JP4517740B2 - 基板バッファ装置、及び基板の収容方法 - Google Patents

基板バッファ装置、及び基板の収容方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4517740B2
JP4517740B2 JP2004179533A JP2004179533A JP4517740B2 JP 4517740 B2 JP4517740 B2 JP 4517740B2 JP 2004179533 A JP2004179533 A JP 2004179533A JP 2004179533 A JP2004179533 A JP 2004179533A JP 4517740 B2 JP4517740 B2 JP 4517740B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
buffer
cassette
buffer cassette
loading
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004179533A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006001696A (ja
Inventor
保良 北澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sinfonia Technology Co Ltd
Original Assignee
Sinfonia Technology Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sinfonia Technology Co Ltd filed Critical Sinfonia Technology Co Ltd
Priority to JP2004179533A priority Critical patent/JP4517740B2/ja
Publication of JP2006001696A publication Critical patent/JP2006001696A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4517740B2 publication Critical patent/JP4517740B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)

Description

本発明は、処理装置の間で滞留する基板、或いは、キャリアカセットに収容されている基板を一時的に保管するための基板バッファ装置、及び基板バッファ装置を構成する各バッファカセット装置に基板を収容する方法に関するものである。
半導体を製造するための基板(ガラス基板)は、複数台の処理装置によって処理されている。各処理装置における基板の処理速度は異なるため、処理速度の早い処理装置と遅い処理装置との間で基板が滞留する場合があり、滞留した基板を一時的に保管するためのバッファ装置が公知である(特許文献1参照)。
近時、基板の大きさ及び種類は増加していて多種多様に亘っている。各処理装置で処理される基板は、同一の大きさ・種類のものであり、異なる大きさ・種類の基板を同時に処理することは困難である。この場合、仕掛り状態の基板のうち、処理の優先順位の低い基板を一時的に保管する必要がある。
ここで、基板の処理装置は、クリーンルームに配置される。例えば、図8に示される垂直層流形のクリーンルームでは、クリーナ53、フォト装置54等の処理装置は空気清浄度の高い作業部L1 に設置され、空気清浄度の比較的低い保全部L2 には、配管やポンプ類が設置されている。近時、基板の種類の増大により、キャリアカセットKが収容されるカセットストッカ49を、作業部L1 だけでなく保全部L2 にも設置するということが行われている。上記したように、従来、あまり活用されていなかった保全部L2 をも活用できるようにすることが望まれている。
特開2004−75203号公報
本発明は、上記した不具合に鑑み、処理装置どうしの間で滞留する基板、或いはキャリアカセットに収容されている基板を一時的に保管できるようにして、処理装置、或いはキャリアカセットの稼働効率を向上させることを課題としている。
上記課題を解決するための請求項1の発明は、処理装置の間で滞留する基板、或いは、キャリアカセットに収容されている基板を一時的に保管するための基板バッファ装置であって、複数枚の基板を多段にして収容可能なバッファカセット装置と、前記処理装置又は前記キャリアカセットと、前記バッファカセット装置とに接続して配置され、それらの間で基板の受け渡しを行うための基板受渡し装置とから成り、前記バッファカセット装置は、複数枚の基板を多段にして保持すべく、前記基板の搬入出方向と直交する水平方向及び垂直方向の双方に沿って所定間隔をおいて複数本のワイヤが、直方体枠状のフレームに張力付与状態で取付けられた構成であって、固定配置されるバッファカセットと、前記バッファカセットに対して相対的に昇降可能に配設され、水平面内における各段のワイヤと干渉しない位置に配置された複数本の回転軸を駆動回転させることにより、基板を搬入出させる構成の基板搬入出ユニットとを備え、前記基板受渡し装置は、前記バッファカセット装置に対して昇降可能に配置され、当該基板受渡し装置と前記基板搬入出ユニットとが互いに対応する位置まで前記バッファカセットに対してそれぞれ昇降させて停止した状態で、前記基板受渡し装置と前記基板搬入出ユニットとの間で基板を移送させて、前記バッファカセットに対する基板の搬入出が行われる構成であることを特徴としている。
処理装置又はキャリアカセットから基板受渡し装置に受け渡された基板は、前記基板受渡し装置の奥側に固定設置されるバッファカセット装置に搬入される。即ち、前記バッファカセット装置を構成する基板搬入出ユニットが、バッファカセットに対して昇降され当該バッファカセットに対して昇降可能に配置された前記基板受渡し装置と対応して配置される。このとき、前記基板搬入出ユニットを構成する複数本の回転軸は、水平面内における各段のワイヤと干渉しない位置に配設されていて、昇降する基板搬入出ユニットと各ワイヤとが干渉するおそれはない。基板受渡し装置から送り込まれ、基板搬入出ユニットに受け渡された基板は、駆動回転する各回転軸によって移送され、各段のワイヤによって形成される収容棚に配置される。この状態で基板搬入出ユニットを下降させると、各回転軸に支持されている基板は、各ワイヤによって水平に支持されて収容される。支持状態の基板には無用なストレスが作用しないと共に、各段の収容棚の高さを低くできて、従来のバッファ装置のカセットよりも基板の収容枚数を多くできる。バッファカセット装置に収容されている基板を搬出させる場合、上記と逆の作用が行われる。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記基板受渡し装置は、昇降ベースと、前記キャリアカセット内の基板の出し入れを行うために前記昇降ベースに対して前記基板の搬入出方向に移動可能な引出しアームを備えた引出しアーム装置と、移送ローラが前記引出しアームの上面を超えて突出可能なように前記昇降ベースに対して昇降する移送ローラ装置とを備えていることを特徴としている。
請求項2の発明によれば、キャリアカセットに対する基板の搬入出は、昇降ベースに対して移送ローラ装置を下降させた状態で、引出しアーム装置を前記基板の搬入出方向に移動させて行う。一方、バッファカセットに対する基板の搬入出は、移送ローラの一部が前記引出しアーム装置を構成する引出しアームの上面から突出した状態で、当該移送ローラ装置とバッファカセット装置を構成する基板搬入出ユニットとを同一高さに設置して行う。これにより、キャリアカセットとバッファカセットとの間において、基板の搬入出をスムーズに行える。
請求項の発明は、請求項1又は2の発明を前提として、各バッファカセット装置の間で基板が移送可能なように、複数台のバッファカセット装置が、基板の搬入出方向に沿って連結されていることを特徴としている。
請求項3の発明においては、基板を収容すべきバッファカセット装置、及び当該バッファカセット装置よりも手前側の全てのバッファカセット装置の各基板搬入出ユニットを、全て同一段における基板の支持位置よりも僅かに上方に配置して、当該バッファカセット装置よりも手前側のバッファカセット装置の基板搬入出ユニットをコンベアとして利用することにより、各バッファカセット装置相互に関しては奥側のバッファカセット装置が優先であって、個々のバッファカセット装置に関しては上段が優先となるようにして、各バッファカセット装置のバッファカセットに基板を順次搬入する。そして、基板収容に係るバッファカセット装置の基板搬入出ユニットに基板が移送された後に、前記基板搬入出ユニットを僅かに下降させて、同一水平面に配置された複数本のワイヤに基板を支持させる。
このため、基板受渡し装置と複数台のバッファカセット装置の全てを定置させたままで、バッファカセット装置の増設分だけ基板の収容量が増す。即ち、複数台のバッファカセット装置を基板の搬入出方向と直交する方向に並べた場合には、基板受渡し装置と複数台のバッファカセット装置の少なくとも一方を基板の搬入出方向と直交する方向に移動させないと、基板の搬入出を行えない構成に対して改良されている。
処理ラインに対して基板を搬入出する場合においても、基板受渡し装置と複数台のバッファカセット装置の全てを定置させたままで、基板受渡し装置と最も手前側のバッファカセット装置の間、及び相前後する各バッファカセット装置の間において基板の搬入出を行えるので、処理ラインの「タクトタイム」に対応させて相前後する各バッファカセット装置の間において基板を搬入出できる。
請求項の発明は、請求項の発明を前提として、前記バッファカセット装置どうしの連結部分に、連結されたバッファカセット装置の側に基板が飛び出したことを検出するためのセンサが取付けられていることを特徴としている。この発明では、後続するバッファカセット装置から、その手前側のバッファカセット装置に入り込んだ基板によって、当該手前側のバッファカセット装置の基板搬入出ユニットの昇降が妨げられることが防止されると共に、前記基板が損傷することが防止される。
請求項の発明は、請求項又はの発明を前提として、連結された複数台のバッファカセット装置のうち、最も奥側を除く残りのバッファカセット装置のバッファカセットには、収容状態の基板の奥側の端面を当接させて位置決めするストッパ板が、各収容棚毎に設けられて、相上下する各ストッパ板の間が、基板の移送空間となっていることを特徴としている。この発明では、ストッパ板に当接して停止した基板が、そのままの状態で各段のワイヤに支持されるため、各基板の収容位置がほぼ一定になり、各基板に無用なストレスが作用することが防止されるという利点を損なうことなく、各基板を、相上下する各ストッパ板の間に設けられた移送空間を通過して、連結状態の各バッファカセット装置の間を移送させることができる。
請求項の発明は、請求項1ないしのいずれかの発明を前提として、前記基板搬入出ユニットを構成する各回転軸の外径は、両端部から中央部にかけて徐々に大きくなっていることを特徴としている。従来のストレート回転軸の場合、軸方向のほぼ中央部における撓み量が最も大きくなる。前記ストレート回転軸が撓み状態で回転することにより、基板における前記ストレート回転軸の軸方向のほぼ中央部で支持された部分が断続的に叩かれて損傷し易くなるという不具合が発生するが、この発明では、中央部の外径が最大となっているため、当該部分の断面係数が最大となって撓み量が小さくなり、基板を損傷させる度合が小さくなる。
請求項の発明は、請求項1ないしのいずれかの発明を前提として、前記基板受渡し装置と前記バッファカセット装置を、クリーンルームの保全部に設置したことを特徴としている。この発明では、クリーンルームの保全部を有効活用できる。
請求項の発明は、請求項の基板バッファ装置を用いて、基板の搬入出方向に沿って連結された複数台のバッファカセット装置の各バッファカセットに基板を上段から下段に向けて順次収容する方法であって、各バッファカセット装置の基板搬入出ユニットをそれぞれ同一段に配置して、各バッファカセットの同一段において、奥側のバッファカセットから手前側のバッファカセットに順次基板を収容した後に、各バッファカセット装置の基板搬入出ユニットを一斉に一段ずつ下げて各バッファカセットに基板を収容することを特徴としている。
奥側のバッファカセット装置におけるバッファカセットの各段の全てに基板を収容した後に、その手前側のバッファカセット装置のバッファカセットに同様にして基板を収容させる方法に比較して、各基板搬入出ユニットの総昇降回数が激減するため、各基板搬入出ユニットの昇降制御が容易になると共に、バッファカセット装置を構成する可動部の損耗も少なくなる。
本発明は、処理装置の間で滞留する基板、或いは、キャリアカセットに収容されている基板を一時的に保管するための基板バッファ装置であって、複数枚の基板を多段にして収容可能なバッファカセット装置と、前記処理装置又は前記キャリアカセットと、前記バッファカセット装置とに接続して配置され、それらの間で基板の受け渡しを行うための基板受渡し装置とから成り、前記バッファカセット装置は、複数枚の基板を多段にして保持すべく、前記基板の搬入出方向と直交する水平方向及び垂直方向の双方に沿って所定間隔をおいて複数本のワイヤが、直方体枠状のフレームに張力付与状態で取付けられた構成であって、固定配置されるバッファカセットと、前記バッファカセットに対して相対的に昇降可能に配設され、水平面内における各段のワイヤと干渉しない位置に配置された複数本の回転軸を駆動回転させることにより、基板を搬入出させる構成の基板搬入出ユニットとを備え、前記基板受渡し装置は、前記バッファカセット装置に対して昇降可能となっていることを特徴としている。このため、バッファカセット装置により、処理装置の間で滞留する基板、或いは、キャリアカセットに収容された基板を一時的に保管することができると共に、基板受渡し装置により、前記バッファカセット装置に保管された基板を搬入出することができ、基板の滞留による各処理装置の停止時間が短くなり、各処理装置の稼働効率が向上する。
以下、本発明の最良実施例を挙げて、本発明を更に詳細に説明する。図1は第1実施例の基板バッファ装置A1 の全体正面図、図2は同じく平面図、図3は一部を破断したバッファカセット装置Bの斜視図、図4はバッファカセット装置Bの正面図、図5は同じく平面図、図6は基板搬入出ユニットDの斜視図、図7はストッパ板32の部分の拡大正面図である。
図1及び図2に示されるように、第1実施例の基板バッファ装置A1 は、キャリアカセットKに接続して設置された基板受渡し装置R1 と、前記基板受渡し装置R1 に接続し、基板Gの搬入出方向Pに沿って連結された3台のバッファカセット装置Bとから構成されている。キャリアカセットKに収容されている仕掛り状態の基板Gが、基板受渡し装置R1 によって各バッファカセット装置Bに移送され、一時保管される。以降、各バッファカセット装置Bにおいて、キャリアカセットKの側を「手前側」と記載し、その反対側を「奥側」と記載する。本実施例の基板Gの大きさは、例えば、1500mm×1850mmで、厚みは1mmである。
最初に、バッファカセット装置Bについて説明する。各バッファカセット装置Bの構成は同一なので、ここでは、基板受渡し装置R1 に接続して設置されたバッファカセット装置Bについてのみ説明する。図3ないし図5に示されるように、バッファカセット装置Bは、基板Gを多段に収容するためのバッファカセットCと、バッファカセットCに基板Gを移送して収容するための基板搬入出ユニットDとから構成されている。バッファカセットCと基板搬入出ユニットDは、いずれもバッファカセット装置Bの装置フレームF1 の内部に配設されている。前記装置フレームF1 は平面視において略正方形状であり、各コーナー部に立設された4本の各支柱1の上下端部を、上梁2と下梁3で連結した構成であり、長方形枠状を呈している。そして、装置フレームF1 の正面部における幅方向のほぼ中央部には、基板搬入出ユニットDを昇降させるためのボールねじ4(後述)を取付けるためのボールねじ支柱5が立設されていると共に、前記ボールねじ支柱5の両側に、各ガイドレール6(後述)を取付けるためのガイドレール支柱7が立設されている。該装置フレームF1 の両側面部は、基板Gを搬入出させるために開口されている。
バッファカセットCについて説明する。図3ないし図5に示されるように、バッファカセットCを構成するカセットフレームF2 は、前述した装置フレームF1 よりも少し小さな長方形枠状であり、該装置フレームF1 の正面側と背面側の各下梁3に取付けられた基台8に立設されている。カセットフレームF2 の正面部と背面部には、複数本(本実施例の場合、8本)の支柱9が相対向して立設されている。各支柱9には、搬入された基板Gを支持するためのワイヤ11が、高さ方向に所定間隔をおいて張力付与状態で取付けられている。そして、高さ方向における各ワイヤ11どうしの間には、基板Gを収容するための収容棚Sが形成されている。また、正面視における各支柱9どうしの間には、基板搬入出ユニットDを昇降させるための昇降用空間部Vが形成されている。なお、図3において、12は、補強のための梁である。また、図3では、図示を容易にするため、ワイヤ11の一部を省略して表示してある。
基板搬入出ユニットDについて説明する。図4ないし図6に示されるように、バッファカセット装置Bの正面側と背面側におけるバッファカセットCと装置フレームF1 との間には、水平方向に沿って一対の支持部材13a,13b が取付けられている。各支持部材13a,13b の両端部には、バッファカセット装置Bの奥行方向に沿って各チャンネル材14が取付けられていて、各チャンネル材14の両端部の上部に、前記支持部材13a,13b とほぼ平行にして、一対の回転軸支持板15a,15b が対向して固着されている。正面側の回転軸支持板15aには、長手方向に所定間隔をおいて複数個(本実施例の場合、17個)の軸受支持部材16が固着されている。各軸受支持部材16及び背面側の回転軸支持板15bには、それぞれ軸受17が対向配置されていて、各軸受17に、ストレート丸棒より成る回転軸18が回転自在に支承されている。各回転軸18には、軸方向に所定間隔をおいて、複数個(本実施例の場合、8個)の移送ローラ19が装着されている。
図6に示されるように、各回転軸18における正面側の端部は、正面側の回転軸支持板15aから突出されていて、当該突出部分に各ウォームホイール21が装着されている。また、正面側の回転軸支持板15aには、横方向に所定間隔をおいてブラケット22が取付けられていて、各ブラケット22に、磁気カップリングのウォーム軸23が回転自在に支承されている。該ウォーム軸23において、各ウォームホイール21の直下の部分には、それぞれウォーム24が装着されていて、対応するウォームホイール21とウォーム24とが噛合されている。また、前記ウォーム軸23の一端部にはプーリ25が装着されていて、該プーリ25の直下に配設されたモータプーリ26とベルト27によって連結されている。前記モータプーリ26は、モータブラケット(図示せず)によって支持される移送モータM1 のモータ軸28に装着されている。移送モータM1 を作動させ、そのモータ軸28を所定方向に回転させると、ウォーム軸23が同方向に回転し、各ウォームホイール21が回転される。これにより、すべての回転軸18が、同一方向に駆動回転される。この結果、各移送ローラ19に支持された基板Gが、バッファカセットCに搬入出される。
図5に示されるように、前記各回転軸18は、バッファカセットCを構成する各支柱9どうしの間に形成された昇降用空間部Vに配置されている。また、一対の支持部材13a,13b 及び一対の回転軸支持板15a,15b は、いずれも各支柱9の外側に配置されている。このため、基板搬入出ユニットDを昇降させるとき、該基板搬入出ユニットDを構成する一対の支持部材13a,13b 、各回転軸支持板15a,15b 及び各回転軸18が、バッファカセットCと干渉することはない。これは、基板搬入出ユニットDが昇降可能であることを意味している。
次に、基板搬入出ユニットDを昇降させる手段について説明する。図4及び図5に示されるように、装置フレームF1 の正面部に取付けられたボールねじ支柱5には、高さ方向に沿ってボールねじ4が配設されている。また、両側のガイドレール支柱7の背面部には、高さ方向に沿って各ガイドレール6が取付けられている。そして、前記ボールねじ4に螺合されるナット体4aと、前記一対のガイドレール6に装着される各ガイド体29が、正面側の支持部材13aに固着されている。また、図4に示されるように、前記ボールねじ4の下端部は、ギアボックス31を介して昇降モータM2 のモータ軸(図示せず)に接続されている。昇降モータM2 を作動させると、ボールねじ4が所定方向に回転される。そして、基板搬入出ユニットDが、一対のガイドレール6にガイドされて昇降される。
図4に示されるように、前記バッファカセットCのカセットフレームF2 において、最も奥側の部分(基板受渡し装置R1 から最も遠い部分)に配置された支柱9には、搬入される基板Gの停止位置を定めるためのストッパ板32が、各収容棚Sに対応して取付けられている。即ち、図5に示されるように、バッファカセットCのカセットフレームF2 における最も奥側の部分に立設された支柱9には、各収容棚Sに対応して、一対のストッパ板32が固着されている。各ストッパ板32の先端部は、搬入される基板Gの奥行方向の両端部に掛かるように、各支柱9から内方に突出されている。図7に示されるように、各ストッパ板32の下端面は、対応するワイヤ11よりも僅かに低い位置に配置されていて、同じく上端面は、前記ワイヤ11よりも少し高い位置に配置されている。また、高さ方向における各ストッパ板32どうしの間には、基板Gを移送させるための移送空間32aが形成されている。
図7に示されるように、基板搬入出ユニットDによって、基板GがバッファカセットCに搬入されるとき、各移送ローラ19の上端縁が、前記基板Gが収容される収容棚Sの各ワイヤ11の上端縁よりも僅かに上方に配置される。このため、基板Gの底面部と各ワイヤ11とが接触するおそれはない。奥側に移送された基板Gは、先端部をストッパ板32に当接させて停止する。この状態で、基板搬入出ユニットDを下降させると、それに伴って基板Gも下降される。各移送ローラ19の上端縁が各ワイヤ11の下端縁よりも下方に配置されると、基板Gは基板搬入出ユニットDから離脱されて、各ワイヤ11に支持される。この結果、バッファカセットCに収容される各基板Gの収容位置が、ほぼ一定になる。
図1に示されるように、本実施例の基板バッファ装置A1 では、3台のバッファカセット装置Bが連結されている。手前側のバッファカセット装置Bに収容されている基板Gを、奥側のバッファカセット装置Bに移送する場合には、基板搬入出ユニットDにより、基板Gをストッパ板32の上端面よりも上方に持ち上げて、各移送ローラ19を駆動回転させる。基板Gは、持ち上げられることにより、高さ方向におけるストッパ板32どうしの移送空間32aを通過可能となり、そのまま奥側のバッファカセット装置Bに移送される(図12参照)。
また、図1に示されるように、バッファカセット装置Bどうしの連結部分には、基板Gがストッパ板32どうしの移送空間32aを通過したことを検出するための飛出し検出センサ33が取付けられている。バッファカセットCに収容されている基板Gが、何らかの原因(例えば、基板搬入出ユニットDの保守点検時に基板Gが移動される等)でバッファカセットCから飛び出したままの場合、隣接する基板搬入出ユニットDが昇降したときに接触して、該基板Gを損傷させるおそれがある。しかし、前記飛出し検出センサ33により、バッファカセットCから飛び出した状態の基板Gを検出できるため、上記した不具合を回避できる。また、基板Gが移送される際にも、飛出し検出センサ33が基板Gを検出することにより、隣接するバッファカセット装置B(基板Gが移送される側のバッファカセット装置B)の基板搬入出ユニットDを作動させるように構成することができる。これにより、基板Gを移送させるときにのみ基板搬入出ユニットDを作動させることができる。
次に、基板受渡し装置R1 について簡単に説明する。図1及び図2に示されるように、基板受渡し装置R1 は、バッファカセット装置BとキャリアカセットKの間に両者に接続して配置される。基板受渡し装置R1 は、ベース34に取付けられた門形状のフレーム35に、昇降ベース36が、ボールねじ等の昇降手段(図示せず)により昇降可能にして取付けられた構成である。前記昇降ベース36には、キャリアカセットKに収容されている基板Gを引き出すための引出しアーム装置E1 と、引き出された基板Gを持ち上げて、バッファカセット装置Bに搬入するための移送ローラ装置E2 が配設されている。
引出しアーム装置E1 について説明する。図1及び図2に示されるように、引出しアーム装置E1 を構成する引出しブラケット37は、図示しない移動手段により、昇降ベース36に対して基板Gの搬入出方向Pに沿って水平移動可能である。引出しブラケット37の上面には、基板Gの搬入出方向Pに沿って3本の引出しアーム38が延設されている。各引出しアーム38の長さは、キャリアカセットKに収容される基板Gの長さに対応している。各引出しアーム38の上面部には、基板Gを真空吸着するための複数個の吸着孔38aが所定間隔をおいて設けられている。
次に、移送ローラ装置E2 について説明する。図2に示されるように、昇降ベース36の奥行方向(基板Gの搬入出方向Pと直交する方向)に沿って複数本(本実施例の場合、15本)の回転軸39が支承されている。各回転軸39には、軸方向に所定間隔をおいて各移送ローラ41が装着されている。各回転軸39が、図示しない回転手段により駆動回転されると、各移送ローラ41も駆動回転される。また、移送ローラ装置E2 は、図示しない昇降手段により、昇降ベース36に対して昇降可能である。各移送ローラ41は、前述した各引出しアーム38の間に配設されているため、昇降した際に、各引出しアーム38と干渉することはない。これにより、移送ローラ装置E2 は、各回転軸39が引出しアーム38の直下に配置されるまで昇降可能である。移送ローラ装置E2 が上昇されると、各移送ローラ41の上端縁は各引出しアーム38の上面よりも僅かに上方に配置される(図10参照)。即ち、移送ローラ装置E2 が昇降することにより、引出しアーム38に支持されている基板Gは、各移送ローラ41に移し変えられて支持される。この状態で、各回転軸39を駆動回転させると、基板Gが、搬入出方向Pに沿って水平移動される。
次に、キャリアカセットKについて簡単に説明する。図1及び図2に示されるように、キャリアカセットKは、カセットベース42に載置されている。キャリアカセットKの側面部は開口されていると共に、正面部と背面部における同一高さ位置には、複数枚の基板Gを多段に支持するための支持ピン43が突設されている。キャリアカセットKに収容された各基板Gは、奥行方向の両端部を前記各支持ピン43によって支持される。収容状態における各基板Gの直下の部分には、引出しアーム装置E1 の各引出しアーム38を挿入させるためのアーム挿入空間44が形成される。
本発明に係る基板バッファ装置A1 の作用について、該基板バッファ装置A1 を垂直層流形のクリーンルームの保全部L2 に収容した場合を説明する。図8に示されるように、垂直層流形のクリーンルームは、上部に配設された送風装置45から清浄空気を下方に送り込むことにより、作業部L1 を清浄に保持する形態である。作業部L1 に送り込まれた清浄空気は、グレーチング床面46を通って保全部L2 に入り込み、両側のダクト47を通って送風装置45に戻る。図8において、空気の流れを各矢印48で示す。基板Gの処理装置(クリーナ53、フォト装置54等)は、空気清浄度の高い作業部L1 に設置されていて、複数台のキャリアカセットKが収容されたカセットストッカ49は、作業部L1 と保全部L2 との両方に跨がって設置されている。前記カセットストッカ49に収容された各キャリアカセットKの収容位置は、カセットチェンジャ(図示せず)により変更可能である。また、保全部L2 には、グレーチング床面46を介して作業部L1 のパーティクルが入ってくるおそれがあるため、各バッファカセット装置Bを局所的に密閉した部屋50に収納することが望ましい。そして、前記部屋50の一方側の壁の部分にファンフィルタユニット(図示せず)を配設し、ファンフィルタユニットから基板Gの搬入出方向Pと直交する水平方向に清浄空気を送る。清浄空気の気流は、高さ方向における基板Gどうしの間を通過しながら他方側の壁に達した後、下方に送られ、各バッファカセット装置Bの下部を通って、再度ファンフィルタユニットに回収される。これにより、密閉した部屋50内の清浄度が保持され、基板Gを汚染するが防止される。なお、図8において、51は、キャリアカセットKに収容されている基板Gを処理装置に移送するためのロボットである。
カセットストッカ49の最下段に配置されているキャリアカセットKに仕掛り状態の基板Gが収容されていて、該基板Gを、バッファカセット装置Bに収容する場合の作用について説明する。図9に示されるように、基板受渡し装置R1 の昇降ベース36が上昇し、各引出しアーム38が、キャリアカセットKから引き出される基板G(以下、「特定基板G’」と記載する)の直下のアーム挿入空間44と対向配置される。引出しブラケット37を前進させ、各引出しアーム38を特定基板G’の直下のアーム挿入空間44に挿入させる。その状態を、図9において二点鎖線で示す。昇降ベース36を僅かに上昇させ、特定基板G’を各支持ピン43から各引出しアーム38に移し変えて支持させると共に、真空吸着装置を作動させて、前記特定基板G’を各引出しアーム38に真空吸着させる。この状態で、引出しブラケット37を後退させると、前記特定基板G’は、各引出しアーム38に吸着されたまま、キャリアカセットKから引き出される。引き出された特定基板G’を、図9において二点鎖線で示す。なお、図9ないし図13においては、各バッファカセット装置Bを局所的に密閉するための部屋50の記載を省略してある。
図10に示されるように、昇降ベース36に対して移送ローラ装置E2 を上昇させる。各移送ローラ41の上端縁が、引出しアーム38の上面よりも僅かに上方に配置され、引出しアーム38に支持されていた特定基板G’が、各移送ローラ41に移し変えられて支持される。この状態で、各移送ローラ41を所定方向に駆動回転させると、特定基板G’が奥側に移送される。
そして、バッファカセット装置Bの基板搬入出ユニットDは、予め、バッファカセット装置Bに収容されている各基板Gのうち、最下段に収容されている基板Gの直下に配置されている。このとき、前記基板搬入出ユニットDの各移送ローラ19の上端縁は、各ワイヤ11の上端縁よりも僅かに上方に配置されている。基板受渡し装置R1 の昇降ベース36が下降し、該昇降ベース36が、基板搬入出ユニットDと対応する位置に配置される。各移送ローラ41の上端縁は、基板搬入出ユニットDの各移送ローラ19の上端縁とほぼ同一高さに配置される。各移送ローラ19,41を駆動回転させることにより、特定基板G’は、移送ローラ装置E2 の各移送ローラ41から、基板搬入出ユニットDの各移送ローラ19に移送され、バッファカセットCに進入する。基板搬入出ユニットDの各移送ローラ19は、各ワイヤ11よりも上方に配置されているため、移送中の特定基板G’が、ワイヤ11に接触して損傷するおそれはない。
図7に示されるように、前記特定基板G’は、先端部をストッパ板32に当接させて停止する。そして、図11に示されるように、基板搬入出ユニットDを下降させる。特定基板G’は、先端部をストッパ板32に当接させたまま下降され、各ワイヤ11に支持される。これにより、バッファカセットCに収容された各基板Gは、平面視においてほぼ同一位置に配置される。
バッファカセット装置Bに収容された特定基板G’を、隣接するバッファカセット装置Bに移送させるには、図12に示されるように、基板搬入出ユニットDを上昇させて、前記特定基板G’をストッパ板32どうしにおける高さ方向の移送空間32aに配置させて各移送ローラ19を駆動回転させる。特定基板G’は、各ストッパ板32どうしの移送空間32aを通過し、奥側のバッファカセット装置Bに移送される。ここで、バッファカセット装置Bどうしの連結部分には、特定基板G’が、前記連結部を通過したことを検出するための飛出し検出センサ33が取付けられている。飛出し検出センサ33が特定基板G’を検出すると、奥側のバッファカセット装置Bの基板搬入出ユニットDの各移送ローラ19が駆動回転され、前記特定基板G’が奥側のバッファカセット装置Bに搬入される。バッファカセット装置Bから基板Gを搬出させる場合には、上記と逆の作用が行われる。上記した作用により、キャリアカセットKとバッファカセット装置Bとの間、或いはバッファカセット装置Bどうしの間で、基板Gを搬入出させることができる。
本実施例のバッファカセット装置Bは、張力付与状態で取付けられた各ワイヤ11に、基板Gを支持させる構成である。このため、基板Gが収容される各収容棚Sの高さを最小にすることができ、複数枚の基板Gを収容できる。しかも、収容状態の各基板Gは、全体に亘ってほぼ水平な状態が保持されるため、各基板Gに無用なストレスが掛からない。また、バッファカセット装置Bに収容可能な大きさの基板Gであれば、大きさに関係なく、多種類の基板Gを収容することもできる。
本実施例の基板バッファ装置A1 では、複数枚の基板Gをそれらの種類や処理の優先順位によって、多様な収容方法で各バッファカセット装置Bに収容させることができる。例えば、図13の(イ)に示される収容方法は、各バッファカセット装置Bにおける同一高さの収容棚Sに、奥側から手前側に向けて順に収容させる場合である。この収容方法の場合、各バッファカセット装置Bの基板搬入出ユニットDは、ほぼ同一高さ位置に配置されて、基板Gを各ワイヤ11に支持させた後、一段ずつ下げられる。また、図13の(ロ)に示される収容方法は、最も奥側のバッファカセット装置BにおけるバッファカセットCの各収容棚Sの全てに基板Gを収容した後に、その手前側のバッファカセット装置BのバッファカセットCに同様にして基板Gを収容させる方法である。図13の(イ)の収容方法では、(ロ)の収容方法に比較して、各基板搬入出ユニットDの総昇降回数が激減するため、各基板搬入出ユニットDの昇降制御が容易になると共に、各バッファカセット装置Bを構成する可動部の損耗も少なくなるという利点がある。
本実施例の基板バッファ装置A1 では、基板受渡し装置R1 に受け渡され、基板受渡し装置R1 の奥側に設置されたバッファカセット装置Bに搬入された基板Gは、各バッファカセット装置Bを構成する基板搬入出ユニットDの作用によってのみ奥側のバッファカセット装置Bに移送される。これは、1枚の基板Gが、基板受渡し装置R1 からバッファカセット装置Bに受け渡されて、更に奥側のバッファカセット装置Bに移送される場合であっても、前記基板Gを各バッファカセット装置Bの間で移送する操作と基板受渡し装置R1 の操作が無関係であることを意味している。このため、複数台のバッファカセット装置Bが設置されていても、基板受渡し装置R1 が1枚の基板Gを搬入させるために必要な時間は、バッファカセット装置Bが1台のみである場合と同一である。換言すれば、複数台のバッファカセット装置Bを設置しても、1枚当りの基板Gの搬入に係る基板受渡し装置R1 の稼働時間は同一であり、その稼働効率が低下することはない。
また、第1実施例の基板バッファ装置A1 を、基板Gの処理ラインに設置して、処理ラインに対して基板Gを搬入出させる場合においても、基板受渡し装置R1 と各バッファカセット装置Bの全てを定置させたままで、基板受渡し装置R1 と最も手前側のバッファカセット装置Bの間、及び相前後する各バッファカセット装置Bの間において基板Gの搬入出を行えるので、処理ラインの「タクトタイム」に対応させて相前後する各バッファカセット装置Bの間において基板Gを搬入出できる。
上記した結果、第1実施例の基板バッファ装置A1 では、カセットストッカ49の各キャリアカセットKに収容されている複数枚の基板Gのうち、バッファカセット装置Bに、処理の優先順位の低い基板Gのみを一時的に保管しておくことができる。この結果、カセットストッカ49のキャリアカセットKには、処理の優先順位の高い基板Gのみを収容させておくことができ、仕掛り状態で収容されている複数枚の基板Gのうち、処理の優先順位の高い基板Gのみを迅速に取り出すことができ、前記カセットストッカ49の稼働効率が向上する。
しかも、基板受渡し装置R1 と各バッファカセット装置Bの全てを定置させたままで、バッファカセット装置Bの増設分だけ基板Gの収容量が増す。即ち、各バッファカセット装置Bを基板Gの搬入出方向Pと直交する方向に並べた場合には、基板受渡し装置R1 と各バッファカセット装置Bの少なくとも一方を基板Gの搬入出方向Pと直交する方向に移動させる必要があるが、本発明の場合、それらを定置させたままで基板Gの搬入出を行えるという利点がある。
上記した基板バッファ装置A1 において、基板搬入出ユニットDを構成する回転軸18は、いずれもストレート軸である。このため、前記回転軸18が撓み易く、移送中の基板Gの底面部が断続的に叩かれるという現象が発生する。この不具合を防止するため、図14に示されるように、回転軸52における軸方向の中央部の外径dが最大となるようにしてもよい。該回転軸52の場合、軸方向のほぼ中央部における断面係数が最大となり、ストレート軸の回転軸18と比較して撓み量が小さくなる。
次に、第2実施例の基板バッファ装置A2 について説明する。第2実施例は、基板バッファ装置A2 を処理ラインにおける処理装置どうしの間に設置して、各処理装置間で滞留する基板Gを一時保管するためのものである。図15に示されるように、第2実施例の基板バッファ装置A2 は、処理装置(例えば、クリーナ53とフォト装置54)どうしの間に設置されている。クリーナ53とフォト装置54の基板Gの処理速度を比較すると、クリーナ53の処理速度の方が遥かに大きい。このため、クリーナ53で処理された基板Gが、フォト装置54に移送される際に滞留するおそれがある。すると、クリーナ53が停止され、稼働効率が低下する。
上記した不具合を防止するため、クリーナ53とフォト装置54との間に、基板バッファ装置A2 が設置される。基板バッファ装置A2 は、クリーナ53とフォト装置54とに対応して設置された各基板受渡し装置R2 と、各基板受渡し装置R2 に対して並列に設置された2台のバッファカセット装置Bとから構成されている。基板受渡し装置R2 の構成は、水平面内で旋回可能であること、及び、床面に敷設された一対のガイドレール55により、基板Gの搬入出方向Pと直交する方向Qに沿って水平移動可能であることを除いて前述した第1実施例の基板受渡し装置R1 とほぼ同一である。また、各バッファカセット装置Bは、基板Gの搬入出方向Pに沿って、並列に設置されている。
第2実施例の基板バッファ装置A2 の作用について説明する。クリーナ53で処理された基板Gが、該クリーナ53に対応して設置された基板受渡し装置R2 に移送される。引出しアーム装置E1 が旋回し、バッファカセット装置Bと対向配置される。その状態を、図15において一点鎖線で示す。第1実施例の場合と全く同様に、引出しアーム装置E1 及び移送ローラ装置E2 の作用により、各引出しアーム38に支持された基板Gがバッファカセット装置BのバッファカセットCに移送される。本実施例の場合、2台のバッファカセット装置Bが並列に設置されているため、最初のバッファカセット装置Bに基板Gが満杯に収容されても、基板受渡し装置R2 を水平移動させることにより、別のバッファカセット装置Bに基板Gを収容させることができる。そして、バッファカセット装置Bに収容された基板Gは、基板搬入出ユニットDの作用により、フォト装置54に対応して設置された基板受渡し装置R2 に移送された後、フォト装置54に移送される。
第2実施例の基板バッファ装置A2 の場合、処理装置どうしの間で滞留する基板Gを、各バッファカセット装置Bに一時保管させておくことができると共に、一時保管された基板Gを容易に取り出すことができる。このため、基板Gの滞留による各処理装置の停止時間が短くなり、各処理装置の稼働効率が向上する。
第1実施例の基板バッファ装置A1 は、キャリアカセットKに対して設置した場合であり、第2実施例の基板バッファ装置A2 は、基板Gの処理装置(クリーナ53、フォト装置54)に対して設置した場合であるが、これ以外の装置に対して設置しても構わない。例えば、図16に示されるように、処理途中で抜き取られた基板Gを検査装置56に移送する際に、前記抜き取られた基板Gを一時保管するために設置しても構わない。図16に示される第3実施例の基板バッファ装置A3 の場合、フォト装置54と検査装置56との間に、2台のバッファカセット装置Bが並列に設置されていると共に、フォト装置54と検査装置56に対して、それぞれ基板受渡し装置R3 が設置されている。各基板受渡し装置R3 は、一対のガイドレール57により、基板Gの搬入出方向Pと直交する方向Qに沿って水平移動可能である。
第3実施例の基板バッファ装置A3 の作用について説明する。フォト装置54によって処理された後、抜取り検査が行われる基板Gが、基板受渡し装置R3 により、バッファカセット装置Bに搬入される。そして、検査装置56に対して設置された基板受渡し装置R3 により、バッファカセット装置Bから引き出され、検査装置56に搬入される。検査装置56による検査が終了した基板Gは、再び、基板受渡し装置R3 によって別のバッファカセット装置Bに搬入され、フォト装置54に対して設置された基板受渡し装置R3 により、次工程の処理装置に移送される。第3実施例の基板バッファ装置A3 においても、抜取り検査のためにフォト装置54から抜き取られた基板Gを一時保管させることができ、前記一時保管された基板Gを順次検査装置56に搬入させることができ、検査装置56の稼働効率が良好になる。
上記した各実施例のバッファカセット装置Bは、固定状態に設けられたバッファカセットCに対して、基板搬入出ユニットDが昇降する構成である。これにより、バッファカセット装置Bの全高を一定にしたまま、複数枚の基板Gを収容できるという効果が奏され、クリーンルームの保全部L2 のように天井(グレーチング床面46)までの高さが低い場所であっても設置できる。しかし、基板搬入出ユニットDを固定させて、バッファカセットCを昇降させる構成としても構わない。
更に、基板受渡し装置R1 〜R3 に接続して設置されるバッファカセット装置Bは、1台であっても、複数台であっても構わない。換言すれば、本発明に係る基板バッファ装置A1 〜A3 では、前記バッファカセット装置Bを容易に増設できるという利点がある。
第1実施例の基板バッファ装置A1 の全体正面図である。 同じく平面図である。 一部を破断したバッファカセット装置Bの斜視図である。 バッファカセット装置Bの正面図である。 同じく平面図である。 基板搬入出ユニットDの斜視図である。 ストッパ板32の部分の拡大正面図である。 第1実施例の基板バッファ装置A1 を、クリーンルームの保全部L2 に設置した状態の正面図である。 基板受渡し装置R1 が、キャリアカセットKに収容された特定基板G’を引き出す状態の作用説明図である。 引き出された特定基板G’を、バッファカセット装置Bに移送させる状態の作用説明図である。 特定基板G’を、バッファカセット装置Bの収容棚Sに収容する状態の作用説明図である。 基板Gを、奥側のバッファカセット装置Bに移送させる状態の作用説明図である。 (イ)は、各基板Gを、各バッファカセット装置Bの同一段の収容棚Sに奥から手前に順に収容する状態の模式図であり、(ロ)は、各基板Gを、最も奥側のバッファカセット装置Bの収容棚Sに上段から下段に順に収容させる状態の模式図である。 軸方向の中央部の外径dを最大にした回転軸52が取付けられた基板搬入出ユニットDの正面断面図である。 第2実施例の基板バッファ装置A2 の平面図である。 第3実施例の基板バッファ装置A3 の平面図である。
1 〜A3 :基板バッファ装置
B:バッファカセット装置
C:バッファカセット
D:基板搬入出ユニット
d:外径
2 :カセットフレーム(フレーム)
G:基板
K:キャリアカセット
2 :保全部
P:搬入出方向
1 〜R3 :基板受渡し装置
S:収容棚
11:ワイヤ
18,52:回転軸
19:移送ローラ
32:ストッパ板
32a:移送空間
33:飛出し検出センサ(センサ)
53:クリーナ(処理装置)
54:フォト装置(処理装置)
56:検査装置(処理装置)

Claims (8)

  1. 処理装置の間で滞留する基板、或いは、キャリアカセットに収容されている基板を一時的に保管するための基板バッファ装置であって、
    複数枚の基板を多段にして収容可能なバッファカセット装置と、
    前記処理装置又は前記キャリアカセットと、前記バッファカセット装置とに接続して配置され、それらの間で基板の受け渡しを行うための基板受渡し装置とから成り、
    前記バッファカセット装置は、
    複数枚の基板を多段にして保持すべく、前記基板の搬入出方向と直交する水平方向及び垂直方向の双方に沿って所定間隔をおいて複数本のワイヤが、直方体枠状のフレームに張力付与状態で取付けられた構成であって、固定配置されるバッファカセットと、
    前記バッファカセットに対して相対的に昇降可能に配設され、水平面内における各段のワイヤと干渉しない位置に配置された複数本の回転軸を駆動回転させることにより、基板を搬入出させる構成の基板搬入出ユニットと、
    を備え、
    前記基板受渡し装置は、前記バッファカセット装置に対して昇降可能に配置され、
    当該基板受渡し装置と前記基板搬入出ユニットとが互いに対応する位置まで前記バッファカセットに対してそれぞれ昇降させて停止した状態で、前記基板受渡し装置と前記基板搬入出ユニットとの間で基板を移送させて、前記バッファカセットに対する基板の搬入出が行われる構成であることを特徴とする基板バッファ装置。
  2. 前記基板受渡し装置は、昇降ベースと、前記キャリアカセット内の基板の出し入れを行うために前記昇降ベースに対して前記基板の搬入出方向に移動可能な引出しアームを備えた引出しアーム装置と、移送ローラが前記引出しアームの上面を超えて突出可能なように前記昇降ベースに対して昇降する移送ローラ装置とを備えていることを特徴とする請求項1に記載の基板バッファ装置。
  3. 各バッファカセット装置の間で基板が移送可能なように、複数台のバッファカセット装置が、基板の搬入出方向に沿って連結されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の基板バッファ装置。
  4. 前記バッファカセット装置どうしの連結部分に、連結されたバッファカセット装置の側に基板が飛び出したことを検出するためのセンサが取付けられていることを特徴とする請求項に記載の基板バッファ装置。
  5. 連結された複数台のバッファカセット装置のうち、最も奥側を除く残りのバッファカセット装置のバッファカセットには、収容状態の基板の奥側の端面を当接させて位置決めするストッパ板が、各収容棚毎に設けられて、相上下する各ストッパ板の間が、基板の移送空間となっていることを特徴とする請求項又はに記載の基板バッファ装置。
  6. 前記基板搬入出ユニットを構成する各回転軸の外径は、両端部から中央部にかけて徐々に大きくなっていることを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の基板バッファ装置。
  7. 前記基板受渡し装置と前記バッファカセット装置を、クリーンルームの保全部に設置したことを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の基板バッファ装置。
  8. 請求項の基板バッファ装置を用いて、基板の搬入出方向に沿って連結された複数台のバッファカセット装置の各バッファカセットに基板を上段から下段に向けて順次収容する方法であって、
    各バッファカセット装置の基板搬入出ユニットをそれぞれ同一段に配置して、各バッファカセットの同一段において、奥側のバッファカセットから手前側のバッファカセットに順次基板を収容した後に、各バッファカセット装置の基板搬入出ユニットを一斉に一段ずつ下げて各バッファカセットに基板を収容することを特徴とする基板の収容方法。
JP2004179533A 2004-06-17 2004-06-17 基板バッファ装置、及び基板の収容方法 Expired - Fee Related JP4517740B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004179533A JP4517740B2 (ja) 2004-06-17 2004-06-17 基板バッファ装置、及び基板の収容方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004179533A JP4517740B2 (ja) 2004-06-17 2004-06-17 基板バッファ装置、及び基板の収容方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006001696A JP2006001696A (ja) 2006-01-05
JP4517740B2 true JP4517740B2 (ja) 2010-08-04

Family

ID=35770415

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004179533A Expired - Fee Related JP4517740B2 (ja) 2004-06-17 2004-06-17 基板バッファ装置、及び基板の収容方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4517740B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100790557B1 (ko) 2006-06-23 2008-01-02 세메스 주식회사 선입선출을 하는 버퍼 시스템
JP2008098198A (ja) * 2006-10-05 2008-04-24 Ihi Corp 基板搬送装置

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04209110A (ja) * 1990-11-30 1992-07-30 Matsushita Electric Ind Co Ltd バッファー装置
JP2547345B2 (ja) * 1989-01-18 1996-10-23 セントラルコンベヤー 株式会社 軸を省いたコンベヤー用ローラー及びコンベヤー
JPH1167866A (ja) * 1997-08-20 1999-03-09 Kokusai Electric Co Ltd 半導体製造装置
JP2003271397A (ja) * 2002-03-12 2003-09-26 Canon Inc アプリケーション管理装置その方法及び記憶媒体
JP2003273197A (ja) * 2002-03-14 2003-09-26 Sunx Ltd ウエハ飛び出し検出装置
JP2004075203A (ja) * 2002-08-09 2004-03-11 Dainippon Printing Co Ltd バッファ装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2547345B2 (ja) * 1989-01-18 1996-10-23 セントラルコンベヤー 株式会社 軸を省いたコンベヤー用ローラー及びコンベヤー
JPH04209110A (ja) * 1990-11-30 1992-07-30 Matsushita Electric Ind Co Ltd バッファー装置
JPH1167866A (ja) * 1997-08-20 1999-03-09 Kokusai Electric Co Ltd 半導体製造装置
JP2003271397A (ja) * 2002-03-12 2003-09-26 Canon Inc アプリケーション管理装置その方法及び記憶媒体
JP2003273197A (ja) * 2002-03-14 2003-09-26 Sunx Ltd ウエハ飛び出し検出装置
JP2004075203A (ja) * 2002-08-09 2004-03-11 Dainippon Printing Co Ltd バッファ装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006001696A (ja) 2006-01-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6039260B2 (ja) 基板搬送システム
KR20120055493A (ko) 기판 컨테이너 보관 시스템
JP2006206218A (ja) ガラス基板等の搬送システム
JP2004186249A (ja) 基板移載装置並びに基板の取り出し方法および基板の収納方法
JP4608870B2 (ja) 基板搬入出装置
JP4626205B2 (ja) 基板の受渡し方法、及びその装置
US20120128455A1 (en) Transport system and storage device
JP4941627B2 (ja) ワーク収納装置
JP4517740B2 (ja) 基板バッファ装置、及び基板の収容方法
JP2008098198A (ja) 基板搬送装置
JP2018083700A (ja) 基板供給装置の制御方法、および、基板供給回収装置の制御方法
JPH1179388A (ja) ガラス類枚葉処理装置
KR101183040B1 (ko) 스토커 장치
JP2006245486A (ja) ストッカーの棚フレーム構造
JP4602359B2 (ja) 液晶基板の搬送装置
JP4731815B2 (ja) 基板収納装置
KR101427594B1 (ko) 기판 적재장치
JP2007134734A5 (ja)
KR100555619B1 (ko) 2단 승하강 기판이송장치 및 이 기판이송장치가 적용된기판처리장치
JP2001230304A (ja) 基板センタリング装置
JP2005145713A (ja) 基板の搬送装置
KR100874287B1 (ko) 캐리어 지지 장치 및 피처리체 반출 방법
KR101399430B1 (ko) 기판 피치 변경 장치
KR100542400B1 (ko) 기판 전달 장치
JPH09110112A (ja) 半導体装置製造用ストッカのトランスファ移送装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070614

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100202

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100402

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100427

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130528

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100510

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees