JP4518761B2 - ピアノの打弦装置 - Google Patents
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Description
また、本発明では、ウェイトレバーを鍵の長さ方向に移動させる移動手段を備え、その移動手段を用いてウェイトレバーを鍵に対して移動させることにより、静荷重を調整することができるように構成されている。そのため、本発明では、ウェイトレバーを取り替えずに静荷重の調整が行えるため、静荷重の調整作業が容易化する。
また、本発明は、レバー受けスクリューに対向するウェイトレバーの下面に摩擦低減層を有しているが、この摩擦低減層を有していると、ウェイトレバーとレバー受けスクリューとの間に摩擦力が生じ、その摩擦力により、ウェイトレバーの重さ以上に静荷重を増やすことができる一方で、レバー受けスクリューが、ウェイトレバー上を直接滑った場合に比べ、スムーズに滑るので、スムーズにウェイトレバーを押し上げることができる。
しかし、摩擦低減層を一つの材料で形成すると、レバー受けスクリューとウェイトレバーとの接点がウェイトレバーの揺動中心である回転軸に近くなるにつれ、急激に静荷重が重くなることがあり、静荷重を調整しにくくなると言う問題もあった。そのため、本発明のように、摩擦低減層は、ウェイトレバーの揺動中心である回転軸に近いほど、摩擦力を小さくすることが可能な材料で形成することがより好ましい。このように構成すると、見かけ上静荷重が略一定の割合で増加するので、静荷重の調整を容易に行うことができる。
また、接続部材の他端は、演奏用ペダルであってもよい。このようにすれば、演奏中に鍵の静荷重を様々に調整することができる。そのため、本発明のピアノは、従来のピアノでは出せなかった強さあるいは弱さの演奏音を出すことができる。尚、この場合、他の演奏用ペダル(ソフトペダル、ソステヌートペダル、ダンパーペダル)に並列に配置するとよい。
[第1実施形態]
図1はアップライトピアノの打弦装置1を表す側面図である。図1に示すように、打弦装置1は、主に、鍵3、伝達部5(一部図示)及びハンマー部(図示せず)からなり、演奏者の押鍵動作による鍵3の動きを、ハンマー部が弦(図示せず)を打弦する打弦運動に変える働きをする。
図2は、リフティングレール31の近傍を示す斜視図である。図2に示すように、リフティングレール31は、鍵3の配列方向と同方向に設けられたリフティングレバー32によって両端及び中間数カ所を固定されている。尚、リフティングレバー32は、ウェイトレバー21と同様にストッパーレール13にフレンジ17を介して揺動可能に固定されている。リフティングレール31の上面には、ウェイトレバー21と接触する時の衝撃を和らげるために、フェルト33が設けられている。また、リフティングレール31の一端下部には、棚板34を貫通して下方から上方に延びる突揚棒35が設けられている。
演奏者によって鍵3が押鍵されると、鍵3の奥側が上昇し、先端に設けられたキャプスタンワイヤー9と共にその先のキャプスタンボタン11が上昇して、鍵3の運動が伝達部5に伝達される。それと共に、鍵3が、ウェイトレバー21の接触部25を介して、ウェイトレバー21を上方に持ち上げる。この結果、ウェイトレバー21は、回転軸19を軸にして矢印Aの方向に回転し、ストッパーレール13に当たるまで回転運動をする。そして、ウェイトレバー21はストッパーレール13に当たると一旦回転運動を止め、その後、ウェイトレバー21は重力に引かれて矢印Aの方向とは逆方向に、回転軸19を軸にして接触部25が鍵3に接触するまで回転運動をする。
次に第2実施形態について説明する。以下、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
図3に示すように、打弦装置51は、主に、鍵3、伝達部5(一部図示)及びハンマー部(図示せず)からなり、演奏者の押鍵動作による鍵3の動きを、ハンマー部が弦(図示せず)を打弦する打弦運動に変える働きをする。
演奏者によって鍵3が押鍵されると、鍵3の奥側が上昇し、キャプスタンスクリュー47を介して、鍵3の運動が伝達部5に伝達される。それと共に、鍵3がローラ45と延長ロッド43を介して、ウェイトレバー21を上方に持ち上げる。この結果、ウェイトレバー21は、回転軸19を軸にして矢印Cの方向に回転し、ストッパーレール13に当たるまで回転運動をする。そして、ウェイトレバー21はストッパーレール13に当たると一旦回転運動を止め、その後、重力に引かれて矢印Cの方向とは逆方向に、回転軸19を軸にしてローラ45が鍵3に接触するまで回転運動をする。
矢印Dの方向に回転して突揚棒35を上方に押し上げ、リフティングレール31が上方に移動してウェイトレバー21を持ち上げる。その結果、鍵3を押しても鍵3がローラ45に接触しなくなる。
次に第3実施形態について説明する。以下、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
図4に示すように、打弦装置71のウェイトレバー21は、第1実施形態の打弦装置1のウェイトレバー21(図1参照)とは設置方向が異なる。打弦装置71のウェイトレバー21は、奥側(図4の左側)に延出して配置され、回転軸19を軸にして揺動するようになっている。そして、その配置に合わせてストッパーレール13等も設置されている。尚、第1実施形態の打弦装置1のウェイトレバー21の下面には接触部25(図1参照)が設けられていたが、本第3実施形態のウェイトレバー21には、接触音を軽減するためのフェルト89が下面に設けられている。尚、フェルト89の代わりにクロスやゴムであってもよい。
演奏者がアーム81を矢印Eの方向に回転させると、上レール75aが奥側にスライドし、そのスライドに伴ってレール支持部材73、ストッパーレール13、フレンジ17及びウェイトレバー21が奥側(矢印Fに示す方向)に移動する。また、演奏者がアーム81を矢印Eと逆方向に回転させると、上レール75aが手前側にスライドし、そのスライドに伴ってレール支持部材73、ストッパーレール13、フレンジ17及びウェイトレバー21が手前側(矢印Fに示す方向と反対方向)に移動する。
次に第4実施形態について説明する。以下、第3実施形態との相違点を中心に説明する。
[第5実施形態]
次に第5実施形態について説明する。以下、第3、4実施形態と異なる点のみ説明する。
このアップライトピアノ6は、図9に示すように、本体の最下部中央に、正面向かって左側から、ウェイトペダル61、ソフトペダル62、ソステヌートペダル63、ダンパーペダル64を備えている。
そして、このウェイトペダル61は、ウェイトペダル61の動きを伝える接続部材を介してアーム81(図4参照)に接続されており、ウェイトペダル61を操作すると、アーム81がシャフト87(図4参照)を中心にして回転するよう構成されている。
そのため、本実施形態のアップライトピアノ6では、ウェイトペダル61を操作すると、ウェイトレバー21(図4参照)等の位置を変更することができ、それに伴ってウェイトレバー21の作用点が移動する。その結果、ウェイトペダル61を操作することで、演奏中に、鍵3にかかる静荷重を連続的に調整することができるので、本実施形態のアップライトピアノ6は、従来のピアノでは出せなかった強さあるいは弱さの演奏音を出すことができる。
例えば、第1実施形態のウェイトレバー21の下面に溝を穿設し、接触部25をその溝に対して手前側方向及び奥側方向に移動できるように構成してもよい。このようにしても、ウェイトレバー21が揺動する時の作用点が調整でき、容易に鍵3の静荷重を調整できる。
また、第3実施形態〜本第5実施形態では、レバー受けスクリュー85を鍵3側に設けた例について説明したが、図10に示すように、スクリュー21aをレバー21側に設けてもよい。このようにスクリュー21aをレバー21側に設ければ、第4実施形態で説明したような移動量に対して静荷重の増加量が急に大きくなるようなことが起こらず、しかも移動量と静荷重とが略比例するので、鍵3の静荷重をより微妙にコントロールすることが可能となる。また、このようにスクリュー21aをレバー21側に設け、このレバー21を第5実施形態のウェイトペダル61で操作すれば、鍵3の静荷重をウェイトペダル61で微妙にコントロールすることができるので、より幅の広い演奏が可能となる。
Claims (5)
- ピアノの鍵の演奏側とは反対側上部において鍵の長さ方向に沿って配置されると共に、一端がピアノ本体に上下方向に揺動自在に固定され、上下方向に変位可能な開放端側が自重で鍵の上面に接触して鍵に荷重をかけるように構成された、長尺状のウェイトレバーを鍵毎に備え、
更に、前記ウェイトレバーを鍵の長さ方向に移動させる移動手段を備え、
前記ウェイトレバーに対向する前記鍵の表面には、レバー受けスクリューが設けられ、一方、前記レバー受けスクリューに対向する前記ウェイトレバーの下面には、前記レバー受けスクリューが前記ウェイトレバーと直接摩擦する場合よりも摩擦力が小さい摩擦低減層が積層され、
該摩擦低減層は、前記ウェイトレバーの揺動中心である回転軸に近いほど、前記摩擦力が小さい材料で形成されていることを特徴とするピアノの打弦装置。 - 更に、前記ウェイトレバーの上部で複数のウェイトレバーを跨ぐようにピアノ本体に固定され、該複数のウェイトレバーの上方向への揺動を規制する、長尺状のストッパーレールを備えたことを特徴とする請求項1に記載のピアノの打弦装置。
- 更に、前記ウェイトレバーと鍵との間に複数の鍵を跨ぐように配置され、前記ウェイトレバーを持ち上げることによって前記ウェイトレバーが鍵に接触可能な通常位置から前記ウェイトレバーを鍵から離す退避位置へ変位可能にピアノ本体に固定された、長尺状のリフティングレールを備えたことを特徴とする請求項1〜請求項2の何れかに記載のピアノの打弦装置。
- 更に、一端が前記リフティングレールに接続され、他端がピアノの外側に引き出された接続部材を備え、
該接続部材の他端をピアノの外部で操作することにより前記リフティングレールを変位できるように構成されたことを特徴とする請求項3に記載のピアノの打弦装置。 - 前記接続部材の他端は、演奏用ペダルであることを特徴とする請求項4に記載のピアノの打弦装置。
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