JP5290001B2 - 門扉用装飾部材および装飾門扉 - Google Patents
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Description
その従来技術の一例として特許文献1がある。特許文献1記載の従来技術は、図11に示すように、裏面にめねじ部104aが成形された装飾用パネル104と、めねじ部104aに対応した貫通孔が形成された裏当板105とからなり、装飾用パネル104を門扉本体101に開けられた開口取付部101aに配設し、ボルト106を貫通孔を通してめねじ部104aに螺着することで、装飾用パネル104と裏当板105とで門扉本体101の開口縁部101bを挾持するものである。このような構成とすることで、門扉に装飾を施すことができる。
また、施工の際にねじ止めを行うのに手間がかかるという問題がある。
また、施工の際に接着を行う必要があり、依然として施工時の手間を省くものとはなっていない。
さらに、接着されているだけであるので、特に門扉の裏面からの外力に弱く、装飾タイル204が剥がれるおそれがあるという問題がある。
第2発明のタイル保持部材は、第1発明において、前記係合部が、先端に係合突起を有する爪であることを特徴とする。
第3発明のタイル保持部材は、第1発明において、前記枠体の内壁が、背面から正面に向かって広がるように傾斜していることを特徴とする。
第4発明の門扉用装飾部材は、第1、第2または第3発明のタイル保持部材が一対と、装飾タイルとからなる門扉用装飾部材であって、前記一対のタイル保持部材は、前記フランジ同士を相対向させ、前記係合部で係合されており、前記装飾タイルは、前記相対向するフランジに挾持されていることを特徴とする。
第5発明の装飾門扉は、嵌合溝部が設けられている門扉であって、第4発明の門扉用装飾部材の前記タイル保持部材の嵌合突起と、前記門扉の嵌合溝部とが嵌合することで、前記門扉用装飾部材が前記門扉に取り付けられていることを特徴とする。
a)一対のタイル保持部材を、装飾タイルを挟んでフランジ同士を相対向させ係合部をタイル保持壁に係合させ、装飾タイルをフランジの間に挟んだ状態に保持することができる。
b)フランジに設けたタイル保持壁と係合部が、一対のタイル保持部材を向き合わせたとき、互いに係合することになるので、同じ金型でタイル保持部材を製造することができ生産性がよい。
c)タイル保持部材の嵌合突起と門扉の嵌合溝部とが嵌合すると一対のタイル保持部材を向き合せた状態に保持できるので、装飾タイルを強固に保持できる。
第2発明によれば、一対のタイル保持部材を、フランジ同士を相対向させ爪で係合する場合に、フランジ同士を圧接するだけで爪の先端に設けられた係合突起が、相対するフランジに嵌るので、門扉用装飾部材の組み立てが容易である。また、いったん係合突起がフランジに嵌ると外れにくいので、装飾タイルを強固に保持するとともに、門扉用装飾部材の強度を保つことができる。
第3発明によれば、内壁に傾斜が設けられているので、門扉に取り付けられた場合に、降ってくる雨やごみなどを自然に排出することができる。
第4発明によれば、一対のタイル保持部材と装飾タイルとで門扉用装飾部材を組み立てることができるので、門扉用装飾部材を門扉に取り付けることにより、門扉に装飾を施すことができる。また、装飾タイルはデザイン、材質などを自由に選択できるので、門扉に多彩な装飾を施すことができる。さらに、門扉用装飾部材は表面と裏面が同一形状であるので、門扉の表面裏面共に十分な装飾を施すことができる。
第5発明によれば、門扉用装飾部材の嵌合突起と門扉の嵌合溝部とが嵌合するので、他の部材を使用する必要がなく、門扉用装飾部材を門扉に取り付ける作業が、手間がかからず容易である。また、嵌合突起と嵌合溝部との嵌合により、扉用装飾部材を門扉に強固に取り付けることができる。
図1から図3に示すように、本発明の一実施形態に係るタイル保持部材Aは、正面視中空の正方形の枠体10であり、その枠体10の外周、四辺に嵌合突起11が設けられており、枠体10の背面にはフランジ12が形成さている。また、フランジ12の外周縁、四辺にタイル保持壁13および爪14がフランジ12に対して垂直に形成されている。さらに、枠体10はその内壁が、背面から正面に向かって広がるように傾斜している。
また、爪14はタイル保持壁13に比べてフランジ12の外側に設けられており、爪14を相対するフランジ12に嵌めた時に、爪14の内面とタイル保持壁13の外面が当接する位置に設けられている。
また、タイル保持壁13と爪14の数も1辺に対して2つずつでなくてもよく、任意の数設ければよい。その場合、一対のタイル保持部材Aがフランジ12同士を相対向させたときに爪14が相対するフランジ12に嵌ることのできる配置とすればよい。
また、タイル保持壁13および爪14の形状は前述の通りに限定されることはなく、タイル保持壁13は挾持される装飾タイルの側面を保持できる形状であればよく、爪14は他の係合部材としてもよい。
本発明で用いられる装飾タイルBはフランジ12に嵌る大きさの矩形のタイルであり、装飾タイルBの材質には全く制限がなく、タイル材、ガラス、木、金属、プラスチックなどが用いられ、その表面に施される装飾も自由に選択することができる。
図5、図6に示すように、一対のタイル保持部材Aを、装飾タイルBを挟んでフランジ12同士を相対向させ、爪14を相対するフランジ12に嵌めることで、門扉用装飾部材Cが組み立てられる。このように組立てられた状態で装飾タイルBは、相対向するタイル保持部材Aのフランジ12にその周囲が挾持されている。
また、いったん係合突起15がフランジ12に嵌ると外れにくいので、装飾タイルBを強固に保持するとともに、門扉用装飾部材Cの強度を保つことができる。
この傾斜により、門扉用装飾部材Cが門扉に取り付けられた場合に、降ってくる雨やごみなどが溜まることなく自然に排出することができる。
図8および図9に示すように、装飾門扉Dは、上框21、下框22および左右の縦框23からなる框枠と、その框枠に嵌めこまれた長横桟24、短横桟25および門扉用装飾部材Cからなる。長横桟24は左右の縦框23に届く長さの部材である。一方、短横桟25は短い部材で、2つの短横桟25の間に門扉用装飾部材Cを挟んで左右の縦框23に嵌めこまれている。
これらの嵌合溝部30に嵌合突起31が嵌ることで、下框22の上に短横桟25が、短横桟25の上に長横桟24が積み上げられ、最上段には上框21が積み上げられている。積み上げられた上框21、下框22、長横桟24、短横桟25の側面が縦框23に螺子などで固定されることにより装飾門扉Dをなしている。
さらに、嵌合突起11と嵌合溝部30との嵌合により、門扉用装飾部材Cを装飾門扉Dに強固に取り付けることができる。
B 装飾タイル
C 門扉用装飾部材
D 装飾門扉
10 枠体
11 嵌合突起
12 フランジ
13 タイル保持壁
13a 高部
13b 低部
14 爪
15 係合突起
21 上框
22 下框
23 縦框
24 長横桟
25 短横桟
30 嵌合溝部
31 嵌合突起
Claims (5)
- 嵌合溝部が設けられている門扉に取付けられるタイル保持部材であって、
装飾タイルを挟んで保持する一対のタイル保持部材からなり、
各タイル保持部材は、正面視矩形の枠体であり、
該枠体の外周に前記嵌合溝部に嵌合する嵌合突起が設けられており、
前記枠体の背面にフランジが形成されており、
該フランジの外周において、タイルを保持するタイル保持壁と係合部とが形成されており、
前記係合部は、向き合わせた一対のタイル保持部材の前記タイル保持壁に係合するものである
ことを特徴とするタイル保持部材。 - 前記係合部が、先端に係合突起を有する爪である
ことを特徴とする請求項1記載のタイル保持部材。 - 前記枠体の内壁が、背面から正面に向かって広がるように傾斜している
ことを特徴とする請求項1記載のタイル保持部材。 - 請求項1、2または3記載のタイル保持部材が一対と、装飾タイルとからなる門扉用装飾部材であって、
前記一対のタイル保持部材は、前記フランジ同士を相対向させ、前記係合部で係合されており、
前記装飾タイルは、前記相対向するフランジに挾持されている
ことを特徴とする門扉用装飾部材。 - 嵌合溝部が設けられている門扉であって、
請求項4記載の門扉用装飾部材の前記タイル保持部材の嵌合突起と、前記門扉の嵌合溝部とが嵌合することで、前記門扉用装飾部材が前記門扉に取り付けられている
ことを特徴とする装飾門扉。
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