JP4529016B2 - ヒドラジンベースのジウレア誘導体の針状結晶及び塗料組成物及び接着剤組成物におけるレオロジー調節剤としてのその使用 - Google Patents

ヒドラジンベースのジウレア誘導体の針状結晶及び塗料組成物及び接着剤組成物におけるレオロジー調節剤としてのその使用 Download PDF

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Description

本発明は、ヒドラジンベースのジウレア誘導体微粒子、基本的にホルムアルデヒドを含まず上記ヒドラジンベースのジウレア誘導体を含む組成物、及びレオロジー調節剤及び抗沈降剤としての該ヒドラジンベースのジウレア誘導体の使用に関する。本発明は、上記ヒドラジンベースのジウレア誘導体を含む塗料組成物及び接着剤組成物にさらに関する。
チキソトロープ剤又は垂れ抑制剤は、塗料及び接着剤組成物の基本的な要素である。それらは塗料組成物中における複数の成分の安定した混合物を与えるばかりでなく、硬化された塗料における垂れが起きることなく、垂直に置かれた物の上の厚い層においてさえも塗料又は接着剤を施与することを可能にする。尿素化合物のコロイド会合は、それらがチキソトロープレオロジーを与え、塗料の垂れ耐性(従って用語、垂れ抑制剤、SCA)、又は自動車塗装用のベースコートにおけるメタリック顔料の配向性を改善し、垂直な表面に施与された塗料の外観を改善する点において、有用であることが公知である。アミンベースのジウレア誘導体は、周知の垂れ抑制剤であり、多くの特許において記載される。公知のアミンベースのジウレア誘導体は、一級アミン、例えばベンジルアミン、メチルアミン、ヘキシルアミン、1,6−ヘキサメチレンジアミン、ネオペンチルジアミン等に基づくアミノ官能性化合物である。
欧州特許出願公開第0198519号は、ジウレア化合物、ヘキサメチレン―1,6−ジイソシアネート(HDI)のベンジルアミン(BA)に対する付加物を開示し、該付加物は上記の目的のために産業において使用され、異方性のある粒子形を特徴とする。異方性は、凝集(著しい粘度の増大をもたらす)のとき、等方性の粒子の場合より低い体積フラクションにおいてSCA粒子の染み出すネットワークの形成を許すと考えられる。HDI−BAジウレア付加物のSEM写真は、最長:最短の寸法(アスペクト比)は典型的には約5であることを明らかにする。これらのHDI−BA粒子の平均長は2〜3ミクロンである。
塗料組成物及び接着剤組成物においてSCAとして機能できる他の化合物を開発するためにかなりの努力が払われてきた。
特定の代替のジウレア化合物、即ちヒドラジン(H2N−NH2)及びモノイソシアネートから製造される化合物は、極端な異方性(ある場合には300を超えるアスペクト比)を示すことができるあるいは示し得るところの、針状の自己会合した粒子を形成するように製造され得ることを我々は見出した。これらの針状粒子は、現行のジ、トリ、及びポリ尿素SCAより非常に低い濃度において、塗料配合物においてチキソトロープレオロジーを誘発することにおいて、効果的であることが見出された。本発明のジウレア化合物は、垂直な表面上の改善された概観を有する塗料のための樹脂において使用されることができる。それらは公知のSCAより広い施与範囲を示す。この文脈において、用語“施与範囲”とは、その間で、塗料又は接着剤が垂れることなく、かつ自動車及び接着剤用途のための十分な平坦化をもって垂直な表面の上に施与され得る層厚の限界を意味する。
例えばモノイソシアネートとヒドラジンとを反応させることにより得られる化学化合物は先行技術において周知であることが注目される。これらの化合物は、非常に効果的なホルムアルデヒドの捕捉剤であることが公知であり、その目的のためにそれらは典型的に使用されてきた。ヒドラジンベースのジウレア誘導体は、上記の捕捉作用により消費される。ヒドラジンベースのジウレア誘導体の物理的な形態はこの用途においては重要ではない。
本発明は、式、R´HN−CO−NH−NH−CO−NHR、ここでR及びR´は独立して置換されている又はされていない炭化水素基である、のヒドラジンに基づくジウレア誘導体を含む特定の組成物に関する。これらの組成物は、該組成物がヒドラジンに基づくジウレア誘導体を針状結晶の形で含み、その結果、該組成物がSCAとして機能することを特徴とし、かつ該組成物がホルムアルデヒド又はホルムアルデヒドを生成する化合物を基本的に含まないことを特徴とする。
好ましくは、炭化水素基は置換されているかあるいは無置換であり、アルキル、シクロアルキル、アラルキル、及びアリール基から選択される。より好ましくは、それは置換あるいは無置換の、1〜18の炭素原子を有する1価の脂肪族炭化水素基、5〜15の炭素原子を有する1価の環状脂肪族炭化水素基、7〜15の炭素原子を有する1価の芳香脂肪族炭化水素基、又は6〜15の炭素原子を有する1価の芳香族炭化水素基である。さらにより好ましくは、それはメチル、ブチル、ヘキシル、オクタデシル、ベンジル、メトキシベンジル、フェニル、メトキシフェニル、ナフタレン、ビフェニル、メトキシプロピル、エトキシプロピル、メタクリロイル―C1〜8アルキル、好ましくはメタクリロイル―C1〜4アルキル、最も好ましくは式、
Figure 0004529016
を有するメタクリロイルエチル、アクリロイル―C1〜8アルキル、好ましくはアクロイル―C1〜4アルキル、最も好ましくはアクリロイルエチル及びそれらの混合物から選択される。最も好ましいのはヘキシル、オクタデシル、メトキシプロピル、エトキシプロピル、ベンジル、シクロヘキシル、
Figure 0004529016
及びそれらの組合せから選択される炭化水素基である。R及びR´が同じであることもまた好ましい。これらのヒドラジンベースのSCAの中で、ヒドラジンとシクロヘキシルイソシアネート、オクタデシルイソシアネート、あるいはそれらの混合物とを反応させることにより製造された化合物、従って炭化水素基がシクロヘキシル、オクタデシル、及びそれらの混合物である化合物が特に好ましい。
結晶の針状の形は、SEM写真の(視覚)検査により測定されたアスペクト比、即ち、結晶の幅により割られた結晶の長さ(最も長い寸法)を特徴とすることができる。このアスペクト比は3より、好ましくは10より、最も好ましくは20より大きいことが望ましい。もう1つの重要な特徴は、SEM写真の(視覚)検査により測定された、ヒドラジンベースのジウレア誘導体粒子の平均長(le)である。ヒドラジンベースのジウレア誘導体を製造するとき選択される条件によって、leは0.1〜300ミクロメートル(ミクロン)の範囲であることができる。適切には、leが0.5ミクロンより、好ましくは1ミクロンより、より好ましくは2ミクロンより,そして最も好ましくは3ミクロンより大きくなるように条件が選択される。低い数字はより好ましくなく、なぜならそのようなleを有するヒドラジンベースのジウレア誘導体を含む組成物は、まだ垂れの欠点があり、又はSCAの高い量を要求するからである。その中でSCAが使用されるところの組成物の粘度を抑制するため、leは、好ましくは100ミクロン未満、より好ましくは50ミクロン未満、最も好ましくは30ミクロン未満である。もし本発明のヒドラジンベースのジウレア誘導体を含む組成物の粘度が高すぎるならば、leは下げられることができるか、あるいはヒドラジンベースのジウレア誘導体の量が減少されることができ、その逆も同じである。
用語“ヒドラジン”とは、ヒドラジン、ヒドラジン水和物、又はそれらの塩を意味する。好ましくは、ヒドラジンの水溶液が使用される。
用語“モノイソシアネート官能性化合物”は、1分子につき、1のアミン反応性のイソシアネート基を含むイソシアネートを指すために使用される。
本明細書において用語“ホルムアルデヒド又はホルムアルデヒドを生成する化合物を基本的に含まない”は、正常な製造の間にSCAを完全に消費するのに十分なホルムアルデヒドを含まないあるいは生成しない組成物を意味するために使用される。該組成物はその製造の間、完全にホルムアルデヒドを含まないことが好ましい、なぜなら、そうすれば最終的な塗料又は接着剤組成物が施与されるあるいは形成される前に、SCAは全く消費されず、導入されたSCAの完全な垂れ抑制効果を保証するからである。しかし、2成分塗料組成物又は接着組成物の場合、少量のホルムアルデヒドベースの樹脂又はホルムアルデヒドを生成する化合物を、硬化温度を下げるため、あるいはクリアコートの場合には透明な、曇りのない塗料を得るために使用することが有利であり得る。その場合、製造及び塗料又は接着剤組成物の硬化の間に生成されるホルムアルデヒドの量は、配合物中に存在するヒドラジンベースのジウレア誘導体により捕捉され得る量の、好ましくは100%未満、より好ましくは50%未満、さらにより好ましくは25%未満である。
ホルムアルデヒドベースの樹脂、又は硬化条件の間にホルムアルデヒドを生成する化合物は、好ましくは、施与の直前に添加されるかあるいは2成分塗料の、ヒドラジンベースのジウレア誘導体を含まない成分に添加されることができる。
用語“基本的に針状の”は、1の方向における長さが、任意の他の方向の長さの少なくとも2倍、好ましくは4倍、より好ましくは少なくとも6倍、最も好ましくは少なくとも8倍である結晶を表示するために意味される。典型的には、該結晶は針状の形をしている。
用語“接着剤”は、セメント、糊、シーラント、並びにパテ(putties)を表示することが意味される。
従来の垂れ抑制剤は、バインダー樹脂の存在下製造されることが公知である。例えば、英国特許出願公開第1,454,414号において尿素付加物がバインダーの存在下、インシチューで製造される。また,本発明のヒドラジンベースのジウレア誘導体は、好ましくは、バインダー樹脂中で望まれるleの針状物を直接生成するように、バインダーの存在下製造される。しかし、それらは、ヒドラジンとイソシアネートとをヒドラジンベースのジウレア誘導体に対して制限された溶解度を有する非溶媒中で反応させ、そのまま使用され得る沈殿を与えることによってもまた製造され得、leを下げるために粉砕され得、あるいは例えば純度を上げるため、あるいはleを変更するため再結晶されることができる。ヒドラジンベースのジウレア誘導体の沈殿を製造する方法において添加条件は変更され得、攪拌機の速度は、得られる針状物のleを変化させるために変化され得る。そのような最適化は当業者に公知である。
あるいは、ヒドラジンベースのジウレア誘導体は、0〜150℃の温度において真の溶液として製造され得る。ヒドラジンベースのジウレア誘導体の針状物は、次に該溶液から従来の技術、例えば非溶媒の添加あるいは非溶媒への添加を用いて沈殿され得、それからバインダーと混合される。しかし、もし溶媒がバインダーと親和性を有するように選択されると、該溶液は上記バインダーと混合され得、上記バインダー中で直接沈殿を形成する。この目的のために適する溶媒は、例えばN−メチルピロリドン(NMP)又はブチルグリコールである。
これらの公知の方法は、本発明と同様に適用可能である。通常、ヒドラジンあるいは水和部物、あるいはそれらの塩は、式、R−NCOあるいはR´―NCO、ここでR及びR´は前に与えられた意味を有する、の少なくとも1のモノイソシアネートと、上で開示された方法の一つにおいて反応される。また、式、R−NCOあるいはR´―NCOのモノイソシアネートの混合物も使用され得る。ヒドラジンとモノイソシアネート官能性化合物との反応は、場合によって高められたあるいは低められた温度において、一般に、出発化合物を混合する任意の順序において実行され得る。反応は、−20〜+80℃の範囲の温度において不活性気体の雰囲気下、行われることが望まれる。反応は、モノイソシアネートR−NCO及びR´―NCO、ここでR及びR´は異なる意味を有する、の混合物あるいは、式、R−NCOの1だけのイソシアネートを用いて行われ得る。
ヒドラジン及びイソシアネート官能性化合物の全体の量が化学量論であるならば、各アミン基はイソシアネート官能性化合物のイソシアネート基と反応し、その結果、基本的には遊離のアミンあるいはイソシアネート基は、理論的な反応の完結後は、全く存在しない。しかし、ヒドラジンの未反応のアミノ基の少量の存在を防ぐために、イソシアネート官能性化合物の少量の過剰が好まれる。好ましくは、この過剰量は、当量に基づいて1〜10%の範囲である。
好ましい実施態様に従って、ヒドラジンベースのジウレア誘導体を含むチキソトロープ性樹脂は、モノ―イソシアネート官能性化合物をヒドラジンと樹脂との混合物に添加し、樹脂に埋め込まれた異方性結晶を与えることにより得られ得る。しかし、ヒドラジン及びモノイソシアネート官能性化合物は樹脂に任意の順序で添加され得る。もし、そのように望まれるならば、これはいくつかの段階において行われ得る。もし、モノイソシアネート官能性化合物が最初に添加されるならば、そのようにして得られた混合物はあまり長い間、あるいはあまり高い温度においては保存されないことに注意すべきである。なぜなら樹脂とモノイソシアネート官能性化合物との間の反応が起こり得るからである。アミン化合物を樹脂の一部に添加し、イソシアネート官能性化合物を樹脂の他の部分に添加し、続いて2つの樹脂混合物を混合し、任意的に追加の樹脂が添加することもまた可能である。あるいは、ヒドラジンベースのジウレア誘導体は、上で記述された任意の順序を用いて、単なる樹脂の中での代わりに塗料配合物中で製造されることができる。
アミンとイソシアネート官能性化合物との反応の間に、反応混合物は好ましくは徹底的に混合される。適切には、これは低あるいは高剪断ミキサー(例えばプロペラ、インペラー、タービン、ローター―ステータ―ミキサー、分散機、溶解機など)を用いることにより行われる。
その上,沈殿が形成されるならば、SCA粒子のための結晶成長調節剤及び/又は凝集調節剤として機能する1以上の添加物が存在することが好ましい。
結晶成長調節剤が使用されるとき、SCA針状物のleは影響を受け得る。1以上の結晶成長調節剤は、ヒドラジンベースのジウレア誘導体の生成の前あるいはそれと同時に添加され得る。あるいは、1以上の結晶成長調節剤はヒドラジンベースのジウレア誘導体の結晶段階の間に形成される。好ましくは結晶成長調節剤は、少なくとも1の極性、好ましくは“親尿素性”、即ち、複数の水素架橋基を含む基を含む。ただし結晶成長調節剤は主要な結晶するジウレア化合物とは異なることを条件とする。そのような分子は、形成されるヒドラジンベースのジウレア誘導体と相互作用し、核のさらなる結晶化を遅らせる。好ましい親尿素基は、尿素、アミド、及びウレタン基である。親尿素基を有する化合物が効果的な結晶成長調節剤であるか否かは、ヒドラジンベースのジウレア誘導体の沈殿工程を、2重量%(ヒドラジンベースのジウレア誘導体に基づいて)の上記成分ありで及び無しで行い、アスペクト比及び/又は形成される針状物の長さにおける差を判断することにより容易に決められる。
凝集調節剤は、ヒドラジンベースのジウレア誘導体生成の前、同時に、あるいはその後に添加され得る。凝集調節剤が使用されるとき、凝集に対するSCA結晶の安定化は、強化され得、凝集は阻害される。そのような添加剤は、少なくとも500ドルトンの分子量を特徴とし、より好ましくは添加剤は少なくとも600ドルトンの分子量を有する分子から選択され、さらにより好ましくは少なくとも800ドルトン、より好ましくはさらに少なくとも1,000ドルトン、最も好ましくは2,000ドルトンより高い分子量を有する分子から選択され、その中で沈殿が形成される樹脂/溶媒と良好な相溶性を有するところの部分、例えば主鎖ばかりでなく、上に記載されたような極性な(好ましくは親尿素性の)部分を有する。そのような化合物は結晶成長調節機能並びに凝集調節剤機能の両方を有し得る。凝集阻害は、レオロジークリープ試験において高剪断処理後の構造構築の(相対的な)スローダウンとして観察され得る。適する調節剤は、1以上の尿素基を有する分子、例えば、イソシアネートをかさ高いあるいは長鎖のアミン、例えばJeffamine M1000と反応させることにより得られ得る。
ヒドラジンベースのジウレア誘導体の製造は連続方法においてばかりでなくバッチ方式においても行われ得る。
バインダー濃縮物、塗料組成物あるいは接着剤組成物の中で使用されるSCAの量は、状況に応じて広い範囲で変化し得る。好ましい実施態様において、本発明のSCAは濃縮された樹脂組成物中に存在する。そのような濃縮物は、塗料あるいは接着剤組成物を製造するとき、特に有利性を有する。より具体的には、それらは大きな柔軟性及びSCAの添加の正確さを保証する。現在のところ、該濃縮物は合計濃縮物の重量に基づいて(%w/w)、0.1〜50重量%のSCAを含むことが期待される。好ましくは、濃縮物中のSCAの量は、0.1より多く、より好ましくは0.5より多く、さらにより好ましくは1.0より多く、最も好ましくは1.5%w/wより多い。該濃縮物は、50未満、より好ましくは25未満、最も好ましくは10%w/w未満のSCAを含む。特に、これらの濃縮物は、典型的には塗料あるいは接着剤配合物の製造において使用される前に長い期間の間貯蔵されるので、それらはホルムアルデヒドを含まないことが好ましい。
塗料あるいは接着剤配合物中に存在するSCAの量は、なかんずくその中でSCAが使用され、垂れ抑制が必要とされる配合物のレオロジーに依存する。本発明のSCAは、他のレオロジー抑制剤、例えば欧州特許出願公開第0192304号において記述されるようなHDI−BAに基づく従来のSCAと共に混合され得る。特に、最終的な塗料あるいは接着剤の硬化温度が100℃を超えるとき、そのような従来のSCAとの組合せが有利であり得る。典型的には、両方のタイプのSCAから由来する合計のSCA濃度は、0.1〜5%である。あるいは、ヒドラジンベースのジウレア誘導体は、レオロジー的な挙動及び塗料の性能を最適化するため、塗料配合物中の非水性分散物あるいはミクロゲルと混合され得る。
本発明のチキソトロープ性樹脂は、塗料及び接着剤組成物の配合物において使用されるのに抜群に適切である。塗料組成物において、これらの樹脂は、架橋剤、例えば1K−及び2K−塗料組成物中で室温、強制乾燥条件(30〜100℃)及び焼付条件(100℃より高い)において硬化させるための架橋樹脂との組み合わせにおいて機能性バインダーとして使用され得る。乾燥強制及び焼付条件が好ましい。高温焼付は、好ましくは100〜160℃において行われる。さらに、本レオロジー調節剤は、公知のレオロジー調節剤、例えばジ,トリ、又はポリイソシアネートとモノアミンとに基づくSCAより低い濃度において優れた垂れ耐性を有する。
最終の塗料又は接着剤配合物中で使用される架橋剤は、該配合物が基本的にホルムアルデヒドを含まない限り、使用される樹脂に適する、任意の従来のタイプであることができる。その中で本発明のSCAが使用され得る、公知の樹脂/架橋剤及び/又は架橋剤/樹脂の組合せは、ポリオール又はチオール/(ブロックされた)ポリイソシアネート;エポキシ/酸の組合せ;エポキシ/酸無水物の組合せ;エポキシ/酸無水物;アセトアセテート/アミン、アルデヒドでブロックされたアミン、又はケトンでブロックされたアミン;アクリロイル/アミン、アルデヒドでブロックされたアミン、又はケトンでブロックされたアミン;エポキシ/チオールを含む。ポリオールは、アクリルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、シリコン含有ポリオール、ウレタン修飾ポリオール及び(内部的に)ブロックされたポリオール、及びそれらの混合物を含む。
しかし本発明のSCAは、硬化が化学照射、例えば近赤外、可視光、UV及びX線照射あるいは電子ビーム照射により得られるところの組成物においてもまた使用され得る。そのような硬化方法は、不飽和の共有結合、例えばエチレン性不飽和炭素―炭素結合を通じての単純な硬化を含むことができるばかりでなく、任意の他の従来の活性結合もまた硬化方法に含まれ得る。また、そのような硬化方法において従来の、照射に敏感な活性剤/開始剤を使用することも有益であり得る。適する照射硬化可能な組成物の例は、国際特許出願公開第02/18468号に示される。そこで使用される慣用のSCAは、本発明のSCAにより置き換えられることができる。
塗料及び接着剤において一般的である任意の樹脂は、本発明において使用され得ることが見出された。例は、ポリエステル、エステルジオール、ポリウレタン、アルキド樹脂、アクリレート及びメタクリレート樹脂、エポキシ樹脂、ポリアミン、カーバメート、及びポリエステルアクリレート樹脂などである。これらの樹脂は随意的にヒドロキシ、ケト、カルボキシレート、スルホネート、カーバメート、エポキシ基、3級アミンなどで官能化され得る。また、最終の塗料又は接着剤組成物は油性あるいは水性であり得る。
チキソトロープ性塗料組成物はさらに通常の補助剤及び添加剤、例えば顔料分散剤、染料、顔料、溶媒、及び硬化反応の促進剤を含むことができる。
チキソトロープ性塗料組成物は、任意の望まれる方法、例えばローリング、噴霧、刷毛塗り、散布、キャスティング、浸漬、又は静電噴霧において基材に施与されることができる。チキソトロープ性塗料組成物は、通常の方法、例えば環境温度又は高温においてオーブン中で、例えば60〜140℃において2〜120分間、さらに硬化又は焼付されることができる。
本発明は、以下の実施例によりさらに説明される。
実施例1
2.96gのヒドラジン溶液(35重量%、水中)が300gのポリエステルポリオール樹脂(Setal(商標)166SS−80,酢酸ブチル中80%固体)に、室温において添加された。攪拌下、8.08gのシクロヘキシルイソシアネート(CHI)の溶液が2分の期間にわたって添加された。攪拌が5〜10分間続けられた。強いチキソトロピーを有する約60〜70ミクロンのleを有する、ヒドラジン(HY)及びシクロヘキシルイソシアネート(CHI)の反応生成物(HY/CHI)の針状物を有する、濁ったコロイド懸濁液が得られた。
実施例2
高速溶解機及び2つの滴下ロートを備えられた2リットルの反応容器の中へ、600gのSetal(商標)166SS−80(ポリエステルポリオール樹脂、Akzo Nobel製)及び138.5gの酢酸ブチルが充填された。反応容器の内容物は1,700rpmにおいて混合された。次に5.84gの35%ヒドラジン水溶液が添加され、1,700rpmにおいて5分間混合された。次に16.44gのシクロヘキシルイソシアネートと16.44gの酢酸ブチルとの混合物が6分間、3,000〜3,550rpmにおいて添加された。添加の後、反応混合物はさらに10分間、4,000〜4,350rpmにおいて攪拌された。
得られた白色の溶液は2.32のヒドラジンベースのジウレア化合物の理論百分率を有した。1及び100s-1における粘度はそれぞれ14.1及び0.64Pasに達した。
実施例3
6.23gのJeffamine(商標)M1000のシクロヘキシルイソシアネート(CHI)への付加物(1:1モル)、これは結晶成長阻害剤として作用する、が150gのSetal(商標)166溶液(80%固体)に添加された。1.47gのヒドラジン(35重量%の水性溶液)が添加され、攪拌下、4.02gのCHIが2分に渡って添加された。攪拌は5〜10分間続けられ,強いチキソトロープレオロジーを有する、濁ったコロイド懸濁液が得られた。
樹脂中に形成された該コロイド粒子のSEM分析は、極端なアスペクト比(細長い針状物)を明らかにした。
実施例4
138.46gのJeffamine(商標)M1000のCHI(1:1モル)への付加物が、600gのポリエステルポリオール樹脂(Setal(商標)166、80%固体)に室温において添加され、続いて5.84gのヒドラジン溶液(35重量%水中)が添加された。攪拌下、16.44gのCHIの16.44gの酢酸ブチル溶液が6分に渡って添加された。攪拌は10分間続けられた。強いチキソトロピーを有する、濁ったコロイド懸濁液が得られた。尿素懸濁液の極めの細かさは<8μmであることが示された(Hegmanバーを用いた)。
実施例5
0.71gのヒドラジン溶液(35重量%水中)が150gのポリエステルポリオール樹脂(Setal(商標)166、80%固体)に、室温において添加された。攪拌下、4.27gのオクタデシルイソシアネート(ODI)溶液が<2分の期間に渡って添加された。攪拌は5〜10分間続けられた。針状物を含むチキソトロピー性の濁ったコロイド懸濁液が得られた。
実施例6
高速の溶解機及び滴下ロートを備えられた2リットルの反応容器の中へ、400gのSetal(商標)166SS−80(ポリエステルポリオール樹脂、Akzo Nobel製)及び92.3gの酢酸ブチルが充填された。反応容器の内容物は1,700rpmにおいて混合された。次に、3.89gの35%水性ヒドラジン溶液が添加され、1,700rpmにおいて5分間混合された。次に10.96gのシクロヘキシルイソシアネートと10.96gの酢酸ブチルの混合物が6分間で、4,500〜4,800rpmにおいて添加された。添加の後,反応混合物はもう20分間14,000rpmにおいて攪拌された。
得られた白色の溶液は、2.32のヒドラジンベースのジウレア化合物の理論百分率を有した。1及び100s-1における粘度は、それぞれ15.5及び0.66Pa.sに達した。該針状物は10〜50ミクロンのleを有した。
実施例7
1.38gの実施例3の生成物を3.15gのSetal(商標)166(80%固体)に添加することによりラッカーが処方された。攪拌は、均一な混合物が得られるまで続けられた。攪拌下1.12gの酢酸ブチルが510分の期間にわたってゆっくり添加された。この均一な混合物に、2.29gのTolonate(商標)HDT−LVが添加された(固体に対して合計0.67重量%のジウレア、固体含有率75%)。攪拌は5分間続けられた。ラッカーのレオロジーは測定され、20年以上にわたって速い回復を示した(1,000s-1において攪拌した後、0.5Pa剪断応力において200秒後75Pa.s;高速剪断粘度0.5Pa.s.)
該ラッカーはガラス基材にドクターブレードで、120μmのフィルム厚において施与され、30分間90℃において硬化された。透明な光沢のあるフィルムが得られた:コロイド粒子の濁りは見られなかった。
実施例8
最初のシリーズにおいて、2つの塗料A(本発明品)及びB(比較)が表1に従って製造された。塗料は、直径1cmの穴を13個有する垂直なブリキの上に噴霧され、示されたスケジュールにおいて垂直に焼付された。垂れ限界は、垂れが起きるところの穴とその前の穴との間の層の厚さとして測定された。垂れを測定するためのもう1つの方法は、引裂の長さが1cmであるところの点における層の厚さを測定することである。
実施例2の樹脂は、Setal(商標)80166SS−64より効果的である。垂れ限界が高いほど、SCAがより効果的である。
Figure 0004529016
実施例9
第2のシリーズ(表II)においてもまた、2つの塗料、C(本発明品)及びD(比較)が製造され施与された。垂れ限界は、実施例8において記載されたように測定された。従って低いSCAの濃度における垂れ防止剤の効果が明らかになった。
Figure 0004529016
比較例10
162.1gのSetal(商標)80166(64%固体、3.8%SCA(固体に基づく“透明な”トリウレアタイプ)が306.3gのSetal(商標)166(80%)に添加された。均一な混合物が得られるまで攪拌が続けられた。攪拌下、72.15gの酢酸ブチルが5〜10分の期間にわたってゆっくり添加された。最後に、221.04gのTolonate(商標)HDT−LV(固体含有量75%、固体に基づくSCA,0.68%)が添加された。攪拌は5分間続けられた。レオロジーが測定され、実施例6のラッカーと比較された。この濃度において非常に限られた構造的な粘性が高剪断攪拌の後、構築された(1,000s-1における攪拌後、0.5Pa剪断応力において200秒後0.5Pa.s;高剪断粘度0.5Pa.s)。
比較例11
高速の溶解機及び2つの滴下ロートを備えられた2リットルの反応容器の中へ、600gのSetal(商標)166SS−80及び131.6gの酢酸ブチルが充填された。反応容器の内容物は1,700rpmにおいて混合された。次に、10.08gのベンジルアミンが添加され、1,700rpmにおいて5分間攪拌された。次に8.15gのベンジルアミンと16.31gの酢酸ブチルアミンとの混合物が3,000〜4,500rpmにおいて6分間で添加された。添加の後,反応混合物はもう10分間3,800〜4,000rpmにおいて攪拌された。
得られた白色の溶液は、2.32gのHDI/BA SCAの理論的百分率を有した。1及び100s-1における粘度は、それぞれ4.55及び0.51Pa.sに達した。
実施例12
以下のクリアコート配合物が製造された。クリアコートは、固体に基づいて全ての配合物が同じ量のアクリル樹脂及びポリエステル樹脂を含むように製造された。実施例A〜Cは比較である。
Figure 0004529016
1 上述された外観の測定のために使用された、3.75%(固体に基づく)のHY/CHIで修飾されたSetal(商標)166SS−80のヒドラジンとシクロヘキシルイソシアネートとの反応生成物の針状物の平均長(走査電子顕微鏡で測定された)は、3〜5ミクロンに達した。
30×50cmのメッキされたスチールパネルが、40ミクロンの平均層厚を有する市販の油性プライマー及び12〜15ミクロンの平均層厚を有する水性唐辛子赤のベースコートで、噴霧ロボットを用いて塗装された。
クリアコートは、3つの異なる層厚(20,30、及び40ミクロン)において高速ベル噴霧装置で施与された。クリアコートの噴霧、フラッシュオフ(flash-off)及び焼付(24分、140℃において)中、板は垂直に置かれた。
クリアコートの外観は、市販の波長スキャン装置を用いて測定され、GM-テンションとして表現された。結果は以下の表に見られ得る。
Figure 0004529016
表IVから判断され得るように、HY/CHI SCAが配合されたクリアコートのテンションに関して定義された外観は、20及び40ミクロンの両方において、HDI/BA SCAと比較して改善した。

Claims (14)

  1. 式、
    Figure 0004529016
    ここでR及びR´は独立して、置換されている又はされていない炭化水素基である、
    の、ヒドラジンに基づくジウレア誘導体であるレオロジー調節剤の結晶であって、一の方向における長さが任意の他の方向の長さの少なくとも2倍である結晶を含む塗料又は接着剤組成物において、該結晶の平均長が0.1〜300マイクロメートルであり、該組成物はホルムアルデヒド若しくはホルムアルデヒドを生成する化合物を含まないか又は該ヒドラジンに基づくジウレア誘導体を完全に消費するのに十分ではない程度でホルムアルデヒド若しくはホルムアルデヒドを生成する化合物を含むところの前記塗料又は接着剤組成物
  2. R及びR´が同じであるところの、ヒドラジンに基づくジウレア誘導体を含む、請求項1に記載の塗料又は接着剤組成物
  3. 炭化水素基がアルキル、シクロアルキル、アラルキル、及びアリール基から選択されるところの、ヒドラジンに基づくジウレア誘導体を含む、請求項1又は2のいずれか1項に記載の塗料又は接着剤組成物
  4. 炭化水素基が、メチル、ブチル、ヘキシル、オクタデシル、ベンジル、メトキシベンジル、フェニル、メトキシフェニル、ナフタレン、ビフェニル、メトキシプロピル、エトキシプロピル、メタクリロイルエチル、及びアクリロイルエチルから選択される、請求項3に記載の塗料又は接着剤組成物
  5. 式、
    Figure 0004529016
    ここでR及びR´は独立して、置換されている又はされていない炭化水素基である、
    の、ヒドラジンに基づくジウレア誘導体の結晶であって、一の方向における長さが任意の他の方向の長さの少なくとも2倍であり、該結晶の平均長が0.1〜300マイクロメートルである結晶をレオロジー調節剤として用いる方法。
  6. 式、
    Figure 0004529016
    ここでR及びR´は独立して、置換されている又はされていない炭化水素基である、
    の、ヒドラジンに基づくジウレア誘導体の結晶であって、一の方向における長さが任意の他の方向の長さの少なくとも2倍であり、該結晶の平均長が0.1〜300マイクロメートルである結晶を含むチキソトロープ性の樹脂組成物において、該組成物はホルムアルデヒド若しくはホルムアルデヒドを生成する化合物を含まないか又は該ヒドラジンに基づくジウレア誘導体を完全に消費するのに十分ではない程度でホルムアルデヒド若しくはホルムアルデヒドを生成する化合物を含むところの前記樹脂組成物。
  7. ヒドラジンに基づくジウレア誘導体が、組成物の重量に基づいて0.1〜50重量%の濃縮された量で存在するところの、請求項6に記載の樹脂組成物。
  8. 塗料又は接着剤組成物を製造する方法において、請求項7に記載の樹脂組成物を使用する方法。
  9. ヒドラジンに基づくジウレア誘導体のレオロジー調節剤を含むチキソトロープ性樹脂組成物を製造する方法において、i)少なくとも1の、式R−NCOのモノイソシアネート官能性化合物、ここでRは請求項1〜4のいずれか1項において定義された意味を有する、をヒドラジンと反応させてヒドラジンに基づくジウレア誘導体を形成すること、及びii)該ヒドラジンに基づくジウレア誘導体を樹脂と混合して、平均長が0.1〜300マイクロメートルの、樹脂に埋め込まれたヒドラジンに基づくジウレア誘導体の針状の結晶を得ることを含み、該樹脂はホルムアルデヒド若しくはホルムアルデヒドを生成する化合物を含まないか又は該ヒドラジンに基づくジウレア誘導体を完全に消費するのに十分ではない程度でホルムアルデヒド若しくはホルムアルデヒドを生成する化合物を含むところの前記方法。
  10. ヒドラジンに基づくジウレア誘導体の埋め込まれた針状結晶が一段階において得られるように、樹脂の存在下、イソシアネートとヒドラジンとが反応されるところの、請求項9に記載の方法。
  11. 結晶の平均長を0.1〜100マイクロメートルまで減少させるために1以上の結晶成長調節剤が使用されるところの、請求項9又は10のいずれか1項に記載の方法。
  12. 強制的な乾燥及び/又は焼付条件が適用されるところの、

    Figure 0004529016
    ここでR及びR´は独立して置換されている又はされていない炭化水素基である、
    の、ヒドラジンに基づくジウレア誘導体のレオロジー調節剤の結晶であって、一の方向における長さが任意の他の方向の長さの少なくとも2倍であり、該結晶の平均長が0.1〜300マイクロメートルである結晶を含む塗料又は接着剤組成物を硬化させる方法。
  13. ヒドラジンに基づくジウレア誘導体の結晶が、塗料及び/又は接着剤組成物において垂れ抑制剤又は抗沈降剤として使用される、請求項5に記載の方法。
  14. 該ヒドラジンに基づくジウレア誘導体の針状結晶の平均長が0.5〜100マイクロメートルであるところの、請求項9に記載の方法。
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