JP4519008B2 - キートップ板 - Google Patents

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本発明は、ゴム状弾性板上にキートップを取り付けてなるキートップ板に関するものである。
従来、各種携帯機器等の電子機器の操作部には、複数個の押釦スイッチ用のキートップを取り付けたキートップ板が利用されている。この種のキートップ板は、例えば特許文献1の図9に示すように、平板状のゴム状弾性板上に、成形樹脂製の各種キートップを接着材で接着して構成されている。
ところで前記キートップの表面には所望の文字や記号等の表示部が形成される場合があるが、このような場合はその表示部が所定の向きを向くようにした状態で、キートップをラバー状弾性板に接着する必要があった。
しかしながらキートップをその表示部が所定の向きを向くように回転方向の位置決めをしてゴム状弾性板に接着する作業は煩雑であり、特にキートップが円形の場合や、上下又は左右対称形状の場合、その外形形状のみから位置決めすることができないので、煩雑であった。特にこの問題は、キートップが小型化されればされるほど大きくなる。
特開2002−367471号公報
本発明は上述の点に鑑みてなされたものでありその目的は、キートップをラバー状弾性板に取り付ける際のキートップの回転方向の位置決めを容易に行うことができるキートップ板を提供することにある。
本願請求項1に記載の発明は、ゴム状弾性板上にキートップを取り付けることで構成されるキートップ板において、前記キートップのゴム状弾性板に取り付く取付面にはスイッチ押圧部が突出して設けられ、且つ前記ゴム状弾性板には前記スイッチ押圧部を挿入して貫通するスイッチ押圧部挿入部が設けられ、さらに前記キートップと前記ゴム状弾性板に、ゴム状弾性板とキートップとがキートップの回転方向の一ヶ所のみで係合するキートップ位置決め機構を設け、前記キートップ位置決め機構は、前記スイッチ押圧部の外周面から半径方向外方に向けて突出する係止片と、前記スイッチ押圧部挿入部の外周に連続して設けられた前記係止片を挿入する係止片係合部とが係合することによって構成されていることを特徴とするキートップ板にある。ここで回転方向の一ヵ所とは、360°の回転方向に対する一ヵ所を意味する。
本願請求項2に記載の発明は、前記係止片は複数あり、これら係止片の位置がスイッチ押圧部を中心点として非点対称の位置に設置されていることを特徴とする請求項1に記載のキートップ板にある。
本願請求項3に記載の発明は、前記キートップ板には、内部に前記キートップを収納するキートップ収納部を有する外周キートップが取り付けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のキートップ板にある。
本願請求項4に記載の発明は、前記キートップ収納部のキートップを収納した下面側に空隙を形成し、一方この空隙内に収納されるように前記ゴム状弾性板にこのゴム状弾性板の肉厚を周囲の部分よりも厚く形成してなるキートップ載置部を設け、このキートップ載置部とキートップに前記キートップ位置決め機構を設けたことを特徴とする請求項3に記載のキートップ板にある。
本願請求項5に記載の発明は、前記キートップは合成樹脂フイルムに成形樹脂を成形してなるキートップ本体の外周からつば部を張り出して構成され、一方前記外周キートップのキートップ収納部には前記キートップから張り出すつば部を収納するつば部収納部を設け、さらに前記キートップのつば部は前記キートップ本体の外周から前記合成樹脂フイルムを張り出すことで構成されていることを特徴とする請求項4に記載のキートップ板にある。
請求項1に記載の発明によれば、キートップとゴム状弾性板にキートップ位置決め機構を設けたので、キートップをラバー状弾性板に取り付ける際のキートップの回転方向の位置決めを行うことができる。
請求項1に記載の発明によれば、係止片と係止片係合部とが係合することによってキートップ位置決め機構を構成したので、簡単な構造で確実にラバー状弾性板に対してキートップの回転方向の位置決めを行うことができる。またスイッチ押圧部と一体に係止片を設けたので、スイッチ押圧部の部分を利用して強度の強いキートップ位置決め機構を形成できる。
請求項2に記載の発明によれば、複数の係止片をスイッチ押圧部を中心点として非点対称の位置に設置したので、簡単な構造で確実にラバー状弾性板に対してキートップの回転方向の位置決めを行うことができる。
請求項3に記載の発明によれば、外周キートップの内部に本発明を適用したキートップを収納してなる構造のキートップ板が構成できる。その際キートップの回転方向の位置決めを外周キートップとの間で行う必要がなく、外周キートップの構造が複雑にならない。
請求項4に記載の発明によれば、外周キートップのキートップ収納部に収納したキートップの下面側に空隙を形成し、この空隙内に肉厚のキートップ載置部を収納したので、キートップを肉厚のキートップ載置部で位置決めでき、従ってキートップ位置決め機構による位置決めを確実に行うことができる。
請求項5に記載の発明によれば、キートップのつば部を合成樹脂フイルムで構成したので、その厚みを薄くでき、その分その下側に設置されるキートップ載置部の厚みを厚くでき、その分より確実にキートップ位置決め機構による位置決めを行うことができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
〔第一実施形態〕
図1,図2,図3は本発明の第一実施形態にかかるキートップ板1−1を用いて構成されるスイッチ板100−1の要部(一部)を示す図であり、図1は上側から見た要部分解斜視図、図2は下側から見た要部分解斜視図、図3は組み立てたスイッチ板100−1の側断面図である。これらの図に示すようにキートップ板1−1はゴム状弾性板50上に、リング形状の外周キートップ40と、外周キートップ40の中央に設けたキートップ収納部41内に設置されるキートップ10とを取り付けることで構成されている。またスイッチ板100−1はこのキートップ板1−1をスイッチ接点板70上に載置することで構成されている。この種のスイッチ板100−1は、例えば各種携帯端末や各種リモコン装置の入力部等に利用される。以下各構成部品について説明する。
キートップ10は略円板状のキートップ本体11の外周下部から半径方向外側に向けてリング状のつば部13を張り出して構成されている。またこのキートップ10のキートップ本体11の下面は下記するゴム状弾性板50のキートップ載置部51上に取り付く取付面15となっており、取付面15の中央からは略円筒状のスイッチ押圧部17が突出している。スイッチ押圧部17の外周面からは半径方向外方に向けてキートップ位置決め機構を構成する一対の矩形状の係止片19,21が突出して設けられている。これら一対の係止片19,21は一方の係止片19に対して他方の係止片21がスイッチ押圧部17を中心点として非点対称の位置に設置されている。別の言い方をすれば、1つの係止片19に対して他方の係止片21はスイッチ押圧部17に対して180°対向する位置以外の位置に設置されている。なお両係止片19,21の高さはスイッチ押圧部17の高さよりも若干低く形成されている。このキートップ10は図3に示すように、キートップ10の上面形状と同一形状に成形してなる合成樹脂フイルム(例えばポリカーボネートフイルム)23の下面側の凹部内に成形樹脂(例えばポリカーボネート樹脂)27を成形して構成されており、その外周から張り出すつば部13は前記合成樹脂フイルム23のみによって構成されている。従ってつば部13の厚みを極めて薄く構成できる。具体的に言えば、つば部13を成形樹脂で構成した場合は300μm程度必要となるが、合成樹脂フイルム23で構成した場合は50μm程度にできる。なおこのキートップ10の上面には所定の記号又は文字等からなる表示部25が印刷・蒸着等の各種手段によって形成されており、従ってこのキートップ10をラバー状弾性板50に取り付ける際には回転方向の方向性がある。
外周キートップ40は略平板状のリング状に形成され、その中央に円形の貫通孔からなりその内部に前記キートップ10を収納するキートップ収納部41を設けて構成されている。キートップ収納部41の上部の内径寸法は前記キートップ10のキートップ本体11を上下動自在に収納する寸法に形成されており、キートップ収納部41の下部の内径寸法はその内径を大きくして前記キートップ10のつば部13を上下動自在に収納する寸法に形成したつば部収納部44となっている。即ち外周キートップ40のキートップ収納部41にはキートップ10から張り出すつば部13を収納するつば部収納部44が設けられている。キートップ収納部41はつば部収納部44を含む概念である。また外周キートップ40の下面には等間隔に複数(この実施形態では4つ)の円形で凹状の取付部45が設けられている。この外周キートップ40は成形樹脂製である。
ゴム状弾性板50はこの実施形態ではシリコンゴムを略平板の薄板状に成形することで構成されており、前記キートップ10の取付面15を載置するキートップ載置部51と、キートップ載置部51の周囲であって前記外周キートップ40の各取付部45に対向する位置に設置されるスイッチ押圧部59とを具備して構成されている。キートップ載置部51は円柱状であって、その肉厚を周囲の部分よりも厚く形成して上方向に突出して構成されている。キートップ載置部51の中央には前記キートップ10のスイッチ押圧部17を挿入する貫通孔からなるスイッチ押圧部挿入部53が設けられ、このスイッチ押圧部挿入部53の外周に連結するように前記キートップ10の一対の係止片19,21をそれぞれ嵌合するキートップ位置決め機構を構成する矩形状の一対の係止片係合部55,57が設けられている。係止片19,21と係止片係合部55,57はその横断面形状が略同一寸法形状であって、係止片係合部55,57に係止片19,21を挿入する際に両者がぴったり嵌合又は圧入される寸法形状に形成されている。なおキートップ載置部51の下面には浅く円形に窪む凹部58が設けられている。スイッチ押圧部59はその外径寸法が前記外周キートップ40に設けた取付部45の内径寸法よりも少し小さくなるように形成されている。
スイッチ接点板70は回路基板71上の前記キートップ10のスイッチ押圧部17に対向する位置と、前記ゴム状弾性板50の各スイッチ押圧部59に対向する位置にスイッチ73を設置して構成されている。回路基板71は図示で明示はしていないが、硬質の補強板上にフレキシブル回路基板を載置し、各スイッチ73の部分に反転板75を取り付けて構成されている。
次に上記スイッチ板100−1を製造するには、まずキートップ10の取付面15をゴム状弾性板50のキートップ載置部51上に載置し、接着材によって取り付け、固定する。このときキートップ10のスイッチ押圧部17とその外周の係止片19,21とは、それぞれキートップ載置部51に設けたスイッチ押圧部挿入部53と一対の係止片係合部55,57とにそれぞれ嵌合される。このとき係止片19,21及びこれらを嵌合する係止片係合部55,57は、スイッチ押圧部17(スイッチ押圧部挿入部53)を中心点として非点対称の位置に設置されているので、キートップ10はその回転方向の一ヶ所のみで係合することとなる。従ってキートップ10の上面に表示部25が記載されていてその表示に方向性があっても、その方向性を間違えて異なる方向に向けてキートップ10を取り付ける恐れはない。次に外周キートップ40の下面をゴム状弾性板70上に載置し、その際外周キートップ40の下面に設けた各取付部45にゴム状弾性板50に設けた各スイッチ押圧部59を挿入し、このスイッチ押圧部59の上面と取付部45の底面間を接着材によって取り付け、固定する。スイッチ押圧部59と取付部45とは外周キートップ40のゴム状弾性板50への位置決め機能を有する(但し外周キートップ40はゴム状弾性板50に対して複数の位置(この実施形態では90°ずつ四方向)で位置決めされる)。このとき同時にキートップ10とその下側のキートップ載置部51とは、図3に示すように、外周キートップ40のキートップ収納部41内に収納され、またつば部13の上面はつば部収納部44の上部に位置する。これによってキートップ板1−1が完成する。そしてこのキートップ板1−1をスイッチ接点板70上に設置すれば、スイッチ板100−1が完成する。このときキートップ10のスイッチ押圧部17に対向する位置と、ゴム状弾性板50の各スイッチ押圧部59に対向する位置にはそれぞれスイッチ73が設置される。
そして例えば図3において、キートップ10のキートップ本体11の上面を押圧すれば、スイッチ押圧部17がこれに対向するスイッチ73を押圧してその反転板75を反転してスイッチがオンする。前記キートップ本体11への押圧を解除すれば、反転板75の弾性復帰力によって反転板75は元の形状に自動復帰し、キートップ10は上昇しスイッチ73はオフする。一方外周キートップ40の何れかのスイッチ押圧部59の真上の部分を押圧すると、その真下に位置するスイッチ73の反転板75が反転してスイッチがオンする。前記外周キートップ40への押圧を解除すれば、反転板75の弾性復帰力によって反転板75は元の形状に自動復帰し、外周キートップ40は上昇してスイッチ73はオフする。
ところで上記キートップ板1−1においては、ゴム状弾性板50とキートップ10とがキートップ10の回転方向の一ヶ所のみで係合するキートップ位置決め機構として、スイッチ押圧部17の外周面から半径方向外方に向けて突出する係止片19,21と、スイッチ押圧部挿入部53の外周に連続して設けられた前記係止片19,21を挿入する係止片係合部55,57とが係合することによって構成されるキートップ位置決め機構を用いたが、本発明はこの実施形態に限定されず、スイッチ押圧部17とスイッチ押圧部挿入部53の部分の形状を、ゴム状弾性板50に対してキートップ10の回転方向の一ヶ所のみで係合する形状に形成するキートップ位置決め機構であればどのような構成のものでも良い。また上記実施形態では係止片19,21及び係止片係合部55,57を一対(二組)設けたが、これら係止片及び係止片係合部は一組又は三組以上の複数組設けても良い。係止片及び係止片係合部が二組以上の場合は、これら係止片の位置が全体としてスイッチ押圧部17を中心点として非点対称の位置に設置されている必要がある。但し本実施形態において係止片19,21及び係止片係合部55,57を一対(二組)設けたのは以下の理由による。即ち係止片21及び係止片係合部57を省略して、係止片19及び係止片係合部55を一組だけ設けるとするとこれらは略直線状となり、図4(a)に示すように係止片19を180°逆方向に回転した状態でこれら直線状のスイッチ押圧部17及び係止片19を直線状のスイッチ押圧部挿入部53及び係止片係合部55に無理に係合させようとすると、スイッチ押圧部挿入部53と係止片係合部55は弾性を有するのでその内径が無理に開いて両者が係合する恐れがある。特にキートップ10が小型化してスイッチ押圧部17及び係止片19とスイッチ押圧部挿入部53及び係止片係合部55とが小型化すれば、その挿入はより容易となる。これに対して本実施形態のように係止片19,21及び係止片係合部55,57を一対(二組)設け、両者をスイッチ押圧部17を中心点として非点対称の位置に設置すれば、図4(b)に示すようにこれを正規の位置からずれた位置に回転した状態で係止片19,21と係止片係合部55,57を無理に係合させようとしても、何れか一方の例えば係止片19が係止片係合部55,57によって仕切られた面A1,A2の内の面A1上に当接するので、無理に両者が係合されることはない。一方前述のように係止片係合部55,57の他に図4(c)に示すようにもう一つ係止片係合部58を設け、これに対応して係止片をもう一つ設けた場合は、三つの係止片係合部55,57,58で仕切られる面a1,a2,a3の回転方向の長さ寸法b1,b2,b3がそれぞれ小さくなるので、それぞれの面a1,a2,a3による係止片係合部55,57,58に挿入した係止片の回転を阻止する力が弱くなり、係止したキートップ10に回転方向の力を付与した場合に前記面a1,a2,a3が押し広げられてスイッチ押圧部17が回転してしまう恐れが増える。この問題はキートップ10が小型化して係止片及び係止片係合部が小型化すればするほど大きくなる。そこで本実施形態においては、係止片19,21及び係止片係合部55,57を一対だけ設け、図4(b)に示す面A1,A2の回転方向の長さ寸法B1,B2を大きくし、それぞれの面A1,A2の係止片19,21を回転しないように係止しようとする力を強くしたのである。
ところでこの実施形態のキートップ板1−1は見方を変えれば、図3に示すように、外周キートップ40のキートップ収納部41のキートップ10を収納した下面側に空隙Eを形成し、一方この空隙E内に収納されるようにゴム状弾性板50にこのゴム状弾性板50の肉厚を周囲の部分よりも厚く形成してなるキートップ載置部51を設け、このキートップ載置部51とキートップ10に前記係止片19,21と係止片係合部55,57とからなるキートップ位置決め機構を設けて構成されている。このように空隙Eを設けてその内部に肉厚のキートップ載置部51を収納したのは以下の理由による。即ち本発明によれば、図5に示す他のキートップ板1´−1(第一実施形態と同一部分には同一符号を付す)のように、必ずしもつば部収納部44を設けず、つば部13を外周キートップ40の下面に対向させても良い。しかしながらこのように構成すると、キートップ載置部51の肉厚が薄くなってその分係止片19(21)及び係止片係合部55(57)によるキートップ10の回り止め強度が弱くなる。そこで外周キートップ40の厚みが比較的あるこの実施形態のような場合は、外周キートップ40のキートップ収納部41のキートップ10を収納した下面側に空隙Eを形成するように構成し、この空隙Eの内部に設置するキートップ載置部51の肉厚を厚くし、厚くしたキートップ載置部51に係止片係合部55(57)を形成し同時にキートップ載置部51の肉厚分だけ係止片19(21)の長さを長くし、これによって係止片19(21)と係止片係合部55(57)の係合長さを長くしてキートップ10の回り止め強度を強くしたのである。さらに第一実施形態の場合、キートップ10のつば部13は前記キートップ本体11の外周から合成樹脂フイルム23を張り出すことで構成されているので、前述のようにその厚みが薄い。しかもキートップ本体11の下面(成形樹脂27の下面)はつば部13の下面と同一面となっている。従ってその分外周キートップ40のキートップ収納部41のキートップ10を収納した下面側の空隙Eの広さを広くでき、その分さらにキートップ10の回り止め強度を高めることができる。特にキートップ10及び外周キートップ40の厚みが薄型化された場合は効果的である。なおこの実施形態ではキートップ10を、キートップ本体11の上面を覆う形状となるように合成樹脂フイルム23を彎曲変形し、彎曲変形した下側の凹部内に成形樹脂27を充填する構造としたが、例えば合成樹脂フイルムに貫通孔を設けてその上下面にキートップとなる成形樹脂を成形してなる構造のキートップでも良い。即ちキートップは合成樹脂フイルムに成形樹脂を成形してなるキートップ本体の外周からつば部を張り出して構成すればよい。さらにつば部の厚みを特に薄くする必要がないような場合はつば部を含むキートップ全体を成形樹脂によって形成しても良い。
参考例
図6は参考例にかかるキートップ板1−2を用いて構成されるスイッチ板100−2の要部(一部)を下側から見た要部分解斜視図、図7は組み立てたキートップ板1−2の側断面図である。このスイッチ板100−2において、前記第一実施形態にかかるスイッチ板100−1と同一又は相当部分には同一符号を付す。なお以下で説明する事項以外の事項については、前記図1〜図3に示す第一実施形態と同じである。この参考例においてもキートップ板1−2は、ゴム状弾性板50上に、リング形状の外周キートップ40と、外周キートップ40の中央に設けたキートップ収納部41内に設置されるキートップ10とを取り付けることで構成されており、またスイッチ板100−2はこのキートップ板1−2をスイッチ接点板70上に載置することで構成されている。
この参考例において第一実施形態と相違する点は、キートップ10及びゴム状弾性板50に設けるキートップ位置決め機構の構造のみである。即ちこの参考例においては、第一実施形態のようにキートップ10のスイッチ押圧部17の周囲に(即ちスイッチ押圧部17自体に)係止片19,21を設け且つゴム状弾性板50に係止片19,21が係止される係止片係合部55,57を設ける代りに、スイッチ押圧部17及びスイッチ押圧部挿入部53とは別の位置に設けた係止片19a及び係止片係合部55a、即ちキートップ10の取付面15のスイッチ押圧部17とは別の位置から突出する係止片19aと、ゴム状弾性板50の前記係止片19aを挿入する貫通孔からなる係止片係合部55aとが係合することによってキートップ位置決め機構を構成している。このように構成すれば、スイッチ押圧部17及びスイッチ押圧部挿入部53とは別の位置にキートップ位置決め機構を設置できる。但し第一実施形態の係止片19,21はキートップ10が小型化されてその寸法が小さくなっても、スイッチ押圧部17に連結することでその強度を強く保てるが、この参考例の係止片19aは小さくなるとその強度が弱くなるので、キートップ10を小型化する場合は第一実施形態の方が有利である。
以上本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。なお直接明細書及び図面に記載のない何れの形状・構造・材質であっても、本願発明の作用・効果を奏する以上、本願発明の技術的思想の範囲内である。例えば上記実施形態では外周キートップ40のキートップ収納部41内に収納したキートップ10に対して本願発明を適用したが、本発明は単独にラバー状弾性板上に取り付けられる各種キートップに対しても同様に適用することができる。要はゴム状弾性板上にキートップを取り付けることで構成されるキートップ板であれば、どのような構造のキートップ板にも本発明を適用できる。なお上記外周キートップ40のキートップ収納部41内に収納されるキートップ10の位置決めは、通常外周キートップ40の下面のキートップ収納部41の周囲に設けた溝部に対してキートップ10のつば部外周から突出する凸部を係止することで行われるが、本実施形態のようにキートップ10の位置決めをゴム状弾性板50との間で行うこととすれば、外周キートップ40に特別な加工をする必要がなくなり、好適である。
また上記実施形態ではスイッチ押圧部挿入部53や係止片係合部55,57をゴム状弾性板50のキートップ載置部51を貫通して設けたが、これらを貫通孔としないで有底の穴で構成しても良い。このように構成すれば、ゴム状弾性板50から貫通孔がなくなるので、キートップ板1−1,1−2の防水に好適である。一方スイッチ押圧部挿入部53や係止片係合部55,57を貫通孔とした場合は、成形樹脂製のキートップ10のスイッチ押圧部17が直接スイッチ73を押圧することとなるので、ハードな押圧感触を得たい場合は好適である。また係止片19,21やこれを挿入する係止片係合部55,57についてもその形状・構造を種々変更できることはいうまでもない。
キートップ板1−1を用いて構成されるスイッチ板100−1を上側から見た要部分解斜視図である。 スイッチ板100−1を下側から見た要部分解斜視図である。 スイッチ板100−1の側断面図である。 係止片と係止片係合部の数等を変更した場合の係合関係説明図である。 他のキートップ板1´−1の側断面図である。 キートップ板1−2を用いて構成されるスイッチ板100−2を下側から見た要部分解斜視図である。 キートップ板1−2の側断面図である。
符号の説明
1−1 キートップ板
10 キートップ
11 キートップ本体
13 つば部
15 取付面
17 スイッチ押圧部
19,21 係止片(キートップ位置決め機構)
23 合成樹脂フイルム
25 表示部
40 外周キートップ
41 キートップ収納部
44 つば部収納部
50 ゴム状弾性板
51 キートップ載置部
53 スイッチ押圧部挿入部
55,57 係止片係合部(キートップ位置決め機構)
70 スイッチ接点板
73 スイッチ
75 反転板
E 空隙
1−2 キートップ板

Claims (5)

  1. ゴム状弾性板上にキートップを取り付けることで構成されるキートップ板において、
    前記キートップのゴム状弾性板に取り付く取付面にはスイッチ押圧部が突出して設けられ、且つ前記ゴム状弾性板には前記スイッチ押圧部を挿入して貫通するスイッチ押圧部挿入部が設けられ、
    さらに前記キートップと前記ゴム状弾性板に、ゴム状弾性板とキートップとがキートップの回転方向の一ヶ所のみで係合するキートップ位置決め機構を設け
    前記キートップ位置決め機構は、前記スイッチ押圧部の外周面から半径方向外方に向けて突出する係止片と、前記スイッチ押圧部挿入部の外周に連続して設けられた前記係止片を挿入する係止片係合部とが係合することによって構成されていることを特徴とするキートップ板。
  2. 前記係止片は複数あり、これら係止片の位置がスイッチ押圧部を中心点として非点対称の位置に設置されていることを特徴とする請求項1に記載のキートップ板。
  3. 前記キートップ板には、内部に前記キートップを収納するキートップ収納部を有する外周キートップが取り付けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のキートップ板。
  4. 前記キートップ収納部のキートップを収納した下面側に空隙を形成し、一方この空隙内に収納されるように前記ゴム状弾性板にこのゴム状弾性板の肉厚を周囲の部分よりも厚く形成してなるキートップ載置部を設け、このキートップ載置部とキートップに前記キートップ位置決め機構を設けたことを特徴とする請求項3に記載のキートップ板。
  5. 前記キートップは合成樹脂フイルムに成形樹脂を成形してなるキートップ本体の外周からつば部を張り出して構成され、
    一方前記外周キートップのキートップ収納部には前記キートップから張り出すつば部を収納するつば部収納部を設け、
    さらに前記キートップのつば部は前記キートップ本体の外周から前記合成樹脂フイルムを張り出すことで構成されていることを特徴とする請求項4に記載のキートップ板。
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