JPH05339542A - 常乾用水性塗料 - Google Patents

常乾用水性塗料

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JPH05339542A
JPH05339542A JP4171683A JP17168392A JPH05339542A JP H05339542 A JPH05339542 A JP H05339542A JP 4171683 A JP4171683 A JP 4171683A JP 17168392 A JP17168392 A JP 17168392A JP H05339542 A JPH05339542 A JP H05339542A
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正見 杉島
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一彦 嘉瀬井
Yosei Nakayama
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 建築物外装、橋梁、および車両等の塗装に適
する常乾用水性塗料を提供する。 【構成】 カルボニル基含有共重合体水分散液(A)に
架橋剤としてジヒドラジド化合物(B)をカルボニル基
の1モルに対して0.01〜2モル添加し、さらに、ジ
イソシアネート化合物とカルボキシル基を含むグリコー
ル化合物との反応で得られるポリウレタンのカルボキシ
ル基を中和してヒドラジン誘導体を反応して得られる水
性ポリウレタン樹脂(C)を、カルボニル基含有共重合
体水分散液(A)の固形分100重量部に対して5〜1
50重量部配合してなる常乾用水性塗料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、常乾用水性塗料に関す
る。特に、耐候性、耐水性、および耐久性等を必要とす
る建築物外装、橋梁、および車両等の塗装に適する常乾
用水性塗装に関する。
【0002】
【従来の技術及びその課題】一般に常乾用水性塗料に
は、アクリル系共重合体水分散液が使用されてきてい
る。アクリル系共重合体水分散液は、塗装後成膜過程で
エマルジョン粒子どうしの融着を必要とする。従って、
常乾用水性塗料に用いられるアクリル系共重合体はその
造膜性の関係から、樹脂Tg を高くする事が困難であ
り、そのため耐汚染性が低下し、また耐水性等に関して
もぜい弱さは否めない。
【0003】一方、市場は年々高級化傾向にあり、有機
溶剤型ウレタン塗料に匹敵する塗膜弾性、強靭性、さら
には耐汚染性、酸性雨耐性のニーズも高まってきてい
る。
【0004】他方、一般の有機溶剤型ウレタン塗料は、
使用している溶剤の影響もあり、下地塗膜を選び、特に
塗替用途には適用が困難な場合が多い。また、最近、環
境衛生、消防法等の点からも、水性化が要求されてきて
いることもあり、有機溶剤型ウレタン塗料の機能をもつ
常乾用水性塗料への期待感が強い。
【0005】水性エマルジョンに、ウレタン機能を付与
する目的で、カルボニル基含有共重合体水分散液に、ヒ
ドラジド残基を有するウレタン重合体水分散液を配合さ
せる試みが以前からなされてきている(特開平1−30
1761号公報、特開平1−301762号公報参
照)。しかし、この組成物では、常乾用塗料としては、
造膜時のぜい弱さを解決しておらず、乾燥性、耐水性、
さらには屋外汚染性、酸性雨耐性で満足した品質は得ら
れない。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記した
常乾用水性塗料における問題点を解決するために鋭意研
究した結果、水性エマルジョン塗料の造膜時のぜい弱さ
を比較的分子量の小さい架橋剤で補強し、さらに架橋性
をもつウレタン樹脂水分散液を併用すれば、アクリル系
塗料のもつ本来の耐候性を低下させることなく、乾燥
性、耐水性、弾性および耐汚染性、酸性雨耐性に優れた
常乾用水性塗料が得られることを見出し、本発明を完成
するに至った。
【0007】かくして、本発明に従えば、カルボニル基
含有共重合体水分散液(A)に、架橋剤として下記式で
示されるジヒドラジド化合物(B)を、カルボニル基の
1モルに対して0.01〜2モルを添加し、さらに、ジ
イソシアネート化合物とカルボキシル基を含むグリコー
ル化合物との反応で得られるポリウレタンのカルボキシ
ル基を中和してヒドラジン誘導体を反応して得られる水
性ポリウレタン樹脂(C)を、カルボニル基含有共重合
体水分散液(A)の固形分100重量部に対して5〜1
50重量部配合してなる常乾用水性塗料が提供される。 H2 N−NH−CO−(Cn2n)−CO−NH−NH
2 (n≦8)
【0008】本発明において使用するカルボニル基を含
有する共重合体水分散液(A)は、(a)1分子中に少
なくとも1個のカルボニル基を有する重合性のカルボニ
ル基含有単量体を0.1〜30重量%、(b)3〜5個
の炭素原子を有するモノオレフィン性不飽和カルボン
酸、同不飽和カルボン酸アミド、同不飽和カルボン酸ア
ミドのN−アルキルおよび/又はN−アルキロール誘導
体、モノオレフィン性不飽和カルボン酸よりなる群から
選ばれた単量体を0〜10重量%、並びに(c)ビニル
芳香族化合物、アクリル酸の炭素数1〜8個のn−アル
キルエステル、メタクリル酸の炭素数1〜8個のn−ア
ルキルエステル、飽和カルボン酸のビニルエステル、
1,3−ジエン、アクリル酸第三級ブチル、ハロゲン化
ビニル、エチレン、アクリロニトリル、メタクリロニト
リルよりなる群から選ばれた単量体を60〜99.9重
量%含有する単量体混合物を分散剤の存在下で乳化共重
合させることにより容易に得られる。
【0009】単量体(a)としては、1分子中に少なく
とも1個のカルボニル基を有する重合可能な二重結合を
有する単量体が用いられる。単量体(a)の具体例とし
ては、アクロレイン、ダイアセトンアクリルアミド、ダ
イアセトンメタアクリルアミド、ホルミルスチロール、
4〜7個の炭素原子を有するビニルアルキルケトン(例
えばビニルメチルケトン、ビニルエチルケトン、ビニル
ブチルケトン)等があげられる。特に好ましいのは、ダ
イアセトンアクリルアミド、ダイアセトンメタアクリル
アミドである。
【0010】本発明において使用する架橋剤は下記式で
示されるジヒドラジド化合物(B)で、nは1〜6が好
ましく、特に好ましいのはn=4のアジピン酸ジヒドラ
ジドである。 H2 N−NH−CO−(Cn2n)−CO−NH−NH
2 (n≦8)
【0011】本発明において、カルボニル基含有共重合
体水分散液(A)と架橋剤であるジヒドラジド化合物
(B)の割合は、共重合体水分散液中に含まれるカルボ
ニル基1モルに対して、ヒドラジド化合物が0.01〜
2モル、好ましくは0.05〜1モルになる割合であ
る。
【0012】本発明において、(A)および(B)を含
む樹脂成分として最も好ましいのは、特願平2−417
019号に示した組成物である。
【0013】本発明に用いられる水性ポリウレタン樹脂
(C)は、具体的には、次のようにして製造できる。ま
ず、(d)ジイソシアネートと(e)グリコールおよび
(f)カルボン酸基を有するグリコールをウレタン化反
応させ、ウレタンプレポリマーを得る。
【0014】ジイソシアネート(d)としては、2,4
−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソ
シアネート、4,4´−ジフェニルメタンジイソシアネ
ート、m−フェニレンジイソシアネート、キシリレンジ
イソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート、リ
ジンジイソシアネート、1,4−シクロヘキシレンジイ
ソシアネート、4,4´−ジシクロヘキシルメタンジイ
ソシアネート、3,3´−ジメチル−4,4´−ビフェ
ニレンジイソシアネート、3,3´−ジメトキシ−4,
4´−ビフェニレンジイソシアネート、3,3´−ジク
ロロ−4,4´−ビフェニレンジイソシアネート、1,
5−ナフタレンジイソシアネート、1,5−テトラヒド
ロナフタレンジイソシアネート、イソホロンジイソシア
ネートなどがあげられる。
【0015】ウレタンプレポリマーを調製する際のグリ
コール類(e)としては、低分子量グリコール類、高分
子量グリコール類、ポリエステルポリオール類、ポリカ
ーボネートポリオール類等をそれぞれ単独に用いても良
く、また、ポリエステルポリオールや高分子量グリコー
ルに低分子量グリコールを併用しても良い。
【0016】低分子量グリコール類としては、エチレン
グリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリ
コール、1,2−プロピレングリコール、1,3−ブチ
レングリコール、テトラメチレングリコール、ヘキサメ
チレングリコール、デカメチレングリコール、オクタン
ジオール、トリシクロデカンジメチロール、水添ビスフ
ェノールA、シクロヘキサンジメタノール等があり、こ
れらは単独又は2種以上混合して使用してもよい。
【0017】高分子量グリコール類、グリコール類は、
ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、
ポリテトラメチレングリコール等があげられる。
【0018】ポリエステルポリオール類としては、グリ
コール成分とジカルボン酸成分を反応させたもので、公
知の方法で容易に製造される。従って、エステル化反応
に限らず、エステル交換反応によっても製造できる。
【0019】カルボン酸基を有するグリコール類(f)
としては、2,2−ジメチロールプロピオン酸、2,2
−ジメチロール酪酸、2,2−ジメチロール吉草酸等が
あげられる。
【0020】反応は、ジオキサン、アセトン、メチルエ
チルケトン、メチルイソブチルケトン、N−メチルピロ
リドン、テトラヒドロフラン等の、イソシアネート基に
不活性で、水との親和性の大きい有機溶剤中で行うこと
が望ましい。
【0021】次に、プレポリマーを(g)中和剤で中
和、および(h)ヒドラジン誘導体で反応し、水を添加
し、水性ポリウレタン樹脂(C)を得る。反応に用いた
有機溶剤は、必要に応じて公知の方法にて脱溶剤しても
良い。
【0022】中和剤(g)としては、トリメチルアミ
ン、トリエチルアミン、トリn−プロピルアミン、トリ
ブチルアミン、トリエタノールアミンのようなアミン
類、および水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アンモ
ニア等があげられる。
【0023】ヒドラジン誘導体(h)としては、ヒドラ
ジン、エチレン−1,2−ジヒドラジン、プロピレン−
1,3−ジヒドラジン、ブチレン−1,4−ジヒドラジ
ン等があげられる。
【0024】本発明では、水性ポリウレタン樹脂(C)
中の酸価は、樹脂固形分当り、10〜200が好まし
い。酸価10未満では、ウレタンプレポリマーを中和、
ヒドラジン誘導体との反応および蒸留水を用いて水性化
させる時、水溶化又は分散が十分でなく、貯蔵安定性が
悪い。他方、酸価200を超えると、塗膜にした場合、
耐久性、耐水性等が低下する可能性がある。
【0025】本発明においては、カルボニル基含有共重
合体水分散液(A)と水性ポリウレタン樹脂(C)の配
合比は、カルボニル基含有共重合体水分散液(A)の固
形分100重量部に対して5〜150重量部、好ましく
は10〜100重量部、さらに好ましくは10〜80重
量部である。5重量部未満では物性面で改良効果が乏し
く、150重量部を越えると耐候性、耐水性、弾性等が
低下する。
【0026】本発明においては、カルボニル基含有共重
合体水分散液と比較的低分子のジヒドラジド化合物およ
びヒドラジン残基を有する水性ポリウレタン樹脂とを混
合することにより、水性エマルジョン塗料の造膜時のぜ
い弱さを解決し、同時に水性ポリウレタン樹脂のポリマ
ー分子末端のヒドラジド基と、アクリル系共重合体水性
分散液のカルボニル基が、造膜時に反応することによっ
て、ウレタン樹脂のもつ、弾性、強靭性、耐久性、耐汚
染性とアクリル樹脂のもつ耐候性等が効果的に発現す
る。
【0027】さらに本発明において、塗料を製造するに
あたっては、適宜、顔料、充填剤、骨材、顔料分散剤、
湿潤剤、増粘剤、消泡剤、可塑剤、造膜助剤、有機溶
剤、防腐剤、防黴剤、pH調整剤、防錆剤など、それぞれ
の目的に応じて選択、組合わされ、通常の方法で行うこ
とができる。
【0028】本発明塗料は、耐候性、乾燥性、耐水性、
弾性、強靭性、および耐汚染性、酸性雨耐性に優れるこ
とから、建築物外装、橋梁、および車両等の塗装に適し
ているが、水性塗料として、一般溶剤塗料に比し、安全
面、臭気等利点の多いことから、室内用途として用いて
も適性がある。
【0029】
【実施例】以下、本発明を実施例により、更に詳細に説
明する。特にことわらない限り、すべての部および%は
重量部および重量%を示す。
【0030】1.水性エマルジョンの製造例 製造例1 2リットルの4つ口フラスコに脱イオン水312部、Ne
wcol 707SF(日本乳化剤製、固形分30%)2.3部を
加え、窒素置換後、80℃に保つ。下記組成のプレエマ
ルジョンを滴下する直前に0.7部の過硫酸アンモニウ
ムを加え、プレエマルジョンを3時間にわたって滴下し
た。 脱イオン水 338部 ダイアセトンアクリルアミド 32部 アクリル酸 3.2部 スチレン 97部 メチルメタクリレート 260部 2−エチルヘキシルアクリレート 100部 n−ブチルアクリレート 150部 Newcol 707SF 62部 過硫酸アンモニウム 1.2部 滴下終了後30分より、30分間0.7部の過硫酸アン
モニウムを7部の脱イオン水に溶かした溶液を滴下し、
さらに2時間80℃に保持し、その後約40〜60℃に
降温した後、アンモニア水でpHを8〜9に調整し、エマ
ルジョンA−1を得た。
【0031】製造例2 滴下するプレエマルジョンを下記組成とする以外は製造
例1と同様の方法でエマルジョンA−2を得た。 脱イオン水 315部 ダイアセトンアクリルアミド 74部 アクリル酸 3.9部 スチレン 105部 メチルメタクリレート 269部 2−エチルヘキシルアクリレート 105部 n−ブチルアクリレート 176部 ヒドロキシエチルアクリレート 15部 Newcol 707SF 49部 過硫酸アンモニウム 1.5部 尚、反応終了後加えた過硫酸アンモニウムは、0.8部
を脱イオン水8部に溶かした溶液とした。
【0032】上記製造例1〜2で得られたエマルジョン
A−1、A−2の性状値を表1に示した。
【0033】
【表1】
【0034】注1)固形分は試料を150℃で30分間
加熱し、残量を測定して算出した。 注2)エマルジョン粒径測定は分光光度計を用い、O.
D.(Optical Density:吸光度)が0.1〜1.0程度
になるように希釈したエマルジョン希釈液の430nm、
700nmにおけるO.D.(吸光度)を測定し、その
O.D.ratio (吸光度比)を下記数式を用いて算出
し、文献[Bull. Industrial Chemical Research Vol.4
2, 142 (1964)] に記載されている検量線を用いて平均
粒子径を決定した。 O.D.ratio=O.D.(430nm)/O.D
(700nm)
【0035】2.水性ポリウレタン樹脂の製造例 製造例1 2リットルの4つ口フラスコにメチルエチルケトン26
8.3部、ポリプロピレングリコール(分子量約2,0
00)260部、2,2´−ジメチロールプロピオン酸
26.5部、イソホロンジイソシアネート116部入
れ、撹拌しながら、乾燥窒素を封入し、70℃まで昇温
し、1時間その温度を保った後、さらに80℃で6時間
反応を行う。その後、30℃まで冷却し、ウレタンプレ
ポリマー溶液を得た。このポリウレタンプレポリマー溶
液を、あらかじめ2リットル4つ口フラスコ中に7.8
部の80%ヒドラジン水溶液とトリエチルアミン21部
を脱イオン水764部に溶解させたアミン水溶液中に、
撹拌しながら、徐々に注ぎ込み生成物を得た。これを、
50℃に昇温し、減圧にて、溶剤を除去し、脱イオン水
を加えて濃度を調整し、固形分35.4%、pH8.4、
粘度(BM粘度計、60rpm 、20℃)42cps 、酸価
34の半透明な水性ポリウレタン樹脂C−1を得た。
【0036】製造例2 2リットルの4つ口フラスコ中に11.5部のピペラジ
ンとトリエチルアミン21部を脱イオン水764部に溶
解し、アミン水溶液を得る。これを、撹拌しながら、製
造例1で得た、ポリウレタンプレポリマー溶液を徐々に
注ぎ込み生成物を得た。これを50℃で減圧して溶剤を
除去し、脱イオン水を加えて濃度を調整して、固形分3
5.7%、pH8.2、粘度24cps 、酸価34の半透明
な水性ポリウレタン樹脂C−2を得た。
【0037】3.樹脂混合液の作製 1リットルのステンレス容器に、エマルジョンA−1を
513部、アジピン酸ジヒドラジドを0.65部、水性
ウレタン樹脂C−1を22.4部入れ、撹拌して、樹脂
混液D−1を得た。同様にして、表2の配合にて樹脂混
液D−2〜D−11を得た。
【0038】
【表2】
【0039】4.塗料の製造 2リットルのステンレス容器に下記配合の原料を入れ、
ディスパーで20〜40分撹拌し、顔料分散ペーストを
得た。 上水 80部 エチレングリコール 20部 ノプコスパース 44C 注3) 5部 SNデフォーマー 364 注4) 6部 フジケミ HEC KF−100 注5) 2部 チタン白 JR−600A 注6) 240部 注3)サンノプコ(株)製 顔料分散剤 注4)サンノプコ(株)製 消泡剤 注5)フジケミカル(株)製 増粘剤 注6)帝国化工(株)製 白着色顔料
【0040】さらに樹脂混液D−1 737.65部、
テキサノール 30部を撹拌しながら入れ、アンモニア
水でpHを7〜8に調整し、塗料E−1を得た。同様に、
樹脂混液D−2〜D−11を用いて塗料E−2〜E−1
1を製造した。上記塗料E−1〜E−11の性状値を表
3に示した。
【0041】
【表3】
【0042】5.試験および試験結果 実施例1〜8および比較例1〜3 製造した塗料E−1〜E−11を上水で5〜8%希釈し
て以下の方法で試験板の作成を行なった。70×150
×0.8mmボンデ板両面にエスコ(関西ペイント株式会
社製、エポキシ−アミン系防錆下塗塗料)を塗装し、2
4時間経過後、E−1〜E−11の塗料を片面に、エア
スプレーにて、120g/m2の塗付量で塗装した。さら
に、2時間乾燥後、エアスプレー同塗料を120g/m2
塗付量で塗り重ねた。得られた試験板について以下の試
験を行なった。結果を表4に示した。
【0043】(1)耐水試験(A) 上記試験板を塗装後、20℃、75%R.H.の下で2
時間乾燥させた後、20℃の上水中に試験板を半没し、
1時間後に試験板を引き上げて塗面を目視で評価した。 ◎:全く変化なし。 ○:部分的なフクレ。 □:全面的なフクレ。 ×:塗料が溶出。
【0044】(2)耐水試験(B) 前記試験板を塗装後、20℃、75%R.H.の下で7
日間乾燥させた後、20℃の上水中に試験板を半没し、
5日後に試験板を引き上げて塗面を目視で評価した。 ◎:全く変化なし。 ○:部分的なフクレ。 □:全面的なフクレ。 ×:塗料が溶出。
【0045】(3)促進耐候性試験 前記試験板をサンシャインウェザオメーターを用いて
1,500時間耐候性試験を行ない下記数式を用いて光
沢保持率を算出して耐候性を評価した。
【0046】
【数1】
【0047】(4)ツーコン硬度試験 ガラス板にE〜1〜E−11の塗料を6ミルブレードに
て塗装し、10日間室温で乾燥後、ツーコン硬度を測定
した。
【0048】(5)JIS A6910防水規格関連試
験 伸び試験 アレスゴムタイルラフ(関西ペイント株式会社製、外装
用厚付用主剤)を2mmブレードでひき塗りし、24時間
後、塗料E−1〜E−11をそれぞれ100g/m2になる
ように刷毛で塗装した。さらに2時間後同様に同じ塗料
で塗り重ねた。その後JIS A6910の規格に基づ
いて養生し、2号ダンベルで打ち抜いたものを試験片と
し、20℃および−10℃で伸び試験を行った。
【0049】温冷繰返し試験 下塗剤にアレスゴムタイルシーラー(関西ペイント株式
会社製、シーラー)、主剤にアレスゴムタイルラフを用
いて、上塗りにそれぞれE−1〜E−11を用いたもの
を使用し、JIS A6910の規格に基づいて試験片
を作製し、規格に基づいて温冷繰返し試験を10サイク
ル行った後、次の評価規準で評価を行った。 ◎:塗膜に全く異常なし。 ○:塗膜の一部にフクレ。 □:塗膜の全体にフクレ。 ×:塗膜に割れが見られる。
【0050】
【表4】
【0051】試験結果 表4からわかるように、本発明の常乾用水性塗料は、本
発明の要件を満たしていない塗料(比較例1〜3)に比
して、耐水性、耐候性、および塗膜の伸び(特に−10
℃)について、バランス良くしかも格段に優れ、特に、
カルボニル基含有共重合体水分散液とヒドラジン誘導体
を反応して得られる水性ポリウレタンだけの組成(比較
例2)に比し、ジヒドラジド化合物を配合することで、
耐水性が著しく向上し、さらに、耐候性およびJIS
A6910温冷繰り返し耐性も向上することがわかる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カルボニル基含有共重合体水分散液
    (A)に、架橋剤として下記式で示されるジヒドラジド
    化合物(B)を、カルボニル基の1モルに対して0.0
    1〜2モルを添加し、さらに、ジイソシアネート化合物
    とカルボキシル基を含むグリコール化合物との反応で得
    られるポリウレタンのカルボキシル基を中和してヒドラ
    ジン誘導体を反応して得られる水性ポリウレタン樹脂
    (C)を、カルボニル基含有共重合体水分散液(A)の
    固形分100重量部に対して5〜150重量部配合して
    なる常乾用水性塗料。 H2 N−NH−CO−(Cn2n)−CO−NH−NH
    2 (n≦8)
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Cited By (21)

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