JP4516651B2 - エアジェットルームにおける緯糸制動装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、飛走する緯糸の制動と共に緯糸の把持を行うことができるエアジェットルームにおける緯糸制動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
エアジェットルームによる製織は、通常、緯糸測長貯留装置で貯留・測長された緯糸を緯入れ後、筬打ちを行い、緯糸を切断するという各工程を繰返すことによりなされる。
【0003】
緯入れは、メインノズルから噴射されたエア流により推進力を得た緯糸が経糸開口内を飛走し経糸出口まで到達することで終了する。ここで、エアジェットルームの高速化につれて、緯糸の飛走速度も高速化してきた。また、その緯糸の飛走を補助するために、複数のサブノズルが経糸開口途中に設けられているため、緯糸は高速状態のまま経糸の終端に達する。この状態で、緯糸測長貯留装置の緯糸係止ピン等により緯糸の解舒が阻止されて緯入れが完了すると、高速で飛走する緯糸が急停止させられ、緯糸に大きな慣性力が作用して、緯糸は過大な張力を受ける。この過大な張力が緯糸の糸切れ原因となることが従来より指摘されてきた。
この糸切れ防止のために、緯入れ完了前、すなわち緯糸係止ピン等が緯糸の引出し解舒を阻止する少し前から、緯糸に制動を加えて緯糸の飛走速度を低減することが従来から提案されており、例えば、特開昭56−93659号公報、特開平2−99644号公報、特開平8−120543号公報等にその開示がある。
【0004】
筬打ちは、緯入れされた緯糸を櫛歯状の筬により織前まで前進させることによりなされる。ここで、メインノズルが筬を保持するスレイ上に載置されている場合を考えると、メインノズルと筬とは共に揺動するが、緯糸測長貯留装置等はそれらと共に揺動しない。このため、緯糸測長貯留装置等とメインノズルとの間の距離は筬打ちにより変化し、緯糸測長貯留装置等とメインノズルとの間にある緯糸は筬打ちにより引張られ、緯入れの際に加えて筬打ちの際にも緯糸に過大な張力が作用する。
このように張力が作用している状態で緯糸の切断が行われるため、その緯糸の張力は急激に解放されて緯糸は縮もうとし、いわゆる切断ショックと呼ばれる反動が緯糸に発生してしまう。この切断ショックがメインノズル側の緯糸に伝達され、例えば、メインノズル等から緯糸が抜けてしまう糸抜け原因となることが従来より指摘されてきた。
この糸抜けを防止するために、緯入れ用エア噴射を行わないときにエア微噴射を行って切断ショックを低減させることが従来から提案されており、例えば、特開平5−272033号公報、特開平5−279940号公報、特開平5−287639号公報等にその開示がある。
【0005】
一方、過剰なエア微噴射は、緯糸の撚り戻りや表面に飾糸を伴う緯糸の損傷を招く虞がある。そこで、過剰なエア微噴射を避けつつ切断ショックをより確実に抑制するために、機械式把持装置やエア式把持装置をメインノズルの上流側に設けることが提案されており、例えば、特開平11−107123号公報や特開平11−200193号公報等にその開示がある。
このようなエア微噴射による糸抜け防止や把持装置による切断ショックの抑制・低減は、エアジェットルームの稼働率を高める上で有効である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上述の各公報に開示された提案は、いずれも、緯入れ完了前の制動と緯入れ完了後の把持とを別々に把握したものに過ぎない。それら両方を行うには、緯入れ完了前に緯糸の移動速度を低減する緯糸制動装置と緯入れ完了後の切断ショックを防止するための把持装置等とをそれぞれ設ける必要があった。このため、装置や制御の複雑化、部品点数の増加、エアジェットルームの大型化等を招いていた。
そして、前述の特開昭56−93659号公報、特開平2−99644号公報、特開平8−120543号公報等に開示された緯糸制動装置では、緯入れ完了後に緯糸を把持することは想定されておらず、また、緯糸の把持を行うことも困難である。
【0007】
また、特開平11−107123号公報等に開示の機械式把持装置では、緯入れ完了前に緯糸の制動を適切に行うことは困難である。さらに、特開平11−107123号公報の機械式把持装置は、慣性重量が大きいにも拘らず、高速で揺動するスレイ上に配設されており、エアジェットルームの高速化の妨げともなっている。
また、特開平11−200193号公報等に開示のエア式把持装置でも、緯入れ完了前に緯糸の制動を適切に行うことは困難である。しかも、このようなエア式把持装置では、緯糸の把持が比較的ソフトであるため、緯入れ完了後の切断ショックを十分に抑制・低減できない場合がある。例えば、スパンデックスヤーンのような伸縮性の高い緯糸を使用する場合、大きな切断ショックが緯糸測長貯留装置まで伝達されて、ドラムの緯糸係止ピンから緯糸が離脱等して正確な緯糸の測長貯留が妨げられることがあった。
【0008】
本発明のエアジェットルームは、このような事情に鑑みてなされたものである。つまり、本発明は、緯入れ完了前の緯糸の制動と緯入れ完了後の緯糸の把持とを装置の複雑化や部品点数の増加等を招かずに確実に行うことができるエアジェットルームを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明者はこの課題を解決すべく鋭意研究し、各種系統的実験を重ねた結果、緯入れ完了前の緯糸の制動と緯入れ完了後の緯糸の把持とを行うことのできる緯糸制動装置を設けることを思い付き、本発明のエアジェットルームを開発するに至ったものである。
【0010】
すなわち、本発明のエアジェットルームにおける緯糸制動装置は、経糸の開口内に緯入れされる緯糸の貯留と測長とを行う緯糸測長貯留装置と、該緯糸測長貯留装置から解舒された該緯糸を緯入れするために緯入れ用エア噴射を行うメインノズルと、該緯糸測長貯留装置から該メインノズルに延在する緯糸に制動部材を当接させて該緯糸を屈曲させることにより該緯糸の移動速度を調節する緯糸制動装置とを備えるエアジェットルームにおいて、前記緯糸制動装置は、前記緯糸を屈曲させない解放位置と、緯入れ完了前の所定期間に該緯糸に前記制動部材を当接させて制動力を付与する制動位置と、該緯糸の切断時期を含む所定期間に該制動部材と該制動部材に対向配設された把持部材とで該緯糸を挟んで該緯糸が前記緯糸測長貯留装置側へ移動不能に把持する把持位置との少なくとも3位置以上に該制動部材を変位させる駆動手段を備えることを特徴とする。
【0011】
本発明のエアジェットルームにおける緯糸制動装置は、制動部材を複数位置に変位させることができる駆動手段を備え、その制動部材を介して緯糸の屈曲の程度を変えることができる。例えば、制動部材が解放位置にあるとき緯糸は屈曲されず解放状態にあり、緯入れ完了前の所定期間に制動部材が制動位置に変位すると、緯糸は屈曲されて制動が加えられる。これにより、緯入れ完了前に予め緯糸の飛走速度が減速され、緯糸の解舒阻止が急激に行われたときでも、緯糸の糸切れ等を防止できる。
また、把持部材が制動部材に対向配置されており、把持位置に変位した制動部材とその把持部材とにより挟まれた緯糸は、切断前後にわたって移動不能に把持される。これにより、緯糸の切断時に生じる切断ショックが十分に抑制・阻止される。しかも、制動部材は緯糸測長貯留装置からメインノズルに延在する緯糸に当接して緯糸を把持するため、切断ショックが緯糸測長貯留装置まで伝達されない。さらに、本発明の緯糸制動装置は、緯糸の制動と把持とを一つの装置で行えるため、エアジェットルームの簡素化を図れる。
【0012】
前記駆動手段は、前記制動部材の位置を制御できるサーボモータからなると、好適である。
これにより、制動部材が変位するそれぞれの位置精度の向上を図れ、また、制動力等の調整も容易となる。
【0013】
また、前記駆動手段は、励磁状態のときに前記解放位置と前記把持位置とのいずれか一方に前記制動部材を変位させ消磁状態のときに該解放位置と該把持位置との間にある前記制動位置に該制動部材を変位させる正逆回転可能なロータリソレノイドからなると、好適である。
ロータリソレノイドを用いることにより、緯糸制動装置の低コスト化を図ることができ、また、その制御も容易となる。
【0014】
【発明の実施の形態】
次に、具体的な実施の形態を挙げて、本発明をさらに詳しく説明する。本発明の実施形態であるエアジェットルームを図1および図2に示す。
このエアジェットルームは、メインノズルを2つ備え、色違いの緯糸を交互に供給することもできるし、また、同色の緯糸をより高速で供給することもできる。図1のエアジェットルームは、同色の緯糸を高速緯入れすることを想定した。なお、便宜上、それらの緯糸をY1、Y2として区別する。
【0015】
緯糸Y1、Y2は、それぞれ緯糸チーズ11、12から供給され、巻付方式の緯糸測長貯留装置13、14の糸巻付面(測長バンド)131、141に巻付貯留される。緯糸Y1、Y2の糸巻付面131、141への巻き付けは、糸巻付管132、142を巻付モータ133、143により回転駆動することにより行われる。
緯糸係止ピン151、161の出没により、巻付面131、141と緯糸係止ピン151、161との間の係合・離間が行われ、これにより糸巻付面131、141からの緯糸Y1、Y2の引出し解舒及び解舒阻止が行われる。
【0016】
緯糸係止ピン151、161は電磁ソレノイド15、16により駆動され、電磁ソレノイド15、16の励消磁は織機制御コンピュータCの引出し解舒制御回路171により制御される。
図2からわかるように、本実施形態の引出し解舒制御回路171は、緯糸解舒検出器17とロータリエンコーダ19とから送信される信号に基づいて電磁ソレノイド15、16を制御している。この他、緯入れされた緯糸の先端を検出する緯糸検出器59から送信される信号に基づいて、緯糸係止ピン151、161が突出するように電磁ソレノイド15、16を制御しても良い。
緯糸解舒検出器17、18は、糸巻付面131、141の近傍に設けられた反射式光電センサであり、糸巻付面131、141からの緯糸Y1、Y2の解舒を検出して織機制御コンピュータC(引出し解舒制御回路171)に解舒検出信号を送る。これらにより、緯糸解舒情報(ドラムからの緯糸の解舒回数等)が得られる。
ロータリエンコーダ19は、織機の回転角度を検出するセンサであり、その検出信号は織機制御コンピュータCに送られ、この織機回転角度情報は各種機器の制御に利用される。
これら緯糸解舒検出器17、18、織機制御コンピュータCおよび緯糸係止ピン151、161が協働し、糸巻付面131、141から解舒される緯糸量(巻数)が制限されることで、緯入れされる緯糸Y1、Y2の測長がなされる。
【0017】
メインノズル22、23には、緯入れ用エア噴射を行うための緯入れ用エア供給管路32、33と、エア微噴射を行うためのカットブロー用エア供給管路34、35と、メインノズル22、23内に緯糸Y1、Y2を挿通させる際に使用する糸通し用エア供給管路36、37とが並列して接続されている。
緯入れ用エア供給管路32、33上には電磁開閉弁38、39が介在し、カットブロー用エア供給管路34、35上には電磁開閉弁40、41が介在し、糸通し用エア供給管路36、37上には手動式の開閉弁42、43が介在する。メインノズル22、23へ緯糸Y1、Y2を糸通しする際には、開閉弁42、43が開かれる。
エア式把持装置220、230には、圧縮エアを供給するための糸把持用エア供給管路53、54が接続されている。そして、その糸把持用エア供給管路53、54上には電磁開閉弁55、56と圧力調整弁57、58とが設けられている。
2本のメインノズル22、23は、軽量コンパクト化を図るため、図8に示すノズルボディ44と把持基体48とが一体化されている。なお、タンデムノズル20、21の場合は、配設位置の関係上、それらが別体となっている。
【0018】
次に、図8を参照して、メインノズル22およびエア式把持装置220の構造を詳しく説明する。なお、メインノズル23とエア式把持装置230とは、それらと同様の構造であるので、説明を省略する。
メインノズル22は、ノズルボディ44と、ノズルボディ44の筒内に嵌入結合された加速管45と、ノズルボディ44の筒内に螺合されたスレッドガイド46と、スレッドガイド46をノズルボディ44に固定するためのロックナット47とからなる。
スレッドガイド46の入口側にはセラミック製の摺接ガイドピース461が嵌合固定されている。スレッドガイド46の先端側(下流側)には小径部462が形成されている。この小径部462の中間に複数の位置決めフィン463が周方向に配列されている。位置決めフィン463の外周端はノズルボディ44の内周壁に当接している。これにより、スレッドガイド46はノズルボディ44に対して安定に保持される。
加速管45は、ノズルボディ44に嵌合された基管451と、基管451に嵌合連結された細管452とからなる。スレッドガイド46の小径部462の先端側は基管451の入口管内に入りこんでおり、小径部462の外周壁面と基管451の内周壁面との間でテーパ状のエア流路が形成されている。
緯入れ用エア噴射用のエアは、緯入れ用エア供給管路32から供給され、図示しないノズルボディ44のエア供給口→ノズルボディ44内の内周壁面と小径部462の外周壁面との間のエア流路→基管451内→細管452内を順次流れる。そして、小径部462の先端部464より下流側の加速管45内にある緯糸Y1が、そのエア流によって推進力を付与され、経糸開口内に導かれる。
【0019】
エア微噴射用のエアは、カットブロー用エア供給管路34から供給され、緯入れ用エア噴射と同様に、図示しないノズルボディ44のエア供給口→ノズルボディ44内の内周壁面と小径部462の外周壁面との間のエア流路→基管451内→細管452内を順次流れる。このエア微噴射のタイミングは、電磁開閉弁40と織機制御コンピュータCとにより制御され、緯糸切断タイミング付近でエア微噴射が行われる。このエア流により、小径部462の先端部464より下流側の加速管45内にある緯糸Y1に伝わる切断ショックは低減・抑制され、メインノズル22からの糸抜け防止に効果的である。
エア式把持装置220はメインノズル22の入口側(上流側直近)に配設され、把持基体48と把持ノズル51とから基本的になる。
【0020】
把持基体48は、内部に筒状空間を有するブロックであり、ノズルボディ44の上流側に配設される。把持基体48にはセラミック製の糸ガイド49がメインノズル22のスレッドガイド46と対向するように固着されている。把持基体48中で糸ガイド49とスレッドガイド46との間には僅かな空間が形成され、それらの内部を挿通する緯糸Y1は、糸把持用エア供給管路53から供給されるエア流を受け、図8に示すように屈曲、把持される。
なお、エア式把持装置による「把持」は、緯糸を機械的に挟持する場合と異なり、比較的ソフトに緯糸を把持し、エア式把持装置220のみでは切断ショックを十分に抑制できない。そこで、緯糸把持機能を備えた緯糸制動装置81、82を設けると、緯糸の種類によらず、切断ショックを確実に抑制できる。
【0021】
把持ノズル51は、一端が糸把持用エア供給管路53に接続され、他端が把持基体48に接続されている。また、把持ノズル51の噴射軸線(図8中の矢印R)上の把持基体48上面にはエア逃し細孔481が形成されている。このため、エア流を受けた緯糸は、本来の糸経路と略直角に屈曲するようになる。このとき、さらに緯糸はエア逃し細孔481の内面に押接され、強く押接される程、緯糸Y1の把持は強くなる。その把持の程度を調整するために、把持ノズル51の形状(内径等)を調整したり、スピードコントロールバルブを別途設けエア圧やエア流量を調整しても良い。
【0022】
糸巻付面131、141から延びた緯糸Y1、Y2は、メインノズル22、23内と共にタンデムノズル20、21内も挿通する。タンデムノズル20、21は、メインノズル22、23による緯入れを補助するものであり、緯入れ用補助エア噴射とエア微噴射とを行う。タンデムノズル20、21は、メインノズル22、23と略同一の構造をしている。
タンデムノズル20、21には緯入れ用補助エア噴射を行うための緯入れ用エア供給管路24、25及びエア微噴射を行うための微噴射用エア供給管路26、27が並列接続されている。
緯入れ用エア供給管路24、25上には電磁開閉弁28、29が介在されており、微噴射用エア供給管路26、27上にはスピードコントロールバルブ30、31が介在されている。スピードコントロールバルブ30、31はタンデムノズル20、21におけるエア微噴射の強さを調整するためのものである。
【0023】
なお、より一層切断ショックを抑制・低減するために、エア式把持装置220、230と同様のエア式把持装置をタンデムノズル20、21の入口付近にそれぞれ配設しても良い。
図2および図3に示すサブノズル240は、メインノズル22、23による緯入れを補助するものであり、複数のサブノズル240が織布の幅に応じて配設される。そして、各サブノズル240は、経糸開口の入口側から出口側にかけ順次エアを噴射し、緯糸Y1、Y2を経糸開口の出口まで高速で飛走させる。
図示していないが、メインノズル22、23やタンデムノズル20、21と同様に、各サブノズル240にもエア供給管とエア供給を制御する電磁開閉弁が接続されており、それらの電磁開閉弁は織機制御コンピュータCにより励消磁がシーケンス制御される。
【0024】
図1に示すように、前述のエアジェットルームは、さらにタンデムノズル20、21の入口側に緯糸制動装置81、82をそれぞれ備える。緯糸制動装置81と緯糸制動装置82との構造は同じであるため、図2と図3に示す緯糸制動装置81を取上げてその構造を詳しく説明する。
図2と図3に示した緯糸制動装置81は、直流サーボモータ90と制動部材92と取付部材911と、緯糸案内リング87、88、89とからなる。
【0025】
直流サーボモータ90は、織機制御コンピュータCの駆動制御回路96により制御され、直流サーボモータ90の回転軸91を図4に示す解放位置と制動位置と把持位置とに回動させる。この直流サーボモータ90の具体的な制御については後述する。
制動部材92は、U字状に湾曲した高剛性の金属ワイヤからなる。そして、緯糸Y1に当接して、図4の制動位置と把持位置とで緯糸Y1を屈曲させ、緯糸Y1の制動と把持とを行う。なお、制動部材92は、U字状以外に剛性棒状等でも良く、使用する緯糸Y1の種類や必要とする制動力、把持力に応じて適宜選択すれば良い。
取付部材911は、制動部材92と回転軸91とを連結するためのアダプターであり、直流サーボモータ90の回転軸91に固着されている。この取付部材911を介して、制動部材92は回転軸91と一体的に回動する。制動部材92は、U字状の開口側を取付部材911に取付けられている。
【0026】
さらに、制動部材92の両側とU字の中央部とに、制動部材92のワイヤを挟むように緯糸案内リング87、88、89が配設されている。制動部材92が回動すると、緯糸Y1は両側が緯糸案内リング87、88、89に位置規制されているため、緯糸Y1はU字状に、つまり2重に屈曲する。
なお、緯糸案内リング87、88、89は、摩耗を考慮して金属製若しくはセラミック製とすると良く、また、屈曲により緯糸Y1が損傷しないように、緯糸案内リング87、88、89の両端部は曲面形状とされており、また、内周表面は非常に滑らかに仕上げられている。
また、回転軸91を解放位置から把持位置に付勢するねじりバネ等を設けても良い。制動部材92が把持位置に変位するために必要となるトルクが軽減し、小型の直流サーボモータ90でも制動部材92を素早く把持位置に変位させ得る。
【0027】
また、緯糸制動装置81は、把持位置にある制動部材92との間で緯糸Y1を挟持する把持部材としての把持片98(図4)を備える。把持位置で緯糸Y1を挟持することにより、緯糸Y1をより確実に把持できる。
なお、制動部材92との間で緯糸Y1を挟持する把持片98の当接面98aを、平坦で滑らかな表面とすると、緯糸Y1を損傷させずに安定して把持できる。また、把持片98は制動部材92のストッパとしても作用するため、直流サーボモータ90の制御が容易となる。
緯糸制動装置81の直流サーボモータ90は、織機制御コンピュータCの制動タイミング演算回路95と駆動制御回路96とにより制御され、その回動量と回動タイミングを介して、制動部材92による緯糸Y1の屈曲量と屈曲タイミングとが決定される。
ここで、本実施形態における駆動手段は、直流サーボモータ90と織機制御コンピュータC若しくはその一部からなる制御部とで構成されると考えれば良い。
【0028】
引出し解舒制御回路171は、緯糸解舒検出器17により検出された緯糸Y1の引き出し解舒信号とロータリエンコーダ19により検出された織機の回転角度信号とに基づき、電磁ソレノイド15を励消磁して、緯糸係止ピン151の出没を制御する。これにより、緯糸Y1の引出し解舒とその阻止が行われる。
制動タイミング演算回路95は、緯糸解舒検出器17による所定信号の検出時期とロータリエンコーダ19による所定の織機回転角度検出時期とを比較し、緯糸制動装置81による緯糸Y1の制動開始時期を演算し、駆動制御回路96に緯糸Y1の制動タイミング信号を送信する。例えば、緯糸解舒検出器17の所定信号の検出時期がロータリエンコーダ19の所定の織機回転角度検出時期よりも遅い場合、緯糸Y1の飛走速度が遅いと推定されて、その分、制動部材92による緯糸Y1の制動タイミングを遅らせる信号が制動タイミング演算回路95から駆動制御回路96に送信される。
【0029】
駆動制御回路96は、ロータリエンコーダ19から送信された織機の回転角度信号と制動タイミング演算回路95から送信された制動タイミング信号とに基づき、直流サーボモータ90の駆動量と駆動時期を制御する。
なお、図3に示すように、制動タイミング演算回路95が、緯糸解舒検出器17からの検出信号の代りに制動タイミング検出器249からの検出信号を利用して緯糸Y1の制動開始時期を演算するようにしても良い。制動タイミング検出器249は、経糸開口内の所定位置において緯糸Y1の通過を検出するものである。これによれば、緯糸Y1の制動開始時期が緯糸Y1の飛走位置に基づいて特定されるので、より安定した緯糸Y1の制動を容易に行える。
製織時に、織機制御コンピュータCは電磁開閉弁28、29、38、39を励消磁制御し、タンデムノズル20、21及びメインノズル22、23は織機1回転毎に緯入れ用補助エア噴射と緯入れ用エア噴射とをそれぞれ行う。緯入れされた緯糸Y1、Y2は筬打ち直後に電磁カッター60によって切断分離される。
この切断の前後にわたって電磁開閉弁40、41が励磁され、カットブロー用エア供給管路34、35からメインノズル22、23へエアが供給され、エア微噴射がメインノズル22、23で行われる。また、タンデムノズル20、21でも、緯入れ用補助エア噴射の終了後に、微噴射用エア供給管路26、27からスピードコントロールバルブ30、31を介してエアが供給され、エア微噴射がタンデムノズル20、21で行われる。
【0030】
これらのエア微噴射により、切断後の緯糸Y1、Y2に伝わる切断ショックが抑制・低減され、メインノズル22、23でのエア微噴射は、緯糸切断時における緯糸Y1、Y2のメインノズル22、23からの糸抜け防止に特に有効である。
緯入れ期間を除き、織機制御コンピュータCが織機1回転毎に、電磁開閉弁55、56を励消磁制御し、糸把持用エア供給管路53、54からエア式把持装置220、230にエアを供給する。そして、緯糸Y1、Y2は、エア式把持装置220、230によってエア流により屈曲、把持される(以下、この把持を「エアグリップ」と呼称する)。
エア式把持装置220、230によるエアグリップは、メインノズル22、23によるエア微噴射と併せて緯糸Y1、Y2の糸抜け防止に有効である。さらに、エア式把持装置220、230によるエアグリップは、緯糸Y1、Y2に伝達される切断ショックによる反動等も有効に抑制・低減する。
従って、伸縮性の小さな緯糸等であれば、エア式把持装置220、230のみでも、緯糸測長貯留装置13、14における緯糸Y1、Y2の貯留測長に悪影響を与えることは少ない。しかし、本発明の緯糸制動装置81、82を備えることで、使用できる緯糸の種類が一層拡大する。
【0031】
次に、エアジェットルームの緯入れ用エア噴射と緯入れ用補助エア噴射とエアグリップと緯糸制動装置81、82による解放、制動および把持のタイミングについて、図7を用いて説明するが、緯糸Y1と緯糸Y2とは交互に緯入れされ、織機1回転毎のそれらの各種タイミングは同一であるので、緯糸Y1の各種タイミングに着目する。
【0032】
図7の波形M1はメインノズル22の緯入れ用エア噴射を制御する電磁開閉弁38の励消磁を表し、波形T1はタンデムノズル20の緯入れ用補助エア噴射を制御する電磁開閉弁28の励消磁を表し、波形A1はエア式把持装置220へのエア供給を制御する電磁開閉弁55の励消磁を表す。また、波形B1は、制動部材92の変位を制御する直流サーボモータ90への電流供給タイミングを表す。なお、図7の波形M2、T2、A2、B2は緯糸Y2に関するものである。また、波形B1は下段から順に制動部材92の解放位置、制動位置、把持位置に対応している。図7において、0°は筬打ちタイミングを、θcは電磁カッター60による切断タイミングを、θwは緯糸Y1の緯入れ完了タイミングを示す。
先ず、緯糸Y1のエア式把持装置220と緯糸制動装置81とが、緯糸Y1を把持している。つまり、緯糸制動装置81の直流サーボモータ90は、把持解除タイミングθb3までの間、駆動制御回路96から電流が供給され、制動部材92を把持位置に保持し、緯糸Y1を屈曲させると共に制動部材92と把持片398との間で緯糸Y1を機械的に把持する。また、エア式把持装置220の電磁開閉弁55も、エアグリップ解除タイミングθa2までの間、織機制御コンピュータCにより励磁制御され、エア式把持装置220は緯糸Y1を屈曲させてエアグリップする。
【0033】
把持解除タイミングθb3で駆動制御回路96は、直流サーボモータ90を回動させ、制動部材92を把持位置から解放位置に変位させ、緯糸制動装置81による緯糸Y1の把持が解放される。これに続いて、エアグリップ解除タイミングθa2で織機制御コンピュータCは電磁開閉弁55を消磁制御して、エア式把持装置220によるエアグリップを解除する。
ここで把持解除タイミングθb3とエアグリップ解除タイミングθa2とは同時でも良いが、緯糸制動装置81の応答性を考慮して把持解除タイミングθb3をエアグリップ解除タイミングθa2よりも早いタイミングとした。
緯糸制動装置81とエア式把持装置220とによる緯糸Y1の把持が解除された状態の緯入れ用エア噴射開始タイミングθm1で、電磁開閉弁38が織機制御コンピュータCにより励磁制御され、メインノズル22は緯入れ用エア噴射を開始する。これと略同期して、織機制御コンピュータCは電磁ソレノイド15を消磁して緯糸係止ピン151を引込ませ、緯糸Y1の引出し解舒を許容して緯入れが開始される。これに続いて、緯入れ用補助エア噴射開始タイミングθt1で、電磁開閉弁28が織機制御コンピュータCにより励磁制御され、タンデムノズル20は緯入れ用補助エア噴射を開始する。
【0034】
それから所定進角後、緯入れ用補助エア噴射終了タイミングθt2で、電磁開閉弁28が織機制御コンピュータCにより消磁制御され、タンデムノズル20は緯入れ用補助エア噴射を終了する。これに続いて、緯入れ用エア噴射終了タイミングθm2で、電磁開閉弁38が織機制御コンピュータCにより消磁制御され、メインノズル22は緯入れ用エア噴射を終了する。なお、メインノズル22による緯入れ用エア噴射が終了した後でも、サブノズル240によるエア噴射が順次行われて、緯糸Y1を経糸開口の出口まで導く。
制動タイミング演算回路95により算出された制動開始タイミングθb1で、織機制御コンピュータCは直流サーボモータ90を駆動して制動部材92を制動位置に変位させる。これにより、緯糸Y1に制動が加えられ、緯糸Y1の移動速度は低減する。
【0035】
緯糸解舒検出器17から送信された緯糸Y1の解舒検出信号により引出し解舒制御回路171は、電磁ソレノイド15を励磁して、緯糸係止ピン151を突出させ、緯糸Y1の引出し解舒を阻止する。これにより、緯糸Y1の緯入れが完了する(緯入れ完了タイミングθw)。
緯入れ完了後のエアグリップ開始タイミングθa1で電磁開閉弁55が織機制御コンピュータCにより励磁制御され、エア式把持装置220は緯糸Y1をエアグリップする。これに続いて、把持開始タイミングθb2で、駆動制御回路96が直流サーボモータ90を駆動して制動部材92を把持位置に変位させる。これにより、緯糸Y1は、制動部材92と把持片98との間での挟持により把持状態となる。
【0036】
図示していないが、電磁開閉弁40が織機制御コンピュータCにより励磁制御され、カットブロー用エア供給管路34からメインノズル22にエアが供給されて、メインノズル22はエア微噴射を行う。ちなみに、タンデムノズル20では、スピードコントロールバルブ30を介して微噴射用エア供給管路26からエアが供給されており、緯入れ用補助エア噴射直後からエア微噴射が行われている。
タンデムノズルは固定されているため、緯糸と緯糸制動装置とは揺動せず、安定した緯糸の制動、把持が行える。また、緯糸測長貯留装置に近いため、切断ショックが緯糸測長貯留装置に伝達されることを確実に防止できる。しかも、従来のメインノズルやタンデムノズルをそのまま使え、好都合である。
【0037】
次に、図5及び図6に第2実施形態の緯糸制動装置381、382を示す。緯糸制動装置381と緯糸制動装置382との構造は同じであるため、図5と図6に示す緯糸制動装置381を取上げてその構造を説明する。
図5と図6に示した緯糸制動装置381は、第1実施形態の直流サーボモータ90の代りに正逆転可能なロータリソレノイド390を用いたものである。
【0038】
制動部材92は、第1実施形態と同様であるが、ロータリソレノイド390の回転軸391aには取付けられず、回転軸391aと独立して枢支された枢支軸395aに取付部材395を介して取付けられている。そして、その枢支軸395aにはねじりバネ396が設けられており、取付部材395を介して制動部材92を解放位置から把持位置の方向に付勢している。
また、ロータリソレノイド390は、回転軸391aから直角方向に伸びるクランク形状のアーム391を備え、回転軸391aとアーム391とは一体的に回動する。回転軸391aと平行になるアーム391の水平部分に制動部材92のワイヤを挿通する通孔391bが搾設されている。さらに、回転軸391aの下部にはカウンタウェイト393が配設されており、ロータリソレノイド390が消磁状態のときカウンタウェイト393の自重でアーム391が鉛直上方向を向くようになっている。
なお、ロータリソレノイド390は正逆回転可能であるが、任意の位置で停止状態を維持できない。そこで、緯糸制動装置381は、制動部材92を解放位置で停止維持させるためのストッパ397と制動部材92を把持位置で停止維持させるための把持片398とを備える。この把持片398は、把持片98と同様に、制動部材92のストッパとして作用するのみならず、制動部材92が把持位置に変位したときに把持片398と制動部材92との間で緯糸Y1が挟持されるようになっている。
【0039】
次に、この緯糸制動装置381の作動を説明する。
ロータリソレノイド390が励磁されて回転軸391aが正転(図6で右回り)すると、アーム391も同方向に回動する。このアーム391を介して制動部材92がねじりバネ396のモーメントとカウンタウェイト393の自重によるモーメント(厳密にはアーム391の自重によるモーメントとの差)とに抗し右回りに回動し、制動部材92はストッパ397に当接して解放位置で停止維持する。このとき、緯糸Y1と制動部材92とは当接せず、緯糸Y1は屈曲しないから、緯糸Y1が制動されることはない。
【0040】
次に、ロータリソレノイド390が消磁されてロータリソレノイド390の回転軸391aが右回りの駆動力を損うと、回転軸391aはねじりバネ396に付勢されて左回りに回動する。このとき、制動部材92は緯糸Y1に当接し、緯糸Y1を屈曲させて緯糸Y1を制動する。このとき、緯糸Y1の制動部材92による制動の程度は制動位置により決り、この制動位置は、制動部材92に加わるモーメントが釣合う位置となる。このモーメントの釣合は、(ねじりバネ396が制動部材92に加える左回りのモーメント)−(緯糸Y1の反力が制動部材92に加える右回りのモーメント)+(アーム391の通孔391b部分が制動部材92に加えるモーメント)により決る。ここで、(アーム391の通孔391b部分が制動部材92に加えるモーメント)は、鉛直方向に対して制動部材92が左右いずれに傾くかにより異なる。なお、制動部材92の自重によるモーメントもアーム391によるモーメントに含めて考えれば足る。
【0041】
ここで、カウンタウェイト393の重量をアーム391の重量に対して十分大きくしておけば、例えば、制動部材92が図6の右側に傾いている場合、アーム391の通孔391b部分は制動部材92に対して左回りのモーメントを付加する。つまり、より緯糸Y1を制動する側に制動部材92を回動させることになり、ねじりバネ396のモーメントを補足して十分な制動を緯糸Y1に付与することができる。
ここで、カウンタウェイト393の自重がアーム391の自重より十分大きいとして(厳密には回転軸391a回りの回転モーメントで比較)、ロータリソレノイド390が消磁状態にあるときの制動部材92の位置を無制動釣合位置とする。この無制動釣合位置では、制動部材92は緯糸Y1に当接しておらず、ねじりバネ396の付勢力も受けていないと考える。
【0042】
このとき、カウンタウェイト393の自重によるモーメントを緯糸Y1の制動に活用するために、少なくとも、無制動釣合位置よりも解放位置側(図6では右側)に、緯糸Y1の本来の通過位置(無制動状態にある緯糸Y1の通過位置)を配設することが必要である。
さらに、(ねじりバネ396が制動部材92に加える左回りのモーメント)と(緯糸Y1の反力が制動部材92に加える右回りのモーメント)との釣合い位置よりも制動部材92の無制動釣合位置が把持位置側(図6では左側)にあると、カウンタウェイト393の自重によるモーメントを緯糸Y1の制動により活用できる。
さらにロータリソレノイド390が逆向きに励磁されると、回転軸391aは緯糸Y1の反力モーメントとカウンタウェイト393の回転モーメント(厳密にはアーム391の回転モーメントとの差)に抗して逆回転する。そして、制動部材92もさらに左回りに回転し、緯糸Y1を一層屈曲させる。
そして、制動部材92が把持片398に当接してその回転が停止するが、ロータリソレノイド390が励磁されている限りその状態を維持する。このため、緯糸Y1は屈曲により実質的に把持されるのみならず、制動部材92と把持片398との挟持によっても緯糸Y1はより確実に把持される。
【0043】
緯糸制動装置81と緯糸制動装置381とは駆動源が異なるものの、図2および図3に示した制御部を基本的構造とすることに変りはない。そこで、緯糸制動装置381の制御部についての説明は省略する。
なお、上述のエアジェットルームではメインノズルおよびタンデムノズルがそれぞれ2本のものを例示したが、それらが単数でも、また3つ以上でも、本発明を適用できることに変わりない。
【0044】
【発明の効果】
本発明のエアジェットルームによれば、制動部材を緯糸に機械的に当接させるから、制動、把持を確実に行え、大きな切断ショックでも十分に抑制・低減できる。そして、緯糸の制動と把持を一つの緯糸制動装置で行えるため、エアジェットルームの設計自由度の拡大、コンパクト化等を図る上で好都合である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態であるエアジェットルームの概要図である。
【図2】本発明の緯糸制動装置の第1実施形態を示す概念図である。
【図3】本発明の緯糸制動装置の第1実施形態の変形例を示す概念図である。
【図4】本発明の緯糸制動装置の第1実施形態を示す図2のA−A断面図である。
【図5】本発明の緯糸制動装置の第2実施形態を示す概念図である。
【図6】本発明の緯糸制動装置の第2実施形態を示す図5のB−B断面図である。
【図7】本発明の緯糸制動装置等の作動タイミングを示すタイミングチャートである。
【図8】本実施形態のエアジェットルームが備えるメインノズルとエア式把持装置の断面図である。
【符号の説明】
13、14 緯糸測長貯留装置
20、21 タンデムノズル
22、23 メインノズル
81、82 緯糸制動装置
90 直流サーボモータ(駆動手段)
92 制動部材
98 把持片
390 ロータリソレノイド (駆動手段)
C 織機制御コンピュータ(駆動手段)

Claims (3)

  1. 経糸の開口内に緯入れされる緯糸の貯留と測長とを行う緯糸測長貯留装置と、該緯糸測長貯留装置から解舒された該緯糸を緯入れするために緯入れ用エア噴射を行うメインノズルと、該緯糸測長貯留装置から該メインノズルに延在する緯糸に制動部材を当接させて該緯糸を屈曲させることにより該緯糸の移動速度を調節する緯糸制動装置とを備えるエアジェットルームにおいて、
    前記緯糸制動装置は、前記緯糸を屈曲させない解放位置と、緯入れ完了前の所定期間に該緯糸に前記制動部材を当接させて制動力を付与する制動位置と、該緯糸の切断時期を含む所定期間に該制動部材と該制動部材に対向配設された把持部材とで該緯糸を挟んで該緯糸が前記緯糸測長貯留装置側へ移動不能に把持する把持位置との少なくとも3位置以上に該制動部材を変位させる駆動手段を備えることを特徴とするエアジェットルームにおける緯糸制動装置。
  2. 前記駆動手段は、前記制動部材の位置を制御できるサーボモータからなる請求項1記載のエアジェットルームにおける緯糸制動装置。
  3. 前記駆動手段は、励磁状態のときに前記解放位置と前記把持位置とのいずれか一方に前記制動部材を変位させ消磁状態のときに該解放位置と該把持位置との間にある前記制動位置に該制動部材を変位させる正逆回転可能なロータリソレノイドからなる請求項1記載のエアジェットルームにおける緯糸制動装置。
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