JP2003323827A - 押釦スイッチ用部材とその製造方法 - Google Patents

押釦スイッチ用部材とその製造方法

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JP2003323827A
JP2003323827A JP2002131059A JP2002131059A JP2003323827A JP 2003323827 A JP2003323827 A JP 2003323827A JP 2002131059 A JP2002131059 A JP 2002131059A JP 2002131059 A JP2002131059 A JP 2002131059A JP 2003323827 A JP2003323827 A JP 2003323827A
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key top
film
button switch
push button
key
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JP2002131059A
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English (en)
Inventor
Atsuko Tanaka
厚子 田中
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Shin Etsu Polymer Co Ltd
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Polymer Co Ltd
Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 押釦スイッチに使用されるキートップ構造体
のキートップを除いた高さを極力低くすることで、移動
体通信機器や小型電気・電子機器等で使用される押釦ス
イッチの薄型・小型化といった要求に応え得る押釦スイ
ッチ用部材を提供する。 【解決手段】 基材10に複数のキートップ3が配置さ
れている押釦スイッチ用部材1であって、基材10がキ
ートップ3を押し下げ動作に追従する可撓性と押し下げ
動作を解除したときにキートップ3が元の位置に復元す
る反発力を有する平坦な1枚の樹脂フィルムであり、複
数のキートップ3が別個独立した状態で基材10に接着
固定した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ポケットベル、
携帯電話、PDA等の移動体通信機器やCDプレーヤ
ー、MDプレーヤー、小型テープレコーダー等の小型電
気・電子機器の押釦スイッチに使用されるキートップ構
造体に関するものであり、より詳しくは、小型・薄型化
の要求される押釦スイッチに好適に適用できるものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、押釦スイッチの表面が樹脂フィル
ムで被覆されているいわゆるフィルムキーシートにあっ
ては、樹脂フィルムに印刷を施し、この印刷済み樹脂フ
ィルムをキートップ形状の硬質樹脂と一体化することで
製作されていた。
【0003】そして、通常、移動体通信機器や小型電気
・電子機器にあっては複数の押釦スイッチが密集して設
けられており、これに対応すべく複数のキートップに1
枚の樹脂フィルムを被覆する場合には、一般的な携帯電
話サイズのキー形状であれば、樹脂フィルムの加工性の
制約から隣り合うキートップ同士の間隔(以下、キーク
リアランスという。)を1.0mm以上に保つことが必
要であった。そして、キートップ及びその周囲のフィル
ムを伸ばして成形する製法上、キートップ高さが高くな
るほど、そのクリアランスは必要であった。
【0004】また、被覆フィルムのない裸の硬質樹脂の
キートップを使用したいわゆる樹脂キーシートの場合
は、最終製品のキーピッチに合わせてキートップ同士を
ランナーで接続して、複数のキートップが一体化された
ものをゴム等のエラストマー基材に固定していた。そし
て、基材はエラストマーの成形体として要求される強度
を満足するには、0.5mm以上の厚みが必要であるこ
とから、樹脂キートップと基材とからなる押釦スイッチ
用部材にあっては、基材部分の厚みだけでも0.5mm
以上の高さを有し、押釦スイッチ用部材全体としてはそ
れ以上の厚さを有するするものとなっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】高さ方向の制約は、裸
の硬質樹脂からなるキートップを基材に固定した押釦ス
イッチ用部材の場合でも同じであり、基材にエラストマ
ーを採用する場合の宿命であった。
【0006】しかしながら、移動体通信機器や小型電気
・電子機器市場では、より薄型・小型化の要求が進行し
てきており、具体的にはキークリアランス0.3mm以
下、キートップ部を除いた厚みが0.35mm未満とい
った要求があり、前述した従来の技術ではこれに対応で
きなかった。
【0007】そこで、この発明は、以上のような従来の
技術の問題点を解消すべく、押釦スイッチに使用される
キートップ構造体のキートップを除いた高さを極力低く
することで、移動体通信機器や小型電気・電子機器等で
使用される押釦スイッチの薄型・小型化といった要求に
応え得る押釦スイッチ用部材を提供することを課題とし
ている。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる課題を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、基材に複数のキートップ
が配置されている押釦スイッチ用部材であって、前記基
材が前記キートップを押し下げ動作に追従する可撓性と
押し下げ動作を解除したときに前記キートップが元の位
置に復元する反発力を有する平坦な1枚の樹脂フィルム
であり、前記複数のキートップが別個独立した状態で前
記基材に接着固定されていることを特徴としている。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1の構成
に加えて、前記キートップは、キートップの外形形状を
有する樹脂製キートップ本体と、該キートップ本体の底
面を除く外表面を被覆する被覆フィルムとを有している
ことを特徴としている。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
の構成に加えて、前記キートップの底面には接点部を押
圧する押圧子が突設されており、前記基材には前記押圧
子が貫通する貫通孔を有していることを特徴としてい
る。
【0011】請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3
のいずれか1つの構成に加えて、前記キートップが配置
されている反対側に相当する前記基材の裏面に導電回路
パターンを有していることを特徴としている。
【0012】請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4
のいずれか1つの構成に加えて、前記基材が熱可塑性樹
脂フィルムであって、その厚みが50〜250μmであ
ることを特徴としている。
【0013】請求項6に記載の発明は、被覆フィルムと
なる樹脂フィルムの所定の位置にキートップの外形形状
に対応する複数の凹部を設けた賦形フィルムを製造する
工程と、前記賦形フィルムの凹部に溶融状態の樹脂を充
填し固化させることでキートップ本体と賦形フィルムと
を一体化することによりキートップ付きフィルムを製造
する工程と、前記キートップ本体の底面部の外周部にベ
ースフランジを残した形で前記キートップ付きフィルム
からキートップ単体を打ち抜く工程と、必要に応じた製
品形状に仕上げられた平坦な1枚の基材フィルムの表面
に複数の前記キートップ単体を接着固定する工程とを有
することを特徴としている。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面を用いて説明する。
【0015】[発明の実施の形態1]図1は、この発明
に係る押釦スイッチ用部材の実施の形態1の要部断面図
である。
【0016】実施の形態1の押釦スイッチ用部材1は、
樹脂フィルムの片面に印刷部2を有し、キートップ3の
外形形状に合った凹部4を形成した被覆フィルム5と、
この被覆フィルム5の凹部4にポリカーボネート等から
なるキートップ本体6が充填されることにより形成され
るキートップ単体7が、それぞれにキートップ本体6の
底面8に接着剤層9を介して別個独立した状態で、可撓
性を有しかつ高い反発力を示す平坦な1枚の硬質樹脂フ
ィルムからなる基材フィルム10に複数設けられてい
る。
【0017】これにより、従来1枚の被覆フィルムで複
数のキートップを被覆して一体化していた、いわゆるフ
ィルムキーのように、その深絞り加工の成形性による制
限からくるキークリアランスにとらわれることなく、基
材フィルム10上の任意の位置にキートップ3を配置す
ることが可能となる。
【0018】したがって、複数のキートップ3を密集し
て配置することができ、キークリアランスが1.0mm
以下の押釦スイッチ用部材1が得られる。
【0019】なお、基材を厚さ0.35mm未満の薄い
エラストマーシートとして、これとキートップ単体7と
を接着一体化する場合には、エラストマーシートの強度
が小さいため、作業性も悪く、破れ等の不具合が発生し
易い。また、接着時にエラストマーシートの伸びが生じ
るため組み付け作業性が好ましくなく、適正なキークリ
アランスが得られなかった。
【0020】これに対して、従来のフィルムキーの素材
として最も薄い50μmの樹脂フィルムを被覆フィルム
5に用いてキートップ3の底面8の外周から突出するベ
ースフランジ5aの長さを0.1mmとしたキートップ
単体7を形成し、基材フィルム10に被覆フィルム5と
同じ50μmの樹脂フィルムを用いて、接着剤層9を介
して接着一体化し、押釦スイッチ用部材1を構成したと
ころ、キークリアランスが0.3mmで、キートップ3
を除いたベースフランジ5a、接着剤層9、基材フィル
ム10の合計した厚みtが0.12mmという薄型の押
釦スイッチ用部材1が得られた。
【0021】押釦スイッチ用部材1には、その下面に対
向して配置される基板上の接点部(図示せず)に接触す
ると共に、操作時のクリック感を発生させるために配置
されるを金属製皿バネ(図示せず)を効果的に押圧する
ために、1つのキートップ3に1つの凸部が設けられる
のが一般的であるが、図1に示した実施の形態1では、
キートップ3が配置される箇所の基材フィルム10の下
面に紫外線硬化樹脂を滴下若しくは塗着して硬化させた
り、或いは樹脂シートを接着して凸部Tを設けている。
【0022】そこで、押釦スイッチ用部材1と、この押
釦スイッチ用部材1の下面に配置されている金属製皿バ
ネを組み合わせてクリック感の得られるスイッチ構造体
を完成し、連続的にキートップ3を押圧することでスイ
ッチとしての性能評価をしたところ、金属製皿バネに直
接接触する基材フィルム10の厚さが150μmを越え
るとスイッチングの際のクリック感が極端に悪くなり、
スイッチとしての物理的性能面においては好ましくない
結果となった。したがって、実施の形態1に係る押釦ス
イッチ用部材1においては基材フィルム5の厚さは50
〜150μmが望ましいことが確認できた。
【0023】さらに、繰り返し使用に対する基材フィル
ム10の弾性復元力とその応答性も問題のないことが確
認できた。
【0024】以下、この発明に係る押釦スイッチ用部材
1の製造方法を説明する。
【0025】被覆フィルム5に用いる樹脂フィルムの所
定の位置に、キートップ3の機能を表す文字、記号、絵
柄等の印刷部2を設け、この印刷部2が変形しないよう
にキートップ3の外形形状に対応する凹部4を設けた金
型を用いて、図2に示したような、複数の凹部4を有す
る一体化前の賦形フィルム5bを完成する。
【0026】被覆フィルム5、賦形フィルム5bに用い
る樹脂フィルムとしては、熱可塑性樹脂フィルムであれ
ば特に限定するものではないが、例えば、ポリエステル
系、アクリル系等の樹脂を用いるとよい。この樹脂フィ
ルムの厚みは、深絞り加工の成形性の点で50〜500
μmが適当である。
【0027】印刷部2を設けるための印刷方式やインク
の種類等、特に限定するものではないが、スクリーン印
刷及びこれに適したインクが使用される。
【0028】そして、賦形フィルム5bの凹部4に溶融
状態のポリカーボネート等の樹脂を充填して、この樹脂
が固化してキートップ本体6と賦形フィルム5aとを一
体化することによりキートップ付きフィルム11を形成
し、キートップ3の外周部としてベースフランジ5aを
残した形でキートップ付きフィルム11から打ち抜きキ
ートップ単体7を完成する。
【0029】キートップ本体6の材料としては、固化前
は溶融状態でこれに紫外線等を照射して固化するアクリ
ル系樹脂を採用することもできる。
【0030】他方、基材フィルム10に用いる樹脂フィ
ルムとしては、熱可塑性樹脂フィルムであれば特に限定
するものではないが、例えば、ポリエステル系、アクリ
ル系、塩化ビニル系等の樹脂であって厚さ50〜150
μmの硬質樹脂フィルムから必要に応じた製品形状に打
ち抜いて、可撓性を有しかつ高い反発力を示す基材フィ
ルム10を完成する。
【0031】次に、基材フィルム10において、キート
ップ単体7が接着される位置12にキートップ単体7の
ベースフランジ5aを含めた範囲に接着剤層9を塗布し
てキートップ単体7を接着固定することにより押釦スイ
ッチ用部材1が完成する。
【0032】接着剤層9を構成する接着剤としては、キ
ートップ単体7と基材フィルム10の材質、接着作業性
及び接着性等を考慮して、例えば、シリコーンエラスト
マーインク等の合成ゴムベースの接着剤やアクリル系粘
着テープ等を使用するとよい。
【0033】また、キートップ単体7と基材フィルム1
0との接着方法は特に限定するものではないが、例え
ば、基材フィルム10に粘着剤層9をスクリーン印刷塗
布し、キートップ単体7と基材フィルム10の形状に加
工された治具を用いて組み合わせて接着すればよい。さ
らに、粘着テープやボンディング等によって接着しても
よい。
【0034】以上のように、実施の形態1によれば、キ
ークリアランスが小さく高さの低い押釦スイッチ用部材
1が得られ、移動体通信機器や小型電気・電子機器等に
最適な押釦スイッチの小型・薄型化といった要求に応え
られる。
【0035】なお、実施の形態1によれば、基材が平坦
な1枚の硬質樹脂フィルムである基材フィルム10とし
ているため、表面にはキートップ単体7を密集して接着
固定できる他、裏面には導電性回路を容易に印刷処理に
て設けることができる。
【0036】これにより、従来のフィルムキーシートの
ようにキートップ本体6の底面で被覆フィルムの連続性
が途切れている場合や、フィルムキーシートから単体の
キートップを切り離してエラストマー等の軟質樹脂の基
材に接着したもののように基材の裏面に凹凸がある場合
には、押釦スイッチ用部材1側には可動接点を設けるし
かできず、スイッチとしての導電回路パターンは押釦ス
イッチ用部材1と向かい合って配置される基板側に設け
られていたが、実施の形態1では押釦スイッチ用部材1
側にも導電回路パターンを設けることができるようにな
ったので、スイッチ機能を分散させて配置することがで
きるから、より複雑なスイッチ機能の付加が可能となる
他、単純な導電回路パターンの組み合わせによる製造コ
ストの低減が図れる。
【0037】[発明の実施の形態2]図3は、この発明
に係る押釦スイッチ用部材の実施の形態2の要部断面図
である。
【0038】実施の形態2では、実施の形態1と異な
り、基材フィルム10の表面にキートップの機能を表す
文字、記号、絵柄等の印刷部12を設けている。これに
伴い、キートップ3の硬質樹脂はキートップ単体7を通
して認識するために透明性が要求されるので、例えば、
ポリエステル系、アクリル系、ポリカーボネート系等の
熱可塑性の無色透明、有色透明又は半透明の樹脂を用い
る。
【0039】その他の構成及びその構成による作用は、
実施の形態1と同様であり、同一の構成には同一の符号
を付してその説明を省略する。
【0040】実施の形態2にあっては、凹凸のない平坦
な樹脂製基材フィルム10に文字、記号、絵柄等の印刷
部12を設けるため、容易に印刷を行うことが可能とな
り、印刷作業性が向上すると共に、押釦スイッチ用部材
1を製作する際に印刷部2の変形に配慮する必要がない
ので製造がより簡単である。
【0041】実施の形態2のように、基材フィルム10
の表面に印刷部12を設けるようにすれば、キートップ
本体6に印刷部2を設けた被覆フィルム5を設けなくと
もキートップの機能を表す文字、記号、絵柄等を施すこ
とが可能となる。したがって、キートップ単体7はキー
トップ3の外形形状を有する射出成形品をそのまま使用
することができ、被覆フィルム5を設ける場合のような
ベースフランジ5aが不要となるから、その分、キーク
リアランスをより小さくすることができる。
【0042】[発明の実施の形態3]図4は、この発明
に係る押釦スイッチ用部材の実施の形態3の要部断面図
である。
【0043】実施の形態3では、実施の形態1と異な
り、キートップ3のキートップ本体6の底面8の中央部
に接点部を押圧するための押圧子13が突設されてい
る。押圧子13の高さと大きさは、この押釦スイッチ用
部材1を使用する移動体通信機器や小型電気・電子機器
等の厚みの制限と接点部に設ける金属製皿バネの大きさ
とストローク等により決められる。
【0044】また、押圧子13を基材フィルム10から
突出するように、基材フィルム10には押圧子13の外
径より約0.05mm大きい貫通孔14を形成してい
る。
【0045】押釦スイッチ用部材1と、この押釦スイッ
チ用部材1の下面に配置されている金属製皿バネ(図示
せず)を組み合わせてクリック感の得られるスイッチ構
造とし、連続的にキートップ3を押圧することでスイッ
チとしての性能評価をしたところ、金属製皿バネにキー
トップ本体6の押圧子13が接触する場合、基材フィル
ム10の厚さが250μmを越えるとスイッチングの際
のクリック感が極端に悪くなり、スイッチとしての物理
的性能面においては好ましくない結果となった。したが
って、実施の形態3に係る押釦スイッチ用部材1におい
ては基材フィルム10の厚さは250μm以下が望まし
い。
【0046】その他の構成及びその構成による作用は、
実施の形態1と同様であり、同一の構成には同一の符号
を付してその説明を省略する。
【0047】以上のように、実施の形態3によれば、ク
リック感を得るための金属製皿バネを直接押圧できる押
圧子を有するキークリアランスが小さく高さの低い押釦
スイッチ用部材1が得られ、移動体通信機器や小型電気
・電子機器等に最適な押釦スイッチの小型・薄型化とい
った要求に応えられる。
【0048】[発明の実施の形態4]図5は、この発明
に係る押釦スイッチ用部材の実施の形態4の要部断面図
である。
【0049】実施の形態4では、実施の形態1に係る押
釦スイッチ用部材1に、接着剤20を介して、水密・気
密機能を有するガスケット構造をしたラバーシート15
が設けられている。
【0050】ラバーシート15は、シート状の本体部1
6の外周部に垂直方向のリブ17が設けられ、キートッ
プ単体7が接着される位置の裏面18側には接点部を押
圧するための凸部19が設けられ、シリコーンゴム、ウ
レタンゴム等の熱硬化性又は熱可塑性エラストマーによ
って成形される。
【0051】接着剤20としては、押釦スイッチ用部材
1とラバーシート15の材質、接着作業性及び接着性等
を考慮して、例えば、シリコーン系接着剤、シリコーン
系粘着剤等を使用すればよい。
【0052】その他の構成及びその構成による作用は、
実施の形態1と同様であり、同一の構成には同一の符号
を付してその説明を省略する。
【0053】実施の形態4にあっては、押釦スイッチ用
部材1とガスケット構造を有するラバーシート15とを
接着一体化することにより、水密・気密機能を有するキ
ークリアランスの小さい薄型の押釦スイッチ用部材1が
得られる。
【0054】なお、この発明の係る実施の形態1乃至4
のいずれの場合も、樹脂フィルムに各々独立したキート
ップを接着して所望の押釦スイッチ用部材のデザインを
完成しようとするものであるから、製品毎やキー種毎等
任意の組み合わせにより成形することが可能となり、し
かも、樹脂シートへ接着する場合には成形した時の組み
合わせに拘わらずその配列を自由に変えられることにな
る。つまり、この発明によれば、キートップの成形品と
しては同じであっても、キートップの配列の異なる複数
仕様の押釦スイッチ用部材を製作することができるた
め、顧客ニーズの多様化に対応した生産を可能とする。
【0055】[実施例1]実施例1として、実施の形態
1に対応する押釦スイッチ用部材1を作製した。
【0056】被覆フィルム5として、厚さ50μmの樹
脂フィルム(商品名:ルミラー、東レ(株)製)の片面
に印刷処理を施し、ポリカーボネートのキートップ本体
6との一体成形化を行い、印刷済みのキートップ付きフ
ィルムを得た。このキートップ付きフィルムのキートッ
プ3の外周に0.1mm幅のキートップベースフランジ
5aを残して打ち抜き、キートップ単体7とした。
【0057】他方、基材フィルム10として、厚さ50
μmの樹脂フィルム(商品名:ルミラー、東レ(株)
製)を製品形状に外周部を打ち抜き、キートップ接着部
位にキートップを平面から見た外形+0.1mmの大き
さに接着剤層9(TC−2500、十条ケミカル(株)
製)をスクリーンにて印刷塗布し、乾燥した後、製品形
状に加工された治具を用い、キートップ単体7と接着一
体化して、キークリアランスが0.3mm、キートップ
3を除いた部分のキートップベースフランジ、接着剤、
基材フィルム10の厚みが0.12mmといった薄型の
押釦スイッチ用部材1を作製した。そして、キートップ
3の配置される箇所の基材フィルム10の下面には、紫
外線硬化樹脂(商品名:セイカビームSCR−SP−
1、大日精化工業(株)製)を滴下し、紫外線硬化装置
(80W/cmの高圧水銀灯)により紫外線を5分間照
射して硬化させ、厚さ150μm、直径2mmの略円柱
状の凸部Tを形成した。
【0058】この押釦スイッチ用部材1に、予め用意さ
れた金属製皿バネと組み合わせて、スイッチとしての評
価をしたところ、スイッチングの際のクリック感等の物
理的性能と連続したON−OFF動作による回路の導通
試験において、良好な結果を得た。
【0059】[実施例2]実施例2として、実施の形態
3に対応する押釦スイッチ用部材1を作製した。
【0060】ポリカーボネート製フィルムである厚さ1
00μm(商品名:パイフォールCR、バイエル社製)
に、PCインキ(商品名:ノリファンHTR、プロール
社製)を用いて印刷処理を行った後、キートップ3の中
央部底面8側に押圧子13を突設した形状の凹部4を有
した金型にて一体成形を行い(材料:ポリカーボネート
(H−3000R、三菱樹脂(株)製)、成形機:縦形
成形機60ton(日精樹脂工業(株)製))、印刷済
みのキートップ付きフィルムを得た。
【0061】このキートップ付きフィルムを実施例1と
同様に、キートップ3の外周にベースフランジ5aを
0.1mm残して打ち抜き、キートップ単体7を得た。
【0062】他方、基材フィルム10として、ポリエチ
レンテレフタレート製フィルム厚さ250μm(商品
名:テトロン、帝人(株)製)の外周を所定形状に打ち
抜くと同時に、キートップ単体7を接着する位置に、押
圧子13の外径より0.1mm大きい内径を有する貫通
孔14を形成し、接着部位には貫通孔14を明けた位置
を除いたキートップ3の平面から見た外形+0.1mm
の大きさに接着剤層(1249B、(株)スリーボンド
製)9を印刷し、所定の治具を用いて基材フィルム10
とキートップ単体7とを接着固定して一体化を行い、押
釦スイッチ用部材1を得た。
【0063】この押釦スイッチ用部材1に、予め用意さ
れた金属製皿バネと組み合わせて、スイッチとしての評
価をしたところ、スイッチングの際のクリック感等の物
理的性能と連続したON−OFF動作による回路の導通
試験において、良好な結果を得た。
【0064】[実施例3]実施例3として、実施の形態
4に対応する押釦スイッチ用部材1を作製した。
【0065】実施例1の押釦スイッチ用部材1に水密・
気密機能を付加するため、シリコーンゴムにて外周部に
厚さ0.2mmのリブ17を突出した形状を有するラバ
ーシート15を圧縮成形にて作製し、このラバーシート
18と押釦スイッチ用部材1とを、感圧シリコーン接着
剤20(商品名:シルグリップ、ジェネラル・エレクト
リック社製)により部分的に数箇所ボインディングし、
両者を接着一体化した。
【0066】その結果、スイッチングの際のクリック感
等の物理的性能と連続したON−OFF動作による回路
の導通試験結果が良好で、さらに、水密・気密機能を有
するクリアランスの狭い薄型の押釦スイッチ用部材1が
得られた。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、基材に複数のキートップが配置されてい
る押釦スイッチ用部材であって、前記基材が前記キート
ップを押し下げ動作に追従する可撓性と押し下げ動作を
解除したときに前記キートップが元の位置に復元する反
発力を有する平坦な1枚の樹脂フィルムであり、前記複
数のキートップが別個独立した状態で前記基材に接着固
定されているので、キートップが密集して配置でき基材
の硬質樹脂フィルムのみで弾性復元可能なものとなるか
ら、移動体通信機器や小型電気・電子機器等において最
適な、キークリアランスの狭い小型・薄型の押釦スイッ
チ用部材が得られる。
【0068】さらに、樹脂フィルムに各々独立したキー
トップを接着して所望の押釦スイッチ用部材のデザイン
を完成しようとするものであるから、製品毎やキー種毎
等任意の組み合わせにより成形することが可能となり、
しかも、樹脂シートへ接着する場合には成形した時の組
み合わせに拘わらずその配列を自由に変えられることに
なる。したがって、キートップの成形品としては同じで
あっても、キートップの配列の異なる複数仕様の押釦ス
イッチ用部材を製作することができるため、顧客ニーズ
の多様化に対応した生産を可能とする。
【0069】請求項2に記載の発明によれば、キートッ
プは、キートップの外形形状を有する樹脂製キートップ
本体と、該キートップ本体の底面を除く外表面を被覆す
る被覆フィルムとを有しているので、被覆フィルムにス
イッチ機能を表す印刷やその他の装飾を施すことで、請
求項1の効果に加えて、より多様な押釦スイッチ用部材
が得られる。
【0070】請求項3に記載の発明によれば、キートッ
プの底面には接点部を押圧する押圧子が突設されてお
り、基材には押圧子が貫通する貫通孔を有しているの
で、金属製皿バネ等の接点部部材を押圧子で的確に動作
させることができるから、請求項1又は2の効果に加え
て、クリック感を得る押釦スイッチ用部材として最適な
ものが得られる。
【0071】請求項4に記載の発明によれば、キートッ
プが配置されている反対側に相当する基材の裏面に導電
回路パターンを有しているので、対向させて配置される
基板の他に、押釦スイッチ用部材側にも導電回路パター
ンを設けることができるようになったから、請求項1乃
至3のいずれか1つの効果に加えて、スイッチ機能を分
散させて配置することができるため、より複雑なスイッ
チ機能の付加が可能となる他、単純な導電回路パターン
の組み合わせによる製造コストの低減が図れる押釦スイ
ッチ用部材が得られる。
【0072】請求項5に記載の発明によれば、基材が熱
可塑性樹脂フィルムであって、その厚みが50〜250
μmであるので、基材として樹脂フィルムのスイッチと
しての繰り返し使用に対する弾性復元力とその応答性が
確実に得られるから、請求項1乃至4のいずれか1つの
効果に加えて、より信頼性の高い押釦スイッチ用部材が
得られる。
【0073】請求項6に記載の発明によれば、被覆フィ
ルムとなる樹脂フィルムの所定の位置にキートップの外
形形状に対応する複数の凹部を設けた賦形フィルムを製
造する工程と、賦形フィルムの凹部に溶融状態の樹脂を
充填し固化させることでキートップ本体と賦形フィルム
とを一体化することによりキートップ付きフィルムを製
造する工程と、キートップ本体の底面部の外周部にベー
スフランジを残した形でキートップ付きフィルムからキ
ートップ単体を打ち抜く工程と、必要に応じた製品形状
に仕上げられた平坦な1枚の基材フィルムの表面に複数
のキートップ単体を接着固定する工程とを有するので、
キートップが密集して配置でき基材の硬質樹脂フィルム
のみで弾性復元可能なものとなるから、移動体通信機器
や小型電気・電子機器等において最適な、キークリアラ
ンスの狭い小型・薄型の押釦スイッチ用部材が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係る押釦スイッチ用部材の実施の
形態1を示した要部断面図である。
【図2】 同実施の形態1のキートップ付きシートを示
した断面図である。
【図3】 同実施の形態2を示した要部断面図である。
【図4】 同実施の形態3を示した要部断面図である。
【図5】 同実施の形態4を示した要部断面図である。
【符号の説明】
1 押釦スイッチ用部材 2,12 印刷部 3 キートップ 4 凹部 5 被覆フィルム 5a ベースフランジ 5b 賦形フィルム 6 キートップ本体 7 キートップ単体 9 接着剤層 10 基材フィルム(基材) 11 キートップ付きフィルム 13 押圧子 14 貫通孔 15 ラバーシート 17 リブ 20 接着剤

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材に複数のキートップが配置されてい
    る押釦スイッチ用部材であって、前記基材が前記キート
    ップを押し下げ動作に追従する可撓性と押し下げ動作を
    解除したときに前記キートップが元の位置に復元する反
    発力を有する平坦な1枚の樹脂フィルムであり、前記複
    数のキートップが別個独立した状態で前記基材に接着固
    定されていることを特徴とする押釦スイッチ用部材。
  2. 【請求項2】 前記キートップは、キートップの外形形
    状を有する樹脂製キートップ本体と、該キートップ本体
    の底面を除く外表面を被覆する被覆フィルムとを有して
    いることを特徴とする請求項1に記載の押釦スイッチ用
    部材。
  3. 【請求項3】 前記キートップの底面には接点部を押圧
    する押圧子が突設されており、前記基材には前記押圧子
    が貫通する貫通孔を有していることを特徴とする請求項
    1又は2に記載の押釦スイッチ用部材。
  4. 【請求項4】 前記キートップが配置されている反対側
    に相当する前記基材の裏面に導電回路パターンを有して
    いることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに
    記載の押釦スイッチ用部材。
  5. 【請求項5】 前記基材が熱可塑性樹脂フィルムであっ
    て、その厚みが50〜250μmであることを特徴とす
    る請求項1乃至4のいずれか1つに記載の押釦スイッチ
    用部材。
  6. 【請求項6】 被覆フィルムとなる樹脂フィルムの所定
    の位置にキートップの外形形状に対応する複数の凹部を
    設けた賦形フィルムを製造する工程と、前記賦形フィル
    ムの凹部に溶融状態の樹脂を充填し固化させることでキ
    ートップ本体と賦形フィルムとを一体化することにより
    キートップ付きフィルムを製造する工程と、前記キート
    ップ本体の底面部の外周部にベースフランジを残した形
    で前記キートップ付きフィルムからキートップ単体を打
    ち抜く工程と、必要に応じた製品形状に仕上げられた平
    坦な1枚の基材フィルムの表面に複数の前記キートップ
    単体を接着固定する工程とを有する押釦スイッチ用部材
    の製造方法。
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