環させるために圧縮機(11)と圧縮機運転用コンデ
ンサ(C1)とからなる圧縮機部(10)と;室外器の
空気を循環させて熱交換を行うために電動機(21)お
よび該電動機起動用コンデンサ(C2)とからなる電動
機部(20)と;電源供給電線および室内器/室外器連
結電線とその他の各部品等から連結される電線を結線す
る端子接続部(32)と;冷媒の圧力を感知するための
冷媒圧力感知部(34)と、回路の安全のための電流ヒ
ューズ(F1、F2)と、前記端子接続部(32)の6
番端子を通じて印加される室内器のリレー制御電圧によ
りオン/オフ制御され、前記圧縮機部(10)と電動機
部(20)に電源電圧を印加するためのリレー(31)
とからなる電源制御部(30)と;から構成される。室
内器の操作により前記室外器の圧縮機(11)および電
動機(21)が制御される。
【0003】これを詳細に説明すれば次の通りです。
【0004】端子接続部(32)の“1”、“2”番端
子に電源電圧が印加されると、印加された電源電圧はヒ
ューズおよび冷媒圧力感知部(34)を介して前記端子
接続部(32)の“4”、“5”番端子を通じて室内器
に供給される。前記リレー(31)の接点(SW1、S
W2)が離れているため、圧縮機部(10)と電動機部
(20)へは電源が供給されない。供給された電源電圧
により室内器が動作して前記室内器から端子接続部(3
2)の“4”、“6”番端子を通じてリレー制御電圧が
前記リレー(31)の励磁コイルの両端に印加される
と、リレー内の2つの接点(SW1、SW2)が連結さ
れ、前記圧縮機部(10)と電動機部(20)に電源電
圧が供給される。これによって圧縮機(11)と電動機
(2)は圧縮機運転用コンデンサ(C1)と電動機起動
用コンデンサ(C2)から初期の起動力が提供されて動
作を始める。
子に電源電圧が印加されると、印加された電源電圧はヒ
ューズおよび冷媒圧力感知部(34)を介して前記端子
接続部(32)の“4”、“5”番端子を通じて室内器
に供給される。前記リレー(31)の接点(SW1、S
W2)が離れているため、圧縮機部(10)と電動機部
(20)へは電源が供給されない。供給された電源電圧
により室内器が動作して前記室内器から端子接続部(3
2)の“4”、“6”番端子を通じてリレー制御電圧が
前記リレー(31)の励磁コイルの両端に印加される
と、リレー内の2つの接点(SW1、SW2)が連結さ
れ、前記圧縮機部(10)と電動機部(20)に電源電
圧が供給される。これによって圧縮機(11)と電動機
(2)は圧縮機運転用コンデンサ(C1)と電動機起動
用コンデンサ(C2)から初期の起動力が提供されて動
作を始める。
【0005】なお、冷媒圧力感知部(34)の(SW
3)は低圧感知スイッチを示し、(SW4)は高圧感知
スイッチを示す。
3)は低圧感知スイッチを示し、(SW4)は高圧感知
スイッチを示す。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記のように
構成された従来の空気調和器は前記圧縮機(11)を起
動させた時、大容量の電流が瞬間的に突入して回路を壊
したり、誤動作を起こす問題がある。特に圧縮機の容量
が大きくなるほど、起動時に大きい負荷が掛って非常に
高い起動電流が回路内へ流れることになり、回路部品を
損傷させることは勿論、電線等の温度を向上させ、火災
を起こす場合もあった。
構成された従来の空気調和器は前記圧縮機(11)を起
動させた時、大容量の電流が瞬間的に突入して回路を壊
したり、誤動作を起こす問題がある。特に圧縮機の容量
が大きくなるほど、起動時に大きい負荷が掛って非常に
高い起動電流が回路内へ流れることになり、回路部品を
損傷させることは勿論、電線等の温度を向上させ、火災
を起こす場合もあった。
【0007】前記突入電流に対応して、基準使用よりも
っと余裕のある回路の設計ができるが、これは製品を大
型化すると共に、価格を増加させ、本質的な解決策には
ならない。
っと余裕のある回路の設計ができるが、これは製品を大
型化すると共に、価格を増加させ、本質的な解決策には
ならない。
【0008】本発明の目的は前記のような従来の問題を
解決しようとするものであって、その目的は特に圧縮機
の動作を起動時と運転時に分離して電源の供給経路を制
御すると共に、電流の量を制御することにより圧縮機の
起動時に発生する大容量の瞬時突入電流発生を抑制する
空気調和器の起動電流制御装置を提供することである。
解決しようとするものであって、その目的は特に圧縮機
の動作を起動時と運転時に分離して電源の供給経路を制
御すると共に、電流の量を制御することにより圧縮機の
起動時に発生する大容量の瞬時突入電流発生を抑制する
空気調和器の起動電流制御装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明は室内で操作される室内器と、室外で室内器に
より制御され冷媒を循環させる圧縮機と空気を循環させ
て熱交換を行う電動機を有する室外器とからなる空気調
和器において、前記圧縮機に供給される電源の経路およ
び電流を制御して圧縮機に印加される起動電流を抑制す
る起動電流制御手段と;前記室内器から供給される所定
の制御信号によりオン/オフ制御され前記圧縮機、起動
電流制御手段および電動機に駆動電源電圧を供給する電
源制御手段と;から構成される空気調和器の起動電流制
御装置を特徴とするものである。
に本発明は室内で操作される室内器と、室外で室内器に
より制御され冷媒を循環させる圧縮機と空気を循環させ
て熱交換を行う電動機を有する室外器とからなる空気調
和器において、前記圧縮機に供給される電源の経路およ
び電流を制御して圧縮機に印加される起動電流を抑制す
る起動電流制御手段と;前記室内器から供給される所定
の制御信号によりオン/オフ制御され前記圧縮機、起動
電流制御手段および電動機に駆動電源電圧を供給する電
源制御手段と;から構成される空気調和器の起動電流制
御装置を特徴とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は本発明による空気調和器の
起動電流制御装置のブロック図である。本装置は冷媒を
大きく循環させる圧縮機(50)と;電動機を作動させ
て空気を循環させることにより熱交換を行う電動機部
(70)と;室内器から印加される制御信号によりオン
/オフ制御され前記圧縮機(50)と電動機部(70)
に電源電圧を供給または遮断する電源制御部(40)
と;前記電源制御部(40)の出力端に接続され前記圧
縮機(50)に供給される電源の経路および電流を制御
する起動電流制御部(60)とから構成される。
起動電流制御装置のブロック図である。本装置は冷媒を
大きく循環させる圧縮機(50)と;電動機を作動させ
て空気を循環させることにより熱交換を行う電動機部
(70)と;室内器から印加される制御信号によりオン
/オフ制御され前記圧縮機(50)と電動機部(70)
に電源電圧を供給または遮断する電源制御部(40)
と;前記電源制御部(40)の出力端に接続され前記圧
縮機(50)に供給される電源の経路および電流を制御
する起動電流制御部(60)とから構成される。
【0011】図2を参照すると、前記電源制御部(4
0)は、電源供給電線、室内器/室外器連結電線、その
他の各部品で連結される電線を結線する端子接続部(4
2)と;室内器の制御信号によりオン/オフ制御され前
記圧縮機(50)と起動電流制御部(60)と電動機部
(70)に電源電圧を供給する主リレー(41)と;前
記端子接続部(42)と主リレー(41)との間に接続
され冷媒の圧力を検出して一定量以上の冷媒がある時の
み全体を動作させる冷媒圧力感知部(44)と;から構
成される。また、電気的な安全のために各電源線毎にヒ
ューズ(F11、F12)が連結される。
0)は、電源供給電線、室内器/室外器連結電線、その
他の各部品で連結される電線を結線する端子接続部(4
2)と;室内器の制御信号によりオン/オフ制御され前
記圧縮機(50)と起動電流制御部(60)と電動機部
(70)に電源電圧を供給する主リレー(41)と;前
記端子接続部(42)と主リレー(41)との間に接続
され冷媒の圧力を検出して一定量以上の冷媒がある時の
み全体を動作させる冷媒圧力感知部(44)と;から構
成される。また、電気的な安全のために各電源線毎にヒ
ューズ(F11、F12)が連結される。
【0012】前記冷媒圧力感知部(44)は冷媒の低圧
状態を感知する低圧感知スイッチ(SW13)と冷媒の
高圧状態を感知する高圧感知スイッチ(SW14)とか
ら構成できる。
状態を感知する低圧感知スイッチ(SW13)と冷媒の
高圧状態を感知する高圧感知スイッチ(SW14)とか
ら構成できる。
【0013】前記起動電流制御部(60)は前記圧縮機
(50)の起動時、電源供給経路を提供すると共に、突
入電流を抑制する起動制御部と前記圧縮機(50)が起
動された後の定常状態の運転時、電源供給経路を提供す
る運転制御部と大きく分れる。
(50)の起動時、電源供給経路を提供すると共に、突
入電流を抑制する起動制御部と前記圧縮機(50)が起
動された後の定常状態の運転時、電源供給経路を提供す
る運転制御部と大きく分れる。
【0014】起動制御部は、圧縮機(50)に初期の起
動力を提供する起動用コンデンサ(C12)と;圧縮機
(50)の起動時、前記起動用コンデンサ(C12)と
通じて前記圧縮機(50)のS相巻線に電源を印加する
ために所定の制御信号により内部の接点が相互転換され
る第1の副リレー(RL11)と;圧縮機(50)の起
動時、前記圧縮機(50)のR相巻線に印加される突入
電流の量を抑制するために電源線と圧縮機のR相巻線の
間に接続されたリアクター(L1)とから構成される。
動力を提供する起動用コンデンサ(C12)と;圧縮機
(50)の起動時、前記起動用コンデンサ(C12)と
通じて前記圧縮機(50)のS相巻線に電源を印加する
ために所定の制御信号により内部の接点が相互転換され
る第1の副リレー(RL11)と;圧縮機(50)の起
動時、前記圧縮機(50)のR相巻線に印加される突入
電流の量を抑制するために電源線と圧縮機のR相巻線の
間に接続されたリアクター(L1)とから構成される。
【0015】運転制御部は圧縮機(50)の運転に必要
な動力を提供する運転用コンデンサ(C11)と前記第
1副リレー(RL11)の制御信号によりオン/オフさ
れる第2の副リレー(RL12)とから構成される。圧
縮機(50)が一旦起動されると、前記第1副リレー
(RL11)を通じて所定の制御信号が前記前記2の副
リレー(RL12)をオンさせ、リアクター(L1)を
通じないで圧縮機(50)のR相巻線に直接電源が供給
される。
な動力を提供する運転用コンデンサ(C11)と前記第
1副リレー(RL11)の制御信号によりオン/オフさ
れる第2の副リレー(RL12)とから構成される。圧
縮機(50)が一旦起動されると、前記第1副リレー
(RL11)を通じて所定の制御信号が前記前記2の副
リレー(RL12)をオンさせ、リアクター(L1)を
通じないで圧縮機(50)のR相巻線に直接電源が供給
される。
【0016】以下、前記のように構成された本発明の起
動電流制御装置の動作を詳細に説明すれば次の通りであ
る。
動電流制御装置の動作を詳細に説明すれば次の通りであ
る。
【0017】図2で、端子接続部(42)の“1”、
“2”番端子に電源電圧が供給されると、電源電圧はま
ず、ヒューズ(f11、f12)および冷媒圧力感知部
(44)を介して前記端子接続部(42)の“4”、
“5”番端子を通じて室内器に印加される。この時、前
記主リレー(41)の接点(SW11、SW12)がオ
フとなっているから圧縮機(50)と電動機部(70)
へ電源が供給できない。
“2”番端子に電源電圧が供給されると、電源電圧はま
ず、ヒューズ(f11、f12)および冷媒圧力感知部
(44)を介して前記端子接続部(42)の“4”、
“5”番端子を通じて室内器に印加される。この時、前
記主リレー(41)の接点(SW11、SW12)がオ
フとなっているから圧縮機(50)と電動機部(70)
へ電源が供給できない。
【0018】供給された電源電圧により室内器が動作し
て前記室内器から端子接続部(421)の“4”、
“6”番端子を通じてリレー制御電圧が前記主リレー
(41)の励磁コイルの両端に印加されると、前記圧縮
機(50)と起動電流制御部(60)および電動機部
(70)に電源電圧が供給され、電動機(71)が作動
する。電動機部(70)のコンデンサ(C13)は電動
機起動用コンデンサを示す。
て前記室内器から端子接続部(421)の“4”、
“6”番端子を通じてリレー制御電圧が前記主リレー
(41)の励磁コイルの両端に印加されると、前記圧縮
機(50)と起動電流制御部(60)および電動機部
(70)に電源電圧が供給され、電動機(71)が作動
する。電動機部(70)のコンデンサ(C13)は電動
機起動用コンデンサを示す。
【0019】前記電動機部(70)の動作は従来の技術
と同一であるので、詳細に説明しないが、代りに本発明
の概念が適用された起動電流制御部(60)に対して詳
細に説明する。
と同一であるので、詳細に説明しないが、代りに本発明
の概念が適用された起動電流制御部(60)に対して詳
細に説明する。
【0020】図2の回路図において、主リレー(41)
の内部接点SW12を通じて供給される電源線は回路の
共通(Common)線として、電動機(71)、圧縮
機(50)、その他の回路の共通端子に連結される。
の内部接点SW12を通じて供給される電源線は回路の
共通(Common)線として、電動機(71)、圧縮
機(50)、その他の回路の共通端子に連結される。
【0021】主リレー(41)の内部接点SW11をオ
ンとして電源線は運転用コンデンサ(C11)と起動用
コンデンサ(C12)で分岐されるが、初期、即ち圧縮
機の起動時には起動用コンデンサ(C12)を通じて圧
縮機(50)のS相巻線に印加され、圧縮機を起動でき
るように2つのコンデンサの容量値が設定されている。
ンとして電源線は運転用コンデンサ(C11)と起動用
コンデンサ(C12)で分岐されるが、初期、即ち圧縮
機の起動時には起動用コンデンサ(C12)を通じて圧
縮機(50)のS相巻線に印加され、圧縮機を起動でき
るように2つのコンデンサの容量値が設定されている。
【0022】圧縮機(50)が前記起動用コンデンサ
(C12)の充電電圧により起動される時、発生する突
入電流を抑制するために圧縮機(50)のR相巻線と電
源線との間にリアクター(L1)が連結されている。起
動用コンデンサ(C12)、リアクター(L1)、圧縮
機巻線(S相、R相)がなすループ(loop)に突入
した起動電流はリアクター(L1)の誘導抵抗により減
衰される。これは交流に対するオーム(Ohm)の法則
V=IR(但し式中、V=リアクター両端電圧、I=リ
アクターを流れる電流、R=リアクタンスである)によ
りIはRに対して反比例するため、電圧の増加により突
入電流が減衰できる。
(C12)の充電電圧により起動される時、発生する突
入電流を抑制するために圧縮機(50)のR相巻線と電
源線との間にリアクター(L1)が連結されている。起
動用コンデンサ(C12)、リアクター(L1)、圧縮
機巻線(S相、R相)がなすループ(loop)に突入
した起動電流はリアクター(L1)の誘導抵抗により減
衰される。これは交流に対するオーム(Ohm)の法則
V=IR(但し式中、V=リアクター両端電圧、I=リ
アクターを流れる電流、R=リアクタンスである)によ
りIはRに対して反比例するため、電圧の増加により突
入電流が減衰できる。
【0023】一方、前記起動用コンダンサ(C12)に
よる充電電流は第1副リレー(RL11)の1、2番接
点を通じて圧縮機(50)に印加されるが、前記1、2
番接点は平常時に閉じており(NC形)、3、6番接点
は平常時に開いている(NO形)。前記リレー(RL1
1)の励磁コイルに電圧が掛かると前記接点の状態が各
々反対に切り換えられる。
よる充電電流は第1副リレー(RL11)の1、2番接
点を通じて圧縮機(50)に印加されるが、前記1、2
番接点は平常時に閉じており(NC形)、3、6番接点
は平常時に開いている(NO形)。前記リレー(RL1
1)の励磁コイルに電圧が掛かると前記接点の状態が各
々反対に切り換えられる。
【0024】前記圧縮機(50)が起動され、駆動する
ことによりS相巻線に逆起動力が発生する。この逆起動
力は前記第1副リレー(RL11)の励磁コイルに印加
され、一定電圧の以上となると前記リレー(RL11)
の内部接点を切り換える。
ことによりS相巻線に逆起動力が発生する。この逆起動
力は前記第1副リレー(RL11)の励磁コイルに印加
され、一定電圧の以上となると前記リレー(RL11)
の内部接点を切り換える。
【0025】次いで、上述の通り、起動用コンデンサ
(C12)が連結された接点(1、2番)は切れ、他の
接点(3、6)が連結され、第2副リレー(RL12)
の励磁コイルを可動させる。前記第2副リレー(RL1
2)が可動されると、その内部の接点が連結され、リア
クター(L1)を通じてR相巻線へ流れる電流はそれよ
りインピーダンス(IMPEDANCE)が小さい経路
(RL12の接点より形成された経路)へバイパスさ
れ、R相巻線に供給される。
(C12)が連結された接点(1、2番)は切れ、他の
接点(3、6)が連結され、第2副リレー(RL12)
の励磁コイルを可動させる。前記第2副リレー(RL1
2)が可動されると、その内部の接点が連結され、リア
クター(L1)を通じてR相巻線へ流れる電流はそれよ
りインピーダンス(IMPEDANCE)が小さい経路
(RL12の接点より形成された経路)へバイパスさ
れ、R相巻線に供給される。
【0026】即ち、圧縮機(50)の定常状態の運転時
には起動による突入電流がないので突入電流抑制用リア
クター(L)を使わないものである。また、起動用コン
デンサ(C12)の代わりに運転用コンデンサ(C1
1)が圧縮機(50)の駆動に必要な充電電圧を提供す
る。
には起動による突入電流がないので突入電流抑制用リア
クター(L)を使わないものである。また、起動用コン
デンサ(C12)の代わりに運転用コンデンサ(C1
1)が圧縮機(50)の駆動に必要な充電電圧を提供す
る。
【0027】本装置でリアクターのリアクタンスと運転
用コンデンサ、起動用コンデンサの各静電容量を適切に
変更することにより大型の空調機器に適用可能である。
また、本発明は空調機器以外にも起動電流の過多により
運転がし難い各種の電気機器にも適用可能である。
用コンデンサ、起動用コンデンサの各静電容量を適切に
変更することにより大型の空調機器に適用可能である。
また、本発明は空調機器以外にも起動電流の過多により
運転がし難い各種の電気機器にも適用可能である。
【0028】実際に、本発明は中型級空気調和器(冷房
能力7500kcal/h以上)を単相電源で駆動時、
起動電流を60A以下に低められ、これにより空気調和
器の安全性に大きい効果を奏し、従来に三層電源のみで
運転可能であった中、大型の空気調和器を単相電源でも
安全に運転できる。
能力7500kcal/h以上)を単相電源で駆動時、
起動電流を60A以下に低められ、これにより空気調和
器の安全性に大きい効果を奏し、従来に三層電源のみで
運転可能であった中、大型の空気調和器を単相電源でも
安全に運転できる。
【0029】
【発明の効果】以上述べた通り、本発明の空気調和器の
起動電流制御装置は圧縮機の起動時に発生する大容量の
起動電流をリアクターを使用して制御することにより、
大容量の空気調和器でも比較的に小さい起動電流で圧縮
機が起動できるので、電子回路に与える弊害を減らし、
安全性を向上させることができる。
起動電流制御装置は圧縮機の起動時に発生する大容量の
起動電流をリアクターを使用して制御することにより、
大容量の空気調和器でも比較的に小さい起動電流で圧縮
機が起動できるので、電子回路に与える弊害を減らし、
安全性を向上させることができる。
【図1】本発明による空気調和器の起動電流制御装置の
構成を示すブロック図である。
構成を示すブロック図である。
【図2】本発明による空気調和器の起動電流制御装置の
回路概要図である。
回路概要図である。
【図3】従来の空気調和器の室外器の回路概要図であ
る。
る。
40 電源制御部 41 主リレー 42 端子接続部 44 冷媒圧力感知部 50 圧縮機 60 起動電流制御部 70 電動機部 71 電動機 F11 ヒューズ F12 ヒューズ SW13 低圧感知スイッチ SW14 高圧感知スイッチ
Claims (5)
- 【請求項1】 室内で操作される室内器と、室外で室内
器により制御され冷媒を循環させる圧縮機および空気を
循環させて熱交換を行う電動機を有する室外器とからな
る空気調和器において、 前記圧縮機に供給される電源の経路および電流を制御し
て圧縮機に印加される起動電流を制御する起動電流制御
手段と、 前記室内器から供給される所定の制御信号によりオン/
オフ制御され前記圧縮機、起動電流制御手段および電動
機に駆動電源電圧を供給する電源制御手段とから構成さ
れることを特徴とする空気調和器の起動電流制御装置。 - 【請求項2】 前記起動電流制御手段が、前記圧縮機の
起動時の電源供給経路を提供すると共に、起動電流を制
御する起動制御手段と前記圧縮機が起動された後の運転
時、電源供給経路を提供する運転制御手段とから構成さ
れる請求項1記載の空気調和器の起動電流制御装置。 - 【請求項3】 前記起動制御手段が、圧縮機に初期の起
動力を提供する起動用コンデンサと;圧縮機の起動時、
前記起動用コンデンサを通じて前記圧縮機に電源を印加
するために所定の制御信号により内部接点が相互切換さ
れる第1のリレーと;圧縮機の初期の駆動時、前記圧縮
機に印加される突入電流の量を制御するために前記圧縮
機に接続されたリアクターと;から構成され、前記運転
制御手段が、圧縮機の運転時の動力を提供する運転用コ
ンデンサと;圧縮機が起動された直後、前記第1のリレ
ーから所定の制御信号の印加を受けオン/オフ制御され
前記リアクアターと通じないで直接的に電源を圧縮機に
供給する第2のリレーとから構成される請求項2記載の
空気調和器の起動電流制御装置。 - 【請求項4】 前記電源制御手段が、電源供給電線、室
内/室外気連結電線、各部品で連結される電線を結線す
る端子接続部と;室内器の制御信号によりオン/オフ制
御され前記圧縮機と起動電流制御手段と電動機に電源電
圧を供給するリレーと:前記端子接続部とリレーとの間
に接続され冷媒の圧力を検出して一定量以上の冷媒があ
る時のみ前記リレーの動作を制御する冷媒圧力感知部と
から構成される請求項1記載の空気調和器の起動電流制
御装置。 - 【請求項5】 前記冷媒圧力感知部は、冷媒の低圧状態
を感知する低圧感知スイッチと:冷媒の高圧状態を感知
する高圧感知スイッチとから構成される請求項4記載の
空気調和器の起動電流制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7302081A JPH09133412A (ja) | 1995-10-26 | 1995-10-26 | 空気調和器の起動電流制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7302081A JPH09133412A (ja) | 1995-10-26 | 1995-10-26 | 空気調和器の起動電流制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09133412A true JPH09133412A (ja) | 1997-05-20 |
Family
ID=17904701
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7302081A Pending JPH09133412A (ja) | 1995-10-26 | 1995-10-26 | 空気調和器の起動電流制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09133412A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006030704A1 (ja) * | 2004-09-14 | 2006-03-23 | Daikin Industries, Ltd. | セパレート型空気調和機 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH0632141A (ja) * | 1992-07-20 | 1994-02-08 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 電気自動車用空調装置の突入防止回路 |
-
1995
- 1995-10-26 JP JP7302081A patent/JPH09133412A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0632141A (ja) * | 1992-07-20 | 1994-02-08 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 電気自動車用空調装置の突入防止回路 |
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US7726583B2 (en) | 2004-09-14 | 2010-06-01 | Daikin Industries, Ltd. | Separate type air conditioner |
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