JP2010097708A - キースイッチ及びスイッチシート - Google Patents

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Abstract

【課題】エンボス加工のためのプレス金型の精度上の問題を解決してスイッチシートと基板とを貼り合わせた部分の口開きの発生を防止する。
【解決手段】キースイッチ1は、中央接点13Aの周りに配置される外周接点13Bを表面に設けた基板9と、前記外周接点13Bに当接する外周縁を備えると共に前記中央接点13Aに対向する頭頂部を備えた可撓性で、かつ椀型形状の導電性材料からなるスイッチ用ドーム15と、このスイッチ用ドーム15を前記基板9上の所定位置に配置すべく押さえるスイッチシート5と、このスイッチシート5上から各スイッチ用ドーム15を押圧するキーマット7と、を備えている。スイッチシート5は、スイッチ用ドーム15を基板9上に保持固定するための粘着剤層5Bを備え、かつ基板9と貼り合わせる糊代17を残した他の部分が複数のスイッチ用ドーム15を全体的に同時に押さえる深さを有する凹部19を設けている。
【選択図】図1

Description

この発明は、携帯電話等の電子機器内で使用されるキースイッチ及びスイッチシートに関する。
従来、キースイッチは、パソコン周辺機器、携帯電話、ビデオカメラ、その他の電子機器等のキースイッチから電子レンジや洗濯機等の民生機器用操作パネル部にわたって世界中で幅広く利用されている。
図3を参照するに、一般的に、キースイッチ101は、電子機器の筐体103に組み込まれており、スイッチシート105とそれを押し込むためのキーマット107から成るスイッチモジュールが採用されている。
筐体103の内部には、PCB(Printed Circuit Board)もしくはFPC(Flexible Printed Circuit)などのプリント配線基板109が設けられている。このプリント配線基板109には回路がパターン形成されており、絶縁シート111の上に導電性材料からなる中央接点(中央電極)113Aが備えられ、この中央接点113Aの周りに外周接点(電極)113Bが環状に備えられており、中央接点113Aと外周接点113Bで電極対となる固定接点部113を構成している。
また、スイッチシート105は、直径4mm〜6mmのスイッチ用ドーム115(メタルドームもしくは金属製クリックバネ)を固定するドーム押えシート(粘着剤付プラスチックシート)である。
スイッチ用ドーム115は、椀型形状の導電性材料としての例えばステンレス板もしくは銅系金属板を加工することによって得られる。
また、スイッチシート105は、例えば絶縁性のラバーシートなどの例えばPET(ポリエチレンテレフタレート)もしくはポリエステルの樹脂シートを基材とするシート材105Aと、このシート材105Aの一面に塗布した例えばアクリル系もしくはシリコン系粘着剤からなる粘着剤層105Bとから構成されている。スイッチ用ドーム115を保持する粘着剤層105Bはそのまま基板109の表面に貼り付けられる粘着剤と同じである。
上記のスイッチシート105がプリント配線基板109上に貼り付けられるので、スイッチ用ドーム115は電極対の中央接点113Aと外周接点113Bに整合させて配置されている。すなわち、スイッチ用ドーム115は前記中央接点113Aに接離可能な可撓性を備えており、その外周を接点部113Bに接続して載置されるもので、椀型形状の凸面側が例えばドーム押えシート105により貼着されて基板109上に押さえられ、位置決めされる。
さらに、キースイッチ101は、上記のドーム押えシート105の上方に、スイッチ用ドーム115を押し込むためのアクチュエータとしての例えばキーマット107が図示しないスプリング等の付勢手段により図3において常時上方へ付勢されており、プリント配線基板109から離間した位置に配置されている。
キーマット107はシリコンラバーもしくはウレタンシートにポリカーボネート等の硬質プラスチックを付帯させた絶縁性のシート状のものである。また、キーマット107には、ドーム押えシート105に整合する部分に押しボタン部117が設けられており、この押しボタン部117の裏面中央部には突起部119が設けられており、スイッチ用ドーム115の頭頂部を押し込むように構成されている。
また、キーマット107における押しボタン部117の周囲は厚さがきわめて薄くなっており、押しボタン部117はキーマット107の表面に対し、垂直方向に若干移動することができるように構成されている。
なお、キーマット107は、筐体103の内部に設けられており、位置決め穴などを用いて、キーマット107の突起部119が直接もしくは間接的にスイッチ用ドーム115の直上に位置するように組み立てられる。
したがって、上記のように構成されたキースイッチ101は、キーマット107の押しボタン部117が人の指などで押し込まれると、押しボタン部117の裏面側に設けられた突起部119がドーム押えシート105の上からスイッチ用ドーム115の頭頂部付近を押し下げる。スイッチ用ドーム115はその頭頂部付近が変位して変形し、反転して凹むように押し込まれる。これにより、スイッチ用ドーム115が中央接点113Aに接触し、対をなす電極である中央接点113Aと外周接点113Bがスイッチ用ドーム115を介して相互に電気的に接続されて、キースイッチ101がON状態となる。
このとき、スイッチ用ドーム115の変形は、そのスイッチ用ドーム115の頭頂部付近が反転して凹むので、この変形時にクリック感が得られる。また、押しボタン部117から指などを離すと、スイッチ用ドーム115はそれ自身の弾性力により初期形状の原位置に復帰し、対をなす電極である中央接点113Aと外周接点113Bの間は電気的に分断され、キースイッチ101はOFF状態となる。なお、キースイッチ101には、良好な操作感触性と高い導電性が要求される。
図4を参照するに、従来の他の例のキースイッチ121としては、殆どは前述した図3のキースイッチ101と同様であるが、異なる点は、スイッチシート123に各スイッチ用ドーム115の外形形状に合わせた凹み部であるエンボス部125を形成するエンボス加工が施されていることである。スイッチシート123は、前述したスイッチシート105と同様にシート材123Aと粘着剤層123Bとから構成されている。
したがって、スイッチシート123の各エンボス部125に各スイッチ用ドーム115を貼り付けてから、そのスイッチシート123が粘着剤層123Bを介して基板109の表面に貼り付けられる。これは特許文献1が該当するものである。
特開2005−251669号公報
ところで、従来のキースイッチ101においては、図3に示されているように、複数のスイッチ用ドーム115を設けたキースイッチ101を基板109に張り合わせた場合、スイッチ用ドーム115の高さのためにキースイッチ101の端部が基板109から浮いてしまうことがある。この現象を「口開き」と称する。この口開きからごみや水分等が混入し、スイッチ用ドーム115の接点不良や経年劣化を引き起こすという問題点があった。
上記の問題を解決するために、図4のスイッチシート123は、スイッチ用ドーム115と同形状で一回り(0.1〜1mmほどの)大きな外形のプレス金型で100〜200μm押し出してエンボス加工を施すことで、スイッチ用ドーム115の高さの問題を解消し、口開きの発生を押さえることができる。
しかし、プレス金型により、数百個という多量のスイッチ用ドーム115と同形状のエンボス部125を精度良く押し出すことは困難であった。
この発明は、エンボス加工のためのプレス金型成形の精度上の問題を解決してスイッチシートと基板とを貼り合わせた部分の口開きの発生を防止することを目的とする。
上記の課題を解決するために、この発明のキースイッチは、中央接点とこの中央接点の周りに配置される外周接点とからなる固定接点部を表面に設けた基板と、この基板の前記外周接点に当接する外周縁を備えると共に前記中央接点に対向する頭頂部の可動接点部を備えた可撓性で、かつ椀型形状の導電性材料からなるスイッチ用ドームと、このスイッチ用ドームを前記基板上の所定位置に配置すべく押さえるスイッチシートと、このスイッチシート上から前記複数の各スイッチ用ドームを押圧する複数の突起部を有するキーマットと、を備えたキースイッチにおいて、
前記スイッチシートは、前記スイッチ用ドームを基板上に保持固定するための粘着剤層を備え、かつ前記基板と貼り合わせる糊代を残した他の部分が前記複数のスイッチ用ドームを全体的に同時に押さえる深さを有する凹部を設けていることを特徴とするものである。
また、この発明のキースイッチは、前記キースイッチにおいて、前記凹部が、前記スイッチシートの全体の面積の90%以上を有していることが好ましい。
また、この発明のキースイッチは、前記キースイッチにおいて、前記凹部の深さと前記スイッチ用ドームの高さとの差が100μm以内であることが好ましい。
この発明のスイッチシートは、基板上に配置した複数のスイッチ用ドームを保持固定して前記基板と貼り合わせるスイッチシートであって、前記スイッチ用ドームを基板上に保持固定するための粘着剤層を裏面に設けたシート基材と、このシート基材の裏面側に形成した凹部であって前記基板と貼り合わせる糊代を残した他の部分が前記複数のスイッチ用ドームを全体的に同時に押さえる深さを有する凹部と、で構成されていることと特徴とするものである。
また、この発明のスイッチシートは、前記スイッチシートにおいて、前記凹部が、前記シート基材の全体の面積の90%以上を有していることが好ましい。
また、この発明のスイッチシートは、前記スイッチシートにおいて、前記凹部の深さと前記スイッチ用ドームの高さとの差が100μm以内であることが好ましい。
以上のごとき課題を解決するための手段から理解されるように、この発明のキースイッチによれば、プレス金型成形の精度上の問題を解決すると共に、スイッチシートはスイッチ用ドームの高さに対する凹部の深さを安定させることができるので、スイッチシートと基板とを貼り合わせた部分の口開きの発生を防止することができる。その結果、従来のような口開きからごみや水分等が混入してスイッチ用ドームの接点不良や経年劣化を引き起こす事態を防止できる。
また、この発明のスイッチシートによれば、プレス金型成形の精度上の問題を解決すると共に、スイッチ用ドームの高さに対する凹部の深さを安定させることができるので、スイッチシートと基板とを貼り合わせた部分の口開きの発生を防止することができる。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1及び図2を参照するに、この実施の形態に係るキースイッチ1は、パソコン周辺機器、携帯電話、ビデオカメラ、その他の電子機器等のキースイッチから電子レンジや洗濯機等の民生機器用操作パネル部にわたって世界中で幅広く利用されているスイッチ装置である。
なお、キースイッチ1は、電子機器の筐体3に組み込まれており、スイッチシート5とそれを押し込むためのキーマット7から成るスイッチモジュールが採用されている。
筐体3の内部には、この実施の形態に係る基板としての例えばPCB(Printed Circuit Board)もしくはFPC(Flexible Printed Circuit)などのプリント配線基板9が設けられている。このプリント配線基板9には、回路がパターン形成されており、絶縁シート11の上に導電性材料からなる中央接点(中央電極)13Aが備えられ、この中央接点13Aの周りに外周接点(外周電極)13Bが環状に備えられており、中央接点13Aと外周接点13Bで電極対となる固定接点部13を構成している。
なお、上記の固定接点部13は、この実施の形態では、中央接点13Aと環状の外周接点13Bの2つで対をなす固定接点部13で構成されているが、外周接点13Bが前記環状を幾つかに分割して断続的な環状に配置して複数の接点で構成されても良い。いずれにしても、固定接点部13は中央接点13Aと1つ又は複数の外周接点13Bで構成されている。
また、スイッチシート5は、直径4mm〜6mmのスイッチ用ドーム15(メタルドームもしくは金属製クリックバネ)を固定する粘着剤付ドーム押えシート(粘着剤付プラスチックシート)である。
スイッチ用ドーム15は、導電性材料としての例えばステンレス板もしくは銅系金属板を加工することによって得られる。さらに、基板9上の固定接点部13に接離可能な可撓性を備えた椀型形状のものである。
また、スイッチシート5は、例えば絶縁性のラバーシートなどの例えばPET(ポリエチレンテレフタレート)もしくはポリエステルの樹脂シートを基材とするシート材5Aと、このシート材5Aの一面に塗布した例えばアクリル系もしくはシリコン系粘着剤からなる粘着剤層5Bとから構成されている。スイッチ用ドーム15を保持する粘着剤層5Bはそのまま基板9の表面に貼り付けられる粘着剤と同じである。
さらに、スイッチシート5は、前記基板9と貼り合わせる糊代17を残した他の部分が前記複数のスイッチ用ドーム15を全体的に同時に押さえる深さを有する凹部19を設けている。これにより、従来のようにスイッチ用ドーム15に合わせて数百個のエンボス部を設ける必要がないので、数個の平板状のプレス金型で作製することができる。その結果、数十μmの精度で金型成形を行うことが可能になった。
なお、前記凹部19は、スイッチシート5の全体の面積の90%以上を有していることが、金型加工で安定した精度の凹部19の深さを設ける点で望ましい。
また、前記凹部19の深さと前記スイッチ用ドーム15の高さとの差が100μm以内であることが、複数のスイッチ用ドーム15を精度良く押さえてキースイッチ1の精度を向上させる点で望ましい。
複数のスイッチ用ドーム15が上記のスイッチシート5の凹部19の粘着剤層5Bの側にそれぞれ所定の位置に貼り付けられる。このとき、複数の各スイッチ用ドーム15は、スイッチシート5がプリント配線基板9上に貼り付けられる際に、基板9上の電極対の中央接点13Aと外周接点13Bに整合させて配置される必要がある。
すなわち、複数の各スイッチ用ドーム15は、基板9上の中央接点13Aと外周接点13Bとの導通をON・OFFせしめるために、スイッチ用ドーム15の頭頂部の凹面側に位置する可動接点部15Aが前記中央接点13Aに接離可能な可撓性を備えており、その椀型形状の外周が外周接点13Bに接続して載置されるように位置決めされる。
したがって、スイッチシート5がプリント配線基板9上に貼り付けられると、上記のスイッチ用ドーム15は、その椀型形状の凸面側が例えばスイッチシート5により基板9上に押さえられ、位置決めされることになる。
この時、スイッチ用ドーム15の高さに対するスイッチシート5の凹部19の深さを安定させることができるので、スイッチシート5と基板9とを貼り合わせた部分の口開きの発生を防止することができる。
さらに、キースイッチ1は、上記のスイッチシート5の上方に、スイッチ用ドーム15を押し込むためのアクチュエータとしての例えばキーマット7が図示しないスプリング等の付勢手段により図2において常時上方へ付勢されており、プリント配線基板9から離間した位置に配置されている。
キーマット7はシリコンラバーもしくはウレタンシートにポリカーボネート等の硬質プラスチックを付帯させた絶縁性のシート状のものである。また、キーマット7には、スイッチシート5に整合する部分に押しボタン部21が設けられており、この押しボタン部21の裏面中央部には突起部23が設けられており、スイッチ用ドーム15の頭頂部を押し込むように構成されている。
また、キーマット7における押しボタン部21の周囲は厚さがきわめて薄くなっており、押しボタン部21はキーマット7の表面に対し、垂直方向に若干移動することができるように構成されている。
なお、キーマット7は、筐体3の内部に設けられており、位置決め穴などを用いて、キーマット7の突起部23が直接もしくは間接的にスイッチ用ドーム15の直上に位置するように組み立てられる。
上記構成により、この実施の形態のキースイッチ1は、キーマット7の押しボタン部21が人の指などで押し込まれると、押しボタン部21の裏面側に設けられた突起部23がスイッチシート5の上からスイッチ用ドーム15の頭頂部の付近を押し下げる。スイッチ用ドーム15はその頭頂部の付近が変位して変形し、反転して凹むように押し込まれる。これにより、スイッチ用ドーム15の可動接点部15Aが中央接点13Aに接触し、対をなす電極である中央接点13Aと外周接点13Bがスイッチ用ドーム15を介して相互に電気的に接続されて、キースイッチ1がON状態となる。
このとき、スイッチ用ドーム15は、その頭頂部の付近が反転して凹むので、この変形時にクリック感が得られるように構成されている。また、押しボタン部21から指などを離すと、スイッチ用ドーム15はそれ自身の弾性力により初期形状の原位置に復帰し、対をなす電極である中央接点13Aと外周接点13Bの間は電気的に分断され、キースイッチ1はOFF状態となる。
次に、上記の実施の形態のキースイッチ1の構成に基づいた実施例1を作成し、さらに、この実施例1と比較するために比較例1、2を作成した。なお、実施例1及び比較例1、2においてそれぞれ対応する図1、図3、図4と同じ符号を付して説明する。
実施例1のスイッチシート5では、大きさが40mm×42mmで、厚さ50μmの白色PETフィルムからなるシート材5Aに粘着剤層5Bを貼り付け、この粘着剤層5Bの表面を離型フィルムで保護した状態で、その外周の端縁部分を1mm幅の糊代17を残した他の部分をプレス金型で凹部19の深さ150μmで押し出し成形を施した。上記のスイッチシート5の粘着剤層5Bに、直径がφ5mmで、高さが230μmのスイッチ用ドーム15を均等に24個貼り付けた。このとき、スイッチ用ドーム15と基板9の端縁までの距離は1mmである。
一方、比較例1のスイッチシート101は、図3と同様のものであり、大きさが40mm×42mmで、厚さ50μmの白色PETフィルムからなるシート材101Aに粘着剤層101Bを貼り付けただけのものである。このとき、スイッチ用ドーム115と基板109の端縁までの距離は1mmである。
また、比較例2のスイッチシート123は、図4と同様のものであり、大きさが40mm×42mmで、厚さ50μmの白色PETフィルムからなるシート材123Aに粘着剤層123Bを貼り付け、この粘着剤層123Bの表面を離型フィルムで保護した状態で、プレス金型でスイッチ用ドーム115と同様の形状のエンボス部125を深さ150μmで押し出し成形を施した。このとき、スイッチ用ドーム115と基板109の端縁までの距離は1mmである。
上記の実施例1と比較例1、2では、各300個のスイッチシート5、101、123のサンプルを作製し、各スイッチシート5、101、123を基板9、109に貼り付けた時に口開きが発生した個数を測定した。その結果は表1に示されている通りである。
Figure 2010097708
表1から分かるように、実験例1では口開きが全く発生しなかった(口開き発生率は0%)。一方、比較例1ではすべてのサンプルに口開きが発生した(口開き発生率は100%)。比較例2では300個の中で11個のサンプルに口開きが発生した(口開き発生率は約4%)。
以上のことから、この発明の実施の形態のスイッチシート5は、プレス金型成形の精度上の問題を解決すると共に、スイッチ用ドーム15の高さに対する凹部19の深さを安定させることができるので、スイッチシート5と基板9とを貼り合わせた部分の口開きの発生を防止することができることが確認された。したがって、このスイッチシート5を用いたキースイッチ1は、従来のような口開きからごみや水分等が混入してスイッチ用ドーム15の接点不良や経年劣化を引き起こす事態を防止できる。
この発明の実施の形態のキースイッチの部分的な断面図である。 この発明の実施の形態のキースイッチの斜視図である。 従来のキースイッチの部分的な断面図である。 従来の他のキースイッチの部分的な断面図である。
符号の説明
1 キースイッチ
3 筐体
5 スイッチシート
5A シート材
5B 粘着剤層
7 キーマット
9 プリント配線基板
11 絶縁シート
13 固定接点部
13A 中央接点(中央電極)
13B 外周接点(外周電極)
15 スイッチ用ドーム
15A 可動接点部
17 糊代
19 凹部
21 押しボタン部
23 突起部

Claims (6)

  1. 中央接点とこの中央接点の周りに配置される外周接点とからなる固定接点部を表面に設けた基板と、この基板の前記外周接点に当接する外周縁を備えると共に前記中央接点に対向する頭頂部の可動接点部を備えた可撓性で、かつ椀型形状の導電性材料からなるスイッチ用ドームと、このスイッチ用ドームを前記基板上の所定位置に配置すべく押さえるスイッチシートと、このスイッチシート上から前記複数の各スイッチ用ドームを押圧する複数の突起部を有するキーマットと、を備えたキースイッチにおいて、
    前記スイッチシートは、前記スイッチ用ドームを基板上に保持固定するための粘着剤層を備え、かつ前記基板と貼り合わせる糊代を残した他の部分が前記複数のスイッチ用ドームを全体的に同時に押さえる深さを有する凹部を設けていることを特徴とするキースイッチ。
  2. 前記凹部が、前記スイッチシートの全体の面積の90%以上を有していることを特徴とする請求項1記載のキースイッチ。
  3. 前記凹部の深さと前記スイッチ用ドームの高さとの差が100μm以内であることを特徴とする請求項1又は2記載のキースイッチ。
  4. 基板上に配置した複数のスイッチ用ドームを保持固定して前記基板と貼り合わせるスイッチシートであって、
    前記スイッチ用ドームを基板上に保持固定するための粘着剤層を裏面に設けたシート基材と、このシート基材の裏面側に形成した凹部であって前記基板と貼り合わせる糊代を残した他の部分が前記複数のスイッチ用ドームを全体的に同時に押さえる深さを有する凹部と、で構成されていることと特徴とするスイッチシート。
  5. 前記凹部が、前記シート基材の全体の面積の90%以上を有していることを特徴とする請求項4記載のスイッチシート。
  6. 前記凹部の深さと前記スイッチ用ドームの高さとの差が100μm以内であることを特徴とする請求項4又は5記載のスイッチシート。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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