JP4524244B2 - シートのコネクタ接続構造 - Google Patents

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本発明は、自動車等のシートのスライド動作に伴ってシート側のコネクタとフロア側のコネクタとを自動的に接続及び接続解除するシートのコネクタ接続構造に関するものである。
図11は、従来の脱着式のシートのコネクタ接続構造の一形態を示すものである(特許文献1参照)。
このシート91は、自動車の車室内のリンク装置92に着脱自在に組み付けられ、リンク装置92から離脱した後は車椅子として使用できるものである。リンク装置92は駆動手段で上下に回動し、シート91は車輪を接地した状態でリンク装置92から離脱する。
シート91のフレーム93とリンク装置92とにコネクタ94,95が設けられ、両コネクタ94,95がシート91の装着と同時に嵌合接続され、シート91の離脱と同時に脱抜遮断される。シート91とリンク装置92とはピン96と孔部97との係合で位置決めされる。両コネクタ94,95の接続によってシート91に電源が供給され、両コネクタ94,95の脱抜によって電源が遮断される。
特開2000−126234号公報(図9)
上記従来のシートのコネクタ接続構造はあくまでも特殊な用途のものであり、例えば一般のユーザーが車室内のスペースを広くする目的等のために、スライド式のシートをフロアから離脱させるものとは異なっている。
この場合は、シートを離脱させた後、フロアにコネクタが突出して残るために、乗員がコネクタを踏んだり、引っ掛けたりして壊す恐れがある。また、それを防ぐために、コネクタをフロア内に埋設した場合には、シート装着使用時に塵や雨の日の水滴等がコネクタに付着して、シート内の電装品や補機等に対する給電不良や誤作動等を起こす心配がある。さらに、フロア側のコネクタをシート側のコネクタに対して嵌合又は離脱させる作業を必要とし、コネクタ接続・離脱作業が面倒であるという問題を生じる。
本発明は、上記した点に鑑み、フロア側とシート側の各コネクタの接続及び離脱を手間をかけずに簡単確実に行うことができ、また、それに加えて、シートを離脱させた後にフロア側のコネクタを引っ掛ける等して破損等させたり、シート使用時(コネクタ接続時)における水滴や塵等によるコネクタの不具合を起こすことがないシートのコネクタ接続構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係るシートのコネクタ接続構造は、スライド式のシートと一体的に進退するスライド部材と、該スライド部材の進退に連動してフロア側のコネクタを起立方向及び倒れ方向に回動させる駆動手段とを備え、該シートのスライド操作でフロア側とシート側の各コネクタとを接続及び接続解除させるシートのコネクタ接続構造であって、前記駆動手段が、前記スライド部材に設けられたラックと、該ラックに歯合するピニオンとで構成され、該ピニオンの軸部に続くアームに前記フロア側のコネクタが設けられたことを特徴とする。
上記構成により、シートを位置調整のためにスライドさせると同時にスライド部材が一体的にスライド移動し、スライド部材の移動に連動して駆動手段が作用し、駆動手段によってフロア側のコネクタがシート側のコネクタとの接続方向又は接続解除方向に回動する。フロア側のコネクタは例えばスライド部材の前進時に起立し、後退時に倒れる。これによってフロア側とシート側の各コネクタが自動的に接続及び接続解除される。シートとしては脱着式のものに加えて非脱着式のものも使用可能である。
ートと一体的にスライド部材が進退し、スライド部材のラックがピニオンを正転又は逆転させ、ピニオンの軸部を支点にアームがフロア側のコネクタと共にコネクタ接続方向又はコネクタ接続解除方向に回動する。フロア側のコネクタは例えばスライド部材の前進時に起立し、後退時に倒れる。
請求項に係るシートのコネクタ接続構造は、スライド式のシートと一体的に進退するスライド部材と、該スライド部材の進退に連動してフロア側のコネクタを起立方向及び倒れ方向に回動させる駆動手段とを備え、該シートのスライド操作でフロア側とシート側の各コネクタとを接続及び接続解除させるシートのコネクタ接続構造であって、前記駆動手段が、前記スライド部材に設けられた突部と、該突部に係合するカム溝を有する軸部とで構成され、該軸部に続くアームに前記フロア側のコネクタが配置されたことを特徴とする。
上記構成により、シートを位置調整のためにスライドさせると同時にスライド部材が一体的にスライド移動し、スライド部材の移動に連動して駆動手段が作用し、駆動手段によってフロア側のコネクタがシート側のコネクタとの接続方向又は接続解除方向に回動する。フロア側のコネクタは例えばスライド部材の前進時に起立し、後退時に倒れる。これによってフロア側とシート側の各コネクタが自動的に接続及び接続解除される。シートとしては脱着式のものに加えて非脱着式のものも使用可能である。
シートと一体的にスライド部材が進退し、スライド部材の突部がカム溝に摺接して軸部を正転又は逆転させ、軸部を支点にアームがフロア側のコネクタと共にコネクタ接続方向又はコネクタ接続解除方向に回動する。フロア側のコネクタは例えばスライド部材の前進時に起立し、後退時に倒れる。
請求項に係るシートのコネクタ接続構造は、請求項記載のシートのコネクタ接続構造において、前記アームに前記フロア側のコネクタが着脱自在に配置され、該フロア側のコネクタと前記スライド部材とが連結部材で連結されたことを特徴とする。
上記構成により、フロア側のコネクタがシート側のコネクタに接続した状態でアームから離脱して、連結部材を介してシートと一体的に例えば後退する。突部はカム溝から離脱する。アームは自重で倒れることが好ましい。また、シートの例えば前進時に突部がカム溝に進入してアームが起立し、次いでアームにフロア側のコネクタが係合し、次いでシートの例えば後退時に突部がカム溝に摺接しつつアームが倒されて両コネクタの接続が解除される。
請求項に係るシートのコネクタ接続構造は、請求項1〜の何れかに記載のシートのコネクタ接続構造において、前記フロア側のコネクタが倒れ時にフロア内に収容され、起立時にフロア上に突出することを特徴とする。
上記構成により、フロア側のコネクタがシート側のコネクタとの非接続時にフロア内に収容されて乗員等との干渉から安全に保護され、接続時にフロア面よりも高く突出してフロア上の水滴や塵等の付着が防止される。
請求項1記載の発明によれば、シートの移動操作に伴ってフロア側のコネクタをシート側のコネクタに自動で確実に接続及び接続解除させることができるから、例えば車両のユーザー等によるコネクタの接続作業や接続解除作業が不要となり、ユーザー等の負担が軽減される。
また、ラックとピニオンの歯合でフロア側のコネクタを強い力で確実にシート側のコネクタに接続又は接続解除させることができ、コネクタ接続の信頼性が向上する。
請求項記載の発明によれば、シートの移動操作に伴ってフロア側のコネクタをシート側のコネクタに自動で確実に接続及び接続解除させることができるから、例えば車両のユーザー等によるコネクタの接続作業や接続解除作業が不要となり、ユーザー等の負担が軽減される。また、カム溝と突部との摺接でフロア側のコネクタを強い力で確実にシート側のコネクタに接続又は接続解除させることができ、コネクタ接続の信頼性が向上する。
請求項記載の発明によれば、フロア側のコネクタを接続状態でアームから分離することができるから、シートと一体的なアームの移動が不要となり、フロア側のコネクタの移動がスムーズに行われると共に、アームと乗員等による干渉によるアームの破損等の心配がなくなる。
請求項記載の発明によれば、フロア側のコネクタが非接続時に干渉等から安全に保護され、且つ接続時におけるコネクタへの水滴等の付着が防止されるから、コネクタの接続の信頼性が向上する。
図1〜図5は、本発明に係るシートのコネクタ接続構造の第一の実施形態を示すものである。
図1の如く、このシート1は、自動車に着脱自在に設けられるスライドシートであり、車両ボディのフロア(床)2の左右一対のスリット溝状の水平なガイドレール3にスライド部材49を介してスライド自在に組み付けられる。スライド部材49は、前後方向に長いスライド板41(図2)と、スライド板41の前後に立設された一対の略逆U字状のフック6とで構成されている。スライド部材49はガイドレール3内をスライド自在であり、シート側のレバー操作でガイドレール3の長手方向の任意の位置で停止する。
シート1の四方の脚部5がスライド部材49のフック6に固定手段で固定される。脚部5はフック6を係合させる溝5aを有していてもよく、あるいはフック6に係合する直交方向のフック等を有していてもよい。固定手段はボルトでもよいが、脱着作業性を高めるために回動式のフック等を用いることも可能である。
シート1の底部にシート側のコネクタ8が配設され、シート側のコネクタ8は前向きの嵌合前端面8aを有し、後端側からシート内にハーネス部分(複数本の電線)9を導出させ、ハーネス部分9は例えばリクライニング用のモータや昇降用のモータやそれらを制御するスイッチや体重センサ等といったシート側の各補機(図示せず)に接続されている。コネクタ8とハーネス部分9とを含んでシート側のワイヤハーネスが構成される。
フロア2には左右一対のガイドレール3の間でフロア側のコネクタ47がシート側のコネクタ8との非接続状態でフロア内に収納され、シート側のコネクタ8との接続時に起立して水平な溝状の第三のガイドレール84に沿ってシート1と一体的に移動自在となっている。
フロア2にはフロア側のコネクタ47を収容する矩形状の収容溝24が第三のガイドレール84に近接して設けられ、第三のガイドレール84は左右一対のガイドレール3と平行に設けられている。フロア側のコネクタ47から導出されたハーネス部分(複数本の電線)21(図2)はフロアワイヤハーネスとして車両ボディの電源側等に接続されている。
本例においては図2の如く、ラックとピニオンの噛合でフロア側のコネクタを回動させてシート側のコネクタに嵌合離脱させる構造を採用している。シートのスライド方向とフロア側のコネクタの嵌合(回動)方向とは同一となっている。
フロア2の溝状のガイドレール3内に、前後一対のフック6を固定したスライド板41がスライド自在に係合し、スライド板41の上面にラック42が形成され、ラック42にピニオン43が歯合し、ピニオン43に続く水平な軸部44がスライダ45の支柱部に回動自在に軸受され、軸部44に直交して続くアーム46の先端にフロア側のコネクタ47が設けられている。フロア側のコネクタ47内の各端子に続くハーネス(各電線)21は車両ボディの電源側等に接続されている。スライド板41のラック42と軸部44のピニオン43とでアーム46の駆動手段50が構成されている。
ラック42はスライド板41の表面から上方に突出していてもよく、スライド板41の厚さの範囲で掘り下げて形成されていてもよい。スライド板41は左右両側に鍔部を有して断面略凸字状に形成されている。ピニオン43は軸部44よりも大径に形成されている。軸部44はスライダ45の軸受孔51を貫通してアーム46の基部に直交して続いている。スライダ45は合成樹脂材ないし金属材で形成され、軸受孔51を有する垂直な板状のブロック部と、底部側の左右両側のスライド用の鍔部とで構成されている。溝状の第三のガイドレール84は断面略凸字状に形成されている。
アーム46とフロア側のコネクタ47のコネクタハウジング(符号47で代用)とは合成樹脂材で一体に形成されている。アーム46とコネクタハウジングとを別体に形成することも可能である。コネクタハウジングは図2の収容状態で上向きの嵌合前端面47aを有している。コネクタハウジングとその端子収容室内の端子とでフロア側のコネクタ47が構成されている。フロア側のコネクタ47は非接続状態でアーム46と共に倒れてフロア2の収容溝24内に収容されている。
フロア2の一対のガイドレール3のうちの一方のガイドレール3にラック付きのスライド板41すなわちスライド部材49が係合し、他方のガイドレール(図示せず)にはラックなしでフックのみを有する既存のスライド部材が係合している。スライダ45は溝状の第三のガイドレール84にスライド自在に係合している。シート1(図1)のスライド最前端位置でスライダ45はストッパ48に当接している。ストッパ48はフロア2に固定され、スライダ45のそれ以上の前進を阻止し、シート前端位置でのラック42とピニオン43の歯合によるフロア側のコネクタ47の正逆両方向の回動を可能にしている。
図3〜図4の如く、シート1の脚部5を上方からフロア2のガイドレール3内のスライド部材49のフックに係合固定させ、図5の如くシート1を前方に少しスライドさせると、図2で、スライダ45がストッパ48に当接して前方移動が阻止された状態で、スライド部材49がシート1と一体に前向きに移動し、それに伴ってラック42がピニオン43を図2で時計回りに回動させて、アーム46が図2で時計回りに回動することで、フロア側のコネクタ47が立ち上げられつつシート側のコネクタ8に嵌合接続される。
コネクタ嵌合状態でシート1を後方へスライドさせれば、スライダ45がフロア側のコネクタ47やスライド部材49と一体的に後方へ移動する。図2でコネクタ嵌合時のスライド固定部材49はそれ以上前へ移動しない位置(シート1のスライド最前端位置)に設定されている。
シート1を離脱させる(両コネクタ8,47の嵌合を解除する)場合の操作は上記とは逆の動作で行われる。すなわち、シート1を図5のコネクタ嵌合状態のスライド前端近傍位置からさらにスライド最前端位置に移動させ(スライド部材49はシート1と一体に前進する)、図2の如くスライダ45の前端をストッパ48の後端に当接させた状態で、シート1を後方へ少しスライド移動させることで、ピニオン43が軸部44と一体で図2で反時計回りに回動し、アーム46が前方に倒れつつ、図4の如くフロア側のコネクタ47がシート側のコネクタ8から前方へ回動しつつ離脱する。この状態で図3の如くフロア側のフック6からシート1の脚部5の固定を解除して、シート1を上方へ離脱させる。
なお、スライド板41は長手方向中間で前後に二分割して前半のスライド板にラック42を設けてもよい。また、シート1のスライド前端位置ではなく後端位置でスライド部材49をさらに後方にスライドさせつつラックピニオン42,43の操作でフロア側のコネクタ47を立ち上げて接続させたり、シートスライド最後端位置から少し前進させてフロア側のコネクタ47を倒して接続解除させることも可能である。この場合、ストッパ48はスライダ45の後端に当接する。図2は前後反転させた形態で示される。
また、図2において、軸部44の基端とアーム46の基端とに直交方向の傘歯車等(図示せず)を設け、両傘歯車等を歯合させることで、アーム46をフロア側のコネクタ47と共に車両長手方向ではなく車両幅方向に回動させ、シート側のコネクタ8(図1)の嵌合前端面を車両幅方向(シート幅方向)に向けて、両コネクタ8,47を車両幅方向に嵌合・離脱させるようにすることも可能である。
本例のシート側のコネクタ8は、コネクタ嵌合室を有する絶縁樹脂製のコネクタハウジング内に複数の雄端子を有し、フロア側のコネクタ47は、絶縁樹脂製のコネクタハウジング内に複数の雌端子を有し、各端子は各電線に接続され、各電線がハーネス部分21(図2),9(図1)を構成している。フロア側のコネクタ47は相手端子挿入開口が小さいことが好ましく、嵌合前端面47aの相手端子挿入開口を例えばばね式のシャッタ等で覆って収納時の塵等の侵入を防止することも可能である。これらは後述の第二の実施形態においても同様である。
図2の如く、シート1の離脱時にフロア側のコネクタ47がアーム46と共にフロア2の溝24内に収容されるから、フロア側のコネクタ47が乗員等と干渉することがなく、コネクタ47の破損等が確実に防止される。また、図3の如く、シート1の装着時にアーム46が起立してフロア側のコネクタ47がフロア面2よりも少し高く位置するから、両コネクタ8,47に水滴や塵等が付着することがなく、電気的接続の信頼性が高まり、水滴等によるシート1への給電不良や回路の誤作動といった不具合が確実に防止される。
なお、上記実施形態において、両コネクタ8,47を嵌合式ではなく弾性接触式のものとすることも可能である。この場合、一方のコネクタの端子の弾性接触片が嵌合前端面に露出され、他方のコネクタの端子に弾性的に面接触することで、両コネクタが電気的に接続される。これは後述の実施形態においても同様である。また、上記実施形態の構成は、自動車以外の車両のシートや車両以外のシート等にも適用可能なものである。これらは後述の第二の実施形態においても同様である。
図6〜図10は、本発明に係るシートのコネクタ接続構造の第二の実施形態を示すものである。シート1やフロア2側のガイドレール3等は前記第一の実施形態におけると同様であるので、同様の構成部分には同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
図6,図7の如く、フロア2にはシート1のスライド方向にスライド部材26をスライド自在に係合させる溝状の第三のガイドレール27が設けられ、ガイドレール27に連通且つ直交してフロア側のコネクタ28と回動自在なアーム29と軸部30とを一体的に収容する矩形状の収容溝31が形成されている。溝状のガイドレール27と溝31とは水平なスリット32で連通されている。スライド部材26はスライダと呼称してもよいが、第一の実施形態のスライド部材49に対応して駆動手段を構成するものである。
図10(図7とは前後反転して示している)の如く、アーム29の基端側の比較的大径な軸部30の外周面にカム溝33が形成され、スライド部材26に水平なピン(突部)34が突設され、ピン34がスリット32(図7)を通ってアーム軸30のカム溝33に摺接自在に係合している。カム溝33は湾曲した略螺旋状ないし略クランク形状に屈曲形成され、軸部30の一端(後端)又は両端(前後端)から外部に連通している(カム溝33の後端の開口を符号33aで示す)。軸部30のカム溝33とスライド部材26のピン34とでアーム29の駆動手段25が構成されている。
カム溝33はスライド部材26の移動方向に開口していればよく、スライド部材26が軸部30の前端30bから先には移動しない場合(例えばシート1のスライド最前端位置でピン34をカム溝33に係合させる場合)は前端の開口は不要である。
軸部30はフロア2の溝31内にボス35で周方向回動自在に支持されている。軸部30にアーム29の基端が一体的に固定され、あるいは一体樹脂成形され、アーム29の先端部にフロア側のコネクタ28を着脱自在に係合させる保持溝36を有するスライド係合部(コネクタ保持部)37が形成されている。スライド係合部37はアーム29の一部であり、倒れ時にアーム29の主体部(符号29で代用)よりも下側に突出し、スライド係合部37に係合したフロア側のコネクタ28を含めて重心が下向きに位置しており、アーム29の起立時にフロア側のコネクタ28が自重で倒れやすくなっている。
軸部30の軸心は車両長手方向を向き、アーム29は軸部30を支点にフロア側のコネクタ28と共に車両幅方向に回動し、フロア側のコネクタ28の嵌合前端面28aはフロア内への収容時に上を向き、シート側のコネクタ8の嵌合前端面8aは車両幅方向を向いている。
本例のスライド部材26は矩形状のブロック部と底部側の鍔部38とを備え、鍔部38が断面凸字状の第三のガイドレール27にスライド自在に係合している。スライド部材26とフロア側のコネクタ28とは可撓性の紐やワイヤ等の連結部材39で連結され、且つフロア側のコネクタ28から導出されたハーネス部分(複数本の電線)40がスライド部材26に固定されつつ車両ボディ側の電源等にフロアワイヤハーネスとして続いている。
スライド部材26はフロア側のコネクタ28をアーム29と分離してシート1と一体的に進退させるためのものである。一例としてスライド部材をシートに一体的に設けることも可能である。また、スライド部材49’のスライド板をスライド部材26の代わりとして用いることも可能である。
あるいは、他の例として、第三のガイドレール27を前後方向に長いハーネスプロテクタ(図示せず)に形成し、ハーネスプロテクタを図7のガイドレール27に代わる幅広の溝内に収容し、ハーネスプロテクタ内にワイヤハーネス40を略U字状からJ字状に屈曲させつつ伸縮自在に収容し、ワイヤハーネス40の可動端に固定したスライド部材をハーネスプロテクタのガイドレールにスライド自在に係合させて給電装置を構成し、給電装置のスライド部材を図7のスライド部材26の代わりとして用いることも可能である。
図6,図7のシート1の離脱状態から図8の如くシート1をスライド最前端位置でフロア2に装着して(図6のシート1の脚部5をフロア2のガイドレール3内のスライド部材49’のフック6に固定して)、後方へ少しスライドさせることで、スライド部材26が紐39で引かれてシート1と一体的に移動し、図8の如くスライド部材26のピン34が軸部30のカム溝33に沿ってアーム29を起立させる方向に移動し、アーム29の起立に伴ってフロア側のコネクタ28がシート側のコネクタ8に嵌合接続され、図9のシート1の後方移動でフロア側のコネクタ28がアーム29から離脱しつつ、ピン34がカム溝33から後方に外れて、アーム29が自重で溝31内に倒れ込み、スライド部材26と両コネクタ8,28とがシート1と一体的に後方へ移動する。
両コネクタ8,28の離脱はこれとは逆の動作で行われる。すなわち、図9〜図8の如く、シート1とスライド部材26の前進動作でピン34がカム溝33に進入しつつ、アーム29が起立し、アーム29の保持部37にフロア側のコネクタ28がスライド係合し、図7の如くシート1とスライド部材26の更なる前進動作でピン34がカム溝33に更に進入しつつアーム29が倒れ、それに伴って両コネクタ8,28が強制的に離脱される。アーム29の起立と倒れ動作とを順次行えるように、カム溝33の形状は螺旋状ないし略螺旋状であることが好ましい。
また、シート1の離脱時にフロア側のコネクタ28がアーム29と共にフロア2の溝31内に収容されるから、フロア側のコネクタ28が乗員等と干渉することがなく、コネクタ28の破損等が確実に防止される。また、シート1の装着時にアーム29が起立してフロア側のコネクタ28がフロア面2よりも少し高く位置するから、両コネクタ8,28に水滴や塵等が付着することがなく、電気的接続の信頼性が高まり、水滴等によるシート1への給電不良や回路の誤作動といった不具合が確実に防止される。
なお、上記各実施形態においては、脱着式で且つスライド式のシート1を用いてシート側とフロア側の各コネクタ8,28,47の接続離脱を行わせたが、例えば脱着式ではないスライド式のシート(図示せず)を用いて、シート側とフロア側の各コネクタ8,28,47を接続離脱させて、シート側の補機等への給電を自動的に開始又は解除させる場合等においても、上記したシートのコネクタ接続構造は有効なものである。
本発明に係るシートのコネクタ接続構造の第一の実施形態を示す分解斜視図である。 同じくコネクタ接続構造の要部を示す斜視図である。 シートをフロアに装着する状態を示す一部を断面とした側面図である。 同じくシートをフロアに装着した状態を示す側面図である。 同じくシートを移動させてフロア側のコネクタをシート側のコネクタに自動接続させた状態を示す側面図である。 本発明に係るシートのコネクタ接続構造の第二の実施形態を示す分解斜視図である。 同じくコネクタ接続構造の要部を示す斜視図である。 同じくフロア側のコネクタをシート側のコネクタに自動接続させた状態を示す斜視図である。 同じく両コネクタが接続した状態でシートと一体に移動する状態を示す斜視図である。 同じくフロア側のコネクタを嵌合離脱方向に回動させる機構を示す斜視図である。 従来の脱着式のシートのコネクタ接続構造の一形態を示す分解斜視図である。
符号の説明
1 シート
8 シート側のコネクタ
25,50 駆動手段
26,49 スライド部材
28,47 フロア側のコネクタ
29,46 アーム
30,44 軸部
33 カム溝
34 ピン(突部)
39 紐(連結部材)
42 ラック
43 ピニオン

Claims (4)

  1. スライド式のシートと一体的に進退するスライド部材と、該スライド部材の進退に連動してフロア側のコネクタを起立方向及び倒れ方向に回動させる駆動手段とを備え、該シートのスライド操作でフロア側とシート側の各コネクタとを接続及び接続解除させるシートのコネクタ接続構造であって、
    前記駆動手段が、前記スライド部材に設けられたラックと、該ラックに歯合するピニオンとで構成され、該ピニオンの軸部に続くアームに前記フロア側のコネクタが設けられたことを特徴とするシートのコネクタ接続構造。
  2. スライド式のシートと一体的に進退するスライド部材と、該スライド部材の進退に連動してフロア側のコネクタを起立方向及び倒れ方向に回動させる駆動手段とを備え、該シートのスライド操作でフロア側とシート側の各コネクタとを接続及び接続解除させるシートのコネクタ接続構造であって、
    前記駆動手段が、前記スライド部材に設けられた突部と、該突部に係合するカム溝を有する軸部とで構成され、該軸部に続くアームに前記フロア側のコネクタが配置されたことを特徴とするシートのコネクタ接続構造。
  3. 前記アームに前記フロア側のコネクタが着脱自在に配置され、該フロア側のコネクタと前記スライド部材とが連結部材で連結されたことを特徴とする請求項記載のシートのコネクタ接続構造。
  4. 前記フロア側のコネクタが倒れ時にフロア内に収容され、起立時にフロア上に突出することを特徴とする請求項1〜の何れかに記載のシートのコネクタ接続構造。
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Citations (6)

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