JP4518265B2 - パネル壁およびその製造方法ならびにパネル壁に用いられるパネル加工品 - Google Patents
パネル壁およびその製造方法ならびにパネル壁に用いられるパネル加工品 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4518265B2 JP4518265B2 JP2005181460A JP2005181460A JP4518265B2 JP 4518265 B2 JP4518265 B2 JP 4518265B2 JP 2005181460 A JP2005181460 A JP 2005181460A JP 2005181460 A JP2005181460 A JP 2005181460A JP 4518265 B2 JP4518265 B2 JP 4518265B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- panel
- wall
- processed product
- panel processed
- cover
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Building Environments (AREA)
- Load-Bearing And Curtain Walls (AREA)
Description
このパネル加工品を用いて、上記のようなパネル壁を形成するには、通常、既存壁上に木材やアングル材などの金属材でパネル加工品を取り付ける取り付け枠を形成させ、該枠にパネル加工品を取付ける方法などが用いられている。このとき、通常、隣接するパネル加工品の間には、止着部をネジ止めするために間隙が設けられている。例えば、方形のパネル加工品の四縁部を固定する場合にはパネル壁に碁盤目状の間隙が形成されることとなる。
この間隙部には、パネル壁の表面側から枠、既存壁、止着部の止着状況などが視認されることとなり、パネル壁の美観が損なわれることとなる。また、雨水などが浸入すると既存壁や木枠などを腐らせたりするおそれもある。そのため、従来、この間隙部にはコーキングが施され、さらにその表面側に、この間隙部よりもやや広幅に形成されたゴムキャップが圧入されたりしている。
しかし、このようにパネル壁を形成させる場合には、コーキング作業自体が煩雑で、さらにコーキング剤が硬化するまでの養生期間を必要とすることから作業性も低下させている。また、間隙部の幅が一部でも広くなっている場合にはこのゴムキャップが緩んでずれたり、外れたりするおそれがあり、間隙部の幅を一定とすべく慎重な作業を必要としている。さらに、パネル壁を製造した後に、例えば、一部のパネル加工品が破損したり汚れたりして取替えが必要な場合には、硬化したコーキング剤を除去してパネル加工品を交換しなければならず多大な手間がかかることからメンテナンス性も低下させている。
また、バックアップ材とガスケットが嵌め合いにより複数のパネル加工品にわたる範囲に取り付けられているために、一部のパネル加工品を取り替える必要が生じた場合には、取替えが必要なパネル加工品のみならず、複数のパネル加工品にわたる範囲に取り付けられているバックアップ材ならびにガスケットを取り外した後に、さらに複数箇所の樋状の受け材を取り外す作業が必要となる。さらに、パネル加工品の取替え後には、これらを改めて戻す必要があり、メンテナンスも十分容易なものとなっていない。
すなわち、従来のパネル壁においては、パネル壁の製造ならびにメンテナンスが十分容易なものとなっていないという問題を有している。
さらには、このカバー部には弾性部材が用いられているためにカバー部に力を加えてパネル壁の表面側あるいは背面側に屈曲させてパネル壁の表面側からネジ止着部の止着を実施することができ、また、止着後には前記力を解放することでカバー部を屈曲前の状態に復元させ得る。したがって、一旦製造されたパネル壁の間隙部のカバー部を屈曲させて止着部のネジの脱着を行うことができ、パネル壁から一部のパネル加工品をのみを取り外して新たなパネル加工品に取り替えることが可能である。すなわち、コーキングを除去したり、受け材やゴムキャップなどの他の部材を取り外し、取り付け直したりすることを必要とせずにパネル加工品の取り替えが可能で、メンテナンスを容易なものとし得る。
パネル加工品1は、板状本体部10と、パネル加工品1を基体上に固定する支持部20とが形成され、この支持部20は、パネル加工品1の外縁部に形成されている。またこの支持部20には外方に凸出しネジで基体に止着可能とされたネジ止着部21が形成されている。また、このネジ止着部21よりもパネル加工品1の表面側には、パネル加工品1の側縁から外方に凸出したカバー部24が形成されている。
また、この支持部20には、前記立設部22の中位に前記ネジ止着部21の外端よりもさらに数mm外方に凸出したカバー部24が四縁全周に備えられている。そのため、パネル加工品を表面側から見た場合には、前記ネジ止着部21は、このカバー部24により遮られて直接視認することができず、パネル加工品1の外縁部にはカバー部24が形成されている様子しか観察されないこととなる。
この板状本体保持部23による板状本体部10を保持する機構としては、接着剤や両面テープなどの接着手段を用いずに、上記の二重の突片232,233との係合およびリベット4での止着のごとく物理的締結のみにより実施されることで、耐候性などに優れたものとし得る。
まず、既存壁(図示せず)上にアングル、木枠などを用いてパネル加工品を取り付ける枠5を形成させる。そして、この形成された枠5に一つのパネル加工品1を位置決めし、前記ネジ止着部21を用いて枠5に止着させ一つのパネル加工品1を取り付ける。
次いで、この固定されたパネル加工品1の上下左右の何れかに配される新たなパネル加工品1を、固定されたパネル加工品1のネジ止着部21と、新たに固定するパネル加工品1のネジ止着部21とを当接させることで位置決めし、新たなパネル加工品1を、先に固定したパネル加工品1と同様に取り付ける。このとき、ネジ止着部21はパネル加工品1の側縁から約10mm凸出しているため、隣接するパネル加工品間には約20mmの間隙100が形成される。このように、順にパネル加工品を取り付け配列されたパネル加工品の間に碁盤目状に間隙100が形成されたパネル壁が製造される。
このように、取り付けの終了したネジ止着部に新たに取り付けるパネル加工品のネジ止着部を当接させてパネル加工品の位置決めを行うことができ板状本体が互いに間隙を設けて配列された状態の壁を容易に製造することができる。また、この配列されたパネル加工品の間の間隙部は、カバー部で基体ならびにネジ止着部が視認されることを防止されているため美観が保たれる。また、この間隙部は、ゴムなどの弾性部材により形成されたカバー部により覆われていることからこのカバー部を屈曲させて所望の壁パネルのみを取り外し、交換、再取り付けしたりすることができメンテナンス性においても優れている。
方形のパネル加工品の四縁全周にネジ止着部やカバー部を形成させずに、パネル加工品の対向する二辺にのみネジ止着部とカバー部が形成されたパネル加工品を用いて、前後あるいは左右のいずれかには間隙部を設けずに間隙部が碁盤目状ではなく線状となる場合も本発明の意図する範囲である。
Claims (3)
- 複数のパネル加工品が既存壁面上に互いに間隙を設け且つ隣接するパネル加工品の互いの縁部が対向するように敷設されてなり、前記パネル加工品の周縁部にはパネル加工品を基体に止着させて支持する支持部が形成され、該支持部にはパネル加工品外方に凸出し且つネジにより止着可能とされたネジ止着部が形成され、該ネジ止着部が前記間隙で既存壁面上に止着されることにより複数のパネル加工品が既存壁面上に固定されてなるパネル壁であって、
前記間隙を挟んで隣接するパネル加工品には、互いに対向する方向に凸出したカバー部が側面に沿って備えられ、
パネル壁の表面側から既存壁側に水が侵入することを防止し得るように前記間隙を挟んで隣接するパネル加工品のカバー部は、互いの先端部を重なり合わせて前記ネジ止着部よりもパネル壁の表面側に備えられ、
且つ、パネル壁の表面側からネジ止着部の止着を実施し得るようにカバー部には弾性部材が用いられていることを特徴とするパネル壁。 - 請求項1に記載のパネル壁に用いられるパネル加工品であって、
表面外縁が方形に形成され、四縁全周にカバー部が形成されていることを特徴とするパネル加工品。 - 請求項1に記載のパネル壁を製造するパネル壁製造方法であって、
表面外縁が方形に形成され、四縁全周にカバー部が形成されているパネル加工品を複数用い、一パネル加工品を既存壁面上に止着し、他パネル加工品のカバー部が前記止着された一パネル加工品のカバー部と先端部が重なり合うように他パネル加工品を位置決めし、該位置決めされた他パネル加工品を既存壁面上に止着することを特徴とするパネル壁製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005181460A JP4518265B2 (ja) | 2005-06-22 | 2005-06-22 | パネル壁およびその製造方法ならびにパネル壁に用いられるパネル加工品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005181460A JP4518265B2 (ja) | 2005-06-22 | 2005-06-22 | パネル壁およびその製造方法ならびにパネル壁に用いられるパネル加工品 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007002448A JP2007002448A (ja) | 2007-01-11 |
JP4518265B2 true JP4518265B2 (ja) | 2010-08-04 |
Family
ID=37688309
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005181460A Expired - Fee Related JP4518265B2 (ja) | 2005-06-22 | 2005-06-22 | パネル壁およびその製造方法ならびにパネル壁に用いられるパネル加工品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4518265B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5801864B2 (ja) * | 2013-12-05 | 2015-10-28 | 川崎重工業株式会社 | 鉄道車両の内装構造 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0734557A (ja) * | 1993-07-26 | 1995-02-03 | Daiwa House Ind Co Ltd | 外壁の目地構造 |
-
2005
- 2005-06-22 JP JP2005181460A patent/JP4518265B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0734557A (ja) * | 1993-07-26 | 1995-02-03 | Daiwa House Ind Co Ltd | 外壁の目地構造 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2007002448A (ja) | 2007-01-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2006307423A (ja) | 幕板およびその幕板を用いた外壁施工構造 | |
JP4518265B2 (ja) | パネル壁およびその製造方法ならびにパネル壁に用いられるパネル加工品 | |
JP2006214129A (ja) | タイル取付け構造およびタイル配設基板 | |
KR102305528B1 (ko) | 건축용 마감 패널 및 패널 설치 기구 | |
JP3212836U (ja) | パネル材 | |
JP2008144492A (ja) | 壁面パネルの取付構造及び前記取付構造に使用する壁面パネルと軟質部材 | |
JP4684674B2 (ja) | 板材施工方法及び板材施工構造 | |
KR101439274B1 (ko) | 샌드위치패널용 보강패널 | |
JP5100344B2 (ja) | 建造物への建築用装飾材の取り付け構造 | |
JP4933203B2 (ja) | 建築用外装化粧材の取付構造 | |
JP2010150827A (ja) | 戸袋パネル | |
JP3219338B2 (ja) | 硬質壁材の取付構造 | |
JP4024193B2 (ja) | タイル壁構造 | |
JP3118929U (ja) | 外壁の出隅構造 | |
JP4892309B2 (ja) | 外装化粧材及びその位置決め治具 | |
JP5319914B2 (ja) | 建物の出隅構造及び建物の出隅部分の施工方法 | |
AU685138B2 (en) | Fastening bracket | |
JP4435837B2 (ja) | 木造住宅の壁下地材固定構造および木造住宅の壁下地材の固定方法 | |
JP3983241B2 (ja) | 壁パネルの補修構造、および壁パネルの補修工法 | |
JP5290001B2 (ja) | 門扉用装飾部材および装飾門扉 | |
JP6449011B2 (ja) | 金属サイディング用金具 | |
JP5103150B2 (ja) | 化粧板材 | |
JP4568176B2 (ja) | 見切り材の取付方法 | |
JP2001207748A (ja) | 面格子 | |
JP2007289383A (ja) | 木板カウンター |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080326 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20080624 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100415 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100423 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100511 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130528 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4518265 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130528 Year of fee payment: 3 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130528 Year of fee payment: 3 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130528 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140528 Year of fee payment: 4 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |