JP4442350B2 - 車両用シート - Google Patents

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Description

本発明は、車室外では車椅子として使用可能であり、車室内では乗員が着座する座席として使用可能な構成の車両用シートに関する。
これに関する従来の車両用シートが特許文献1に記載されている。
前記車両用シート90は、図6に示すように、車室外では車椅子として使用可能であり、車室内では乗員が着座する座席として使用可能な構成のシート装置92を備えている。シート装置92は、そのシート装置92に対応するシート移動装置70に連結できるように構成されている。そして、シート装置92がシート移動装置70に連結させられた状態で、シート移動装置70が動作することにより、シート装置92は車室内と車室外との間で移動可能となる。また、車室外まで移動させられたシート装置92は、シート移動装置70から切り離されることで、通常の車椅子と同様に使用できるようになる。
特開2004−148093号公報
上記車両用シート90では、シート移動装置70に連結可能なシート装置92が定められており、特定のシート装置92以外のシート装置、例えば、一般的な車椅子をシート移動装置70に連結することはできない。このため、車両用シートの使用態様に多様性を持たせることが難しい。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、本発明が解決しようとする課題は、シート移動装置に専用のシート装置のみならず一般的な車椅子を連結可能にして、車両用シートの使用態様に多様性を持たせることである。
上記した課題は、各請求項の発明によって解決される。
請求項1の発明は、車室外では車椅子として使用可能であり、車室内では乗員が着座する座席として使用可能なシート装置を載せる連結ベースを備え、そのシート装置を前記連結ベースに載せて連結した状態で車室内と車室外との間で移動させられるように構成されており、前記車室外まで移動させて車椅子として使用可能な前記シート装置に対して前記連結ベースを下降させて、そのシート装置と前記連結ベースとを切り離すシート移動装置と、前記シート装置の代わりに前記シート移動装置の前記連結ベースに載せられてその連結ベースに連結される部材であり、車椅子を載せられるように構成された支持部材と、前記支持部材に装着されており、前記支持部材に載せられた前記車椅子を相対移動不能な状態でその支持部材に連結する連結機構とを有することを特徴とする。
本発明によると、支持部材は、車椅子を支持可能な構成で、シート装置の代わりにシート移動装置に接続されて、車室内と車室外との間で移動可能なように構成されている。さらに、支持部材に支持された車椅子は連結機構によって相対移動不能な状態でその支持部材に連結される。このため、支持部材及び連結機構を使用することにより、車椅子をシート移動装置によってシート装置と同様に車室内と車室外との間で移動させることができるようになる。したがって、専用のシート装置しか使用できない従来の車両用シートと比較して、使用態様に多様性を持たせることができる。
請求項2の発明によると、支持部材の裏側には、連結ベースの表側に設けられた表側コネクタと電気的に接続可能な裏側コネクタが設けられていることを特徴とする。
請求項3の発明によると、車椅子は、その車椅子の左右両側で前後方向に延びる主フレームと、前記左右の主フレームに対して直角に位置決めされており、両端部が前記左右の主フレームにそれぞれ固定されている基準フレームとを備えており、前記支持部材は、前記車椅子の前記主フレームを下方から支えるフレーム受け部と、その車椅子の基準フレームと下方から嵌合することで、その支持部材に対する前記車椅子の位置決めを行う位置決め部とを備えており、前記支持部材に装着された前記連結機構は、前記車椅子に掛けられて、その車椅子の基準フレームが前記支持部材の位置決め部と嵌合する方向で、かつ前記車椅子の主フレームが前記支持部材のフレーム受け部を押圧する方向に、前記車椅子を引っ張るフックを備えていることを特徴とする。
このため、車椅子が支持部材に対して位置決めされた状態で固定されるようになる。
請求項4の発明によると、支持部材には、衝撃により車椅子の基準フレームが位置決め部を破壊する方向に移動したときに、その基準フレームと係合可能な鉤部が設けられていることを特徴とする。
即ち、衝撃により車椅子の基準フレームが位置決め部を破壊する方向に移動したときでも、その基準フレームが鉤部に係合するため、車椅子が支持部材から外れることがない。
本発明によると、支持部材及び連結機構を使用することにより、車椅子をシート移動装置によってシート装置と同様に車室内と車室外との間で移動させることができるようになる。このため、専用のシート装置しか使用できない従来の車両用シートと比較して、車両用シートの使用態様に多様性を持たせることができる。
以下、図1〜図5に基づいて、本発明の実施形態1に係る車両用シートの説明を行う。本実施形態は乗用車の後部座席に本発明の車両用シートを適用したものである。ここで、図1は車両用シートの使用状態を表す模式斜視図、図2は車両用シートのシート移動装置の連結ベース及び支持ベースを表す斜視図、図3は支持ベースがセットされたシート移動装置に車椅子を載置する様子を表す側面図等である。また、図4は車椅子の斜視図等、図5はシート移動装置の動作を表す側面図である。なお、車両(乗用車)の幅方向をX方向、前後方向をY方向、高さ方向をZ方向として図示する。
車両用シート10は、図5及び図6に示すように、シート装置92とシート移動装置70とから構成するのが一般的であるが、図1に示すように、シート装置92の代わりに車椅子20及び支持ベース30を使用することも可能である。
シート移動装置70は、図5に示すように、通常はシート装置92を車室外の乗降位置と車室内の後部座席との間で移動させる装置であり、車室内の回転テーブル71上に設置されている。なお、回転テーブル71はスライド機構70mの働きで車両の前後方向にも移動可能に構成されている。
回転テーブル71上には、シート装置92がドア開口k側を向いた状態で、可動部材73mを車両Mの幅方向(左右方向)に移動させる主スライド機構73が設けられている。また、主スライド機構73の可動部材73mには左右一対の四節リンク機構74の基端部が連結されている。四節リンク機構74は支持ローラ(図示省略)を備えており、その支持ローラが回転テーブル71のガイドレール(図示省略)上を車両Mの幅方向(左右方向)に転動可能なように構成されている。前記ガイドレールの上面は、先端部分で先端側が低くなるような傾斜面(カム面)となっている。このため、主スライド機構73の可動部材73mが回転テーブル71上を左方向(車室外方向)に移動すると、その可動部材73mの働きで四節リンク機構74の支持ローラがガイドレールの上面に沿って転動し、その支持ローラがカム面に到達した段階で、四節リンク機構74が下方に回動するようになる。四節リンク機構74の先端部には補助スライド機構72が連結されており、その補助スライド機構72にシート装置92を載せる連結ベース76が支持されている。連結ベース76は、補助スライド機構72の働きで四節リンク機構74の先端部に対して車幅方向(左右方向)に移動可能に構成されている。
即ち、補助スライド機構72が四節リンク機構74の先端部に対して連結ベース76を左方向に移動させた状態で、主スライド機構73が四節リンク機構74、補助スライド機構72及び連結ベース76を左方向に移動させることにより、四節リンク機構74は連結ベース76及びシート装置92の重量で下方に回動し、そのシート装置92等が乗降位置まで下ろされる。
乗降位置まで下ろされたシート装置92は、前後の車輪が引き出されて車椅子状態となった後、シート移動装置70の連結ベース76から切り離される(図6参照)。車椅子状態のシート装置92とシート移動装置70の連結ベース76との切り離しは、車椅子状態のシート装置92に対してシート移動装置70の連結ベース76を一定量下降させ、さらにそのシート装置92を前進させることで自動的に行われる。また、車椅子状態のシート装置92とシート移動装置70の連結ベース76との連結は、上記と逆の手順で行われる。即ち、基準レベルに位置決めされた連結ベース76に対して車椅子状態のシート装置92が後退し、そのシート装置92の下側に連結ベース76が規定位置まで入り込んだ状態で、その連結ベース76が一定量リフトアップされることにより自動的に行われる。
図2(A)に示すように、連結ベース76の上面には、シート装置92の前部下側に設けられた左右のフック(図示省略)が掛けられる左右の連結ピン76pと、シート装置92の裏側コネクタ(図示省略)と電気的に接続される表側コネクタ76c、及びシート装置92の後部下側の被係合部(図示省略)と係合する係合部76fが設けられている。
次に、シート装置92(図6参照)の代わりに使用される支持ベース30及び車椅子20の説明を行う。
支持ベース30は、車椅子20をシート移動装置70の連結ベース76に固定するための板状部材であり、図2(B)に示すように、ベース本体31を備えている。ベース本体31は、連結ベース76に合わせて角形に形成されており、先端部に前向きの把手31h、後端部に上向きの把手31hが設けられている。ベース本体31の前部裏側には、幅方向両側(左右)にフック31fが設けられており、それらのフック31fがそれぞれ連結ベース76の左右の連結ピン76pと係合可能に構成されている。また、ベース本体31の後部裏側には、中央に被係合部(図示省略)が形成されており、その被係合部に連結ベース76の係合部76fが係合可能に構成されている。
即ち、前後の把手31hを持って、ベース本体31の前記被係合部を連結ベース76の係合部76fに掛け、そのベース本体31を連結ベース76の上に重ねた状態で、ベース本体31の左右のフック31fを連結ベース76の左右の連結ピン76pに係合させることで、ベース本体31は連結ベース76に固定される。
また、ベース本体31の裏側には、連結ベース76の表側コネクタ76cに対応する位置に、その表側コネクタ76cと電気的に接続される裏側コネクタ(図示省略)が設けられている。
ベース本体31の上面には、前部両側と後部両側とに、車椅子20の左右の主フレーム22(図3、図4参照)を下方から支えるフレーム受け部32が設けられている。フレーム受け部32は、鋼板等により円弧溝状に形成されており、ベース本体31から幅方向両側に張り出した状態で形成されている。なお、左右のフレーム受け部32間の距離は、車椅子20の左右に設けられた主フレーム22間の距離に合わせて設定されている。
ベース本体31の上面には、前部中央に山形をした位置決め部33が設けられている。位置決め部33は、ベース本体31に対する車椅子20の前後方向の位置決めを行う部分であり、前傾状態で形成されている。位置決め部33の前面は、車椅子20のアタッチメントバー23(後記する)をガイドするガイド面33mとなっている。また、位置決め部33のガイド面33mの下部には、そのガイド面33mにガイドされたアタッチメントバー23を嵌合状態で収納する断面U字形の位置決め溝33uがベース本体31の幅方向に延びるように形成されている。
車椅子20のアタッチメントバー23は、図4(B)に示すように、その車椅子20の前部基準位置で左右の主フレーム22に対してほぼ直角に位置決めされている。そして、アタッチメントバー23の両端部が取付け具24によって左右の主フレーム22にそれぞれ固定されている。ここで、アタッチメントバー23は、車椅子20を折り畳む際には左右の取付け具24から外せるように構成されている。
車椅子20を支持ベース30のベース本体31にセットするには、図3(A)に示すように、シート移動装置70の連結ベース76によって乗降位置に保持されたベース本体31に対して車椅子20を後退させる。これによって、車椅子20の下側にベース本体31が入り込むようになり、車椅子20のアタッチメントバー23がベース本体31の位置決め部33のガイド面33mに当接した状態で、その車椅子20の後退が規制される。この状態で、ベース本体31がシート移動装置70によってリフトアップされると、車椅子20のアタッチメントバー23が、図3(B)に示すように、ガイド面33mにガイドされて断面U字形の位置決め溝33uに収納される。さらに、その車椅子20の左右の主フレーム22がベース本体31のフレーム受け部32(図2(B)参照)によって支持される。この状態で、車椅子20はベース本体31に対して規定位置に位置決めされるようになる。
ベース本体31の上面には、図2(B)に示すように、位置決め部33の左横にバー取り込みスイッチ34が取付けられており、そのバー取り込みスイッチ34によって車椅子20のアタッチメントバー23が位置決め溝33uに収納された状態を検出できるようになっている。
また、ベース本体31の上面には、位置決め部33の左右位置で、かつ、図3(C)に示すように、その位置決め部33のガイド面33mよりも若干後方位置に、側面逆L字形の鉤部35が固定されている。鉤部35は、車椅子20のアタッチメントバー23が位置決め部33を破壊して後方に移動しようとするときに、そのアタッチメントバー23と係合可能になように構成されている。このため、車椅子20が車室内で後部座席として使用されているときに、例えば、車両Mが追突されてアタッチメントバー23により位置決め部33が破損した場合でも、車椅子20がベース本体31から外れて後方に移動するような不具合は生じない。
即ち、支持ベース30のベース本体31が本発明の支持部材に相当し、車椅子20のアタッチメントバー23が本発明の基準フレームに相当する。
ベース本体31の上面には、図2(B)に示すように、位置決め部33の後方に連結機構40が設けられている。連結機構40は、支持ベース30のベース本体31に支持された車椅子20をそのベース本体31に固定するための機構である。連結機構40は、略釣り針形に形成された左右一対のフック42と、それらのフック42に一端がそれぞれ接続されたワイヤ44と、各々のワイヤ44を巻き取るための巻取り機構とから構成されている。
前記巻取り機構は、クラッチ付きモータ45と、そのクラッチ付きモータ45によって水平回転可能に構成された右歯車46rと、左歯車46fとを備えている。左歯車46fはクラッチ付きモータ45によって回転させられる歯車であり、右歯車46rは左歯車46fと噛合して、その左歯車46fによって回転させられる構成である。さらに、前記巻取り機構は、ワイヤ44を巻き取るための左プーリ47fと右プーリ47rとを備えており、その左プーリ47fの外周に設けられた歯車に左歯車46fが噛合している。また、右プーリ47rの外周に設けられた歯車に右歯車46rが噛合している。
また、ベース本体31の後端部には、把手31hを挟んで左滑車48fと右滑車48rが設けられており、左滑車48fに左プーリ47fと左のフック42間のワイヤ44が掛けられている。また、右滑車48rに右プーリ47rと右のフック42間のワイヤ44が掛けられている。なお、前記巻取り機構の回転部分は、図示されていないカバーによって覆われている。
上記構成により、クラッチ付きモータ45が駆動されると、右歯車46r及び左歯車46fを介して左プーリ47f及び右プーリ47rが巻取り方向に回転し、左右のワイヤ44が巻き取られて左右のフック42が引っ張られる。
左右のフック42は、ベース本体31に位置決め支持された車椅子20の左右の後部ホルダ27に掛けられように構成されている。ここで、後部ホルダ27は、図4(A)(C)に示すように、車椅子20の中央フレーム26の後端に形成されており、車椅子20がベース本体31に支持された状態で、前記巻取り機構の左滑車48f及び右滑車48rよりも前方に位置している。このため、車椅子20の左右の後部ホルダ27は、左右のフック42によって後方下向きに引っ張られるようになる。この結果、車椅子20の主フレーム22はベース本体31のフレーム受け部32に押付けられるとともに、その車椅子20のアタッチメントバー23はベース本体31の位置決め溝33uに対して嵌合方向に押圧されるようになり、車椅子20はベース本体31に相対移動不能な状態で固定される。
また、クラッチ付きモータ45のクラッチを解除することで、左右のワイヤ44を手動で左プーリ47f及び右プーリ47rから引き出せるようになり、ベース本体31に対する車椅子20の固定を解除できるようになる。
ベース本体31には、図2(B)に示すように、左歯車46f及び右歯車46rの上方に横棒49bが渡されており、この横棒49bにフック42が掛けられるようになっている。即ち、ベース本体31に車椅子20がセットされていない状態(空の状態)では、フック42は横棒49bに掛けられる。
また、横棒49bの両側には、左右のフック42がその横棒49bに掛けられていることを検知するフックスイッチ49sが設けられている。
次に、上記した車両用シート10の一連の動作を説明する。
車椅子20を乗車させる場合には、先ず、シート移動装置70が動作して、車室内にある連結ベース76が車室外の乗降位置まで移動させられる(図1)参照)。次に、連結ベース76に支持ベース30がセットされる。支持ベース30のセットは、支持ベース30のベース本体31(以下、支持ベース30という)の被係合部を連結ベース76の係合部76f(図2(A)参照)に掛け、その支持ベース30を連結ベース76の上に重ねた状態で、支持ベース30の左右のフック31fを連結ベース76の左右の連結ピン76pに係合させることにより行う。ここで、支持ベース30の裏側コネクタと連結ベース30の表側コネクタ76cとの接続は、支持ベース30を連結ベース76の上に重ねた状態で行われる。
このようにして、連結ベース76に支持ベース30がセットされると、連結機構40のフック42が横棒49bから外された状態で、図3(A)に示すように、車椅子20が支持ベース30の上方に移動させられる。即ち、車椅子20が後退することで、支持ベース30が車椅子20の下側に入り込み、その車椅子20のアタッチメントバー23が位置決め部33のガイド面33mに当接した状態で車椅子20の後退が止められる。この状態で、連結機構40の左右のフック42が車椅子20の左右の後部ホルダ27にそれぞれ掛けられる。
次に、シート移動装置70が動作することで、連結ベース30及び支持ベース30が所定量だけリフトアップされる。これによって、図3(B)に示すように、車椅子20のアタッチメントバー23が支持ベース30の位置決め部33のガイド面33mにガイドされて断面U字形の位置決め溝33uに収納される。さらに、その車椅子20の左右の主フレーム22が支持ベース30のフレーム受け部32によって支持される。この状態で、車椅子20は支持ベース30に対して規定位置に位置決めされる。ここで、車椅子20のアタッチメントバー23が位置決め溝33uに収納された状態は、バー取り込みスイッチ34で検出される。このため、バー取り込みスイッチ34が動作することで、車椅子20が支持ベース30に対して規定位置に位置決めされたこと分かる。
そして、連結ベース30及び支持ベース30が上昇する際に、支持ベース30のクラッチ付きモータ45が駆動され、右歯車46r及び左歯車46fを介して左プーリ47f及び右プーリ47rが巻取り方向に回転し、左右のワイヤ44が巻き取られる。これによって、車椅子20の左右の後部ホルダ27は、左右のフック42によって後方下向きに引っ張られる。この結果、車椅子20の主フレーム22は支持ベース30のフレーム受け部32に押付けられるとともに、その車椅子20のアタッチメントバー23は支持ベース30の位置決め溝33uに対して嵌合方向に押圧されるようになる。これによって、車椅子20は支持ベース30に相対移動不能な状態で固定される。
そして、引続きシート移動装置70が動作することにより、支持ベース30を介して連結ベース76に固定された車椅子20は車室内の後部座席まで移動させられる。
即ち、図5において、主スライド機構73の可動部材73mが右方向(車室方向)に移動して、四節リンク機構74及び補助スライド機構72が回転テーブル71上に引き上げられる。四節リンク機構74は、回転テーブル71上に引き上げられる過程でほぼ水平な位置まで上回動するため、補助スライド機構72に支持されている連結ベース76及び車椅子20は車室と同じ高さまで上昇する。次に、補助スライド機構72によって連結ベース76及び車椅子20を車室内の所定位置まで右方向に移動させた後、車椅子20が前向きになるまで回転テーブル71を回転させることにより、車椅子20の乗車が完了する。
車椅子20を車室外に移動させる場合には、先ず、シート移動装置70が動作して、車室内にある車椅子20が連結ベース76と共に車室外の乗降位置まで移動させられる。このとき、車椅子20が乗降位置の近傍まで到達したときに、支持ベース30のクラッチ付きモータ45のクラッチが解除される。これによって、巻取り機構の左右のワイヤ44を手動で左プーリ47f及び右プーリ47rから引き出せるようになり、支持ベース30に対する車椅子20の固定が解除される。車椅子20が接地すると、この位置から連結ベース30及び支持ベース30が所定量だけ下降させられる。これによって、車椅子20のアタッチメントバー23が支持ベース30の位置決め部33のガイド面33mに沿って上方に移動し、位置決め溝33uから外される。さらに、その車椅子20の左右の主フレーム22が支持ベース30のフレーム受け部32から離れるようになる。この状態で、車椅子20の左右の後部ホルダ27から巻取り機構の左右のフック42を外すことにより、車椅子20を自由に移動させることが可能になる。
車椅子20から外された左右のフック42は、支持ベース30の横棒49bに掛けられる。これによって、左右のフックスイッチ49sが動作し、それらのフックスイッチ49sが動作することで、シート移動装置70が連結ベース30及び支持ベース30を車室内に移動させる方向に動作可能となる。
このように、本実施形態に係る車両用シート10によると、支持ベース30は、車椅子20を支持可能な構成で、シート装置92の代わりにシート移動装置70に接続されて、車室内と車室外との間で移動可能なように構成されている。さらに、支持ベース30に支持された車椅子20は連結機構40によって相対移動不能な状態でその支持ベース30に固定される。このため、支持ベース30及び連結機構40を使用することにより、車椅子20をシート移動装置70によってシート装置92と同様に車室内と車室外との間で移動させることができるようになる。したがって、専用のシート装置92しか使用できない従来の車両用シートと比較して、使用態様に多様性を持たせることができる。
また、支持ベース30には、衝撃により車椅子20のアタッチメントバー23が位置決め部33を破壊する方向に移動したときに、そのアタッチメントバー23と係合可能な鉤部35が設けられている。このため、車椅子20が車室内で後部座席として使用されているときに、例えば、車両Mが追突されてアタッチメントバー23で位置決め部33が破損した場合でも、車椅子20がベース本体31から外れて後方に移動するような不具合はない。
ここで、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。
例えば、本実施形態に係る巻取り機構では、左右の歯車46f,46r及び左右のプーリ47f,47rを設け、左右のワイヤ44をそれぞれ巻き取る例を示したが、一本のワイヤを左右共通にして、ワイヤの先端に左右一対のフック42を設ける構成も可能である。
また、本実施形態では、フック42、ワイヤ44及び巻取り機構からなる連結機構40を例示したが、フック及びリンク等を利用して連結機構を構成することも可能である。
また、本実施形態では、後部座席として使用される車両用シート10を例に説明したが、前記車両用シート10を助手席あるいは運転席に使用することも可能である。
本発明の実施形態1に車両用シートの使用状態を表す模式斜視図である。 車両用シートのシート移動装置の連結ベースを表す斜視図(A図)及び支持ベースを表す斜視図(B図)である。 支持ベースがセットされたシート移動装置に車椅子を載置する様子を表す側面図(A図)、支持ベースの位置決め部の機能を表す側面図(B図)、及び支持ベースの鉤部の機能を表す側面図(C図)である。 車椅子の全体斜視図(A図)、A図のB部詳細図(B図)及びA図におけるC部の背面斜視図(C図)である。 車両用シートのシート移動装置の動作を表す側面図である。 従来の車両用シートの使用状態を表す模式斜視図である。
符号の説明
20 車椅子
22 主フレーム
23 アタッチメントバー(基準フレーム)
30 支持ベース(支持部材)
31 ベース本体(支持部材)
32 フレーム受け部
35 鉤部
40 連結機構
42 フック
70 シート移動装置

Claims (4)

  1. 車室外では車椅子として使用可能であり、車室内では乗員が着座する座席として使用可能なシート装置を載せる連結ベースを備え、そのシート装置を前記連結ベースに載せて連結した状態で車室内と車室外との間で移動させられるように構成されており、前記車室外まで移動させて車椅子として使用可能な前記シート装置に対して前記連結ベースを下降させて、そのシート装置と前記連結ベースとを切り離すシート移動装置と、
    前記シート装置の代わりに前記シート移動装置の前記連結ベースに載せられてその連結ベースに連結される部材であり、車椅子を載せられるように構成された支持部材と、
    前記支持部材に装着されており、前記支持部材に載せられた前記車椅子を相対移動不能な状態でその支持部材に連結する連結機構と、
    を有することを特徴とする車両用シート。
  2. 請求項1に記載された車両用シートであって、
    前記支持部材の裏側には、前記連結ベースの表側に設けられた表側コネクタと電気的に接続可能な裏側コネクタが設けられていることを特徴とする車両用シート。
  3. 請求項1又は請求項2のいずれかに記載された車両用シートであって、
    前記車椅子は、その車椅子の左右両側で前後方向に延びる主フレームと、前記左右の主フレームに対して直角に位置決めされており、両端部が前記左右の主フレームにそれぞれ固定されている基準フレームとを備えており、
    前記支持部材は、前記車椅子の前記主フレームを下方から支えるフレーム受け部と、その車椅子の基準フレームと下方から嵌合することで、その支持部材に対する前記車椅子の位置決めを行う位置決め部とを備えており、
    前記支持部材に装着された前記連結機構は、前記車椅子に掛けられて、その車椅子の基準フレームが前記支持部材の位置決め部と嵌合する方向で、かつ前記車椅子の主フレームが前記支持部材のフレーム受け部を押圧する方向に、前記車椅子を引っ張るフックを備えていることを特徴とする車両用シート。
  4. 請求項3に記載された車両用シートであって、
    前記支持部材には、衝撃により車椅子の基準フレームが位置決め部を破壊する方向に移動したときに、その基準フレームと係合可能な鉤部が設けられていることを特徴とする車両用シート。
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