JPS6044352B2 - 流動特性調節剤 - Google Patents

流動特性調節剤

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JPS6044352B2
JPS6044352B2 JP55015396A JP1539680A JPS6044352B2 JP S6044352 B2 JPS6044352 B2 JP S6044352B2 JP 55015396 A JP55015396 A JP 55015396A JP 1539680 A JP1539680 A JP 1539680A JP S6044352 B2 JPS6044352 B2 JP S6044352B2
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fatty acid
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diamide
acid diamide
hydrogenated castor
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JP55015396A
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善八 安田
公一 藤田
恒俊 小林
昭治 稲富
宏 小泉
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Kusumoto Chemicals Ltd
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Kusumoto Chemicals Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、有機ビヒクルに少量添加して揺変性を附与
する目的に使用する流動特性調節剤に関するものである
一般に有機ビヒクルを塗装時に使用する場合、揺変性が
適切でないとタルの発生、顔料の沈降分離等の不都合が
生じ、有機ビヒクルの物性が優秀であつても実用上の困
難さにより商品としての価値は低いものとなる。
この点を解決する為に従来から種合の物が開発され使用
されてきたが、夫々欠点を有しており、満足して使用出
来るものはなかつた。本発明者等はこられの欠点を解消
するも。のとして、さらに特公昭51−48564に記
載の添加剤を開発した。この添加剤は、広範囲の有機ビ
ヒクルに適用出来る点、熱安定性が良く塗膜の光沢低下
が少なくて揺変性附与効果が大なる点等、従廿0れ++
4ヒ 1 【]r、、L ↓日Λ 育をL・−ハ9゜)
−、W−よ一9ιtl−l−、゛あるが、塗料の高度化
にともない更により高度な性能を持つものが要望されて
いる。本発明は、そのような要望に応え得る揺変性附与
剤を提供することを目的とするものである。一般に、有
機ビヒクルの揺変性附与剤としては、チクソトロピツク
なゲル構造を作る物質が望ましい結果を与えることが経
験的に知られている。
このような構造を作る物質として植物性合成ワックスが
知られており、硬化ひまし油が代表的”な物である。こ
の物の作用はチクソトロピー的ゲル構造の発達によると
考えられ、このようなゲル構造はそれが配合されている
有機ビヒクル中に於て離れ離れではあるが相互に結合さ
れた多数の硬化ひまし油の膨潤体粒子から成る構造を持
つと模型的に説明でき、このゆるやかに結びついた格子
構造がチクソトロピー的性質を与える。それ故に有機ビ
ヒクル中の不連続膨潤体粒子の存在が重要でその為には
ワックス粒子は有機ビヒクル中に於て微細に分散分割さ
れ、かつ適度な膨潤状態に保たれることが極めて重要で
ある。
ところで、一般にワックス粒子の膨潤性は、その物自身
の性質の他に、それが分散されている有機ビヒクルの溶
解力及び温度により多大の影響を受ける。即ち、有機ビ
ヒクルの溶解力の強い程、そしてワックス粒子の練合分
散時の温度が高い程、ワックス粒子は膨濶され易く、揺
変性附与効果も大になるが、必要以上の膨潤作用を受け
た場合は、最適膨潤を通り越して溶解側へ進行する結果
、揺変性附与剤効果が低下すると共に、新らたな困難な
問題一例えば顆粒の発生・光沢の低下等一を生じるので
、ワックス粒子は必要にして十分なる膨潤状態に保たれ
るように使用条件に留意する必要がある。
この観点より、硬化ひまし油及び特公昭51一4846
4に記載したN,N″−12ヒドロキシステアリン酸エ
チレンジアマイドについて考えてみると、硬化ひまし油
は非常に膨潤されい性質を有し通常使用する有機ビヒク
ルに於ては常温附近に最適膨潤範囲を有する物質といえ
る。このことは、通常の使用条件では良好な揺変性附与
効果を示すが、練合分散時に高温になつたり溶解力の少
し強い有機ビヒクルに使用した場合には過膨潤を通り越
して溶解が始まる結果、実用的な揺変性附与効果の低下
や顆粒の発生を多く経験していることより、明白である
。またN,N″−12ヒドロキシステアリン酸エチレン
ジアマイドは、反対に、膨潤され難い性質を有し、膨潤
温度は通常使用する有機ビヒクルに於ては、かなり高温
域に存在する。それ故、通常の使用条件では必要な膨潤
が得られないので揺変性附与効果は得られ難いが、特公
昭51一48464に記載したように、ビヒクルの溶解
力にもよるが、80℃程度以上の温度にて練合分散ずれ
ば、膨潤状態となり、ある程度の揺変性附与効果を得る
ことは可能である。同様なことがN,N″−12ヒドロ
キシステアリン酸ヘキサメテレンジアマイドについても
いえる。
しかし、このようにして得られたこれらN,N″−12
ヒドロキシステアリン酸ジアマイドの揺変性は強力なも
のではなく、実用することが困難であり、ある程度実用
的な揺変性を得る為には、予めこれら脂肪酸ジアマイド
をキシロール等の如き有機溶剤にて加温下に膨潤させた
物を使用する必要がある。また、これらN,N″−12
ヒドロキシステアリン酸ジアマイドの性質として、練合
分散時のせん断応力により膨濶構造が壊されて著しく揺
変性が低下したり、溶解力の低い有機ビヒクルー例えば
長油アルキド樹脂溶液一中では安定な効果が得難いとい
う欠点を有する。このようにこれら添加剤の使用条件に
より、得られる効果及びその安定性は大きく変るので、
使用条件さえ適切に選択すれば、古典的な硬化ひまし油
でも望ましい効果を得ることは不可能ではないしかし実
用上は、このような観点のみより有機ビヒクルの種類や
練合分散温度を選択することは困難で、逆にその製品に
要求される品質、価格、製造設備等より有機ビヒクルの
種類、練合分散条件等が決定されるので、従来技術の添
加剤では実用的に満足し難い楊合が多い。
そこで、発明者等は、通常の練合分散温度である50〜
70者C程度にて、溶解力の低い有機ビヒクル中でも膨
潤状態となり、かつ安定に存在出来る物につき研究を行
つた結果、水素添加ひまし油脂肪酸及ひ炭素数6〜12
を有する直鎖飽和脂肪酸(以下の説明に於て単にアルカ
ン酸と略称する)の混合物に当量のエチレンジアミン又
は1,4ジアミノブタンを加え150〜170′Cにて
アマイド化反応を行なうことによつて得られる、N−1
2ヒドロキシステアリン酸N−アルカン酸エチレン(テ
トラメチレン)ジアマイド、N,N゛−12ヒドロキシ
ステアリン酸エチレン(テトラメチレンジアマイド及び
N,N′−アルカン酸メチレン)ジアマイド及びN,N
″−アルカン酸ジアマイドの3成分を主成分とする脂肪
酸ジアマイドがそのような条件にかなうことを見出した
この物の作用は、従来技術品の多くが単なる顔料への吸
着作用で、また特公昭51−48464の添加)剤がア
マイドワツクス膨潤体粒子一ポリエチレン膨潤体粒子の
顔料への膨潤着作用でそれぞれ効果が得られるのと異な
り、硬化ひまし油と同様に脂肪酸ジアマイド粒子単位で
膨潤し、これら粒子同志で構造を造ることにより効果が
得られると考え7られるので、顔料の種類に関係しない
ばかりでなく微細な固体粒子を含まない有機ビヒクル中
にても効果が得られること及び高温で貯蔵しても吸着構
造により効果を出しているものではないので揺変性附与
効果が低下しないこと、という特長があフる。
この脂肪酸ジアマイドに含まれる主成分の一般式は次の
通りである。
(1)N−12ヒドロキシステアリン酸N″−アルカン
酸エチレン(テトラメチレン)ジアマイド(以下の説明
に於て、この物質を単に1脂肪酸ジアマイド純分ョと称
する。
)CH3(CH2)4CH0H(CH2)11C0NH
(CH2)2又は,NHCO(CH2)1CH31;4
〜10の整数 (2)N,N″−12ヒドロキシステアリン酸エチレン
(テトラメチレン)ジアマイド(以下の説明に於て、こ
の物質を単にRN,N″オキシ脂肪酸ジアマイド)と称
する。
)(3)N,N″−アルカン酸ジアマイドCH3(CH
2)NCONH(CH2)2又は,NHCO(CI(2
)MCH3n及びm;4〜10の整数 上記3成分の他に、未反応原料及び副反応生成物が若干
含まれる。
この脂肪酸ジアマイドの性質は、アルカン酸の種類及び
配合量により変化する。即ち、アルカン酸の炭素数が6
より減少しても、12より増加しても膨潤し難くなり揺
変性附与が得難くなる。更に、アルカン酸に対する水素
添加ひまし油脂肪酸の配合割合が大体1:1モル比の場
合を中心として、これより増加した楊合は脂肪酸ジアマ
イド純分が減少すると共にN,N″−オキシ酸ジアマイ
ドが増加し、熱安定性は良くなるが効果は弱くなる。こ
れは主として効果を与えていると考えられる脂肪酸ジア
マイド純分及びこの物との交互作用で副次的に効果を与
えていると考えられるN,N″−アルカン酸ジアマイド
の含有量が減少すると共に、含有量の増加するN,N″
−オキシ酸ジアマイドが熱安定性に寄与するからである
。反対にアルカン酸の配合量が増加した場合.水素添加
ひまし油脂肪酸が減少する一は、効果が若干増加する場
合、減少する場合及び変らない場合等、条件により変る
が、どの場合も熱安定性が悪くなる。
これは含有量の増大してくるN,N″−.アルカン酸ジ
アマイドの膨潤状態が使用したビヒクルの溶解力や練合
分散温度の影響を受け易く、場合によつては顆粒さえ生
成する性質を持つていることによるものである。以上の
ように脂肪酸ジアマイド純分は、水素添一加ひまし油脂
肪酸とアルカン酸がほぼ等モル比の場合に最大含有量と
なり、どちらが増大しても減少する。
これに伴う効果の低下は添加剤の増加で補えるが経済性
の問題を生じる。以上の理由で、水素添加ひまし油脂肪
酸に対するアルカン酸の配合比は、8:2〜3:7比程
度が好ましく、特に6:4〜5:5モル比程度が効果及
び熱安定性より考えて最も望ましいといえる。アミンに
対する脂肪酸の配合比は、当量比−アミン1モルに対し
て脂肪酸2モルの割合−が望ましく、アミンが過剰の場
合は未反応のアミノ基が残り、逆に脂肪酸が過剰の場合
は未反応脂肪酸が生成する脂肪酸ジアマイド中に残り不
経済であるだけでなく、両者共に限度を越えると熱安定
性の問題が生ずることがある。
類似の構造を持つヘキサメチレンジアミン、オクタメチ
レンジアミン、ドデカメチレンジアミンなどを使用して
得られる脂肪酸ジアマイドは膨潤性が悪く必要な効果が
得られ難い。
また、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン
のようなポリアミンを使用した場合は、効果は得られる
が熱安定性に問題があり、プロピレンジアミン、トリメ
チレンジアミンの場合は、熱安定性に問題がある上に効
果も弱い。アルカン酸としては力フロン酸、力フリル酸
、力プリン酸及びラウリン酸を含み、炭素数が5以下又
は13以上のものは膨潤性が悪く効果が得られ難い。
偶数炭素数の物は効果及び熱安定性の点で奇数炭素数の
物よりも好ましい。また、枝分れ炭素鎖の物は効果及び
熱安定性の点で好ましくない。これらアルカン酸は単独
で使用しても二種類以上を混合使用しても良い。この発
明の脂肪酸ジアマイドの使用法としては、微細な一塗料
に要求される粒子度、練合分散工程の状態により異なる
ので制限的なものではないが、通常1〜50μの範囲に
ある一粉末状にしたものを微細な固体粒子を含む又は全
く含まない有機ビヒクルに少量添加し、40〜70℃一
脂肪酸ジアマイド粒子を膨潤状態に至らしむるに必要な
温度は、使用される有機ビヒクルの溶解力、脂肪酸ジア
マイドの性質と関係があり、一義的に決定出来るものて
はないのて、この温度範囲は制限的なものではない一に
て練合分散すればよい。
脂肪酸ジアマイドの添加剤も、要求されるダレ防止性、
顔料沈降防止性等の効果、適用される有機ビヒクルの種
類、練合分散温度、添加する脂肪酸ジアマイドの種類等
、幾つかの因子に依存するのて制限的なものではないが
、通常0.1〜5重量%の範囲にある。なお、脂肪酸ジ
アマイド粒子の大きさがあまり問題にならない場合は、
脂肪酸ジアマイドを炭化水素又は樹脂溶液に一旦加温溶
解したのち冷却して脂肪酸ジアマイドの膨潤体を析出せ
しめ、これを有機ビヒクルに添加し練合分散してもよい
。有機ビヒクルとしては、純アルキド樹脂溶液、変性ア
ルキド樹脂溶液、アクリル樹脂溶液、植物油、ホイル油
、脂肪酸、塩化ゴム溶液、エポキシ樹脂、エポキシ樹脂
溶液、ウレタン用ポリエーテル、不飽和ポリエステル樹
脂、ジオクチルフタレート、ポリブテン、鉱物油等が包
含される。
この発明の脂肪酸ジアマイドは、すでに説明したように
有機ビヒクル中にて膨潤し、自身で構造を作ることに依
り効果を示すものであるので、特公昭51−48464
の添加剤や乳化性ポリエチレンと異なり顔料を含まない
クリアー樹脂液中にても揺変性附与効果が得られ、通常
50〜70℃程度の練合分散温度にて良好な膨潤状態と
なり揺変性附与効果が得られる。更に、この脂肪酸ジア
マイドは、その性質上十分な熱安定性を有している上に
従来技術の脂肪酸ジアマイドに比べ格段に膨潤し易いの
で、従来技術のワックス型添加剤では満足な効果が得ら
れ難い長油アルキド樹脂液系の塗料にても、微粉末状の
試料を少量添加するだけで効果が認められるだけでなく
、従来技術の添加剤では効果が得られ難かつた若干の極
性を持つた有機ビヒクル、例えば中油長アルキド樹脂溶
液、にても十分な効果が得られる。アルカン酸として力
フリル酸を使用した場合の脂肪酸ジアマイドの合成例(
水素添加ひまし油脂肪酸:アルカン酸モル比=8:2)
を示すと、水素添加ひまし油脂肪酸 (1.6モル)4
98g力フリル酸 (0.4モル)58.
8gエチレンジアミン(無水) (1.0モル)60
.1gキシレン 50g を1eのフラスコ中に仕込み、N2ガス気流中165゛
℃にて川時間、生成する水を取除くように反応を行うこ
とにより、モル比8:2の脂肪酸ジアマイドが得られる
同様に、モル比が7:3〜3:7の脂肪酸ジアマイドを
作ることが出来、また同様に、他のアルカン酸を使用し
た脂肪酸ジアマイド・も作ることができる。更に、アミ
ン成分として1,4ジアミノブタンを使用した場合も同
様である。このようにして合成された脂肪酸ジアマイド
は、以下の実施例に於て第1表及び第2表に示す記号に
て略称する。実施例1 この試験は第3表に記載した長油アルキド樹脂塗料での
本発明の脂肪酸ジアマイド及び従来技術の添加剤を夫々
50℃にて練合分散した場合の比較データである。
結果は第4表に示した通りである。
第4表から、本発明の脂肪酸ジアマイドはダレ止め性能
、塗膜の光沢及び貯蔵安定性に於て従来技術の添加剤に
比較してはるかに優れていることが明白で、本発明の添
加剤の使用による揺変性の附与効果の著しい有用性が分
かる。試験に使用する試料は、反応によつて得られた脂
肪酸ジアマイドを粉砕機にて微粉末状(20〜30μ)
としたものである。
塗料化は所定の配合の塗3料に試料(脂肪酸ジアマイド
)を添加し、攪拌機(ディスパー)にて均一にした後、
試験用バッチ式サンドグラインドミル(五十嵐機械製0
SG−21型)にて、1750r′Pmで3紛間所定の
温度にて練合分散し、以下の記す方法にて試験を行つた
。な3お塗料化及び試験の方法は、特に記さない限り、
以下の実施例に於ても同様である。(1)粘度の測定 ストーマー粘度計を使用して25゜Cにて測定した。
4・(2)
ダレ止め効果の測定サグテスターと呼ばれる3ミルから
13ミルまで1ミルきざみで段階的に深くなる各々0.
25インチの巾を持つ合計11個の溝がそれぞれ0.2
インチ巾で等間隔に配列されるように工作されたテスタ
ーを使用して、平滑なガラス板上に3ミル〜13ミル厚
の11本の未乾燥塗膜の帯を作り、このガラス塗板を帯
を引いた方向が水平になるように、そして3ミルの帯が
上に位置するように垂直に立てて机上に2酌間静置した
のち観察し、始めて0.2インチを越えてダレ下つた部
分のある帯一隣(下部)の帯と接触する帯−の未乾燥時
における塗膜厚を判定して、タル防止性とした。
なお、この試験に使用する塗料は、所定の配合によつて
作成した塗料に更にシンナーを適量加えてストーマー粘
度計にての粘度をいずれも70KU/25℃に調整した
ものである。
3)粒子の大きさ JIsK−54004.4rつぶ測定法ョに準じ、つぶ
ゲージを使用して測定を行い、判定はA法によつた。
4)光沢 JIsK−54006.7r60度 鏡面光沢度測定法
.に準じ、グロ4スメーターを使用して測定を行つた。
〕)促進貯蔵安定性試験上記の70KUに調整した塗料
を密封し、50℃に保つた恒温槽内に2週間貯蔵した後
、ダレ防止性及び粒子の大きさを測定した。
なお、ダレ防止性は粘度を再度70KU/25゜Cに調
整して測定した。実施例2 この試験は、第5表に記載した中油アルキド樹脂塗料で
、本発明の脂肪酸ジアマイド及び従来技術の添加剤を夫
々50℃にて練合分散した場合の比較データである。
結果は第6表に示した通りである。
第6表から、従来技術の添加剤では比較的効果が得難い
のに比べて、本発明の脂肪酸ジアマイドでは十分なダレ
止め効果が得られることが分かる。実施例3 この試験は水素添加ひまし油脂肪酸と直鎖飽和脂肪酸(
この実施例では力フリル酸)の配合比を遼えた場合の脂
肪酸ジアマイドの効果を調べたもりである。
第1表及び第2表に記載したNO.7〜NO.l2及び
NO.3l〜NO。36アマイドを、第3表の長油アル
キド樹脂塗料に添加して60′Cにて練合分散したもの
の結果を第7表に、第5表の中油アルキド樹脂塗料に添
加して40℃にて練合分散したものの結果を第8表に示
した。
本発明の脂肪酸ジアマイドは、揺変性附与効果が十分で
、かつ塗膜の光沢の低下も殆んどなく、また促進貯蔵安
定性試験に於てもタル防止性の低下やワックス型の従来
技術品の欠点である顆粒の発生も認められず、従来技術
に対し優れていることは明白である。
実施例4 この試験は本発明の各種脂肪酸ジアマイドの効果を調べ
たものである。
第1表及び第2表に記載した各種脂肪酸ジアマイドを、
第5表の配合による中油アルキド樹脂塗料に添加して5
0℃にて練合分散したものの結果を第9表に、第1咳の
配合による超長油アルキド樹脂塗料に添加して70℃に
て練合分散した場合の効果を第11表に示した。前例と
同様に、本発明の脂肪酸ジアマイドの揺変性附与効果は
十分で、かつ塗膜の光沢の低下も殆んどない。また、促
進貯蔵安定性試験に於ても、ダレ防止性の低下や顆粒の
発生もなく、従来技術品に対し優れていることは明白で
ある。第10表油長65%の大豆油変性アルキド系樹 脂ミネラルターペン溶液(固型分70 %) 50.鍾量部大豆ホ
イル油 10.02ルチル型チ
タン白 25.0″亜鉛華
3.0″炭酸カルシウム(重質
) 12.0″5%ナフテン酸コバルト
0.2″15%ナフテン酸鉛
1.0″皮張り防止剤
0.2″注:粘度調整用シンナーとしてミネラルター
ペンを使用する。
実施例5 この試験は、第丘表の配合によるエポキシエステル樹脂
塗料に添加して50′Cにて練合分散した場合の効果を
調べたものである。
第一比一表 エポキシエステル樹脂キシレン溶液 (固型分50%) 61.呼量部ル
チル型チタン白 25.0″アナタ
ーゼチタン白 7.0″トルイジンレ
ツド 0.5″キシレン
5.425%ナフテン酸コバルト
0.2215%ナフテン酸鉛
0.82皮張り防止剤
0.1″注:粘度調整用シンナーとしてキシレンを
使用する。
結果は第比表に示した通りで、このような系に於ても十
分な効果が認められ、かつ塗膜の光沢も悪くない。
実施例6 この試験は、第14表の配合による塩化ゴムプライマー
塗料に添加して50゜Cにて練合分散した場合の効果を
調べたものである。
結果は第1俵に示した通りである。第1俵から、顔料沈
降防止性は十分であることが分る。第1俵中のT.I.
値は次のようにして測定した。即ち、25℃に保つた試
料を十分な攪拌によつて構造破壊した後、B型粘度計を
使用して60r′Pmにて粘度を測定し、次いで5分間
静置したのち6rpmにて粘度を再度測定し、式に従つ
て算出した。
また、同表中の1顔料沈降防止性ョは次のようにして測
定した。
即ち、試験をする塗料に攪拌機を静かに差し入れ容器低
部の顔料の沈降速度を評価した。最上部の僅かな顔料希
薄部の存在は考慮外とし、殆んど初期の分散状態を維持
していて沈降のないものを゜“最良゛とした。沈降して
いるもの(これをケーキングと称す)は比較的簡単な攪
拌で再分散するものなど、その程度によつて1比較的良
好ョ、。やや不良ョと分け、かなり固い沈降が出来てい
て再分散の困難なものを1最悪ョとした。実施例7 この試験は第1俵の配合により合成した、2種類以上の
直鎖偶数脂肪酸又はエチレンジアミンと1,4ジアミノ
ブタンを混合使用した本発明の脂肪酸ジアマイドを添加
した場合の効果を調べたものである。
第3表の配合による長油アルキド樹脂塗料に添加して5
0′Cにて練合分散した場合の結果を第1俵に、第1俵
の配合による無溶性エポキシ樹脂塗料の1配合Aョに添
加して70℃にて練合分散した場合の結果を第1咳に示
した。
このような系に於ても十分な効果が認められることが分
る。
なおダレ止め試験には1配合B.jの硬化剤を加えて行
つた。また顔料沈降防止性は実施例6に記した方法にて
行つた。
これらの物を50gのキシレンと共に1′のフラスコ中
に仕込み、N2ガス気流下で165℃にて10時間、生
成する水を取除くように反応を行つた後、粉砕機にて微
粉末となして試験用の試料とした。
配合Aエピコート#81558.5重量部 ルチル型チタン白 9.22カー
ボン黒 200″バライト(
硫酸バリウムが主成分) 21.4″カオリンクレー
5.5″5%フェノール溶液
3.42ォ硬化剤(エピキユアー
H−3) 23.呼量部キシレン
15.0″メチルイソブチルケトン
4.0″セロソルブアセテート
4.0″注:粘度調整はキシレンにて行なう。
エピコート#815及びエピキユアーH−3はシェ
ル化学(株)社製品実施例8 この試験は、第2咳の配合によるエポキシ樹脂溶液型塗
料に添加して50℃にて練合分散した場合の効果を調べ
たものである。
第J エピコート#1001/60%溶液 55.唾量部
チタン白 20.0″タル
ク 16.0″キシレ
ン/メチル●イソブチルケト÷゜配合B ン/n−ブタノールの6/2/2混 合物(粘度調整用シンナーとしてこ のものを使用) 9.0″硬化
剤(バーサミド#230) 33.0″注:エ
ピコート#1001はシェル化学会社製品、バーサミド
#230はヘンケル日本(株)社製品。
結果は第21表に示した通りで、このような系にても効
果が認められる。なおT.I値の測定は実施例6に記し
た方法にて行つた。実施例9 この試験は、第2表に記載した脂肪酸ジアマイド(NO
.l6及びNO.34)を、第n表の配合による油性コ
ーキング剤に、3本ロールミルで3%添加したときの効
果を調べたものであり、建築用油性コーキング剤に関す
るスランプ試験(JISA575l一1966)に基づ
き判定した結果を第23表に示した。
スランプ試験は温度条件50゜Cにて行つた。実施例1
0この試験は本発明の脂肪酸ジアマイドを第24表の配
合による塩化ビニルゾルに添加し3本ロールミルにて2
回線合分散した場合の効果を調べたものである。
結果は第25表に示した。
この結果から、このような系にても有効な揺変性が得ら
れることが分かる。なお、10%ジオクチルフタレート
は各試料を所定量ジオクチルフタレートに加温して溶解
したのち冷却して試料とした。なお、第2課表中の粘度
の測定は次のようにし.た行つた。
即ち、混合、脱泡したゾルを直ちに25℃の恒温槽に保
持してゾルを恒温にする。BM型粘度計(東京計器(株
)製)にゾルの粘度に応じたスピンドルを取りつけ、ロ
ーターを1分間回転させ、1分後の測定値を記録する。
更に2σ秒ごとにノ2回測定し、合計3回の測定値を平
均する。次に回転数を変えて同様に測定する。回転数の
変え方は高い方から低い方へ変えてゆく下降法をとる。
以上の方法て測定した値は見かけの粘度としてV″60
(ローター回転数60r′Pmの場合)及び■″67(
ローター回転数6r′Pmの場合)で表わす。これより
降状値Yを、式Y=12(V″6−V″60)/100 に従つて求める。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 水素添加ひまし油脂肪酸及び炭素数6〜12を有す
    る直鎖飽和脂肪酸の混合物−水素添加ひまし油脂肪酸と
    直鎖飽和脂肪酸との混合比率は8:2〜3:7モル比の
    範囲である−を脂肪酸と当量比のエチレンジアミン又は
    1,4ジアミノブタンと反応して得られる脂肪酸ジアマ
    イドからなることを特徴とする有機ビヒクルの流動特性
    調節剤。
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