JP4242102B2 - 可変速ポンプ制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は給水用などの可変速ポンプ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
まず、図8を使って従来の可変速ポンプ制御装置について説明する。図8において、1は電動機である。この電動機1によりポンプ2が回転する。ポンプ2の吸込み口には吸水配管3が接続され、吐出口には給水管4が接続される。なお、吸水配管3の他端は水源に接続されている。
【0003】
給水配管4には、給水配管4内の圧力をアナログの圧力信号Hに変換して出力する圧力センサ5と、給水配管4内の流量が極少流量流以下を検出すると流量信号Qを出力する流量センサ6と、圧力タンク7とが設けられている。
【0004】
20は制御盤である。この制御盤20には、制御部30と、例えばインバータで構成される可変速制御部40を有する。
【0005】
制御部30には、通信インタフェース31と、CPU(中央処理装置)32と、メモリ33と、運転/停止スイッチ10の信号を入力する入力ポート34と、圧力センサ5で検出された圧力信号Hを入力するA/D変換器35と、流量センサ6で検出された流量信号Qを入力する入力ポート36と、リセットスイッチ11の信号を入力する入力ポート37と、特別仕様のためのスイッチ12SのON/OFF信号12を入力する予備の入力ポート38と、特別仕様のためのON/OFF信号13を出力する予備の出力ポート39とを備えている。
【0006】
可変速制御部40は、通信インタフェース41を備えている。この通信インタフェース31と41とは通信ラインL1とで接続されている。
【0007】
次に、従来の可変速ポンプ制御装置の通常の運転、異常時、運転/停止スイッチによる停止、特別仕様の動作の順に説明する。
【0008】
まず、通常の運転について説明する。
【0009】
運転/停止スイッチ10をONにすると、CPU32はメモリ33にあらかじめ格納されたプログラムに従って動作する。まず、A/D変換器35から入力された圧力信号Hが所定値以下かが判定される。ここで、圧力信号Hが所定値以下と判定されると、通信インタフェース31を介して運転指令aおよび周波数指令bが可変速制御部40へ送信される。
【0010】
すると、可変速制御部40は、通信インタフェース41を介して、運転指令aおよび周波数指令bを受信する。
【0011】
可変速制御部40は、周波数指令bで指令された周波数の電力を電動機1へ出力する。この結果、電動機1はその周波数に比例した回転数でポンプ2を駆動する。
【0012】
そして、ポンプ2の運転中は次のような運転制御がなされる。つまり、判定演算部70はA/D変換器35から入力された圧力信号Hがあらかじめ設定した所望の圧力となるように可変制御部40に出力する周波数指令bを制御する。この結果、可変速制御部40により電動機1の回転速度が制御される。この結果、圧力信号Hが予め設定した所望の圧力より小さい場合にはポンプ2の回転速度が増加される。逆の場合にはポンプ2の回転速度が減少される。
【0013】
また、極少流量以下を示す流量信号Qが入力ポート36より入力されると、CPU32は通信インタフェース31を介して、運転指令aの送信を停止し、周波数指令b(=零)を送信する。
【0014】
この結果、ポンプ2は停止する。
【0015】
そして、ポンプ2の停止中は圧力タンク7より給水が行われる。この給水とともに、ポンプ2の吐圧力が下がり所定以下になると上述のようにして再びポンプ2は起動される。
【0016】
次に、図9を使って異常時の可変速ポンプ制御装置の動作について説明する。
【0017】
図9は図8のCPU32がメモ33に格納されたプログラムに従って処理を行うときの処理の流れを表わす機能ブロック図である。
【0018】
図中、70はプログラムの中の判定・演算部、71は判定部、81はタイマ、82は保持部、83は判定部、84は判定部である。
【0019】
可変速制御部40は過負荷などの異常を検出すると、INV異常信号eを可変速制御部40から通信インタフェース41を介して送信する。このINV異常信号eは、通信インタフェース31を介して、制御部30に受信される。このINV異常信号eは、判定・演算部70に入力されると共に、判定部71にも入力される。
【0020】
判定・演算部70はINV異常信号eが入力されると、運転指令a(=OFF)、周波数指令b(=0)を可変速制御部40に送信する。この結果、ポンプ2は停止する。
【0021】
次に、リセットスイッチ11がONされると、判定部71は、可変速制御部40からINV異常信号eが送信されているかを調べる。ここで、INV異常信号eが送信されていれば、INVリセット指令rを通信インタフェース31を介して送信する。
【0022】
可変速制御部40はINVリセット指令rを通信インタフェース41を介して受信すると、INV異常信号eをリセットし、INV異常信号eの送信を停止する。
【0023】
この結果、判定・演算部70へINV異常信号eが入力されなくなり、判定・演算部70は通常の制御にもどる。
【0024】
次に、運転/停止スイッチ10による停止について説明する。
【0025】
運転/停止スイッチ10をOFFにすると、判定・演算部70は運転指令aの送信を停止し、周波数指令b(=零)を送信する。この結果、ポンプ2は停止する。
【0026】
次に、特別仕様の動作について説明する。この特別仕様とは地震が発生したときにポンプを強制停止させる仕様である。つまり、地震が発生したときに、破損した給水配管から水が流失するのを防ぐために、ポンプを強制停止させている。
【0027】
図9において、破線で囲った部分が特別仕様の部分である。まず、地震が発生すると、プログラムのタイマ部81によって誤報防止のため所定時間遅延された後、感震器信号gとして出力される。
【0028】
タイマ部81から出力された感震器信号gは自己保持部82に入力される。この自己保持部82は、感震器の接点12がOFFとなって感震器信号gがOFFとなっても、自己保持をし続け感震器動作中信号hを出力し続ける。この自己保持部82は、リセットスイッチ11がONされるとリセットされる。
【0029】
自己保持部82から出力される感震器動作中信号hは判定部83および判定部84に入力される。判定部83は感震器動作中信号hの入力の有無を判定し入力が有れば運転禁止指令pを出力する。
【0030】
運転禁止指令pが判定・演算部70に入力されると、判定・演算部70は通信インタフェース31を介して、運転指令a(=OFF)及び周波数指令b(=0)とを送信する。
【0031】
可変速制御部40は通信インタフェース41を介して運転指令a(=OFF)及び周波数指令b(=0)とを受信するとポンプ2を停止する。
【0032】
判定・演算部70が出力する運転指令a(=OFF)の信号は、判定部84にも入力される。判定部84は感震器動作中信号hの入力の有無を調べる。判定部84は、運転指令a(=OFF)と感震器動作中信号h(=ON)との両方が入力されていると、判定部84は地震緊急停止中信号13を出力する。つまり、地震緊急停止中信号13は、地震が発生して感震器の接点12がONし、ポンプ2の運転が緊急に運転されると、地震緊急停止中信号13がONされる。
【0033】
ところで、リセットスイッチ11をONすると、自己保持部82にリセットスイッチON信号が入力される。自己保持部82は感震器信号gの入力の有無を確認し、入力が無ければ感震器動作中信号hの自己保持を解除するとともに、感震器動作中信号hの出力も停止する。
【0034】
その結果、感震器動作中信号hは判定部83,判定部84へ入力されなくなる。判定部83は感震器動作中信号hが入力されなくなると、運転禁止指令pを出力しない。その結果、判定・演算部70への運転禁止指令pの入力はなくなるのでポンプ2の運転は再開される。
【0035】
また、判定部84への感震器動作中信号は入力されなくなり、地震緊急停止中信号13の出力はOFFとなる。
【0036】
以上の例では、特別仕様の1例を挙げたが、実際は図7示すように多くの特別仕様が有る。図7の仕様を複数組み合わせた特別仕様も多い。極端な場合、図7の全てを含む特別仕様も無いとは言えない。従って特別仕様への対応を容易にするためには数多くの予備入出力端子が必要となる。
【0037】
以上述べた従来の可変速ポンプ制御装置では、
(1)標準仕様品に特別仕様の為の余分な入出力端子を設けていた。
【0038】
すなわち、特別仕様に対応するために、図8の入力ポート38、出力ポート39を余分に設けていた。
【0039】
(2)標準仕様品のプログラムを、特別仕様のたびに変更していたので、プログラムを変更するためのソケット構造あるいはフラッシュメモリが必要となり、安価なマスクROMを使うことが困難だった。
【0040】
(3)特別仕様品は、その都度、1台ずつ生産していた。
【0041】
以上のように、標準仕様品の低コスト化と特別仕様への対応容易化の両立は困難だった。
【0042】
本発明は上記の点に鑑みてなされたもので、その目的は、標準仕様品の低コスト化と特別仕様への対応容易化の両立を可能とすることができる可変速ポンプ制御装置を提供することにある。
【0043】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明の可変速制御装置は、ポンプと、このポンプを運転するモータとを備え、このモータを可変速制御することによりポンプの吐出流量を制御するものであって、前記モータに対する可変速運転用の駆動電力を出力する第1の子機と、運転/停止スイッチと、上記第1の子機に通信ラインを介して接続され、前記運転/停止スイッチのON時、その運転/停止スイッチから供給される信号に応じて、少なくとも前記ポンプの吐出側流量及び圧力に基づく同ポンプの自動運転制御を前記第1の子機との交信により行い、前記運転/停止スイッチのOFF時は、その運転/停止スイッチから信号が供給されないことにより、前記第1の子機との交信により前記ポンプを停止させる標準仕様の機能を有する親機と、前記運転/停止スイッチから前記親機への信号供給ラインに設けられたスイッチ手段と、前記通信ラインに接続され、その通信ラインを介した受信のみ行って送信は行なわず、かつ外部入力される信号に応じて前記スイッチ手段をOFFするための運転禁止信号を同スイッチ手段に対し出力する特別仕様の機能を備えた第2の子機と、を備える。
【0048】
【発明の実施の形態】
以下図面を参照して本発明の一実施の形態について説明する。まず、図1及び図2を参照して本発明の第1の実施の形態について説明する。
【0049】
図1において、図8と同じ部分には同じ符号を付け、その詳細な説明については省略する。
【0050】
図1において、制御盤20は、第1の制御部30aと、第2の制御部51と、インバータなどの可変速制御部40とを備える。
【0051】
第1の制御部30aには、特別仕様のためのON/OFF信号12を入力する予備の入力ポートと、特別仕様のためのON/OFF信号13を出力する予備の出力ポートとを備えていない。
【0052】
これらの、特別仕様のための余分な入出力ポートは第1の制御部30aには設けず、第2の制御部50に設けている。
【0053】
すなわち、特別仕様に対応するときは、制御盤20に、第2の制御部50を追加する。
【0054】
第2の制御部50には、通信インタフェース51と、CPU52と、メモリ53と、特別仕様のためのON/OFF信号12を入力する予備の入力ポート38と、特別仕様のためのON/OFF信号13を出力する予備の出力ポート39とを備えている。
【0055】
次に、図2を参照して動作について説明する。図2において図12と同じ部分には同じ番号を付し、その詳細な説明について説明を省略する。標準仕様の動作について前述の図9を使った説明と同じであるので、ここでは省略する。
【0056】
次に、特別仕様の動作について、図2を使って説明する。図9においては、判定部83から判定・演算部70へ出力していた運転禁止指令pと、入力ポート37から自己保持部82へ出力していたリセットスイッチON信号と、判定・演算部70から判定部84へ出力していた運転指令aの3つを、制御部30の内部どうしで直接入出力していたものを、図2では、通信インタフェース31,51を介して送受信するようにしたことである。
【0057】
以上のように、ハードウェアにおいては、第1の制御部30aに、標準仕様の機能を設け、第2の制御部50に、特別仕様の機能を設けている。そして、第1の制御部30aと、第2の制御部50との間に、標準仕様と特別仕様との間の有限で少数の制御データの引き渡しを行うための通信手段としての通信ラインL2を設けた。
【0058】
また、ソフトウェアにおいては、第1の制御部30aに標準仕様のプログラムを搭載し、第2の制御部50に、特別仕様のプログラムを搭載している。そして、第1の制御部30aと第2の制御部50の両方に、標準仕様と特別仕様との間の有限で少数の制御データの引き渡しのプログラムを搭載した。
【0059】
ここで、特別仕様のプログラムが客先の事情によって無限に存在しても、標準仕様のプログラムと特別仕様のプログラムとの間で互いに送受する制御データは有限で少数である。
【0060】
図2の実施の形態では、判定部83から判定・演算部70へ出力する運転禁止指令pと、入力ポート37から自己保持部82へ出力するリセットスイッチON信号と、判定・演算部70から判定部84へ出力する運転指令aの3つである。
【0061】
これは、標準仕様のプログラムと特別仕様のプログラムとの間で互いに送受する制御データは運転、停止、故障などの状態を表す制御データと、スイッチやセンサの状態を表す制御データと、運転指令aや周波数指令bなどの指令を表す制御データであり、標準仕様の構成機器の数が有限で少数であるために、前述の制御データの数も有限で少数となる。
【0062】
このように、標準仕様と特別仕様との間で互いに引き渡し合う制御データが有限で少数であれば、通信を介して送受信を行うプログラムは極めてコンパクトで済み、CPUの処理能力への負担やメモリの容量への負担は極めて小さい。
【0063】
このように、通信の負担が小さくて済むので通信手段を備え、通信手段を介することによってハードウェア、ソフトウェアの両方において制御手段を標準仕様部分と特別仕様部分とに分離した。
【0064】
以上のようにして本発明の第1の実施の形態においては、第1の制御部30aには、特別仕様のための余分な入出力端子を設ける必要が無いので、標準仕様品が低コストとなる。
【0065】
さらに、第1の制御部30aに搭載するプログラムを1種類に統一できる。従って、特別仕様のたびにプログラムを変更しなくても済むので、プログラムを変更するためのソケット構造やフラッシュメモリなどが不要となり、安価なマスクROMを使うこともできるようになり、第1の制御部30aを低コストとすることができる。
【0066】
また、第1の制御部30aには、標準仕様のプログラムと、標準仕様と特別仕様との間の有限で少数の制御データの引き渡しを行うプログラムだけを設け、特別仕様のプログラムは設けないので、処理能力の低いCPUや記憶容量の小さいメモリを使うことができる。従って、第1の制御部30aを低コストとすることができる。
【0067】
さらに、第1の制御部30aは、特別仕様の有無や特別仕様の内容にかかわらず、ハードウェア、ソフトウェアの両面において1種類で済む。あらかじめ第1の制御部30aを備えた標準仕様の制御盤20を生産しておき、特別仕様に対応するときは、標準仕様の制御盤20に第2の制御部50を追加するようにすれば良い。従って、特別仕様品を特別仕様毎に1台ずつ生産するよりも低コストで生産することができ、その際の納期を短くすることができる。
【0068】
もし、客先の都合で特別仕様の追加、変更が有っても第2の制御部50を追加、交換するだけで良いので柔軟に迅速に対応することができる。
【0069】
また、特別仕様の規模に応じて、第2の制御部を必要なだけ追加するので、小規模から大規模まで柔軟で無駄の無い対応ができる。
【0070】
さらに、生産のロットサイズが標準仕様品と特別仕様品の合計の数となるので、全体の生産効率がアップする。
【0071】
次に、図3、図4及び図7を参照して本発明の第2の実施の形態について説明する。前述した第1の実施の形態では、図7のNo.1の特別仕様について記載したが、この第2の実施の形態では図7のNo.4及びNo.5の特別仕様を付加する場合について説明する。
【0072】
図7のNo.4異常信号、No.5運転信号の、2つの特別仕様は、図3に示すように、通信インタフェース51を介して運転指令aとINV異常信号eとを受信し、出力ポート62,63から運転信号aとINV異常信号eをON/OFF信号として出力している。
【0073】
ここで、第2の制御部50は通信インタフェース51を介して受信だけ行い、送信を行わない。
【0074】
つまり、親機である第1の制御部30aから子機である第2の制御部50へ交信の指示を出さないようにした。
【0075】
図4を参照して第1の制御部30aと可変制御部40、第2の制御部50との通信について説明する。つまり、第1の制御部30aを親機として使用し、可変制御部40及び第2の制御部50を第1及び第2の子機として使用している。
【0076】
複数の機器が同時に送信すると混信となるため、図4に示すように、親機である第1の制御部30aは、子機である可変速手段40あるいは第2の制御部50などの複数の子機に対して順番に交信の指示をする。そして、交信の指示を受けた子機が親機と送受信を行う。図4において、p1,p3,…,p7,は親機としての第1の制御部30aから子機への交信の指示、p2,p4,p6,p8は親機と子機との交信を示している。
【0077】
そのため、子機が増えるほど、1つの子機に順番が回ってくる頻度が低下する。順番が回って来なくても、子機での受信だけは常時行うことができるので、送信を行わず受信だけ行う子機に対しては、親機から交信の指示を出さないようにする。受信専用の子機には親機から交信の指示を出さなくてもよいので、受信専用の子機を増設しても交信の頻度が低下しない。従って、交信頻度へ影響を与えることなく任意の数の子機を増設することができるので特別仕様への対応が容易となる。
【0078】
例えば、図7のNo.4の異常信号の特別仕様において、ポンプ2の台数が複数のときは、ポンプの数だけ出力端子が必要となる。例えば、異常個所を集中監視盤へ通報し、異常ポンプの台数を把握するときなどである。
【0079】
この様なときでもこの実施の形態によれば必要な数だけ出力端子を増設できる。また例えば、図7のNo.5の運転信号の特別仕様において、ポンプ2の台数が複数のときは、ポンプの数だけ出力端子が必要となる。例えば、ポンプ毎に積算運転回数や積算運転時間をカウントするときなどである。このようなときでもこの実施の形態によれば必要な数だけ出力端子を増設できる。
【0080】
次に、本発明の第3の実施の形態について図5及び図7を参照して説明する。
【0081】
図7に示す特別仕様の例のうち、No.4の異常信号と、No.5の運転信号の2つは、第1の制御部30aは受信しか行わないので第2の実施の形態の方法を使用することができる。
【0082】
また、図7のNo.1〜3は受信と送信の両方を必要とするが、図7の内容の欄に示すように、図7のNo.1〜3のいずれにおいても送信する指令はポンプを停止させる指令だけである。
【0083】
そこで、図5に示すように、ポンプを停止させる指令を送信する代わりに運転/停止スイッチ10の信号を強制的にOFFすることによって、第2の実施の形態の内容を使用することができる。
【0084】
具体的には、図5において、判定部83から出力される運転禁止指令pを通信インタフェース51を介して送信する代わりに、出力ポート60を介して、ON/OFF信号として出力する。運転/停止スイッチ10と入力ポート34との間に、スイッチ手段としてトランジスタQ1を設けている。そして、このトランジスタQ1のベースに運転禁止信号pがON/OFF信号として出力されている。
【0085】
つまり、運転禁止信号pが出力されると運転/停止スイッチ10の信号を強制的にOFFされる。このように構成することにより、図5の通信インタフェース51に接続される信号は受信信号のみとなり、前述した第2の実施の形態の方法が使用可能となる。
【0086】
つまり、この第3の実施の形態によれば、第1の制御部30aと可変速制御部40とが通信インタフェース31,41を介して交信している内容を、第2の制御部50が傍受するだけで特別仕様の機能を実現することができる。
【0087】
すなわち、第1の制御部30aから送信する運転指令aを、第2の制御部50が傍受して出力ポート62から運転信号aを出力したり、可変速制御部40から送信するINV異常信号eを、第2の制御部50が傍受して出力ポート63からINV異常信号eを出力したりするようにすることができる。
【0088】
このように第3の実施の形態によれば、特別仕様に対応するための第1の制御部30aの負担は極めて低くなるだけでなく、特別仕様への対応が考慮されていない既存の製品に対しても、第1の制御部30aと可変速制御部40との交信を第2の制御部50が傍受することによって特別仕様に容易に対応することができる。
【0089】
次に、本発明の第4の実施の形態について図6を使って説明する。第1の実施の形態では、図6に示すように、親機である第1の制御部30aは、子機である可変速制御部40あるいは第2の制御部50に対して、順次交信の指示を行い、交信の指示を受けた子機が親機である第1の制御部30aと交信していた。
【0090】
子機が多い場合は、1つの子機に順番が回ってくる頻度が低くなる。
【0091】
子機が可変速制御部40であると、交信頻度が低くなり、親機から送信される周波数指令bを受信する頻度が低くなると、その間に使用流量が変化し、使用流量に対するポンプの送水量の過不足が大となって安定した運転ができなくなる。
【0092】
一方、親機と第2の制御部50との交信はそれほど高頻度でなくても差し支えない。特別仕様のための第2の制御部50の入出力が1秒程度遅れても問題とならないからである。
【0093】
また、複数のポンプを並列運転するときは、1台のポンプを変速運転し、他のポンプはすべて定速運転する方法が行われるが、定速運転中のポンプの可変速制御部50との交信もそれほど高頻度でなくても差し支えない。定速運転中のポンプの起動や停止が1秒程度遅れても問題とならないからである。
【0094】
そこで図6に示すように、第1の制御部30aは、変速運転中の可変速制御部40とはd1,d2,…に示すように高頻度で交信し、第2の制御部50や停止中の可変速制御部40や定速運転中の可変速制御部40とはe1,e2,…f1,f2,g1,…のように低頻度で交信する。ここで、p1,p3,p5,…は親機からの子機への送信指示を示し、p2,p4,…は親機と子機との交信を示す。
【0095】
この結果、子機の数が多くても、変速運転中の可変速制御部40の交信頻度を高くすることができる。
【0096】
なお、前述した第1及び第3の実施の形態では、第2の制御部50からポンプの運転禁止指令pを出力することができる。従って、ポンプ2と第1の制御部30aとを複数備え、第2の制御部50から任意のポンプの運転禁止指令pを出力すれば、複数のポンプを台数制御することができる。
【0097】
また、第1の制御部30aが正常動作している間に、第2の制御部50は受信した通信情報をもとに第1の制御部30aの機能動作を学習し、第1の制御部30aが故障したときには、前記学習結果にもとづいて第2の制御部50が第1の制御部30aに代わって制御を行うようにすることもできる。
【0098】
また、制御データを引き渡すプログラムは、標準仕様のプログラム、特別仕様のプログラムとは独立させ、これらのプログラム間は、互いに制御データを引き渡しあうことによって動作するようにするとともに、標準仕様と特別仕様との間で引き渡しを行う有限で少数の制御データは、コードに変換して通信を介して送受信するとともに、新旧製品の混在や複数メーカ製品の混在などにより、1つの制御データに対して複数のコードが存在するときでも、複数のコードを共に正しく変換して送受信するようにすることもできる。
【0099】
また、第2の制御部50は、第1の制御部30aから送信された制御データを受信し、可変速制御部40を制御するためにON/OFF信号である運転指令aおよびアナログ信号である周波数指令bに変換して、可変速制御部40へ出力することもできる。
【0100】
また、第1の制御部30aは可変速制御部40の一部であっても良い。すなわち、通信インタフェース31、CPU32、メモリ33は、可変速制御部40に内蔵されているものを、第1の制御部30aの代わりとして兼用し、可変速制御部40には、可変速制御部40の機能と第1の制御部30aの機能との、2つの機能を両方持たせることにより、第1の制御部30aを不要にしても良い。
【0101】
上記実施の形態では、第1の制御部30aに標準仕様の機能を備え、第2の制御部50に特別仕様の機能を備えることにより、標準仕様の低コスト化と特別仕様への対応の容易化をはかったが、第1の制御部30aに共通仕様の機能を備え、第2の制御部50に個別仕様の機能を備えることにより、従来の標準仕様品が、共通仕様部分は同じであっても、個別仕様の部分がまちまちになっているために、機種の増大となっていたものを、標準化しても良い。
【0102】
こうすることにより、ハードウェアもソフトウェアも比較的大規模な第1の制御部30aを1種類に統一できる。そして、ハードウェアもソフトウェアも比較的小規模な第2の制御部50を個別に用意することにより、多機種の標準仕様に対応することができる。
【0103】
以上のように第1の制御部30aには、特別仕様のための余分な入出力端子を設ける必要が無いので、標準仕様品が低コストとなる。
【0104】
さらに、第1の制御部30aに設けるプログラムを1種類に統一できるので、特別仕様のたびにプログラムを変更しなくても済むので、プログラムを変更するためのソケット構造やフラッシュメモリなどが不要となり、安価なマスクROMを使うこともできるようになり、第1の制御部30aのコストを下げることができる。
【0105】
また、第1の制御部30aには、標準仕様のプログラムと、標準仕様と特別仕様との間の有限で少数の制御データの引き渡しを行うプログラムだけを設け、特別仕様のプログラムは設けないので、処理能力の低いCPUや記憶容量の小さいメモリを使うことができ、コストを下げることができる。
【0106】
さらに、第1の制御部30aは、特別仕様の有無や特別仕様の内容にかかわらず、ハードウェア、ソフトウェアの両面において1種類で済むので、あらかじめ第1の制御手段を備えた標準仕様の制御盤を生産しておき、特別仕様に対応するときは、標準仕様の制御盤に第2の制御部50を追加するだけで済む。
【0107】
特別仕様品を特別仕様毎に1台ずつ生産するよりも低コストかつ、短納期となる。
【0108】
もし、客先の都合で特別仕様の追加、変更が有っても第2の制御部50を追加、交換するだけで良いので柔軟に迅速に対応することができる。
【0109】
また、特別仕様の規模に応じて、第2の制御部50を必要なだけ追加するので、小規模から大規模まで柔軟で無駄の無い対応ができる。
【0110】
さらに、生産のロットサイズが標準仕様品と特別仕様品の合計の数となるので、全体の生産効率を向上させることができる。
【0111】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によれば、標準仕様品の低コスト化と特別仕様への対応容易化の両立を可能とすることができる可変速ポンプ制御装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係わる可変速ポンプ制御装置の構成を示すブロック図。
【図2】同実施の形態の詳細な構成を示すブロック図。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係わる可変速ポンプ制御装置の構成を示すブロック図。
【図4】同第2の実施の形態の動作を説明するためのタイミングチャート。
【図5】本発明の第3の実施の形態に係わる可変速ポンプ制御装置の構成を示すブロック図。
【図6】本発明の第4の実施の形態に係わる可変速ポンプ制御装置の動作を説明するためのタイミングチャート。
【図7】特別仕様の内容を説明するための図。
【図8】従来の可変速ポンプ制御装置の構成を示すブロック図。
【図9】図8の可変速ポンプ制御装置の詳細な構成を示すブロック図。
【符号の説明】
1…電動機、
2…ポンプ、
3…吸水配管、
4…給水配管、
5…圧力センサ、
7…圧力タンク、
20…制御盤、
30a…第1の制御部、
40…可変制御部、
50…第2の制御部。

Claims (3)

  1. ポンプと、このポンプを運転するモータとを備え、このモータを可変速制御することによりポンプの吐出流量を制御する可変速ポンプ制御装置において、
    前記モータに対する可変速運転用の駆動電力を出力する第1の子機と、
    運転/停止スイッチと、
    上記第1の子機に通信ラインを介して接続され、前記運転/停止スイッチのON時、その運転/停止スイッチから供給される信号に応じて、少なくとも前記ポンプの吐出側流量及び圧力に基づく同ポンプの自動運転制御を前記第1の子機との交信により行い、前記運転/停止スイッチのOFF時は、その運転/停止スイッチから信号が供給されないことにより、前記第1の子機との交信により前記ポンプを停止させる標準仕様の機能を有する親機と、
    前記運転/停止スイッチから前記親機への信号供給ラインに設けられたスイッチ手段と、
    前記通信ラインに接続され、その通信ラインを介した受信のみ行って送信は行なわず、かつ外部入力される信号に応じて前記スイッチ手段をOFFするための運転禁止信号を同スイッチ手段に対し出力する特別仕様の機能を備えた第2の子機と、
    を備えることを特徴とする可変速ポンプ制御装置。
  2. 前記ポンプ、モータ、第1の子機がそれぞれ複数であり、
    前記親機は、各第1の子機に通信ラインを介して接続され、各第1の子機のうち、ポンプの変速運転を行う状態の第1の子機に対して交信の頻度を高くし、ポンプの停止または定速運転を行う状態の第1の子機に対して交信の頻度を低くする、
    ことを特徴とする請求項1記載の可変速ポンプ制御装置。
  3. 前記第2の子機は、前記親機と前記第1の子機との交信の内容を傍受することにより特別仕様の機能を実現する、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の可変速ポンプ制御装置。
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