JP6370211B2 - 重トルク型回転式電子部品 - Google Patents

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Description

本発明は、回転体の回転に所望の大きなトルクを付与することができる重トルク型回転式電子部品に関するものである。
従来、ロータリーエンコーダなどの回転式電子部品は、基台の上に回転自在に回転体を載置し、その上にケースを被せ、回転体と一体に回転するシャフト(回転軸)をケースから突出させて配置し、このシャフトを回転することで回転体を回転させ、回転体と基台の間に設けた摺動子等の検出手段の検出出力を変化させるように構成されている。
この種の回転式電子部品の中には、シャフトの回転を重くするトルク出し機構、具体的にはシャフトの回転に粘り(粘性)があり、且つ所望の大きな回転トルクが要求される場合があった。このトルク出し機構の一例として特許文献1に開示されたトルク出し機構がある。このトルク出し機構は、回転体の上面とケースとの間にOリングを介在させ、前記ケースでOリングを押圧し変形させ、該Oリングの弾発力(Oリングが復元しようとする復元力)により回転体を押圧し、回転体と基台(特許文献1では摺動子固定板)との間に摩擦力を発生させ、これによって回転体を回転させるのに所望の粘りのある大きなトルクを得るようにしている。また、他の重いトルク出し機構として、回転式電子部品のシャフトとその軸受部の間に、粘性を有するグリスを塗布し、このグリスの粘性でシャフトの回転を重く粘りのあるものとするものもあった。
特開2001−349362号公報
しかしながら、特許文献1に開示されているトルク出し機構は、Oリングを押圧してその弾発力で回転体を基台(摺動子固定板)に押し付けるため、同時に、回転体と基台の間に設置されている摺動子等にもその押圧力(摺動子等を基台に過度に押し付ける力)が加わり、回転の繰り返し等により摺動子が損傷(いわゆる「へたり」等)してしまうという問題があった。また、上記シャフトとその軸受部の間にグリスを塗布する方法は、グリスの塗布面積が小さいため大きな回転トルクを出すことが困難であるという問題があった。
本発明は上述の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡単な構成で、シャフトを回転する際の回転トルクを、所望の大きな回転トルクとすることができる重トルク型回転式電子部品を提供することにある。
上記課題を解決するため本発明は、回転体と、前記回転体の回転によって検出出力を変化させる検出手段と、前記回転体の上面から突出して前記回転体と一体に回転するシャフトとを具備する回転式電子部品において、前記シャフトに、このシャフトの外径寸法よりも大きい外径寸法の軸部を設け、一方、前記軸部を回動自在に軸支する軸受部を設置し、前記軸部と前記軸受部の間にトルク出し用の半流動性を有する粘性材を充填したことを特徴とする。
本発明によれば、シャフトの外径寸法より大きい外径位置に配置される軸部と軸受部の間に粘性材を充填するので、粘性材を充填する面積を大きくできると同時に外径寸法を大きくでき、これらのことからシャフトを回転する際の回転トルクを、容易に所望の大きな回転トルクとすることができる。
また本発明は、前記軸部が、前記シャフトの外周側面から半径方向外方に離れてこのシャフトを囲む位置に筒状に設けられ、一方前記軸受部が、前記軸部の外周側又は内周側に設置されていることが好ましい。これによって、簡単な構造で、容易に、軸部と軸受部の外径寸法を大きくすることができる。
また本発明は、前記軸受部と前記軸部が、これらを覆う軸受収納ケース内に設置されていることが好ましい。これによって、軸受部と軸部と粘性材とを容易に保護することができる。
また本発明は、前記回転体と前記検出手段が、本体ケース内に収納され、この本体ケースと前記軸受収納ケースは積層して一体化されていることが好ましい。このように本体ケースと軸受収納ケースを積層することによって、容易にこの重トルク型回転式電子部品を構成することができる。
また本発明は、前記シャフトと前記回転体が別部品で構成され、前記本体ケース上に前記軸受収納ケースを積層した状態で一体回転可能に係合されることが好ましい。これによって、本体ケースと軸受収納ケースを別々に組み立てながら、両者を一体化することで、この重トルク型回転式電子部品を容易に組み立てることができる。
本発明によれば、簡単な構成で、シャフトを回転する際の回転トルクを、所望の大きな回転トルクにすることができる。
重トルク型回転式電子部品1の外観斜視図である。 重トルク型回転式電子部品1を下方から見た外観斜視図である。 重トルク型回転式電子部品1の概略構成を示す側断面図である。 重トルク型回転式電子部品1の分解斜視図である。 重トルク型回転式電子部品1を下方から見た分解斜視図である。 重トルク型回転式電子部品1−2の概略構成を示す側断面図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。図1乃至図5は本発明の一実施形態に係る重トルク型回転式電子部品1の構成を示す図で、図1は外観斜視図、図2は下方から見た外観斜視図、図3は側断面図、図4は分解斜視図、図5は下方から見た分解斜視図である。これらの図(特に図3)に示すように、重トルク型回転式電子部品1は、回転式電子部品本体部2の上に、この回転式電子部品本体部2を回転させる回転駆動部3と軸受機構部4とを設置し、これら各部材を組付枠体70によって一体に取り付けて構成されている(図3参照)。
ここで、回転式電子部品本体部2は、本体ケース60を備え、この本体ケース60内に、回転体30、及びこの回転体30の回転によって検出出力を変化させる検出手段20等を配置した構成である。回転駆動部3は回転するシャフト10を備え、この回転するシャフト10をその軸心を回転中心として回転させることにより、回転式電子部品本体部2の回転体30が回転するようになっている。また、シャフト10の上下方向の所定の範囲の外周位置には後に詳述するように、軸部15と軸受部41を具備する軸受機構部4が配置されている。
シャフト10は合成樹脂の一体成形品であり、下方に外径を大きくした部分を形成するための段部11と、段部11の下方に位置し外径を大きくした円形板状の軸部支持体12と、軸部支持体12の下方に位置し外径を小さくした部分(シャフト10の外径と略同じ)を形成するための段部13と、段部13の下方に位置し外径を大幅に小さくした突起部14を形成するための段部17とを形成している。軸部支持体12の上面にはシャフト10の外径寸法より大きい内径寸法で円筒状の軸部15が軸部支持体12と一体に形成されている。なお、図3に示すように、軸部15の外周を囲むように円筒状の軸受部41が配置され、この軸受部41は後に詳述するように蓋体40を介して軸受部ケース43に固定されている。即ち、シャフト10をその軸心を回転中心として軸部15を回動した場合、軸部15は軸受部41により回動自在に軸支されるようになっている。即ち、軸部15と軸受部41で軸受機構部4を構成している。
上記軸部15と軸受部41を具備する軸受機構部4は、矩形箱型で上部が解放された合成樹脂製の軸受部ケース43内に配置され、この軸受部ケース43の上端開口は矩形状で合成樹脂製の蓋体40で覆われるようになっている。蓋体40の下面には上記軸受部41が一体的に形成されており、軸受部ケース43の上端開口を蓋体40で覆うことにより、軸受部41は、軸部15の外周側に微小な間隙を設けて位置するように位置決めして配置される。
軸受部ケース43と蓋体40とで内部に軸受機構部4を収納する軸受収納ケース45を構成する。この軸受収納ケース45の内部は密閉空間となり、外部から異物が侵入することなく、軸受機構部4の軸部15と軸受部41の間の間隙に異物が入り込んだり、該間隙に充填した粘性体の粘性を変えたりすることがない。上記軸部15と軸受部41との間の間隙には、上記のように半流動性を有する粘性材(グリス等)が充填される。また、蓋体40の中央部にはシャフト10が貫通するシャフト貫通孔44aを有する円筒状の筒部44が蓋体40と一体に形成されている。
回転体30は、図4及び図5に示すように、略円板状でその中央部にシャフト10の下端の突起部14が貫通する貫通孔30aが形成され、上面には該回転体30をシャフト10の下端面に形成された複数(図では2個)の回転体係止孔16(図5参照)に挿入係止するための複数(図では2個)の円柱状の突起31,31(図4参照)が設けられている。
回転体30の下面には複数(図では3個)の摺動冊子51が形成された環状の摺動子50が取り付けられるようになっている。即ち、回転体30の下面には摺動子50を取り付けるための熱カシメ用の複数(図では3個)の突起32,32,32が設けられ、摺動子50の環状部には突起32が貫通する複数(図では3個)の貫通孔50a,50a,50aが形成されており、回転体30の下面に摺動子50を当接する際に、前記貫通孔50aに前記突起32を挿入し、それぞれの突起32を熱カシメすることで、摺動子50を回転体30の下面に取り付ける。なお、摺動子50は弾性金属板で構成され、回転体30は樹脂材で構成されている。
摺動子50を取り付けた回転体30は、摺動子50を下向きにして本体ケース60内に配置される。本体ケース60の内部底面には、回転体30が回転することにより、摺動子50の摺動冊子51が接触する摺接パターン61−1,61−2を形成した回路基板(フレキシブル回路基板)60がインサート成形されている。そしてこれら摺接パターン61−1,61−2と摺動子50とによって、回転体30の回転により検出出力が変化する検出手段20を構成している。摺接パターン61−1,61−2は、スイッチパターンとして構成しても良いし、抵抗体パターンとして構成しても良い。前記摺接パターン61−1,61−2の検出出力は、摺接パターン61−1,61−2に電気的に接続された端子62−1〜62−3を通って本体ケース60の外部に出力される。
回転体30の下面中央部には、本体ケース60の内底部の中央部に形成された回転体係合孔64に挿入される円筒状の係合突起34が形成されており、この係合突起34を回転体係合孔64に挿入することにより、回転体30は本体ケース60内に回転自在に支持される。
組付枠体70は、上記シャフト10と、蓋体40と、軸受部ケース43と、摺動子50を取り付けた回転体30を収納した本体ケース60とを組み付ける。組付枠体70は、金属板を所定形状に打ち抜きプレス加工し、底部71の対向する両側部を上方に直角に折り曲げ一対の側壁72,72を形成し、また底部71の対向するもう一方の両側部を下方に直角に折り曲げ一対の側壁74,74を形成して構成されている。各側壁72の上端辺の両側には係止爪部73,73が形成され、各側壁74の下端辺の両側には折曲爪部75,75が形成され、両折曲爪部75,75の中間にはこの重トルク型回転式電子部品1を他の装置や機器等に取り付けるための取付爪77が形成されている。
重トルク型回転式電子部品1を組み立てるには、予め軸部15の外周面と軸受部41の内周面の内の少なくとも何れか一方に、グリス(半流動性を有する粘性材)を塗布しておく。また回転体30の下面に上述のように摺動子50を取り付けておく。そして図4及び図5に示すように、軸部15等が一体的に形成されたシャフト10をその軸部支持体12を下向きにして軸受部ケース43内に収納する。このときシャフト10の下端部(段部13の下方で突起部14の上方に位置する部分)は軸受部ケース43のシャフト係止孔43aに挿入される。この状態で蓋体40のシャフト貫通孔44aにシャフト10を貫通させながら、蓋体40を軸受部ケース43の上端部に載置する。これにより軸受部ケース43の上端部に設けた係止突起46が蓋体40の対角部に形成されたケース係止孔40bに挿入されると共に、シャフト10の段部11に筒部44の下端が当接する。これによって軸部15と軸受部41で構成される軸受機構部4が軸受収納ケース45内の所定位置に位置決め配置されると同時に、軸部15と軸受部41の間全体にグリスが充填されることになる。
次に、上記シャフト10と蓋体40と軸受部ケース43とを組み立てた組立体を組付枠体70の底部71の上面に載置する。そして組付枠体70の複数(図では4個)の係止爪部73を蓋体40の上面に折り曲げることにより、シャフト10と蓋体40と軸受部ケース43の組み立て体を組付枠体70に組み付ける。
次に、組付枠体70の底部71の下面に、摺動子50を取り付けた回転体30を配置し、その際、回転体30の貫通孔30aにシャフト10の下端に形成された突起部14を挿入すると共に、回転体30の上面に形成された突起31,31をシャフト10の下端面に形成された回転体係止孔16,16(図5参照)に挿入する。次に、前記回転体30の下側に本体ケース60を配置し、その際、本体ケース60内に回転体30を組み込みながら、本体ケース60の上端に設けた円柱状の突起65,65を組付枠体70の底部71に形成した係止孔76,76に挿入することで、本体ケース60の位置決めを行う。そして、組付枠体70の各折曲爪部75,75を本体ケース60の下面に折り曲げることにより、本体ケース60を組付枠体70に組み付ける。これによって、重トルク型回転式電子部品1の組み立ては完了する。
以上のようにして構成された重トルク型回転式電子部品1において、シャフト10を回転すると、これと一体に回転体30及び摺動子50が回転し、摺動冊子51が摺接パターン61−1,61−2上を摺動し、端子62−1〜62−3間の検出出力が変化する。
一方、上記重トルク型回転式電子部品1においては、シャフト10に、シャフト10の外径寸法より大きい外径寸法の軸部支持体12を設け、この軸部支持体12の上面にシャフト10の外径寸法より大きい外径寸法の軸部15を設け、軸部15の外周側に円筒状の軸受部41を配置し、軸受部41を固定側である軸受部ケース43に蓋体40を介して取り付け固定し、軸部15と軸受部41との間にグリス等の半流動性を有する粘性材を充填している。このため、粘性材の塗布面積を大きな面積にできると同時に、シャフト10の中心から粘性材によって粘性を持たせた位置までの半径が大きくなるので、シャフト10を回転する際、その回転トルクを容易に大きくでき、シャフト10を回転するのに必要な力を、大きく重く粘りのあるものにすることができる。
回転体30を回転させるのに必要なシャフト10の回転トルクは、軸部15の外周面及び軸受部41の内周面の半径寸法と、軸部15の外周面及び軸受部41の内周面の面積と、グリス等の粘性体の粘度とに依存する。ここでは上記のように軸部15の外周面及び軸受部41の内周面の半径寸法をシャフト10の半径寸法より大きくし、軸部15の外周面及び軸受部41の内周面の面積も大きくしているので、例えば粘性体の粘度が大きくなくとも、安定した大きな回転重さを得ることが可能となる。
しかも、回転体30を回転式電子部品本体部2の本体ケース60の内底面側に押圧する力が作用しないから、摺動子50の摺動冊子51は本体ケース60の内底面側に押圧されず、従って回転体30の回転繰り返しによる摺動冊子51の破損(いわゆる「へたり」等)の恐れも極力少なくなる。また、軸部15と軸受部41等で構成される軸受機構部4は、軸受部ケース43と蓋体40で構成される軸受収納ケース45内の密閉空間に収納配置されているので、密閉空間内に異物が侵入して軸部15と軸受部41との間の間隙に充填されるグリス等の粘性体の粘性を変化させたり、間隙に異物が侵入して、回転体30の回転重さ、即ちシャフト10を回転させる回転トルクを変動させたりするということもない。
また上記重トルク型回転式電子部品1においては、シャフト10と回転体30を別部品で構成し、本体ケース60上に軸受収納ケース45を積層した状態で一体回転可能に係合したので、本体ケース60と軸受収納ケース45を別々に組み立てながら、両者を一体化することで、容易に組み立てることができる。
なお、上記実施形態では、軸部15を軸受部41の内周側に配置しているが、この反対、即ち、軸部15を軸受部41の外周側に配置してもよい。また上記実施形態では、蓋体40に軸受部41を設けたが、その代りに、軸受部ケース43の内底面に筒状の軸受部41を上方向に向かって立設し、一方、軸部支持体12をシャフト10の上方に設けてその下面から軸部15を下方向に向けて垂下し、これら軸受部41と軸部15とによって軸受機構部4を構成しても良い。その際、蓋体40には軸受部41が不要になるので、蓋体40を組付枠体70の一部として構成し、その組付枠体70の一部にシャフト10が貫通するシャフト貫通孔44aを設けても良い。
図6は、他の実施形態にかかる重トルク型回転式電子部品1−2の概略構成を示す側断面図である。即ち、軸部15及び軸受部41は各1個に限定されるものではなく、同図に示す重トルク型回転式電子部品1−2のように、軸部15及び軸受部41をそれぞれ複数(図6では軸部15−1,15−2,15−3、軸受部41を41−1,41−2,41−3の各3個)としてもよい。そして各軸部15及び軸受部41の間(図6では軸部15−1と軸受部41−1の間、軸部15−2と軸受部41−2の間、及び軸部15−3と軸受部41−3の間)にグリス等の半流動性を有する粘性材を充填する。これにより、より重い粘りのある回転トルクを得ることが可能となる。
なお、この重トルク型回転式電子部品1−2において、軸部15−1と軸受部41−1の間に粘性材を充填せず、即ち、軸部15−2と軸受部41−2の間、及び軸部15−3と軸受部41−3の間の両方またはいずれか一方のみに粘性材を充填することとすれば、軸部15−1と軸受部41−1の間からその外部(軸受部ケース43内)に向けて、粘性材が漏れることを確実に防止でき、これによって重回転トルクを長期間維持することができる。もちろん、軸部支持体12の外周に、上方向に向かう筒状の粘性材流出防止壁(図示せず)を設ければ、軸部15−1と軸受部41−1間の粘性材が外部に漏れることはない(この点は上記重トルク型回転式電子部品1においても同様である)。
また例えば、軸部15−2や軸部15−3(またはその代りに軸受部41−2や軸受部41−3)は、これらを構成する円筒の一部を1箇所又は複数個所において上下方向に向かって切欠いた形状、即ち、複数の円弧板(板体)を隙間を介して同一円周上に配置した形状としてもよい。このように構成すれば、シャフト10を回転した際に、軸部15−2や軸部15−3(または軸受部41−2や軸受部41−3)の切欠いた端辺で粘性材をかき分けるように移動するため、軸部と軸受部との間の粘性材の量が偏ることがなく、重い安定した回転トルクが得られる。
以上本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。なお直接明細書及び図面に記載がない何れの形状や構造や材質であっても、本願発明の作用・効果を奏する以上、本願発明の技術的思想の範囲内である。例えば、上記例では、シャフト10、蓋体40、軸受部ケース43等の材質として、合成樹脂の成形品を用いたが、これらは金属製等であっても良い。また、上記例では、摺動子50と摺接パターン61−1,61−2によって検出手段を構成したが、回転体50の回転によって検出出力を変化させる検出手段であれば、他の各種構成の検出手段であっても良い。また上記例では軸部15を、シャフト10を囲む筒状に形成したが、シャフト10の外径をそのまま大きくして形成しても良い。また上記例では、組み立てを容易に行うため、シャフト10と回転体30を別部品で構成したが、これらは一体に(例えば一体成形によって)構成しても良い。
1 重トルク型回転式電子部品
2 回転式電子部品本体部
3 回転駆動部
4 軸受機構部
10 シャフト
12 軸部支持体
15 軸部
16 回転体係止孔
20 検出手段
30 回転体
40 蓋体
41 軸受部
43 軸受部ケース
45 軸受収納ケース
50 摺動子
60 本体ケース
70 組付枠体
71 底部
72 側壁
74 側壁

Claims (5)

  1. 回転体と、
    前記回転体の回転によって検出出力を変化させる検出手段と、
    前記回転体の上面から突出して前記回転体と一体に回転するシャフトとを具備する回転式電子部品において、
    前記シャフトに、このシャフトの外径寸法よりも大きい外径寸法の軸部を設け、
    一方、前記軸部を回動自在に軸支する軸受部を設置し、
    前記軸部と前記軸受部の間にトルク出し用の半流動性を有する粘性材を充填したことを特徴とする重トルク型回転式電子部品。
  2. 請求項1に記載の重トルク型回転式電子部品であって、
    前記軸部は、前記シャフトの外周側面から半径方向外方に離れてこのシャフトを囲む位置に筒状に設けられ、
    一方前記軸受部は、前記軸部の外周側又は内周側に設置されていることを特徴とする重トルク型回転式電子部品。
  3. 請求項1又は2に記載の重トルク型回転式電子部品であって、
    前記軸受部と前記軸部は、これらを覆う軸受収納ケース内に設置されていることを特徴とする重トルク型回転式電子部品。
  4. 請求項3に記載の重トルク型回転式電子部品であって、
    前記回転体と前記検出手段は、本体ケース内に収納され、
    この本体ケースと前記軸受収納ケースは積層して一体化されていることを特徴とする重トルク型回転式電子部品。
  5. 請求項4に記載の重トルク型回転式電子部品であって、
    前記シャフトと前記回転体は別部品で構成され、前記本体ケース上に前記軸受収納ケースを積層した状態で一体回転可能に係合されることを特徴とする重トルク型回転式電子部品。
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