JP2007066840A - スイッチ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 クリックばねの形状を複雑にすることなく良好なクリック感触が得られると共に、製造が容易なスイッチ装置を提供する。
【解決手段】 固定接点2が設けられた可撓性のフィルムからなるベース基板1と、固定接点2の一部を露出させると共に、ベース基板1の表裏面に形成された配線パターン3の上面側を被覆する絶縁性の被覆部材4と、固定接点2と接離可能に対向させて配置した反転可能な膨出部からなる可動接点5aを有するクリックばね5と、クリックばね5の膨出部の上面側を覆うようにベース基板1の上面側に貼着された可撓性のフィルムからなるカバーシート6とを備え、ベース基板1の固定接点2が設けられた裏側の位置に、被覆部材4で被覆されない非被覆部4aを設け、クリックばね5が押圧されて膨出部が反転する際に、可動接点5aが固定接点2と当接して、可動接点5aが被覆部材4の非被覆部4a内へ移動可能とした。
【選択図】 図1
【解決手段】 固定接点2が設けられた可撓性のフィルムからなるベース基板1と、固定接点2の一部を露出させると共に、ベース基板1の表裏面に形成された配線パターン3の上面側を被覆する絶縁性の被覆部材4と、固定接点2と接離可能に対向させて配置した反転可能な膨出部からなる可動接点5aを有するクリックばね5と、クリックばね5の膨出部の上面側を覆うようにベース基板1の上面側に貼着された可撓性のフィルムからなるカバーシート6とを備え、ベース基板1の固定接点2が設けられた裏側の位置に、被覆部材4で被覆されない非被覆部4aを設け、クリックばね5が押圧されて膨出部が反転する際に、可動接点5aが固定接点2と当接して、可動接点5aが被覆部材4の非被覆部4a内へ移動可能とした。
【選択図】 図1
Description
本発明は、各種電子機器のキー操作用スイッチとして使用されるフィルム状のシートキーを用いたスイッチ装置の構造に関する。
従来のキー操作用スイッチの構造としては、複数のキー操作部を有する絶縁シートと、この絶縁シートの裏面側に配置された薄板の金属板からなる複数の可動接点と、複数の可動接点にそれぞれ対応する位置に固定接点を有するベース(回路)基板とからなる構成のものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この従来のスイッチ装置の構造を図6〜図8に示す。図6は従来のスイッチ装置の可動接点と固定接点の関係を示す断面図、図7は可動接点の要部を示す説明図、図8はシート状のスイッチ装置を示す要部断面図である。
図において、可動接点51は、薄板の金属板で円盤状に形成されている。この可動接点51は、外周部から所定角度で立ち上がるスカート部51aと、このスカート部51aと連続する反転可能なドーム部51bとから形成されており、このスカート部51aとドーム部51bとは複数の折り曲げ部51c、51dを介して多段状に接続されている。
図において、可動接点51は、薄板の金属板で円盤状に形成されている。この可動接点51は、外周部から所定角度で立ち上がるスカート部51aと、このスカート部51aと連続する反転可能なドーム部51bとから形成されており、このスカート部51aとドーム部51bとは複数の折り曲げ部51c、51dを介して多段状に接続されている。
回路基板52は絶縁性の平板状の積層板からなり、表面に中央固定接点52a、及び周辺固定接点52bが形成されている。中央固定接点52aと周辺固定接点52bに対向するように可動接点51が載置されており、スカート部51aの外周端部51eが、常時、周辺固定接点52bと接触しており、ドーム部51bの頂部の内面側が、反転した時に中央固定接点52aと接離する接点部51fとなっている。
この場合、前記可動接点51のスカート部51aの立ち上がり角度θdは、従来のものよりもさらに立てて形成してある。すなわち、可動接点51のドーム部51bが反転した時の接点部51fと中央固定接点52aとの距離(移動量)L4が、大きくとれることから、可動接点51が反転する時の反転後の移動量が大きく設定できるため、クリック感触に良好な感触が得られるものとなっている。
また、可動接点51のスカート部51aの立ち上がり角度θdを立てて形成してあるが、このスカート部51aと接続されるドーム部51bとの接続部は2箇所の折り曲げ部51c、51dを介して接続されており、この折り曲げ部の一方の折り曲げ部51dとドーム部51bとの接続部とのなす角度を全体的にねかす(小さくする)ことができることから、ドーム部51bが反転する時のフィーリング曲線を従来のフィーリング曲線に近づけることが可能となるため、フィーリング曲線の反力が最小となるポイントがマイナスとなることがなく、可動接点51は反転した後確実に自己復帰するものとなる。
図8は、可動接点51を使用したシート状のスイッチ装置の構造を示している。回路基板53はフェノール樹脂などの積層板で形成されており、この回路基板53の表面には複数の中央固定接点54aと周辺固定接点54bが配設されている。
絶縁シート55はフィルム状の絶縁材から形成されており、下面側には一面に粘着層が形成され、この粘着層に可動接点51のドーム部51bが貼着されて絶縁シート55に可動接点51が一体化されている。
絶縁シート55はフィルム状の絶縁材から形成されており、下面側には一面に粘着層が形成され、この粘着層に可動接点51のドーム部51bが貼着されて絶縁シート55に可動接点51が一体化されている。
スペーサ56は同じくフィルム状の絶縁材から形成され、下面側には同じく粘着層が形成され、中央には可動接点51を収納する複数の収納孔が設けられている。スペーサ56が絶縁シート55の下面側に貼着されて、絶縁シート55に貼着された可動接点51は、その裏面を保護シートによって覆われており、この保護シートはスペーサ56の下面側の粘着層との対向面が剥離コートされたフィルムからなり、これらが積層されて接点板付きシートが形成されている。
そして、この接点板付きシートから、保護シートを剥離して可動接点51が、中央固定接点54a及び周辺固定接点54bに対向するように絶縁シート55とスペーサ56が回路基板53上に貼着されることでシート状のスイッチ装置が形成されるものとなっている。この時、可動接点51は、ドーム部51bが中央固定接点54aと離間した状態で対峙され、スカート部51aの外周端部51eが、周辺固定接点54bと常時接触された状態となっている。
しかしながら、上述した従来のスイッチ装置においては、良好なクリック感触を得るために可動接点となるクリックばねの形状が複雑となり、所望のクリック感触に合わせたクリックばねの形状設定が難しく、生産性を阻害してしまうという問題があった。
従って、本発明は上記した問題点を解決し、クリックばねの形状を複雑にすることなく良好なクリック感触が得られると共に、製造が容易なスイッチ装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明では第1の解決手段として、固定接点が設けられた可撓性のフィルムからなるベース基板と、前記固定接点の一部を露出させると共に、このベース基板の表裏面に形成された配線パターンの上面側を被覆する絶縁性の被覆部材と、前記固定接点と接離可能に対向させて配置した反転可能な膨出部からなる可動接点を有するクリックばねと、このクリックばねの前記膨出部の上面側を覆うように前記ベース基板の上面側に貼着された可撓性のフィルムからなるカバーシートとを備え、前記ベース基板の前記固定接点が設けられた裏側の位置に、前記被覆部材で被覆されない非被覆部を設け、前記クリックばねが押圧されて前記膨出部が反転する際に、前記可動接点が前記固定接点と当接して、該可動接点が前記被覆部材の前記非被覆部内へ移動可能とした構成とした。
また、第2の解決手段として、前記被覆部材は、前記非被覆部の形状を打ち抜き形成した絶縁樹脂フィルムからなり、該絶縁樹脂フィルムを前記ベース基板に貼り合わせて形成した構成とした。
また、第3の解決手段として、前記被覆部材の前記非被覆部内に位置する前記固定接点が設けられた近傍の前記ベース基板を曲げ下げて、前記固定接点の一部を前記ベース基板と共に下方へ変位させ、該ベース基板を前記被覆部材の前記非被覆部に面した固定部材に固定させた構成とした。
また、第4の解決手段として、前記固定部材は、スイッチ装置が実装される電子機器の筺体からなる構成とした。
また、第3の解決手段として、前記被覆部材の前記非被覆部内に位置する前記固定接点が設けられた近傍の前記ベース基板を曲げ下げて、前記固定接点の一部を前記ベース基板と共に下方へ変位させ、該ベース基板を前記被覆部材の前記非被覆部に面した固定部材に固定させた構成とした。
また、第4の解決手段として、前記固定部材は、スイッチ装置が実装される電子機器の筺体からなる構成とした。
また、第5の解決手段として、前記固定接点は、前記クリックばねの周縁が常時接触する周辺接点と、前記クリックばねの反転時に前記可動接点が接触する中央接点とからなり、前記クリックばねの押圧操作時に、前記中央接点が前記周辺接点より低い位置に変位するように、前記被覆部材の前記非被覆部を前記中央接点の裏側にのみ形成した構成とした。
また、第6の解決手段として、前記ベース基板上に、複数組の前記固定接点と該固定接点に対応する複数個の前記クリックばねとを配置した構成とした。
また、第6の解決手段として、前記ベース基板上に、複数組の前記固定接点と該固定接点に対応する複数個の前記クリックばねとを配置した構成とした。
上述したように、本発明のスイッチ装置は、固定接点が設けられた可撓性のフィルムからなるベース基板と、固定接点の一部を露出させると共に、ベース基板の表裏面に形成された配線パターンの上面側を被覆する絶縁性の被覆部材と、固定接点と接離可能に対向させて配置した反転可能な膨出部からなる可動接点を有するクリックばねと、クリックばねの膨出部の上面側を覆うようにベース基板の上面側に貼着された可撓性のフィルムからなるカバーシートとを備え、ベース基板の固定接点が設けられた裏側の位置に、被覆部材で被覆されない非被覆部を設け、クリックばねが押圧されて膨出部が反転する際に、可動接点が固定接点と当接して、可動接点が被覆部材の非被覆部内へ移動可能としたことから、固定接点が設けられたベース基板の裏側に、被覆部材で覆われない領域を設けて、クリックばねが反転する際の可動接点が移動可能な段差部を形成したので、クリックばねの反転ストローク量を大きくでき、反転時の良好なクリック感触が得られと共に、クリックばねの形状が簡易となり製造が容易なスイッチ装置を提供できる。
また、被覆部材は、非被覆部の形状を打ち抜き形成した絶縁樹脂フィルムからなり、絶縁樹脂フィルムをベース基板に貼り合わせて形成したことから、ベース基板の被覆部分と非被覆部とを容易に形成でき、絶縁樹脂フィルムの厚さを適宜変更することにより、クリックばねが反転する際の可動接点の移動段差の調整を容易に行え、所望のクリック感触を容易に得ることができる。
また、被覆部材の非被覆部内に位置する固定接点が設けられた近傍のベース基板を曲げ下げて、固定接点の一部をベース基板と共に下方へ変位させ、ベース基板を被覆部材の非被覆部に面した固定部材に固定させたことから、クリックばねが反転する際の可動接点の移動段差の設定を確実に行うことができる。
また、固定部材は、スイッチ装置が実装される電子機器の筺体からなることから、スイッチ装置が実装される電子機器の筺体を利用して固定部材を形成できるので構造が簡単で安価に提供できる。
また、被覆部材の非被覆部内に位置する固定接点が設けられた近傍のベース基板を曲げ下げて、固定接点の一部をベース基板と共に下方へ変位させ、ベース基板を被覆部材の非被覆部に面した固定部材に固定させたことから、クリックばねが反転する際の可動接点の移動段差の設定を確実に行うことができる。
また、固定部材は、スイッチ装置が実装される電子機器の筺体からなることから、スイッチ装置が実装される電子機器の筺体を利用して固定部材を形成できるので構造が簡単で安価に提供できる。
また、固定接点は、クリックばねの周縁が常時接触する周辺接点と、クリックばねの反転時に可動接点が接触する中央接点とからなり、クリックばねの押圧操作時に、中央接点が周辺接点より低い位置に変位するように、被覆部材の非被覆部を中央接点の裏側にのみ形成したことから、クリックばねの周縁が周辺接点と常時接触した状態で、可動接点が中央接点と共に周辺接点より低い位置に変位するので、接点同士の接触が確実となり、安定したスイッチ切り換えを行うことができる。
また、ベース基板上に、複数組の固定接点と固定接点に対応する複数個のクリックばねとを配置したことから、クリック感触の良好な、複数のスイッチをシート状に一体化した複合スイッチが容易に得られる。
また、ベース基板上に、複数組の固定接点と固定接点に対応する複数個のクリックばねとを配置したことから、クリック感触の良好な、複数のスイッチをシート状に一体化した複合スイッチが容易に得られる。
以下、本発明の実施の形態を図1乃至図5に示す。図1は本発明のスイッチ装置を示す断面図、図2は本発明のスイッチ装置を固定部材に固定させた状態を示す断面図、図3は本発明のスイッチ装置を固定部材に固定させた状態で段差調整用印刷を施した状態を示す断面図、図4は本発明のスイッチ装置のベース基板上に複数組の固定接点を配置した状態を示す平面図、図5は図4の底面図である。
図1において、本発明のスイッチ装置は、固定接点2が設けられた可撓性のフィルムからなるベース基板1と、固定接点2の一部を露出させると共に、このベース基板1の表裏面に形成された配線パターン3の上面側を被覆する絶縁性の被覆部材4と、固定接点2と接離可能に対向させて配置した反転可能な膨出部からなる可動接点5aを有するクリックばね5と、このクリックばね5の膨出部の上面側を覆うようにベース基板1の上面側に貼着された可撓性のフィルムからなるカバーシート6とから主に構成されている。
ベース基板1は、例えばPET(ポリエチレンテレフタレート)等からなる可撓性を有するフィルムでシート状に形成されている。このベース基板1の表面には、銀やカーボン等の導電性の材料からなる固定接点2が印刷等の方法で形成されている。この固定接点2は、中央に円形に設けられた中央接点2aと、この中央接点2aの周囲に一定の隙間を有して円弧状ないし円環状に設けられた周辺接点2bとから形成されており、この固定接点2がベース基板1に複数個配設されている。また、それぞれの周辺接点2b間には、同じく銀やカーボン等の導電性の材料からなり周辺接点2b間を電気的に接続する接続パターン3b(図4参照)が形成されている。
また、本実施例ではベース基板1の裏面にも、銀やカーボン等の導電性の材料からなる導電層が設けられており、表面に設けられた中央接点2aに対向した裏面には、導電材が充填されたスルーホール1aを介して中央接点2aと電気的に導通された中央導電層3cが設けられ、周辺接点2bに対向した裏面には、中央導電層3cの周囲に一定の隙間を有して円弧状に設けられた周辺導電層3dが設けられている。また、それぞれの中央導電層3c間には、同じく銀やカーボン等の導電性の材料からなり中央導電層3c間を電気的に接続する接続パターン3a(図5参照)が形成されており、スルーホール1aを介してそれぞれの中央接点2a間を電気的に接続している。
ベース基板1の表裏面には、接続パターン3a、3b及び中央導電層3c、周辺導電層3dが設けられており、これらでベース基板1の配線パターン3を構成している(図4、図5参照)。また、ベース基板1の表裏面には、エポキシ樹脂等の絶縁樹脂フィルムからなる絶縁性の被覆部材4が貼り合わされて形成されており、この被覆部材4で配線パターン3の上面側を被覆している。
この、被覆部材4は、ベース基板1の表面側には、固定接点2の中央接点2a全部と周辺接点2bの一部を露出させた状態で積層して形成されており、また、ベース基板1の裏面側には、中央接点2aが設けられた裏側の位置に、被覆部材4で被覆されない非被覆部4aが形成された状態で積層して形成されている。また、この非被覆部4aは、シート状の絶縁樹脂フィルムからなる被覆部材4を、プレスなどの方法で打ち抜くことにより形成されており、この絶縁樹脂フィルムをベース基板1に貼り合わせることにより一体的に積層されて形成されている。
また、ベース基板1の表面側で固定接点2の上面には、クリックばね5が配設されており、このクリックばね5の上面側を覆うようにベース基板1の上面側に貼着された、PET(ポリエチレンテレフタレート)等からなる可撓性のフィルムでシート状に形成された、カバーシート6によって保持されている。このクリックばね5は、ばね性を有する導電性の薄板金属板からなり、中央に反転可能なドーム状の膨出部を有する円状に形成されており、膨出部の下面側がベース基板1に設けられた固定接点2と接離する可動接点5aとなっている。
クリックばね5は、円状の周縁5bが固定接点2の周辺接点2b上に常時当接して接触しており、膨出部の下面側の可動接点5aが固定接点2の中央接点2aと対向した状態で載置され、クリックばね5が反転した際に可動接点5aと中央接点2aが接触することでスイッチがオン状態となる。
尚、クリックばね5及びカバーシート6は、カバーシート6の下面に塗布された粘着材(図示せず)によりベース基板1上に貼着されて一体化されている。
尚、クリックばね5及びカバーシート6は、カバーシート6の下面に塗布された粘着材(図示せず)によりベース基板1上に貼着されて一体化されている。
尚、固定接点2は、クリックばね5の周縁5bが常時接触する周辺接点2bと、クリックばね5の反転時に可動接点5aが接触する中央接点2aとから形成されており、クリックばね5の押圧操作時には、中央接点2aが周辺接点2bより低い位置に変位するように、被覆部材4の非被覆部4aを中央接点2aの裏側にのみ形成するようにしている。また、ベース基板1の中央接点2aが設けられた裏側の位置に、被覆部材4で被覆されない非被覆部4aを設け、クリックばね5が押圧されて膨出部が反転する際に、可動接点5aが中央接点2aと当接して、可動接点5aが被覆部材4の非被覆部4a内へ移動可能となるように形成されている。
この場合、クリックばね5の押圧操時には、可動接点5aの非被覆部4a内への移動に伴って、ベース基板1が自らの可撓性で下方へ撓むものとなり、可動接点5aと共に中央接点2aが周辺接点2bより低い位置に変位するものとなっている。したがって、クリックばね5が反転する際の可動接点5aの移動ストロークを大きく(長く)とることができるものとなっている。そして、可動接点5aの移動ストロークを大きく(長く)とることにより、クリックばね5の反転時のクリック感触が良好となる。
また、本実施例では、被覆部材4を、非被覆部4aの形状を打ち抜き形成した絶縁樹脂フィルムで形成し、この絶縁樹脂フィルムをベース基板1に貼り合わせて形成するようにしたので、ベース基板1の被覆部分4と非被覆部4aとを容易に形成でき、絶縁樹脂フィルムの厚さを適宜変更することにより、クリックばね5が反転する際の可動接点5aの移動段差(移動ストローク)の調整を容易に行え、所望のクリック感触を容易に得ることができるものとなっている。
本実施例では、図2に示すように、被覆部材4の非被覆部4a内に位置する固定接点2の中央接点2aが設けられた近傍の前記ベース基板1を曲げ下げることにより、固定接点2の中央接点2aをベース基板1と共に下方へ変位させ、このベース基板1の中央接点2aに対向する裏面側に形成された中央導電層3cを、被覆部材4の非被覆部4aに面した固定部材7に粘着剤8により固着させるものとなっている。この場合、ベース基板1の裏面側が、被覆部材4を介して同時に固定部材7に固着されるものとなっている。
尚、この場合、固定部材7は、本発明のスイッチ装置が実装される電子機器の筺体等から構成されるものとなっており、このように、スイッチ装置が実装される電子機器の筺体を利用して、ベース基板1の中央接点2aの裏面側を被覆部材4の非被覆部4aを介して固定部材7に固着できると共に、電子機器の筺体に固定部材7を形成できるので、スイッチ装置を構造が簡単で安価に提供できるものとなっている。
また、被覆部材4の非被覆部4a内に位置する固定接点2の中央接点2aが設けられた近傍のベース基板1を曲げ下げて、固定接点2の中央接点2aをベース基板1と共に下方へ変位させ、このベース基板1を被覆部材4の非被覆部4aに面した固定部材7に固定させたことから、クリックばね5が反転する際の可動接点5aの移動段差(移動ストローク)の設定を確実に行うことができるものとなっている。
このように、固定接点2は、クリックばね5の周縁5bが常時接触する周辺接点2bと、クリックばね5の反転時に可動接点5aが接触する中央接点5aとからなり、クリックばね5の押圧操作時に、中央接点2aが周辺接点2bより低い位置に変位するように、被覆部材4の非被覆部4aを中央接点2aの裏側にのみ形成するようにしてあり、クリックばね5の周縁5bが周辺接点2bと常時接触した状態で、可動接点5aが中央接点2aと共に周辺接点2bより低い位置に変位することになるので、接点同士の接触が確実となり、安定したスイッチ切り換えを行うことができるものとなっている。
図3は、本発明のベース基板1を、固定部材7に固定させる場合に、印刷層9からなる段差調整用印刷を施した状態を示している。ベース基板1に印刷層9を形成する場合には、ベース基板1に形成された固定接点2の中央接点2aと対向する裏面の中央導電層3cの上に、エポキシ樹脂などの絶縁性の樹脂材をシルク印刷等の方法により印刷して形成すればよい。
この場合には、印刷層9の層の厚さを印刷時の設定により適宜調整することが可能となっており、被覆部材4の非被覆部4a内に位置する固定接点2の中央接点2aが設けられた近傍のベース基板1を曲げ下げて、固定接点2の中央接点2aをベース基板1と共に下方へ変位させ、このベース基板1を被覆部材4の非被覆部4aに面した固定部材7に固定させる時に、クリックばね5が反転する際の可動接点5aの移動段差の設定を適宜調整することで、簡単に所望のクリック感触が得られるものとなっている。
図4及び図5は、本発明のベース基板1上に複数組の固定接点2を配置した状態を示している。
この場合、図4に示すように、ベース基板1の表面には、中央接点2aと周辺接点2bからなる固定接点2がマトリクス状に複数組配設されている。また、環状の周辺接点2bの周縁部には直線状の接続パターン3bが設けられており、各周辺接点2b、2b同士が接続パターン3bにより電気的に接続されている。また、円形状の各中央接点2a、2aは中央のスルーホール1aにより裏面側の中央導電層3cと接続されている。
この場合、図4に示すように、ベース基板1の表面には、中央接点2aと周辺接点2bからなる固定接点2がマトリクス状に複数組配設されている。また、環状の周辺接点2bの周縁部には直線状の接続パターン3bが設けられており、各周辺接点2b、2b同士が接続パターン3bにより電気的に接続されている。また、円形状の各中央接点2a、2aは中央のスルーホール1aにより裏面側の中央導電層3cと接続されている。
尚、図示はしないが、このベース基板1の表面は、固定接点2の中央接点2a全部と周辺接点2bの一部を露出した状態で、シート状の絶縁樹脂フィルムからなる被覆部材4により略全面的に被覆されている。また、ベース基板1の表面側で固定接点2の上面には、クリックばね5が配設されるものとなり、このクリックばね5の上面側を覆うようにベース基板1の上面側にシート状に形成されたカバーシート6が積層されるものとなっている。
また、図5に示すように、ベース基板1の裏面には、中央接点2aの裏側に対向する位置に中央導電層3cが形成されている。この中央導電層3cには直線状の接続パターン3aが設けられており、各中央接点2a、2a同士が中央導電層3c及び接続パターン3aを介して電気的に接続されている。また、中央導電層3cの周囲には、ベース基板1の表面の周辺接点2bに対向する位置に円弧状の周辺導電層3dが形成されている。
尚、図示はしないが、このベース基板1の裏面は、中央導電層3c全部とその周囲の一部を露出した状態で、同じくシート状の絶縁樹脂フィルムからなる被覆部材4により略全面的に被覆されており、該露出部が被覆部材4に打ち抜き形成された非被覆部4aから露出した状態となっている。
このように、ベース基板1の表面に、複数組の固定接点2を配設して、ベース基板1上にこれらの固定接点2に対応する複数個のクリックばね5を配置するようしたので、クリック感触の良好な、複数のスイッチをシート状に一体化した複合スイッチが容易に得られるものとなっている。
上記した本発明のスイッチ装置によれば、ベース基板1の固定接点2が設けられた裏側の位置に、裏面の配線パターン3の上面を覆う絶縁樹脂フィルムからなる被覆部材4で被覆されない非被覆部4aを設けて、クリックばね5が押圧されて膨出部が反転する際に、可動接点5aが固定接点2と当接して、この可動接点5aが被覆部材4の非被覆部4a内へ移動可能となるようにしたことから、固定接点2が設けられたベース基板1の裏側に、被覆部材4で覆われない領域を設けて、クリックばね5が反転する際の可動接点5aが移動可能な段差部を形成したので、クリックばね5の反転ストローク量を大きくでき、反転時の良好なクリック感触が得られと共に、クリックばね5の形状が簡易となり製造が容易なスイッチ装置を提供できるものとなっている。
1:ベース基板
1a:スルーホール
2:固定接点
2a:中央接点
2b:周辺接点
3:配線パターン
3a:接続パターン
3b:接続パターン
3c:中央導電層
3d:周辺導電層
4:被覆部材
4a:非被覆部
5:クリックばね
5a:可動接点
5b:周縁
6:カバーシート
7:固定部材
8:粘着剤
9:印刷層
1a:スルーホール
2:固定接点
2a:中央接点
2b:周辺接点
3:配線パターン
3a:接続パターン
3b:接続パターン
3c:中央導電層
3d:周辺導電層
4:被覆部材
4a:非被覆部
5:クリックばね
5a:可動接点
5b:周縁
6:カバーシート
7:固定部材
8:粘着剤
9:印刷層
Claims (6)
- 固定接点が設けられた可撓性のフィルムからなるベース基板と、前記固定接点の一部を露出させると共に、このベース基板の表裏面に形成された配線パターンの上面側を被覆する絶縁性の被覆部材と、前記固定接点と接離可能に対向させて配置した反転可能な膨出部からなる可動接点を有するクリックばねと、このクリックばねの前記膨出部の上面側を覆うように前記ベース基板の上面側に貼着された可撓性のフィルムからなるカバーシートとを備え、前記ベース基板の前記固定接点が設けられた裏側の位置に、前記被覆部材で被覆されない非被覆部を設け、前記クリックばねが押圧されて前記膨出部が反転する際に、前記可動接点が前記固定接点と当接して、該可動接点が前記被覆部材の前記非被覆部内へ移動可能としたことを特徴とするスイッチ装置。
- 前記被覆部材は、前記非被覆部の形状を打ち抜き形成した絶縁樹脂フィルムからなり、該絶縁樹脂フィルムを前記ベース基板に貼り合わせて形成したことを特徴とする請求項1記載のスイッチ装置。
- 前記被覆部材の前記非被覆部内に位置する前記固定接点が設けられた近傍の前記ベース基板を曲げ下げて、前記固定接点の一部を前記ベース基板と共に下方へ変位させ、該ベース基板を前記被覆部材の前記非被覆部に面した固定部材に固定させたことを特徴とする請求項1、又は2記載のスイッチ装置。
- 前記固定部材は、スイッチ装置が実装される電子機器の筺体からなることを特徴とする請求項3記載のスイッチ装置。
- 前記固定接点は、前記クリックばねの周縁が常時接触する周辺接点と、前記クリックばねの反転時に前記可動接点が接触する中央接点とからなり、前記クリックばねの押圧操作時に、前記中央接点が前記周辺接点より低い位置に変位するように、前記被覆部材の前記非被覆部を前記中央接点の裏側にのみ形成したことを特徴とする請求項1、又は2記載のスイッチ装置。
- 前記ベース基板上に、複数組の前記固定接点と該固定接点に対応する複数個の前記クリックばねとを配置したことを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載のスイッチ装置。
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