JP4718429B2 - 回転式電子部品 - Google Patents

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本発明は、回転つまみを回転することによって電気的出力を変化する回転式電子部品に関し、特に回転つまみの内部に押釦つまみなどの別の部品を収納してなる回転式電子部品に関するものである。
従来、回転式スイッチや回転式可変抵抗器等の回転式電子部品の中には、回転つまみの中央に押釦つまみを設置し、これら回転つまみと押釦つまみの下方に前記回転つまみと一体に回転する回転型物に取り付けた摺動子が摺接する摺接パターンや前記押釦つまみの押圧部によって押圧されるスイッチパターン等を形成した回路基板を設置した構造の回転式電子部品がある(例えば特許文献1)。また従来この種の回転式電子部品の中には、回転つまみと回転型物間に介在して両者を連結する連結部材を設置する場合もある。連結部材を設置するのは、回転つまみの中央に押釦つまみが設置されるのでその構造上、回転つまみと回転型物を直接連結することが困難になる等の理由からである。そして上記回転型物や連結部材等(以下「回転体」という)と回転つまみ間の固定は、回転つまみの裏面から突出する円柱状の突起を回転体に設けた孔に挿入し、突起の先端を熱かしめするなどの方法によって行われていた。
しかしながら回転つまみの外径寸法を小型化した場合、また回転つまみ中央及び回転体中央に押釦つまみ等の他部品を設置するような場合、回転つまみの裏面から突起を突出したり、回転体に孔を設けたりするスペースがなくなってしまい、回転つまみと回転体間を連結することが困難になるという問題が生じていた。
特開2005−183135号公報
本発明は上述の点に鑑みてなされたものでありその目的は、回転つまみが小型化しても、回転つまみに容易に他の回転体を取り付けることができる回転式電子部品を提供することにある。
本願請求項1に記載の発明は、中央に回転体収納部を有する回転つまみと、前記回転つまみの回転体収納部内に収納されこの回転つまみと一体に回転する回転体と、前記回転つまみ及び回転体の回転によって電気的出力を変化する電気的機能部と、つまみ部とこのつまみ部の下面から突出する軸部とを有し、前記回転体の内部に収納される押釦つまみと、前記押釦つまみの軸部によって押圧される押圧スイッチと、を具備し、前記回転体は支持部の上端につまみ固定部を設けるとともに、その中央に上下に貫通して前記押釦つまみの軸部を挿通する挿通部を設け、一方つまみ固定部の外周に上方向に向かって突出する側壁部を設けることでその中央部分に前記押釦つまみのつまみ部を収納するつまみ部収納部を設け、前記回転つまみの内周面に回転つまみの回転中心軸に平行な方向を向く凸部からなる係合部を設け、一方前記回転体のつまみ固定部の外周面に凹部からなり前記回転つまみの係合部にスライド可能に係合する被係合部を設け、前記回転つまみの回転体収納部の下側から収納された回転体の被係合部に回転つまみの係合部をスライド可能に係合して係合部の下端を被係合部の端部から露出させ、露出させた係合部の下端をかしめることで回転つまみと回転体とを一体化したことを特徴とする回転式電子部品にある。
本願請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の回転式電子部品において、前記回転体のつまみ固定部の下面の前記支持部を囲む位置に、下方向に向かって突出する抵抗付与部を設け、一方前記回転体の支持部を回動自在に挿通する挿通部を有するケースを設置し、このケースの前記挿通部の周囲に前記回転体の抵抗付与部を収納するグリス充填部を設け、前記ケースのグリス充填部内にグリスを充填することで、回転つまみ及び回転体を回転する際にグリス内を抵抗付与部が移動し、その回転に抵抗を付与することを特徴とする回転式電子部品にある。
請求項1に記載の発明によれば、回転つまみの内周面と回転体の外周面とにそれぞれ回転つまみの回転軸方向にスライド可能に係合する凹凸からなる係合部と被係合部とを設けて両者を固定したので、回転つまみが小型化してその下面から突起が突出できないような場合でも、容易に回転つまみと回転体とを一体化することができる。
請求項1に記載の発明によれば、回転つまみの回転体収納部の内周面に設けた凸状の係合部を、回転体の外周面に設けた凹状の被係合部にスライド可能に係合して固定するという簡単な構造で容易に小型化した回転つまみと回転体とを一体化できる。
請求項1に記載の発明によれば、回転体の被係合部に回転つまみの係合部をスライド可能に係合して被係合部の端部から露出した係合部の下端をかしめるだけで、小型化した回転つまみと回転体との一体化を容易に行うことができる。
請求項1に記載の発明によれば、押圧式電子部品付の回転式電子部品を提供できる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明の1実施形態にかかる押圧式電子部品付の回転式電子部品1の概略側断面図、図2は回転式電子部品1の上部の部品を上側から見た分解斜視図、図3は回転式電子部品1の下部の部品を上側から見た分解斜視図、図4は回転式電子部品1の上部の部品を下側から見た分解斜視図、図5は回転式電子部品1の下部の部品を下側から見た分解斜視図である。これらの図に示すように回転式電子部品1は、取付板10上に、回路基板(以下「フレキシブル回路基板」という)20と、支持台60と、摺動子80及び補強板100を取り付けた回転型物70と、弾発部材(以下「バネ」という)110を取り付けたケース120と、回転体(以下「連結部材」という)150と、押釦つまみ180と、回転つまみ200とを具備して構成されている。以下各構成部品について説明する。
取付板10は硬質板(この実施形態ではステンレス板であるが、他の金属板又は樹脂板等でも良い)の所定位置に貫通する小孔からなる複数の取付部11を設けて構成されている。
フレキシブル回路基板20は、可撓性を有する合成樹脂フイルム(この実施形態ではポリエチレンテレフタレートフイルム)の表面に所望の回路パターンを設けて構成されており、2枚の略同一形状(略円形)の第1,第2基板部21,23を重ね合せることで形成される押釦スイッチ部25と、押釦スイッチ部25の上部に設置される回転式電子部品部45とを具備している。第1,第2基板部21,23は連結部27で連結されていてこの連結部27の部分を折り曲げることで重ね合わされ、また第2基板部23と回転式電子部品部45とは連結部29で連結されていてこの連結部29の部分を折り曲げることで第2基板部23の上方に回転式電子部品部45が設置されている。第1基板部21からは帯状の引出部31が外方に向けて突出しており、図示しない他の電気回路に接続される。重ね合わせた第1,第2基板部21,23の中央には狭い間隔を介して一対の接点パターン33,35(図1参照)が対向することで、押圧スイッチ37が形成されている。一対の接点パターン33,35の周囲にはこれらを囲むようにスペーサ層39が形成されている。また押圧スイッチ37の上部(第2基板部23上)には弾性金属板をドーム状に形成した反転板41が設置されている。また重ね合わせた第1,第2基板部21,23の前記取付板10の各取付部11に対向する位置には、上下に貫通する小孔からなる挿通部43が設けられている。回転式電子部品部45は略円形であり、中央に下記する押釦つまみ180の軸部183を挿通する円形の挿通孔47を設け、挿通孔47の周囲上面(図3に点線で示す領域)に電気的機能部となる摺接パターン49を設け、またその外周の複数箇所(3ヶ所)から舌片状であって内部に略円形の貫通孔からなる挿通孔51を有する取付部53を設けて構成されている。なおこの実施形態の摺接パターン49はスイッチパターン(コードスイッチパターン)である。引出部31には摺接パターン49や前記一対の接点パターン33,35に接続された図示しない回路パターンが引き出されている。
支持台60は合成樹脂(例えばABS樹脂)を略円板状に形成して構成されており、中央に下記する押釦つまみ180の軸部183を挿通する円形の挿通孔部61を設け、またその外周の複数箇所(3ヶ所)から舌片状であって内部に略円形の貫通孔からなる挿通孔部63を有する取付突部65を設けて構成されている。
電気的機能部となる摺動子80は弾性金属板を略リング状に形成して構成されており、中央に円形の貫通孔からなる開口部81を設け、また略等間隔に設けた3つの基部83からそれぞれ円弧状に3組の摺動冊子85を突出して構成されている。各摺動冊子85の先端には弾接部87が設けられている。また基部83にはそれぞれ小孔からなる固定部89が設けられている。
回転型物70は合成樹脂(例えばPOM樹脂)を略円板状に成形して構成されており、その中央に上下に貫通する挿通部71を設け、また挿通部71の周囲の同一円弧上に3つの上下に貫通する取付穴73を設け、取付穴73の周囲の上面に円弧状であって上方向に突出する3つのガイド部75を設け、ガイド部75の周囲の上面に2つの小突起状の取付片77を設け、一方回転型物70の下面の前記摺動子80の各固定部89に対向する位置にこれら固定部89に挿入される小突起状の摺動子取付部79を設けて構成されている。
補強板100は硬質板(この実施形態ではステンレス板であるが、他の金属板又は樹脂板等でも良い)を略リング状に形成して構成されており、中央に前記回転型物70のガイド部75を挿入する開口101を設け、また前記回転型物70の各取付片77に対向する位置に取付片77を挿入する小孔からなる取付固定部103を設けて構成されている。
バネ110は弾性金属板を略リング状に形成し、180°対向する位置に一対の取付用基部111を設けて各取付用基部111内に小孔からなる挿入固定部113を設け、基部111と基部111の間を結ぶ一対のアーム部115の中央をそれぞれ下方向(補強板110方向)に向けて突出するように屈曲させて弾接部117として構成されている。
ケース120は合成樹脂(例えばABS樹脂)製であって下面が開放された略筒状に形成されている。即ち筒状の側壁部123の上面に上面部125を設けており、開放された下面側部分を収納部127としている。上面部125の中央には下記する連結部材150の支持部151を回動自在に挿通する挿通部129が設けられている。挿通部129の周囲には筒状のガイド部131が突出しており、ガイド部131の外周を囲む位置にも筒状の側壁部133が突出しており、ガイド部131と側壁部133の間の凹部をグリス充填部135としている。一方側壁部123の下端辺の前記取付板10の各取付部11に対向する位置にはそれぞれ各取付部11に挿入される小突起状の固定部137が設けられ、また側壁部123の下端辺の各固定部137の間の位置には4つの凹部139が設けられてその内の3つの凹部139内に下方向に突出する小突起状の取付固定部141が設けられている。なお上面部125の下面の前記バネ110に設けた一対の挿入固定部113にそれぞれ対向する位置には、図示はしないがこれら挿入固定部113に挿入される一対の小突起が設けられている。
図7は連結部材150を拡大して下面側から見た斜視図である。同図及び図1,図2,図4に示すように、連結部材150は合成樹脂(例えばABS樹脂)の成形品であって、略円筒状の支持部151の上端に略円板状のつまみ固定部153を設けて構成されている。連結部材150の中央にはこれを上下に貫通して下記する押釦つまみ180の軸部183を上下動自在に挿入(貫通)ガイドする他部品収納部となる挿通部155が設けられている。支持部151の下端辺からは3つの取付係合部157が突設されている。各取付係合部157はそれぞれ前記回転型物70の取付穴73にぴったり挿入されてその先端が回転型物70の下面から突出する形状に形成されている。つまみ固定部153の下面の前記支持部151を囲む位置であって且つ前記ケース120のグリス充填部135に挿入される位置には、下方向に向かって突出する4枚の抵抗付与部159が設けられている。抵抗付与部159は支持部151を囲むように真下(連結部材150の回転中心軸L方向)から見て円弧状に湾曲している。つまみ固定部153の外周には上方向(押釦つまみ180方向)に向かって突出する略円筒状の側壁部161が設けられており、その中央部分は円形凹状の他部品収納部となるつまみ部収納部167となっている。つまり前記挿通部155とつまみ部収納部167を合せて他部品収納部を構成している。つまみ固定部153の外周の略等間隔の複数箇所(この実施形態では4ヶ所)にはこの連結部材150のつまみ固定部153の外周面を略矩形状に切り欠いてなる凹部からなる被係合部163が設けられている。つまり被係合部163は連結部材150の半径方向外方に向かって開放されている切り欠きとなっている。また連結部材150のつまみ固定部153の外周面の1ヶ所には、略矩形状に切り欠いてなる凹状の位置決め部165が設けられている。位置決め部165は連結部材150の回転中心軸L方向に平行な方向に向かって直線状に設けられている。さらに連結部材150のつまみ固定部153の側壁部161にはこれをその上端面から凹状に切り欠く1つのつまみ位置決め部169が設けられている。
押釦つまみ180は合成樹脂(例えばABS樹脂)の成形品であって、略円板状のつまみ部181の下面中央から棒状の軸部183を突出して構成されている。軸部183の下部は前記押圧スイッチ37を押圧する押圧部185となっている。つまみ部181にはその外周からリング状のつば部187が突出しており、その一部からはさらに外方に突出する舌片状の位置決め部189が設けられている。位置決め部189は前記連結部材150のつまみ位置決め部169に上下動自在に係合される形状に形成されている。
図6は回転つまみ200を拡大して下面側から見た斜視図である。同図及び図1,図2,図4に示すように、回転つまみ200は合成樹脂(例えばPC/ABS樹脂)の成形品であり、下面が開放された略円筒状に形成され、側壁部201と上面部203とを有し、上面部203中央に開口205を設け、これによって中央に上下に貫通する回転体収納部207を有して構成されている。回転つまみ200の回転体収納部207の内周面207aには、この内周面207aから突出する凸部からなる4つの係合部209が設けられている。各係合部209はこの実施形態では同一の矩形状であり、内周面207aから直方体形状に突出している。この直方体形状の辺の内の4辺は回転中心軸Lに平行な方向を向いている。これら各係合部209は前記連結部材150の各被係合部163に係合する位置に設けられ、それぞれ回転つまみ200の回転中心軸L方向にスライド可能に係合する形状に形成されている。また回転つまみ200の回転体収納部207の内周面207aには、この内周面207aから突出する凸部からなる1つの位置決め部211が設けられている。位置決め部211は矩形状であり、内周面207aから直方体形状に突出している。この直方体形状の辺の内の4辺は回転中心軸に平行な方向を向いている。この位置決め部211は前記連結部材150の位置決め部165に係合する位置に設けられ、回転つまみ200の回転中心軸L方向にスライド可能に係合する形状に形成されている。
次に回転式電子部品1の組立方法を説明する。まず予め回転型物70の上面に補強板100を設置し、その際回転型物70の各取付片77を補強板100の各取付固定部103に挿入して各取付片77の先端を熱かしめして取り付ける。一方回転型物70の下面に摺動子80を設置し、その際回転型物70の各摺動子取付部79を摺動子80の各固定部89に挿入して各摺動子取付部79の先端を熱かしめして取り付ける。またケース120の上面部125の裏面にバネ110を設置し、その際上面部125の裏面に設けた図示しない一対の小突起をバネ110に設けた一対の挿入固定部113にそれぞれ挿入して前記小突起の先端を熱かしめして取り付ける。なおバネ110にはグリスを塗布しておく。
そして連結部材150の上に押釦つまみ180を設置し、その際押釦つまみ180の軸部183を連結部材150の挿通部155に上下動自在に挿入し、押釦つまみ180のつまみ部181を連結部材150のつまみ部収納部167内に収納し、同時に押釦つまみ180の位置決め部189を連結部材150のつまみ位置決め部169に係合して連結部材150に対して押釦つまみ180が回転しないようにする。
次に前記押釦つまみ180を装着した連結部材150の上に回転つまみ200を被せ、連結部材150の上部を回転つまみ200の回転体収納部207内に収納する。その際回転つまみ200の各係合部209を連結部材150の各被係合部163に、回転つまみ200の回転中心軸L方向にスライドして係合させる。同時に回転つまみ200の位置決め部211を連結部材150の位置決め部165に、回転つまみ200の回転中心軸L方向にスライドして係合させる。なおこのとき連結部材150の上端面は回転つまみ200の上面部203の裏面に当接し、この当接した位置(スライド方向の位置)に位置決めされる。図8は連結部材150を収納した回転つまみ200をその下面側から見た図である。同図において各係合部209の下端209aは、被係合部163の下端に露出する。そして露出した各係合部209の下端209aを図1に示すように熱かしめして潰し、これによって係合部209と被係合部163とを固定し、回転つまみ200と連結部材150とを一体化する。
次に一体化された押釦つまみ180付きの連結部材150と回転つまみ200とをケース120上に配置し、その際連結部材150の支持部151をケース120の挿通部129に回動自在に挿入する。同時に連結部材150の各抵抗付与部159はケース120のグリス充填部135に挿入される。なおグリス充填部135には予めグリスが充填されている。
次にケース120の下面側からその収納部127内に、補強板100と摺動子80とを取り付けた回転型物70を収納し、連結部材150下端の各取付係合部157を回転型物70の各取付穴73に挿入し、回転型物70の下面から突出する各取付係合部157を熱かしめして連結部材150と回転型物70とを一体化する。
次に前記ケース120の下面にフレキシブル回路基板20の回転式電子部品部45を配置し、その下側に支持台60を設置し、その際ケース120の各取付固定部141を回転式電子部品部45の各挿通孔51と支持台60の各挿通孔部63に挿入し、支持台60の下面側に露出する各取付固定部141の先端を熱かしめして取り付ける。
そして第1,第2基板部21,23を重ね合わせた押釦スイッチ部25を、支持台60の下面側に配置し、その下側に取付板10を配置し、その際ケース120の各固定部137を押釦スイッチ部25の各挿通部43と取付板10の各取付部11とに挿入し、取付板10の下面から露出する各固定部137の先端を熱かしめして取り付ける。これによって回転式電子部品1の組み立てが完了する。
以上のように構成された回転式電子部品1において、回転つまみ200を回転すると、これと一体に連結部材150、回転型物70、摺動子80、補強板100が回転し、摺動子80の各弾接部87が回転式電子部品部45の摺接パターン49上を摺動し、その電気的出力を変化する。なお回転つまみ200を回転した際、グリス充填部135に充填されたグリス内を連結部材150の抵抗付与部159が移動し、同時に補強板100上をグリスを塗布したバネ110の弾接部117が弾接して移動するので、両者の抵抗によって回転つまみ200の回転に比較的ねばりの強い抵抗を付与することができ。従ってそのようなねばりの強い抵抗を必要とする場合に好適な機構となっている。
一方押釦つまみ180のつまみ部181を押圧してこれを下降すれば、その押圧部185が押圧スイッチ37上に設置した反転板41を押圧してこれを反転し、押圧スイッチ37がオンする。前記押圧を解除すれば反転板41の弾性復帰力によって押釦つまみ180は元の位置に押し上げられ、押圧スイッチ37はオフする。
以上説明したように、この回転式電子部品1は、中央に回転体収納部207を有する回転つまみ200と、回転つまみ200の回転体収納部207内に収納されこの回転つまみ200と一体に回転するとともに中央に他部品収納部となる挿通部155及びつまみ部収納部167を設けてなる連結部材150と、回転つまみ200及び連結部材150の回転によって電気的出力を変化する摺動子80及び摺接パターン49からなる電気的機能部と、を具備し、回転つまみ200の回転体収納部207の内周面207aと連結部材150の外周面とに回転つまみ200の回転中心軸L方向にスライド可能に係合する凹凸からなる係合部209と被係合部163とを設け、回転つまみ200の回転体収納部207に収納された連結部材150の被係合部163に回転つまみ200の係合部209を係合して固定することで回転つまみ200と連結部材150とを一体化して構成されている。このように回転つまみ200の回転体収納部207の内周面207aに設けた係合部209と連結部材150の外周面に設けた被係合部163とをスライド可能に係合して固定する構造としたので、回転つまみ200が小型化しても、容易に回転つまみ200と連結部材150とを一体化することができる。即ちこの回転式電子部品1は、回転つまみ200の回転体収納部207の内周面207aに設けた凸状の係合部209を、連結部材150の外周面に設けた切り欠き状の被係合部163にスライド可能に係合して固定するという簡単な構造で容易に小型化した回転つまみ200と連結部材150とを一体化することができる。特にこの実施形態のように回転つまみ200と連結部材150の中央に押圧式電子部品を収納するような場合でも、回転つまみ200と連結部材150とを容易に一体化することができる。
またこの回転式電子部品1では、回転つまみ200の係合部209と連結部材150の被係合部163との固定が、回転つまみ200の回転体収納部207の下側から収納された連結部材150の被係合部163に回転つまみ200の係合部209をスライド可能に係合して係合部209の下端209aを被係合部163の端部から露出させ、露出させた係合部209の下端209aをかしめるだけで行われるので、小型化した回転つまみ200と連結部材150との一体化を容易に行うことができる。
またこの回転式電子部品1では、回転つまみ200の回転体収納部207の内周面207aと、連結部材150の外周面との対向する位置に、連結部材150を回転つまみ200の回転体収納部207に挿入した際に係合する位置決め用の位置決め部165,211を、係合部209と被係合部163の他に別途設けたので、連結部材150に対する回転つまみ200の回転方向の位置決めが容易に行える。
またこの回転式電子部品1では、他部品収納部となる挿通部155及びつまみ部収納部167に、押釦つまみ180を回転つまみ200の回転中心軸L方向に向かって移動可能に収納するとともに、押釦つまみ180の他部品収納部から露出する押圧部185によって押圧される位置に押圧スイッチ37を配置したので、押圧式電子部品付の回転式電子部品1を容易に構成できる。
以上本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。なお直接明細書及び図面に記載のない何れの形状・構造・材質であっても、本願発明の作用・効果を奏する以上、本願発明の技術的思想の範囲内である。例えば上記実施形態では、回転つまみ200の回転体収納部207の下側から連結部材150を収納して係合部209と被係合部163とを係合して固定したが、図9に示すように、回転つまみ200の回転体収納部207の上側から押釦つまみ180を取り付けた連結部材150を収納して係合部209と被係合部163とを係合し、被係合部163の端部から露出する係合部209の上端をかしめることで両者を固定してもよい。なおこの場合、回転つまみ200の回転体収納部207の上部にはこれを覆う図示しないリング状の覆い板を圧入して取り付ける等し、覆い板によって押釦つまみ180が上方向へ抜けるのを防止する。このとき同時に押釦つまみ180のつまみ部181は覆い板中央の穴に露出する。なお回転つまみ200の内周面207aの下部には連結部材150のつまみ固定部153の裏面が当接してこのつまみ固定部153が下方向に移動していくのを防止する図示しない当接部を設けておく。
また上記実施形態では係合部209と被係合部163間の固定を熱かしめによって行ったが、超音波溶着又は熱を加えないかしめ又は圧入等の他の各種固定方法を用いて固定してもよい。また上記実施形態では係合部209を凸、被係合部163を凹としたが、係合部209を凹、被係合部163を凸としてもよい。要は連結部材150の被係合部163に回転つまみ200の係合部209を係合して固定する構造であればどのような構造であってもよい。
また上記実施形態では回転体として、回転つまみ200と回転型物70間を連結する連結部材150を示したが、連結部材150以外の各種回転体と回転つまみ200とを固定する部分に本発明を適用してもよい。例えば連結部材150を省略して(又は連結部材150と一体化した)回転型物70を回転体として、この回転型物70を直接回転つまみ200に連結する場合に本発明を適用してもよい。また回転体である連結部材150の中央に設けられる他部品収納部を、上記実施形態では挿通部155及びつまみ部収納部167として押釦つまみ180を収納したが、それ以外の部品、例えば上記回転式電子部品1の中央に設置される別の回転式電子部品用の各種部品(例えば別の回転つまみ)や、発光素子等の各種発光手段や、その他の各種部品を他部品収納部に収納してもよい。また上記実施形態では電気的機能部として摺動子80及び摺接パターン49を用いたが、他の各種構造の電気的機能部であってもよく、要は回転つまみ200及び回転体(上記実施形態では連結部材150)の回転に伴なって電気的出力を変化するものであればどのような構成の電気的機能部であっても良い。
押圧式電子部品付の回転式電子部品1の概略側断面図である。 回転式電子部品1の上部の部品を上側から見た分解斜視図である。 回転式電子部品1の下部の部品を上側から見た分解斜視図である。 回転式電子部品1の上部の部品を下側から見た分解斜視図である。 回転式電子部品1の下部の部品を下側から見た分解斜視図である。 回転つまみ200を拡大して下面側から見た斜視図である。 連結部材150を拡大して下面側から見た斜視図である。 連結部材150を収納した回転つまみ200をその下面側から見た図である。 他の実施形態にかかる回転つまみ200と連結部材150と押釦つまみ180とを示す図である。
符号の説明
1 回転式電子部品
10 取付板
20 フレキシブル回路基板(回路基板)
37 押圧スイッチ
49 摺接パターン(電気的機能部)
60 支持台
70 回転型物
80 摺動子(電気的機能部)
100 補強板
110 バネ(弾発部材)
120 ケース
150 連結部材(回転体)
151 支持部
153 つまみ固定部
155 挿通部(他部品収納部)
163 被係合部
165 位置決め部
167 つまみ部収納部(他部品収納部)
180 押釦つまみ
185 押圧部
200 回転つまみ
207 回転体収納部
207a 内周面
209 係合部
209a 下端
211 位置決め部

Claims (2)

  1. 中央に回転体収納部を有する回転つまみと、
    前記回転つまみの回転体収納部内に収納されこの回転つまみと一体に回転する回転体と、
    前記回転つまみ及び回転体の回転によって電気的出力を変化する電気的機能部と、
    つまみ部とこのつまみ部の下面から突出する軸部とを有し、前記回転体の内部に収納される押釦つまみと、
    前記押釦つまみの軸部によって押圧される押圧スイッチと、を具備し、
    前記回転体は支持部の上端につまみ固定部を設けるとともに、その中央に上下に貫通して前記押釦つまみの軸部を挿通する挿通部を設け、一方つまみ固定部の外周に上方向に向かって突出する側壁部を設けることでその中央部分に前記押釦つまみのつまみ部を収納するつまみ部収納部を設け、
    前記回転つまみの内周面に回転つまみの回転中心軸に平行な方向を向く凸部からなる係合部を設け、一方前記回転体のつまみ固定部の外周面に凹部からなり前記回転つまみの係合部にスライド可能に係合する被係合部を設け、
    前記回転つまみの回転体収納部の下側から収納された回転体の被係合部に回転つまみの係合部をスライド可能に係合して係合部の下端を被係合部の端部から露出させ、露出させた係合部の下端をかしめることで回転つまみと回転体とを一体化したことを特徴とする回転式電子部品。
  2. 請求項1に記載の回転式電子部品において、
    前記回転体のつまみ固定部の下面の前記支持部を囲む位置に、下方向に向かって突出する抵抗付与部を設け、
    一方前記回転体の支持部を回動自在に挿通する挿通部を有するケースを設置し、このケースの前記挿通部の周囲に前記回転体の抵抗付与部を収納するグリス充填部を設け、
    前記ケースのグリス充填部内にグリスを充填することで、回転つまみ及び回転体を回転する際にグリス内を抵抗付与部が移動し、その回転に抵抗を付与することを特徴とする回転式電子部品。
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